JP3771066B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に搭載されたシートスルー方式の自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像読取装置に搭載された自動原稿搬送装置においては、図5に示すように原稿束1はその先端をストッパ20に当接して原稿載置台2にセットされ、図示していないサイドガイドによって幅方向を規制される。このとき、加圧板4は破線で示す位置にあるが、操作部のスタートボタン(図示せず)の押下でソレノイド(図示せず)等の駆動によって原稿束1を押し上げ、実線に示す位置で原稿束上面を呼出コロ8に当接させる。この後、呼出コロ8は最小サイズの原稿中心に当接するように配置されており、加圧板4の上昇によって原稿上面に当接した後に時計回りに回転し、原稿束1の最上位から分離部へ給紙する。この分離部を構成する給紙コロ9と分離コロ10によって、原稿は1枚ずつ分離され第1搬送コロ対24を介してコンタクトガラス12上の読取位置へ搬送される。この読取位置において、原稿は白色ガイド18とコンタクトガラス12の間に形成された隙間を通って搬送されながら露光走査されて画像データを読み取られ、読み取り後の原稿は第2搬送コロ対25、排紙コロ対19を介して排紙される。
【0003】
なお、この種の装置に関するものとしては、特開平9−163090号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、呼出コロ8が最小サイズ原稿の幅方向中心に当接するように配置されており、最小サイズ以外の原稿については呼出コロ8の当接位置がそれぞれの幅方向中心から片側に偏っているこのため、原稿が図示しないサイドガイドを通過した後、最小サイズ以外の原稿については呼出コロの搬送力の偏りによって幅方向の回転力が生じ、この回転動作によってスキューしながら搬送される。この搬送スキューによって読み取り画像も搬送曲りによる伸縮画像となってしまうという問題がある。なお、呼出コロ8とサイドガイド3の先端部の間はその下方が加圧板4で遮られると共に上方は外装カバー6で遮られており、使用者が容易に触れることはできない。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を改善し、原稿の搬送スキューを抑制して搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能な自動原稿搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、発明は、搬送中の原稿を露光走査する画像読取装置に搭載された自動原稿搬送装置であって、原稿を載置するための原稿載置台と、該原稿載置台上の原稿上面に当接する弾性部材と、原稿載置台上の原稿を分離して所定の読取位置へ搬送する分離・搬送手段と、を備え、該分離・搬送手段が原稿載置台から原稿を取り出す際、該原稿を弾性部材によって加圧しながら取り出すようにしたことに特徴がある。
【0007】
また、発明は、記原稿の分離動作を行うために原稿載置台から原稿を取り出す呼出コロと、原稿載置台上の原稿給紙側を持ち上げて上昇し、呼出コロに原稿上面を当接させると共に、原稿が載置されないときは所定の下降位置で待機する加圧板と、を備え、前記弾性部材は、加圧板が所定の下降位置にある場合には該加圧板と非接触で呼出コロ下方の搬送路上に突出するように設けられたことに特徴がある。
【0008】
また、発明は、記弾性部材の端部に抵抗部材を設け、該抵抗部材の一部が原稿載置台上の原稿上面に当接するようにしたことに特徴がある。
また、発明は、記呼出コロの搬送方向上流で原稿載置台上の積載原稿端面を規制するサイドガイドを備え、前記抵抗部材は、サイドガイドよりも搬送方向下流に配置されたことに特徴がある。
【0009】
また、発明は、記抵抗部材は、呼出コロと搬送方向1直線上に配置されたことに特徴がある。
また、発明は、記抵抗部材は、弾性部材端部と一部オーバラップすると共に、弾性部材先端から一部が露出するように設けられたことに特徴がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面により説明する。
『第1の実施の形態』
図1は本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を示す図であり、自動原稿搬送装置を画像読取装置に装着した例を示している。
【0011】
まず、構成を説明する。図1において、複写機等の画像読取装置200の上面にはコンタクトガラス12が設けられている。
このコンタクトガラス12の下方には画像読取手段としての露光ランプ14、第1〜第3ミラー15〜17、レンズ26、及びCCD27等のイメージセンサが設けられており、この露光ランプ14と第1〜第3ミラー15〜17は固定配置されており、コンタクトガラス12上で原稿を搬送させながら露光ランプ14によって原稿面を露光した後、この反射光を公知のように第1〜第3ミラー15〜17及びレンズ26を介してCCD27に結像するようになっている。
【0012】
また、画像読取装置200の上部には自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)100が装着されており、このADF100の下面(コンタクトガラス12の上方)には原稿の読み取り時の白基準となる白色ガイド18が設けられている。この白色ガイド18の白基準面はフラット形状を有し、コンタクトガラス12及びフラット部13aの上方に配置されている。また、コンタクトガラス12の読取位置より上流には、コンタクトガラス12と一部がオーバーラップし、コンタクトガラス面と平行なフラット部13aを有する搬送ガイド13が設けられている。このフラット部13aの先端は露光中心近傍の露光経路を遮断しないように配置されている。なお、画像読取手段における露光焦点は搬送ガイド13のフラット部13aを含む面と白色ガイド18の白基準面との中間に設定されている。
【0013】
また、ADF100の上部には原稿載置台としての原稿テーブル2が設けられており、この原稿テーブル2には複数の原稿からなる原稿束1の先端をストッパ20に突き当てて載置されるようになっている。この際、サイドガイド3にて原稿束1の幅方向(搬送方向と直行する横方向)の位置決めをすると共に、搬送途中のスキューを抑制するようになっている。この原稿テーブル2に載置された原稿束1は、図示しないソレノイド等で駆動される加圧板4によってその上面が呼出コロ8に当接する位置まで持ち上げられる。
【0014】
この加圧板4は曲げ部を1箇所有し、原稿載置時は破線で示す位置にあるが、給紙開始時には実線で示す位置へ移動し、原稿先端が給紙コロ9及び分離コロ10からなる分離部へ進入し易い角度を維持するようになっている。この加圧板4の呼出コロ8と当接する側の面(原稿束1の下面と当接する面)には加圧板4よりも摩擦係数の大きいコルク材5が接着されており、これによって原稿が束で分離部に進入し重送されることを防止する。
【0015】
原稿テーブル2に載置された原稿束1は、前述のようにその上面が呼出コロ8に当接し、この呼出コロ8によって給紙された後、給紙コロ9及び分離コロ10によって分離されるようになっている。この分離された原稿は搬送コロ対11(搬送駆動コロ11a、搬送従動コロ11b)によって反転されてコンタクトガラス12に搬送される。なお、呼出コロ8はシリコンゴムで形成されており、カラーコピー用紙等を搬送する際、その表面に付着しているシリコンオイルを呼出コロ8が吸収することによって、そのシリコンオイルにより搬送路の摩擦係数が減少して不送りジャムが発生することを防止するようになっている。
【0016】
前記給紙コロ9及び分離コロ10は共に時計方向に回転するようになっており、分離部へ給紙された原稿は給紙コロ9と分離コロ10によって1枚ずつ分離され、搬送コロ対11を介して読取位置へ搬送される。このときの搬送速度は、搬送コロ対11が基準の搬送速度V1で搬送し、呼出コロ8及び給紙コロ9はそれよりも遅い搬送速度V2で搬送するように駆動制御される。こうすることにより、原稿の挫掘ジャムが発生することを防止する。また、呼出コロ8と給紙コロ9は、搬送負荷を軽減して倍率誤差の少ない画像を読み取るために、図示しない1方向クラッチを介して駆動されるようになっており、読み取り中は原稿と連れ回りしている。
【0017】
この呼出コロ8とサイドガイド3の先端部の間はその下方が加圧板4で遮られると共に上方は外装カバー6で遮られており、使用者が手を入れにくい程の狭い空間が形成されている。本実施形態では、外装カバー6の内側に厚さ0.1〜0.2mmのポリエステルフィルム7の一部を接着し、そのポリエステルフィルム7が前記空間内で下流側に傾斜するようにし、またポリエステルフィルム7と呼出コロ8を搬送方向1直線上に配置している。このポリエステルフィルム7の先端部は、原稿非載置時は実線で示す位置にあって加圧材4と非接触であるが、給紙時には破線で示す位置で原稿と接触し弾性変形するようになっている。なお、ポリエステルフィルム7の原稿との摩擦係数を、原稿同士の摩擦係数よりやや高く、呼出コロ8と原稿の摩擦係数よりかなり低くなるように設定しているので、原稿載置時の妨げとはならない。また、加圧板4とポリエステルフィルム7の接触抵抗は十分小さいので、加圧板4とポリエステルフィルム7が原稿非載置時に接触するように構成しても原稿載置時の妨げとはならない。
【0018】
このポリエステルフィルム7の接触によって、呼出コロ8の原稿当接位置の偏りで生じた回転力に起因する幅方向のスキューをポリエステルフィルム7の弾性変形及び摩擦抵抗で抑制する。また、ポリエステルフィルム7と呼出コロ8を搬送方向1直線上に配置したので、呼出コロ8の搬送力とコルク材5aの摩擦抵抗力によって新たに回転力が生じることはない。すなわち、コルク材5aが原因で搬送スキューが生じすることはない。
【0019】
本実施形態では、前述の給紙コロ9及び分離コロ10、搬送コロ対11が分離・搬送手段を構成しており、図示しない給紙モータ(例えば、ステッピングモータ)によって駆動される。また、分離コロ10は図示しない給紙クラッチに連結されており、この給紙クラッチは図示しないコントローラからの信号に基づいて駆動され、先行する原稿が分離されたときに、分離コロ10に給紙モータの駆動力を伝達させずに分離原稿に対して空回りするようになっている。
【0020】
また、原稿テーブル2上には図示しない原稿セットセンサが設けられており、この原稿セットセンサは原稿テーブル2上の原稿の有無を検知して前記コントローラに信号を出力するようになっている。また、給紙コロ9及び分離コロ10と搬送コロ対11の間には図示しない分離センサが設けられており、この分離センサは原稿が分離されたことを検知して前記コントローラに信号を出力するようになっている。そして、前記コントローラはこの信号が入力すると前記給紙クラッチを制御して分離コロ10に前記給紙モータの駆動力を伝達しないようにしている。
【0021】
また、コンタクトガラス12の原稿搬送方向下流には排紙コロ対19(排紙駆動コロ19a、排紙従動コロ19b)が設けられており、この排紙コロ対19は図示しない排紙モータ(例えば、ステッピングモータ)によって駆動され、コンタクトガラス12上の読取位置で読取りが終了した原稿を図示しない排紙トレイへ排出するようになっている。
【0022】
また、搬送コロ対11の原稿搬送方向下流には図示しないレジストセンサが設けられており、このレジストセンサは原稿の前後端を検知して前記コントローラに信号を出力するようになっている。また、排紙コロ対19の原稿の搬送方向上流側には図示しない排紙センサが設けられており、この排紙センサは原稿の前後端を検知して前記コントローラに信号を出力するようになっている。
【0023】
前記コントローラは前記原稿セットセンサ及び分離センサの出力に基づいて前記給紙モータ及び給紙クラッチを駆動すると共に、前記レジストセンサ及び排紙センサからの検知信号に基づいて前記給紙モータ、排紙モータを制御するようになっている。
次に、本実施形態における原稿搬送動作について説明する。
【0024】
原稿テーブル2に複数の片面原稿からなる原稿束1を表面(画像面)を上向きにして載置すると、前記原稿セットセンサが原稿が載置されたことを検知して前記コントローラに信号を出力する。そして、画像読取装置200の図示しない操作部のスタートボタンを押下すると、前記コントローラは予めその操作パネルのキー操作等で設定された動作モードに従い、前記原稿セットセンサ及びスタートボタンからの信号によって前記給紙モータで前記分離・搬送手段を駆動させる。
【0025】
この駆動によって、前述のように加圧板4は原稿束1を持ち上げ、実線で示す位置で原稿束1の上面が呼出コロ8に当接する。原稿束1はこの原稿束1に当接した呼出コロ8によって給紙された後、給紙コロ9及び分離コロ10によって分離される。このとき、加圧板4上の原稿上面とポリエステルフィルム7が接触し、その弾性変形及び摩擦抵抗によって前述のように搬送方向のスキューが規制される。次いで、分離後の原稿は搬送コロ対11によってコンタクトガラス12上へと挟持搬送される。このとき、原稿の前端部が前記分離センサによって検知されると、前記給紙クラッチによって分離コロ10が空回りして、後続する原稿が分離されることが防止される。
【0026】
次いで、原稿の前端が前記レジストセンサによって検知されると、前記給紙モータの駆動を一旦停止する。そして、画像読取装置200から同期タイミング信号が入力すると、前記コントローラはこの信号に基づいて前記給紙モータを再駆動して搬送コロ対11によって原稿を搬送する。このとき、画像読取装置200により露光ランプ14が駆動されるので、原稿の表面が読取られる。
【0027】
次いで、前記コントローラは排紙コロ対14を駆動し、露光が終了した原稿は搬送コロ対11及び排紙コロ対14によって搬送され、図示しない排紙トレイ上に裏面を上向きにして排紙される。
本実施形態によれば、加圧板4を呼出コロ8に当接させて最上位の原稿を給紙・搬送する際に、サイドガイド3によって原稿の幅方向を規制し、さらに原稿後端がサイドガイド3から外れた後は、呼出コロ8と搬送方向1直線上に配置された弾性部材(ポリエステルフィルム)7が原稿に接触してその原稿の幅方向の自由度を制限するので、良好な読み取り画像を得ることができる。
【0028】
また、フラット部13aを有する搬送ガイド13を設けることにより、原稿の画像面が読取位置付近でコンタクトガラス12に非接触となるので、原稿に付着した汚れや塵等がコンタクトガラス12を汚すことを防止できる。従って、コンタクトガラス12の汚れに起因する白スジ、黒スジ等の発生を防止でき、良好な読み取り画像が得られる。
【0029】
また、露光焦点を搬送ガイド13のフラット部13aを含む面と白色ガイド18の白基準面との間に設定することによって、コンタクトガラス面と非接触で読み取られる原稿画像面に焦点を合わせることができ、良好な読み取り画像が得られる。なお、コンタクトガラス12に塵等が付着した場合でも、コンタクトガラス面から露光焦点が外れているので、画像読み取りに悪影響を与えることは殆どない。
『第2の実施の形態』
図2〜図4は本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一番号を付与して説明を省略する。
【0030】
本実施形態においては、サイドガイド3の先端部と呼出コロ8の間の加圧板4で遮られた隙間において、外装カバー6に厚さ0.1〜0.2mmのポリエステルフィルム7の一部を下流側に傾斜させて接着すると共に、その先端部の呼出コロ8と対向する面に厚さ2mm程度の板状のコルク材5aを両面接着テープ等で接着して取り付け、そのコルク材5aがポリエステルフィルム7の片面先端から1.0〜2.0mm露出するようにしている。このコルク材5aの原稿との摩擦係数(μ1)は約0.5であって、原稿同士の摩擦係数(μ0)=約0.3〜0.4よりやや高く、呼出コロ8と原稿の摩擦係数(μ2)=約1.5よりかなり低くなるように設定されている。
【0031】
このポリエステルフィルム7及びコルク材5aの取付位置は、図3に示すように呼出コロ8の上流側であって、この呼出コロ8は最小サイズ原稿(A5縦)を給紙し易いように最小サイズ原稿の幅方向中心に当接するように配置されている。換言すれば、呼出コロ8は最小サイズ以外の原稿の幅方向中心よりも端面搬送基準に偏って配置されている。なお、図4(a)に示すように呼出コロ8による給紙開始前、加圧板4が下降位置(図2の破線位置)にある場合は、コルク部材5aの先端は加圧板4から離隔しており、加圧板4と非接触状態にある。
【0032】
本実施形態では、前述したように最小サイズより大きいサイズの原稿(A4、A3等)に対する呼出コロ8の当接位置(給紙時)はそれらの原稿の幅方向中心(重心位置)よりも端面搬送基準側にずれている。この呼出コロ8の当接位置の偏りによって、呼出コロ8による搬送力は搬送方向右側(図3中上側)が同方向左側より大きくなるので、本実施形態のポリエステルフィルム7及びコルク材5aがない場合には、幅方向への回転力が生じてサイドガイド3通過後、原稿の先端側が端面搬送基準から離れ、搬送スキュー状態のままコンタクトガラス12の読取位置へ搬送されてしまう。
【0033】
一方、ポリエステルフィルム7は、図4(b)に示すように給紙時、加圧板4が呼出コロ8に当接して上昇位置(図2の実線位置)にある場合は弾性変形し、その先端に取り付けられたコルク材5aのエッジ部が搬送原稿と接触するようになっている。この場合は、ポリエステルフィルム7の弾性変形によってコルク材5aの原稿に対する加圧力が生じる。本実施形態では、呼出コロ8の当接位置の偏りに起因する搬送スキューをポリエステルフィルム7の弾性変形及びコルク材5aの摩擦抵抗で抑制する。
【0034】
本実施形態によれば、外装カバー6に取り付けられた弾性部材(ポリエステルフィルム)7の弾性変形とそのポリエステルフィルム7の先端に取り付けられた抵抗部材(コルク材)5aの摩擦抵抗によって、給紙時における原稿の回転動作によって生じる搬送スキューを抑制することができるので、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることができる。なお、コルク材5a及びポリエステルフィルム7の接触抵抗は十分小さいので、原稿載置時の妨げとはならない。また、コルク材5a及びポリエステルフィルム7と呼出コロ8は搬送方向1直線上に配置されているので、呼出コロ8の原稿当接位置の偏りによる原稿の回転動作に起因する搬送スキューを抑制すると共に、コルク材5aの摩擦抵抗によって新たな搬送スキュー(コルク材5a及びポリエステルフィルム7と呼出コロ8の搬送方向に対する配置のずれによる回転力に起因するもの)が生じることはない。
【0035】
なお、コルク材5aと原稿の摩擦係数(μ1)を、原稿同士の摩擦係数(μ0)りやや高く、呼出コロ8と原稿の摩擦係数(μ2)よりかなり低く設定することによって、このコルク材5aのエッジ部が原稿に当接して不送りジャムが発生することを防止すると共に、僅かなスペースでポリエステルフィルム7の弾性変形による適度な加圧力をコルク材5aの摩擦抵抗力と共に安定的に供給することができる。従って、簡単、小形な機構で原稿の搬送スキューを抑制できる自動原稿搬送装置を安価に実現することができる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、原稿載置台(原稿テーブル)上の原稿上面に当接する弾性部材(ポリエステルフィルム)を設け、その弾性部材の弾性変形と摩擦抵抗によって原稿の搬送方向に対するスキューを抑制するようにしたので、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。
【0037】
また、請求項記載の発明によれば、前記弾性部材は加圧板が下降位置にある場合にはその加圧板と非接触で呼出コロ下方の搬送路上に突出するように設けられたので、原稿載置台及び加圧板へスムーズに原稿を載置することができ、原稿の搬送スキューを抑制して搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。
【0038】
請求項記載の発明によれば、前記弾性部材の先端に抵抗部材(コルク材)を設け、その抵抗部材が原稿載置台上の原稿上面に当接するようにしたので、その弾性部材の弾性変形と抵抗部材の摩擦抵抗によって原稿の搬送スキューを抑制し、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。請求項記載の発明によれば、前記抵抗部材は、原稿載置台上の積載原稿端面を規制するサイドガイドよりも搬送方向下流に配置されたので、原稿がサイドガイドを通過した後も前記弾性部材の弾性変形と抵抗部材の摩擦抵抗によって原稿の搬送スキューを抑制し、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。
【0039】
請求項記載の発明によれば、前記抵抗部材は、呼出コロと搬送方向1直線上に配置されたので、その抵抗部材の摩擦抵抗と呼出コロの搬送力とが1直線上で作用し、その抵抗部材によって新たに搬送スキューが生じることはない。従って、前記弾性部材の弾性変形と抵抗部材の摩擦抵抗によって原稿の搬送スキューを抑制し、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。
【0040】
請求項記載の発明によれば、前記抵抗部材は、弾性部材端部と一部オーバラップすると共に、弾性部材先端から一部が露出するように設けられたので、前記弾性部材の弾性変形と抵抗部材のエッジ部の摩擦抵抗によって原稿の搬送スキューを少ないスペースで抑制し、搬送曲りの少ない良好な読み取り画像を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を示す図である。
【図3】図2のポリエステルフィルム、コルク材、及び呼出コロの取付位置と原稿の回転方向を示す図である。
【図4】図2のポリエステルフィルム、コルク材の動作を示す図である。
【図5】従来の自動原稿搬送装置を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿束
2 原稿テーブル(原稿載置台)
3 サイドガイド
4 加圧板
5 加圧板に接着されたコルク材
5a コルク材(抵抗部材)
6 外装カバー
6a 外装カバーのガイドリブ
7 ポリエステルフィルム(弾性部材)
8 呼出コロ
9 給紙コロ
10 分離コロ

Claims (5)

  1. 搬送中の原稿を露光走査する画像読取装置に搭載された自動原稿搬送装置であって、
    原稿を載置するための原稿載置台と、
    該原稿載置台上の原稿上面に当接する弾性部材と、
    原稿載置台上の原稿を分離して所定の読取位置へ搬送する分離・搬送手段と、
    前記原稿の分離動作を行うために原稿載置台から原稿を取り出す呼出コロと、
    原稿載置台上の原稿給紙側を持ち上げて上昇し、呼出コロに原稿上面を当接させると共に、原稿が載置されないときは所定の下降位置で待機する加圧板と、
    を備え、前記弾性部材は、加圧板が所定の下降位置にある場合には該加圧板と非接触で呼出コロ下方の搬送路上に突出するように設けられ、前記分離・搬送手段が原稿載置台から原稿を取り出す際、該原稿を弾性部材によって加圧しながら取り出すようにしたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記弾性部材の端部に抵抗部材を設け、該抵抗部材の一部が原稿載置台上の原稿上面に当接するようにしたことを特徴とする請求項記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記呼出コロの搬送方向上流で原稿載置台上の積載原稿端面を規制するサイドガイドを備え、
    前記抵抗部材は、サイドガイドよりも搬送方向下流に配置されたことを特徴とする請求項記載の自動原稿搬送装置。
  4. 前記抵抗部材は、呼出コロと搬送方向1直線上に配置されたことを特徴とする請求項2又は3記載の自動原稿搬送装置。
  5. 前記抵抗部材は、弾性部材端部と一部オーバラップすると共に、弾性部材先端から一部が露出するように設けられたことを特徴とする請求項2乃至4記載の自動原稿搬送装置。
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