JP3769167B2 - 車両用前後輪ブレーキ連動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪ブレーキをフロントブレーキワイヤを介して作動するブレーキレバーを操向ハンドルに軸支する一方、後輪ブレーキを作動するためのブレーキペダルを車体に軸支した車両用ブレーキ装置において、ブレーキペダルの作動時には、後輪ブレーキのみならず前輪ブレーキをも作動し得るようにした、車両用前後輪ブレーキ連動装置に関する。
【従来の技術】
従来、操向ハンドルの左端部及び右端部に左ブレーキレバー及び右ブレーキレバーをそれぞれ軸支し、右ブレーキレバーをフロントブレーキワイヤを介して前輪ブレーキの作動レバーに接続する一方、左ブレーキレバーをリヤブレーキワイヤを介して後輪ブレーキの作動レバーに接続した、自動二輪車用ブレーキ装置において、左ブレーキレバーをイコライザレバーを介してリヤブレーキワイヤ及び連動ブレーキワイヤに接続し、左ブレーキレバーの作動時には、イコライザレバーを介してリヤブレーキワイヤを牽引して後輪ブレーキを作動し、同時にイコライザレバーを介して連動ブレーキワイヤを牽引して右ブレーキレバーを作動することにより、前輪ブレーキを作動するようにした前後輪ブレーキ連動装置が既に知られている(特開平9−58434号参照)。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明が対象とする、ブレーキレバー及びブレーキペダルを備えたブレーキ装置では、ブレーキレバー及びブレーキペダル間の距離が非常に長いので、これに前記従来の連動装置を適用しようとすれば、ブレーキレバー及びブレーキペダル間に長い連動ブレーキワイヤを配設する必要がある上、屈曲部の多い配索となるため操作力の伝達効率の低下が生じ、好ましくない。
【0003】
本発明は、そのような不都合を招くことなく、ブレーキペダルの作動時には、後輪ブレーキのみならず前輪ブレーキをも作動し得るようにした前後輪ブレーキ連動装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、前輪ブレーキをフロントブレーキワイヤを介して作動するブレーキレバーを操向ハンドルに軸支する一方、後輪ブレーキを作動するためのブレーキペダルを車体に軸支した車両用ブレーキ装置において、フロントブレーキワイヤの中間部にジョイント部材を取付け、このジョイント部材に近接して車体に設けられた支持部にベルクランクを軸支し、このベルクランクの第1アームを連動ブレーキワイヤを介してブレーキペダルに接続すると共に、第2アームを前記ジョイント部材の前輪ブレーキ側端部に当接、離間可能に対置し、ブレーキペダルによる連動ブレーキワイヤの牽引時には、ベルクランクがジョイント部材を前輪ブレーキの作動方向に移動させ、ブレーキレバーによるフロントブレーキワイヤの牽引時には、ジョイント部材がベルクランクから離間するようにしたことを第1の特徴とする。
【0005】
この第1の特徴によれば、ブレーキレバーのみを操作したときは、フロントブレーキワイヤを介して前輪ブレーキを作動することができる。このとき、ジョイント部材は、ベルクランクを置き去りにして上方へ移動するので、ブレーキペダルにはブレーキレバーの操作力は伝達されず、後輪ブレーキの非作動状態を維持することができる。
【0006】
またブレーキペダルのみを操作したときは、後輪ブレーキを作動し、また連動ブレーキワイヤを介してベルクランクを揺動させ、ジョイント部材を押し上げてフロントブレーキワイヤの下部ワイヤを上方へ牽引し、前輪ブレーキをも作動することができる。
【0007】
また連動ブレーキワイヤは、フロントブレーキワイヤの中間部にベルクランクを介して接続されるので、この連動ブレーキワイヤを比較的短いものとすることが可能となると共に、屈曲の少ない配索として操作力の伝達効率の低下を抑えることができる。
【0008】
また本発明は、第1の特徴に加えて、第1ブレーキワイヤを、ブレーキレバー側の上部ワイヤと前輪ブレーキ側の下部ワイヤとに分割して、それぞれの分割端に接続子を付設し、これら接続子をジョイント部材に接続すると共に、上部ワイヤの接続子とジョイント部材との接続部には、ベルクランクによりジョイント部材が前輪ブレーキの作動方向に動かされたときその動きを上部ワイヤに対して無効にする遊びを設けたことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば、ブレーキペダルのみの操作時、ベルクランクの揺動により、ジョイント部材が前輪ブレーキの作動方向に作動されたとき、上部ワイヤは遊びの範囲で置き去りにされて動かず、ブレーキレバーを非作動位置を保持することができる。
【0010】
さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記支持部を、ベルクランク及びジョイント部材を収納してヘッドパイプの側面に固着されるカバーで構成し、ヘッドパイプに前端を結合するメインフレームの側面に連動ブレーキワイヤを沿わせて配置したことを第3の特徴とする。
【0011】
この第3の特徴によれば、連動ブレーキワイヤを短い長さをもってメインフレームの側面に沿って屈曲の少ない良好な配索状態とすることができので、操作力の伝達効率の低下を抑えることができる。またベルクランク及びジョイント部材をカバーと共にユニット化することができて、ヘッドパイプへの取付性及びメンテナンス性が良好となり、さらにカバーによりベルクランク及びジョイント部材の防水、防塵を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0013】
図1は本発明の前後輪ブレーキ連動装置を備えた自動二輪車用ブレーキ装置の全体概要図、図2は上記前後輪ブレーキ連動装置の要部側面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は上記前後輪ブレーキ連動装置の要部分解斜視図である。
【0014】
先ず、図1において、自動二輪車の操向ハンドル1には、その右グリップ1aに隣接してレバーホルダ10が固着されており、これにブレーキレバー2が軸支され、このブレーキレバー2は、フロントブレーキワイヤ4を介してドラム式の前輪ブレーキBfの作動レバー7fに接続される。また車体8の下部にはブレーキペダル3が軸支され、このブレーキペダル3は、リヤブレーキワイヤ5を介してドラム式の後輪ブレーキBrの作動レバー7rに接続される。またブレーキペダル3は、連動ブレーキワイヤ6を含む前後輪ブレーキ連動装置Dを介してフロントブレーキワイヤ4に接続される。
【0015】
ブレーキレバー2及びブレーキペダル3には、それを非作動方向に付勢する戻しばね11,12が接続される。また前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrの各作動レバー7f、7rにも、それを非作動方向に付勢する戻しばね13,14が接続される。
【0016】
さて、前後輪連動装置Dについて、図2〜図6を参照しながら説明する。
【0017】
図2に示すように、自動二輪車の車体8は、前記操向ハンドル1を操向可能に支持するヘッドパイプ8hと、このヘッドパイプ8hから斜め後方に延出するメインフレーム8mとを有しており、フロントブレーキワイヤ4は、そのヘッドパイプ8hの側面に沿って配置される。このフロントブレーキワイヤ4は、ヘッドパイプ8hの側部において、ブレーキレバー2側の上部ワイヤ4aと、前輪ブレーキBf側の下部ワイヤ4bとに分割され、それぞれの分割端に円筒状の接続子15a,15bが固設される。これら接続子15a,15bは、ジョイント部材20を介して相互に連結される。
【0018】
ジョイント部材20は、図5及び図6に示すように、コ字形の連結部21aにより上部を一体に連結した左右一対の側板21,21を備え、これら側板21,21の中心部に上下方向に長い長孔22,22が設けられ、これら長孔22,22に前記接続子15a,15bの左右両端部が嵌合される。その際、一方の側板21に設けられた切れ目23を通して上部及び下部ワイヤ4a,4bは両側板21,21間に挿入される。両接続子15a,15bのうち、少なくとも上部の接続子15aは長孔22の上端壁との当接位置から下部の接続子15bとの当接位置までの遊び範囲Lで摺動可能である。さらに両側板21,21の一側には車両前方に向かって突出する前部当接片24が、他側には左右外側方に向かって屈曲する後部当接片25がそれぞれ設けられる。
【0019】
上記ジョイント部材20と協働するベルクランク27がこれらを覆うカバー28に枢軸29により揺動自在に取付けられ、このカバー28はヘッドパイプ8hの側面にボルト30で固着される。ベルクランク27は、枢軸29の上方に延びる第1アーム27aと、枢軸29の前方に延び第2アーム27bとを有する左右一対の側板31,31を前端の連結壁32を介して一体に連結して構成される。左右の側板31,31の第1アーム27aの端部には接続孔33が設けられ、第2アーム27bには上方に突出するガイド片34が突設される。この左右のガイド片34,34間に前記ジョイント部材20が挿入されると共に、ジョイント部材20の前部及び後部当接片24,25の下面と第2アーム27bの上面とが互いに当接、離間可能に対置される。このベルクランク27には、第2アーム27bがカバー28の底壁に当接する後退位置に向かってこれを付勢するセットばね41が接続される。
【0020】
両側板31,31の第1アーム27aは、連動ブレーキワイヤ6を介して前記ブレーキペダル3に接続されるもので、連動ブレーキワイヤ6の接続子35が第1アーム27aの接続孔33に嵌合される。そして、連動ブレーキワイヤ6は、ヘッドパイプ8hに前端を結合するメインフレーム8mの側面に沿って配置される。ブレーキペダル3と、リヤブレーキワイヤ5及び連動ブレーキワイヤ6との接続部には、ブレーキペダル3の操作力を一定の比率をもって両ブレーキワイヤ5,6に分配し得るイコライザ40(図1参照)が介装される。
【0021】
各ブレーキワイヤ4,5,6は、両端部を固定部に保持される可撓性のガイドチューブ37,38,39内に挿通配置される。
【0022】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0023】
ブレーキレバー2及びブレーキペダル3の休止状態では、通常、図2に示すように、フロントブレーキワイヤ4の上部及び下部ワイヤ4a,4bの接続子15a,15bはジョイント部材20の長孔22の上下両端壁に当接する位置を占めている。またベルクランク27は、第2アーム27bの下面をカバー28の内面に受け止めさせており、この第2アーム27bの上面にジョイント部材20の前部及び後部当接片24,25が当接している。このような状態は、フロントブレーキワイヤ4及び連動ブレーキワイヤ5のガイドチューブ37,39の端部位置を調節することによって得られる。
【0024】
そこで、ブレーキレバー2のみを操作すれば、その操作に伴なう牽引力が上部ワイヤ4a、ジョイント部材20、下部ワイヤ4bへと伝達して作動レバー7fに作用し、これを作動方向に回動するので、前輪ブレーキBfを作動することができる。
【0025】
この間、ジョイント部材20は上部及び下部ワイヤ4a,4bと共に上方へ移動して、前部及び後部当接片24,25を第2アーム27bから離間させるので、ベルクランク27を置き去りにすることになる。したがって連動ブレーキワイヤ6及びブレーキペダル3には、ブレーキレバー2の操作力は伝達されず、後輪ブレーキBrの非作動状態は維持される。
【0026】
ブレーキレバー2から操作力を解除すれば、ブレーキレバー2及び作動レバー7fはそれぞれの戻しばね11,13の反発力により当初の非作動位置に復帰し、前輪ブレーキBfを非作動状態に戻すことができる。
【0027】
次にブレーキペダル3のみを操作すれば、イコライザ40を介してリヤブレーキワイヤ5及び連動ブレーキワイヤ6に牽引力が分配され、リヤブレーキワイヤ5に加えられた牽引力は作動レバー7rに作用して、これを作動方向に回動するので、後輪ブレーキBrを作動することができる。
【0028】
一方、連動ブレーキワイヤ6に加えられた牽引力は、第1アーム27aに作用してベルクランク27を図2で矢印A方向に揺動しようとするが、その揺動トルクが、セットばね41による戻しトルクを下回るときは、ベルクランク27は依然後退位置に保持されている。このとき第2アーム27bの上面にジョイント部材20の前部及び後部当接片24,25が当接している。
【0029】
そして、上記揺動トルクがセットばね41による戻しトルクを上回ると、ベルクランク27が矢印A方向に揺動して、フロントブレーキワイヤ4の下部ワイヤ4bを上方へ牽引し、作動レバー7fを作動方向に回動するので、前輪ブレーキBfを作動することになる。
【0030】
かくして、ブレーキペダル3のみ操作により、後輪ブレーキBrを先行して作動させ、若干のタイムラグを置いて前輪ブレーキBfを作動させることができ、これにより車体のノーズダイブを抑えつゝ、前後輪を略同時に制動することができる。
【0031】
この間、上記のようにベルクランク27の矢印A方向への揺動により、ジョイント部材20が押し上げられたときは、長孔22が上部ワイヤ4aの接続子15aを置き去りにして上方へ移動するので、上部ワイヤ4aは動かず、ブレーキレバー2を当初の非作動位置に保持することができる。
【0032】
ブレーキペダル3から操作力を解除すれば、ブレーキペダル3及び作動レバー7f、7rはそれぞれの戻しばね12,13,14の反発力により当初の非作動位置に復帰し、前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrを非作動状態に戻すことができる。
【0033】
ブレーキレバー2及びブレーキペダル3を同時に操作すれば、それらの操作力がジョイント部材20に加算して加わることになり、前輪ブレーキBfを強力に作動することができる。
【0034】
ところで、連動ブレーキワイヤ6は、メインフレーム8mの側面に沿って配置されると共に、ヘッドパイプ8hの一側でフロントブレーキワイヤ4の中間部にベルクランク27を介して接続されるので、この連動ブレーキワイヤ6は、これを短い長さをもってメインフレーム8mの側面に容易に配置することが可能となり、他物との干渉を回避し得るのみならず、屈曲の少ない良好な配索状態とすることができので、操作力の伝達効率の低下を抑えることができる。
【0035】
さらに、ベルクランク27は、ヘッドパイプ8hに固着されて、ベルクランク27及びジョイント部材20を覆うカバー28に軸支されるので、カバー28、ベルクランク27及びジョイント部材20からなる小組立体を構成できて、組立性及びメンテナンス性を良好にすることができると共に、ベルクランク27及びジョイント部材20の防水、防塵を図ることができる。
【0036】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、下部ワイヤ4bの接続子15bはジョイント部材20に相対移動不能に連結することもできる。また前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrは、ディスクブレーキとすることもできる。また本発明は自動二輪車に限らず、ブレーキレバー及びブレーキペダルを備えた三輪又は四輪バギーにも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば、前輪ブレーキをフロントブレーキワイヤを介して作動するブレーキレバーを操向ハンドルに軸支する一方、後輪ブレーキを作動するためのブレーキペダルを車体に軸支した車両用ブレーキ装置において、フロントブレーキワイヤの中間部にジョイント部材を取付け、このジョイント部材に近接して車体に設けられた支持部にベルクランクを軸支し、このベルクランクの第1アームを連動ブレーキワイヤを介してブレーキペダルに接続すると共に、第2アームを前記ジョイント部材の前輪ブレーキ側端部に当接、離間可能に対置し、ブレーキペダルによる連動ブレーキワイヤの牽引時には、ベルクランクがジョイント部材を前輪ブレーキの作動方向に移動させ、ブレーキレバーによるフロントブレーキワイヤの牽引時には、ジョイント部材がベルクランクから離間するようにしたので、ブレーキレバーのみを操作したときは、フロントブレーキワイヤを介して前輪ブレーキを作動することができ、このとき、ジョイント部材は、ベルクランクを置き去りにして上方へ移動するので、ブレーキペダル及び後輪ブレーキの非作動状態を維持することができる。
【0038】
またブレーキペダルのみを操作したときは、後輪ブレーキを作動されると同時に、連動ブレーキワイヤを介してベルクランクを揺動させ、ジョイント部材を押し上げてフロントブレーキワイヤの下部ワイヤを上方へ牽引するので、前輪ブレーキをも作動することができる。
【0039】
しかも連動ブレーキワイヤは、フロントブレーキワイヤの中間部にベルクランクを介して接続されるので、この連動ブレーキワイヤを比較的短いものとすることが可能となると共に、屈曲の少ない配索として操作力の伝達効率の低下を抑えることができる。
【0040】
また本発明の第2の特徴によれば、第1ブレーキワイヤを、ブレーキレバー側の上部ワイヤと前輪ブレーキ側の下部ワイヤとに分割して、それぞれの分割端に接続子を付設し、これら接続子をジョイント部材に接続すると共に、上部ワイヤの接続子とジョイント部材との接続部には、ベルクランクによりジョイント部材が前輪ブレーキの作動方向に動かされたときその動きを上部ワイヤに対して無効にする遊びを設けたので、ブレーキペダルのみの操作時、ベルクランクの揺動により、ジョイント部材が前輪ブレーキの作動方向に作動されたとき、上部ワイヤは遊びの範囲で置き去りにされて動かず、ブレーキレバーを非作動位置を保持することができる。
【0041】
さらに本発明の第3の特徴によれば、支持部を、ベルクランク及びジョイント部材を収納してヘッドパイプの側面に固着されるカバーで構成し、ヘッドパイプに前端を結合するメインフレームの側面に連動ブレーキワイヤを沿わせて配置したので、連動ブレーキワイヤを短い長さをもってメインフレームの側面に沿って屈曲の少ない良好な配索状態とすることができので、操作力の伝達効率の低下を抑えることができる。またベルクランク及びジョイント部材をカバーと共にユニット化することができて、ヘッドパイプへの取付性及びメンテナンス性が良好となり、さらにカバーによりベルクランク及びジョイント部材の防水、防塵を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前後輪ブレーキ連動装置を備えた自動二輪車用ブレーキ装置の全体概要図。
【図2】 上記前後輪ブレーキ連動装置の要部側面図。
【図3】 図2の3−3線拡大断面図。
【図4】 図2の4−4線拡大断面図。
【図5】 図2の5−5線拡大断面図。
【図6】 上記前後輪ブレーキ連動装置の要部分解斜視図。
【符号の説明】
Bf・・・・前輪ブレーキ
Br・・・・後輪ブレーキ
D・・・・・前後輪ブレーキ連動装置
L・・・・・遊び
1・・・・・操向ハンドル
2・・・・・ブレーキレバー
3・・・・・ブレーキペダル
4・・・・・フロントブレーキワイヤ
4a・・・・上部ワイヤ
4b・・・・下部ワイヤ
5・・・・・リヤブレーキワイヤ
6・・・・・連動ブレーキワイヤ
8・・・・・車体
8h・・・・ヘッドパイプ
8m・・・・メインフレーム
15a・・・上部ワイヤの接続子
15b・・・下部ワイヤの接続子
20・・・・ジョイント部材
27・・・・ベルクランク
27a・・・ベルクランクの第1アーム
27b・・・ベルクランクの第2アーム
28・・・・支持部、カバー
Claims (3)
- 前輪ブレーキ(Bf)をフロントブレーキワイヤ(4)を介して作動するブレーキレバー(2)を操向ハンドル(1)に軸支する一方、後輪ブレーキ(Br)を作動するためのブレーキペダル(3)を車体(8)に軸支した、車両用ブレーキ装置において、
フロントブレーキワイヤ(4)の中間部にジョイント部材(20)を取付け、このジョイント部材(20)に近接して車体(8)に設けられた支持部(28)にベルクランク(27)を軸支し、このベルクランク(27)の第1アーム(27a)を連動ブレーキワイヤ(6)を介してブレーキペダル(3)に接続すると共に、第2アーム(27b)を前記ジョイント部材(20)の前輪ブレーキ(Bf)側端部に当接、離間可能に対置し、ブレーキペダル(3)による連動ブレーキワイヤ(6)の牽引時には、ベルクランク(27)がジョイント部材(20)を前輪ブレーキ(Bf)の作動方向に移動させ、ブレーキレバー(2)によるフロントブレーキワイヤ(4)の牽引時には、ジョイント部材(20)がベルクランク(27)から離間するようにしたことを特徴とする、車両用前後輪ブレーキ連動装置。 - 請求項1記載の車両用前後輪ブレーキ連動装置において、
フロントブレーキワイヤ(4)を、ブレーキレバー(2)側の上部ワイヤ(4a)と前輪ブレーキ(Bf)側の下部ワイヤ(4b)とに分割して、それぞれの分割端に接続子(15a,15b)を付設し、これら接続子(15a,15b)をジョイント部材(20)に接続すると共に、上部ワイヤ(4a)の接続子(15a)とジョイント部材(20)との接続部には、ベルクランク(27)によりジョイント部材(20)が前輪ブレーキ(Bf)の作動方向に動かされたときその動きを上部ワイヤ(4a)に対して無効にする遊び(L)を設けたことを特徴とする、車両用前後輪ブレーキ連動装置。 - 請求項1又は2記載の車両用前後輪ブレーキ連動装置において、
前記支持部を、ベルクランク(27)及びジョイント部材(20)を収納してヘッドパイプ(8h)の側面に固着されるカバー(28)で構成し、ヘッドパイプ(8h)に前端を結合するメインフレーム(8m)の側面に連動ブレーキワイヤ(6)を沿わせて配置したことを特徴とする、車両用前後輪ブレーキ連動装置。
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