JP5091085B2 - 車両用連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連動用ブレーキ操作子に一端部が連なる連結ロッドが移動自在に貫通するケーシング内に、前記連結ロッドの長手方向と直交する方向に長く延びて相互に平行な一対の平板部が連結部で連結されて成るイコライザが収容され、前記連結ロッドの他端部が前記イコライザの長手方向中間部に連結され、前輪ブレーキ側にブレーキ操作力を伝達する前輪用ブレーキケーブルと、後輪ブレーキ側にブレーキ操作力を伝達する後輪用ブレーキケーブルとが、前記イコライザの長手方向両端部に連結される車両用連動ブレーキ装置に関する。
連動用ブレーキ操作子の操作力を、前輪ブレーキ用のブレーキケーブルならびに後輪ブレーキ用のブレーキケーブルにイコライザを介して伝達するようにした自動二輪車用の前後連動ブレーキ装置が、特許文献1で知られている。
特開平10−167152号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるような連動ブレーキ装置では、イコライザの両端部にそれぞれ連結される両ブレーキケーブルのうち前輪用ブレーキケーブルで緩みが生じると、連動用ブレーキ操作子に連なる連結ロッドのイコライザへの連結点を中心としてイコライザが回動してしまい、後輪用ブレーキケーブル側の後輪ブレーキのブレーキフィーリングに影響を与える可能性がある。
本発明は、前輪用ブレーキケーブルで緩みが生じても後輪用ブレーキケーブルに対応した後輪ブレーキのブレーキフィーリングに影響が生じることを抑え得るようにした車両用連動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、連動用ブレーキ操作子と、その連動用ブレーキ操作子に加わるブレーキ操作力を前輪ブレーキ側に伝達する第1前輪用ブレーキケーブルと、同じく連動用ブレーキ操作子に加わるブレーキ操作力を後輪ブレーキ側に伝達する後輪用ブレーキケーブルと、単独用ブレーキ操作子と、その単独用ブレーキ操作子に加わるブレーキ操作力を前輪ブレーキ側に伝達する第2前輪用ブレーキケーブルとを備えた車両用連動ブレーキ装置であって、連動用ブレーキ操作子に一端部が連なる連結ロッドが移動自在に貫通するケーシング内に、前記連結ロッドの長手方向と直交する方向に長く延びて相互に平行な一対の平板部が連結部で連結されて成るイコライザが収容され、前記連結ロッドの他端部が前記イコライザの長手方向中間部に連結され、前記第1前輪用ブレーキケーブルと前記後輪用ブレーキケーブルとが、前記イコライザの長手方向両端部にそれぞれ連結されるものにおいて、
前記第1前輪用ブレーキケーブルの緩みが前記後輪ブレーキのブレーキフィーリングに与える影響を小さくすべく、該第1前輪用ブレーキケーブルが緩んだ状態での前記イコライザへの前記連結ロッドの連結点を中心とした前記イコライザの、前記後輪用ブレーキケーブルを牽引する方向の回動を前記連結ロッドに当接することで規制する規制部が、前記連結部とは別に前記イコライザに設けられ、前記規制部が前記連結ロッドに当接したときに、前記イコライザによる前記後輪用ブレーキケーブル及び前記第1前輪用ブレーキケーブルの牽引を許容する空間が該イコライザと前記ケーシングの内壁との間に存在することを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ケーシングが、前記連結ロッドを移動自在に貫通せしめる第1側壁と、第1側壁に対向する第2側壁とを備え、前記第1側壁側に突出する前記規制部が、前記両平板部の少なくとも一方に一体に連設され、前記規制部が、前記イコライザへの前記連結ロッドの連結点ならびに前記イコライザへの前記第1前輪用ブレーキケーブルの連結点間で前記イコライザに設けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記イコライザの両端部のうち前記第1前輪用ブレーキケーブルが連結される一端部および前記ケーシング間に、該第1前輪用ブレーキケーブルを緩める側に前記イコライザを付勢する付勢部材が設けられることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ケーシングが、前記連結ロッドを移動自在に貫通せしめる第1側壁を備え、前記イコライザの前記連結ロッドとの連結点から見て前記第1前輪用ブレーキケーブル側で該イコライザには、前記第1側壁側に突出する前記連結部が設けられ、この連結部に対し前記連結ロッドに沿う方向で間隔をおいて対向するリテーナが前記ケーシングに装着されることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第1前輪用ブレーキケーブルおよび前記第2前輪用ブレーキケーブルが相互に独立してブレーキ操作力を伝達し得るようにして前記前輪ブレーキに連結されることを特徴とする。
なお実施の形態の前輪用ブレーキレバー11が本発明の単独用ブレーキ操作子に対応し、また実施の形態のコイルばね36が本発明の付勢部材に対応する。
本発明によれば、第1前輪用ブレーキケーブルが緩んだ状態では、イコライザに設けられた規制部が連動用ブレーキ操作子に連なる連結ロッドに当接して、連結ロッドのイコライザへの連結点を中心としたイコライザの、後輪用ブレーキケーブル牽引方向の回動が規制されるので、第1前輪用ブレーキケーブルに緩みが生じたときの、後輪用ブレーキケーブル牽引方向のイコライザの回動が規制されることになり、しかもその規制部が連結ロッドに当接したときに、イコライザによる後輪用ブレーキケーブル及び第1前輪用ブレーキケーブルの牽引を許容する空間が該イコライザとケーシングの内壁との間に存在しており、これにより、後輪用ブレーキケーブルに対応した後輪ブレーキのブレーキフィーリングに与える影響を小さくすることが可能となる。また単独用ブレーキ操作子を操作することで、連動用ブレーキ操作子のブレーキ操作とは無関係に前輪ブレーキをブレーキ作動せしめることができる。
また請求項2記載の発明によれば、イコライザの一部を構成する両平板部の少なくとも一方に前記規制部が一体に連設されるので、部品点数の増加を抑えつつ、簡単な構造で規制部をイコライザに設けることができる。また前記規制部が、連結ロッドの連結点および第1前輪用ブレーキケーブルの連結点間でイコライザに設けられるので、第1前輪用ブレーキケーブル側が緩んでも後輪用車輪ブレーキのブレーキ操作フィーリングへの影響を小さく抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、第1前輪用ブレーキケーブルが連結される側のイコライザの一端部が、付勢部材によって第1前輪用ブレーキケーブルを緩める側に付勢されるので、連動用ブレーキ操作子に操作に対する第1前輪用ブレーキケーブルの牽引を後輪用ブレーキケーブルの牽引よりも遅らせるようにして、前輪ブレーキの作動開始タイミングを遅らせることができ、ブレーキフィーリングが向上する。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態を示すものであり、図1は自動二輪車用前後連動ブレーキ装置の全体構成図、図2は自動二輪車の前部を左側から見た側面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は前輪ブレーキケーブルが緩んだ状態での図3に対応した断面図である。
先ず図1において、この自動二輪車用前後連動ブレーキ装置は、ブレーキ操作に応じて第1車輪ブレーキである機械式の前輪ブレーキBF1を作動せしめる単独用ブレーキ操作子である前輪用ブレーキレバー11と、ブレーキ操作に応じて第2車輪ブレーキである機械式の後輪ブレーキBRを作動せしめるとともに前記前輪ブレーキBF1を連動作動せしめる連動用ブレーキ操作子としての連動用ブレーキレバー12とを備える。
連動用ブレーキレバー12の操作力は、第1ブレーキケーブルである第1前輪用ブレーキケーブル13と、第2ブレーキケーブルである後輪用ブレーキケーブル14とに、イコライザ15を介して分配される。また前輪用ブレーキレバー11には、第3ブレーキケーブルである第2前輪用ブレーキケーブル16が連結されており、第1前輪用ブレーキケーブル13および第2前輪用ブレーキケーブル16は、相互に独立してブレーキ操作力を伝達し得るようにして前輪ブレーキBF1に連結される。
前輪ブレーキBF1は、ブレーキカムアーム17に入力される操作入力に応じてブレーキ力を発揮するドラムブレーキであり、第1前輪用ブレーキケーブル13および第2前輪用ブレーキケーブル16は前記ブレーキカムアーム17に並列して連結される。また後輪ブレーキBRは、後輪用ブレーキケーブル14が牽引されることによってブレーキカムアーム18に入力される操作入力に応じてブレーキ力を発揮するドラムブレーキである。
図2において、自動二輪車における車体の前部に設けられる操向用ハンドルバー20の左端には、ドライバが左手で握る握持部21が設けられ、該握持部21よりも内方側で操向用ハンドルバー20にはホルダ22が設けられる。このホルダ22には、ねじ部材である支軸23を介して連動用ブレーキレバー12の基端部が回動可能に支承されており、握持部21を握った左手で連動用ブレーキレバー12をブレーキ操作することができる。
ところで、操向用ハンドルバー20の長手方向中間部は、合成樹脂によりそれぞれ形成される前部および後部カバー半体24a,24bが相互に結合されて成るハンドルカバー24で覆われており、このハンドルカバー24の左側部に設けられた開口部25から、操向用ハンドルバー20の左端部の握持部21および連動用ブレーキレバー12が外方に突出されている。
操向用ハンドルバー20の長手方向に沿って連動用ブレーキレバー12の内方側に隣接した位置において、操向用ハンドルバー20の前方位置には、イコライザ15(図1参照)が作動可能に収納されるケーシング26が固定配置される。このケーシング26は、ホルダ22に一体に設けられて前方側に開放した函状のケース部27と、該ケース部27の開口端を覆うようにしてケース部27に結合されるカバー板28とで構成される。
図3において、前記ケーシング26におけるケース部27は、連動用ブレーキレバー12側の第1側壁27aと、第1側壁27aに対向する第2側壁27bとを有しており、連動用ブレーキレバー12の基端部にねじ部材30によって一端部が締結されて連動用ブレーキレバー12に連なる連結ロッド29が、第1側壁27aを移動自在に貫通してケーシング26内に挿入される。而してケーシング26の第1側壁27aと、ケーシング26内の連結ロッド29の中間部との間にはブーツ31が設けられており、連結ロッド29の挿入部からケーシング26内に塵埃が侵入することは前記ブーツ31で阻止される。
イコライザ15は、図4で明示するように、前記連結ロッド29の長手方向と直交する方向に長く延びて相互に平行な一対の平板部15a,15bの第1側壁27aもしくは第2側壁27b側の側縁、この実施の形態では第1側壁27a側の側縁が、相互に間隔をあけた位置に配置される一対の連結部15c,15dで一体に連結されて成るものであり、前記連結ロッド29の他端部は、前記両連結部15c,15d間で前記イコライザ15の長手方向中間部に連結される。すなわち連結ロッド29の他端側には、図5で示すように、イコライザ15の両平板部15a,15b間に挿入されるようにして偏平とされた薄肉部29aと、前記両平板部15a,15bの第1側壁27a側の側縁に対向する段部29b,29cとが形成されており、前記両平板部15a,15b間に挿入された前記薄肉部29aが、イコライザ15における両平板部15a,15bの長手方向に沿う中間部に連結ピン32を介して連結される。而して、上下に長いイコライザ15を作動可能に収納すべく、ケーシング26は、自動二輪車の前後方向に沿う長さよりも上下方向に沿う長さを大とした縦長に形成される。
またケーシング26のケース部27において、第1側壁27aに対向する第2側壁27bの上下に離隔した位置には、第1前輪用ブレーキケーブル13および後輪用ブレーキケーブル14のアウターケーブル13a,14aが並列して固定される。すなわちアウターケーブル13a内にインナーケーブル13bが移動自在に挿通されて成る第1前輪用ブレーキケーブル13の一端部において、アウターケーブル13aはケース部27の第2側壁27bに固定され、アウターケーブル13aから突出してケーシング26内に挿入されたインナーケーブル13bの端部に設けられた係止駒33がイコライザ15の一端部に係合、連結される。またアウターケーブル14a内にインナーケーブル14bが移動自在に挿通されて成る後輪用ブレーキケーブル14の一端部において、アウターケーブル14aはケース部27の第2側壁27bに第1前輪用ブレーキケーブル13と並列して固定され、アウターケーブル14aから突出されたインナーケーブル14bの端部に設けられた係止駒34がイコライザ15の他端部に連結される。
ところで、連動用ブレーキレバー12によるブレーキ操作力は連結ロッド29を介してイコライザ15に作用し、該イコライザ15から第1前輪用ブレーキケーブル13および後輪用ブレーキケーブル14に分配されるのであるが、イコライザ15から両ブレーキケーブル13,14に分配されるブレーキ操作力を相互に異ならせるために、連結ロッド29のイコライザ15への連結位置からの距離を相互に異ならせた位置で第1前輪用ブレーキケーブル13および後輪用ブレーキケーブル14がイコライザ15に連結される。すなわち、この実施の形態では、連結ロッド29のイコライザ15への連結点および第1前輪用ブレーキケーブル13のイコライザ15への連結点間の距離をL1とし、連結ロッド29のイコライザ15への連結点および後輪用ブレーキケーブル14のイコライザ15への連結点間の距離をL2としたときに、L1>L2と設定される。
ここで連動用ブレーキレバー12から連結ロッド29を介してイコライザ15に入力される力をFとし、イコライザ15から第1前輪用ブレーキケーブル13に作用する牽引力をF1とし、イコライザ15から後輪用ブレーキケーブル14に作用する牽引力をF2としたときに両牽引力F1,F2は次の第(1)式および第(2)式で示すようになる。
F1=F・{L2/(L1+L2)}…(1) F2=F・{L1/(L1+L2)}…(2)
上記第(1)式および第(2)式において、L1>L2であるのでF2>F1であり、イコライザ15から後輪用ブレーキケーブル14に作用するブレーキ操作力の方が、第1前輪用ブレーキケーブル13に作用するブレーキ操作力よりも大きくなる。
ケーシング26における第2側壁27bには、イコライザ15に対向する初期当接面40が設けられており、イコライザ15には、連結ロッド29のイコライザ15への連結部ならびに第1前輪用ブレーキ13のイコライザ15への連結部にほぼ対応する位置で一方の平板部15aから他方の平板部15b側に屈曲される当接板部15e,15fが、前記初期当接面40への当接を可能として設けられている。
イコライザ15は、連動用ブレーキレバー12の非操作時には、前記当接板部15e,15fをケーシング26の初期当接面40に当接させた位置に在るものであり、連動用ブレーキレバー12の操作に応じて当接板部15e,15fを初期当接面40から離反させるように作動する。
またケーシング26には、前記初期当接面40に検出子41aを臨ませるようにしてストップスイッチ41が取付けられており、このストップスイッチ41は、連動用ブレーキレバー12の非操作時にイコライザ15の当接板部15eが初期当接面40に当接している状態で当接板部15eにより検出子41aが押し込まれている状態と、連動用ブレーキレバー12の操作に応じたイコライザ15の作動により前記当接板部15eが初期当接面40から離反することにより検出子41aへの押圧力が解放される状態とで、連動用ブレーキレバー12の非操作状態および操作状態を検出する。
またイコライザ15の第1前輪用ブレーキケーブル13が連結される側の端部すなわちイコライザ15の下部と、ケーシング26との間には、第1前輪用ブレーキケーブル13を緩める側にイコライザ15を付勢する付勢部材であるコイルばね36が設けられるものであり、このコイルばね36の一端部は、第1側壁27a側で前記ケース部27に装着されるリテーナ35に嵌合、保持され、コイルばね36の他端部は、イコライザ15の第1側壁27a側に突出してリテーナ35に対向するよう設けた連結部15cに嵌合、保持される。
図5において、前記イコライザ15への連結ロッド29の連結点を中心としたイコライザ15の、後輪用ブレーキケーブル14を牽引する方向の回動、即ち第1前輪用ブレーキケーブル13が緩んだ際の前記イコライザ15の回動を阻止するための規制部15gが、イコライザ15への連結ロッド29の連結点ならびにイコライザ15への第1前輪用ブレーキケーブル13の連結点間に配置されるようにして、イコライザ15の前記両連結部15c,15dとは別に前記イコライザ15に設けられており、ケーシング26の第1側壁27a側に突出する前記規制部15gが、イコライザ15の前記両平板部15a,15bの少なくとも一方、この実施の形態では両平板部15a,15b間にわたって一体に設けられる。
而して第1前輪用ブレーキケーブル13が緩んだ状態では、連動用ブレーキレバー12の操作に応じて、イコライザ15は、図6で示すように、該イコライザ15への連結ロッド29の連結点を中心として図6の反時計方向(即ち後輪用ブレーキケーブル14を牽引する方向)に回動しようとするが、規制部15gが、連結ロッド29に当接することでイコライザ15の回動が規制されることになる。しかもこの規制部15gが連結ロッド29に当接したとき(図6参照)に、イコライザ15による後輪用ブレーキケーブル14及び第1前輪用ブレーキケーブル13の牽引を許容する空間Sが該イコライザ15とケーシング26の内壁との間に存在する。
この第1の実施の形態の作用について説明すると、イコライザ15への連結ロッド29の連結点を中心とした該イコライザ15の少なくとも一方向の回動を連結ロッド29に当接することで規制する規制部15gが、連結部15c,15dとは別にイコライザ15に設けられ、この実施の形態では、第1前輪用ブレーキケーブル13が緩んだ状態でのイコライザ15の、後輪用ブレーキケーブル14を牽引する方向の回動を連結ロッド29に当接することで規制する規制部15gが、イコライザ15への連結ロッド29の連結点ならびにイコライザ15への第1前輪用ブレーキケーブル13の連結点間でイコライザ15に設けられるので、第1前輪用ブレーキケーブル13に緩みが生じたときのイコライザ15の回動が規制されることになり、後輪用ブレーキケーブル14側の後輪ブレーキBRのブレーキフィーリングに与える影響を小さくすることが可能となる。
しかも規制部15gは、ケーシング26の第1側壁27a側に突出するようにしてイコライザ15の前記両平板部15a,15bの少なくとも一方、この実施の形態では両平板部15a,15b間にわたって一体に設けられるので、部品点数の増加を抑えつつ、簡単な構造で規制部15gをイコライザ15に設けることができる。
また第1前輪用ブレーキケーブル13が連結される側のイコライザ15の一端部が、コイルばね36によって第1前輪用ブレーキケーブル13を緩める側に付勢されるので、連動用ブレーキ操作子12の操作による第1前輪用ブレーキケーブル13の牽引を後輪用ブレーキケーブル14の牽引よりも遅らせるようにして、連動させる側の前輪ブレーキBF1の作動開始タイミングを遅らせることができ、ブレーキフィーリングが向上する。
さらに前輪用ブレーキレバー11のブレーキ操作に応じて牽引される前輪ブレーキBF1側にブレーキ操作力を伝達する第2前輪用ブレーキケーブル16と、イコライザ15に連なる第1前輪用ブレーキケーブル13とが相互に独立してブレーキ操作力を伝達し得るようにして前輪ブレーキBF1に連結されているので、前輪用ブレーキレバー11を操作することで、連動用ブレーキ操作子12のブレーキ操作とは無関係に前輪車輪ブレーキBF1をブレーキ作動せしめることができる。
図7は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付す。
この自動二輪車用前後連動ブレーキ装置は、ブレーキ操作に応じて第1車輪ブレーキである前輪ブレーキBF2を作動せしめる前輪用ブレーキレバー11と、ブレーキ操作に応じて第2車輪ブレーキである機械式の後輪ブレーキBRを作動せしめるとともに前記前輪ブレーキBF2を連動作動せしめる連動用ブレーキ操作子としての連動用ブレーキレバー12とを備える。
前輪ブレーキBF2は、3つの液圧ポッド43,44,45を有するディスクブレーキであり、前輪用ブレーキレバー11の押圧操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダ37が管路38を介して前輪ブレーキBF2が備える一対の前記液圧ポッド43,45に接続される。
連動用ブレーキレバー12の操作力は、第1ブレーキケーブルである第1前輪用ブレーキケーブル13と、第2ブレーキケーブルである後輪用ブレーキケーブル14とに、イコライザ15を介して分配される。一方、前記前輪ブレーキBF2の液圧ポッド44は、レバー46に入力される操作力に応じて液圧を出力するマスタシリンダ47に接続されており、第1前輪用ブレーキケーブル13は前記レバー46に連結される。
この第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、イコライザ15の中央部に連動用ブレーキレバー12に連なる連結ロッド29が連結され、該連結ロッド29の両側で相互に距離を異ならせた位置に第1前輪用ブレーキケーブル13および後輪用ブレーキケーブル14が連結されたが、イコライザ15への連動用ブレーキレバー12の連結点から遠い位置でイコライザ15に後輪用ブレーキケーブル14が連結され、前記連結点から近い位置でイコライザ15に第1前輪用ブレーキケーブル13が連結されるようにして第1前輪用ブレーキケーブル13側へのブレーキ操作力が後輪用ブレーキケーブル14側へのブレーキ操作力よりも大きくなるようにすることも可能である。
また本発明は自動二輪車以外の車両にも適用可能である。
第1の実施の形態の自動二輪車用前後連動ブレーキ装置の全体構成図 自動二輪車の前部を左側から見た側面図 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 図3の5−5線断面図 前輪用ブレーキケーブルが緩んだ状態での図3に対応した断面図 第2の実施の形態の自動二輪車用前後連動ブレーキ装置の全体構成図
11・・・単独用ブレーキ操作子である前輪用ブレーキレバー
12・・・連動用ブレーキ操作子
13・・・第1前輪用ブレーキケーブル
14・・・後輪用ブレーキケーブル
15・・・イコライザ
15a,15b・・・平板部
15c,15d・・・連結部
15g・・規制部
16・・・第2前輪用ブレーキケーブル
26・・・ケーシング
27a・・第1側壁
27b・・第2側壁
29・・・連結ロッド
35・・・リテーナ
36・・・付勢部材であるコイルばね
BF1,BF2・・・前輪ブレーキ
BR・・・後輪ブレーキ
S・・・・空間

Claims (5)

  1. 連動用ブレーキ操作子(12)と、その連動用ブレーキ操作子(12)に加わるブレーキ操作力を前輪ブレーキ(BF1,BF2)側に伝達する第1前輪用ブレーキケーブル(13)と、同じく連動用ブレーキ操作子(12)に加わるブレーキ操作力を後輪ブレーキ(BR)側に伝達する後輪用ブレーキケーブル(14)と、単独用ブレーキ操作子(11)と、その単独用ブレーキ操作子(11)に加わるブレーキ操作力を前輪ブレーキ(BF1,BF2)側に伝達する第2前輪用ブレーキケーブル(16)とを備えた車両用連動ブレーキ装置であって、
    前記連動用ブレーキ操作子(12)に一端部が連なる連結ロッド(29)が移動自在に貫通するケーシング(26)内に、前記連結ロッド(29)の長手方向と直交する方向に長く延びて相互に平行な一対の平板部(15a,15b)が連結部(15c,15d)で連結されて成るイコライザ(15)が収容され、前記連結ロッド(29)の他端部が前記イコライザ(15)の長手方向中間部に連結され、前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)と前記後輪用ブレーキケーブル(14)とが、前記イコライザ(15)の長手方向両端部にそれぞれ連結されるものにおいて、
    前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)の緩みが前記後輪ブレーキ(BR)のブレーキフィーリングに与える影響を小さくすべく、該第1前輪用ブレーキケーブル(13)が緩んだ状態での前記イコライザ(15)への前記連結ロッド(29)の連結点を中心とした前記イコライザ(15)の、前記後輪用ブレーキケーブル(14)を牽引する方向の回動を前記連結ロッド(29)に当接することで規制する規制部(15g)が、前記連結部(15c,15d)とは別に前記イコライザ(15)に設けられ
    前記規制部(15g)が前記連結ロッド(29)に当接したときに、前記イコライザ(15)による前記後輪用ブレーキケーブル(14)及び前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)の牽引を許容する空間(S)が該イコライザ(15)と前記ケーシング(26)の内壁との間に存在することを特徴とする車両用連動ブレーキ装置。
  2. 前記ケーシング(26)が、前記連結ロッド(29)を移動自在に貫通せしめる第1側壁(27a)と、第1側壁(27a)に対向する第2側壁(27b)とを備え、前記第1側壁(27a)側に突出する前記規制部(15g)が、前記両平板部(15a,15b)の少なくとも一方に一体に連設され、前記規制部(15g)が、前記イコライザ(15)への前記連結ロッド(29)の連結点ならびに前記イコライザ(15)への前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)の連結点間で前記イコライザ(15)に設けられることを特徴とする、請求項1記載の車両用連動ブレーキ装置。
  3. 前記イコライザ(15)の両端部のうち前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)が連結される一端部および前記ケーシング(26)間に、該第1前輪用ブレーキケーブル(13)を緩める側に前記イコライザ(15)を付勢する付勢部材(36)が設けられることを特徴とする、請求項1または2記載の車両用連動ブレーキ装置。
  4. 前記ケーシング(26)が、前記連結ロッド(29)を移動自在に貫通せしめる第1側壁(27a)を備え、前記イコライザ(15)の前記連結ロッド(29)との連結点から見て前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)側で該イコライザ(15)には、前記第1側壁(27a)側に突出する前記連結部(15c)が設けられ、この連結部(15c)に対し前記連結ロッド(29)に沿う方向で間隔をおいて対向するリテーナ(35)が前記ケーシング(26)に装着されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の車両用連動ブレーキ装置。
  5. 前記第1前輪用ブレーキケーブル(13)および前記第2前輪用ブレーキケーブル(16)が相互に独立してブレーキ操作力を伝達し得るようにして前記前輪ブレーキ(BF1)に連結されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の車両用連動ブレーキ装置。
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