JP2002178907A - 走行車両のブレーキ装置 - Google Patents

走行車両のブレーキ装置

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JP2002178907A
JP2002178907A JP2000375868A JP2000375868A JP2002178907A JP 2002178907 A JP2002178907 A JP 2002178907A JP 2000375868 A JP2000375868 A JP 2000375868A JP 2000375868 A JP2000375868 A JP 2000375868A JP 2002178907 A JP2002178907 A JP 2002178907A
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equalizer
brake
traveling vehicle
brake device
master cylinder
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JP2000375868A
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English (en)
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Shinsuke Ozaki
愼右 尾崎
Tadashi Ishino
忠 石野
Kenichi Ide
健一 井手
Hirofumi Aizawa
宏文 相沢
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタシリンダのピストンを押圧する部材に
イコライザ機構を設けて、一系統が破損しても制動力を
確実に発生させるブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 二系統の液圧機構を持つブレーキ装置1
において、夫々のマスタシリンダ7・7に同様の液圧を
発生させるために、ブレーキペダル5を枢支する軸21
上に該軸21に対し平行方向に回動自在にイコライザ2
5を設け、該イコライザ25に支承された二本のプッシ
ュロッド72・72でマスタシリンダ7・7のピストン
71・71を押圧する構成のイコライザ機構2を設け、
該イコライザ25の回動範囲をストッパ65によって規
制した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の液圧シリン
ダで制動する走行車両のブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行車両のブレーキ系統は安全
上、二系統式となっており、ブレーキ操作具である一つ
のブレーキ操作具の操作によって、二系統のブレーキ装
置を作動させるよう構成されている。このような構成に
おいては、例えば、特開2000−168537に掲載
されているように、走行車両の各車輪毎にブレーキを付
設し、一つのブレーキ操作具からのリンク機構と自動ブ
レーキアクチュエータからのリンク機構をともにイコラ
イザ機構に連結し、該イコライザ機構より全車輪付設の
ブレーキにブレーキケーブルを延設して、全ブレーキに
同時に均等な制動力を付与する構成が公知となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキケーブルにイ
コライザ機構を設けた上述の従来技術に対し、本発明で
は二系統のブレーキ装置夫々にマスタシリンダを設け、
該マスタシリンダのピストンを押圧する部材にイコライ
ザ機構を設けて、一系統が破損した場合においても十分
な制動力を発生させることのできるブレーキ装置を提供
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1に示す如く、走行車両に油
圧式ブレーキ装置を配置する構成において、運転部にブ
レーキ操作具を配置し、該ブレーキ操作具の近傍にイコ
ライザと、該イコライザに連結するマスタシリンダを配
置した。
【0006】請求項2に示す如く、走行車両に二系統の
液圧式ブレーキ機構を具備するブレーキ装置において、
ブレーキ操作具の基部にイコライザを設け、該イコライ
ザを二本のマスタシリンダのプッシュロッドと枢結し
た。
【0007】請求項3に示す如く、前記イコライザはブ
レーキ操作具の基部に設けたイコライザ回動軸に、回動
自在に設けた。
【0008】請求項4に示す如く、前記イコライザと二
本のマスタシリンダのプッシュロッドとの連結部の間に
イコライザ回動軸を配置した。
【0009】請求項5に示す如く、前記イコライザ回動
軸とブレーキ操作具の基部を枢支するブレーキ軸を直交
配置した。
【0010】請求項6に示す如く、前記イコライザの回
動範囲を規制する装置を設けた。
【0011】請求項7に示す如く、前記イコライザに切
欠を形成し、該切欠内に前記基部より突出するストッパ
を配置した。
【0012】請求項8に示す如く、前記イコライザ回動
軸とストッパを略平行に配置した。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明に係るブレーキ装置の平面図、図2は
同じく左側面一部断面図、図3は同じくブレーキペダル
を示す図、図4は同じくブレーキ装置を示す左側面図で
ある。図5は本発明に係るブレーキ装置におけるイコラ
イザ機構を示す平面図、図6は従来のブレーキ装置にお
けるイコライザ機構を示す平面図である。そして、図7
は本実施例に係る走行車両の側面図である。
【0014】本発明に係るブレーキ装置1は、例えば、
図7に示すようなスピードスプレーヤー等の走行車両1
0に装備されている。ブレーキ装置1のブレーキ操作具
であるブレーキペダル5は運転部11に配置され、図1
乃至図3に示す如く、走行車両10の運転部11内部に
設けられたフロントフレーム20に固設のブレーキ軸2
1にブレーキアーム6とブレーキペダル5が嵌装され
て、ブレーキ操作具を構成している。
【0015】前記ブレーキアーム6は下方に伸延する左
右のフレーム69L・69Rと、該フレーム69L・6
9Rの基部側に固設された左右のボス62・64と、同
じく該フレーム69L・69Rの下部に架設されたバネ
受け61等によって構成されている。前記ブレーキアー
ム6の基部に設けた左右のボス62・64のうち、右側
のボス64には、後述のイコライザ機構2のストッパ6
5及びイコライザ25を嵌装するイコライザ支持フレー
ム66が固設されており、該イコライザ支持フレーム6
6にはイコライザ回動軸67が設けられている。従っ
て、イコライザ25はブレーキ操作具の近傍に配置され
て、組立等がユニットの如く容易にできるようにしてい
る。
【0016】前記イコライザ25は、イコライザ回動軸
67に水平方向回動自在に嵌装されており、その左右両
端に夫々プッシュロッド72・72を連結して、該プッ
シュロッド72・72を押し出したり引いたりすること
によって、ブレーキ装置の制動増力用の二個のマスタシ
リンダ7・7内のピストン71・71を摺動させる。
【0017】前記ブレーキアーム6に固設した左右のボ
ス62・64の間には円弧状に湾曲した前後二枚のプレ
ート63a・63bが架設されていて、該プレート63
a・63bによって形成された上方の開口部63に、ブ
レーキランプスイッチ板52が上方へ突出している。ブ
レーキペダル5が回動すれば、図示しないブレーキラン
プスイッチを前記ブレーキランプスイッチ板52が押圧
してブレーキランプが点灯する構成となっている。
【0018】ブレーキペダル5は、環状のボス51と、
該ボス51から下方に延びた左右のフレーム53L・5
3Rと、フレーム53L・53Rの中途部に架設された
バネ受け54等で構成されている。前記ボス51の上部
には前述のブレーキランプスイッチ板52が固設されて
おり、前記フレーム53L・53Rの先端にはペダル5
5が固設され、該ペダル55にはペダルゴム56が張設
されて滑り止めの役割を果たしている。そして、ブレー
キペダル5は、該ブレーキペダル5のフレーム53Lと
走行車両10のフロントフレーム20に架設された戻し
バネ17によりブレーキ非制動側に付勢されている。
【0019】ブレーキペダル5とブレーキアーム6は夫
々のボス62・51・64にブレーキ軸21を貫入して
フロントフレーム20に取り付け、同じく夫々のバネ受
け54・61に穿設された孔に連結部材24を貫通させ
て連結するが、ブレーキペダル5とブレーキアーム6の
間には、大径バネ22及び小径バネ23を介在させてい
る。小径バネ23は大径バネ22の中に貫入されてお
り、これらのバネ22・23には前記連結部材24が貫
通しており、ブレーキアーム6及びブレーキペダル5の
バネ受け61・54によって両端を挟まれている。な
お、ブレーキペダル5のストロークや「遊び」等は連結
部材24の長さを変えることで容易に微調整可能であ
る。また、小径バネ23と大径バネ22はバネ力(バネ
定数)が異なるものであればよく、並列に配置すること
も可能である。そして、走行車両10側のフロントフレ
ーム20下部には、ブレーキペダル5が当接して、その
回動を規制するためのブレーキ止め27が設けられてい
る。
【0020】上述の如く構成されたブレーキ装置1の操
作部材であるブレーキペダル5を軽く踏み始めると、ブ
レーキペダル5及びブレーキアーム6間の大径バネ22
及び小径バネ23が多少縮むが、このときブレーキアー
ム6は回動しない。さらに、奥まで踏むと、ブレーキア
ーム6とブレーキペダル5は一体となって回動する。こ
のとき、ブレーキアーム6にはイコライザ支持フレーム
66が設けられているので、イコライザ25も回動して
プッシュロッド72・72をマスタシリンダ7・7側へ
押し出し、従って、マスタシリンダ7・7のピストン7
1・71が押されて液圧が発生し、前輪及び後輪に設け
られたアクチュエータが作動して制動力が生じる。そし
て、ブレーキペダル5は前記ブレーキ止め27に該ブレ
ーキペダル5が当接するまで踏み込むことができる。な
お、ブレーキペダル5がブレーキ止め27に当接した状
態では、大径バネ22及び小径バネ23は限界まで縮ん
だ状態ではなく、幾らか縮むことが可能な余裕を残した
状態にある。
【0021】ブレーキペダル5を踏み込むのを止める
と、ブレーキペダル5は戻しバネ17の力によって元の
位置に戻り、ブレーキアーム6はブレーキペダル5に連
結部材24を介して連結されているので、ブレーキアー
ム6も元の位置まで後方へ回動して戻る。
【0022】上述の如く、ブレーキペダル5とブレーキ
アーム6を設けて、これらの間に大径バネ22及び小径
バネ23を介在させることによって、適正なブレーキペ
ダル踏力より大きな荷重がブレーキペダル5に作用して
も、大径バネ22及び小径バネ23が縮むことによっ
て、荷重を和らげるクッションの役割を果たし、ブレー
キアーム6は適正な荷重でプッシュロッド72・72を
押して、マスタシリンダ7・7のピストン71・71へ
作用する。即ち、大きな荷重がブレーキペダル5に掛か
ったとしても、プッシュロッド72・72は一定の力で
ピストン71・71を押すのである。同様に、ブレーキ
ペダル5を急激に踏み込んだとしても、マスタシリンダ
7・7のピストン71・71は急激に大きな力で押し込
まれることがないので、該マスタシリンダ7・7やこれ
に連動するアクチュエータ等が痛みにくいのである。さ
らに、大径バネ22と小径バネ23のバネ力の違いによ
って押し込み力を徐々に変更でき、交換によって踏み込
みフィーリングを調節することも可能である。
【0023】次に、イコライザ機構2について説明す
る。
【0024】四輪車のブレーキ系統は安全上、前後二系
統の液圧系統を構成して、何れか一方の系統に故障が生
じても、残る片方の系統で制動できるように構成されて
いる。このため、液圧装置であるマスタシリンダ7・7
は二個設けられている。これらのマスタシリンダ7・7
は、ブレーキ操作具である一個のブレーキペダル5の操
作によって、二個のマスタシリンダ7・7を作動させる
よう構成されており、組み付け時の誤差等で、ブレーキ
の効きにばらつきが生じることがあるが、四輪作業車に
おいては、四輪全てを制動するので、前輪と後輪との間
で、制動反応性を均等にすることが求められる。そこ
で、前輪と後輪との間で、制動反応性を均等にするため
にイコライザ機構2を設けている。
【0025】図2及び図5に示す如く、前記ブレーキア
ーム6の基部に位置する右側のボス64には、イコライ
ザ支持フレーム66と、該イコライザ支持フレーム66
の前方にピン状のストッパ65が固設されている。該イ
コライザ支持フレーム66には、イコライザ回動軸67
がブレーキ軸21と直交して突設され、ブレーキペダル
5の踏力が効率よく伝わるようにし、該イコライザ回動
軸67とストッパ65は略平行に配置され、イコライザ
回動軸67にはイコライザ25が回動自在に枢支されて
いる。
【0026】前記イコライザ25は平面視「U」字状の
上下二枚のプレート25b・25bに、イコライザ回動
軸67を嵌入するための筒部25aを設けて連結したも
のであって、イコライザ回動軸67に対し左右両側の両
プレート25b・25b間に枢支ピンが架設されてい
て、該枢支ピンには、マスタシリンダ7・7のピストン
71・71を摺動させるためのプッシュロッド72・7
2が、球面継手を介して回動自在に枢支されている。つ
まり、左右の枢支ピンの間にイコライザ回動軸67が配
置され、左右のプッシュロッド72・72に均等に力が
伝えられるようにしている。
【0027】マスタシリンダ7・7は、ブレーキペダル
5の踏力を受けて、リザーブタンク9内のブレーキオイ
ルを吸い込んで液圧を発生させる部分で、ピストン71
・71とリターンスプリングを内蔵したシリンダボデー
74よりなり、該シリンダボデー74の上部よりブレー
キチューブ73を介してリザーブタンク9と連通されて
いる。そして、フレアパイプ76やブレーキホース75
等を介して前輪又は後輪に設けられたドラムブレーキ又
はディスクブレーキ等のアクチュエータに連結されてい
る。なお、ピストン71・71とプッシュロッド72・
72との間には、プッシュロッド72・72が幾分振れ
るため、ピストン71・71が摩耗することの無いよう
多少の隙間が設けられている。
【0028】イコライザ支持フレーム66は、ブレーキ
アーム6と一体に構成している。従って、ブレーキペダ
ル5を踏んでブレーキアーム6を回動させると、イコラ
イザ支持フレーム66も回動し、イコライザ25が回動
してプッシュロッド72・72をマスタシリンダ7・7
へ押し込み、ピストン71・71が押し込まれる。ピス
トン71・71が押し込まれると、液圧が発生し、ブレ
ーキ装置による制動力が発生する。
【0029】前述の如く、マスタシリンダ7・7のピス
トン71・71の押圧力に差異が生じた場合には、マス
タシリンダ7・7のピストン71・71を摺動させるプ
ッシュロッド72・72を一個の回動自在のイコライザ
25の左右端に枢支して、イコライザ25がイコライザ
回動軸67を中心に回動することで、前輪と後輪のマス
タシリンダ7・7間の操作量の違いを是正するようにし
ているのである。
【0030】以上のように構成したイコライザ機構2に
て、各マスタシリンダ7・7のいずれも均等な液圧を発
生するようにし、従って、前輪又は後輪に設けられたア
クチュエータは均等な制動力を発生させ、ブレーキペダ
ル5を踏めば、四輪全てを均等に制動できる仕組みとさ
れている。そして、イコライザ機構2はマスタシリンダ
7・7のプッシュロッド72・72とブレーキペダル5
の回動支持部の間に介装しているために、リンク機構や
ワイヤ等連結部材等をなくして踏圧力の誤差が大きくな
らないようにしている。但し、マスタシリンダ7・7で
左右の車輪のブレーキを制動する構成としたり、また、
ブレーキが作用する車輪の組み合わせを右前・左後、左
前・右後と構成したりすることもできる。
【0031】しかし、一方のマスタシリンダ7・7又は
該マスタシリンダ7・7に連結したアクチュエータ等が
破損した場合や、或いは、フレアパイプ76やブレーキ
ホース75等の連結管の破損により液漏れが生じた場合
には、破損部に繋がるマスタシリンダ7aへピストン7
1を押し込むために必要な押圧力が、正常なマスタシリ
ンダ7bに対して小さくなる。例えば、図6に示す如
く、イコライザ25' にストッパが存在しなければ、イ
コライザ25' はイコライザ回動軸67を中心として左
右に回動可能であるので、破損したマスタシリンダ7a
側へ回動(図6の矢印15' )し、その回動を規制する
ものがないので、破損したマスタシリンダ7a側へ押圧
力が集中し、イコライザ機構2' が左右のバランスを失
い、正常な方のマスタシリンダ7bを押し込むことがで
きずに、破損したマスタシリンダ7aを押し込んでしま
い、従って、ブレーキ装置1が正常に作動しない可能性
が生じる。
【0032】そこで、本発明に係るブレーキ装置1のイ
コライザ機構2では、イコライザ25を平面視「U」字
状とし、該イコライザ25の「U」字の切欠25cに前
記ストッパ65を位置させ、該ストッパ65によって、
イコライザ25の回動を規制している。通常、ストッパ
65はイコライザ25と幾分の距離をもって配置されて
いて、イコライザ25に当接することはない。しかし、
イコライザ25が一定以上に回動すると、ストッパ65
に当接して、その回動を規制される。
【0033】上述の如く、マスタシリンダ7・7が破損
して、破損したマスタシリンダ7a側にイコライザ25
が回動して(図5の矢印15)、ストッパ65に当接す
ると、イコライザ25はそれ以上の回動を制限され、破
損した側のマスタシリンダ7aに押圧力が集中して、プ
ッシュロッド72が破損したマスタシリンダ7aばかり
に押し込まれずに、強制的に正常なマスタシリンダ7b
にもプッシュロッド72を押し込むことができる。
【0034】これにより、イコライザ25は、左右のバ
ランスを失うことなく、その姿勢を維持することが可能
となるので、何れかのマスタシリンダ7・7が破損して
しまった場合においても、残りのマスタシリンダ7・7
が作動することになり、ブレーキ装置1で走行車両10
を制動させることができる。即ち、1個のマスタシリン
ダ7・7が破損した場合においても、ブレーキ作用が発
生するため、ブレーキの信頼性が向上するのである。な
お、一方のマスタシリンダ7aが破損したときの正常な
マスタシリンダ7b側のプッシュロッド72のストロー
クは、イコライザ25の「U」字の切欠25cの形状を
変化させてイコライザ25の略水平方向の回動範囲を調
整することで、調整可能である。そして、これはマスタ
シリンダ7・7及びこれに連結されるアクチュエータの
必要ストロークを満たしていなければならない。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0036】即ち、請求項1に示す如く、走行車両に油
圧式ブレーキ装置を配置する構成において、運転部にブ
レーキ操作具を配置し、該ブレーキ操作具の近傍にイコ
ライザと、該イコライザに連結するマスタシリンダを配
置したので、組み付け時の誤差等で、ブレーキの効きに
ばらつきが生じることがあるが、該イコライザ機構によ
って車両に設けられた全ブレーキに同時に均等な制動力
を付与することができるのである。そして、ブレーキ操
作具とイコライザとマスタシリンダをユニットの如く一
体的に組み付けることが可能となり、メンテナンスも容
易にできる。
【0037】請求項2に示す如く、走行車両に二系統の
液圧式ブレーキ機構を具備するブレーキ装置において、
ブレーキ操作具の基部にイコライザを設け、該イコライ
ザを二本のマスタシリンダのプッシュロッドと枢結した
ので、マスタシリンダ内のピストンを摺動させるときに
イコライザ機構が機能して二本のマスタシリンダのピス
トンを摺動させることで、均一な液圧を発生させること
ができるのである。そして、ブレーキ操作具とイコライ
ザを近づけて配置することができ、リンク等の連結部材
を省き、誤差を小さくでき、応答性を向上できる。
【0038】請求項3に示す如く、前記イコライザはブ
レーキ操作具の基部に設けたイコライザ回動軸に、回動
自在に設けたので、該イコライザの適当な回動によって
車両に設けられた全ブレーキに同時に均等な制動力を付
与することができ、また、ブレーキ操作具とイコライザ
を近づけて配置することができ、リンク等の連結部材を
省き、誤差を小さくでき、応答性を向上できる。
【0039】請求項4に示す如く、前記イコライザと二
本のマスタシリンダのプッシュロッドとの連結部の間に
イコライザ回動軸を配置したので、二本のマスタシリン
ダの押圧力に誤差が生じたとしても、イコライザがイコ
ライザ回動軸を中心として回動し、その差を是正してイ
コライザ機構を機能させるので、均一な液圧を発生させ
ることができるのである。
【0040】請求項5に示す如く、前記イコライザ回動
軸とブレーキ操作具の基部を枢支するブレーキ軸を直交
配置したので、ブレーキ操作具を踏むと、イコライザ回
動軸に枢支されたイコライザも回動し、該イコライザに
支承された二本のプッシュロッドが夫々マスタシリンダ
に設けられたピストンを押し込むので、比較的簡易な構
成であって確実にイコライザ機構を機能させてブレーキ
装置に制動力を生じさせることができるのである。
【0041】請求項6に示す如く、前記イコライザの回
動範囲を規制する装置を設けたので、片方のマスタシリ
ンダが破損してしまうとイコライザが回動して破損した
マスタシリンダ側に押圧力が集中しがちであったが、イ
コライザの回動を規制することによって、押圧量の集中
が解消されるのである。
【0042】請求項7に示す如く、前記イコライザに切
欠を形成し、該切欠内に前記基部より突出するストッパ
を配置したので、ストッパに係合する特別な部材を設け
ずとも、簡易な構成で確実なストッパを構成し、構成が
簡単で安価に構成できる。
【0043】請求項8に示す如く、前記イコライザ回動
軸とストッパを略平行に配置したので、回動規制の構造
を簡単にできる。つまり、片方のマスタシリンダが破損
してしまうとイコライザが回動して破損したマスタシリ
ンダ側に押圧力が集中しがちであったが、上述のストッ
パによってイコライザの回動が規制され、イコライザが
ストッパに当接した回動規制状態で、ブレーキ操作具を
操作してプッシュロッドをマスタシリンダに押し込んだ
としても、プッシュロッドのストロークはマスタシリン
ダ及び該マスタシリンダに連結された前輪又は後輪のア
クチュエータに必要な摺動ストロークを満たすよう構成
しているので、正常なマスタシリンダを具備する液圧装
置によって制動力が発生するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ装置の平面図である。
【図2】同じく左側面一部断面図である。
【図3】同じくブレーキペダルを示す図である。
【図4】同じくブレーキ装置を示す左側面図である。
【図5】本発明に係るブレーキ装置におけるイコライザ
機構を示す平面図である。
【図6】従来のブレーキ装置におけるイコライザ機構を
示す平面図である。
【図7】本実施例に係る走行車両の側面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 2 イコライザ機構 5 ブレーキペダル 7 マスタシリンダ 10 走行車両 21 ブレーキ軸 25 イコライザ 25c 切欠 65 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井手 健一 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 相沢 宏文 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 3D047 BB08 CC05 CC08 DD03 FF22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両に油圧式ブレーキ装置を配置す
    る構成において、運転部にブレーキ操作具を配置し、該
    ブレーキ操作具の近傍にイコライザと、該イコライザに
    連結するマスタシリンダを配置したことを特徴とする走
    行車両のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 走行車両に二系統の液圧式ブレーキ機構
    を具備するブレーキ装置において、ブレーキ操作具の基
    部にイコライザを設け、該イコライザを二本のマスタシ
    リンダのプッシュロッドと枢結したことを特徴とする走
    行車両のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記イコライザはブレーキ操作具の基部
    に設けたイコライザ回動軸に、回動自在に設けたことを
    特徴とする請求項2に記載の走行車両のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記イコライザと二本のマスタシリンダ
    のプッシュロッドとの連結部の間にイコライザ回動軸を
    配置したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の走行車両のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記イコライザ回動軸とブレーキ操作具
    の基部を枢支するブレーキ軸を直交配置したことを特徴
    とする請求項3又は請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 前記イコライザの回動範囲を規制する装
    置を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れかに記載の走行車両のブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 前記イコライザに切欠を形成し、該切欠
    内に前記基部より突出するストッパを配置したことを特
    徴とする請求項6に記載の走行車両のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 前記イコライザ回動軸とストッパを略平
    行に配置したことを特徴とする請求項7に記載の走行車
    両のブレーキ装置。
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