JPS6025296B2 - リンク機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特にマスターシリンダに作動入力を伝えてブレ
ーキ適用を行わせるためのブレーキペダル組立体に有益
なりンク機構に関するものである。

大部分の自動車のブレーキ装置においては、ブレーキシ
ュー又はブレーキパッドをブレーキドラム又はロータに
係合移動させる際に多少の遊動運動が生じる。

ブレーキ装置を作動させるのに必要なブレーキペダルの
移動はブレーキペダルの全作動行程の３分の１ほどであ
る。ブレーキペダルの全移動行程を大きくとることがで
きるようにするために車両の床面に対するブレーキペダ
ルの高さを増大させた場合、今日製造されている車両に
おいて大部分の運転者が経験しているように単に足をア
クセルペダルからブレーキペダルへ回転させるのではな
く、むしろ運転者は足をアクセルペダルとは異なった高
さまで持ち上げてブレーキペダルを動かすことが必要で
ある。米国特許第３１４２１９計号明細書に開示されて
いるトグルリンク装置、米国特許第３２６３４２８号明
細書に開示されているレバー及びダイヤフラム構造、米
国特許第３０６３４２７号明細書に開示されているスロ
ット付しバー、米国特許第３６３３３６６号明細書に開
示されている弾性的に位置されたレバー、及び米国特許
第３６４６８３１号明細書に開示されているレバー及び
カム構造のように、ブレーキペダルに対する出力押し榛
の移動の比率を変化させるブレーキペダルリンク装置が
開発されている。

これら従来の多数のブレーキペダルの欠点はブレーキペ
ダルの入力移動に対する出力押し棒の移動に変化を生じ
させるため相互に作用する多数の部品を必要としている
ことである。同一出願人による特願昭５３−１０８６７
７号において、カムによって位置されたレバーを有して
いて、ブレーキペダルの行程を増大させることなく押し
棒の移動に変化を与えてブレーキ装置の構成要素を急速
に作動状態にさせ、またブレーキペダルとアクセルペダ
ルを運転者の足に対して略同じ平面に保つようにしたブ
レーキペダル組立体が提案されている。

本発明の目的はブレーキペダルの等速円弧移動を変更し
て押し棒に可変速度の直線運動を与えるリンク機構を備
えたブレーキ装置を提供することにあり、上記目的を同
一出願人による上記出願とは異なった且つできるだけ安
価な方法で達成させるものである。

本発明によると、上記目的は、ハウジングと、上記ハウ
ジングに枢着された第１端部及び駆動部材に連結された
第２端部を有する入力レバーと、上記しバ一の両端部間
の中間位置で同レバー上に極支された板と、上記板に枢
着された出力押し棒とを包含するりンク機構において、
上記レバーの両側で上記ハウジングに取り付けられた少
なくとも２つの滑車と、上記レバ−に固定された第１端
部及び上記板に固定された第２端部を有する上記滑車の
周りを通過する一定長さのケーブルとから成る滑車装置
を設け、上記ケーブルの第１端部の上記しバ一への固定
点が、上記ケーブルの第２端部の上記板への固定点と上
記しバーの上記ハウジングへの枢着点との間の距離より
も大きい距離を上記枢着点から離れて位置されており、
上記レバーが上記ハウジングに対して回転移動されると
、上記板が上記ケーブルを介し上記しバ一に対して回転
されて、上記押し棒が同レバーの移動よりも遠い速度で
移動されることによって達成される。

本発明の上記及び他の特徴及び利点は添付図面を参照し
て行う好ましい実施例の下記説明から明白となるであろ
う。第１図に示されているブレーキ装置１０１こおいて
、マスターシリンダ１２は車両の前輪及び後輪ブレーキ
１４と１６に連結されている。

マスターシリンダ１２はブレーキペダル組立体１８に適
用される運転者からの入力に応動して前輪及び後輪ブレ
ーキ１４と１６に流体圧力を供給しブレーキ適用を行う
。ブレーキペダル組立体１８はハウジング又はつり部材
２０を有し、ハウジングは車両のダッシュボード２１と
防火壁２２との間に配置されて入力ブレーキレバー２４
を運転室内に位置させる。

ブレーキレバー２４は第１端部２６と第２端部３０を有
する。第１端部２６はハウジング２０に固定されたピン
２８上に枢支されている。第２機部３川こ取り付けられ
たブレーキペダル又はパッド３１は運転者が入力を適用
してブレーキレバー２４をピン２８を中心として円弧を
移動させる面を備えている。板３２はブレーキレバー２
４に取り付けられたピン３６上に枢支された第１端部３
４と第２端部３８とを有する。

第２端部３８は板３２に取り付けられたピン４２によっ
て押し棒４０‘こ連結される。マスターシリンダー２内
の戻し‘まね（図示しない）は押し榛４０１こ作用して
、ブレーキ解放中、ブレーキレバー２４は第１図に示さ
れている休止位置にあり、マスターシリンダー２に連結
されている押し棒４川ま、マスターシリンダ内に配設さ
れている戻し‘まね（図示しない）によって右方へ押さ
れ、板３２の端部３８を停止装置又はピン５８に接近し
て位置させる。リンク又は滑車装置４５は板３２をブレ
ーキレバー２４に連結する。

滑車装置４５はブレーキレバー２４の一方の側でハウジ
ング２川こ取り付けられた第１の滑車４４と、ブレーキ
レバー２４の他方の側でハウジング２川こ取り付けられ
た第２の滑車４６と、ケーブル４８とを含む。ケーブル
４８はピン５２によってブレーキレバー２４に取り付け
られた第１連結機部５０と、ピン５６もこよって板３２
に取り付けられた第２連結端部５４を有する。図面から
わかるように、ピン５２はピン５６よりもピン２８から
相当大きい距離に位置されていて、ブレーキレバー２４
に対する板３２の回転運動を増幅するようになっている
。上述したブレーキペダル組立体は次のように作動する
。

車両の運転者がブレーキを適用しようとする時、運転者
によって入力がパッド３１に適用される。パッド３１に
適用された入力はブレーキレバー２４をピン２８を中心
として回転させる。ブレーキレバー２４が回転する時、
ピン５２を通る円弧距離はピン５６を通る円弧距離より
も大きく、従ってピン５２と滑車４４との間の距離をピ
ン５６と滑車４６との間の距離よりも速く変化させる。
ケーブル４８の長さは一定であるので、ピン５２と滑車
４４との間のケーブルの長さの変化は板３２を第２図に
示されているようにピン３６を中心として回転させる。
従って、パッド３１に適用された入力は変更され、押し
棒４０の直線移動はブレーキレバー２４の円弧移動と滑
車装置４５による板３２の回転運動との結合によって生
起される。パッド３１への入力が終止すると、マスター
シリンダー２内の戻し‘まねは板３２を停止ピン５８に
向けて移動させてブレーキレバー２４を第１図に示され
ている休止位置へ戻す。

ケーブル４８の破断のような故障が滑車装置４５に生じ
た場合、板３２は直ちに停止ピン５８に係合し、ブレー
キ適用時パッド３１に適用される入力は変更されること
なく押し棒４０‘こ直接伝達される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の原理に応じて構成したブレーキペダル
組立体を含むブレーキ装置の概略図、第２図は本発明に
よる滑車装置により生じる板とブレーキペダルとの相対
移動を示しているブレーキペダル組立体の作動説明図で
ある。 図面において、符号１川まブレ−キ装置、１２はマスタ
ーシリンダ、１４は前輪ブレーキ、１６は後輪ブレーキ
、１８はブレーキペダル組立体、２０はハウジング、２
４はブレーキレバー、２８，３６，４２，５２，５６は
ピン、３１はパッド、３２は板、４０は押し棒、４４，
４６は滑車、４５は滑車装置、４８はケーブル、５８は
停止ピンを示す。 ＦＩＧ．ｌ ＦＩＧ．２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジングと、上記ハウジングに枢着された第１端
   部及び駆動部材に連結された第２端部を有する入力レバ
   ーと、上記レバーの両端部間の中間位置で同レバー上に
   枢支された板と、上記板に枢着された出力押し棒とを包
   含するリンク機構において、上記レバー２４の両側で上
   記ハウジングに取り付けられた少なくとも２つの滑車４
   ４，４６と、上記レバーに固定された第１端部５０及び
   上記板３２に固定された第２端部５４を有する上記滑車
   の周りを通過する一定長さのケーブル４８とから成る滑
   車装置４５を設け、上記ケーブルの第１端部の上記レバ
   ーへの固定点５２が、上記ケーブルの第２端部の上記板
   への固定点５６と上記レバーの上記ハウジングへの枢着
   点２８との間の距離よりも大きい距離を上記枢着点２８
   から離れて位置されており、上記レバー２４が上記ハウ
   ジングに対して回転移動されると、上記板３２が上記ケ
   ーブル４８を介し上記レバーに対して回転されて、上記
   押し棒４０が同レバーの移動よりも速い速度で移動され
   ることを特徴とするリンク機構。 ２ 上記レバーには、上記板に隣接して、上記滑車装置
   の故障時同板に係合し上記押し棒を上記レバーと共に移
   動させる停止装置５８が取り付けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のリンク機構。