JP3768812B2 - 排紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排出された用紙を積載する排紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置としての印刷装置には、印刷後に排出された用紙を受けるために排紙装置を有している。この種の排紙装置は、排紙台と、排紙台上で用紙の幅方向の位置を規制する一対のサイドフェンスと、排紙台の下流側に設けられて用紙の排出方向における位置を規制するエンドフェンスを備えている。
【0003】
一対のサイドフェンスは、受け入れる用紙の幅に合わせて間隔が調整自在になっている。エンドフェンスは、印刷装置から排出された用紙の先端部を受けて排紙台上に落下させる。そして、排紙台上には、サイドフェンスおよびエンドフェンスによる範囲内にて用紙が積層される。
【0004】
従来、この種の排紙装置では、用紙の紙揃えを良くするため、図17に示すように、用紙Pが積載される排紙台101の上面を、サイドフェンス102のある左右両側がその中央よりも高くなるように略V字形としいる。さらに、各サイドフェンス102の対向する面に、斜め下向きの突起103を上下に複数設けている。
【0005】
図17に示す構成では、用紙Pを突起103により両端部に抵抗を与えてV字状態で落下させる。これにより、用紙Pの左右方向の揺らぎを抑え、且つ、用紙Pを中央から落下させて左右方向の紙揃えを良くしている。さらに、V字形の排紙台101により、排紙台101に落下した用紙Pが常にV字形に保持されるため、排紙台101上の用紙P同士が擦れることがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の排紙装置では、V字状態で落下できる薄い用紙Pには十分に効果を発揮するが、撓みが少ない厚い用紙Pでは、突起103によりV字状態にならないので一定位置に落下せず紙揃えを良好に行うことが難しい。また、場合によっては用紙Pが突起103に引っ掛かって排紙ジャムとなるおそれもある。また、撓みが少ない厚い用紙Pは、排紙台101の上面にてV字形に保持されないため、排紙台101上の用紙P同士の擦れが生じて画像汚れなどが問題となる。
【0007】
また、厚い用紙Pの落下姿勢を良くしようとして、前記突起103を無くした場合には、各サイドフェンス102の対向する面の間に用紙Pを落下させるための隙間が必要である。ところが、この隙間分、各用紙Pがズレて紙揃えが悪くなってしまう。
【0008】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、厚い用紙の紙揃えを良くするとともに、用紙の擦れをなくして画像汚れを防ぐことができる排紙装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載の排紙装置は、
画像形成装置から排出方向に沿って排出された用紙を積載する略平坦な載置面をなす排紙台と、
前記排紙台の載置面上にて、前記排出方向と直交する前記用紙の幅方向に移動可能に固定された一対のベース部材と、
前記各ベース部材の移動方向の互いに対向する側に、排出方向に平行な第一支軸を介して揺動自在となるようにそれぞれ吊り下げて取り付けられ、前記排出方向に平行とされて対面する平坦な各支持面を有し、前記各支持面が前記排紙台の前記載置面に垂直となる基準位置を基に前記用紙の幅方向に揺動自在に設けられた各サイドフェンスと、
を備えた排紙装置において、
前記載置面に置いた印刷用紙の幅方向の各側端縁に各サイドフェンスの支持面を当接させて各サイドフェンスの支持面の下端が前記基準位置からベース部材側に所定量移動した状態とし、この状態で印刷用紙を用紙載置部から取り除くことにより各サイドフェンスを基準位置に戻して各サイドフェンスの各支持面の間隔が印刷用紙の幅方向よりも所定幅狭くなるように設定することにより、
前記各サイドフェンスは、各支持面の間に順次導かれた印刷用紙の各落下に伴い、印刷用紙の幅方向に前記第一支軸を中心に広がるように移動しながら、各支持面に印刷用紙の幅方向の側端縁を付き当てて印刷用紙を支持して前記載置面に落下させるように構成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の排紙装置は、請求項1に記載の排紙装置において、
前記各サイドフェンスは、前記排出方向に平行な第一支軸を介して移動自在となるように前記各ベース部材にそれぞれ吊り下げられていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の排紙装置は、請求項1に記載の排紙装置において、
前記各サイドフェンスの前記基準位置を得るための支持手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の排紙装置は、請求項1〜請求項2の何れかに記載の排紙装置において、
前記各サイドフェンスの上端側には、前記各支持面よりも前記用紙の幅方向に離間し、且つ、前記支持面に連続する斜面を有した案内部を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の排紙装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の排紙装置において、
前記各サイドフェンスの前記画像形成装置側に向く側端上部には、前記用紙の幅方向に離間して広角するガイド片が延設されたことを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の排紙装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の排紙装置において、
前記各ベース部材には、前記各サイドフェンスに当接して、前記各サイドフェンスの前記用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段が設けられ、
該規制手段は、前記各ベース部材の移動時に際して前記各サイドフェンスの幅方向に離れる移動を所定量に規制する如く前記サイドフェンスに向けて突出し、且つ、前記各ベース部材の非移動時に際して前記サイドフェンスの移動の規制を解除する如く退避することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の排紙装置は、請求項1に記載の排紙装置において、
前記各サイドフェンスは、前記排出方向に平行な第一支軸を介して移動自在となるように前記各ベース部材にそれぞれ吊り下げられた上側フェンスと、前記第一支軸に平行となる第二支軸を介して移動自在となるように前記上側フェンスの下端に吊り下げられた下側フェンスとからなり、少なくとも前記下側フェンスが前記支持面を有することを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の排紙装置は、請求項6に記載の排紙装置において、
前記各下側フェンスの前記基準位置を得るための支持手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載の排紙装置は、請求項6あるいは請求項7に記載の排紙装置において、
前記各上側フェンスには、前記各支持面よりも前記用紙の幅方向に離間し、且つ、前記支持面に連続する斜面を有した案内部を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の排紙装置は、請求項6〜請求項8の何れかに記載の排紙装置において、
前記各上側フェンスの前記画像形成装置側に向く側端上部には、前記用紙の幅方向に離間して広角するガイド片が延設されたことを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の排紙装置は、請求項6〜請求項9の何れかに記載の排紙装置において
前記各ベース部材には、前記各下側フェンスに当接して、前記各下側フェンスの前記用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項11に記載の排紙装置は、請求項10に記載の排紙装置において、
前記規制手段は、前記各ベース部材の移動時に際して前記各下側フェンスの幅方向に離れる移動を所定量に規制する如く前記下側フェンスに向けて突出し、且つ、前記各ベース部材の非移動時に際して前記下側フェンスの移動の規制を解除する如く退避することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の排紙装置を備えた画像形成装置の例を示す側面図である。
なお、以下に説明する実施の形態では、排紙装置を備えた画像形成装置として孔版印刷装置を一例とする。なお、画像形成装置には、他の印刷装置あるいは複写装置などがある。
【0022】
図1に示すように、孔版印刷装置は、原稿読取部1と、製版部2と、印刷部3と、給紙部4と、排紙部5と、排版部6とを有している。
【0023】
原稿読取部1は、孔版印刷装置の上部に配置され、本状の綴じた原稿(以下ブック原稿と呼ぶ)およびシート状の一枚の原稿(以下シート原稿と呼ぶ)が読み取れるように構成されている。
【0024】
ブック原稿および一枚毎のシート原稿を読み取る構成は、例えば、ローラ対8に無端状のベルト9が巻装された移動機構により図1にて左右方向に移動するラインイメージセンサ10と、各原稿が載置される原稿載置ガラス台11と、原稿載置ガラス台11上に開閉可能に設けられた圧板12とからなる。
【0025】
各原稿を読み取る際には、ブック原稿あるいはシート原稿の読み取るべき面を原稿載置ガラス台11に下向きに載置し、圧板12で上から押さえる。そして、ラインイメージセンサ10を移動させる。ラインイメージセンサ10は、図1に示すホームポジション位置Aからスキャンエンド位置Bの間を所定速度で走査移動する。これにより、原稿載置ガラス台11上の原稿の画像が読み取られる。
【0026】
また、本孔版印刷装置は、複数枚のシート原稿を順次読み取るため、自動原稿供給装置13を備えている。自動原稿供給装置13は、複数枚のシート原稿を積層載置する原稿セットトレイ14を有している。原稿セットトレイ14上のシート原稿は、各搬送ローラ15によって一枚ずつ自動原稿供給装置13内に送り込まれる。また、ラインイメージセンサ10は、上記移動機構により自動原稿供給装置13の直下位置C(図1で示す)に移動して固定配置される。これにより、走査送りされたシート原稿の画像が読み取られる。読み取り完了後のシート原稿は、自動原稿供給装置13外である圧板12側に送り出される。
【0027】
次に、製版部2は、連続シートからなる感熱性の孔版原紙Mを、ロール状にして貯容した原紙ロール部17と、横一列に配置された複数個の点状発熱体により構成されたサーマルヘッド18と、サーマルヘッド18に対向配置されたプラテンローラ19と、各原紙送りローラ20と、原紙案内ローラ21と、原紙カッタ22とを有している。
【0028】
製版部2は、原紙ロール部17から引き出された孔版原紙Mを、プラテンローラ19の回転にてサーマルヘッド18とプラテンローラ19の間に挟んで送る。サーマルヘッド18には、前記原稿読取部1にて読み取った原稿の画像にかかる画像情報が入力される。サーマルヘッド18は、この画像情報に応じて各点状発熱体を各々個別に選択的に発熱作動し、孔版原紙Mにドットマトリクス状の感熱穿孔製版を行う。原稿案内ローラ21は、その軸部に張力付与機構をなすシリコンダンパーなどが設けられ、サーマルヘッド18とプラテンローラ19の間で送られる孔版原紙Mに適宜張力を付与する。原紙送りローラ20は、製版された孔版原紙Mを後述の版胴24側に送る。また、製版された孔版原紙Mは、原紙カッタ22で一版分に切断される。
【0029】
次に、印刷部3は、主に版胴24と圧胴25を有している。
版胴24は、両端に円板形の二枚の側板26を配置し、これら各側板26を剛性のクランプベース板27にて連結している。また、各側板26の周囲には、周壁28が配されている。
【0030】
周壁28は、ステンレスワイヤなどからなる可撓性線材を網状に織製したものである。従って、周壁28は可撓性を有し、且つ、印刷インクが通過できる。また、周壁28は、側板26の外周面に巻き付けられ、巻き付けられた一端がクランプベース板27に固定され、他端がばねを介してクランプベース板27に連結されている。ゆえに、版胴24は、周壁28が側板26の外周方向に膨出変形し得るように、各側板26の外周面に沿って円筒状に配される。そして、版胴24は、側板26を介して円筒状とされた自身の軸線周りに回転可能に支持されている。
【0031】
クランプベース板27には、クランプ機構をなすクランプ板29が回動可能に取り付けられている。クランプ板29は、前記製版部2から搬送された孔版原紙Mの一端(先端)をクランプする。孔版原紙Mは、その先端をクランプ板29によりクランプベース板27側に係止された後、版胴24の回転により周壁28の外周面に巻き付けられる。
【0032】
版胴24内には、中押しローラ30が支持されている。中押しローラ30は、版胴24の軸線と平行な軸線に沿って延在している。中押しローラ30は、不図示の駆動機構により、その外周面が周壁28の内周面に摺接して周壁28を膨出変形させる膨出変形位置と、周壁28の膨出変形を解除する定常位置とに略上下方向に移動を行う。
【0033】
また、版胴24内には、中押しローラ30の外周面に対して微小間隔をおいて平行に延在するドクタロッド31が支持されている。中押しローラ30とドクタロッド31の間には、不図示のインク供給部よりインクが供給され、楔形状のインク溜まり部32が形成される。そして、インク溜まり部32のインクは、中押しローラ30の図1にて反時計廻り方向の回転により、ドクタロッド31との微小間隔を通過して計量されつつ周壁28の内周面に供給される。このように、中押しローラ30は、周壁28の内周面にインクを供給するインク供給ローラとしても作用する。
【0034】
圧胴25は、版胴24と略同一外径に構成されている。圧胴25は、その外周面が周壁28に対して所定間隔をおくようにして版胴24の軸線と平行な軸線をもって設けられている。圧胴25は、自身の軸線周りに回転可能とされ、版胴24の回転に伴って版胴24と逆方向となる図1中時計廻り方向に同期回転する。また、圧胴25は、自身の回転に際し、版胴24において孔版原紙Mをクランプするクランプ板29や、クランプベース板27などとの干渉を回避するための凹み部33を有している。また、圧胴25には、印刷用紙(用紙)Pを係脱可能にクランプ(支持)する用紙クランプ部34が設けられている。
【0035】
次に、給紙部4は、印刷用紙(用紙)Pを積載する給紙台36を有している。給紙台36にある印刷用紙Pは、給紙ローラ37および紙捌きローラ38によって一枚ずつ取り出される。取り出された印刷用紙Pは、上下の用紙ガイド部材39を介して、タイミングローラ対40のニップ部まで搬送される。タイミングローラ対40は、印刷用紙Pを所定タイミングをもって圧胴25の用紙クランプ部34による用紙喰え込み位置へ送り込む。
【0036】
次に、排紙部5は、圧胴25と共働したピンチローラ作用によって印刷済の印刷用紙Pを排紙搬送する排紙ピンチローラ42を有している。また、排紙部5は、印刷用紙Pを、圧胴25の回転に際して圧胴25より引き離す用紙分離爪43を有している。用紙分離爪43にて圧胴25より引き離された印刷用紙Pは、排紙ピンチローラ対44によって飛翔台45へ送り出される。この印刷用紙Pは、飛翔台45の傾斜45aによって排紙台46に飛ばされて積載される。
【0037】
上記排紙ピンチローラ42と排紙ピンチローラ対44は、印刷用紙Pの両側の余白部(非印刷マージン部)にのみ摺接するように配置され、これらに印刷用紙Pに転写したインクが写らない。また、上記各ローラ42,44は、印刷用紙Pの幅方向寸法の如何にかかわらず印刷用紙Pの両側余白部にのみ摺接するように、給紙台36にセットされた印刷用紙Pのサイズに応じて位置を自動調整される。なお、印刷用紙Pのサイズは、給紙部4の給紙台36に配された不図示の用紙サイズ検出手段によって検出される。
【0038】
次に、排版部6は、版胴24の外周面に巻装された使用済みの孔版原紙Mを、版胴24から引き剥がす排版分離爪48を有している。孔版原紙Mを版胴24から引き剥がす際には、版胴24のクランプ板29による孔版原紙Mのクランプを解除し、版胴24の回転とともに開放された孔版原紙Mの端部を、排版分離爪48で引っかけるようにする。排版分離爪48に引っかかる孔版原紙Mは、版胴24のさらなる回転によって版胴24の外周面から引き剥がされる。さらに、排版分離爪48によって引き剥がされた孔版原紙Mは、排版ローラ対49によって搬送され、排版ボックス50内に収容される。
【0039】
上述した孔版印刷装置では、印刷に際し、クランプ板29を開放するとともに版胴24を回転し、排版分離爪48にて先に使用した孔版原紙Mを版胴24から剥ぎ取り、排版ローラ対49にて排版ボックス50内に収容する。その後、一連の印刷動作が行われる。即ち、製版部2にて製版された一版分の孔版原紙Mを、版胴24側に搬送する。そして、搬送された孔版原紙Mの先端をクランプ板29にてクランプするとともに、版胴24の回転によって周壁28の外周面に巻き付け着版する。次に、給紙台36にある印刷用紙Pを一枚取り出し、タイミングローラ対40のニップ部まで搬送する。次に、タイミングローラ対40が、印刷用紙Pを所定タイミングで圧胴25の用紙クランプ部34による用紙喰え込み位置へ送り込む。次に、版胴24と圧胴25を同期回転させ、中押しローラ30にて周壁28を膨出変形させることにより、版胴24に巻かれた孔版原紙Mと、圧胴25にクランプされた印刷用紙Pを圧接させる。これにより、孔版原紙Mの穿孔部を通過したインクが印刷用紙Pの表面(一方の面)に転写されて印刷が行われる。次に、圧胴25の回転にて、用紙クランプ部34が印刷用紙Pのクランプを解放し、この印刷用紙Pを用紙分離爪43にて圧胴25より引き離し、飛翔台45を介して排紙台46に排出する。
【0040】
以下、上記孔版印刷装置に設けられた排紙装置の第一実施の形態について説明する。
図2は本発明の排紙装置の第一実施の形態を示す斜視図、図3は前記排紙装置の第一実施の形態を示す正面図である。
排紙装置は、上記排紙台46を主体とし、この排紙台46に対してエンドフェンス52とサイドフェンス53とを備えている。
【0041】
排紙台46は、上記孔版印刷装置の排紙部5から排出方向Oに沿って排出された印刷用紙Pを積載するように、上面に略平坦とされた載置面46aを有して板状に形成されている。また、排紙台46は、図1に示すように排出方向Oの下流端が上流端よりも低くなるように下方に傾斜して孔版印刷装置側から延設されている。
【0042】
エンドフェンス52は、板状に形成され、印刷用紙Pの排出方向Oについて排紙台46の延設した先方部分である下流端に立設されている。また、エンドフェンス52は、印刷用紙Pの排出方向Oの上流側に向けた板面を、排出方向Oに排出された印刷用紙Pの先端部が衝突する衝突面54としている。
【0043】
上記エンドフェンス52の下端は、支持台55に固定されている。支持台55は、載置面46aにて排出方向Oに沿って長手状に凹設された凹条56内に配設されている。また、支持台55は、凹条56に沿って排出方向Oに対して摺動可能に設けられている。即ち、エンドフェンス52は、支持台55を介して排紙台46の載置面46aに立設され、且つ、その状態で排出方向Oに対して進退移動を可能とされている。また、凹条56の開口縁である排紙台46の載置面46aには、凹条56の長手方向に沿って用紙サイズ目盛57が施されている。この用紙サイズ目盛57には、印刷用紙Pの排出方向Oに向くエンドフェンス52の衝突面54が位置合わせされる。なお、図示しないが、支持台55は、エンドフェンス52を印刷用紙Pの排出方向Oの上流側,下流側の何れにも倒して折り畳めるように構成されている。
【0044】
サイドフェンス53は、排紙台46の左右幅方向にてそれぞれ対をなして設けられている。各サイドフェンス53は、それぞれベース部材58を介して排紙台46に取り付けられている。ベース部材58は、移動機構59を介して排紙台46上に立設されている。
【0045】
図4は移動機構を示す斜視図である。
図4に示すように、移動機構59は、長手板状のレール60を有している。レール60の上面には、支持台61が載置されている。レール60の下側には、上向きに延設された一対の取付片62aを有する取付金具62がある。取付金具62の各取付片62aは、レール60の短手幅方向を挟むようにしてレール60の上方に延出するとともに、支持台61の両側縁にある凹部61aに嵌挿されている。また、取付金具62の各取付片62aの間であって支持台61上には、四角柱形状のブロック63が、その両端にある枢軸63aを介して枢着されている。さらに、取付金具62とレール60の底面との間には、圧縮バネ64が介在されている。即ち、支持台61は、その上面にブロック63が圧縮バネ64のバネ力で押し付けられることによりレール60に固定して取り付けられ、且つ、レール60の長手方向にブロック63とともに移動可能とされる。また、レール60は、排紙台46の載置面46aにて排出方向Oに直交して凹設された凹条65内に固定されている。
【0046】
ベース部材58は、その下端がブロック63に固定されている。これにより、ベース部材58は、支持台61とともにレール60の長手方向、即ち印刷用紙Pの排出方向Oに直交する方向に移動可能にして取り付けられる。また、ベース部材58は、ブロック63が、枢軸63aを介して回転することにより、印刷用紙Pの排出方向Oに直交する方向に傾倒される。なお、ベース部材58は、通常、ブロック63の四角柱の面が支持台61の上面に押し付けられていることで排紙台46に立設された所定の状態を得る。
【0047】
また、各支持台61の上面は、各ベース部材58の対向方向に延設されている。この支持台61の延設された上面には、位置合わせ部61bが設けられている。位置合わせ部61bは、印刷用紙Pの排出方向Oに沿って三角形の頂角を相反する方向に向けたマーキングとして形成されている。位置合わせ部61bの各頂角は、凹条65の開口縁である排紙台46の載置面46aに施された用紙サイズ目盛66に位置合わせされる。
【0048】
サイドフェンス53は、板状に形成され、上記各ベース部材58の移動方向の互いに対向する側にそれぞれ取り付けられている。各サイドフェンス53は、印刷用紙Pの排出方向Oに平行な第一支軸70を介し、立設された各ベース部材58の上端にそれぞれ吊り下げられている。各サイドフェンス53は、各ベース部材58に吊り下げられた上記状態にて、各々対向する平坦な内面を、印刷用紙Pの排出方向Oに平行とされた支持面71としている。即ち、各サイドフェンス53は、それぞれ下端を自由端とし、支持面71が、印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされている。
【0049】
各サイドフェンス53は、支持面71が排紙台46の載置面46aに対して垂直となる基準位置を得ている。この基準位置は、サイドフェンス53が上述の如く吊り下げられた状態で、自重で静止した位置が載置面46aに垂直となっていればよい。また、自重で静止した位置が基準位置とならない場合もある。このため、第一実施の形態では、サイドフェンス53の下端側と、サイドフェンス53の上端から第一支軸70を跨ぐ腕部72に、支持手段としての錘部材73が設けられている。各サイドフェンス53は、錘部材73によりバランスを保って基準位置を得、この基準位置を基に印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされる。また、基準位置にあるサイドフェンス53は、支持面71を支持台61の位置合わせ部61bにおける三角形の頂角の位置に合わせられる。
【0050】
各サイドフェンス53の基準位置を得る支持手段として、上記錘部材73の他の構成もある。図5(a)は他の支持手段を示す正面図、図5(b)は他の支持手段の平面図である。
図5(a),(b)に示すように、各ベース部材58において、それぞれサイドフェンス53側の部位には、支持手段としての引張コイルバネ74が設けられている。引張コイルバネ74は、各端部をベース部材58に取り付けて張設されている。また、各サイドフェンス53のベース部材58側には、張設された引張コイルバネ74に当接する突出片75が設けられている。すなわち、突出片75が引張コイルバネ74に当接することにより、サイドフェンス53の基準位置を得ている。また、引張コイルバネ74は、一方の端部が切欠き状の嵌合部材76aを介してベース部材58側の嵌合部材76bに取り付けられている。また、嵌合部材76aは、嵌合部材76bに対して引張コイルバネ74の張設方向に取り付け位置が変えられるようになっている。そして、嵌合部材76aの取り付け位置を変えることにより、引張コイルバネ74によるサイドフェンス53の移動方向における弾性力が可変できる。なお、引張コイルバネ74は、上述の錘部材73と併用してもよい。
【0051】
サイドフェンス53の下端には、支持面71を下方に連続させて垂下する下端片77が設けられている。下端片77は、排紙台46の載置面46aにて、印刷用紙Pの排出方向Oに直交して凹設された逃げ溝78に、接触することなく挿通されている。これにより、サイドフェンス53の支持面71の一部が載置面46aより下側に位置する。なお、サイドフェンス53の移動は、印刷用紙Pの排出方向Oに直交する方向であるため、下端片77および逃げ溝78は、サイドフェンス53の移動を妨げることがない。
【0052】
各サイドフェンス53の上端側には、それぞれ案内部80が設けられている。案内部80は、サイドフェンス53の支持面71の上側にて、ベース部材58側に退避する斜面80aからなる。すなわち、斜面80aは、支持面71よりも印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙の幅方向に離間するように支持面71の上側に滑らかに連続している。
【0053】
各サイドフェンス53の孔版印刷装置側に向く側端上部には、それぞれガイド片81が設けられている。ガイド片81は、サイドフェンス53に設けられた上記案内部80の斜面80aと連続するガイド面81aを、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するように孔版印刷装置側に向けて延設されている。なお、ガイド片81は、上記案内部80を備えていないサイドフェンス53に設けられていてもよい。この場合、図示しないが、ガイド片81は、ガイド面81aをサイドフェンス53の支持面71と連続させて、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するように孔版印刷装置側に向けて延設される。
【0054】
上記の如くサイドフェンス53が取り付けられたベース部材58には、規制手段としてのストッパ82が設けられている。図6(a),(b)は規制手段を示す平面図である。
図6(a),(b)に示すように、ストッパ82は、略L字形とされて、屈曲部分がベース部材58に枢着されている。このストッパ82は、略L字形の一端部82aがサイドフェンス53側に向き、他端部82bがベース部材58の外側に突出している。また、他端部82bは、それぞれ弾性体83(ゴム材あるいはバネ材など)により、常に一端部82aがサイドフェンス53側から退避する状態となるように弾性付勢されている。このように構成されたストッパ82は、ベース部材58の移動時に際して両他端部82bを弾性体83の付勢力に抗して摘むことにより、両一端部82aがサイドフェンス53に向けて突出してサイドフェンス53のベース部材58側への移動(揺動)を所定量に規制する(図6(b)参照)。また、ストッパ82は、ベース部材58の非移動時に際して両他端部82bから手を離すことにより、弾性体83の付勢力によって両一端部82aがサイドフェンス53の移動の規制を解除する如く退避する(図6(a)参照)。なお、ストッパ82によるサイドフェンス53の移動の規制は、サイドフェンス53の下端が、基準位置からベース部材58側に略1.5mm〜2mm移動できる範囲内とされている。
【0055】
また、規制手段には、上記ストッパ82の他に以下のストッパ84の構成も考えられる。図7は他の規制手段を示す正面図である。
図7に示すように、ストッパ84は、錘85により、常に一端部84aがサイドフェンス53側から退避する状態となるように付勢されている(図7中右側のもの)。このストッパ84は、ベース部材58の移動時に際して他端部84bを錘85の付勢力に抗して下方に押すことにより、一端部84aがサイドフェンス53に向けて突出してサイドフェンス53のベース部材58側への移動(揺動)を所定量に規制する(図7中左側のもの)。また、ストッパ84は、ベース部材58の非移動時に際して他端部84bから手を離すことにより、錘85によって一端部84aがサイドフェンス53の移動の規制を解除する如く退避する。
【0056】
なお、上述の如くエンドフェンス52およびサイドフェンス53を備えた排紙台46は、各サイドフェンス53の間となる部位に、載置面46aよりも若干高く形成された平坦な面をなす用紙載置部86を有している。
【0057】
以下、第一実施の形態における排紙装置の作用について説明する。
図8乃至図10は第一実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図である。
【0058】
まず、孔版印刷装置の印刷動作開始前に、印刷に使用する印刷用紙Pの用紙サイズに合わせて、エンドフェンス52および各サイドフェンス53の位置を移動させる。エンドフェンス52の移動に際しては、印刷用紙Pの排出方向Oに向く面を使用する印刷用紙Pの大きさに対応した用紙サイズ目盛57に位置合わせする。
【0059】
各サイドフェンス53の移動に際しては、図8に示すように、印刷に使用する印刷用紙Pを用紙載置部86に置き、この印刷用紙Pの幅方向の各側端縁にそれぞれ支持面71を当接させるようにしてベース部材58を移動させる。サイドフェンス53は、支持面71が印刷用紙Pの側端に当接し、且つ、ストッパ82(あるいはストッパ84)に当接して位置決めされる。各サイドフェンス53は、支持面71の下端が、垂直である基準位置からベース部材58側に所定量(略1.5mm〜2mm)移動した状態となる。そして、印刷用紙Pを用紙載置部86から取り除くことにより、サイドフェンス53が基準位置に戻る。この状態にて各サイドフェンス53の各支持面71の各下端の間隔は、印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭くなる。
【0060】
また、各サイドフェンス53の移動に際し、印刷に使用する印刷用紙Pを用紙載置部86に置かずに位置合わせを行ってもよい。この場合、支持台61の位置合わせ部61bを、使用する大きさに対応した用紙サイズ目盛66に位置合わせするように各サイドフェンス53を移動させる。なお、用紙サイズ目盛66は、実際に使用する印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭く設定されている。ゆえに、サイドフェンス53が基準位置にある状態にて、各サイドフェンス53の各支持面71の間隔が、印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭くなる。
【0061】
エンドフェンス52およびサイドフェンス53の各位置の設定が終了すると、孔版印刷装置の不図示のスタートキーが押下される。これにより、上述した印刷動作が開始され、印刷された印刷用紙Pが排紙台46に向けて排出される。排出された印刷用紙Pは、各サイドフェンス53の間にて導かれるように、先端部がエンドフェンス52の衝突面54に衝突して排出方向Oへの推進力が吸収される。
【0062】
その後、図9に示すように、印刷用紙Pは、各サイドフェンス53の案内部80の斜面80aに幅方向の側端部を接触させて各支持面71の間に導かれる。次いで、印刷用紙Pは、各サイドフェンス53の支持面71に幅方向の両端部を接触させながら載置面46a(用紙載置部86)上に落下する。この際、各サイドフェンス53は、各支持面71の間隔が、印刷用紙Pの幅よりも狭く設定されているため、印刷用紙Pの幅方向に揺動しながら、支持面71で印刷用紙Pの幅方向の側端縁を付き当てて印刷用紙Pの落下姿勢を略水平に保つ。また、載置面46a(用紙載置部86)上に落下した印刷用紙Pは、幅方向の両側端部を各サイドフェンス53の支持面71の下端に挟まれるように支持される。
【0063】
続いて、順次印刷用紙Pが印刷されて排紙台46に向けて排出される。それぞれ印刷用紙Pは、上述と同様に先端部がエンドフェンス52に衝突して推進力が吸収されるとともに、各サイドフェンス53の案内部80を介して各支持面71の間に導かれる。そして、図10に示すように、排出された印刷用紙Pは、先に載置面46a(用紙載置部86)上に落下した印刷用紙Pの真上に落下し、幅方向の両側端部を各サイドフェンス53の支持面71の間に挟まれるように支持される。すなわち、各サイドフェンス53の支持面71が、先にある印刷用紙Pと同じ状態で次の印刷用紙Pを支持する。これにより、順次排出された印刷用紙Pが、先の印刷用紙Pと同じく紙揃えされることとなる。
【0064】
したがって、このように構成された第一実施の形態における排紙装置では、第一支軸70によって各サイドフェンス53を吊り下げ、対向する各支持面71を排紙台46の載置面46aに垂直となる基準位置を基に印刷用紙Oの幅方向に移動自在としている。そして、印刷開始前に、各支持面71の間隔を印刷用紙Pの幅よりも狭く設定することにより、順次排出された印刷用紙Pの幅方向の側端部を各支持面71に当接させて支持面71の移動によって印刷用紙Pを支持しながら直下の載置面46aに落下させる。また、支持面71の下端が、載置面46aに落下した印刷用紙Pの幅方向の側端部を挟持して位置決めする。ゆえに、排出された印刷用紙P同士の擦れをなくして画像汚れを防ぎ、且つ、載置面46a上にて適宜紙揃えすることが可能である。
【0065】
この構成は、印刷用紙PをV字状態にさせることがなく、且つ、支持面71の間隔を印刷用紙Pの幅よりも広くすることもないため、特に撓みの少ない厚い印刷用紙Pに対して有効である。
【0066】
また、第一実施の形態における排紙装置は、吊り下げられた各サイドフェンス53の基準位置を得るため、錘部材73によってバランスを保ち、また引張コイルバネ74によって基準位置への復元力を得ている。これにより、落下する印刷用紙Pの姿勢を略水平状態で保持するので、印刷用紙Pが各サイドフェンス53の間で斜めになって止まる排紙ジャムを防ぐことが可能である。また、錘部材73のバランス保持や、引張コイルバネ74の復元力により、載置面46aに落下した印刷用紙Pの挟持が安定するので、安定した紙揃えを行うことが可能である。
【0067】
また、第一実施の形態における排紙装置は、各サイドフェンス53の上端側に、支持面71よりも印刷用紙Pの幅方向に離れて、支持面71に連続する斜面80aを有している。これにより、エンドフェンス52に衝突した印刷用紙Pが、その幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面71の間に適宜案内することが可能である。
【0068】
また、第一実施の形態における排紙装置は、各サイドフェンス53の孔版印刷装置側に向く側端上部に、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するガイド片81を有している。これにより、孔版印刷装置から排出された直後の印刷用紙Pが、その幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面71の間に適宜案内することが可能である。
【0069】
また、第一実施の形態における排紙装置は、各ベース部材58の移動に際して各サイドフェンス53が幅方向に離れる移動を所定量に規制するストッパ82(84)を有している。これにより、印刷開始前に、使用する印刷用紙Pを載置面46aに置くことで、印刷用紙Pの両側端部に支持面71が当接して、基準位置に戻った際の各支持面71の間隔が印刷用紙Pの幅よりも所定量分狭くなる。ゆえに、印刷用紙Pの幅に合わせた各支持面71の間隔の設定を容易に行うことが可能である。
【0070】
ところで、上述した第一実施の形態は、各サイドフェンス53を、第一支軸70を介してベース部材58に吊り下げた構成であるが、この構成に限らず以下の如く構成してもよい。
図11は第一実施の形態における排紙装置の他の例を示す正面図である。
図11に示すように、各サイドフェンス88は、板状に形成され、上述した各ベース部材58の移動方向の互いに対向する側にて、それぞれ弾性を有した連結部材89により吊り下げられている。連結部材89は、ゴム材あるいはバネ材などからなる。各サイドフェンス88は、各ベース部材58に吊り下げられた上記状態にて、各々対向する平坦な内面を、印刷用紙Pの排出方向Oに平行とされた支持面71としている。即ち、各サイドフェンス88は、それぞれ下端を自由端とし、支持面71が、印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされている。
【0071】
各サイドフェンス88は、支持面71が排紙台46の載置面46aに対して垂直となる基準位置を得ている。この基準位置は、上述したように、自重で静止した位置が載置面46aに垂直となっていればよい。また、各サイドフェンス88は、基準位置を得るために上述した支持手段(錘部材73,引張コイルバネ74)を用いてもよい。なお、各サイドフェンス88にかかる他の構成は、上述したサイドフェンス53と同様であり、その説明を省略する。
【0072】
このように構成されたサイドフェンス88を有した排紙装置であっても、上述したサイドフェンス53を有した第一実施の形態による排紙装置と同様に作用し、同様の効果を得ることが可能である。
【0073】
以下、上記孔版印刷装置に設けられた排紙装置の第二実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する第二実施の形態において、上述した第一実施の形態と同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0074】
図12は本発明の排紙装置の第二実施の形態を示す斜視図、図13は前記排紙装置の第二実施の形態を示す正面図である。
排紙装置は、上記排紙台46を主体とし、この排紙台46に対してエンドフェンス52とサイドフェンス90とを備えている。
【0075】
排紙台46は、上記孔版印刷装置の排紙部5から排出方向Oに沿って排出された印刷用紙Pを積載するように、上面に略平坦とされた載置面46aを有して板状に形成されている。また、排紙台46は、図1に示すように排出方向Oの下流端が上流端よりも低くなるように下方に傾斜して孔版印刷装置側から延設されている。
【0076】
エンドフェンス52は、板状に形成され、印刷用紙Pの排出方向Oについて排紙台46の延設した先方部分である下流端に立設されている。また、エンドフェンス52は、印刷用紙Pの排出方向Oの上流側に向けた板面を、排出方向Oに排出された印刷用紙Pの先端部が衝突する衝突面54としている。
【0077】
上記エンドフェンス52の下端は、支持台55に固定されている。支持台55は、載置面46aにて排出方向Oに沿って長手状に凹設された凹条56内に配設されている。また、支持台55は、凹条56に沿って排出方向Oに対して摺動可能に設けられている。即ち、エンドフェンス52は、支持台55を介して排紙台46の載置面46aに立設され、且つ、その状態で排出方向Oに対して進退移動を可能とされている。また、凹条56の開口縁である排紙台46の載置面46aには、凹条56の長手方向に沿って用紙サイズ目盛57が施されている。この用紙サイズ目盛57には、印刷用紙Pの排出方向Oに向くエンドフェンス52の面が位置合わせされる。なお、図示しないが、支持台55は、エンドフェンス52を印刷用紙Pの排出方向Oの上流側,下流側の何れにも倒して折り畳めるように構成されている。
【0078】
サイドフェンス90は、排紙台46の左右幅方向にてそれぞれ対をなして設けられている。各サイドフェンス90は、それぞれベース部材58を介して排紙台46に取り付けられている。ベース部材58は、第一実施の形態と同様に図4で示す移動機構59を介して排紙台46上に立設されている。なお、移動機構59の説明は省略する。
【0079】
サイドフェンス90は、板状に形成され、各ベース部材58の移動方向の互いに対向する側にそれぞれ取り付けられている。このサイドフェンス90は、それぞれ上側フェンス90Aと、下側フェンス90Bとからなる。
【0080】
各上側フェンス90Aは、印刷用紙Pの排出方向Oに平行な第一支軸70を介し、立設された各ベース部材58の上端にそれぞれ吊り下げられている。また、各下側フェンス90Bは、その上端が、印刷用紙Pの排出方向Oに平行(第一支軸70に平行)な第二支軸91を介し、各上側フェンス90Aの下端にそれぞれ吊り下げられている。
【0081】
各下側フェンス90Bは、各上側フェンス90Aを介して各ベース部材58に吊り下げられた上記状態にて、各々対向する平坦な内面を、印刷用紙Pの排出方向Oに平行とされた支持面71としている。
【0082】
即ち、各サイドフェンス90は、各上側フェンス90Aが、それぞれ下端を自由端として印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされている。また、各サイドフェンス90は、各下側フェンス90Bが、それぞれ下端を自由端とし、支持面71を印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされている。なお、各上側フェンス90Aの各々対向する内面が、各下側フェンスの支持面71と連続する平坦な支持面71とされていてもよい。
【0083】
各下側フェンス90Bは、支持面71が排紙台46の載置面46aに対して垂直となる基準位置を得ている。この基準位置は、下側フェンス90Bが上述の如く吊り下げられた状態で、自重で静止した位置が載置面46aに垂直となっていればよい。また、自重で静止した位置が基準位置とならない場合もある。このため、第二実施の形態では、下側フェンス90Bの下端側と、上側フェンス90Aの上端から第一支軸70を跨ぐ腕部72に、支持手段としての錘部材73が設けられている。各サイドフェンス90は、錘部材73によりバランスを保って、下側フェンス90Bの基準位置を得、この基準位置を基に印刷用紙Pの幅方向に移動(揺動)自在とされる。また、基準位置にある下側フェンス90Bは、第一実施の形態と同様に、支持面71を支持台61の位置合わせ部61bにおける三角形の頂角の位置に合わせられる。
【0084】
各下側フェンス90Bの基準位置を得る支持手段として、上記錘部材73の他の構成もある。この構成は、図5(a),(b)により参照できる引張コイルバネ74を用いたものである。
第二実施の形態では、各下側フェンス90Bのベース部材58側に、張設された引張コイルバネ74に当接する突出片75が設けられている。すなわち、突出片75が引張コイルバネ74に当接することにより、下側フェンス90Bの基準位置を得ている。また、引張コイルバネ74は、第一実施の形態と同様に、一方の端部が切欠き状の嵌合部材76を介してベース部材58側に取り付けられている。そして、嵌合部材76が、引張コイルバネ74の張設方向に取り付け位置が変えられるようになっており、下側フェンス90Bの移動方向における弾性力が可変できる。なお、引張コイルバネ74は、上述の錘部材73と併用してもよい。また、引張コイルバネ74を錘部材73と併用する場合、引張コイルバネ74にかかる構成を上側フェンス90Aに設けてもよい。
【0085】
各下側フェンス90Bの下端には、支持面71を下方に連続させて垂下する下端片77が設けられている。下端片77は、排紙台46の載置面46aにて、印刷用紙Pの排出方向Oに直交して凹設された逃げ溝78に、接触することなく挿通されている。これにより、下側フェンス90Bの支持面71の一部が載置面46aより下側に位置する。なお、下側フェンス90Bの移動は、印刷用紙Pの排出方向Oに直交する方向であるため、下端片77および逃げ溝78は、下側フェンス90Bの移動を妨げることがない。
【0086】
各上側フェンス90Aの上端側には、それぞれ案内部80が設けられている。案内部80は、支持面71の上側にて、ベース部材58側に退避する斜面80aからなる。すなわち、斜面80aは、支持面71よりも印刷用紙Pの排出方向Oと直交する印刷用紙の幅方向に離間するように支持面71の上側に滑らかに連続している。なお、図12および図13において、斜面80aは、上側フェンス90Aの対向面に設けられ、下側フェンス90Bとの第二支軸91を介した接続部分で支持面71に対して滑らかに連続している。上述の如く上側フェンス90Aにも支持面71がある場合、斜面80aは上側フェンス90Aの支持面71に対して滑らかに連続する。
【0087】
各上側フェンス90Aの孔版印刷装置側に向く側端上部には、それぞれガイド片81が設けられている。ガイド片81は、上側フェンス90Aに設けられた上記案内部80の斜面80aと連続するガイド面81aを、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するように孔版印刷装置側に向けて延設されている。なお、ガイド片81は、上記案内部80を備えていない上側フェンス90Aに設けられていてもよい。この場合、ガイド片81は、ガイド面81aを上側フェンス90Aの支持面71と連続させて、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するように孔版印刷装置側に向けて延設される。
【0088】
上記の如くサイドフェンス90が取り付けられたベース部材58には、規制手段としてのストッパ92が設けられている。ストッパ92は、下側フェンス90Bに向けて突設されている。このストッパ92は、吊り下げられた下側フェンス90Bに当接し、下側フェンス90Bのベース部材58側への移動を所定量に規制する。このストッパ92は、下側フェンス90Bの上端側と下端側とで当接する如く上下二個設けられており、下側フェンス90Bを基準位置から平行な状態で規制する。即ち、下側フェンス90Bは、第一支軸70および第二支軸91を介した移動を所定量に規制される。この下側フェンス90Bの移動の規制は、下側フェンス90Bの下端が、基準位置からベース部材58側に略1.5mm〜2mm移動できる範囲内とされている。
【0089】
また、下側フェンス90Bの移動を所定量に規制する規制手段には、上記ストッパ92の他の構成もある。この構成は、図6(a),(b)および図7により参照できるストッパ82およびストッパ84である。
【0090】
第二実施の形態によるストッパ82は、略L字形の一端部82aが下側フェンス90B側に向き、他端部82bがベース部材58の外側に突出している。また、他端部82aは、弾性体83(ゴム材あるいはバネ材など)により、常に一端部82aが下側フェンス90B側から退避する状態となるように弾性付勢されている。これにより、ベース部材58の移動時に際して両他端部82bを弾性体83の付勢力に抗して摘むことにより、両一端部82aが下側フェンス90Bに向けて突出して下側フェンス90Bのベース部材58側への移動を所定量に規制する。また、ベース部材58の非移動時に際して両他端部82bから手を離すことにより、弾性体83の付勢力によって両一端部82aが下側フェンス90Bの移動の規制を解除する如く退避する。なお、第二実施の形態によるストッパ82は、一端部82aが下側フェンス90Bの上下方向に沿って当接するように形成されて、下側フェンス90Bを基準位置から平行な状態で規制する。即ち、下側フェンス90Bは、第一支軸70および第二支軸91を介した移動を所定量に規制される。
【0091】
また、第二実施の形態によるストッパ84は、錘85により、常に一端部84aが下側フェンス90B側から退避する状態となるように付勢されている。このストッパ84は、ベース部材58の移動時に際して他端部84bを錘85の付勢力に抗して下方に押すことにより、一端部84aが下側フェンス90Bに向けて突出して下側フェンス90Bのベース部材58側への移動(揺動)を所定量に規制する。また、ストッパ84は、ベース部材58の非移動時に際して他端部84bから手を離すことにより、錘85によって一端部84aが下側フェンス90Bの移動の規制を解除する如く退避する。なお、第二実施の形態によるストッパ84は、一端部84aが下側フェンス90Bの上下方向に沿って当接するように形成されて、下側フェンス90Bを基準位置から平行な状態で規制する。即ち、下側フェンス90Bは、第一支軸70および第二支軸91を介した移動を所定量に規制される。
【0092】
なお、上述の如くエンドフェンス52およびサイドフェンス90を備えた排紙台46は、各サイドフェンス90の間となる部位に、載置面46aよりも若干高く形成された平坦な面をなす用紙載置部86を有している。
【0093】
以下、第二実施の形態における排紙装置の作用について説明する。
図14乃至図16は第二実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図である。
【0094】
まず、孔版印刷装置の印刷動作開始前に、印刷に使用する印刷用紙Pの用紙サイズに合わせて、エンドフェンス52および各サイドフェンス90の位置を移動させる。エンドフェンス52の移動に際しては、印刷用紙Pの排出方向Oに向く面を使用する印刷用紙Pの大きさに対応した用紙サイズ目盛57に位置合わせする。
【0095】
各サイドフェンス90の移動に際しては、図14に示すように、印刷に使用する印刷用紙Pを用紙載置部86に置き、この印刷用紙Pの幅方向の各側端縁にそれぞれ支持面71を当接させるようにしてベース部材58を移動させる。下側フェンス90Bは、支持面71が印刷用紙Pの側端に当接し、且つ、ストッパ92(あるいはストッパ82,ストッパ84)に当接して位置決めされる。各下側フェンス90Bは、支持面71の下端が、垂直である基準位置からベース部材58側に所定量(略1.5mm〜2mm)移動した状態となる。そして、印刷用紙Pを用紙載置部86から取り除くことにより、下側フェンス90Bが基準位置に戻る。この状態にて各下側フェンス90Bの各支持面71の間隔は、印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭くなる。
【0096】
また、各サイドフェンス90の移動に際し、印刷に使用する印刷用紙Pを用紙載置部86に置かずに位置合わせを行ってもよい。この場合、支持台61の位置合わせ部61bを、使用する大きさに対応した用紙サイズ目盛66に位置合わせするように各サイドフェンス90を移動させる。なお、用紙サイズ目盛66は、実際に使用する印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭く設定されている。ゆえに、サイドフェンス90が基準位置にある状態にて、各下側フェンス90Bの各支持面71の間隔が、印刷用紙Pの幅方向に所定幅(略3mm〜4mm)狭くなる。
【0097】
エンドフェンス52およびサイドフェンス90の各位置の設定が終了すると、孔版印刷装置の不図示のスタートキーが押下される。これにより、上述した印刷動作が開始され、印刷された印刷用紙Pが排紙台46に向けて排出される。排出された印刷用紙Pは、各サイドフェンス90の間にて導かれるように、先端部がエンドフェンス52の衝突面54に衝突して排出方向Oへの推進力が吸収される。
【0098】
その後、図15に示すように、印刷用紙Pは、各上側フェンス90Aの案内部80の斜面80aに幅方向の側端部を接触させ、各下側フェンス90Bの各支持面71の間に導かれる。次いで、印刷用紙Pは、各下側フェンス90Bの支持面71に幅方向の両端部を接触させながら載置面46a(用紙載置部86)上に落下する。この際、各下側フェンス90Bは、各支持面71の間隔が、印刷用紙Pの幅よりも狭く設定されているため、印刷用紙Pの幅方向に揺動しながら、支持面71で印刷用紙Pの幅方向の側端縁を付き当てて印刷用紙Pの落下姿勢を略水平に保つ。また、載置面46a(用紙載置部86)上に落下した印刷用紙Pは、幅方向の両側端部を各下側フェンス90Bの支持面71の下端に挟まれるように支持される。
【0099】
続いて、順次印刷用紙Pが印刷されて排紙台46に向けて排出される。それぞれ印刷用紙Pは、上述と同様に先端部がエンドフェンス52に衝突して推進力が吸収されるとともに、各上側フェンス90Aの案内部80を介して各下側フェンス90Bの各支持面71の間に導かれる。そして、図16に示すように、排出された印刷用紙Pは、先に載置面46a(用紙載置部86)上に落下した印刷用紙Pの真上に落下し、幅方向の両側端部を各下側フェンス90Bの支持面71で挟まれるように支持される。すなわち、各下側フェンス90Bの支持面71が、積載された全ての印刷用紙Pの両側端部を支持する。これにより、順次排出された印刷用紙Pが紙揃えされることとなる。
【0100】
したがって、このように構成された第二実施の形態における排紙装置では、第一支軸70によって上側フェンス90Aを吊り下げ、且つ、第二支軸91によって上側フェンス90Aの下端に下側フェンス90Bを吊り下げ、下側フェンス90Bの対向する各支持面71を排紙台46の載置面46aに垂直となる基準位置を基に印刷用紙Oの幅方向に移動自在としている。そして、印刷開始前に、各支持面71の間隔を印刷用紙Pの幅よりも狭く設定することにより、順次排出された印刷用紙Pの幅方向の側端部を各支持面71に当接させて支持面71の移動によって印刷用紙Pを支持しながら直下の載置面46aに落下させる。また、支持面71の下端が、載置面46aに落下した印刷用紙Pの幅方向の側端部を挟持して位置決めする。ゆえに、排出された印刷用紙P同士の擦れをなくして画像汚れを防ぎ、且つ、載置面46a上にて適宜紙揃えすることが可能である。
【0101】
この構成は、印刷用紙PをV字状態にさせることがなく、且つ、支持面71の間隔を印刷用紙Pの幅よりも広くすることもないため、特に撓みの少ない厚い印刷用紙Pに対して有効である。
【0102】
特に、第二実施の形態では、上側フェンス90Aが第一支軸70を介して移動でき、下側フェンス90Bが第二支軸91を介して移動できるため、下側フェンス90Bの支持面71が載置面46aに垂直な基準位置に対して平行に移動する。これにより、載置面46aに積載された全ての印刷用紙Pの幅方向の両側端部を支持面71が当接するので、全ての印刷用紙Pを載置面46aに垂直な状態で安定して紙揃えすることが可能である。
【0103】
また、第二実施の形態では、支持面71を有する下側フェンス90Bが、斜面80aをなす案内部80を有した上側フェンス90Aに吊り下げられている。これにより、上側フェンス90Aに吊り下げられる下側フェンス90Bのバランス取りをすることで、支持面71を載置面46aに垂直とする基準位置を得ることができる。第一実施の形態では、斜面80aと支持面71が一体とされたサイドフェンス53全てのバランス取りが必要である。ゆえに、第一実施の形態と比較して、各部品の取り付け精度に多少のバラツキが許されるので、製造コストを低減することが可能である。
【0104】
また、第二実施の形態における排紙装置は、吊り下げられた各下側フェンス90Bの基準位置を得るため、錘部材73によってバランスを保ち、また引張コイルバネ74によって基準位置への復元力を得ている。これにより、落下する印刷用紙Pの姿勢を略水平状態で保持するので、印刷用紙Pが各下側フェンス90Bの間で斜めになって止まる排紙ジャムを防ぐことが可能である。また、錘部材73のバランス保持や、引張コイルバネ74の復元力により、載置面46aに落下した印刷用紙Pの挟持が安定するので、安定した紙揃えを行うことが可能である。
【0105】
また、第二実施の形態における排紙装置は、各上側フェンス90Aの上端側に、支持面71よりも印刷用紙Pの幅方向に離れて、支持面71に連続する斜面80aを有している。これにより、エンドフェンス52に衝突した印刷用紙Pが、その幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面71の間に適宜案内することが可能である。
【0106】
また、第二実施の形態における排紙装置は、各上側フェンス90Aの孔版印刷装置側に向く側端上部に、印刷用紙Pの幅方向に離間して広角するガイド片81を有している。これにより、孔版印刷装置から排出された直後の印刷用紙Pが、その幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面71の間に適宜案内することが可能である。
【0107】
また、第二実施の形態における排紙装置は、各ベース部材58の移動に際して各下側フェンス90Bが幅方向に離れる移動を所定量に規制するストッパ92((82,84)を有している。これにより、印刷開始前に、使用する印刷用紙Pを載置面46aに置くことで、印刷用紙Pの両側端部に支持面71が当接して、基準位置に戻った際の各支持面71の間隔が印刷用紙Pの幅よりも所定量分狭くなる。ゆえに、印刷用紙Pの幅に合わせた各支持面71の間隔の設定を容易に行うことが可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による請求項1に記載の排紙装置は、排紙台に、用紙の排出方向と直交する用紙の幅方向に移動できる一対のベース部材を設け、このベース部材の対向する側に、用紙の排出方向に平行で対面する平坦な各支持面を排紙台の載置面に垂直となる基準位置を基に用紙の幅方向に移動自在として各サイドフェンスを設けた。そして、印刷開始前に、各支持面の間隔を用紙の幅よりも狭く設定する。これにより、順次排出された用紙の幅方向の側端部を各支持面に当接させ、支持面の移動によって用紙を支持しながら直下に落下させる。その後、支持面の下端が、落下した用紙の幅方向の側端部を挟持して位置決めする。ゆえに、排出された用紙同士の擦れをなくして画像汚れを防ぎ、これを適宜紙揃えすることができる。また、従来の如く用紙をV字状態にさせることがなく、且つ、支持面の間隔を用紙の幅よりも広くすることもないため、特に撓みの少ない厚い用紙に対して上記効果を得ることができる。
【0109】
さらに請求項1に記載の排紙装置は、前記各サイドフェンスを、排出方向に平行な第一支軸を介して移動自在となるように各ベース部材にそれぞれ吊り下げた。これにより、支持面の移動を用紙の幅方向のみに安定して移動させるので、用紙の落下姿勢を安定させるとともに、適宜紙揃えを行うことができる。
また、各支持面の間隔を印刷用紙の幅よりも狭く設定したので、前記各サイドフェンスは、各支持面の間に導かれた印刷用紙の落下に伴い、印刷用紙の幅方向に揺動しながら、各支持面に印刷用紙の幅方向の側端縁を付き当てて印刷用紙を支持して前記載置面に落下させることができるので、印刷用紙の落下姿勢が略水平に保たれ、排出された印刷用紙同士の擦れをなくして画像汚れを防ぎ、順次排出された印刷用紙が先の印刷用紙と同じく紙揃えされることとなる。
【0110】
請求項2に記載の排紙装置は、各サイドフェンスの前記基準位置を得るための支持手段を備えた。これにより、基準位置への復元力が得られるため、落下する用紙の姿勢を略水平状態で保持するので、用紙が各サイドフェンスの間で斜めになって止まる排紙ジャムを防ぐことができる。また、上記復元力により、落下した用紙の挟持が安定するので、安定した紙揃えを行うことができる。
【0111】
請求項3に記載の排紙装置は、各サイドフェンスの上端側に、支持面よりも用紙の幅方向に離間し、支持面に連続する斜面を有した案内部を備えた。これにより、用紙が幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面の間に案内することができる。
【0112】
請求項4に記載の排紙装置は、各サイドフェンスの画像形成装置側に向く側端上部に、用紙の幅方向に離間して広角するガイド片を延設した。これにより、画像形成装置から排出された直後の用紙が幅方向に多少ズレた場合でも、各支持面の間に案内することができる。
【0113】
請求項5に記載の排紙装置は、各ベース部材に、サイドフェンスに当接して、サイドフェンスの用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段を設けた。これにより、印刷開始前に、使用する用紙を排紙台に置いて用紙の両側端部に支持面を当接させるようにサイドフェンスの位置合わせをすることにより、基準位置に戻った際の各支持面の間隔が用紙の幅よりも所定量分狭くできる。ゆえに、用紙の幅に合わせた各支持面の間隔の設定を容易に行うことができる。なお、規制手段は、サイドフェンスの位置合わせ後の各ベース部材の非移動時に際してサイドフェンスの移動の規制を解除する如く退避するので、排紙時においてサイドフェンスの移動を妨げることがない。
【0114】
請求項6に記載の排紙装置は、各サイドフェンスを、排出方向に平行な第一支軸を介して移動自在となるように各ベース部材にそれぞれ吊り下げられた上側フェンスと、第一支軸に平行となる第二支軸を介して移動自在となるように上側フェンスの下端に吊り下げられた下側フェンスとで構成し、少なくとも下側フェンスに支持面を設けた。これにより、上記請求項1および請求項2と同様の効果を得ることができる。さらに、下側フェンスの支持面が排紙台の載置面に垂直な基準位置に対して平行に移動するため、載置面に積載された全ての用紙の幅方向の両側端部を支持面が当接するので、全ての用紙を載置面に垂直な状態で安定して紙揃えすることができる。
【0115】
また、支持面を有する下側フェンスが、第二支軸を介して上側フェンスに吊り下げられているため、下側フェンスのバランス取りをするだけで、支持面を載置面に垂直とする基準位置を得ることができる。これにより、各部品の取り付け精度に多少のバラツキが許され、製造コストを低減することができる。
【0116】
請求項7に記載の排紙装置は、各下側フェンスの基準位置を得るための支持手段を備えた。これにより、下側フェンスの基準位置への復元力が得られるため、落下する用紙の姿勢を略水平状態で保持するので、用紙が各下側フェンスの間で斜めになって止まる排紙ジャムを防ぐことができる。また、上記復元力により、落下した用紙の挟持が安定するので、安定した紙揃えを行うことができる。
【0117】
請求項8に記載の排紙装置は、各上側フェンスに、各支持面よりも用紙の幅方向に離間し、支持面に連続する斜面を有した案内部を備えた。これにより、用紙が幅方向に多少ズレた場合でも、各下側フェンスの各支持面の間に案内することができる。
【0118】
請求項9に記載の排紙装置は、各上側フェンスの画像形成装置側に向く側端上部に、用紙の幅方向に離間して広角するガイド片を延設した。これにより、画像形成装置から排出された直後の用紙が幅方向に多少ズレた場合でも、各下側フェンスの各支持面の間に案内することができる。
【0119】
請求項10に記載の排紙装置は、各ベース部材に、各下側フェンスに当接して、各下側フェンスの用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段を設けた。これにより、印刷開始前に、使用する用紙を排紙台に置いて用紙の両側端部に支持面を当接させるように下側フェンスの位置合わせをすることにより、基準位置に戻った際の各支持面の間隔が用紙の幅よりも所定量分狭くできる。ゆえに、用紙の幅に合わせた各支持面の間隔の設定を容易に行うことができる。
【0120】
請求項11に記載の排紙装置は、規制手段が、下側フェンスの位置合わせ時の各ベース部材の移動時に際して各下側フェンスの幅方向に離れる移動を所定量に規制する如く突出し、下側フェンスの位置合わせ後の各ベース部材の非移動時に際して下側フェンスの移動の規制を解除する如く退避する。これにより、排紙時において下側フェンスの移動を妨げることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排紙装置を備えた画像形成装置の例を示す側面図。
【図2】本発明の排紙装置の第一実施の形態を示す斜視図。
【図3】前記排紙装置の第一実施の形態を示す正面図。
【図4】移動機構を示す斜視図。
【図5】(a)他の支持手段を示す正面図。
(b)他の支持手段の平面図。
【図6】(a),(b)規制手段を示す平面図。
【図7】他の規制手段を示す正面図。
【図8】第一実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図9】第一実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図10】第一実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図11】第一実施の形態における排紙装置の他の例を示す正面図。
【図12】本発明の排紙装置の第二実施の形態を示す斜視図。
【図13】前記排紙装置の第二実施の形態を示す正面図。
【図14】第二実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図15】第二実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図16】第二実施の形態における排紙装置の動作を示す正面図。
【図17】従来の排紙装置を示す斜視図。
【符号の説明】
46…排紙台、46a…載置面、53…サイドフェンス、58…ベース部材、70…第一支軸、71…支持面、73…錘部材(支持手段)、74…引張コイルバネ(支持手段)、80…案内部、80a…斜面、81…ガイド片、82…ストッパ(規制手段)、84…ストッパ(規制手段)、88…サイドフェンス、90…サイドフェンス、90A…上側フェンス、90B…下側フェンス、91…第二支軸、92…ストッパ。
Claims (11)
- 画像形成装置から排出方向に沿って排出された用紙を積載する略平坦な載置面をなす排紙台と、
前記排紙台の載置面上にて、前記排出方向と直交する前記用紙の幅方向に移動可能に固定された一対のベース部材と、
前記各ベース部材の移動方向の互いに対向する側に、排出方向に平行な第一支軸を介して揺動自在となるようにそれぞれ吊り下げて取り付けられ、前記排出方向に平行とされて対面する平坦な各支持面を有し、前記各支持面が前記排紙台の前記載置面に垂直となる基準位置を基に前記用紙の幅方向に揺動自在に設けられた各サイドフェンスと、
を備えた排紙装置において、
前記載置面に置いた印刷用紙の幅方向の各側端縁に各サイドフェンスの支持面を当接させて各サイドフェンスの支持面の下端が前記基準位置からベース部材側に所定量移動した状態とし、この状態で印刷用紙を用紙載置部から取り除くことにより各サイドフェンスを基準位置に戻して各サイドフェンスの各支持面の間隔が印刷用紙の幅方向よりも所定幅狭くなるように設定することにより、
前記各サイドフェンスは、各支持面の間に順次導かれた印刷用紙の各落下に伴い、印刷用紙の幅方向に前記第一支軸を中心に広がるように移動しながら、各支持面に印刷用紙の幅方向の側端縁を付き当てて印刷用紙を支持して前記載置面に落下させるように構成されたことを特徴とする排紙装置。 - 前記各サイドフェンスの前記基準位置を得るための支持手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の排紙装置。
- 前記各サイドフェンスの上端側には、前記各支持面よりも前記用紙の幅方向に離間し、且つ、前記支持面に連続する斜面を有した案内部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2の何れかに記載の排紙装置。
- 前記各サイドフェンスの前記画像形成装置側に向く側端上部には、前記用紙の幅方向に離間して広角するガイド片が延設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の排紙装置。
- 前記各ベース部材には、前記各サイドフェンスに当接して、前記各サイドフェンスの前記用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段が設けられ、
該規制手段は、前記各ベース部材の移動時に際して前記各サイドフェンスの幅方向に離れる移動を所定量に規制する如く前記サイドフェンスに向けて突出し、且つ、前記各ベース部材の非移動時に際して前記サイドフェンスの移動の規制を解除する如く退避することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の排紙装置。 - 前記各サイドフェンスは、前記排出方向に平行な第一支軸を介して移動自在となるように前記各ベース部材にそれぞれ吊り下げられた上側フェンスと、前記第一支軸に平行となる第二支軸を介して移動自在となるように前記上側フェンスの下端に吊り下げられた下側フェンスとからなり、少なくとも前記下側フェンスが前記支持面を有することを特徴とする請求項1に記載の排紙装置。
- 前記各下側フェンスの前記基準位置を得るための支持手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の排紙装置。
- 前記各上側フェンスには、前記各支持面よりも前記用紙の幅方向に離間し、且つ、前記支持面に連続する斜面を有した案内部を備えたことを特徴とする請求項6あるいは請求項7に記載の排紙装置。
- 前記各上側フェンスの前記画像形成装置側に向く側端上部には、前記用紙の幅方向に離間して広角するガイド片が延設されたことを特徴とする請求項6〜請求項8の何れかに記載の排紙装置。
- 前記各ベース部材には、前記各下側フェンスに当接して、前記各下側フェンスの前記用紙の幅方向に離れる移動を所定量に規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項6〜請求項9の何れかに記載の排紙装置。
- 前記規制手段は、前記各ベース部材の移動時に際して前記各下側フェンスの幅方向に離れる移動を所定量に規制する如く前記下側フェンスに向けて突出し、且つ、前記各ベース部材の非移動時に際して前記下側フェンスの移動の規制を解除する如く退避することを特徴とする請求項10に記載の排紙装置。
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