JP3768246B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ機に関し、特に打球が権利発生口に入賞するなど特定の条件が成立して権利状態にあるときに、打球が権利始動口に流入することにより、大入賞装置を遊技者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に変換することのできるパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、この種のパチンコ機は数多く開発されている。例えば、特開平3−261492号公報では、球導入口を備える入賞空間内に権利発生口を備える権利発生装置を配設すると共に、入賞空間内に導入した球を上記権利発生装置に向けて移動可能な振分部材を配設したパチンコ機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したパチンコ機を始め、従来のこの種のパチンコ機においては、権利発生装置に入球して権利発生中に、球が権利発生口に再び入球する可能性があった。従って、遊技者が権利を充分に行使しないうちに権利が消滅する危険性が多々あり、遊技性が半減している。また、甚だしい場合には、権利を行使しないうちに権利が消滅してしまい、納得がいかない遊技になる場合もあった。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、入賞空間へ飛入した球を権利発生口へ向けて移送可能であると共に、権利発生口における打球の入球に基づいて権利が発生したら、以後、権利発生口における球の入球に基づく権利の消滅を防止し、権利を充分に活用可能なパチンコ機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため発明は、遊技盤の遊技部に役物を備えたパチンコ機であって、役物は、遊技盤の遊技部から球を羽根部材の開放された球導入口のみから流入可能な入賞空間と、遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球を検出するカウントスイッチと、入賞空間の下部前側に設けられて左右側から中央側に球を誘導する球受棚と、入賞空間の上部後側に設けられて中央側から左右側に球を誘導する後方部分と、後方部分に設けられた権利発生口と、後方部分に設けられた一般入賞口と、権利発生口及び一般入賞口を閉止するシヤッター部材と、球受棚から後方部分にを移送する移送手段と、球導入口から入賞空間に流入された球を移送手段よりも左右側を通って球受棚に誘導する球通路と、球を後方部分から移送手段よりも左右側を通って球受棚に戻す戻り球通路とを備え、移送手段の球を移送する上面は左右側から中央側に球を集める凹状であり、権利発生口は移送手段の上面の最も窪んだ部分で移送される球を受け入れるように移送手段の上面の最も窪んだ部分と対応した位置に設けられ、一般入賞口は権利発生口よりも左右側に設けられ、羽根部材が球導入口を開放し、遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球が球通路を経由して球受棚に到達し、上記遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球がカウントスイッチによってカウントされ、このカウントされた球数が移送手段で一度に移送され権利発生口および一般入賞口に入る最大の球数よりも多いと、羽根部材が球導入口を閉じ、移送手段が球受棚に到達した球を球受棚から後方部分に向けて移送する動作を開始し、この移送手段によって移送された球がシヤッター部材の開放された権利発生口およびシヤッター部材の開放された一般入賞口に入賞し、球が一般入賞口に入賞しても権利発生状態とならず、球が権利発生口に入賞すると、権利発生状態となるとともにシヤッター部材が権利発生口及び一般入賞口を閉止し、その後に権利が消滅し、権利が消滅するとシヤッター部材が権利発生口及び一般入賞口を開放し、上記権利消滅に伴い移送手段が球を球受棚から後方部分に向けて移送する時間後に移送動作を停止するようにしたものである。
【0005】
【作用】
移送手段で一度に移送され権利発生口および一般入賞口に入る最大の球数よりも多い球数の球が遊技盤の遊技部から入賞空間に流入されると、羽根部材が球導入口を閉じる。そして入賞空間に流入された球の全部が移送手段の移送動作によって権利発生口および一般入賞口に入ると、移送手段の移送動作が終了する
【0006】
【実施例】
以下、本発明を図面の実施例について説明すると、図1は遊技盤1の正面図であって、この遊技盤1にはガイドレール2で囲まれる遊技部3を形成し、該遊技部3のほゞ中央鉛直線に沿って、上方から天入賞口4を備えると共に図柄表示装置5を備えるセンター役物6、図柄始動スイッチ7が臨む図柄始動装置8、普通電動役物9を備えると共に、権利スイッチ10が臨む権利発生口11を構成するセンター下役物12を配設し、最下位置にはアウト口13が開設してある。また、上記図柄始動装置8の向って左側には一般入賞となる一般入賞装置14を、向って右側には権利始動スイッチ15を備える権利始動入賞装置16を配設する。
【0007】
更に、センター下役物12の向って左側で上記一般入賞装置14の下方にはチューリップ式の可変入賞装置17を設け、右側の権利始動入賞装置16の下方には、遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態とに変換可能な大入賞口を構成する大入賞装置18を設ける。そして、上記センター役物12の近傍には、表示装置を備える表示入賞装置19を設ける。
【0008】
尚、遊技部3には、風車20やランプ風車21、表示灯22、或は図示していない障害釘等を適宜配設する。
【0009】
センター役物6は、普通入賞となって所定数の賞球を獲得可能な天入賞口4を備えると共に、図柄表示装置5を備えている。この図柄表示装置5は、例えば、7セグメント発光ダイオードからなる所謂デジタル表示器からなり、3桁の数字やアルファベット等、複数の図柄を表示可能である。この図柄表示装置5は、所定の条件を創出するための特定状態創出手段を構成しており、当該図柄表示装置5が表示する表示図柄が、所定の図柄と一致するときに特定状態、即ち「当り」となって後述する普通電動役物9を打球の流入が可能なように開成する。また、上記天入賞口4の前飾りには、上記図柄表示装置5における前回の当り図柄を表示する開放図柄表示装置23を設ける。更に、図柄表示装置5の側方には、後述する図柄始動装置8の最大4個まで記憶可能な入賞記憶を可視表示する始動入賞記憶表示灯24を設ける。尚、上記特定状態創出手段はどのような構成のものであってもよい。
【0010】
センター下役物12は打球の流入が可能な入賞空間25を有している。この入賞空間25へは、後述する球導入口26を通してのみ遊技部3を流下する打球が流入する。球導入口26は、図示の実施例によれば、打球の流入ができずに遊技者に不利な第1状態と、打球の流入が容易で遊技者に有利な第2状態とに変換可能な普通電動役物9によって構成してある。また、上記入賞空間25の後方部分には、仕切板27を設けると共に該仕切板27の後方に、権利スイッチ10が臨む権利発生口11及び普通の入賞になる一般入賞口28とを設ける。更に、上記球導入口26には、この球導入口26を通って入賞空間25に流入する球を検出するカウントスイッチ29を臨ませる。
【0011】
上記センター下役物12の具体例を図2ないし図6に示す。このセンター下役物12は、取付基板30の上方に普通電動役物9を構成する一対の羽根部材31及び当該羽根部材31の駆動源である普通電動役物ソレノイド32を有し、この普通電動役物9の下方に入賞空間25が形成してある。
【0012】
普通電動役物9は、上記したように一対の羽根部材31を普通電動役物ソレノイド32によって開閉可能に構成してある。即ち、取付基板30に羽根部材31を軸着すると共に、当該羽根部材31に植設した連動ピン31aを取付基板30に開設した連動孔30aに通し、この連動ピン31aの先端をリンク部材33の先端係止溝33aに係止させる。リンク部材33は、横L字状の部材であって、屈曲部をソレノイド取付板34の支軸34aに回動自在に軸支してあり、他端が普通電動役物ソレノイド32のプランジャ32aに作動部材35を介して取り付けてある。即ち、作動部材35を止着ビス35aによってプランジャ32aの先頭端面に取り付けると共に、作動部材35の両端に設けた作動ピン35bをリンク部材33の長孔33bに遊嵌させる。
【0013】
従って、普通電動役物ソレノイド32を励磁すると、戻りスプリング32bの付勢に抗して普通電動役物ソレノイド32が前方に前進し、リンク部材33が支軸34aを支点に下方に回動して羽根部材31が外向きに回動して打球が流入し易い開放状態となる。
【0014】
上記球導入口26には、入賞空間25に流入する球を検出するカウントスイッチ29を臨ませる。このカウントスイッチ29は、図示の実施例によれば、球を3個カウントするために設けてある。
【0015】
入賞空間25は、取付基板30の開口部の後方に箱枠状のリヤケース36を取り付けて前面側が開放した有底箱状に構成してあり、上記開口部の周囲には囲繞壁37を設けて球導入口26を通してのみ球の流入が可能なようになっている。そして、開口部の上縁及び側縁から庇状に突出する障害壁38によって、球導入口26から流入する球を開口部の下縁に設けた球受棚39の側方に落下させる。この球受棚39には後方へ向けて緩い下り傾斜が設けてあり、側方には中央へ向う下り傾斜が設けてある。
【0016】
そして、上記入賞空間25の内部には、球受棚39が受け止めた球を前記した権利発生口11及び一般入賞口28へ移送する移送手段40を設ける。また、上記権利発生口11及び一般入賞口28には、移送手段40によって運ばれた球が当該権利発生口11及び一般入賞口28へ球が流入することを阻止可能な閉止手段41を開閉可能に設ける。
【0017】
移送手段40は、図示の実施例によれば、入賞空間25の前後方向に3段に並ぶ上下動部材42からなり、前段の前上下動部材42aが一番背が低く、中段の中上下動部材42bが中位で、後段の後上下動部材42cが一番背が高い。また、各上下動部材42…の上面には、後向きの緩い下り傾斜が設けてあり、上面に載った球を後方へ向けて転動させ、下降状態にある各上下動部材42…に載った球は後方に位置する上下動部材42b,42cまたは後方仕切板27の前面に当接する。従って、各上下動部材42…が順次上昇すると、球は支えを失って後方へ転動し、順次上下動部材42…を乗り換えて後方へ移送される。尚、この上下動部材42…も球3個が横に並ぶ横幅を有しており、球を3個同時に後方へ移送することができる。
【0018】
上記各上下動部材42…は、モータを駆動源として上下動を繰り返す。即ち、カム用モータ43の出力軸にほゞ120度の位相差を有するカム片44a,44b,44cを設け、これらのカム片44を各上下動部材42の下面側に臨ませる。従って、カム片44が回転すると、各上下動部材42が昇降して、入賞空間25に流入する球を後方へ向けて移送する。尚、各上下動部材42の下面は押え蓋45によって封止されている。
【0019】
後上下動部材42cの後方、即ち後方仕切板27とリヤケース36の壁面36aとの間には、左右の一般入賞口28及び権利発生口11が開口している。この権利発生口11には権利入賞球通路46の一端が連通し、一般入賞口28には一般入賞球通路47の一端が連通する。また、上記権利入賞球通路46の他端は入賞空間25の外部に連通し、一般入賞球通路47の他端も入賞空間25の外部に連通する。更に、前記した障害壁38の後方に、側方仕切壁48を延設してリヤケース36の側壁との間に戻り球通路49を形成し、この戻り球通路49の入口49aを一般入賞口28の前側に位置させ、出口49bを球受棚39の上方後側に位置させる。従って、この戻り球通路49は、一端が移送手段40の上流側に開口し、他端が移送手段40の下流側に開口する。そして、上記一般入賞口28及び権利発生口11には、球の流入を阻止する閉止手段41を夫々設ける。
【0020】
各閉止手段41は、前後方向にスライド可能なシャッター部材50と、駆動源として自己保持可なラッチングソレノイドからなるシャッターソレノイド51とを夫々備えている。この閉止手段41は、基端を支軸52aによって回動自在に軸着すると共に先端をシャッター部材50に枢着した作動部材52と、上記シャッターソレノイド51のプランジャ51aの先端に連結ピン53aで連結した連結部材53とを備え、上記作動部材52の中間部分に連結部材53を連結ピン53bで軸着して構成してある。尚、上記シャッター部材50はガイド溝54によって水平方向にスライドするように案内される。また、上記支軸52aは、支軸押え52bによってリヤケース36に止着される。従って、上記シャッターソレノイド51を励磁すると、プランジャ51aが突出して権利発生口11または一般入賞口28を閉止したり、プランジャ51aが後退して権利発生口11または一般入賞口28を開放することができる。
【0021】
仕切板27の後方中央に位置する権利発生口11には、権利入賞球通路46を連通させ、この権利入賞球通路46の途中に権利スイッチ10を設ける。この権利発生口11は、球が一個通過可能な大きさに開設してあり、左右は閉止板27′によって閉止してあり、後述する一般入賞口28は、この閉止板27′の更に外側に開設してある。この閉止板27′は、権利発生口11側が高く、側方が低くなっている。また、この権利発生口11を閉止するシャッター部材50(シャッターA)の上面は山形に突出しており、このシャッター部材50に載った球は、後述する一般入賞口28へ流れる。尚、権利入賞球通路46の下端は、入賞球を機裏に排出するように開口している。
【0022】
一般入賞口28は、仕切板27の後方で且つ前記した戻り球通路49の後端に位置する。この一般入賞口28も球が一個流入可能な大きさに形成されると共に、シャッターソレノイド51(シャッターソレノイドB、シャッターソレノイドB′)を駆動源としてスライド可能なシャッター部材50(シャッターB、シャッターB′)を備える閉止手段41を設ける。従って、この一般入賞口28がシャッター部材50によって一般入賞口28が塞がれているときには、球が戻り球通路49を通って入賞空間25の前面側に移動する。また、上記一般入賞口28に連通する一般入賞球通路47を上記戻り球通路49の下方に設け、一般入賞球を側方に排出する。
【0023】
上記のような一般入賞口28においては、当該一般入賞口28がシャッター部材50(シャッターB、シャッターB′)で閉止されている場合には、戻り球通路49を通って球が循環し、一般入賞口28が開放しているときには、一般入賞球通路47を通って遊技盤1の裏側に排出される。
【0024】
尚、図示のセンター下役物12には、継続回数表示装置55を設けた下飾り部56が設けてある。また、障害壁38の上方の取付基板30には、複数の発光ダイオードからなるデモ表示器57が設けてある。
【0025】
一方、センター役物6の右側に位置する権利始動入賞装置16は、図7に示すように、取付板58の前面側にモータ59を駆動源とする円筒状の回転部材60を軸着し、この回転部材60の側周面に球一個を受入可能な断面ほゞU字形の球受凹部61を設ける。また、回転部材60の周囲には、上部に球の直径より若干幅広な球受入口62を開設した囲繞壁63を設ける。そして、上記取付板58には回転部材60の球受凹部61と連通可能な位置に球出口64を開設する。また、上記取付板58の裏面側にはガイド壁65を設けると共にカバー体66を止着して、上記球出口64に連通する球連通路67を形成し、この球連通路67には権利始動スイッチ15を臨ませる。尚、上記カバー体66にはモータ取付ボス69を設け、この取付ボス69を介してモータ59が取り付けてある。
【0026】
上記のような構成の権利始動入賞装置16においては、例えば1分間に5回転するモータ59を適用すると、回転部材60は12秒で一回転する。そこで、遊技部3を流下する球が囲繞壁63の球受入口62に入っても、球受入口62と球受凹部61とが一致していないときは、球は回転部材60の側周面に載って球受凹部61が巡って来るまで待機する。そして、球受凹部61が巡って来ると、当該球受凹部61にこの球が嵌入し、回転部材60の回転に伴って球出口64に移送され、球出口64から球連通路67を通って権利始動スイッチ15に作用したのち、遊技盤1の裏面側へ排出される。従って、遊技盤1を流下する打球が連続して球受入口62へ到達しても、一発目の球が権利始動スイッチ15をオンさせた後、次の球が再び権利始動スイッチ15をオンさせるには少なくとも12秒の間隔が開くことになる。尚、図7において符号Gは前面ガラスである。
【0027】
大入賞口を構成する大入賞装置18は、図8に示すように、ベース板70の前面に打球を受入れるポケット71と、該ポケット71の上縁開口縁の左右に一対の回動翼片72を設けて構成している。
【0028】
上記ポケット71はベース板70の下半部に止着され、上記ベース板70に開設した通孔73に連通する。そして、回動翼片72,72間の上方開口から流入する球を、上記通孔73を通して遊技盤1の裏面側に取込可能に構成してある。そして、ポケット71の前面には飾板74を添設して上記開口部を覆うと共に、この飾板74に2本の支軸75を後方へ向けて植設し、前記回動翼片72を回動自在に軸支する。
【0029】
回動翼片72は軸支側基端部分に凹部76を設け、該凹部76にベース板70に開設した透孔77を通して後述する揺動部材78の揺動突起79を遊嵌させる。この回動翼片72を回動させる駆動伝達機構は、大入賞口ソレノイド80の励磁によって前後方向にスライドするプランジャ81の運動を回動翼片72の回動運動に変換するもので、長さのほゞ中央をカバー部材82に軸着した揺動杆83の一端に設けた長孔84に上記プランジャ81をピン85で連結し、この揺動杆83の他端と上記した揺動部材78とを連結杆86を介して連絡してなる。
【0030】
また、上記ポケット71の開口上端には10カウントスイッチとして機能する球検出器87を臨ませ、回動翼片72の間に流入する球を検出可能とする。
【0031】
上記のように構成された大入賞装置18は、常態において大入賞口ソレノイド80が消磁し、戻りスプリング88の付勢によってプランジャ81が後退しているので、揺動部材78の揺動突起79が上向きとなり、回動翼片72の先端が閉じて打球の流入が不可能な第1状態となっている。一方、大入賞口ソレノイド80を励磁するとプランジャ81がスライドして揺動杆83及び連結杆86を介して揺動部材78が支軸89を支点に揺動するので、揺動部材78の揺動突起79が下向きに回動し、これにより回動翼片72が傾動して大入賞口が開放されて打球が流入し易い第2状態に変換する。
【0032】
尚、図示の実施例においては、大入賞装置18として、回動翼片72を有する入賞装置を示しているが、例えばゲート板を有する所謂アタッカー形式の入賞装置を適用することも可能である。
【0033】
更に、図示の実施例においては、遊技部3の下方部分の左右で所謂「落し」の位置には、例えば多数の発光ダイオードからなるマトリクス表示器を有する表示入賞装置19が配設してある。この表示入賞装置19には、メッセージや大入賞口の入賞球数等を表示可能である。
【0034】
次に、上記のようなパチンコ機における遊技について説明すと、図9は制御手段の一例を示すブロック図であり、制御手段はMPUを中心に構成され、ROM及びRAMのデータ及びプログラムに従って、入力回路及び出力回路並びに諸回路を介して諸装置等を制御する。
【0035】
図10は第1の実施例を示すタイムチャートである。第1の実施例では、遊技者が弾発した打球が図柄始動装置8に入球し、図柄始動スイッチ7がオンすると、図柄表示装置5が図柄の可変表示(回転)を開始し、所定時間経過後に停止表示する図柄が予め設定した図柄と一致すると、「当り」となる。
【0036】
図柄表示装置5が「当り」になると、普通電動役物9が所定個数または所定時間開放する。例えば、カウントスイッチ29が入賞球を3個検出するか、5秒経過するまで、普通電動役物ソレノイド32を励磁して打球が流入し易い第2状態に開放する。
【0037】
一方、図柄表示装置5が回転を停止すると、各シャッターソレノイド51(シャッターソレノイドA及びシャッターソレノイドB,B′)を励磁して、各シャッター部材50(シャッターA,シャッターB,B′)をスライドさせて、権利発生口11及び一般入賞口28を開放する。
【0038】
そして、上記普通電動役物ソレノイド32を消磁して普通電動役物9の羽根部材31を閉止し、球が流入できない第1状態に復帰してから、例えば3秒後(3個の球が球受棚39に整列するのを待って)、カム片44のカム用モータ43を駆動して移送手段40を作動させる。
【0039】
移送手段40は前記したように、球を横3列に並べて順次後方へ移送するので、仕切板27を越えると中央の球が権利発生口11に流入し、左右の球が閉止板27′を転がって左右の一般入賞口28に流入する。そして、権利発生口11に流入した球は権利入賞球通路46を流下して権利スイッチ10をオンさせる。また、一般入賞口28に流入した球は一般入賞球通路47を流下して排出される。
【0040】
権利スイッチ10がオンすると、権利が発生して権利状態になる。権利状態になると、権利発生口11のシャッターソレノイド51(シャッターソレノイドA)を励磁してシャッター部材50(シャッターA)をスライドさせて権利発生口11を閉止する。従って、再び権利発生口11に球が入球して権利が消滅する恐れがなくなり、遊技者は安心して遊技を続行することができる。尚、一般入賞口28のシャッターソレノイドB,B′はそのままで、一般入賞口28は開放状態を維持する。
【0041】
上記のような権利状態になったら、遊技者は権利始動スイッチ15が臨む権利始動入賞装置16を狙って打球を発射する。この打球が権利始動入賞装置16に入球して権利始動スイッチ15がオンすると、大入賞口ソレノイド80を励磁して大入賞口である大入賞装置18を球検出器(10カウントスイッチ)87が10個の入球を検出するまで、または10秒経過するまで開放する。そして、この大入賞装置18の開放を最大16回繰り返して権利が消滅する。
【0042】
権利が消滅すると、直ちに、一般入賞口28のシャッターソレノイド51(シャッターソレノイドB,B′)を励磁してシャッター部材50(シャッターB,B′)をスライドさせて一般入賞口28を閉止すると共に、カム用モータ43を停止して移送手段40を停止する。但し、権利消滅時において、普通電動役物9が作動していた場合には、普通電動役物ソレノイド32が消磁してから、所定時間(例えば3秒)が経過してから一般入賞口28の閉止及び移送手段40の停止を行なう。これは入賞空間25内に球が残留することを防ぐためである。
【0043】
上記のようなパチンコ遊技によれば、権利が発生したら、権利発生口11を閉止するので、権利発生口11へ再び球が流入して権利が消滅する恐れがなく、遊技者は、権利を充分に活用することができる。
【0044】
図11は第2の実施例を示すタイムチャートであり、この実施例が上記した第1の実施例と相違する点は、権利消滅時のシャッターソレノイド51(シャッターA及びシャッターB,B′並びにカム用モータ43の制御にある。即ち、権利消滅時において、普通電動役物ソレノイド32がオンした場合に、権利発生口11のシャッターソレノイド51(シャッターA)を励磁して、権利発生口11を直ちに開放する。一方、カム用モータ43の回転及び一般入賞口28の開放状態はそのまま維持する。
【0045】
このような実施例によれば、権利が消滅後、再び権利発生口11に入賞し易くなって、再び権利を獲得し易くなり、遊技性が向上する。
【0046】
図12は第3の実施例を示すタイムチャートであり、この実施例では、上記した各実施例と異り、上下動部材42の上面を中央部分が凹陥したV字状になっている。
【0047】
この実施例においては、権利が発生していない通常の状態では、権利発生口11及び一般入賞口28のシャッター部材50(シャッターA及びシャッターB,B′)を開放しておく。そして、普通電動役物9が開放して球が3個流入し、横に整列するように閉止後例えば3秒間待機してからカム用モータ43を回転させて上下動部材42を昇降させる。そして、権利発生口11に入球して権利スイッチ10がオンして権利が発生したら、各シャッターソレノイド51(シャッターソレノイドA及びシャッターソレノイドB、B′)を励磁して各シャッター部材50(シャッターA及びシャッターB,B′)を閉止する。この状態では、入賞空間25に4個以上流入した場合に、残りの球が権利発生口11に入賞することなく、戻り通路と移送手段40によって権利消滅まで循環する。そして、権利消滅後もカム用モータ43が5秒間回転を続けるので、残りの球が権利発生口11に入球して権利が再び発生し易い。即ち、「大当り」が連続して発生し易くなって、一段とゲーム性が向上する。
【0048】
更に、本発明におけるゲームは、カム用モータ43及び各シャッター部材50の制御によって様々に設定できる。例えば、権利の消滅を取り止めたり、入賞空間25内に球をプールしておき、権利の発生、消滅を繰り返し行なうようにすることができる。
【0049】
本発明は、上記した各実施例において、権利発生中、権利行使中、各シャッターA、B、B′が開放または閉止、何れか一方の状態、カウントスイッチ29が入賞球を3個カウントした場合、或は実施例3のようにカウントスイッチ29が4個カウントした場合等、遊技の種々の状態に応じて、スピーカ90から各々異る効果音を放声したり、様々なランプ表示によって視覚及び聴覚で当該遊技状態を報知すれば、遊技状態が遊技者に一層理解し易くなる。
【0050】
以上本発明を図面の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、移送手段は複数の球を同時に移送可能であって、その内の1つを権利発生口へ移送できればどのような構成であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上要するに本発明に係るパチンコ機は、移送手段で一度に移送され権利発生口および一般入賞口に入る最大の球数よりも多い球数の球が遊技盤の遊技部から入賞空間に流入されると、羽根部材が球導入口を閉じ、入賞空間に流入された球の全部が移送手段の移送動作によって権利発生口および一般入賞口に入ると、移送手段の移送動作が終了るの、遊技者に有利になる権利を充分に活用可能なパチンコ機を提供し、興趣に富んだパチンコゲームが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の正面図である。
【図2】センター下役物の一部を欠截した正面図である。
【図3】センター下役物の一部を欠截した背面図である。
【図4】センター下役物の縦断面図である。
【図5】図2の矢視Aにおける断面図である。
【図6】図4の矢視Bにおける断面図である。
【図7】権利始動入賞装置を示し、(A)は正面図、(B)は断面図である。
【図8】大入賞装置を示し、(A)は正面図、(B)は断面図である。
【図9】制御手段のブロック図である。
【図10】第1の実施例におけるタイムチャートである。
【図11】第2の実施例におけるタイムチャートである。
【図12】第3の実施例におけるタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
10 権利スイッチ
11 権利発生口
25 入賞空間
26 球導入口
28 一般入賞口
40 移送手段
41 閉止手段
49 戻り球通路

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技部に役物を備えたパチンコ機であって、役物は、遊技盤の遊技部から球を羽根部材の開放された球導入口のみから流入可能な入賞空間と、遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球を検出するカウントスイッチと、入賞空間の下部前側に設けられて左右側から中央側に球を誘導する球受棚と、入賞空間の上部後側に設けられて中央側から左右側に球を誘導する後方部分と、後方部分に設けられた権利発生口と、後方部分に設けられた一般入賞口と、権利発生口及び一般入賞口を閉止するシヤッター部材と、球受棚から後方部分にを移送する移送手段と、球導入口から入賞空間に流入された球を移送手段よりも左右側を通って球受棚に誘導する球通路と、球を後方部分から移送手段よりも左右側を通って球受棚に戻す戻り球通路とを備え、移送手段の球を移送する上面は左右側から中央側に球を集める凹状であり、権利発生口は移送手段の上面の最も窪んだ部分で移送される球を受け入れるように移送手段の上面の最も窪んだ部分と対応した位置に設けられ、一般入賞口は権利発生口よりも左右側に設けられ、羽根部材が球導入口を開放し、遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球が球通路を経由して球受棚に到達し、上記遊技部から球導入口を経由して入賞空間に流入された球がカウントスイッチによってカウントされ、このカウントされた球数が移送手段で一度に移送され権利発生口および一般入賞口に入る最大の球数よりも多いと、羽根部材が球導入口を閉じ、移送手段が球受棚に到達した球を球受棚から後方部分に向けて移送する動作を開始し、この移送手段によって移送された球がシヤッター部材の開放された権利発生口およびシヤッター部材の開放された一般入賞口に入賞し、球が一般入賞口に入賞しても権利発生状態とならず、球が権利発生口に入賞すると、権利発生状態となるとともにシヤッター部材が権利発生口及び一般入賞口を閉止し、その後に権利が消滅し、権利が消滅するとシヤッター部材が権利発生口及び一般入賞口を開放し、上記権利消滅に伴い移送手段が球を球受棚から後方部分に向けて移送する時間後に移送動作を停止ることを特徴とするパチンコ機。
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