JP3767868B2 - 組立式梱包容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は貨物輸送用の組立式梱包容器に関し、組み立て輸送に使用した後、分解して持ち帰ることを繰り返す場合の積み重ね厚さを極力低くできるようにしたものであり、特に自動車、2輪車等の部品や完成品の輸送などに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、2輪車の部品や完成品等を貨物として輸送する必要がある場合には、外形が直方体や立方体をしているのものがほとんどなく、一台分の部品などを能率良く梱包するため金属製などの枠状ないし箱状の梱包容器が使用され、その内部に部品などを入れて輸送するようにしている。
【0003】
このような自動車や2輪車用として使用されている梱包容器は、輸送先で廃棄処分する1回しか使用しないものと、分解して輸送元に送り返し、ふたたび使用するものがあり、輸送コストや資源の有効利用などから1回しか使用しないワンウエイ式のものから、繰り返し使用するリターナブル式のものが使用されつつある。
【0004】
このようなリターナブル式の梱包容器は、例えば特開平6−312740号公報および特開平6−312741号公報に開示されているものを図17および図18に示すように、梱包容器1の底部分となるスキッド2、このスキッド2の前後に配置される棲枠3,4、スキッド2の左右に配置される側枠5,6および左右の側枠5,6をつなぐ天枠7で構成されている。
【0005】
貨物の輸送に当たっては、まず、梱包容器1を梱包現場において通常、ボルト締めすることによりスキッド2の周囲に棲枠3,4および側枠5,6のうち複数、例えば棲枠4と側枠5,6を組立て、梱包容器1のスキッド2上に部品などを入れたダンボールを収納したのち、残りの枠、例えば棲枠3と天枠7を取付けて梱包容器1への梱包を行う。
【0006】
そして、この梱包容器1を所定個数海上コンテナなどに収納して貨物輸送が行われる。
【0007】
一方、輸送先では、海上コンテナなどから梱包容器1が取り出された後、梱包容器1の天枠7および必要な周囲の枠3,4,5,6が取り外され、部品などの貨物が取り出される。
【0008】
こうして部品などの貨物が取り出された梱包容器1は、梱包容器1だけを持ち帰って再使用するため、スキッド2から残りの枠が取り外されて梱包容器の1対の棲枠3,4、1対の側枠5,6及び天枠7の全ての枠が取り外され、スキッド2上に天枠7を載せ、さらに2つの側枠5,6を重ねるとともに、2つの棲枠3,4を重ねて輸送スペースを小さくできるようにしている。
【0009】
このような従来のリターナブル式の梱包容器1では、海上コンテナ等への収納の効率化のため、大小2種類の大きさのものが使用され、図17に示すフルサイズのものに対し、図18に示すスキッド2の左右の長さを半分にしたハーフサイズのものが使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のリターナブル式の梱包容器1では、大きいフルサイズのものでは、積み重ねて持ち帰る場合に、スキッド2上に左右の側枠5,6を横に並べて1段にし、さらに、前後の棲枠3,4を2段重ねて合計3段に積み重ねることができる。
【0011】
これに対し、小さいハーフサイズのものでは、積み重ねて持ち帰る場合に、スキッド2上に左右の側枠5,6を横に並べて1段にすることができないことから2段に積み重ね、さらに、前後の棲枠3,4を2段に積み重ねて合計4段に積み重ねなければならない。
【0012】
このようにスキッド2上に周囲の4つの枠3,4,5,6を積み重ねて海上コンテナなどに収納して持ち帰るが、輸送コストを考えると、梱包容器1の大小にかかわらず、できるだけ積み重ね高さを低くして輸送スペースを小さくできる組立式梱包容器の開発が望まれている。
【0013】
この発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、梱包容器の大小にかかわらずスキッド上に2段で周囲4つの枠を重ねることができ、輸送に必要なスペースを小さくできる組立式梱包容器を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載の組立式梱包容器は、組み立て使用された後分解して返送することを繰り返す組立式梱包容器を、底部分となる矩形のスキッドと、このスキッドの前後に立設される1対の棲枠と、前記スキッドの左右に立設される1対の側枠と、前記1対の棲枠の天井部分を連結する天枠とで構成し、前記棲枠の枠部材を上辺部材、端部柱部材、中間部柱部材とで略矩形に枠組みするとともに、前記棲枠の補強部材を中央の中間柱部材の上部との間に隙間をあけ且つ端部柱部材または中間部柱部材の下部との間に連結して構成する一方、前記側枠の枠部材を上辺部材とこの上辺部材の中央から一端側に少なくとも前記棲枠の中央の前記中間柱部材の幅以上のずらし量だけずらして取付けた中間柱部材とで構成するとともに、前記側枠の補強部材を前記上辺部材の端部から前記中間柱部材の下部との間に前記一端側の前記ずらし量の空間を保持して連結して構成し、分解時前記棲枠の1つおよび前記側枠の1つを前記スキッド上に重ねたときにこれら棲枠および側枠を構成する枠部材と補強部材とが干渉せずに1段で載置できる配置としたことを特徴とするものである。
【0017】
この組立式梱包容器によれば、スキッドの周囲に立設される1対の棲枠と1対の側枠を構成する枠部材と補強部材の配置を、1つの棲枠及び1つの側枠を組み合わせてスキッド上に1段に積み重ねることができるようにしており、スキッド上に2段積み重ねるだけで4つの枠を収納できるようにしている。
また、1つの棲枠及び1つの側枠を組み合わせてスキッド上に1段に積み重ねることができる枠部材と補強材の配置として、棲枠を上辺部材と両側の端部柱部材、少なくとも中央の中間部柱部材とで下辺のない略矩形に枠組みし、補強部材を中央の中間柱部材の上部に隙間をあけ且つ端部柱部材または中間部柱部材の下部との間に連結して配置するようにする一方、これと組み合わせる側枠を上辺部材とこの上辺部材の中央から一端側に少なくとも前記棲枠の中央の中間柱部材の幅以上のずらし量だけずらして取付けた中間柱部材とで構成し、補強部材を上辺部材の端部から中間柱部材の下部との間に前記一端側の前記ずらし量の空間を保持して連結するようにしており、棲枠の上辺部材と側枠の上辺部材が外側に位置するように組み合わせることで、棲枠の隙間に側枠の斜めの補強部材が入り、棲枠の中央の中間部柱部材が側枠のずらした部分に入り、枠部材と補強部材が何等干渉すること無く、1段に収納できるようにしている。
【0018】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項1記載の構成に加え、前記スキッドを、左右両端部に配置される脚部材および中間脚部材と、これらの上に前後に間隔をあけて配置される床部材とで構成するとともに、床部材のうち両端部に配置される端部床部材を前記棲枠または前記側枠を2段に重ねた厚さより僅かに高く形成したことを特徴とするものである。
【0019】
この組立式梱包容器によれば、スキッドの前後端に配置される端部床部材を、棲枠と側枠を組み合わせて4つの枠を2段に重ねた厚さより僅かに高く形成するようにしており、この端部床部材で囲まれたスキッド内への収納ができるようになり、ずれること無く返送することができるようにしている。
【0020】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項1または2記載の構成に加え、前記棲枠の前記中央の中間柱部材の下端と隣接する前記中間部柱部材の下端との外側に補強板を配置して連結するとともに、これら隣接する中間部柱部材の上部と前記端部柱部材の下部とに前記補強部材を連結したことを特徴とするものである。
【0021】
この組立式梱包容器によれば、棲枠の中央の中間柱部材の下端とその外側に隣接する中間部柱部材の下端との外側に補強板を配置してこれらを連結し、さらにこれら隣接する中間部柱部材の上部と最も外側の端部柱部材の下部とを補強部材で連結するようにしており、いずれの柱部材の下部も補強した状態にするようにし、棲枠の一層の強度向上を図るようにしている。
【0022】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項に記載の構成に加え、前記補強板の立設時の高さより前記端部床部材と次の前記床部材との間隔を広く形成したことを特徴とするものである。
【0023】
この組立式梱包容器によれば、棲枠の下部を補強するための補強板の立設時の高さよりスキッドの端部床部材と次の床部材との間隔を広く形成するようにしており、スキッド上に棲枠を重ねたときに補強板が床部材の間に入って補強板の厚さ分だけ積み重ね厚さが増加することを防止するようにしている。
【0024】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項1〜のいずれかに記載の構成に加え、前記スキッドの左右両端部の前記脚部材の底部の両端部前後に当該組立式梱包容器の積み重ね時の位置決め用穴を形成する一方、前記棲枠の両端上部に前記位置決め用穴に嵌合される位置決め用突起を形成したことを特徴とするものである。
【0025】
この組立式梱包容器によれば、スキッドの4隅に位置決め用の穴を設け、1対の棲枠の両端の4か所に位置決め用の突起を形成するようにしており、この組立式梱包容器を段積みする場合の位置決めが容易になり、位置ずれも防止できるようになる。
【0026】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項に記載の構成に加え、前記位置決め用突起を両端部外側のみの略半円柱状に形成したことを特徴とするものである。
【0027】
この組立式梱包容器によれば、棲枠の両端2か所の位置決め用の突起をそれぞれ外側のみの略半円柱状にするようにしており、棲枠の厚さを小さくできるようになり、段積み作業も容易とするようにしている。
【0028】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項1〜のいずれかに記載の構成に加え、前記棲枠及び前記側枠を構成する枠部材および補強部材を中空材で構成するとともに、スキッドを構成する脚部材および床部材を中空材で構成したことを特徴とするものである。
【0029】
この組立式梱包容器によれば、棲枠及び側枠を構成する枠部材および補強部材やスキッドを構成する脚部材および床部材を中空材で構成するようにしており、軽量化や強度向上を図るようにしている。
【0030】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、請求項記載の構成に加え、前記中空材の中空部に補強用の補強材を入れたことを特徴とするものである。
【0031】
この組立式梱包容器によれば、棲枠及び側枠を構成する枠部材および補強部材やスキッドを構成する脚部材および床部材を構成する中空材の中空部に補強材を入れるようにしており、金属や合成樹脂などの補強材を入れることで、一層の軽量化および強度向上を図るようにしている。
【0032】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器は、請求項1〜のいずれかに記載の構成に加え、前記スキッドの位置決め用穴が形成される前記脚部材を中空材で構成するとともに、この中空脚部材の端部に前記位置決め用穴の周囲に沿って上下を規制する端部補強材を装着したことを特徴とするものである。
【0033】
この組立式梱包容器によれば、スキッドの位置決め用穴が形成される前記脚部材を中空材で構成し、この中空部に前記位置決め用穴の周囲に沿って上下を規制する端部補強材を装着するようにしており、繰り返し使用の際の位置決め用穴の変形を防止できるようにしている。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図11はこの発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかり、図1は4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図、図2は返送時の重ね状態を示す分解斜視図、図3はスキッドの詳細図、図4は棲枠の詳細図、図5は側枠の詳細図、図6は天枠の詳細図、図7はスキッドの連結部および補強部の拡大斜視図、図8は棲枠とスキッドの連結部の拡大斜視図、図9は側枠とスキッドの連結部の拡大斜視図、図10は棲枠と側枠の上部連結部の拡大斜視図、図11は天枠と棲枠の連結部の拡大斜視図である。
【0035】
この組立式梱包容器はパネルを備えた箱状またはパネルの無い枠状とされるが、ここではパネルの無い枠状の組立式梱包容器の場合について説明する。
【0036】
組立式梱包容器10は、図1に示すように、その底部分となるスキッド11、このスキッド11の前後(ここでは、フォークリフトの爪の挿入方向を前後方向とする。)に配置されて前後の側面を構成する1対の棲枠12,13、スキッド11の左右に配置されて左右の側面を構成する1対の側枠14,15および前後の棲枠12,13をつなぐ3つの天枠16で構成されている。
【0037】
組立式梱包容器10の底部分となるスキッド11は、図1に斜視状態を、図3に詳細な正面、平面、側面を示すように、前後方向に沿って左右両端に中空角材で構成された脚部材17が配置され、これら脚部材17の間に左右方向に一定間隔で複数本、例えば3本の中間脚部材18が配置されており、3本の中間脚部材18も中空角材で構成され、フォークリフトの爪を挿脱する高さを確保するが、脚部材17に比べ中空角材の幅が小さくしてある。
【0038】
そして、これら脚部材17の前後両端部の組立式梱包容器10の四隅には、図7に詳細を示すように、組立式梱包容器10を段積みする場合の位置決め用穴19が形成されるとともに、脚部材17の強度を補強するとともに、位置決め用穴19の変形を防止するための端部補強材20,21が取付けられる。
【0039】
この端部補強材20は、例えば図7(b)に示すように、平面形状がハート形とされた中空状とされ、高さが脚部材17の中空部の高さとほぼ等しく形成されており、脚部材17の端部開口から装着して溶接することで、ハート部分で位置決め用穴19の周囲を囲むようにする。
【0040】
また、端部補強材21としては、図7(c)に示すように、平面形状をコ字状に形成し、両端突き出し部の高さを脚部材17の中空部の高さとほぼ等しく形成して脚部材17の端部開口から装着し、上下両縁を溶接することで補強するものであっても良い。
【0041】
このようなスキッド11の脚部材17と複数本の中間脚部材18の上には、前後両端にスキッドフレームを構成する端部床部材22が取付けられ、縦長の矩形断面の中空角材で構成され、その高さが棲枠12,13を2段に積み重ねた高さよりわずかに高くしてあり、例えば2段の段積み高さを46.2mmとする場合に端部床部材22の高さを50mmとしてこの中に棲枠12,13など全ての枠11〜16を収納することができるようにしてある。
【0042】
これら端部床部材22の間には、複数本の床部材23が前後方向に一定間隔をあけて配置されてすのこ状の床を形成するようになっており、これら床部材23も中空角材で構成してある。この床部材23は、組立式梱包容器10を返送する場合の高さをできるだけ低くするため、その高さを極力抑えるようにするとともに、端部床部材22とこれに隣接する床部材23との間隔d1 を棲枠12,13の構成部材(後述する補強板36)が間に入るようにすることで、返送時の高さを抑えるようにしてある。
【0043】
このようなスキッド11の四隅には、図1および図7(a)に示すように、略直角に形成されたコーナガイド24が取付けられており、棲枠12,13と平行な平行部にボルト穴25が形成され、棲枠12,13の下端隅部と連結されるとともに、コーナガイド24の側枠14,15と平行な平行部の下縁が内側に折り曲げられて折曲部26が形成され、脚部材17と溶接されるようになっており、コーナガイド24の強度向上を図るようにしてある。
【0044】
さらに、このスキッド11には、図7(b)に示すように、スキッドフレームを構成する端部床部材22の内側面と中間脚部材18とに当ててL字状の補強材27が取付けてあり、端部床部材22に棲枠12,13の連結部が被せられて連結される場合(図8(a)参照)の連結強度を確保する。
【0045】
また、スキッド11の左右両端の中央部には、図9に示すように、脚部材17上に略U字状の嵌合受部28が取付けてあり、内側片28aが低く、外側片28bが高く形成され、これらの間隔が側枠14,15の厚さに相当する間隔に形成してある。この嵌合受部28の外側片28bの下部中央に矩形の嵌合穴28cが形成されて脚部材17の外側に貫通し、脚部材17の外側にコ字状のストッパ29が取付けてあり、後述する側枠14,15の嵌合片56を嵌合し左右前後の動きを規制する。
【0046】
スキッド11の前後に配置されて立設連結される棲枠12,13は中空角材を用いて構成され、矩形断面の中空角材を、棲枠12,13をスキッド11上に水平に重ねた場合の厚さ(立設時の奥行き)が小さくなるように配置されて枠組みされ、その左右の寸法がスキッド11の左右のコーナガイド24の内側の間隔よりわずかに小さくしてある。
【0047】
この棲枠12,13は、図1に斜視外観を、図4に詳細を示すように、左右両端に配置される端部柱部材31と、これら2本の端部柱部材31の上端部内側を連結する上辺部材32とで略コ字状に枠組みされ、上辺部材32の間に中間部柱部材33が配置される。
【0048】
この中間部柱部材33は少なくとも中央に1本配置される中央柱部材33aを備えるが、フルサイズの組立梱包容器10では、中央の中央柱部材33aと端部柱部材31との間にさらに1本ずつ中間柱部材33bが配置され、合計3本で中間部柱部材33が構成され、ハーフサイズの組立式梱包容器70では、図12,13に示すように、中央に1本の中央柱部材33aだけが取付けられる。
【0049】
さらに、棲枠12,13では、補強のため補強部材34が斜めに取付けられるが、その配置が工夫され、側枠14,15と重ねても干渉しないようにしてある。
【0050】
このため、棲枠12,13では、中央の中央柱部材33aの上部と、外側に隣接する中間柱部材33bの下部との間に斜めに配置される補強部材34は、その上端が中央柱部材33aとの間に側枠14,15の中間部柱部材52の幅より広い間隔d2 をあけて組立式梱包容器10の外側面と面一に取付けた中央連結板35を介して溶接される。そして、補強部材34の下端は、中央柱部材33aおよび両側の2本の中間柱部材33bの下部を連結補強するため組立式梱包容器10の外側面と面一に取付けた補強板36を介して溶接されている。
【0051】
さらに、中間柱部材33bの上部とその両側の端部柱部材31の下部との間にも組立式梱包容器10の外側面と面一に取付けた上下連結板37,38を介して補強部材34が斜めに取付けてあり、下連結板38には、スキッド11のコーナガイド24のボルト穴25に対応して貫通穴が形成されて側方から着脱できるクリップナット39が取付けてある。
【0052】
また、このような棲枠12,13をスキッド11に連結して立設するため、図8(a)に示すように、中央柱部材33a及び中間柱部材33bの下部の補強板36にL字状の嵌合板40が内側に突き出すように取付けられ、補強板36とで下方に開口した連結部が構成されてスキッド11の端部床部材(スキッドフレーム)22に被せて連結できるようにしてある。
【0053】
なお、棲枠12,13のスキッド11との連結構造として、図8(b)に示すように、中間部柱部材33の下端にL字状の係止片41を外側面と面一に取付ける一方、スキッド11の端部床部材(スキッドフレーム)22の外側にコ字状の係止受具42を取付けて構成し、係止受具42に係止片41を入れて係止することで連結するものでも良い。
【0054】
また、棲枠12,13のスキッド11との連結構造として、図8(c)に示すように、中間部柱部材33の下部にボルト穴をあけてクリップナット43を取付ける一方、スキッド11の端部床部材(スキッドフレーム)22の外側にブラケット44を取付けてボルト穴44aからボルトを入れて締め付けるようにして連結するものでも良い。
【0055】
さらに、この棲枠12,13の両端上部には、図10に詳細を示すように、コーナブラケット45が取付けられる。このコーナブラケット45は、棲枠12,13の外側面と側枠14,15の外側面に当られる前後垂直片45aと左右垂直片45bと棲枠12,13の内側に突き出す上板45cとで構成されており、上板45c上に組立式梱包容器10を段積みする場合のスキッド11の位置決め用穴19に嵌合して位置決めする位置決め用突起46が形成されるとともに、左右垂直片45bに側枠14,15の上端部を連結するボルト穴47が形成してある。
【0056】
このコーナブラケット45の上板45cおよび位置決め用突起46は、棲枠12,13の内側に突き出して取付けられ、返送時の重ね高さにそのまま影響することから、位置決め用突起46を外側のみ半円柱状として突き出し量を通常の半分となるようにしてある。
【0057】
したがって、片方の棲枠12(13)の位置決め用突起46だけでは、半円柱状のため、前後の位置決めが出来ないが、両方の棲枠12,13の位置決め用突起46を組み合わせると、外側の半円柱状で1つの円柱を構成することになり、組立式梱包容器10同志の位置決めを行うことができる。
【0058】
次に、スキッド11の左右に配置されて立設連結される側枠14,15も中空角材を用いて構成され、矩形断面の中空角材を、側枠14,15をスキッド11上に水平に重ねた場合の厚さ(立設時の奥行き)が小さくなるように、配置して枠組みされて略台形状に形成されている。
【0059】
この側枠14,15は、図1に斜視外観を、図5に詳細を示すように、スキッド11の前後のコーナガイド24の内側の間隔より僅かに短い上辺部材51を備え、この上辺部材51に中間部柱部材52が取付けられてT字状に形成されるが、この中間部柱部材52が上辺部材51の中央でなく、一方側、図示例では左側に棲枠12,13の中央柱部材33aの幅以上のずらし量d3 をあけて取付けてある。
【0060】
この中間部柱部材52は、スキッド11の両端の脚部材17の上面に当て立設されることから、棲枠12,13の中間部柱部材33に比べてスキッドフレームとしての端部床部材22の高さ分だけ長くしてある。
【0061】
この側枠14,15にも補強部材53が取付けられて中間部柱部材52を補強するが、補強部材53は、棲枠12,13の補強部材34とは逆の斜め方向に配置され、上辺部材51の両端部に、組立式梱包容器10の外側と面一となるよう取付けられた連結板54が取付けられ、棲枠12,13の補強板36に中央柱部材33aを挾んでハ字状に配置した2本の補強部材34の取付幅より狭い取付幅となるように、補強部材53の上端部が連結板54を介して取付けられる。これら補強部材53の下端は、中間部柱部材52の下部に組立式梱包容器10の外側と面一となるよう取付けられた連結板55を介して取付けられるが、上辺部材51に対してずらし量d3 をそのまま確保した状態で、一方側、図示例では右側の補強部材53の下端が中間部柱部材52からずらし量d3 だけ離した位置に取付けられ、左側の補強部材53の下端が中間部柱部材52に接近して取付けてある。
【0062】
このような側枠14,15をスキッド11に連結して立設するため、連結構造として、例えば図9に示すように、中間部柱部材52の下端面にL字状の嵌合片56が取付けられて下方に突き出すようになっており、この嵌合片56が、既に説明した、スキッド11に取付けた嵌合受部28の嵌合穴28cおよびストッパ29に差し込まれて連結固定されるようになっている。
【0063】
さらに、側枠14,15の上部を連結するため、連結板54に、図10に示すように、棲枠12,13に取付けたコーナブラケット45の左右垂直片45bのボルト穴47に対応して貫通穴が形成されてクリップナット57が取付けてある。
【0064】
このようにしてスキッド11の前後に1対の棲枠12,13を立設連結するとともに、左右に1対の側枠14,15を立設連結することで上部が開口した梱包容器が組み立てられるが、この上部開口を連結するため天枠16が前後の棲枠12,13を連結するように配置される。
【0065】
この天枠16は、図1に斜視外観を、図6および図11に詳細を示すように、中空角材の天枠部材61の両端下面にL字状の内側係止片62が取付けられて棲枠12,13の上辺部材32の内側に取付けられたコ字状の係止部材48に挿入されて係止されるとともに、これら内側係止片62より外側に突き出してL字状の外側係止片63が天枠部材61の上面に取付けられ、棲枠12,13の上辺部材32の上面および外側に当られて係止される。
【0066】
この天枠16は、棲枠12,13の中間部柱部材33の位置に対応して装着され、フルサイズの組立式梱包容器10では3本の天枠16が用いられ、図12,13に示すハーフサイズの組立式梱包容器70では1本の天枠16が用いられる。
【0067】
このように構成した組立式梱包容器10では、例えば天部分および前部分を開口した状態で貨物などを収納する場合には、スキッド11の後端に棲枠13を配置してコーナガイド24の間の端部床部材(スキッドフレーム)22上に載せるようにし、補強板36及び嵌合板40を上から被せるようにしたのち、両端をコーナガイド24のボルト穴25からボルトを入れて棲枠13の下連結板38に取付けたクリップナット39とで締め付けて固定する。
【0068】
次に、スキッド11の左右に側枠14,15を配置し、コーナガイド24の間の端部の脚部材17上に直接載せるようにして嵌合受部28内に入れるとともに、嵌合穴28cおよびストッパ29に側枠14,15の嵌合片56を入れて連結する。
【0069】
そして、棲枠13と側枠14,15とが接する上部隅部では、コーナブラケット45のボルト穴47からボルトを入れ、側枠14,15の連結板54のクリップナット57とで締め付けて固定する。
【0070】
こうしてスキッド11への3つの枠の組立が完了する。
この後、貨物の収納を行い、終了後、後部の棲枠13の組立と同様にして前部の棲枠12を組み立て、さらに、3本の天枠16を棲枠12,13の中間部柱部材33のところに取付けて組立式梱包容器10が完全に組み立てられる。
【0071】
このような組立式梱包容器10に貨物を収納した状態で段積みする場合には、棲枠12,13の上端四隅の半円柱状の位置決め用突起46に2段目のスキッド11の底面の四隅の位置決め用穴19を被せるようにすれば良く、4つの位置決め用突起46で完全に位置決めができるとともに、それぞれの位置決め用突起46が半円柱状であることからスキッド11の位置合わせが容易にできる。
【0072】
こうして海上コンテナなどに入れて輸送した後、輸送先で組立と逆の手順で組立式梱包容器10が分解される。
【0073】
分解した状態のスキッド11、1対の棲枠12,13、1対の側枠14,15及び天枠16を返送する場合には、まず、図示省略したが、スキッド11の床部材23の間に天枠16を取付け時と同様に内側係止片62及び外側係止片63が下向きとなるように中間脚部材18上に載せる。
【0074】
次に、図2に示すように、スキッド11上に1つの棲枠12を梱包容器の内側面が上になるようにしてコーナガイド24の間に上辺部材32を位置させるとともに、スキッドフレームを構成する端部床部材22の内側に当るように載せ、補強板36も端部床部材22と次の床部材23の間に入るようにする。
【0075】
この後、1つの側枠14を梱包容器の外側面を上にして棲枠12の中央柱部材33aとハ字状の補強部材34の間に被せるように載せる。
【0076】
すると、棲枠12の中央部の2本の補強部材34が中央柱部材33aと隙間d2 をあけて取付けてあり、側枠14では、上辺部材51に対してずらし量d3 をあけて中間部柱部材52が取付けてあるとともに、2本の補強部材53が逆ハ字状に配置され、取付け間隔も棲枠12の補強部材34の取付け間隔より狭くしてあるので、これら中間部柱部材、上辺部材、補強部材のいずれもが干渉せずに1段の厚さで重ねることができる。
【0077】
同様にして、もう一つの棲枠13を梱包容器の外側面が上になるように載せ、この棲枠13の中央柱部材33aのところにもう一つの側枠15を梱包容器の内側面が上になるように被せる。
【0078】
すると、棲枠12と側枠14の場合と同様に、棲枠13及び側枠15を構成する中間部柱部材、上辺部材、補強部材のいずれもが干渉せずに1段の厚さで重ねることができる。
【0079】
したがって、スキッド11上に4つの枠12,13,14,15を2段に積み重ねることができる。
【0080】
そして、スキッド11上の重ね高さは棲枠12,13の2段にほぼ等しい高さであり、スキッドフレームである端部床部材22の高さの中に積み重ねることができ、返送の際のずれも防止できる。
【0081】
次に、図12,13に示したハーフサイズの組立式梱包容器70の場合には、スキッド71の左右方向の幅が半分に形成され、これにともなって1対の棲枠72,73が半分の幅になっており、棲枠72,73の構造については既に説明したように、中央柱部材33aの外側の中間柱部材33bの位置に端部柱部材31が配置される点のみが異なり、他の枠などの構成は組立式梱包容器10と同一であり、同一部分には同一番号を記し、説明は省略する。
【0082】
このようなハーフサイズの組立式梱包容器70を分解して返送する場合には、分解した状態のスキッド71、1対の棲枠72,73、1対の側枠14,15及び1本の天枠16を返送する場合には、まず、図示省略したが、スキッド71の床部材23の間に1本の天枠16を取付け時と同様に内側係止片62及び外側係止片63が下向きとなるように中間脚部材18上に載せる。
【0083】
次に、図13に示すように、スキッド71上に1つの棲枠72を梱包容器の内側面が上になるようにしてコーナガイド24の間に上辺部材32を位置させるとともに、スキッドフレームを構成する端部床部材22の内側に当るように載せ、補強板36も端部床部材22と次の床部材23の間に入るようにする。
【0084】
この後、1つの側枠14を梱包容器の外側面を上にして棲枠72の中央柱部材33aとハ字状の補強部材34の間に被せるように載せる。
【0085】
すると、棲枠72の中央部の2本の補強部材34が中央柱部材33aと隙間d2 をあけて取付けてあり、側枠14では、上辺部材51に対してずらし量d3 を取って中間部柱部材52が取付けてあるとともに、2本の補強部材53が逆ハ字状に配置され、取付間隔も棲枠72の補強部材34の取付け間隔より狭くしてあるので、これら中間部柱部材、上辺部材、補強部材のいずれもが干渉せずに1段の厚さで重ねることができる。
【0086】
同様にして、もう一つの棲枠73を梱包容器の外側面が上になるように載せ、この棲枠73の中央柱部材33aのところにもう一つの側枠15を梱包枠の内側面が上になるように被せる。
【0087】
すると、棲枠72と側枠14の場合と同様に、棲枠73及び側枠15を構成する中間部柱部材、上辺部材、補強部材のいずれもが干渉せずに1段の厚さで重ねることができる。
【0088】
したがって、ハーフサイズの組立式梱包容器70であってもスキッド71上に4つの枠72,73,14,15を2段に積み重ねることができる。
【0089】
そして、スキッド11上の重ね高さは棲枠72,73の2段にほぼ等しい高さであり、スキッドフレームである端部床部材22の高さの中に積み重ねることができ、返送の際のずれも防止できる。
【0090】
以上のように、フルサイズの組立式梱包容器10の場合やハーフサイズの組立式梱包容器70の場合のいずれでも、棲枠と側枠とを組み合わせて1段にするためには、中央柱部材33aとこれに連結されて補強する補強部材34および補強部材53の配置が既に説明した構成(ハ字状や逆ハ字状の配置、隙間d2 の確保、ずらし量d3 の確保など)であればよいことから、例えば図14,15に示すように、フルサイズの組立式梱包容器80として、1対の棲枠81,82の端部柱部材31と中間部柱部材33のうちの中間柱部材33bとの間に連結される補強部材34の方向を逆方向の斜めにするとともに、3本の中間部柱部材33の下端部を連結して補強する補強板36に代え、端部柱部材31と中間部柱部材33のうちの中間柱部材33bとの下端部との間を連結する補強板83を設けるようにしても良い。
【0091】
このような組立式梱包容器80であっても既に説明した組立式梱包容器10の場合と同様に、スキッド11の周囲に立設される4つの枠81,82,14,15を2段に積み重ねることができ、同様の効果を奏する。
【0092】
以上のように組立式梱包容器10,70,80の返送時の積み重ね高さをスキッド11,71上に4つの枠を2段として従来に比べて極力低くするようにしているが、この場合の積み重ね高さの値は、各枠を構成する上辺部材や各柱部材及び補強部材の中空角材の厚さによって決まることから、中空角材の外形での厚さを小さくすることが有効である。
【0093】
一方、組立式梱包容器自体は繰り返し使用、例えば10回程度使用することを考えると、各部の変形などを防止できる強度が必要である。
【0094】
そこで、組立式梱包容器の構成部材として使用する中空角材を、図16に示すように、補強して用いる。
【0095】
この補強した中空角材90としては、図16(a)に示すように、中空材91の中空部92に鉄板等を折り曲げた補強材93を折り曲げ中央部が中空部の一方の中央に当接し、両端が他方の隅部に当接するように装着して補強する。
【0096】
この補強材93により中空材91の座屈強度などが大幅に向上し、組立式梱包容器の構成部材として使用する場合には、これまでと同一の外形の場合には、強度の向上が図れ、同一強度とする場合には外形を小さくすることができる。
【0097】
このような補強した中空角材90は、特にスキッドの脚部材、中間脚部材、スキッドフレームとしての端部床部材等として用いることが有効である。
【0098】
また、図16(b)に示す中空角材94は、補強材95を中空部92の対角位置に装着したものであり、この場合にも中空角材94の強度向上を図ることができる。
【0099】
さらに、図16(c)に示す中空角材96は、中空材91と補強材97を一体にロール成形したものであり、中空角材90を一体成形可能にしたものに相当し、これによっても中空角材96の強度向上を図ることができる。
【0100】
また、図16(d)に示す中空角材98は、中空材91の中空部92に合成樹脂99を充填して補強材としたものであり、これによっても中空角材98の強度向上を図ることができる。
【0101】
このような補強した中空角材を用いることで組立式梱包容器の構成部材の変形を防止することができ、また、各連結部を固定するナットとしてクリップナットを用いるようにしているので、ねじ山の変形などが生じた場合にも簡単に交換することができ、繰り返し使用を簡単に行うことができる。
【0102】
さらに、スキッドの4隅のコーナガイドの側枠と接する片を図3(c)などに示すように、斜めに切り欠いてあり、これによっても返送時などの変形を極力防止できるようにしている。
【0103】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載の組立式梱包容器によれば、スキッドの周囲に立設される1対の棲枠と1対の側枠を構成する枠部材と補強部材の配置を、分解時に1つの棲枠及び1つの側枠を組み合わせてスキッド上に1段に積み重ねることができるようにしたので、スキッド上に2段積み重ねるだけで4つの枠を収納することができ、返送時のスペースを極力小さくして効率良く返送することができる。
また、1つの棲枠及び1つの側枠を組み合わせてスキッド上に1段に積み重ねることができる枠部材と補強材の配置として、棲枠を上辺部材と両側の端部柱部材、少なくとも中央の中間部柱部材とで下辺のない略矩形に枠組みし、補強部材を中央の中間柱部材の上部に隙間をあけ且つ端部柱部材または中間部柱部材の下部との間に連結して配置するようにする一方、これと組み合わせる側枠を上辺部材とこの上辺部材の中央から一端側に少なくとも前記棲枠の中央の中間柱部材の幅以上のずらし量だけずらして取付けた中間柱部材とで構成し、補強部材を上辺部材の端部から中間柱部材の下部との間に前記一端側の前記ずらし量の空間を保持して連結するようにしたので、棲枠の上辺部材と側枠の上辺部材が外側に位置するように組み合わせることで、棲枠の隙間に側枠の斜めの補強部材が入り、棲枠の中央の中間部柱部材が側枠のずらした部分に入り、枠部材と補強部材が何等干渉すること無く、1段に収納することができる。
【0105】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、スキッドの前後端に配置される端部床部材を、棲枠と側枠を組み合わせて4つの枠を2段に重ねた厚さより僅かに高く形成するようにしたので、この端部床部材で囲まれたスキッド内に4つの枠を2段で収納することができ、ずれること無く返送することができる。
【0106】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、棲枠の中央の中間柱部材の下端とその外側に隣接する中間部柱部材の下端との外側に補強板を配置してこれらを連結し、さらにこれら隣接する中間部柱部材の上部と最も外側の端部柱部材の下部とを補強部材で連結するようにしたので、いずれの柱部材の下部も補強した状態にすることができ、棲枠の一層の強度向上を図ることができるとともに、組立・分解時や輸送・返送時の変形を防止することができる。
【0107】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、棲枠の下部を補強するための補強板の立設時の高さよりスキッドの端部床部材と次の床部材との間隔を広く形成するようにしたので、スキッド上に棲枠を重ねたときに補強板が床部材の間に入って補強板の厚さ分だけ積み重ね厚さが増加することを防止することができ、一層返送時の省スペースを図ることができる。
【0108】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、スキッドの4隅に位置決め用の穴を設け、1対の棲枠の両端の4か所に位置決め用の突起を形成するようにしたので、この組立式梱包容器を段積みする場合の位置決めが容易になり、位置ずれも防止することができる。
【0109】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、棲枠の両端2か所の位置決め用の突起をそれぞれ外側のみの略半円柱状にするようにしたので、棲枠の厚さを小さくすることができるとともに、組み立てられた梱包容器の段積み作業も容易となる。
【0110】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、棲枠及び側枠を構成する枠部材および補強部材やスキッドを構成する脚部材および床部材を中空材で構成するようにしたので、軽量化や同一の材料使用量で強度向上を図ることができる。
【0111】
さらに、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、棲枠及び側枠を構成する枠部材および補強部材やスキッドを構成する脚部材および床部材を構成する中空材の中空部に補強材を入れるようにしたので、金属や合成樹脂などの補強材を入れることで、一層の軽量化および強度向上を図ることができ、一層の返送時の積み重ね高さを小さくしたり、変形を防止することができる。
【0112】
また、この発明の請求項記載の組立式梱包容器によれば、スキッドの位置決め用穴が形成される前記脚部材を中空材で構成し、この中空部に前記位置決め用穴の周囲に沿って上下を規制する端部補強材を装着するようにしたので、繰り返し使用の際の位置決め用穴の変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図である。
【図2】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる返送時の重ね状態を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかるスキッドの詳細図、図4は棲枠の詳細図である。
【図4】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる棲枠の詳細図である。
【図5】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる側枠の詳細図である。
【図6】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる天枠の詳細図である。
【図7】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかるスキッドの連結部および補強部の拡大斜視図である。
【図8】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる棲枠とスキッドの連結部の拡大斜視図である。
【図9】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる側枠とスキッドの連結部の拡大斜視図である。
【図10】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる棲枠と側枠の上部連結部の拡大斜視図である。
【図11】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる天枠と棲枠の連結部の拡大斜視図である。
【図12】この発明の組立式梱包容器の他の一実施の形態にかかる4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図である。
【図13】この発明の組立式梱包容器の他の一実施の形態にかかる返送時の重ね状態を示す分解斜視図である。
【図14】この発明の組立式梱包容器のさらに他の一実施の形態にかかる4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図である。
【図15】この発明の組立式梱包容器のさらに他の一実施の形態にかかる返送時の重ね状態を示す分解斜視図である。
【図16】この発明の組立式梱包容器の一実施の形態にかかる各枠を構成する補強した中空角材の断面図である。
【図17】従来のフルサイズのリターナブル式の梱包容器の4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図である。
【図18】従来のハーフサイズのリターナブル式の梱包容器の4つの枠を外側に倒した状態で示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 組立式梱包容器
11 スキッド
12,13 棲枠
14,15 側枠
16 天枠
17 脚部材
18 中間脚部材
19 位置決め用穴
20,21 端部補強材
22 端部床部材
23 床部材
31 端部柱部材
32 上辺部材
33 中間部柱部材
34 補強部材
36 補強板
46 位置決め用突起
51 上辺部材
52 中間部柱部材
53 補強部材
61 天枠部材
70 組立式梱包容器
71 スキッド
72,73 棲枠
80 組立式梱包容器
81,82 棲枠
83 補強板
90,94,96,98 補強された中空角材
91 中空材
92 中空部
93,95,97 補強材
99 合成樹脂(補強材)
d1 間隔
d2 隙間
d3 ずらし量

Claims (9)

  1. 組み立て使用された後分解して返送することを繰り返す組立式梱包容器を、底部分となる矩形のスキッドと、このスキッドの前後に立設される1対の棲枠と、前記スキッドの左右に立設される1対の側枠と、前記1対の棲枠の天井部分を連結する天枠とで構成し、前記棲枠の枠部材を上辺部材、端部柱部材、中間部柱部材とで略矩形に枠組みするとともに、前記棲枠の補強部材を中央の中間柱部材の上部との間に隙間をあけ且つ端部柱部材または中間部柱部材の下部との間に連結して構成する一方、前記側枠の枠部材を上辺部材とこの上辺部材の中央から一端側に少なくとも前記棲枠の中央の前記中間柱部材の幅以上のずらし量だけずらして取付けた中間柱部材とで構成するとともに、前記側枠の補強部材を前記上辺部材の端部から前記中間柱部材の下部との間に前記一端側の前記ずらし量の空間を保持して連結して構成し、分解時前記棲枠の1つおよび前記側枠の1つを前記スキッド上に重ねたときにこれら棲枠および側枠を構成する枠部材と補強部材とが干渉せずに1段で載置できる配置としたことを特徴とする組立式梱包容器。
  2. 前記スキッドを、左右両端部に配置される脚部材および中間脚部材と、これらの上に前後に間隔をあけて配置される床部材とで構成するとともに、床部材のうち両端部に配置される端部床部材を前記棲枠または前記側枠を2段に重ねた厚さより僅かに高く形成したことを特徴とする請求項1記載の組立式梱包容器。
  3. 前記棲枠の前記中央の中間柱部材の下端と隣接する前記中間部柱部材の下端との外側に補強板を配置して連結するとともに、これら隣接する中間部柱部材の上部と前記端部柱部材の下部とに前記補強部材を連結したことを特徴とする請求項1または2記載の組立式梱包容器。
  4. 前記補強板の立設時の高さより前記端部床部材と次の前記床部材との間隔を広く形成したことを特徴とする請求項記載の組立式梱包容器。
  5. 前記スキッドの左右両端部の前記脚部材の底部の両端部前後に当該組立式梱包容器の積み重ね時の位置決め用穴を形成する一方、前記棲枠の両端上部に前記位置決め用穴に嵌合される位置決め用突起を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組立式梱包容器。
  6. 前記位置決め用突起を両端部外側のみの略半円柱状に形成したことを特徴とする請求項5に記載の組立式梱包容器。
  7. 前記棲枠及び前記側枠を構成する枠部材および補強部材を中空材で構成するとともに、スキッドを構成する脚部材および床部材を中空材で構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組立式梱包容器。
  8. 前記中空材の中空部に補強用の補強材を入れたことを特徴とする請求項7記載の組立式梱包容器。
  9. 前記スキッドの位置決め用穴が形成される前記脚部材を中空材で構成するとともに、この中空脚部材の端部に前記位置決め用穴の周囲に沿って上下を規制する端部補強材を装着したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の組立式梱包容器。
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