JP3767119B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機の制御回路にある発熱部品を電動送風機の排気で冷却するものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動送風機の能力を高め、吸い込み力を高めると共に、小型、軽量化を図った電気掃除機が主流となってきている。従来の電気掃除機を図19、20により説明する。
【0003】
図に示すように、電気掃除機に内蔵される電動送風機19は、負荷側ブラケット6と反負荷側ブラケット5より外郭を形成し、負荷側ブラケット6の上方にエアガイト10が取り付けられている。負荷側ブラケット6側からは回転する電機子1の軸3が突出し、ここにインペラ11が固着されていた。つまり、インペラ11はスペーサ13、座金14およびナット15により軸3に固定され、軸3とともに回転する。インペラ11の上方はケージング12で覆われており、ファン11の中央前方部には吸気孔12aが開口している。反負荷側ブラケット5はブラシホルダー7を保持し、ブラシホルダー7内のブラシ8は電機子1の整流子2に接している。また、反負荷側ブラケット5は排気口17が開口している。
【0004】
この電動送風機19は掃除機本体49の上部材50と下部材51で固定されており、上部材50の上に制御回路52が配置されている。制御回路52の上方部には本体外殻をなすカバー53があり制御回路52を覆っている。制御回路52に実装されている発熱部品である双方向サイリスタ54を放熱するためのフィン55が吸気口12a付近に上部材50、下部材51によって固定されている。つまり電動送風機19の前方部にフィン55があり吸気の風をフィン55に当てることで双方向性サイリスタ54を冷却していた。
【0005】
上記構成において、電動送風機19を運転すると電機子1の回転とともにインペラ11が高速で回転して吸い込み力が発生し、フィン55に吸気風が当たり冷却される。吸気口12aから吸い込まれた空気はファン11の外周から吹きだし、エアガイド10に入り、電動送風機19の中を通って電機子1を冷却した後排気口17から排出される。
【0006】
また、特公平5−5277号公報では、図21に示されるように、反負荷ブラケット5に開けられた開口孔18に放熱フィン20を挿入し、エアガイド10で整流され出てきた風を前記放熱フィン20に当てて冷却を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、吸気口12aは電動送風機19中央前方部にあるため本体上部材50に配されているの双方向性サイリスタ54の放熱フィン55は吸気口12aの近傍まで伸ばさなくては冷却できない。そのため放熱フィン55の形状は大きくなる。また吸気がフィン55と本体上部材50の隙間から漏れて入ると吸い込み力が下がってしまうが、放熱フィン55と上部材50のエアータイトが困難であるという課題を有していた。
【0008】
また、放熱フィン55の形状が大きくなり、基板実装時に取り付けると、はんだ付けを行う機械に入らなくなるため、はんだ付けを行った後の後工程で取り付けることになる。放熱フィン55が後工程になると双方向性サイリスタ54にストレスがかからないように、双方向性サイリスタ54のはんだ付けも後工程になり作業性が悪くなったり、荷姿も大きくなってしまい、本体組立性も悪くなってしまう不具合があった。
【0009】
さらに、放熱フィン55が電動送風機19の前面部にあるため、吸引時の圧損になり、吸込性能が低下し、また風切り音の発生要因の一つにもなっている。
【0010】
また、他の従来(特公平5−5277号公報)では、排気流路に放熱フィン20がその流路を妨げるように配置されており、圧損を生じるばかりでなく、スムーズな流れによっての排気が行われず、電動送風機19の性能を低下させるという課題を有していた。
【0011】
本発明は、以上のような従来の課題を解決しようとするものであって、電気掃除機の組み立て性を高めるとともに、吸込性能の低下を防止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明は、電気掃除機本体内に電動送風機の反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けた孔より、エアガイドを通過した風の一部を、下流に設けられた基板ケース内の電子部品に取り入れるように、排出するようにしたことにより、分流排気で発熱部品を冷却することができる。また排気送風するためタイトは必要なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、本体内に内蔵され、電機子と、前記電機子の軸の一端に固着されたファンと、前記軸の他方を回転自在に保持し前記電機子を覆う反負荷側ブラケットと、前記ファンから流出する風を整流するエアガイドとを有する電動送風機と、前記反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けられた分流排気孔と、前記分流排気孔の下流に設けられ、電子部品を実装した制御基板と前記電子部品の放熱のための放熱フィンとを保持し、且つ前記分流排気孔と対向する基板ケース孔を開口させた基板ケースとを備え、前記放熱フィンを前記制御基板上で且つ前記基板ケース孔の近傍に実装すると共に、前記エアガイドを通過した風の一部を、制御基板上の電子部品に取り入れるように、前記分流排気孔から排出するようにしたことにより、分流排気で発熱部品を冷却することができ、また排気送風するためタイトは必要なくなる。また、フィンの形状が小さくでき、基板実装が容易になる。
【0014】
本発明の請求項2記載の発明は、本体内に内蔵され、電機子と、前記電機子の軸の一端に固着されたファンと、前記軸の他方を回転自在に保持し前記電機子を覆う反負荷側ブラケットと、前記ファンから流出する風を整流するエアガイドとを有する電動送風機と、前記反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けられた分流排気孔と、前記分流排気孔の下流に設けられ、電子部品を実装した制御基板と前記電子部品の放熱のためのU字型の放熱フィンとを保持し、且つ前記分流排気孔と対向する基板ケース孔を開口させた基板ケースとを備え、前記エアガイドを通過した風の一部を、U字型の放熱フィンで形成されるU字状の流路内に取り入れるように前記分流排気孔から排出し、且つ前記放熱フィンを分流排気孔の近傍に設け、前記放熱フィンのUの字は前記分流排気孔の開口縁を覆うように前記分流排気孔よりも大きいU字型とし、Uの字の内部に発熱部品を有し、前記基板ケースの後方部に前記放熱フィンのUの字よりも小さい排気孔を設ける構成としたことにより、放熱フィンとその内側に有した発熱部品を冷却でき、また発熱部品以外の電子部品に塵埃がかからず制御回路の信頼性が向上できる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について図1、2を参照しながら説明する。図1において、1は整流子2を有する電機子で、この電機子1の軸3の両端側が軸受け4に圧入され軸支され、この軸受け4は負荷側ブラケット6と反負荷側ブラケット5にて保持している。7は整流子2に接触するブラシ8を内蔵したブラシホルダーであり、反負荷側ブラケット5にて保持されている。9は電機子2を回転させるための磁界を発生する界磁である。10は負荷側ブラケット6と負荷であるファン、好ましくはインペラ11間に形成したエアガイドである。
【0016】
インペラ11の上方はケージング12で覆われており、インペラ11はスペーサ13、座金14およびナット15により軸3に固定され、軸3とともに回転する。エアーガイド10は、空気通路を妨げないような位置にネジ等にて負荷側ブラケット6に固定され、負荷側ブラケット6と反負荷側ブラケット5もネジにて固定されている。16は、ケーシング12の吸気孔12aを形成する吸気管であり、ケーシング12へ固定されている。10aはエアーガイド10の羽根部であり、ケーシング12に当接している。17は排気孔で、反負荷側ブラケット5に設けられ、18は分流排気孔で、負荷側ブラケット6のエアーガイド10の後方部に開口している。
【0017】
上記構成において、電動送風機19を回転させると、電機子1の回転とともにインペラ11が高速で回転して、吸い込み力を発生し、吸気孔12aから吸い込まれた空気はインペラ11の外周から吹きだしエアガイド10、電動送風機19の中を通り、電機子1、磁界9を冷却した後、排気孔17から排出される。また、エアガイドを通過した排気の一部は分流排気孔18を通って冷風を排出される。
【0018】
従って電機子1を通る前の冷たい空気が電動送風機19周辺部に排されるため、この排気される部分に電気掃除機の制御回路を配することで、この制御回路の発熱部品の冷却を分流排気によって行うことができる。
【0019】
(実施例2)
以下、本発明の実施例2について図3、4を用いて説明する。上記実施例1と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0020】
図3において、49は掃除機本体で、この掃除機本体49は上部材50と下部材51とで形成されている。前記上、下部材50、51で電動送風機19の前後を固定している。53は本体外殻をなすカバーである。54は双方向性サイリスタで、電動送風機19にかかる電圧を位相制御によって制御している。20は放熱フィンで、電動送風機19の制御を行っているため大電流が流れ発熱する双方向性サイリスタ54の冷却を行っている。21は基板ケースで、制御回路を構成する電子部品を実装した制御基板52を保持し、基板ケース21は電動送風機19に固定されている。
【0021】
図4に示すように、電動送風機19は実施例1と同様のもので、エアガイドの後方上部に分流排気孔18が設けられており、基板ケース21は、前記分流排気孔18の後方に固定されている。基板ケース21の前方部には分流排気孔18からの風を制御基板52上の電子部品に取り入れるように分流排気孔18よりも大きい基板ケース孔22が開口している。
【0022】
基板ケース21の中に制御基板52が固定され、制御基板52に実装されている放熱フィン20は分流排気孔18の近傍に実装されていて効率よく冷却されている。
【0023】
上記構成によると、電動送風機19を回転させると、エアガイド10を通過した排気の一部は分流排気孔18を通って排出され、その分流排気は基板ケース孔22を通って放熱フィン20にあたり、かつ直接双方向性サイリスタ54にもあたる。従って電機子1を通る前の冷たい空気が制御回路52の冷却と発熱部品である双方向性サイリスタ54の冷却を行うことができ、放熱フィン20の形状が小さくなり、基板実装が容易になる。
【0024】
(実施例3)
以下、本発明の実施例3について図5、6を用いて説明する。上記各実施例と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0025】
図5に電動送風機19の全体構成を示し、反負荷側ブラケット5の矢印Aからの図が図6の(a)であり、同図(a)においてエアガイド10と分流排気孔の関係のみを矢印Bから見た図が同図(b)である。
【0026】
図5において、インペラ11による回転により発生する風をエアガイド10によって整流する。この整流後の気流を反負荷側ブラケット5のエアガイド10と接する面5a部に設けられた分流排気孔23を通じて一部反負荷ブラケット5の外へ放出される。この放出された位置に、発熱部品の放熱用フィン20が配置されており、放熱フィン20の冷却を行っている。
【0027】
ここで、エアガイド10と分流排気孔23について図6(a)、(b)を用いて説明する。エアガイド10との接触面の反負荷側ブラケット5に分流排気孔23が設けており、図6(b)のようにエアガイド10で整流された風が分流排気孔23から排出される構成となっている。この状態でエアガイド10で整流される風がエアガイド10の形状に沿った状態で排出され、この状態で図6(c)の様な構成では、スムーズな風の流れにならずe部で風の流の一部を妨げる事になる。このe部をエアガイド10の整流される流れに沿った図6(b)の様にエアガイド10の形状に沿ったRやC面をとることで、排気を滑らかにし、放熱フィン20の冷却効果を向上させる。つまり、エアガイド10の裏面、すなわち反負荷側ブラケット5側の面に整流用の羽根10aが設けられており、エアガイド10の裏面を流れる排気はその羽根10aの形状に沿った流れとなり、この排気の流れをスムーズに流すような分流排気孔23の形状とすることで、分流排気孔23を通過する排気の妨げを取り除き、冷却効率を高めているのである。
【0028】
(実施例4)
以下、本発明の実施例4について図7を用いて説明する。上記実施例2と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0029】
図において、20は放熱フィンであり、エアガイド10から分流排気孔18を通過した分流排気の流路を形成するようにUの字の形状になっている。双方向性サイリスタ54は放熱フィン20と制御基板52とネジによって固定されていて、直接、分流排気で冷却されるようにUの字の中央部に固定されている。
【0030】
上記構成によると電動送風機19を回転させると、エアガイドを通過した排気の一部は分流排気孔18を通って冷風を排出される。分流排気は基板ケース孔22を通ってU字状の放熱フィン20にあたり、かつ直接双方向性サイリスタ54にもあたる。U字状の放熱フィン20の間に入った分流排気は放熱フィン20によって形成されるU字状の風の流路を通って基板ケース21より排出される。従って電機子1を通る前の冷たい空気が制御回路の冷却と発熱部品である双方向性サイリスタ54の冷却を行い、かつU字状の放熱フィン20で風の流路ができるため冷却能力が向上される。そのため放熱フィン20の形状もさらに小さくなり、制御基板52への実装が容易になる。
【0031】
(実施例5)
以下、本発明の実施例5について図8、図9を用いて説明する。上記実施例4と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0032】
図8において、10はエアガイドであり、電動送風機19の軸3に対して角度を持っている。従ってエアガイド10を介して排出される分流排気も軸3に対して角度をもっており斜め方向に排出させる。
【0033】
図9において、24は双方向性サイリスタ54の放熱フィンであり、分流排気孔18から排出される分流排気風にあたるようにLの字の形状になっている。また、双方向性サイリスタ54は直接分流排気で冷却されるようにLの字の根本付近に固定されている。
【0034】
上記構成によると電動送風機19を回転させると、エアガイド10を通過した排気の一部は分流排気孔18を通って冷風を排出される。分流排気は基板ケース孔22を通って電動送風機19の軸3に角度をもった斜め方向に排出されていてL字状の放熱フィン24にあたり、かつ直接双方向性サイリスタ54にもあたる。従ってL字状の放熱フィン24でも充分な冷却が行われさらにフィン24の形状が小さくなるため、基板実装が容易になる。
【0035】
(実施例6)
以下、本発明の実施例6について図10を用いて説明する。上記実施例1,2及び3と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0036】
図10において、反負荷側ブラケット5にある分流排気孔18と発熱部品の放熱用のフィン25の中心を、インペラ11の回転によって発生する気流を整流するエアガイド10の裏面の羽根10aからの気流にそってずらす位置(t寸法)に配置させる。エアガイド10からの気流はある角度を持って排出されるが(例えば気流aの様になる)、この気流aの状態で、放熱用フィン25の中心25aと分流排気孔18の中心18aを一致させると放熱効果が低下する事になる。これはエアガイド10からの気流が放熱フィン25全体に当たることが無く、せっかくの冷却風を効率よく放熱フィン25に当てて冷却できない。このために上記のように開口孔18の中心と放熱フィン25の中心とをエアガイド10の形状(気流の流路)に応じてずらすことによって、放熱を効率よく行うようにする。このことによって、発熱部品の放熱を効率よく行え、冷却効果を向上させることで信頼性の向上を行える。
【0037】
(実施例7)
以下、本発明の実施例7について図11を用いて説明する。上記実施例2と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図において、26は放熱フィンで、双方向性サイリスタ54と制御基板52とネジによって固定されている。放熱フィン26は分流排気孔18の近傍に配置されており、分流排気で効率よく冷却させるためにUの字状の間に複数個の壁を設けた形状になっている。また、双方向性サイリスタ54は直接、分流排気で冷却されるように前記Uの字状部の中央部に配されている。
【0039】
上記構成によると電動送風機19を回転させると、エアガイド10を通過して分流排気孔18を通って冷風を排出される冷たい排気の一部は、基板ケース孔22を通ってUの字の壁と、その間にある複数個の壁のある放熱フィン26にあたり、かつ直接双方向性サイリスタ54にもあたる。従って電機子1を通る前の冷たい空気が制御回路の冷却と発熱部品である双方向性サイリスタ54の冷却を行い放熱フィン26の形状が小さくなるため、制御基板52への実装が容易になるだけでなく、風の当たる表面積がおおきくなるためさらに冷却性能を向上せさせることができる。
【0040】
(実施例8)
以下、本発明の実施例8について図12、13を用いて説明する。上記実施例2と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0041】
図において、27a、27bは分流排気孔であり、少なくとも2つ以上の孔が近接してエアガイド10後方部反負荷ブラケット5に開口している。28は放熱フィンで、分流排気孔27a、27bの各々対応して1つの壁28a、28bをたててある。
【0042】
上記構成によると電動送風機19を回転させると、エアガイド10を通過した排気の一部は分流排気孔27a、27bを通って冷風を排出される。分流排気孔27aから排出された空気は基板ケース孔22を介してUの字の片方の壁28aにあたり、もう一方の分流排気孔27bから排出された空気は、同じく基板ケース孔22を介してUの字のもう一方の壁28bにあたり、かつ直接、双方向性サイリスタ54にもあたる。従って電機子1を通る前の冷たい空気が制御回路の冷却と発熱部品である双方向性サイリスタ54の冷却を行い、放熱フィン28の形状が小さくなり、制御基板52への実装が容易になるだけでなく、1つの分流排気孔を複数個に分散させるため同一開口面積を有していても電動送風機19の強度が増し、騒音等の軽減ができる。
【0043】
(実施例9)
以下、本発明の実施例9について図14、15を用いて説明する。上記実施例3と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0044】
図14に電動送風機19の全体構成を示し、電動送風機19を矢印A方向から見たのが図15(a)で、エアガイド10と反負荷側ブラケット29に位置する複数の開口孔30の関係を示している。
【0045】
ここで、図15(a)において、インペラ11からの風を整流するエアガイド10からの風を分流排気孔30によって外郭へ一部放出するわけであるが、分流排気孔30が複数構成されているため、分流排気孔30間の寸法が長く取れず(冷却する放熱フィン28の大きさにもよるが、小型化を狙いとする場合には非常に厳しい)、その間での強度が低下する。そこで、反負荷側ブラケット5の厚さをアップするために補強部5bを設け、例えばC部の2倍等の厚さとし、強度を向上させる。これにより、風が分流排気孔30を通過したとき等の振動、電動送風機19全体の共振を低減できる。更に厚みをアップさせる方法として図15(b)のように、排気の流れ方向に傾斜した突出部5cをB部に設けることにより、さらに風の流れをスムーズにすることができる。
【0046】
(実施例10)
以下に本発明の実施例10について説明する。上記実施例3と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】
まず、構成について図16を用いて説明する。インペラ11の回転によって発生する気流を整流するエアガイド10の羽根10aは反負荷側ブラケット5に接触するが、一部の羽根10bは、反負荷側ブラケット5にある分流排気孔18から突出する凸部10cを設け、この凸部10cが排気分流孔18に支持される構成となっている。
【0048】
次に動作について説明すると、この様な構成の場合には、エアガイド10で整流された気流がよりスムーズな状態で分流排気孔18より放出されることになる。つまり、整流された風は、エアガイド10の羽根10bの壁10dに沿った部分での流量が一番多く、エアガイド10の羽根10bの壁面10dより離れるに従って流量が低減していき、羽根10bの壁面10dの反対面10eでは流量は少なくなる。この状態を利用し、風の流れの少ないエアガイド10の反対面10eを分流排気孔32に当接させ、流量の多い位置に分流排気孔18を位置させることによって、気流をスムーズに外郭へ放出することができ、分流排気孔18より排出された風は、放熱フィンを効率よく冷却することになり、発熱部品の放熱を効果的に行うことができる。
【0049】
(実施例11)
以下に本発明の実施例11について図17を用いて説明する。上記実施例1と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図において、33は放熱フィンで、双方向性サイリスタ54と制御基板52とネジによって固定されている。放熱フィン33は分流排気孔18の近傍に配置し、分流排気孔18を覆うように分流排気孔18よりも大きいU字型になっている。また制御基板52の端から端まで放熱フィン33が延びている。双方向性サイリスタ54は直接分流排気で冷却されるようにUの字の中央部に固定されていて、制御基板52に実装できるように双方向性サイリスタ54の端子部には放熱フィン33は開口されている。34は基板ケース排気孔で、基板ケース35の後方部に放熱フィン33のUの字よりも小さい孔で開口されている。
【0051】
上記構成によると電動送風機19を回転させて排出される分流排気は分流排気孔18を通って放熱フィン33のUの字の壁にあたり、かつUの字でつくられた流路を通る。流路上には双方向性サイリスタ54が実装されており、直接分流排気があたる。流路を通っていくと基板ケース35の後方部にある基板ケース排気孔34があり、そこを通って排出される。従って分流排気は発熱部品である双方向性サイリスタ54と放熱フィン33のみにあたって冷却させ排出される。つまり、他の電子部品には分流排気があたらず、分流排気に含まれる塵埃を発熱部品以外の電子部品にかからなくすることができる。
【0052】
(実施例12)
以下に本発明の実施例12について説明する。上記実施例2と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0053】
図18において、54は双方向サイリスタで、制御基板52の端まで延びているUの字状の放熱フィン36の外壁に実装されている。
【0054】
上記構成によると電動送風機19を回転させて排出される分流排気は基板ケース孔22を通って放熱フィン36のUの字の壁にあたり、かつUの字でつくられた流路を通る。流路を通っていくと基板ケース35の後方部にある基板ケース排気孔34があり、そこを通って排出される。流路を通っていく際に放熱フィン36は冷却され、U字状の壁に固定されている双方向性サイリスタ54も冷やされる。従って分流排気は放熱フィン36のみにあたって冷却させ排出される。つまり、双方向性サイリスタ54等の電子部品には一切分流排気があたらず、分流排気に含まれる塵埃を電子部品にかからなくすることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明の請求項1記載の発明によれば、反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けた孔により、エアガイドを通過した排気の一部を分流して冷風として排出することができ、下流に設けられた基板ケース内の電子部品を冷却することができる。
【0056】
また、エアガイドを通過した排気の一部は放熱フィンにあたり、かつ直接、発熱部品にもあたる。従って電機子を通る前の冷たい空気が制御回路の冷却と発熱部品の冷却を行うことができるため、放熱フィンの形状が小さくなり、基板実装が容易になる。
【0057】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、放熱フィンで孔の開口縁を覆うようにしているので、孔からの排気は放熱フィンと発熱部品にあたるが、他の電子部品には排気があたらず、排気に含まれる塵埃もかからず、制御回路の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における電動送風機の一部破断側面図
【図2】 同電動送風機の後面図
【図3】 本発明の実施例2における電気掃除機の断面図
【図4】 同電気掃除機の後方分解断面図
【図5】 本発明の実施例3における電動送風機の一部破断側面図
【図6】 (a)図電動送風機のエアガイドと分流排気孔との位置関係図
(b)同電動送風機の分流排気孔周辺の断面図
(c)同電動送風機の分流排気と分流排気孔との関係を説明する図
【図7】 本発明の実施例4における電気掃除機の制御回路の斜視図
【図8】 本発明の実施例5における電気掃除機の平面断面図
【図9】 同電気掃除機の制御回路の斜視図
【図10】 本発明の実施例6における電気掃除機のエアガイドと放熱フィンの位置関係を示す断面図
【図11】 本発明の実施例7における電気掃除機の制御回路の斜視図
【図12】 本発明の実施例8における電気掃除機の後方分解断面図
【図13】 同電気掃除機の制御回路の斜視図
【図14】 本発明の実施例9における電動送風機の一部破断側面図
【図15】 (a)同電動送風機のエアガイドと放熱フィンの位置関係を示す断面図
(b)同電動送風機のエアガイドと放熱フィンの位置関係を示す断面図
【図16】 本発明の実施例10における電動送風機のエアガイドと放熱フィンの位置関係
を示す断面図
【図17】 本発明の実施例11における電気掃除機の制御回路と基板ケースの分解斜視図
【図18】 本発明の実施例12における電気掃除機の制御回路の斜視図
【図19】 従来の電気掃除機用電動送風機の一部破断側面図
【図20】 従来の電気掃除機の断面図
【図21】 他の従来の電気掃除機用電動送風機の一部破断側面図
【符号の説明】
5、29 反負荷ブラケット
6 負荷ブラケット
10 エアガイド
11 インペラ(ファン)
18、23、27a、27b、30、32 分流排気孔孔
19 電動送風機
20、24、25、26、28、33、36 放熱フィン
52 制御基板
Claims (2)
- 本体内に内蔵され、電機子と、前記電機子の軸の一端に固着されたファンと、前記軸の他方を回転自在に保持し前記電機子を覆う反負荷側ブラケットと、前記ファンから流出する風を整流するエアガイドとを有する電動送風機と、前記反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けられた分流排気孔と、前記分流排気孔の下流に設けられ、電子部品を実装した制御基板と前記電子部品の放熱のための放熱フィンとを保持し、且つ前記分流排気孔と対向する基板ケース孔を開口させた基板ケースとを備え、前記放熱フィンを前記制御基板上で且つ前記基板ケース孔の近傍に実装すると共に、前記エアガイドを通過した風の一部を、制御基板上の電子部品に取り入れるように、前記分流排気孔から排出するようにした電気掃除機。
- 本体内に内蔵され、電機子と、前記電機子の軸の一端に固着されたファンと、前記軸の他方を回転自在に保持し前記電機子を覆う反負荷側ブラケットと、前記ファンから流出する風を整流するエアガイドとを有する電動送風機と、前記反負荷側ブラケットのエアガイドと対向する部分に設けられた分流排気孔と、前記分流排気孔の下流に設けられ、電子部品を実装した制御基板と前記電子部品の放熱のためのU字型の放熱フィンとを保持し、且つ前記分流排気孔と対向する基板ケース孔を開口させた基板ケースとを備え、前記エアガイドを通過した風の一部を、U字型の放熱フィンで形成されるU字状の流路内に取り入れるように前記分流排気孔から排出し、且つ前記放熱フィンを分流排気孔の近傍に設け、前記放熱フィンのUの字は前記分流排気孔の開口縁を覆うように前記分流排気孔よりも大きいU字型とし、Uの字の内部に発熱部品を有し、前記基板ケースの後方部に前記放熱フィンのUの字よりも小さい排気孔を設ける構成とした電気掃除機。
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-
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