JP3763113B2 - サイドライト型面光源装置及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドライト型面光源装置及び液晶表示装置に関し、特に小面積の板状部材を用いて一次の面光源を構成し、この一次の面光源により大面積の発光面を照明する場合に適用することができる。本発明は、板状部材の出射面又は裏面に光散乱面を形成し、この光散乱面による光散乱の程度が、板状部材の先端側に近づくに従って低減するように形成することにより、従来に比して輝度分布の特性を向上する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大画面の液晶表示装置においては、小面積の導光板を用いて大面積の液晶表示パネルを照明することにより、全体の重量を軽減するようになされたものがある。
【0003】
すなわち図9は、この種の液晶表示装置を示す分解斜視図であり、この液晶表示装置1は、液晶表示パネル2の背面にサイドライト型面光源装置3を配置して構成される。
【0004】
サイドライト型面光源装置3は、導光板4A及び4Bの側方に1次光源5A及び5Bを配置し、反射シート6、導光板4A及び4B、光拡散板7を積層して形成される。
【0005】
1次光源5A及び5Bは、それぞれ蛍光ランプ8A、8Bの周囲を、リフレクタ9A、9Bで囲って構成され、リフレクタ9A、9Bの開口より各導光板4A及び4Bの端面(以下入射面と呼ぶ)4Mに照明光を入射する。リフレクタ9A、9Bは、照明光を反射する反射部材により構成される。
【0006】
導光板4A及び4Bは、断面楔型形状の透明板状部材で構成され、裏面4Nに照明光を散乱させる拡散反射パターンが一様に形成される。これにより導光板4A及び4Bは、入射面4Mより入射した照明光を拡散反射パターンにより散乱させながら、この入射した照明光を裏面4N及び出射面4O間で繰り返し反射して伝搬し、出射面4Oに対して臨界角以下の成分を出射面4Oより出射する。これによりサイドライト型面光源装置3では、棒状の光源である蛍光ランプ8A、8Bにより導光板4A及び4Bの出射面4Oを発光させて小面積の一次の面光源を形成する。
【0007】
さらに導光板4A及び4Bは、長方形形状でなる液晶表示パネル2の対向する辺に入射面4Mが沿うように、また楔型先端間が所定距離だけ離間するように配置される。
【0008】
反射シート6は、導光板4A及び4Bの裏面4Nより漏れ出す照明光を反射して導光板4A及び4Bに入射させる反射部材により構成される。
【0009】
光拡散板7は、照明光を散乱透過する板状部材により構成され、導光板4A及び4Bより所定距離だけ離間して配置される。これにより光拡散板7は、導光板4A及び4Bより出射された照明光の光量分布を均一化し、透過光を液晶表示パネルに供給する。
【0010】
これによりサイドライト型面光源装置3では、導光板4A及び4Bによる小面積の一次の面光源から出射される照明光により光拡散板7の全面を発光させ、大面積の面光源装置を形成するようになされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのようにして構成されるサイドライト型面光源装置3において、導光板4A及び4B間の距離を増大すれば、その分重量の増大を軽減して大面積の面光源装置を得ることができる。ところがこのように導光板4A及び4B間の距離を増大させると出射面の輝度分布が不自然になる問題がある。
【0012】
すなわち図10は、図9をA−A線により切り取って示す断面図との対比により、導光板4A及び4B間の距離を増大した場合の輝度分布を示す特性曲線図である。この図10に示すように、導光板4A及び4B間の距離Dを増大すると、出射面のほぼ中央部分で輝度レベルが極端に低下し、これにより出射面の品位が著しく低下することが分かった。
【0013】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、出射面の輝度分布特性を向上することができるサイドライト型面光源装置及び液晶表示装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、所定の光源から出射された照明光が断面楔型形状の板状部材の入射面から入射して、前記板状部材の内部を伝搬する過程で前記板状部材の出射面より出射することにより、前記板状部材の出射面を発光面にしてなる一次の面光源と、前記一次の面光源の前記出射面側に、前記出射面から所定距離だけ離間して配置され、前記一次の面光源の出射面より大面積で、前記一次の面光源より出射される照明光により照明される発光面部材とを有するサイドライト型面光源装置において、前記一次の面光源と前記発光面部材とは、前記発光面部材側より見て、前記板状部材の前記入射面側では、前記入射面と前記発光面部材の入射面とが重なり合うように、前記板状部材の前記入射面に対向する端部側では、前記板状部材の端部より前記発光面部材が飛び出すように配置され、前記板状部材は、前記出射面又は前記出射面と対向する面の少なくとも一方の面に、鏡面の領域と、内部を伝搬する前記照明光を散乱させる光散乱面の領域とが形成され、光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように、前記光散乱面の領域を、前記板状部材の前記入射面側に形成すると共に、前記鏡面の領域を、前記板状部材の先端側に形成することによって、前記入射面より遠い側の出射面から、前記入射面から遠ざかる方向に斜めに傾いた指向性により出射する前記照明光の指向性が損なわれないようにされた。
【0015】
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、前記光散乱面の領域は、前記照明光を散乱させる光散乱パターンが配置されて形成され、単位面積当たりの前記光散乱パターンの面積が、前記入射面より遠ざかるに従って低減して、前記光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように形成された。
【0017】
また請求項3の発明においては、請求項1又は請求項2の構成において、一次の面光源を、発光面部材の対向する辺に沿って1対配置する。
【0022】
また請求項4の発明においては、請求項1又は請求項2の構成において、前記光源が棒状の光源であって、前記光源及び前記板状部材を1対有し、それぞれ前記棒状の光源を保持する1対のランプユニットと、少なくとも長方形形状の底面と、前記底面を囲む壁面とを有し、対向する長辺側の各壁面に沿って前記ランプユニットをそれぞれ保持するフレーム部と、前記底面に配置されて照明光を反射する反射部材とを有し、前記板状部材が、前記反射部材の上に、前記各ランプユニットに沿って配置され、前記発光面部材が、前記反射部材と対向するように前記フレーム部に保持された。
【0023】
また請求項5の発明においては、請求項4の構成において、前記フレーム部は、短辺側の壁面に、前記1対のランプユニットをそれぞれ挿入する開口を有し、前記サイドライト型面光源装置は、前記板状部材を前記反射部材側に押圧して前記板状部材を保持すると共に、前記開口を介して挿入された1対のランプユニットの脱落を防止する保持部材を有する。
【0024】
また請求項6の発明においては、請求項4又は請求項5の構成において、前記フレーム部は、前記底面に開口を有する。
【0025】
また請求項7の発明においては、液晶表示装置に適用して、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明する。
【0028】
請求項1の構成により、所定の光源から出射された照明光が断面楔型形状の板状部材の入射端面から入射して、前記板状部材の内部を伝搬する過程で前記板状部材の出射面より出射することにより、前記板状部材の出射面を発光面にしてなる一次の面光源と、前記一次の面光源の前記出射面側に、前記出射面から所定距離だけ離間して配置され、前記一次の面光源の出射面より大面積で、前記一次の面光源より出射される照明光により照明される発光面部材とを有するサイドライト型面光源装置において、前記一次の面光源と前記発光面部材とは、前記発光面部材側より見て、前記板状部材の前記入射面側では、前記入射面と前記発光面部材の端面とが重なり合うように、前記板状部材の前記入射面に対向する端部側では、前記板状部材の端部より前記発光面部材が飛び出すように配置され、前記板状部材は、前記出射面又は前記出射面と対向する面の少なくとも一方の面に、鏡面の領域と、内部を伝搬する前記照明光を散乱させる光散乱面の領域とが形成され、光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように、前記光散乱面の領域を、前記板状部材の前記入射面側に形成すると共に、前記鏡面の領域を、前記板状部材の先端側に形成することによって、前記入射面より遠い側の出射面から、前記入射面から遠ざかる方向に斜めに傾いた指向性により出射する前記照明光の指向性が損なわれないようにされれば、板状部材の入射面側からこれに対向する端部側に向かうに従って、出射面より出射される照明光の散乱の程度が変化する。この変化は、板状部材の内部を入射面側からこれに対向する端部側に向かって伝搬する照明光が光散乱面の領域により散乱されて出射されることにより、楔型先端に向かった指向性が、入射面側では緩和されるように観察される。これにより板状部材の入射面側では、この入射面に対して比較的近くの、板状部材の真上近傍の発光面部材に多くの照明光が供給され、板状部材の先端側では、斜めに傾いた指向性が維持された状態で照明光が出射されることにより、板状部材の先端側より大きく延長する発光面部材を適用する場合でも、この発光面部材の真下に板状部材が存在しない領域を含む発面光部材の全域に照明光を供給することができる。
【0029】
また請求項2の構成により、請求項1の構成において、前記光散乱面の領域が、前記照明光を散乱させる光散乱パターンが配置されて形成され、単位面積当たりの前記光散乱パターンの面積が、前記入射面より遠ざかるに従って低減して、前記光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように形成すれば、この単位面積当たりの光散乱パターンの面積の制御により、所望の輝度分布を得ることができる。
【0031】
また請求項3の構成により、請求項1又は請求項2の構成において、一次の面光源を、発光面部材の対向する辺に沿って1対配置する場合に適用して、これら1対の面光源を離間して配置する場合でも、所望の輝度分布を得ることができる。
【0033】
また請求項4の構成により、請求項1又は請求項2の構成において、前記光源が棒状の光源であって、前記光源及び前記板状部材を1対有し、それぞれ前記棒状の光源を保持する1対のランプユニットと、少なくとも長方形形状の底面と、前記底面を囲む壁面とを有し、対向する長辺側の各壁面に沿って前記ランプユニットをそれぞれ保持するフレーム部と、前記底面に配置されて照明光を反射する反射部材とを有し、前記板状部材が、前記反射部材の上に、前記各ランプユニットに沿って配置され、前記発光面部材が、前記反射部材と対向するように前記フレーム部に保持されてなるようにすれば、事前に組み立てたランプユニットを組み込んでサイドライト型面光源装置を作成でき、作成作業を簡略化することができ、またメンテナンスを簡略化することができる。
【0034】
また請求項5の構成により、請求項4の構成において、先のフレーム部が、短辺側の壁面に、1対のランプユニットをそれぞれ挿入する開口を有するようにし、サイドライト型面光源装置が、板状部材を反射部材側に押圧して板状部材を保持すると共に、開口を介して挿入された1対のランプユニットの脱落を防止する保持部材を有するようにすれば、少ない構成部材によりサイドライト型面光源装置を構成することができる。
【0035】
また請求項6の構成により、請求項4又は請求項5の構成において、前記フレーム部は、前記底面に開口を有するようにすれば、全体の重量をその分軽減することができる。
【0036】
また請求項7の構成により、液晶表示装置に適用して、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明すれば、簡易な組み立てにより、また少ない構成部材により、さらには全体の重量を軽減して液晶表示装置を構成することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0038】
(1)第1の実施の形態の全体構成
図2は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置を示す分解斜視図である。この液晶表示装置20は、液晶表示パネル21の背面に、サイドライト型面光源装置22を配置し、このサイドライト型面光源装置22より出射される照明光を液晶表示パネル21に供給する。
【0039】
ここでこのサイドライト型面光源装置22は、略矩形形状の光源ユニット23の液晶表示パネル21側に、発光面部材24、光拡散シート25、プリズムシート26、光拡散シート27を配置して形成される。
【0040】
ここで光源ユニット23は、発光面部材24より面積の小さな発光面を有する一次の面光源を収納し、液晶表示パネル21側に、矩形形状の開口23Aが形成される。さらに光源ユニット23は、この開口23Aの周囲が開口23Aを囲むように階段状に立ち上がり、この階段状の立ち上がりを基準にして発光面部材24、光拡散シート25、プリズムシート26、光拡散シート27を順次配置して、簡易な組み立て作業によりこれら発光面部材24等を開口23Aに配置できるようになされている。
【0041】
発光面部材24は、例えば乳白色のアクリル板により形成され、光源ユニット23に配置された一次の面光源により全面が照明されて、このサイドライト型面光源装置22の発光面を形成する。
【0042】
光拡散シート25は、発光面部材24の透過光を散乱させることにより、続くプリズムシート26、光拡散シート27との組み合わせにより、このサイドライト型面光源装置22の指向性を設定する。
【0043】
プリズムシート26は、ポリカーボネート等の透光性のシート材で形成され、片面にプリズム面が形成される。このプリズム面は、一方向にほぼ平行に延長する断面三角形形状の突起が繰り返されて形成される。プリズムシート26は、液晶表示パネル21により形成される長方形形状の表示画面に対して、この表示画面の長手方向にこれら断面三角形形状の突起が延長するように配置され、これによりこの突起の延長方向と直交する方向について、透過光を鋭い指向性により出射する。
【0044】
光拡散シート27は、プリズムシート26の透過光を散乱させることにより、プリズムシート26により補正された指向性を緩和する。サイドライト型面光源装置は、これらのシート材等により、液晶表示装置20全体として所望の視角特性を実現するようになされている。
【0045】
図3は、光源ユニット23を示す分解斜視図である。この光源ユニット23は、フレームユニット29にランプユニット30A、30Bを配置した後、反射シート31、導光板32A、32B、リブ33A、33Bを配置して形成される。
【0046】
ここでフレームユニット29は、図4において、矢印により示すように、1対の額縁部材36をフレーム35にねじ留めして構成される。
【0047】
ここでフレーム35は、長方形形状の底面35Aを壁面35B、35Cが囲んで枠形状を形成するように、所定板厚のアルミ材の曲げ加工により作成される。さらにフレーム35は、底面35Aに、所定間隔で開口35Dが形成され、これにより全体重量を軽減するようになされている。フレーム35は、長手方向の壁面35Bが、底面35Aの長手方向、両端まで延長するように形成されるのに対し、短辺側の壁面35Cが、底面35Aの短辺より所定長さだけ短く形成され、これによりこの壁面35C側において、両側に矩形形状の切り欠き35Eが形成されるようになされている。フレーム35は、この切り欠き35Eによりランプユニット30A、30Bを取り付け得るようになされている。
【0048】
さらにフレーム35は、短辺側の壁面35Cにおいて、ほぼ中央部分、内側に、L字状の突起35Fが形成され、この突起35Fによりリブ33A、33Bの中央部分を上方より押圧して保持するようになされている。
【0049】
額縁部材36は、ランプユニット30A及び30Bより出射される照明光を効率良く反射するように、白色の樹脂を射出成形して棒状に形成される。図2をB−B線により切り取って図5に示すように、額縁部材36は、フレーム35の長手方向の壁面35Bに沿って配置されて、これによりフレーム35の強度を補強するようになされている。また額縁部材36は、このようにフレーム35に配置されて、壁面35Cの切り欠き35Eを上側から覆うように、壁面35Bに沿って延長する平板部36Aと、この平板部36Aよりフレーム35の底面側に所定長さだけ延長するストッパー部36Bとを有する。
【0050】
これにより額縁部材36は、フレーム35の長手方向、壁面35Bに沿って、切り欠き35Eの形状で延長する筒状の空間を形成する。これによりフレーム35では、切り欠き35E及び額縁部材36により形成される開口29A(図3)よりランプユニット30A、30Bが差し込まれ、この筒状の空間にランプユニット30A、30Bが配置される。またこの筒状の空間において、フレーム35の底面側に沿って細長い開口を形成し、ランプユニット30A、30Bより出射される照明光をこの開口を介して導光板32A、32Bの入射面に導くようになされている。
【0051】
サイドライト型面光源装置22では、この平板部36Aの上面が液晶表示パネル21側に露出し、この上面が照明光を効率良く吸収する黒色に着色される。これにより額縁部材36によって、いわゆる光漏れが有効に回避できるようになされている。
【0052】
さらに額縁部材36は、この平板部36Aの一端部にストッパー部36Bが形成され、この平板部36A側とは逆側の、ストッパー部36Bの側面に、断面矩形形状の突起36Cが形成され、この突起36Cにより、光源ユニット23の長手方向について、図2について上述した発光面部材24等を配置する際の階段状の立ち上がりを形成するようになされている。
【0053】
さらに額縁部材36は、この平板部36Aがフレーム35の上面を覆うように、長手方向の壁面35Bに対応する長さにより形成されるのに対し、ストッパー部36Bが、この平板部36Aより所定長さだけ短く形成され、これによりストッパー部36Bと短辺側壁面35Cとの間にスリット状の空間を形成し、このスリット状の空間の上側を平板部36Aが覆うようになされている。フレームユニット29は、このスリット状の空間にリブ33A、33Bの両端が差し込まれ、この差し込まれた部分において、リブ33A、33Bの上端面を平板部36Aにより押圧する。これによりフレームユニット29は、このスリットの部分と、突起35Fとによりリブ33A、33Bを保持する。
【0054】
図6は、このフレームユニット29に配置されるランプユニット30A(30B)を示す分解斜視図である。なおランプユニット30A及び30Bは、同一構成でなることにより、ここではランプユニット30Aについてのみ説明し、ランプユニット30Bについての重複した説明は省略する。
【0055】
ランプユニット30Aは、所定断面形状でなる棒状のランプ保持部材39に、2本の蛍光ランプ40を配置して形成される。
【0056】
すなわちランプユニット30Aは、フレームユニット29の長手方向、内のりに対応した長さの2本の蛍光ランプ40の両端が、弾性部材による保持部材41に差し込まれ、この保持部材41により2本の蛍光ランプ40を近接して平行に保持する。さらにランプユニット30Aは、蛍光ランプ40に、所定間隔で弾性を有する透明リング状の緩衝部材42が配置され、この緩衝部材42により蛍光ランプ40同士の直接の接触を有効に回避し、蛍光ランプ40の破損を有効に回避する。
【0057】
ランプ保持部材39は、照明光を効率良く反射する白色の樹脂を射出成形して作成され、フレームユニット29の筒状部分に配置した際に(図5)、フレーム35の壁面35Bに密着する壁部39Aと、この壁部39Aの底面35A側端部より立ち上がる板状の突起39Bを有する。さらにランプ保持部材39は、この板状の突起39Bより上方に、同様の板状の突起39Cが形成され、この2つの板状の突起39B及び39Cにより、フレームユニット29の内側に向かって開口する断面コの字状の凹部を形成される。ランプユニット30Aでは、この凹部に、リフレクタ44が配置された後、このリフレクタ44の内側に、保持部材41により保持された蛍光ランプ40が配置される。また突起39B及び39Cの先端により導光板32Bの入射面側端部を挟持するようになされている。
【0058】
ここでリフレクタ44は、蛍光ランプ40より出射される照明光を効率良く反射するように、金属箔等でなるシート状の正反射部材、又は白色PETフィルム等でなるシート状の乱反射部材により形成される。
【0059】
さらにランプ保持部材39は、ランプユニット30Aがフレームユニット29の筒状部分に配置された際に(図5)、この凹部を形成する1方の板状の突起39Cが、額縁部材36のストッパー部36Bの先端と密着するように形成される。これによりランプ保持部材39は、このストッパー部36Bの先端によりフレーム35の底面35A側に押圧されて、この板状の突起39Cとストッパー部36Bとの隙間から照明光が漏れ出さないように保持され、またフレームユニット29の筒状部分に位置決め保持される。また適度な押圧力で、開口29Aよりフレームユニット29に差し込むことができるようになされている。
【0060】
ランプ保持部材39は、この凹部を形成する1方の板状の突起39Cの上面側に、所定の間隔だけ離間して、同様の板状の突起39Dが形成される。ここでこの板状の突起39Dは、突起39Cとの間で蛍光ランプ40のリード線45を挟持できる間隔により形成される。これによりランプユニット30Aは、蛍光ランプ40の一端側においてリード線45を折り返し、この折り返したリード線45を突起39C及び39D間の隙間で挟持することにより、蛍光ランプ40のリード線45を蛍光ランプ40の一端側より纏めて引き出すようになされ、これにより全体構成を簡略化できるようになされている。
【0061】
さらにランプ保持部材39は、壁部39Aの上側端部に、同様の板状の突起39Eが形成され、この突起39Eと突起39Dの先端が、ストッパー部36Bの側面に当接するように形成される。これによりランプ保持部材39は、このストッパー部36Bの側面によりフレーム35の壁面35B側に押圧されて、フレームユニット29の筒状部分に位置決め保持される。また適度な押圧力で、開口29Aよりフレームユニット29に差し込むことができるようになされている。
【0062】
図7は、図5との対比により導光板32A及びリブ33Aを示す平面図である。なおこの図7においては、ランプユニット30Aの記載を省略して示す。またリブ33A及び33Bは、同一構成でなることにより、ここではリブ33Aについてのみ説明し、リブ33Bについての重複した説明は省略する。
【0063】
ここでリブ33Aは、照明光を効率良く反射する白色の樹脂を射出成形して、板状に形成される。またリブ33Aは、フレーム35の短辺側の壁面35Cに沿って配置されて、導光板32A、32Bの両側面側において、導光板32A、32Bの出射面32Oをフレーム35の底面35Aに押圧し、これにより導光板32A、32Bをフレーム35に保持する。このときリブ33Aは、導光板32A、32Bの入射面32M側、楔型先端側、中間部分より楔型先端側に偏った箇所にて、導光板32A、32Bの出射面32Oをフレーム35の底面35Aに押圧し、これら3箇所の間、導光板32A及び32B間においては、高さ方向の幅が幅狭に形成される。
【0064】
さらにリブ33Aは、板厚が階段状に立ち上がる厚肉の部分が、周辺部分に形成され、またこの周辺部分の一部を直線状に上下方向に結ぶように形成される。これによりリブ33Aは、少ない樹脂量により十分な強度で導光板32A、32Bをフレーム35に押圧、保持できるようになされている。また高さ方向の幅が幅狭に形成された部分で撓むようにし、温度等により伸縮しても、確実に導光板32A、32Bをフレーム35に押圧、保持できるようになされている。
【0065】
リブ33Aは、ランプユニット30A、30Bをフレームユニット29に配置した状態で、全体を撓ませて、ストッパー部36Bと短辺側壁面35Cとの間に形成されるスリット状の空間に、両端を差し込んだ後、ほぼ中央部分の上端面に形成された切り欠き33AAをフレーム35の突起35Fに引っ掛けることにより、フレーム35の短辺側の壁面35Cに沿って配置される。このときリブ33Aは、これらスリット状の部分における額縁部材36の平板部36Aと、突起35Fとにより、両端、中央部分の3箇所で、上方への変位が規制される。これによりリブ33Aは、簡易な組み立て作業でフレームユニット29に取り付けて、導光板32A、32Bを押圧保持できるようになされている。
【0066】
さらにリブ33Aは、このようにしてフレームユニット29に取り付けた際に、短辺側の側方より見て、ランプ保持部材39の突起39Cと一部が重なり合うように形成され、これによりランプ保持部材39がフレームユニット29の開口29Aより脱落しないようにランプ保持部材39を保持する。
【0067】
さらにリブ33Aは、上端面側において、板厚が階段状に立ち上がるように形成され、これによりフレームユニット29に取り付けた際に、図2について上述した発光面部材24等を配置する際の階段状の立ち上がりを、短辺側について形成するようになされている。
【0068】
反射部材としての反射シート31は、白色PETフィルム等からなるシート材により構成され、フレーム35の底面を覆うように、長方形形状に形成され、導光板32A、32Bの裏面32Nより漏れ出す照明光を反射して導光板32A、32Bに戻し、また導光板32A、32Bより射出された照明光が底面35A側の開口35D(図4)より漏れ出さないようにする。
【0069】
導光板32A、32Bは、透明部材でなる例えばアクリル(PMMA樹脂)の射出成形により断面楔型形状に形成された板状部材であり、フレームユニット29にランプユニット30A、30B、反射シート31を配置した後、フレームユニット29の長手方向に沿って両側面側に配置され、その後リブ33A、33Bの配置によりフレームユニット29に保持される。これによりリブ33A、33Bにより押圧された状態で、フレームユニット29の長手方向に沿って両側面側に配置され、フレームユニット29の強度を補強する。
【0070】
導光板32A、32Bは、このようにしてフレームユニット29に配置した状態で、入射面32Mから楔型先端側に向かう長さが、フレームユニット29の短辺側長さのほぼ1/3の長さになるように形成される。これによりサイドライト型面光源装置22では、導光板32A、32Bを大きく離間させて配置して、導光板32A、32Bによる小面積の一次の面光源により、大面積の発光面部材24を照明し、その分全体の重量を軽減するようになされている。
【0071】
さらに導光板32A、32Bは、反射シート31側の裏面がマット面処理により部分的に粗面に形成され、これにより裏面32Nに照明光を散乱する光散乱面が形成される。ここで図1に示すように、この光散乱面は、入射面32Mより楔型先端側、2/3の距離まで、単位面積当たりの粗面の面積が徐々に低減し、残る楔型先端側では鏡面により形成される。これにより光散乱面は、入射面32Mより遠ざかるに従って照明光を散乱する程度が順次低減し、先端側では殆ど照明光を散乱しないようになされている。
【0072】
(2)第1の実施の形態の動作
この液晶表示装置20においては(図2)、サイドライト型面光源装置22と液晶表示パネル21とを組み合わせて作成される。このうちサイドライト型面光源装置22においては、ランプユニット30A及び30Bのアッセンブリ工程において(図6)、蛍光ランプ40に透明リング状の緩衝部材42が所定間隔で配置された後、この蛍光ランプ40の両端が弾性部材による保持部材41に差し込まれ、これにより蛍光ランプ40同士の直接の接触による破損を有効に回避して、2本の蛍光ランプ40が平行に保持される。
【0073】
さらにこの蛍光ランプ40が、リフレクタ44と共に、ランプ保持部材39の凹部に差し込まれ(図5)、さらに一端のリード線45が折り返されて、蛍光ランプ40の上方の凹部に差し込まれ、これにより簡易な組み立て作業でランプユニット30A、30Bが作成される。
【0074】
またサイドライト型面光源装置22は、別工程において、底面に開口35Dが形成された軽量なフレーム35に、1対の額縁部材36がネジ留めされてフレームユニット29が形成される(図4)。この額縁部材36により薄板のフレーム35によるフレームユニット29の強度が向上される。また開口35Dによりサイドライト型面光源装置22は、重量が軽減される。
【0075】
このフレームユニット29に対して(図3、図5)、短辺側の側面に露出する開口29Aより、フレーム35と額縁部材36とにより形成される筒状の空間にランプユニット30A、30Bが差し込まれる。このとき額縁部材36のストッパー部36Bにより、フレーム35の壁面35B、底面35Aにランプ保持部材39が押圧され、これにより適度な押圧力によりランプユニット30A、30Bを差し込み得るように形成され、また完全にランプユニット30A、30Bの配置が完了するまでの間、一旦差し込んだランプユニット30A、30Bが、容易に脱落しないように保持される。
【0076】
続いてこのフレームユニット29に対して、反射シート31が配置され、ランプユニット30A、30Bの凹部に入射面32Mを押し当てて、導光板32A、32Bがフレーム35の長辺に沿って配置される。さらにその後、リブ33A、33Bが撓まされて、フレーム35と額縁部材36とにより形成される額縁部材36の両端部のスリットに、リブ33A、33Bの各端部が差し込まれた後、フレーム35の突起35F(図4)にリブ33A、33Bの中央部分が引っ掛けられてリブ33A、33Bが配置される。
【0077】
これによりランプユニット30A、30Bは、このリブ33A、33Bにより、フレーム35の長手方向に沿った変位が防止され、また開口29Aからの脱落が防止され、フレームユニット29への組み込みが完了する。また導光板32A、32Bは(図7)、リブ33A、33Bによりフレーム35の底面35Aに押圧されて保持され、これによりフレームユニット29への組み込みが完了する。また導光板32A、32Bの組み込みにより、フレーム35の強度がさらに向上される。
【0078】
これらによりサイドライト型面光源装置22では、簡易な組み立て作業により光源ユニットを作成することができ、また蛍光ランプの交換作業を簡略化することができる。また必要に応じてランプユニットの差し込み方向及び向きを変更することにより、引き出し線の引回しを簡易に変更することもできる。さらに1対のリブ33A、33Bにより導光板32A、32B、ランプユニット30A、30Bを保持することにより、少ない構成部材により構成でき、その分全体構成を簡略化することができる。
【0079】
このときリブ33A、33Bにおいては、周囲及び垂直方向に形成された厚肉の部分により補強されて、平板形状に形成されていることにより、また導光板32A、32Bを部分的に押圧して、押圧に供していない部分においては、幅狭に形成されていることにより、その分全体重量が軽減され、かつ十分な押圧力により導光板32A、32Bを押圧保持する。またこの幅狭の部分で撓んで、温度変化により伸縮が吸収される。
【0080】
サイドライト型面光源装置22では、このようにして作成された光源ユニット23の上面に、リブ33A、33Bの端面、額縁部材36の平板部36Aによる階段状の立ち上がりを基準にして、発光面部材24、光拡散シート25、プリズムシート26、光拡散シート27が順次配置されて、組み立てを完了する。
【0081】
このようにして組み立てられたサイドライト型面光源装置22においては(図1及び図8)、蛍光ランプ40より出射された照明光が、直接に、又はリフレクタ44により反射した後、入射面32Mより対応する導光板32A、32Bに入射する。さらにこの照明光が出射面32O、裏面32Nとの間で反射を繰り返しながら、導光板32A、32Bの内部を伝搬し、出射面32Oに対して臨界角以下の成分が出射面32Oより出射される。また裏面32Nより漏れ出す照明光が反射シート31により反射されて導光板32A、32Bに戻される。
【0082】
これらによりサイドライト型面光源装置22では、導光板32A、32Bの出射面32Oを発光面にしてなる、発光面が小面積の一次の面光源が形成される。さらにこの導光板32A、32Bの出射光が発光面部材24を照明し、これにより小面積の一次の面光源より大面積の発光面部材24を発光面にした面光源装置が形成される。
【0083】
このようにして大面積の発光面部材24を照明する導光板32A、32Bの出射光においては(図1(A)及び(B))、裏面32Nに形成された光散乱面により、入射面側においては、大きな散乱を受けて出射され、楔型先端側では、光散乱面が鏡面により形成されていることにより、楔型先端方向に傾いた鋭い指向性により出射される。
【0084】
これによりこのサイドライト型面光源装置22においては、図10について上述した2つのピークを形成する照明光成分を、輝度レベルが立ち下がる中央領域に振り分けて、全体の輝度分布が向上される。
【0085】
因みに、実際に測定した結果を図10との対比により図8に示すように、この実施の形態においては、中央部分で輝度レベルを増大して、映像の表示に適した、中央部分にピークを有する輝度分布を得ることができ、これにより輝度分布特性を向上できることが分かった。
【0086】
なお裏面32Nの全面を鏡面により形成した場合、この図8において破線により示すように、出射面の中央付近においては、十分な出射光量を得ることができるものの、それぞれ長辺側両側面側においては、光散乱面による照明光の散乱が無い分、出射光量が低下する。これに対してこの実施の形態のように、光拡散の程度が楔型先端側で徐々に低下するように形成すれば、長辺側両側面側においても十分な出射光量を得ることができる。
【0087】
かくしてこのようにして一次の面光源により出射されて発光面部材24を照明する照明光は、発光面部材24の透過光が、続く光拡散シート25により弱い拡散を受けた後、続くプリズムシート26により表示画面の短辺方向の指向性が画面正面方向に鋭くなるように補正され、その後続く光拡散シート27による弱い拡散により指向性が緩和される。これによりこのサイドライト型面光源装置22では、表示画面の長手方向には、視角が変化しても表示画面の明るさが急激に変化しないようにし、また短辺側においては、ユーザーによる視聴方向に効率良く照明光を出射し、これらにより効率良く、高品位な表示画面を提供する。
【0088】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、導光板32A、32Bの裏面32Nにおいて、入射面側の所定範囲においては、単位面積当たりの粗面の程度を徐々に低減し、楔型先端側においては、鏡面により形成し、これにより裏面32Nに形成した光散乱面において、入射面より遠ざかるに従って順次光散乱の程度を低減することにより、出射面の中央部分に照明光を振り分けて、輝度分布特性を向上することができる。
【0089】
また光源をユニット化してフレームユニットに取り付けることにより、組み立て作業を簡略化し、また蛍光ランプの交換等によるメンテナンス作業を簡略化することができる。
【0090】
さらにフレームの底面に開口を形成することにより、その分全体の重量を軽減することができる。
【0091】
またリブにより導光板を保持すると共に、ランプユニットを脱落しないように保持することにより、少ない構成部材によりサイドライト型面光源装置を構成することができ、その分全体構成を簡略化することができる。
【0092】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、光散乱の程度を順次低減する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば入射面近傍では、一様な光拡散の程度により、楔型先端側は鏡面により光拡散面を形成する等により、段階的に光拡散の程度を低減させてもよい。
【0093】
また上述の実施の形態においては、短辺側において、フレームユニットの長さの約1/3の長さにより導光板を構成し、この導光板の楔型先端側1/3を鏡面により形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の長さにより導光板、鏡面を形成する場合に広く適用することができる。実験した結果によれば、導光板の楔型先端方向の長さ、導光板間の間隔の比率をこの実施の形態のようにほぼ1:1の関係に設定した場合には、この実施の形態のように、導光板の楔型先端側1/3を鏡面により形成して実用上十分な光量分布を得ることができる。これに対して導光板の楔型先端方向の長さ、導光板間の間隔の比率を実用上の範囲で適宜変化させて種々に検討したところによれば、楔型先端側1/3〜2/3の範囲で鏡面により光散乱面を形成して、実用上十分な光量分布を得ることができた。
【0094】
また上述の実施の形態においては、マット面処理により光散乱面を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ブラスト処理、化学エッチング処理により粗面に形成する場合等、種々の粗面形成手段を広く適用することができる。また粗面化により照明光を散乱する場合に限らず、白色インク等の光散乱材料を付着させてもよい。
【0095】
また上述の実施の形態においては、導光板の裏面に光散乱面を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、出射面側に、あるいは裏面側と出射面側の両方に光散乱面を形成してもよい。
【0096】
さらに上述の実施の形態においては、表示画面の長辺に沿って導光板を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、短辺側に沿って配置する場合にも広く適用することができる。
【0097】
また上述の実施の形態においては、事前にアッセンブリしたランプユニットをフレームユニットに差し込んで組み立てる場合、さらには光源ユニットを組み立ててプリズムシート等を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の組立方法による場合に広く適用することができる。
【0098】
さらに上述の実施の形態では、光制御部材として片面にプリズム面を形成したプリズムシートを適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、突起の繰り返し方向が直交するように2枚のプリズムシートを積層して使用する場合等にも広く適用することができる。
【0099】
また上述の実施の形態においては、出射面に、発光面部材、光拡散シート、プリズムシート、光拡散シートを順次積層する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光拡散シートを省略する場合等、種々の構成によるシート材等を出射面側に配置する場合に広く適用することができる。
【0100】
さらに上述の実施の形態においては、蛍光ランプを一体化してランプユニットを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これに加えて併せて蛍光ランプの駆動回路を一体化してランプユニットを形成しても良い。なおこの場合、ランプ保持部材39とフレームユニット29との間の空間を利用して、さらにはこの空間を拡大して、ランプ保持部材39に駆動回路の配線基板を配置することが考えられる。
【0101】
また上述の実施の形態においては、液晶表示パネルの背面にサイドライト型面光源装置を配置して液晶表示装置を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、サイドライト型面光源装置のフレームを液晶表示パネルのベースプレートとして使用することにより、サイドライト型面光源装置に液晶表示パネルを取り付けて液晶表示装置を構成しても良い。またこれに代えて例えば射出成形によりフレームを作成して、フレーム自体を液晶表示装置のケースの一部としても良い。
【0102】
さらに上述の実施の形態では、導光板でなる板状部材を、断面楔型形状に形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板形状で所定の処理が施されることで指向出射性を有するように構成されているもの等を含めて、指向出射性を有する導光板を用いたサイドライト型面光源装置に広く適用することができる。
【0103】
さらに上述の実施の形態では、液晶表示装置の面光源装置に本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の照明機器、表示装置等のサイドライト型面光源装置にも広く適用することができる。
【0104】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、小面積の板状部材を用いて一次の面光源を構成し、この一次の面光源により大面積の発光面を照明する場合に、板状部材の出射面又は裏面の少なくとも一方の面に光散乱面を形成し、この光散乱面による光散乱の程度が、板状部材の先端側に近づくに従って低減するように形成することにより、板状部材の先端側より出射される照明光により離間した発光面を照明して、従来に比して輝度分布の特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置における導光板の特性の説明に供する断面図及び特性曲線図である。
【図2】図1の液晶表示装置を示す分解斜視図である。
【図3】図2の光源ユニットを示す分解斜視図である。
【図4】図3のフレームユニットを示す分解斜視図である。
【図5】図4のフレームユニットの説明に供する断面図である。
【図6】図3のランプユニットを示す分解斜視図である。
【図7】図3のリブを示す平面図である。
【図8】図1の液晶表示装置の構成との対比により輝度分布を示す特性曲線図と図2のサイドライト型面光源装置を示す断面図である。
【図9】従来の液晶表示装置を示す分解斜視図である。
【図10】図9の液晶表示装置による輝度分布を示す特性曲線図と図9をA−A線で切り取って示す断面図である。
【符号の説明】
1、20……液晶表示装置、2、21……液晶表示パネル、3、22……サイドライト型面光源装置、4A、4B、32A、32B……導光板、6、31……反射シート、8A、8B、40……蛍光ランプ、9A、9B、44……リフレクタ、23……光源ユニット、24……発光面部材、25、27……光拡散シート、26……プリズムシート、29……フレームユニット、30A、30B……ランプユニット、33A、33B……リブ、35……フレーム、36……額縁部材、39……ランプ保持部材
Claims (7)
- 所定の光源から出射された照明光が断面楔型形状の板状部材の入射面から入射して、前記板状部材の内部を伝搬する過程で前記板状部材の出射面より出射することにより、前記板状部材の出射面を発光面にしてなる一次の面光源と、
前記一次の面光源の前記出射面側に、前記出射面から所定距離だけ離間して配置され、前記一次の面光源の出射面より大面積で、前記一次の面光源より出射される照明光により照明される発光面部材と
を有するサイドライト型面光源装置において、
前記一次の面光源と前記発光面部材とは、
前記発光面部材側より見て、
前記板状部材の前記入射面側では、前記入射面と前記発光面部材の端面とが重なり合うように、
前記板状部材の前記入射面に対向する端部側では、前記板状部材の端部より前記発光面部材が飛び出すように配置され、
前記板状部材は、
前記出射面又は前記出射面と対向する面の少なくとも一方の面に、鏡面の領域と、内部を伝搬する前記照明光を散乱させる光散乱面の領域とが形成され、
光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように、前記光散乱面の領域を、前記板状部材の前記入射面側に形成すると共に、
前記鏡面の領域を、前記板状部材の先端側に形成することによって、
前記入射面より遠い側の出射面から、前記入射面から遠ざかる方向に斜めに傾いた指向性により出射する前記照明光の指向性が損なわれないようにした
ことを特徴とするサイドライト型面光源装置。 - 前記光散乱面の領域は、
前記照明光を散乱させる光散乱パターンが配置されて形成され、
単位面積当たりの前記光散乱パターンの面積が、前記入射面より遠ざかるに従って低減して、前記光散乱の程度が前記入射面より遠ざかるに従って低減するように形成された
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドライト型面光源装置。 - 前記一次の面光源を、前記発光面部材の対向する辺に沿って1対配置した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサイドライト型面光源装置。 - 前記光源が棒状の光源であって、
前記光源及び前記板状部材を1対有し、
それぞれ前記棒状の光源を保持する1対のランプユニットと、
少なくとも長方形形状の底面と、前記底面を囲む壁面とを有し、対向する長辺側の各壁面に沿って前記ランプユニットをそれぞれ保持するフレーム部と、
前記底面に配置されて照明光を反射する反射部材とを有し、
前記板状部材が、
前記反射部材の上に、前記各ランプユニットに沿って配置され、
前記発光面部材が、
前記反射部材と対向するように前記フレーム部に保持された
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサイドライト型面光源装置。 - 前記フレーム部は、
短辺側の壁面に、前記1対のランプユニットをそれぞれ挿入する開口を有し、
前記サイドライト型面光源装置は、
前記板状部材を前記反射部材側に押圧して前記板状部材を保持すると共に、前記開口を介して挿入された1対のランプユニットの脱落を防止する保持部材を有する
ことを特徴とする請求項4に記載のサイドライト型面光源装置。 - 前記フレーム部は、
前記底面に開口を有する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のサイドライト型面光源装置。 - 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明する
ことを特徴とする液晶表示装置。
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