JP3762887B2 - ヘアライン装飾成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器部品や自動車内装部品などの立体形状成形品の表面にヘアライン模様を装飾するためなどに用いられるヘアライン装飾用シートとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂成形品の表面にヘアライン模様を装飾するために、ヘアライン装飾用シートが用いられている。このヘアライン装飾用シートは基体シートをヘアライン加工してその上に転写層を形成したものであり、該ヘアライン装飾用シートを真空成形などの方法で立体加工し、立体加工したヘアライン装飾用シートを射出成形用の金型内にセットし、型閉めし、成形樹脂をキャビティに射出し、成形樹脂を固化させることによって、樹脂成形品を形成すると同時にその表面に転写層を形成させ、最後に基体シートを剥離除去することによりヘアライン形状の凹凸を樹脂成形品表面に形成する。
【0003】
上記立体形状成形品の表面にヘアライン模様を装飾するために用いられるヘアライン装飾用シートには、立体加工性と基体シートへのヘアライン加工性が要求されている。
【0004】
このような性質を備えているヘアライン装飾用シートとしては、二軸延伸PETフィルムなどの基体シートをヘアライン加工し、その上に転写層が形成されたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、二軸延伸PETフィルムなどを基体シートとするヘアライン装飾用シートは、音響機器部品や自動車内装部品などの絞りの深い立体形状には適用できないという問題があった。なお、深絞り加工のできる塩化ビニルフィルムなどは強靭でないため、ヘアライン装飾用シートの基体シートとして用いた場合、破れたり、破損したりしてヘアライン加工が困難である。
【0006】
また、基体シートが深絞り加工可能な材質であっても、絞り加工するときに伸ばされたり、熱がかかったりするためにヘアラインが消失し、ヘアライン装飾用シートとしての本来の機能を損なうことがあった。
【0007】
したがって、本発明は、絞りの深い立体形状に適用できるヘアライン装飾用シートとその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、深絞り加工可能な基体シート上に形成された図柄層表面にヘアライン状の凹凸を有するヘアライン装飾用シートであって、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるように構成した。
【0009】
また、上記構成のヘアライン装飾用シートの製造方法は、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMD(材料が機械で連続的に加工される場合の当該材料の走行方向)の引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に図柄層を形成し、図柄層側に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して図柄層を基体シート表面に転写させて得るように構成した。
【0010】
また、本発明は、深絞り加工可能な基体シート上に図柄層が形成され、この図柄層上に形成された最上層表面にヘアライン状の凹凸を有するヘアライン装飾用シートであって、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるように構成した。
【0011】
また、上記の最上層表面にヘアライン状の凹凸を有するヘアライン装飾用シートの製造方法は、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMD(材料が機械で連続的に加工される場合の当該材料の走行方向)の引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に最上層を構成する層及び図柄層を順次形成し、図柄層側に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して最上層を構成する層及び図柄層を基体シート表面に転写させて得るように構成した。
【0012】
また、上記ヘアライン装飾用シートの製造方法の各構成において、キャリアシートが、二軸延伸ポリエステルフィルムまたは二軸延伸ポリプロピレンフィルムであるように構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0014】
図1は本発明のヘアライン装飾用シートの一実施例を示す断面図、図2は本発明のヘアライン装飾用シートのヘアライン部分の拡大部分を示す断面図、図3〜図5は本発明のヘアライン装飾用シートの製造方法の工程の一例を示す断面図で、図6及び図7は本発明のヘアライン装飾用シートを用いて装飾成形品を製造する方法の工程の一例を示す断面図、図8は本発明のヘアライン装飾用シートを用いて得た装飾成形品を示す断面図、図9はヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置を示す斜視図、図10はヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置の試験片を固定する部分を示す平面図、図11はヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置の試験片を固定する部分を示す断面図、図12はキャリアシートへのヘアライン加工方法の実施例を示す斜視図、図13はキャリアシートの引裂伝播抵抗値の測定に用いる直角型の試験片を固定する部分を示す平面図である。
【0015】
図中、1は基体シート、2は図柄層、3はキャリアシート、4はヘアライン装飾用シート、5は可動型、6は固定型、7はキャビティ形成面、8はヘアライン、8aはピッチ、8bは中心平均粗さ(Ra)、9はゲート部、10は成形樹脂、11は樹脂成形品、12は真空吸引孔、13はキャビティ、14はチャック、15はチャック、16は可動部材、17はネジ、18は試験片、19はサンドペーパーベルト、20はゴムロール、21は流れ方向、22は試験片をそれぞれ示す。
【0016】
本発明のヘアライン装飾用シート4は、深絞り加工可能な基体シート1上に形成された図柄層2表面にヘアライン状の凹凸8を有するヘアライン装飾用シート4(図1参照)であって、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけて、JIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸8のピッチ8aが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)8bが0.005〜0.5mmであるものである(図2参照)。
【0017】
基体シート1としては、塩化ビニルフィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルムのほか、ポリプロピレンフィルム、低延伸性ポリエステルフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、アクリロニトリルブタジエンスチレンフィルム、ナイロンフィルムなどを用いることができる。
【0018】
図柄層2は、基体シート1上に設けられる。図柄層2は、樹脂成形品11の表面に文字や図形、記号などを表したり、着色表面を表したりするためのものである。また、図柄層2は、黒色やシルバーメタリック色などのパターンがない全面べた1色のものであってもよく、またパターンがある1色または多色のものであってもよい。あるいは、図柄層2は、透明黄色の全面ベタまたはパターン層と、シルバーメタリック色の全面べたまたはパターン層とを積層して、金色全面ベタまたはパターン層を表現するようにしてもよい。図柄層2は、顔料と樹脂バインダーから構成される顔料インキ層、パール顔料と樹脂バインダーから構成される光輝性顔料層、染料と樹脂バインダーから構成される染料インキ層の群から選ばれる少なくとも一層によって構成される。
【0019】
また、図柄層2は金属薄膜層から構成されるもの、あるいは、金属薄膜層と印刷層との組み合わせから構成されるものでもよい。金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、または鍍金法などで形成する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、または亜鉛などの金属、またはこれらの合金若しくは化合物を使用する。
【0020】
前記のヘアライン状の凹凸は、このような図柄層2表面に設けられている。つまり、このヘアライン装飾用シート4を用いて樹脂成形品11表面をヘアライン装飾して装飾成形品を得る場合、図柄層2が装飾成形品の最表面層となり、基体シート1を介して樹脂成形品11上に設けられる(図8参照)。したがって、本発明のヘアライン装飾用シート4の前記基体シート1は、従来技術と異なり、装飾成形品において剥離除去されることなく樹脂成形品11表面に残る。この基体シート1の剥離に関する従来技術との相違は、本発明のヘアライン装飾用シート4が従来技術の抱える問題を解決するために後述するような製造方法をとることによる。
【0021】
なお、深絞り加工可能な基体シート1上に図柄層2が形成され、この図柄層2上に形成された最上層表面にヘアライン状の凹凸を有するようにしてもよい(図示せず)。この場合、ヘアライン状の凹凸8は図柄層2表面ではなく、最上層表面に設けられている。最上層としては、保護層などがある。最上層の形成方法としては、印刷、塗装のほか、ディッピング、コーターによる塗布などがある。
【0022】
ヘアライン装飾用シート4全体の厚みとしては、50〜2000μmが好ましい。50μmより薄いと、成形樹脂10を射出したとき、成形樹脂10の熱圧によりヘアライン装飾用シート4にしわが生じやすい。2000μmを超えると、ヘアライン装飾用シート4の成形性が劣るため、ヘアライン装飾用シート4を立体形状に加工するのが困難である。特に、50〜700μmが好ましい。この範囲のヘアライン装飾用シート4は、任意の形状に打ち抜いたり、切断したり、成形用金型に挿入したりする作業性がよい。また、ヘアライン装飾用シート4が成形性に優れるので、ヘアライン装飾用シート4を立体形状に加工するのが短時間でできる。700μmを超えると、巻き状態のシートとすることが困難であり、生産性が劣るものとなる。さらに、立体形状に加工するのを射出成形用金型の可動型5上で行う場合は、成形後にヘアライン装飾用シート4の不要な部分のトリミングを行うため、やや薄めの50〜200μmが好ましい。また、立体形状に加工するのを射出成形用金型とは別の金型で行う場合は、立体形状加工成形用金型に挿入する工程が必要となるので、ヘアライン装飾用シート4に剛性が求められ、やや厚めの300〜700μmが好ましい。
【0023】
本発明では、深絞り加工の方法として真空成形法を取り上げ、ヘアライン装飾用シート4を深絞り加工するのに適する温度を調査した結果、基体シート1の材質によって異なるものの、たいていのヘアライン装飾用シート4は110〜180℃付近で加工するのが適当であり、その最も低い加工温度110℃において、長さが1.2倍以上伸びる機械的性質をもつフィルム材料は、絞りの深い立体形状の加工が可能であることが分かった。また、基体シート1が複数のシートを積層した構成であっても、この性質を満足するように材料を選択すれば、深絞り加工が容易なものを得ることができることが分かった。
【0024】
つまり、ヘアライン装飾用シート4を、110℃の環境温度下において幅10mmのヘアライン装飾用シート4の試験片18を一対のチャック14、15を用いてチャック間距離30mm(図10、図11参照)で固定し、試験片18の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけて引張試験を実施したときチャック間距離36mmでも破断することなく、一定のヘアライン形状を保つように構成する(図9〜11参照)ことにより、絞りの深い立体形状に無理なく形状変化させることができるヘアライン装飾用シート4とすることができる。
【0025】
ここで、環境温度とは、試験片18を実際に試験する雰囲気の温度である。環境温度を110℃としたのは、深絞り加工するのに適した温度である110〜180℃の最も低い方の値である110℃を採用したものである。できるだけ低い加工温度で成形した方が図柄層2のインキやヘアライン装飾用シート4の熱劣化を防ぐことができる。また、試験片18を引張する速度を100mm/分としたのは、深絞り加工する場合にヘアライン装飾用シート4が伸ばされるときの速度の最低値を採用したものである。
【0026】
図9〜11に示すように、ヘアライン装飾用シート4の試験片18は、ヘアライン装飾用シート4を幅10mm、一対のチャック間距離30mmで引張試験に供することができる大きさに切断したものである。図9〜11において、上側の一対のチャック14は、試験片18の上端を挟んだ状態でネジ17により固定される。また、下側の一対のチャック15は、試験片18の下端を挟んだ状態でネジ17により固定される。図9に示すように、上側の一対のチャック14は試験装置に固定される一方、下側の一対のチャック15は可動部材16により下向きに100mm/分の速度で下降して試験片18に引張力を作用させる。実際に装飾成形品を得るために製作したヘアライン装飾用シート4の寸法は、音響部品の場合が50mm×150mm程度、自動車部品の場合が120mm×350mm程度であったため、これらのヘアライン装飾用シート4の幅と長さとの比率がほぼ10:30であり、この比率に基づいて試験片18を幅10mm、一対のチャック間距離30mmと設定した。
【0027】
また、市販されているいくつかの音響部品や自動車部品成形品に対して、深絞り加工によりヘアライン装飾用シートが平均どの程度伸ばされるかを測定したところ、だいたい1.2倍程度であることがわかった。これにより30mmの1.2倍、すなわち36mmで評価するのが適切と判断した。
【0028】
また、音響部品や自動車部品成形品に対して施すヘアライン模様として好ましいのは、凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、JIS B 0601−1994に基づく中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるとし、深絞り加工可能なヘアライン装飾用シート4が深絞り加工により装飾効果を損なうか否かは上記1.2倍に伸ばしたときの凹凸のピッチ及び中心平均粗さ(Ra)で評価するのが適切と判断した。
【0029】
このような構成のヘアライン装飾用シート4を得る方法として、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMDの引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシート3にヘアライン状の凹凸8を形成した後、その上に図柄層2を形成し、図柄層2側に深絞り加工可能な基体シート1を積層し、キャリアシート3を剥離除去して図柄層2を基体シート1表面に転写させる(図3〜5参照)。また、前記最上層表面にヘアライン状の凹凸8を有するヘアライン装飾用シート4の場合、上記引裂伝播抵抗値のキャリアシート3にヘアライン状の凹凸8を形成した後、その上に最上層を構成する層及び図柄層2を順次形成し、図柄層2側に深絞り加工可能な基体シート1を積層し、キャリアシート3を剥離除去して最上層を構成する層及び図柄層2を基体シート1表面に転写させる(図示せず)。
【0030】
ヘアライン加工の方法としては、図12に示すように、回転するサンドペーパーベルト19を巻いたロールとゴムロール20との間に未加工のキャリアシート3を通し、サンドペーパーベルト19を巻いたロールをキャリアシート3の流れ方向21に逆らって回転させることによりキャリアシート3の片面を削ってヘアライン状の凹凸8を形成する等の方法が用いられる。
【0031】
上記環境温度とは、試験片22を実際に試験する雰囲気の温度である。環境温度を23℃としたのは、実際にヘアライン加工する際の温度がほぼその温度に近いためである。
【0032】
また、上記引裂伝播抵抗値とは、図13に示すような形状及び寸法の直角型の試験片22を一対のチャック14、15を用いてチャック間に固定し、試験片18の一端を200mm/分の一定速度で荷重をかけて引張試験を実施したときの最大応力値を試験片22の厚みで割った数値である。図13において、上側の一対のチャック14は、試験片22の上端を挟んだ状態でネジ17により固定される。また、下側の一対のチャック15は、試験片22の下端を挟んだ状態でネジ17により固定される。図13に示すように、上側の一対のチャック14は先に図9に示したのと同様の試験装置に固定される一方、下側の一対のチャック15は可動部材16により下向きに200mm/分の速度で下降して試験片22に引張力を作用させる。
【0033】
上記引裂伝播抵抗値が0.5N/mm未満である場合には、ヘアライン加工の際にキャリアシート3が破れるおそれがある。なお、キャリアシート3の引裂伝播抵抗値はキャリアシート3のMD(材料が機械で連続的に加工される場合の当該材料の走行方向)とTD(幅方向)とでは異なるが、前記したヘアライン加工によって形成される線状の凹凸がMDに沿って形成されるため(図12参照)、MDの引裂伝播抵抗値がキャリアシート3選定の基準となる。なお、上記引裂伝播抵抗値が50N/mmを超えると、サンドペーパーベルト19を巻いたロールによりキャリアシート3が削られにくくなるため、ヘアライン加工をするのにキャリアシート3の送り速度を落さねばならない。つまり、ヘアライン加工に時間がかかり生産性が低下する。したがって、生産性よくヘアライン加工を行なうには、引裂伝播抵抗値が50N/mm以下であるのが好ましい。
【0034】
キャリアシート3の材質としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリサルフォンフィルムなどがある。キャリアシート3はヘアライン装飾用シート4の製造工程において剥離除去されるものであるため、安価な二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いるのが好ましい。
【0035】
キャリアシート3の厚みは、10〜300μmの範囲が好ましい。10μm未満であるとヘアライン加工によってキャリアシート3が切れやすくなるおそれがあり、300μmを超えると輪転印刷機に設置するのが困難になり生産性が低下する。特に、厚さ25〜50μmのキャリアシート3は、ヘアライン加工およびヘアライン装飾用シート4に貼り合せたり剥離したりするのに作業性がよく、より好ましい。このように、数百μmの基体シート1に直接図柄層2を印刷形成する場合にくらべて、厚みの薄いキャリアシート3を使用することにより、多色刷り輪転機で印刷生産することが可能であり、量産性が向上する。
【0036】
図柄層2は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、またはスクリーン印刷法などの通常の印刷法や、ロールコート法、またはスプレーコート法などのコート法などにより形成するとよい。図柄層2の厚みとしては、0.1〜20μmが好ましい。通常の印刷法によれば、この範囲となる。
【0037】
次に、キャリアシート3の図柄層2側に基体シート1を積層する(図3、図4参照)。
【0038】
キャリアシート3の図柄層2側に基体シート1を積層するには、図柄層2上または基体シート1上に、必要に応じて熱可塑性樹脂からなる接着層を形成し、キャリアシート3と基体シート1とを積層して片面または両面から加熱しながら圧力を加えて接着する熱ラミネート法を採用するとよい。なお、積層に用いるキャリアシート3表面には離型処理を施して図柄層2等が剥離しやすいようにする。ただし、あまり剥離しやすいようだとキャリアシート3上に図柄層2等を保持することが事実上できなくなるので、5〜100N/cm程度の適度な剥離強度を有するように調節して接着する。
【0039】
次いで、キャリアシート3を剥離除去して基体シート1に図柄層2、あるいは最上層を構成する層及び図柄層2を転写することにより(図5参照)ヘアライン装飾用シート4を得ることができる。
【0040】
また、ヘアライン装飾用シート4の成形樹脂10に接着される面、つまりヘアライン状の凹凸8を呈する面とは反対の面の接着性を向上させるために、接着層を設けてもよい。接着層は、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、またはウレタン樹脂などから構成していてもよい。
【0041】
次に、上に述べたような構成のヘアライン装飾用シート4を用いて絞りの深い立体形状成形品を製造する方法について説明する。
【0042】
まず、ヘアライン装飾用シート4を射出成形用の金型である可動型5の表面にクランプ部材によりセットする(図6参照)。
【0043】
次いで、ヘアライン装飾用シート4を射出成形用の可動型5の表面にセットした後に、射出成形用の可動型5に形成された真空吸引孔12を利用して、ヘアライン装飾用シート4を可動型5のキャビティ形成面7に沿わせるように真空吸引することにより、射出成形用の可動型5の凹部すなわちキャビティ13のキャビティ形成面7に沿うように絞りの深い立体形状に加工する。具体例としては、可動型5と固定型6との間に挿入した加熱板などで、可動型5の表面にセットしたヘアライン装飾用シート4をその軟化点以上に加熱して軟化させ、射出成形用の可動型5の凹部とヘアライン装飾用シート4との間の空間を密閉して真空吸引孔12から排気して真空吸引し、射出成形用の可動型5の凹部内面(キャビティ形成面7)にヘアライン装飾用シート4を密着させる方法がある。絞りの深い立体形状に加工する際、あるいはクランプ部材でヘアライン装飾用シート4を押さえ付けて固定する際に、ヘアライン装飾用シート4の不要部分の打抜き加工をしてもよい。
【0044】
上記方法に代えて、ヘアライン装飾用シート4を射出成形用の可動型5の表面にセットする前に、射出成形用の可動型5と固定型6とは別の深絞り加工成形用型を用いてヘアライン装飾用シート4をあらかじめ所望の形状に深絞り加工し、また所望の形状に打抜き加工したのち、射出成形用の可動型5の凹部内に、深絞り加工されたヘアライン装飾用シート4をはめ込むようにしてもよい。立体形状に加工する方法としては、真空成形法や圧空成形法、熱せられたゴムを押しつける押圧成形法、またはプレス成形法などがある。なお、立体形状に加工する際に同時に打抜き加工をしてもよい。
【0045】
次に、固定型6に対して可動型5を型閉めして溶融状態の成形樹脂10を固定型6のゲート部9からキャビティ13内に射出し、成形樹脂10を固化させてキャビティ13内で樹脂成形品11を形成すると同時にその表面にヘアライン装飾用シート4を一体化接着させる(図7参照)。なお、このとき成形樹脂10によってヘアライン装飾用シート4に熱圧が加えられても、ヘアライン形状の凹凸8が潰れることはない。なぜなら成形樹脂10によって熱が加えられるのはほんの一瞬であり、基体シート1側に加えられた熱が伝導して図柄層に到達するまでの間に充分に冷えてしまい、圧力で変形するほど図柄層が軟化しないためである。
【0046】
その後、樹脂成形品11を可動型5から取り出したのち、樹脂成形品11に接着したヘアライン装飾用シート4のうち不要な部分を除去する(図8参照)。なお、上記したようにあらかじめ所望の形状に打ち抜き加工していた場合には、ヘアライン装飾用シート4の不要な部分を除去する作業は不要である。
【0047】
【実施例】
(実施例1) 以下の条件で、ポリカーボネート樹脂製自動車ヒータコントロールパネルを製造した。
【0048】
厚さ25μmの離型処理がされた二軸延伸ポリエステルフィルムをキャリアシートとし、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMDの引裂伝播抵抗値を測定したところ、2.5N/mmであった。このようなキャリアシートの表面を図12に示すような装置によりヘアライン加工することにより、ピッチ0.2mm、中心平均粗さ(Ra)が0.1mmのヘアライン状に凹凸を形成した。このヘアライン加工面上に、黒、赤、青、白のアクリル樹脂インキを用いて図柄層を形成し、厚さ70μmのポリカーボネートフィルムを基体シートとして図柄層と接するよう積層し、キャリアシートの背面から230℃に熱したロールにより押圧した後、冷却してキャリアシートを剥がし、ヘアライン装飾用シートを得た。
【0049】
このようにして得たヘアライン装飾用シートは、図柄層の表面にヘアライン状の凹凸8が形成されており、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたところ、上記図柄層表面の凹凸はピッチが0.3mm、中心平均粗さ(Ra)が0.07mmと、ヘアラインとして充分なものであった。
【0050】
以上のようにして得られたヘアライン装飾用シートを、射出成形用の可動型内にセットして深絞り形状に真空成形し、型閉め後、ポリカーボネート成形樹脂をキャビティ内に射出し、成形樹脂を固化させて樹脂成形品を形成すると同時にその表面にヘアライン装飾用シートを一体化接着させ、ポリカーボネート樹脂製自動車ヒータコントロールパネルを得た。この自動車ヒータコントロールパネルは、表面に充分なヘアライン模様を呈するものであった。
【0051】
(実施例2) 以下の条件で、金属メッキ調の音響機器の筐体を製造した。
【0052】
厚さ25μmの離型処理がされた二軸延伸ポリエステルフィルムをキャリアシートとし、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMDの引裂伝播抵抗値を測定したところ、2.3N/mmであった。このようなキャリアシートの表面を図12に示すような装置によりヘアライン加工することにより、ピッチ0.2mm、中心平均粗さ(Ra)が0.1mmのヘアライン状に凹凸を形成した。その上に、ウレタンアクリレート樹脂からなる透明ハードコートインキをコーティングし、厚み30nmの金属蒸着層を図柄層として形成し、その上にビニル樹脂からなるインキを用いて接着層を形成した。
【0053】
次いで、接着層にウレタン樹脂からなるドライラミネート接着剤を用いて、厚さ500μm厚のアクリロニトリルブタジエンスチレンシートを基体シートとして貼り合わせた後、キャリアシートを剥がし、ヘアライン装飾用シートを得た。
【0054】
このようにして得たヘアライン装飾用シートは、透明ハードコートインキ層表面にヘアライン状の凹凸が形成されており、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたところ、上記透明ハードコートインキ層表面の凹凸は、ピッチが0.2mm、中心平均粗さ(Ra)が0.05mmと、ヘアラインとして充分なものであった。
【0055】
以上のようにして得られたヘアライン装飾用シートを、所望の深絞り形状に真空成形法により深絞り加工した後、不要な部分をレーザー加工により切断除去した。
【0056】
上記ヘアライン装飾用シートを、射出成形用の可動型内にセットして型閉め後、アクリロニトリルブタジエンスチレン成形樹脂をキャビティに射出し、アクリロニトリルブタジエンスチレン成形樹脂を固化させて樹脂成形品を形成すると同時にその表面にヘアライン装飾用シートを一体化接着させ、透明ハードコートインキ部と金属メッキ調部からなる音響機器の筐体を得た。この音響機器の筐体は、表面に充分なヘアライン模様を呈するものであった。
【0057】
【発明の効果】
本発明のヘアライン装飾用シートとその製造方法は、前記した構成からなるので、次のような効果を有する。
【0058】
すなわち、本発明のヘアライン装飾用シートは、本発明のヘアライン装飾用シートは、深絞り加工可能な基体シート上に形成された図柄層表面にヘアライン状の凹凸を有するヘアライン装飾用シート、あるいは深絞り加工可能な基体シート上に図柄層が形成され、この図柄層上に形成された最上層表面にヘアライン状の凹凸を有するヘアライン装飾用シートであって、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしても破断することなく、一定のヘアライン形状を保つように構成したので、ヘアライン装飾用シートの成形性が高く、深絞り成形品に対して用いる場合であっても深絞り加工が容易に行えるものである。
【0059】
また、上記引張試験でチャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるので、このヘアライン装飾用シートを用いた深絞り成形品は充分なヘアライン模様を呈することができる。
【0060】
また、本発明のヘアライン装飾用シートの製造方法は、23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMDの引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシートに、ヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に図柄層形成するか、あるいは最上層を構成する層及び図柄層を順次を形成し、図柄層側に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して図柄層等を基体シート表面に転写させるように構成したので、ヘアライン加工ができない材質の基体シートであっても、所望のヘアライン模様を有するヘアライン装飾用シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘアライン装飾用シートの一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のヘアライン装飾用シートのヘアライン部分の拡大部分を示す断面図である。
【図3】本発明のヘアライン装飾用シートの製造方法の工程の一例を示す断面図である。
【図4】本発明のヘアライン装飾用シートの製造方法の工程の一例を示す断面図である。
【図5】本発明のヘアライン装飾用シートの製造方法の工程の一例を示す断面図である。
【図6】本発明のヘアライン装飾用シートを用いて装飾成形品を製造する方法の工程の一例を示す断面図である。
【図7】本発明のヘアライン装飾用シートを用いて装飾成形品を製造する方法の工程の一例を示す断面図である。
【図8】本発明のヘアライン装飾用シートを用いて得た装飾成形品を示す断面図である。
【図9】ヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置を示す斜視図である。
【図10】ヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置の試験片を固定する部分を示す平面図である。
【図11】ヘアライン装飾用シートの引張試験を行なう装置の試験片を固定する部分を示す断面図である。
【図12】キャリアシートへのヘアライン加工方法の実施例を示す斜視図である。
【図13】キャリアシートの引裂伝播抵抗値の測定に用いる直角型の試験片を固定する部分を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基体シート
2 図柄層
3 キャリアシート
4 ヘアライン装飾用シート
5 可動型
6 固定型
7 キャビティ形成面
8 ヘアライン状の凹凸
8a ピッチ
8b 中心平均粗さ(Ra)
9 ゲート部
10 成形樹脂
11 樹脂成形品
12 真空吸引孔
13 キャビティ
14 チャック
15 チャック
16 可動部材
17 ネジ
18 試験片
19 サンドペーパーベルト
20 ゴムロール
21 流れ方向
22 試験片
Claims (6)
- キャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に図柄層を形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して図柄層を該基体シート表面に転写させることにより、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とするヘアライン装飾成形品の製造方法。
- キャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に最上層を構成する層 及び図柄層を順次形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して最上層を構成する層及び図柄層を基体シート表面に転写させることにより、110℃の環境温度下において、幅10mmのヘアライン装飾用シートの試験片を一対のチャック間距離30mmで固定し、試験片の一端を100mm/分の一定速度で荷重をかけてJIS K 7127の引張試験を実施し、チャック間距離36mmまで伸ばしたときのヘアライン状の凹凸のピッチが0.1〜0.5mm、中心平均粗さ(Ra)が0.005〜0.5mmであるヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とするヘアライン装飾成形品の製造方法。
- 23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMD(材料が機械で連続的に加工される場合の当該材料の走行方向)の引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に図柄層を形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して図柄層を該基体シート表面に転写させてヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とする請求項1記載のヘアライン装飾成形品の製造方法。
- 23℃の環境温度下におけるJIS Z 1702の測定方法によるMD(材料が機械で連続的に加工される場合の当該材料の走行方向)の引裂伝播抵抗値が0.5N/mm以上であるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に最上層を構成する層及び図柄層を順次形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して最上層を構成する層及び図柄層を基体シート表面に転写させてヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とする請求項2記載のヘアライン装飾成形品の製造方法。
- 二軸延伸ポリエステルフィルムまたは二軸延伸ポリプロピレンフィルムであるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に図柄層を形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して図柄層を該基体シート表面に転写させてヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とする請求項1または請求項3に記載のヘアライン装飾成形品の製造方法。
- 二軸延伸ポリエステルフィルムまたは二軸延伸ポリプロピレンフィルムであるキャリアシートにヘアライン状の凹凸を形成した後、その上に最上層を構成する層及び図柄層を順次形成し、図柄層上に深絞り加工可能な基体シートを積層し、キャリアシートを剥離除去して最上層を構成する層及び図柄層を基体シート表面に転写させてヘアライン装飾用シートを得、該ヘアライン装飾用シートを深絞り加工後、射出成形と同時にヘアライン形状の凹凸を成形品表面に形成することを特徴とする請求項2または請求項4に記載のヘアライン装飾成形品の製造方法。
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