JP3761026B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ通信機能及びインターネットファクシミリ通信機能の一方又は双方の機能を備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ通信機能及びインターネットファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置において、外部から電子メールを受信した際に、受信した電子メールに含まれる転送命令及び転送先情報を読み出し、前記転送命令に従って、受信した原稿を前記転送先情報が指定する宛先へ送信するものがある(例えば、特許文献1。)。
【0003】
また、複数の転送条件と、転送先及び転送可能時間帯とをテーブル上に関連付けて記憶し、転送条件を満たすファクシミリや電子メールを受信したときに、当該転送条件に関連付けて記憶した転送先に対し転送を行うファクシミリ装置がある(例えば、特許文献2。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−151890号公報(第4頁、第3−5図)
【0005】
【特許文献2】
特開2001−186321号公報(第5−6頁、第2図、第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したファクシミリ装置によれば、送信側において電子メール、ファクシミリ情報の中に前記した情報を記述したり、テーブルの条件を設定することで、原稿を要求する宛先へ自動的に転送させることができるものの、ファクシミリ装置が複数の原稿を一度に受信したときは、受信した原稿の種類にかかわらず、受信した順序に原稿の転送処理が行われる。このため、ファクシミリ装置が、転送することに緊急性を要する原稿とともに、他の転送すべき原稿を受信した場合や、ファクシミリ装置に受信原稿の転送ジョブが多数蓄積されている場合には、緊急性を要する原稿の転送処理をただちに実行することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、原稿の緊急性、重要度等に応じて優先的に原稿の処理を行わせることが可能なファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のファクシミリ装置は、所定形式で記載された、受信データの処理優先度の高さを示す情報である処理優先度指定情報を受信データから抽出する手段と、抽出した前記処理優先度指定情報を前記受信データに基づき生成するジョブに関連付けて記憶する手段と、ジョブキューに複数のジョブが配置される場合に各ジョブに関連付けられた前記処理優先度指定情報に基づいて、前記ジョブキューに配置されるジョブの処理順序を構成する手段と、抽出した前記処理優先度指定情報の示す処理優先度の高さが、予め設定された処理優先度の高さを超える場合に、前記受信データの処理結果を送信する手段と、を備え、前記ジョブに関連付けて記憶する手段は、前記処理優先度指定情報を受信データから抽出する手段が、前記処理優先度指定情報を抽出できない場合に、受信データの受信条件と関連付けて予め設定された処理優先度指定情報を前記受信データに基づき生成するジョブに関連付けて記憶することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置について図面に基づき説明する。図1にこのファクシミリ装置1の具体的な構成例を示す。すなわち、ファクシミリ装置1は、CPU(中央処理装置)2、RAM(ランダムアクセスメモリー)3、ROM(リードオンリーメモリー)4、コーデック5、2個のモデム6、2個のNCU(ネットワークコントロールユニット)7、読取部8、記録部9、操作部10、LANI/F11及び報知ブザー12を備えたものであって、各部2乃至12は通信可能にバス13によって接続されている。
【0014】
前記CPU2は、所定のプログラムに従って、このファクシミリ装置1を構成する各部を制御する。
【0015】
前記RAM3は、画データ、後述する処理優先度指定テーブル、処理指定テーブル等を記憶する記憶部として、また、一時的に蓄積される諸データの記憶部として機能する。
【0016】
前記ROM4は、CPU2によりこのファクシミリ装置1の各部の動作が制御されるための各種プログラムを記憶している。
【0017】
前記コーデック5は、画データを送信のためにMH、MR、MMR方式等により符号化し、受信した画データを復号する。また、コンピュータで一般的に使われている画像フォーマットであるTIFF(Tagged Image File Format)形式にも対応して画データを符号化、復号する。
【0018】
前記モデム6は、例えばITU−T(国際電気通信連合)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行うものであり、前記NCU7は、電話回線を制御してモデム6とPSTN(公衆交換電話網)14とを接続したり切ったりする回線網制御装置である。モデム6とNCU7は2セット設けられており、ファクシミリ装置1は同時に2回線使用できるようになっている。
【0019】
前記読取部8は、原稿の画像データを読み取って、白黒2値化した画データ等を出力する。
【0020】
前記記録部9は、例えば電子写真方式のものからなり、受信した画データ等を記録紙上に記録する。
【0021】
前記操作部10は、このファクシミリ装置1の状態に関する情報、各種操作指示画面等を表示するディスプレイ10a、ファクシミリ番号等を入力するためのテンキー、メールアドレスや各種情報を入力する文字入力キー、スタートキー、カーソルキー等を具備する操作キー10bからなり、オペレータによる各種操作はこの操作部10から行われる。
【0022】
前記LANI/F11は、LAN(ローカルエリアネットワーク)15とのインターフェイスを備えており、このLAN15とファクシミリ装置1とを通信可能に接続している。
【0023】
前記報知ブザー12は、CPU2の命令により報知音を発生し、オペレータにエラーの発生を報知するものである。この報知ブザー12としては、例えば所定の音声情報を発音するスピーカやベル等を使用することができる。
【0024】
上記に説明した構成を備えるファクシミリ装置1は、G3ファクシミリ通信機能のほか、原稿の画データを電子メール添付ファイルとして送受信するインターネットファクシミリ通信機能と、同じくLAN15に設置されたクライアントPC16と共にクライアント/サーバシステムを構築するためのサーバ機能を備えている。したがって、ファクシミリ装置1は、PSTN14を通じて他のファクシミリ端末装置(不図示)から受信した画データを電子メールやG3ファクシミリにて転送したり、LAN15に設置されたルータ18、メールサーバ17等を通じて他の電子メール送信端末装置(不図示)から受信した電子メールを電子メール又はG3ファクシミリにて転送することができる。また、他のファクシミリ端末装置や電子メール送信端末装置から受信した受信データを所定のプロトコルにてクライアントPC16へ転送したり、反対にクライアントPC16から受信した原稿等の受信データをG3ファクシミリや電子メールにて転送することもできる。
【0025】
このように複数の通信機能を通じて原稿等のデータを受信するファクシミリ装置1は、受信データの処理をその受信データに含まれる所定形式で記載された情報や後述する受信条件に基づいて決定し実行する手段を備える。
【0026】
ファクシミリ装置1が受信データに含まれる所定形式で記載された情報に基づいてその受信データの処理を決定し実行する場合は、所定形式で記載された処理指定情報を受信データから抽出し、抽出したその処理指定情報に基づいて、当該受信データの処理を実行する。図2に示すように、ファクシミリ装置1は、例えば受信データが電子メール20である場合、前記処理指定情報として「処理:」及び、これに続けて記載された「転送」、「印刷」又は「保存」からなる形式の情報を電子メール(受信データ)20の本文20aから抽出し、「処理:」に続いて記載された処理を当該受信データに対して行う。また、受信データがG3ファクシミリデータである場合にあっては、CCITT勧告T.30の伝送制御手順に非標準信号として含まれる情報から前記した「処理:」及び、これに続けて記載された「転送」等からなる処理指定情報を抽出して当該受信データの処理を実行する。さらに又、受信データがクライアントPC16から受信したものである場合にあっては、サーバ/クライアントシステム間でやり取りされる通信プロトコルの所定領域から前記した処理指定情報を抽出して当該受信データの処理を行う。
【0027】
なお、本実施の形態に係るファクシミリ装置1は、前記した「処理:転送」、「処理:印刷」及び「処理:保存」を処理指定情報としてみなし、これに基づいて処理動作を決定し実行するが、処理指定情報の記載形式は上記形式に限定されずともよく、ファクシミリ装置1が他の情報と識別して抽出することができる形式のものであればよい。
【0028】
ファクシミリ装置1が受信条件に基づいて受信データの処理を決定する場合は、図3(a)に示すような、RAM3の所定領域に形成された処理指定テーブル21を参照する。この処理指定テーブル21は「条件」欄に格納された各種受信条件に関連付けて、受信データに対して実行する処理指定情報を対応するレコードの「処理」欄に設定(記憶)するものであって、オペレータの操作部10等からの操作により各種受信条件及び処理を設定することができるようになっている。「条件」欄に、受信データの送信元アドレス、電話番号、クライアントID等を設定することで、設定したアドレスや電話番号からファクシミリ、電子メール等を受信したときに、対応するレコードの「処理」欄に設定された処理指定情報が指定する処理が実行される。更に、その処理が転送などである場合にあっては、対応するレコードの「転送先」欄に設定された宛先へ当該受信データが転送される。なお、「条件」欄に設定される受信条件や「処理」欄に設定される処理指定情報は上記した種類や形式に限定されずともよく、更に他の条件や処理指定情報を設定できるようにしてもよい。
【0029】
また、ファクシミリ装置1は、複数の受信データに対して同一処理を実行する場合や、先に受信した受信データの実行待ちジョブがジョブキューに蓄積されている場合に、これら複数の受信データの処理優先度を各受信データに含まれる所定形式で記載された情報や後述する受信条件に基づいて処理優先度を決定し、その順序に受信データの処理を実行する手段をも備えている。
【0030】
ファクシミリ装置1が受信データ内に含まれる所定形式で記載された情報に基づいて受信データの処理優先度を決定する場合は、所定形式で記載された処理優先度指定情報を受信データから抽出し、抽出したその処理優先度指定情報に基づいて、当該受信データの処理優先度を決定する。図2に示すように、ファクシミリ装置1は、例えば受信データが電子メール20である場合、前記処理優先度指定情報として、「処理優先度:」及び、これに続けて記載された「高」、「中」、「低」の何れかからなる形式の情報を電子メール(受信データ)20から抽出し、「処理優先度:」に続いて記載された情報を「高」、「中」、「低」の順に優先度が高いとみなしてジョブキューに配置するジョブの処理順序を構成する。また、受信データがG3ファクシミリデータである場合にあっては、CCITT勧告T.30の伝送制御手順に非標準信号として含まれる情報から前記した「処理優先度:」及びこれに続けて記載された「高」等からなる処理優先度指定情報を抽出して当該受信データの処理優先度を決定する。さらに又、受信データがクライアントPC16から受信したものである場合にあっては、サーバ/クライアントシステム間でやり取りされる通信プロトコルの所定領域から前記した処理優先度指定情報を抽出して当該受信データの処理優先度を決定する。
【0031】
なお、本実施の形態に係るファクシミリ装置1は、前記した「優先度:高」、「優先度:中」、「優先度:低」を処理優先度指定情報として受信データから抽出するようになっているが、処理優先度指定情報の記載形式は上記形式に限定されずともよく、ファクシミリ装置1が他の情報と識別して抽出することができる形式のものであればよい。例えば「○○の件 大至急」、「○○の件 至急」等や、受信データが電子メールである場合にあっては、メールヘッダ20bに、先頭に「X−」をつけた拡張ヘッダ形式にて記載された「X−Priority:1」、「X−Priority:2」、「X−Priority:3」、「X−Priority:4」等を処理優先度指定情報として抽出するようにしてもよい。
【0032】
ファクシミリ装置1が受信条件に基づいて受信データの処理優先度を決定する場合は、図3(b)に示すような、RAM3の所定領域に形成された処理優先度指定テーブル22を参照する。この処理優先度指定テーブル22は、「条件」欄に格納された各種受信条件に関連付けて、対応するレコードの「処理優先度」欄に受信データの処理優先度を指定する処理優先度指定情報が関連付けて設定(記憶)されるものであって、オペレータの操作部10等からの操作により各種受信条件及び処理優先度指定情報が設定されるようになっている。該テーブル22の「条件」欄に、受信データの送信元アドレス、電話番号、クライアントID、受信データに画データが添付されているかどうか等を設定することで、設定したアドレスや電話番号から電子メールやファクシミリを受信したり、受信データに画データが添付されているかどうかによって、対応するレコードの「処理優先度」欄に設定された処理優先度指定情報が参照され、生成されたジョブに処理優先度指定情報が関連付けて記憶されるようになっている。なお、「条件」欄に設定される受信条件や「処理優先度」欄に設定される処理優先度指定情報は上記した種類や形式に限定されずともよく、更に他の種類の条件を設定できるようにしたり、処理優先度指定情報の段階を増減させたりしてもよい。
【0033】
以下、ファクシミリ装置1が電子メール、G3ファクシミリ或いはクライアントPC16からの転送命令を受信したときに実行する動作について、図4、5、6及び10に示すフローチャートに基づき説明する。なお、これらフローチャートに基づいて説明するファクシミリ装置1の動作は、ROM4に記憶されている制御プログラムに基づきCPU2の発行する命令に従って行われる。
【0034】
ファクシミリ装置1は、電子メール、ファクシミリ等のデータを1又は複数受信すると(S1)、各受信データの処理優先度を決定する(S2)。前記S2においては、ファクシミリ装置1は、各受信データに対して、図5のフローチャートに示す動作を実行する。すなわち、受信データから処理優先度指定情報である「優先度:高」、「優先度:中」、「優先度:低」の抽出を試み、受信データに処理優先度指定情報が含まれる場合は(S51)、それを抽出する(S52)。そして抽出した処理優先度指定情報を当該受信データに関連付けて記憶する(S53)。
【0035】
前記S51において受信データに処理優先度指定情報が含まれず抽出できなかった場合は(S51:NO)、受信データの受信条件が処理優先度指定テーブル22(図3(b)参照)の「条件」欄に設定された何れかの条件を満たすか否かを判断し(S54)、満たす場合は、当該条件に関連付けて「処理優先度」欄に設定(記憶)された処理優先度指定情報を当該受信データに関連付けてRAM3に記憶する(S55)。
【0036】
前記S54において受信データの受信条件が処理優先度指定テーブル22の「条件」欄に設定された何れの条件をも満たさないと判断したときは、処理優先度指定情報として、処理優先度として最低段階を示す「処理優先度:低」を受信データに関連付けてRAM3に記憶する(S56)。
【0037】
前記S2の動作に次いで、ファクシミリ装置1は、前記S1で受信した各受信データの処理を決定する(S3)。S3におけるファクシミリ装置1の動作を更に詳細に説明する。図6のフローチャートに示すように、受信データから、処理指定情報である「処理:転送」、「処理:保存」、「処理:印刷」等の抽出を試み、受信データに処理指定情報が含まれる場合には(S101)、それを抽出し(S102)、抽出した処理指定情報に基づいて処理を決定する(S103)。
【0038】
一方、前記S101において、受信データに処理指定情報が含まれないと判断したときは(S101:NO)、受信データの受信条件が処理指定テーブル21(図3(a)参照)の「条件」欄に設定された何れかの条件を満たすか否かを判断し(S104)、満たす場合は、当該条件に関連付けて処理指定テーブルの「処理」欄に設定(記憶)された処理指定情報に基づいて処理を決定する(S105)。
【0039】
また、前記S104において、受信データの受信条件が処理指定テーブル21の「条件」欄に設定された何れの条件をも満たさないと判断したときは、機器設定情報に基づいて、処理を決定する(S106)。なお、機器設定情報は、ファクシミリ装置1の各種設定状態を記憶した情報であり、受信データの印刷、所定宛先への配信、保存等の実行の要否をこの機器設定情報によって設定することができる。
【0040】
前記S3の動作、すなわち、ファクシミリ装置1が各受信データの処理を決定した後、決定した受信データの処理に対応するジョブを生成するとともに、前記S53、S55、又はS56において当該受信データに関連付けられた優先度指定情報をジョブに関連付けて記憶する(S4)。
【0041】
そして、生成したジョブをジョブキューに配置するともに、複数のジョブを同時にジョブキューに配置する場合は、或いは、ジョブキューに他の未実行ジョブが先に蓄積されており複数のジョブがジョブキューに配置されることとなる場合は、各ジョブに関連付けられた処理優先度指定情報が指定する処理優先度の順序に従ってジョブが実行されるように、ジョブキューに配置されるジョブ(先に蓄積されているジョブを含む)の処理順序を構成する(S5)。
【0042】
例えば、ファクシミリ送信(転送)ジョブが生成され、生成されたジョブがジョブキューに配置される場合について具体例を挙げると、図7(a)に示すように、ジョブキュー23内に実行中のジョブ24A及び未実行のジョブ24Bが蓄積されている場合は、先にジョブキュー23に蓄積されているジョブ24B(以下「先蓄積ジョブ」という。)に関連付けられた処理優先度指定情報X1と、新たに前記S4で生成された新規ジョブ25A、25Bにそれぞれ関連付けられた処理優先度指定情報X2、X3とを対比し、図7(b)に示すように、処理優先度指定情報X1、X2、X3が示す処理優先度の高い順序にジョブ24、25A、25Bが実行されるように、ジョブキュー23に配置されるジョブ24、25A、25Bの処理順序が構成される。
【0043】
また、図8(a)に示すように、先蓄積ジョブ24Bと新規ジョブ25Cの処理優先度指定情報X4が一致する場合は、図8(b)に示すように、先蓄積ジョブ24Bが先に実行されるように、ジョブキュー23内でこれらジョブ24B、25A、25Cの処理順序が構成される。
【0044】
また、図9(a)に示すように、新規ジョブ25A、25Bがジョブキュー23に配置される際に、ジョブキュー23内に前記した未実行の先蓄積ジョブ24Bがない場合には、図9(b)に示すように、新規ジョブ25A、25Bに関連付けられた処理優先度指定情報X2、X3に基づいて、処理優先度の高い順序で処理されるようにジョブキュー23に配置されるジョブの処理順序が構成され、間もなく図9(c)に示すように、最も処理優先度の高いジョブ25Bの実行が開始される。
【0045】
つぎに、ファクシミリ装置1は、前記S5においてジョブキュー23に配置された各ジョブごとに、図10のフローチャートに示す処理動作を実行する。すなわち、ジョブキュー23にジョブ24B、25A、25B等を配置したとき(S151)、配置したジョブ24B、25A、25B等に関連付けた処理優先度指定情報X1、X2、X3等から、受信データの処理優先度が予め設定された処理優先度の高さを超える場合、例えば処理優先度指定情報が「処理優先度:高」である場合に(S152)、当該処理を監視し、「処理優先度:中」又は「処理優先度:小」の場合に一連の動作を終了する(S152:NO)。
【0046】
ジョブキュー23に配置したジョブ24B、25A、25B等の処理が完了したときは(S153)、処理が完了した旨を送信元に通知する処理完了通知を、受信データの処理結果として、送信元から受信した際の通信プロトコルと同じ通信プロトコルで返信する(S154)。なお、前記処理完了通知の返信は、例えば、処理の完了を知らせる内容(例えば、「転送が完了しました。」、「印刷が完了しました。」等)を含むテキスト又はイメージデータをRAM3に予め蓄積しておき、処理が完了したときに、これをRAM3から読出し、前記通信プロトコルに対応するデータ形式に変換して、前記通信プロトコルにて返信することにより行われる。また、前記S154における、受信データの処理結果としての処理完了通知の送信先は、送信元のほか、管理者や特定の宛先等であってもよい。
【0047】
一方、前記S153において、処理が完了していないと判断したときは、当該処理に関連する部分、例えば印刷処理にあっては記録部3等、にエラーが発生しているか否かを判断し(S155)、発生している場合はその旨を知らせるために、報知ブザー12から報知音を発生するとともに、その旨の内容として、例えば「処理緊急度の高い原稿が印刷できません。直ちに、記録紙の補充を行ってください。」、「処理緊急度の高い原稿が未処理のままです。直ちに、コード番号***のエラーの解除を行ってください。」など、エラーの発生により処理緊急度(優先度)の高い原稿の処理が行うことができない状態にある旨をディスプレイ10a等に出力する(S156)して、オペレータにその旨を通知する。そして、エラーの解除が検出されると(S157)、前記S153へ移行して、前記したS153以降の動作を行い、エラー解除が所定時間経過しても検出されないときは(S158)、エラーの発生により受信データの処理ができない旨を送信元に通知するエラー発生通知を、受信データの処理結果として、送信元から受信した際の通信プロトコルと同じ通信プロトコルで返信する(S159)。なお、前記エラー発生通知は、前記した処理完了通知と同様に、例えば「エラーの発生により受信データを転送できません。」等を含むテキストデータをRAM3に予め蓄積しておき、エラー解除が所定時間経過しても検出されないときに、これをRAM3から読出し、返信することにより行われる。また同様に、前記S159における、受信データの処理結果としてのエラー発生通知の送信先は、送信元のほか、管理者や特定の宛先等であってもよい。
【0048】
以上の説明から明らかなように、ファクシミリ装置1によれば、ファクシミリ装置1が2回線同時にG3ファクシミリを受信したり、メールサーバ17から多数の電子メールを一度にダウンロードしたり、或いは、短時間の間に多数の受信を行うことで、複数のジョブがジョブキュー23に蓄積されることになっても、送信側ユーザは、送信した原稿の処理を他の原稿に優先して処理させることができる。また、ファクシミリ装置1にエラーが発生し緊急度の高い受信データの処理を行うことができない事態が生じると、処理優先度報知ブザー12の報知音によって、ファクシミリ装置1のオペレータはエラーの発生を知らされるので、迅速な対処が可能となる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載のファクシミリ装置によれば、送信側において送信データに処理優先度指定情報を含ませておくことにより、本装置において多数のジョブがジョブキューに蓄積されるような事態が発生しても、送信した原稿をその他の原稿に優先して処理させることが可能である。
【0050】
また、抽出した処理優先度指定情報の示す処理優先度の高さが、予め設定された処理優先度の高さを超える場合に、受信データの処理結果が送信されるので、原稿の処理が正常に完了したか否かを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の構成例を示したブロック図である。
【図2】受信データの一例として処理指定情報又は処理優先度指定情報を含む電子メールの記述例を示した図である。
【図3】処理指定テーブル及び処理優先度指定テーブルの例を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置が電子メールやファクシミリ等のデータを受信した際に実行する動作を示したフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにおいて、各受信データの処理優先度を決定する際の詳細動作を示したフローチャートである。
【図6】図4のフローチャートにおいて、各受信データの処理を決定する際の詳細動作を示したフローチャートである。
【図7】新規ジョブがジョブキューに配置される際にジョブキュー内のジョブの処理順序が構成されるときの説明図であって、未実行の先蓄積ジョブがある場合の説明図である。
【図8】新規ジョブがジョブキューに配置される際にジョブキュー内のジョブの処理順序が構成されるときの説明図であって、未実行の先蓄積ジョブがある場合の説明図である。
【図9】新規ジョブがジョブキューに配置される際にジョブキュー内のジョブの処理順序が構成されるときの説明図であって、未実行の先蓄積ジョブが無い場合の説明図である。
【図10】ファクシミリ装置が、ジョブをジョブキューに配置した後に実行する動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
X1、X2、X3、X4 処理優先度指定情報
1 ファクシミリ装置
2 CPU
3 RAM
4 ROM
20 受信電子メール(受信データ)
21 処理指定テーブル
23 ジョブキュー
24A、24B 先蓄積ジョブ
25A、25B、25C 新規ジョブ

Claims (1)

  1. 所定形式で記載された、受信データの処理優先度の高さを示す情報である処理優先度指定情報を受信データから抽出する手段と、抽出した前記処理優先度指定情報を前記受信データに基づき生成するジョブに関連付けて記憶する手段と、ジョブキューに複数のジョブが配置される場合に各ジョブに関連付けられた前記処理優先度指定情報に基づいて、前記ジョブキューに配置されるジョブの処理順序を構成する手段と、抽出した前記処理優先度指定情報の示す処理優先度の高さが、予め設定された処理優先度の高さを超える場合に、前記受信データの処理結果を送信する手段と、を備え
    前記ジョブに関連付けて記憶する手段は、前記処理優先度指定情報を受信データから抽出する手段が、前記処理優先度指定情報を抽出できない場合に、受信データの受信条件と関連付けて予め設定された処理優先度指定情報を前記受信データに基づき生成するジョブに関連付けて記憶することを特徴とするファクシミリ装置。
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