JP3760450B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に設置されるユニット本体を有する空気調和機の吸込グリルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
天井開口に取り付けられる化粧パネルに吸込グリルを設け、この吸込グリルにはフィルタを設けた天井埋込型空気調和機は知られている。この吸込グリルに設けられたフィルタを外してして掃除することにより空気調和機の性能を十分に発揮させる。
【0003】
化粧パネルに収納された吸込グリルを天井から作業場所に降ろすために、化粧パネルに吸込グリルを昇降させる昇降装置を設けた天井埋込型空気調和機が提案されている。この昇降装置は化粧パネルに設けられた巻取プーリに一端が吸込グリルに取り付けられた吊紐の他端が巻回され、巻取プーリの回転によって吸込グリルを昇降させるようにしたものである。昇降装置には吸込グリルを安定して昇降させるために吊紐が2組以上使用され、この吊紐を同時に繰り出し巻き取りする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、各吊紐は長さが必ずしも一定でないことや各吊紐が巻き取り時に不規則に重なりあって巻き取られることから、下ろした吸込グリルを化粧パネルに収納する際、吸込グリルの周辺各部の収納タイミングにずれを生じることがある。このずれによって、吸込グリルが化粧パネルに密着して収納されないで吸込グリルの一部が当接した状態で吊紐の巻き取りを停止するという問題が発生する。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、吸込グリルを化粧パネルに密着して収納することのできる空気調和機の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、化粧パネルに昇降自在に支持した吸込グリルと、この吸込グリルを昇降自在に吊り下げる複数の吊紐と、これら吊紐がそれぞれ巻回される巻取プーリと、この巻取プーリの回転によって吸込グリルを昇降させるようにした空気調和機において、前記吸込グリルには対向する2辺に吊紐を通すガイドを設けて前記吊紐を挿通し、かつ、各辺ごとに挿通された吊紐の先端をスプリングを介して連結したものである。
【0007】
吸込グリルの上昇時に、吸込グリルの一辺が先に化粧パネルに当接しても、先に当接した側の吊紐のスプリングが伸びるので、巻取プーリの回転が続けられ吊紐が巻取プーリに巻かれ吸込グリルの他方側の辺が化粧パネルに当接し、吸込グリルの四辺が化粧パネルに密着する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は一般的な天井埋込型空気調和機の縦断面図であり、この図1において、1は天井埋込型空気調和機を示している。この天井埋込型空気調和機1は、天井内部2に収納されるユニット本体3と、中央に吸込口4を外周部の四辺に吹出口5を有し、天井穴6を塞ぐように天井面7に設けられる化粧パネル8と、中央に吸込口4を有する吸込グリル9とにより構成されている。
【0010】
12はターボファン13と天板14に取り付けられたファン用モータ15からなる送風機、16は吸込口4からの室内空気をターボファン13に案内するノズル口、17は内側立上がり部18と外側立上がり部19とを有し、角張った環形状に発泡スチロールで形成されたドレンパン、22はターボファン13の吐出側にこのファンを取り囲むように環状に配置されたプレートフィン型熱交換器である。そして、23はユニット本体3の周面に巻付けられた断熱材、24は前記熱交換器22で熱交換された空気を吹出口5へ導く導風部、25はユニット本体3を吊具で天井梁に吊下げるための吊下げボルト、26は吸込グリル9下流側に取付けられたフィルタである。
【0011】
次に、図2、図3を参照し、本実施形態の要部を説明すると、図2において、この吸込グリル9は4本の吊紐31、32、33、34を介して人力で引き下げ可能に化粧パネル8に支持されている。これら4本の吊紐31、32、33、34には樹脂ワイヤあるいは金属ワイヤの外周にビニールコーティングを施したもの等が使用される。4本の吊紐31、32、33、34は、化粧パネル8内側の対向する2辺に設けられたガイドプーリ35、36、パネルガイド37、38、39、40、吸込グリル9の2辺に設けられたグリルプーリ41、42、43、44にそれぞれ掛け渡される。吊紐31の先端と吊紐32の先端、吊紐33の先端と吊紐34の先端とがそれぞれスプリング45で連結されている。各吊紐31、32、33、34の巻取端はそれぞれ巻取プーリ51、52、53、54に巻回されている。なお、各グリルプーリ41、42、43、44と各吊紐31、32、33、34の間には吸込グリル9が不用意に傾いたりしないように若干の抵抗がついている。
【0012】
巻取プーリ51、52、53、54は51および52、53および54がそれぞれ連結され、化粧パネル8に枢支されたシャフト56に固定されている。シャフト56は巻取手段57の作動により回転する。
【0013】
巻取手段57は、シャフト55に固定されラチェット機構(図示せず)を内蔵した巻取ロール59と、渦巻バネ61の板バネ60を巻き取る基本ロール58とを備え、板バネ60の先端が巻取ロール59に取り付けられらて構成される。板バネ60は吸込グリル9の引き下げによって巻取ロール59が反時計方向に回転すると巻取ロール59に巻き取られる。
【0014】
吸込グリル9の下面側ほぼ中央には取っ手63が設けてあり、この取っ手63に引き下げ棒62の先端が引っ掛けられる。
【0015】
このように吸込グリル9は吊紐31、32、33、34により昇降自在に化粧パネル8に吊り下げられている。
【0016】
つぎに、実施形態の作動を説明する。引き下げ棒62を吸込グリル9下面の取っ手63に引っ掛けて引き下げることにより、吸込グリル9は吊紐31、32、33、34に吊られた状態で引き下げられる。巻取プーリ51、52、53、54が反時計方向に回転し、それと一体にシャフト56も反時計方向に回転し、水平状態を維持したまま降下する。この場合に、吸込グリル9は基本ロール58に内蔵されている渦巻バネ61の回転力で上方に付勢されながら、引き下げ力と荷重(吸込グリル9とフィルタ26の重さ)の総和に引き下げ棒62の力が加わって引き下げられる。したがって、降下動作は安定し、静かに下ろされる。吸込グリル9の降下の過程では、巻取ロール59のラチェット機構が常に動作するので、任意の位置で吸込グリル9の一時停止が可能である。吸込グリル9の上部には空気清浄用のフィルタ26が装着されるので、吸込グリル9を天井面7から引き下ろして、途中で一時停止させたときには、フィルタ26の交換、清掃等の作業を低所で行うことができる。したがって、高所で作業する場合に比べ、作業が簡単になるだけでなく、作業の安全性を向上させることができる。
【0017】
なお、吸込グリル9がほぼ最下位まで引き下げられたら、基本ロール58の板バネ60はすべて巻取ロール59に巻き取られラチェット機構が動作して吸込グリル9は最下位置に停止される。一方、この状態で吸込グリル9を少し下方へ移動させると、ラチェット機構が解除(動作)され、これによって渦巻バネ61の回転しようとする力によって、巻取ロール59が時計方向に回転し、それと一体にシャフト56が時計方向に回転し、一対の巻取プーリに対して、吊紐が2本ずつ同時に巻き取られる。
【0018】
このとき、吊紐31、32および33、34が2本ずつ4本同時に巻き取られれば、吸込グリル9はほぼ水平状態を維持したまま上昇するが、吊紐が巻き取られる時に段巻きになったりすることから、各吊紐31、32、33、34の長さが初めに揃っていても長さは不揃いとなり吸込グリル9が少し傾いた状態で引き上げられることがある。この傾いた状態を正さないで吸込グリル9を上昇させると吸込グリル9の中の一部が先に化粧パネル8に到達し、先に到達した側のグリルプーリ41、42間および43、44間で吊紐31、32および33、34が移動して吸込グリル9の一方の辺が化粧パネル8に当接する。吸込グリル9の一辺が先に化粧パネル8に当接しても、先に当接した側の吊紐のスプリング45が伸びるので、さらに4つの巻取プーリ51、52、53、54の回転が続けられ吊紐31、32、33、34が巻取プーリ51、52、53、54に巻かれ吸込グリル9の他方側の辺が化粧パネル8に当接し、吸込グリル9の四辺が化粧パネル8に密着すると巻取プーリ51、52、53、54の回転が停止する。このようにして、吸込グリル9が多少傾いて上限位置に到達しても吸込グリル9は化粧パネル8に隙間なく密着して収納される。なお、スプリング45のばね力は吸込グリル9の重量よりも強く、渦巻バネ61のばね力よりも小さいものである。渦巻バネ61のばね力は巻き取り量に関係なく略一定にしてある。
【0019】
この実施形態によれば、吸込グリル9が傾いた状態で吊上げられたとしても、すべての吊紐31、32、33、34が巻き取られるまで、巻取プーリ51、52、53、54の回転は継続されるので、吸込グリル9は水平になるまで吊上げられる。この場合、すでに巻き取られている吊紐にあっては、上述したようにスプリング45が伸び巻取プーリ51、52、53、54を回転させることができる。吊紐31、32、33、34の長さのアンバランスがスプリング45の伸びによって吸収されるので、吸込グリル9は化粧パネル8に完全に密着し、そこに隙間が生じることはない。
【0020】
また、1個の巻取ロールを用いて、他にはガイドプーリ35、36、パネルガイド37、38、39、40、グリルプーリ41、42、43、44を使用するだけなので、安価な吸込グリル9の支持構造を提供できる。
【0021】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、巻取手段は上述の機構に限定されない。別の実施形態として、電動機によりシャフト56を正逆回転させるように構成し、巻取プーリを正逆回転させて吊紐を繰り出し/巻き取ることで吸込グリル9を昇降させるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、吊紐の巻き取り終了時に、吸込グリルの収納タイミングにずれを生じ、化粧パネルに先に到達した側の吊紐の巻き取りが完了してもスプリングが伸び巻取プーリの回転を続けさせるので、巻き取りが完了していない他方側の吊紐も巻き取られる。このようにスプリングを設けたことにより、各吊紐の巻き取り時期がずれてもすべての吊紐の巻き取りが完了するので、吸込グリルは化粧パネルに密着して収納させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天井埋込型空気調和機の縦断面図である。
【図2】本発明による天井埋込型空気調和機の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の吸込グリルを吊下げた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 天井埋込型空気調和機
8 化粧パネル
9 吸込グリル
26 フィルタ
31、32、33、34 吊紐
35、36 ガイドプーリ
37、38、39、40 パネルガイド
41、42、43、44 グリルプーリ
45 スプリング
51、52、53、54 巻取プーリ
57 巻取手段
59 巻取ロール
Claims (1)
- 化粧パネルに昇降自在に支持した吸込グリルと、この吸込グリルを昇降自在に吊り下げる複数の吊紐と、これら吊紐がそれぞれ巻回される巻取プーリとを備え、この巻取プーリの回転によって前記吸込グリルを昇降させるようにした空気調和機において、
前記吸込グリルには対向する2辺に吊紐を通すガイドを設けて前記吊紐を挿通し、かつ、各辺ごとに挿通された吊紐の先端をスプリングを介して連結したことを特徴とする空気調和機。
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JP02041499A Expired - Fee Related JP3760450B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 空気調和機 |
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