JPH0861693A - 空気調和機の吸込グリル昇降装置 - Google Patents
空気調和機の吸込グリル昇降装置Info
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- JPH0861693A JPH0861693A JP6199138A JP19913894A JPH0861693A JP H0861693 A JPH0861693 A JP H0861693A JP 6199138 A JP6199138 A JP 6199138A JP 19913894 A JP19913894 A JP 19913894A JP H0861693 A JPH0861693 A JP H0861693A
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- suction
- suction grille
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 天井埋込型空気調和装置に対し、故障発生要
因箇所を少なくし、低コストで且つコンパクトな構成で
もって簡単に吸込グリルを昇降させる。 【構成】 化粧パネル9の空気吸込口9aの縁部と吸込
グリル14との間にパンタグラフ構造の伸縮機構16を
備えさせる。ワイヤ17aの下端を吸込グリル14に接
続し、その上端を化粧パネル9に備えられたワイヤ巻取
器17bに巻き取り方向への付勢力を与えた状態で掛け
る。吸込グリル14の中央にフック金具を設ける。グリ
ル下降動作時には、操作棒21をフック金具に引掛けて
吸込グリル14を引き下ろす。グリル上昇動作時には、
ワイヤ17aによる付勢力により吸込グリルを上昇させ
る。
因箇所を少なくし、低コストで且つコンパクトな構成で
もって簡単に吸込グリルを昇降させる。 【構成】 化粧パネル9の空気吸込口9aの縁部と吸込
グリル14との間にパンタグラフ構造の伸縮機構16を
備えさせる。ワイヤ17aの下端を吸込グリル14に接
続し、その上端を化粧パネル9に備えられたワイヤ巻取
器17bに巻き取り方向への付勢力を与えた状態で掛け
る。吸込グリル14の中央にフック金具を設ける。グリ
ル下降動作時には、操作棒21をフック金具に引掛けて
吸込グリル14を引き下ろす。グリル上昇動作時には、
ワイヤ17aによる付勢力により吸込グリルを上昇させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば天井に設置され
ている空気調和機において、エアフィルタ洗浄時等に、
吸込グリルを空調機本体に対して昇降させるための装置
の改良に関する。
ている空気調和機において、エアフィルタ洗浄時等に、
吸込グリルを空調機本体に対して昇降させるための装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般に空気調和装置の吸込グ
リルの内側には、空気吸込口から吸込まれた空気を浄化
するためのエアフィルタが備えられている。そして、こ
のエアフィルタの洗浄や交換を行う際には、吸込グリル
をエアフィルタと共に空調機本体から取外した後、該エ
アフィルタを取出すようにしている。
リルの内側には、空気吸込口から吸込まれた空気を浄化
するためのエアフィルタが備えられている。そして、こ
のエアフィルタの洗浄や交換を行う際には、吸込グリル
をエアフィルタと共に空調機本体から取外した後、該エ
アフィルタを取出すようにしている。
【0003】ところで、天井埋込型や天井吊下型の空気
調和装置では、空調機本体が高所に配設されていること
から、このエアフィルタの着脱作業を容易に行うことが
できない。つまり、従来、このエアフィルタの着脱作業
は、作業者が脚立等を利用して空調機本体近くまで行
き、吸込グリル及びエアフィルタを着脱するようにして
おり、このような着脱作業は作業性が悪いものであるた
め、簡単な作業で吸込グリル及びエアフィルタの着脱を
行うことができる構成が要求されていた。
調和装置では、空調機本体が高所に配設されていること
から、このエアフィルタの着脱作業を容易に行うことが
できない。つまり、従来、このエアフィルタの着脱作業
は、作業者が脚立等を利用して空調機本体近くまで行
き、吸込グリル及びエアフィルタを着脱するようにして
おり、このような着脱作業は作業性が悪いものであるた
め、簡単な作業で吸込グリル及びエアフィルタの着脱を
行うことができる構成が要求されていた。
【0004】この点に鑑みられたものとして、特開平6
−159718号公報に開示されているように、吸込グ
リルを、その四隅に係止したワイヤにより吊下げ、この
ワイヤを空調機本体に設けられた正逆回転可能なモータ
によって巻取り繰出し自在とし、このモータの駆動によ
り吸込グリルを昇降させるようにしてエアフィルタの着
脱作業の簡略化を図るものが提案されている。
−159718号公報に開示されているように、吸込グ
リルを、その四隅に係止したワイヤにより吊下げ、この
ワイヤを空調機本体に設けられた正逆回転可能なモータ
によって巻取り繰出し自在とし、このモータの駆動によ
り吸込グリルを昇降させるようにしてエアフィルタの着
脱作業の簡略化を図るものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に開示されている構成にあっては、モータの駆動力に
よって比較的重量の大きな吸込グリルを昇降させる構成
であるため、各ワイヤ夫々にモータが必要になったり、
1個のモータで吸込グリルを昇降させようとすると大型
のモータが必要になる。
報に開示されている構成にあっては、モータの駆動力に
よって比較的重量の大きな吸込グリルを昇降させる構成
であるため、各ワイヤ夫々にモータが必要になったり、
1個のモータで吸込グリルを昇降させようとすると大型
のモータが必要になる。
【0006】そして、前者のように複数のモータを備え
させた場合には、その分だけ故障発生要因箇所が増える
ことになってしまい、昇降装置の信頼性に劣るといった
課題がある。また、後者のように1個の大型モータで吸
込グリルを昇降させる場合には、その配設スペースを確
保するために空調機全体が大型化し、空気の流通空間を
大きく確保できなくなってしまったりする虞れがある。
また、上記何れの構成にあっても製造コストの増大を招
いていた。
させた場合には、その分だけ故障発生要因箇所が増える
ことになってしまい、昇降装置の信頼性に劣るといった
課題がある。また、後者のように1個の大型モータで吸
込グリルを昇降させる場合には、その配設スペースを確
保するために空調機全体が大型化し、空気の流通空間を
大きく確保できなくなってしまったりする虞れがある。
また、上記何れの構成にあっても製造コストの増大を招
いていた。
【0007】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、できるだけ故障発生要因箇所を少なくし、それ
でいて、低コストで且つコンパクトな構成でもって簡単
に吸込グリルを昇降させることができる装置を得ること
を目的とする。
あって、できるだけ故障発生要因箇所を少なくし、それ
でいて、低コストで且つコンパクトな構成でもって簡単
に吸込グリルを昇降させることができる装置を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、手動操作によって吸込グリルの引き下
げ動作が行えるように、該吸込グリルを空調機に支持す
るようにした。具体的に、請求項1記載の発明は、高所
に設置された空調機本体(7) と、該空調機本体(7) にお
いて下向きに開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自
在に装着され且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられ
た吸込グリル(14)とを備えた空気調和機を前提としてい
る。そして、上記吸込グリル(14)を、鉛直方向の長さ寸
法が変化自在な伸縮昇降部材(16)によって空調機本体
(7) に対して昇降自在に支持させ、該伸縮昇降部材(16)
が、吸込グリル(14)が空調機本体(7) に装着された状態
では収縮し、吸込グリル(14)の手動引き下ろし動作に伴
って伸長するような構成とした。
めに、本発明は、手動操作によって吸込グリルの引き下
げ動作が行えるように、該吸込グリルを空調機に支持す
るようにした。具体的に、請求項1記載の発明は、高所
に設置された空調機本体(7) と、該空調機本体(7) にお
いて下向きに開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自
在に装着され且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられ
た吸込グリル(14)とを備えた空気調和機を前提としてい
る。そして、上記吸込グリル(14)を、鉛直方向の長さ寸
法が変化自在な伸縮昇降部材(16)によって空調機本体
(7) に対して昇降自在に支持させ、該伸縮昇降部材(16)
が、吸込グリル(14)が空調機本体(7) に装着された状態
では収縮し、吸込グリル(14)の手動引き下ろし動作に伴
って伸長するような構成とした。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、複数本の
アーム(A),(A1),(A2),…をパンタグラフ状に連結して伸
縮昇降部材(16)を成し、最上部に位置するアーム(A1),
(A2) を空気吸込口(9a)に、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) を吸込グリル(14)に夫々連結した構成としてい
る。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、複数本の
アーム(A),(A1),(A2),…をパンタグラフ状に連結して伸
縮昇降部材(16)を成し、最上部に位置するアーム(A1),
(A2) を空気吸込口(9a)に、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) を吸込グリル(14)に夫々連結した構成としてい
る。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、伸縮昇降
部材(16)における最上部に位置するアーム(A1),(A2) を
空気吸込口(9a)の側縁部に、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) を吸込グリル(14)の側縁部に夫々連繋させ、最
下部に位置するアーム(A3),(A4) の先端部に係止ピン(P
3),(P4) を備えさせる。また、吸込グリル(14)に、係止
ピン(P3),(P4) が吸込グリル(14)の側縁部に沿ってスラ
イド移動するように案内する長孔(19a),(19b)を形成
し、この長孔(19a),(19b) を、吸込グリル(14)の側縁部
中央側に向って上方に傾斜させた構成としている。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、伸縮昇降
部材(16)における最上部に位置するアーム(A1),(A2) を
空気吸込口(9a)の側縁部に、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) を吸込グリル(14)の側縁部に夫々連繋させ、最
下部に位置するアーム(A3),(A4) の先端部に係止ピン(P
3),(P4) を備えさせる。また、吸込グリル(14)に、係止
ピン(P3),(P4) が吸込グリル(14)の側縁部に沿ってスラ
イド移動するように案内する長孔(19a),(19b)を形成
し、この長孔(19a),(19b) を、吸込グリル(14)の側縁部
中央側に向って上方に傾斜させた構成としている。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、長孔(19
b) における吸込グリル(14)の側縁部中央側端部に、吸
込グリル(14)が下降端位置にあるとき係止ピン(P4)が嵌
り込む係止溝(19c) を形成した構成としている。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、長孔(19
b) における吸込グリル(14)の側縁部中央側端部に、吸
込グリル(14)が下降端位置にあるとき係止ピン(P4)が嵌
り込む係止溝(19c) を形成した構成としている。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、伸縮昇降
部材(16)を、内寸が異なる複数本のアーム(41a),(41b),
(41c) を備えさせて成し、互いに隣り合うアーム(41a),
(41b),(41c) の一方が他方にスライド収納可能となるよ
うに連結させた構成としている。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、伸縮昇降
部材(16)を、内寸が異なる複数本のアーム(41a),(41b),
(41c) を備えさせて成し、互いに隣り合うアーム(41a),
(41b),(41c) の一方が他方にスライド収納可能となるよ
うに連結させた構成としている。
【0013】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)に、昇降操作用の操作棒(21)を引掛けるためのフ
ック金具(20)を備えさせた構成としている。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)に、昇降操作用の操作棒(21)を引掛けるためのフ
ック金具(20)を備えさせた構成としている。
【0014】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)から、手動引き下ろし操作用の吊下げ紐(26)を垂
下させた構成としている。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)から、手動引き下ろし操作用の吊下げ紐(26)を垂
下させた構成としている。
【0015】請求項8記載の発明は、上記請求項7記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)に吊下げ紐昇降用のモータ(25)を備えさせ、該モ
ータ(25)に吊下げ紐(26)を巻取り自在に連結した構成と
している。
の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、吸込グリ
ル(14)に吊下げ紐昇降用のモータ(25)を備えさせ、該モ
ータ(25)に吊下げ紐(26)を巻取り自在に連結した構成と
している。
【0016】請求項9記載の発明は、高所に設置された
空調機本体(7) と、該空調機本体(7) において下向きに
開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自在に装着され
且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられた吸込グリル
(14)とを備えた空気調和機を前提としている。そして、
上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複数本
の吊下げ紐部材(30),(30),…と、上記空調機本体(7) に
設けられ、各吊下げ紐部材(30),(30),…を夫々巻取り自
在とする複数の巻取り部材(31),(31),…と、連繋手段(3
3),(36) を介して各巻取り部材(31),(31),…に連繋され
た駆動部材(32),(35) とを備えさせ、この駆動部材(3
2),(35) を手動操作することによって連繋手段(33),(3
6) を介して各巻取り部材(31),(31),…を同期駆動させ
て各吊下げ紐部材(30),(30),…を巻取り及び繰出しして
吸込グリル(14)を昇降させるような構成としている。
空調機本体(7) と、該空調機本体(7) において下向きに
開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自在に装着され
且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられた吸込グリル
(14)とを備えた空気調和機を前提としている。そして、
上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複数本
の吊下げ紐部材(30),(30),…と、上記空調機本体(7) に
設けられ、各吊下げ紐部材(30),(30),…を夫々巻取り自
在とする複数の巻取り部材(31),(31),…と、連繋手段(3
3),(36) を介して各巻取り部材(31),(31),…に連繋され
た駆動部材(32),(35) とを備えさせ、この駆動部材(3
2),(35) を手動操作することによって連繋手段(33),(3
6) を介して各巻取り部材(31),(31),…を同期駆動させ
て各吊下げ紐部材(30),(30),…を巻取り及び繰出しして
吸込グリル(14)を昇降させるような構成としている。
【0017】請求項10記載の発明は、上記請求項1、
2、5、6、7、8または9記載の空気調和機の吸込グ
リル昇降装置において、吸込グリル(14)を空調機本体
(7) に向って上方へ付勢する付勢手段(17)を設けた構成
としている。
2、5、6、7、8または9記載の空気調和機の吸込グ
リル昇降装置において、吸込グリル(14)を空調機本体
(7) に向って上方へ付勢する付勢手段(17)を設けた構成
としている。
【0018】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、付勢
手段(17)を、下端部が吸込グリル(14)に接続されたワイ
ヤ(17a) と、該ワイヤ(17a) を巻取るように付勢する付
勢巻取り部材(17b) とで成した構成としている。
記載の空気調和機の吸込グリル昇降装置において、付勢
手段(17)を、下端部が吸込グリル(14)に接続されたワイ
ヤ(17a) と、該ワイヤ(17a) を巻取るように付勢する付
勢巻取り部材(17b) とで成した構成としている。
【0019】請求項12記載の発明は、高所に設置され
た空調機本体(7) と、該空調機本体(7) において下向き
に開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自在に装着さ
れ且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられた吸込グリ
ル(14)とを備えた空気調和機を前提としている。そし
て、上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複
数本の吊下げ紐部材(40),(40),…と、上記空調機本体
(7) に設けられ、各吊下げ紐部材(40),(40),…を夫々巻
取り自在とし、且つ吊下げ紐部材(40),(40),…を巻取る
方向に付勢力が与えられた巻取り部材(42),(42),…とを
備えさせた構成としている。
た空調機本体(7) と、該空調機本体(7) において下向き
に開放された空気吸込口(9a)に対して着脱自在に装着さ
れ且つ上面にエアフィルタ(9c)が取付けられた吸込グリ
ル(14)とを備えた空気調和機を前提としている。そし
て、上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複
数本の吊下げ紐部材(40),(40),…と、上記空調機本体
(7) に設けられ、各吊下げ紐部材(40),(40),…を夫々巻
取り自在とし、且つ吊下げ紐部材(40),(40),…を巻取る
方向に付勢力が与えられた巻取り部材(42),(42),…とを
備えさせた構成としている。
【0020】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、エアフ
ィルタ(9c)の洗浄時などで吸込グリル(14)を下降させる
際には吸込グリル(14)を手動により引き下ろす。この
際、吸込グリル(14)を空調機本体(7) に支持している伸
縮昇降部材(16)が伸長し、吸込グリル(14)は、この伸縮
昇降部材(16)に支持された状態で下降移動する。これに
より、エアフィルタ(9c)の着脱が容易に行える。逆に、
吸込グリル(14)を空調機本体(7) に装着させる際には、
吸込グリル(14)を上昇移動させ、これに伴って伸縮昇降
部材(16)が収縮する。このため、従来のモータ等のよう
な電気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に
少なくすることができ、それでいて、低コスト且つコン
パクトな構成で簡単に吸込グリル(14)を昇降できる。
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、エアフ
ィルタ(9c)の洗浄時などで吸込グリル(14)を下降させる
際には吸込グリル(14)を手動により引き下ろす。この
際、吸込グリル(14)を空調機本体(7) に支持している伸
縮昇降部材(16)が伸長し、吸込グリル(14)は、この伸縮
昇降部材(16)に支持された状態で下降移動する。これに
より、エアフィルタ(9c)の着脱が容易に行える。逆に、
吸込グリル(14)を空調機本体(7) に装着させる際には、
吸込グリル(14)を上昇移動させ、これに伴って伸縮昇降
部材(16)が収縮する。このため、従来のモータ等のよう
な電気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に
少なくすることができ、それでいて、低コスト且つコン
パクトな構成で簡単に吸込グリル(14)を昇降できる。
【0021】請求項2記載の発明では、吸込グリル(14)
の昇降に伴い、パンタグラフ状に構成された伸縮昇降部
材(16)の複数本のアーム(A),(A1),(A2),…が互いに回動
しながら鉛直方向に伸縮することになる。このため、吸
込グリル(14)の水平状態が常に維持された状態で昇降さ
れる。
の昇降に伴い、パンタグラフ状に構成された伸縮昇降部
材(16)の複数本のアーム(A),(A1),(A2),…が互いに回動
しながら鉛直方向に伸縮することになる。このため、吸
込グリル(14)の水平状態が常に維持された状態で昇降さ
れる。
【0022】請求項3記載の発明では、吸込グリル(14)
の手動引き下ろし動作による伸縮昇降部材(16)の伸長に
伴って、係止ピン(P3),(P4) が長孔(19a),(19b) に沿っ
て吸込グリル(14)の側縁部中央側に向ってスライド移動
する。また、長孔(19a),(19b) は、吸込グリル(14)の側
縁部中央側に向って上方に傾斜して形成されているの
で、係止ピン(P3),(P4) が吸込グリル(14)の側縁部中央
側にスライド移動した状態では、各アーム(A3),(A4) 及
び各係止各ピン(P3),(P4) と吸込グリル(14)上面に取付
けられたエアフィルタ(9c)との間の間隔は大きくされて
おり、これによってエアフィルタ(9c)の着脱作業空間が
大きくなってこの作業が容易に行える。
の手動引き下ろし動作による伸縮昇降部材(16)の伸長に
伴って、係止ピン(P3),(P4) が長孔(19a),(19b) に沿っ
て吸込グリル(14)の側縁部中央側に向ってスライド移動
する。また、長孔(19a),(19b) は、吸込グリル(14)の側
縁部中央側に向って上方に傾斜して形成されているの
で、係止ピン(P3),(P4) が吸込グリル(14)の側縁部中央
側にスライド移動した状態では、各アーム(A3),(A4) 及
び各係止各ピン(P3),(P4) と吸込グリル(14)上面に取付
けられたエアフィルタ(9c)との間の間隔は大きくされて
おり、これによってエアフィルタ(9c)の着脱作業空間が
大きくなってこの作業が容易に行える。
【0023】請求項4記載の発明では、吸込グリル(14)
の下降動作により該吸込グリル(14)が下降端位置に達す
ると、長孔(19b) をスライド移動した係止ピン(P4)が係
止溝(19c) に嵌り込む。この状態では、係止ピン(P4)が
係止溝(19c) から抜き出されない限り係止ピン(P4)が長
孔(19b) に沿って移動することはなく、これによって吸
込グリル(14)の上昇移動が阻止され、吸込グリル(14)が
下降端位置にロックされた状態となって、不用意に上昇
することがない。
の下降動作により該吸込グリル(14)が下降端位置に達す
ると、長孔(19b) をスライド移動した係止ピン(P4)が係
止溝(19c) に嵌り込む。この状態では、係止ピン(P4)が
係止溝(19c) から抜き出されない限り係止ピン(P4)が長
孔(19b) に沿って移動することはなく、これによって吸
込グリル(14)の上昇移動が阻止され、吸込グリル(14)が
下降端位置にロックされた状態となって、不用意に上昇
することがない。
【0024】請求項5記載の発明では、吸込グリル(14)
の昇降に伴い、伸縮昇降部材(16)の複数本のアーム(41
a),(41b),(41c) の収納状態が変化して伸縮昇降部材(1
6)の全長が変更されることになる。これにより、伸縮昇
降部材(16)をコンパクトにできる。
の昇降に伴い、伸縮昇降部材(16)の複数本のアーム(41
a),(41b),(41c) の収納状態が変化して伸縮昇降部材(1
6)の全長が変更されることになる。これにより、伸縮昇
降部材(16)をコンパクトにできる。
【0025】請求項6記載の発明では、吸込グリル(14)
の下降動作は、操作棒(21)をフック金具(20)に引掛けて
引き下ろすことにより行われ、吸込グリル(14)の引き下
げ動作が容易に行える。
の下降動作は、操作棒(21)をフック金具(20)に引掛けて
引き下ろすことにより行われ、吸込グリル(14)の引き下
げ動作が容易に行える。
【0026】請求項7記載の発明では、吸込グリル(14)
の下降動作は、吸込グリル(14)から垂下された吊下げ紐
(26)を引き下げることにより行われ、個別の引き下げ用
の道具を必要とすることなく吸込グリル(14)の引き下げ
動作が容易に行える。
の下降動作は、吸込グリル(14)から垂下された吊下げ紐
(26)を引き下げることにより行われ、個別の引き下げ用
の道具を必要とすることなく吸込グリル(14)の引き下げ
動作が容易に行える。
【0027】請求項8記載の発明では、吸込グリル(14)
の下降動作時には、モータ(25)を駆動させて吊下げ紐(2
6)をモータ(25)から繰り出して床面近くまで垂下させ、
この吊下げ紐(26)を引き下げることにより行う。また、
吸込グリル(14)を空調機本体(7) に装着した状態では、
吊下げ紐(26)をモータ(25)に巻き取っておくことで、吸
込グリル(14)周辺部の見映えを良好に確保する。
の下降動作時には、モータ(25)を駆動させて吊下げ紐(2
6)をモータ(25)から繰り出して床面近くまで垂下させ、
この吊下げ紐(26)を引き下げることにより行う。また、
吸込グリル(14)を空調機本体(7) に装着した状態では、
吊下げ紐(26)をモータ(25)に巻き取っておくことで、吸
込グリル(14)周辺部の見映えを良好に確保する。
【0028】請求項9記載の発明では、吸込グリル(14)
の昇降動作は、駆動部材(32),(35)を手動操作すること
によって連繋手段(33),(36) を介して各巻取り部材(3
1),(31),…を同期駆動させて各吊下げ紐部材(30),(30),
…を巻取り及び繰出しさせることによって行う。これに
よっても、従来のモータ等のような電気部品を使用しな
いので故障発生要因箇所を大幅に少なくすることがで
き、それでいて、コンパクトな構成で簡単に吸込グリル
(14)を昇降できる。
の昇降動作は、駆動部材(32),(35)を手動操作すること
によって連繋手段(33),(36) を介して各巻取り部材(3
1),(31),…を同期駆動させて各吊下げ紐部材(30),(30),
…を巻取り及び繰出しさせることによって行う。これに
よっても、従来のモータ等のような電気部品を使用しな
いので故障発生要因箇所を大幅に少なくすることがで
き、それでいて、コンパクトな構成で簡単に吸込グリル
(14)を昇降できる。
【0029】請求項10及び11記載の発明では、吸込
グリル(14)の上昇動作時には、付勢部材(17)による上方
への付勢力により容易に上昇移動させることができる。
グリル(14)の上昇動作時には、付勢部材(17)による上方
への付勢力により容易に上昇移動させることができる。
【0030】請求項12記載の発明では、吸込グリル(1
4)の下降動作時には、該吸込グリル(14)を、巻取り部材
(42),(42),…により吊下げ紐部材(40),(40),…に作用す
る付勢力に抗して引き下げる。一方、吸込グリル(14)の
上昇動作時には、上記付勢力により、吊下げ紐部材(4
0),(40),…を巻取り部材(42),(42),…に夫々巻取ること
により迅速に空調機本体(7) に装着される。これによっ
ても、従来のモータ等のような電気部品を使用しないの
で故障発生要因箇所を大幅に少なくすることができ、そ
れでいて、低コストで且つコンパクトな構成で簡単に吸
込グリル(14)を昇降できる。
4)の下降動作時には、該吸込グリル(14)を、巻取り部材
(42),(42),…により吊下げ紐部材(40),(40),…に作用す
る付勢力に抗して引き下げる。一方、吸込グリル(14)の
上昇動作時には、上記付勢力により、吊下げ紐部材(4
0),(40),…を巻取り部材(42),(42),…に夫々巻取ること
により迅速に空調機本体(7) に装着される。これによっ
ても、従来のモータ等のような電気部品を使用しないの
で故障発生要因箇所を大幅に少なくすることができ、そ
れでいて、低コストで且つコンパクトな構成で簡単に吸
込グリル(14)を昇降できる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。先ず、本例に係る空気調和装置の全体構成について
説明する。図1は天井埋込型空気調和装置(1) の断面図
を示している。本空気調和装置(1) は、天井(R) に形成
された開口(H) に挿入配置されており、下方に開放する
ケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付けられている。
このケーシング(2) は天板(2a)と該天板(2a)の外縁部か
ら下方に延びる側板(2b)とを備えている。
る。先ず、本例に係る空気調和装置の全体構成について
説明する。図1は天井埋込型空気調和装置(1) の断面図
を示している。本空気調和装置(1) は、天井(R) に形成
された開口(H) に挿入配置されており、下方に開放する
ケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付けられている。
このケーシング(2) は天板(2a)と該天板(2a)の外縁部か
ら下方に延びる側板(2b)とを備えている。
【0032】また、ケーシング(2) 内の中央部にはター
ボファン(3) が配設されている。このターボファン(3)
は、シュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレード(3c)が
保持されてなっており、ハブ(3b)の中心部が、ケーシン
グ(2) 中央部に配置されたモータ(4) の駆動軸下端部に
直結されており、このモータ(4) の駆動に伴うブレード
(3c)の回転によって、下側から吸込んだ空気を径方向外
側に吹出すようになっている。また、このターボファン
(3) の下側には、該ターボファン(3) へ室内空気を案内
するためのベルマウス(5) が配設されている。
ボファン(3) が配設されている。このターボファン(3)
は、シュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレード(3c)が
保持されてなっており、ハブ(3b)の中心部が、ケーシン
グ(2) 中央部に配置されたモータ(4) の駆動軸下端部に
直結されており、このモータ(4) の駆動に伴うブレード
(3c)の回転によって、下側から吸込んだ空気を径方向外
側に吹出すようになっている。また、このターボファン
(3) の下側には、該ターボファン(3) へ室内空気を案内
するためのベルマウス(5) が配設されている。
【0033】そして、ターボファン(3) の外周囲には熱
交換器(6) が配設されている。この熱交換器(6) は、図
示しない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転
時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
するようになっており、ターボファン(3) から導出され
た空気を温度調整する。また、熱交換器(6) の下側には
ドレンパン(8) が配設されている。
交換器(6) が配設されている。この熱交換器(6) は、図
示しない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転
時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
するようになっており、ターボファン(3) から導出され
た空気を温度調整する。また、熱交換器(6) の下側には
ドレンパン(8) が配設されている。
【0034】また、ケーシング(2) の下端部には化粧パ
ネル(9) が取付けられている。この化粧パネル(9) は、
その中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇所(例
えば4箇所)に空気吹出口(9b),(9b), …が夫々形成さ
れている。また、化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)に
は、吸込グリル(14)が配設されており、この吸込グリル
(14)の上側には空気吸込口(9a)から吸込まれた空気中の
塵埃を除去するためのエアフィルタ(9c)が備えられてい
る。
ネル(9) が取付けられている。この化粧パネル(9) は、
その中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇所(例
えば4箇所)に空気吹出口(9b),(9b), …が夫々形成さ
れている。また、化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)に
は、吸込グリル(14)が配設されており、この吸込グリル
(14)の上側には空気吸込口(9a)から吸込まれた空気中の
塵埃を除去するためのエアフィルタ(9c)が備えられてい
る。
【0035】このようにして、化粧パネル(9) の空気吸
込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘って空気流通路(10)が
形成され、この空気流通路(10)には、上流から下流に亘
って吸込グリル(14)、エアフィルタ(9c)、ベルマウス
(5) 、ターボファン(3) 、熱交換器(6) が順に配置され
ていることになる。このようにして、ケーシング(2) 及
び化粧パネル(9) により吸込グリル(14)及びエアフィル
タ(9c)を着脱自在に支持する本発明でいう空調機本体
(7) が構成されている。
込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘って空気流通路(10)が
形成され、この空気流通路(10)には、上流から下流に亘
って吸込グリル(14)、エアフィルタ(9c)、ベルマウス
(5) 、ターボファン(3) 、熱交換器(6) が順に配置され
ていることになる。このようにして、ケーシング(2) 及
び化粧パネル(9) により吸込グリル(14)及びエアフィル
タ(9c)を着脱自在に支持する本発明でいう空調機本体
(7) が構成されている。
【0036】そして、本例の特徴とする構成は、上記吸
込グリル(14)及びエアフィルタ(9c)を化粧パネル(9) に
対して昇降させる構成にある。以下、この構成の複数の
実施例について説明する。
込グリル(14)及びエアフィルタ(9c)を化粧パネル(9) に
対して昇降させる構成にある。以下、この構成の複数の
実施例について説明する。
【0037】(第1実施例)先ず、第1実施例の構成に
ついて図2〜図6に基いて説明する。図2に示すよう
に、本例の吸込グリル(14)は、左右一対の昇降部材(1
5),(15) を介して化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の縁
部に昇降自在に吊下げ支持されている。
ついて図2〜図6に基いて説明する。図2に示すよう
に、本例の吸込グリル(14)は、左右一対の昇降部材(1
5),(15) を介して化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の縁
部に昇降自在に吊下げ支持されている。
【0038】この昇降部材(15)について説明すると、該
昇降部材(15)は所謂パンタグラフ構造をもった伸縮昇降
部材としての伸縮機構(16),(16) と吸込グリル(14)を吊
下げ支持するワイヤ(17a),(17a) とを備えている。伸縮
機構(16)は、複数本のアーム(A),(A1),(A2),…がピン
(P),(P1),(P2),…によってパンタグラフ状に連結されて
成っている。これにより、各アーム(A),(A1),(A2),…が
ピン(P),(P1),(P2),…を中心に互いに回動することによ
って上下方向に伸縮して吸込グリル(14)を昇降させるよ
うになっている(図3及び図4参照)。
昇降部材(15)は所謂パンタグラフ構造をもった伸縮昇降
部材としての伸縮機構(16),(16) と吸込グリル(14)を吊
下げ支持するワイヤ(17a),(17a) とを備えている。伸縮
機構(16)は、複数本のアーム(A),(A1),(A2),…がピン
(P),(P1),(P2),…によってパンタグラフ状に連結されて
成っている。これにより、各アーム(A),(A1),(A2),…が
ピン(P),(P1),(P2),…を中心に互いに回動することによ
って上下方向に伸縮して吸込グリル(14)を昇降させるよ
うになっている(図3及び図4参照)。
【0039】また、上記化粧パネル(9) の空気吸込口(9
a)の縁部には断面L型の上側連結プレート(18)が、吸込
グリル(14)の縁部近傍の上面には同じく断面L型の下側
連結プレート(19)が夫々対向する位置に取付けられてい
る。そして、この伸縮機構(16)の最上部に位置するアー
ム(A1),(A2) は上側連結プレート(18)に連結されている
一方、最下部に位置するアーム(A3),(A4) は下側連結プ
レート(19)に連結されている。各部の連結構造について
説明すると、最上部に位置するアーム(A1),(A2) と上側
連結プレート(18)との連結構造としては、図3に示すよ
うに、一方(図3における左側)のアーム(A1)の上端部
はピン(P1)によって上側連結プレート(18)に対して回動
自在に連結されている一方、他方(図3における右側)
のアーム(A2)の上端部は上側連結プレート(18)の長手方
向に亘って形成された長孔(18a)にピン(P2)を介して該
長孔(18a) に沿ってスライド移動自在に連結されてい
る。一方、最下部に位置するアーム(A3),(A4) と下側連
結プレート(19)との連結構造としては、各アーム(A3),
(A4) の下端部は下側連結プレート(19)の長手方向に亘
って形成された長孔(19a),(19b) にピン(P3),(P4) が嵌
め込まれていることにより該長孔(19a),(19b) に沿って
スライド移動自在に連結されている。また、この各ピン
(P3),(P4) が夫々挿入される長孔(19a),(19b) は、図3
における左右両側に設けられており、夫々は、吸込グリ
ル(14)の中央側に向うに従って、僅かに上方へ傾斜する
ように形成されている。尚、この各長孔(19a),(19b)
は、図3における左側に位置するものは比較的短く、右
側に位置するものは比較的長く設定されている。更に、
図3において右側に位置する長孔(19b) における吸込グ
リル(14)の中央側の端部、つまり傾斜の上側端部には、
鉛直方向に延びる係止溝(19c)が連続して形成されてい
る。
a)の縁部には断面L型の上側連結プレート(18)が、吸込
グリル(14)の縁部近傍の上面には同じく断面L型の下側
連結プレート(19)が夫々対向する位置に取付けられてい
る。そして、この伸縮機構(16)の最上部に位置するアー
ム(A1),(A2) は上側連結プレート(18)に連結されている
一方、最下部に位置するアーム(A3),(A4) は下側連結プ
レート(19)に連結されている。各部の連結構造について
説明すると、最上部に位置するアーム(A1),(A2) と上側
連結プレート(18)との連結構造としては、図3に示すよ
うに、一方(図3における左側)のアーム(A1)の上端部
はピン(P1)によって上側連結プレート(18)に対して回動
自在に連結されている一方、他方(図3における右側)
のアーム(A2)の上端部は上側連結プレート(18)の長手方
向に亘って形成された長孔(18a)にピン(P2)を介して該
長孔(18a) に沿ってスライド移動自在に連結されてい
る。一方、最下部に位置するアーム(A3),(A4) と下側連
結プレート(19)との連結構造としては、各アーム(A3),
(A4) の下端部は下側連結プレート(19)の長手方向に亘
って形成された長孔(19a),(19b) にピン(P3),(P4) が嵌
め込まれていることにより該長孔(19a),(19b) に沿って
スライド移動自在に連結されている。また、この各ピン
(P3),(P4) が夫々挿入される長孔(19a),(19b) は、図3
における左右両側に設けられており、夫々は、吸込グリ
ル(14)の中央側に向うに従って、僅かに上方へ傾斜する
ように形成されている。尚、この各長孔(19a),(19b)
は、図3における左側に位置するものは比較的短く、右
側に位置するものは比較的長く設定されている。更に、
図3において右側に位置する長孔(19b) における吸込グ
リル(14)の中央側の端部、つまり傾斜の上側端部には、
鉛直方向に延びる係止溝(19c)が連続して形成されてい
る。
【0040】また、吸込グリル(14)を吊下げ支持してい
るワイヤ(17a) は、図2及び図4の如く、その下端が吸
込グリル(14)の側縁部近傍の上面に接続されている一
方、上端が化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の縁部に設
けられた付勢巻取り部材としてのワイヤ巻取器(17b) に
巻取り自在とされている。このワイヤ巻取器(17b) は、
内部に図示しないゼンマイバネを備えており、このバネ
によりワイヤ(17a) に対して常時巻取り方向への付勢力
が与えられるようになっている。つまり、吸込グリル(1
4)に対して上昇させる方向への付勢力を与えている。こ
のようにして、本発明でいう付勢手段(17)が構成されて
いる。
るワイヤ(17a) は、図2及び図4の如く、その下端が吸
込グリル(14)の側縁部近傍の上面に接続されている一
方、上端が化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の縁部に設
けられた付勢巻取り部材としてのワイヤ巻取器(17b) に
巻取り自在とされている。このワイヤ巻取器(17b) は、
内部に図示しないゼンマイバネを備えており、このバネ
によりワイヤ(17a) に対して常時巻取り方向への付勢力
が与えられるようになっている。つまり、吸込グリル(1
4)に対して上昇させる方向への付勢力を与えている。こ
のようにして、本発明でいう付勢手段(17)が構成されて
いる。
【0041】また、図5に示すように、吸込グリル(14)
は複数枚のフィン(14a),(14a),…が並設されており、ま
た、このフィン(14a),(14a),…に対して直交する方向に
延びて各フィン(14a),(14a),…に亘る桟(14b),(14b),…
が設けられている。そして、この吸込グリル(14)の中央
部には、フック金具(20)が設けられている。このフック
金具(20)は、上記各桟(14b),(14b),…のうち中央に位置
するものに近接した位置で複数のフィン(14a),(14a) に
跨がり、該フィン(14a),(14a) に引掛けられた針金部材
で成っており、その下部とフィン(14a) との間に僅かな
隙間が形成されるように配置されている。
は複数枚のフィン(14a),(14a),…が並設されており、ま
た、このフィン(14a),(14a),…に対して直交する方向に
延びて各フィン(14a),(14a),…に亘る桟(14b),(14b),…
が設けられている。そして、この吸込グリル(14)の中央
部には、フック金具(20)が設けられている。このフック
金具(20)は、上記各桟(14b),(14b),…のうち中央に位置
するものに近接した位置で複数のフィン(14a),(14a) に
跨がり、該フィン(14a),(14a) に引掛けられた針金部材
で成っており、その下部とフィン(14a) との間に僅かな
隙間が形成されるように配置されている。
【0042】次に、上記の構成による吸込グリル(14)の
昇降動作について説明する。本昇降動作では、図2及び
図6に示すような操作棒(21)を使用して行う。この操作
棒(21)は、先端部に湾曲された引掛け部(21a) が備えら
れた例えば1m程度の長さの棒部材である。
昇降動作について説明する。本昇降動作では、図2及び
図6に示すような操作棒(21)を使用して行う。この操作
棒(21)は、先端部に湾曲された引掛け部(21a) が備えら
れた例えば1m程度の長さの棒部材である。
【0043】先ず、エアフィルタ(9c)の交換や洗浄に際
し、図6に示すように、操作棒(21)の引掛け部(21a) を
フック金具(20)に引掛ける。その後、この操作棒(21)を
引いて、吸込グリル(14)をワイヤ(17a) から作用する付
勢力に抗して引き降ろす。この際、伸縮機構(16)の各ア
ーム(A),(A1),(A2),…がピン(P),(P1),(P2),…を中心に
互いに回動することによって、図2及び図4に示すよう
に、該伸縮機構(16)が下方に伸長して吸込グリル(14)が
下降する。また、この伸縮機構(16)が下方に伸長するこ
とに伴い、図4において水平方向に互いに対向するピン
(P),(P) の間隔が短くなり、これによって最上部に位置
するアーム(A2)のピン(P2)は長孔(18a)に沿って上側連
結プレート(18)の中央側へスライド移動し、一方、最下
部に位置するアーム(A3),(A4) の各ピン(P3),(P4) は長
孔(19a),(19b) に沿って下側連結プレート(19)の中央側
へ夫々スライド移動する。また、特に、吸込グリル(14)
が最下部にまで下降した状態では、図4において右側に
位置している長孔(19b) に嵌め込まれているピン(P4)
は、該長孔(19b) の係止溝(19c) に嵌り込み、この状態
でロックされて不用意に吸込グリル(14)が上昇しないよ
うになっている。つまり、この吸込グリル(14)には、ワ
イヤ(17a) によって鉛直上向きの力が作用されており、
この付勢力は各ピン(P),(P1),(P2),…を水平方向外側に
付勢する力となっている。そして、係止溝(19c) に嵌ま
り込んでいるピン(P4)は、この付勢力によって係止溝(1
9c) 内側面に当接することになり水平方向外側への移動
が阻止されている。このため、このピン(P4)を係止溝(1
9c) から抜き出さない限りピン(P4)が長孔(19b) に沿っ
て移動することはなく、これによって吸込グリル(14)の
上昇移動が阻止されている。
し、図6に示すように、操作棒(21)の引掛け部(21a) を
フック金具(20)に引掛ける。その後、この操作棒(21)を
引いて、吸込グリル(14)をワイヤ(17a) から作用する付
勢力に抗して引き降ろす。この際、伸縮機構(16)の各ア
ーム(A),(A1),(A2),…がピン(P),(P1),(P2),…を中心に
互いに回動することによって、図2及び図4に示すよう
に、該伸縮機構(16)が下方に伸長して吸込グリル(14)が
下降する。また、この伸縮機構(16)が下方に伸長するこ
とに伴い、図4において水平方向に互いに対向するピン
(P),(P) の間隔が短くなり、これによって最上部に位置
するアーム(A2)のピン(P2)は長孔(18a)に沿って上側連
結プレート(18)の中央側へスライド移動し、一方、最下
部に位置するアーム(A3),(A4) の各ピン(P3),(P4) は長
孔(19a),(19b) に沿って下側連結プレート(19)の中央側
へ夫々スライド移動する。また、特に、吸込グリル(14)
が最下部にまで下降した状態では、図4において右側に
位置している長孔(19b) に嵌め込まれているピン(P4)
は、該長孔(19b) の係止溝(19c) に嵌り込み、この状態
でロックされて不用意に吸込グリル(14)が上昇しないよ
うになっている。つまり、この吸込グリル(14)には、ワ
イヤ(17a) によって鉛直上向きの力が作用されており、
この付勢力は各ピン(P),(P1),(P2),…を水平方向外側に
付勢する力となっている。そして、係止溝(19c) に嵌ま
り込んでいるピン(P4)は、この付勢力によって係止溝(1
9c) 内側面に当接することになり水平方向外側への移動
が阻止されている。このため、このピン(P4)を係止溝(1
9c) から抜き出さない限りピン(P4)が長孔(19b) に沿っ
て移動することはなく、これによって吸込グリル(14)の
上昇移動が阻止されている。
【0044】そして、このようにして、吸込グリル(14)
を下降させた後、エアフィルタ(9c)の交換や洗浄を行う
ために、該吸込グリル(14)の上面に取付けられているエ
アフィルタ(9c)を取出す。このエアフィルタ(9c)の取出
し動作の際、図4の如く、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) の下端の各ピン(P3),(P4) は長孔(19a),(19b)
の内側端部に位置しており、上述したように、この長孔
(19a),(19b) は内側端部に向って上方へ傾斜しているこ
とから、この状態では、各アーム(A3),(A4) 及び各ピン
(P3),(P4) とエアフィルタ(9c)との間の間隔が大きくな
っており、これによってエアフィルタ(9c)の着脱作業空
間が大きくなって、この作業が行い易くなっている。
を下降させた後、エアフィルタ(9c)の交換や洗浄を行う
ために、該吸込グリル(14)の上面に取付けられているエ
アフィルタ(9c)を取出す。このエアフィルタ(9c)の取出
し動作の際、図4の如く、最下部に位置するアーム(A
3),(A4) の下端の各ピン(P3),(P4) は長孔(19a),(19b)
の内側端部に位置しており、上述したように、この長孔
(19a),(19b) は内側端部に向って上方へ傾斜しているこ
とから、この状態では、各アーム(A3),(A4) 及び各ピン
(P3),(P4) とエアフィルタ(9c)との間の間隔が大きくな
っており、これによってエアフィルタ(9c)の着脱作業空
間が大きくなって、この作業が行い易くなっている。
【0045】そして、エアフィルタ(9c)の交換や洗浄の
後、吸込グリル(14)の上面にエアフィルタ(9c)を取付け
て、長孔(19b) の係止溝(19c) に嵌り込んでいるピン(P
4)を係止溝(19c) から抜出すと、伸縮機構(16)の収縮動
作が可能となり、ワイヤ巻取器(17b) によってワイヤ(1
7a) が巻き取られることによって伸縮機構(16)が収縮し
ながら吸込グリル(14)が上昇移動する。これにより、吸
込グリル(14)が化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の内部
に収容されて所定の装着位置に装着される。
後、吸込グリル(14)の上面にエアフィルタ(9c)を取付け
て、長孔(19b) の係止溝(19c) に嵌り込んでいるピン(P
4)を係止溝(19c) から抜出すと、伸縮機構(16)の収縮動
作が可能となり、ワイヤ巻取器(17b) によってワイヤ(1
7a) が巻き取られることによって伸縮機構(16)が収縮し
ながら吸込グリル(14)が上昇移動する。これにより、吸
込グリル(14)が化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)の内部
に収容されて所定の装着位置に装着される。
【0046】このように、本例の構成によれば、従来の
モータ等のような電気部品を使用しないので故障発生要
因箇所を大幅に少なくすることができ、それでいて、低
コストで且つコンパクトな構成でもって簡単に吸込グリ
ル(14)を昇降させることができ、実用性の高い吸込グリ
ル昇降装置を得ることができる。また、伸縮機構(16)を
パンタグラフ構造としたために、吸込グリル(14)の水平
状態が常に維持された状態で昇降させることができ、昇
降動作の安定化を図ることもできる。
モータ等のような電気部品を使用しないので故障発生要
因箇所を大幅に少なくすることができ、それでいて、低
コストで且つコンパクトな構成でもって簡単に吸込グリ
ル(14)を昇降させることができ、実用性の高い吸込グリ
ル昇降装置を得ることができる。また、伸縮機構(16)を
パンタグラフ構造としたために、吸込グリル(14)の水平
状態が常に維持された状態で昇降させることができ、昇
降動作の安定化を図ることもできる。
【0047】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について説明する。本例は、吸込グリル(14)を昇降させ
る装置の変形例であって、その他の構成は上述した第1
実施例と同様であるので、ここでは、その特徴部分につ
いてのみ説明する。
について説明する。本例は、吸込グリル(14)を昇降させ
る装置の変形例であって、その他の構成は上述した第1
実施例と同様であるので、ここでは、その特徴部分につ
いてのみ説明する。
【0048】図7に示すように、本例の吸込グリル(14)
は、その上面でエアフィルタ(9c)に干渉しない部分に1
個のモータ(25)が取付けられており、このモータ(25)の
駆動軸(25a) に取付けられたプーリ(25b) に吸込みグリ
ル引下げ用の紐部材(26)が取付けられている。これによ
り、モータ(25)の駆動に伴って紐部材(26)が吸込グリル
(14)のフィン(14a),(14a) の間から鉛直方向に昇降自在
となっている。
は、その上面でエアフィルタ(9c)に干渉しない部分に1
個のモータ(25)が取付けられており、このモータ(25)の
駆動軸(25a) に取付けられたプーリ(25b) に吸込みグリ
ル引下げ用の紐部材(26)が取付けられている。これによ
り、モータ(25)の駆動に伴って紐部材(26)が吸込グリル
(14)のフィン(14a),(14a) の間から鉛直方向に昇降自在
となっている。
【0049】また、吸込グリル(14)の化粧パネル(9) に
対する昇降支持構造としては、上述した第1実施例と同
様の伸縮機構(16)及び吊下げ用のワイヤ(17a) を備えた
ものに限らず、例えば4本のワイヤによって吸込グリル
(14)の四隅を吊下げた構成としてもよい。
対する昇降支持構造としては、上述した第1実施例と同
様の伸縮機構(16)及び吊下げ用のワイヤ(17a) を備えた
ものに限らず、例えば4本のワイヤによって吸込グリル
(14)の四隅を吊下げた構成としてもよい。
【0050】そして、上記構成による吸込グリル(14)の
昇降動作では、紐部材(26)を巻き取っているモータ(25)
をリモコン操作等によって駆動させて紐部材(26)を繰り
出させる。これにより、該紐部材(26)が床面近くまで降
下する。そして、この紐部材(26)を引き下げることによ
って容易に吸込グリル(14)を降下させることができ、エ
アフィルタ(9c)が容易に取出せる。
昇降動作では、紐部材(26)を巻き取っているモータ(25)
をリモコン操作等によって駆動させて紐部材(26)を繰り
出させる。これにより、該紐部材(26)が床面近くまで降
下する。そして、この紐部材(26)を引き下げることによ
って容易に吸込グリル(14)を降下させることができ、エ
アフィルタ(9c)が容易に取出せる。
【0051】一方、吸込グリル(14)を化粧パネル(9) に
装着させる際には、ワイヤ(17a) による上方への付勢力
によって容易に上昇させて化粧パネル(9) の空気吸込口
(9a)に装着させることができる。また、この際、再びリ
モコン操作等によってモータ(25)の駆動軸(25a) に紐部
材(26)を巻き取っておくことで、吸込グリル周辺部の見
映えを良好に確保することができる。
装着させる際には、ワイヤ(17a) による上方への付勢力
によって容易に上昇させて化粧パネル(9) の空気吸込口
(9a)に装着させることができる。また、この際、再びリ
モコン操作等によってモータ(25)の駆動軸(25a) に紐部
材(26)を巻き取っておくことで、吸込グリル周辺部の見
映えを良好に確保することができる。
【0052】このように、本例の構成は、モータの駆動
力によって吸込グリルを昇降させる構成ではないので、
従来のように複数のモータを必要としたり大型のモータ
を必要とすることがない。このため、コンパクトな構成
で簡単に吸込グリル(14)を昇降させることができる。
力によって吸込グリルを昇降させる構成ではないので、
従来のように複数のモータを必要としたり大型のモータ
を必要とすることがない。このため、コンパクトな構成
で簡単に吸込グリル(14)を昇降させることができる。
【0053】また、紐部材(26)の引き下げ力は、モータ
(25)の駆動軸(25a) を介して吸込グリル(14)に作用し
て、該吸込グリル(14)を引き下ろすことになるので、こ
のモータ(25)の駆動軸(25a) を図7に仮想線で示すよう
な軸受け(25c) によって支持して両持ち構造にし、その
剛性を高く維持させるようにしてもよい。
(25)の駆動軸(25a) を介して吸込グリル(14)に作用し
て、該吸込グリル(14)を引き下ろすことになるので、こ
のモータ(25)の駆動軸(25a) を図7に仮想線で示すよう
な軸受け(25c) によって支持して両持ち構造にし、その
剛性を高く維持させるようにしてもよい。
【0054】更に、紐部材(26)がモータ(25)に巻き取ら
れた状態において該紐部材(26)の下端部を僅かに吸込グ
リル(14)よりも下側に位置させておくようにすれば、モ
ータ(25)が故障して紐部材(26)を降下させることができ
ないような状況であっても、上述した第1実施例で述べ
た操作棒(21)のような長尺の部材を紐部材(26)に引掛け
ることにより吸込グリル(14)を引き下ろすことが可能と
なる。
れた状態において該紐部材(26)の下端部を僅かに吸込グ
リル(14)よりも下側に位置させておくようにすれば、モ
ータ(25)が故障して紐部材(26)を降下させることができ
ないような状況であっても、上述した第1実施例で述べ
た操作棒(21)のような長尺の部材を紐部材(26)に引掛け
ることにより吸込グリル(14)を引き下ろすことが可能と
なる。
【0055】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
について説明する。本例にあってもその特徴部分につい
てのみ説明する。
について説明する。本例にあってもその特徴部分につい
てのみ説明する。
【0056】図8に示すように、本例の吸込グリル(14)
には、紐部材(26)が直接的に取付けられている。この紐
部材(26)は、吸込グリル(14)の上面において複数のフィ
ン(14a),(14a) の上側に引掛けられた係止片(27)から床
面近くまで垂れ下げられている。
には、紐部材(26)が直接的に取付けられている。この紐
部材(26)は、吸込グリル(14)の上面において複数のフィ
ン(14a),(14a) の上側に引掛けられた係止片(27)から床
面近くまで垂れ下げられている。
【0057】これにより、上述した各実施例に比べてよ
り簡単で且つコンパクトな構成で容易に吸込グリル(14)
を昇降させることができる。
り簡単で且つコンパクトな構成で容易に吸込グリル(14)
を昇降させることができる。
【0058】(第4実施例)次に、本発明の第4実施例
について説明する。図9に示すように、本例の構成は、
吸込グリル(14)の例えば四隅を吊下げ紐部材(30),(30),
…によって吊下げ、この吊下げ紐部材(30),(30),…を上
下移動させることによって吸込グリル(14)を昇降させる
ようにしている。詳しくは、上記吊下げ紐部材(30),(3
0) が巻かれた巻取り部材としての複数個の巻き取りド
ラム(31),(31) と駆動部材としての1個の駆動ドラム(3
2)とを夫々連繋手段としての連繋紐部材(33),(33) によ
って連繋して、駆動ドラム(32)の回転に伴って、その回
転駆動力が巻き取りドラム(31),(31) に伝達されて該巻
き取りドラム(31),(31) が回転し、これによって吊下げ
紐部材(30),(30) を巻き取り及び繰り出しするようにな
っている。また、駆動ドラム(32)には吸込グリル(14)の
フィン(14a),(14a) の間を通過して床面近くまで垂下さ
れた操作紐(34)が掛けられている。
について説明する。図9に示すように、本例の構成は、
吸込グリル(14)の例えば四隅を吊下げ紐部材(30),(30),
…によって吊下げ、この吊下げ紐部材(30),(30),…を上
下移動させることによって吸込グリル(14)を昇降させる
ようにしている。詳しくは、上記吊下げ紐部材(30),(3
0) が巻かれた巻取り部材としての複数個の巻き取りド
ラム(31),(31) と駆動部材としての1個の駆動ドラム(3
2)とを夫々連繋手段としての連繋紐部材(33),(33) によ
って連繋して、駆動ドラム(32)の回転に伴って、その回
転駆動力が巻き取りドラム(31),(31) に伝達されて該巻
き取りドラム(31),(31) が回転し、これによって吊下げ
紐部材(30),(30) を巻き取り及び繰り出しするようにな
っている。また、駆動ドラム(32)には吸込グリル(14)の
フィン(14a),(14a) の間を通過して床面近くまで垂下さ
れた操作紐(34)が掛けられている。
【0059】つまり、この操作紐(34)を操作することに
より、その操作力が各連繋紐部材(33),(33) によって巻
き取りドラム(31),(31) に伝達され、これによって吊下
げ紐部材(30),(30) を巻き取り及び繰り出しして吸込グ
リル(14)が昇降することになる。
より、その操作力が各連繋紐部材(33),(33) によって巻
き取りドラム(31),(31) に伝達され、これによって吊下
げ紐部材(30),(30) を巻き取り及び繰り出しして吸込グ
リル(14)が昇降することになる。
【0060】従って、本例の構成にあっても、従来のモ
ータ等のような電気部品を使用しないので故障発生要因
箇所を大幅に少なくすることができ、それでいて、コン
パクトな構成で簡単に吸込グリル(14)を昇降させること
ができ、実用性の高い吸込グリル昇降装置を得ることが
できる。
ータ等のような電気部品を使用しないので故障発生要因
箇所を大幅に少なくすることができ、それでいて、コン
パクトな構成で簡単に吸込グリル(14)を昇降させること
ができ、実用性の高い吸込グリル昇降装置を得ることが
できる。
【0061】また、吸込グリル(14)の昇降移動を安定し
て行うために、上述した第1実施例で述べた伸縮機構(2
6)を備えさせたり、吸込グリル(14)を上昇移動させる際
の操作紐(34)への操作力を低減させるために、上述した
第1実施例で述べた上方への付勢力を与えるワイヤ(17
a) を備えさせるようにしてもよい。この場合、ワイヤ
(17a) からの付勢力は吊下げ紐部材(30),(30) が弛まな
い程度に設定する。
て行うために、上述した第1実施例で述べた伸縮機構(2
6)を備えさせたり、吸込グリル(14)を上昇移動させる際
の操作紐(34)への操作力を低減させるために、上述した
第1実施例で述べた上方への付勢力を与えるワイヤ(17
a) を備えさせるようにしてもよい。この場合、ワイヤ
(17a) からの付勢力は吊下げ紐部材(30),(30) が弛まな
い程度に設定する。
【0062】(第5実施例)次に、本発明の第5実施例
について説明する。本例は、上述した第4実施例の変形
例であって、巻き取りドラム(31),(31) を回転させる機
構に特徴がある。図10に示すように、本例は、互いに
同軸上に配置された巻き取りドラム(31),(31) の中間位
置に駆動部材としての駆動力分配器(35)が備えられ、こ
の駆動力分配器(35)と各巻き取りドラム(31),(31) とを
連繋手段としての動力伝達シャフト(36),(36) によって
連結している。また、駆動力分配器(35)の下面には、操
作棒(37)によって回転操作される操作部(35a) が突設さ
れており、この操作部(35a) を回転させると、その回転
駆動力が駆動力分配器(35)によって各動力伝達シャフト
(36),(36) に分配されて巻き取りドラム(31),(31) を同
期回転させるようになっている。尚、本例の操作棒(37)
の柄(37a) は、該操作棒(37)の回転が容易に行えるよう
にするために部分的に屈曲されている。つまり、この屈
曲した部分とそうでない部分とを夫々把持して操作棒(3
7)に回転力を与えるようにする。
について説明する。本例は、上述した第4実施例の変形
例であって、巻き取りドラム(31),(31) を回転させる機
構に特徴がある。図10に示すように、本例は、互いに
同軸上に配置された巻き取りドラム(31),(31) の中間位
置に駆動部材としての駆動力分配器(35)が備えられ、こ
の駆動力分配器(35)と各巻き取りドラム(31),(31) とを
連繋手段としての動力伝達シャフト(36),(36) によって
連結している。また、駆動力分配器(35)の下面には、操
作棒(37)によって回転操作される操作部(35a) が突設さ
れており、この操作部(35a) を回転させると、その回転
駆動力が駆動力分配器(35)によって各動力伝達シャフト
(36),(36) に分配されて巻き取りドラム(31),(31) を同
期回転させるようになっている。尚、本例の操作棒(37)
の柄(37a) は、該操作棒(37)の回転が容易に行えるよう
にするために部分的に屈曲されている。つまり、この屈
曲した部分とそうでない部分とを夫々把持して操作棒(3
7)に回転力を与えるようにする。
【0063】従って、本例の構成にあっても、簡単に吸
込グリル(14)を昇降させることができ、これにより、故
障発生要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図ること
ができる。
込グリル(14)を昇降させることができ、これにより、故
障発生要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図ること
ができる。
【0064】また、本例にあっても吸込グリル(14)の昇
降移動を安定して行うために、上述した第1実施例で述
べた伸縮機構(26)を備えさせたり、吸込グリル(14)を上
昇移動させる際の操作紐(34)への操作力を低減させるた
めに、上述した第1実施例で述べた上方への付勢力を与
えるワイヤ(17a) を備えさせるようにしてもよい。この
場合にも、ワイヤ(17a) からの付勢力は吊下げ紐部材(3
0),(30) が弛まない程度に設定する。
降移動を安定して行うために、上述した第1実施例で述
べた伸縮機構(26)を備えさせたり、吸込グリル(14)を上
昇移動させる際の操作紐(34)への操作力を低減させるた
めに、上述した第1実施例で述べた上方への付勢力を与
えるワイヤ(17a) を備えさせるようにしてもよい。この
場合にも、ワイヤ(17a) からの付勢力は吊下げ紐部材(3
0),(30) が弛まない程度に設定する。
【0065】(第6実施例)次に、本発明の第6実施例
について説明する。本例の構成は、図11に示すよう
に、吸込グリル(14)の互いに対向する一側縁のうち一方
を紐部材(40),(40) によって化粧パネル(9) に吊下げ、
他方を支持アーム(41),(41) によって化粧パネル(9) に
連結した構成となっている。
について説明する。本例の構成は、図11に示すよう
に、吸込グリル(14)の互いに対向する一側縁のうち一方
を紐部材(40),(40) によって化粧パネル(9) に吊下げ、
他方を支持アーム(41),(41) によって化粧パネル(9) に
連結した構成となっている。
【0066】詳しくは、上記紐部材(40),(40) を巻き取
る一対の巻き取りドラム(42),(42)が化粧パネル(9) の
空気吸込口(9a)縁部に同軸上に備えられ、図12にも示
すように、この両者が連結シャフト(43)によって互いに
連結されている。また、この連結シャフト(43)の中間位
置には該連結シャフト(43)を、各巻き取りドラム(42),
(42) を紐部材(40),(40) の巻き取り方向に付勢力を与
える付勢部材(44)が設けられている。この付勢部材(44)
は、内部にゼンマイバネを備え、これにより、上記付勢
力が与えられるようになっている。
る一対の巻き取りドラム(42),(42)が化粧パネル(9) の
空気吸込口(9a)縁部に同軸上に備えられ、図12にも示
すように、この両者が連結シャフト(43)によって互いに
連結されている。また、この連結シャフト(43)の中間位
置には該連結シャフト(43)を、各巻き取りドラム(42),
(42) を紐部材(40),(40) の巻き取り方向に付勢力を与
える付勢部材(44)が設けられている。この付勢部材(44)
は、内部にゼンマイバネを備え、これにより、上記付勢
力が与えられるようになっている。
【0067】また、支持アーム(41),(41) は、図13に
示すように、断面の大きさが夫々僅かに異なる断面コの
字状の複数本(図13では3本)のアーム部材(41a),(4
1b),(41c) が互いにスライド収納されることで進退自在
となるように嵌め合わされてなり、その一端が吸込グリ
ル(14)の側端面に接合され、他端が化粧パネル(9) の空
気吸込口(9a)の縁部に回動自在に連結されている。ま
た、吸込グリル(14)の中央部には上述した第1実施例と
同様のフック金具(20)が取付けられている。
示すように、断面の大きさが夫々僅かに異なる断面コの
字状の複数本(図13では3本)のアーム部材(41a),(4
1b),(41c) が互いにスライド収納されることで進退自在
となるように嵌め合わされてなり、その一端が吸込グリ
ル(14)の側端面に接合され、他端が化粧パネル(9) の空
気吸込口(9a)の縁部に回動自在に連結されている。ま
た、吸込グリル(14)の中央部には上述した第1実施例と
同様のフック金具(20)が取付けられている。
【0068】このような構成であるために、吸込グリル
(14)の降下動作時には、図11に示すように、フック金
具(20)に操作棒(21)を引掛けて該吸込グリル(14)を引き
下げると、紐部材(40),(40) が付勢部材(44)の付勢力に
抗して巻き取りドラム(42),(42) から繰り出されると同
時に各アーム部材(41a),(41b),(41c) が引き出されて支
持アーム(41)の全長が長くなって、吸込グリル(14)が傾
斜された状態で降下されることになる。
(14)の降下動作時には、図11に示すように、フック金
具(20)に操作棒(21)を引掛けて該吸込グリル(14)を引き
下げると、紐部材(40),(40) が付勢部材(44)の付勢力に
抗して巻き取りドラム(42),(42) から繰り出されると同
時に各アーム部材(41a),(41b),(41c) が引き出されて支
持アーム(41)の全長が長くなって、吸込グリル(14)が傾
斜された状態で降下されることになる。
【0069】一方、吸込グリル(14)を上昇させて化粧パ
ネル(9) の空気吸込口(9a)に装着させる際には、上記の
動作とは逆に、紐部材(40),(40) が付勢部材(44)の付勢
力によって巻き取りドラム(42),(42) に巻き取られると
同時に各アーム部材(41a),(41b),(41c) が格納されて支
持アーム(41)の全長が短くなって、吸込グリル(14)が空
気吸込口(9a)に向って上昇されることになる。
ネル(9) の空気吸込口(9a)に装着させる際には、上記の
動作とは逆に、紐部材(40),(40) が付勢部材(44)の付勢
力によって巻き取りドラム(42),(42) に巻き取られると
同時に各アーム部材(41a),(41b),(41c) が格納されて支
持アーム(41)の全長が短くなって、吸込グリル(14)が空
気吸込口(9a)に向って上昇されることになる。
【0070】従って、本例の構成にあっても、故障発生
要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図りながら吸込
グリル(14)の昇降を容易に行うことができる。
要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図りながら吸込
グリル(14)の昇降を容易に行うことができる。
【0071】(第7実施例)次に、本発明の第7実施例
について説明する。本例の構成は、図14に示すよう
に、吸込グリル(14)の四隅部を吊下げ紐部材(40),(40),
…によって吊下げ、この吊下げ紐部材(40),(40),…の夫
々を化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)に備えられた巻取
り部材としての巻き取りドラム(42),(42),…によって巻
取り自在とした構成としている。また、各巻き取りドラ
ム(42),(42),…には、該巻き取りドラム(42),(42),…を
吊下げ紐部材(40),(40),…の巻き取り方向に付勢する図
示しないゼンマイバネが備えられている。また、吸込グ
リル(14)の中央部には上述した第1実施例と同様のフッ
ク金具(20)が取付けられている。
について説明する。本例の構成は、図14に示すよう
に、吸込グリル(14)の四隅部を吊下げ紐部材(40),(40),
…によって吊下げ、この吊下げ紐部材(40),(40),…の夫
々を化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)に備えられた巻取
り部材としての巻き取りドラム(42),(42),…によって巻
取り自在とした構成としている。また、各巻き取りドラ
ム(42),(42),…には、該巻き取りドラム(42),(42),…を
吊下げ紐部材(40),(40),…の巻き取り方向に付勢する図
示しないゼンマイバネが備えられている。また、吸込グ
リル(14)の中央部には上述した第1実施例と同様のフッ
ク金具(20)が取付けられている。
【0072】このような構成であるために、吸込グリル
(14)の降下動作時には、図14に示すように、フック金
具(20)に操作棒(21)を引掛けて該吸込グリル(14)を引き
下げると、吊下げ紐部材(40),(40),…がゼンマイバネの
付勢力に抗して巻き取りドラム(42),(42) から繰り出さ
れて吸込グリル(14)が降下されることになる。
(14)の降下動作時には、図14に示すように、フック金
具(20)に操作棒(21)を引掛けて該吸込グリル(14)を引き
下げると、吊下げ紐部材(40),(40),…がゼンマイバネの
付勢力に抗して巻き取りドラム(42),(42) から繰り出さ
れて吸込グリル(14)が降下されることになる。
【0073】一方、吸込グリル(14)を上昇させて化粧パ
ネル(9) の空気吸込口(9a)に装着させる際には、吸込グ
リル(14)に対する引き下げ力を解除することにより、吊
下げ紐部材(45),(45),…が付勢部材の付勢力によって巻
き取りドラム(42),(42) に巻き取られて、吸込グリル(1
4)が空気吸込口(9a)に向って上昇されることになる。
ネル(9) の空気吸込口(9a)に装着させる際には、吸込グ
リル(14)に対する引き下げ力を解除することにより、吊
下げ紐部材(45),(45),…が付勢部材の付勢力によって巻
き取りドラム(42),(42) に巻き取られて、吸込グリル(1
4)が空気吸込口(9a)に向って上昇されることになる。
【0074】従って、本例の構成にあっても、故障発生
要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図りながら吸込
グリル(14)の昇降を容易に行うことができる。
要因箇所の削減、構成のコンパクト化を図りながら吸込
グリル(14)の昇降を容易に行うことができる。
【0075】尚、上述した各実施例は、本発明を天井埋
込型の空気調和装置に適用した場合について述べたが、
本発明は、これに限らず、天井吊下型の空気調和装置に
対して適用させてもよい。
込型の空気調和装置に適用した場合について述べたが、
本発明は、これに限らず、天井吊下型の空気調和装置に
対して適用させてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、吸込グリルを、鉛直方向の長さ寸法が
変化自在な伸縮昇降部材によって空調機本体に対して昇
降自在に支持させたために、従来のモータ等のような電
気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に少な
くすることができ、それでいて、低コスト且つコンパク
トな構成で簡単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高
い吸込グリル昇降装置を得ることができる。
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、吸込グリルを、鉛直方向の長さ寸法が
変化自在な伸縮昇降部材によって空調機本体に対して昇
降自在に支持させたために、従来のモータ等のような電
気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に少な
くすることができ、それでいて、低コスト且つコンパク
トな構成で簡単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高
い吸込グリル昇降装置を得ることができる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、複数本のア
ームをパンタグラフ状に連結して伸縮昇降部材を成した
ために、吸込グリルの水平状態が常に維持された状態で
昇降させることができ、昇降動作の安定化を図ることが
できる。
ームをパンタグラフ状に連結して伸縮昇降部材を成した
ために、吸込グリルの水平状態が常に維持された状態で
昇降させることができ、昇降動作の安定化を図ることが
できる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、伸縮昇降部
材最下部の係止ピンのスライド移動を案内するように吸
込グリルに形成された長孔を、吸込グリルの側縁部中央
側に向って上方に傾斜させたために、エアフィルタ着脱
時におけるアーム及び各係止各ピンと吸込グリル上面に
取付けられたエアフィルタとの間の間隔を大きくでき、
これによってエアフィルタの着脱作業空間が大きくなっ
て作業性の向上を図ることができる。
材最下部の係止ピンのスライド移動を案内するように吸
込グリルに形成された長孔を、吸込グリルの側縁部中央
側に向って上方に傾斜させたために、エアフィルタ着脱
時におけるアーム及び各係止各ピンと吸込グリル上面に
取付けられたエアフィルタとの間の間隔を大きくでき、
これによってエアフィルタの着脱作業空間が大きくなっ
て作業性の向上を図ることができる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、吸込グリル
が下降端位置にあるときに伸縮昇降部材の係止ピンが吸
込みグリルの係止溝に嵌り込むようにしたために、この
状態で吸込みグリルの上昇移動を阻止することができ、
該吸込グリルが不用意に上昇することが防止できてエア
フィルタの着脱作業を容易且つ確実に行うことができ
る。
が下降端位置にあるときに伸縮昇降部材の係止ピンが吸
込みグリルの係止溝に嵌り込むようにしたために、この
状態で吸込みグリルの上昇移動を阻止することができ、
該吸込グリルが不用意に上昇することが防止できてエア
フィルタの着脱作業を容易且つ確実に行うことができ
る。
【0080】請求項5記載の発明によれば、伸縮昇降部
材を、複数本のアームを互いにスライド収納可能となる
ように連結させて成したために、伸縮昇降部材のコンパ
クト化を図ることができる。
材を、複数本のアームを互いにスライド収納可能となる
ように連結させて成したために、伸縮昇降部材のコンパ
クト化を図ることができる。
【0081】請求項6記載の発明によれば、吸込グリル
に備えられたフック金具に昇降操作用の操作棒を引掛け
て引き下げることにより吸込みグリルを下降させるよう
にしたために、吸込みグリルの引き下げ動作を容易に行
うことができる。
に備えられたフック金具に昇降操作用の操作棒を引掛け
て引き下げることにより吸込みグリルを下降させるよう
にしたために、吸込みグリルの引き下げ動作を容易に行
うことができる。
【0082】請求項7記載の発明によれば、吸込グリル
から垂下された手動引き下ろし操作用の吊下げ紐を引き
下げることにより吸込みグリルを下降させるようにした
ために、個別の引き下げ用の道具を必要とすることなく
吸込グリルの引き下げ動作を容易に行うことができる。
から垂下された手動引き下ろし操作用の吊下げ紐を引き
下げることにより吸込みグリルを下降させるようにした
ために、個別の引き下げ用の道具を必要とすることなく
吸込グリルの引き下げ動作を容易に行うことができる。
【0083】請求項8記載の発明によれば、吸込グリル
に吊下げ紐昇降用のモータを備えさせ、該モータに吊下
げ紐を巻取り自在に連結したために、吸込グリルを空調
機本体に装着した状態において吊下げ紐をモータに巻き
取っておくことで、吸込グリル周辺部の見映えを良好に
確保することができる。
に吊下げ紐昇降用のモータを備えさせ、該モータに吊下
げ紐を巻取り自在に連結したために、吸込グリルを空調
機本体に装着した状態において吊下げ紐をモータに巻き
取っておくことで、吸込グリル周辺部の見映えを良好に
確保することができる。
【0084】請求項9記載の発明によれば、駆動部材を
手動操作することによって連繋手段を介して各巻取り部
材を同期駆動させて各吊下げ紐部材を巻取り及び繰出し
して吸込グリルを昇降させるようにしたために、上述し
た請求項1記載の発明と同様に、従来のモータ等のよう
な電気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に
少なくすることができ、それでいて、コンパクトな構成
で簡単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高い吸込グ
リル昇降装置を得ることができる。
手動操作することによって連繋手段を介して各巻取り部
材を同期駆動させて各吊下げ紐部材を巻取り及び繰出し
して吸込グリルを昇降させるようにしたために、上述し
た請求項1記載の発明と同様に、従来のモータ等のよう
な電気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に
少なくすることができ、それでいて、コンパクトな構成
で簡単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高い吸込グ
リル昇降装置を得ることができる。
【0085】請求項10及び11記載の発明によれば、
吸込グリルを空調機本体に向って上方へ付勢する付勢手
段を設けたために、吸込グリルを空調機本体に装着させ
る際に容易に上昇移動させることができる。
吸込グリルを空調機本体に向って上方へ付勢する付勢手
段を設けたために、吸込グリルを空調機本体に装着させ
る際に容易に上昇移動させることができる。
【0086】請求項12記載の発明によれば、吸込グリ
ルを空調機本体に吊下げる複数本の吊下げ紐部材と、上
記空調機本体に設けられ、各吊下げ紐部材を夫々巻取り
自在とし、且つ吊下げ紐部材を巻取る方向に付勢力が与
えられた巻取り部材とを備えさせたために、上述した請
求項1記載の発明と同様に、従来のモータ等のような電
気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に少な
くすることができ、それでいて、コンパクトな構成で簡
単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高い吸込グリル
昇降装置を得ることができる。
ルを空調機本体に吊下げる複数本の吊下げ紐部材と、上
記空調機本体に設けられ、各吊下げ紐部材を夫々巻取り
自在とし、且つ吊下げ紐部材を巻取る方向に付勢力が与
えられた巻取り部材とを備えさせたために、上述した請
求項1記載の発明と同様に、従来のモータ等のような電
気部品を使用しないので故障発生要因箇所を大幅に少な
くすることができ、それでいて、コンパクトな構成で簡
単に吸込グリルを昇降できて、実用性の高い吸込グリル
昇降装置を得ることができる。
【図1】天井埋込型空気調和装置の断面図である。
【図2】第1実施例における化粧パネル及び吸込グリル
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】吸込グリルの装着状態における伸縮機構を示す
図である。
図である。
【図4】吸込グリルの下降状態における伸縮機構を示す
図である。
図である。
【図5】化粧パネル及び吸込グリルを示す下面図であ
る。
る。
【図6】フック金具に操作棒を引掛けた状態を示す斜視
図である。
図である。
【図7】第2実施例における吸込グリル周辺部の断面図
である。
である。
【図8】第3実施例における図7相当図である。
【図9】第4実施例における図7相当図である。
【図10】第5実施例における巻き取りドラム周辺部の
斜視図である。
斜視図である。
【図11】第6実施例における化粧パネル及び吸込グリ
ルを示す斜視図である。
ルを示す斜視図である。
【図12】第6実施例における図10相当図である。
【図13】支持アームを示す斜視図である。
【図14】第7実施例における化粧パネル及び吸込グリ
ルを示す斜視図である。
ルを示す斜視図である。
(7) 空調機本体 (9a) 空気吸込口 (9c) エアフィルタ (14) 吸込グリル (16) 伸縮機構(伸縮昇降部材) (17) 付勢手段 (17a) ワイヤ (17b) ワイヤ巻取器(巻取り部材) (19a),(19b) 長孔 (19c) 係止溝 (20) フック金具 (21) 操作棒 (25) モータ (25a) 駆動軸 (26) 紐部材 (30),(40) 吊下げ紐部材 (31),(42) 巻取りドラム(巻取り部材) (32) 駆動ドラム(駆動部材) (33) 連繋紐部材(連繋手段) (35) 動力分配器(駆動部材) (36) 動力伝達シャフト(連繋手段) (41a) 〜(41c) アーム部材 (A) アーム (P) ピン
Claims (12)
- 【請求項1】 高所に設置された空調機本体(7) と、該
空調機本体(7) において下向きに開放された空気吸込口
(9a)に対して着脱自在に装着され且つ上面にエアフィル
タ(9c)が取付けられた吸込グリル(14)とを備えた空気調
和機において、 上記吸込グリル(14)は、鉛直方向の長さ寸法が変化自在
な伸縮昇降部材(16)によって空調機本体(7) に対して昇
降自在に支持されており、該伸縮昇降部材(16)は、吸込
グリル(14)が空調機本体(7) に装着された状態では収縮
し、吸込グリル(14)の手動引き下ろし動作に伴って伸長
するように構成されていることを特徴とする空気調和機
の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項2】 伸縮昇降部材(16)は、複数本のアーム
(A),(A1),(A2),…がパンタグラフ状に連結されて成り、
最上部に位置するアーム(A1),(A2) が空気吸込口(9a)
に、最下部に位置するアーム(A3),(A4) が吸込グリル(1
4)に夫々連結されていることを特徴とする請求項1記載
の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項3】 伸縮昇降部材(16)は、最上部に位置する
アーム(A1),(A2) が空気吸込口(9a)の側縁部に、最下部
に位置するアーム(A3),(A4) が吸込グリル(14)の側縁部
に夫々連繋されており、 最下部に位置するアーム(A3),(A4) の先端部には係止ピ
ン(P3),(P4) が備えられ、 吸込グリル(14)には係止ピン(P3),(P4) が吸込グリル(1
4)の側縁部に沿ってスライド移動するように案内する長
孔(19a),(19b) が形成されており、 上記長孔(19a),(19b) は、吸込グリル(14)の側縁部中央
側に向って上方に傾斜されていることを特徴とする請求
項2記載の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項4】 長孔(19b) における吸込グリル(14)の側
縁部中央側端部には、吸込グリル(14)が下降端位置にあ
るとき係止ピン(P4)が嵌り込む係止溝(19c)が形成され
ていることを特徴とする請求項3記載の空気調和機の吸
込グリル昇降装置。 - 【請求項5】 伸縮昇降部材(16)は、内寸が異なる複数
本のアーム(41a),(41b),(41c) を備え、互いに隣り合う
アーム(41a),(41b),(41c) の一方が他方にスライド収納
可能となるように連結されて成っていることを特徴とす
る請求項1記載の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項6】 吸込グリル(14)には、昇降操作用の操作
棒(21)を引掛けるためのフック金具(20)が備えられてい
ることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の吸込グ
リル昇降装置。 - 【請求項7】 吸込グリル(14)からは、手動引き下ろし
操作用の吊下げ紐(26)が垂下されていることを特徴とす
る請求項1記載の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項8】 吸込グリル(14)には吊下げ紐昇降用のモ
ータ(25)が備えられ、該モータ(25)に吊下げ紐(26)が巻
取り自在に連結されていることを特徴とする請求項7記
載の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項9】 高所に設置された空調機本体(7) と、該
空調機本体(7) において下向きに開放された空気吸込口
(9a)に対して着脱自在に装着され且つ上面にエアフィル
タ(9c)が取付けられた吸込グリル(14)とを備えた空気調
和機において、 上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複数本
の吊下げ紐部材(30),(30),…と、 上記空調機本体(7) に設けられ、各吊下げ紐部材(30),
(30),…を夫々巻取り自在とする複数の巻取り部材(31),
(31),…と、 連繋手段(33),(36) を介して各巻取り部材(31),(31),…
に連繋された駆動部材(32),(35) とを備え、 この駆動部材(32),(35) を手動操作することによって連
繋手段(33),(36) を介して各巻取り部材(31),(31),…を
同期駆動させて各吊下げ紐部材(30),(30),…を巻取り及
び繰出しして吸込グリル(14)を昇降させるように構成さ
れていることを特徴とする空気調和機の吸込グリル昇降
装置。 - 【請求項10】 吸込グリル(14)を空調機本体(7) に向
って上方へ付勢する付勢手段(17)が設けられていること
を特徴とする請求項1、2、5、6、7、8または9記
載の空気調和機の吸込グリル昇降装置。 - 【請求項11】 付勢手段(17)は、下端部が吸込グリル
(14)に接続されたワイヤ(17a) と、該ワイヤ(17a) を巻
取るように付勢する付勢巻取り部材(17b) とで成ってい
ることを特徴とする請求項10記載の空気調和機の吸込
グリル昇降装置。 - 【請求項12】 高所に設置された空調機本体(7) と、
該空調機本体(7) において下向きに開放された空気吸込
口(9a)に対して着脱自在に装着され且つ上面にエアフィ
ルタ(9c)が取付けられた吸込グリル(14)とを備えた空気
調和機において、 上記吸込グリル(14)を空調機本体(7) に吊下げる複数本
の吊下げ紐部材(40),(40),…と、 上記空調機本体(7) に設けられ、各吊下げ紐部材(40),
(40),…を夫々巻取り自在とし、且つ吊下げ紐部材(40),
(40),…を巻取る方向に付勢力が与えられた巻取り部材
(42),(42),…とが備えられていることを特徴とする空気
調和機の吸込グリル昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199138A JPH0861693A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 空気調和機の吸込グリル昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199138A JPH0861693A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 空気調和機の吸込グリル昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861693A true JPH0861693A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16402781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6199138A Withdrawn JPH0861693A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 空気調和機の吸込グリル昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0861693A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000111089A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Fujitsu General Ltd | 天井埋込形空気調和機 |
JP2002349893A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 天井埋込型空気調和装置 |
JP2003074896A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-12 | Toshiba Kyaria Kk | 空気調和機 |
KR100780166B1 (ko) * | 2006-04-17 | 2007-11-27 | 신정훈 | 천정형 공기조화기의 그릴 승하강장치용 와이어 연결장치 |
KR100787774B1 (ko) * | 2007-03-22 | 2007-12-24 | 신정훈 | 천정형 공기조화기의 그릴과 후크 연결구조 |
KR101861104B1 (ko) * | 2017-09-28 | 2018-06-29 | (주)센도리 | 승하강식 공기순환기 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP6199138A patent/JPH0861693A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000111089A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Fujitsu General Ltd | 天井埋込形空気調和機 |
JP2002349893A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 天井埋込型空気調和装置 |
JP4711545B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2011-06-29 | 三洋電機株式会社 | 天井埋込型空気調和装置 |
JP2003074896A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-12 | Toshiba Kyaria Kk | 空気調和機 |
JP4485715B2 (ja) * | 2001-08-28 | 2010-06-23 | 東芝キヤリア株式会社 | 空気調和機 |
KR100780166B1 (ko) * | 2006-04-17 | 2007-11-27 | 신정훈 | 천정형 공기조화기의 그릴 승하강장치용 와이어 연결장치 |
KR100787774B1 (ko) * | 2007-03-22 | 2007-12-24 | 신정훈 | 천정형 공기조화기의 그릴과 후크 연결구조 |
KR101861104B1 (ko) * | 2017-09-28 | 2018-06-29 | (주)센도리 | 승하강식 공기순환기 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |