JP3759470B2 - 電磁弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁弁に関し、特に、コイルを励磁した開弁時に、入口ポートの流体圧の高低に応じて流路面積を変化させるようにした常閉型の電磁弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる電磁弁は、たとえば特開2000−219118号公報等で既に知られており、このものでは、マスタシリンダおよびポンプの吸引口間に電磁弁が設けられ、コイルを励磁した開弁時に、マスタシリンダから液圧が出力されていないときには第1および第2弁機構を開いて流路面積を大きくし、マスタシリンダから液圧が出力されたときには第2弁機構を閉じるが第1弁機構を開いて流路面積を小さくするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1および第2弁機構の一部をそれぞれ構成する可動シート部材は、可動コアに対して制限された範囲で軸方向に相対移動可能なものであり、可動コアおよび第2弁座に対して可動シート部材の軸線が傾くと、上記従来のものでは、第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性のいずれかが損なわれてしまう可能性がある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性のいずれをも確実に維持し得るようにした電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、一端に出口ポートが設けられるとともに軸方向中間部側壁に入口ポートが設けられる筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジングの他端を流体密に閉塞するようにして弁ハウジングに固着される固定コアと、該固定コアに対向して弁ハウジングに収納される可動コアと、該可動コアを前記固定コアから離反させるばね力を発揮する第1戻しばねと、励磁時に前記可動コアを前記固定コア側に吸引する電磁力を発揮するコイルと、前記入口ポートおよび出口ポート間に介設される第1および第2弁機構とを備え、第1弁機構は、制限された範囲での前記可動コアに対する軸方向相対移動を可能として前記固定コアとは反対側で前記可動コアに対向する可動シート部材と、該可動シート部材を前記可動コアから離反する側に付勢する第2戻しばねと、前記入口ポートに通じて弁ハウジング内に形成される弁室内で前記可動コアに設けられる球状の第1弁部と、第1弁部を着座させ得るようにして前記可動シート部材に設けられる第1弁座と、一端を前記出口ポートに連通可能とするとともに他端を第1弁座の中央部に開口させるようにして前記可動シート部材に設けられる第1弁孔とで構成され、第2弁機構は、前記可動コアとの間に前記弁室を形成して弁ハウジングの一端側に嵌合、固定される弁座部材と、前記第1弁座と同軸上に配置されるとともに前記弁室に臨むようにして前記弁座部材に設けられる第2弁座と、第1弁孔よりも大径に形成されて前記出口ポートに通じるとともに第2弁座の中央部に開口して前記弁座部材に設けられる第2弁孔と、第2弁座に着座することを可能として前記可動シート部材の外周に設けられる円弧状の第2弁部とで構成される電磁弁において、可動シート部材の軸線が可動コアに対して傾いても第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性が維持されるように、該第2弁部および第2弁座の着座面の何れもが、球状である第1弁部と中心を同一とした仮想球面に沿って形成されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、可動シート部材の軸線が可動コアおよび第2弁座に対して傾いたとしても、第2弁部および第2弁座の着座面の何れもが、第1弁部と中心を同一とした仮想球面に沿って形成されるので、第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性のいずれをも確実に維持することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路図、図2はサクション弁を閉弁状態で示す縦断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は第2弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応した断面図、図5は第1弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応した縦断面図である。
【0009】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間にブレーキ液圧制御装置4が設けられる。
【0010】
ブレーキ液圧制御装置4は、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ接続される常開型電磁弁であるカット弁5A,5Bと、一方のカット弁5Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁である入口弁6A,6Bと、他方のカット弁5Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁である入口弁6C,6Dと、各入口弁6A〜6Dにそれぞれ並列に接続されるチェック弁7A〜7Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9C,9Dと、第1リザーバ8Aに吸入側が接続されるとともに吐出側がカット弁5Aならびに入口弁6A,6B間に接続される第1ポンプ10Aと、第2リザーバ8Bに吸入側が接続されるとともに吐出側がカット弁5Bならびに入口弁6C,6D間に接続される第2ポンプ10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1および第2ポンプ10A,10Bの吸入側間にそれぞれ介設される常閉型電磁弁であるサクション弁12A,12Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出側がそれぞれ接続される第1および第2ダンパ13A,13Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設されるチェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容するようにしてカット弁5A,5Bに並列に接続される一方向弁18A,18Bと、カット弁5A,5Bに並列に接続されるリリーフ弁19A,19Bとを備える。
【0011】
サクション弁12A,12Bは第1および第2ポンプ10A,10Bならびにチェック弁15A,15B間に接続され、各出口弁9A〜9Dはチェック弁15A,15Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間にそれぞれ接続される。前記ポンプ10A,10Bにオリフィス14A,14Bおよびダンパ13A,13Bを介して連なる液圧路20A,20Bおよび出力液圧路3A,3B間に、前記カット弁5A,5B、前記一方向弁18A,18Bおよび前記リリーフ弁19A,19Bが介設されており、リリーフ弁19A,19Bは液圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じて開弁する。
【0012】
このようなブレーキ液圧制御装置4は、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、マスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を連通するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間を遮断する。すなわちカット弁5A,5Bを消磁、開弁するとともにサクション弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各入口弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧はカット弁5Aおよび入口弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、カット弁5Bおよび入口弁6C,6Dを介して右前輪用および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。
【0013】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、ブレーキ液圧制御装置4は、ロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を遮断するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間を連通する。すなわち入口弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する入口弁が励磁、閉弁されるとともに、出口弁9A〜9Dのうち上記車輪に対応する出口弁が励磁、開弁される。これにより、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0014】
またブレーキ液圧を一定に保持する際に、ブレーキ液圧制御装置4は、車輪ブレーキ2A〜2DをマスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断する状態となる。すなわち入口弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁されることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、入口弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされればよい。
【0015】
このようにカット弁5A,5Bを消磁、開弁するとともにサクション弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で各入口弁6A〜6Dおよび各出口弁9A〜9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0016】
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ13A,13Bならびに第1および第2オリフィス14A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0017】
またブレーキ液圧制御装置4は、上述のアンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作時に第1および第2ポンプ10A,10Bを電動モータ11で駆動するとともに、カット弁5A,5Bを開閉制御することにより、車両の横滑り制御やトラクション制御を行なうことが可能である。
【0018】
また圧力センサ16は、マスタシリンダMから液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上記 車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタシリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数制御等に用いられる。
【0019】
而してたとえば横滑り制御時には、カット弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともにサクション弁12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ11の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動され、各入口弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に対応する入口弁以外の入口弁が励磁、閉弁される。
【0020】
これにより両ポンプ10A,10Bは、マスタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポート1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3B、サクション弁12A,12Bを介して吸入し、各車輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキに、入口弁6A〜6Dのうち開弁している入口弁を介してブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM側に逆流することは、カット弁5A,5Bが閉弁していることによって阻止される。
【0021】
このような横滑り制御やトラクション制御時に、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧すなわち各カット弁5A,5Bおよび各入口弁6A〜6D間の液圧が規定値を超えると、リリーフ弁19A,19Bにより、過剰油圧分がマスタシリンダM側に逃がされることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキ内や液圧制御装置4内に過剰の液圧が作用することが回避される。
【0022】
ところで、サクション弁12A,12Bは、本発明に従って構成されるものであり、その詳細について以下に説明するが、両サクション弁12A,12Bは同一構成を有するものであるので、一方のサクション弁12Aの構成の詳細についてのみ説明し、他方のサクション弁12Bについては説明を省略する。
【0023】
図2において、サクション弁12Aは、一端に出口ポート27が設けられるとともに軸方向中間部側壁に複数の入口ポート28,28…が設けられる薄肉円筒状の弁ハウジング22と、該弁ハウジング22の他端を液密に閉塞するようにして該弁ハウジング22に固着される固定コア23と、該固定コア23に対向して弁ハウジング22に収納される可動コア24と、該可動コア24を前記固定コア23から離反させるばね力を発揮する第1戻しばね25と、励磁時に前記可動コア24を前記固定コア23側に吸引する電磁力を発揮するコイル26と、出口ポート27および入口ポート28,28…間に介設される第1および第2弁機構29,30とを備える。
【0024】
図3を併せて参照して、弁ハウジング22の軸方向中間部には、たとえばテーパ状にして軸方向他端側に臨む段部22aを形成しつつ半径方向外方に膨らんだ拡径部22bが設けられており、この拡径部22bは、弁ハウジング22の軸方向一端側に向かうにつれて次第に小径となるようにして複数たとえば3段階の段付きに形成され、拡径部22bの中間部に前記複数の入口ポート28,28…が設けられる。
【0025】
弁ハウジング22の一端側は基体31に挿入、固定されるものであり、該基体31には、前記段部22aおよび拡径部22bを含む弁ハウジング22の一端側を挿入するための装着孔32が設けられる。この装着孔32は、小径孔部32aと、小径孔部32aよりも大径の中径孔部32bと、中径孔部32bよりも大径の大径孔部32cとが軸方向一端側から順にかつ同軸に連設されて成るものであり、小径孔部32aは、前記拡径部22bから外れた弁ハウジング22の一端部を嵌合可能な直径を有するように形成され、大径孔部32cの他端は基体31の外面に開口される。
【0026】
弁ハウジング22の外周には、前記段部22aおよび拡径部22bの他端に当接、係合するようにしてリング状の押さえ部材33が装着されており、装着孔32における大径孔部32aの外端寄り内面に装着される止め輪34が前記押さえ部材33に当接、係合することにより、弁ハウジング22が装着孔32からの離脱を阻止されて、基体31に挿入、固定される。
【0027】
装着孔32における中径孔部32bおよび大径孔部32cの内面と、弁ハウジング22の外面との間には入口ポート28,28…に通じる環状路35が形成され、基体31には、該環状路35を第1出力液圧路3Aに通じさせる通路36が設けられる。また基体31には、弁ハウジング22の出口ポート27に通じるようにして装着孔32における小径孔部32aに同軸に連なる通路37が設けられており、この通路37が第1ポンプ10Aの吸入側に接続される。
【0028】
前記環状路35および前記通路37間で弁ハウジング22の他端外周にはOリング38が装着され、前記環状路35を前記Oリング38との間に挟むOリング39が弁ハウジング22における拡径部22bの他端部すなわち最大径部分の外周に装着される。
【0029】
このように装着孔32の内端側内面に弾発的に接触するOリング38の直径を、装着孔32の外端側内面に弾発的に接触するOリング39の直径よりも小さくすることで、弁ハウジング22の装着孔32への挿入、組付け時に、Oリング38が装着孔32の内面との接触によって傷がつくことを極力防止することができ、弁ハウジング22の装着孔32への挿入、組付けに要する力も小さくてすむので、挿入、組付けが容易となる。
【0030】
前記Oリング38,39間で弁ハウジング22の外周には、前記入口ポート28,28…を環状路35に通じさせるフィルタ40が装着される。
【0031】
固定コア23は、弁ハウジング22の他端部にレーザ溶接等で液密に溶接される。弁ハウジング22において基体31から突出した部分および固定コア23はボビン41に挿通されるものであり、該ボビン41にコイル26が巻装される。またボビン41およびコイル26を覆う磁性材料製のコイルケース42が固定コア23に磁気的に結合される。而してコイル26がその励磁時に発揮する電磁力により可動コア24は、固定コア23側に向けて吸引される。
【0032】
第1弁機構29は、可動コア24に対しての制限された範囲での軸方向相対移動を可能として固定コア23とは反対側で可動コア24に対向する可動シート部材44と、該可動シート部材44を可動コア24から離反する側にばね付勢する第2戻しばね45と、前記入口ポート28,28…に通じて弁ハウジング22内に形成される弁室43内で可動コア24に設けられる球状の第1弁部46と、第1弁部46を着座させ得るようにして前記可動シート部材44に設けられる第1弁座47と、一端を前記出口ポート27に通じさせるとともに他端を第1弁座47の中央部に開口させるようにして可動シート部材44に設けられる第1弁孔48とで構成される。
【0033】
可動コア24の一端には、弁室43内に配置される円筒状のガイド筒49が同軸に固着されており、このガイド筒49には、弁室43を仕切らないようにするための複数の連通孔50,50…が設けられる。また可動シート部材44の可動コア24側の端部はガイド筒49内に軸方向移動可能に挿入されており、ガイド筒49の一端には、可動コア24とは反対側から可動シート部材44に当接、係合することで、可動コア24および可動シート部材44間の最大間隔を規制する係合鍔49aが設けられる。すなわち可動シート部材44は、可動コア24に対しての軸方向相対移動範囲を前記ガイド筒49で規制されて可動コア24に対向することになる。
【0034】
また可動コア24の外面には、該可動コア24および固定コア23間の空間を弁室43に通じさせる連通溝51が設けられる。
【0035】
第2弁機構30は、前記可動コア24との間に弁室43を形成して弁ハウジング22の一端側に嵌合、固定される弁座部材52と、第1弁座47と同軸上に配置されるとともに弁室43に臨むようにして弁座部材52に設けられる第2弁座53と、第1弁孔48よりも大径に形成されて出口ポート27に通じるとともに第2弁座53の中央部に開口して前記弁座部材52に設けられる第2弁孔54と、第2弁座53に着座することを可能として可動シート部材44の外周に設けられる円弧状の第2弁部55とで構成される。
【0036】
弁座部材52は、第1弁孔48よりも大径の第2弁孔54を軸方向全長にわたって形成するようにして円筒状に形成されており、弁ハウジング22の一端部に、圧入等で嵌合、固着される。この弁座部材52の弁室43側の端面に第2弁座53が設けられ、可動シート部材44の中間部外周に第2弁部55が設けられる。
【0037】
しかも第2弁部55および第2弁座53の着座面は、球状である第1弁部46と中心を同一とした仮想球面56に沿って形成される。
【0038】
このようなサクション弁12Aにおいて、コイル26の消磁状態では、図2および図3で示すように、第1戻しばね25のばね力により可動コア24が固定コア23から離反する側に移動しており、この状態では、第1弁部46が第1弁座47に着座して第1弁機構29が閉弁するとともに、第2弁部55が第2弁座53に着座して第2弁機構30が閉弁しており、マスタシリンダMおよび第1ポンプ10A間が遮断状態にある。
【0039】
またマスタシリンダMの非作動状態でコイル26を励磁すると、図4で示すように、可動コア24が固定コア23側に吸引される。これにより、ガイド筒49の係合鍔49aに当接、係合した可動シート部材44も固定コア23側に吸引されることになり、第1弁部46が第1弁座47から離座して第1弁機構29が開弁するとともに、第2弁部55が第2弁座53から離座して第2弁機構30が開弁し、マスタシリンダMおよび第1ポンプ10A間が連通状態となる。この状態では入口ポート28,28…および出口ポート27間の流路面積は比較的大きく、したがって比較的大量のブレーキ液がマスタシリンダMから第1ポンプ10Aに吸引される。
【0040】
さらにマスタシリンダMの作動状態でコイル26を励磁すると、図5で示すように、可動コア24が固定コア23側に吸引されるが、マスタシリンダMから弁室43に作用する液圧によって、可動シール部材44の第2弁部55を第2弁座53に押しつける液圧力が、可動コア24を固定コア23側に吸引する電磁力よりも大きくなる。それにより第2弁部55が第2弁座53に着座して第2弁機構30が閉弁するが、第2戻しばね45のばね力およびコイル26の電磁吸引力により第1弁部46が第1弁座47から離座して第1弁機構29が開弁する。したがって入口ポート28,28…および出口ポート27間の流路面積は比較的小さくなり、マスタシリンダMから第1ポンプ10Aに供給されるブレーキ液が絞られることになる。
【0041】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2サクション弁12A,12Bにおいて、第2弁部55および第2弁座53の着座面は、球状である第1弁部46と中心を同一とした仮想球面56に沿って形成されている。
【0042】
したがって可動シート部材44の軸線が可動コア24および第2弁座53に対して傾いたとしても、第2弁部55は第2弁座53に確実に着座可能であり、第1弁部46および第1弁座47間の着座シール性ならびに第2弁部55および第2弁座53間の着座シール性のいずれをも確実に維持することができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可動シート部材の軸線が可動コアおよび第2弁座に対して傾いたとしても、第2弁部および第2弁座の着座面はその何れもが、球状である第1弁部と中心を同一とした仮想球面に沿って形成されているので、第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性のいずれをも確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路図である。
【図2】 サクション弁を閉弁状態で示す縦断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 第2弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応した断面図である。
【図5】 第1弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
12A,12B・・・電磁弁としてのサクション弁
22・・・弁ハウジング
23・・・固定コア
24・・・可動コア
25・・・第1戻しばね
26・・・コイル
27・・・出口ポート
28・・・入口ポート
29・・・第1弁機構
30・・・第2弁機構
43・・・弁室
44・・・可動シート部材
45・・・第2戻しばね
46・・・第1弁部
47・・・第1弁座
48・・・第1弁孔
52・・・弁座部材
53・・・第2弁座
54・・・第2弁孔
55・・・第2弁部
56・・・仮想球面
Claims (1)
- 一端に出口ポート(27)が設けられるとともに軸方向中間部側壁に入口ポート(28)が設けられる筒状の弁ハウジング(22)と、該弁ハウジング(22)の他端を流体密に閉塞するようにして弁ハウジング(22)に固着される固定コア(23)と、該固定コア(23)に対向して弁ハウジング(22)に収納される可動コア(24)と、該可動コア(24)を前記固定コア(23)から離反させるばね力を発揮する第1戻しばね(25)と、励磁時に前記可動コア(24)を前記固定コア(23)側に吸引する電磁力を発揮するコイル(26)と、前記入口ポート(28)および出口ポート(27)間に介設される第1および第2弁機構(29,30)とを備え、第1弁機構(29)は、制限された範囲での前記可動コア(24)に対する軸方向相対移動を可能として前記固定コア(23)とは反対側で前記可動コア(24)に対向する可動シート部材(44)と、該可動シート部材(44)を前記可動コア(24)から離反する側に付勢する第2戻しばね(45)と、前記入口ポート(28)に通じて弁ハウジング(22)内に形成される弁室(43)内で前記可動コア(24)に設けられる球状の第1弁部(46)と、第1弁部(46)を着座させ得るようにして前記可動シート部材(44)に設けられる第1弁座(47)と、一端を前記出口ポート(27)に連通可能とするとともに他端を第1弁座(47)の中央部に開口させるようにして前記可動シート部材(44)に設けられる第1弁孔(48)とで構成され、第2弁機構(30)は、前記可動コア(24)との間に前記弁室(43)を形成して弁ハウジング(22)の一端側に嵌合、固定される弁座部材(52)と、前記第1弁座(47)と同軸上に配置されるとともに前記弁室(43)に臨むようにして前記弁座部材(52)に設けられる第2弁座(53)と、第1弁孔(48)よりも大径に形成されて前記出口ポート(27)に通じるとともに第2弁座(53)の中央部に開口して前記弁座部材(52)に設けられる第2弁孔(54)と、第2弁座(53)に着座することを可能として前記可動シート部材(44)の外周に設けられる円弧状の第2弁部(55)とで構成される電磁弁において、
可動シート部材(44)の軸線が可動コア(24)に対して傾いても第1弁部(46)および第1弁座(47)間の着座シール性ならびに第2弁部(55)および第2弁座(53)間の着座シール性が維持されるように、該第2弁部(55)および第2弁座(53)の着座面の何れもが、球状である第1弁部(46)と中心を同一とした仮想球面(56)に沿って形成されることを特徴とする電磁弁。
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| JP2002140260A JP3759470B2 (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 電磁弁 |
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