JP2003329163A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2003329163A
JP2003329163A JP2002140260A JP2002140260A JP2003329163A JP 2003329163 A JP2003329163 A JP 2003329163A JP 2002140260 A JP2002140260 A JP 2002140260A JP 2002140260 A JP2002140260 A JP 2002140260A JP 2003329163 A JP2003329163 A JP 2003329163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイルを励磁した開弁時に、入口ポートの流体
圧の高低に応じて流路面積を変化させるようにした常閉
型の電磁弁において、第1弁部および第1弁座間の着座
シール性ならびに第2弁部および第2弁座間の着座シー
ル性のいずれをも確実に維持する。 【解決手段】第2弁部55および第2弁座53の着座面
が、球状である第1弁部46と中心を同一とした仮想球
面56に沿って形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁に関し、特
に、コイルを励磁した開弁時に、入口ポートの流体圧の
高低に応じて流路面積を変化させるようにした常閉型の
電磁弁の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかる電磁弁は、たとえば特開2
000−219118号公報等で既に知られており、こ
のものでは、マスタシリンダおよびポンプの吸引口間に
電磁弁が設けられ、コイルを励磁した開弁時に、マスタ
シリンダから液圧が出力されていないときには第1およ
び第2弁機構を開いて流路面積を大きくし、マスタシリ
ンダから液圧が出力されたときには第2弁機構を閉じる
が第1弁機構を開いて流路面積を小さくするようにして
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、第1および
第2弁機構の一部をそれぞれ構成する可動シート部材
は、可動コアに対して制限された範囲で軸方向に相対移
動可能なものであり、可動コアおよび第2弁座に対して
可動シート部材に軸線が傾くと、上記従来のものでは、
第1弁部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2
弁部および第2弁座間の着座シール性のいずれかが損な
われてしまう可能性がある。 【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、第1弁部および第1弁座間の着座シール性な
らびに第2弁部および第2弁座間の着座シール性のいず
れをも確実に維持し得るようにした電磁弁を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端に出口ポートが設けられるとともに
軸方向中間部側壁に入口ポートが設けられる筒状の弁ハ
ウジングと、該弁ハウジングの他端を流体密に閉塞する
ようにして弁ハウジングに固着される固定コアと、該固
定コアに対向して弁ハウジングに収納される可動コア
と、該可動コアを前記固定コアから離反させるばね力を
発揮する第1戻しばねと、励磁時に前記可動コアを前記
固定コア側に吸引する電磁力を発揮するコイルと、前記
入口ポートおよび出口ポート間に介設される第1および
第2弁機構とを備え、第1弁機構は、制限された範囲で
の前記可動コアに対する軸方向相対移動を可能として前
記固定コアとは反対側で前記可動コアに対向する可動シ
ート部材と、該可動シート部材を前記可動コアから離反
する側に付勢する第2戻しばねと、前記入口ポートに通
じて弁ハウジング内に形成される弁室内で前記可動コア
に設けられる球状の第1弁部と、第1弁部を着座させ得
るようにして前記可動シート部材に設けられる第1弁座
と、一端を前記出口ポートに連通可能とするとともに他
端を第1弁座の中央部に開口させるようにして前記可動
シート部材に設けられる第1弁孔とで構成され、第2弁
機構は、前記可動コアとの間に前記弁室を形成して弁ハ
ウジングの一端側に嵌合、固定される弁座部材と、前記
第1弁座と同軸上に配置されるとともに前記弁室に臨む
ようにして前記弁座部材に設けられる第2弁座と、第1
弁孔よりも大径に形成されて前記出口ポートに通じると
ともに第2弁座の中央部に開口して前記弁座部材に設け
られる第2弁孔と、第2弁座に着座することを可能とし
て前記可動シート部材の外周に設けられる円弧状の第2
弁部とで構成される電磁弁において、第2弁部および第
2弁座の着座面が、球状である第1弁部と中心を同一と
した仮想球面に沿って形成されることを特徴とする。 【0006】このような構成によれば、可動シート部材
の軸線が可動コアおよび第2弁座に対して傾いたとして
も、第2弁部および第2弁座の着座面が第1弁部と中心
を同一とした仮想球面に沿って形成されるので、第1弁
部および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部お
よび第2弁座間の着座シール性のいずれをも確実に維持
することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。 【0008】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路
図、図2はサクション弁を閉弁状態で示す縦断面図、図
3は図2の要部拡大図、図4は第2弁機構が開弁状態に
あるときの図2に対応した断面図、図5は第1弁機構が
開弁状態にあるときの図2に対応した縦断面図である。 【0009】先ず図1において、タンデム型のマスタシ
リンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏
力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力
ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ
2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレー
キ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1お
よび第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1
および第2出力液圧路3A,3Bとの間にブレーキ液圧
制御装置4が設けられる。 【0010】ブレーキ液圧制御装置4は、第1および第
2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ接続される常開型電
磁弁であるカット弁5A,5Bと、一方のカット弁5A
ならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪
ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁であ
る入口弁6A,6Bと、他方のカット弁5Bならびに右
前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2
D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁である入口弁6
C,6Dと、各入口弁6A〜6Dにそれぞれ並列に接続
されるチェック弁7A〜7Dと、第1および第2出力液
圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第
2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左
前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2
B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9
A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブ
レーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞ
れ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9C,9Dと、
第1リザーバ8Aに吸入側が接続されるとともに吐出側
がカット弁5Aならびに入口弁6A,6B間に接続され
る第1ポンプ10Aと、第2リザーバ8Bに吸入側が接
続されるとともに吐出側がカット弁5Bならびに入口弁
6C,6D間に接続される第2ポンプ10Bと、両ポン
プ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11
と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1
および第2ポンプ10A,10Bの吸入側間にそれぞれ
介設される常閉型電磁弁であるサクション弁12A,1
2Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出側
がそれぞれ接続される第1および第2ダンパ13A,1
3Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに
第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設け
られる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各
ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容す
るようにして第1および第2ポンプ10A,10Bなら
びに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設される
チェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取
付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧
路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容する
ようにしてカット弁5A,5Bに並列に接続される一方
向弁18A,18Bと、カット弁5A,5Bに並列に接
続されるリリーフ弁19A,19Bとを備える。 【0011】サクション弁12A,12Bは第1および
第2ポンプ10A,10Bならびにチェック弁15A,
15B間に接続され、各出口弁9A〜9Dはチェック弁
15A,15Bならびに第1および第2リザーバ8A,
8B間にそれぞれ接続される。前記ポンプ10A,10
Bにオリフィス14A,14Bおよびダンパ13A,1
3Bを介して連なる液圧路20A,20Bおよび出力液
圧路3A,3B間に、前記カット弁5A,5B、前記一
方向弁18A,18Bおよび前記リリーフ弁19A,1
9Bが介設されており、リリーフ弁19A,19Bは液
圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じ
て開弁する。 【0012】このようなブレーキ液圧制御装置4は、各
車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時に
は、マスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間
を連通するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザ
ーバ8A,8B間を遮断する。すなわちカット弁5A,
5Bを消磁、開弁するとともにサクション弁12A,1
2Bを消磁、閉弁した状態で、各入口弁6A〜6Dが消
磁、開弁状態とされるとともに各出口弁9A〜9Dが消
磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポー
ト1Aから出力されるブレーキ液圧はカット弁5Aおよ
び入口弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪
ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダM
の第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、
カット弁5Bおよび入口弁6C,6Dを介して右前輪用
および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。 【0013】上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入り
そうになったときに、ブレーキ液圧制御装置4は、ロッ
ク状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタ
シリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を遮断する
とともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,
8B間を連通する。すなわち入口弁6A〜6Dのうちロ
ック状態に入りそうになった車輪に対応する入口弁が励
磁、閉弁されるとともに、出口弁9A〜9Dのうち上記
車輪に対応する出口弁が励磁、開弁される。これによ
り、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧
の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸
収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ
液圧が減圧されることになる。 【0014】またブレーキ液圧を一定に保持する際に、
ブレーキ液圧制御装置4は、車輪ブレーキ2A〜2Dを
マスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断す
る状態となる。すなわち入口弁6A〜6Dが励磁、閉弁
されるとともに、出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁される
ことになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、入
口弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、出口
弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされればよい。 【0015】このようにカット弁5A,5Bを消磁、開
弁するとともにサクション弁12A,12Bを消磁、閉
弁した状態で各入口弁6A〜6Dおよび各出口弁9A〜
9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロック
させることなく、効率良く制動することができる。 【0016】ところで、上述のようなアンチロックブレ
ーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動
モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10
A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ
8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2
ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第
2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧
路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還
流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレ
ーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増
加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ1
0A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ1
3A,13Bならびに第1および第2オリフィス14
A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブ
レーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることは
ない。 【0017】またブレーキ液圧制御装置4は、上述のア
ンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作時に
第1および第2ポンプ10A,10Bを電動モータ11
で駆動するとともに、カット弁5A,5Bを開閉制御す
ることにより、車両の横滑り制御やトラクション制御を
行なうことが可能である。 【0018】また圧力センサ16は、マスタシリンダM
から液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペ
ダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上
記車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタ
シリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数
制御等に用いられる。 【0019】而してたとえば横滑り制御時には、カット
弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともにサクション弁
12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ1
1の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが
駆動され、各入口弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に
対応する入口弁以外の入口弁が励磁、閉弁される。 【0020】これにより両ポンプ10A,10Bは、マ
スタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポー
ト1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3
B、サクション弁12A,12Bを介して吸入し、各車
輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキ
に、入口弁6A〜6Dのうち開弁している入口弁を介し
てブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM
側に逆流することは、カット弁5A,5Bが閉弁してい
ることによって阻止される。 【0021】このような横滑り制御やトラクション制御
時に、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧す
なわち各カット弁5A,5Bおよび各入口弁6A〜6D
間の液圧が規定値を超えると、リリーフ弁19A,19
Bにより、過剰油圧分がマスタシリンダM側に逃がされ
ることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキ
内や液圧制御装置4内に過剰の液圧が作用することが回
避される。 【0022】ところで、サクション弁12A,12B
は、本発明に従って構成されるものであり、その詳細に
ついて以下に説明するが、両サクション弁12A,12
Bは同一構成を有するものであるので、一方のサクショ
ン弁12Aの構成の詳細についてのみ説明し、他方のサ
クション弁12Bについては説明を省略する。 【0023】図2において、サクション弁12Aは、一
端に出口ポート27が設けられるとともに軸方向中間部
側壁に複数の入口ポート28,28…が設けられる薄肉
円筒状の弁ハウジング22と、該弁ハウジング22の他
端を液密に閉塞するようにして該弁ハウジング22に固
着される固定コア23と、該固定コア23に対向して弁
ハウジング22に収納される可動コア24と、該可動コ
ア24を前記固定コア23から離反させるばね力を発揮
する第1戻しばね25と、励磁時に前記可動コア24を
前記固定コア23側に吸引する電磁力を発揮するコイル
26と、出口ポート27および入口ポート28,28…
間に介設される第1および第2弁機構29,30とを備
える。 【0024】図3を併せて参照して、弁ハウジング22
の軸方向中間部には、たとえばテーパ状にして軸方向他
端側に臨む段部22aを形成しつつ半径方向外方に膨ら
んだ拡径部22bが設けられており、この拡径部22b
は、弁ハウジング22の軸方向一端側に向かうにつれて
次第に小径となるようにして複数たとえば3段階の段付
きに形成され、拡径部22bの中間部に前記複数の入口
ポート28,28…が設けられる。 【0025】弁ハウジング22の一端側は基体31に挿
入、固定されるものであり、該基体31には、前記段部
22aおよび拡径部22bを含む弁ハウジング22の一
端側を挿入するための装着孔32が設けられる。この装
着孔32は、小径孔部32aと、小径孔部32aよりも
大径の中径孔部32bと、中径孔部32bよりも大径の
大径孔部32cとが軸方向一端側から順にかつ同軸に連
設されて成るものであり、小径孔部32aは、前記拡径
部22bから外れた弁ハウジング22の一端部を嵌合可
能な直径を有するように形成され、大径孔部32cの他
端は基体31の外面に開口される。 【0026】弁ハウジング22の外周には、前記段部2
2aおよび拡径部22bの他端に当接、係合するように
してリング状の押さえ部材33が装着されており、装着
孔32における大径孔部32aの外端寄り内面に装着さ
れる止め輪34が前記押さえ部材33に当接、係合する
ことにより、弁ハウジング22が装着孔32からの離脱
を阻止されて、基体31に挿入、固定される。 【0027】装着孔32における中径孔部32bおよび
大径孔部32cの内面と、弁ハウジング22の外面との
間には入口ポート28,28…に通じる環状路35が形
成され、基体31には、該環状路35を第1出力液圧路
3Aに通じさせる通路36が設けられる。また基体31
には、弁ハウジング22の出口ポート27に通じるよう
にして装着孔32における小径孔部32aに同軸に連な
る通路37が設けられており、この通路37が第1ポン
プ10Aの吸入側に接続される。 【0028】前記環状路35および前記通路37間で弁
ハウジング22の他端外周にはOリング38が装着さ
れ、前記環状路35を前記Oリング38との間に挟むO
リング39が弁ハウジング22における拡径部22bの
他端部すなわち最大径部分の外周に装着される。 【0029】このように装着孔32の内端側内面に弾発
的に接触するOリング38の直径を、装着孔32の外端
側内面に弾発的に接触するOリング39の直径よりも小
さくすることで、弁ハウジング22の装着孔32への挿
入、組付け時に、Oリング38が装着孔32の内面との
接触によって傷がつくことを極力防止することができ、
弁ハウジング22の装着孔32への挿入、組付けに要す
る力も小さくてすむので、挿入、組付けが容易となる。 【0030】前記Oリング38,39間で弁ハウジング
22の外周には、前記入口ポート28,28…を環状路
35に通じさせるフィルタ40が装着される。 【0031】固定コア23は、弁ハウジング22の他端
部にレーザ溶接等で液密に溶接される。弁ハウジング2
2において基体31から突出した部分および固定コア2
3はボビン41に挿通されるものであり、該ボビン41
にコイル26が巻装される。またボビン41およびコイ
ル26を覆う磁性材料製のコイルケース42が固定コア
23に磁気的に結合される。而してコイル26がその励
磁時に発揮する電磁力により可動コア24は、固定コア
23側に向けて吸引される。 【0032】第1弁機構29は、可動コア24に対して
の制限された範囲での軸方向相対移動を可能として固定
コア23とは反対側で可動コア24に対向する可動シー
ト部材44と、該可動シート部材44を可動コア24か
ら離反する側にばね付勢する第2戻しばね45と、前記
入口ポート28,28…に通じて弁ハウジング22内に
形成される弁室43内で可動コア24に設けられる球状
の第1弁部46と、第1弁部46を着座させ得るように
して前記可動シート部材44に設けられる第1弁座47
と、一端を前記出口ポート27に通じさせるとともに他
端を第1弁座47の中央部に開口させるようにして可動
シート部材44に設けられる第1弁孔48とで構成され
る。 【0033】可動コア24の一端には、弁室43内に配
置される円筒状のガイド筒49が同軸に固着されてお
り、このガイド筒49には、弁室43を仕切らないよう
にするための複数の連通孔50,50…が設けられる。
また可動シート部材44の可動コア24側の端部はガイ
ド筒49内に軸方向移動可能に挿入されており、ガイド
筒49の一端には、可動コア24とは反対側から可動シ
ート部材44に当接、係合することで、可動コア24お
よび可動シート部材44間の最大間隔を規制する係合鍔
49aが設けられる。すなわち可動シート部材44は、
可動コア24に対しての軸方向相対移動範囲を前記ガイ
ド筒49で規制されて可動コア24に対向することにな
る。 【0034】また可動コア24の外面には、該可動コア
24および固定コア23間の空間を弁室43に通じさせ
る連通溝51が設けられる。 【0035】第2弁機構30は、前記可動コア24との
間に弁室43を形成して弁ハウジング22の一端側に嵌
合、固定される弁座部材52と、第1弁座47と同軸上
に配置されるとともに弁室43に臨むようにして弁座部
材52に設けられる第2弁座53と、第1弁孔48より
も大径に形成されて出口ポート27に通じるとともに第
2弁座53の中央部に開口して前記弁座部材52に設け
られる第2弁孔54と、第2弁座54に着座することを
可能として可動シート部材44の外周に設けられる円弧
状の第2弁部55とで構成される。 【0036】弁座部材52は、第1弁孔48よりも大径
の第2弁孔54を軸方向全長にわたって形成するように
して円筒状に形成されており、弁ハウジング22の一端
部に、圧入等で嵌合、固着される。この弁座部材52の
弁室43側の端面に第2弁座53が設けられ、可動シー
ト部材44の中間部外周に第2弁部55が設けられる。 【0037】しかも第2弁部55および第2弁座53の
着座面は、球状である第1弁部46と中心を同一とした
仮想球面56に沿って形成される。 【0038】このようなサクション弁12Aにおいて、
コイル26の消磁状態では、図2および図3で示すよう
に、第1戻しばね25のばね力により可動コア24が固
定コア23から離反する側に移動しており、この状態で
は、第1弁部46が第1弁座47に着座して第1弁機構
29が閉弁するとともに、第2弁部55が第2弁座53
に着座して第2弁機構30が閉弁しており、マスタシリ
ンダMおよび第1ポンプ10A間が遮断状態にある。 【0039】またマスタシリンダMの非作動状態でコイ
ル26を励磁すると、図4で示すように、可動コア24
が固定コア23側に吸引される。これにより、ガイド筒
49の係合鍔49aに当接、係合した可動シート部材4
4も固定コア23側に吸引されることになり、第1弁部
46が第1弁座47から離座して第1弁機構29が開弁
するとともに、第2弁部55が第2弁座53から離座し
て第2弁機構30が開弁し、マスタシリンダMおよび第
1ポンプ10A間が連通状態となる。この状態では入口
ポート28,28…および出口ポート27間の流路面積
は比較的大きく、したがって比較的大量のブレーキ液が
マスタシリンダMから第1ポンプ10Aに吸引される。 【0040】さらにマスタシリンダMの作動状態でコイ
ル26を励磁すると、図5で示すように、可動コア24
が固定コア23側に吸引されるが、マスタシリンダMか
ら弁室43に作用する液圧によって、可動シール部材4
4の第2弁部55を第2弁座53に押しつける液圧力
が、可動コア24を固定コア23側に吸引する電磁力よ
りも大きくなる。それにより第2弁部55が第2弁座5
3に着座して第2弁機構30が閉弁するが、第2戻しば
ね45のばね力およびコイル26の電磁吸引力により第
1弁部46が第1弁座47から離座して第1弁機構29
が開弁する。したがって入口ポート28,28…および
出口ポート27間の流路面積は比較的小さくなり、マス
タシリンダMから第1ポンプ10Aに供給されるブレー
キ液が絞られることになる。 【0041】次にこの実施例の作用について説明する
と、第1および第2サクション弁12A,12Bにおい
て、第2弁部55および第2弁座53の着座面は、球状
である第1弁部46と中心を同一とした仮想球面56に
沿って形成されている。 【0042】したがって可動シート部材44の軸線が可
動コア24および第2弁座53に対して傾いたとして
も、第2弁部55は第2弁座53に確実に着座可能であ
り、第1弁部46および第1弁座47間の着座シール性
ならびに第2弁部55および第2弁座53間の着座シー
ル性のいずれをも確実に維持することができる。 【0043】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。 【0044】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1弁部
および第1弁座間の着座シール性ならびに第2弁部およ
び第2弁座間の着座シール性のいずれをも確実に維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路図であ
る。 【図2】サクション弁を閉弁状態で示す縦断面図であ
る。 【図3】図2の要部拡大図である。 【図4】第2弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応
した断面図である。 【図5】第1弁機構が開弁状態にあるときの図2に対応
した縦断面図である。 【符号の説明】 12A,12B・・・電磁弁としてのサクション弁 22・・・弁ハウジング 23・・・固定コア 24・・・可動コア 25・・・第1戻しばね 26・・・コイル 27・・・出口ポート 28・・・入口ポート 29・・・第1弁機構 30・・・第2弁機構 43・・・弁室 44・・・可動シート部材 45・・・第2戻しばね 46・・・第1弁部 47・・・第1弁座 48・・・第1弁孔 52・・・弁座部材 53・・・第2弁座 54・・・第2弁孔 55・・・第2弁部 56・・・仮想球面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 LL23 3D048 BB48 HH26 3H106 DA05 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC04 DD03 DD10 EE39 GB06 GB16 KK03 KK22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一端に出口ポート(27)が設けられる
    とともに軸方向中間部側壁に入口ポート(28)が設け
    られる筒状の弁ハウジング(22)と、該弁ハウジング
    (22)の他端を流体密に閉塞するようにして弁ハウジ
    ング(22)に固着される固定コア(23)と、該固定
    コア(23)に対向して弁ハウジング(22)に収納さ
    れる可動コア(24)と、該可動コア(24)を前記固
    定コア(23)から離反させるばね力を発揮する第1戻
    しばね(25)と、励磁時に前記可動コア(24)を前
    記固定コア(23)側に吸引する電磁力を発揮するコイ
    ル(26)と、前記入口ポート(28)および出口ポー
    ト(27)間に介設される第1および第2弁機構(2
    9,30)とを備え、第1弁機構(29)は、制限され
    た範囲での前記可動コア(24)に対する軸方向相対移
    動を可能として前記固定コア(23)とは反対側で前記
    可動コア(24)に対向する可動シート部材(44)
    と、該可動シート部材(44)を前記可動コア(24)
    から離反する側に付勢する第2戻しばね(45)と、前
    記入口ポート(28)に通じて弁ハウジング(22)内
    に形成される弁室(43)内で前記可動コア(24)に
    設けられる球状の第1弁部(46)と、第1弁部(4
    6)を着座させ得るようにして前記可動シート部材(4
    4)に設けられる第1弁座(47)と、一端を前記出口
    ポート(27)に連通可能とするとともに他端を第1弁
    座(47)の中央部に開口させるようにして前記可動シ
    ート部材(44)に設けられる第1弁孔(48)とで構
    成され、第2弁機構(30)は、前記可動コア(24)
    との間に前記弁室(43)を形成して弁ハウジング(2
    2)の一端側に嵌合、固定される弁座部材(52)と、
    前記第1弁座(47)と同軸上に配置されるとともに前
    記弁室(43)に臨むようにして前記弁座部材(52)
    に設けられる第2弁座(53)と、第1弁孔(48)よ
    りも大径に形成されて前記出口ポート(27)に通じる
    とともに第2弁座(53)の中央部に開口して前記弁座
    部材(52)に設けられる第2弁孔(54)と、第2弁
    座(53)に着座することを可能として前記可動シート
    部材(44)の外周に設けられる円弧状の第2弁部(5
    5)とで構成される電磁弁において、第2弁部(55)
    および第2弁座(53)の着座面が、球状である第1弁
    部(46)と中心を同一とした仮想球面(56)に沿っ
    て形成されることを特徴とする電磁弁。
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