JP3819866B2 - 常閉型電磁弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、常閉型電磁弁に関し、特に、薄肉円筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジングの一端側に嵌合、固定される弁座部材と、前記弁ハウジングの他端側に液密に固定される固定コアと、前記弁座部材との間に弁室を形成するとともに前記固定コアに対向して弁ハウジングに収容される可動コアと、前記弁室に臨んで前記弁座部材に形成される弁座に着座することを可能として前記可動コアに固着される弁体と、前記弁体を前記弁座に着座させるばね力を発揮して固定コアおよび可動コア間に設けられる戻しばねと、励磁時に前記可動コアを固定コア側に吸引する電磁力を発揮するコイルとを備え、基体の一面に開口して基体に設けられる装着孔に、該装着孔の軸方向内方側への移動を規制されるようにして前記弁ハウジングの一端側が挿入される常閉型電磁弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような常閉型電磁弁は、たとえば特許文献1等で既に知られており、このものでは、常閉型電磁弁を、弁ハウジングの一端側が装着孔に挿入された状態で基体に取り付けるために、コイルを覆うコイルケースが、軸方向外方に臨んで装着孔に設けられた段部に当接されるとともに、コイルケースに軸方向外方側から当接係合する保持リングが、前記装着孔の外端部に圧入されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−151258号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来のものでは、保持リングを装着孔の外端部に圧入することで常閉型電磁弁の基体への組付けを行なうようにしているので、組付け性に優れているとは言い難く、また弁ハウジングを基体から取り外すことが難しいので、リサイクル性に難点がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、弁ハウジングの基体への組付けを容易とするとともに基体からの弁ハウジングの取り外しを容易とし、組付け性およびリサイクル性を高めた常閉型電磁弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、薄肉円筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジングの一端側に嵌合、固定される弁座部材と、前記弁ハウジングの他端側に液密に固定される固定コアと、前記弁座部材との間に弁室を形成するとともに前記固定コアに対向して弁ハウジングに収容される可動コアと、前記弁室に臨んで前記弁座部材に形成される弁座に着座することを可能として前記可動コアに固着される弁体と、前記弁体を前記弁座に着座させるばね力を発揮して固定コアおよび可動コア間に設けられる戻しばねと、励磁時に前記可動コアを固定コア側に吸引する電磁力を発揮するコイルとを備え、基体の一面に開口して基体に設けられる装着孔に、該装着孔の軸方向内方側への移動を規制されるようにして前記弁ハウジングの一端側が挿入される常閉型電磁弁において、前記弁ハウジングの軸方向中間部には、該弁ハウジングの軸方向他端側に臨む段部を形成して拡径した拡径部が設けられ、前記段部に当接、係合して前記弁ハウジングの一端側の前記装着孔への挿入状態を保持する保持手段が前記基体に脱着可能に装着され、前記コイルを含んで構成されて前記弁ハウジングの前記基体からの突出部を挿脱可能に挿入せしめるソレノイド部が、該ソレノイド部を覆って前記基体に着脱可能に取り付けられるカバーに支持され、前記弁座部材は円筒状に形成されていて、該弁座部材と前記拡径部の内面との間に、前記弁室に通じる環状室を形成しており、その環状室を前記弁ハウジング外に通じさせる連通孔が前記拡径部に設けられることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、弁ハウジングの一端側を装着孔に挿入した状態で保持手段を基体に装着することにより、弁ハウジングを基体に容易に組付けることができ、前記保持手段を基体から取り外すことによって前記弁ハウジングの一端側を装着孔から離脱せしめることができる。また弁ハウジングの基体からの突出部がコイルを含むソレノイド部に挿脱可能に挿入されるので、ソレノイド部を支持するカバーを基体から取り外すことにより、コイルを含むソレノイド部を弁ハウジングから容易に分離させて、前記弁ハウジングの一端側の基体への組付けおよび取り外しを行うことができ、弁ハウジングの一端側を基体に組付けた状態でカバーを基体に取り付けることで、弁ハウジングの基体からの突出部をソレノイド部に挿入せしめて常閉型電磁弁全体を構成することができる。したがって弁ハウジングの基体への組付けを容易とするとともに基体からの弁ハウジングの取り外しを容易とし、組付け性を高めることが可能となり、しかもリサイクル性も高めることができる。
【0008】
また円筒状の前記弁座部材が前記拡径部の内面との間に前記弁室に通じる環状室を形成して弁ハウジングの一端側に嵌合、固定され、前記拡径部に、環状室を弁ハウジング外に通じさせる連通孔が設けられるので、連通孔の位置の設定自由度が広がる。すなわち弁ハウジングが軸方向全長にわたって同一径の単純な円筒形の場合には、弁室および連通孔が弁ハウジングの軸方向に沿ってほぼ同一位置になければならないが、弁ハウジングに拡径部が設けられることにより、弁室に通じる環状室を弁ハウジングおよび弁座部材間に形成することができる。これにより、弁ハウジングの軸方向に沿う弁室の位置の自由度が増し、可動コアを軸方向に短縮して可動コアのマスを小さくすることで、設計の自由度を増したり、応答性の向上により作動音を低減させたり、また摺動抵抗を低下させることができる。
【0009】
さらに請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記保持手段は、前記段部に当接、係合して装着孔内に挿入される保持リングと、前記装着孔の内面に着脱可能に装着されて前記保持リングに装着孔の軸方向外方側から当接、係合する止め輪とから成ることを特徴とし、かかる構成によれば、弁ハウジングの段部に保持リングを当接係合した状態で弁ハウジングの一端側を基体の装着孔に挿入し、保持リングに当接、係合するようにして装着孔の外端部に止め輪を装着することで弁ハウジングを基体に取り付けることができ、弁ハウジングの基体への組付けを容易として組付け性を向上せしめることができる。しかも止め輪を装着孔の外端部から取り外すことができ、止め輪を取り外すことで弁ハウジングを装着孔から容易に取り出すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路図、図2は出口弁を閉弁状態で示す縦断面図、図3は出口弁を開弁状態で示す縦断面図、図4はブレーキ液圧制御装置の要部縦断面図である。
【0012】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間にブレーキ液圧制御装置4が設けられる。
【0013】
ブレーキ液圧制御装置4は、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ接続される常開型電磁弁であるカット弁5A,5Bと、一方のカット弁5Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁である入口弁6A,6Bと、他方のカット弁5Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁である入口弁6C,6Dと、各入口弁6A〜6Dにそれぞれ並列に接続されるチェック弁7A〜7Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁である出口弁9C,9Dと、第1リザーバ8Aに吸入側が接続されるとともに吐出側がカット弁5Aならびに入口弁6A,6B間に接続される第1ポンプ10Aと、第2リザーバ8Bに吸入側が接続されるとともに吐出側がカット弁5Bならびに入口弁6C,6D間に接続される第2ポンプ10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1および第2ポンプ10A,10Bの吸入側間にそれぞれ介設される常閉型電磁弁であるサクション弁12A,12Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出側がそれぞれ接続される第1および第2ダンパ13A,13Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設されるチェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取り付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容するようにしてカット弁5A,5Bに並列に接続される一方向弁18A,18Bと、カット弁5A,5Bに並列に接続されるリリーフ弁19A,19Bとを備える。
【0014】
サクション弁12A,12Bは第1および第2ポンプ10A,10Bならびにチェック弁15A,15B間に接続され、各出口弁9A〜9Dはチェック弁15A,15Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間にそれぞれ接続される。前記ポンプ10A,10Bにオリフィス14A,14Bおよびダンパ13A,13Bを介して連なる液圧路20A,20Bおよび出力液圧路3A,3B間に、前記カット弁5A,5B、前記一方向弁18A,18Bおよび前記リリーフ弁19A,19Bが介設されており、リリーフ弁19A,19Bは液圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じて開弁する。
【0015】
このようなブレーキ液圧制御装置4は、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、マスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を連通するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間を遮断する。すなわちカット弁5A,5Bを消磁、開弁するとともにサクション弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各入口弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧はカット弁5Aおよび入口弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、カット弁5Bおよび入口弁6C,6Dを介して右前輪用および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。
【0016】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、ブレーキ液圧制御装置4は、ロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を遮断するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間を連通する。すなわち入口弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する入口弁が励磁、閉弁されるとともに、出口弁9A〜9Dのうち上記車輪に対応する出口弁が励磁、開弁される。これにより、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0017】
またブレーキ液圧を一定に保持する際に、ブレーキ液圧制御装置4は、車輪ブレーキ2A〜2DをマスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断する状態となる。すなわち入口弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁されることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、入口弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、出口弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされればよい。
【0018】
このようにカット弁5A,5Bを消磁、開弁するとともにサクション弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で各入口弁6A〜6Dおよび各出口弁9A〜9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0019】
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ13A,13Bならびに第1および第2オリフィス14A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0020】
またブレーキ液圧制御装置4は、上述のアンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作時に第1および第2ポンプ10A,10Bを電動モータ11で駆動するとともに、カット弁5A,5Bを開閉制御することにより、車両の横滑り制御やトラクション制御を行なうことが可能である。
【0021】
また圧力センサ16は、マスタシリンダMから液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上記 車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタシリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数制御等に用いられる。
【0022】
而してたとえば横滑り制御時には、カット弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともにサクション弁12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ11の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動され、各入口弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に対応する入口弁以外の入口弁が励磁、閉弁される。
【0023】
これにより両ポンプ10A,10Bは、マスタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポート1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3B、サクション弁12A,12Bを介して吸入し、各車輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキに、入口弁6A〜6Dのうち開弁している入口弁を介してブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM側に逆流することは、カット弁5A,5Bが閉弁していることによって阻止される。
【0024】
このような横滑り制御やトラクション制御時に、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧すなわち各カット弁5A,5Bおよび各入口弁6A〜6D間の液圧が規定値を超えると、リリーフ弁19A,19Bにより、過剰液圧分がマスタシリンダM側に逃がされることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキ内や液圧制御装置4内に過剰の液圧が作用することが回避される。
【0025】
ところで、出口弁9A〜9Dは、本発明に従って構成されるものであり、その詳細について以下に説明するが、各出口弁9A〜9Dは同一構成を有するものであるので、出口弁9Aの構成の詳細についてのみ説明し、他の出口弁9B〜9Dについては説明を省略する。
【0026】
図2において、出口弁9Aは、薄肉円筒状の弁ハウジング22と、該弁ハウジング22の一端側に圧入等により嵌合、固定される円筒状の弁座部材23と、前記弁ハウジング22の他端を液密に閉塞するようにして該弁ハウジング22に固着される固定コア24と、前記弁座部材23との間に弁室25を形成するとともに前記固定コア24に対向して弁ハウジング22に収納される可動コア26と、前記弁室25に臨んで前記弁座部材23に形成される弁座27に着座することを可能として前記可動コア24に固着される球状の弁体28と、該弁体28が前記弁座27に着座する方向に前記可動コア26を付勢するようにして可動コア26および固定コア24間に設けられる戻しばね29と、励磁時に前記可動コア26を前記固定コア24側に吸引する電磁力を発揮するコイル30とを備える。
【0027】
弁ハウジング22の軸方向中間部には、たとえばテーパ状にして軸方向他端側に臨む段部22aを形成しつつ半径方向外方に膨らんだ拡径部22bが設けられており、この拡径部22bは、弁ハウジング22の軸方向一端側に向かうにつれて次第に小径となるようにして複数たとえば3段階の段付きに形成される。このような弁ハウジング22の軸方向一端部には出口孔31が設けられ、また拡径部22bの中間部に複数の連通孔として入口孔32,32…が設けられる。
【0028】
弁座部材23は、前記弁室25に通じる環状室45を前記拡径部22bの内面との間に形成して、弁ハウジング22の一端側に嵌合、固定され、前記各入口孔32,32…は環状室45に通じるようにして弁ハウジング22の拡径部22bに設けられる。
【0029】
弁ハウジング22の一端側は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状に形成される基体33に挿入、固定されるものであり、該基体33には、前記段部22aおよび拡径部22bを含む弁ハウジング22の一端側を挿入するための装着孔34が設けられる。この装着孔34は、小径孔部34aと、小径孔部34aよりも大径の中径孔部34bと、中径孔部34bよりも大径の大径孔部34cとが軸方向一端側から順にかつ同軸に連設されて成るものであり、小径孔部34aは、前記拡径部22bから外れた弁ハウジング22の一端部を嵌合可能な直径を有するように形成され、大径孔部34cの他端は基体33の一面33aに開口される。
【0030】
弁ハウジング22の一端側の前記装着孔34への挿入状態は、前記段部22aに当接、係合するとともに基体33に脱着可能に装着される保持手段48によって保持されるものであり、この保持手段48は、装着孔34の軸方向外方側から前記段部22aに当接、係合するようにして弁ハウジング22の外周に装着されるリング状の保持リング35と、装着孔34における大径孔部34aの外端寄り内面に着脱可能に装着されて前記保持リング35に軸方向外方側から当接、係合する止め輪36とから成り、この保持手段48により装着孔34からの離脱が阻止されて、弁ハウジング22の一端側が基体33に挿入、固定される。
【0031】
装着孔34における中径孔部34bおよび大径孔部34cの内面と、弁ハウジング22の外面との間には、入口孔32,32…を介して環状室45に通じる環状通路37が形成され、基体33には、該環状通路37を車輪ブレーキ2Aに通じさせる通路38が設けられる。また基体33には、弁ハウジング22の出口孔31に通じるようにして装着孔34における小径孔部34aに同軸に連なる通路39が設けられており、この通路39が第1リザーバ8Aに接続される。
【0032】
前記環状通路37および前記通路39間で弁ハウジング22の他端外周にはOリング40が装着され、前記環状通路37を前記Oリング40との間に挟むOリング41が弁ハウジング22における拡径部22bの他端部すなわち最大径部分の外周に装着される。
【0033】
このように装着孔34の内端側内面に弾発的に接触するOリング40の直径を、装着孔34の外端側内面に弾発的に接触するOリング41の直径よりも小さくすることで、弁ハウジング22の装着孔34への挿入、組付け時に、Oリング40が装着孔34の内面との接触によって傷がつくことを極力防止することができ、弁ハウジング22の装着孔34への挿入、組付けに要する力も小さくてすむので、挿入、組付けが容易となる。
【0034】
しかもOリング40は、装着孔34における小径孔部34aおよび中径孔部34b間の段部に対向するようにして弁ハウジング22の一端側に装着されるものであり、弁ハウジング22の一端側は、前記Oリング40が前記小径孔部34aおよび中径孔部34b間の段部に当接することで装着孔34の軸方向内方側への移動を規制されるようにして装着孔34に挿入される。
【0035】
前記Oリング40,41間で弁ハウジング22の外周には、前記入口孔32,32…を環状通路37に通じさせるフィルタ42が装着される。
【0036】
固定コア24は、弁ハウジング22の他端部にレーザ溶接等で液密に溶接される。弁ハウジング22において基体33の一面33aから突出した部分および固定コア24は、前記コイル30を含むソレノイド部49に挿脱可能に挿入されるものであり、該ソレノイド部49は、弁ハウジング22の基体33の一面33aからの突出部を囲繞するボビン43と、該ボビン43に巻装される前記コイル30と、前記ボビン43およびコイル30を覆って前記固定コア24に磁気的に結合される磁性材料製のコイルケース44とから成るものであり、コイル30がその励磁時に発揮する電磁力により、可動コア26は、固定コア24側に向けて吸引される。
【0037】
また可動コア26の外周には、固定コア24および可動コア26間の空間を弁室25に通じさせる連通溝46が、軸方向全長にわたって設けられる。
【0038】
このような出口弁9Aにおいて、コイル30の消磁状態では、図2で示すように、戻しばね29のばね力により可動コア26が固定コア24から離反する側に移動しており、この状態では、弁体28が弁座27に着座しており出口弁9Aは閉弁しており、左後輪用車輪ブレーキ2Aおよび第1リザーバ8A間が遮断状態にある。
【0039】
またコイル30を励磁すると、図3で示すように、戻しばね29のばね力に抗して可動コア26が固定コア24側に吸引される。これにより、弁体28が弁座27から離座して出口弁9Aが開弁し、左後輪用車輪ブレーキ2Aおよび第1リザーバ8A間が連通する。
【0040】
図4において、基体33には、前記出口弁9A〜9Dの他に、チェック弁7A〜7Dを内蔵した入口弁6A〜6Bおよびサクション弁12A,12Bが、それらのソレノイド部50…,50…を基体33の一面33aから突出するようにして基体33に取り付けられ、一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bと協働してレギュレータ21A,21Bを構成するようにして一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bを内蔵したカット弁5A,5Bが、図示はしないが、それらのソレノイド部を基体33の一面33aから突出しつつサクション弁12A,12Bと並ぶようにして基体33に取り付けられる。
【0041】
電動モータ11は、基体33の他面33bに取り付けられ、その電動モータ11で駆動される第1および第2ポンプ10A,10Bは基体33に内蔵される。また第1および第2リザーバ8A,8Bは、その一部を前記一面33aから突出させるようにして基体33に設けられ、第1および第2チェック弁15A,15Bは第1および第2リザーバ8A,8Bならびに第1および第2ポンプ10A,10B間に介装されるようにして基体33に設けられ、第1および第2ダンパ13A,13B、ならびに第1および第2オリフィス14A,14Bは、図示はしないが、基体33に内蔵される。また圧力センサ16は、そのハウジング52の一部を基体33の一面33aから突出させるようにして基体33に設けられる。
【0042】
基体33の一面33aには、横断面長方形状の筒形に形成される第1樹脂成形体53の一端に、第1樹脂成形体53の一端開口部を塞ぐ第2樹脂成形体54が振動溶着されて成るカバー55が締結される。このカバー55は、入口弁6A〜6Bのソレノイド部51…、出口弁9A〜9Dのソレノイド部49…、カット弁5A,5Bのソレノイド部52…、サクション弁12A,12Bのソレノイド部、第1および第2リザーバ8A,8Bの一部および圧力センサ16の一部を覆うようにして基体33の一面33aに、たとえば締結により着脱可能に取り付けられる。しかもカバー55の基体33側端縁には、該基体33の一面33aに弾発的に接触する無端状のシール部材56が装着される。
【0043】
カバー55における第1樹脂成形体53内の中間部には、入口弁6A〜6Bのソレノイド部50…、出口弁9A〜9Dのソレノイド部49…、サクション弁12A,12Bのソレノイド部51…およびカット弁5A,5Bのソレノイド部にそれぞれ個別に対応した矩形状の開口部57…,58…,59…を有する平面状の壁部60が、基体33の一面33aに対向するようにして一体に形成される。
【0044】
前記各ソレノイド部50…,49…,51…の先端部は前記開口部57…,58…,59…に挿入され、各ソレノイド部50…,49…,51…から一対ずつ突出される電磁弁側接続端子61…,62…,63…が、各開口部57…,58…,59…を貫通するように配置される。
【0045】
前記壁部60には、入口弁6A〜6D、出口弁9A〜9D、カット弁5A,5Bおよびサクション弁12A,12Bにそれぞれ個別に対応した導電金属製の個別バスバー(図示せず)と、それらの弁6A〜6D,9A〜9D,5A,5B,12A,12Bに共通に対応する単一の導電金属製の共通バスバー(図示せず)とが埋設される。
【0046】
前記電磁弁側接続端子61…,62…,63…の一方には、各個別バスバーの一端に形成される個別バスバー側接続端子64…,65…,65…が溶接等によりそれぞれ電気的に接続され、前記電磁弁側接続端子61…,62…,63…の他方には、前記共通バスバーに形成される複数の共通バスバー側接続端子(図示せず)がそれぞれ電気的に接続される。
【0047】
圧力センサ16におけるハウジング52の他端からは3本の圧力センサ側接続端子67…が突出される。一方、カバー55の壁部60には、前記ハウジング52の他端部に対応した開口部68が設けられており、前記圧力センサ側接続端子67…は開口部68を貫通するようにしてハウジング52から突出される。しかも壁部60には、圧力センサ16に対応した導電金属製の3本のバスバー68…が埋設されており、各バスバー68…の一端に形成されるバスバー側接続端子69…が圧力センサ側接続端子67…にそれぞれ電気的に接続される。
【0048】
壁部60および第2樹脂成形体54間でカバー55内には、電気回路が設けられる基板70が配置されており、該基板70は、前記壁部60に突設られた複数の支持ボス部71…上に固定的に支持される。
【0049】
而して入口弁6A〜6D、出口弁9A〜9D、カット弁5A,5Bおよびサクション弁12A,12Bに対応した個別バスバーおよび共通バスバーは、基板70上の電気回路に電気的に接続される。また圧力センサ16に対応したバスバー68…の他端は、基板70を貫通するようにして該基板70上の電気回路に電気的に接続される。
【0050】
すなわち入口弁6A〜6Bのソレノイド部50…、出口弁9A〜9Dのソレノイド部49…、サクション弁12A,12Bのソレノイド部51…、カット弁5A,5Bのソレノイド部および圧力センサ16のハウジング52は、基体33の一面33aに着脱可能に取り付けられるカバー55に支持されることになる。
【0051】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、出口弁9A〜9Dにおける弁ハウジング22の一端側は、基体33に設けられる装着孔34に、該装着孔34の軸方向内方側への移動を規制されるようにして挿入されるものであり、しかも弁ハウジング22の軸方向中間部には、該弁ハウジング22の軸方向他端側に臨む段部22aを形成して拡径した拡径部22bが設けられ、段部22aに当接、係合して弁ハウジング22の一端側の装着孔34への挿入状態を保持する保持手段48が基体33に脱着可能に装着され、弁ハウジング22の基体33からの突出部を挿脱可能に挿入せしめるソレノイド部49が、該ソレノイド部49を覆って基体33に着脱可能に取り付けられるカバー55に支持されている。
【0052】
したがって弁ハウジング22の一端側を装着孔34に挿入した状態で保持手段48を基体33に装着することにより、弁ハウジング22を基体33に容易に組付けることができ、保持手段48を基体33から取り外すことによって弁ハウジング22の一端側を装着孔34から離脱せしめることができる。また弁ハウジング22の基体33からの突出部がコイル30を含むソレノイド部49に挿脱可能に挿入されるので、ソレノイド部49を支持するカバー55を基体33から取り外すことにより、コイル30を含むソレノイド部49を弁ハウジング22から容易に分離させて、弁ハウジング22の一端側の基体33への組付けおよび取り外しを行うことができ、弁ハウジング22の一端側を基体33に組付けた状態でカバー55を基体33に取り付けることで、弁ハウジング22の基体33からの突出部をソレノイド部49に挿入せしめて出口弁9A〜9D全体を構成することができる。これにより弁ハウジング22の基体33への組付けを容易とするとともに基体33からの弁ハウジング22の取り外しを容易とし、組付け性を高めることが可能となり、しかもリサイクル性も高めることができる。
【0053】
また前記保持手段48は、装着孔34の軸方向外方側から前記段部22aに当接、係合するようにして弁ハウジング22の外周に装着されるリング状の保持リング35と、装着孔34における大径孔部34aの外端寄り内面に着脱可能に装着されて前記保持リング35に軸方向外方側から当接、係合する止め輪36とから成るものである。
【0054】
したがって弁ハウジング22の段部22aに保持リング35を当接係合した状態で弁ハウジング22の一端側を基体33の装着孔34に挿入し、保持リング35に当接、係合するようにして装着孔34の外端部に止め輪36を装着することで弁ハウジング22を基体33に取り付けることができ、弁ハウジング22の基体33への組付けを容易として組付け性を向上せしめることができる。
【0055】
また円筒状の弁座部材23が、拡径部22bの内面との間に弁室25に通じる環状室45を形成して弁ハウジング22の一端側に嵌合、固定され、拡径部22bには、環状室45を弁ハウジング22外の環状通路37に通じさせる入口孔32,32…が設けられており、このような構成にするこどで、入口孔32,32…の位置の設定自由度が広がる。
【0056】
すなわち弁ハウジング22が軸方向全長にわたって同一径の単純な円筒形の場合には、弁室25および各入口孔32,32…が弁ハウジング22の軸方向に沿ってほぼ同一位置になければならないが、弁ハウジング22に拡径部22bが設けられることにより、弁室25に通じる環状室45を弁ハウジング22および弁座部材23間に形成することができる。これにより、弁ハウジング22の軸方向に沿う弁室25の位置の自由度が増し、可動コア26を軸方向に短縮して可動コア26のマスを小さくすることで、設計の自由度を増したり、応答性の向上により作動音を低減させたり、また摺動抵抗を低下させることができる。
【0057】
図5は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0058】
出口弁9A′が備える薄肉円筒状の弁ハウジング22の軸方向中間部には、たとえばテーパ状にして軸方向他端側に臨む段部22a′を形成しつつ半径方向外方に膨らんだ拡径部22b′が設けられており、この拡径部22b′は、弁ハウジング22′の軸方向一端側に向かうにつれて次第に小径となるようにして複数たとえば3段階の段付きに形成される。このような弁ハウジング22′の軸方向一端部には出口孔31が設けられ、また拡径部22b′の中間部に複数の入口孔32,32…が設けられる。
【0059】
弁ハウジング22の一端側は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状に形成される基体33に挿入、固定されるものであり、該基体33には、前記段部22aおよび拡径部22bを含む弁ハウジング22の一端側を挿入するための装着孔34が設けられる。この装着孔34は、小径孔部34aと、小径孔部34aよりも大径の中径孔部34bと、中径孔部34bよりも大径の大径孔部34cとが軸方向一端側から順にかつ同軸に連設されて成るものであり、小径孔部34aは、前記拡径部22bから外れた弁ハウジング22の一端部を嵌合可能な直径を有するように形成され、大径孔部34cの他端は基体33の一面33aに開口される。
【0060】
基体33の装着孔34への弁ハウジング22′の一端側の挿入状態は、前記段部22a′に当接、係合するとともに基体33に脱着可能に装着される保持手段としての止め輪48′によって保持される。
【0061】
この第2実施例によっても、弁ハウジング22′の基体33への組付けを容易とするとともに基体33からの弁ハウジング22′の取り外しを容易とし、組付け性を高めることが可能となり、しかもリサイクル性も高めることができる。
【0062】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、弁ハウジングの基体への組付けを容易とするとともに基体からの弁ハウジングの取り外しを容易とし、組付け性を高めることが可能となり、しかもリサイクル性も高めることができる。
【0064】
また特に弁座部材は円筒状に形成されていて、該弁座部材と弁ハウジングの拡径部内面との間に、弁室に通じる環状室を形成しており、その環状室を弁ハウジング外に通じさせる連通孔が前記拡径部に設けられるので、連通孔の位置の設定自由度が広がるようにして弁ハウジングの軸方向に沿う弁室の位置の自由度を増し、可動コアを軸方向に短縮して可動コアのマスを小さくすることで、設計の自由度を増加したり、応答性の向上により作動音を低減させたり、また摺動抵抗を低下させることができる。
【0065】
さらに請求項2記載の発明によれば、弁ハウジングの基体への組付けを容易として組付け性を向上せしめ、弁ハウジングを装着孔から容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用ブレーキ装置のブレーキ液圧回路図である。
【図2】出口弁を閉弁状態で示す縦断面図である。
【図3】出口弁を開弁状態で示す縦断面図である。
【図4】ブレーキ液圧制御装置の要部縦断面図である。
【図5】第2実施例の図2に対応した断面図である。
【符号の説明】
9A,9A′,9B,9C,9D・・・常閉型電磁弁としての出口弁
22,22′・・・弁ハウジング
22a.22a′・・・段部
22b,22b′・・拡径部
23・・・弁座部材
24・・・固定コア
25・・・弁室
26・・・可動コア
27・・・弁座
28・・・弁体
29・・・戻しばね
30・・・コイル
32・・・連通孔としての入口孔
33・・・基体
34・・・装着孔
35・・・保持リング
36・・・止め輪
45・・・環状室
48・・・保持手段
48′・・・保持手段としての止め輪
49・・・ソレノイド部
55・・・カバー
Claims (2)
- 薄肉円筒状の弁ハウジング(22,22′)と、該弁ハウジング(22,22′)の一端側に嵌合、固定される弁座部材(23)と、前記弁ハウジング(22,22′)の他端側に液密に固定される固定コア(24)と、前記弁座部材(23)との間に弁室(25)を形成するとともに前記固定コア(24)に対向して弁ハウジング(22)に収容される可動コア(26)と、前記弁室(25)に臨んで前記弁座部材(23)に形成される弁座(27)に着座することを可能として前記可動コア(26)に固着される弁体(28)と、前記弁体(28)を前記弁座(27)に着座させるばね力を発揮して固定コア(24)および可動コア(26)間に設けられる戻しばね(29)と、励磁時に前記可動コア(26)を固定コア(24)側に吸引する電磁力を発揮するコイル(30)とを備え、基体(33)の一面に開口して基体(33)に設けられる装着孔(34)に、該装着孔(34)の軸方向内方側への移動を規制されるようにして前記弁ハウジング(22,22′)の一端側が挿入される常閉型電磁弁において、
前記弁ハウジング(22,22′)の軸方向中間部には、該弁ハウジング(22)の軸方向他端側に臨む段部(22a,22a′)を形成して拡径した拡径部(22b,22b′)が設けられ、前記段部(22a,22a′)に当接、係合して前記弁ハウジング(22,22′)の一端側の前記装着孔(34)への挿入状態を保持する保持手段(48,48′)が前記基体(33)に脱着可能に装着され、前記コイル(30)を含んで構成されて前記弁ハウジング(22,22′)の前記基体(33)からの突出部を挿脱可能に嵌合せしめるソレノイド部(49)が、該ソレノイド部(49)を覆って前記基体(33)に着脱可能に取り付けられるカバー(55)に支持され、前記弁座部材(23)は円筒状に形成されていて、該弁座部材(23)と前記拡径部(22b,22b′)の内面との間に、前記弁室(25)に通じる環状室(45)を形成しており、その環状室(45)を前記弁ハウジング(22,22′)外に通じさせる連通孔(32)が前記拡径部(22b,22b′)に設けられることを特徴とする常閉型電磁弁。 - 前記保持手段(48)は、前記段部(22a)に当接、係合して装着孔(34)内に挿入される保持リング(35)と、前記装着孔(34)の内面に着脱可能に装着されて前記保持リング(35)に装着孔(34)の軸方向外方側から当接、係合する止め輪(36)とから成ることを特徴とする請求項1記載の常閉型電磁弁。
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