JP3758726B2 - 書類の両面撮影装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は書類、物体等の撮影装置に関し、特に証券等の書類の両面を高速に撮影する書類の両面撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書類の両面同時撮影装置として、特開昭60-154243号公報には、図5に 示す銀塩フィルム及びスリットカメラを用いる装置が提案されている。
【0003】
図5を参照して、上記特開昭60-154243号公報に提案されている装置は、上部 搬送ローラ1A、1Bと、下部搬送ローラ2A、2Bと、これらの搬送ローラ間に配設された一対のカバーガラス3A、3Bとによって書類の搬送経路を構成し、このカバーガラス3A、3B間を通過する書類の表裏像をそれぞれ反射ミラー4A、4Bを介して不図示のスリットカメラにより銀塩フィルム上に取り込むようにしている。
【0004】
上記装置において、書類は少なくとも上部搬送ローラ1A、1Bと下部搬送ローラ2A、2Bのいずれか一方により保持されているため、撮影手段はスリットカメラを使用したものに限られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭60-154243号公報に提案されているスリットカメラ を用いた書類の両面同時撮影装置は、銀塩フィルムの現像処理に液体を使用する必要がある等の問題があり、そのため従来から書類の両面同時撮影装置を電子式(ドライ)にしたいとの要望があった。
【0006】
また、ラインセンサを用いて書類の両面同時撮影装置を実現したものも現われたが、ラインセンサの処理時間の制約から書類の搬送速度を従来の半分程度の速度にしなければならず、撮影の高速化を図ることができないという問題点がある。
【0007】
さらに、撮影手段にラインセンサを使用しているため、ラインセンサの読み出し速度に正確に同期した書類の搬送が要求され、撮影速度も制限されるという不具合がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、書類の両面を高速に撮影することができると共に、電子的に撮影することが可能な新規な書類の両面撮影装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、書類の送り速度を非常に高精度に制御する書類搬送装置を必要とせず、書類を高速に撮影することが可能な新規な書類の両面撮影装置を提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の書類の両面撮影装置は前記目的を達成するために、第1の視点において、複数枚の書類を一枚ずつ給送する第1搬送系と、前記第1搬送系から給送された書類を案内する透明な一対のガイド部材であって、前記書類よりも大きな面積のガイド面を有し、前記第1搬送系から給送された書類が自由落下するように垂直に配設された一対のガイド部材と、前記ガイド部材を挟んで両側に配置され、該ガイド部材に案内されて自由落下する書類が所定の撮影範囲に入った時点に同期して該書類の表裏全面を面単位で撮影する一対の2次元の撮影手段と、を備えたことを特徴とする。なお、本発明において「書類」とは撮影手段の「被写体」となるもの全てを含んだ概念である。なおまた、第1搬送系とは通例上部搬送系を含む。また、「撮影」とは「撮像」を含んだ概念である。
【0012】
撮影手段はエリアセンサ等の2次元の撮影手段であって、書類の少なくとも情報が記載された部分を線単位ではなく実際上有効な寸法の面単位に捉えて撮影する。撮影手段は第1搬送系から給送された書類の表裏(両面)を同時に又は交互に撮影してもよい。また書類の表裏の全面を一括して又は複数面に分割して部分的に一括して撮影してもよい。撮影手段が被写体を面として撮影(撮像)する手段であることにより、一回の撮影により多量の画像情報を得ることができるため、書類の撮影時間はラインセンサにより線的に撮影する場合に比べて大幅に減少されると共に、書類の給送も高速化できるため、撮影・記録を含めて全体の処理時間は従来のラインセンサを用いた場合に比べて格段に短縮される。
【0013】
撮影手段の撮影範囲(エリア)においては、書類の少なくとも何等かの情報が記録されている部分を撮影手段から遮らないようにして書類を移動する必要がある。
【0014】
本発明の第1の視点によれば、移動中の書類を2次元的に(面単位で)一括して撮影することにより、正確な書類の送り速度を有する書類搬送装置を必要とせず、また書類を常に拘束する必要がないため、書類の高速送り及び高速撮影がなされる書類の両面撮影装置が提供される。
【0015】
本発明の第1の視点においては、第1搬送系から給送された書類を撮影手段の撮影範囲において自由落下させることにより、撮影範囲において書類を移動する手段が不要であると共に上記手段が撮影像に写り込むおそれも全くない。
【0018】
本発明の第1の視点によれば、エリアセンサ等の2次元の撮影手段によって書類の両面を同時撮影するようにしている。この場合、書類の表裏は撮影時に全く遮られることなく撮影画角内に入っている必要がある。そこで、本発明では、第1搬送系から書類を一枚ずつ給送し、この給送された書類を垂直に配設された透明な一対のガイド部材間を自由落下させるようにしている。そして、この自由落下中に、書類が所定の撮影範囲に入った時点で、書類の表裏全面を同時に撮影するようにしている。
【0019】
また、本発明の第1の視点によれば、落下中の書類を撮影することにより、正確な書類の送り速度を有する書類搬送装置を必要とせず、書類を常に拘束する必要がないため、書類が高速に撮影される。
【0020】
本発明の第1の視点において好ましくは、落下される書類の搬送路中に設けられた書類位置検出センサからの検出信号に応じて、書類に対して対向して設けられ、落下中かつ撮影範囲にある書類(被写体)の表裏に対して発光する一対の発光装置(照明装置)と、同じくこの検出信号に応じて落下中の書類の表裏を撮影する撮影手段とを設けることにより、照明された自由落下中の書類の表裏が高速に撮影される。しかも、画像の欠落もなく高品位の画像が得られる。さらに、撮影手段を例えばエリアCCDカメラとすることにより、撮影された画像を磁気的に記憶できる。
【0021】
本発明の書類の両面撮影装置は前記目的を達成するために、第2の視点において、書類を所定枚数ずつ下流に給送する第1搬送系と、前記第1搬送系の下流に前記給送される書類を挟んで両側にそれぞれ配置され、前記第1搬送系から給送された移動中の前記書類の表裏を面単位で撮影する2次元の撮影手段と、前記第1搬送系の下流に配置され、該第1搬送系から給送された書類を給送方向に案内する互いに対向する一対のガイド部材と、を備え、前記一対のガイド部材の間において、前記第1搬送系から給送された前記書類の下側にエアを吹き出すことにより、前記書類を前記一対のガイド部材間に鉛直面及び水平面に傾斜して浮上させながら下流側に導き、前記一対のガイド部材の両側に対向する1対の前記撮影手段によって浮上している前記書類の表裏を同時に撮影することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る書類の両面撮影装置の実施の形態を詳説する。
【0025】
【実施形態1】
図1、図2は本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の外観を示す正面図、側面図である。
【0026】
図1及び図2において、10は書類投入口、12は書類取出口、30A、30Bはターゲットガラス、50A、50Bはビデオカメラ、60A、60Bはストロボ、62はビデオテープレコーダ(VTR)、64は操作パネル、66は液晶表示パネル、68は基板群、69は電源ブロックである。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の要部概略構成図である。
【0028】
図3を参照して、本実施形態の装置は、第1搬送系としての上部搬送系20と、ターゲットガラス30A、30Bと、第2搬送系としての下部搬送系40との夫々の間に書類5が降下していく搬送経路32(点線で示す)が構成されている。上部搬送系20は、書類投入口10に投入された複数枚の書類5を一枚ずつターゲットガラス30A、30B間に給送する。ターゲットガラス30A、30Bは書類5よりも大きな面積のガイド面を有し、上部搬送系20から給送された書類5が自由落下するように垂直に配設されている。下部搬送系40は、自由落下した書類5を受取り、この書類を書類取出口12に搬送する。
【0029】
ビデオカメラ50A、50Bは、それぞれターゲットガラス30A、30Bに対向して配設されている。これらのビデオカメラ50A、50Bは、各ターゲットガラス30A、30Bの全面を撮影エリアとする不図示の撮影レンズ系及びエリアセンサを含み、ターゲットガラス30A、30B間を自由落下する書類5全体が撮影エリアに入った時点に同期してこの書類5の表裏全面を撮影する。このようにしてビデオカメラ50A、50Bによって例えば同時撮影された書類5の両面の画像を示す画像信号は、VTR62に記録される。
【0030】
次に、上部、下部搬送系20、40を含む搬送系について詳説する。図4は、本発明の一実施形態に係る搬送系の詳細を示す説明図である。
【0031】
図4を参照して、本実施形態の搬送系において、上部搬送系20は、主としてフィードローラ21、リバースローラ22、送りローラ23、紙送りベルト24、給紙側ローラ25、ピンチローラ26、及びガイド部材27A、27B、27C等から構成されている。フィードローラ21及びリバースローラ22は、夫々図4上で時計回り方向に回転し、複数枚重ねられた書類の内の一番上の書類のみを引き出し、ガイド部材27A、27B間に送出する。
【0032】
紙送りベルト24は、3つのローラ24A、24B、24C間に巻き掛けられており、ローラ24A、24B間にある紙送りベルト24の部分が送りローラ23に当接して、送りローラ23の回転にしたがって従動するようになっている。従って、ガイド部材27A、27B間を介して給紙された書類は、送りローラ23と紙送りベルト24との間に挟持されて搬送され、ガイド部材27C、27C′間に送り出される。
【0033】
更に、ガイド部材27C、27C′間に送出された書類は、給紙側ローラ25とピンチローラ26との間に挟持され、所定の速度でターゲットガラス30A、30B間に送出される。そして、書類の上端が給紙側ローラ25とピンチローラ26とから離れると、書類は上記所定の速度を初速としてターゲットガラス30A、30B間を自由落下する。
【0034】
一方、下部搬送系40は、主として排出側ローラ41、紙送りベルト42、及びガイド部材43A、43B等から構成されている。紙送りベルト42は、3つのローラ42A、42B、42C間に巻き掛けられており、ローラ42A、42B間の紙送りベルト42が排出側ローラ41に当接して、排出側ローラ41の回転に従って従動するように構成されている。従って、ターゲットガラス30A、30B間を自由落下した書類は、排出側ローラ41と紙送りベルト42との間で受け取られ、排出側ローラ41と紙送りベルト42との間に挟持されて搬送され、ガイド部材43A、43B間を介して書類取出口12に排出される。
【0035】
尚、紙送りベルト24が巻き掛けられている3つのローラ24A、24B、24Cは、支軸28Aを中心にして回動自在なローラ支持板28に支持されており、ローラ支持板28はロック部材29によってロック又はロック解除できるようになっている。従って、上部搬送系20において、紙詰まり等が発生した場合には、ロック部材29によるロックを解除し、ローラ支持板28を支軸28Aを中心にして反時計回りに回動させることにより、紙詰まりを除去することができる。また、ローラ支持板28とローラ24Cとの間には、バネ28Bが配設されており、紙送りベルト24の張力を調整できるようになっている。
【0036】
同様に、紙送りベルト42が巻き掛けられている3つのローラ42A、42B、42Cは、支軸44Aを中心にして回動自在なローラ支持板44に支持されており、ローラ支持板44はロック部材45によってロック又はロック解除できるようになっている。従って、下部搬送系40において、紙詰まり等が発生した場合には、ロック部材45によるロックを解除し、ローラ支持板44を支軸44Aを中心にして反時計回りに回動させることにより、紙詰まりを除去することができる。また、ローラ支持板44とローラ42Cとの間には、バネ44Bが配置されており、紙送りベルト42の張力を調整できるようになっている。
【0037】
さて、上記構成の書類搬送経路中には、書類を光学的に検出する3つの光学センサ46、47、48が配設されている。光学センサ47によって検出されていた書類が検出されなくなると、図6に示すように、その時点から、A時間経過後にCCD画像取り込みモードに切り替わり、更にBの時間が経過した後、即ちその書類がターゲットガラス30A、30B間を自由落下して撮影エリアに入る時に同期してストロボ60A、60B(図2参照)を発光させる。ストロボ60A、60Bは発光時間がおよそ100μs以下のため、約80cm/秒で移動する書類( 被写体)を静止画として取り込むことができる。これによりビデオカメラ50A、50Bによって書類の両面を同時に撮影することができる。尚、自由落下する際の書類の初速は既知であるため、光学センサ47によって書類が検出されなくなった時点から書類が撮影エリアに入るまでの時間を予め設定することができる。また、書類はある程度の(上部搬送系により規定される所定の)初速度をもって落下するため、ターゲットガラス30A、30B間での引っ掛かりは防止できる。
【0038】
一方、光学センサ46、47、48等によって紙詰まりを検出することができるようになっている。即ち、光学センサ46が書類を検出してから一定時間内に光学センサ47が書類を検出しない場合には、上部搬送系20において紙詰まりが発生したと判断し、同様に光学センサ47が書類を検出してから一定時間内に光学センサ48が書類を検出しない場合には、下部搬送系40において紙詰まりが発生したと判断する。そして、これらの紙詰まりを検出した場合には、書類の搬送を緊急停止させる。
【0039】
図6は、本発明の一実施形態の書類の両面撮影装置の動作を詳細に説明するためのタイミングチャートである。ビデオカメラ50A、50Bは撮影手段としてエリアCCDカメラを備えており、エリアCCDカメラの撮影した画像信号は磁気記録装置、例えば図1のVTR62を介して磁気記録される。
【0040】
図6において、1段目は光学センサ47の出力信号波形であり、書類通過時(検出時)にハイレベルを出力する。
【0041】
2段目は、CAM VD信号波形であり、図2のビデオカメラ50A、50B及び画像信号を記録する図2のVTR62に用いられる垂直同期信号(1/60秒周期信号)である。
【0042】
3段目は、Field Index信号波形であり、不図示のエリアCCDカメラコントローラから出力される信号であり、エリアCCDカメラの撮像タイミングを供与する基準信号である。
【0043】
4段目は、CCD control信号波形でありエリアCCDカメラから出力される画像信号の読み出し精度を示す。波形の左端からA期間の終端までは、通常の読み出し精度(通常モード)であり、B期間の初端からC期間の終端までは高精細モード(CCD:VSRモード)である。
【0044】
5段目は、図2のストロボ60A、60Bの発光信号波形であり、パルス幅は発光時間を示し、約100μs以下程度である。
【0045】
6段目は、メモリ取り込み信号波形であり、パルスはCCDカメラの撮影した画像信号の取り込みが行われることを示す。
【0046】
図4の光学センサ47は、センシング領域を書類が通過時、ハイレベルを出力し、通過後ローレベルを出力する。センサ出力信号波形がハイレベルからローレベルに遷移してからA期間経過後、装置は撮影のため高精細の画像信号取り込みモードに切り替わる。さらに、B期間経過後図2のストロボ60A、60Bが発光し、ほぼ発光に同期してエリアCCDカメラにより撮影がされる。エリアCCDカメラに接続する不図示の一時記憶回路に画像信号が書類1枚分蓄積された時点で、次のField Index信号の立ち上がり(及びCAM VD信号)に同期して、1枚分の画像信号を不図示のメモリに取り込む。この不図示のメモリは図2のVTR62に接続されている。
【0047】
なお、B期間の長さ及び(A+B)期間の時間長さは、書類の長さないしセンサ出力信号波形のハイレベル期間に応じて、あるいはさらに前述の通り自由落下する書類の初速に応じて、書類が撮影範囲に位置するタイミングで発光するように設定される。
【0048】
本実施形態の書類の両面撮影装置によれば、書類を80cm/秒の高速で搬送し、4枚/秒の高速で撮影することができるようになり、扱う書類の大きさとしては縦横とも約数10cmの寸法を有する手形・小切手等の帳票類の両面を同時に一括して撮影し記録することができる。尚、本実施形態では、撮影手段としてビデオカメラ(エリアCCDカメラ)を使用するようにしたが、これに限らず、例えば、銀塩フィルムを使用しないスチルカメラ等を使用してもよい。
【0049】
【実施形態2】
図7は本発明の第2の実施形態に係る書類の両面撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【0050】
図7を参照して、本実施形態の書類の両面撮影装置において、不図示の第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)から給送されてくる書類(被写体)を検出する光学センサ47の出力する書類検出信号はタイミング制御マイコン70に入力し、タイミング制御マイコン70の夫々の出力は発光装置ドライバ71、シャッタコントローラ72、撮影手段コントローラであるCCDコントローラ73に入力する。発光装置ドライバ71、シャッタコントローラ72、CCDコントローラ73の夫々の出力は、書類の搬送(移動)経路を挟んで夫々設けられた夫々一対の発光装置である発光装置60A、60B、シャッタ52A、52B、撮影手段であるCCD51A、51Bに入力する。タイミング制御マイコン70は光学センサの書類検知出力に基づき、発光装置ドライバ71、シャッタコントローラ72、及びCCDコントローラ73が夫々発光装置60A、60B、シャッタ52A、52B、及びCCD51A、51Bを駆動するタイミングを与える。そして、撮影エリアにおける書類の搬送経路を挟んでガラス30A、30Bが配され、ガラス30A、30Bとシャッタ53A、53Bとの間に一対のレンズ系53A、53Bが夫々配置されている。
【0051】
タイミング制御マイコン70は上記書類検出信号に基づき発光装置ドライバ71、シャッタコントローラ72、及びCCDコントローラ73の夫々に発光装置60A、60B、シャッタ52A、52B、及びCCD51A、51Bを夫々駆動するタイミングを供与し、発光装置60A、60Bは発光装置ドライバ71の出力する駆動信号に応じて連続的又は断続的に発光することによりCCD51A、51Bの夫々撮影範囲に位置している書類を照らし、シャッタ52A、52Bはシャッタコントローラ72の出力する駆動信号に応じて物理的、機械的、又は電気的に開いて照明された書類をCCD51A、51Bが撮影可能とし、書類が照明されかつシャッタ52A、52Bが開いている際にCCD51A、51Bは書類の両面を同時に一括して撮影する。
【0052】
発光装置60A、60Bとして、連続的に発光する(定常発光)の「照明装置」を用いる場合は、図7に示すようにシャッタ52A、52Bを用いるが、所定のタイミングで断続的に発光するストロボを使用する場合にはシャッタ52A、52B及びシャッタコントローラ72は不要である。
【0053】
書類とCCDとの間に配され、光学センサ47に同期して開閉するシャッタ52A、52Bとしては、メカニカルシャッタ、液晶シャッタ又はCCDの電子シャッタを用いてもよい。
【0054】
メカニカルシャッタ、液晶シャッタを使用する場合には、光学センサ47の出力信号に基づきタイミング制御マイコンから適正なタイミングでシャッタコントローラ72にシャッタ駆動信号が出力される。これにより移動中の書類が撮影可能位置に位置する際にシャッタ52A、52Bが開き、CCD51A、51Bは移動中である書類の静止画像を取り込む。
【0055】
電子シャッタを使用する場合には、CCD51A、51Bへの入射光の蓄積時間を例えば1/60、1/120〜1/10000・・・・秒と可変することにより、実質的にメカニカルシャッタ等と同様に露光量を調節する。電子シャッタがいわゆる開いていない状態ではCCD51A、51Bの受光部で受けた光は不図示のシャッタドレインにそのまま流され映像信号として蓄積されない。
【0056】
なお、以下の実施形態3〜10において、各実施形態の撮影エリア及びその近傍の構成は本発明の第1の実施形態に係る図3、4に示す、あるいは本発明の第2の実施形態に係る図7に示す撮影エリア及びその近傍の構成に適宜置換して用いることが可能である。また以下の本実施形態の説明において実施形態1又は2の説明と重複する部分は一部説明を省略する。
【0057】
【実施形態3(参考例)】
図8は本発明の第3の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は穴付きベルト80A、80Bの循環する方向を示している。
【0058】
図8を参照して、本実施形態の撮影系は、書類5の給送経路を高さを違えて挟んで一側の上流側、多側の下流側に夫々穴付きベルト80A、穴付きベルト80Bを備えている。穴付きベルト80A、80Bは給送又は搬送されてきた書類を下流側に搬送する方向(図8中の矢印方向)に夫々回転する。穴付きベルト80A、80Bに設けられた穴を介して、コンプレッサ74はそのエア吸引力により書類5を穴付きベルト80A、80Bの表面に吸い付ける。そして、穴付きベルト80A、80Bの書類5の吸い付く側に対向してビデオカメラ50A、50Bが夫々設けられている。ビデオカメラ50A、50Bから穴付きベルト80A、80B側に延長されている2本の2点鎖線はビデオカメラ50A、50Bの画角を示している。
【0059】
穴付きベルト80A、80Bのベルト部分には、不図示のエア吸引用の多数の穴が開けられ、穴付きベルト80A、80Bの両側面(ベルトを駆動するローラ間)を略覆う不図示の壁内面とベルト内面とにより軽密閉された空間にコンプレッサ74に接続するエア吸収用の管が挿入されている。
【0060】
本実施形態の撮影系の上流部では、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)から給送された書類5がコンプレッサ74のエア吸引力によって穴付きベルト80Aに吸い寄せられ、吸い寄せられた書類5は穴付きベルト80Aのベルト移動速度と同速度で下流側に搬送されていく。ビデオカメラ50Aは穴付きベルト80Aが搬送している書類5の他側(自由面)を光学センサ47(図7参照)の出力に基づいて所定のタイミングで撮影する。他側が撮影された書類5は下流に位置する穴付きベルト80Bに搬送される。続いて本実施形態の撮影系の下流側では書類5の一側(自由面)が撮影される。その他の動作は上流側の機構と同様である。
【0061】
本実施形態によれば、撮影範囲において書類5の搬送速度が穴付きベルト80A、80Bによって制御されることにより、搬送と撮影のタイミングが合わせ易くされる。さらに、書類5が穴付きベルト80A、80Bに吸着(当接)した状態で撮影が行われることにより、書類5が撮影方向に対して垂直の状態で撮影がなされるため一層良好な画像が得られる。
【0062】
【実施形態4(参考例)】
図9は本発明の第4の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は搬送ベルト80A、80Bの循環する方向を示している。なお、以下の本実施形態の説明において実施形態3の説明と重複する部分は説明を省略する。
【0063】
図9を参照して、本実施形態の撮影系は、本発明の第3の実施形態の穴付きベルト80A、80B、コンプレッサ74に代えて、穴のない搬送ベルト81A、81Bを設けると共に、ビデオカメラ75A、75Bの背後にファン75A、75Bを配置してエアを吹き付けることにより書類5を搬送ベルト81A、81Bに押し付けている。
【0064】
本実施形態のその他の構成、作用・効果は本発明の第3の実施形態と同様である。
【0065】
【実施形態5(参考例)】
図10(a)、(b)は本発明の第5の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図であり、(b)は(a)に示す構成をビデオカメラ50A側から見た図である。図中の矢印は透明な糸82E、82Fの循環する方向を示している。
【0066】
図10を参照して、本実施形態の撮影系は、書類5の搬送経路上に配置された搬送機構82、さらに搬送機構82に夫々対向して配置されたビデオカメラ50A、50Bを備えている。搬送機構82の一側は、上流側、下流側の回転ローラ82A、82C、回転ローラ82A、82Cによって駆動される透明な糸82Eから構成される。搬送機構82の他側は、上流側、下流側の回転ローラ82B、82D、回転ローラ82B、82Dによって駆動される透明な糸82Fから構成される。透明な糸82E、82Fは回転ローラ82A等の軸方向に沿って互い違いに配置され、軸両端及び中心部に透明な糸82Fが計3本巻かれ、3本の透明な糸82Fの間に透明な糸82Eが計2本巻かれている。図10(b)中の矢印に示すように透明な糸82E、82Fは書類5を挟んで互いに対向する側において上流から下流に向かって循環する。
【0067】
本実施形態の撮影系によれば、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)から給送されてきた書類は回転ローラ82A、82B、さらに透明な糸82E、82Fに挟み込まれる。透明な糸82E、82Fは互いにオーバラップして書類を挟み込みながら下流に向けて搬送する。透明な糸82E、82Fによる書類搬送中にビデオカメラ50A、50Bは書類の一側、他側を夫々撮影する。
【0068】
本実施形態によれば、撮影範囲において書類の搬送速度が写り込みのない透明な糸82E、82Fによって制御されることにより、搬送と撮影のタイミングが合わせ易くされると共に、両面の撮影(特に同時での)が容易となる。
【0069】
【実施形態6(参考例)】
図11は本発明の第6の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は書類5の給送方向を示している。
【0070】
本実施形態によれば、図8、9に示す本発明の第3、4の実施形態と同様に鉛直に書類(被写体)を搬送しての片面交互撮影を行う。
【0071】
図11を参照して、本実施形態の撮影系によれば、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)の搬送ローラ76Aから鉛直方向に沿って給送されてきた書類5の一側をビデオカメラ50Aはガラス30Aを介して水平方向から撮影する。この際書類5を自由落下させても、あるいは搬送ベルト81Aによって書類5を搬送してもよい。続いて上流側と下流側の撮影系の中間に設けられた搬送ローラ76Cに案内されて来た書類5の他側をビデオカメラ50Bはガラス30Bを介して撮影する。両側を撮影された書類5は搬送ローラ76Bに案内されて下部搬送系40(図3参照)に給送される。
【0072】
本実施形態の撮影系によれば、書類を鉛直方向に沿って給送することにより重力を利用できるため書類搬送に要する部材が削減できる。また、撮影範囲において書類5の搬送速度が搬送ベルト81A、81Bによって制御することにより、搬送と撮影のタイミングが合わせ易くすることもできる。
【0073】
【実施形態7(参考例)】
図12は本発明の第7の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は書類5の給送方向を示している。
【0074】
本実施形態によれば、本発明の第6の実施形態とは異なり書類(被写体)を水平方向に搬送しての片面交互撮影を行う。撮影系(撮影エリア)における書類の搬送経路は「U字」を描く。
【0075】
図12を参照して、本実施形態の撮影系によれば、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)の搬送ローラ76Aから水平方向に沿って給送されてきた書類5の他側を、搬送ベルト81Aは鉛直方向上側に向けて支持して水平方向に搬送する。搬送ベルト81Aによる搬送中の書類5の一側をビデオカメラ50Aはガラス30Aを介して垂直方向から撮影する。続いて書類5は補助ローラユニット76Cによって垂直方向に搬送されて下流側の撮影系(撮影エリア)に水平方向に沿って給送される。続いて給送されてきた書類5の一側を、搬送ベルト81Bは鉛直方向上側に向けて支持して水平方向に搬送する。搬送ベルト81Bによる搬送中の書類5の他側をビデオカメラ50Bはガラス30Bを介して垂直方向から撮影する。続いて両側を撮影された書類5は搬送ローラユニット76Bに案内されて下部搬送系40(図3参照)に給送される。
【0076】
なお、補助ローラユニット76Cは、2つの回転ローラとこれら2つのローラに対峙するベルト付きローラとからなり、回転ローラとベルト付きローラの間に書類5を挟んで鉛直方向に書類5を搬送して上流側の撮影系から下流側の撮影系へ書類5を給送する。
【0077】
本実施形態の撮影系によれば、書類の給送経路が鉛直方向にコンパクトにされて、かつ撮影範囲において書類5の搬送速度が搬送ベルト81A、81Bによって制御されることにより、搬送と撮影のタイミングが合わせ易くされる。
【0078】
【実施形態8(参考例)】
図13は本発明の第8の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は書類5の給送方向を示している。
【0079】
本実施形態によれば、本発明の第6、7の実施形態とは異なり書類(被写体)を「8の字(曲線)」状に搬送しての片面交互撮影を行う。
【0080】
図13を参照して、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)の搬送ローラ76Aに続いて本実施形態の撮影系は上流側から順に、バキュームローラ83A、83B、小径の補助ローラ、搬送ローラユニット76Bが配置されている。そして、バキュームローラ83A、83Bに夫々対向してビデオカメラ50A、50Bが設置されている。バキュームローラ83A、83Bは中心に向かってエアを吸引すると共に書類5を搬送する方向に沿って回転する。
【0081】
本実施形態の撮影系によれば、搬送ローラ76Aから搬送されてきた書類5は搬送方向に回転しているバキュームローラ83Aに吸い寄せられる。バキュームローラ83Aの外周面に一側の面が吸着した書類5は回転しながらビデオカメラ50Aの画角(2点鎖線で示す)に入る。その際にビデオカメラ50Aは書類5の他側を撮影する。続いてバキュームローラ83Aは更に回転してバキュームローラ83Aに吸着されていた書類5はバキュームローラ83Bに吸い寄せられる。バキュームローラ83Bの外周面に他側の面が吸着した書類5は回転しながらビデオカメラ50Bの画角(2点鎖線で示す)に入る。その際にビデオカメラ50Bは書類5の一側を撮影する。続いてバキュームローラ83Bは更に回転してバキュームローラ83Bに吸着されていた書類5はバキュームローラ83Bと補助ローラの間を通過して搬送ローラユニット76Bへ搬送される。
【0082】
本実施形態によれば、撮影範囲において書類5の搬送速度がバキュームローラ、83A、83Bによって制御されることにより、搬送と撮影のタイミングが合わせ易くされると共に、書類の給送経路がコンパクトにされている。
【0083】
【実施形態9】
図14は本発明の第9の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は書類5の給送方向を示している。
【0084】
本実施形態によれば、本発明の第6、7及び8の実施形態とは異なり書類(被写体)を鉛直面及び水平面に傾斜して搬送しての両面同時撮影を行う。
【0085】
図14を参照して、本実施形態の撮影系によれば、第1搬送系としての上部搬送系20(図3参照)の搬送ローラ76Aから鉛直面及び水平面に傾斜して給送されてきた書類5の下面に向かってエアを吹き出すことにより、書類5をガラス30A、30B間に浮上させながら書類5の両側を、好ましくは同時にビデオカメラ50A、50Bによって撮影する。そしてガラス30A、30Bの間に書類5の給送経路を構成する。両側を撮影された書類5は搬送ローラ76Bに案内されて下部搬送系40(図3参照)に給送される。
【0086】
本実施形態においては、エア吹き出し方式に代えて書類5と下側のガラス30Bとに同極性の静電気を印加することにより、書類5の下側のガラス30Bへの吸着又は摩擦を防止してもよい。あるいは、下側のガラス30Bに超音波振動を加え、超音波振動の駆動力によってガラス30B上に載せて書類5を搬送してもよい。超音波振動を利用する場合、ガラス30A、30Bを含む全体の機構を水平に配置して水平方向に書類5を搬送してもよい。
【0087】
【実施形態10(参考例)】
図15は本発明の第10の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。図中の矢印は書類5の給送方向を示している。
【0088】
本実施形態によれば、本発明の第9の実施形態と同様に鉛直面及び水平面に傾斜して搬送されてくる書類(被写体)の片側交互撮影を行う。
【0089】
図15を参照して、本実施形態の撮影系によれば、上流側の撮影系(撮影エリア)では、搬送ベルト81Aから鉛直面及び水平面に傾斜して給送されてきた書類5を低速送りベルト84A上に一旦ストックする。ビデオカメラ50Aはガラス30Aを介して低速送りベルト84A上に最新にストックされた書類5の一側を撮影する。一側が撮影された書類5は水平方向に移動する低速送りベルト84A上を順送りされて搬送ベルト81B上に落下する。続いて搬送ベルト81Bから鉛直面及び水平面に傾斜して下流側の撮影系(撮影エリア)に書類5が給送され、以下上流側と同様の動作により今度は書類5の他側が撮影される。
【0090】
本実施形態によれば書類5を水平方向に沿ってストックしていくが、鉛直方向あるいは水平方向及び鉛直方向に傾斜して書類5をストックしていってもよい。後者の場合、書類5のストック角度に合わせて適宜ビデオカメラ50A、50Bの配置、撮影角度を設定する。
【0091】
本実施形態によれば、撮影範囲において書類5が一旦実質的に静止するため、撮影のタイミングが取り易く撮影時間を長くとることができる。
【0092】
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記形態にのみ限定されるものでなく、本発明の原理に準ずる各種形態を含むものである。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明によれば、給送された書類を面単位で一括して撮影することにより、正確な書類の送り速度を有する書類搬送装置を必要とせず、また書類を常に拘束する必要がないため、書類の高速送り及び高速撮影がなされる書類の両面撮影装置が提供される。さらに、書類を中にして対抗する複数の撮影手段を使用して書類の両面を同時撮影することもできる。特に本発明によれば、スリットカメラ及び銀塩フィルムを使用する場合に必要なフィルムの現像処理等が不要になると共に、書類をライン撮影する場合に比べて格段に書類撮影の高速化がなされる。このため本発明は縦横とも数cm〜数10cmあるような例えば手形・小切手のような帳票の表裏全面を同時に撮影することが可能である。
【0094】
また好ましくは、第1搬送系と撮影手段との間に位置して第1搬送系から給送される書類の有無を検出するセンサを設けたことにより、このセンサの書類検出出力に基づいて撮影タイミングを得ることができ「複数枚の画像の混撮及び撮影画像の欠落」が防止される。
【0095】
好ましくは、撮影された画像データを磁気的、磁気光学的、あるいは光学的に記録することにより、銀塩フィルムを用いた場合の廃液処理等の問題が無く、画像の編集、検索等の手間も大幅に削減される。
【0096】
好ましくは第1搬送系より給送される書類の位置を検出するセンサを設け、このセンサの検出タイミングに応じて発光、撮影する発光装置と撮影装置により、撮影装置の撮影範囲内に給送された書類は適当の照度でもって撮影される。
【0097】
好ましくは、エリアセンサ等の撮像素子を使用したカメラを使用する場合には、フィルムの現像処理等が不要になると共に、書類撮影の一層高速化がなされる。
【0098】
好ましくは、第1搬送系における1の書類の存在を検出する手段と、この手段が1の書類を検出してから所定期間経過後、1の書類を上記センサが検出しない場合書類詰まりと判断して前記書類の搬送装置の動作を停止する制御手段とを備えたことにより、複数枚の書類の混撮は高度に防止される。
【0099】
撮影範囲において第1搬送系から給送された書類を自由落下させることにより、書類を拘束する部材を設ける必要がないため、当然上記部材の撮影画像への写り込みは当然なく、さらに被写体に対向(落下線)して照明装置及び撮影装置を設けることにより、落下中の書類の両面を同時に高速撮影できる。
【0102】
本発明によれば、給送された書類の下側にエアを吹き出して書類を傾斜して浮上させながら書類の表裏を同時に撮影することにより、撮影像に写り込む位置にあって書類を搬送する手段が不要にされる。
【0103】
また本発明によれば、2次元の撮影手段を使用して書類の両面を同時撮影することができる。特に、スリットカメラ及び銀塩フィルムを使用する場合に必要な、フィルムの現像処理等が不要になると共に、書類撮影の高速化も図ることができる。また、第1搬送系から撮影手段との間に落下中の書類を案内する手段を設けることにより、落下する書類は装置内の冷却ファン等による風の影響を受けることがなく、的確に撮影領域に案内される。
【0104】
また本発明によれば、降下された書類が同時に高速撮影される。さらに、書類を拘束する部材を設ける必要がないため、被写体(被写体の降下線)に対向して、照明装置及び撮影装置を設けることにより、上記部材の撮影画像への写り込みは当然なく、降下中の書類の両面が容易に同時に高速撮影される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の外観を示す正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の外観を示す側面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の要部概略構成を示す説明図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の搬送系の詳細な構成を示す図である。
【図5】 従来例に係り、銀塩フィルム及びスリットカメラを用いる書類の両面撮影装置の説明図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る書類の両面撮影装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係る書類の両面撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図9】 本発明の第4の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図10】 (a)及び(b)は本発明の第5の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図であり、(b)は(a)に示す構成をビデオカメラ50A側から見た図である。
【図11】 本発明の第6の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図12】 本発明の第7の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図13】 本発明の第8の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図14】 本発明の第9の実施形態に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【図15】 本発明の第10の実施形態(参考例)に係る書類の両面撮影装置の撮影系の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
20 上部搬送系(第1搬送系)
30A、30B ターゲットガラス
40 下部搬送系(第2搬送系)
46、47、48 光学センサ
50A、50B ビデオカメラ
60A、60B ストロボ
62 VTR
Claims (4)
- 複数枚の書類を一枚ずつ給送する第1搬送系と、
前記第1搬送系から給送された書類を案内する透明な一対のガイド部材であって、前記書類よりも大きな面積のガイド面を有し、前記第1搬送系から給送された書類が自由落下するように垂直に配設された一対のガイド部材と、
前記ガイド部材を挟んで両側に配置され、該ガイド部材に案内されて自由落下する書類が所定の撮影範囲に入った時点に同期して該書類の表裏全面を面単位で撮影する一対の2次元の撮影手段と、
を備えたことを特徴とする書類の両面撮影装置。 - 前記撮影手段は、撮影レンズ系を介して前記書類を撮像するエリアセンサと、前記書類が所定の撮影範囲に入った時点に同期して発光するストロボと、前記エリアセンサを介して得られる画像信号を記録する画像記録手段とを含む請求項1記載の書類の両面撮影装置。
- 前記ガイド部材を介して自由落下した前記書類を取り込み、該書類を所定の取出口に搬送する第2搬送系を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の書類の両面撮影装置。
- 書類を所定枚数ずつ下流に給送する第1搬送系と、
前記第1搬送系の下流に前記給送される書類を挟んで両側にそれぞれ配置され、前記第1搬送系から給送された移動中の前記書類の表裏を面単位で撮影する2次元の撮影手段と、
前記第1搬送系の下流に配置され、該第1搬送系から給送された書類を給送方向に案内する互いに対向する一対のガイド部材と、
を備え、
前記一対のガイド部材の間において、前記第1搬送系から給送された前記書類の下側にエアを吹き出すことにより、前記書類を前記一対のガイド部材間に鉛直面及び水平面に傾斜して浮上させながら下流側に導き、前記一対のガイド部材の両側に対向する1対の前記撮影手段によって浮上している前記書類の表裏を同時に撮影することを特徴とする書類の両面撮影装置。
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