JPH08290842A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH08290842A
JPH08290842A JP11913895A JP11913895A JPH08290842A JP H08290842 A JPH08290842 A JP H08290842A JP 11913895 A JP11913895 A JP 11913895A JP 11913895 A JP11913895 A JP 11913895A JP H08290842 A JPH08290842 A JP H08290842A
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roller
sensor
feed roller
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Application number
JP11913895A
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English (en)
Inventor
Masashi Inoue
正史 井上
Koji Asako
浩二 浅子
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】書類等の被搬送体を1枚ずつ確実に搬送するた
めの搬送装置を提供する。 【構成】書類を所定枚数ずつ取り込みかつ送出する取り
込み手段と、取り込み手段から送出される書類を検出す
るセンサと、を少なくとも備え、取り込み手段の状態と
センサの検出出力信号とに応じて、書類の取り込みを選
択的に制御することを特徴とする搬送装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷・複写用紙等の紙
類、又は書類等を搬送する搬送装置に関し、特に帳票類
を撮影のために搬送装置下流の機構へ所定のタイミング
で搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等において、書
類(被複写体)を1枚ずつトレイから印刷領域あるいは
ライン撮影(複写)領域に搬送する装置として、例えば
図11に示すようなオートフィーダがある。
【0003】図11を参照して、第2の従来例であるオ
ートフィーダは、複数枚の書類(被複写体)を入れるト
レイ140、トレイ140から書類を複写(印刷、撮影)領域
へ案内するガイド板141を備える。フィードローラ122と
リバースローラ123は同方向に回転することにより、フ
ィードローラ122は1枚ずつ書類を取り込むと共に、リ
バースローラ123はフィードローラ122が複数枚の書類を
取り込もうとした場合、2枚目以降の書類をはじくよう
に作用する。フィードローラ122及びリバースローラ123
を回転駆動する装置として、不図示のモータが設置され
ている。不図示のモータは、タイミングベルト128及び
電磁クラッチを介して、歯車131と噛合し、軸126を介し
てフィードローラ122を回転駆動する。さらに、歯車131
はタイミングベルト130及びジョイント127を介してリバ
ースローラ123をフィードローラと同方向に回転駆動す
る。このように、フィードローラ122とリバースローラ1
23とは、タイミングベルト130等を介して同一の回転駆
動装置により駆動されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のオートフィーダにおいては、フィードローラ122
とリバースローラ123は一つの回転駆動装置により駆動
されており、一方のローラをステップ回転かつ他方のロ
ーラを常時回転とするようなことは不可能であり、一の
ローラを独立に制御することができないという問題点を
有している。さらに、オートフィーダ下流の書類の搬送
状態に応じた極め細かい制御が困難である。
【0005】そこで、本願出願人は、例えば撮影(複
写)領域に書類を搬送する機構として、図12に示すよ
うな書類の搬送装置を開発した。
【0006】図12を参照して、この搬送装置は、上流
部に配置されるトレイ8に積まれた書類(帳票等)1を
1枚ずつ噛み込む(取り込む)ように書類搬送(進行)
方向に回転するフィードローラ2と、フィードローラ2
とは書類1の略厚さ分離間して対向して配設されると共
に書類1をはじく方向に回転するリバースローラ3とを
備える。フィードローラ2とリバースローラ3とが向か
い合う位置から下流(書類搬送)方向に延在してかつ書
類1の略厚さ分互いに離間されて一対の平板状のガイド
が設けられている。ガイド出口方向には、書類を搬送す
る方向に回転する搬送ローラ4と、3つのローラとこれ
らのローラ外周部を連結するベルトとを備えたベルト付
きローラ5とが、書類1の略厚さ分離間して対向して配
設されている。なお、フィードローラ2とリバースロー
ラ3の組、搬送ローラ4とベルト付きローラ5の組は、
図11(B)に示す仮想線で描かれた1枚の書類1を同
時に挟持可能な距離に配置されている。
【0007】フィードローラ2は不図示のステッピング
モータに連結し、このステッピングモータの励磁相及び
励磁電圧を適宜可変することにより、フィードローラ2
のステップ角及び回転速度(ステップ速度)が可変す
る。リバースローラ3及び搬送ローラ4は不図示のモー
タに連結され、装置作動中は常に回転している。ベルト
付きローラ5のローラは空転し、ベルトは噛合等により
ローラに連結されており、搬送される書類1を介して搬
送ローラ4の回転により従動する。
【0008】この搬送装置の動作を説明する。フィード
ローラ2はそのステップ回転により、トレイ8から複数
枚重ねられた書類の内一番上の書類のみを1枚引き出
し、ガイド7に向かってこの書類1を送出する。ここ
で、リバースローラ3は書類1が複数枚引き出されるこ
とを防止している。引き出され送出された1枚の書類1
はガイド内を通過して、搬送ローラ4とベルト付きロー
ラ5との間に到達して引き込まれる。図11(B)を参
照して、書類1を搬送中、書類1はフィードローラ2と
リバースローラ3の組と、搬送ローラ4とベルト付きロ
ーラ5の組とに通常、短時間同時に挟持される。搬送ロ
ーラ4とベルト付きローラ5との間に搬送された書類1
は、搬送ローラ4の回転により図12の搬送装置下方
(外方;矢印方向)に搬出(搬送)される。
【0009】ところで、発明者らは、図12に示すよう
な書類等の搬送装置において、以下のような問題点があ
ることを見出した。
【0010】即ち、フィードローラ2に噛み込まれる書
類1のフィードローラ2に対するあたり位置(角)は、
様々な場合がある。例えば、図12(A)においては、
書類1はフィードローラ2の比較的上方にあたり、図1
2(B)においては、比較的下方の深い位置にあたって
いる。
【0011】図12(B)に示す場合に適合するように
フィードローラ2の送り量(回転角)を設定する場合、
図12(A)に示す場合のようにフィードローラ2の比
較的上方に浅く書類があたる際には、フィードローラ2
の送り量(回転角)不足のために、フィードローラ2と
リバースローラ3とに挟持された状態の書類1が搬送ロ
ーラ4とベルト付きローラに挟持される(引き込まれ
る)位置まで到達しないおそれがある。このような不具
合を防止するために、図12(B)に示すような場合に
適合させて、フィードローラ2の送り量(ステップ回転
角)を若干多目に設定する。
【0012】しかし、フィードローラ2の送り量を若干
多目に設定することにより、次の様な不具合が新たに生
じることを発明者らは認識した。例えば、書類1の搬送
される方向への長さが短い場合、書類1がフィードロー
ラ2及びリバースローラ3間に挟持されている状態で
は、搬送ローラ4及びベルト付きローラ5には挟持され
ないため、この書類1はガイド7間でローラによる拘束
を受けず一時的に滞留する。しかるに、搬送装置は次々
書類1を断続的に搬送するから、まだ最初に送られた書
類1が搬送ローラ4側に引き込まれていないにも拘ら
ず、次の書類1がフィードローラ2に引き込まれること
により、2枚の書類が連続して搬送装置下流に搬送され
るおそれがある(後述の図5〜図7参照)。これによっ
て、搬送装置内で書類1の詰まりが生じたり、書類1が
搬送される機構での処理に問題を発生させる。
【0013】さらに発明者らは、本願出願人により新た
に開発されたエリアCCDを用いた撮像装置(例えば、
特願平7-59876号)に上記従来の搬送装置を適用した場
合、上記問題点はクローズアップされることを見い出し
た。
【0014】即ち、帳票、書類等の被写体を搬送する搬
送装置から落下する被写体を、落下のタイミングに合わ
せて撮像する撮像装置においては、2枚の被写体が連続
して撮像領域に搬送される場合、1枚目が撮影された画
像に2枚目に搬送された書類1の像又は影が混入(混撮
影)するおそれがある。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、書類等の被搬送体を、1枚ずつ確実
に搬送するための搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送装置は、上
記目的を達成するために、書類を所定枚数ずつ取り込み
かつ送出する取り込み手段と、取り込み手段から送出さ
れる前記書類を検出するセンサと、を少なくとも備え、
取り込み手段の状態とセンサの検出出力信号とに応じ
て、書類の取り込みを選択的に制御することを特徴とす
る。
【0017】本発明の搬送装置は、好ましくは、取り込
み手段から送出される書類を1枚毎に下流に案内する案
内手段を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明の搬送装置は、また好ましくは、取
り込み手段の上流に書類を受容するトレイを備え、取り
込み手段はトレイから書類を1枚毎取り込むことを特徴
とする。
【0019】本発明の搬送装置は、また好ましくは、取
り込み手段の下流に配設され、書類を受け取りつつ搬出
する受け取り手段と、取り込み手段と受け取り手段との
間に設けられたセンサと、を備え、センサは、取り込み
手段と受け取り手段との間の書類を検出し、検出の時間
に対応する検出信号を出力し、取り込み手段による書類
の取り込み状態と、センサの検出出力信号にと応じて、
取り込みのための移動量を選択的に可変する制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0020】本発明の搬送装置は、また好ましくは、取
り込み手段は、トレイから書類を取り込むようにステッ
プ回転すると共に書類を下流に送出するフィードローラ
と、フィードローラから書類の略厚さ分だけ離間して対
向して配設され、書類を上流に押し出す方向に常に回転
するリバースローラと、からなり、案内手段は、取り込
み手段の下流に配置され、受け取り手段は、共に案内手
段の下流に配置された、書類を下流に送出するように回
転する搬送ローラと、複数のローラからなり、かつ搬送
ローラに対して前記書類の略厚さ分だけ離間して対向し
て配設され、複数のローラの外周部に無端のベルトが巻
かれてなるベルト付きローラと、からなり、センサは取
り込み手段と受け取り手段との間、かつ案内手段を挟ん
で設けられ、案内手段内における書類の有無を検出し、
制御手段は、取り込み手段による書類の取り込み状態
と、センサの検出出力信号と応じて、フィードローラの
送り量を選択的に可変することを特徴とする。
【0021】本発明の搬送装置は、また好ましくは、フ
ィードローラが1の書類を所定量送り出した後、センサ
が案内手段内に1の書類を所定時間以上検出しないと
き、取り込み手段は次の該書類を取り込む分送られ、セ
ンサが案内手段内に1の書類を所定時間以上検出すると
き、取り込み手段は、次の書類を取り込まず、1の書類
をさらに送り出す分だけ動作することを特徴とする。
【0022】
【作用】上記構成のもと、本発明によれば、書類を所定
枚数ずつ取り込みかつ送出する取り込み手段から送出さ
れる書類の有無を検出するセンサを備えていることによ
り、取り込み手段による書類の取り込みタイミング及び
取り込み手段から送出された書類の検出に応じて、次の
書類の取り込み動作が制御されることにより、例えば取
り込み手段のステップ回転角を選択的に変えて、書類が
滞留しているときは回転角を減少させて次の書類を取り
込まないことにより、書類等の被搬送体が不正に連続し
て送り出されることが防止され、撮影装置等の機構に被
搬送体が確実に1枚ずつ搬送供給される。
【0023】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0024】
【実施例1】図1は、本発明の一実施例に係る搬送装置
を適用した映像(画像)記録装置全体の概略構成を示す
ブロック図である。図1を参照して、本実施例の映像記
録装置は、搬送系、撮像系、制御系及び記録系からな
る。
【0025】搬送系は被写体(書類、帳票等)を撮像系
に搬送し回収し、撮像系は搬送されて落下している被写
体を撮像する。記録系は撮像された被写体の画像(映
像)を磁気記録する。そして制御系は、搬送系を介して
被写体の搬送タイミングの制御及び搬送されて落下して
いる被写体の位置に従って撮像タイミングの制御を行
い、さらに記録系に記録再生命令等を送る。
【0026】搬送系は、上部搬送系(図2を参照して後
に詳述する)と下部搬送系とからなる。上部搬送系は、
被写体となる帳票(あるいは書類等)1を帳票1が入れ
られているトレイ8から1枚ずつ引き出し、落下させて
撮像系に帳票1を搬送する。上部搬送系と撮像系との間
には、搬送されて落下中の帳票1の通過(垂直方向の位
置)を検知する紙センサ38が配置されている。撮像系の
下流に設けられている下部搬送系は、撮像系を通過した
撮像済みの帳票1を回収するローラ41を備えている。搬
送系のローラ2、3、4及び41は制御系のモータドライ
バ51により夫々独立に制御されている。
【0027】撮像系は、搬送されて落下中の帳票37が通
過する互いに平行で同一高さの2枚のガラス40を備え
る。2枚のガラス40の水平方向の間隔は約1cm程度であ
る。そして撮像系は、2枚のガラス40間を自由落下して
通過する帳票1を照らすように設けられたストロボ21
と、ストロボ発光により照らされた帳票1を撮影するエ
リアCCDカメラ22とを有する。ガラス40は落下中の帳
票1を落下方向に案内する手段でもある。
【0028】制御系は、紙センサ38とシステムコントロ
ール回路25及びモータドライバ51とを備える。紙センサ
38は、上部搬送系と撮像系との間に配置され、例えば発
光素子と受光素子とが互いに所定距離離間して紙(帳票
1)を挟んで対抗する位置にあるフォトインタラプタ等
で構成され、紙(帳票1)による光の遮断を検出して紙
の存在を判断する(遮断時紙有り及び紙通過)。システ
ムコントロール回路25は、モータドライバ51に各ローラ
の動作開始命令を出力し、ストロボ21にストロボ発光制
御信号を出力し、エリアCCDカメラ22に撮像制御信号
を出力すると共に、紙センサ38から被写体検知信号が入
力され、エリアCCDカメラ22から撮像動作信号が入力
される。
【0029】記録系は、制御系のシステムコントロール
回路25からのタイミング信号によりCCDカメラ22の撮
像した映像に基づく電気信号を記録媒体に記録する記録
装置60を備える。
【0030】なお、図1でエリアCCDカメラ22及びス
トロボ21は夫々1台のみ図示しているが、実際は表裏面
を撮像するために、CCDカメラ22及びストロボ21は被
写体である帳票1を中心線として対向する位置に夫々2
台ずつ配置されている。
【0031】図1の映像記録装置の動作を説明する。映
像記録装置は、システムコントロール回路25からの作動
命令により、モータドライバ51が搬送系のローラを回転
させることにより、搬送系は帳票(あるいは書類)1を
断続的に高速で供給搬送する。帳票1は、搬送系に取り
込まれ撮像系のガラス40間に自由落下させられる。紙セ
ンサ38は、センシング領域に入った自由落下していく帳
票1を検知する。帳票1を検知している間、紙センサ38
は被写体検知信号をシステムコントロール回路25に出力
する。帳票1がさらに落下し、紙センサ38のセンシング
領域から外れてから所定期間経過後、帳票1が2枚のガ
ラス40間の撮像領域(エリアCCDカメラの画角の中
央)に存在するタイミングでシステムコントロール回路
25はストロボ21にストロボ発光命令を出し、ストロボ21
は発光して被写体を照らす。システムコントロール回路
25はさらにエリアCCDカメラ22に撮像命令を出し、ス
トロボ発光直後にエリアCCDカメラ22はストロボ光を
照射された帳票1を撮像する。エリアCCDカメラ22の
撮像データは記録装置60に送られ、システムコントロー
ル回路25の出力するタイミング信号に応じて記録され
る。撮像終了された帳票は回転するローラ41の間を通り
回収される。このような帳票1の搬送・撮像・回収は断
続的に高速で行なわれる。
【0032】図2は、上部搬送系を詳細に説明するため
の図1の上部搬送系の拡大図である。
【0033】図2を参照して、上部搬送系を構成する搬
送装置は、上流方向に配置される(トレイ8に積まれた
書類1を1枚ずつ噛み込む(取り込む)ように書類搬送
(進行)方向に回転するフィードローラ2と、フィード
ローラ2とは書類1の略厚さ分離間して対向する位置に
配置されると共にフィードローラ2と、書類1をはじく
方向に回転するリバースローラ3とを備える。フィード
ローラ2とリバースローラ3とが向かい合う位置から下
流(書類搬送)方向に延在し書類1の略厚さ分離間され
て一対の平板状のガイドが設けられている。ガイド出口
方向には、書類搬送(進行)方向に回転する搬送ローラ
4と、3つのローラとこれらのローラ外周部を連結する
ベルトとを備えたベルト付きローラ5とが、書類1の略
厚さ分離間し対向して配置されている。なお、フィード
ローラ2とリバースローラ3の組、搬送ローラ4とベル
ト付きローラ5の組は、図12(B)に示す仮想線で描
かれた書類1を同時に挟持する距離に配置されている。
【0034】加えて、フィードローラ2とリバースロー
ラ3の組、搬送ローラ4とベルト付きローラ5の組との
間にはセンサ6が設けられている。センサ6は、発光素
子と受光素子とが互いに所定距離離間して書類1及びガ
イド7を挟んで対抗する位置にあるフォトインタラプタ
等で構成され、書類1による光の遮断を検出し書類1の
存在を判断する。
【0035】フィードローラ2はステッピングモータに
連結し、このステッピングモータの励磁相及び励磁電圧
を適宜設定することにより、フィードローラ2のステッ
プ角及び回転速度(ステップ速度)が決定される。リバ
ースローラ3及び搬送ローラ4は通常誘導モータ等に連
結され、装置作動中は常に回転している。ベルト付きロ
ーラ5のローラは空転し、ベルトは噛合等によりローラ
に連結されており、搬送される書類1を介して搬送ロー
ラ4の回転により従動する。
【0036】図2〜図4を参照して、本発明の一実施例
である搬送装置の動作を順に説明する。
【0037】図2を参照して、フィードローラ2はその
ステップ回転により、トレイ8から複数枚重ねられた書
類(帳票等)1のうち一番上の書類1のみを1枚引き出
し、ガイド7内に向かってこの書類1を送出する。ここ
で、リバースローラ3はフィードローラ2により取り込
まれる書類1を上流に押すように回転することにより、
書類1が複数枚引き出されることを防止している。
【0038】図3を参照して、取り込まれ(引き出さ
れ)送出された1枚の書類1はガイド7内を通過して、
搬送ローラ3とベルト付きローラ5との間に到達して引
き込まれる。書類1の搬送中、書類1はフィードローラ
2とリバースローラ3の組と、搬送ローラ4とベルト付
きローラ5の組とに通常、短時間同時に挟持される。こ
の間センサ6の発光部の出力する光は書類1により遮断
される。
【0039】なお、書類1の引き込みに必要なフィード
ローラ2の回転角は、送り出しに必要な回転角より大き
い。
【0040】図4を参照して、搬送ローラ3とベルト付
きローラ5との間に搬送された書類1は、搬送ローラ4
の回転により図1の搬送装置下方(外方;矢印方向)に
搬出(搬送)される。この間、フィードローラ2は次の
書類1を新たに取り込む(引き込む)。
【0041】図2〜図4に示す動作においては、書類1
は1枚ずつ正常なタイミングで搬送されている。ところ
が、発明が解決しようとする課題の欄で前述したよう
に、書類1のフィードローラ2に対する取り込み角度に
よっては、非常に短い間隔で近接して2枚の書類1がほ
ぼ連続して取り込まれるおそれがある。
【0042】図5〜図7は、比較のため、本発明の一実
施例に係る搬送装置においてセンサ6がないと仮定した
場合、2枚の書類が連続して取り込まれ搬送されている
様子を示す説明図である。
【0043】図5を参照して、フィードローラ2は、1
枚目の既に取り込んだ書類1を送出すると共に、2枚目
の書類1を更に取り込もうとしている。しかし、フィー
ドローラ2のステップ回転が停止した状態で、書類1は
幅W分搬送ローラ4側に引き込まれる位置に届いていな
い。
【0044】図6を参照して、1枚目の書類1は搬送ロ
ーラ4側に取り込まれると共に、2枚目の書類1もフィ
ードローラ2側から送り出されている。
【0045】図7を参照して、結局1枚目と2枚目の書
類は、搬送装置から撮像領域(図1参照)に向けて、連
続して搬出(搬送)される。
【0046】従って、図1のエリアCCDカメラ22によ
る撮影において、1枚目の画像に2枚目の画像が混入し
たり、1枚目の画像に2枚目の画像の影が写ったり、あ
るいは1枚目と2枚目の搬送間隔が異常に短い場合、図
1の紙センサ38は1枚目と2枚目の書類1を識別でき
ず、2枚目がガラス40間にある撮像領域にあるにも拘ら
ずストロボ21が発光せず、エリアCCDカメラ22が撮像
動作を行わない等の不都合が生じる。
【0047】本発明の一実施例である搬送装置は、セン
サ6を設けることによりこのような不都合を回避するも
のである。
【0048】図8及び図9は、本発明の一実施例の搬送
装置、特にセンサ6とフィードローラ2の動作を説明す
るための、タイミングチャートである。図10は、図9
の場合のフィードローラ2の回転角(送り量)制御を説
明するための搬送装置の説明図である。
【0049】図8及び図9の上段は図1のモータドライ
バ51から出力されるフィードローラ2の制御信号波形で
あり、下段は図1のセンサ6からの出力されるセンサ出
力信号波形である。フィードローラ制御信号は、ON状
態で励磁されて動作(ステップ回転)し、OFF状態で
励磁されず停止する。センサ6は、ガイド7内の書類1
の検出(発光の遮断)が所定時間以上になると、すなわ
ち、一定時間以上書類1がガイド7部分で滞留している
とき、パルス(ON信号)を出力する。
【0050】図8を参照して、センサ6の出力するセン
サ出力信号がOFFの場合、フィードローラ2等は正常
なタイミング(250ms)で断続的に書類1を搬送す
る。書類1は長期間ガイド7内に滞留することなく図2
の搬送ローラ4側に取り込まれ搬出されるため、センサ
出力信号波形はOFFの状態を維持する。
【0051】図9を参照して、センサ6の出力するセン
サ出力信号が0Nレベルを出力した場合、ONレベルの
出力直後のフィードローラ制御信号のON期間Tは、通
常よりデューティ比が減少され、通常よりフィードロー
ラ2の回転角(送り量)は減少されていることが分か
る。フィードローラ2の書類送りに必要な回転角は取り
込みに必要な回転角より小さいから、フィードローラ2
は、既に取り込まれた書類1を搬送ローラ4側へ送り出
すが、フィードローラ2の回転角は通常の書類1の取り
込み回転角より小さく制御されたことにより、このステ
ップ回転によっては新たに2枚目の書類1を取り込まな
い。この搬送ローラ4側に送出された書類1は、フィー
ドローラ2の送り(通常より小さい送り量)により、あ
るいは自然落下により搬送ローラ4とベルト付きローラ
5とに取り込まれて、図1に示す撮像領域側に落下搬送
される。
【0052】図10(A)〜(C)を参照して、さらに
上記制御を説明する。図10(A)において、フィード
ローラ2は通常の回転角でもってステップ回転して、書
類1を引き込み送出する。書類1はまだ幅W分搬送ロー
ラに届いておらず、ガイド7内で書類1は比較的長時間
滞留している。センサ6は長時間書類1の存在を検出
し、図1のシステムコントロール回路25、モータドライ
バ51を介してフィードローラ2の回転を通常より少ない
ステップ回転(送り量)にする(図10(B)参照)。
このため最初の書類1はフィードローラ2により送り出
されるが、フィードローラ2のステップ回転角は小さい
ため、次の書類1は引き込まれない。図10(C)にお
いて、最初の書類1は、搬送ローラ4及びベルト付きロ
ーラ5により搬送装置外に搬送されると共に、フィード
ローラ2のステップ回転量は通常量に戻り、次の(2枚
目)書類1を引き込んでいる。
【0053】従って、搬送装置内又は外で書類1が詰ま
ったり、書類1が不正に連続して搬送されることによ
り、搬送装置下流に位置する装置の処理能力が不足する
ような事態を招来しない。
【0054】特に、搬送装置が搬送する書類1が被写体
であり、搬送装置は書類1を撮影装置に搬送する場合、
しかもこの撮影装置は、落下している書類1をエリアC
CDカメラにより撮影する場合、書類1は確実に1枚ず
つ断続的に搬送されてくることにより、最初の書類1の
画像に次の書類1が写り込んだり、他の書類1の影が入
り込んだりする現象が防止される。
【0055】以上、本発明を上記実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでなく、
本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送装置
によれば、書類等の被搬送体が不正に連続して送り出さ
れることが防止され、撮影装置等の機構に被搬送体が確
実に1枚ずつ搬送供給される。
【0057】特に、搬送装置は書類等をエリアCCDカ
メラ等の撮影装置に供給する場合、搬送装置は書類を確
実に1枚ずつ分離してタイミングよく撮影装置に供給さ
れることにより、1の書類の撮影画像に、他の書類の画
像又は影が写り込むような撮影不良が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り、本発明の一実施例に
係る搬送装置を適用された映像(画像)記録装置全体の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係り、図1の上部搬送系の
拡大図であり、通常の搬送装置の動作を順に説明する図
である。
【図3】本発明の一実施例に係り、図1の上部搬送系の
拡大図であり、通常の搬送装置において、図2に続く動
作を順に説明する図である。
【図4】本発明の一実施例に係り、図1の上部搬送系の
拡大図であり、通常の搬送装置において、図3に続く動
作を順に説明する図である。
【図5】比較のため、本発明の一実施例に係る搬送装置
においてセンサ6がないと仮定した場合、2枚の書類が
連続して取り込まれ搬送されている様子を説明する図で
ある。
【図6】図5に続き、本発明の一実施例に係る搬送装置
においてセンサ6がないと仮定した場合に書類が搬送さ
れている様子を説明する図である。
【図7】図6に続き、本発明の一実施例に係る搬送装置
においてセンサ6がないと仮定した場合に書類が搬送さ
れている様子を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例の搬送装置、特にセンサ6と
フィードローラ2の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである(センサ出力信号は常にOFF)。
【図9】本発明の一実施例の搬送装置、特にセンサ6と
フィードローラ2の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図10】本発明の一実施例に係り、(A)〜(C)
は、図9の場合に係るフィードローラ2の動作(回転角
の変化)を順に説明する図である。
【図11】従来例に係るオートフィーダを説明する図で
ある。
【図12】本願出願人が先に出願した書類の搬送装置を
説明する図である。
【符号の説明】
1 書類(帳票、被写体) 2 フィードローラ 3 リバースローラ 4 搬送ローラ 5 ベルト付きローラ 6 センサ 7 ガイド(書類ガイド) 8 トレイ 20 搬送メカ 21 ストロボ 22 カメラ(CCDカメラ) 38 紙センサ 40 ガラス 41 ローラ 51 モータドライバ 60 記録装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書類を所定枚数ずつ取り込みかつ送出する
    取り込み手段と、 前記取り込み手段から送出される前記書類を検出し、検
    出に応じた信号を出力するセンサと、を少なくとも備
    え、 前記取り込み手段の状態と前記センサの出力信号とに応
    じて、前記書類の取り込みを選択的に制御することを特
    徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】前記取り込み手段から送出される書類を1
    枚毎に下流に案内する案内手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】前記取り込み手段の上流に前記書類を受容
    するトレイを備え、 前記取り込み手段は前記トレイから書類を1枚毎取り込
    むことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記取り込み手段の下流に配設され、前記
    書類を受け取りつつ搬出する受け取り手段と、を備え、 前記センサは、 前記取り込み手段と前記受け取り手段との間に設けら
    れ、 前記センサは、前記取り込み手段と前記受け取り手段と
    の間の前記書類を検出し、該検出の時間に対応する前記
    信号を出力し、 前記取り込み手段による前記書類の取り込み状態と、前
    記センサの出力信号とにと応じて、前記書類取り込みの
    ための移動量を選択的に可変する制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の搬送
    装置。
  5. 【請求項5】前記取り込み手段は、前記トレイから前記
    書類を取り込むようにステップ回転すると共に該書類を
    下流に送出するフィードローラと、 前記フィードローラから書類の略厚さ分だけ離間し対向
    して配設され、前記書類を上流に押し出す方向に常に回
    転するリバースローラと、からなり、 前記案内手段は、前記取り込み手段の下流に配置され、 前記受け取り手段は、前記案内手段の下流に配置され
    た、前記書類を下流に送出するように回転する搬送ロー
    ラと、 複数のローラを備え、かつ前記搬送ローラに対して前記
    書類の略厚さ分だけ離間し対向して配設され、該複数の
    ローラの外周部に無端のベルトが巻かれてなるベルト付
    きローラと、からなり、 前記センサは前記取り込み手段と前記受け取り手段との
    間、かつ前記案内手段を挟んで設けられ、該案内手段内
    における前記書類の有無を検出し、 前記制御手段は、前記取り込み手段による前記書類の取
    り込み状態と、前記センサの出力信号とに応じて、前記
    フィードローラの送り量を選択的に可変することを特徴
    とする請求項4記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】前記フィードローラが1の前記書類を所定
    量送り出した後、 前記センサが前記案内手段内において前記1の書類を所
    定時間以上検出しない際は、前記取り込み手段は次の該
    書類を取り込む分送られ、 前記センサが前記案内手段内に前記1の書類を所定時間
    以上検出する際は、前記取り込み手段は、前記次の書類
    を取り込まず、該1の書類をさらに送り出す分だけ動作
    することを特徴とする請求項5記載の搬送装置。
JP11913895A 1995-04-20 1995-04-20 搬送装置 Withdrawn JPH08290842A (ja)

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