JPH08157084A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH08157084A
JPH08157084A JP6302410A JP30241094A JPH08157084A JP H08157084 A JPH08157084 A JP H08157084A JP 6302410 A JP6302410 A JP 6302410A JP 30241094 A JP30241094 A JP 30241094A JP H08157084 A JPH08157084 A JP H08157084A
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JP
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separation
sheets
separating
roller
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JP6302410A
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Inventor
Akira Obara
公 小原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙の高速化に対応し得る給紙装置を提供す
る。 【構成】 取込手段12が取込ローラ120を積層状態
の帳票Pに接触回転させて帳票Pを取り込むと、第1の
分離手段13は、取り込まれた帳票Pを分離ベルト13
2と分離ローラ133との摩擦分離により一枚ずつ分離
する。帳票Pの取込性に優れる取込ローラ120と帳票
Pの分離性に優れる分離ベルト132とを組み合わせて
いるので、様々な種類の紙葉類をジャムや二重給紙等を
起こすことなく一枚ずつ安定して給紙することが可能と
なり、給紙の高速化に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帳票,原稿,複写用
紙,銀行券等の紙葉類を取扱う光学的文字読取装置(O
CR),電子複写機,ファクシミリ装置,銀行券処理装
置等に好適な給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給紙装置では、紙葉類を給紙する
方式として給紙ローラ方式又は給紙ベルト方式のいずれ
かを採用している場合が多い。
【0003】図10は給紙ローラ方式を採用した従来の
給紙装置1Aの概略構成図、図11は給紙ベルト方式を
採用した従来の給紙装置1Bの概略構成図である。
【0004】給紙ローラ方式は、図10に示すように、
給紙台2上に積層された紙葉類P′に給紙ローラ3を接
触回転させて紙葉類P′を取り込み、搬送方向A側の給
紙ローラ4とセパレータ5Aとで紙葉類P′を一枚ずつ
分離する方式である。
【0005】一方、給紙ベルト方式は、図11に示すよ
うに、給紙台2上に積層された紙葉類P′に一対のプー
リ6,7に張設した給紙ベルト8を接触回転させて紙葉
類P′を取り込み、搬送方向A側のプーリ7の下に配置
されたセパレータ5Bと給紙ベルト8とで紙葉類P′を
一枚ずつ分離する方式である。
【0006】また、上記各装置1A,1Bの一枚ずつ分
離する機構(二重給紙防止機構)は、上下の紙葉類P′
に発生する摩擦力に差を設けて分離する摩擦分離によ
り、上側の紙葉類P′のみを搬送方向Aへ給紙し、下側
の紙葉類P′を給紙しないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
方式には一長一短がある。すなわち、給紙ローラ方式
は、給紙ローラ3と紙葉類P′との接触面積は小さいの
で、多重取込の確率が低いことから、紙葉類P′の取込
性に優れているが、搬送方向A側の給紙ローラ4と紙葉
類P′との接触面積が小さいために上下の紙葉類P′に
発生する摩擦力の差が小さいことから、紙葉類P′の分
離性が劣る。一方、給紙ベルト方式は、これとは逆に、
給紙ベルト8と紙葉類P′との接触面積が大きいので、
紙葉類P′の取込性は劣るが、紙葉類P′の分離性に優
れている。このため、上記従来例装置1A,1Bでは、
給紙を高速化しようとすると、給紙時に座屈ジャム,二
重給紙やスキュー給紙等が発生し、信頼性が乏しくなる
という問題があった。
【0008】また、上記摩擦分離による二重給紙防止機
構では、例えば、3枚取り込まれた場合には、中間の紙
葉類には摩擦力がほとんど発生しなくなるため、その中
間の紙葉類と上側の紙葉類の2枚の紙葉類が搬送方向A
へ給紙され、2枚送りを完全に防止できないという問題
があった。
【0009】一方、近年特にOCRにおいて帳票の紙質
が普通紙,再生紙,感圧紙,厚紙,薄紙,両面読取帳票
等の如く多様化する傾向にある。このような状況下で
は、上記従来例装置1A,1Bでは、給紙の高速化の要
求に対応するのは困難であるという問題があった。
【0010】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、給紙の高速化に対応し得る給紙装置を提
供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の給紙装置
は、積層状態の紙葉類を搬送路に沿って一枚ずつ次々と
給紙する給紙装置において、取込ローラを前記積層状態
の紙葉類に接触回転させて紙葉類を取り込む取込手段
と、前記搬送路を挟んで対向配置され前記取込手段によ
り取り込まれた紙葉類を摩擦係数が互いに異なる分離ベ
ルトと分離部材とにより一枚ずつ分離する分離手段とを
具備することを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載の給紙装置は、積層状態の紙
葉類を搬送路に沿って一枚ずつ次々と給紙する給紙装置
において、取込部材を前記積層状態の紙葉類に接触回転
させて紙葉類を取り込む取込手段と、前記搬送路を挟ん
で対向配置され前記取込部材により取り込まれた紙葉類
を摩擦係数が互いに異なる一対の摩擦部材により一枚ず
つ分離する第1の分離手段と、この第1の分離手段の前
段又は後段に配置され、前記紙葉類を前記搬送路を挟ん
で所定間隔を有して対向配置した一対の規制部材間に通
過させて一枚ずつ分離する第2の分離手段とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項3記載の給紙装置は、前記取込部材
をローラにより構成し、前記一対の摩擦部材のうち摩擦
係数の高い方をベルトにより構成したことを特徴とする
ものである。
【0014】請求項4記載の給紙装置は、前記紙葉類の
紙厚を検出する紙厚検出手段と、この紙厚検出手段が検
出した紙厚に基づいて、前記一対の摩擦部材同士の距離
及び前記一対の規制部材の間隔を調整する調整手段とを
具備することを特徴とするものである。
【0015】請求項5記載の給紙装置は、前記分離手段
の分離動作に同期して2枚目以降の紙葉類に対して押圧
動作を行う第3の分離手段を具備することを特徴とする
ものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の給紙装置によれば、取込手段
が、取込ローラを積層状態の紙葉類に接触回転させて紙
葉類を取り込むと、分離手段は、取り込まれた紙葉類を
分離ベルトと分離部材との摩擦力の差による「摩擦分
離」により一枚ずつ分離する。取込ローラと紙葉類との
接触面積は小さいので、多重取込の確率が低くなること
から、紙葉類の取込性に優れ、しかも、摩擦係数が高い
分離ベルトと紙葉類との接触面積が大きいので、取込ロ
ーラによって紙葉類が2枚取り込まれても、上下の紙葉
類に発生する摩擦力の差が大きいので、紙葉類の分離性
にも優れたものとなる。これにより、様々な種類の紙葉
類をジャムや二重給紙等を起こすことなく一枚ずつ安定
して給紙することが可能となり、給紙の高速化に対応す
ることができる。
【0017】請求項2記載の給紙装置によれば、取込手
段が、取込部材を積層状態の紙葉類に接触回転させて紙
葉類を取り込むと、第1の分離手段は、取り込まれた紙
葉類を一対の摩擦部材の摩擦力の差による「摩擦分離」
により一枚ずつ分離する。第2の分離手段は、取り込ま
れた紙葉類を一対の規制部材間に通過させる「ギャップ
分離」により一枚ずつ分離する。「摩擦分離」と「ギャ
ップ分離」との併用により、種々な種類の紙葉類をジャ
ムや二重給紙等を起こすことなく一枚ずつ安定して給紙
することが可能となり、給紙の高速化に対応することが
できる。
【0018】請求項3記載の給紙装置によれば、取込部
材を取込ローラとすることにより、多重取込の確率が低
くなり、紙葉類の取込性に優れたものとなる。また、摩
擦部材の一方を摩擦係数が高い分離ベルトとすることに
より、紙葉類の分離性にも優れたものとなる。
【0019】請求項4記載の給紙装置によれば、紙葉類
の紙厚に応じて一対の摩擦部材同士の距離及び一対の規
制部材の間隔を調整することにより、紙厚に応じて紙葉
類を一枚ずつ安定して給紙することが可能となる。
【0020】請求項5記載の給紙装置によれば、第3の
分離手段の押圧動作により、1枚目を給紙する際に2枚
目以降の紙葉類の給紙を防止することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳し
く説明する。
【0022】図1は本発明の給紙装置の一実施例におけ
る取込動作前の状態を示す概略構成図、図2はその取込
動作中の状態を示す概略構成図、図3はその要部分解斜
視図である。
【0023】この給紙装置10は、紙葉類としての帳票
Pを積層状態で載置する帳票載置部11と、この帳票載
置部11に載置された帳票Pを取り込む取込手段12
と、帳票Pに対して「摩擦分離」による第1の分離作用
を与える第1の分離手段13と、帳票Pに対して「ギャ
ップ分離」による第2の分離作用を与える第2の分離手
段14と、帳票Pに対して押圧動作による第3の分離作
用を与える第3の分離手段15と、第1乃至第3の分離
手段13,14,15により分離された帳票Pを搬送方
向Aへ搬送する搬送手段16とを有して概略構成されて
いる。なお、図1,図2中、17は案内板である。
【0024】前記帳票載置部11は、図1,図2に示す
ように、帳票Pが積層状態で載置される給紙台110
と、この給紙台110の先端側に配置され、支点軸11
1を中心に回動可能に取り付けられた押上げ板112
と、この押上げ板112を一定圧力で上方向に押圧する
コイルスプリング113と、給紙台110を押上げ板1
12等とともに一体で上下動し得る例えばラックピニオ
ン機構,レバー機構等からなる図示しない給紙台移動機
構と、この給紙台移動機構を介して給紙台110を押上
げ板112等とともに上下動させる給紙台駆動モータ
(図8参照)114と、給紙台110上の帳票Pから受
ける圧力を検出する圧力検出器115とを具備してい
る。コイルスプリング113により押上げ板112を上
方向に押圧することにより、帳票Pの取込みが所定枚数
まで後述する取込手段12の給紙ローラ120に一定圧
力で押圧させることができる。
【0025】前記取込手段12は、搬送路160の左右
両側に回転可能に配置され、外周面にウレタンゴム等の
低硬度高摩擦ゴムを固着した取込部材としての一対の取
込ローラ120と、各取込ローラ120をそれぞれ回転
駆動するステッピングモータの如き一対の取込モータ
(図3参照)121と、取込モータ121の回転駆動力
を後述する第1の分離手段13の駆動プーリ130に伝
達するギヤ122,123及びベルト124を具備して
いる。ギヤ122,123のギヤ比は、分離ベルト13
2と取込ローラ120の周速が等しいか、または分離ベ
ルト132の周速の方がやや速くなるように選定してい
る。分離ベルト132の周速の方がやや速くなるように
選定することにより、帳票Pの長手方向に弛みが発生す
るのを防止できる。
【0026】前記第1の分離手段13は、前記取込手段
12の取込ローラ120より搬送方向A側の搬送路16
0の左右両側に回転可能にそれぞれ取り付けられた駆動
プーリ130及び複数(2つ)の従属プーリ131と、
各プーリ130,131に張設された摩擦部材としての
分離ベルト132と、一方向性クラッチを内蔵し、分離
ベルト132に下側から一定圧力で常時接触している回
転可能な摩擦部材としての一対の分離ローラ133とを
具備している。帳票P,分離ローラ133の周面,分離
ベルト132の摩擦係数をそれぞれμ1 ,μ2 ,μ3
すると、μ1 <μ2 <μ3 の関係となるように、分離ロ
ーラ133の周面及び分離ベルト132を構成する材料
を選定している。分離ベルト132は、多数の歯を備え
たシンクロベルトの外周面に高摩擦係数μ3 を有する材
料例えばウレタンゴム等の低硬度高摩擦ゴムを固着した
ものである。分離ローラ133の周面は、低摩擦係数μ
2を有する材料例えばフッ素ゴム系コーティング部材等
から構成したものである。さらに、摩擦係数μ3 の高い
方を分離ベルト132により構成して摩擦係数μ2の低
い方の分離ローラ133よりも帳票Pとの接触面積を大
きくしている。これにより、取込手段12から帳票Pが
2枚以上取り込まれても、上記摩擦係数の差及び接触面
積の差により上下の帳票Pに発生する摩擦力の差がより
一層大きくなる。このような「摩擦分離」による第1の
分離作用により二重給紙の防止が図れ、一枚ずつの分離
が可能となる。
【0027】前記第2の分離手段14は、給紙装置10
の本体側に固定された規制部材としてのセパレータブロ
ック140と、回転可能に配置され、一方向性クラッチ
を内蔵した規制部材としての一対の分離ゲートローラ1
41と、一対の分離ローラ133及び一対の分離ゲート
ローラ141を支持する支持ブロック142と、この支
持ブロック142をボールネジ143を用いて上下方向
の位置調整を行う調整手段としての支持ブロック駆動モ
ータ(図3参照)144とを具備している。セパレータ
ブロック140には、ゲートローラ溝140aを設け、
そのゲートローラ溝140aと分離ゲートローラ141
との間には、帳票Pを一枚通過させるための分離ギャッ
プ(所定間隔)Gを形成している。また、セパレータブ
ロック140には、第3の分離手段15の後述する分離
ゲートアーム151の逃げのためのゲートアーム溝14
0bを設けている。
【0028】ここで、分離ギャップGの位置関係を図4
及び図5を参照して説明する。分離ギャップGの上下方
向の位置を、図4に示すように、分離ローラ133の帳
票Pに接触する面133aより上方にずらしている。こ
れにより、図5に示すように、帳票Pを搬送方向Aに直
交する方向で湾曲させて分離性をより高めることができ
る。このような帳票Pを分離ギャップGに通過させる
「ギャップ分離」による第2の分離作用により、取込手
段12により3枚取り込まれた場合でも、二重給紙を防
止することができる。なお、分離ギャップGの位置は、
分離ローラ133の帳票Pに接触する面133aより下
方向に設けてもよく、分離ローラ133の左右外側に設
けてもよい。
【0029】前記第3の分離手段15は、支点軸150
を中心に回動可能に支持された複数(本実施例では5
つ)の分離ゲートアーム151と、この分離ゲートアー
ム151を回動駆動するゲートアーム駆動モータ(図8
参照)152とを具備している。この分離ゲートアーム
151は、支点軸150より給紙台110上に沿い、さ
らに搬送路160に沿って分離ゲートローラ141の近
傍まで棒部材を延在させてものである。この分離ゲート
アーム151の棒部材の中間部によって給紙台110上
に載置された帳票Pを下方向へ押圧することができると
ともに、アーム151の棒部材の先端部によって2枚目
以降の帳票Pに対して押圧することができる。このよう
な分離ゲートアーム151の棒部材の先端部による押圧
動作による第3の分離作用により、前記第1及び第2の
分離作用と相俟ってより一層二重給紙の防止を図ること
ができる。
【0030】前記搬送手段16は、分離ベルト132の
下面から搬送方向Aに帳票Pの搬送路160を形成し、
その搬送路160の各部には、搬送ローラ161及びそ
の従属ローラ162を回転可能に配置し、その搬送路1
60の左右両側には、帳票Pのスキューを修正する一対
のスキュー修正ローラ163及びその従属ローラ164
と、帳票Pの先端位置又は後端位置を検出する透過型の
ホトセンサの如き一対の帳票位置検出器165a,16
5bとを各々配置している。また、搬送手段16は、後
述する図8に示すように、搬送ローラ161を駆動する
搬送モータ167と、左右のスキュー修正ローラ163
を別個に駆動する一対のスキュー修正モータ167a,
167bとを具備している。また、搬送路160には、
取込手段12によって取り込まれた帳票Pの紙厚を検出
するための透過型フォトセンサの如き紙厚検出器168
を配置している。なお、紙厚検出器168は、透過光以
外に、超音波,渦電流や変位等を用いてもよい。
【0031】図8は本実施例の制御系を示すブロック図
である。
【0032】この給紙装置は、各モータを駆動制御する
駆動制御部18を具備し、この駆動制御部18に、前記
給紙台駆動モータ114,取込モータ121,121,
支持ブロック駆動モータ144,ゲートアーム駆動モー
タ152,搬送モータ166,スキュー修正モータ16
7a,167b,圧力検出器115,帳票位置検出器1
63a,163b及び紙厚検出器168を各々接続して
いる。
【0033】前記駆動制御部18は、各帳票位置検出器
165a,165bからの帳票先端位置の検出信号S
a,Sbに基づいて、帳票Pのスキューを修正するもの
である。すなわち、図6に示すように、各帳票位置検出
器165a,165bが帳票Pの先端を検出すると、そ
の検出信号Sa,Sbが駆動制御部18に送られ、駆動
制御部18は、その検出信号Sa,Sbの出力時間差Δ
tに基づいて、図7に示すように、スキュー量ΔS(ま
たはスキュー角度)を求め、その求めたスキュー量ΔS
が一定以下である場合は、通常搬送を行う。つまり、左
右のスキュー修正モータ167a,167bを等速度で
回転して、帳票Pをそのままの姿勢で搬送する。スキュ
ー量ΔSが一定値を越える場合は、スキュー修正搬送を
行う。つまり、スキュー量ΔSが零となるように左右の
スキュー修正モータ167a,167bの回転速度に差
を設けるものである。
【0034】また、駆動制御部18は、起動操作に基づ
いて取込モータ121,搬送モータ166及びスキュー
修正モータ167a,167bを連続回転させておき、
帳票位置検出器165a,165bからの帳票先端位置
及び後端位置の検出信号Sa,Sbに基づき、帳票Pの
搬送方向の長さに応じて一定の時間間隔でゲートアーム
駆動モータ162を制御して分離ゲートアーム151に
揺動運動させるものである。すなわち、取込動作前は、
分離ゲートアーム151を図1に示すように左回転方向
へ変位させて帳票Pが取込ローラ120及び分離ベルト
132に接触しないようにしておき、取込動作において
は、分離ゲートアーム151を図2に示すように右回転
方向へ所定角度θ瞬時に回転させて取込ローラ120及
び分離ベルト132によって帳票Pの取込,分離を行
い、帳票Pの後端が分離ギャップGを通過した直後に再
び図1の状態に戻す。
【0035】また、駆動制御部18は、圧力検出器11
5が検出した圧力値に基づいて、給紙台駆動モータ11
4を制御するようになっている。すなわち、帳票Pが所
定枚数取り込まれると、押上げ板112が上がって圧力
検出器115の検出値が所定範囲以下となると、駆動制
御部18が、圧力検出器115が所定範囲内の基準値に
達するまで給紙台110を持ち上げることにより、押上
げ板112による押圧機構が有効に機能して、帳票Pを
取込ローラ120に押圧させることができる。これによ
り、多量の帳票Pを最後の1枚まで取り込むことが可能
となる。
【0036】また、駆動制御部18は、紙厚検出器16
8の検出信号に基づいて帳票Pの紙厚を求め、分離ベル
ト132と分離ローラ133との軸間距離及び分離ゲー
トローラ141とゲートローラ溝140aとの間の分離
ギャップGが紙厚に対応した適正値となるように支持ブ
ロック駆動モータ144を駆動してボールネジ143を
介して支持ブロック142の上下位置を調整するように
なっている。なお、支持ブロック142の上下位置調整
は、帳票Pの厚みに対応させて図示しないメモリに予め
格納した調整量情報に基づいて行われる。
【0037】次に、本実施例の動作を図9のフローチャ
ートに従って説明する。
【0038】まず、操作者は、複数の帳票Pを給紙台1
10上に積層状態で載置する。この状態では、図1に示
すように、給紙台110に載置された複数の帳票Pは、
コイルスプリング113による押上げ板112によって
取込ローラ120側に一定の接触圧力で押圧されてい
る。また、給紙台110は、ある位置で停止しており、
圧力検出器115の検出値は所定範囲内にある。また、
取込モータ121も停止状態にあり、分離ゲートアーム
151は、図1において左回転方向に変位して、帳票P
が搬送方向Aに進めないように塞き止めている。
【0039】ここで、操作者が、起動操作を行うと、駆
動制御部18は入力されたフィードコマンドに基づき、
帳票Pの給紙制御を行う。駆動制御部18は、帳票Pの
搬送方向Aに取込モータ121,搬送モータ166及び
スキュー修正モータ167a,167bを駆動させ、帳
票Pの取込動作を開始する(ST1)。この取込動作で
は、図2に示すように、取込モータ121の駆動により
取込ローラ120及び分離ベルト132が、図2におい
て右回転し始める。これと同時か又は所定のタイミング
で分離ゲートアーム151を図2において右回転方向へ
所定角度θ瞬時に回転し、それまで塞き止めていた部分
の押圧を解除する。
【0040】帳票Pは、取込ローラ120によって搬送
方向Aへ搬送され、分離ベルト132と分離ローラ13
3とによる第1の分離作用を受け、分離ゲートローラ1
41とゲートローラ溝140aとによる第2の分離作用
を受ける。帳票Pの後端が分離ギャップGを通過し終わ
る時に、再度分離ゲートアーム150は、図1に示す状
態に戻る。帳票Pの先端が、搬送ローラ161の位置に
達すると、搬送ローラ161によって搬送方向Aへさら
に搬送される。
【0041】帳票Pの先端が帳票位置検出器165a,
165bを通過する際、帳票位置検出器165a,16
5bは、検出信号Sa,Sbを駆動制御部18に送る。
駆動制御部18は、各帳票位置検出器165a,165
bからの検出信号Sa,Sbの出力時間差Δtに基づい
て、スキュー量ΔSを求め、その求めたスキュー量ΔS
を基にスキューの発生の有無を判定する(ST2)。ス
キュー量ΔSが一定以下である場合は、通常搬送を行う
(ST3)。すなわち、左右のスキュー修正モータ16
7a,167bを等速度で回転して、帳票Pをそのまま
の姿勢で搬送する。スキュー量ΔSが一定値を越える場
合は、スキュー修正搬送を行う(ST4)。すなわち、
スキュー量ΔSが零となるように左右のスキュー修正モ
ータ167a,167bの回転速度に差を設ける。
【0042】上記処理を給紙台110上の帳票Pが無く
なるまで、繰り返す。
【0043】なお、二重給紙が多く発生するような場合
には、操作者の操作に基づき、駆動制御部18は、紙厚
検出器168の検出信号に基づいて帳票Pの紙厚を求
め、その求めた紙厚に基づいて支持ブロック駆動モータ
144を制御する。すなわち、支持ブロック駆動モータ
144は、駆動制御部18の制御の下に、ボールネジ1
43を回転させて支持ブロック142を上昇又は下降さ
せて、分離ベルト132と分離ローラ133との軸間距
離及び分離ギャップGを紙厚に対応した適正値とする。
【0044】このような本実施例装置10によれば、帳
票Pの取込性に優れる取込ローラ120と帳票Pの分離
性に優れる分離ベルト132とを組み合わせ、さらに、
第1の分離手段13による摩擦分離と第2の分離手段1
4によるギャップ分離とを併用しているので、様々な種
類の紙葉類をジャムや二重給紙等を起こすことなく一枚
ずつ安定して給紙することが可能となることから、給紙
の高速化に対応することができる。また、帳票Pの紙厚
に応じて分離ベルト132と分離ローラ133との軸間
距離及び分離ギャップGを適正値にすることができるの
で、紙厚に応じて帳票Pを一枚ずつ安定して給紙するこ
とが可能となる。さらに、第3の分離手段15の押圧動
作により、2枚目以降の帳票Pの給紙を防止することが
可能となり、より安定した一枚ずつの給紙が可能とな
り、給紙の高速化により対応することができる。また、
取込ローラ120を連続回転させ、分離ゲートアーム1
51を揺動させることにより、帳票Pの取込みを順次行
っているので、取込モータ121を断続的に回転,停止
の制御を行う場合に比して高速給紙が可能となる。ま
た、真空ポンプ等を使用した空気圧制御を皆無とし、取
込ローラ120と分離ベルト132との2つの駆動を取
込モータ121で共用化し、さらに帳票Pの取込みと第
3の分離作用を分離ゲートアーム151の揺動動作によ
り共用化しているので、装置の小型化及び低価格化を図
れる。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
例えば、本実施例では、取込ローラ120を連続回転さ
せて給紙を行う場合について説明したが、取込ローラ1
20を断続的に回転させて給紙を行うようにしてもよ
い。また、分離ベルト132と分離ローラ133との軸
間距離と分離ギャップGを別個に調整するようにしても
よい。これにより、構成は複雑となるが、紙厚に応じて
適正な摩擦分離及びギャップ分離を行うことができる。
また、第2の分離手段14の分離ギャップGは、第1の
分離手段13の前段に配置してもよい。また、支持ブロ
ック142の上下位置調整は、本実施例では、紙厚検出
器168の検出信号に基づいて行ったが、操作者の入力
操作に基づいて行ってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0047】請求項1記載の発明によれば、紙葉類の取
込性に優れる取込ローラと紙葉類の分離性に優れる分離
ベルトとを組み合わせているので、様々な種類の紙葉類
をジャムや二重給紙等を起こすことなく一枚ずつ安定し
て給紙することが可能となることから、給紙の高速化に
対応し得る給紙装置を提供することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、摩擦分離と
ギャップ分離とを併用しているので、様々な種類の紙葉
類をジャムや二重給紙等を起こすことなく一枚ずつ安定
して給紙することが可能となることから、給紙の高速化
に対応し得る給紙装置を提供することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、取込部材を
取込ローラとすることにより、多重取込の確率が低くな
り、紙葉類の取込性に優れたものとなり、また、摩擦部
材の一方を摩擦係数が高い分離ベルトとすることによ
り、紙葉類の分離性にも優れたものとなる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、紙葉類の紙
厚に応じて一対の摩擦部材同士の距離及び一対の規制部
材の間隔を調整できるので、紙厚に応じて紙葉類を一枚
ずつ安定して給紙することが可能となる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、第3の分離
手段の押圧動作により、1枚目を給紙する際に2枚目以
降の紙葉類の給紙を防止することが可能となり、より安
定した一枚ずつの給紙が可能となり、給紙の高速化によ
り対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の取込動作前の状態を示す概略構成図
【図2】本実施例の取込動作中の状態を示す概略構成図
【図3】本実施例の要部分解斜視図
【図4】本実施例の分離ギャップの位置関係を示す図
【図5】本実施例の分離ギャップの位置関係を示す図
【図6】本実施例によるスキュー修正を説明するための
スキュー時間を示す図
【図7】本実施例によるスキュー修正を説明するための
のスキュー量を示す図
【図8】本実施例の制御系を示すブロック図
【図9】本実施例の動作を示すフローチャート
【図10】従来の給紙装置の概略構成図
【図11】従来の給紙装置の概略構成図
【符号の説明】
10 給紙装置 11 帳票載置部 12 取込手段 13 第1の分離手段 14 第2の分離手段 15 第3の分離手段 120 取込ローラ(取込部材) 132 分離ベルト(摩擦部材) 133 分離ローラ(摩擦部材) 140 セパレータブロック(規制部材) 141 分離ゲートローラ(規制部材) 143 ボールネジ(調整手段) 144 支持ブロック駆動モータ(調整手段) 160 搬送路 G 分離ギャップ(所定間隔) P 帳票(紙葉類)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/56 330 A 8712−3F G06K 13/103 A H04N 1/00 108 L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層状態の紙葉類を搬送路に沿って一枚
    ずつ次々と給紙する給紙装置において、取込ローラを前
    記積層状態の紙葉類に接触回転させて紙葉類を取り込む
    取込手段と、前記搬送路を挟んで対向配置され前記取込
    手段により取り込まれた紙葉類を摩擦係数が互いに異な
    る分離ベルトと分離部材とにより一枚ずつ分離する分離
    手段とを具備することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 積層状態の紙葉類を搬送路に沿って一枚
    ずつ次々と給紙する給紙装置において、取込部材を前記
    積層状態の紙葉類に接触回転させて紙葉類を取り込む取
    込手段と、前記搬送路を挟んで対向配置され前記取込部
    材により取り込まれた紙葉類を摩擦係数が互いに異なる
    一対の摩擦部材により一枚ずつ分離する第1の分離手段
    と、この第1の分離手段の前段又は後段に配置され、前
    記紙葉類を前記搬送路を挟んで所定間隔を有して対向配
    置した一対の規制部材間に通過させて一枚ずつ分離する
    第2の分離手段とを具備することを特徴とする給紙装
    置。
  3. 【請求項3】 前記取込部材をローラにより構成し、前
    記一対の摩擦部材のうち摩擦係数の高い方をベルトによ
    り構成したことを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記紙葉類の紙厚を検出する紙厚検出手
    段と、この紙厚検出手段が検出した紙厚に基づいて、前
    記一対の摩擦部材同士の距離及び前記一対の規制部材の
    間隔を調整する調整手段とを具備することを特徴とする
    請求項2記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記分離手段の分離動作に同期して2枚
    目以降の紙葉類に対して押圧動作を行う第3の分離手段
    を具備することを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載の給紙装置。
JP6302410A 1994-12-06 1994-12-06 給紙装置 Pending JPH08157084A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347959A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Glory Ltd 紙葉類繰出し装置
CN106542358A (zh) * 2015-09-16 2017-03-29 柯尼卡美能达办公系统研发(无锡)有限公司 搓纸压力调整机构以及图像形成装置

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JP2002347959A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Glory Ltd 紙葉類繰出し装置
CN106542358A (zh) * 2015-09-16 2017-03-29 柯尼卡美能达办公系统研发(无锡)有限公司 搓纸压力调整机构以及图像形成装置

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