JP2004045583A - フィルムスキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ほぼ同時に複数のコマについての画像データを取得することにより、ロールフィルムに記録された全てのコマについて、画像データの取得時間の短縮を図ったフィルムスキャナを提供する。
【解決手段】フィルムスキャナ1のフィルム給送装置11に形成された光学的開口部11a をロールフィルム4の2コマが位置できる大きさに形成し、画像読取部20には、夫々のコマに対応させてこれらのコマの画像データを捕捉する画像センサー23a 、23b を配する。フィルム4を2コマずつ給送し、これらのコマについての画像データの取得を1本のロールフィルム4について繰り返す。フィルム4の給送速度を大きくできることによるフィルム4の給送時間と画像データの取得時間とを短縮でき、1本のロールフィルム4の処理時間を短くできる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロールフィルムに記録された画像を極力短時間で読み取ることができるようにしたフィルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影がなされて写真原画が記録されたフィルムの現像やプリント、あるいはコンパクトディスクなどの記録媒体への書込などの処理を行う写真現像/処理所いわゆるラボ(以下、「ラボ」という。)であって、特にロールフィルムの処理を行うラボにおいては、大量のフィルムの処理を行うため、処理時間を極力短くすることが望まれている。フィルムに対してのこの種の処理としては、ロールフィルムを給送装置と巻取装置との間で走行するように支持し、走行途中で光源から光を照射し、フィルムを透過した光をCCD(電荷結合素子)などの画像センサーで捕捉することにより画像データを取得する。この画像データを記録媒体へ書き込んだり、あるいは、この画像データを基にレーザスキャニングなどの手段で印画紙に露光する。このとき、画像データの取得は、ロールフィルムの各コマ毎について順次行うようにしてある。
【0003】
この種のフィルムスキャナの処理時間の短縮化を図るものとして、特開平5−191766号公報に記載された画像データ記録システムや特開平6−189098号公報に記載された画像読取装置、特開平10− 32684号公報に記載されたフィルムスキャナなどがある。
【0004】
特開平5−1911766号の画像データ記録システムは、第1の処理装置でフィルムスキャナに読取要求信号を送出して1コマ毎に画像データを読み取らせてその画像データを1コマ分蓄積し、この蓄積の終了により該1コマ分の画像データをバスを介して第2の処理装置に高速転送し、該第2の処理装置では受けたコマの画像データに所定の処理を施している間に、前記第1の処理装置が次のコマの画像をフィルムスキャナに読み取らせて蓄積し、第2の処理装置のデータ処理の終了により、再度画像データを転送することを繰り返す。すなわち、第1の処理装置にてスキャナからの画像データを1コマ毎に蓄積し、その間に第2の処理装置にて前回のデータ処理を並行して行うようにしたものである。そして、第2の処理装置は、所定のコマ数の画像データを処理すると、データ編集を行ったCDライタに転送してコンパクトディスクに記録させることになる。
【0005】
また、特開平6−189098号の画像読取装置は、読み取った画データに対する圧縮処理までをローカルバスにて行う画像読取装置において、撮像装置にて光電変換された画データに対して画像処理を行うスキャナ装置と、該スキャナ装置にて処理された後の画データを一時蓄積するためのバッファ装置と、バッファ装置に蓄積された画データを圧縮するための圧縮装置と、該スキャナ装置に対する制御情報を該バッファ装置の一部のエリアにテーブルデータとして共存させ、該テーブルデータに基づいてスキャナ制御を行うスキャナ制御手段とを有する構成を備えたものである。
【0006】
また、特開平10− 32684号のフィルムスキャナは、フィルムホルダに保持されているフィルムの画像を結像光学系により、リニアイメージセンサ上に投影し、画像を読み取る際、磁気情報検出手段により、フィルムに記録されている磁気情報を検出し、システムコントローラでフィルムの各コマの撮影モードを判定し、その撮影モードに応じて各コマの画像読取り範囲を設定し、この画像読取り範囲に応じて副走査モータを駆動し、画像読取り範囲外では画像読取り範囲内より高速で副走査モータを駆動するようにしてものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のフィルムスキャナでは、画像の読み取りは1コマ毎に行われるが、その読み取り速度はCCDの能力に依存することになり、処理速度を大きくすることに限界がある。このため、大量のフィルムの処理を行うラボにおいては、充分に処理時間の短縮が図られておらず、さらに処理時間を短縮することが要望されている。
【0008】
そこで、この発明は、大規模な設備の増加を伴うことなく、ロールフィルムに形成された画像のデータを取得するに際して、該ロールフィルムに対する処理時間を極力短縮することができるフィルムスキャナを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るフィルムスキャナは、現像済みの写真フィルムを搬送手段によってコマ画像が並ぶ方向に搬送しながら、照明手段によって該コマ画像を順次照明し、画像読取手段によってその透過光に含まれる画像情報を読み取って、デジタル画像データを取得するフィルムスキャナにおいて、前記画像読取手段を複数設け、該複数の画像読取手段に対応する位置の複数のコマを照明する照明手段を設けて、前記搬送手段は、前記写真フィルム上の適宜な複数のコマを前記複数の画像読取手段に対応する位置まで給送し、前記照明手段によって複数のコマをほぼ同時に照明し、前記複数の画像読取手段によってほぼ同時に画像情報を読み取ることを特徴としている。
【0010】
前記フィルム給送手段で適宜な複数のコマを前記画像読取手段に対応する位置まで適宜な速度で給送し、当該位置で前記画像読取手段によって対応するコマの画像データを取得する。これらのコマの画像データの取得が完了したならば、次のコマが画像読取手段に対応する位置までフィルムを給送する。したがって、一度に給送するフィルムの長さが、1コマずつを給送する場合よりも大きくなり、給送速度を大きくすることができる。しかも、ほぼ同時に複数のコマの画像データを取得するので、ロールフィルム全体について画像データを取得する時間が短縮される。したがって、1本のロールフィルムについての処理時間を短縮させることができる。
【0011】
また、請求項2の発明に係るフィルムスキャナは、前記画像読取手段を隣接して連続する2以上のN個のコマに対応する位置のそれぞれに配設し、前記照明手段を、少なくとも前記隣接して連続するN個のコマをほぼ同時に照明するように構成することにより、画像読取手段で該N個のコマの画像情報をほぼ同時に読み取るとともに、搬送手段は、上記読取の後に、写真フィルムをNコマ分給送して、読取位置に次のコマを位置決めすることを特徴としている。
【0012】
N個のコマについて画像データの取得が完了したならば、フィルム給送手段はNコマ分に相当する長さでロールフィルムを給送する。この場合、1コマ分の長さを給送する場合よりも大きい速度で給送でき、またほぼ同時にN個のコマについて画像情報を取得するので、1本のロールフィルムの処理時間を短縮することができる。
【0013】
また、請求項3の発明に係るフィルムスキャナは、前記画像読取手段を1コマおきの2以上のN個のコマに対応する位置のそれぞれに配設し、前記照明手段を、少なくとも前記1コマおきのN個のコマをほぼ同時に照明するように構成することにより、画像読取手段で該N個のコマの画像情報をほぼ同時に読み取るとともに、搬送手段は、上記読取の後に、いずれか1つの画像読取手段から見て、写真フィルムの送り方向上流側の隣のコマが未だ画像読取されていないコマの場合は1コマ分を、上記上流側の隣のコマが既に画像読取されたコマの場合は2N−1コマ分を、フィルム給送して、読取位置に次のコマを位置決めすることを特徴としている。
【0014】
ロールフィルム全体として、給送時間とデータ取得時間のいずれも短縮することができる。
【0015】
また、請求項4の発明に係るフィルムスキャナは、前記画像読取手段による画像データの読取範囲を、写真フィルム上の隣接するコマの端を同時に読取る範囲で重畳させたことを特徴としている。
【0016】
例えば、カメラのフィルム給送機構の構造などに起因して隣接するコマの間隔に広狭が生じた場合でも、コマの全域について確実に画像データを捕捉することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係るフィルムスキャナの概略の構造を示す斜視図であり、図2は概略の正面図を示している。このフィルムスキャナ1は、容易に移動させられるようにキャスター2aが取り付けられた作業車2に搭載されている。作業車2の上部には作業テーブル3が設けられており、この作業テーブル3の左右の端部にロールフィルム4のフィルム供給装置5とフィルム巻取装置6とが取り付けられている。フィルム4はリール5aに巻き取られた状態でフィルム供給装置5に提供され、リール5aから引き出されて前記フィルム巻取装置6のリール6aに巻き取られる。作業テーブル3の中央部であってフィルム4がフィルム供給装置5からフィルム巻取装置6へ至る経路の途中には、フィルム給送装置11が設けられている。
【0018】
前記フィルム給送装置11は、前記フィルム供給装置5からフィルム巻取装置6へフィルム4を給送する。このフィルム給送装置11の下方には、ハロゲンランプなどのランプ12a を備えた光源部12が設けられている。この光源部12と前記フィルム給送装置11との間には、光源部12から発せられた光を拡散して後述する光学的開口部へ導く拡散ボックス13が設けられている。また、フィルム給送装置11の上方には、画像読取部20が配されている。
【0019】
フィルム給送装置11はその装置主体の中央部に光学的開口部11a が形成されており、この光学的開口部11a に画像データを取得すべき画像が形成されたコマが位置するようにしてある。すなわち、前記光源部12からの光はこの光学的開口部11a を通過する。この光学的開口部11a を挟んで、フィルム供給装置5側には一対のフィルム送りローラ11b が、フィルム巻取装置6側には一対のフィルム送りローラ11c がそれぞれ設けられており、フィルム4はこれらローラ11b 、11c のそれぞれに挟持されて給送される。そして、前記光学的開口部11a のフィルム4の給送方向の長さは隣接した2コマ分の長さよりも僅かに大きくしてある
【0020】
前記ランプ12a の前方には減色法による光源フィルタ12b が設けられて、フィルムがネガタイプかポジタイプかに応じて光源色が調整される。また、前記拡散ボックス13の内壁面には反射鏡13a が貼着され、前記光学的開口部11a を臨んだ位置には拡散板13b が設けられている。
【0021】
前記画像読取部20は、主として、反射鏡21a 、21b と結像レンズ22a 、22b 、CCD(電荷結合素子)からなる画像センサー23a 、23b とから構成されている。前記反射鏡21a 、21b は、鉛直方向から進入した光を互いに反対方向で水平方向に反射するようほぼ45°の角度で設けられており、その反射光の光路に前記結像レンズ22a 、22b が配され、その結像位置に前記画像センサー23a 、23b が設けられている。このため、前記光源部12のランプ12a で発せられた光は前記フィルム給送装置11の光学的開口部11a を通過し、反射鏡21a 、21b で反射して画像センサー23a 、23b に入射するようにしてある。
【0022】
前記作業テーブル3には、表示装置31が設けられており、画像データを取得すべきコマの画像が表示されるようにしてある。また、作業テーブル3には制御装置32が収納されており、操作用キーボード33から入力される指令に基づいて画像データの読取条件などの制御が行われる。
【0023】
以上により構成されたこの発明のフィルムスキャナに係る実施形態について、以下にその作用を説明する。
【0024】
図3に示すように、フィルム4にコマF 〜F の番号を附して説明する。前記フィルム給送装置11によってフィルム4を給送し、コマF とコマF とを前記光学的開口部11a に位置させて停止させる。この状態で、前記ランプ12a を点灯させてコマF とコマF とを照明すると、コマF を透過した光は反射鏡21a で反射され、結像レンズ22a を透過して画像センサー23a に結像してコマF の画像データとして捕捉される。また、コマF を透過した光は反射鏡21b で反射され、結像レンズ22b を透過して画像センサー23b に結像してコマF の画像データが捕捉される。
【0025】
ロールフィルム4の停止位置は、画像センサー23a 、23b で各コマの端部を識別することで行うようにする。図10に示すように、画像センサー23a 、23b がコマF の前側の端部F1fとコマF の後側の端部F2bを検出することにより、これら端部F1f、F2bの中央が画像センサー23a と画像センサー23b との中央と一致する位置でフィルム4の給送を停止する。前記端部F1fまたは端部F2bの一方または双方が検出されない場合には、コマF の端部F1bとコマF の端部F2fの一方または双方を検出し、該検出された端部F1b、F2fから端部F1f、F2bの位置を推定し、これらの位置から中央を推定して停止させるようにする。なお、前記端部F1fと端部F2bとの中央がコマF とコマF の分割部となる。
【0026】
コマF とコマF の画像データが取得されたならば、フィルム4を2コマ分に相当する距離を移動させる。これにより、コマF とコマF とが前記光学的開口部11a に位置して、前述と同様に、これらコマF とコマF についての画像データが取得される。以後、同様に2コマ分に相当する距離の移動と画像データの取得の処理を繰り返して、フィルム4の全コマについて画像データを取得する。
【0027】
図5は画像データを処理する処理装置の概略を説明するブロック図で、前記画像センサー23a で捕捉された画像データは、データ転送装置24a によって画像データ蓄積バッファ25に転送される。また、画像センサー23b で捕捉された画像データは、データ転送装置24b によって画像データ蓄積バッファ25に転送される。このとき、画像センサー23a と画像センサー23b とで捕捉された画像データは、その順序で画像データ蓄積バッファ25に転送されるようにする。すなわち、図4に示すように、最初の画像読み取り動作でコマF とコマF の画像データをそれぞれ画像センサー23a 、23b で捕捉し、この順序で画像データ蓄積バッファ25に転送する。フィルム4を給送して、コマF とコマF の画像データを、それぞれ画像センサー23a 、23b で捕捉して、この順序で画像データ蓄積バッファ25に転送する。この動作をロールフィルム4の全コマについて繰り返せば、コマF 、コマF 、…、コマFn のように、該フィルム4に記録された順序で画像データ蓄積バッファ25に記憶される。そして、画像データ蓄積バッファ25に蓄積されて記憶された画像データを読み出して、プリントや記憶媒体への記録等、所定の処理を行えばよい。
【0028】
画像データを画像データ蓄積バッファ25に転送するに先立って、捕捉された画像を前記表示装置31に表示させ、その画像を確認しながら、所望の画像となるよう、前記操作用キーボード33のキー操作によって前記制御装置32へ指令する。この指令を受けて、制御装置32はCCDの画像センサー23a 、23b の画像読取条件を調整する。フィルターの濃度やランプ12a の光度を調整する。なお、画像データを取得するコマの順序を変更することもできる。
【0029】
図6はこの発明に係るフィルムスキャナと従来のフィルムスキャナとで、2つのコマの画像データを取得するのに要する処理を比較する搬送スピードと時間との関係を示す図で、図6(a)に本願発明のものを、図6(b)に従来のものをそれぞれ示してある。
【0030】
従来のフィルムスキャナでは、1コマ目をフィルム給送装置11で給送して前記光学的開口部11a に位置させ、画像の読み取りを行い、2コマ目を搬送して前記光学的開口部11a に位置させて画像の読み取りを行う。フィルム4を給送する場合には、給送速度は徐々に大きくなって一定速度となった状態で所定時間を移動させ、停止させる際には徐々に減速される。また、フィルム4が停止してから振動等が消滅して安定するまでの時間tが必要となる。この給送開始から完全に停止するまでの時間をT とし、画像データの捕捉に要する時間をDとする。したがって、2コマの画像データを取得するための時間としては、2×(T +D)が必要となる。なお、このときの給送速度をV とする。
【0031】
他方、本願発明に係るフィルムスキャナで、フィルム4を2コマ分で給送する場合の給送開始か完全停止までの時間をT とする。なお、フィルム4の停止から完全に停止して安定するまでの時間tは同様であり、画像データの捕捉時間Dも同様である。したがって、2コマの画像データを取得するための時間としては、(T +D)となる。なお、このときの給送速度をV とする。
【0032】
本願発明のフィルムスキャナと従来のフィルムスキャナとを比較すると、いずれもフィルム4の給送速度Vは等しい(V =V )とした場合、2コマ分の画像データの捕捉が完了するまでに、それぞれ2×(T +D)と(T +D)の時間を要する。これらの時間を比較すると、1コマずつ画像データを捕捉する場合には速度Vまで増速させ、速度0まで減速させる動作が2回ずつ含まれているのに対して、2コマについての画像データをほぼ同時に捕捉する場合には1回ずつである。また、フィルム4の停止から完全停止して安定するまでの時間tも同様に、2回と1回である。さらに、画像読み取りに要する回数も1コマずつの場合には2回行われるのに対して、2コマずつの場合には1回行われるだけである。したがって、1本のロールフィルム4を処理するのに要する時間は、本願発明に係るフィルムスキャナの方が、従来のフィルムスキャナに比べて短時間でよい。このため、いわゆるラボにおける処理量を増加させることができる。
【0033】
他方、給送速度V とV とを比較すると、2コマ分の距離を給送する場合の方が大きな給送速度にできるので、V >V となる。したがって、2コマ分の距離を給送する時間を比較すると、1コマを各別に2コマ分給送させる場合よりも、1度に2コマを給送させる場合の方が短い時間でよい。したがって、1本のロールフィルム4の処理時間をさらに短縮することができる。
【0034】
図7ないし図9はこのフィルムスキャナ1で画像データを捕捉する範囲を説明する図で、画像センサー23a の捕捉範囲Pa の一部と画像センサー23b の捕捉範囲Pb の一部とが重畳するようにしてある。例えば、ロールフィルム4に露光を付与するカメラのフィルム給送が機械構造上一定とならず、図8及び図9に示すように、隣接するコマの間の部分に広狭が生じる場合がある。図8はコマの間の部分が狭い状態を、図9は広い状態を示している。斯かる場合に、画像センサー23a 、23b でコマの範囲と等しい範囲のみを捕捉範囲とした場合には、コマの一部の画像データが捕捉されないおそれが生じる。このため、図7に示すように、捕捉範囲Pa の一部と捕捉範囲Pb の一部とを重畳させてある。これにより各コマは全範囲の画像データが捕捉される。
【0035】
図11及び図12に他の実施形態について示してある。この実施形態では隣り合わない2つのコマについて画像データを取得するようにしたものである。すなわち、1つのコマに隣接する両側のコマについて画像データを取得するようにしたものである。光源部12からの光は、図11に示すように、コマF とコマF を透過し、結像レンズ22c 、22d を透過して、画像センサー23c 、23d に結像して画像データが捕捉されるようにしてある。なお、この実施形態では、画像センサー23c 、23d を離隔して配することができるので、コマを透過した光を結像レンズ22c 、22d に直接入射させられるので、反射鏡を備えなくてもく、部品点数が減じられて、装置を簡略化することができる。
【0036】
図12に示すように、この実施形態では、1コマ給送と3コマ給送とが交互に行われる。すなわち、最初の読み取り動作では、画像センサー23c によりコマF についての画像データが、画像センサー23d によりコマF についての画像データがそれぞれ捕捉される。次にフィルム給送装置11で1コマ分を給送し、コマF とコマF についての画像データが、それぞれ画像センサー23c 、23d で捕捉される。次いで、フィルム給送装置11で3コマ分を給送し、画像センサー23c でコマF についての画像データ、画像センサー23d でコマF についての画像データがそれぞれ捕捉される。次に、1コマ分を給送してコマF とコマF のそれぞれについての画像データが、次いで3コマ分を給送してコマF とコマF11のそれぞれについての画像データがそれぞれ捕捉されることになる。このコマの給送と画像データの捕捉とを繰り返し、捕捉された画像データは前述のデータ転送装置24a 、24b から画像データ蓄積バッファ25に転送されて蓄積されて記憶される。これにより、1本のロールフィルム4についての画像データの取得が完了する。
【0037】
図1〜図5に示した実施形態では、光源部12のランプ12a は隣接するコマの画像を照明するため、単一のランプ12a を用いることができるが、図11及び図12に示した実施形態では、画像データを捕捉するコマのそれぞれに対応した位置に各別にランプを設けることが望ましい。なお、図1〜図5に示した実施形態であっても、画像データを捕捉するそれぞれのコマに対応させて各別にランプを設けたものであっても構わない。
【0038】
以上に説明した実施形態では、2つのコマの画像データをほぼ同時に捕捉する構造について説明したが、2つのコマに限らず、さらに多くして、N個のコマについての画像データをほぼ同時に捕捉するようにすることもできる。しかも、連続して隣接するN個であっても、隣接していないN個であっても構わない。
【0039】
また、以上の実施形態では、面に対して画像情報を取得する面読み取りのフィルムスキャナとして説明したが、フィルムを給送しながら順次線に沿って画像情報を取得する線読み取りのフィルムスキャナであっても構わない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るフィルムスキャナによれば、ほぼ同時に複数個のコマについての画像データを取得するから、1コマずつの画像データを取得する場合に比べて、1本のロールフィルムの全てのコマについての画像データを短時間で取得することができる。したがって、ラボなどにおいて大量のフィルムを効率よく処理することができる。
【0041】
また、請求項2の発明に係るフィルムスキャナによれば、連続して隣接した複数個のコマについての画像データをほぼ同時に取得するようにしたので、1本のロールフィルムについて画像データを取得するために時間は、1コマずつについての画像データを取得するものに比べて短くなる。しかも、次のコマの画像データを取得するためのフィルムの給送は連続した複数のコマ分の長さとなるから、1コマずつを給送する場合に比べて給送距離が大きくなり、給送速度を大きくすることができる。したがって、1本のロールフィルムの処理時間を短縮することができる。
【0042】
また、請求項3の発明に係るフィルムスキャナによれば、ほぼ同時に複数個のコマについての画像データを取得できるので、1コマずつについての画像データを取得する場合に比べてロールフィルムの全てのコマについての画像データを短時間で取得することができる。
【0043】
また、請求項4の発明に係るフィルムスキャナによれば、例えば、カメラの機構上の誤差などからコマの間の幅に広狭が生じている場合でも、全てのコマについての画像データを確実に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフィルムスキャナの概略の構造を説明する斜視図である。
【図2】図1に示すフィルムスキャナの正面図である。
【図3】図1に示すフィルムスキャナの要部の概略構造を示す斜視図である。
【図4】この発明に係るフィルムスキャナによって画像データを読み取る手順を示す図表である。
【図5】この発明に係るフィルムスキャナによって読み取られた画像データの処理装置の概略を示すブロック図である。
【図6】この発明に係るフィルムスキャナの処理速度と従来のフィルムスキャナの処理速度の相違を説明する図で、(a)は本願発明に係るものを、(b)は従来のものをそれぞれ示している。
【図7】この発明に係るフィルムスキャナで隣接する2つのコマについての画像データを同時に捕捉する場合に、それぞれの捕捉範囲を示す図である。
【図8】画像が記録されたコマの状態を示す図で、コマの間隔が狭い場合を示している。
【図9】画像が記録されたコマの状態を示す図で、コマの間隔が広い場合を示している。
【図10】隣接する2つのコマについての画像データを取得するのに際して、フィルムの停止位置を認識するためのコマの検出位置を説明する図である。
【図11】この発明に係るフィルムスキャナの他の実施形態を説明する概略の構造図で、図3に相当する図である。
【図12】図11に示す実施形態に係るフィルムスキャナによって画像データを読み取る手順を示す図表で、図4に相当する図である。
【符号の説明】
1 フィルムスキャナ
4 ロールフィルム
5 フィルム供給装置
6 フィルム巻取装置
11 フィルム給送装置
11a 開口部
11b フィルム送りローラ
11c フィルム送りローラ
12 光源部
12a ランプ
20 画像読取部
21a 反射鏡
21b 反射鏡
22a 結像レンズ
22b 結像レンズ
22c 結像レンズ
22d 結像レンズ
23a 画像センサー
23b 画像センサー
23c 画像センサー
23d 画像センサー
24a データ転送装置
24b データ転送装置
25 画像データ蓄積バッファ
31 表示装置
32 制御装置
33 操作用キーボード

Claims (4)

  1. 現像済みの写真フィルムを搬送手段によってコマ画像が並ぶ方向に搬送しながら、照明手段によって該コマ画像を順次照明し、画像読取手段によってその透過光に含まれる画像情報を読み取って、デジタル画像データを取得するフィルムスキャナにおいて、
    前記画像読取手段を複数設け、該複数の画像読取手段に対応する位置の複数のコマを照明する照明手段を設けて、
    前記搬送手段は、前記写真フィルム上の適宜な複数のコマを前記複数の画像読取手段に対応する位置まで給送し、前記照明手段によって複数のコマをほぼ同時に照明し、前記複数の画像読取手段によってほぼ同時に画像情報を読み取ることを特徴とするフィルムスキャナ。
  2. 前記画像読取手段を隣接して連続する2以上のN個のコマに対応する位置のそれぞれに配設し、前記照明手段を、少なくとも前記隣接して連続するN個のコマをほぼ同時に照明するように構成することにより、画像読取手段で該N個のコマの画像情報をほぼ同時に読み取るとともに、搬送手段は、上記読取の後に、写真フィルムをNコマ分給送して、読取位置に次のコマを位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のフィルムスキャナ。
  3. 前記画像読取手段を1コマおきの2以上のN個のコマに対応する位置のそれぞれに配設し、前記照明手段を、少なくとも前記1コマおきのN個のコマをほぼ同時に照明するように構成することにより、画像読取手段で該N個のコマの画像情報をほぼ同時に読み取るとともに、搬送手段は、上記読取の後に、いずれか1つの画像読取手段から見て、写真フィルムの送り方向上流側の隣のコマが未だ画像読取されていないコマの場合は1コマ分を、上記上流側の隣のコマが既に画像読取されたコマの場合は2N−1コマ分を、フィルム給送して、読取位置に次のコマを位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のフィルムスキャナ。
  4. 前記画像読取手段による画像データの読取範囲を、写真フィルム上の隣接するコマの端を同時に読取る範囲で重畳させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
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