JP2000216961A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2000216961A
JP2000216961A JP11014265A JP1426599A JP2000216961A JP 2000216961 A JP2000216961 A JP 2000216961A JP 11014265 A JP11014265 A JP 11014265A JP 1426599 A JP1426599 A JP 1426599A JP 2000216961 A JP2000216961 A JP 2000216961A
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light
group lens
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JP11014265A
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Takahiro Mori
孝裕 毛利
Shinji Harada
晋治 原田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種の画像を読み取る画像読み取り装置の小
型化を図る。 【解決手段】 画像読み取り装置に、第1の前群レン
ズ、第2の前群レンズ、後群レンズ、およびラインセン
サを備え、第1の前群レンズと後群レンズで透過型画像
用の結像光学系を、第2の前群レンズと後群レンズで反
射型画像用の結像光学系を形成する。2つの結像光学系
の瞳位置を一致させ、この瞳位置に可動のミラーを配置
する。ミラーの向きの変化またはミラーの退避により第
1または第2の前群レンズからの光を後群レンズに導
き、読み取る画像を切り換える。ミラーの回動による走
査で透過型画像を、画像自体の移動による走査で反射型
画像を読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読み取り装置に
関し、特に、種類の異なる画像を読み取ることが可能な
画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムの現像、プリント等の画像
処理は、専用の設備を有する大規模なラボラトリで行わ
れてきた。近年では、即日処理あるいは即時処理の要求
に応えて、小規模なラボラトリで、依頼を受けたその場
で画像処理を行うことが普及している。このような小規
模ラボラトリでは、近年の画像処理技術のデジタル化に
伴い、パーソナルコンピュータ(PC)を中心とした画
像処理システムを備えることが主流になっている。
【0003】このような小規模ラボラトリで採用されて
いる画像処理システムの全体構成を図7、8に模式的に
示す。図7のシステム7では、画像を読み取るための画
像入力部71と処理後の画像をプリントするための画像
出力部72が別体に形成されており、両者が信号ケーブ
ル73で接続されている。図8のシステム8では、画像
入力部71と画像出力部72が一体化されている。いず
れのシステムも、画像入力部71には、透過型の原稿画
像である写真フィルムを読み取るフィルムスキャナ7
4、プリントされた写真のような反射型の原稿を読み取
るためのフラットベッドスキャナ75、およびPC76
が備えられている。
【0004】フィルムスキャナ74は、照明部81、結
像光学系82、ミラー83、およびラインセンサ84よ
り成る。照明部81は原稿画像を照明し、結像光学系8
2はその透過光をラインセンサ84上に結像させる。結
像光学系82は前群レンズと後群レンズより成り、両者
は瞳において互いの光軸が直交するように配置されてい
る。ミラー83は結像光学系82の瞳に配置されてお
り、回動可能である。ミラー83を回動させることによ
り走査を行って、ラインセンサ84で画像を1ラインず
つ読み取っていく。
【0005】図示しないが、フラットベッドスキャナ7
5は、照明部、結像光学系、原稿搬送部、およびライン
センサを備えている。フラットベッドスキャナ75は、
原稿画像によって反射された照明部からの光を結像光学
系でラインセンサ上に結像させるとともに、原稿搬送部
によって原稿を移動させることにより走査を行って、画
像を読み取っていく。
【0006】PC76は、フィルムスキャナ74および
フラットベッドスキャナ75のラインセンサの出力信号
をデジタル化し、オペレータの指示に応じて処理する。
PC76はモニタ76aを備えており、オペレータはモ
ニタ76aに表示された画像を見ながらPC76に指示
を与える。処理終了後、画像信号は画像出力部72に送
られてプリントされる。
【0007】近年では画像処理の内容が多様化し、小規
模ラボラトリでの処理も、写真フィルムの現像やプリン
ト、あるいはプリントされた写真の再プリントにとどま
らなくなっている。例えば、処理対象の原稿画像には、
デジタルカメラで撮影されあるいはパーソナルコンピュ
ータで生成されて、画像信号として磁気ディスク等の信
号記録媒体に記録されたものも、含まれるようになって
いる。また、処理後の画像の出力にも様々な形態が要求
され、従来の規格になかったシールプリントの作製、葉
書等の任意のシートへの画像形成、さらには、コンピュ
ータでの利用のために、種々の信号記憶媒体への画像信
号の記録も求められている。
【0008】このような画像処理の多様化に対応するた
めには、原稿画像の入力用および処理後の画像の出力用
にそれぞれ数種の機器を備える必要があり、画像処理シ
ステムは大型化する。しかしながら、利用可能な空間が
限られている小規模ラボラトリでは大型の画像処理シス
テムを採用することは困難であり、豊富な機能を有しな
がらも小型のシステムが必要となる。上記のシステム
7、8では、透過型原稿画像を読み取るフィルムスキャ
ナ74と反射型原稿画像を読み取るフラットベッドスキ
ャナ75の構成が一部重複しており、システムの小型化
の障害となっている。
【0009】特開平9−166830号公報には、セン
サと光源を透過型原稿画像と反射型原稿画像の読み取り
に共用することにより、小型化を図った画像読み取り装
置が提案されている。この装置9の概略構成を図9に示
す。画像読み取り装置9には、光源91、結像光学系9
2、可動ミラー93、およびセンサ94が備えられてい
る。光源91は結像光学系92の光軸の側方に配置され
ており、透過型原稿画像Tは光源91の直前に配置され
る。反射型原稿画像Rはセンサ94に対向して配置され
る。センサ94はエリアセンサであり、原稿画像全体を
一度に読み取る。
【0010】結像光学系92は固定された主レンズ92
aと可動のコンバータレンズ92bより成る。コンバー
タレンズ92bは、主レンズ92aの光軸上に進出して
結像光学系92の一部を成す位置と、主レンズ92aの
光軸上から退避して結像光学系92に関与しない位置と
をとる。ミラー93は一端を中心に回動可能であり、結
像光学系92の光軸上に進出して光源91からの光を結
像光学系92に向けて反射する位置と、結像光学系92
の光軸上から退避して光源91からの光を反射型原稿画
像Rに向けて反射する位置とをとる。
【0011】透過型原稿画像Tの読み取りに際しては、
コンバータレンズ92bは主レンズ91aの光軸上に進
出した位置に置かれ、ミラー93は原稿画像Tを透過し
た光源91からの光を結像光学系92に向けて反射する
ように設定される。反射型原稿画像Rの読み取りに際し
ては、原稿画像Tは取り除かれ、コンバータレンズ92
bは退避位置に置かれ、ミラー93は光源91からの光
を原稿画像Rに向けて反射するように設定される。
【0012】すなわち、主レンズ92aは透過型原稿画
像Tの読み取りと反射型原稿画像Rの読み取りに共用さ
れ、コンバータレンズ92bは透過型原稿画像Tの読み
取りのみに利用される。結像光学系92の機能は専ら主
レンズ92aが司ることになり、コンバータレンズ92
bは、透過型原稿画像Tからの距離と反射型原稿画像R
からの距離の差、および原稿画像Tと原稿画像Rの大き
さの差を補正する働きをする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、センサお
よび光源を種類の異なる画像の読み取りに共用すること
は、画像読み取り装置の小型化を図るのに有用である。
しかしながら、上記の画像読み取り装置9では、ミラー
93は原稿画像と結像光学系92の間に配置されてお
り、原稿画像からの光全体を結像光学系92に導くため
に、必然的に大型になっている。このため、原稿画像と
結像光学系の間隔を大きくせざるを得ず、装置の小型化
を十分に達成することはできない。
【0014】画像読み取り装置には、当然、高い解像度
が要求される。画素が1次元に配列されたラインセンサ
では、解像度に比例させて画素数を増せばよいが、画素
が2次元に配列されたエリアセンサでは、解像度の2乗
に比例させて画素数を増す必要がある。このため、エリ
アセンサ94を備えた画像読み取り装置9では、ライン
センサを備えた装置に比べて、解像度を高めるにつれて
コスト上昇が顕著になっていく。
【0015】エリアセンサ94に代えてラインセンサを
画像読み取り装置9に備え、原稿を移動させることによ
って走査を行って、画像を読み取るようにすることは可
能であろう。ただし、その場合、原稿搬送機構が透過型
原稿画像と反射型原稿画像の双方に必要になる。透過型
原稿画像Tの走査をミラー93の回動により行えば、原
稿搬送機構は1つでよくなる。しかしながら、ミラー9
3の回動中心は結像光学系92の光軸上からずらして設
定されているためその実現は困難であり、仮に実現でき
たとしても、ミラー93が大きく重量があるため、高速
走査には適していない。
【0016】また、画像読み取り装置9では、光路長や
大きさの異なる2種類の画像を主レンズ92aのみでは
読み取ることができないため、結像光学系92に補正用
のコンバータレンズ92bを備えている。ところが、コ
ンバータレンズは、一般に、1つのレンズとして最高の
性能を発揮するように設計された主レンズの性能を低下
させる。両画像を共に最良の条件で読み取るためには、
結像光学系全体を両画像に適するように設計することが
望ましい。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、異種の画像を共通のセンサで読み取る小型の画像
読み取り装置であって、ミラーによる走査が容易で、し
かも異種の画像を共に高画質で読み取ることが可能な画
像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1の画像配置部と第2の画像配置部
を有し、第1の画像配置部に配置される画像と第2の画
像配置部に配置される画像を共通の受光センサで読み取
る画像読み取り装置において、第1の画像配置部からの
光を所定の収束位置に収束させる第1の前群レンズと、
第2の画像配置部からの光を前記収束位置に収束させる
第2の前群レンズと、前記収束位置に収束した光を受光
センサ上に結像させる第1の前群レンズと第2の前群レ
ンズに共通の後群レンズと、前記収束位置に配置された
可動のミラーとを備えて、ミラーの向きを変えて、後群
レンズに導く光を第1の前群レンズからの光および第2
の前群レンズからの光間で切り換えるようにする。
【0019】この画像読み取り装置は、第1の前群レン
ズと後群レンズから成る第1の結像光学系と、第2の前
群レンズと後群レンズから成る第2の結像光学系とを備
えることになる。第1の前群レンズによる光の収束位置
すなわち第1の結像光学系の瞳位置と、第2の前群レン
ズによる光の収束位置すなわち第2の結像光学系の瞳位
置は一致している。この瞳位置に可動のミラーが配置さ
れており、ミラーの向きを変えることで、ある時には第
1の画像配置部に配置した画像の光を受光センサ上に結
像させ、別の時には第2の画像配置部に配置した画像の
光を受光センサ上に結像させて、読み取る画像を切り換
える。
【0020】ミラーは画像配置部と結像光学系の間では
なく、結像光学系の内部に配置されているから、画像配
置部を第1および第2の前群レンズに接近して設けるこ
とが可能である。しかも、ミラーは結像光学系内で光束
径が最小となる瞳位置に配置されているから小型に形成
することが可能であり、このため、第1および第2の前
群レンズと後群レンズの間隔を広くする必要がない。し
たがって、画像読み取り装置の全体構成を小型にするこ
とができる。
【0021】また、結像光学系の瞳の中心すなわち第1
および第2の前群レンズの光軸と後群レンズの光軸の交
点上に反射面が位置するようにミラーを配置すること
で、ミラーの向きを変えるだけで、第1および第2の画
像配置部に配置された画像のどの部位からの光も、後群
レンズの光軸上を通るように後群レンズに導くことが可
能である。すなわち、ミラーの回動によって第1および
第2の画像配置部に配置された画像のいずれをも走査す
ることができる。したがって、受光センサとしてエリア
センサを備える必要はなく、ラインセンサで画像の読み
取りを行い得る。その場合、ミラーが小型で軽量である
ため、ミラーを高速で回動させることが可能であり、画
像の読み取りを迅速に行うことができる。
【0022】後群レンズは第1および第2の画像配置部
の画像の読み取りに共用されるが、後群レンズは、単独
で画像からの光を受光センサに結像させるのではなく、
第1の前群レンズまたは第2の前群レンズと協同しては
じめて光を結像させる。すなわち、第1および第2の前
群レンズは、倍率等の補正のための単なるコンバータレ
ンズではなく、結像光学系の性能を決定する主たる構成
要素である。第1、第2の前群レンズおよび後群レンズ
の各々を、他の2群のレンズの設定を考慮しながら設計
して、第1および第2の画像配置部の画像のどちらをも
最良の条件で読み取り得る設定とすることは容易であ
る。
【0023】ミラーの向きを変えることに代えて、ミラ
ーを収束位置から退避させて、後群レンズに導く光を第
1の前群レンズからの光および第2の前群レンズからの
光間で切り換えるようにしてもよい。この構成では、第
1および第2の前群レンズの一方は、その光軸が後群レ
ンズの光軸と一致するように配置され、ミラーは他方の
前群レンズからの光を後群レンズに導く向きに配置され
ることになる。この場合も、一方の画像については、ミ
ラーを回動させることによって走査をすることができ
る。
【0024】第1の前群レンズと第2の前群レンズの倍
率比は、2倍以上異なるように設定するとよい。第1の
結像光学系および第2の結像光学系は焦点距離が可変の
ズーム光学系とすることもできるが、瞳位置を不変とす
るズーム光学系では最大倍率と最小倍率の比を大きくす
ることは難しい。これに対し、2つの前群レンズを備え
る構成では、両前群レンズの倍率比によって結像光学系
全体の倍率比を大きく違えることが容易である。第1お
よび第2の前群レンズの倍率比を2倍以上異なるように
設定することで、大きさが著しく異なる画像を読み取り
得る装置となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。第1の実施形態の画像読
み取り装置1の構成を図1に示す。画像読み取り装置1
は写真フィルム等の透過型原稿画像Tと、プリントされ
た写真等の反射型原稿画像Rとを読み取るものである。
透過型原稿画像Tと反射型原稿画像Rは大きさが相違
し、通常、後者の方が前者よりも2倍以上大きい。
【0026】画像読み取り装置1は、透過型原稿画像T
が配置されこれを搬送する原稿搬送器11、反射型原稿
画像Rが配置されるフラットベッド12、透過型原稿画
像Tを照明する第1の光源部13、および反射型原稿画
像Rを照明する第2の光源部14を備えている。フラッ
トベッド12は可動であり、フラットベッド12を移動
させるためのモータ15と駆動機構16が設けられてい
る。
【0027】第1の光源部13はランプ13aとミラー
13bを有しており、ランプ13aからの光をミラー1
3bで反射して、原稿画像Tが配置される部位全体を均
一な明るさで照明する。したがって、透過型原稿画像T
は常に全体が均一に照明されることになる。第2の光源
部14は直線状のランプを有しており、原稿画像Rが配
置される部位の一部分である読み取り対象部を、フラッ
トベッド12の移動方向Aに対して垂直な方向に均一な
明るさで照明する。反射型原稿画像Rは一時には一部分
のみが一端から他端にわたって均一に照明されることに
なるが、フラットベッド12が移動することにより、そ
の全体が読み取り対象部を通る。
【0028】画像読み取り装置1は、また、第1の前群
レンズ21a、第2の前群レンズ21b、後群レンズ2
2、ラインセンサ23、およびミラー24を備えてい
る。第1の前群レンズ21aは透過型原稿画像Tを透過
した光源部13からの光を所定の収束位置に収束させ、
第2の前群レンズ21bは反射型原稿画像Rによって反
射された光源部14からの光を、第1の前群レンズ21
aと同じ収束位置に収束させる。後群レンズ22は、収
束位置より導かれる第1の前群レンズ21aからの光と
第2の前群レンズ21bからの光をラインセンサ23の
受光面上に結像させる。
【0029】第1の前群レンズ21aと後群レンズ22
は原稿画像Tの光をラインセンサ23上に結像させる第
1の結像光学系を成し、第2の前群レンズ21bと後群
レンズ22は原稿画像Rの光をラインセンサ23上に結
像させる第2の結像光学系を成す。2つの前群レンズ2
1a、21bの光の収束位置が第1および第2の結像光
学系の瞳位置となる。第1の前群レンズ21aと第2の
前群レンズ21bは、光軸が互いに一致するように対向
して配置されており、後群レンズ22は、前群レンズ2
1a、21bの収束位置すなわち瞳の中心において光軸
が前群レンズ21a、21bの光軸と直交するように配
置されている。
【0030】ラインセンサ23は電荷結合素子(CC
D)から成る画素を直線上に多数配列して構成されてい
る。ラインセンサ23は、後群レンズ22の光軸がその
中心を通り、画素の配列方向が前群レンズ21a、21
bの光軸と後群レンズ22の光軸の双方に対して垂直に
なるように配置されている。
【0031】前述の原稿搬送器11は原稿画像Tを、第
1の前群レンズ21aの光軸に対して垂直になるよう
に、かつ、第1の前群レンズ21aの光軸が中心を通る
ように保持する。原稿搬送器11は、1コマの原稿画像
Tが読み取られると、その位置に次のコマを移動させ
る。フラットベッド12は第2の前群レンズ21bの光
軸に対して垂直に配置されており、その移動方向Aは後
群レンズ22の光軸に平行に設定されている。光源部1
4によって均一に照明される読み取り対象部は、第2の
前群レンズ21bの光軸上に位置し、かつ、その中心を
第2の前群レンズ21bの光軸が通る。原稿搬送器11
およびフラットベッド12は、第1の前群レンズ21a
および第2の前群レンズ21bにそれぞれ近接して配置
されている。
【0032】ミラー24は、第1および第2の前群レン
ズ21a、21bの光の収束位置すなわち第1および第
2の結像光学系の瞳位置に配置されている。ミラー24
は第1の前群レンズ21aからの光と第2の前群レンズ
21bからの光を後群レンズ22に導くものである。瞳
位置においては前群レンズ21a、21bからの光の光
束径は最小になるため、ミラー24は小型に形成されて
いる。ミラー24が小さいため、前群レンズ21a、2
1bおよび後群レンズ22を相互に近接して配置するこ
とが可能である。
【0033】ミラー24は回転可能であり、ミラー24
を回転させるためのモータ25が設けられている。ミラ
ー24の回転の中心軸は、前群レンズ21a、21bの
光軸と後群レンズ22の光軸の交点すなわち結像光学系
の瞳の中心を通り、かつ、前群レンズ21a、21bの
光軸と後群レンズ22の光軸の双方に対して垂直に設定
されている。したがって、ミラー24の回転の中心軸は
ラインセンサ23およびフラットベッド12の読み取り
対象部と平行である。ミラー24の反射面は回転の中心
軸を含むように設定されており、ミラー24を回転させ
ても、その反射面は常に結像光学系の瞳の中心を通る。
【0034】ミラー24を回転させてその向きを変える
ことにより、2つの前群レンズ21a、21bのうちど
ちらからの光を後群レンズ22に導くかを切り換えるこ
とができる。本実施形態の画像読み取り装置1では、ミ
ラー24の向きによって、透過型原稿画像Tを読み取る
か、反射型原稿画像Rを読み取るかを切り換える。透過
型原稿画像Tを読み取るときと、反射型原稿画像Rを読
み取るときの、画像読み取り装置1の設定を図2および
図3にそれぞれ示す。
【0035】図2に示したように、反射面が第1の前群
レンズ21aの光軸と後群レンズ22の光軸を2等分す
る線に対して垂直になる第1の方向をミラー24が向い
ているとき、第1の前群レンズ21aからの光が後群レ
ンズ22に導かれる。このとき、透過型原稿画像Tの中
心を通るラインの光がラインセンサ23に入射する。
【0036】一方、図3に示したように、反射面が第2
の前群レンズ21bの光軸と後群レンズ22の光軸を2
等分する線に対して垂直になる第2の方向をミラー24
が向いているとき、第2の前群レンズ21bからの光が
後群レンズ22に導かれる。このとき、反射型原稿画像
Rのうち読み取り対象部にある均一に照明されたライン
の光がラインセンサ23に入射する。
【0037】画像読み取り装置1では、第1の前群レン
ズ21aからの光を後群レンズ22に導いている間に、
図2の矢印Bのようにミラー24を回動させることによ
り、透過型原稿画像Tの異なる部位からの光をラインセ
ンサ23に入射させて、原稿画像Tの全体を読み取る。
すなわち、原稿画像Tの読み取りは、ミラー24の回動
による走査で行う。この走査の一時点において、ミラー
24は上記の第1の方向を向く。
【0038】画像読み取り装置1では、また、第2の前
群レンズ21bからの光を後群レンズ22に導いている
間に、フラットベッド12を移動させて反射型原稿画像
Rの異なる部位を読み取り対象部に位置させることによ
り、原稿画像Rの全体を読み取る。すなわち原稿画像R
の読み取りは、原稿画像R自体の移動による走査で行
う。この走査の間、ミラー24の向きは上記の第2の方
向に保たれる。
【0039】反射型原稿画像Rを、透過型原稿画像Tと
同様に、ミラー24の回動による走査で読み取ることも
可能である。しかしながら、原稿画像Rが大きいため、
第2の前群レンズ21bと光源部14が大型化してしま
うことになり、これを避けるために、ここでは原稿画像
Rを移動させる方式を採用している。
【0040】後群レンズ22は、透過型原稿画像Tおよ
び反射型原稿画像Rの双方の読み取りに共用されるが、
前群レンズ21a、21bによって収束された後の光を
ラインセンサ23上に結像させるものであり、前群レン
ズ21a、21bとの協同によってはじめてその機能を
発揮する。すなわち、第1の前群レンズ21aと第2の
前群レンズ21bは、コンバータレンズの如き補助的な
ものではなく、結像光学系の本来の機能に必須の構成要
素である。
【0041】原稿画像Tの光を結像させる第1の結像光
学系と、原稿画像Rの光を結像させる第2の結像光学系
は、それぞれ最高の光学性能となるように設計される
が、前群レンズ21aと前群レンズ21bが別であるた
め、その設計は容易である。後群レンズ22の設計には
2つの前群レンズ21a、21bの設定が考慮され、前
群レンズ21a、21bの設定には後群レンズ22の設
定が考慮される。結局、3群のレンズ21a、21b、
22は、直接的または間接的に他の2群のレンズの設定
を考慮しながら、全体として最高性能となるように設計
される。したがって、透過型原稿画像Tと反射型原稿画
像Rの双方を最良の画質で読み取ることができる。
【0042】反射型原稿画像Rと透過型原稿画像Tの大
きさに対応して、第2の前群レンズ21bの倍率は第1
の前群レンズ21aの倍率の2倍以上に設定されてい
る。第1の前群レンズ21aと後群レンズ22より成る
第1の結像光学系や、第2の前群レンズ21bと後群レ
ンズ22より成る第2の結像光学系を、ズーム光学系と
して原稿画像の大きさの違いに対応し得るようにするこ
とも可能である。ただし、瞳位置を不変にしたズーム光
学系で最大倍率と最小倍率の比を2倍以上にするには、
構成が複雑になり光学系の全体が大型化してしまう。画
像読み取り装置1では、2つの前群レンズ21a、21
bの倍率比を2倍以上相違させたことで、原稿画像の大
きさの違いに対応しながらも、光学系全体の大型化を回
避している。
【0043】第1の結像光学系や第2の結像光学系を、
あまり大型化しない範囲内で、ズーム光学系としてもよ
い。135フォーマットのフィルムとAPSフォーマッ
トのフィルムとで透過型原稿画像Tの大きさは相違する
が、最小倍率のときに135フォーマットのフィルムの
全幅の光がラインセンサ23の全体に入射し、最大倍率
のときにやや小さいAPSフォーマットのフィルムの全
幅の光がラインセンサ23の全体に入射するようにする
と、どちらの読み取りにおいてもラインセンサ23の全
ての画素を利用することができて最高の解像度が得られ
る。反射型原稿画像Rについても、同様にして、大きさ
が多少異なるものを最大の解像度で読み取ることができ
る。
【0044】上記の画像読み取り装置1を備えた、画像
処理システム3の概略構成を図4に示す。画像処理シス
テム3は、画像読み取り装置1のほかに、ラインセンサ
23の出力信号を処理してデジタルの画像信号を生成す
るPC31、処理後の画像信号を画像としてプリントす
るための画像出力部32、および信号記録媒体を装着し
て記録媒体に記録されている画像信号を読み取り、処理
後の画像を記録媒体に書き込む信号入出力部33が設け
られている。PC31はモニタ31aを備えており、オ
ペレータはモニタ31aに表示された画像を見ながら、
画像処理に関する指示をPC31に与えることができ
る。信号入出力部33で読み取った画像信号もPC31
によって処理される。
【0045】画像出力部32は、シールプリントをはじ
め各種規格の写真印画紙に画像を形成することができる
ほか、大きさや厚さの異なる一般紙に任意の大きさで画
像を形成することができる。信号入出力部33には種々
の信号記録媒体を装着することが可能であり、PC31
および信号入出力部33は、圧縮されている画像信号の
伸張や記録する画像信号の圧縮をはじめとする、デジタ
ル信号処理技術の分野で周知の多様な処理を行うことが
できる。
【0046】画像処理システム3は、豊富な機能を備え
ながらも、透過型原稿画像と反射型原稿画像の読み取り
を行うための画像読み取り装置1が小さいため、全体と
しても小型に構成されている。したがって、小規模なラ
ボラトリにも好適である。
【0047】第2の実施形態の画像読み取り装置2の構
成を図5に示す。第1の実施形態の画像読み取り装置1
のものと同一または類似の機能をもつ構成要素には同一
の符号を付して、重複する説明は省略する。画像読み取
り装置2では、ミラー24およびモータ25が可動のテ
ーブル26に載置されており、テーブル26を移動させ
るためのモータ27および駆動機構28が備えられてい
る。また、フラットベッド12に代えて、反射型原稿画
像Rを保持し搬送するための2対の搬送ローラ17が設
けられている。原稿画像Rは圧接した搬送ローラ17に
挟まれて、搬送ローラ17の回転に従って移動する。
【0048】反射型原稿画像Rを読み取るための第2の
前群レンズ21bは、光軸が後群レンズ22の光軸と一
致するように、後群レンズ22に対向して配置されてい
る。反射型原稿画像Rは第2の前群レンズ21bの光軸
に対して垂直に配置され、第2の光源部14によって照
明される読み取り対象部は前群レンズ21bの光軸と直
交する。透過型原稿画像Tを読み取るための第1の前群
レンズ21aは、光軸が後群レンズ22の光軸と直交す
るように配置されている。
【0049】後群レンズ22と共に第1の結像光学系お
よび第2の結像光学系を成す第1の前群レンズ21aお
よび第2の前群レンズ21bが、同一の収束位置に光を
収束させることは前述の通りである。また、ラインセン
サ23が第1の前群レンズ21aの光軸と後群レンズ2
2の光軸の双方に対して垂直に配置されていることも同
様である。
【0050】テーブル26の移動方向Cは、前群レンズ
21a、21bおよび後群レンズ22の光軸に対して垂
直な方向であり、ミラー24の回転の中心軸およびライ
ンセンサ23と平行である。テーブル26の移動によ
り、ミラー24は第1および第2の結像光学系の瞳位置
に進出したり、瞳位置から退避したりする。画像読み取
り装置2では、ミラー24の進出と退避により、透過型
原稿画像Tと反射型原稿画像Rのどちらを読み取るかを
切り換える。
【0051】図5は透過型原稿画像Tを読み取るときの
設定を表しており、ミラー24は結像光学系の瞳位置に
進出している。このとき、ミラー24の回転の中心軸は
第1の前群レンズ21aの光軸と後群レンズ22の光軸
の交点を通り、反射面もその交点を含む。また、ミラー
24の反射面は、第1の前群レンズ21aからの光を後
群レンズ22に導く方向に向けられる。
【0052】反射型原稿画像Rを読み取るときの画像読
み取り装置2の設定を図6に示す。このとき、ミラー2
4は第2の前群レンズ21bから後群レンズ22に至る
光路上から完全に退避し、光の進行に関与しない。
【0053】画像読み取り装置2においても、透過型原
稿画像Tはミラー24の回動による走査で、反射型原稿
画像Rは原稿画像R自体の移動による走査で読み取られ
る。
【0054】画像読み取り装置1と画像読み取り装置2
を比較すると、前者は後群レンズ22の光軸方向につい
てより小さく、後者は後群レンズ22の光軸に対して垂
直方向についてより小さい。画像処理システム全体の構
成に応じて、どちらの構成を採用するかを選択するとよ
い。
【0055】なお、ここでは、ラインセンサ23を備え
て走査により画像を読み取るようにした例を示したが、
ラインセンサ23に代えてエリアセンサを備えて、原稿
画像全体を一度に読み取る構成とすることも可能であ
る。透過型原稿画像Tと反射型原稿画像Rのいずれを読
み取るかを、ミラー24の向きによって、またはミラー
の退避によって切り換え得ることに差異は生じない。た
だし、結像光学系、特に、より大きな反射型原稿画像R
を読み取るための第2の結像光学系が大型化するととも
に、解像度を高めるためにセンサの画素数を多くすると
ラインセンサ以上にコストが上昇することになるから、
必ずしも好ましいとはいえない。
【0056】また、透過型原稿画像Tと反射型原稿画像
Rとを読み取る構成を示したが、読み取り対象の画像は
この組み合わせには限られない。例えば、大きさが著し
く異なる2つの反射型原稿画像を読み取る装置とするこ
ともできる。その場合、小さい方の原稿画像を第1の結
像光学系で、大きい方の原稿画像を第2の結像光学系で
読み取るようにする。第1の光源部13は原稿画像に関
して反対側に配置することになる。
【0057】
【発明の効果】本発明の画像読み取り装置では、読み取
る画像を切り換えるために小さなミラーを備えればよ
く、装置全体を小型化することができる。しかも、この
ミラーを回動させて画像を走査することも可能であり、
受光センサとしてラインセンサを用いることができる。
また、第1、第2の前群レンズと後群レンズの各々を他
の2群のレンズの設定を考慮しながら設計することが可
能であり、第1および第2の画像配置部の画像の双方を
高画質で読み取ることができる。さらに、第1の前群レ
ンズと第2の前群レンズの倍率比が2倍以上異なるよう
に設定することも容易であり、大きさが著しく異なる画
像を読み取ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の画像読み取り装置の構成を
示す斜視図。
【図2】 第1の実施形態の画像読み取り装置の透過型
原稿画像を読み取るときの設定を示す正面図。
【図3】 第1の実施形態の画像読み取り装置の反射型
原稿画像を読み取るときの設定を示す正面図。
【図4】 第1の実施形態の画像読み取り装置を備えた
画像処理システムの概略構成を示す正面図。
【図5】 第2の実施形態の画像読み取り装置の構成を
示す斜視図。
【図6】 第2の実施形態の画像読み取り装置の反射型
原稿画像を読み取るときの設定を示す斜視図。
【図7】 従来の画像処理システムの概略構成を示す正
面図。
【図8】 従来の他の画像処理システムの概略構成を示
す正面図。
【図9】 従来の画像読み取り装置の概略構成を示す正
面図。
【符号の説明】
1、2 画像読み取り装置 11 原稿搬送器 12 フラットベッド 13 第1の光源部 14 第2の光源部 15 モータ 17 搬送ローラ 21a 第1の前群レンズ 21b 第2の前群レンズ 22 後群レンズ 23 ラインセンサ 24 ミラー 25 モータ 26 テーブル 27 モータ 3 画像処理システム 31 パーソナルコンピュータ 32 画像出力部 33 画像信号入出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C072 AA01 BA01 DA03 DA04 DA21 DA23 EA05 EA08 NA02 NA04 VA03 XA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像配置部と第2の画像配置部を
    有し、第1の画像配置部に配置される画像と第2の画像
    配置部に配置される画像を共通の受光センサで読み取る
    画像読み取り装置において、 前記第1の画像配置部からの光を所定の収束位置に収束
    させる第1の前群レンズと、 前記第2の画像配置部からの光を前記収束位置に収束さ
    せる第2の前群レンズと、 前記収束位置に収束した光を前記受光センサ上に結像さ
    せる前記第1の前群レンズと前記第2の前群レンズに共
    通の後群レンズと、 前記収束位置に配置された可動のミラーとを備えて、 前記ミラーの向きを変えて、前記後群レンズに導く光を
    前記第1の前群レンズからの光および前記第2の前群レ
    ンズからの光間で切り換えることを特徴とする画像読み
    取り装置。
  2. 【請求項2】 前記ミラーの向きを変えることに代え
    て、前記ミラーを前記収束位置から退避させて、前記後
    群レンズに導く光を前記第1の前群レンズからの光およ
    び前記第2の前群レンズからの光間で切り換えることを
    特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の前群レンズと前記第2の前群
    レンズの倍率比は、2倍以上異なることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の画像読み取り装置。
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