JP3757335B2 - 千鳥縫いミシンの糸端処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、千鳥縫いミシンの糸端処理装置に関する。詳しくは、千鳥縫いミシンによる千鳥縫い目の縫い終わり時に針の上昇に伴い縫製布の下方で切断された後、針から下がっている針糸の端部分を針糸掴み具によって掴んで縫製部の側方へ移動させ、その側方へ移動される針糸を次の縫製布の縫い始め時にその縫製布の上面近くでメスにより切断処理するように構成されている千鳥縫いミシンの糸端処理装置に関するものである。
千鳥縫いミシンにおいて、縫い終わり時に針から下がっている針糸をそのまま放置して次の縫製布の縫いを開始すると、その下がっている針糸の端部分が針の下降移動によって縫製布の下側に引き込まれ、数針分の縫いが進行する間に縫い目に絡んで、その針糸端部分が千鳥縫い目にもつれ合って、いわゆる、鳥の巣状と称される品質の悪い縫い目が発生する。このような縫い始め時の縫い目の品質低下を防止するために、縫い終わり時に針から下がっている針糸の端部分を掴んで側方へ移動させる針糸掴み具及び次の縫製布に対する縫い始め時の数針分の縫い進行に伴い側方へ掴み移動された針糸を縫製布の上面近くで切断する針糸切りメスからなる糸端処理装置を備えた千鳥縫いミシンが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、千鳥縫いミシンにおいては、通常縫い時に糸巻きから針への針糸供給を適正かつ円滑に保つための糸調子として、針糸供給経路途中の針糸を外周面部に少なくとも一回転分以上巻付け保持可能なディスクとこのディスクの回転に摩擦トルクを与えるばねとを有し、縫製動作に連係した針糸供給に伴うディスクの回転により針糸に所定の張力を付与して繰り出し可能な針糸調子器と、この針糸調子器よりも針糸供給方向の上手側に設けられて針糸に針糸調子器での繰り出しに対して張力を予め付与するプリテンション機構とを備えているのが一般的である(例えば、特許文献2参照)。
実公平5−32067号公報 特開平10−211380号公報
上記した各従来技術からも明らかなとおり、千鳥縫いミシンにおいて、一つの縫製布の縫い終わり時に縫製布の下方で切断された後、針から下がっている針糸の端部が針糸掴み具により掴まれて縫製部の側方へ移動され、次の縫製布の縫い始め時にその縫製布の上面近くで針糸メスにより切断する糸端処理時における針糸の繰り出し制御に、通常縫い時の糸調子として備えられている前記の針糸調子器及びプリテンション機構をそのまま使用しているのが通例であり、この場合、次のような問題が発生していた。
すなわち、プリテンション機構は通常縫い時に針糸調子器のディスクが回転しなくなるスリップ現象がないように針糸に予張力を付与するためのものであり、通常縫い時に縫製布の厚さや布組織の柔軟性等に応じて針糸調子器による張力を調節したときは、その調節に対応して予張力も調節され、これによって、縫製布の厚さや布組織の柔軟性等の変化にかかわらず、通常縫い時の糸調子を適正に保つように構成されている。
このように従来のプリテンション機構は、通常縫い時の糸調子を適正に保つことを主眼にして、その予張力を一定範囲内で調節(設定)可能とされているものであるから、このプリテンション機構をそのまま糸端処理時における針糸の繰り出し制御に用いると、針糸掴み具の側方への移動に伴う針糸の持ち出し量が安定しない場合があった。つまり、通常縫い時の糸調子を考慮して設定されたプリテンション機構の予張力が強い場合は、糸端処理のために針糸掴み具が針糸の端部分を掴んで側方へ移動したとき、針糸掴み具から針糸が抜けてしまって所定量の針糸端部分を側方へ引き出すことができず、その結果、針糸の端部分が次の縫製布と布押えの間に残されたままとなり、次の縫製布の縫い始め部分に鳥の巣状の低品質縫い目が形成されてしまうという問題があり、逆に、プリテンション機構の予張力が弱い場合は、糸端処理のための針糸掴み具の側方への移動に伴って針糸が過剰に繰り出されてしまい、その結果、切断される針糸長さが長くなり、それだけ針糸ロスが多くなるという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、通常縫い時には、縫製布の厚さや布組織の柔軟性等の変化にかかわらず、常に適正な糸調子を保って所定の千鳥縫い目を確実に形成することができるものでありながら、糸端処理時における針糸の持ち出し量を安定化して鳥の巣状の低品質縫い目を発生せず、また、針糸ロスも少ない適正な糸端処理を行なうことができる千鳥縫いミシンの糸端処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る千鳥縫いミシンの糸端処理装置は、ミシン主軸の回転に同期して回転する天秤機構、布送り機構、針擬り機構を備えて千鳥縫い目を形成するように構成されているとともに、針への針糸供給経路途中の針糸を外周面部に少なくとも一回転分以上巻付け保持可能なディスクとこのディスクの回転に摩擦トルクを与えるばねとを有し、縫製動作に連係した針糸供給に伴うディスクの回転により針糸に所定の張力を付与して繰り出し可能な針糸調子器と、この針糸調子器よりも針糸供給方向の上手側に設けられて針糸に前記針糸調子器での繰り出しに対して張力を予め付与するプリテンション機構と、縫い終わり時に針から下がっている針糸の端部分を掴み、その掴んだ針糸の端部分を縫製部側方へ移動させる針糸掴み具と、この針糸掴み具により掴まれて縫製部側方へ移動される針糸を被縫製布の上面近くで切断する針糸切りメスと、が備えられている千鳥縫いミシンの糸端処理装置において、前記プリテンション機構よりも針糸供給方向の上手側に、針糸供給経路中の針糸を弾性保持可能な補助針糸保持機構が設けられているとともに、この補助針糸保持機構による針糸の弾性保持を解除する一方、前記プリテンション機構により針糸に予張力を付与する通常縫い作用状態と前記プリテンション機構による予張力付与を解除する一方、前記補助針糸保持機構により針糸を弾性保持する針糸端部処理の作用状態とに切替可能な作用切替機構が設けられていることを特徴とするものである。
上記のごとき構成を有する本発明に係る千鳥縫いミシンの糸端処理装置によれば、通常縫い時には、作用切替機構を通常縫いの作用状態に切り替えて縫製布の厚さや布組織の柔軟性等に対応して針糸調子器による針糸の張力を調節し、それに応じてプリテンション機構による予張力も調節して用いることによって、常に適正な糸調子を保って縫製布の厚さや布組織の柔軟性等の変化にかかわらず、所定の千鳥縫い目を確実、良好に形成することができる。それでいて、一つの縫製布に対する縫いが終了した後の針糸掴み具による針糸掴み動作時には、作用切替機構を針糸端部処理の作用状態に切り替えてプリテンション機構による予張力付与を解除する一方、補助針糸保持機構により針糸を弾性保持させることによって、針糸供給経路中の針糸を糸端処理に適した針糸保持力に変更して糸端処理時における針糸の持ち出し量を安定化することができる。これによって、針糸端部分が針糸掴み具から抜け出して次の縫製布と布押えの間に残って鳥の巣状の品質の悪い縫い目を形成したり、針糸が過剰に繰り出されて切断される針糸長さが非常に長くなって、捨棄される針糸ロスが多くなったりすることを防ぎ、通常縫い時における糸調子に関係なく、常に適正な糸端処理を確実に行なうことができるという効果を奏する。
本発明に係る千鳥縫いミシンの糸端処理装置において、請求項2に記載のように、プリテンション機構による針糸に対する付与予張力及び補助針糸保持機構による針糸に対する弾性保持力をそれぞれ調節可能に構成することによって、通常縫い時における糸調子の調節範囲及び糸端処理時における針糸保持力の調整範囲をそれぞれ十分に広くとることが可能となり、厚さや組織の柔軟性等が異なる幅広い縫製布に対しても常に適正な千鳥縫い及び糸端処理を行なうことができる。
また、本発明に係る千鳥縫いミシンの糸端処理装置において、補助針糸保持機構とプリテンション機構とはそれぞれ独立的にミシンアームに装着してもよいが、請求項3に記載のように、前記補助針糸保持機構及びこの補助針糸保持機構とプリテンション機構との作用状態を切替える作用切替機構を、前記プリテンション機構をミシンアームに取付けるための糸道台に一体的に装着することが望ましい。この場合は、プリテンション機構を取付けるために従来の千鳥縫いミシンに設けられている既存の取付け部をそのまま利用して補助針糸保持機構及び作用切替機構をミシンアームに取付けることができ、ミシンアームの改造を不要にできるばかりでなく、針糸の流れ経路(供給経路)も余り変化させないですみ、針糸の供給作用を常に円滑に保ちつつ、上述のような効果を奏することができる。
また、前記針糸切りメスは、縫製布の上面近くの位置に設けられていればよいが、請求項4に記載のように、布押えの針落ち溝に交差させて、特に、布押えの下面に固定する場合は、縫製品質の低下原因となる針糸端部分を残さず短く切断処理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る千鳥縫いミシン全体を示す外観斜視図、図2はその要部の拡大斜視図あり、この千鳥縫いミシン1は、ミシンアーム2に内装されている主軸(図示省略する)の回転に同期して回転する回転円板3とこの回転円板3に固定された天秤4とからなる天秤機構5がミシンアーム2の前面部に形成された開閉ガード6付きの凹状開口部2A内に設けられているとともに、前記主軸にクランク機構(図示省略する)を介して連係された針棒7の下端部には針8が取付けられ、かつ、押え棒9の下端部には布押え10が取付けられている。また、前記ミシンアーム2内には、千鳥縫い目を形成するための針振り機構が設けられ、かつ、ミシンベッド11上に設けられた針板12の下部には、糸切り装置、布送り機構、釜機構等が配設されているが、これらは周知であるため、それらの具体的な構造の図示及び説明は省略する。なお、図1中の30は下糸巻き装置、31は下糸巻きプリテンション機構である。
前記ミシンアーム2の先端下部には、このミシンアーム2に固定の針糸掴み台28に支承された針糸掴み軸29の周りで図外のエアシリンダを介して揺動駆動可能に構成され縫い終わり時に針8の上昇に伴い前記糸切り装置により縫製布の下方で切断された後、針8から下がっている針糸13の端部分を引っ掛け、その引っ掛けた針糸端部分を縫製部(針板12)の側方へ移動させる針糸掴み具(以下、ワイパーと称する)21とこのワイパー21に引っ掛けられて側方へ移動された針糸端部分を該ワイパー21との間に挟んで保持する補助針糸掴み27が設けられている。また、前記布押え10の下面には次の縫製布の縫い始め時に前記ワイパー21によって掴まれて側方に移動されている針糸端部分13aをその縫製布の上面近くで切断する針糸切りメス22が布押え10の針落ち溝10aに交差させて固定されている。
一方、前記ミシンアーム2の側部には、図外の糸巻きから定置糸案内17,18及び前記天秤機構5の天秤4を経て針8に至る針糸供給経路中の針糸13の繰り出しを制御するための糸調子として、図3に明示するように、回転式の針糸調子器14とこの針糸調子器14よりも針糸供給方向の上手側において前記回転式針糸調子器14での繰り出しに対して張力を予め付与するプリテンション機構15並びにこのプリテンション機構15よりも針糸供給方向の上手側において後述する針糸端部分の掴み移動及び切断処理時に針糸13を弾性保持可能な補助針糸保持機構16とが配設されている。
前記回転式針糸調子器14は、その外周面部に針糸13を一回転分以上巻付け保持可能な回転ディスク14Aとこのディスク14Aを押圧してその回転に摩擦トルクを与えるばね14Bとそのばね14Bによるディスク押圧力を調節する糸調子ナット14Cとからなり、縫製動作に連係した針糸供給に伴うディスク14Aの回転により針糸13に所定の張力を付与するものである。前記プリテンション機構15は、二枚の調子皿15A,15Aとこれら調子皿15A,15Aを相互に押圧するばね15Bとそのばね15Bの押圧力を調節する摘み15Cとからなり、二枚の調子皿15A,15A間に針糸13を通すことにより針糸13に予張力を付与するものである。
前記補助針糸保持機構16は、プリテンション機構15と同様に、二枚の調子皿16A,16Aとこれら調子皿16A,16Aを相互に押圧するばね16Bとそのばね16Bの押圧力を調節する摘み16Cとからなり、二枚の調子皿16A,16A間に針糸13を通すことにより針糸13を弾性的を挟み保持するものであって、この補助針糸保持機構16及び針糸13を前記プリテンション機構15に案内するための糸掛けピン19は、前記プリテンション機構15をミシンアーム2に取付けるための糸道台20に一体的に装着されている。
また、前記糸道台20には、前記プリテンション機構15と補助針糸保持機構16との間のほぼ中央部の支軸23を中心として揺動可能な糸緩め板24とこの糸緩め板24を往復揺動させるエアシリンダ25とからなり、糸緩め板24をエアシリンダ25を介して揺動させてその両端板部24a,24bを前記プリテンション機構15の二枚の調子皿15A,15A及び補助針糸保持機構16の二枚の調子皿16A,16A間に選択的に嵌入させることによって、補助針糸保持機構16による針糸13の弾性保持を解除する一方、プリテンション機構15により針糸13に予張力を付与する通常縫いの作用状態と、プリテンション機構15による予張力付与を解除する一方、補助針糸保持機構16によって針糸13を弾性保持する糸端処理の作用状態とに切替可能な作用切替機構26が装備されている。
上記のように構成された千鳥縫いミシンにおいて、通常の千鳥縫いを行なう時は、作用切替機構26の糸緩め板24を支軸23を中心に矢印a方向に揺動させて糸緩め板24の一端板部24bが補助針糸保持機構16の二枚の調子皿16A,16A間に嵌入された通常縫いの作用状態に切り替えることにより、補助針糸保持機構16による針糸13の弾性保持を解除する一方、縫製布の厚さや布組織の柔軟性等に対応して調節される針糸調子器15による針糸張力に応じてプリテンション機構15による予張力を調節して用いる。これによって、常に適正な糸調子を保って縫製布の厚さや布組織の柔軟性等の変化にかかわらず、所定の千鳥縫い目を確実、良好に形成することができる。
そして、一つの縫製布に対する縫いが終了して針8の上昇に伴い糸切り装置により縫製布の下方で切断された後、針8から下がっている針糸端部分13aを切断する糸端処理時には、作用切替機構26の糸緩め板24を支軸23を中心に矢印b方向に揺動させて糸緩め板24の一端板部24aがプリテンション機構15の二枚の調子皿15A,15A間に嵌入された糸端処理の作用状態に切り替えることにより、プリテンション機構15による予張力付与を解除する一方、補助針糸保持機構16により針糸13を弾性保持させる。
この状態で、ワイパー21が作動し針8から下がっている針糸端部分13aは、図4に示すように、ワイパー21で引っ掛けられて側方へ移動された後、補助針糸掴み27との間に挟み保持され、続いて、次の縫製布Wが布押え10の下にセットされて図5に示すように次の縫製布Wに対する縫いが開始される。そして、数針分の縫いが進行した図6の状態から更に縫いが進んだ時、ワイパー21により側方に引っ掛け移動されてこのワイパー21と補助針糸掴み27との間に挟み保持されている針糸端部分13aが布押え10の下面に固定されている針糸メス22の刃縁に触れて図7に示すように、切断される。その切断後の針糸端部分13aは次のワイパー21の作動時に補助針糸掴み27との間の挟みが解除されて例えばエアの吸込み等によって袋内に回収され捨棄される。
以上のような糸端処理時において、針糸供給経路中の針糸13は補助針糸保持機構16の二枚の調子皿16A,16A間に嵌入されて糸端処理に適した針糸保持力で弾性保持されているため、ワイパー21による針糸13の持ち出し量の安定化が図れて、針糸端部分13aがワイパー21から抜け出して次の縫製布Wと布押え10の間に残って鳥の巣状の品質の悪い縫い目を形成したり、針糸13が過剰に繰り出されて切断される針糸端部分長さが非常に長くなって、捨棄される針糸ロスが多くなったりすることを防ぎ、これによって、通常縫い時における糸調子に関係なく、常に適正な糸端処理を行なうことができる。
なお、上記実施の形態では、補助針糸保持機構16及び作用切替機構26を、プリテンション機構15をミシンアーム2に取り付けるための糸道台20に一体的に装備させたもので示したが、これら補助針糸保持機構16及び作用切替機構26を前記糸道台20とは別の糸道台に装備してミシンアーム2に取付けてもよい。
また、上記実施の形態では、針糸メス22を布押え10の下面に固定したが、布押え10の上面に固定してもよい。
また、上記実施の形態では、針糸端部分13aを引っ掛けるワイパー21が、その引っ掛けた針糸端部分13aが針糸メス22によって切断されるまで補助針糸掴み27との間に保持し続けるもので説明したが、ワイパー21によって引っ掛けられ側方に移動された針糸端部分をこのワイパー21のみで切断されるまで保持するように構成してもよい。
さらに、上記実施の形態では、作用切替機構26における糸緩め板24の両端板部24a,24bを一体形成したもので説明したが、それら両端板部24a,24bを別体にして二枚の調子皿15A,15A及び16A,16A間への嵌入深さを調整可能に構成することにより、予張力および針糸保持力の微調節も可能となる。
本発明に係る千鳥縫いミシン全体を示す外観斜視図である。 同上千鳥縫いミシンの要部の斜視図である。 同上千鳥縫いミシンの要部の拡大斜視図である。 同上千鳥縫いミシンによる針糸端部の処理状況のうちの初期作用状態を説明する要部の斜視図である。 同上針糸端部の処理状況のうちの第二作用状態を説明する要部の斜視図である。 同上針糸端部の処理状況のうちの第三作用状態を説明する要部の斜視図である。 同上針糸端部の処理状況のうちの最終作用状態を説明する要部の斜視図である。
符号の説明
1 千鳥縫いミシン
2 ミシンアーム
5 天秤機構
8 針
10 布押え
12 針板
13 針糸
13a 針糸端部分
14 針糸調子器
14A ディスク
14B ばね
15 プリテンション機構
15A 調子皿
15B ばね
16 補助針糸保持機構
16A 調子皿
16B ばね
20 糸道台
21 針糸掴み具(ワイパー)
22 針糸メス
26 作用切替機構

Claims (4)

  1. ミシン主軸の回転に同期して回転する天秤機構、布送り機構、針振り機構を備えて千鳥縫い目を形成するように構成されているとともに、針への針糸供給経路途中の針糸を外周面部に少なくとも一回転分以上巻付け保持可能なディスクとこのディスクの回転に摩擦トルクを与えるばねとを有し、縫製動作に連係した針糸供給に伴うディスクの回転により針糸に所定の張力を付与して繰り出し可能な針糸調子器と、この針糸調子器よりも針糸供給方向の上手側に設けられて針糸に前記針糸調子器での繰り出しにスリップが生じない張力を予め付与するプリテンション機構と、縫い終わり時に針から下がっている針糸の端部分を掴み、その掴んだ針糸の端部分を縫製部側方へ移動させる針糸掴み具と、この針糸掴み具により掴まれて縫製部側方へ移動される針糸端部分を被縫製布の上面近くで切断する糸切りメスと、が備えられている千鳥縫いミシンの糸端処理装置において、
    前記プリテンション機構よりも針糸供給方向の上手側に、針糸供給経路中の針糸を弾性保持可能な補助針糸保持機構が設けられているとともに、この補助針糸保持機構による針糸の弾性保持を解除する一方、前記プリテンション機構により針糸に予張力を付与する通常縫い作用状態と、前記プリテンション機構による予張力付与を解除する一方、前記補助針糸保持機構により針糸を弾性保持する針糸端部の作用状態とに切替可能な作用切替機構が設けられていることを特徴とする千鳥縫いミシンの糸端処理装置。
  2. 前記プリテンション機構による針糸に対する付与予張力及び前記補助針糸保持機構による針糸に対する弾性保持力がそれぞれ調節可能に構成されている請求項1に記載の千鳥縫いミシンの糸端処理装置。
  3. 前記補助針糸保持機構及びこの補助針糸保持機構とプリテンション機構との作用状態を切替える作用切替機構が、前記プリテンション機構をミシンフレームに取付けるための糸道台に一体的に装着されている請求項1または2に記載の千鳥縫いミシンの糸端処理装置。
  4. 前記針糸切りメスは、布押えの針落ち溝に交差させて布押えに固定されている請求項1ないし3のいずれかに記載の千鳥縫いミシンの糸端処理装置。
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