JP3969574B2 - ミシン - Google Patents

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    • D05B65/02Devices for severing the needle or lower thread controlled by the sewing mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫製終了時に、縫製に供した糸の結節側を、2つのメスにより挟んで切断するミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のミシンとして、一の糸の環縫いによりボタンを生地に縫製するものが知られている。このミシンは、メス支持台としての針板の下面に固定された固定メスと、針板に回動自在に支持された動メスとを備えている。ここで、針板には針が挿通する針孔が形成され、生地の裏側から下方に延びる糸は、この針孔を通じて針板下方のルーパに掛止される。動メスにはエアシリンダの駆動により水平方向(前後方向)に移動するリンクが接続される。
【0003】
すなわち、エアシリンダが駆動するとリンクが前後方向に移動して動メスが回動し、動メスにより針孔を挿通する糸を引っ掛け、動メスと固定メスとの会合位置にて各メスに糸が挟まれて切断される。これにより、縫製終了時に、縫製に供した糸の結節側を切断することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ミシンでは、動メスにより、切断される糸を引っ掛けて固定メスとの会合位置まで移動させるので、切断される糸の位置が固定メス側である場合は結節部分から終端までの糸の長さ寸法は比較的短くなるし、切断される糸の位置が動メス側である場合は結節部分から終端までの糸の長さ寸法は比較的長くなる。これにより、結節部分から終端までの糸の長さ寸法に大きなバラツキが生じるという問題点があった。
結節部分の長さ寸法が長い場合は、縫製物の見栄えが悪くなるのは勿論のこと、過剰に糸を消費することになり、製造コスト面において不利となる。また、この長さ寸法が短い場合は、糸の縫製部分に過度の負荷が加わると、糸がほどけるおそれがある。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、結節部分から終端までの糸の長さ寸法のバラツキを小さくすることのできるミシンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、例えば、図1から図13に示すように、請求項1記載の発明では、縫製終了時に、縫製に供した糸(6)の結節側を、メス支持台(例えば、針板5)に支持された第1メス(7)と前記メス支持台に回動自在に支持された第2メス(8)とにより、挟んで切断する単糸環縫いボタン付け用のミシン(1)において、縫製開始時に、前記糸の始端側を、前記メス支持台の下方で保持させる保持機構と、前記第1メスを前記メス支持台に回動自在に支持させ、前記第1メスを回動させる回動駆動部と、前記第1メスの回動と連動して前記第2メスを回動させる連動機構とを備え、縫製終了時に、前記回動駆動部を駆動させ、前記第1メスと前記第2メスとにより、前記糸の結節側と始端側とを同時に切断するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、糸を結節した縫製終了時に、第1メスと第2メスとが連動して回動し、糸の結節側は第1メスと第2メスとで挟んで切断される。すなわち、糸の結節側は、回動する第1メスと第2メスの何れかに引っ掛かり、引っ掛かったメスとともに第1メスと第2メスの会合位置まで移動した後、第1メスと第2メスとにより挟んで切断される。
これにより、糸の結節側の位置が、第1メス側であっても、第2メス側であっても、各メスの会合位置にて切断されることとなり、結節部分から終端までの糸の長さ寸法のバラツキを小さくすることができる。すなわち、第1メスをメス支持台に固定し、第2メスのみを回動させる従来のもののように、各メスの会合位置が第1メス側となって、糸の結節側の位置が第1メス側であるときには結節部分から終端までの糸の長さ寸法が短くなり、糸の結節側の位置が第2メス側であるときには結節部分から終端までの糸の長さ寸法が長くなることはなく、この長さ寸法のバラツキが大きくなることはない。
また、保持機構により、糸の始端側を生地に挿通した縫製開始時に、糸の始端側がメス支持台の下方で保持される。これにより、縫製時に、糸に過大な張力が加わった際にも、メス支持台の下方で糸の始端側を保持することができる。従って、縫製時に糸の始端側が生地から抜けることはなく、確実に縫製することができる。
また、糸の始端側も、結節側と同様に、回動する第1メスと第2メスの何れかに引っ掛かり、引っ掛かったメスとともに第1メスと第2メスの会合位置まで移動した後、第1メスと第2メスとにより挟んで切断される。
これにより、糸の始端側の位置が、第1メス側であっても、第2メス側であっても、各メスの会合位置にて切断されることとなり、結節部分から始端までの糸の長さ寸法のバラツキを小さくすることができる。
また、第1メス及び第2メスの一度の動作で糸の結節側及び始端側を同時に切断することができ、縫製物の縫製時間を格段に短縮することができ、縫製物の製造コストを低減することができる。
【0012】
請求項記載の発明では、請求項記載のミシンにおいて、前記保持機構は、前記糸の始端側を挿通する保持孔(11a)が形成された保持板(11)と、前記保持板を上面にて移動自在に支持する保持板支持部材(例えば、摺動板12)と、前記保持板を略水平方向に移動可能な移動機構とを有し、縫製開始時に、前記保持板支持部材の端部から突出した前記保持板の前記保持孔に前記糸の始端側を挿通させ、前記移動機構により前記保持板を前記保持板支持部材側に移動させることにより、前記保持板の下面側と前記保持板支持部材の上面側とで前記糸の始端側を挟持するよう構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明によれば、請求項の作用に加え、保持板と、ミシンに既存のメス支持台とにより糸の始端側を挟持するので、簡単な構成で糸を保持することができる。
また、保持板の保持孔に糸を挿通し、さらに、保持板の下面側とメス支持台の上面側とで糸を挟持するので、縫製時における過大な糸の張力にも確実に抗することができ、実用に際して極めて有利である。
【0014】
請求項記載の発明では、請求項記載のミシンにおいて、前記保持機構を、縫製開始時に前記糸の始端側を所定の保持位置にて保持するよう構成するとともに、前記糸の始端側が弛緩すると、前記保持位置から前記保持板をさらに移動させ、前記糸の始端側を前記保持板支持部材側に引き寄せるよう構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項記載の発明によれば、請求項の作用に加え、例えばボタンの根巻きが終了した場合等に、生地をメス支持台側に下降させると、糸の始端側は生地とメス支持台との間にて弛緩する。このとき、保持位置から保持板をさらに移動させて、糸の始端側をメス支持台側に引き寄せることにより、糸の始端側の弛緩が解消し、糸の始端側が比較的緊張した状態となる。
これにより、縫製終了時に、比較的緊張した状態となった糸の始端側を、各メスにて切断することとなる。従って、糸の始端側が弛緩して各メスに引っ掛からずに切断できないということはない。また、糸の始端側の切断される位置を略一定とすることができ、結節部分から始端までの糸の長さ寸法のバラツキをさらに小さくすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1から図13は本発明の一実施形態を示すもので、図1は環縫いミシンの外観斜視図、図2は回動駆動部及び保持機構を示すミシンの一部斜視図、図3は針板を外した状態での各メスと保持板の概略斜視図、図4は糸の始端側を保持板の保持孔に挿通させた状態を示す各メスと保持板の概略斜視図、図5は糸の始端側を保持板と摺動板により挟持した状態を示す各メスと保持板の概略斜視図、図6は結節側の糸との位置関係を示す各メスと保持板の概略斜視図、図7は糸の始端側及び結節側を各メスにより切断した状態を示す各メスと保持板の概略斜視図、図8は各メスが会合した状態を示す各メス及び保持板の概略上面図、図9は糸の始端側を保持板と摺動板により挟持した状態を示す各メスと保持板の概略上面図、図10は保持板を移動させて糸の始端側を引き寄せた状態を示す各メスと保持板の概略上面図、図11は糸を縫製している状態を示すミシンの一部概略側面図、図12は糸に根巻き処理を施した状態を示すミシンの一部概略側面図、図13はミシンの概略構成ブロック図である。
【0017】
図1に示すように、この環縫いミシン1は、ミシンの上部をなし前後方向に延びるミシンアーム1aと、ミシンの下部をなし前後方向に延びるミシンベッド1bとを有する外形が側面視にて略コ字状を呈するミシンフレーム1cを備えている。また、この環縫いミシン1は、ミシンベッド1b側に設けられ生地2の下面と当接する下板3と、ミシンアーム1a側に設けられ糸を挿通する孔を有し上下動することにより生地2の縫製を行う針4とを備えている。
【0018】
また、この環縫いミシン1は、図11及び図12に示すように、下板3の下方に配された針板5と、針板5の下方に配されるルーパ5bとを有している。針板5には、上下動する針4が挿通可能な針孔5aが形成される。すなわち、生地2の下側にて糸6をルーパ5bを掛止させ、針4の上下動に対応してルーパ5bを揺動させる動作を繰り返すことにより、生地2に糸6による単糸環縫いの縫製が施される。ルーパ5bの駆動機構、構造は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
【0019】
本実施形態の環縫いミシン1においては、生地2に結節等を施すことなく糸6を挿通させて、単糸環縫いにより所定の区間、回数だけ縫製した後、生地2の裏側にて結節し、結節側の糸6を切断することにより縫製を終了する。すなわち、図12に示すように、生地2の裏側にて結節した際に、糸6の始端側(以下、始端部分6aという。)と、糸6の結節側(以下、終端部分6bという。)とが針孔5aを通じて下方に延びた状態となる。
【0020】
図8に示すように、メス支持台としての針板5の下面には、第1メス7と、第2メス8とが回動自在に支持される。第1メス7には湾曲して形成された案内溝7aが形成され、第2メス8側に形成されたピン8aを挿通する。すなわち、本実施形態においては、案内溝7aとピン8aとで連動機構を構成し、第1メス7の回動と連動して第2メス8が回動するようになっている。本実施形態においては、第1メス7が一方向に回動すると、第2メス8が他方向に回動するよう構成される。
【0021】
図8に示すように、第1メス7には生地2の裏側から下方に延びる糸6を受容する切欠7bが形成され、第2メス8には、上面視にて切欠6bと会合する部分に切断刃8bが形成される。本実施形態においては、切欠7bと切断刃8bが、針板5の針孔5aの下方にて会合するよう構成される。すなわち、第1メス7が一方向に回動すると、第2メス8が他方向に回動し、第1メス7の切欠7bが略左右方向に移動するとともに、第2メス8の切断刃8bが切欠7bと反対方向に移動する。生地2の裏側から針穴5aを通じて下方に延びる糸6は、各メス7,8が互いに近接する方向に移動して略中間位置(会合位置)にて交差することにより、各メス7,8により挟まれ切断される。
【0022】
図2及び図3に示すように、第1メス7には、一端側がエアシリンダ9に接続される切断用リンク10の他端側が接続される。本実施形態においては、切断用リンク10は前後方向に延び、エアシリンダ9の駆動により切断用リンク10が前後方向に移動する。すなわち、エアシリンダ9と切断用リンク10とで、第1メス7を回動させる回動駆動部が構成される。
【0023】
本実施形態においては、図3に示すように、第1メス7の下方に保持板11と、保持板11を上面にて摺動自在に支持する摺動板12とが設けられる。図2に示すように、保持板11は、一端側がパルスモータ13側に、複数のリンクを介して接続される保持用リンク14の他端側が接続される。本実施液体においては、保持用リンク14は前後方向に延び、パルスモータ13の回動により、保持用リンク14が前後方向に移動する。すなわち、本実施形態においては、保持板11を略水平方向に移動させる移動機構は、パルスモータ13と、保持用リンク14とを有している。また、本実施形態においては、保持機構は、この移動機構、保持板11、摺動板12とを有している。
【0024】
また、保持板11は、図4に示すように、摺動板12から針孔5aの下方側へ突出可能に構成される。ここで、保持板11には糸6を挿通可能な保持孔11aが形成されており、摺動板12から針板5aの下方側へ突出した状態で、針孔5aを通じて下方へ延びる糸6が挿通可能な状態となる。
【0025】
また、図13に示すように、この環縫いミシン1は、エアシリンダ9と、パルスモータ13と、針4を上下動させる針駆動部15と、生地2を水平方向に移動させる生地駆動部16と、下板3を上下動させる下板駆動部17と、針4の糸6を供給側へ引き寄せるたぐり寄せ機構18と、に接続される制御部100を有している。以下、この制御部100の動作について説明する。
【0026】
まず、初期状態として、第1メス7の切欠7bと、第2メス8の切断刃8bとが互いに離隔した状態となっている。この状態で縫製を開始し、図4及び図9に示すように始端部分6aが保持板11の保持孔11aに挿通した後、パルスモータ13を駆動して保持板11を摺動板12側に移動させる。これにより、図5に示すように、保持板11の下面と摺動板12の上面とで、始端部分6aが挟持され、始端部分6aが摺動板12の保持位置にて保持される。
【0027】
この後、針駆動部15及び生地駆動部16を制御して、生地2に所定の縫製を施し、生地2の裏側にて糸6を結節する。尚、結節時における終端部分6bは、図6に示すように、摺動板12の側方に位置することとなる。ここで、縫製時に、糸6に過大な張力が加わった際にも、摺動板12の保持位置にて始端部分6aは保持される。本実施形態においては、図11に示すように単糸環縫いにてボタンを生地2に縫製した後、図12に示すように、下板3とともに生地2を上方に移動させ、糸6がボタンと生地2の間で水平方向に緊張した状態で根巻き処理を施して結節する。
【0028】
根巻き処理が終了した後、下板3とともに生地2を下方に移動させる。このとき、始端部分6a及び終端部分6bが弛緩する。ここで、図10に示すように、保持板11を保持位置からさらに移動させて始端部分6aを摺動板12側に引き寄せるとともに、糸たぐり機構18により終端部分6bを供給側へ引き寄せる。これにより、始端部分6a及び終端部分6bの弛緩が解消し、始端部分6a及び終端部分6bが比較的緊張した状態となる。
【0029】
次いで、図7に示すように、エアシリンダ9を駆動して、第1メス7と第2メス8とを連動させて回動し、始端部分6a及び終端部分6bを第1メス7と第2メス8とで挟んで同時に切断する。すなわち、始端部分6a及び終端部分6bは、回動する第1メス7と第2メス8の何れかに引っ掛かり、引っ掛かったメスとともに第1メス7と第2メス8の会合位置まで移動した後、第1メス7と第2メス8とにより挟んで切断される。
【0030】
このように、本実施形態の環縫いミシン1によれば、始端部分6a及び終端部分6bの位置が、第1メス7側であっても、第2メス8側であっても、各メス7,8の会合位置にて切断されることとなり、結節部分から始端及び終端までの糸6の長さ寸法のバラツキを小さくすることができる。すなわち、第1メスを針板に固定し、第2メスのみを回動させる従来のもののように、各メスの会合位置が第1メス側となって、糸の結節側の位置が第1メス側であるときには結節部分から終端までの糸の長さ寸法が短くなり、糸の結節側の位置が第2メス側であるときには結節部分から終端までの糸の長さ寸法が長くなることはなく、この長さ寸法のバラツキが大きくなることはない。
【0031】
また、本実施形態の環縫いミシン1によれば、摺動板12側にて始端部分6aが保持されるようにしたので、縫製時に、糸6に過大な張力が加わった際にも、縫製時に糸6の始端側が生地2から抜けることはなく、確実に縫製することができる。
また、本実施形態の環縫いミシン1によれば、第1メス7及び第2メス8の一度の動作で糸6の結節側及び始端側を同時に切断することができ、縫製物の縫製時間を格段に短縮することができ、縫製物の製造コストを低減することができる。
【0032】
また、本実施形態の環縫いミシン1によれば、保持板11と、摺動板12とにより糸6の始端側を挟持するので、簡単な構成で糸6を保持することができる。また、保持板11の保持孔11aに糸6を挿通し、さらに、保持板11の下面側と摺動板12の上面側とで糸6を挟持するので、縫製時における過大な糸6の張力にも確実に抗することができ、実用に際して極めて有利である。
【0033】
尚、前記実施形態においては、単糸環縫いの環縫いミシン1に本発明を適用したものを示したが、他の方法により生地に縫製するものであっても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
また、前記実施形態においては、保持板11の保持孔11aに糸6を挿通させ、摺動板12と保持板11とにより糸6を挟持することにより、糸6を保持するものを示したが、例えば、互いに接離する一対の把持片を設け、両把持片により糸を把持することにより、糸を保持するようにしてもよい。
【0035】
また、前記実施形態においては、パルスモータ13の駆動により保持板11を移動させるものを示したが、エアシリンダ等により保持板11を移動させるようにしてもよい。さらに、エアシリンダ9により第1メス7を回動させるものを示したが、パルスモータ等により第1メス7を回動させるようにしてもよい。
【0036】
また、前記実施形態においては、第1メス7と、第2メス8とを、案内溝7aとピン8aを用いて連動させるものを示したが、各メス7,8をリンク等により接続して連動させるようにしてもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、糸の結節側の位置が、第1メス側であっても、第2メス側であっても、各メスの会合位置にて切断されることとなり、結節部分から終端までの糸の長さ寸法のバラツキを小さくすることができる。
また、メス支持台の下方で糸の始端側が保持されるようにしたので、縫製時に、糸に過大な張力が加わった際にも、糸の始端側が生地から抜けることはなく、確実に縫製することができる。
また、糸の始端側の位置が、第1メス側であっても、第2メス側であっても、各メスの会合位置にて切断されることとなり、結節部分から始端までの糸の長さ寸法のバラツキを小さくすることができる。
また、第1メス及び第2メスの一度の動作で糸の結節側及び始端側を同時に切断することができ、縫製物の縫製時間を格段に短縮することができ、縫製物の製造コストを低減することができる。
【0040】
請求項記載の発明によれば、請求項の効果に加え、簡単な構成で糸の始端側を保持することができるし、縫製時における過大な糸の張力にも確実に抗することができ、実用に際して極めて有利である。
【0041】
請求項記載の発明によれば、請求項の効果に加え、糸の始端側が弛緩して各メスに引っ掛からずに切断できないということはないし、糸の始端側の切断される位置を略一定とすることができ、結節部分から始端までの糸の長さ寸法のバラツキをさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので環縫いミシンの外観斜視図である。
【図2】回動駆動部及び保持機構を示すミシンの一部斜視図である。
【図3】針板を外した状態での各メスと保持板の概略斜視図である。
【図4】糸の始端側を保持板の保持孔に挿通させた状態を示す各メスと保持板の概略斜視図である。
【図5】糸の始端側を保持板と摺動板により挟持した状態を示す各メスと保持板の概略斜視図である。
【図6】結節側の糸との位置関係を示す各メスと保持板の概略斜視図である。
【図7】糸の始端側及び結節側を各メスにより切断した状態を示す各メスと保持板の概略斜視図である。
【図8】各メスが会合した状態を示す各メス及び保持板の概略上面図である。
【図9】糸の始端側を保持板と摺動板により挟持した状態を示す各メスと保持板の概略上面図である。
【図10】保持板を移動させて糸の始端側を引き寄せた状態を示す各メスと保持板の概略上面図である。
【図11】糸を縫製している状態を示すミシンの一部概略側面図である。
【図12】糸に根巻き処理を施した状態を示すミシンの一部概略側面図である。
【図13】ミシンの概略構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 環縫いミシン
4 針
5 針板
6 糸
6a 始端部分
6b 終端部分
7 第1メス
8 第2メス
9 エアシリンダ
10 切断用リンク
11 保持板
11a 保持孔
12 摺動板
13 パルスモータ
14 保持用リンク

Claims (3)

  1. 縫製終了時に、縫製に供した糸の結節側を、メス支持台に支持された第1メスと前記メス支持台に回動自在に支持された第2メスとにより、挟んで切断する単糸環縫いボタン付け用のミシンにおいて、
    縫製開始時に、前記糸の始端側を、前記メス支持台の下方で保持させる保持機構と、
    前記第1メスを前記メス支持台に回動自在に支持させ、前記第1メスを回動させる回動駆動部と、
    前記第1メスの回動と連動して前記第2メスを回動させる連動機構とを備え、
    縫製終了時に、前記回動駆動部を駆動させ、前記第1メスと前記第2メスとにより、前記糸の結節側と始端側とを同時に切断するよう構成したことを特徴とするミシン。
  2. 前記保持機構は、前記糸の始端側を挿通する保持孔が形成された保持板と、前記保持板を上面にて移動自在に支持する保持板支持部材と、前記保持板を略水平方向に移動可能な移動機構とを有し、
    縫製開始時に、前記保持板支持部材の端部から突出した前記保持板の前記保持孔に前記糸の始端側を挿通させ、前記移動機構により前記保持板を前記保持板支持部材側に移動させることにより、前記保持板の下面側と前記保持板支持部材の上面側とで前記糸の始端側を挟持するよう構成したことを特徴とする請求項記載のミシン。
  3. 前記保持機構を、縫製開始時に前記糸の始端側を所定の保持位置にて保持するよう構成するとともに、前記糸の始端側が弛緩すると、前記保持位置から前記保持板をさらに移動させ、前記糸の始端側を前記保持板支持部材側に引き寄せるよう構成したことを特徴とする請求項記載のミシン。
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