JP3756618B2 - 床の鼻隠し構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は躯体面と床面との間隙を外部から遮蔽する床の鼻隠し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート床などの躯体面に支持ボルトを立設して根太を支持し、この根太に床材を敷設して床面を形成する場合、床面の周縁部で剥き出しとなる躯体面と床面との間隙を外部から見えないように遮蔽するため鼻隠し材を取り付ける。
図5は、従来の床の鼻隠し構造であって、躯体51に立設した支持ボルト52で根太53を支持し、根太53にデッキ床材54を敷設してデッキ床面を形成した態様を示しており、同図の如く、従来、鼻隠し材55は根太53の外側部に釘で固定されていた。また、床面を高位置に設け、根太53に鼻隠し材55を固定しただけでは躯体面と床面との間隙を覆い隠せないときには、L字型に折り曲げた固定金具56を介して躯体面にも鼻隠し材55を固定するようにしていた。
【0003】
上記のように、固定金具56を介して鼻隠し材55を躯体面に固定する場合、躯体面に不陸があると、これに沿って鼻隠し材55も曲がってしまう。そのため、根太53に取付けた上段の鼻隠し材55と平行になるように、固定金具56への鼻隠し材55の取付け(高さ)位置を適宜調整しなければならず、取付け作業が面倒であった。
また、鼻隠し材55は固定金具56にボルトナット57によって固定されるが、床材54を敷設した後では、躯体51への固定金具56の固着や固定金具56への鼻隠し材55の取付けが行えず、床材54を敷設する前に鼻隠し材55を設置しなければならい。すなわち従来の構造では、鼻隠し材55の施工時期が限定され、床面全体の施工手順も制限を受けるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のように、躯体面と床面との間隙を外部から見えないように遮蔽する場合に、躯体面の不陸と無関係に鼻隠し材を水平に簡易に取付けることができ、而も床材の敷設後においても施工できるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、躯体面と、躯体面上に並設された根太に床材を敷設して形成された床面との間隙を覆い隠す、本発明の床の鼻隠し構造は、上記床面の縁沿いの躯体面に立設した支持ボルトで鼻隠し用根太を支持し、この鼻隠し用根太に板材を取り付けて上記床面周縁の間隙を覆い隠すように設けてなるものである。
【0006】
鼻隠し用根太は、床材が敷設される根太を支持するための床用根太支持ボルトに支持させることができる。すなわち、床材が敷設される根太を支持するため床面縁沿いに立設した支持ボルトに鼻隠し用根太を配設し、この鼻隠し用根太に板材を取り付けて床面周縁の間隙を覆い隠すように設けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
各図において、符号1はコンクリート床などの躯体、2は躯体面上に形成された床、8,9は床面と躯体面間に配置された鼻隠し用根太、10,11は躯体面と床面との間隙を外部から遮蔽するため床2の縁沿いに配置された鼻隠し材であり、図示の形態は、床2のコーナー部における躯体面と床面との間隙を遮蔽する構造を示している。
【0008】
床2は、躯体面に複数の支持ボルト3を立設し、これら支持ボルト3及び締結具4で複数の床用根太5を躯体面上に平行に支持し、これら並置された床用根太5にデッキ床材7を敷設して形成してある。
【0009】
支持ボルト3は、全周面に螺子溝を設けて適宜な長さに形成されており、その下端部を躯体1の上面縦横に所定の間隔離して穿設された下穴1aに挿入し、エポキシ系接着剤などの硬化剤を介して躯体1に一体に固定してある。
【0010】
締結具4は、ナット4aと円形の座板4bとからなり、それぞれ支持ボルト3に一体に螺着し、上記座板4bを床用根太5の下面に接合させて根太が支持されるように設けてある。ナット4aと座板4bは一体に成形してもよい。
【0011】
床用根太5は、その長手方向に支持ボルト3が挿通可能な開孔5aを支持ボルト3の縦方向(図1中矢符A方向)の設置間隔と同間隔離して穿設してあり、支持ボルト3の上部に締結具4を螺着した状態で各開孔5aに支持ボルト3を挿通させ、その下面を締結具4の座板4bに重合させ、且つ支持ボルト3の上端にナット6を螺着して支持ボルト3の上端に固定してある。
【0012】
デッキ床材7は、その長手方向が床用根太5の長手方向と直交するように向けて各床用根太5の上面に並置し、ボルトや釘(図示せず)により床用根太5に固着してある。
【0013】
鼻隠し用根太8,9は、それぞれ床2の縁沿いの躯体面に立設された支持ボルト3に挿通し且つ水平に配置して躯体面と床面との間に配設してある。
両根太は上記床用根太5と同形の板材を用い、根太8はその長手方向に支持ボルト3が挿通可能な開孔8aを支持ボルト3の縦方向の設置間隔と同間隔離して穿設し、根太9はその長手方向に支持ボルト3が挿通可能な開孔9aを支持ボルト3の横方向(図1中矢符B方向)の設置間隔と同間隔離して穿設して形成してある。
両根太は、根太8がその長手方向を床用根太5の長手方向と平行に向け、根太9がその長手方向をデッキ床材7の長手方向と平行に向けて、それぞれ躯体面に縦横に立設した支持ボルト3の内の縦横端部の支持ボルト3にのみ挿通され、且つ支持ボルト3に螺着された締結具4,4をそれぞれ上下両面に接合させて挟持状態に支持されている。また、両根太は、締結具4,4の螺着位置を変えることにより、支持ボルト3に沿ってその固定位置を適宜調節できるようになっている。
【0014】
鼻隠し材10,11は、適宜な幅及び長さの板材により形成されており、鼻隠し材10は内面を床用根太5の側面又は端面に接合させ、鼻隠し材11は鼻隠し用根太8,9の側面に接合させて、それぞれ釘(図示せず)によって両根太に一体に固着してある。鼻隠し材10,11はデッキ床材7を流用してもよい。
【0015】
上記構造の床の鼻隠しの施工手順は、通常の方法により躯体面上に縦横に立設された支持ボルト3の内、縦横両列端部の各支持ボルト3にのみ締結具4を螺着すると共に、横列の支持ボルト3に鼻隠し用根太8を挿通し、また縦列の支持ボルト3に鼻隠し用根太9を挿通し、それぞれ締結具4の座板4bに重合する。
上記締結具4の螺着深さを適宜に変えて両根太を水平な同高さに位置を揃えた後、当該各支持ボルト3に締結具4を螺着し、これを根太8,9の上面に重合して上下両締結具4,4で根太8,9を挟持固定する。
その後、各支持ボルト3に床用根太5を取付け、この床用根太5にデッキ床材7を敷設した後、床用根太5の側面又は端面と鼻隠し用根太8,9の側面とに鼻隠し材10,11を接合し、且つ釘などを用いてこららを固着し、これにより躯体面と床面との間隙を外部から遮蔽することができる。
床用根太5を取付けた後、デッキ床材7の敷設前に鼻隠し材10,11を固着してもよく、また、鼻隠し用根太8,9を取付けた後、床用根太5の取付け前に鼻隠し材11のみを固着し、床用根太5の取付け後に鼻隠し材10を取付けることもできる。
【0016】
本形態によれば、支持ボルト3に挿通され且つこれと一体に支持された床用根太5と鼻隠し用根太8.9に鼻隠し材10,11が固着してあるので、躯体面の不陸と無関係に水平に簡易に取付け可能であり、また、鼻隠し材10,11は、鼻隠し用根太8.9の高さ位置が調節してあれば、デッキ床材7の敷設後であっても取り付けることができ、従来の如き施工手順の制限がなくなり、施工場所や状況などに応じて、効率的に施工を進めることができる。
【0017】
図4は他の実施形態であって、デッキ床材7を用いて床面を高位置に形成し、躯体面と床面との差を大きく設けた場合を示しており、床用根太5を支持する支持ボルト3に鼻隠し用根太12を二段に挿通して支持せしめ、これら根太に3枚の鼻隠し材10,11,11を取り付けて躯体面と床面との間隙を遮蔽するようにしたものである。
このように、鼻隠し用根太12を多段に設置すれば、鼻隠し材の幅が短い場合、例えば鼻隠し材10,11としてデッキ床材7を流用したときなどにも、これをそのまま使用して躯体面と床面間の広い間隙を遮蔽することができ、別個に鼻隠し材を形成する必要がなく効率的である。
【0018】
なお、上記形態では、床用根太を支持する支持ボルトに鼻隠し用根太を取付けたが、鼻隠し用根太のみを支持する専用の支持ボルトを別個に立設し、これに取り付けるようにしてもよい。
また、本発明の構造は、デッキ床材以外の床材を用いて床面を形成する場合にも勿論適用可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明の床の鼻隠し構造によれば、鼻隠し材を鼻隠し用根太に取り付けるようにしたので、躯体面の不陸と無関係に鼻隠し材を水平に簡易に取付けることができる共に、床材の敷設後においても鼻隠し材を取り付けることができ、鼻隠し材の施工時期が限定されず、床面全体を効率良く仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床の鼻隠し構造の一実施形態の部材展開斜視図である。
【図2】図1の床を床材の側面と平行な平面で切断した状態を示す図である。
【図3】図1の床を床用根太の側面と平行な平面で切断した状態を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態の要部断面図である。
【図5】従来の床の鼻隠し構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 躯体
2 床
3 支持ボルト
4 締結具
5 床用根太
7 デッキ床材
8,9 鼻隠し用根太
10,11 鼻隠し材
Claims (2)
- 躯体面と、躯体面上に並設された根太に床材を敷設して形成された床面との間隙を覆い隠す、床の鼻隠し構造において、上記床面の縁沿いの躯体面に立設した支持ボルトで鼻隠し用根太を支持し、この鼻隠し用根太に板材を取り付けて床面周縁の間隙を覆い隠すようにした床の鼻隠し構造。
- 躯体面と、躯体面上に並設された根太に床材を敷設して形成された床面との間隙を覆い隠す、床の鼻隠し構造において、床材が敷設される根太を支持するため床面縁沿いに立設した支持ボルトに鼻隠し用根太を配設し、この鼻隠し用根太に板材を取り付けて床面周縁の間隙を覆い隠すようにした床の鼻隠し構造。
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JP08014597A JP3756618B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 床の鼻隠し構造 |
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JP08014597A Expired - Fee Related JP3756618B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 床の鼻隠し構造 |
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JP6820709B2 (ja) * | 2015-10-06 | 2021-01-27 | 三協立山株式会社 | デッキ |
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1997
- 1997-03-31 JP JP08014597A patent/JP3756618B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10273964A (ja) | 1998-10-13 |
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