JP3756118B2 - 光学式ピックアップ - Google Patents

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    • G11B7/0932Details of sprung supports

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光ディスクに対して情報を記録および/または再生する光学式ピックアップに係り、レンズホルダを移動可能に支持する線状ばね部材をダンパゲルで包囲し、線ばねの振れを強制的に減衰させる光学式ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、DVDなどの光ディスクに対して情報を記録および/または再生する光学式ピックアップは、光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する磁気駆動機構と、レンズホルダを支持するとともにこのレンズホルダのサスペンションとして機能する支持手段と、受発光素子や各種光学部品を搭載するシャーシとを備えている。
【0003】
磁気駆動機構は、レンズホルダに取り付けられたフォーカスコイルおよびトラッキングコイルと、磁気回路とによって構成されており、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルが、磁気回路によって形成される磁束を横切るように配置されている。
【0004】
上述の支持手段は、レンズホルダに一端が固定される複数の線ばねと、線ばねの長さ方向に撓む板ばねとして機能する部材であって線ばねの他端を支持する支持部材と、ゲル状材から成るとともに線ばねを包囲してこの線ばねの主にフォーカス方向の振れすなわちピッチングを強制的に減衰させるダンパゲルと、レンズホルダと支持部材との間に設けられ、複数の線ばねが挿通される孔を有し、この孔内にダンパゲルを保持する保持部材とを備えている。また、ダンパゲルを保持する保持部材と線ばねを支持する支持部材の間には、間隙が設けられ、この間隙全体にダンパゲルが充填されるようになっている。
【0005】
このように構成される光学式ピックアップでは、対物レンズで収束された光ビームを光ディスクのデータトラックに照射することにより、情報の記録/再生がおこなわれる。その際、光ビームのスポット径をデータトラックに対して制御するフォーカスサーボと、光ビームのスポットをデータトラックに追従させるトラッキングサーボとがおこなわれる。
【0006】
すなわち、フォーカスサーボ時は、フォーカスコイルに電流を流して対物レンズの光軸方向の電磁力を発生させ、レンズホルダを対物レンズの光軸方向に駆動させて、スポット径をデータトラックにジャストフォーカスさせることがおこなわれる。また、トラッキングサーボ時は、トラッキングコイルに電流を流して光ビームの光軸と直交する方向の電磁力を発生させ、レンズホルダを対物レンズの光軸と直交する方向に駆動させて、スポットをデータトラックに追従させることがおこなわれる。
【0007】
このようにしてレンズホルダが駆動している間、線ばねおよび支持部材のそれぞれが、フォーカス方向の振れおよびトラッキング方向の振れのそれぞれに対するサスペンションとして機能する。このとき、線ばねのフォーカス方向の振れ、およびトラッキング方向の振れ、さらにラジアル方向(光ディスクの径方向)の軸を中心とした回転すなわちピッチングが、ダンパゲルによって強制的に減衰される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の光学式ピックアップは、薄型化の傾向にあり、ダンパゲルを保持する保持部材と光ディスクとの距離が小さく設定されている。このため、上述の従来の光学式ピックアップでは、対物レンズに付着した汚れを払拭する際、光ディスクに刷毛状等の突起部が設けられたクリーナを使用すると、クリーナの突起部が、ダンパゲルを保持する保持部材と線ばねを支持する支持部材との間の間隙に充填されているダンパゲルに接触し、対物レンズの汚れを払拭する際に対物レンズにダンパゲルを付着させてしまう懸念がある。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題を解決するために、対物レンズに付着した汚れを払拭するクリーナの突起部がダンパゲルに接触するのを防止できる光学式ピックアップを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の光学式ピックアップは、光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダに一端が固定されるとともに他端が支持部材に固定され、レンズホルダを支持部材に対して少なくとも前記対物レンズの光軸方向へ移動可能に支持する複数の線状ばね部材と、前記線状ばね部材を包囲してこの線状ばね部材の振れを減衰させるダンパゲルと、前記レンズホルダと前記支持部材との間に設けられ、前記線状ばね部材を挿通する孔を有し、この孔内に前記ダンパゲルを保持する保持部材とを備えた光学式ピックアップであって、前記複数の線状ばね部材は前記対物レンズの光軸方向に間隔を空けて並設させており、前記保持部材の孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間に間隙が形成され、この間隙内で、最も光ディスク側に位置する前記線状ばね部材の周囲には前記ダンパゲルを充填せず、他の前記線状ばね部材の周囲にダンパゲルを充填しする構成にしてある。
【0011】
このように構成した発明では、ダンパゲルを保持する保持部材の孔の支持部材側の開口を形成する縁部と支持部材との間の間隙内において最も光ディスク側に位置する線状ばね部材の周囲にはダンパゲルが充填されてないので、クリーナで対物レンズに付着した汚れを払拭する際、クリーナの突起部が保持部材と支持部材との間隙を通過したときにダンパゲルに接触することがない。
【0012】
また、間隙内における最も光ディスク側に位置する線状ばね部材以外の他の線状ばね部材の周囲にはダンパゲルが充填されているので、線状ばね部材の振れを減衰する機能は損なわれない。
【0013】
また、上記構成において、前記複数の線状ばね部材を、前記レンズホルダの両側部にそれぞれ一対ずつ並設するとともに、前記保持部材の孔が2つ設けられて各孔にそれぞれ前記一対の線状ばね部材を挿入し、前記間隙内で、前記各一対の線状ばね部材のうちそれぞれ光ディスクに近い側に位置する線状ばね部材の周囲には前記ダンパゲルを充填せず、光ディスクから遠い側の線状ばね部材の周囲に前記ダンパゲルを充填すれば、各対の線状ばね部材のうちそれぞれ光ディスクに近い側の線ばね状部材の基端部にダンパゲルを露出させないようにすることができる。
【0014】
また、上記構成において、前記保持部材の孔は、前記支持部材側の開口付近で分岐させて複数の前記線状ばね部材のそれぞれを挿通する複数の分岐孔を含み、前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間の間隙にはダンパゲルを充填せず、他の分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間の間隙にダンパゲルを充填するようにしてもよい。
【0015】
また、上記構成において、前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する前記縁部と前記支持部材との間の間隙を、他の分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する前記縁部と前記支持部材との間の間隙よりも広く形成すれば、ダンパゲルを保持部材の孔に所定の圧力で所定量注入したときに、光ディスクに最も近い側に位置する分岐孔の開口から一時的にダンパゲルが突出したとしても、このダンパゲルが支持部材に接触するのを防止でき、最も光ディスクに近い側に位置する分岐孔以外の分岐孔の開口から突出したダンパゲルのみを間隙内に充填できるので、1回の充填作業で間隙内の所望の箇所にのみダンパゲルを充填できる。
【0016】
また、上記構成において、前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口面積を、他の分岐孔の前記支持部材側の開口面積よりも小さく設定しすれば、ダンパゲルを保持部材の孔に注入したとき、最も光りディスク側に位置する分岐孔の開口から間隙に流出するダンパゲルの量を、他の分岐孔の開口から間隙に流出するダンパゲルの量よりも少なくできるので、光ディスク側において間隙内にダンパゲルが充填されるのを確実に防止できる。
【0017】
また、上記構成において、前記保持部材の光ディスクに対向しない位置に、前記ダンパゲルを注入するための注入口を設ければ、注入口についてもクリーナの突起部がダンパゲルに接触することを防止できる。
【0018】
また、上記構成において、前記注入口を、複数の前記分岐孔のうちの最も光ディスク側に位置する分岐孔以外の分岐孔側に連通させれば、ダンパゲルを注入したときに、最も光ディスク側に位置する分岐孔内へのダンパゲルの急激な流入を抑えることができ、したがって、この点においても、最も光ディスク側に位置する分岐孔の支持部材側の開口からダンパゲルが流出する量を少なくすることができ、光ディスク側において間隙内にダンパゲルが充填されるのをより確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の光学式ピックアップの一実施形態を図に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本実施形態を示す平面図、図2は、本実施形態の側面図、図3は、本実施形態の要部を示す平面図、図4は、図3のI−I断面図、図5は、本実施形態に備えられダンパゲルを保持する保持部材を示す平面図、図6は、図5のII−II断面図、図7は、図5のA方向矢視図、図8は、図5のB方向矢視図、図9は、図5のC方向矢視図である。
【0021】
本実施形態は、例えばDVDなどの光ディスクに対して情報を記録および/または再生する光学式ピックアップであり、図1,2に示すように、光ディスク15に光ビームを収束させる対物レンズ2と、この対物レンズ2を保持するレンズホルダ1と、このレンズホルダ1をフォーカス方向(図2における上下方向)およびトラッキング方向(図1における上下方向)に駆動する磁気駆動機構と、レンズホルダ1を支持するとともにこのレンズホルダ1のサスペンションとして機能する支持手段と、図示しない受発光素子や各種光学部品を搭載するシャーシとを備えている。
【0022】
磁気駆動機構は、レンズホルダ1の側面周囲に光ビームの光軸方向を巻軸として巻回されるフォーカスコイル4、および光ビームの光軸に対して直交する方向を巻軸としてレンズホルダ1の対向する側面に各1対ずつ巻回されるトラッキングコイル3と、光ビームの光軸に対して直交する方向上でレンズホルダ1を挟んで対向して位置し、フォーカスコイル4およびトラッキングコイル3を横切る磁束を発生させる2つの永久磁石12と、透磁性金属から成り、2つの永久磁石12のそれぞれが固定される2つのヨーク13、およびこれらヨーク13が一体に屈曲形成されているヨークベース14とによって構成してある。
【0023】
上述の支持手段は、レンズホルダ1のトラッキング方向の両側部に、それぞれフォーカス方向に間隔を空けて2つずつ設けられ、トラッキングコイル3の端末およびフォーカスコイル4の端末のそれぞれが巻回される端子板5と、これら端子板5のそれぞれに一端が半田付けにより固定される計4本の線ばね6と、これら線ばね6の長さ方向に撓む可撓性部材例えばFPC(フレキシブルプリント基板)であって線ばね6の他端が半田付けにより固定される支持部材11と、例えば紫外線硬化型のゲル状材から成るとともに線ばね6の他端側を部分的に包囲してこの線ばね6の主にフォーカス方向の振れやピッチングを強制的に減衰させるダンパゲル10と、レンズホルダ1と支持部材11の間に設けられ、線ばね6が2本ずつ挿通される2つの孔8を有し、これら孔8内にダンパゲル10を保持する保持部材7とを備えている。
【0024】
なお、線ばね6は、レンズホルダ1のフォーカス方向およびトラッキング方向への動作に対するサスペンションとして機能するほか、端子板5を介してトラッキングコイル3およびフォーカスコイル4に電流を導く機能も兼ねている。また、この線ばね6は、レンズホルダ1の両側にそれぞれ2本ずつ互いに光軸方向に間隔を空けて並設してある。また、この線ばね6は、金属製のワイヤを所定長で切断して形成してある。ただし、線状ばね部材(弾性部材)として機能するものがあれば、合成樹脂製の線材、あるいは1本のワイヤがカールしながら直線状に延びる弾性部材を、線ばね6と同様に使用することも可能である。
【0025】
また、支持部材11は、その長手方向の中央を保持部材7の中央の凸部18に固定することによって、その両側が線ばね6の長さ方向に撓むことができるようになっている。
【0026】
また、保持部材7は、透明な樹脂材を成形したものであり、孔8内に充填されたダンパゲル10の様子が目視できるとともに、紫外線を保持部材7の外部から照射してダンパゲルを硬化させることができるようにしてある。
【0027】
特に、本実施形態では、保持部材7を図3〜9に示すように構成してある。
【0028】
すなわち、保持部材7の両側部のそれぞれに配置される2本の線ばね6を、図2,4に示すように、光ビームの光軸方向に並べて配置するとともに、孔8を支持部材11側の開口付近で分岐させて2本の線ばね6のそれぞれを挿通する第1,第2分岐孔8a,8bを設けてある。そして、第1,第2分岐孔8a,8bのうちの光ディスク15側に位置する第1分岐孔8aの、支持部材11側の開口を形成する縁部と、支持部材11との間に、孔8にダンパゲル10を所定圧力で所定量注入したとき、第1分岐孔8aの支持部材11側の開口からはみ出したダンパゲル10を支持部材11に接触させない間隙16を設けてある。
【0029】
また、第2分岐孔8bの支持部材11側の開口を形成する縁部と、支持部材11との間には、孔8にダンパゲル10を注入したときに、第2分岐孔8bの支持部材11側の開口からはみ出したダンパゲル10が、支持部材11に接触して充填される間隙17を設けてある。この間隙17は、上述の間隙16よりも充分に狭い寸法にしてある。
【0030】
また、図7,8に示すように、第1分岐孔8aの支持部材11側の開口面積を第2分岐孔8bの支持部材11側の開口面積よりも小さく設定してある。
【0031】
また、図7〜9に示すように、ダンパゲル10を注入する注入口9を、保持部材7の光ディスクに対向しない位置、例えば側部に設けてある。また、注入口9を、光ディスク15から離れた位置に穿設してあり、第2分岐孔8b側に連通させてある。
【0032】
このように構成した本実施形態では、対物レンズ2で収束された光ビームを光ディスク15のデータトラックに照射することにより、情報の記録および/または再生がおこなわれる。その際、光ビームのスポット径をデータトラックに対して制御するフォーカスサーボと、光ビームのスポットをデータトラックに追従させるトラッキングサーボがおこなわれる。
【0033】
すなわち、フォーカスサーボ時は、フォーカスコイル4に線ばね6を介して電流を流し、光ビームの光軸方向の電磁力を発生させ、レンズホルダ1を光ビームの光軸方向に駆動させて、スポット径をデータトラックにジャストフォーカスさせることがおこなわれる。また、トラッキングサーボ時は、トラッキングコイル3に線ばね6を介して電流を流し、光ビームの光軸と直交するトラッキング方向の電磁力を発生させ、レンズホルダ1をトラッキング方向に駆動させて、スポットをデータトラックに追従させることがおこなわれる。
【0034】
このようにしてレンズホルダ1が駆動している間、線ばね6とFPC等から成る支持部材11とが、レンズホルダ1のフォーカス方向とトラッキング方向の動作に対するサスペンションとして機能する。このとき、レンズホルダ1および線ばね6のフォーカス方向の振れ、光ディスクの径方向の軸を中心とした回転方向の振れすなわちピッチングが、ダンパゲル10によって強制的に減衰される。また、レンズホルダ1および線ばね6のトラッキング方向の軸を中心とした回転方向の振れすなわちヨーイングも、ダンパゲル10によって強制的に減衰される。
【0035】
また、このように構成した本実施形態では、保持部材7に設けられた孔8に硬化前の粘性流体状のダンパゲル10を充填する際には、図示しない注入器の先端を注入口9に配置し、所定圧力で所定量のダンパゲル10を1ショットで注入すればよい。
【0036】
このとき、孔8内に流入したダンパゲル10は、第1分岐孔8aの支持部材11側の開口から若干はみ出すが、広い間隙16を設けたことにより、支持部材11に接触しない。このはみ出したダンパゲル10は、表面張力によって間隙16へ流出することはなく、注入作業終了後は第1分岐孔8a内に引き込まれ、この第1分岐孔8a内に納まる。つまり、ダンパゲル10は間隙16内において線ばね6の周囲に充填されない。なお、注入作業終了後でもダンパゲル10が第1分岐孔8aの支持部材11側の開口からはみ出している場合もあるが、その後ダンパゲル10が硬化する過程で第1分岐孔8a内に引き込まれる。
【0037】
一方、第2分岐孔8bに流入したダンパゲル10は、第2分岐孔8bの支持部材11側の開口からはみ出して支持部材11に接触し、表面張力によって第2分岐孔8bから支持部材11側に引き寄せられて広がる。つまり、間隙17内において線ばね6の周囲にダンパゲル10の充填部が形成される。
【0038】
また、上述のようにしてダンパゲル10が孔8内に流入する際、第1分岐孔8aの開口面積が第2分岐孔8bの開口面積よりも小さいので、流動抵抗の違いにより第1分岐孔8aよりも第2分岐孔8b側からダンパゲル10が流出しやすくなっている。また、注入口9が第2分岐孔8b側に連通していることからも、第2分岐孔8bから支持部材11側へのダンパゲル10の流出が促されるように成っている。
【0039】
このように、本実施形態では、第1分岐孔8aの支持部材11側の開口の縁部と支持部材11との間に広い間隙16を設けたこと、第1分岐孔8aの開口面積を第2分岐孔8bの開口面積よりも小さく設定したこと、注入口9を孔8の第2分岐孔8b側に連通させたことによって、ダンパゲル10が第1分岐孔8aの開口の縁部と支持部材11との間の間隙16に充填されないようになっている。つまり、対物レンズ2の汚れを払拭するクリーナの突起部が、第1分岐孔8aの縁部と支持部材11との間の間隙16内を通過する場合でも、ダンパゲル10に接触しないようにこのダンパゲル10を充填することができる。したがって、クリーナの突起部によって対物レンズ2にダンパゲル10を付着させることなく、対物レンズ2に付着した汚れを払拭でき、信頼性の高い対物レンズの清掃動作を実現できる。
【0040】
また、光ディスク15から遠い側の間隙17にはダンパゲル10が充填されるので、支持部材11が線ばね6の長手方向へ撓んだときにその撓みに伴う線ばねの6の振れを抑制する機能は損なわれることはなく、線ばね6およびレンズホルダ1のピッチングやヨーイングを抑えることが可能である。
【0041】
また、注入口9を光ディスク15と対向しない保持部材7の側面に設けてあるので、注入口9からもクリーナの突起部がダンパゲル10に接触することがない。したがって、より確実に対物レンズ2にダンパゲル10が付着することを防止できる。
【0042】
なお、本実施形態では、レンズホルダ1の両側に線ばね6を2本ずつ配設してあるが、本発明はこれに限るものではなく、レンズホルダ1の両側に3本以上ずつの線ばね6を配設した場合でも、光ディスク15に最も近い線ばね6の基端部周囲にはダンパゲル10を充填しないようにすることで、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、ダンパゲルを保持する保持部材の孔の縁部と、線状ばね部材を支持する支持部材との間に間隙を設け、この間隙内において最もディスク側に位置する線状ばね部材の周囲にはダンパゲルを充填せず、他の線状ばね部材の周囲にはダンパゲルを充填するようにしたため、対物レンズに付着した汚れをクリーナで払拭する際に、クリーナの突起部が保持部材と支持部材との間の間隙を通過してもダンパゲルに接触しないので、対物レンズにダンパゲルを付着させることなく、対物レンズに付着した汚れを払拭でき、信頼性の高い対物レンズの清掃を実現できる。
【0044】
また、光ディスクから離れた位置において、支持部材と保持部材との間の間隙にはダンパゲルが充填されるので、線状ばね部材やレンズホルダのピッチングやヨーイングを充分に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式ピックアップの一実施形態を示す平面図である。
【図2】本実施形態の側面図である。
【図3】本実施形態の要部を示す平面図である。
【図4】図4は、図3のI−I断面図である。
【図5】本実施形態に備えられダンパゲルを保持する保持部材を示す平面図である。
【図6】図5のII−II断面図である。
【図7】図5のA方向矢視図である。
【図8】図5のB方向矢視図である。
【図9】図5のC方向矢視図である。
【符号の説明】
1 レンズホルダ
2 対物レンズ
6 線ばね
7 保持部材
8 孔
8a 第1分岐孔
8b 第2分岐孔
9 注入口
10 ダンパゲル
11 支持部材
15 光ディスク
16 第1間隙
17 間隙

Claims (7)

  1. 光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズと、
    この対物レンズを保持するレンズホルダと、
    このレンズホルダに一端が固定されるとともに他端が支持部材に固定され、レンズホルダを支持部材に対して少なくとも前記対物レンズの光軸方向へ移動可能に支持する複数の線状ばね部材と、
    前記線状ばね部材を包囲してこの線状ばね部材の振れを減衰させるダンパゲルと、
    前記レンズホルダと前記支持部材との間に設けられ、前記線状ばね部材を挿通する孔を有し、この孔内に前記ダンパゲルを保持する保持部材とを備えた光学式ピックアップであって、
    前記複数の線状ばね部材は、前記対物レンズの光軸方向に間隔を空けて並設させており、
    前記保持部材の孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間に間隙が形成され、この間隙内で、最も光ディスク側に位置する前記線状ばね部材の周囲には前記ダンパゲルを充填せず、他の前記線状ばね部材の周囲にダンパゲルを充填したことを特徴とする光学式ピックアップ。
  2. 前記複数の線状ばね部材は、前記レンズホルダの両側部にそれぞれ一対ずつ並設されているとともに、前記保持部材の孔が2つ設けられて各孔にそれぞれ前記一対の線状ばね部材が挿入されており、
    前記間隙内で、前記各一対の線状ばね部材のうちそれぞれ光ディスクに近い側に位置する線状ばね部材の周囲には前記ダンパゲルを充填せず、光ディスクから遠い側の線状ばね部材の周囲に前記ダンパゲルを充填したことを特徴とする請求項1記載の光学式ピックアップ。
  3. 前記保持部材の孔は、前記支持部材側の開口付近で分岐させて複数の前記線状ばね部材のそれぞれを挿通する複数の分岐孔を含み、
    前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間の間隙にはダンパゲルを充填せず、他の分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する縁部と前記支持部材との間の間隙にダンパゲルを充填したことを特徴とする請求項1または2記載の光学式ピックアップ。
  4. 前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する前記縁部と前記支持部材との間の間隙は、他の分岐孔の前記支持部材側の開口を形成する前記縁部と前記支持部材との間の間隙よりも広く形成されていることを特徴とする請求項3記載の光学式ピックアップ。
  5. 前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔の前記支持部材側の開口面積を、他の分岐孔の前記支持部材側の開口面積よりも小さく設定したことを特徴とする請求項3または4記載の光学式ピックアップ。
  6. 前記保持部材の光ディスクに対向しない位置に、前記ダンパゲルを注入するための注入口を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の光学式ピックアップ。
  7. 前記注入口を、前記複数の分岐孔のうち最も光ディスク側に位置する分岐孔以外の分岐孔側に連通させたことを特徴とする請求項6記載の光学式ピックアップ。
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