JP3754273B2 - ランプソケットおよび照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、片口金蛍光灯ソケット等に適用される、ランプ口金のランプピンに接触するランプピン接触部材を有するランプソケットおよび照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ランプピンの先端をランプピン接触部材に突き当てて接触するランプソケット( 実開平2-49089 号、3-36058 号) およびランプピンをランプピン接触部材で挟持して接触保持するランプソケット(例えば特開平9-69382 号、10-302922 号) があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、突き当て式ランプソケットは、ランプピンの長さのばらつき、ランプ嵌合寸法のばらつきなどでランプピン接触部材に対する接触力が変化し、接触が不安定になった。また接触が1点の点接触であり、中途半端な取付けや振動により接触不安定になり易く、またランプ口金の挿入方法の違いでランプピン接触部材の接続構造が異なるため、部品の共用化が困難であった。
【0004】
またハウジングのランプピン挿入側にランプピン接触部材の可動スペースが必要なため、ランプピン接触部材のばね性を有効にする押えをランプピン挿入側からとることができない。またハウジング内は狭いため強固なランプピン接触部材の押え部を設けにくく、金型構造にも負担がかかる。
【0005】
したがって、この発明の目的は、2点接触でき、接触の安定化が図れ、部品を共用できるランプピン接触部材を有するランプソケットおよび照明器具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のランプソケットは、ランプ口金より突出したランプピンを少なくとも2方向から挿入可能に挟持する挟持部を有するランプピン接触部材と、このランプピン接触部材を底部の開口より収納する収納部を内部に有して前記ランプピンを前面側から前記ランプピン接触部材に挿入可能な第1のハウジングと、この第1のハウジングの前記収納部の前記開口を閉塞するとともに前記ランプピン接触部材の収納方向に直角な方向に押える押え部を有する第2のハウジングとを備えたものである。
【0007】
請求項1記載のランプソケットによれば、挾み込み型にしたためランプピンと2点接触となるのでランプピンの接触が安定化できるとともに、1点接触と比べてランプピン接触部材の中途半端な取付けや振動等によりランプピン接触部材のばね力が不安定にならず、接触の信頼性が向上する。しかもランプピンを2方向より挿入できるため、装着方向の異なるランプソケットに共用することができ、部品種数が削減できる。また同一構造のランプピン接触部材を共用できるため、別のハウジングを用意するだけで別のランプソケットおよび照明器具を作ることができ、ランプピン接触部材収納部が同じ形状にできるのでハウジングの一方を同一部品にすることができ、ハウジングの金型の作成時に共用化が可能となるので金型作成が容易になり、金型の納期短縮が可能になる。
ランプピン接触部材を第2のハウジングの押え部で押えるため、第2のハウジングの閉塞時の第2のハウジングの挿入ガイドおよび位置決めとなる。また第2のハウジング側よりランプピン接触部材を押えるため、これと反対側の第1のハウジング内のスペースを大きくとることができ、そのためランプピン接触部材の可動範囲を大きくできかつランプピン接触部材の先端のガイドを大きくすることができ、挿入時の安定性および挿入しやすさを向上できるとともに、ハウジングの成形品としてのばらつきによるランプピンとランプピン接触部材との干渉等の不具合をなくし、ランプピン接触時の不完全接触を防止することができる。
【0008】
請求項2記載のランプソケットは、請求項1において、前記挟持部が前記ランプピンを2方向から挿入させるガイドを有するものである。
【0009】
請求項2記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、ランプピンの挿入が容易になり、挿入時の安定性がよい。
【0010】
請求項3記載のランプソケットは、請求項2において、前記ガイドの表面が曲面形状である。
【0011】
請求項3記載のランプソケットによれば、請求項2と同様な効果がある。
【0012】
請求項4記載のランプソケットは、請求項2において、前記ガイドが前記挟持部の折曲により形成されたものである。
【0013】
請求項4記載のランプソケットによれば、請求項2と同様な効果がある。
【0020】
請求項5記載のランプソケットは、請求項1において、前記第2のハウジングが内部に突出し背面が凹む凹部を有し、前記押え部の一部が前記ランプピン接触部材のランプピン挿入部を支持するものであり、前記凹部より前記ランプピン接触部材の側部に突出するものである。
【0021】
請求項5記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、押え部のハウジングからの突出長さが長くなっても押え部を凹部より突出させることにより実質的に短くできるので第2のハウジングの押え強度が増し、成形品としての第2のハウジングの強度が向上し、このため金型の強度を向上でき、成形品および金型が造りやすくなり、納期短縮が可能になる。また凹部により成形時のたおれや変形の防止に役立てることができる。さらに凹部がハウジングのほぼ中央部に設けられると自動機等による位置決めがし易く、位置精度がよい。
【0022】
請求項6記載のランプソケットは、請求項5において、前記凹部が貫通穴であり、前記第1のハウジングは前記凹部に嵌合する凸部を有するものである。
【0023】
請求項6記載のランプソケットによれば、請求項5と同様な効果のほか、第1のハウジングと第2のハウジングを位置決め嵌合でき固定することができる。
【0024】
請求項7記載のランプソケットは、請求項6において、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングの少なくとも一方が弾性を有する樹脂により形成され、前記凸部の前記凹部に嵌合する部分は前記凹部の穴径よりも大きく形成されているものである。
【0025】
請求項7記載のランプソケットによれば、請求項6と同様な効果のほか、凹部と凸部が弾性嵌合できるため、ハウジングの位置決め精度がよい。
【0026】
請求項8記載のランプソケットは、請求項7において、前記第1のハウジングが樹脂により形成され、前記凸部の先端は前記凹部に嵌合した状態で前記凹部より大きい径の抜止め用の塑性変形部が形成されるものである。
【0027】
請求項8記載のランプソケットによれば、請求項7と同様な効果のほか、塑性変形部が凹部内にあり外面に突出しないため、形状がすっきりする。また第2のハウジングの中心部で固定すると外れにくくなり、第2のハウジングに電線を貫通した場合に電線等の引抜き方向に力が働いたときにどの電線を引かれてもほぼ同一の固定強度が保たれる。
【0028】
請求項9記載のランプソケットは、請求項1において、前記第2のハウジングが誤挿入防止兼位置決め用の凸部を有するものである。
【0029】
請求項9記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、凸部により第2のハウジングの方向性を決められるので誤挿入を防止でき、また自動機により第2のハウジングの方向を決めるための位置決めになる。さらに凸部を第2のハウジングの成形時のゲート部(例えばトンネルゲート)用のピンに使えるため、成形時の作業性の向上となる。ランプピン接触部材への電線の挿入に方向性のあるランプソケット等の場合第2のハウジングに表示等を必要とするが、表示等をすると方向性のないものへの流用時の邪魔になり、第2のハウジングに表示したとき方向性を規制するものが必要であった。
【0030】
請求項10記載の照明器具は、請求項1から請求項9のいずれか一項記載のランプソケットを有するものである。
【0031】
請求項10記載の照明器具によれば、請求項1から請求項9のいずれか一項と同様な効果がある。
【0032】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1から図11により説明する。図1は、照明器具のランプソケットのランプピン接触部材を示す。このランプピン接触部材はランプ口金より突出したランプピンを挟持する挟持部1を備え、ランプピンを少なくとも2方向から挿入可能に挟持部1を構成している。すなわち、導電板を片2a〜2eからなる略S字形に折曲し、片2a、2cの側部より同じ方向に一対の挟持部1を延出している。挟持部1を有する片2a、2cによりランプピン挿入部を構成している。この挟持部1はランプピンを2方向から挿入させるガイド3a、3bを有する。ガイド3aは挟持部1の延出方向の先端部に形成し、ガイド3bはその端部に隣接する一側部に形成している。ガイド3a、3bの表面は一対のガイド3aの対向面間隔および一対のガイド3bの対向面間隔がそれぞれ外側ほど広くなるように曲面形状に成形されている。4はランプピン挿入部に隣接して設けられる速結端子8に関し、片2dの挟持部1と反対側に折曲された折曲片であり、電線挿入部4aを有し、かつ折曲片4の先端を折り返して電線挿入部4aに対向する鎖錠部5を設けている。6は位置決め片である。
【0033】
図2(a)は図1の正面図、同図(b)は平面図である。図(a)ではランプピン7がその先端方向をガイド3aに矢印のように挿入する状態を示し、図(b)ではランプピン7がその径方向をガイド3bに矢印のように挿入する状態を示している。
【0034】
図3は、このランプピン接触部材を収納したランプソケット10を天井埋込型の例えば角筒の筒状の器具本体11の内天部に取付けた状態であり、ランプ12を装着する前の状態を示している。ランプ12のランプ口金13のランプピン7をランプソケット10に向けて挿入し回転することにより装着される。ランプピン7は4本が正方形または長方形のコーナ部に配置されている。
【0035】
図4は、器具本体11を下面から見た状態を示し、ランプソケット10はランプ口金13を挿入する前面凹部14を有し、前面凹部14の底面の中央にランプピン7を挿入する円弧状の長孔のランプピン挿入穴15を形成し、ランプピン挿入穴15の裏側に上記した構造のランプピン接触部材16をそれぞれ配置している。
【0036】
図5は、ランプソケットの分解図を示し、ランプソケット10は4個のランプピン接触部材16と、ランプピン接触部材16を開口21より収納する収納部20を有する第1のハウジングであるソケット本体17と、ソケット本体17の収納部20の開口21を閉塞するとともにランプピン接触部材16を押える押え部22、23を有する第2のハウジングであるカバー18とで構成されている。
【0037】
ソケット本体17は樹脂製であり、前面の周縁に周壁24を形成して内側を前面凹部14となし、周壁24の一対向側部に固定ばね取付用の貫通穴部25を形成し、一方底部に開口21を形成し、その内部を収納部20としている。収納部20にはランプピン接触部材16を仕切って位置決めする仕切り部26を設けている。
【0038】
カバー18は樹脂製であり、開口21を塞ぐ板部30の所定位置に電線挿入穴27を形成し、その近傍に長孔状の電線解除穴28および表示部29を形成している。また板部30の中央に凹部33を形成し、板部30の内面にソケット本体17に取付けるための一対の係止爪31、押え部22、23、および凸部32を形成している。開口21より収納部20内にランプピン接触部材16を収納し、カバー18で開口21を閉じることにより組立られる。
【0039】
図6は、ランプソケットの前面を示している。34は器具本体11への取付孔である。35は周壁24の内面に形成されたL字形の溝であり、図3に示すランプ口金13の側面に設けた突起36を挿入させランプ口金13を回すことにより抜止め係止する。溝35の内端部は貫通穴25に連通し、貫通穴25に取付けた固定ばね37(図7)に突起36を弾性係止して、突起36が不用意に抜け出る方向に回らないようにしている。31aはカバー18の係止爪31が係止する係止孔である。図6は突起36が溝35に挿入された初期の状態であり、同時にランプピン7が電線挿入穴15に挿入されており、ランプピン7はランプピン接触部材16の挟持部1の側部のガイド3bに臨んでいるが、また接触していない。この挿入状態からランプ口金13を回すことによりランプピン7がガイド3bより挟持部1に挟まれる。
【0040】
図7は、ランプソケットの底面を示している。37は貫通穴25に取付けられた固定ばねである。電線挿入穴27の裏面側に速結端子8が位置し、その近傍の電線解除穴28に形成され、これに電線解除用治具を挿入して鎖錠部5を押し、電線を解除する。
【0041】
図8はそのカバー18を外した状態である。収納部20の仕切り部26は略十字形であり、これにそれぞれランプピン接触部材16が所定の向きに部分的に位置決めされて収納されている。ランプピン接触部材16の向きは片2a〜2cからなるコ字形の向く方向が円周方向に沿う向きであるが、一対ずつ相対向するように、その円周上にランプソケット接触部材16が配置されている。このためランプピン7を電線挿入穴15に挿入しランプ口金13を回すとランプピン7がガイド3bより挟持部1に挟まれて保持され、このときランプ口金13の突起36が固定ばね37に弾性係止する。
【0042】
図9は、カバー18の前面と裏面を示し、図10はカバー18の側面を示している。図5で説明した押え部22は電線挿入穴27と同軸上に筒状に形成され、その先端でランプピン接触部材の折曲片4を押圧する。また押え部23は中央部の仕切り部26で仕切られた空間のそれぞれに進入するよう垂下している。またカバー18は中心から偏位した位置に誤挿入防止兼位置決め用の凸部32を有し、カバー18がソケット本体10に2方向のいずれにも取付けられるようにソケット本体10に図8に示すように凸部32を収容するスペース40を形成している。電線解除穴28は長孔状で電線解除用治具を案内するように底部が傾斜している。
【0043】
図11は、ソケット本体10とカバー18の部分断面図である。押え部22で速結端子の折曲片4を押えて位置決め片6をソケット本体10の収納部20の内底面に押付け、またカバー18は内部に突出し背面が凹む凹部33を有し、押え部23がランプピン接触部材16の挟持部1等からなるランプピン挿入部を支持するように、凹部33の底部よりランプピン接触部材16の側部に突出し、板部30に直接設けた場合よりも実質的長さを短くし、その強度を大きくしている。42は押え部23の内側に進入し先端が凹部33の外底面に到達する凸部である。
【0044】
図12は上記構成のランプソケット10を壁付き照明器具に適用した例である。42は壁、43はその器具本体、44はグローブ、45はランプである。
【0045】
この実施の形態によれば、ランプピン接触部材16をランプピン7の挾み込み型にしたためランプピン7と2点接触となるのでランプピン7の接触が安定化できるとともに、1点接触と比べてランプピン接触部材の中途半端な取付けや振動等によりランプピン接触部材のばね力が不安定にならず、接触の信頼性が向上する。しかもランプピン7を2方向より挿入できるため、装着方向の異なるランプソケットに共用することができ、部品種数が削減できる。また同一構造のランプピン接触部材16を共用できるため、別のハウジングを用意するだけで別のランプソケットおよび照明器具を作ることができ、ランプピン接触部材収納部20が同じ形状にできるのでハウジングの一方を同一部品にすることができ、ハウジングの金型の作成時に共用化が可能となるので金型作成が容易になり、金型の納期短縮が可能になる。
【0046】
また挟持部1がランプピン7を2方向から挿入させるガイド3a、3bを有するため、ランプピン7の挿入が容易になり、挿入時の安定性がよい。
【0047】
ランプピン接触部材16をカバー18の押え部22、23で押えるため、カバー18の閉塞時のカバー18の挿入ガイドおよび位置決めとなる。またカバー18側よりランプピン接触部材16を押えるため、これと反対側のソケット本体17内のスペースを大きくとることができ、そのためランプピン接触部材16の可動範囲を大きくできかつランプピン接触部材16の先端のガイド3a、3bを大きくすることができ、挿入時の安定性および挿入しやすさを向上できるとともに、ハウジングの成形品としてのばらつきによるランプピン7とランプピン接触部材16との干渉等の不具合をなくし、ランプピン接触時の不完全接触を防止することができる。
【0048】
カバー18が内部に突出し背面が凹む凹部33を有し、押え部23がランプピン接触部材16のランプピン挿入部を支持するものであり、凹部33よりランプピン接触部材16の側部に突出するため、押え部23のハウジングからの突出長さが長くなっても押え部23を凹部33より突出させることにより実質的に短くできるのでカバー18の押え強度が増し、成形品としてのカバー18の強度が向上し、このため金型の強度を向上でき、成形品および金型が造りやすくなり、納期短縮が可能になる。また凹部33により成形時のたおれや変形の防止に役立てることができる。さらに凹部33がハウジングのほぼ中央部に設けられると自動機等による位置決めがし易く、位置精度がよい。
【0049】
カバー18が誤挿入防止兼位置決め用の凸部32を有するため、凸部32によりカバー18の方向性を決められるので誤挿入を防止でき、また自動機によりカバー18の方向を決めるための位置決めになる。さらに凸部32をカバー18の成形時のゲート部(例えばトンネルゲート)用のピンに使えるため、成形時の作業性の向上となる。ランプピン接触部材16への電線の挿入に方向性のあるランプソケット等の場合カバー18に表示等を必要とするが、表示等をすると方向性のないものへの流用時の邪魔になり、カバー18に表示したとき方向性を規制するものが必要であった。
【0050】
この発明の第2の実施の形態を図13に示す。これは、ランプピン接触部材16が図1と異なる点はガイドが挟持部の折曲により形成されている点である。すなわち、ランプピン接触部材のガイド3a、3bが成形ではなく、ガイド片46を一体に延出して所定の角度に傾斜するように折曲したものである。これによれば、第1のハウジングと第2のハウジングを位置決め嵌合でき固定することができる。その他は、図1等と同様である。
【0051】
この発明の第3の実施の形態を図14および図15により説明する。図14はカバー18の凹部33が貫通穴であり、ソケット本体17は凹部33に嵌合する凸部42を有するものである。その他は図7と同様である。
【0052】
図15(a)はソケット本体17およびカバー18の少なくとも一方が弾性を有する樹脂により形成され、凸部42の凹部33に嵌合する部分は凹部33の穴径よりも大きく形成している。凹部33と凸部42が弾性嵌合できるため、ハウジングの位置決め精度がよい。
【0053】
図15(b)は図15(a)の変形形態であり、ソケット本体17は樹脂により形成され、凸部42の先端は貫通穴の凹部33に嵌合した状態で凹部33より大きい径の抜止め用の塑性変形部49が機械的圧力または熱等により形成されるものである。塑性変形部49が凹部33内にあり外面に突出しないため、形状がすっきりする。またソケット本体17の中心部で固定すると周辺部で固定するよりも外れにくくなり、カバー18に電線を貫通した場合に電線等の引抜き方向に力が働いたときにどの電線を引かれてもほぼ同一の固定強度が保たれる。
【0054】
この発明の第4の実施の形態を図16から図20に示す。このランプソケットは、ランプピン7を差し込むだけで回転することなくランプピン接触部材16で挟持するタイプである。すなわち、第1の実施の形態と異なる点は、ランプピン挿入穴27が図17および図20(a)に示すように円弧状の長孔になってなく丸孔であること、ランプ口金13を収容する周壁24に代えてコーナ部にそれぞれ支柱状の支持部48を設けこと、側面にランプ保持ばね固定部52を設け、これにコ字形のランプ保持ばね50を挿着し、その先端の保持部53を支持部48の間に位置したことである。その他のランプピン接触部材16およびカバー18は第1の実施の形態と同じで共用でき、かつソケット本体17の収納部20内の構成もほぼ同じであるが、図18(b)に示すようにカバー18の取付け方向を2方向の片方のみに制限するため、図8に示す一対のスペース40の一方に、凸部32に干渉して凸部32の進入を妨げる干渉部60を設けている。61はカバー18の電線挿入穴15の近傍に設けた端子番号の表示部である。
【0055】
したがって、ランプ口金13を支持部48の内側に挿入するとランプ口金13が保持部53に保持されるとともにランプピン挿入穴15にランプピン7が挿入され、このとき、図2に示したようにガイド3aより直接挟持部1に挿入され挟持される。また干渉部60があるため、カバー18は凸部32がスペース40に収納できる方向のみに制限され、このため端子番号の表示部61は常に同じ方向を向くこととなる。
【0056】
この発明の第5の実施の形態を図21および図22に示す。これは、器具本体11に略逆U字形のソケット台51を取付け、これにランプソケット10を軸支している。ソケット台51は両側板66の一端側に設けた軸部67の近傍にストッパ68を設け、他端側に乗り越え突起69を設け、かつ両側板66の下縁に切欠部65を形成している。ランプソケット10は裏面側側部に軸受け部70を有し、前面側の側部に乗り越え突起69を一対の両側板66が弾性的に拡開することによって弾性的に乗り越える突部71を設け、ストッパ68には裏面側端部が当たるようにしている。このとき、ストッパ68に係止した状態が図21に示すようにランプ12を着脱するための傾斜姿勢となり、乗り越え突起69が突部71を乗り越えることにより一点鎖線で示すように器具本体11の天部に平行な水平姿勢に位置決め係止することとなる。
【0057】
ランプソケット10の構造は第4の実施の形態と同様であるが、ランプ保持ばね50はない。すなわち、ランプ口金13の突起36がランプソケット10の支持部48の間より外部に突出し、図21のようにランプ12を装着してランプソケット10を回動すると突起36が切欠部65に進入してランプ12が抜止めされる。73はソケット台51を器具本体11に取付ける取付部である。
【0058】
その他は、第4の実施の形態と同様であり、ランプピン接触部材16、カバー18は共用し、ソケット本体17の収納部20の形状もほぼ同じにしている。
【0059】
この発明の第6の実施の形態を図23に示す。これは、第5の実施の形態において、ソケット台51の両側板66間のストッパ位置にばね受け76を架橋し、ばね受け76とランプソケット10との間に例えばコイルばねを用いたばね75を圧縮介在しランプソケット10を水平姿勢に向けて付勢している。また軸受け70を軸67に対して径方向に移動可能にランプ差し込み方向に長い長溝状に形成し、乗り越え突起69はソケット台51の両側板66の弾性を利用して後退するのではなく、ばね75を圧縮してランプソケット10を後退することにより乗り越えるようにしている。その他は、第5の実施の形態と同様であり、ランプピン接触部材16、カバー18は共用し、ソケット本体17の収納部20の形状もほぼ同じにしている。
【0060】
なお、誤挿入防止兼位置決め用の凸部32はカバー18の板部30の非対称の位置に2以上設けてもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1記載のランプソケットによれば、挾み込み型にしたためランプピンと2点接触となるのでランプピンの接触が安定化できるとともに、1点接触と比べてランプピン接触部材の中途半端な取付けや振動等によりランプピン接触部材のばね力が不安定にならず、接触の信頼性が向上する。しかもランプピンを2方向より挿入できるため、装着方向の異なるランプソケットに共用することができ、部品種数が削減できる。また同一構造のランプピン接触部材を共用できるため、別のハウジングを用意するだけで別のランプソケットおよび照明器具を作ることができ、ランプピン接触部材収納部が同じ形状にできるのでハウジングの一方を同一部品にすることができ、ハウジングの金型の作成時に共用化が可能となるので金型作成が容易になり、金型の納期短縮が可能になる。
ランプピン接触部材を第2のハウジングの押え部で押えるため、第2のハウジングの閉塞時の第2のハウジングの挿入ガイドおよび位置決めとなる。また第2のハウジング側よりランプピン接触部材を押えるため、これと反対側の第1のハウジング内のスペースを大きくとることができ、そのためランプピン接触部材の可動範囲を大きくできかつランプピン接触部材の先端のガイドを大きくすることができ、挿入時の安定性および挿入しやすさを向上できるとともに、ハウジングの成形品としてのばらつきによるランプピンとランプピン接触部材との干渉等の不具合をなくし、ランプピン接触時の不完全接触を防止することができる。
【0062】
請求項2記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、ランプピンの挿入が容易になり、挿入時の安定性がよい。
【0063】
請求項3記載のランプソケットによれば、請求項2と同様な効果がある。
【0064】
請求項4記載のランプソケットによれば、請求項2と同様な効果がある。
【0068】
請求項5記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、押え部のハウジングからの突出長さが長くなっても押え部を凹部より突出させることにより実質的に短くできるので第2のハウジングの押え強度が増し、成形品としての第2のハウジングの強度が向上し、このため金型の強度を向上でき、成形品および金型が造りやすくなり、納期短縮が可能になる。また凹部により成形時のたおれや変形の防止に役立てることができる。さらに凹部がハウジングのほぼ中央部に設けられると自動機等による位置決めがし易く、位置精度がよい。
【0069】
請求項6記載のランプソケットによれば、請求項5と同様な効果のほか、第1のハウジングと第2のハウジングを位置決め嵌合でき固定することができる。
【0070】
請求項7記載のランプソケットによれば、請求項6と同様な効果のほか、凹部と凸部が弾性嵌合できるため、ハウジングの位置決め精度がよい。
【0071】
請求項8記載のランプソケットによれば、請求項7と同様な効果のほか、塑性変形部が凹部内にあり外面に突出しないため、形状がすっきりする。また第2のハウジングの中心部で固定すると外れにくくなり、第2のハウジングに電線を貫通した場合に電線等の引抜き方向に力が働いたときにどの電線を引かれてもほぼ同一の固定強度が保たれる。
【0072】
請求項9記載のランプソケットによれば、請求項1と同様な効果のほか、凸部により第2のハウジングの方向性を決められるので誤挿入を防止でき、また自動機により第2のハウジングの方向を決めるための位置決めになる。さらに凸部を第2のハウジングの成形時のゲート部(例えばトンネルゲート)用のピンに使えるため、成形時の作業性の向上となる。ランプピン接触部材への電線の挿入に方向性のあるランプソケット等の場合第2のハウジングに表示等を必要とするが、表示等をすると方向性のないものへの流用時の邪魔になり、第2のハウジングに表示したとき方向性を規制するものが必要であった。
【0073】
請求項10記載の照明器具によれば、請求項1から請求項9のいずれか一項と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のランプピン接触部材の斜視図である。
【図2】(a)はランプピン接触部材の正面図、(b)はその平面図である。
【図3】照明器具の一部破断側面図である。
【図4】その底面図である。
【図5】ランプソケットの分解斜視図である。
【図6】ランプソケットを前面から見た平面図である。
【図7】その底面図である。
【図8】そのカバーを外した状態の底面図である。
【図9】(a)はカバーの表面図、(b)は裏面図である。
【図10】カバーの側面図である。
【図11】ランプソケットの部分断面図である。
【図12】壁付け照明器具の斜視図である。
【図13】第2の実施の形態のランプピン接触部材の斜視図である。
【図14】第3の実施の形態のランプソケットのカバーを外した底面図である。
【図15】(a)はその部分断面図、(b)はその変形形態の部分断面図である。
【図16】第4の実施の形態のランプソケットの分解斜視図である。
【図17】ランプソケットの斜視図である。
【図18】(a)はランプソケットの平面図、(b)はランプピン接触部材を収納する前の底面図である。
【図19】(a)はランプソケットの正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図である。
【図20】(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図21】第5の実施の形態の照明器具の断面図である。
【図22】ランプソケットの分解斜視図である。
【図23】第6の実施の形態のランプソケットの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 挟持部
3a ガイド
3b ガイド
7 ランプピン
13 ランプ口金
15 ランプピン挿入穴
16 ランプピン接触部材
17 第1のハウジングのソケット本体
18 第2のハウジングのカバー
20 収納部
21 開口
22 押え部
23 押え部
32 凸部
33 凹部
42 凸部
49 塑性変形部
Claims (10)
- ランプ口金より突出したランプピンを少なくとも2方向から挿入可能に挟持する挟持部を有するランプピン接触部材と、このランプピン接触部材を底部の開口より収納する収納部を内部に有して前記ランプピンを前面側から前記ランプピン接触部材に挿入可能な第1のハウジングと、この第1のハウジングの前記収納部の前記開口を閉塞するとともに前記ランプピン接触部材の収納方向に直角な方向に押える押え部を有する第2のハウジングとを備えたランプソケット。
- 前記挟持部は前記ランプピンを2方向から挿入させるガイドを有する請求項1記載のランプソケット。
- 前記ガイドの表面は曲面形状である請求項2記載のランプソケント。
- 前記ガイドは前記挟持部の折曲により形成された請求項2記載のランプソケット。
- 前記第2のハウジングは内部に突出し背面が凹む凹部を有し、前記押え部の一部が前記ランプピン接触部材のランプピン挿入部を支持するものであり、前記凹部より前記ランプピン接触部材の側部に突出する請求項1記載のランプソケット。
- 前記凹部は貫通穴であり、前記第1のハウジングは前記凹部に嵌合する凸部を有する請求項5記載のランプソケット。
- 前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングの少なくとも一方は弾性を有する樹脂により形成され、前記凸部の前記凹部に嵌合する部分は前記凹部の穴径よりも大きく形成されている請求項6記載のランプソケット。
- 前記第1のハウジングは樹脂により形成され、前記凸部の先端は前記凹部に嵌合した状態で前記凹部より大きい径の抜止め用の塑性変形部が形成される請求項7記載のランプソケット。
- 前記第2のハウジングは誤挿入防止兼位置決め用の凸部を有する請求項1記載のランプソケット。
- 請求項1から請求項9のいずれか一項記載のランプソケットを有する照明器具。
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