JP3753469B2 - 折畳み式作業台 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者の手が届きにくい比較的高所、例えば室内の壁上部や天井付近に対する軽作業を行う場合に、作業者の踏台として便利に使用できる折畳み式の作業台に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
室内の壁上部や天井付近に、例えば水洗トイレ用の水タンクや配管、電気配線、照明器具、エアコン、メーター類等を取付けたり、壁塗りや塗装を行う場合等、人の手が届きにくい比較的高所の軽作業に用いる作業台として、従来より折畳み式の脚立が汎用されている。また、近年においては、折畳み及び伸縮可能な脚体に作業者の足場となるステージが設けられ、使用時には脚体を拡開して直立させると共に、不使用時には折畳み形態にできるようにした作業台も提案されている(特開平3−13662号公報)。
【0003】
しかしながら、脚立はステップが狭い上に立設安定性も悪いため、作業者がその上に載って作業する場合に体勢を変えにくく、作業できる範囲が限られると共に作業自体も行いにくいという問題があった。一方、前記提案の作業台では、ステージ部を広くとれるために脚立よりも作業範囲が広くなり、且つコンパクトな折畳み状態になることから、持ち運び便利で搬送や収納の際に嵩張らず場所をとらないという利点はあるが、作業部位の高さの違いや作業者の背丈の違い等に対応できないという難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の状況に鑑み、不使用時にコンパクトな折畳み形態となし得る折畳み式作業台として、作業者が乗るステージ部を広くとれ、しかも必要に応じてステージ部を高低2段に設定でき、また構造的に簡素なものを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の請求項1に係る折畳み式作業台は、上記目的を達成するために、左右の両側枠1,1の中間高さ位置にステージ板2の両側縁20,20がそれぞれ上下回動自在に枢着され、使用形態で垂直配置した両側枠1,1と水平配置したステージ板2とを連結固定するロック機構3を備え、前記ステージ板2の踏み板部が、ステージ板本体2aに一体化した固定踏み板21,22と、ステージ板本体2aから離脱可能な分離型踏み板23とに分割構成され、両側枠1,1の頂部がそれぞれ、前記ステージ板本体2aから離脱した分離型踏み板23の左右の側縁部23a,23aを支承する水平受け部10aをなすと共に、該水平受け部10a上に載置された分離型踏み板23を水平移動不能に保持する係止部を有し、且つ分離型踏み板23をステージ板本体2aに繋ぎ止める繋ぎ止め具6を備える構成を採用したものである。
【0006】
このような作業台によれば、通常の使用形態ではステージ板2の固定踏み板21,22と分離型踏み板23とによって作業者が乗るステージ部を広くとれ、しかも作業部位がステージ板2上に乗った作業者の手に届きにくい高さ、あるいは作業し難い高さである場合でも、分離型踏み板23をステージ板本体2aから外して両側枠1,1の頂部間にわたすことにより、ステージ板本体2aよりも高位のステージ部を設定して支承なく作業できる。しかして、この高位のステージ部は、作業者が固定踏み板21,22に乗ったままで分離型踏み板23を外して設定でき、また分離型踏み板23を係止部によって両側枠1,1に水平移動不能に保持されるので、その高位のステージ部上でも作業者が乗っても外れたり位置ずれを生じる懸念がない。また、この作業台は、左右の両側枠1,1に対してステージ板2が両側縁20,20で上下回動自在に枢着されているから、不使用時にはロック機構を解除して両側枠1,1とステージ板2とを重ね合わせることにより、コンパクトな折畳み形態とできる。
また、本願発明によれば、分離型踏み板23をステージ板本体2aに繋ぎ止める繋ぎ止め具6を備えるため、該分離型踏み板23を紛失したり運搬の際に取り残したりする懸念がない。
【0007】
請求項2の発明では、上記請求項1の折畳み式作業台において、前記係止部が、前記水平受け部10aと分離型踏み板23の側縁部23aとの一方に突設された係止ピン4と、他方に穿設されて該係止ピン4に係合する係止孔5とで構成されるから、該係止部が極めて簡素な構造で確実な係合状態を確保でき、高位のステージ部の安定性がより良好となると共に、該係止部を容易に且つ安価に形成できることになる。
【0008】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の折畳み式作業台において、分離型踏み板23をステージ板本体2a上で左右方向移動不能に保持する係合部14を有する構成を採用しているから、分離型踏み板23を固定踏み板21,22と共に低位のステージ部として用いる場合でも、該分離型踏み板23が左右方向に滑り動いたりステージ板本体2aから外れたりすることがない。
【0010】
請求項の発明では、上記請求項1〜の折畳み式作業台において、両側枠1,1のそれぞれ前後両側に枢支部材7,7が内向きに突設され、これら枢支部材7…を介して各側枠1とステージ板2の各側縁20とが各側枠1のフレーム10よりも内側で枢着されると共に、分離型踏み板23の左右の側縁部23a,23aがステージ板本体2aの左右側端よりも外側へ張出した構成であるから、折畳み形態で両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔を確保でき、もって両側枠1,1とステージ板2とが互いに平行に重ね合わさった折畳み形態になり、且つステージ板本体2aの左右幅が両側枠1,1の左右幅よりも小さいにも関わらず、分離型踏み板23を両側枠1,1の頂部間にかけわたすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例に係る折畳み式作業台について、図面を参照しながら説明する。この折畳み式作業台は、図1〜図6に示す使用形態と図7に示す折畳み形態とに転換できるものであり、左右の側枠1,1と、これら両側枠1,1間に中間よりもやや上位に架設されたステージ板2と、該ステージ板2の前縁に枢着された固定用枠30と、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆8とから構成されている。なお、両側枠1,1、ステージ板2、固定用枠30、補強杆8はいずれもアルミ製である。
【0012】
両側枠1,1はそれぞれ、角パイプの曲げ加工によって水平受け部10a及び前後の垂直脚杆部10b,10cよりなる下向き開放コ字形に形成された主フレーム10と、その両垂直脚杆部10b,10cの下部に作業台内側へ突設された取付け部材9,9を介して、当該脚杆部10b,10c間に架設された角パイプ製の補強フレーム11とからなる略矩形枠状をなす。そして、主フレーム10は、水平受け部10aに係止ピン4が上向きに突設されると共に、両垂直脚杆部10b,10cに軸受としての枢支部材7が作業台内側へ突設され、且つ前部の垂直脚杆部10bにおけるステージ板2との枢着部よりも下方位置にロック装置31が設けてある。また補強杆8は、その両端が補強フレーム11,11の前端部に上下回動自在に枢着連結されている。なお、ステージ板2と補強杆8とは同じ左右幅を有するが、この左右幅よりも両者2,8の上下方向の間隔が大きくなるように設定してある。
【0013】
ステージ板2は、各側枠1の枢支部材7,7に両端を上下回動自在に枢着連結した左右一対の丸パイプ製側杆部20,20と、両側杆部20,20に両端を固着した前後の帯板状の固定踏み板21,22と、両固定踏み板21,22間に位置して両端部を側杆部20,20上に載置した分離型踏み板23と、両側杆部20,20の前端部に両端を固着した固定用枠取付け杆24とからなり、分離型踏み板23以外は一体のステージ板本体2aを構成している。そして、固定用枠取付け杆24は両端部が断面四角で中央部が断面円形のパイプよりなり、その中央部に枢着した側面視L字形のブラケット12を介して、角パイプよりなるコ字形の固定用枠30がその中央部においてステージ板2に上下回動自在に保持されている。また各側杆部20には下端に係止爪13aを有する板ばね材よりなる弾性係止片13が垂設されており、両弾性係止片13,13によって、固定用枠30は図5の仮想線及び図8に示すようにステージ板2の下面側に重合した状態で係止されるようになっている。
【0014】
ステージ板2の分離型踏み板23は、左右両側縁23a,23aが両側杆部20,20を越えて外側へ張出する長さ(左右幅)に設定され、各側縁部23aの中央に側枠1の係止ピン4と嵌合し得る係止孔5が穿設されると共に、下面左右両側には、各側縁部23aよりも内側で斜め下向きに突出した条片部23bとこれよりも更に内側の垂直側壁23cとの間で、側杆部20に上から係嵌する係合部14を構成している。また該分離型踏み板23は下面側で繋ぎ止め具6を介してステージ板本体2aに繋ぎ止められている。この繋ぎ止め具6は、太い針金を中央部で2段に曲げて折り返し状として且つ両端を外側へL字状に曲げたものからなり、分離型踏み板23の下面右寄り位置に固着した縦断面略U字形の保持部材25の左右方向の長孔25a,25aに、折り返し状の一端側6aを挿通すると共に、前後の固定踏み板21,22の下面に固着した軸支部材26,26に、L字状に曲げた一対の他端側6b,6bを挿嵌することにより、該分離型踏み板23をステージ板本体2aに繋ぎ止めている。
【0015】
各側枠1のロック装置31は、図9及び図10に詳細に示すように、前部垂直脚杆部10bの内向き面(作業台の左右方向中央に臨む面)側に上下でリベット止めした角筒状のケース16内に、棒軸状のロックピン17が上部及び中間部のガイド壁16a,16bに上下部を挿通させて上下移動及び周方向回転自在に垂直配置され、このロックピン17に側方突出状に固着されたレバー19と上部ガイド壁16aとの間にコイルスプリング18が装填されると共に、該ケース16の中間高さに内向き面から前側面にわたって形成されたレバー用開口部32から前記レバー19が外方へ突出され、またケース16の下部に内向き面から後側面にわたるロック用開口部33が形成されてなる。
【0016】
前記レバー用開口部32は、その下縁の段部34により、内向き面側の後方半部が上下幅の小さい待機部32a、これより前方側が上下幅の大きい上下操作部32bとなっている。しかして、レバー19は、待機部9aにおいて内向きに突出すると共に、上下操作部9bにおいて前方へ突出するが、その内向き突出状態ではロックピン17がコイルスプリング18の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持される一方、前方突出状態では該ロックピン17がコイルスプリング18の付勢を受けて下降したロック位置に来ると共に、このロック位置において下降したロックピン17の下端部がロック用開口部33の内側に突出して、且つ該開口部33よりやや低位の下部ガイド壁16cの透孔35に突入するように設定されている。また、レバー19の内向き突出状態では、当該レバー19が回動する固定用枠30の各側片30aと干渉するように位置設定されている。
【0017】
固定用枠30の両側片30a,30aにはそれぞれ、互いに対向する側とは反対の外向き面に略コ字形の係止具36が固着され、該係止具36の外向き突出した係合凸部36aに上下方向に透通する嵌入孔37が形成されている。この係合凸部36aは、該固定用枠30が垂下姿勢にあるとき、側枠1のロック用開口部33に嵌合すると共に、該嵌合状態においてロックピン17が嵌入孔37に挿嵌し得るように設定されている。なお、ロック用開口部33の前縁部33aは、係合凸部35aとの当接によって該固定用枠30の垂下姿勢よりも前方への回動を阻止するストッパーとして機能する。しかして、前記のロック装置31と固定用枠30とでロック機構3を構成している。
【0018】
一方、ステージ板2の後部の固定踏み板22の後側縁には、図7に示すように折畳み形態において左右両側枠1,1を一体に係止固定するための折畳み固定具40が設けてある。この折畳み固定具40は、図4に示すように、ボルト状の基部41の先端に、一対のコ字形の係止部42a,42aを有する押さえ金具42が中央部でナット43を介してねじ止め一体化されたものであり、固定踏み板22の中空縁枠部22aとその外側に固着した箱状の受け金具27とに基部41を遊嵌状態に貫通して、該基部41の末端のボルト頭部41aと中空縁枠部22aとの間にコイルスプリング44を介在させることにより、そのばね力によって引き込み方向に付勢された状態で固定踏み板22に保持されている。
【0019】
上記構成の折畳み式作業台は、図7に示す折畳み形態において、ステージ板2の両側に、両側枠1,1が両水平受け部10a,10aを同じ側にして重ね合わされ、この状態で折畳み固定具40の係止部42a,42aが両側枠1,1の後部の垂直脚杆部10c,10cに外嵌合している。なお、固定用枠30はステージ板2の下面側に重合した状態で弾性係止片13,13を介して係止されている。
【0020】
この場合、ステージ板2の両側縁が両側枠1,1に内向きに突設された枢支部材7…を介して各側枠1のフレーム10よりも内側で枢着されているから、両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔が確保され、もってステージ板2が斜めにならずに両側枠1,1と平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈する。なお、両側枠1,1の前端下部に連結した補強杆8は、フレーム10よりも内側で枢着され、且つその左右幅よりも使用形態におけるステージ板2との上下間隔が大きいため、折畳み形態ではステージ板2と重ならずに直線的に配置している。しかして、折畳み固定具40によって両側枠1,1とステージ板2とは開離不能に固定されているから、これらが運搬や保管中に不用意に拡開する懸念はないと共に、分離型踏み板23は一方の側枠1の水平受け部10aにて上から押さえられた状態になるため、該分離型踏み板23がステージ板本体2aから外れることもない。
【0021】
この折畳み式作業台を上記の折畳み形態から使用形態に転換するには、まず図4の仮想線に示すように、折畳み固定具40をコイルスプリング44の付勢に抗して外側へ引っ張り出し、係止部42a,42bが両側枠1,1の垂直脚杆部10c,10cから外れた状態で90度旋回させ、もって両側枠1,1とステージ板2とを拡開可能とする。次に、両側枠1,1とステージ板2を拡開して、図8に示すように、両側枠1,1が垂直になる状態で所要位置に置くと共に、左右のレバー19,19を内向き突出状態にセットした後、ステージ板2の下面に重合している固定用枠30を手前へ引いて限界まで前方回動させればよい。
【0022】
すなわち、図9及び図10に示すように、レバー19が内向き突出状態にあるときには、ロックピン17はコイルスプリング18の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持され、ロック用開口部33から退避している。しかるに、固定用枠30を手前へ引いて限界位置まで回動させると、これが垂下姿勢になる直前に内向き突出しているレバー19に当たるため、該レバー19が90度旋回して前方突出状態になると同時に段部34から外れて上下操作部32bに移行するため、コイルスプリング18の蓄力によりロックピン17がレバー19と一体に下降し、下端がロック用開口部33の内側へ突出するが、この時には固定用枠30の係合凸部37aがロック用開口部33に嵌入して前縁部33aに当接しているため、その嵌入孔37にロックピン17の下端が挿嵌し、もって固定用枠30と両側枠1,1が連結固定され、図2の使用形態で作業台全体が強固に一体化することになる。
【0023】
しかして、この図2の使用形態では、ステージ板2の分離型踏み板23は、左右の係合部14,14がステージ板2の側杆部20に係嵌していることにより、ステージ板本体2a上で左右方向移動不能に保持され、且つ両側の固定踏み板21,22に挟まれて前後方向にも移動不能になっている。従って、この分離型踏み板23上に作業者が乗っても、該分離型踏み板23が左右方向に滑り動いたり、がた付いたり、ステージ板本体2aから外れたりすることがなく、作業者の足元が安定し、所要の高所作業を安全に行うことができる。
【0024】
一方、作業部位がステージ板2上に乗った作業者の手に届きにくい高さ、あるいは作業し難い高さである場合は、分離型踏み板23をステージ板本体2aから外して両側枠1,1の頂部間にわたすことにより、図1に示すようにステージ板本体2aよりも高位のステージ部を設定して支承なく作業できると共に、高低2段のステージ部を作業部位の高さ変化に応じて使い分けて作業能率を高めることができる。
【0025】
このとき、分離型踏み板23は係止ピン4と係止孔5との嵌合により、両側枠1,1に水平移動不能に保持されるので、その上に作業者が乗っても外れたり位置ずれを生じる懸念はなく、高位のステージ部上でも低位のステージ部同様に足元が安定するから、安全に作業を行える。また、分離型踏み板23のステージ板本体2aに対する着脱操作ならびに両側枠1,1の頂部に対する着脱操作は、作業者が固定踏み板21又は22に乗ったままで行えるため、例えば作業中に作業部位の高さが変わる場合等で高位のステージ部を設定又は解消する必要があるとき、その都度に作業台から降りて操作する必要がなく、乗り降りの労力を省けると共に能率低下を回避できる。
【0026】
しかして、使用形態から折畳み形態へ転換するには、左右の係止具36,36における前方突出状態の左右のレバー19,19を同時に上方へ持ち上げて両ロックピン17,17を係合凸部36aの嵌入孔37から離脱させ、もって固定用枠30と両側枠1,1との連結を解除した状態で固定用枠30を後方へ回動させて弾性係止片13,13に係止させ、次いで両側枠1,1とステージ板2を重ね合わせ、折畳み固定具40によって両側枠1,1とステージ板2とを一体に固定すればよい。なお、分離型踏み板23は、繋ぎ止め具6にてステージ板本体2aと繋がっているため、紛失したり運搬の際に取り残したりする懸念はない。
【0027】
なお、この実施例の作業台では、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆8が前端側のみに設けてあり、ステージ板2の下方空間が後方側に対して完全に開放していることから、作業位置の床面や地面に、ステージ板2の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物、例えば洋式トイレ内における水タンクに一体化した洋式便器等があっても、該障害物を跨ぐように作業台を設置して支障なく高所作業を行える。また、左右両側枠1,1にロック装置31が設けられているから、使用形態において、偶然に一方のレバー19に物や他の作業者の身体が当たる等で、片側でロックが一時的に外れても反対側ではロック状態を維持し、作業台は使用形態で安定に保たれることになる。
【0028】
本発明の折畳み式作業台は、上記実施例の構造に制約されるものではなく、側枠1及びステージ板2の形状や構造及び相互の枢着構造、ロック機構3のロック方式とロック位置、折畳み固定具40の形状及び取付け位置等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。例えば、実施例では固定踏み板21,22の間に分離型踏み板23が配置しているが、踏み板部の前後の一方側を固定踏み板として他方側を分離型踏み板とする2分割構成としてもよい。また該分離型踏み板23を側枠1の水平受け部10a上で水平移動不能に保持する係止部は、例示とは逆に係止ピン4を分離型踏み板23側に設けたり、係止ピン4と係止孔5の組合せ以外の凹凸係合構造としたり、水平受け部10aに分離型踏み板23の側縁部23aに対応する凹陥部を設けたりして構成することが可能である。同様に分離型踏み板23をステージ板本体2a上で左右方向移動不能に保持する係合部としても、ピン係合や他の凹凸係合構造等、種々構成可能である。また繋ぎ止め具6にはチェーンやワイヤー等の索体も利用できる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、折畳み式作業台として、不使用時の持ち運びや搬送、保管に際して嵩張らないコンパクトな折畳み形態にできると共に、通常の使用形態ではステージ板のステージ部を広くとれ、しかも作業部位がステージ板上に乗った作業者の手に届きにくい高さ、あるいは作業し難い高さである場合は、ステージ板の一部を構成する分離型踏み板にてステージ板本体よりも高位のステージ部を設定して支承なく作業できると共に、高低2段のステージ部を作業部位の高さ変化に応じて使い分けて作業能率を高めることができ、また高位のステージ部とした分離型踏み板が両側枠に水平移動不能に保持されるので、その上に作業者が乗っても外れたり位置ずれを生じる懸念はなく、作業者の足元が安定して安全に作業を行える上、分離型踏み板のステージ板本体ならびに両側枠の頂部に対する着脱操作を作業者が低位のステージの固定踏み板に乗ったままで行え、その操作の都度に作業台から降りる必要がないから、乗り降りの労力を省けると共に能率低下を回避でき、且つ構造的に簡素なものが提供される。
また、本願発明によれば、分離型踏み板が繋ぎ止め具を介してステージ板本体に繋ぎ止められているため、該分離型踏み板を紛失したり運搬の際に取り残したりする懸念のないものが提供される。
【0030】
請求項2の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、分離型踏み板を側枠の水平受け部上で水平移動不能に保持させる係止部が極めて簡素な構造である上、確実な係合状態を確保でき、高位のステージ部の安定性がより良好となると共に、該係止部を容易に且つ安価に形成できるものが提供される。
【0031】
請求項3の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、分離型踏み板が固定踏み板と共に低位のステージ部を構成する場合でも、該分離型踏み板が左右方向に滑り動いたりステージ板本体から外れたりすることがなく、作業者の足元が安定し、所要の高所作業を安全に行えるものが提供される。
【0033】
請求項の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、両側枠のそれぞれ前後両側に内向きに突設された枢支部材を介して、各側枠とステージ板の各側縁とが各側枠のフレームよりも内側で枢着されているから、折畳み形態において両側枠とステージ板とが互いに平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈すると共に、ステージ板本体の左右幅が両側枠の左右幅よりも小さいにも関わらず、分離型踏み板を両側枠の頂部間に支障なくかけわたせるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る折畳み式作業台の踏み板部を高低2ステージとした使用形態の斜視図。
【図2】 同作業台の踏み板部を1ステージとした使用形態の斜視図。
【図3】 同作業台の踏み板部を1ステージとした使用形態の正面図。
【図4】 図3のA−A線の断面矢視図。
【図5】 図3のB−B線の断面矢視図。
【図6】 図5のC−C線の断面矢視図。
【図7】 同作業台の折畳み形態における斜視図。
【図8】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結前の斜視図。
【図9】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結動作を示す要部の拡大斜視図。
【図10】 同作業台における側枠の係止部近傍の縦断側面図。
【符号の説明】
1 側枠
2 ステージ板
2a ステージ板本体
3 ロック機構
4 係止ピン(係止部)
5 係止孔(係止部)
6 繋ぎ止め具
7 枢支部材
10 主フレーム(フレーム)
10a 水平受け部
14 係合部
20 側杆部
21 固定踏み板
22 固定踏み板
23 分離型踏み板
23a 側縁部
30 固定用枠(ロック機構)
31 ロック装置(ロック機構)

Claims (4)

  1. 左右の両側枠の中間高さ位置にステージ板の両側縁がそれぞれ上下回動自在に枢着され、使用形態で垂直配置した両側枠と水平配置したステージ板とを連結固定するロック機構を備え、
    前記ステージ板の踏み板部が、ステージ板本体に一体化した固定踏み板と、ステージ板本体から離脱可能な分離型踏み板とに分割構成され、
    両側枠の頂部がそれぞれ、前記ステージ板本体から離脱した分離型踏み板の左右の側縁部を支承する水平受け部をなすと共に、該水平受け部上に載置された分離型踏み板を水平移動不能に保持する係止部を有し、且つ分離型踏み板をステージ板本体に繋ぎ止める繋ぎ止め具を備えてなる折畳み式作業台。
  2. 前記係止部が、前記水平受け部と分離型踏み板の側縁部との一方に突設された係止ピンと、他方に穿設されて該係止ピンに係合する係止孔とで構成されてなる請求項1記載の折畳み式作業台。
  3. 分離型踏み板をステージ板本体上で左右方向移動不能に保持する係合部を有してなる請求項1又は2に記載の折畳み式作業台。
  4. 両側枠のそれぞれ前後両側に枢支部材が内向きに突設され、これら枢支部材を介して各側枠とステージ板の各側縁とが各側枠のフレームよりも内側で枢着されると共に、分離型踏み板の左右の側縁部がステージ板本体の左右側端よりも外側へ張出してなる請求項1〜3のいずれかに記載の折畳み式作業台。
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