JP3850070B2 - 折畳み式作業台 - Google Patents
折畳み式作業台 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3850070B2 JP3850070B2 JP13634696A JP13634696A JP3850070B2 JP 3850070 B2 JP3850070 B2 JP 3850070B2 JP 13634696 A JP13634696 A JP 13634696A JP 13634696 A JP13634696 A JP 13634696A JP 3850070 B2 JP3850070 B2 JP 3850070B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locking
- lever
- frame
- side frames
- stage plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ladders (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者の手が届きにくい比較的高所、例えば室内の壁上部や天井付近に対する軽作業を行う場合に、作業者の踏台として便利に使用できる折畳み式の作業台に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
室内の壁上部や天井付近に、例えば水洗トイレ用の水タンクや配管、電気配線、照明器具、エアコン、メーター類等を取付けたり、壁塗りや塗装を行う場合等、人の手が届きにくい比較的高所の軽作業に用いる作業台として、従来より折畳み式の脚立が汎用されている。また、近年においては、折畳み及び伸縮可能な脚体に作業者の足場となるステージが設けられ、使用時には脚体を拡開して直立させると共に、不使用時には折畳み形態にできるようにした作業台も提案されている(特開平3−13662号公報)。
【0003】
しかしながら、脚立はステップが狭い上に立設安定性も悪いため、作業者がその上に載って作業する場合に体勢を変えにくく、作業できる範囲が限られると共に作業自体も行いにくいという問題があった。一方、前記提案の作業台では、ステージ部を広くとれるために脚立よりも作業範囲が広くなり、且つコンパクトな折畳み状態になることから、持ち運び便利で搬送や収納の際に嵩張らず場所をとらないという利点がある反面、コンパクト化を追求するあまりに使用時の脚体の固定強度が不充分となり、しかも脚体の伸縮部でがた付きを生じ易いため、却って不安定さが増すという致命的な欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の状況に鑑み、作業者が乗るステージ部を広くとれ、不使用時にコンパクトな折畳み形態となし得る作業台として、使用形態での固定強度が大きく且つがた付きがなく安定性に優れる上、折畳み形態から使用形態への転換操作を容易に且つ確実に行え、また構造的に簡素なものを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の請求項1に係る折畳み式作業台は、上記目的を達成するために、左右の側枠1,1と、これら両側枠1,1に両側縁がそれぞれ上下回動自在に枢着されたステージ板2と、該ステージ板2の前端部に上下回動自在に枢着された固定用枠3とから構成され、前記固定用枠3は、その上下回動によって前記ステージ板2の下面側に重なる折り重ね姿勢と垂下姿勢とに転換可能であり、且つ垂下姿勢において起立状態の前記両側枠1,1に設けられた係止部4,4に係嵌する係合凸部5を有し、前記側枠1,1の少なくとも一方の係止部4には、側方突出するレバー6を備えて前記固定用枠3の係合凸部5に対して上下変位により係脱するロック部材7と、該ロック部材7をロック方向に付勢するばね部材8と、該ロック部材7のレバー6を前記固定用枠3に干渉する内向き突出状態から前方突出状態へ旋回可能に配置させるレバーガイド部9とが設けられ、前記レバーガイド部9は、内向き突出状態の前記レバー6を前記ばね部材8の付勢に抗して前記ロック部材7の非ロック位置で保持すると共に、前方突出状態の該レバー9を前記ロック部材7のロック位置と非ロック位置の間で上下変位可能とする形状を有してなる構成を採用したものである。
【0006】
このような作業台では、左右の側枠1,1に対してステージ板2の両側縁が上下回動自在に枢着され、このステージ板2に固定用枠3が上下回動自在に枢着されているから、不使用時の持ち運びや搬送、保管に際し、固定用枠3をステージ板2の下面側に重ね、このステージ板2と両側枠1,1とを重ね合わせてコンパクトな折畳み形態にできる。そして、この折畳み形態より使用形態の作業台とするには、ステージ板2が水平になるように両側枠1,1を垂直に立て、ロック部材7のレバー6を内向き突出させた状態で、固定用枠3を垂下姿勢まで前方へ回動操作するだけでよい。
【0007】
すなわち、レバー6の内向き突出状態ではロック部材7は非ロック位置に保持されているが、固定用枠3が前記回動操作によって垂下姿勢になる直前に該レバー6に衝当するため、該レバー6は前方突出状態へ旋回すると同時に、ばね部材8の付勢によって当該レバー6と一体にロック部材7がロック位置へ変位し、該ロック部材7と垂下姿勢になった固定用枠3の係合凸部5とが係合し、もって該固定用枠3が側枠1に回動不能に連結され、作業台は両側枠1,1が垂直でステージ板2が水平になった使用形態で強固に固定されることになる。
【0008】
また、この使用形態から折畳み形態へ転換するには、前方突出状態のレバー6をばね部材8の付勢に抗して手でロック部材7の非ロック位置まで上下一方向に変位させれば、該ロック部材7と固定用枠3の係合凸部5との係合が解除するから、この状態で固定用枠3をステージ板2の下面側へ回動させて重ね合わせ、次いで該ステージ板2と両側枠1,1とを重ね合わせればよい。
【0009】
請求項2の発明では、上記請求項1の折畳み式作業台において、左右両側枠1,1に前記のロック部材7とばね部材8とレバーガイド部9とを有する係止部4が設けられてなる構成であるから、使用形態から折畳み形態へ転換する際、固定用枠3と両側枠1,1との連結を外すために、左右の係止部4,4における前方突出状態のレバー6,6を同時に上下一方向に変位させる必要がある。従って、使用形態で偶然に一方のレバー6に物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材7が非ロック位置に変位しても他方のロック部材7はロック状態を維持し、作業台は使用形態で安定に保たれることになる。
【0010】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の折畳み式作業台において、ロック部材7が垂直に配置したロックピンからなり、固定用枠3の係合凸部5に該ロックピンの嵌入部5aを有する構成であるから、ロック部材7が構造的に簡素であって、且つ嵌入部5aへの嵌挿によって確実なロック状態が得られる。
【0011】
請求項4の発明では、上記請求項1〜3の折畳み式作業台において、左右両側枠1,1の下部に両端をそれぞれ上下回動自在に連結する補強杆12が、両側枠1,1の前後一端側のみに設けられた構成であるため、該補強杆12によって作業台の使用形態の安定性が増す上、作業台の下部が平面視で前後一方向に開くコ字状となるから、作業位置にステージ板2の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても該障害物を跨ぐ形で作業台を設置でき、例えば洋式トイレ内で作業台を洋式便器上に跨ぐように設置して支障なく高所作業を行うことが可能となる。
【0012】
請求項5の発明では、上記請求項1〜4の折畳み式作業台において、両側枠1,1のそれぞれ前後両側に枢支部材13が内向きに突設され、これら枢支部材13…を介して各側枠1とステージ板2の各側縁とが各側枠1のフレーム10よりも内側で枢着されているから、折畳み形態で両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔を確保でき、もって両側枠1,1とステージ板2とが互いに平行に重ね合わさった折畳み形態となし得る。
【0013】
請求項6の発明では、上記請求項1〜5の折畳み式作業台において、折畳み状態で左右両側枠1,1を一体に係止固定する折畳み固定具14を備えるため、運搬や保管の際に折畳み形態が崩れず取扱い性が良好となる。
【0014】
請求項7の発明では、上記請求項6の折畳み式作業台において、折畳み固定具14が、引き込み方向に付勢するばね部材15を介してステージ板2に進退移動及び旋回自在に保持された基部14aに、両側枠1,1に対する係止部14b,14bが一体形成されたものであるから、折畳み形態での両側枠1,1とステージ板2との固定及び固定解除の操作を、該折畳み固定具14をばね力に抗して外方へ引っ張って90度廻すだけで簡単に行えることになる。
【0015】
請求項8の発明では、上記請求項1〜7の折畳み式作業台において、ステージ板2下面の左右両側に、前記折り重ね姿勢の固定用枠3を係脱可能に保持する弾性係止片31,31が突設されているから、折畳み形態から使用形態へ転換する際に、両側枠1,1の立設姿勢が定まらない内に固定用枠3が自重で回動して両側枠1,1や作業者の手に打ち当たったり、逆に使用形態から折畳み形態へ転換する際に固定用枠3が折畳み操作の邪魔になったりすることを回避できる。
【0016】
請求項9の発明では、上記請求項1〜8の折畳み式作業台において、側枠1のロック機構を有する係止部4はロック部材7及びばね部材8を納めたケース16を該側枠1のフレーム10に固着して構成され、前記レバーガイド部9が前記ケース16の内向き面16aより前側面16bにわたる開口部よりなり、且つ該開口部9の上下縁の一方に前面側の上下幅を大とする段部18が形成され、この段部18によって、当該開口部9より突出したロック部材7のレバー6が内向き突出状態で非ロック位置に保持されると共に、前方突出状態で上下変位可能になるように設定されている。従って、ロック機構を有する係止部4を一体のユニットとして取り扱うことができ、作業台の組立製作が容易であると共に、ロック機構に不具合を生じた時の交換も可能であり、且つレバーガイド部9を開口部として容易に形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例に係る折畳み式作業台について、図面を参照しながら説明する。この折畳み式作業台は、図1〜図4に示す使用形態と図5に示す折畳み形態とに転換できるものであり、左右の側枠1,1と、これら両側枠1,1間に中間よりもやや上位に架設されたステージ板2と、該ステージ板2の前縁に枢着された固定用枠3と、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆12とから構成されている。なお、両側枠1,1、ステージ板2、固定用枠3、補強杆12はいずれもアルミ製である。
【0018】
両側枠1,1はそれぞれ、角パイプの曲げ加工によって水平杆部10a及び前後の垂直脚杆部10b,10cよりなる下向き開放コ字形に形成された主フレーム10と、その両垂直脚杆部10b,10cの下部に作業台内側へ突設された取付け部材17,17を介して、当該脚杆部10b,10c間に架設された角パイプ製の補強フレーム11とからなる略矩形枠状をなす。そして、主フレーム10は、水平杆部10aに係止ピン19が上向きに突設されると共に、両垂直脚杆部10b,10cに軸受としての枢支部材13が作業台内側へ突設され、且つ前部の垂直脚杆部10bの略中間高さに係止部4が設けてある。また補強杆12は、その両端が補強フレーム11,11の前端部に上下回動自在に枢着連結されている。なお、ステージ板2と補強杆12とは同じ左右幅を有するが、この左右幅よりも両者2,12の上下方向の間隔が大きくなるように設定してある。
【0019】
ステージ板2は、各側枠1の枢支部材13,13に両端を上下回動自在に枢着連結した左右一対の丸パイプ製側杆部20,20と、両側杆部20,20に両端を固着した前後の帯板状の固定踏み板21,22と、両固定踏み板21,22間に位置して両端部を側杆部20,20上に載置した分離型踏み板23と、両側杆部20,20の前端部に両端を固着した固定用枠取付け杆24とから構成されている。そして、固定用枠取付け杆24は両端部が断面四角で中央部が断面円形のパイプよりなり、その中央部に枢着した側面視L字形のブラケット30を介して、角パイプよりなるコ字形の固定用枠3がステージ板2に上下回動自在に保持されている。また各側杆部20には下端に係止爪31aを有する板ばね材よりなる弾性係止片31が垂設されており、両弾性係止片31,31によって、固定用枠3は図4の仮想線及び図6に示すようにステージ板2の下面側に重合した状態で係止されるようになっている。
【0020】
なお、分離型踏み板23の左右両端には両側杆部20,20を越えて外側へ張出する側縁部23a,23aを有し、各側縁部23aの中央に側枠1の係止ピン19と嵌合し得る係止孔25が穿設されている。また該分離型踏み板23の下面側には縦断面略U字形の保持部材26が固着され、この保持部材26の左右方向の長孔26a,26aに挿通した太い針金状の繋ぎ金具27の両端を、前後の固定踏み板21,22の下面に固着した軸支部材28,28に挿嵌することにより、該分離型踏み板23がステージ板2の本体に繋ぎ止められている。
【0021】
各側枠1の係止部4は、図7及び図8に詳細に示すように、内部に棒軸状のロックピン7とコイルスプリング8を納めた上下に長い角筒状のケース16を、その平面視コ字枠状をなす背面側で主フレーム10の前部垂直脚杆部10bの内向き面(作業台の左右方向中央に臨む面)側に嵌合し、上下でリベット32,32にて固着することによって構成されている。しかして、ロックピン7は、ケース16内の上部及び中間部のガイド壁29a,29bに上下部を挿通させて上下移動及び周方向回転自在に垂直配置すると共に、該ロックピン7の中間に側方突出状に固着されたレバー6と上部ガイド壁29aとの間に装填されたコイルスプリング8によって下降側に付勢されている。
【0022】
またケース16には、その中間高さに位置して内向き面16aから前側面16bにわたるレバー用開口部9と、下部に位置して内向き面16aから後側面16cにわたるロック用開口部33とが形成されている。レバー用開口部9は、ロックピン7のレバー6を外方突出させるレバーガイド部を構成しており、その下縁の段部18により、内向き面16a側の後方半部が上下幅の小さい待機部9a、これより前方側が上下幅の大きい上下操作部9bとなっている。
【0023】
しかして、レバー6は待機部9aにおいては内向きに突出すると共に、上下操作部9bにおいては前方へ突出するが、該レバー6の内向き突出状態ではロックピン7がコイルスプリング8の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持される一方、該レバー6の前方突出状態では該ロックピン7がコイルスプリング8の付勢を受けて下降したロック位置に来ると共に、このロック位置において下降したロックピン7の下端部がロック用開口部33の内側に突出して、且つ該開口部33よりやや低位の下部ガイド壁29cの透孔34に突入するように設定されている。また、レバー6の内向き突出状態では、当該レバー6が回動する固定用枠3の各側片3aと干渉するように位置設定されている。
【0024】
固定用枠3の両側片3a,3aにはそれぞれ、互いに対向する側とは反対の外向き面に略コ字形の係止金具50を固着することにより、上下方向の透孔よりなる嵌入部5aを有する係合凸部5が外向きに突設されている。この係合凸部5は、該固定用枠3が垂下姿勢にあるとき、側枠1の係止部4におけるロック用開口部33に嵌合すると共に、該嵌合状態においてロックピン7が嵌入部5aに挿嵌し得るように設定されている。なお、ロック用開口部33の前縁部33aは、係合凸部5との当接によって該固定用枠3の垂下姿勢よりも前方への回動を阻止するストッパーとして機能する。
【0025】
一方、ステージ板2の後部の固定踏み板22の後側縁には、折畳み形態において左右両側枠1,1を一体に係止固定するための折畳み固定具14が設けてある。この折畳み固定具14は、図11及び図12に詳細に示すように、ボルト状の基部14aの先端に、一対のコ字形の係止部14b,14bを有する押さえ金具40が中央部でナット41を介してねじ止め一体化されたものであり、固定踏み板22の中空縁枠部22aとその外側に固着した箱状の受け金具35とに基部14aを遊嵌状態に貫通して、該基部14aの末端のボルト頭部42と中空縁枠部22aとの間にコイルスプリング15を介在させることにより、そのばね力によって引き込み方向に付勢された状態で固定踏み板22に保持されている。
【0026】
上記構成の折畳み式作業台は、図5に示す折畳み形態において、ステージ板2の両側に、両側枠1,1が両水平杆部10a,10aを同じ側にして重ね合わされ、この状態で折畳み固定具14の係止部14b,14bが両側枠1,1の後部の垂直脚杆部10c,10cに外嵌合している。なお、固定用枠3はステージ板2の下面側に重合した状態で弾性係止片31,31を介して係止されている。
【0027】
この場合、ステージ板2の両側縁が両側枠1,1に内向きに突設された枢支部材13…を介して各側枠1の主フレーム10よりも内側で枢着されているから、上記折畳み形態では、両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔が確保され、もってステージ板2が斜めにならずに両側枠1,1と平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈する。なお、両側枠1,1の前端下部に連結した補強杆12は、主フレーム10よりも内側で枢着され、且つその左右幅よりも使用形態におけるステージ板2との上下間隔が大きいため、折畳み形態ではステージ板2と重ならずに直線的に配置している。しかして、折畳み固定具14によって両側枠1,1とステージ板2とは開離不能に固定されているから、これらが運搬や保管中に不用意に拡開する懸念はない。
【0028】
この折畳み式作業台を上記の折畳み形態から使用形態に転換するには、まず図3及び図12の仮想線に示すように、折畳み固定具14をコイルスプリング15の付勢に抗して外側へ引っ張り出し、係止部14b,14bが両側枠1,1の垂直脚杆部10c,10cから外れた状態で90度旋回させ、もって両側枠1,1とステージ板2とを拡開可能とする。なお、旋回させた折畳み固定具14は、コイルスプリング15の蓄力により、図11の仮想線の如く押さえ金具40が受け金具35上に被さった状態で保持される。
【0029】
次に、両側枠1,1とステージ板2を拡開して、図6に示すように、両側枠1,1が垂直になる状態で所要位置に置くと共に、左右のレバー6,6を内向き突出状態にセットした後、ステージ板2の下面に重合している固定用枠3を手前へ引いて限界まで前方回動させるだけで、自動的に該固定用枠3と両側枠1,1の前部の垂直脚杆部10b,10bとが自動的に連結固定され、もって図1に示す使用形態となる。
【0030】
すなわち、図7及び図8に示すように、レバー6が内向き突出状態にあるときには、ロックピン7はコイルスプリング8の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持され、ロック用開口部33から退避している。しかるに、固定用枠3を手前へ引いて限界位置まで回動させると、図9及び図10の実線から仮想線の状態への移行で示されるように、固定用枠3が垂下姿勢になる直前に内向き突出しているレバー6に当たり、これによって該レバー6は90度旋回して前方突出状態になると同時に段部18から外れて上下操作部9bに移行するため、コイルスプリング8の蓄力によりロックピン7がレバー6と一体に下降し、下端がロック用開口部33へ突出するが、この時には固定用枠3の係合凸部5がロック用開口部33に嵌入して前縁部33aに当接しているため、その嵌入部5aにロックピン7の下端が挿嵌し、もって固定用枠3と両側枠1,1が連結固定され、作業台全体が一体化して安定した強固な使用形態となり、ステージ板2の上に作業者が乗ってもがた付きを生じず、所要の高所作業を安全に行うことができる。
【0031】
しかして、この作業台では、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆12が前端側のみに設けてあり、ステージ板2の下方空間が後方側に対して完全に開放していることから、作業位置の床面や地面に、ステージ板2の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても、該障害物を跨ぐ形で作業台を設置できる。従って、例えば洋式トイレ内での作業では、洋式便器が水タンクに一体化したものであっても、その弁座部を跨ぐように作業台を設置して支障なく高所作業を行える。
【0032】
また、この作業台では、左右両側枠1,1にレバー6付きのロック部材7とコイルスプリング8とレバー用開口部9とを有する係止部4が設けられているから、使用形態から折畳み形態へ転換する際には、固定用枠3と両側枠1,1との連結を外すために、左右の係止部4,4における前方突出状態のレバー6,6を同時に上方へ持ち上げて両ロックピン7,7を係合凸部5の嵌入部5aから離脱させ、この状態で固定用枠3を後方へ回動させることになる。従って、使用形態において、偶然に一方のレバー6に物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材7が非ロック位置に変位しても他方のロック部材7はロック状態を維持し、作業台は使用形態で安定に保たれることになる。
【0033】
更に、この作業台では、ステージ板2の一部aを構成する分離型踏み板23を該ステージ板2の固定部分より離脱させて、図13に示すように、延出側縁部23a,23aを両側枠1,1の水平杆部10a,10a上に載せ、係止孔25,25に係止ピン19,19を嵌合させることにより、低位の固定踏み板21,22と高位の分離型踏み板23との高低2段の作業ステージを確保できる。なお、この高位に設定した分離型踏み板23は、係止孔25,25と係止ピン19,19の嵌合によって位置ずれする恐れがないと共に、繋ぎ金具27にてステージ板2本体と繋がっているために散逸することもない。
【0034】
本発明の折畳み式作業台は、上記実施例の構造に制約されるものではなく、側枠1,ステージ板2、固定用枠3の形状や相互の枢着構造、係止部4におけるロック部材の形状及びレバーガイド部の構造、固定用枠3における係合凸部5の構造、折畳み固定具14の形状及び取付け位置等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。例えば、ロック部材としてロックピン7を用いる場合に、ロック状態で実施例とは逆に上方へ突出する構成としたり、係合凸部5の嵌入部5aをロックピン7が挿嵌し得る上下方向の溝としてもよい。また係合凸部5を平面視L字形としてケース16の後側面に臨む開口部に先端が嵌入する構成としたり、ケース16を用いずに係合凸部5との嵌合部やレバーガイド部を開口部以外の適当な構造によって形成することも可能である。更に、ステージ板2の全体を一体物としたり、側枠1,1の頂部にステージ板2を枢着したり、補強杆12を両側枠1,1の後端側に設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、折畳み式作業台として、不使用時の持ち運びや搬送、保管に際して嵩張らないコンパクトな折畳み形態にできると共に、この折畳み形態より使用形態への転換操作を極めて容易に行え、しかも該転換操作において固定用枠を垂下姿勢まで前方へ回動するだけで、自動的に該固定用枠と両側枠とが連結固定され、作業台全体が強固でがた付きのない安定した使用形態となり、ステージ板状に作業者が乗って安全に高所作業を行える上、構造的に簡素で安価に製作できるものが提供される。
【0036】
請求項2の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、固定用枠の係合凸部に係合させるレバー付きのロック部材とばね部材及びレバーガイド部を有する係止部が、左右両側枠に設けられていることから、使用形態で偶然に一方のレバーに物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材が非ロック位置に変位しても、他方のロック部材がロック状態を維持するため、使用形態における固定用枠と両側枠との連結が不用意に外れる懸念がなく、もって安全性のより高いものが提供される。
【0037】
請求項3の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、側枠の係止部と固定用枠の係合凸部とのロック機構が簡素であり、それだけ安価に製作できる上に確実なロック状態が得られるものが提供される。
【0038】
請求項4の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、左右両側枠の下部間を連結する補強杆が、両側枠の前後一端側のみに設けられた構成であるため、該補強杆によって使用形態の安定性が増す上、作業台の下部が平面視で前後一方向に開くコ字状となるから、作業位置にステージ板の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても該障害物を跨ぐ形で設置でき、例えば洋式トイレ内の作業において洋式便器上に跨ぐように作業台を設置して支障なく高所作業を行えるものが提供される。
【0039】
請求項5の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、両側枠のそれぞれ前後両側に内向きに突設された枢支部材を介して、各側枠とステージ板の各側縁とが各側枠のフレームよりも内側で枢着されているから、折畳み形態において両側枠とステージ板とが互いに平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈するものが提供される。
【0040】
請求項6の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、折畳み状態で左右両側枠を折畳み固定具にて一体に係止固定できるため、運搬や保管の際に折畳み形態が崩れず、取扱い性に優れるものが提供される。
【0041】
請求項7の発明によれば、上記の折畳み固定具を有する折畳み式作業台として、折畳み形態での両側枠とステージ板との固定及び固定解除の操作が、ステージ板に保持された折畳み固定具を外方へ引っ張って90度廻すだけで簡単に行えるものが提供される。
【0042】
請求項8の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、弾性係止片を介してステージ板下面に固定用枠を折り重ね姿勢で係止できるため、折畳み形態から使用形態へ転換する際、両側枠の立設姿勢が定まらない内に固定用枠が自重で回動して両側枠や作業者の手に打ち当たったり、逆に使用形態から折畳み形態へ転換する際に固定用枠が折畳み操作の邪魔になったりすることを回避でき、より操作性に優れるものが提供される。
【0043】
請求項9の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、側枠のロック機構を有する係止部が一体のユニットとして構成されているため、作業台の組立製作が容易であると共に、ロック機構に不具合を生じた時の交換も可能であり、且つレバーガイド部を開口部として容易に形成でき、それだけ安価に製作及び組立を行えるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る折畳み式作業台の使用形態の斜視図。
【図2】 同作業台の使用形態における正面図。
【図3】 図2のA−A線の断面矢視図。
【図4】 図2のB−B線の断面矢視図。
【図5】 同作業台の折畳み形態における斜視図。
【図6】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結前の斜視図。
【図7】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結動作を示す要部の拡大斜視図。
【図8】 同作業台における側枠の係止部近傍の縦断側面図。
【図9】 図7におけるレバー位置での横断平面図。
【図10】 図7におけるロック用開口部位置での横断平面図。
【図11】 同作業台の折畳み形態における折畳み固定具の取付け部分の正面図。
【図12】 図11のC−C線の断面矢視図。
【図13】 同作業台のステージ部を2段構成とした使用形態の斜視図。
【符号の説明】
1 側枠
2 ステージ板
3 固定用枠
4 係止部
5 係合凸部
6 レバー
7 ロックピン(ロック部材)
8 コイルスプリング(ばね部材)
9 レバー用開口部(レバーガイド部)
10 主フレーム
11 補強フレーム
12 補強杆
13 枢支部材
14 折畳み固定具
14a 基部
14b 係止部
15 コイルスプリング(ばね部材)
16 ケース
16a 内向き面
16b 前側面
18 段部
31 弾性係止片
33 ロック用開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者の手が届きにくい比較的高所、例えば室内の壁上部や天井付近に対する軽作業を行う場合に、作業者の踏台として便利に使用できる折畳み式の作業台に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
室内の壁上部や天井付近に、例えば水洗トイレ用の水タンクや配管、電気配線、照明器具、エアコン、メーター類等を取付けたり、壁塗りや塗装を行う場合等、人の手が届きにくい比較的高所の軽作業に用いる作業台として、従来より折畳み式の脚立が汎用されている。また、近年においては、折畳み及び伸縮可能な脚体に作業者の足場となるステージが設けられ、使用時には脚体を拡開して直立させると共に、不使用時には折畳み形態にできるようにした作業台も提案されている(特開平3−13662号公報)。
【0003】
しかしながら、脚立はステップが狭い上に立設安定性も悪いため、作業者がその上に載って作業する場合に体勢を変えにくく、作業できる範囲が限られると共に作業自体も行いにくいという問題があった。一方、前記提案の作業台では、ステージ部を広くとれるために脚立よりも作業範囲が広くなり、且つコンパクトな折畳み状態になることから、持ち運び便利で搬送や収納の際に嵩張らず場所をとらないという利点がある反面、コンパクト化を追求するあまりに使用時の脚体の固定強度が不充分となり、しかも脚体の伸縮部でがた付きを生じ易いため、却って不安定さが増すという致命的な欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の状況に鑑み、作業者が乗るステージ部を広くとれ、不使用時にコンパクトな折畳み形態となし得る作業台として、使用形態での固定強度が大きく且つがた付きがなく安定性に優れる上、折畳み形態から使用形態への転換操作を容易に且つ確実に行え、また構造的に簡素なものを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の請求項1に係る折畳み式作業台は、上記目的を達成するために、左右の側枠1,1と、これら両側枠1,1に両側縁がそれぞれ上下回動自在に枢着されたステージ板2と、該ステージ板2の前端部に上下回動自在に枢着された固定用枠3とから構成され、前記固定用枠3は、その上下回動によって前記ステージ板2の下面側に重なる折り重ね姿勢と垂下姿勢とに転換可能であり、且つ垂下姿勢において起立状態の前記両側枠1,1に設けられた係止部4,4に係嵌する係合凸部5を有し、前記側枠1,1の少なくとも一方の係止部4には、側方突出するレバー6を備えて前記固定用枠3の係合凸部5に対して上下変位により係脱するロック部材7と、該ロック部材7をロック方向に付勢するばね部材8と、該ロック部材7のレバー6を前記固定用枠3に干渉する内向き突出状態から前方突出状態へ旋回可能に配置させるレバーガイド部9とが設けられ、前記レバーガイド部9は、内向き突出状態の前記レバー6を前記ばね部材8の付勢に抗して前記ロック部材7の非ロック位置で保持すると共に、前方突出状態の該レバー9を前記ロック部材7のロック位置と非ロック位置の間で上下変位可能とする形状を有してなる構成を採用したものである。
【0006】
このような作業台では、左右の側枠1,1に対してステージ板2の両側縁が上下回動自在に枢着され、このステージ板2に固定用枠3が上下回動自在に枢着されているから、不使用時の持ち運びや搬送、保管に際し、固定用枠3をステージ板2の下面側に重ね、このステージ板2と両側枠1,1とを重ね合わせてコンパクトな折畳み形態にできる。そして、この折畳み形態より使用形態の作業台とするには、ステージ板2が水平になるように両側枠1,1を垂直に立て、ロック部材7のレバー6を内向き突出させた状態で、固定用枠3を垂下姿勢まで前方へ回動操作するだけでよい。
【0007】
すなわち、レバー6の内向き突出状態ではロック部材7は非ロック位置に保持されているが、固定用枠3が前記回動操作によって垂下姿勢になる直前に該レバー6に衝当するため、該レバー6は前方突出状態へ旋回すると同時に、ばね部材8の付勢によって当該レバー6と一体にロック部材7がロック位置へ変位し、該ロック部材7と垂下姿勢になった固定用枠3の係合凸部5とが係合し、もって該固定用枠3が側枠1に回動不能に連結され、作業台は両側枠1,1が垂直でステージ板2が水平になった使用形態で強固に固定されることになる。
【0008】
また、この使用形態から折畳み形態へ転換するには、前方突出状態のレバー6をばね部材8の付勢に抗して手でロック部材7の非ロック位置まで上下一方向に変位させれば、該ロック部材7と固定用枠3の係合凸部5との係合が解除するから、この状態で固定用枠3をステージ板2の下面側へ回動させて重ね合わせ、次いで該ステージ板2と両側枠1,1とを重ね合わせればよい。
【0009】
請求項2の発明では、上記請求項1の折畳み式作業台において、左右両側枠1,1に前記のロック部材7とばね部材8とレバーガイド部9とを有する係止部4が設けられてなる構成であるから、使用形態から折畳み形態へ転換する際、固定用枠3と両側枠1,1との連結を外すために、左右の係止部4,4における前方突出状態のレバー6,6を同時に上下一方向に変位させる必要がある。従って、使用形態で偶然に一方のレバー6に物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材7が非ロック位置に変位しても他方のロック部材7はロック状態を維持し、作業台は使用形態で安定に保たれることになる。
【0010】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の折畳み式作業台において、ロック部材7が垂直に配置したロックピンからなり、固定用枠3の係合凸部5に該ロックピンの嵌入部5aを有する構成であるから、ロック部材7が構造的に簡素であって、且つ嵌入部5aへの嵌挿によって確実なロック状態が得られる。
【0011】
請求項4の発明では、上記請求項1〜3の折畳み式作業台において、左右両側枠1,1の下部に両端をそれぞれ上下回動自在に連結する補強杆12が、両側枠1,1の前後一端側のみに設けられた構成であるため、該補強杆12によって作業台の使用形態の安定性が増す上、作業台の下部が平面視で前後一方向に開くコ字状となるから、作業位置にステージ板2の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても該障害物を跨ぐ形で作業台を設置でき、例えば洋式トイレ内で作業台を洋式便器上に跨ぐように設置して支障なく高所作業を行うことが可能となる。
【0012】
請求項5の発明では、上記請求項1〜4の折畳み式作業台において、両側枠1,1のそれぞれ前後両側に枢支部材13が内向きに突設され、これら枢支部材13…を介して各側枠1とステージ板2の各側縁とが各側枠1のフレーム10よりも内側で枢着されているから、折畳み形態で両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔を確保でき、もって両側枠1,1とステージ板2とが互いに平行に重ね合わさった折畳み形態となし得る。
【0013】
請求項6の発明では、上記請求項1〜5の折畳み式作業台において、折畳み状態で左右両側枠1,1を一体に係止固定する折畳み固定具14を備えるため、運搬や保管の際に折畳み形態が崩れず取扱い性が良好となる。
【0014】
請求項7の発明では、上記請求項6の折畳み式作業台において、折畳み固定具14が、引き込み方向に付勢するばね部材15を介してステージ板2に進退移動及び旋回自在に保持された基部14aに、両側枠1,1に対する係止部14b,14bが一体形成されたものであるから、折畳み形態での両側枠1,1とステージ板2との固定及び固定解除の操作を、該折畳み固定具14をばね力に抗して外方へ引っ張って90度廻すだけで簡単に行えることになる。
【0015】
請求項8の発明では、上記請求項1〜7の折畳み式作業台において、ステージ板2下面の左右両側に、前記折り重ね姿勢の固定用枠3を係脱可能に保持する弾性係止片31,31が突設されているから、折畳み形態から使用形態へ転換する際に、両側枠1,1の立設姿勢が定まらない内に固定用枠3が自重で回動して両側枠1,1や作業者の手に打ち当たったり、逆に使用形態から折畳み形態へ転換する際に固定用枠3が折畳み操作の邪魔になったりすることを回避できる。
【0016】
請求項9の発明では、上記請求項1〜8の折畳み式作業台において、側枠1のロック機構を有する係止部4はロック部材7及びばね部材8を納めたケース16を該側枠1のフレーム10に固着して構成され、前記レバーガイド部9が前記ケース16の内向き面16aより前側面16bにわたる開口部よりなり、且つ該開口部9の上下縁の一方に前面側の上下幅を大とする段部18が形成され、この段部18によって、当該開口部9より突出したロック部材7のレバー6が内向き突出状態で非ロック位置に保持されると共に、前方突出状態で上下変位可能になるように設定されている。従って、ロック機構を有する係止部4を一体のユニットとして取り扱うことができ、作業台の組立製作が容易であると共に、ロック機構に不具合を生じた時の交換も可能であり、且つレバーガイド部9を開口部として容易に形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例に係る折畳み式作業台について、図面を参照しながら説明する。この折畳み式作業台は、図1〜図4に示す使用形態と図5に示す折畳み形態とに転換できるものであり、左右の側枠1,1と、これら両側枠1,1間に中間よりもやや上位に架設されたステージ板2と、該ステージ板2の前縁に枢着された固定用枠3と、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆12とから構成されている。なお、両側枠1,1、ステージ板2、固定用枠3、補強杆12はいずれもアルミ製である。
【0018】
両側枠1,1はそれぞれ、角パイプの曲げ加工によって水平杆部10a及び前後の垂直脚杆部10b,10cよりなる下向き開放コ字形に形成された主フレーム10と、その両垂直脚杆部10b,10cの下部に作業台内側へ突設された取付け部材17,17を介して、当該脚杆部10b,10c間に架設された角パイプ製の補強フレーム11とからなる略矩形枠状をなす。そして、主フレーム10は、水平杆部10aに係止ピン19が上向きに突設されると共に、両垂直脚杆部10b,10cに軸受としての枢支部材13が作業台内側へ突設され、且つ前部の垂直脚杆部10bの略中間高さに係止部4が設けてある。また補強杆12は、その両端が補強フレーム11,11の前端部に上下回動自在に枢着連結されている。なお、ステージ板2と補強杆12とは同じ左右幅を有するが、この左右幅よりも両者2,12の上下方向の間隔が大きくなるように設定してある。
【0019】
ステージ板2は、各側枠1の枢支部材13,13に両端を上下回動自在に枢着連結した左右一対の丸パイプ製側杆部20,20と、両側杆部20,20に両端を固着した前後の帯板状の固定踏み板21,22と、両固定踏み板21,22間に位置して両端部を側杆部20,20上に載置した分離型踏み板23と、両側杆部20,20の前端部に両端を固着した固定用枠取付け杆24とから構成されている。そして、固定用枠取付け杆24は両端部が断面四角で中央部が断面円形のパイプよりなり、その中央部に枢着した側面視L字形のブラケット30を介して、角パイプよりなるコ字形の固定用枠3がステージ板2に上下回動自在に保持されている。また各側杆部20には下端に係止爪31aを有する板ばね材よりなる弾性係止片31が垂設されており、両弾性係止片31,31によって、固定用枠3は図4の仮想線及び図6に示すようにステージ板2の下面側に重合した状態で係止されるようになっている。
【0020】
なお、分離型踏み板23の左右両端には両側杆部20,20を越えて外側へ張出する側縁部23a,23aを有し、各側縁部23aの中央に側枠1の係止ピン19と嵌合し得る係止孔25が穿設されている。また該分離型踏み板23の下面側には縦断面略U字形の保持部材26が固着され、この保持部材26の左右方向の長孔26a,26aに挿通した太い針金状の繋ぎ金具27の両端を、前後の固定踏み板21,22の下面に固着した軸支部材28,28に挿嵌することにより、該分離型踏み板23がステージ板2の本体に繋ぎ止められている。
【0021】
各側枠1の係止部4は、図7及び図8に詳細に示すように、内部に棒軸状のロックピン7とコイルスプリング8を納めた上下に長い角筒状のケース16を、その平面視コ字枠状をなす背面側で主フレーム10の前部垂直脚杆部10bの内向き面(作業台の左右方向中央に臨む面)側に嵌合し、上下でリベット32,32にて固着することによって構成されている。しかして、ロックピン7は、ケース16内の上部及び中間部のガイド壁29a,29bに上下部を挿通させて上下移動及び周方向回転自在に垂直配置すると共に、該ロックピン7の中間に側方突出状に固着されたレバー6と上部ガイド壁29aとの間に装填されたコイルスプリング8によって下降側に付勢されている。
【0022】
またケース16には、その中間高さに位置して内向き面16aから前側面16bにわたるレバー用開口部9と、下部に位置して内向き面16aから後側面16cにわたるロック用開口部33とが形成されている。レバー用開口部9は、ロックピン7のレバー6を外方突出させるレバーガイド部を構成しており、その下縁の段部18により、内向き面16a側の後方半部が上下幅の小さい待機部9a、これより前方側が上下幅の大きい上下操作部9bとなっている。
【0023】
しかして、レバー6は待機部9aにおいては内向きに突出すると共に、上下操作部9bにおいては前方へ突出するが、該レバー6の内向き突出状態ではロックピン7がコイルスプリング8の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持される一方、該レバー6の前方突出状態では該ロックピン7がコイルスプリング8の付勢を受けて下降したロック位置に来ると共に、このロック位置において下降したロックピン7の下端部がロック用開口部33の内側に突出して、且つ該開口部33よりやや低位の下部ガイド壁29cの透孔34に突入するように設定されている。また、レバー6の内向き突出状態では、当該レバー6が回動する固定用枠3の各側片3aと干渉するように位置設定されている。
【0024】
固定用枠3の両側片3a,3aにはそれぞれ、互いに対向する側とは反対の外向き面に略コ字形の係止金具50を固着することにより、上下方向の透孔よりなる嵌入部5aを有する係合凸部5が外向きに突設されている。この係合凸部5は、該固定用枠3が垂下姿勢にあるとき、側枠1の係止部4におけるロック用開口部33に嵌合すると共に、該嵌合状態においてロックピン7が嵌入部5aに挿嵌し得るように設定されている。なお、ロック用開口部33の前縁部33aは、係合凸部5との当接によって該固定用枠3の垂下姿勢よりも前方への回動を阻止するストッパーとして機能する。
【0025】
一方、ステージ板2の後部の固定踏み板22の後側縁には、折畳み形態において左右両側枠1,1を一体に係止固定するための折畳み固定具14が設けてある。この折畳み固定具14は、図11及び図12に詳細に示すように、ボルト状の基部14aの先端に、一対のコ字形の係止部14b,14bを有する押さえ金具40が中央部でナット41を介してねじ止め一体化されたものであり、固定踏み板22の中空縁枠部22aとその外側に固着した箱状の受け金具35とに基部14aを遊嵌状態に貫通して、該基部14aの末端のボルト頭部42と中空縁枠部22aとの間にコイルスプリング15を介在させることにより、そのばね力によって引き込み方向に付勢された状態で固定踏み板22に保持されている。
【0026】
上記構成の折畳み式作業台は、図5に示す折畳み形態において、ステージ板2の両側に、両側枠1,1が両水平杆部10a,10aを同じ側にして重ね合わされ、この状態で折畳み固定具14の係止部14b,14bが両側枠1,1の後部の垂直脚杆部10c,10cに外嵌合している。なお、固定用枠3はステージ板2の下面側に重合した状態で弾性係止片31,31を介して係止されている。
【0027】
この場合、ステージ板2の両側縁が両側枠1,1に内向きに突設された枢支部材13…を介して各側枠1の主フレーム10よりも内側で枢着されているから、上記折畳み形態では、両側枠1,1間にステージ板2の配置間隔が確保され、もってステージ板2が斜めにならずに両側枠1,1と平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈する。なお、両側枠1,1の前端下部に連結した補強杆12は、主フレーム10よりも内側で枢着され、且つその左右幅よりも使用形態におけるステージ板2との上下間隔が大きいため、折畳み形態ではステージ板2と重ならずに直線的に配置している。しかして、折畳み固定具14によって両側枠1,1とステージ板2とは開離不能に固定されているから、これらが運搬や保管中に不用意に拡開する懸念はない。
【0028】
この折畳み式作業台を上記の折畳み形態から使用形態に転換するには、まず図3及び図12の仮想線に示すように、折畳み固定具14をコイルスプリング15の付勢に抗して外側へ引っ張り出し、係止部14b,14bが両側枠1,1の垂直脚杆部10c,10cから外れた状態で90度旋回させ、もって両側枠1,1とステージ板2とを拡開可能とする。なお、旋回させた折畳み固定具14は、コイルスプリング15の蓄力により、図11の仮想線の如く押さえ金具40が受け金具35上に被さった状態で保持される。
【0029】
次に、両側枠1,1とステージ板2を拡開して、図6に示すように、両側枠1,1が垂直になる状態で所要位置に置くと共に、左右のレバー6,6を内向き突出状態にセットした後、ステージ板2の下面に重合している固定用枠3を手前へ引いて限界まで前方回動させるだけで、自動的に該固定用枠3と両側枠1,1の前部の垂直脚杆部10b,10bとが自動的に連結固定され、もって図1に示す使用形態となる。
【0030】
すなわち、図7及び図8に示すように、レバー6が内向き突出状態にあるときには、ロックピン7はコイルスプリング8の付勢に抗して上昇した非ロック位置に保持され、ロック用開口部33から退避している。しかるに、固定用枠3を手前へ引いて限界位置まで回動させると、図9及び図10の実線から仮想線の状態への移行で示されるように、固定用枠3が垂下姿勢になる直前に内向き突出しているレバー6に当たり、これによって該レバー6は90度旋回して前方突出状態になると同時に段部18から外れて上下操作部9bに移行するため、コイルスプリング8の蓄力によりロックピン7がレバー6と一体に下降し、下端がロック用開口部33へ突出するが、この時には固定用枠3の係合凸部5がロック用開口部33に嵌入して前縁部33aに当接しているため、その嵌入部5aにロックピン7の下端が挿嵌し、もって固定用枠3と両側枠1,1が連結固定され、作業台全体が一体化して安定した強固な使用形態となり、ステージ板2の上に作業者が乗ってもがた付きを生じず、所要の高所作業を安全に行うことができる。
【0031】
しかして、この作業台では、両側枠1,1の下部間を連結する補強杆12が前端側のみに設けてあり、ステージ板2の下方空間が後方側に対して完全に開放していることから、作業位置の床面や地面に、ステージ板2の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても、該障害物を跨ぐ形で作業台を設置できる。従って、例えば洋式トイレ内での作業では、洋式便器が水タンクに一体化したものであっても、その弁座部を跨ぐように作業台を設置して支障なく高所作業を行える。
【0032】
また、この作業台では、左右両側枠1,1にレバー6付きのロック部材7とコイルスプリング8とレバー用開口部9とを有する係止部4が設けられているから、使用形態から折畳み形態へ転換する際には、固定用枠3と両側枠1,1との連結を外すために、左右の係止部4,4における前方突出状態のレバー6,6を同時に上方へ持ち上げて両ロックピン7,7を係合凸部5の嵌入部5aから離脱させ、この状態で固定用枠3を後方へ回動させることになる。従って、使用形態において、偶然に一方のレバー6に物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材7が非ロック位置に変位しても他方のロック部材7はロック状態を維持し、作業台は使用形態で安定に保たれることになる。
【0033】
更に、この作業台では、ステージ板2の一部aを構成する分離型踏み板23を該ステージ板2の固定部分より離脱させて、図13に示すように、延出側縁部23a,23aを両側枠1,1の水平杆部10a,10a上に載せ、係止孔25,25に係止ピン19,19を嵌合させることにより、低位の固定踏み板21,22と高位の分離型踏み板23との高低2段の作業ステージを確保できる。なお、この高位に設定した分離型踏み板23は、係止孔25,25と係止ピン19,19の嵌合によって位置ずれする恐れがないと共に、繋ぎ金具27にてステージ板2本体と繋がっているために散逸することもない。
【0034】
本発明の折畳み式作業台は、上記実施例の構造に制約されるものではなく、側枠1,ステージ板2、固定用枠3の形状や相互の枢着構造、係止部4におけるロック部材の形状及びレバーガイド部の構造、固定用枠3における係合凸部5の構造、折畳み固定具14の形状及び取付け位置等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。例えば、ロック部材としてロックピン7を用いる場合に、ロック状態で実施例とは逆に上方へ突出する構成としたり、係合凸部5の嵌入部5aをロックピン7が挿嵌し得る上下方向の溝としてもよい。また係合凸部5を平面視L字形としてケース16の後側面に臨む開口部に先端が嵌入する構成としたり、ケース16を用いずに係合凸部5との嵌合部やレバーガイド部を開口部以外の適当な構造によって形成することも可能である。更に、ステージ板2の全体を一体物としたり、側枠1,1の頂部にステージ板2を枢着したり、補強杆12を両側枠1,1の後端側に設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、折畳み式作業台として、不使用時の持ち運びや搬送、保管に際して嵩張らないコンパクトな折畳み形態にできると共に、この折畳み形態より使用形態への転換操作を極めて容易に行え、しかも該転換操作において固定用枠を垂下姿勢まで前方へ回動するだけで、自動的に該固定用枠と両側枠とが連結固定され、作業台全体が強固でがた付きのない安定した使用形態となり、ステージ板状に作業者が乗って安全に高所作業を行える上、構造的に簡素で安価に製作できるものが提供される。
【0036】
請求項2の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、固定用枠の係合凸部に係合させるレバー付きのロック部材とばね部材及びレバーガイド部を有する係止部が、左右両側枠に設けられていることから、使用形態で偶然に一方のレバーに物や他の作業者の身体が当たる等で、一方のロック部材が非ロック位置に変位しても、他方のロック部材がロック状態を維持するため、使用形態における固定用枠と両側枠との連結が不用意に外れる懸念がなく、もって安全性のより高いものが提供される。
【0037】
請求項3の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、側枠の係止部と固定用枠の係合凸部とのロック機構が簡素であり、それだけ安価に製作できる上に確実なロック状態が得られるものが提供される。
【0038】
請求項4の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、左右両側枠の下部間を連結する補強杆が、両側枠の前後一端側のみに設けられた構成であるため、該補強杆によって使用形態の安定性が増す上、作業台の下部が平面視で前後一方向に開くコ字状となるから、作業位置にステージ板の下部空間に収まり切れない長さで背の低い障害物があっても該障害物を跨ぐ形で設置でき、例えば洋式トイレ内の作業において洋式便器上に跨ぐように作業台を設置して支障なく高所作業を行えるものが提供される。
【0039】
請求項5の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、両側枠のそれぞれ前後両側に内向きに突設された枢支部材を介して、各側枠とステージ板の各側縁とが各側枠のフレームよりも内側で枢着されているから、折畳み形態において両側枠とステージ板とが互いに平行に重ね合わさり、すっきりした良好な外観を呈するものが提供される。
【0040】
請求項6の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、折畳み状態で左右両側枠を折畳み固定具にて一体に係止固定できるため、運搬や保管の際に折畳み形態が崩れず、取扱い性に優れるものが提供される。
【0041】
請求項7の発明によれば、上記の折畳み固定具を有する折畳み式作業台として、折畳み形態での両側枠とステージ板との固定及び固定解除の操作が、ステージ板に保持された折畳み固定具を外方へ引っ張って90度廻すだけで簡単に行えるものが提供される。
【0042】
請求項8の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、弾性係止片を介してステージ板下面に固定用枠を折り重ね姿勢で係止できるため、折畳み形態から使用形態へ転換する際、両側枠の立設姿勢が定まらない内に固定用枠が自重で回動して両側枠や作業者の手に打ち当たったり、逆に使用形態から折畳み形態へ転換する際に固定用枠が折畳み操作の邪魔になったりすることを回避でき、より操作性に優れるものが提供される。
【0043】
請求項9の発明によれば、上記の折畳み式作業台として、側枠のロック機構を有する係止部が一体のユニットとして構成されているため、作業台の組立製作が容易であると共に、ロック機構に不具合を生じた時の交換も可能であり、且つレバーガイド部を開口部として容易に形成でき、それだけ安価に製作及び組立を行えるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る折畳み式作業台の使用形態の斜視図。
【図2】 同作業台の使用形態における正面図。
【図3】 図2のA−A線の断面矢視図。
【図4】 図2のB−B線の断面矢視図。
【図5】 同作業台の折畳み形態における斜視図。
【図6】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結前の斜視図。
【図7】 同作業台における両側枠と固定用枠との連結動作を示す要部の拡大斜視図。
【図8】 同作業台における側枠の係止部近傍の縦断側面図。
【図9】 図7におけるレバー位置での横断平面図。
【図10】 図7におけるロック用開口部位置での横断平面図。
【図11】 同作業台の折畳み形態における折畳み固定具の取付け部分の正面図。
【図12】 図11のC−C線の断面矢視図。
【図13】 同作業台のステージ部を2段構成とした使用形態の斜視図。
【符号の説明】
1 側枠
2 ステージ板
3 固定用枠
4 係止部
5 係合凸部
6 レバー
7 ロックピン(ロック部材)
8 コイルスプリング(ばね部材)
9 レバー用開口部(レバーガイド部)
10 主フレーム
11 補強フレーム
12 補強杆
13 枢支部材
14 折畳み固定具
14a 基部
14b 係止部
15 コイルスプリング(ばね部材)
16 ケース
16a 内向き面
16b 前側面
18 段部
31 弾性係止片
33 ロック用開口部
Claims (9)
- 左右の側枠と、これら両側枠に両側縁がそれぞれ上下回動自在に枢着されたステージ板と、該ステージ板の前端部に上下回動自在に枢着された固定用枠とから構成され、
前記固定用枠は、その上下回動によって前記ステージ板の下面側に重なる折り重ね姿勢と垂下姿勢とに転換可能であり、且つ垂下姿勢において起立状態の前記両側枠に設けられた係止部に係嵌する係合凸部を有し、
前記側枠の少なくとも一方の係止部には、側方突出するレバーを備えて前記固定用枠の係合凸部に対して上下変位により係脱するロック部材と、該ロック部材をロック方向に付勢するばね部材と、該ロック部材のレバーを前記固定用枠に干渉する内向き突出状態から前方突出状態へ旋回可能に配置させるレバーガイド部とからなるロック機構が設けられ、
前記レバーガイド部は、内向き突出状態の前記レバーを前記ばね部材の付勢に抗して前記ロック部材の非ロック位置で保持すると共に、前方突出状態の該レバーを前記ロック部材のロック位置と非ロック位置との間で上下変位可能とする形状を有してなる折畳み式作業台。 - 左右両側枠に前記のロック部材とばね部材とレバーガイド部とを有する係止部が設けられてなる請求項1記載の折畳み式作業台。
- ロック部材が垂直に配置したロックピンからなり、固定用枠の係合凸部に該ロックピンの嵌入部を有してなる請求項1又は2に記載の折畳み式作業台。
- 左右両側枠の下部に両端をそれぞれ上下回動自在に連結する補強杆が、両側枠の前後一端側のみに設けられてなる請求項1〜3のいずれかに記載の折畳み式作業台。
- 両側枠のそれぞれ前後両側に枢支部材が内向きに突設され、これら枢支部材を介して各側枠とステージ板の各側縁とが各側枠のフレームよりも内側で枢着されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の折畳み式作業台。
- 折畳み状態で左右両側枠を一体に係止固定する折畳み固定具を備えてなる請求項1〜5のいずれかに記載の折畳み式作業台。
- 折畳み固定具が、引き込み方向に付勢するばね部材を介してステージ板に進退移動及び旋回自在に保持された基部に、両側枠に対する係止部が一体形成されたものである請求項1〜6のいずれかに記載の折畳み式作業台。
- ステージ板下面の左右両側に、前記折り重ね姿勢の固定用枠を係脱可能に保持する弾性係止片が突設されてなる請求項1〜7のいずれかに記載の折畳み式作業台。
- 側枠のロック機構を有する係止部はロック部材及びばね部材を納めたケースを該側枠のフレームに固着して構成され、前記レバーガイド部が前記ケースの内向き面より前側面にわたる開口部よりなり、且つ該開口部の上下縁の一方に前面側の上下幅を大とする段部が形成され、この段部によって、当該開口部より突出したロック部材のレバーが内向き突出状態で非ロック位置に保持されると共に、前方突出状態で上下変位可能になるように設定されてなる請求項1〜8のいずれかに記載の折畳み式作業台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13634696A JP3850070B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 折畳み式作業台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13634696A JP3850070B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 折畳み式作業台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317164A JPH09317164A (ja) | 1997-12-09 |
JP3850070B2 true JP3850070B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=15173055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13634696A Expired - Fee Related JP3850070B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 折畳み式作業台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3850070B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111197457B (zh) * | 2020-03-02 | 2021-09-14 | 中电国际新能源控股有限公司 | 一种便于收纳且使用更加省力的电力系统用检修梯 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP13634696A patent/JP3850070B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09317164A (ja) | 1997-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8267017B1 (en) | Folding workbench | |
US20070095257A1 (en) | Folding table assembly | |
US4264084A (en) | Fold-up camper steps | |
US7849966B2 (en) | Collapsible stand for machine | |
KR200479669Y1 (ko) | 사다리의 전도 방지 장치 | |
JP3850070B2 (ja) | 折畳み式作業台 | |
JP5019950B2 (ja) | タンクローリー | |
JP5066026B2 (ja) | 伸縮体のロック機構 | |
KR200429498Y1 (ko) | 높이조절이 가능한 작업대 | |
EP1787766A1 (en) | Collapsible stand for machine | |
JP3753469B2 (ja) | 折畳み式作業台 | |
JP3223423B2 (ja) | 折畳み式作業台 | |
JP2001224439A (ja) | 折畳み作業台 | |
JP3674030B2 (ja) | 作業台 | |
JP2011021365A (ja) | 足場板用の幅木付き隙間塞ぎプレート | |
JP7233698B2 (ja) | 梯子兼用脚立 | |
JP2006342556A (ja) | 可搬式作業台 | |
JP2006152593A (ja) | 可搬式作業台 | |
JP2000064597A (ja) | 天板ユニット及びこのユニットを備えた台馬 | |
JP4961378B2 (ja) | 作業台 | |
JP7332340B2 (ja) | 折畳み式作業台におけるロック装置 | |
JP5139343B2 (ja) | 作業台 | |
JP4098256B2 (ja) | 作業台 | |
JP7506572B2 (ja) | 折畳み式作業台におけるロック装置 | |
JP2005105553A (ja) | 可搬式階段用作業足場台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |