JP7233698B2 - 梯子兼用脚立 - Google Patents

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Description

本発明は、脚長を変更可能にした梯子兼用脚立に関する。
脚立は、一対の梯子体の上部をピンで枢支し、両梯子体の下端を接地して上部を開き止め具で鋭角の挟角で開き止めし、両梯子体を上下に展開して両梯子体の頂部の当接部を当接することにより展開梯子姿勢にできるようになっている。
この種の梯子兼用脚立は、脚長を変更できるように、特許文献1においては、外套体とこの外套体内に伸縮自在に挿入された挿入体とを有する一対の伸縮体が間隔をおいて桟部材で連結されて梯子(梯子体)が構成され、各外套体には挿入体を伸縮した位置で固定するロック機構と、このロック機構のロックを解除操作するための操作部材とが設けられており、一対の操作部材間に、一対の操作部材を同時に手動操作する操作手段が設けられて伸縮装置が構成され、前記操作手段は一対の操作部材を連結する操作杆を有し、一対の操作部材と操作杆の両端部とは、操作杆の一端部をロック解除方向に操作したとき、操作杆を傾斜させて、一方の操作部材のみをロック解除方向に移動可能に係合されており、前記操作杆は上方の桟部材の下側に配置されている(請求項1)。
特開2017-203309号公報
前記従来技術は、上方の桟部材の近傍から操作杆を操作して、両方の伸縮体を同時にまたは一方の伸縮体のみを伸縮調整することができるが、操作杆は上方の桟部材の下側に配置されているため、展開梯子姿勢時に上側になる梯子体では操作杆は桟部材の上側の位置となり、展開梯子を登る作業者が触れて、操作杆及び操作部材をロック解除方向に移動する恐れが生じる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした梯子兼用脚立を提供することを目的とする。
本発明は、展開梯子姿勢時に上側になる梯子体の操作部材をロック解除方向に移動するのを規制できるようにした梯子兼用脚立を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、一対の梯子体2の上部をピン4で枢支しており、両梯子体2の下端を接地して上部を鋭角の挟角で開き止めして脚立姿勢にする開き止め具28を有し、両梯子体2の頂部に両梯子体2を上下に展開して展開梯子姿勢にする当接部を形成した梯子兼用脚立において、
前記梯子体2は、外套体8とこの外套体8内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体9とを有する左右一対の伸縮体5と、この左右伸縮体5の外套体8の対向面に長手方向両端が対向して連結されている多段の桟部材6と、各外套体8に挿入されている挿入体9を伸縮した位置で外套体8に対して固定するロック機構7と、各ロック機構7を上下動によりロック動作及びロック解除動作させる操作部材69を有する操作手段93とが備えられており、
前記操作部材69は下方の桟部材6近傍から上方の桟部材6近傍まで延設されていて、操作部材69の上部に操作部材69を上下動させるための力が加えられる操作部70が設けられており、
前記展開梯子姿勢時に上側になる梯子体2には、ロック機構7をロック解除させる操作部材69のロック解除方向の移動を阻止するストッパ手段201が設けられていることを特徴とする。
第2に、前記ストッパ手段201は操作部材69のロック解除方向の移動を阻止する規制部材202を有しており、この規制部材202は、上側の梯子体2になるときに操作部材規制位置Sとなりかつ下側の梯子体2になるときに操作部材規制解除位置Pになるべく、梯子体2に対して重力で揺動可能に枢支されていることを特徴とする。
第3に、前記各ロック機構7は、挿入体9に設けた被係止部11と、外套体8に支持されていて遠近移動により被係止部11に係脱自在に係合するロック部材23と、ロック部材23を収納していて外套体8に固定の支持フレーム18と、この支持フレーム18に支持されていてロック部材23を被係止部11に対して遠近移動する方向に揺動自在に支持する枢支軸24と、支持フレーム18の外側に位置して枢支軸24を介してロック部材23を揺動させるハンドル25と、操作部材69に連結体82を介して連結されていてロック位置Xとロック解除位置Yとに移動自在に支持された連動具27と、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を挿入体9と係合させかつ連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を挿入体9から離脱させる連動手段29と、連動具27がロック位置Xに移動したときにロック部材23の離脱揺動を阻止しかつ連動具27がロック位置Xから外れたときにロック部材23の離脱揺動を許容する離脱阻止手段30と、連結体82と外套体8に固定のバネ収納ケース89との間に連結体82を介して連動具27をロック位置Xに付勢する付勢部材91とが設けられており、
前記ストッパ手段201は、連結体82に設けた横軸203に重心から偏心した位置で揺動自在に支持された規制部材202を有しており、
前記規制部材202は、上側の梯子体2になるときに操作部材69の上下動を規制するべくバネ収納ケース89と当接する操作部材規制位置Sとなり、かつ下側の梯子体2になるときに操作部材69の上下動を許容する操作部材規制解除位置Pになるべく、梯子体2に対して重力で揺動可能に枢支されていることを特徴とする。
第4に、前記規制部材202は、一端に横軸203に嵌合する軸孔202aを有し、他端に厚肉の錘部202bを有することを特徴とする。
第5に、前記展開梯子姿勢時に上側になる梯子体2の操作部材69の上部近傍に位置する桟部材6は、脚立姿勢に上面となる表踏み面16fと展開梯子姿勢時に上面となる裏踏み面16bとを有し、この裏踏み面16bの前後中途部に裏踏み面16bを2分割する凹溝19を有し、この凹溝19内に操作部材69の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆96が没入配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、展開梯子姿勢時に上側になる梯子体の操作部材をロック解除方向に移動するのを規制できる。
即ち、第1に、展開梯子姿勢時に上側になる梯子体2には、ロック機構7をロック解除させる操作部材69のロック解除方向の移動を阻止するストッパ手段201が設けられているので、作業者が上側の梯子体2に登るときに、操作部材69をロック解除方向に移動するのを規制しておくことができる。
第2に、規制部材202は、梯子体2が上側になるときに操作部材規制位置Sとなりかつ梯子体2が下側になるときに操作部材規制解除位置Pになるべく、梯子体2に対して重力で揺動可能に枢支されているので、規制部材202を簡単に構成することができる。
第3に、ストッパ手段201は、連結体82に設けた横軸203に重心から偏心した位置で揺動自在に支持された規制部材202を有しており、規制部材202は、上側の梯子体2になるときに操作部材69の上下動を規制するべくバネ収納ケース89と当接する操作部材規制位置Sとなり、かつ下側の梯子体2になるときに操作部材69の上下動を許容する操作部材規制解除位置Pになるべく、梯子体2に対して重力で揺動可能に枢支されているので、規制部材202を簡単な構成にして、確実に動作させることができる。
第4に、規制部材202は、一端に横軸203に嵌合する軸孔202aを有し、他端に厚肉の錘部202bを有するので、規制部材202を簡単な構成にして、確実に揺動動作させることができる。
第5に、展開梯子姿勢時に上側になる梯子体2の操作部材69の上部近傍に位置する桟部材6は、脚立姿勢に上面となる表踏み面16fと展開梯子姿勢時に上面となる裏踏み面16bとを有し、この裏踏み面16bの前後中途部に裏踏み面16bを2分割する凹溝19を有し、この凹溝19内に操作部材69の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆96が没入配置されているので、裏踏み面16bの範囲を確保した上で、操作杆96を誤操作し難い状態に配置しておくことができる。
本発明の実施形態を示す梯子体の一部断面正面図である。 同梯子体の伸縮体の斜視図である。 同梯子体の伸縮体の内側から見た側面図である。 同梯子体のロック状態の伸縮体下部の正面断面図である。 同梯子体のロック解除状態の伸縮体下部の正面断面図である。 同梯子体の伸縮体上部の正面断面図である。 図4のA-A線断面図である。 図6のB-B線断面図である。 ロック部材及びハンドル等の分解斜視図である。 下ガイド部材、連結体、連動具等の分解斜視図である。 同伸縮体上部の斜視図である。 脚立姿勢時の脚立の全体側面図である。 展開梯子姿勢の脚立の全体正面図である。 展開梯子姿勢の脚立の全体側面図である。 展開梯子姿勢の下側梯子体または脚立姿勢時の梯子体であって、(A)は要部の正面図、(B)は(A)のV矢視図である。 展開梯子姿勢の上側梯子体であって、(C)は要部の正面図、(D)は(C)のW矢視図である。 規制部材の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図12~14において、梯子兼用脚立1は、対向配置される一対の梯子体2の各上部にブラケット3を設け、両ブラケット3にピン4を貫通して枢支連結することにより構成されている。
一対の梯子体2の上部間に両梯子体2の下端を接地して上部を鋭角の挟角で開き止めして脚立姿勢にする開き止め具28を有していて、図12に示すように、脚立として自立可能になり、また、両梯子体2の頂部は両梯子体2を上下に展開して展開梯子姿勢にする当接部2aを形成していて、図13、14に示すように、建壁等に立て掛け可能になる。なお、展開梯子姿勢のとき、開き止め具28は上側の梯子体2が下側の梯子体2に対してピン4廻りに折曲するのを防止する折曲防止具となる。
前記各梯子体2は、外套体(支柱本体)8とこの外套体8内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体(脚柱)9とを有する左右一対の伸縮体(支柱)5と、この左右伸縮体5の外套体8の対向面に長手方向両端が対向して連結されている多段(3段)の桟部材(踏桟部材)6とを有し、図1の正面図において梯子形状になっている。
前記各梯子体2は、各外套体8に挿入されている挿入体9を伸縮移動(上下方向のスライド)した位置で外套体8に対して固定するロック機構7と、各ロック機構7を上下動によりロック動作及びロック解除動作させる操作部材69を有する操作手段93とが備えられており、前記操作部材69は下方(最下段)の桟部材6近傍から上方(最上段)の桟部材6近傍まで延設されていて、操作部材69の上部に操作部材69を上下動させるための力が加えられる操作部70が設けられている。
図1~10において、外套体8はアルミニウム合金等の金属系で断面視略コの字状に形成され、この外套体8が向き合っている外套体8の対向部側には長手方向に開口溝10が形成されている。
挿入体9は外套体8と同様にアルミニウム合金等の金属系で形成されており、外套体8
の対向側の開口溝10に対応する位置の側壁には複数のラック形状の被係止部11が形成されている。挿入体9の下端部には接地部材12が装着され、この接地部材12により梯子体2が安定した状態で接地面に接地するようになっている。挿入体9の挿入基部である上部に、ロック機構7の支持フレーム18に当接して挿入体9を外套体8から抜け止めする抜け止め部材15が開口溝10から外方突出状に設けられている。この抜け止め部材15は、図4、6に示すように、ボルト等の固定具で挿入体9に着脱自在に固定されている。
図1~8、12~14において、梯子体2の桟部材6のうちの、最下段の桟部材6(6a)と中間部の桟部材6(6b)は、断面台形の角筒状に形成されて、これら桟部材6の上下面は前側から後側にいくにしたがって上方と下方に移行するように傾斜した表裏踏み面16(16f、16b)を有しており、表裏踏み面16f、16bには滑り止め用の凸凹がその長手方向に亘って形成されている。
前記表踏み面16fは脚立姿勢のときに略水平な上面となり、裏踏み面16bは展開梯子姿勢の上側の梯子体2のとき、略水平な上面となる。表踏み面16fは裏踏み面16bよりも後方へ張り出している。
梯子体2の中間部の桟部材6(6b)は、外套体8の前後壁13F,13Rに装着された板状の桟ブラケット14を介して左右の外套体8間で固定されている。
板状の桟ブラケット14は桟部材6の外端部に対応して前後一対ずつ配置されており、各桟ブラケット14は、伸縮体固定部14aと踏桟固定部14bとを段部14cを介して有し、伸縮体固定部14aは外套体8にリベット等の固定具で固定され、踏桟固定部14bは桟部材6の外端部にリベット等の固定具で固定され、図8に示すように外套体8の外側面と桟部材6の端部との間に後述する操作部材69の挿通空間21が形成されている。
梯子体2の桟部材6のうちの、最上段の桟部材6(6c)は、下向きに開口した凹溝19を有する側断面略コの状に形成されており、外套体8の前後壁13F,13Rに装着された上ガイド部材76を介して左右の外套体8間で固定されている。
この桟部材6cも上下面は前側から後側にいくにしたがって上方と下方に移行するように傾斜した表裏踏み面16f、16bを有しており、表裏踏み面16f、16bには滑り止め用の凸凹がその長手方向に亘って形成されている。
前記桟部材6cの表踏み面16fは桟部材6bと同一形状で、脚立姿勢のときに略水平な上面となり、桟部材6cの裏踏み面16bは展開梯子姿勢のとき上側の梯子体2の略水平な上面となる。桟部材6cの表踏み面16fは裏踏み面16bよりも後方へ張り出しており、裏踏み面16bは凹溝19によって前後中途部が2分され、表踏み面16fより小面積であるが、前後方向の占有範囲を可及的に広くなるようにしている。
前記凹溝19内に、後述する操作部材69の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆96が没入配置されている。
各梯子体2には、梯子体2の最下段の桟部材6aと伸縮体5との間にそれぞれロック機構7が設けられて、左右外套体8のそれぞれの対向面にロック機構7が装着されている。
このロック機構7は、外套体8に固定の支持フレーム18と、支持フレーム18に対して左右方向(図4及び図5のa方向)に揺動自在に枢支されていて挿入体9の被係止部11と係合するロック部材23と、ロック部材23を揺動自在に支持する枢支軸24と、枢支軸24に支持されてロック部材23を挿入体9から離脱揺動させる(ロック部材23を離脱操作する)ハンドル25と、を有している。
ロック部材23は、後述するように支持フレーム18に支持された枢支軸24を中心として左右方向に揺動自在となっており、ロック部材23の揺動により挿入体9への係脱が自在に行えるようになっている。
また、ロック機構7は、支持フレーム18に図2、図4及び図5に示すロック位置Xとロック解除位置Yとに移動自在に支持された連動具27を有し、ロック部材23と連動具27との間に、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を挿入体9と係合させかつ連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を挿入体9から離脱させる連動手段29と、連動具27がロック位置Xに移動したときにロック部材
23の離脱揺動を阻止しかつ連動具27がロック位置Xから外れたときにロック部材23の離脱揺動を許容する離脱阻止手段30と、が設けられている。
支持フレーム18は、アルミニウム合金等の金属系の1枚の板材を屈曲させて箱状に形成され且つ、外套体8及び桟部材6に装着可能とされたもので、挿入体9側(伸縮体5側)は開口状となっていて、外套体8の前後壁13F,13Rに装着され且つ、対向部側に延設された一対の前後側壁部32F,32Rと、挿入体9の被係止部11に対向し且つ、前後側壁部32F,32Rの間に配置された背壁部33と、前後側壁部32F,32Rの下部から下方に突出していて桟部材6に装着される一対の桟装着部34F,34Rとを有している。
支持フレーム18の前後側壁部32F,32Rの外側部は、外套体8の前後壁13F,13Rを挟み込み可能に形成されており、前後側壁部32F,32Rの外側部で外套体8の前後壁13F,13Rを挟み込み、リベット等の固定具をこれらに打ち付けることによって、支持フレーム18は外套体8に装着されている。
支持フレーム18の桟装着部34F,34Rは、桟部材6の前後壁の端部側を挟み込み可能に形成されており、桟装着部34F,34Rで桟部材6の前後壁の端部側を挟み込み、リベット等の固定具をこれらに打ち付けることによって支持フレーム18は桟部材6に装着されている。
したがって、支持フレーム18は桟部材6を伸縮体5に連結するためのブラケットの機能を有しており、これにより、桟部材6を伸縮体5に装着するためのブラケットの数を少なくすることができる。
枢支軸24は円柱状に形成され、支持フレーム18の前後側壁部32F,32Rに貫通状に設けられてロック部材23の揺動方向と同一方向に回転自在に支持されている。
図3~5、9に示すように、ハンドル25は、把持部41と、把持部41から連動具27側に突出した作動部42とを備え、把持部41は枢支軸24の一端部(前端部)に溶接等により固着され、前側壁部32Fの外面に沿って配置され、枢支軸24と作動部42との前部側を連結している。作動部42は円柱状に形成され、枢支軸24とは径方向に離れた位置で後方向に突出している。枢支軸24と把持部41と作動部42とで側面視略コの字形に形成されている。
ハンドル25の作動部42は、支持フレーム18の前側壁部32Fの下部に設けられた作動部用貫通孔44に挿通されている。作動部用貫通孔44は、枢支軸24の軸心を中心とする円弧形状に形成されている。
ハンドル25の把持部41は、枢支軸24及び作動部42を一体的に連結している。把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部に合成樹脂製のハンドルカバー47が外嵌装着され、ハンドルカバー47は把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部との外周を覆っている。ハンドルカバー47の下部に左右小幅のつまみ48が下方に突設されている。
ロック部材23は、支持フレーム18の前後側壁部32F,32R間に配置され、枢支軸24の前後略中央部に装着される枢支軸用装着部49と、作動部42の外側方に配置される揺動突部51と、挿入体9の被係止部11に係合する係止部52とを有している。
ロック部材23の枢支軸用装着部49は枢支軸24に回動自在に外嵌されており、ロック部材23は枢支軸24廻りに左右方向(a方向)に揺動自在に支持されている。ロック部材23の下部(遊端側)に連動具27に向けて押圧部54が突設され、枢支軸用装着部49に操作片55が内側方に突設されている。
図4、5、10に示すように、前記連動具27は、前後一対の側壁27aと、前後側壁27aの上部を連結する上壁27bと、前後側壁27aの左右方向内端部を連結する背壁27cとを有していて、ロック部材23側が開口した箱形に形成され、支持フレーム18内のロック部材23の左右方向の内方側に上方突出状に配置され、支持フレーム18の背壁部33の内面に沿って上下摺動(移動)自在に保持されている。従って、左右支持フレーム18の連動具27は左右の外套体8の対向面に沿ってそれぞれその長手方向に移動自在に保持されている。
連動具27の背壁27cの上部に角筒体57が外側方に突設されおり、角筒体57の上部が第1押動片58とされ、下部が第2押動片59とされ、第1押動片58と第2押動片59とは操作片55の先端部を上下に挟んだ状態で上下に離間している。背壁27cの角筒体57の下方に規制部60が外側方に突設され、規制部60の前後両側に円弧状のカム面61aを有する前後一対のカム壁61が設けられている。
連動具27の上壁27bに前後一対の連結片62が上方突設され、各連結片62には取付孔63が設けられている。
而して、前記連動手段29は、ロック部材23に突設した操作片55と、連動具27に突設した第1押動片58及び第2押動片59とを備え、第1押動片58及と第2押動片59とは操作片55を連動具27の移動方向に挟んでおり、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を係合方向に揺動させるべく第1押動片58が操作片55を押動し、連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を離脱方向に揺動させるべく第2押動片59が操作片55を押動するように構成されている。
なお、本実施形態の場合、連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、まず、規制部60が押圧部54を下方に押動して、ロック部材23を係合方向に揺動させ、その後に、第1押動片58が操作片55を下方に押動するようになり、連動具27がロック位置Xに移動したときに、ロック部材23の係合方向への揺動が完了するようになっている。
また、前記離脱阻止手段30は、ロック部材23の揺動端部側に連動具27に向けて突設した押圧部54と、連動具27に押圧部54に向けて突設した規制部60とを備え、連動具27がロック位置Xに移動したときに、押圧部54と規制部60とが対向して、ロック部材23の離脱揺動を阻止し、連動具27がロック位置Xから外れたときに規制部60が押圧部54対向位置から外れて、ロック部材23の離脱揺動を許容するように構成されている。
また、連動具27がロック位置Xからロック解除位置Yに移動するときに、規制部60が押圧部54に対して外れた後にロック部材23の離脱揺動が開始されるように、図4に示す如く第2押動片59と操作片55との間にアイドル間隙65が形成されている。
ハンドル25を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に回動操作することにより、連動具27を後述の付勢部材91の付勢に抗してロック解除位置Yに押動する連動具押動手段67が把持部41と連動具27との間に設けられている。この連動具押動手段67は、作動部42の外周面と連動具27の前後カム壁61のカム面61aとで構成されている。
図2、3、6、8、10に示すように、ロック部材23を操作するための操作部材69が左右外套体8の対向面(外面)に開口溝10を塞ぐように上下方向に配置されている。この操作部材69は上下方向に長尺に形成されており、外套体8の対向面(外面)に沿って長手方向に移動自在に保持されると共に、前記挿通空間21に上下移動自在に挿通保持されている。操作部材69の下端部(一端部)に後述の連結体82を介して連動具27が連結され、これにより、操作部材69はロック部材23に連動されている。操作部材69の上部が最上段の桟部材6cの下側近傍に達している。
操作部材69は、上下方向に長い板状の操作壁部69aと、操作壁部69aの前後両端部から外側方に突出した前後一対の側壁部69bとを有し、操作壁部69aの下部に上係止孔71と下係止孔72とが上下に間隔をおいて設けられ、これら係止孔71,72は前後に長い長方形状に形成されている。
外套体8に、前記操作部材69を移動自在に案内する上ガイド部材76と下ガイド部材77とが設けられている。
図2、3、6,11に示すように、上ガイド部材76は、前後一対の側壁76aと、前後側壁76aの上部に左右内方に延設された前後一対の取付壁76bと、前後取付壁76bの上部に連結された水平板状の上連結壁76cと、前後側壁76aの下部に連結された垂直板状の下連結壁76dとを有し、前後側壁76aがリベット等の固定具を打ち付けることによって外套体8の前後側壁13F,13Rに固着されている。最上段の桟部材6cの左右端部が上連結壁76cと前後取付壁76bとの間に内嵌されてリベット等の固定具
で前後取付壁76bに固定されている。
図2、3、10に示すように、下ガイド部材77は、前後一対の側壁77aと、前後側壁77aの内側端部を連結した背壁77bと、背壁77bから内側方に突出した前後一対の収納側壁77cと、収納側壁77cの上部間を閉塞するように背壁77bの上部から内側方に突出した上バネ受け壁79とを有している。
前記前後側壁77aの左右方向の中途部に段部80が設けられ、段部80よりも内側方に係合片81が前後方向内方に突設されており、前後側壁77aの外側部がリベット等の固定具を打ち付けることによって外套体8の前後側壁13F,13Rに固着され、段部80と係合片81との間で、操作部材69の前後両端部を上下方向移動自在に挟持している。
図1~5、10に示すように、前記連動具27と操作部材69の一端部との間に連結体82が設けられている。連結体82は、左右に前壁82aと背壁82bとを有し、背壁82bは前壁82aよりも上方に突出しており、背壁82bの上部から内側方に上壁82cが突設され、上壁82cの外側部に上方及び外側方に階段状に屈曲した上係合片83が突設されている。背壁82bの下部と前壁82aの下部とを連結する底壁82dが設けられ、背壁82bと底壁82dとの間に円筒状の連結筒85が設けられ、前壁82aの上部と背壁82bの中間部とを連結する下バネ受け壁86が設けられ、前壁82aと背壁82bと底壁82dと下バネ受け壁86との前後中央部を連結する連結壁82eが設けられ、前壁82aの上部から外側方に下係合片84が鈎形に突設されている。
上係合片83を操作部材69の上係止孔71に係脱自在に係合すると共に、下係合片84を下係止孔72に係脱自在に係合することにより、連結体82は操作部材69の下部に下方突出状でかつ着脱自在に連結固着されている。
連結体82は底壁82dを介して連動具27の上壁27bに載置され、ボルトナット等の締付具88を前後の連結片62と連結筒85とに挿通して締め付けることにより、連結体82は連動具27に着脱自在に連結されている。
連結体82の背壁82bの上半分と下バネ受け壁86と下ガイド部材77の前後収納側壁77cと上バネ受け壁79とによって、バネ収納ケース89が形成されている。
このバネ収納ケース89内にコイルバネ90を上下方向に収納し、コイルバネ90の上端を上バネ受け壁79で受け、コイルバネ90の下端を下バネ受け壁86で受けて、コイルバネ90によって下ガイド部材77に対して連結体82乃至連動具27を下方に付勢している。従って、コイルバネ90により構成した付勢部材91によって連動具27をロック位置Xに付勢するようになっている。
また、上係合片83及び下係合片84を上係止孔71又は下係止孔72から外して連結体82を操作部材69から取り外し、締付具88を外して連結体82を連動具27から取り外すことにより、連結体82を操作部材69と連動具27との間から退避させて開口溝10を開放することができるようになっている。
また、連結体82を操作部材69から取り外し、締付具88を緩めて、連結体82を締付具88廻りに内側方に回動することによっても、連結体82を操作部材69と連動具27との間から退避させて開口溝10を開放できるようになっている。
その結果、開口溝10より工具を挿入して、挿入体9の上部に取り付けた抜け止め部材15を取り外すことができ、これにより、破損した挿入体9を外套体8から取り出して交換したり修理したりすることができる。
図2、3、6、11に示すように、一対の操作部材69間に、一対の操作部材69を同時に手動操作する操作手段93が設けられている。この操作手段93は各操作部材69に設けられた係合部94と、左右操作部材69の係合部94と係合する連動部95を有する操作杆96とを有している。
係合部94は、操作部材69とは別体に構成した係合体98に形成したもので、係合体98は、L字状に屈曲した取付部101と、取付部101から左右方向内方に突出した係合部94とを一体に備え、取付部101は、垂直壁103とその上端部から左右方向外方に突出した水平壁104とを有し、係合部94は水平壁104から左右方向の内方に突設
されており、前後一対の係合片107と前後係合片107の下部同士を連結する水平板状の連結壁108とを有し、係合片107はその上面が左右方向内方に向けて下降傾斜しており、上下幅が左右方向の内方向けて徐々に細くなる先細状に形成されている。
取付部101はその垂直壁103が操作部材69の左右方向の内面に沿って配置されると共に、水平壁104は操作部材69の上端に上側から係合されて、リベット等の固定具で操作部材69の上部に固定されている。
前記操作杆96は左右方向に長い角筒状に形成され、最上段の桟部材6cの凹溝19内に桟部材6cの長手方向に沿って左右方向に配置されており、これにより桟部材6cの下側から手動操作可能になっている。操作杆96の左右両端部が連動部95とされ、連動部95がそれぞれ操作部材69の係合部94に外嵌され、これにより、操作杆96が左右操作部材69に連結されており、左右の連動部95が左右の操作部材69の係合部94にそれぞれ係合され、操作杆96の上方移動(ロック解除方向への移動)によって、左右の操作部材69を同時に上方に引っ張って左右のロック機構7をロック解除できるようになっている。
操作杆96の左右両側の連動部95とこの連動部95に対応する係合部94との間の上下に遊びa1,a2が設けられており、操作杆96の一方の連動部95を係合部94に係合してロック解除方向(上方向)に移動したときに、操作杆96の他方の連動部95を係合部94と非係合にする。従って、操作杆96の左右両端部(左右連動部95)の一方を上方に押動することにより、遊びa1,a2によって、操作杆96が左又は右上がりに傾斜し、一方の操作部材69を上方移動させて左右のロック機構7の一方のみをロック解除できるようになっている。
前記実施形態によれば、図4に示すように、ロック部材23が挿入体9の被係止部11に係合し、左右の挿入体9が外套体8に対して移動不能にロックされた状態で、左右の伸縮体5を同時に伸縮調整する場合、下側から最上段の桟部材6cの凹溝19内に指を挿入して、操作杆96の左右方向の中央部を上方に押圧すると、左右の操作部材69がロック解除方向(上方)に引っ張られ、左右の連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。又は、ハンドルカバー47のつまみ48を摘んで、左右のハンドル25を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に揺動操作すると、左右の作動部42がカム面61aを上方に押して連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。
そして、左右のロック機構7では、連動具27がロック位置Xからロック解除位置Yに移動するときに、第2押動片59と操作片55との間にアイドル間隙65があるため、まず、連動具27の上方移動によって規制部60が押圧部54対向位置から外れ、離脱阻止手段30によるロック部材23の離脱阻止が解除されて、ロック部材23の離脱揺動が可能になる。その後に、第2押動片59が操作片55を上方に押動し、ロック部材23の離脱揺動が開始され、ロック部材23が離脱方向に揺動する。連動具27がロック解除位置Yに移動したとき、ロック部材23の挿入体9の被係止部11からの離脱が完了する。その結果、左右の挿入体9が外套体8に対して移動可能になり、伸縮体5を伸縮することができる。
伸縮体5を伸縮させた後、左右の挿入体9を外套体8に対して移動不能にロックするには、操作杆96の上方への押圧を解除し、又は、左右のハンドル25の揺動操作を解除すると、付勢部材91の付勢によって、操作部材69乃至連動具27が下方に移動し、左右の連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動する。
連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、まず、規制部60が押圧部54を下方に押動して、ロック部材23を係合方向に揺動させる。その後、第1押動片58が操作片55を下方に押動するようになり、連動具27がロック位置Xに移動したときに、ロック部材23の係合方向への揺動が完了する。
また、左右の連動具27がロック位置Xに移動したときに、押圧部54と規制部60とが対向し、離脱阻止手段30がロック部材23の離脱方向への揺動を阻止する。その結果、ロック部材23が挿入体9の被係止部11に係合し、これにより挿入体9が外套体8に
対して移動不能にロックされる。しかも、離脱阻止手段30がロック部材23の離脱方向への揺動を阻止し、挿入体9が外套体8に対して不測に伸縮移動するのを確実に防ぐことができる。
従って、左右の連動具27がロック位置Xに移動したときに連動手段29によりロック部材23を挿入体9と係合させ、このとき同時に離脱阻止手段30によってロック部材23の挿入体9への係合が不測に外れるのを防止することができる。しかも、連動具27がロック位置Xから外れると、離脱阻止手段30がロック部材23の離脱揺動を許容し、連動具27のロック位置X乃至ロック解除位置Yへの移動によって、ロック部材23の挿入体9への係合と挿入体9からの離脱とを簡単に変更操作することができ、伸縮調整の操作を簡単になし得る。
また、伸縮体5をその左右外套体8の一方のみを伸縮調整する場合、下側から最上段の桟部材6cの凹溝19内に指を挿入して、操作杆96の左右方向の一端部を上方に押圧すると、操作杆96の左右方向の一端部のみが上方移動し、左右の操作部材69の一方のみがロック解除方向(上方)に引っ張られ、一方の連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。又は、ハンドルカバー47のつまみ48を摘んで、左右のハンドル25のうちの一方を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に揺動操作すると、一方の作動部42がカム面61aを上方に押して連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。その結果、一方のロック機構7のみがロック解除され、一方の伸縮体5のみが伸縮可能になり、一方の伸縮体5のみを簡単に伸縮調整することができる。
従って、操作杆96によるロック解除操作では、作業者が立った姿勢で解除操作することができ、操作杆96の中央部をロック解除方向に操作すると、操作杆96全体がロック解除方向に移動して、一対の操作部材69が同時にロック解除方向に移動し、一対のロック機構7のロックが解除され、一対の伸縮体5が同時に伸縮可能になり、一対の伸縮体5を同時に簡単に伸縮調整することができる。
また、両側の連動部95と係合部94との間に遊びa1,a2が設けられているので、操作杆96の一端部をロック解除方向に操作すると、操作杆96の一端部がロック解除方向に移動して、操作杆96の他端部が遊びa1,a2でフリーになり非係合状態を保持して遊びa1,a2の範囲内で移動し、操作杆96が左又は右上がりに傾斜して、一方の操作部材69のみがロック解除方向に移動し、他方の操作部材69はロック解除方向に移動することはなくなり、一方のロック機構7のロックが解除され、他方のロック機構7のロックが維持されたままになる。
このため、一方の伸縮体5のみが伸縮可能になり、一方の伸縮体5のみを簡単に伸縮調整することもできる。従って、例えば脚立1の接地場所に傾斜や凹凸がある場合に、一対の伸縮体5を互いに異なる長さに簡単に伸縮調整することが可能になり、脚立1を傾斜や凹凸がある場所にも安定かつ迅速に設置できるようになる。
また、操作部材69が外套体8の外面に沿って配置されるため、ロック機構7や操作部材69が脚立1の使用の邪魔になることもなくなる。しかも、ロック機構7や操作部材69が挿入体9の外部に配置されるため、挿入体9を筒体で構成することができて強度的に有利になる。また、操作部材69を使用して、ロック機構7から離れた箇所からロック部材23の挿入体9への係合と挿入体9から離脱を簡単に操作することが可能になる。
前記操作手段93は1本の操作杆96によって左右の操作部材69をロック解除方向に同時操作する、また個別に操作するように構成されているが、1本の操作杆96を設ける代わりに、最上段の桟部材6cの凹溝19内に配置された係合部94を操作部材69の上端の操作部としてもよく、また、左右の操作部材69の係合部94を桟部材6cの中央に至る長さに形成して、左右係合部94をロック解除方向に同時にまたは個別に操作できるようにしてもよい。
図1~5、10、13、15、16に示すように、前記連動具27と操作部材69との間の連結体82には、ロック機構7をロック解除させる操作部材69の移動を阻止するストッパ手段201が設けられている。
ストッパ手段201は、連結体82の前壁82a、背壁82b、底壁82d及び下バネ受け壁86で囲まれた中の連結壁82eに横軸203を設け、この横軸203に規制部材202を揺動自在に支持している。
規制部材202は、駒形状であって、重心(駒中心)から一端側へ偏心した位置に横軸203に嵌合する軸孔202aを有し、他端側に厚肉の錘部202bを有しており、重心が他端側に偏っていることにより、連結体82の上下方向が変われば、横軸203を中心に重力で振り子状に揺動可能になっている。規制部材202は図15A、図16Cに示すカバー部材204によって保護されている。
前記規制部材202は、一対の梯子体2が脚立姿勢のとき、または一対の梯子体2を上下に展開して展開梯子姿勢にしたときの下側の梯子体2になるとき、図4、5、13、15に示すように、錘部202b側の端部は連結筒85と当接し、連結体82は上向き移動が可能であって、操作部材69の動きを許容する操作部材規制解除位置Pとなり、操作部材69の動きで連動具27をロック解除位置Yに移動できる。
そして、規制部材202は、展開梯子姿勢にしたときの上側の梯子体2になるとき、図13、16に示すように、梯子体2は上下反転することにより操作部材規制解除位置Pから横軸203を中心に重力で揺動して、錘部202b側の端部はバネ収納ケース89を形成している下ガイド部材77の収納側壁77cと当接し、連結体82の下向き移動を規制する操作部材規制位置Sとなり、ロック機構7をロック解除させる方向の操作部材69の動きを規制する。
従って、展開梯子姿勢にしたときに、作業者が下側の梯子体2から登っていって上側の梯子体2の桟部材6cに手を掛けても、誤って凹溝19内の操作杆96を押動しようとしても、規制部材202が収納側壁77cに当接し、コイルバネ91を圧縮するような操作部材69を動きは阻止され、操作部材69をロック解除方向に移動するのを確実に防止できる。
前記規制部材202は連結体82の一側(ハンドル25の配置側)に配置されているが、横軸203の両端に一対配置してもよく、また、規制部材202の錘部202bは、端部を厚肉にして形成する代わりに、金属錘を付加して形成してもよい。
図17は規制部材202の変形例を示しており、前記実施形態の規制部材202が先端から基部まで均一幅の略長方形状(図17に仮想線で示す。)であるのに対して、変形例の規制部材202は錘部202bの先端が2面を有する山形状であり、横軸203に嵌合する基部が下膨れ形状(図17に実線で示す。)である。
変形例の規制部材202は基部の揺動方向両側に、連結体82の連結筒85と当接する可動時当接面gと、連結体82の側壁と当接する規制時当接面hとが形成されている。
前記可動時当接面gは規制部材202の重心jを通る中心線kに対して挟角20度であり、梯子体2が脚立姿勢のときには連結筒85と当接する(図17a)。
この状態から梯子体2を展開梯子姿勢にしたとき(図17b)、横軸203の中心を通る鉛直線mに対して前記中心線kの挟角αが83度になり、規制部材202に重力により下向き揺動を確実に起こさせる重心jの配置となる。
梯子体2を展開梯子姿勢すると規制部材202は重力により下向き揺動して、規制時当接面hが連結体82の側壁と当接する(図17c)。連結体82の側壁が鉛直線mと略平行であれば、規制時当接面hは中心線kに対して挟角20度であるので、中心線kは鉛直線mに対して挟角θが20度となり、重心jが鉛直線mから規制部材202の揺動側に大きく離れることになる。
変形例の規制部材202は、錘部202bの先端の山形2面の内の規制時当接面hに近い側の面tは、規制時当接面hが連結体82の側壁と当接するとき(図17c)、連結体82の側壁に対して垂直配置になり、バネ収納ケース89を形成している下ガイド部材77の収納側壁77cと当接し、連結体82の下向き移動を規制する操作部材規制位置Sとなり、ロック機構7をロック解除させる方向の操作部材69の動きを規制する。
前記図17cの状態から梯子体2を脚立姿勢にしたとき(図17d)、規制部材202は重心jが鉛直線mから揺動側に大きく離れているので重力で確実に下向き揺動して、可
動時当接面gが連結筒85と当接する(図17a)。
前記変形例の規制部材202は、実施形態の規制部材202に比して、揺動角度は小さくなるが、重心jが常に鉛直線mから揺動側に大きく離れているので、梯子体2を展開梯子姿勢と脚立姿勢との間で姿勢変更するたびに、揺動を確実にすることができる。
なお、本発明は前記実施形態及び変形例における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1~17に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、梯子兼用脚立の一対の梯子体2の内、展開梯子姿勢にしたときの上側になる梯子体2が決められているとき、その上側になる梯子体2にのみストッパ手段201を設けておいてもよい。
また、ストッパ手段201は、展開梯子姿勢にしたときの上側になる梯子体2の外套体8に当接体を設け、その当接体と係脱自在に係合する規制部材を操作部材69の中途部または係合体98等に人為的に回動するように設け、梯子体2が上側になったときに規制部材を当接体に係合させてロック機構7をロック解除させる操作部材69の移動を阻止し、梯子体2が下側になったときに規制部材を回動して当接体に係合しないように構成してもよい。
変形例の規制部材202は、可動時当接面gを下膨れ形状にすることなく、中心線kと平行に形成してもよい。
1 梯子兼用脚立
2 梯子体
2a 当接部
4 ピン
5 伸縮体
6(6a、6b、6c) 桟部材
7 ロック機構
8 外套体
9 挿入体
16 踏み面
16b 裏踏み面
16f 表踏み面
18 支持フレーム
19 凹溝
25 ハンドル
27 連動具
28 開き止め具
29 連動手段
30 離脱阻止手段
67 連動具押動手段
69 操作部材
70 操作部
76 上ガイド部材
77 下ガイド部材
79 上バネ受け壁
82 連結体
82e 連結壁
86 下バネ受け壁
89 バネ収納ケース
90 コイルバネ
91 付勢部材
93 操作手段
94 係合部
95 連動部
96 操作杆
98 係合体
201 ストッパ手段
202 規制部材
202a 軸孔
202b 錘部
203 横軸
P 操作部材規制解除位置
S 操作部材規制位置
X ロック位置
Y ロック解除位置

Claims (4)

  1. 一対の梯子体(2)の上部をピン(4)で枢支しており、両梯子体(2)の下端を接地して上部を鋭角の挟角で開き止めして脚立姿勢にする開き止め具(28)を有し、両梯子体(2)の頂部に両梯子体(2)を上下に展開して展開梯子姿勢にする当接部を形成した梯子兼用脚立において、
    前記梯子体(2)は、外套体(8)とこの外套体(8)内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体(9)とを有する左右一対の伸縮体(5)と、この左右伸縮体(5)の外套体(8)の対向面に長手方向両端が対向して連結されている多段の桟部材(6)と、各外套体(8)に挿入されている挿入体(9)を伸縮した位置で外套体(8)に対して固定するロック機構(7)と、各ロック機構(7)を上下動によりロック動作及びロック解除動作させる操作部材(69)を有する操作手段(93)とが備えられており、
    前記操作部材(69)は下方の桟部材(6)近傍から上方の桟部材(6)近傍まで延設されていて、操作部材(69)の上部に操作部材(69)を上下動させるための力が加えられる操作部(70)が設けられており、
    前記展開梯子姿勢時に上側になる梯子体(2)には、ロック機構(7)をロック解除させる操作部材(69)のロック解除方向の移動を阻止するストッパ手段(201)が設けられており、
    前記展開梯子姿勢時に上側になる梯子体(2)の操作部材(69)の上部近傍に位置する桟部材(6)は、脚立姿勢に上面となる表踏み面(16f)と展開梯子姿勢時に上面となる裏踏み面(16b)とを有し、この裏踏み面(16b)の前後中途部に裏踏み面(16b)を2分割する凹溝(19)を有し、この凹溝(19)内に操作部材(69)の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆(96)が没入配置されていることを特徴とする梯子兼用脚立。
  2. 一対の梯子体(2)の上部をピン(4)で枢支しており、両梯子体(2)の下端を接地して上部を鋭角の挟角で開き止めして脚立姿勢にする開き止め具(28)を有し、両梯子体(2)の頂部に両梯子体(2)を上下に展開して展開梯子姿勢にする当接部を形成した梯子兼用脚立において、
    前記梯子体(2)は、外套体(8)とこの外套体(8)内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体(9)とを有する左右一対の伸縮体(5)と、この左右伸縮体(5)の外套体(8)の対向面に長手方向両端が対向して連結されている多段の桟部材(6)と、各外套体(8)に挿入されている挿入体(9)を伸縮した位置で外套体(8)に対して固定するロック機構(7)と、各ロック機構(7)を上下動によりロック動作及びロック解除動作させる操作部材(69)を有する操作手段(93)とが備えられており、
    前記操作部材(69)は下方の桟部材(6)近傍から上方の桟部材(6)近傍まで延設されていて、操作部材(69)の上部に操作部材(69)を上下動させるための力が加えられる操作部(70)が設けられており、
    前記展開梯子姿勢時に上側になる梯子体(2)には、ロック機構(7)をロック解除させる操作部材(69)のロック解除方向の移動を阻止するストッパ手段(201)が設けられており、
    前記各ロック機構(7)は、挿入体(9)に設けた被係止部(11)と、外套体(8)に支持されていて遠近移動により被係止部(11)に係脱自在に係合するロック部材(23)と、ロック部材(23)を収納していて外套体(8)に固定の支持フレーム(18)と、この支持フレーム(18)に支持されていてロック部材(23)を被係止部(11)に対して遠近移動する方向に揺動自在に支持する枢支軸(24)と、支持フレーム(18)の外側に位置して枢支軸(24)を介してロック部材(23)を揺動させるハンドル(25)と、操作部材(69)に連結体(82)を介して連結されていてロック位置(X)とロック解除位置(Y)とに移動自在に支持された連動具(27)と、連動具(27)がロック位置(X)に移動するときにロック部材(23)を挿入体(9)と係合させかつ連動具(27)がロック解除位置(Y)に移動するときにロック部材(23)を挿入体(9)から離脱させる連動手段(29)と、連動具(27)がロック位置(X)に移動したときにロック部材(23)の離脱揺動を阻止しかつ連動具(27)がロック位置(X)から外れたときにロック部材(23)の離脱揺動を許容する離脱阻止手段(30)と、連結体(82)と外套体(8)に固定のバネ収納ケース(89)との間に連結体(82)を介して連動具(27)をロック位置(X)に付勢する付勢部材(91)とが設けられており、
    前記ストッパ手段(201)は、連結体(82)に設けた横軸(203)に重心から偏心した位置で揺動自在に支持された規制部材(202)を有しており、
    前記規制部材(202)は、上側の梯子体(2)になるときに操作部材(69)の上下動を規制するべくバネ収納ケース(89)と当接する操作部材規制位置(S)となり、かつ下側の梯子体(2)になるときに操作部材(69)の上下動を許容する操作部材規制解除位置(P)になるべく、梯子体(2)に対して重力で揺動可能に枢支されていることを特徴とする梯子兼用脚立。
  3. 前記規制部材(202)は、一端に横軸(203)に嵌合する軸孔(202a)を有し、他端に厚肉の錘部(202b)を有することを特徴とする請求項2に記載の梯子兼用脚立。
  4. 前記ストッパ手段(201)は操作部材(69)のロック解除方向の移動を阻止する規制部材(202)を有しており、この規制部材(202)は、上側の梯子体(2)になるときに操作部材規制位置(S)となりかつ下側の梯子体(2)になるときに操作部材規制解除位置(P)になるべく、梯子体(2)に対して重力で揺動可能に枢支されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の梯子兼用脚立。
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