JP3751862B2 - 建設機械用キャブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械用キャブに関し、特に床板上にフロアマットが敷設された建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械用キャブは、天井部、前面部、後面部および左,右の側面部からなるキャブボックスと、該キャブボックスの下部側に設けられた床板と、前記床板上に空調ユニット収容空間をもって座席が取付けられた運転席とを備えている。
【0003】
この種の従来技術による油圧ショベルのキャブにあっては、例えば運転席の空調ユニット収容空間内に位置して空調ユニットが収容されている。そして、この空調ユニットは、一側の空気取入口から吸込んだ空気をエバポレータまたはヒータコアにより冷気または暖気からなる調和空気とし、この調和空気を他側の送風口からキャブ内へと送風して供給し、キャブ内の室温調整を行なうようにしている。
【0004】
また、この従来技術にあっては、床板には運転席の前側に位置してフロアマットが敷設されている。そして、このフロアマットは、作業者が運転席に着座したときに、作業者の足下に伝わる振動、衝撃等を緩衝して乗り心地を高めたり、キャブ内に乗降する際にスリップを防止し、安全性を高めるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、空調ユニットの空気取入口にフィルタを着脱可能に取付けている。そして、キャブボックス内の美観を高めるために前記フィルタを含めた空調ユニット全体を化粧カバー等によって外側から覆う構成としている。
【0006】
しかし、空調ユニットのメンテナンス(保守、点検)時等において、フィルタを空調ユニットから取外すときには、前記化粧カバー等をボルトを用いて取外す必要があるために、メンテナンス時の作業性が低下し、作業者の負担を増大させるという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、空調ユニットのメンテナンス時にフィルタの取外し、交換等を容易に行なうことができ、メンテナンス時の作業性等を高められるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明による建設機械用キャブは、床板を有したキャブボックスと、該キャブボックス内に位置して前記床板上に床板を有したキャブボックスと、前記床板上に空調ユニット収容空間をもって座席が取付けられた運転席と、該運転席の空調ユニット収容空間内に位置して床板上に設けられ、フィルタが取付けられた空気取入口から取入れた空気を冷気または暖気からなる調和空気として前記キャブボックス内に供給する空調ユニットと、前記運転席の前側に位置して前記床板上に配置されたフロアマットとを備えている。
【0009】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記フロアマットは、前記運転席の前側から空調ユニットの空気取入口にかけて前記床板を上側から覆うマット本体と、前記空気取入口の近傍に位置してフィルタを覆い前記フィルタの交換時には前記運転席の前側へと倒すように弾性変形されるフィルタ保護部とにより構成したことにある。
【0010】
このように構成したことにより、空調ユニットのメンテナンス時には、フロアマットのうち、空気取入口の近傍に位置してフィルタを覆うフィルタ保護部を運転席の前側へと倒すように弾性変形させることにより、フィルタを空調ユニットの空気取入口からマット本体側へと容易に取出して交換することができる。
【0011】
また、請求項2の発明は、空調ユニットのフィルタには空気取入口に対し該フィルタを脱着するための取手をフロアマットのフィルタ保護部と対向した位置に設け、前記フロアマットのフィルタ保護部には前記フィルタの取手との対向面側に位置し前記取手との干渉を避けるための凹窪部を形成している。このように構成したことにより、フィルタの取手がフロアマットのフィルタ保護部と干渉するのを凹窪部により回避することができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、空調ユニットは運転席の座席の下側を左,右方向に延びて配置し、空気取入口は運転席の左,右方向の一方の側面に設け、フィルタ保護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成としている。このように構成したことにより、運転席の左,右方向の一方の側面に設けた空気取入口をフィルタ保護部により運転席の一方の角隅部の位置で覆うことができる。
【0013】
さらに、請求項4の発明は、フロアマットにはフィルタ保護部に連続して運転席の座席の下側を左,右方向に延びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と座席との間には空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを設ける構成としている。このように構成したことにより、空調ユニットを化粧カバーにより前側から覆うことができ、空調ユニットがフロアマットの立上り壁部と座席との間の隙間から外部に露出するのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0015】
まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には、後述のキャブ11と、該キャブ11の後側に位置し、原動機および油圧ポンプ(図示せず)等を収容した建屋カバー4と、該建屋カバー4の後側に位置するカウンタウエイト5等が設けられている。また、旋回フレーム3上には土砂等の掘削作業を行なう作業装置6等が俯仰動可能に設けられている。
【0016】
11は運転室を画成するために旋回フレーム3上に設けられたキャブで、該キャブ11は、図2に示す如く箱形状の枠体として形成されたキャブボックス12、後述の床板14、運転席15およびフロアマット20等を備えている。また、キャブボックス12は、天井部12A、前面部12B、後面部12Cおよび左,右の側面部12D,12Eを有する箱状体として形成され、側面部12Dにはドア12F(図1参照)が設けられている。また、キャブボックス12には、前面部12B、後面部12Cおよび側面部12Dのそれぞれの下部側に位置して床板用ブラケット12Gが固着されている。
【0017】
そして、キャブボックス12の内部には、運転席15の左,右両側等に操作レバー13,13が配設され、作業者はこれらの操作レバー13を傾転操作することにより作業装置6等を作動させる。
【0018】
14はキャブボックス12の床板用ブラケット12Gに取付けられた床板で、該床板14は、キャブボックス12内の下側を閉塞して居住空間を画成するものである。
【0019】
15はキャブボックス12内に位置して該床板14上に設けられた運転席で、該運転席15は、内部に後述の空調ユニット16を収容する空調ユニット収容空間15Aを画成する複数本の脚部15Bと、該脚部15B上に取付けられた背もたれ付きの座席15Cとによって構成されている。なお、運転席15は、キャブボックス12の右側面部12E側に片寄って設けられ、ドア12F側には空間が確保されている。
【0020】
16は運転席15の座席下に位置して床板14上に設けられた空調ユニットで、該空調ユニット16は運転席15の下側で左,右方向に延びるように配置されている。また、空調ユニット16の左,右方向の一方側となる左側には、空気取入口17Aを有する空気取入ダクト17が取付けられている。
【0021】
そして、前記空気取入口17Aは、運転席15の左,右方向の一方の側面となる左側に配置され、左後方に向け斜めに傾いて開口している。また、空調ユニット16の左,右方向の他方側となる右側には送風ダクト18が取付けられ、この送風ダクト18は、キャブボックス12の右側の側面部12Eに沿って前,後方向に延びている。
【0022】
そして、空調ユニット16は、送風機により空気取入ダクト17から取入れた空気をエバポレータで冷却したり、ヒータコア(いずれも図示せず)で加温したりすることにより、冷気または暖気からなる調和空気を送風ダクト18を通じてキャブボックス12内に送風するものである。
【0023】
19はキャブボックス12のドア12F側に位置して空気取入ダクト17の開口側となる空気取入口17Aに着脱可能に設けられた空気フィルタで、該空気フィルタ19は、空気取入ダクト17の空気取入口17Aに取付けられた枠部19Aと、該枠部19A内に取付けられ多孔質なスポンジ材等を用いて略四角形状に形成されたフィルタ部19Bとによって構成されている。
【0024】
そして、空気フィルタ19は、運転席15の下側でドア12Fの方向へと斜めに延びるように配置され、キャブボックス12内の空気を清浄化した状態で、空調ユニット16に吸込ませるものである。また、空気フィルタ19は、交換時において前記スポンジ材等からなるフィルタ部19Bが枠部19Aから脱着されるものである。
【0025】
20は運転席15の前側に位置して床板14上に配置されたフロアマットで、該フロアマット20は、弾性を有する樹脂材料等を用いて図3ないし図6に示す如く形成されている。そして、フロアマット20は、後述のマット本体21、立上り壁部22およびフィルタ保護部23により構成されている。
【0026】
21は床板14上に敷設されたマット本体で、該マット本体21は、略四角形状に形成され、運転席15の前側から空調ユニット16の空気取入口17Aにかけて床板14を上側から覆っている。また、マット本体21は、その左端側から運転席15の左角隅部にかけて、後向きに空気取入口17Aの近傍位置を略三角形状に延びた部位が延設部21Aとなっている。
【0027】
22はマット本体21の周囲から上向きに立上がった立上り壁部で、該立上り壁部22は、後述のフィルタ保護部23に連続して運転席15の座席15Cの下側を左,右方向に延びる座席側嵩上げ部22Aと、該座席側嵩上げ部22Aから円弧状に湾曲して後述するダクトカバー25の下部側を前,後方向に延びたダクト側嵩上げ部22Bとにより構成されている。
【0028】
23は空調ユニット16の空気取入口17A近傍に位置してフロアマット20の延設部21Aに設けられたフィルタ保護部で、該フィルタ保護部23は、運転席15の一方の角隅部に位置するマット本体21の延設部21Aから上向きに立上がり、立上り壁部22よりも上,下に幅広に形成されている。そして、フィルタ保護部23は、マット本体21の延設部21Aに沿って円弧状に湾曲して延び、空調ユニット16の空気取入口17Aに取付けられた空気フィルタ19を外側から覆うように配置されている。また、フィルタ保護部23の下部側には補強リブ23A,23A,…が間隔をもって一体形成されている。
【0029】
ここで、フィルタ保護部23は、立上り壁部22の座席側嵩上げ部22Aとの間が段差部23Bとなっている。このため、空気フィルタ19のメンテナンス時には図6中に仮想線で示すようにフィルタ保護部23を運転席15の前側へと倒すように弾性変形させ、この状態で空気フィルタ19をマット本体21側へと図6中に示す矢印の方向へと取出す。
【0030】
24は空調ユニット16の前側を覆う化粧カバーで、該化粧カバー24は、フロアマット20の立上り壁部22と運転席15の座席15Cとの間に位置して設けられている。なお、25は送風ダクト18を外側から覆うダクトカバーである。
【0031】
本実施の形態による油圧ショベルは、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0032】
まず、キャブ11内の居住性を高めるために空調ユニット16を作動させたときには、空調ユニット16の送風機が駆動されることにより、空気取入ダクト17の空気フィルタ19側からキャブ11内の空気が吸込まれる。そして、この場合の内気は、空気フィルタ19により塵埃等のダストが除去され、清浄化された状態で空調ユニット16に吸込まれる。
【0033】
そして、清浄化された空気は、空調ユニット16内のエバポレータで冷却またはヒータコアで加温された後に、冷気または暖気からなる調和空気となって空調ユニット16から送風ダクト18内へと送出される。そして、送風ダクト18からの調和空気はキャブ11内へと供給され、キャブ11内の室温が適温に調整される。
【0034】
ところで、油圧ショベルは土砂の掘削作業時等に周囲で土埃りが激しく、このときの塵埃等はダストとなってキャブ11内に侵入することが多い。このため、キャブ11内の空気フィルタ19はダストが付着して目詰まりを起こし易くなる。そして、空気フィルタ19に多くのダストが付着したような場合には、空調ユニット16の送風機等による空気の吸込効率が低下するため、空気フィルタ19のメンテナンス作業を行なう必要が生じる。
【0035】
そこで、本実施の形態では、フロアマット20を弾性を有する樹脂材料を用いて形成し、フロアマット20には、空調ユニット16の空気取入口17A近傍に位置して空気フィルタ19を外側から覆うフィルタ保護部23を一体形成し、不フィルタ保護部23は立上り壁部22との間を段差部23Bとして形成している。
【0036】
このため、空調ユニット16のメンテナンス時には、フロアマット20のフィルタ保護部23を、図6中に示す仮想線のようにマット本体21側へと運転席15の前側に倒すように容易に弾性変形させることができる。そして、このようにフィルタ保護部23を弾性変形させた状態で、空気フィルタ19を空気取入口17Aからマット本体21側へと図6中に示す矢印の方向へと簡単に取出すことができ、メンテナンス時の作業性等を高めることができる。
【0037】
また、空調ユニット16の空気取入口17Aは運転席15の左側でドア12F側に開口して配置されるので、フィルタ19の交換時にはドア12Fを開けた状態で、フィルタ19をドア12F側へと容易に取出すことができ、交換時の作業性を高めることができる。
【0038】
また、空調ユニット16の空気取入口17Aを運転席15の左,右方向の一方の側面となる左側に開口して設けると共に、フロアマット20のフィルタ保護部23を運転席15の左角隅部に配設する構成としたので、空調ユニット16の空気取入口17Aをフィルタ保護部23により運転席15の左角隅部の位置で外側から容易に覆うことができ、空気取入口17Aを含めた空調ユニット16のレイアウト設計を容易に行なうことができる。
【0039】
さらに、フロアマット20の立上り壁部22と運転席15の座席15Cとの間には空調ユニット16の前側を覆う化粧カバー24を設ける構成としたので、化粧カバー24により空調ユニット16がフロアマット20の立上り壁部22と運転席15の座席15Cとの間の隙間から外部に露出するのを防止することができ、キャブボックス12内の美観を向上することができる。
【0040】
一方、空気フィルタ19を外側から覆うフロアマット20のフィルタ保護部23をマット本体21に一体形成する構成としたので、従来技術で述べたように空気フィルタ専用の化粧カバー等をボルトを用いて、例えばキャブの床板等に取付ける必要がなくなり、全体の部品点数の削減を図ることができる。
【0041】
また、空気フィルタ19をフロアマット20のフィルタ保護部23によって覆う構成としたので、フロアマット20の水洗時にはフィルタ保護部23によりフロアマット20を洗浄した水が空気フィルタ19側に流れる不具合を防止することができる。
【0042】
さらに、フィルタ保護部23の背面側には、例えば図4、図6に示すように複数個の補強リブ23Aを設ける構成としているので、フィルタ保護部23を床板14上で安定した正立状態に保つことができ、その外観形状を高めることができる。
【0043】
次に、図7は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、フィルタにはフロアマットのフィルタ保護部と対向した位置に取手を設け、フロアマットの立上り壁部にはフィルタの取手との対向面側を凹窪部として形成したことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0044】
図中、31は空気取入ダクト17に着脱可能に設けられた空気フィルタで、該空気フィルタ31は、空気取入ダクト17に取付けられた長方形状の枠部31Aと、該枠部31A内に取付けられた紙または不織布等からなるフィルタ部31Bとにより構成されている。また、空気フィルタ31の枠部31Aには後述するフロアマット32のフィルタ保護部34と対向した部位に取手31Cが設けられている。
【0045】
32は本実施の形態に係るフロアマットで、該フロアマット32についても、第1の実施の形態で述べたフロアマット20とほぼ同様に、マット本体33、フィルタ保護部34等により構成され、フィルタ保護部34には補強リブ34A,34A,…が設けられている。
【0046】
しかし、フロアマット32のフィルタ保護部34は空気フィルタ31の取手31Cとの対向面側が凹湾曲状をなす凹窪部34Bとして形成されている点で、第1の実施の形態のものとは異なっている。
【0047】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、第1の実施の形態のものとほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、フロアマット32のフィルタ保護部34のうち空気フィルタ31の取手31Cとの対向面側を凹窪部34Bとして形成したので、下記の作用効果を得ることができる。
【0048】
即ち、フィルタ保護部34の背面側に形成した凹窪部34Bにより、空調ユニット16の空気取入口17Aと空気フィルタ31とを取手31Cの寸法分だけフロアマット32側から離して設ける必要がなく、運転席15の下側等に空気フィルタ31の取付スペースを確保できると共に、空気フィルタ31の取手31Cがフィルタ保護部34と干渉するのを凹窪部34Bにより回避することができる。
【0049】
また、空気フィルタ31に取手31Cを設けたことにより、空気フィルタ31のメンテナンス時に作業者は取手31Cを把持することにより空気フィルタ31をマット本体33側に容易に取出すことができる。
【0050】
なお、各実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械用キャブにも広く適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、フロアマットには、空気取入口の近傍に位置してフィルタを覆うフィルタ保護部を設ける構成としたので、空調ユニットのメンテナンス時には、フィルタ保護部を運転席の前側へと倒すように弾性変形させることにより、フィルタを空調ユニットの空気取入口からマット本体側へと容易に取出して交換することができ、メンテナンス時の作業性を高めることができる。
【0052】
また、請求項2の発明は、空調ユニットのフィルタには空気取入口に対し該フィルタを脱着するための取手をフロアマットのフィルタ保護部と対向した位置に設け、フロアマットのフィルタ保護部にはフィルタの取手との対向面側に位置し取手との干渉を避けるための凹窪部を形成したので、凹窪部により空調ユニットの空気取入口とフィルタとを取手の寸法分だけフロアマット側から離して設ける必要がなく、運転席の下側等にフィルタの取付スペースを確保できると共に、フィルタの取手がフロアマットの立上り壁部と干渉するのを凹窪部により回避することができる。また、フィルタのメンテナンス時に作業者はフィルタの取手を把持することにより、フィルタをマット本体側に容易に取出すことができる。
【0053】
また、請求項3の発明は、空調ユニットは運転席の座席の下側を左,右方向に延びて配置し、空気取入口は運転席の左,右方向の一方の側面に設け、フィルタ保護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成としたので、運転席の左,右方向の一方の側面に設けた空気取入口をフィルタ保護部により運転席の一方の角隅部の位置で容易に覆うことができ、空気取入口を含めた空調ユニットのレイアウト設計を容易に行なうことができる。
【0054】
さらに、請求項4の発明は、フロアマットにはフィルタ保護部に連続して運転席の座席の下側を左,右方向に延びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と座席との間には空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを設ける構成としたので、空調ユニットを化粧カバーにより前側から覆うことができ、空調ユニットがフロアマットの立上り壁部と座席との間の隙間から外部に露出するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるキャブを備えた油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す縦断面図である。
【図3】図2中のキャブ内を示す斜視図である。
【図4】空調ユニット、フロアマット等を図2中の矢示IV−IV方向から拡大してみた断面図である。
【図5】図3中のフロアマットを単体で示す斜視図である。
【図6】空気フィルタ、フロアマット等を図4中の矢示VI−VI方向から拡大してみた断面図である。
【図7】第2の実施の形態による空気フィルタ、フロアマット等を図5と同様位置からみた断面図である。
【符号の説明】
11 キャブ
12 キャブボックス
14 床板
15 運転席
16 空調ユニット
17 空気取入ダクト
17A 空気取入口
19,31 空気フィルタ
20,32 フロアマット
21,33 マット本体
22 立上り壁部
23,34 フィルタ保護部
24 化粧カバー
31C 取手
34B 凹窪部

Claims (4)

  1. 床板を有したキャブボックスと、前記床板上に空調ユニット収容空間をもって座席が取付けられた運転席と、該運転席の空調ユニット収容空間内に位置して床板上に設けられ、フィルタが取付けられた空気取入口から取入れた空気を冷気または暖気からなる調和空気として前記キャブボックス内に供給する空調ユニットと、前記運転席の前側に位置して前記床板上に配置されたフロアマットとを備えてなる建設機械用キャブにおいて、
    前記フロアマットは、前記運転席の前側から空調ユニットの空気取入口にかけて前記床板を上側から覆うマット本体と、前記空気取入口の近傍に位置してフィルタを覆い前記フィルタの交換時には前記運転席の前側へと倒すように弾性変形されるフィルタ保護部とにより構成したことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 前記空調ユニットのフィルタには前記空気取入口に対し該フィルタを脱着するための取手を前記フロアマットのフィルタ保護部と対向した位置に設け、前記フロアマットのフィルタ保護部には前記フィルタの取手との対向面側に位置し前記取手との干渉を避けるための凹窪部を形成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 前記空調ユニットは前記運転席の座席の下側を左,右方向に延びて配置し、前記空気取入口は運転席の左,右方向の一方の側面に設け、前記フィルタ保護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
  4. 前記フロアマットには前記フィルタ保護部に連続して前記運転席の座席の下側を左,右方向に延びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と座席との間には空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを設けてなる請求項1,2または3に記載の建設機械用キャブ。
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