JP2003049452A - 建設機械用キャブ - Google Patents

建設機械用キャブ

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JP2003049452A
JP2003049452A JP2001236778A JP2001236778A JP2003049452A JP 2003049452 A JP2003049452 A JP 2003049452A JP 2001236778 A JP2001236778 A JP 2001236778A JP 2001236778 A JP2001236778 A JP 2001236778A JP 2003049452 A JP2003049452 A JP 2003049452A
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渉 井坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニットの空気取入口に取付けたフィル
タを外部から容易に交換でき、フィルタのメンテナンス
時の作業性等を高める。 【解決手段】 運転席15の座席15C下には空調ユニ
ット16を設け、この空調ユニット16には空気取入ダ
クト17を設ける。また、床板14上には運転席15の
前側から空調ユニット16の空気取入口17Aにかけて
フロアマット20を敷設する。そして、フロアマット2
0のマット本体21には運転席15の左角隅部に位置し
てフィルタ保護部23を一体形成し、このフィルタ保護
部23により空気取入口17Aに設けた空気フィルタ1
9を外側から覆う。これにより、空気フィルタ19のメ
ンテナンス時に作業者は、フロアマット20のフィルタ
保護部23を運転席15の前側へと倒すように弾性変形
させ、この状態で空気フィルタ19をマット本体21側
に取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械用キャブに関し、特に床板上にフロアマ
ットが敷設された建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械用キ
ャブは、天井部、前面部、後面部および左,右の側面部
からなるキャブボックスと、該キャブボックスの下部側
に設けられた床板と、前記床板上に空調ユニット収容空
間をもって座席が取付けられた運転席とを備えている。
【0003】この種の従来技術による油圧ショベルのキ
ャブにあっては、例えば運転席の空調ユニット収容空間
内に位置して空調ユニットが収容されている。そして、
この空調ユニットは、一側の空気取入口から吸込んだ空
気をエバポレータまたはヒータコアにより冷気または暖
気からなる調和空気とし、この調和空気を他側の送風口
からキャブ内へと送風して供給し、キャブ内の室温調整
を行なうようにしている。
【0004】また、この従来技術にあっては、床板には
運転席の前側に位置してフロアマットが敷設されてい
る。そして、このフロアマットは、作業者が運転席に着
座したときに、作業者の足下に伝わる振動、衝撃等を緩
衝して乗り心地を高めたり、キャブ内に乗降する際にス
リップを防止し、安全性を高めるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、空調ユニットの空気取入口にフィルタを着
脱可能に取付けている。そして、キャブボックス内の美
観を高めるために前記フィルタを含めた空調ユニット全
体を化粧カバー等によって外側から覆う構成としてい
る。
【0006】しかし、空調ユニットのメンテナンス(保
守、点検)時等において、フィルタを空調ユニットから
取外すときには、前記化粧カバー等をボルトを用いて取
外す必要があるために、メンテナンス時の作業性が低下
し、作業者の負担を増大させるという問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、本発明の目的は、空調ユニットのメ
ンテナンス時にフィルタの取外し、交換等を容易に行な
うことができ、メンテナンス時の作業性等を高められる
ようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による建設機械用キャブは、床板を有し
たキャブボックスと、該キャブボックス内に位置して前
記床板上に床板を有したキャブボックスと、前記床板上
に空調ユニット収容空間をもって座席が取付けられた運
転席と、該運転席の空調ユニット収容空間内に位置して
床板上に設けられ、フィルタが取付けられた空気取入口
から取入れた空気を冷気または暖気からなる調和空気と
して前記キャブボックス内に供給する空調ユニットと、
前記運転席の前側に位置して前記床板上に配置されたフ
ロアマットとを備えている。
【0009】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記フロアマットは、前記運転席の前側から空
調ユニットの空気取入口にかけて前記床板を上側から覆
うマット本体と、前記空気取入口の近傍に位置してフィ
ルタを覆い前記フィルタの交換時には前記運転席の前側
へと倒すように弾性変形されるフィルタ保護部とにより
構成したことにある。
【0010】このように構成したことにより、空調ユニ
ットのメンテナンス時には、フロアマットのうち、空気
取入口の近傍に位置してフィルタを覆うフィルタ保護部
を運転席の前側へと倒すように弾性変形させることによ
り、フィルタを空調ユニットの空気取入口からマット本
体側へと容易に取出して交換することができる。
【0011】また、請求項2の発明は、空調ユニットの
フィルタには空気取入口に対し該フィルタを脱着するた
めの取手をフロアマットのフィルタ保護部と対向した位
置に設け、前記フロアマットのフィルタ保護部には前記
フィルタの取手との対向面側に位置し前記取手との干渉
を避けるための凹窪部を形成している。このように構成
したことにより、フィルタの取手がフロアマットのフィ
ルタ保護部と干渉するのを凹窪部により回避することが
できる。
【0012】また、請求項3の発明は、空調ユニットは
運転席の座席の下側を左,右方向に延びて配置し、空気
取入口は運転席の左,右方向の一方の側面に設け、フィ
ルタ保護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成として
いる。このように構成したことにより、運転席の左,右
方向の一方の側面に設けた空気取入口をフィルタ保護部
により運転席の一方の角隅部の位置で覆うことができ
る。
【0013】さらに、請求項4の発明は、フロアマット
にはフィルタ保護部に連続して運転席の座席の下側を
左,右方向に延びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と
座席との間には空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを
設ける構成としている。このように構成したことによ
り、空調ユニットを化粧カバーにより前側から覆うこと
ができ、空調ユニットがフロアマットの立上り壁部と座
席との間の隙間から外部に露出するのを防止することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に
挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0015】まず、図1ないし図6は本発明の第1の実
施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体、2は
該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体
で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フ
レーム3上には、後述のキャブ11と、該キャブ11の
後側に位置し、原動機および油圧ポンプ(図示せず)等
を収容した建屋カバー4と、該建屋カバー4の後側に位
置するカウンタウエイト5等が設けられている。また、
旋回フレーム3上には土砂等の掘削作業を行なう作業装
置6等が俯仰動可能に設けられている。
【0016】11は運転室を画成するために旋回フレー
ム3上に設けられたキャブで、該キャブ11は、図2に
示す如く箱形状の枠体として形成されたキャブボックス
12、後述の床板14、運転席15およびフロアマット
20等を備えている。また、キャブボックス12は、天
井部12A、前面部12B、後面部12Cおよび左,右
の側面部12D,12Eを有する箱状体として形成さ
れ、側面部12Dにはドア12F(図1参照)が設けら
れている。また、キャブボックス12には、前面部12
B、後面部12Cおよび側面部12Dのそれぞれの下部
側に位置して床板用ブラケット12Gが固着されてい
る。
【0017】そして、キャブボックス12の内部には、
運転席15の左,右両側等に操作レバー13,13が配
設され、作業者はこれらの操作レバー13を傾転操作す
ることにより作業装置6等を作動させる。
【0018】14はキャブボックス12の床板用ブラケ
ット12Gに取付けられた床板で、該床板14は、キャ
ブボックス12内の下側を閉塞して居住空間を画成する
ものである。
【0019】15はキャブボックス12内に位置して該
床板14上に設けられた運転席で、該運転席15は、内
部に後述の空調ユニット16を収容する空調ユニット収
容空間15Aを画成する複数本の脚部15Bと、該脚部
15B上に取付けられた背もたれ付きの座席15Cとに
よって構成されている。なお、運転席15は、キャブボ
ックス12の右側面部12E側に片寄って設けられ、ド
ア12F側には空間が確保されている。
【0020】16は運転席15の座席下に位置して床板
14上に設けられた空調ユニットで、該空調ユニット1
6は運転席15の下側で左,右方向に延びるように配置
されている。また、空調ユニット16の左,右方向の一
方側となる左側には、空気取入口17Aを有する空気取
入ダクト17が取付けられている。
【0021】そして、前記空気取入口17Aは、運転席
15の左,右方向の一方の側面となる左側に配置され、
左後方に向け斜めに傾いて開口している。また、空調ユ
ニット16の左,右方向の他方側となる右側には送風ダ
クト18が取付けられ、この送風ダクト18は、キャブ
ボックス12の右側の側面部12Eに沿って前,後方向
に延びている。
【0022】そして、空調ユニット16は、送風機によ
り空気取入ダクト17から取入れた空気をエバポレータ
で冷却したり、ヒータコア(いずれも図示せず)で加温
したりすることにより、冷気または暖気からなる調和空
気を送風ダクト18を通じてキャブボックス12内に送
風するものである。
【0023】19はキャブボックス12のドア12F側
に位置して空気取入ダクト17の開口側となる空気取入
口17Aに着脱可能に設けられた空気フィルタで、該空
気フィルタ19は、空気取入ダクト17の空気取入口1
7Aに取付けられた枠部19Aと、該枠部19A内に取
付けられ多孔質なスポンジ材等を用いて略四角形状に形
成されたフィルタ部19Bとによって構成されている。
【0024】そして、空気フィルタ19は、運転席15
の下側でドア12Fの方向へと斜めに延びるように配置
され、キャブボックス12内の空気を清浄化した状態
で、空調ユニット16に吸込ませるものである。また、
空気フィルタ19は、交換時において前記スポンジ材等
からなるフィルタ部19Bが枠部19Aから脱着される
ものである。
【0025】20は運転席15の前側に位置して床板1
4上に配置されたフロアマットで、該フロアマット20
は、弾性を有する樹脂材料等を用いて図3ないし図6に
示す如く形成されている。そして、フロアマット20
は、後述のマット本体21、立上り壁部22およびフィ
ルタ保護部23により構成されている。
【0026】21は床板14上に敷設されたマット本体
で、該マット本体21は、略四角形状に形成され、運転
席15の前側から空調ユニット16の空気取入口17A
にかけて床板14を上側から覆っている。また、マット
本体21は、その左端側から運転席15の左角隅部にか
けて、後向きに空気取入口17Aの近傍位置を略三角形
状に延びた部位が延設部21Aとなっている。
【0027】22はマット本体21の周囲から上向きに
立上がった立上り壁部で、該立上り壁部22は、後述の
フィルタ保護部23に連続して運転席15の座席15C
の下側を左,右方向に延びる座席側嵩上げ部22Aと、
該座席側嵩上げ部22Aから円弧状に湾曲して後述する
ダクトカバー25の下部側を前,後方向に延びたダクト
側嵩上げ部22Bとにより構成されている。
【0028】23は空調ユニット16の空気取入口17
A近傍に位置してフロアマット20の延設部21Aに設
けられたフィルタ保護部で、該フィルタ保護部23は、
運転席15の一方の角隅部に位置するマット本体21の
延設部21Aから上向きに立上がり、立上り壁部22よ
りも上,下に幅広に形成されている。そして、フィルタ
保護部23は、マット本体21の延設部21Aに沿って
円弧状に湾曲して延び、空調ユニット16の空気取入口
17Aに取付けられた空気フィルタ19を外側から覆う
ように配置されている。また、フィルタ保護部23の下
部側には補強リブ23A,23A,…が間隔をもって一
体形成されている。
【0029】ここで、フィルタ保護部23は、立上り壁
部22の座席側嵩上げ部22Aとの間が段差部23Bと
なっている。このため、空気フィルタ19のメンテナン
ス時には図6中に仮想線で示すようにフィルタ保護部2
3を運転席15の前側へと倒すように弾性変形させ、こ
の状態で空気フィルタ19をマット本体21側へと図6
中に示す矢印の方向へと取出す。
【0030】24は空調ユニット16の前側を覆う化粧
カバーで、該化粧カバー24は、フロアマット20の立
上り壁部22と運転席15の座席15Cとの間に位置し
て設けられている。なお、25は送風ダクト18を外側
から覆うダクトカバーである。
【0031】本実施の形態による油圧ショベルは、上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0032】まず、キャブ11内の居住性を高めるため
に空調ユニット16を作動させたときには、空調ユニッ
ト16の送風機が駆動されることにより、空気取入ダク
ト17の空気フィルタ19側からキャブ11内の空気が
吸込まれる。そして、この場合の内気は、空気フィルタ
19により塵埃等のダストが除去され、清浄化された状
態で空調ユニット16に吸込まれる。
【0033】そして、清浄化された空気は、空調ユニッ
ト16内のエバポレータで冷却またはヒータコアで加温
された後に、冷気または暖気からなる調和空気となって
空調ユニット16から送風ダクト18内へと送出され
る。そして、送風ダクト18からの調和空気はキャブ1
1内へと供給され、キャブ11内の室温が適温に調整さ
れる。
【0034】ところで、油圧ショベルは土砂の掘削作業
時等に周囲で土埃りが激しく、このときの塵埃等はダス
トとなってキャブ11内に侵入することが多い。このた
め、キャブ11内の空気フィルタ19はダストが付着し
て目詰まりを起こし易くなる。そして、空気フィルタ1
9に多くのダストが付着したような場合には、空調ユニ
ット16の送風機等による空気の吸込効率が低下するた
め、空気フィルタ19のメンテナンス作業を行なう必要
が生じる。
【0035】そこで、本実施の形態では、フロアマット
20を弾性を有する樹脂材料を用いて形成し、フロアマ
ット20には、空調ユニット16の空気取入口17A近
傍に位置して空気フィルタ19を外側から覆うフィルタ
保護部23を一体形成し、不フィルタ保護部23は立上
り壁部22との間を段差部23Bとして形成している。
【0036】このため、空調ユニット16のメンテナン
ス時には、フロアマット20のフィルタ保護部23を、
図6中に示す仮想線のようにマット本体21側へと運転
席15の前側に倒すように容易に弾性変形させることが
できる。そして、このようにフィルタ保護部23を弾性
変形させた状態で、空気フィルタ19を空気取入口17
Aからマット本体21側へと図6中に示す矢印の方向へ
と簡単に取出すことができ、メンテナンス時の作業性等
を高めることができる。
【0037】また、空調ユニット16の空気取入口17
Aは運転席15の左側でドア12F側に開口して配置さ
れるので、フィルタ19の交換時にはドア12Fを開け
た状態で、フィルタ19をドア12F側へと容易に取出
すことができ、交換時の作業性を高めることができる。
【0038】また、空調ユニット16の空気取入口17
Aを運転席15の左,右方向の一方の側面となる左側に
開口して設けると共に、フロアマット20のフィルタ保
護部23を運転席15の左角隅部に配設する構成とした
ので、空調ユニット16の空気取入口17Aをフィルタ
保護部23により運転席15の左角隅部の位置で外側か
ら容易に覆うことができ、空気取入口17Aを含めた空
調ユニット16のレイアウト設計を容易に行なうことが
できる。
【0039】さらに、フロアマット20の立上り壁部2
2と運転席15の座席15Cとの間には空調ユニット1
6の前側を覆う化粧カバー24を設ける構成としたの
で、化粧カバー24により空調ユニット16がフロアマ
ット20の立上り壁部22と運転席15の座席15Cと
の間の隙間から外部に露出するのを防止することがで
き、キャブボックス12内の美観を向上することができ
る。
【0040】一方、空気フィルタ19を外側から覆うフ
ロアマット20のフィルタ保護部23をマット本体21
に一体形成する構成としたので、従来技術で述べたよう
に空気フィルタ専用の化粧カバー等をボルトを用いて、
例えばキャブの床板等に取付ける必要がなくなり、全体
の部品点数の削減を図ることができる。
【0041】また、空気フィルタ19をフロアマット2
0のフィルタ保護部23によって覆う構成としたので、
フロアマット20の水洗時にはフィルタ保護部23によ
りフロアマット20を洗浄した水が空気フィルタ19側
に流れる不具合を防止することができる。
【0042】さらに、フィルタ保護部23の背面側に
は、例えば図4、図6に示すように複数個の補強リブ2
3Aを設ける構成としているので、フィルタ保護部23
を床板14上で安定した正立状態に保つことができ、そ
の外観形状を高めることができる。
【0043】次に、図7は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、フィルタにはフロアマッ
トのフィルタ保護部と対向した位置に取手を設け、フロ
アマットの立上り壁部にはフィルタの取手との対向面側
を凹窪部として形成したことにある。なお、本実施の形
態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0044】図中、31は空気取入ダクト17に着脱可
能に設けられた空気フィルタで、該空気フィルタ31
は、空気取入ダクト17に取付けられた長方形状の枠部
31Aと、該枠部31A内に取付けられた紙または不織
布等からなるフィルタ部31Bとにより構成されてい
る。また、空気フィルタ31の枠部31Aには後述する
フロアマット32のフィルタ保護部34と対向した部位
に取手31Cが設けられている。
【0045】32は本実施の形態に係るフロアマット
で、該フロアマット32についても、第1の実施の形態
で述べたフロアマット20とほぼ同様に、マット本体3
3、フィルタ保護部34等により構成され、フィルタ保
護部34には補強リブ34A,34A,…が設けられて
いる。
【0046】しかし、フロアマット32のフィルタ保護
部34は空気フィルタ31の取手31Cとの対向面側が
凹湾曲状をなす凹窪部34Bとして形成されている点
で、第1の実施の形態のものとは異なっている。
【0047】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態のものとほぼ同様の作用効
果を得ることができる。特に、本実施の形態では、フロ
アマット32のフィルタ保護部34のうち空気フィルタ
31の取手31Cとの対向面側を凹窪部34Bとして形
成したので、下記の作用効果を得ることができる。
【0048】即ち、フィルタ保護部34の背面側に形成
した凹窪部34Bにより、空調ユニット16の空気取入
口17Aと空気フィルタ31とを取手31Cの寸法分だ
けフロアマット32側から離して設ける必要がなく、運
転席15の下側等に空気フィルタ31の取付スペースを
確保できると共に、空気フィルタ31の取手31Cがフ
ィルタ保護部34と干渉するのを凹窪部34Bにより回
避することができる。
【0049】また、空気フィルタ31に取手31Cを設
けたことにより、空気フィルタ31のメンテナンス時に
作業者は取手31Cを把持することにより空気フィルタ
31をマット本体33側に容易に取出すことができる。
【0050】なお、各実施の形態では、建設機械として
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設
機械用キャブにも広く適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、フロアマットには、空気取入口の近傍に位置して
フィルタを覆うフィルタ保護部を設ける構成としたの
で、空調ユニットのメンテナンス時には、フィルタ保護
部を運転席の前側へと倒すように弾性変形させることに
より、フィルタを空調ユニットの空気取入口からマット
本体側へと容易に取出して交換することができ、メンテ
ナンス時の作業性を高めることができる。
【0052】また、請求項2の発明は、空調ユニットの
フィルタには空気取入口に対し該フィルタを脱着するた
めの取手をフロアマットのフィルタ保護部と対向した位
置に設け、フロアマットのフィルタ保護部にはフィルタ
の取手との対向面側に位置し取手との干渉を避けるため
の凹窪部を形成したので、凹窪部により空調ユニットの
空気取入口とフィルタとを取手の寸法分だけフロアマッ
ト側から離して設ける必要がなく、運転席の下側等にフ
ィルタの取付スペースを確保できると共に、フィルタの
取手がフロアマットの立上り壁部と干渉するのを凹窪部
により回避することができる。また、フィルタのメンテ
ナンス時に作業者はフィルタの取手を把持することによ
り、フィルタをマット本体側に容易に取出すことができ
る。
【0053】また、請求項3の発明は、空調ユニットは
運転席の座席の下側を左,右方向に延びて配置し、空気
取入口は運転席の左,右方向の一方の側面に設け、フィ
ルタ保護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成とした
ので、運転席の左,右方向の一方の側面に設けた空気取
入口をフィルタ保護部により運転席の一方の角隅部の位
置で容易に覆うことができ、空気取入口を含めた空調ユ
ニットのレイアウト設計を容易に行なうことができる。
【0054】さらに、請求項4の発明は、フロアマット
にはフィルタ保護部に連続して運転席の座席の下側を
左,右方向に延びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と
座席との間には空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを
設ける構成としたので、空調ユニットを化粧カバーによ
り前側から覆うことができ、空調ユニットがフロアマッ
トの立上り壁部と座席との間の隙間から外部に露出する
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるキャブを備え
た油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す縦断面図であ
る。
【図3】図2中のキャブ内を示す斜視図である。
【図4】空調ユニット、フロアマット等を図2中の矢示
IV−IV方向から拡大してみた断面図である。
【図5】図3中のフロアマットを単体で示す斜視図であ
る。
【図6】空気フィルタ、フロアマット等を図4中の矢示
VI−VI方向から拡大してみた断面図である。
【図7】第2の実施の形態による空気フィルタ、フロア
マット等を図5と同様位置からみた断面図である。
【符号の説明】
11 キャブ 12 キャブボックス 14 床板 15 運転席 16 空調ユニット 17 空気取入ダクト 17A 空気取入口 19,31 空気フィルタ 20,32 フロアマット 21,33 マット本体 22 立上り壁部 23,34 フィルタ保護部 24 化粧カバー 31C 取手 34B 凹窪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 EA02 EC01 3B088 FA01 FA02 FC01 3L011 BV00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床板を有したキャブボックスと、前記床
    板上に空調ユニット収容空間をもって座席が取付けられ
    た運転席と、該運転席の空調ユニット収容空間内に位置
    して床板上に設けられ、フィルタが取付けられた空気取
    入口から取入れた空気を冷気または暖気からなる調和空
    気として前記キャブボックス内に供給する空調ユニット
    と、前記運転席の前側に位置して前記床板上に配置され
    たフロアマットとを備えてなる建設機械用キャブにおい
    て、 前記フロアマットは、前記運転席の前側から空調ユニッ
    トの空気取入口にかけて前記床板を上側から覆うマット
    本体と、前記空気取入口の近傍に位置してフィルタを覆
    い前記フィルタの交換時には前記運転席の前側へと倒す
    ように弾性変形されるフィルタ保護部とにより構成した
    ことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニットのフィルタには前記空
    気取入口に対し該フィルタを脱着するための取手を前記
    フロアマットのフィルタ保護部と対向した位置に設け、
    前記フロアマットのフィルタ保護部には前記フィルタの
    取手との対向面側に位置し前記取手との干渉を避けるた
    めの凹窪部を形成してなる請求項1に記載の建設機械用
    キャブ。
  3. 【請求項3】 前記空調ユニットは前記運転席の座席の
    下側を左,右方向に延びて配置し、前記空気取入口は運
    転席の左,右方向の一方の側面に設け、前記フィルタ保
    護部は運転席の一方の角隅部に設ける構成としてなる請
    求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
  4. 【請求項4】 前記フロアマットには前記フィルタ保護
    部に連続して前記運転席の座席の下側を左,右方向に延
    びる立上り壁部を設け、該立上り壁部と座席との間には
    空調ユニットの前側を覆う化粧カバーを設けてなる請求
    項1,2または3に記載の建設機械用キャブ。
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