JP3750078B2 - スクリーンシャッター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建築用スクリーンシャッターに関するものであって、特に建築現場において、スクリーンの片下がりを容易に補正することができるスクリーンシャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
通常、巻取式スクリーンシャッターはスクリーン体が開口部上方に設られた巻取りドラムに理路整然と巻付けられ、あるいは巻き戻されることにより円滑な開閉作動がなされている。
ところが、巻取りドラムの製作上の誤差や個々のシートの特性など種々の原因により、スクリーン体を巻取る際、巻付けられたスクリーンの層間に隙間が生ずることがあった。そして、この状態でさらにスクリーンを巻付けていくと、ドラムの両端間には巻径の差が生じ、図5に示すようにスクリーンを全開しようとしても、スクリーンの一部が天井から垂れ下がった状態となって、開口部を完全に開放することができないという問題があった。(これを一般的に片下がり現象という。)
【0003】
また、スクリーンを巻上げる際、スクリーンは傾いた状態で巻き上げられるので、スクリーンの端部がガイドレールに摺接してスクリーンに損傷を与え、さらにはガイド溝内でスクリーンが詰まって移動不能となり、開閉作動ができなくなる惧れがあった。
従来、この片下がり現象が発生した場合の対処方法としては、巻取りドラムの取付位置や角度を微妙に調整したり、スクリーンを交換するなどして対応していた。このため、取付作業性が非常に悪く、作業コスト上昇の原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を一掃することができるスクリーンシャッターを提供することを目的として創作されたものであって、正逆回転自在に構成された巻取りドラムに可撓性を有するスクリーンを巻き取りあるいは巻き戻して開口部の開閉を行うスクリーンシャッターにおいて、前記巻取りドラムの一端側外周面に該巻取りドラムの外径を段階的に変化させるスペーサを取付け、該スペーサは巻き取りドラムの円周方向及び軸方向に長さを変えることにより段差をつけて積層状に取付けなだらかな傾斜面を形成するよう巻き取りドラムの巻径を3次元的に変化させるようにして前記スクリーンの片下がりを補正するようにした。
【0005】
請求項1に記載された発明によれば、スクリーンに片下がり現象が発生した場合、巻取りドラムの外周にスペーサを取付けて巻径を変化させてドラムの両端間の巻径差を無くすことにより、片下がり現象を解消することができる。また、スペーサはドラムの円周方向、軸方向に徐々に巻径が増大(減少)するように取付けられているため、スペーサを取付けた箇所が局部的に突出してスクリーンに新たな皺や巻ずれなどを生ずること無く整然と巻き付けることができる。
【0006】
上記スペーサは可撓性を有するシート材からなり、前記巻取りドラムの外周面に積層状に貼り重ねることができるように構成した。
【0007】
請求項2に記載された発明によれば、スペーサが可撓性を有する偏平部材からなっているので、ドラムの外周面に沿って密着した状態で貼り重ねることができるため、単一のスペーサを自由に貼り重ねることにより、あらゆる巻径にも変化させることができる。
また、スペーサの表面がドラムの外周面や下層のスペーサの表面に沿って円弧状に形成されるため、スクリーン体を傷つけることが無く好適である。
【0008】
上記スペーサは裏面に粘着面が形成され、該粘着面が巻取りドラムの外周面あるいは他のスペーサの表面に貼着できるように構成した。
【0009】
請求項3に記載された発明によれば、スペーサの裏面側には粘着面が形成されているので、巻き取りドラムあるいは他のスペーサの表面に貼り付けるだけで簡単に取り付けることができる。
【0010】
上記スクリーンは耐火性を有する素材で構成するようにした。
【0011】
請求項4に記載された発明によれば、スクリーン体が耐火性を有する素材で構成されているため、防火スクリーンシャッターとしても使用することができる。
【0012】
上記スペーサは難燃性を有する素材で構成するようにした。
【0013】
請求項5に記載された発明によれば、防火用スクリーンシャッターとして使用した場合、スペーサが難燃性を有する素材から構成されているため、火災時に万が一スペーサが剥がれ落ちたとしても火種となって延焼を引き起こすことがない。
【0014】
【作用】
本発明のスクリーンシャッターによれば、スクリーン体を取付けた時に片下がり現象が発生したとしても、スクリーンが垂れ下がっている側(巻径が小径となる側)の巻き取りドラムの外周面にスペーサを貼り付けてドラム両端間の巻径差を無くすことにより簡単に片下がりを補正することができる。また、この際スペーサは巻き取りドラムの円周方向及び軸方向になだらかな傾斜面を形成するように取付けられているため、急激な巻径の増大(減少)による新たな巻き皺や巻きずれなどを発生することがなく良好に巻き付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1において、Sは建物の内部に形成された開口部に取り付けられる防火用スクリーンシャッターであって、該スクリーンシャッターSは、開口部の左右両側に立設したガイドレール1,1と、開口部上方の天井部に設置した巻き取りドラム2と、常時は巻取りドラムに巻き取られ、火災時に巻取りドラム2より巻戻されるスクリーン3とからなり、開閉機4の駆動に基づいて巻き取りドラム2を回転させることによりスクリーンを巻き取りあるいは巻戻して開口部の開閉を行っている。
【0016】
図2は開口部上方の天井部を表す概略断面図である。巻取りドラム2は、開閉機4との間に巻回された無端チェーン5によって正逆回転できるようになっている。前記開閉機4は駆動モータ及び制動装置を具備しており、通常の開閉操作の際は制動装置をフリーな状態にして駆動モータを回転させるが、シャッターが停止している時には制動装置が駆動モータをロックして、巻取りドラムの回転を不能としている。
なお、火災などの非常時には火災報知器や煙感知器などに連動して、制動装置を開放させることにより、スクリーンシャッターを自重で降下させることができるようになっている。
【0017】
図3(a)はスクリーンの全体正面図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図、(d)はC−C線断面図、(e)はD−D線断面図を表わしている。
スクリーン3はシリカクロスなどの耐火性を有する素材からなり、所定幅に裁断された単位スクリーン3a,3a,・・・・を上下に縫製することにより一連状のスクリーンを形成している。
また、スクリーンの上下端にはシートの端部を折り返して縫合された袋状端部31,32が形成されている。該袋状端部31,32には平鋼からなる補強材33,34が挿入されているため、スクリーンの上端部と巻取りドラムとの固定およびスクリーンの下端部と座板との固定はビスにより行うことができるようになっている。
【0018】
スクリーンの両端部には上下方向に所定間隔をおいて小孔が穿設されており、該小孔の外周には金属製の補強材35(鳩目)が取り付けられている。この補強材35は、後述する抜け止め突起36を取付ける際の補強をなすものである。
抜け止め突起36はスクリーン面に風圧などを受けた時、スクリーンの端部がガイドレールのガイド溝から抜け出すのを防止するものであって、該抜け止め突起はネジ37とフランジ付袋ナット38からなり、該ネジ37を小孔に通した後、フランジ付袋ナット38を締め付けることにより取付けられるようになっている。
【0019】
尚、本実施の形態では耐火性を有するスクリーンを採用したが、これに限定されること無く布、ナイロン、ビニールなどの素材からなるスクリーンを用いても何ら差し支えない。
【0020】
図4(a)、(b)は本実施の形態における巻取りドラムの概略斜視図、また、(c)は巻取りドラムの断面図を表わしている。
図において6は巻取りドラム2の巻径を変化させるスペーサであって、該スペーサ6はガラス繊維などの難燃性素材を主原料としてなる可撓性材からなっている。また、スペーサ6の裏面には接着剤が塗布された粘着面61が形成されており、ドラムの外周面や他のスペーサの表面に貼り付けられるようになっている。
【0021】
以下、スクリーンの片下がり現象が発生した際の補正手順について説明する。
(1)まず、巻き取りドラム2の一端側(スクリーンが垂れ下がっている側)にスペーサ6を取付け、巻き取りドラムの外径を増大させる。この際、ドラムの外周面にはなだらかな傾斜面を形成するように、スペーサ6,6・・・の長さを変えることにより段差を付ける。(図4(a)参照)
(2)スペーサを取付けたら、もう一度スクリーンを巻き取って、片下がりの補正具合を確認する。
(3)(2)において、補正が充分でない場合は、既に貼り付けてあるスペーサ6,6・・・の上にさらにスペーサ6,6・・・を取付けていく。この時もドラムの外周面には、スペーサ6の長短や貼り重ねる枚数を変えることにより、なだらかな傾斜面を形成するようにして段差を付ける。(図4(b)及び(c)参照)
以上、(1)〜(3)までの手順を繰り返すことにより、スクリーンの片下がりは完全に補正される。
【0022】
上記のような手順でスペーサ6を貼り付けることにより、巻取りドラム2の巻径を3次元的に変化させることができるので、微妙な片下がりにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーンシャッターの概略正面図である。
【図2】スクリーンシャッターの天井部分を表わす概略断面図である。
【図3】(a)はスクリーンの全体正面図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図、(d)はC−C線断面図、(e)はD−D線断面図である。
【図4】(a)、(b)は本実施の形態の巻取りドラムを示す概略斜視図、(c)、(d)は本実施の形態の巻取りドラムを示す概略断面図である。
【図5】スクリーンの片下がり現象を説明するスクリーンシャッターの概略正面図である。
【符号の説明】
2 巻取りドラム
3 スクリーン
6 スペーサ
61 粘着面
Claims (5)
- 正逆回転自在に構成された巻取りドラムに可撓性を有するスクリーンを巻き取りあるいは巻き戻して開口部の開閉を行うスクリーンシャッターにおいて、前記巻取りドラムの一端側外周面に該巻取りドラムの外径を段階的に変化させるスペーサを取付け、該スペーサは巻き取りドラムの円周方向及び軸方向に長さを変えることにより段差をつけて積層状に取付けなだらかな傾斜面を形成するよう巻き取りドラムの巻径を3次元的に変化させるようにして前記スクリーンの片下がりを補正するようにしたことを特徴とするスクリーンシャツター。
- 上記スペーサは可撓性を有するシート材からなり、前記巻取りドラムの外周面に積層状に取付けられることを特徴とする請求項1記載のスクリーンシャツター。
- 上記スペーサは裏面に粘着面が形成され、該粘着面が巻取りドラムの外周面あるいは他のスペーサの表面に粘着可能なことを特徴とする請求項1及び2記載のスクリーンシャツター。
- 上記スクリーンは耐火性の素材からなることを特徴とする請求項1乃至3記載のスクリーンシャツター。
- 上記スペーサは難燃性の素材からなることを特徴とする請求項4記載のスクリーンシャツター。
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