JP3749122B2 - ディスク装置 - Google Patents

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JP3749122B2
JP3749122B2 JP2000599021A JP2000599021A JP3749122B2 JP 3749122 B2 JP3749122 B2 JP 3749122B2 JP 2000599021 A JP2000599021 A JP 2000599021A JP 2000599021 A JP2000599021 A JP 2000599021A JP 3749122 B2 JP3749122 B2 JP 3749122B2
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正男 佐藤
厚司 道盛
多圭士 稲谷
正明 竹島
達則 藤原
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    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/057Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for handling both discs contained within cartridges and discs not contained within cartridges
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、カートリッジに収納された状態で使用されるミニディスク(MD)と、カートリッジに収納されていないディスク単体で使用されるコンパクトディスク(CD)との再生ができるディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1図〜第3図は、例えば特開平7−220355号公報に示された従来のディスク装置の構成図である。図において、301は光ピックアップ305とスピンドルモータ303を支持するサブベース、304は前記スピンドルモータ303に固着されて、カートリッジ311に収納されたミニディスク(MD)312を回転駆動するための第一ターンテーブル、306は保持部材302に遊嵌保持された第二ターンテーブル、308はクランパホルダ307に遊嵌保持されたクランパ、310はカートリッジ311を保持、案内するガイド部材である。
【0003】
前記保持部材302は筐体314に対し緩衝保持されており、前記サブベース301は所定のモードに応じて上昇、下降動作するように構成されている。また、前記クランパホルダ307は、所定モードに応じて、前記保持部材302に向かって近接、離間するように構成されている。
【0004】
次に動作について説明する。
ミニディスク312の再生に際しては、まず、第1図に示すように、カートリッジ311がガイド部材310に挿入されると、昇降モータ315の動作によって、サブベース301が上昇し、第一ターンテーブル304がミニディスク312の所定のクランプエリアと当接する位置、すなわち第3図に示す状態まで移動する。この状態において、スピンドルモータ303が回転することによって、ミニディスク312を回転させ、再生動作を行う。
【0005】
また、カートリッジに収納されていないディスク単体で使用されるコンパクトディスク(CD)313の再生に際しては、保持部材302とクランパ308との間の間隙にコンパクトディスク313が挿入され、次いで昇降モータ315の動作によって、サブベース301は第一ターンテーブル304がコンパクトディスク313の所定のクランプエリアと当接する位置、すなわち第2図に示す状態まで上昇する。
【0006】
この時、クランパホルダ307も下降動作を行い、コンパクトディスク313を第二ターンテーブル306との間で挟持する。また、サブベース301が上昇するための空間を設けるために、ガイド部材310も横方向へ待避動作を行う。上記の一連の動作終了後、スピンドルモータ303が回転することによって、第一ターンテーブル304と、これと接合している第二ターンテーブル306が回転駆動することによって、コンパクトディスク313を回転させて、再生動作を行う。
【0007】
第4図、第5図は、例えば特開平9−231654号公報に示された従来のディスク装置の構成図である。図において、321は光ピックアップ325とスピンドルモータ323を搭載したベース、324は前記スピンドルモータに固着された第一ターンテーブルである。326は保持アーム322に遊嵌保持された第二ターンテーブルで、前記保持アーム322はベース321に植設された軸327に回動自在に保持されると共に、鉛直方向にも摺動自在に保持されている。328は前記保持アーム322に形成されたギア部で、駆動モータ329の駆動力をギア330,331を介して伝達している。332はベース321に設置された三角カムで、前記保持アーム322の裏面には、この三角カムと対向してボス333が形成されている。
【0008】
次に動作について説明する。
コンパクトディスクの再生に際しては、第一ターンテーブル324上に装着された第二ターンテーブル326上にコンパクトディスクを装着して、このコンパクトディスクをクランパ(図示せず)で第二ターンテーブル326上に挟持し、スピンドルモータ323を回転させて再生動作を行う。
【0009】
また、ミニディスクの再生に際しては、カートリッジの挿入を検出すると、駆動モータ329が回転して、その駆動力がギア330,331,328を介して保持アーム322を矢印Y方向へ回動させる。この回動動作に伴って、第5図(a)〜(c)に示すように、保持アーム322はボス333が三角カム332の斜面に沿って昇降動作し、この保持アーム322に保持された第二ターンテーブル326も回動しつつ第一ターンテーブル324から離間し、三角カム332の頂点を通過した後は、回動待避しつつ下降して、カートリッジと平面的に干渉しない位置まで至って停止する。
【発明の開示】
【0010】
従来のディスク装置は以上のように構成されているので、例えば従来の前者のディスク装置においては、ミニディスク、コンパクトディスクの何れの再生状態においても、第一ターンテーブル304と、第二ターンテーブル306とクランパ308を上下に重ねた状態としているために、薄型化できないという課題があった。
【0011】
また、従来の後者のディスク装置においては、保持アーム322の回動動作に連動して第二ターンテーブル326の上昇動作を行っており、第一ターンテーブル324と第二ターンテーブル326の芯出しのための嵌合部との離間、結合が確実に行われない恐れがあり、また、互いに斜めに離間、結合するために高精度な嵌合部を損傷するという恐れもあるという課題があった。
【0012】
さらに、従来の後者のディスク装置においては、第二ターンテーブル326は、ミニディスクのカートリッジと平面的に干渉しない位置に待避されるため、奥行き寸法が大になり、小型化できないという課題があった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、第二ターンテーブルを確実に装着・離間することができ、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できるディスク装置を得ることを目的とする。
また、第二ターンテーブルの駆動機構を簡素化したディスク装置を得ることを目的とする。
また、ローディングされたミニディスクに支障のない装置奥方へCDクランパーアームとCDアダプタアームを確実に待避させ、特にローディングされたミニディスクの下方へCDクランパーアームとCDアダプタアームが潜り込むように待避させることで、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できるディスク装置を得ることを目的とする。
【0014】
この発明に係るディスク装置は、カートリッジに収納された第一ディスクを支持して該第一ディスクに回転力を伝達する第一ターンテーブルと、前記第一ターンテーブルに装着・離間可能であり、カートリッジに収納されない第二ディスクを支持して該第二のディスクに回転力を伝達する第二ターンテーブルと、前記第一ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータとを有するディスク装置において、前記第二ターンテーブルを遊嵌保持した保持アームと、前記第二ターンテーブルを前記第一のターンテーブル上に装着・離間しうるように、前記保持アームを上下方向に揺動可能に支持する第一支軸と、前記保持アームを平面方向に回動待避可能に支持する第二支軸とを備えたことにより、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化することができる。
【0015】
この発明に係るディスク装置は、第一ディスク装着時に駆動する第一駆動プレートと、この第一駆動プレートの始動後の第一の動作期間で保持アームを上昇させて第二ターンテーブルを第一ターンテーブルから離間させるアーム上昇手段と、引き続く前記第一駆動プレートの第二動作期間で前記保持アームを平面回動させて第二ターンテーブルを第一ディスク再生に対して支障のない位置に待避させるアーム回動手段とを備えたことにより、第二ターンテーブルを確実に装着・離間することができる。
【0016】
この発明に係るディスク装置は、保持アームを平面回動させて、第二ターンテーブルを第一ターンテーブルに対して支障のない位置に待避させた後、保持アームを下降させて前記第二ターンテーブルの少なくとも一部を前記第一ディスクより下方へ待避させるアーム下降手段を備えたことにより、第二ターンテーブルを確実に装着・離間することができ、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化することができる。
【0017】
この発明に係るディスク装置は、第二ディスクを第二ターンテーブルに押圧・挟持するクランパを保持するクランパアームと、このクランパアームの端部に形成されて保持アームの第二支軸と同一方向に設けられた第三支軸と、前記保持アームが上昇したときに互いに係合する係合部を該保持アームと前記クランパアームとに設けて構成したことにより、第二ターンテーブルの駆動機構を簡素化したディスク装置を得ることができる。
【0018】
この発明に係るディスク装置は、ケース内蔵記録媒体ディスク装填機構がケース内蔵記録媒体ディスクを装置内の所定位置へ引き込んでターンテーブル上に装填する際、直動的に移動する駆動プレートと、該駆動プレートの移動により、前記ケース内蔵記録媒体ディスクを装置内の所定位置へ引き込んで前記ターンテーブル上に装填するケース内蔵記録媒体ディスク装填機構と、装置内の所定位置へ取り込まれたケース非収納記録媒体ディスクを前記ターンテーブル上に非収納記録媒体ディスクアダプタを介し装填する、非収納記録媒体ディスククランパーと非収納記録媒体ディスクアダプタとをそれぞれ上下動かつ回動可能に支持した非収納記録媒体ディスク装填機構と、前記駆動プレートの直動的な移動により、前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーとを一体的に重合させるカム機構と、該カム機構より重合された前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーを、前記ケース内蔵記録媒体ディスクの前記ターンテーブル上への装填に支障のない装置奥方へ前記駆動プレートの移動に伴って移動させる装置奥方移動機構と、該装置奥方移動機構により装置奥方へ移動された前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーを、前記ターンテーブル上へ装填された前記ケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させる待避機構とを備えるようにしたので、前記駆動プレートの直動的な動きにより、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーを一体的に重合させて装置奥方へ移動させ、さらにケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させることができ、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【0019】
この発明に係るディスク装置は、ディスク挿脱口から挿入され、ケース内蔵記録媒体ディスクホルダーへ装着されたケース内蔵記録媒体ディスクの装置内への押し込み動作により駆動プレートが直動的な移動を開始するようにしたので、ケース内蔵記録媒体ディスクの挿入により開始する前記駆動プレートの直動的な動きにより、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーをターンテーブル上方へ持ち上げて装置奥方へ移動させ、さらにケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させることができ、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【0020】
この発明に係るディスク装置は、駆動プレートの直動的な移動により、前記非収納記録媒体ディスクアダプタを上方へ持ち上げ、前記非収納記録媒体ディスククランパーとを一体的に重合させるカム機構を備えるようにしたので、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーをターンテーブル上方へ持ち上げるための機構が簡略化でき、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【0021】
この発明に係るディスク装置は、直動的な移動を行う駆動プレートに構成されたカム面構成部と、非収納記録媒体ディスクアダプタが先端に構成された非収納記録媒体ディスクアダプタアームの基部付近の前記カム面構成部と当接可能な位置に設けられた突片をカム機構として備えるようにしたので、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーをターンテーブル上方へ持ち上げるための機構が簡略化でき、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【0022】
この発明に係るディスク装置は、直動的な移動を行う駆動プレートに構成されたピンと、前記駆動プレートの直動的な移動により一体的に重合された非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーを装置奥方へ移動させる、非収納記録媒体ディスクアダプタアームの基部付近に形成され前記ピンと係合したガイド孔とを装置奥方移動機構が備えるようにしたので、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーを装置奥方へ移動させる機構が簡略化でき、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【0023】
この発明に係るディスク装置は、非収納記録媒体ディスククランパーを上下動かつ回動可能に支持した第1アーム支持部材と、非収納記録媒体ディスクアダプタを上下動かつ回動可能に支持し、前記第1アーム支持部材と回動支軸を共通にする第2アーム支持部材とを非収納記録媒体ディスク装填機構が有し、駆動プレートの直動的な移動動作の最後で、装置奥方からディスク挿脱口の方向へ移動する外部移動体と、該外部移動体の移動により、装置奥方からディスク挿脱口の方向へ移動し、前記第1アーム支持部材と前記第2アーム支持部材とに共通した前記回動支軸の位置を下降させるカムフラップとを待避機構が備えるようにしたので、前記駆動プレートの直動的な動きにより、非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーをターンテーブル上へローディングされたケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させることができ、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第6図は、この発明の実施の形態1によるディスク装置を示す分解斜視図、第7図はターンテーブル部の断面図、第8図はカム部の詳細図である。第6図において、1はスピンドルモータ3と光ピックアップ5が搭載されているベース、4は前記スピンドルモータ3に固着されている第一ターンテーブルで、第一ディスク(ミニディスク)51の中心孔に対応した芯出し部と、受け面を有している。6は第二ターンテーブルであって、第二ディスク(コンパクトディスク)52の中心孔に対応した芯出し部と、受け面を有しており、第一保持アーム2の先端に遊嵌保持されている。
【0025】
9a,9bはベース1上に支持部材10により平行に支持されたガイドレールであり、このガイドレール9a,9bに光ピックアップ5が支持腕5a〜5cによって移動可能に支持されている。20は前記第一保持アーム2を第二保持アーム21に対して平面内で回動自在に支持する第一支軸、11は、前記第一保持アーム2と第二保持アーム21を一体に前記ベース1に対して上下方向に揺動自在に支持する第二支軸、25は第一保持アーム2に装着され、第一支軸20に回転可能に支持されたカムである。
【0026】
8は第二ディスク52を押圧するためのクランパで、クランパアーム7の先端に遊嵌保持されている。12は前記クランパアーム7の後端をアーム13の折り曲げ平面部13aに対して回動自在に支持する支軸である。前記クランパアーム7とアーム13は、前記支軸11及び支軸14によって、一体となって前記ベース1に対して上下方向に揺動自在に該ベース1上の支持部材15に支持されている。また、前記クランパアーム7にはカム溝16が形成されている。
【0027】
17は駆動源(図示せず)によって図中矢印J−K方向に移動される第一駆動プレートであり、前記アーム13に形成されたカム19と当接するためのピン22が植設されている。また、23も同様に図中矢印J−K方向に移動される第二駆動プレートであり、前記第二保持アーム21に形成されたカム24と当接するためのピン26と、前記クランパアーム7に形成されたカム溝16と係合するためのピン27と、前記カム25と係合するためのピン28がそれぞれ植設されている。
【0028】
第7図はターンテーブル部の断面を示す図であり、第一ターンテーブル4には、第一ディスクの芯出しのための円筒部4aと受け面4bが形成されている。また、第二ターンテーブル6には、前記円筒部4aと嵌合する円筒状凹部6aと、前記受け面4bと当接するための当接面6bと、第二ディスク52の芯出しのための円筒部6cと、受け面6dとを備えている。なお、この実施の形態1では、ピン26とカム24とによりアーム上昇手段を構成し、ピン28とカム25およびピン27とカム溝16とによりアーム回動手段を構成し、ピン22とカム19とによりアーム下降手段を構成している。
【0029】
次に動作について説明する。
第9図はディスクが装着されていない待ち受け状態を示す側面図であり、第一ターンテーブル4上に第二ターンテーブル6が装着されている。また、第一保持アーム2に設けられた当接部29と、ベース1に形成された位置決めピン18とが当接して位置決めされている。
【0030】
この状態で、第二ディスク(以下、コンパクトディスクという)52がクランパ8と第二ターンテーブル6との間の間隙にローディング機構(図示せず)によって導入され所定位置に至ると、第6図に示す第一駆動プレート17が例えば導入されたコンパクトディスク52によって直接または他の部材を介して矢印J方向へ押し動かされ、ローディング機構の駆動力を受ける位置に達した後は該駆動力を受けて同方向に移動を続ける。このため、ピン22がカム19から外れ、クランパアーム7とアーム13が第二支軸11及び支軸14を軸に同時に矢印B方向へ揺動して、クランパ8がコンパクトディスク52を第二ターンテーブル6に押圧して第10図に至る。次に、スピンドルモータ3が回転して、コンパクトディスク52に回転駆動力が伝達されて再生動作を開始する。
【0031】
次に、第一ディスク(以下、ミニディスクという)51の再生動作について説明する。第9図の状態から、カートリッジ53に収納されたミニディスク51がローディング機構(図示せず)によって挿入されると、第6図に示す第二駆動プレート23が例えば導入されたカートリッジ53によって直接または他の部材を介して矢印J方向へ押し動かされ、ローディング機構の駆動力を受ける位置に達した後は該駆動力を受けて同方向に移動を続ける。この第二駆動プレート23の移動開始後の第一期間では、ピン26がカム24に作用する関係により、第二保持アーム21と第一保持アーム2は矢印A方向へ揺動し、第二ターンテーブル6を第一ターンテーブル4から離間して第11図の状態に至る。
【0032】
つまり、第8図に示すように、第二駆動プレート23の移動開始後の第一期間では、ピン28,27はそれぞれカム25とカム溝16の平行部を摺動するので、第一保持アーム2及びクランパアーム7は停止状態を保っており、第二ターンテーブル6は回動することがなく、第一ターンテーブル4から上昇して該第一ターンテーブル4から離間するので、両者の嵌合部がスムースに離間することができる。
【0033】
さらに第二駆動プレート23が矢印J方向に移動して第二期間に至ると、ピン27とカム溝16、ピン28とカム25の係合により、クランパアーム7と第一保持アーム2が矢印D方向へ、つまり、カートリッジ53と干渉しない所定の待避位置まで回動する。その後、カートリッジ53がローディング機構(図示せず)によって第一ターンテーブル上に下降され、カートリッジ53に収納されているミニディスク51が第一ターンテーブル4に装着されて、スピンドルモータ3で回転駆動されて再生動作を行う。カートリッジ53の排出動作は、上記の説明とは逆の動作を行えばよいので説明を省略する。
【0034】
実施の形態2.
実施の形態1では、第二ターンテーブル6がカートリッジ53と平面的に干渉しない所定位置まで回動待避する構成について述べたが、この実施の形態2では、第二ターンテーブル6が、第一ターンテーブル4と干渉しない所定位置まで回動待避を行った後、第一保持アーム2、第二保持アーム21が第二支軸11を軸として下方向へ揺動して、カートリッジ53より下方に待避する構成としたものである。
【0035】
コンパクトディスク52の再生動作については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。同じく、第二ターンテーブル6を第一ターンテーブル4から離間させる動作までは実施の形態1と同様なので重複説明を省略する。第二駆動プレート23が矢印方向に移動して第二期間に至ると、ピン27とカム溝16、ピン28とカム25の係合により、クランパアーム7が矢印C方向へ、第一保持アーム2が矢印D方向へ、それぞれ第一ターンテーブル4と干渉しない所定の待避位置まで回動して第12図に至る。その後、第6図に示す第二駆動プレート23の移動過程で直接または他の部材を介して第一駆動プレート17も矢印J方向へ押し動かされ、第15図に示すように、第二保持アーム21はカム24の傾斜に応じて矢印B方向へ、アーム13もカム19の傾斜によって同じく矢印B方向へ、それぞれ揺動し、少なくとも第二ターンテーブル6の一部がカートリッジ53の再生位置より下方になる待避位置、すなわち第13図に至り停止する。
【0036】
この状態により、導入されたカートリッジ53は、ローディング機構(図示せず)によって下降され、コンパクトディスク51が第一ターンテーブル4に装着され、スピンドルモータ3で回転駆動されて再生動作を行う。カートリッジ53の排出動作は、上記の説明とは逆の動作を行えばよいので説明を省略する。
【0037】
実施の形態3.
上記、実施の形態1及び実施の形態2では、第一保持アーム2の回動駆動をピン28とカム25の係合によって行う構成としたが、この実施の形態3は第14図に示すように、第一保持アーム2が上昇した際にクランパアーム7と結合しうる係合部30,31を第一保持アーム2とクランパアーム7とに対応させて形成した構成である。コンパクトディスク52の再生動作については、実施の形態1と同様なので重複説明を省略する。
【0038】
次に動作について説明する。
実施の形態1で説明したように、カートリッジ53に収納されたミニディスク51がローディング機構(図示せず)によって挿入されると、第二駆動プレート23が例えば導入されたカートリッジ53によって直接または他の部材を介して矢印J方向へ押し動かされ、ローディング機構の駆動力を受ける位置に達した後は該駆動力を受けて同方向に移動を続ける。
【0039】
この第二駆動プレート23の移動開始後の第一期間では、ピン26がカム24に作用する関係により、第一保持アーム2が上昇し該第一保持アーム2に形成された係合孔30がクランパアーム7に形成された係合部としての係合部31と係合する。さらに第二駆動プレート23が移動して第二期間に至ると、ピン27とカム溝16の係合により、クランパアーム7は矢印C方向へ回動する。
【0040】
このとき、第一保持アーム2も前記クランパアーム7と一体に矢印D方向へ回動し、カートリッジ53と干渉しない所定の待避位置にまで至り停止する。その後、カートリッジ53がローディング機構(図示せず)によって下降され、ミニディスク51が第一ターンテーブル4に装着され、スピンドルモータ3で回転駆動されて再生動作を行う。カートリッジ53の排出動作は、上記の説明とは逆の動作を行えばよいので説明は省略する。
【0041】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4のディスク装置について説明する。
この実施の形態4のディスク装置は、ミニディスクが挿入されると、コンパクトディスクのローディングおよびイジェクトに関わるCDクランパー、CDアダプタなどは、ミニディスクのローディングに支障のない装置奥方へ移動し、さらにターンテーブル上へローディングされたミニディスクの下方位置へ潜り込むように待避する。
【0042】
第16図および第17図は、この実施の形態4のディスク装置におけるディスク挿入前の待機状態の構成を立体的に示す構造図である。
【0043】
また、第18図は、第16図におけるディスク挿入前の待機状態のディスク装置においてコンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略した状態を示す平面図、第19図は第18図に示すディスク装置の右側面図、第20図は第18図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【0044】
また、第21図は第16図におけるディスク挿入前の待機状態においてCDアダプタが上方へ持ち上がり、CDクランパーの裏面へ重なった状態を、コンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略して示した平面図、第22図は第21図に示すディスク装置の右側面図、第23図は第21図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【0045】
第24図は、CDクランパーとCDアダプタが装置奥方へ移動したときの構成を立体的に示す構造図、第25図は、CDクランパーとCDアダプタが装置奥方へ移動し、ターンテーブル上へローディングされたミニディスクより下方位置へ前記装置奥方で潜り込むように待避した状態を立体的に示す構造図、第26図は第25図の状態をミニディスクとの関係で示した構造図である。
【0046】
第27図は、第24図におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ移動した状態のディスク装置においてコンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略した状態を示す平面図、第28図は第27図に示すディスク装置の右側面図、第29図は第27図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【0047】
また、第30図は、第25図におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ待避した状態のディスク装置においてコンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略した状態を示す平面図、第31図は第30図に示すディスク装置の右側面図、第32図は第30図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【0048】
また、第33図は、第25図におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ待避した状態のディスク装置においてコンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略した状態をミニディスクとの関係で示す平面図、第34図は第33図に示すディスク装置の右側面図、第35図は第33図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【0049】
また、第36図および第37図はこの実施の形態4のディスク装置の主要構成部分の係合関係を示す分解図である。
これらの図において、97はベースシャーシ、98はキャリッジ、99はキャリッジ98に搭載された光ピックアップである。
【0050】
101はミニディスクがディスク挿脱口から挿入され、装置内へ取り込まれることで矢印C方向へ直動的に移動する駆動プレートである。この駆動プレート101の直動的な移動は、図示していないディスク挿脱口から挿入されてMDホルダーに装着されたミニディスクに対するユーザによる装置内への押し込み動作により開始される。
【0051】
104はCDクランパー(非収納記録媒体ディスククランパー)、105はCDクランパー104が先端に構成されたCDクランパーアーム(非収納記録媒体ディスククランパーアーム)、106はCDアダプタ(非収納記録媒体ディスクアダプタ)、107はミニディスク(ケース内蔵記録媒体ディスク)である。
【0052】
110はディスクをローディングおよびイジェクトする際の駆動源であるモータ、111はクラッチである。
【0053】
123は駆動プレート101に形成されたガイド孔、124はガイド孔123と係合したガイドピン、142は先端にCDアダプタ106が構成されたCDアダプタアーム(非収納記録媒体ディスクアダプタアーム)、143はCDアダプタアーム142の基部付近に形成された曲線状のガイド孔である。
【0054】
145はCDアダプタアーム142を上方へ持ち上げるためのCDアダプタアーム142の基部付近に形成された突片であり、第33図、第35図または第36図に示す駆動プレート101上に構成されたカム面構成部181と当接する。CDアダプタアーム142の基部付近に形成された突片145は、カム面構成部181が構成された駆動プレート101の矢印C方向の移動によりそのカム面上へ乗り上げて、CDアダプタアーム142を上方へ持ち上げる。
【0055】
151はコンパクトディスクの装置内への搬送、および装置内からの排出を行うためのローラ、152はローラ151の端部を回動可能に支持している支持板、153は支持板152に構成されたピン、154はローラ151の下方に配置されたベースフラップである。
【0056】
161は矢印A方向および矢印B方向へ移動するカムフラップであり、第25図に示すように第1傾斜カム面161aと第2傾斜カム面161bが形成されている。
【0057】
162はカムフラップ161に形成され、前記支持板152に構成されたピン153と係合するカム面、163はカムフラップ161と一体的に構成されたラック部を有したラック構成部材である。
【0058】
164はCDクランパーアーム105の基部と係合し、矢印1方向および矢印J方向に回動可能な第1アーム支持部材、164aは第1アーム支持部材164に構成されたクランプ規制ピンである。164bは第1アーム支持部材164に形成された孔である。
【0059】
165はCDアダプタアーム142の基部と係合し、矢印1方向および矢印J方向に回動可能な第2アーム支持部材であり、孔165aが形成されている。
【0060】
166は第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165を矢印1方向および矢印J方向に回動可能にする、第1アーム支持部材164に構成された回動支軸であり、前記第2アーム支持部材165に形成された孔165aを貫通し、外方向へ突出する。
【0061】
167は第2アーム支持部材165に構成された、第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165を矢印I方向および矢印J方向に回動可能にする回動支軸である。この回動支軸167は、第1アーム支持部材164に形成された前記孔164bを貫通して外方向へ突出する。
【0062】
これら回動支軸166,167により第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165は矢印I方向および矢印J方向にそれぞれ回動することが可能になる。
【0063】
171は回動支軸166と一端が係合し、他端が回動可能に軸支されているレバーである。このレバー171は、図示していないMDホルダーガイドプレートにより案内されたMDホルダーに装着されたミニディスクをターンテーブル173に対し上下させる。
【0064】
203はリンクレバーであり、中央部付近で回動可能に軸支されている。
204はリンクレバー203の一端と係合した、駆動プレート101に構成されたガイド孔である。
【0065】
第24図において、180は駆動プレート101に構成されたガイドピンであり、CDアダプタアーム142の基部付近に構成された曲線状のガイド孔143と係合している。
【0066】
第25図において、191は内部移動体である。内部移動体191には、第36図に示すように装置内部へ向けて折り曲げられた折曲部191aが構成されている。
【0067】
第36図において、192は外部移動体、192aは装置内部へ向けて外部移動体192に形成された折曲部である。この折曲部192aは外部移動体192が矢印A方向へ移動したときにカムフラップ161を同じように矢印A方向へ移動させるためのものである。192bは外部移動体192に構成された折曲部であり、スリット192cが形成されている。このスリット192cはリンクレバー203の他端と係合している。
【0068】
191bは内部移動体191の後端部付近に形成されたカム面である。191cは内部移動体191に形成された長孔であり、カムフラップ161に構成されたピンが前記長孔191c内を移動する。191dは内部移動体191に形成された長孔であり、カムフラップ161に構成されたピンが前記長孔191d内を移動する。
【0069】
200はベースシャーシ97の両側辺の後端部付近に上方へ直角に折り曲げて形成された屈曲部であり、図面左側の屈曲部200には装置内側方向へ向けてピン200aが構成され、図面右側の屈曲部200には装置外側方向へ向けてピン200bが構成されている。また、図面左側の屈曲部200には上下方向に、回動支軸166と係合して回動支軸166が上下方向に移動可能になるようにスリット200cが形成されている。また、図面右側の屈曲部200には上下方向に回動支軸167と係合し、回動支軸167が上下方向に移動可能になるようにスリット200dが形成されている。
【0070】
212はMDカートリッジ昇降部材、213はMDカートリッジ昇降部材212の両端に構成された支持部材であり、図面右側の支持部材213は、透孔214aとピン214bが形成された下方屈曲部214を有している。前記透孔214aは図面右側の屈曲部200に構成されたピン200bと係合する。また、図面左側の支持部材213は、透孔(図示せず)とMDカートリッジ昇降規制ピン214cが形成された下方屈曲部214を有している。前記図示していない透孔は図面左側の屈曲部200に構成されたピン200aと係合している。
【0071】
221はベースシャーシ97の両側辺の中央部付近に上方へ直角に折り曲げて形成された屈曲部、222は屈曲部221に構成されたピンである。このピン222はレバー171の他端に形成された透孔171bと回動可能に係合している。また、レバー171の中央部付近には、MDカートリッジ昇降部材212の図面右側に構成された支持部材213が有しているピン214bと係合する長孔171aが形成されている。
【0072】
次に、動作について説明する。
第38図から第54図は、この実施の形態4のディスク装置の動作説明図である。
第38図から第41図はこのディスク装置の待機状態を示す動作説明図であり、第38図は待機状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第39図は第38図の左側面図である。第40図は待機状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第41図は第40図の右側面図である。
【0073】
第42図から第45図はこのディスク装置のクランプ時の状態を示す動作説明図であり、第42図はクランプした状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第43図は第42図の左側面図である。第44図は待機状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第45図は第44図の右側面図である。
【0074】
第46図から第53図はこのディスク装置のCDクランプアーム105とCDアダプタアーム142が装置奥方へ待避した状態を示す動作説明図であり、第46図はCDクランプアーム105とCDアダプタアーム142が待避した状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第47図は第46図の左側面図である。第48図は待避状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。第49図は第48図の右側面図である。第50図は、装置奥へ待避したCDクランプアーム105とCDアダプタアーム142が下方へ下降した状態にあるディスク装置を示す動作説明図、第51図は、第50図の左側面図である。第52図は、装置奥へ待避したCDクランプアーム105とCDアダプタアーム142が下方へ下降してMDカートリッジ昇降部材212がディスク挿脱口の方向へ傾いた状態を示す動作説明図、第53図は第52図の右側面図である。
【0075】
また、第54図はCDクランパー104、CDアダプタ106、およびターンテーブル173などの関係が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【0076】
先ず、このディスク装置が待機状態にあるときの動作について第38図から第41図を使用して説明する。この待機状態では、カムフラップ161は矢印B方向の移動限界位置まで移動している。この結果、第38図から第41図に示すように、第1アーム支持部材164に形成された孔164bを貫通し外部へ突出している回動支軸167が、カムフラップ161の第1傾斜カム面161a上部の段部へ移動し、また、第2アーム支持部材165に構成されたクランプ規制ピン164aがカムフラップ161の第2傾斜カム面161b上部の段部へ移動している。このため、CDクランパー104とCDアダプタ106は互いに離間してターンテーブル173の位置で上方へ持ち上げられた状態にある。
【0077】
この待機状態において、コンパクトディスクがディスク挿脱口から挿入され、ローラ151が回転駆動され、ローラ151により前記コンパクトディスクが装置内のターンテーブル173上まで搬送されると、この搬送されたコンパクトディスクの中心部は、前記互いに離間してターンテーブル173の位置で上方へ持ち上げられた状態にあるCDクランパー104とCDアダプタ106との間に位置する。このコンパクトディスクの装置内への搬送に伴い、第42図から第45図に示すように、カムフラップ161は矢印A方向へ移動する。この結果、カムフラップ161の第1傾斜カム面161a上部の段部へ移動していた回動支軸167は第1傾斜カム面161a上を滑り降り、またカムフラップ161の第2傾斜カム面161b上部の段部へ移動していたクランプ規制ピン164aが第2傾斜カム面161b上を滑り降りるため、CDクランパーアーム105とCDアダプタアーム142は回動支軸166,167を中心に先端を下方へ回転させる動作を行いながら下降する。そして、ターンテーブル173へ向かってCDクランパー104とCDアダプタ106が下降する。このとき、ターンテーブル173へ向かって下降するCDクランパー104とCDアダプタ106は、前記コンパクトディスクの中心部をクランプしながらターンテーブル173上へ降り、コンパクトディスクのローディングが行われる。また、このとき矢印A方向へ移動したカムフラップ161によりローラ151はコンパクトディスクの回転に支障のない下方位置へ移動する。
【0078】
また、前記待機状態において、ミニディスクが挿入されると、このミニディスクの挿入が検出され、この結果、駆動プレート101が矢印C方向へ駆動される。駆動プレート101が矢印C方向へ移動すると、先ず、駆動プレート101に構成された第36図、第37図に示すカム面構成部181がCDアダプタアーム142に形成された突片145と当接し、この結果、CDアダプタアーム142およびCDクランパーアーム105を上方へ持ち上げながら、CDクランパー104の下面へCDアダプタ106の上面を重合させる。このとき、第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165も第22図に示すようにターンテーブル173側が高く、装置奥側が低い状態に傾いている。
【0079】
一方、矢印C方向へ移動する駆動プレート101により、駆動プレート101に形成されたガイドピン180が、CDアダプタアーム142の基部付近に形成された曲線状のガイド孔143内を移動することで、前記CDアダプタアーム142およびCDクランパーアーム105を、第46図から第49図に示すように、矢印G方向へ一体的に装置奥方へ移動させる。装置奥方へ一体的に移動したCDアダプタアーム142およびCDクランパーアーム105(CDクランパー104とCDアダプタ106もCDアダプタアーム142およびCDクランパーアーム105とともに移動する)は、第48図、第49図に示すように、第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165が傾いて水平状態にないことから、ターンテーブル173側が高く、装置奥側が低い状態になって装置奥方へ移動した状態にある。なお、このとき、CDアダプタアーム142に形成された突片145は駆動プレート101に構成されたカム面構成部181から外れた状態になっている。
【0080】
この状態で、駆動プレート101がさらに矢印C方向へ移動し、その移動限界に達する直前において、ガイド孔204と係合した第36図、第37図に示すリンクレバー203の一端は、ガイド孔204の方向がその端部で装置奥方へ曲がっていることから、装置奥方へ押される。この結果、リンクレバー203の他端はその支点を中心に第36図、第37図に示す矢印P方向へ回転する。
【0081】
リンクレバー203の他端は、外部移動体192の折曲部192bに形成されたスリット192cと係合しているため、リンクレバー203の矢印P方向の回転は、外部移動体192を矢印A方向へ移動させる。
【0082】
外部移動体192の折曲部192aはカムフラップ161と係合しているため、外部移動体192が矢印A方向へ移動するとカムフラップ161も同様に矢印A方向へ移動され、カムフラップ161のラック構成部材163が有しているラック部がモータ110により駆動されているピニオンと噛み合って、カムフラップ161は矢印A方向へさらに移動する。
【0083】
この結果、第1アーム支持部材164の外部へ突出している回動支軸167はカムフラップ161の第1傾斜カム面161a上を滑り降り、またクランプ規制ピン164aもカムフラップ161の第2傾斜カム面161b上を滑り降りて、ターンテーブル173側が高く、装置奥側が低い状態に傾いていた第1アーム支持部材164および第2アーム支持部材165を第50図から第53図に示すように水平に規制する。このとき、回動支軸167は第50図に示す外部移動体192に上下方向に形成されたスリット192dと、第36図および第37図に示す屈曲部200のスリット200d内に落ち込んだ状態に、また回動支軸166は第36図および第37図に示した屈曲部200のスリット200c内に落ち込んだ状態になる。
【0084】
一方、回動支軸166が屈曲部200のスリット200c内に落ち込むと、第52図に示すように、回動支軸166はレバー171の一端を下方に押下し、レバー171の中央付近に形成された長孔171aと係合している支持部材213のピン214bを押し下げる。この結果、MDカートリッジ昇降部材212は下降し、図示していないMDホルダーに装着されているミニディスクをターンテーブル173上へ水平に載置する。
【0085】
このとき、装置奥方へ移動したコンパクトディスクローディング用のCDクランパー104およびCDアダプタ106は、CDクランパーアーム105およびCDアダプタアーム142とともに、ローディングされたミニディスクの下方へ潜り込むように待避した状態になる。
【0086】
以上のように、この実施の形態4によれば、ミニディスクのローディング時には、コンパクトディスクローディング用のCDクランパー104およびCDアダプタ106は、CDクランパーアーム105およびCDアダプタアーム142とともに装置奥方へ移動し、さらにローディングされたミニディスクの下方へ潜り込むように収納され待避した状態になるため、高さ寸法、及び奥行き寸法を小型化できるディスク装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】従来の第一のディスク装置を示す構成図である。
【図2】このディスク装置にCDを装填した状態の構成図である。
【図3】このディスク装置にMDを装填した状態の構成図である。
【図4】従来の第二のディスク装置を示す構成図である。
【図5】この第二のディスク装置の動作説明図である。
【図6】この発明の実施の形態1によるディスク装置を示す分解斜視図である。
【図7】ターンテーブル部の断面図である。
【図8】カム部の詳細図である。
【図9】CD装填準備状態を示す側面図である。
【図10】CD装填状態の側面図である。
【図11】第二ターンテーブルを第一ターンテーブルから離間した状態の側面図である。
【図12】この発明の実施の形態2によるディスク装置において、第二ターンテーブルを第一ターンテーブルと干渉しない待避位置に移動させた状態の側面図である。
【図13】第二ターンテーブルの一部をカートリッジの再生位置より下方に待避させた状態の側面図である。
【図14】この発明の実施の形態3によるディスク装置を示す分解斜視図である。
【図15】このディスク装置の要部の説明図である。
【図16】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるディスク挿入前の待機状態の構成を立体的に示す構造図である。
【図17】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるディスク挿入前の待機状態の構成を立体的に示す構造図である。
【図18】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるコンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略した状態を示す平面図である。
【図19】第18図に示すディスク装置の右側面図である。
【図20】第18図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【図21】CDアダプタが上方へ持ち上がり、CDクランパーの裏面へ重なった状態を、コンパクトディスクを装置内へ搬送するためのローラなどの搬送機構を省略して示した平面図である。
【図22】第21図に示すディスク装置の右側面図である。
【図23】第21図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【図24】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパーとCDアダプタが装置奥方へ移動したときの構成を立体的に示す構造図である。
【図25】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパーとCDアダプタが装置奥方へ待避した状態を立体的に示す構造図である。
【図26】第25図の状態をミニディスクとの関係で示した構造図である。
【図27】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ移動した状態を示す平面図である。
【図28】第27図に示すディスク装置の右側面図である。
【図29】第27図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【図30】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ待避した状態を示す平面図である。
【図31】第30図に示すディスク装置の右側面図である。
【図32】第30図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【図33】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパーおよびCDアダプタが装置奥方へ待避した状態をミニディスクとの関係で示す平面図である。
【図34】第33図に示すディスク装置の右側面図である。
【図35】第33図に示す状態を立体的に示す構造図である。
【図36】この発明の実施の形態4のディスク装置の主要構成部分の係合関係を示す分解図である。
【図37】この発明の実施の形態4のディスク装置の主要構成部分の係合関係を示す分解図である。
【図38】この発明の実施の形態4の待機状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図39】第38図の左側面図である。
【図40】この発明の実施の形態4の待機状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図41】第40図の右側面図である。
【図42】この発明の実施の形態4のクランプした状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図43】第42図の左側面図である。
【図44】この発明の実施の形態4の待機状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図45】第44図の右側面図である。
【図46】この発明の実施の形態4のCDクランプアームとCDアダプタアームが待避した状態にあるディスク装置の左側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図47】第46図の左側面図である。
【図48】この発明の実施の形態4の待避状態にあるディスク装置の右側面が明確になるように立体的に示した動作説明図である。
【図49】第48図の右側面図である。
【図50】この発明の実施の形態4の装置奥へ待避したCDクランプアームとCDアダプタアームが下方へ下降した状態にあるディスク装置を示す動作説明図である。
【図51】第50図の左側面図である。
【図52】この発明の実施の形態4のディスク装置において装置奥へ待避したCDクランプアームとCDアダプタアームが下方へ下降した状態を示す動作説明図である。
【図53】第52図の右側面図である。
【図54】この発明の実施の形態4のディスク装置におけるCDクランパー、CDアダプタ、およびターンテーブルなどの関係が明確になるように立体的に示した動作説明図である。

Claims (10)

  1. カートリッジに収納された第一ディスクを支持して該第一ディスクに回転力を伝達する第一ターンテーブルと、前記第一ターンテーブルに装着・離間可能であり、カートリッジに収納されない第二ディスクを支持して該第二のディスクに回転力を伝達する第二ターンテーブルと、前記第一ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータとを有するディスク装置において、
    前記第二ターンテーブルを遊嵌保持した保持アームと、前記第二ターンテーブルを前記第一のターンテーブル上に装着・離間しうるように、前記保持アームを上下方向に揺動可能に支持する第一支軸と、前記保持アームを平面方向に回動待避可能に支持する第二支軸とを備えたディスク装置。
  2. 第一ディスク装着時に駆動する第一駆動プレートと、この第一駆動プレートの始動後の第一の動作期間で保持アームを上昇させて第二ターンテーブルを第一ターンテーブルから離間させるアーム上昇手段と、引き続き前記第一駆動プレートの第二動作期間で前記保持アームを平面回動させて第二ターンテーブルを第一ディスク再生に対して支障のない位置に待避させるアーム回動手段とを備えたことを特徴とする請求の範囲第1項記載のディスク装置。
  3. 保持アームを平面回動させて、第二ターンテーブルを第一ターンテーブルに対して支障のない位置に待避させた後、保持アームを下降させて前記第二ターンテーブルの少なくとも一部を前記第一ディスクより下方へ待避させるアーム下降手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項記載のディスク装置。
  4. 第二ディスクを第二ターンテーブルに押圧・挟持するクランパを保持するクランパアームと、このクランパアームの端部に形成されて保持アームの第二支軸と同一方向に設けられた第三支軸と、前記保持アームが上昇したときに互いに係合する係合部を該保持アームと前記クランパアームとに設けたことを特徴とする請求の範囲第1項記載のディスク装置。
  5. ディスクケースに収納されたケース内蔵記録媒体ディスクと、ディスク単体で使用されるディスクケースに収納されていないケース非収納記録媒体ディスクとを、ターンテーブルに対し別々に装填、排出可能であり、前記ケース内蔵記録媒体ディスクおよび前記ケース非収納記録媒体ディスクいずれに対しても再生可能なディスク装置において、
    前記ケース内蔵記録媒体ディスク装填機構がケース内蔵記録媒体ディスクを装置内の所定位置へ引き込んで前記ターンテーブル上に装填する際、直動的に移動する駆動プレートと、
    該駆動プレートの移動により、前記ケース内蔵記録媒体ディスクを装置内の所定位置へ引き込んで前記ターンテーブル上に装填するケース内蔵記録媒体ディスク装填機構と、
    装置内の所定位置へ取り込まれた前記ケース非収納記録媒体ディスクを前記ターンテーブル上に非収納記録媒体ディスクアダプタを介し装填する、非収納記録媒体ディスククランパーと非収納記録媒体ディスクアダプタとをそれぞれ上下動かつ回動可能に支持した非収納記録媒体ディスク装填機構と、
    前記駆動プレートの直動的な移動により、前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーとを一体的に重合させるカム機構と、
    該カム機構より重合された前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーを、前記ケース内蔵記録媒体ディスクの前記ターンテーブル上への装填に支障のない装置奥方へ前記駆動プレートの移動に伴って移動させる装置奥方移動機構と、
    該装置奥方移動機構により装置奥方へ移動された前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーを、前記ターンテーブル上へ装填された前記ケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させる待避機構とを備えていることを特徴とするディスク装置。
  6. 駆動プレートは、
    ディスク挿脱口から挿入され、ケース内蔵記録媒体ディスクホルダーへ装着されたケース内蔵記録媒体ディスクの装置内への押し込み動作により直動的な移動を開始することを特徴とする請求の範囲第5項記載のディスク装置。
  7. カム機構は、
    前記駆動プレートの直動的な移動により、前記非収納記録媒体ディスクアダプタを上方へ持ち上げ、前記非収納記録媒体ディスククランパーとを一体的に重合させることを特徴とする請求の範囲第5項記載または請求の範囲第6項記載のディスク装置。
    とする請求の範囲第5項記載または請求の範囲第6項記載のディスク装置。
  8. カム機構は、
    直動的な移動を行う駆動プレートに構成されたカム面構成部と、非収納記録媒体ディスクアダプタが先端に構成された非収納記録媒体ディスクアダプタアームの基部付近の前記カム面構成部と当接可能な位置に設けられた突片を備えていることを特徴とする請求の範囲第7項記載のディスク装置。
  9. 装置奥方移動機構は、
    直動的な移動を行う駆動プレートに構成されたガイドピンと、
    前記駆動プレートの直動的な移動により一体的に重合された非収納記録媒体ディスクアダプタと非収納記録媒体ディスククランパーを装置奥方へ移動させる、非収納記録媒体ディスクアダプタアームの基部付近に形成され前記ガイドピンと係合したガイド孔とを備えていることを特徴とする請求の範囲第7項または請求の範囲第8項記載のディスク装置。
  10. 非収納記録媒体ディスク装填機構は、
    非収納記録媒体ディスククランパーを上下動かつ回動可能に支持した第1アーム支持部材と、
    非収納記録媒体ディスクアダプタを上下動かつ回動可能に支持し、前記第1アーム支持部材と回動支軸を共通にする第2アーム支持部材とを有し、
    待避機構は、
    駆動プレートの直動的な移動動作の最後で、装置奥方からディスク挿脱口の方向へ移動する外部移動体と、
    該外部移動体の移動により、装置奥方からディスク挿脱口の方向へ移動し、前記第1アーム支持部材と前記第2アーム支持部材とに共通した前記回動支軸の位置を下降させることで、装置奥方へ移動された前記非収納記録媒体ディスクアダプタと前記非収納記録媒体ディスククランパーを、前記ターンテーブル上へ装填された前記ケース内蔵記録媒体ディスクより下方へ移動させ待避させるカムフラップとを備えていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のディスク装置。
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