JP3607092B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3607092B2
JP3607092B2 JP25580398A JP25580398A JP3607092B2 JP 3607092 B2 JP3607092 B2 JP 3607092B2 JP 25580398 A JP25580398 A JP 25580398A JP 25580398 A JP25580398 A JP 25580398A JP 3607092 B2 JP3607092 B2 JP 3607092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
holding member
positioning
moving
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25580398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000090534A (ja
Inventor
雅順 香月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP25580398A priority Critical patent/JP3607092B2/ja
Publication of JP2000090534A publication Critical patent/JP2000090534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3607092B2 publication Critical patent/JP3607092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体であるディスクを着脱可能であり、装着されたディスクを回転駆動するディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報を記録するための記録媒体として、MD(Mini Disk )やMO(Magneto Optical )ディスク等、保護ケースであるカートリッジケースに収納されたディスク状の記録媒体が使用されている。このようなディスクを情報の記録再生位置に装着する方式としては、例えば装置前面の着脱位置から装置内にカートリッジケースを挿入するフロントローディング方式が一般的である。
【0003】
このフロントローディング方式では、着脱位置から装置内に挿入されたカートリッジケース内に、ディスクを回転させるためのディスク回転駆動機構、即ちターンテーブルを入り込ませるようになっている。したがってこの方式では、例えば、挿入されたカートリッジケースを装置内部において水平に移動させた後に上下方向に移動させるというローディング経路を採用している。しかしながら、このような方式では、カートリッジケースを装置内部において上下方向に移動させるスペースが必要となるため、装置の厚さが厚くなることを回避できない。
【0004】
そこで、特開平7−93949号に開示されている装置では、装置内において、ディスクを収納したカートリッジケースの移動方向を水平方向のみとし、装置の薄型化を図っている。即ち、カートリッジケースが着脱位置から装置内に挿入される際に、モーター等からなるディスクの回転駆動機構を上下方向に移動させてカートリッジケースの移動経路外へ退避させ、カートリッジケースの移動終了後にディスクにディスク回転駆動機構を係合させるようにしている。
【0005】
この方式では、ディスク回転駆動機構を上下方向に移動させる範囲がカートリッジケースを上下方向に移動させる範囲と比べて少ない分、前記の方式と比較して装置の省スペース化が図れ、装置の薄型化および小型化が可能となっている。
【0006】
ここで、ディスク回転駆動機構を移動させる上記方式のディスクドライブ装置を図27および図28により詳細に説明する。
【0007】
図27に示すように、カートリッジケース101の内部にはディスク102が収納され、このディスク102のハブ103にスピンドルモータ104の回転ピン105が嵌合される。上記スピンドルモータ104は可動プレート106に固定されている。この可動プレート106は、カートリッジケース101を受けるフレーム体107の下方に設けられ、その右端部(図中)の歯車部108が軸109により回転可能に支持されている。上記歯車部108には駆動モータ110に設けられた駆動歯車111が歯合している。したがって、可動プレート106は駆動モータ110により軸109を中心として回転駆動される。
【0008】
可動プレート106にはレール受座112が突設され、このレール受座112により、ピックアップ114をディスク102の径方向に移動可能に支持するレール113の両端部が支持されている。ピックアップ114は、ディスク102に対して光ビームを出射して情報の記録、再生を行うための対物レンズ115等を有する光学系等、周知の構成を備えている。
【0009】
一方、フレーム体107は、前記レール受座112に対向するレール受座116と、このレール受座116の近傍に垂下状に設けられた保持部材117とを有している。上記保持部材117は、ゴム等の緩衝部材にて形成され、レール113が挿入されるレール受孔118を有している。
【0010】
図27はカートリッジケース101の記録再生位置でのセット状態(ローディング状態)を示している。この状態では、可動プレート106が水平位置に保持され、スピンドルモータ104の回転ピン105とディスク102のハブ103とが嵌合してディスク102の回転中心が定まり、ピックアップ114がカートリッジケース101の窓101aに入ってディスク102の径方向に移動可能であり、情報の記録再生が可能となっている。
【0011】
また、図28はカートリッジケース101の着脱状態(アンローディング状態)を示している。この状態では、可動プレート106が、上記の水平状態から、駆動モータ110に駆動されて反時計方向に回動し、フレーム体107から離れる方向へ移動する。したがって、スピンドルモータ104の回転ピン105とディスク102のハブ103との嵌合が解除され、カートリッジケース101の排出方向および挿入方向への移動が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のディスクドライブ装置では、スピンドルモータ104を上下方向に移動させるのに専用の駆動モータ110を使用するため、装置のコストアップを招来している。
【0013】
また、上記駆動モータ110の駆動/停止を行うためのスイッチ、駆動モータ110の駆動歯車111等の駆動力の伝達系、および駆動モータ110とスイッチとを接続する配線等が必要となり、装置が大型化し、更なるコストアップを招来するという問題を有している。
【0014】
さらに、近年では、MD(Mini Disk )等、図27に示したように、情報を記録するための記録媒体として、記録媒体本体であるディスクがカートリッジケースに収納されているものが多用されている。このMD等のカートリッジケースには、カートリッジケースとディスクとの位置ずれを防ぐために、本発明の実施の形態の説明図である図5(a)〜(c)に示すように、位置決め凹部51e・51fが形成されている。この位置決め凹部51e・51fに装置内の位置決めピンが挿入され、カートリッジケースが装置内で位置決めされる。即ち、装置内で、この位置決めピンとスピンドルモータとの位置精度を保つことでカートリッジケースとディスクとのズレを防止することとなる。
【0015】
しかしながら、前記位置決めピンはカートリッジケースの位置決め凹部51e・51fに挿入されるために、カートリッジケースが装置内に挿入されるとき、または装置外へ排出されるときに、この動作の障害となる。
【0016】
また、上記位置決めピンは、上記位置決め凹部51e・51fに対応して、カートリッジケースの前後2箇所に必要なため、上記位置決めピンをも例えば前記の駆動モータ110にて昇降させようとすると、駆動モータ110の駆動力を位置決めピンに伝達する部材と位置決めピンを昇降させる部材とが装置前後に必要となるため、さらなる装置の大型化を招くという問題を招来する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の第1ディスクドライブ装置は、記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えていることを特徴としている。
【0018】
第1ディスクドライブ装置の構成によれば、ディスク保持手段が装置内方へ移動する際には、このディスク保持手段と回転手段支持部材との係合動作により、回転手段支持部材が係合方向へ移動する。これにより、回転手段支持部材にて支持されたディスク回転手段がディスクの移動経路に進出し、ディスク保持手段に保持されたディスクと係合する。したがって、ディスク回転手段によるディスクの回転が可能となる。
【0019】
一方、ディスク保持手段が装置外方へ移動する際には、このディスク保持手段と回転手段支持部材との係合動作により、回転手段支持部材が係合解除方向へ移動する。これにより、ディスク回転手段がディスクの移動経路から退行してディスクとの係合を解除する。したがって、この状態においては、装置内方および装置外方へのディスクの移動が可能となる。
【0020】
本ディスクドライブ装置では、ディスク回転手段をディスクの移動経路に対して進退移動させることにより、ディスクに対してディスク回転手段を係合させた状態、即ちディスクを回転可能な状態と、ディスクに対するディスク回転手段の係合を解除した状態とを得るようにしている。したがって、ディスクを装置の内方および外方へ進退移動、例えば水平移動させ、かつディスクをディスク回転手段方向に進退移動、例えば垂直移動させる場合と比較して、ディスクとディスク回転手段とを係脱動作するための駆動機構の体積を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0021】
また、上記ディスク回転手段の係合方向および係合解除方向への移動を、ディスク回転手段を支持する回転手段支持部材とディスク保持手段との係合動作により行っているので、ディスク回転手段を上記のように移動させる駆動源、例えばモータが不要となり、装置のコストダウンを図ることができる。
【0022】
本発明の第2ディスクドライブ装置は、第1ディスクドライブ装置において、前記回転手段支持部材に、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記係合解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、前記ディスク保持手段が、前記回転手段支持部材を前記係合方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力により前記係合方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力に抗して係合解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路外への退避状態に保持するように設定されていることを特徴としている。
【0023】
第2ディスクドライブ装置によれば、第1ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の平坦面、傾斜面の順序で摺接する。ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の平坦面と摺接しているとき、ディスク回転手段がディスク移動経路外への退避状態に保持され、ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の傾斜面と摺接しているとき、回転手段支持部材が付勢手段の付勢力により係合方向へ移動する。したがって、ディスク保持部材が装置内方へ移動したときには、回転手段支持部材にて支持されたディスク回転手段が、先ずディスクの移動経路から退行した位置に保持され、その後ディスクの移動経路に進出し、ディスク保持手段に保持されたディスクと係合する。
【0024】
一方、ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の傾斜面、平坦面の順序で摺接する。ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の傾斜面、平坦面と摺接しているときの回転手段支持部材、即ちディスク回転手段の移動は、前記したディスク保持部材が装置内方へ移動する際の動作と略逆の動作となる。したがって、ディスク保持部材が装置外方へ移動したときには、回転手段支持部材にて支持されたディスク回転手段が、先ずディスクとの係合を解除し、ディスクの移動経路からの退避動作を行う。その後、ディスクの移動経路外への退避状態に保持される。
【0025】
本ディスクドライブ装置は、上記のように、装置内方および外方へ進退移動するディスク保持部材の摺接部と回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との係合動作、並びに付勢手段による回転手段支持部材への付勢動作により、ディスクに対してディスク回転手段を係合させた状態と、ディスクに対するディスク回転手段の係合を解除し、かつディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させた状態とを得るという簡単な構成である。したがって、装置の構成を簡略化することができる。
【0026】
本発明の第3ディスクドライブ装置は、第1ディスクドライブ装置において、前記ディスクがディスクケースに収納されており、前記ディスクケースと係合してディスクを位置決めするとともに、ディスクケースの移動経路に進出し、前記ディスクケースと係合するための位置決め動作方向、およびディスクケースの移動経路から退行し、前記ディスクケースとの係合を解除する位置決め動作解除方向へ移動可能な位置決め部材を備え、前記ディスク保持手段が、前記位置決め部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作解除方向へ移動させるものであることを特徴としている。
【0027】
第3ディスクドライブ装置によれば、第1ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスク保持手段が装置内方へ移動した際には、ディスク保持手段と位置決め部材との係合動作により、位置決め部材が、ディスクケースの移動経路に進出してディスクケースと係合するための位置決め動作方向へ移動する。これにより、ディスク保持手段にて保持されたディスクケースが装置内方において位置決めされる。
【0028】
一方、ディスク保持手段が装置外方へ移動した際には、ディスク保持手段と位置決め部材との係合動作により、位置決め部材が、ディスクケースの移動経路から退行し、位置決め動作解除方向へ移動する。これにより、ディスクケースが移動可能となる。
【0029】
本ディスクドライブ装置では、上記のように、装置内方および装置外方へのディスク保持手段の進退移動に伴って、ディスク保持手段と位置決め部材との係合動作により、装置内方位置でのディスクケース、即ちディスクの位置決めとその解除とが行われるようになっている。したがって、ディスク位置決め用の駆動源
、例えばモータが不要となり、さらに装置のコストダウンを図ることができる。
【0030】
本発明の第4ディスクドライブ装置は、第3ディスクドライブ装置において、前記位置決め部材に、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記位置決め動作解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、前記ディスク保持手段が、前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記位置決め部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力により前記位置決め動作方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力に抗して位置決め動作解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記位置決め部材をディスクケースの移動経路外への退避状態に保持するように設定されていることを特徴としている。
【0031】
第4ディスクドライブ装置によれば、第3ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、ディスク保持部材の摺接部が位置決め部材の平坦面、傾斜面の順序で摺接する。ディスク保持部材の摺接部が位置決め部材の平坦面と摺接しているとき、位置決め部材がディスクケースの移動経路外への退避状態に保持され、ディスク保持部材の摺接部が位置決め部材の傾斜面と摺接しているとき、位置決め部材が付勢手段の付勢力により位置決め動作方向へ移動する。したがって、ディスク保持部材が装置内方へ移動したときには、位置決め部材が、先ずディスクの移動経路から退行した位置に保持され、その後ディスクの移動経路に進出し、ディスク保持手段に保持されたディスクを位置決めする。
【0032】
一方、ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、ディスク保持部材の摺接部が位置決め部材の傾斜面、平坦面の順序で摺接する。ディスク保持部材の摺接部が位置決め部材の傾斜面、平坦面と摺接しているときの位置決め部材の移動は、前記したディスク保持部材が装置内方へ移動する際の動作と略逆となる。したがって、ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、位置決め部材が、先ずディスクケースとの位置決め動作の解除方向に移動し、ディスクケースの移動経路からの退避動作を行う。その後、ディスクケースの移動経路外への退避状態に保持される。
【0033】
本ディスクドライブ装置は、上記のように、装置内方および外方へ進退移動するディスク保持部材の摺接部と位置決め部材の平坦面および傾斜面との係合動作、並びに付勢手段による位置決め部材への付勢動作により、装置内方においてディスクを位置決めした状態と、この位置決めを解除し、かつ位置決め部材をディスクの移動経路から退行させた状態とを得るという簡単な構成である。したがって、さらに装置の構成を簡略化することができる。
【0034】
本発明の第5ディスクドライブ装置は、第1または第2ディスクドライブ装置において、基台と、ディスク保持部材付勢手段とを備え、前記ディスクがディスクケースに収納されており、前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、ディスク保持部材に保持されたディスクケースとの対向面に圧接受け部を有し、前記ディスク保持部材付勢手段が、前記ディスク保持部材を装置内方への移動方向に付勢するものであり、前記保持部材と前記基台との何れか一方には第1案内部が形成され、他方には前記第1案内部と係合し、前記ディスク保持部材を装置内方に案内する第2案内部が形成され、前記第2案内部の装置内方側の終端部には、前記ディスク保持部材を前記基台の圧接受け部方向に案内する圧接案内部が形成されていることを特徴としている。
【0035】
第5ディスクドライブ装置によれば、第1または第2ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスク保持部材は、基台に支持され、ディスク保持部材付勢手段に付勢されて、装置内方に移動する。このときのディスク保持部材の移動は第1案内部および第2案内部により案内される。ディスク保持部材が装置内方に移動し、第1案内部が第2案内部の終端部の圧接案内部に達すると、ディスク保持部材が基台の圧接受け部方向に案内される。これにより、ディスク保持部材に保持されているディスクケースは、ディスク保持部材付勢手段の付勢力により基台の圧接受け部に圧接され、基台上に固定される。
【0036】
本ディスクドライブ装置では、上記のように、ディスク保持部材を装置内方に付勢するディスク保持部材付勢手段の付勢力を基台の圧接受け部方向に作用させ、ディスクケースを基台上に固定することができる。したがって、簡単な構成により、ディスクの回転動作時にディスクケースが基台上の所定位置から浮上してディスクがディスクケース内面と衝突し、記録または再生動作に支障を来す事態、さらにはディスクを損傷する事態を回避することができる。
【0037】
本発明の第6ディスクドライブ装置は、第2または第4ディスクドライブ装置において、基台と、シャッター開閉部材と、このシャッター開閉部材を装置内方へ付勢する開閉部材付勢手段とを備え、前記ディスクがディスクケースに収納され、このディスクケースには内部のディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが設けられ、前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、前記シャッター開閉部材が、前記ディスク保持部材の前記進退移動方向において所定範囲のみ相対的に進退移動可能に前記ディスク保持部材により支持されるとともに、装置内方への前記ディスクケースの移動に伴って前記シャッターと係合してシャッターを開放するためのシャッター開放部を有し、前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、シャッター開閉部材によりシャッターが開放される開放位置にてシャッター開閉部材と係合する係止部を有し、前記開放位置において前記ディスク保持部材の摺接部が前記傾斜面と係合可能であり、前記開放位置よりも装置内方側に、前記ディスク回転手段によるディスクの回転を可能とするローディング完了位置が設けられていることを特徴としている。
【0038】
第6ディスクドライブ装置の構成によれば、第2または第4ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスクケースが装置内方に挿入されると、このディスクケースの装置内方への移動に伴って、ディスクケースのシャッターにシャッター開閉部材のシャッター開放部が係合し、シャッターが開放される。
【0039】
一方、シャッター開閉部材とディスク保持部材とは、開閉部材付勢手段に付勢され、一体となって装置内方へ移動する。その後、シャッター開閉部材は基台の係止部に係止され、移動を停止する。このとき、シャッターは開放された状態である。
【0040】
シャッター開閉部材が移動を停止した後、ディスク保持部材は、開閉部材付勢手段の付勢力を受けないものの、付勢手段に付勢されて前記係合方向へ移動する回転手段支持部材の傾斜面、または付勢手段に付勢されて前記位置決め動作方向へ移動する位置決め部材の傾斜面から、さらに装置内方のローディング完了位置方向への付勢力を受ける。
【0041】
本ディスクドライブ装置では、上記のように、シャッター開閉部材とディスク保持部材とが一体的に装置内方へ移動し、シャッター開閉部材によるシャッターの開放後には、ディスク保持部材が単独でローディング完了位置方向へ移動するようになっているので、ディスクケースのシャッターの開放動作からローディン
グ完了位置へのディスク保持部材の移動までを円滑に行うことができる。
【0042】
また、ローディング完了位置へディスク保持部材が単独で移動するときには、回転手段支持部材の傾斜面または位置決め部材の傾斜面からの付勢力がディスク保持部材に作用するので、ディスク保持部材をローディング完了位置へ移動させるのに必要な他の操作力を低減することができる。
【0043】
本発明の第7ディスクドライブ装置は、第2ディスクドライブ装置において、前記ディスク保持部材の摺接部と前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との対が、少なくとも第1の対と第2の対との2対設けられ、装置外方への前記ディスク保持部材の移動に伴い、前記摺接部が前記傾斜面と摺接して前記回転手段支持部材が係合解除方向へ移動を開始する時点が、第1の対の側と第2の対の側とで異なるように設定されていることを特徴としている。
【0044】
第7ディスクドライブ装置によれば、第2ディスクドライブ装置による作用に加え、ディスク保持部材の摺接部が回転手段支持部材の傾斜面と摺接して回転手段支持部材が係合解除方向へ移動を開始する時点が、第1の対の側と第2の対の側とで異なるので、回転手段支持部材、即ちディスク回転手段がディスクに対し傾いた状態で移動し、ディスクとの係合を解除することになる。したがって、ディスク回転手段とディスクとが例えば磁力により係合している場合において、ディスクとディスク回転手段との係合解除を小さい力にて行うことができる。
【0045】
また、ディスク保持部材の摺接部と回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との対が少なくとも2対設けられているので、ディスク回転手段がディスクの移動経路から退行している状態において、回転手段支持部材は少なくとも2点で付勢手段の付勢力に抗して退行方向に押されているので、ディスク回転手段の傾きを抑制することができる。したがって、装置内方へのディスクの移動時において、ディスクとディスク回転手段との接触を回避し、両者の損傷を防止することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図26に基づいて以下に説明する。
尚、各図において、矢印A方向はディスクドライブ装置の後方向、矢印B方向は前方向、矢印CおよびD方向はそれぞれ右および左方向、矢印EおよびF方向はそれぞれ上および下方向、矢印GおよびH方向はディスクドライブ装置を上方から見たときのそれぞれ時計および反時計方向を示す。また、矢印A方向はディスクドライブ装置へのカートリッジケースの挿入時の移動方向であり、矢印B方向はディスクドライブ装置からのカートリッジケースの抜脱時の移動方向である。
【0047】
本実施の形態のディスクドライブ装置は、記録媒体として、図5(a)〜(c)に示すカートリッジ収納ディスク50を使用するようになっている。このカートリッジ収納ディスク50は、カートリッジケース51(ディスクケース)と、このカートリッジケース51内に収納されたディスク52とを備えている。カートリッジケース51は、内部に収納しているディスク52をピックアップ19(図1参照)により走査するために露出させる窓51aを有する。この窓51aは矢印A−B方向に摺動可能なシャッター51bにより開閉される。シャッター51bは、閉じた状態においてロックレバー51cによりロックされる。このロック動作により、ディスクドライブ装置外において窓51aが開放されてディスク52が露出することが防止されている。上記シャッター51bは係合凹部51b1 とロック凸部51b2 とを有している。
【0048】
カートリッジケース51におけるシャッター51bの配設側の側面には、カートリッジケース51の後端側から中央付近まで、シャッター開放案内溝51dが形成されている。このシャッター開放案内溝51dに沿う位置にはロックレバー51cが設けられている。このロックレバー51cは、シャッター51bの前記ロック凸部51b2 と嵌合するロック凹部51c1 を有している。これらロック凸部51b2 とロック凹部51c1 とが嵌合するとき、シャッター51bは閉状態でロックされる。
【0049】
また、カートリッジケース51には、A方向側の位置およびB方向側の位置にカートリッジケース51の位置決め用の位置決め凹部51e・51fが形成されている。
【0050】
次に、ディスクドライブ装置の構成について説明する。ここで、図1ないし図4はディスクドライブ装置の着脱可能状態を示し、図12ないし図14はディスクドライブ装置の中継状態を示し、図15ないし図19はディスクドライブ装置の記録再生可能状態(ローディング完了状態)を示している。
【0051】
ディスクドライブ装置は、図1に示すように、主な構成要素として、メインシャーシ1(基台)、ホルダー7(ディスク保持手段、ディスク保持部材)、シャッター開閉レバー8(シャッター開閉部材)、解除レバー12、位置決めFブロック15(位置決め部材、図9参照)、位置決めRブロック16(位置決め部材、図10参照)、モータ昇降機構18、ピックアップ19、ターンテーブル21a(ディスク回転手段)、スピンドルモータ21(ディスク回転手段)を備えている。
【0052】
メインシャーシ1は、図6(a)〜(c)に示すように、底壁部2、D方向側の左側壁部3、C方向側の右側壁部4、A方向側の後壁部5、およびB方向側の前垂下部6を有している。
【0053】
図6(b)に示すように、底壁部2におけるほぼ中央からC方向側の位置には、開口部2aが形成されている。この開口部2aは、ターンテーブル21aおよびこれを回転駆動するスピンドルモータ21の取り付け、並びにピックアップ19の移動範囲を考慮した大きさに形成されている。開口部2aにおけるD方向側の部位は、長孔部2a1 となっている。また、底壁部2には、B方向側の端部、A方向側の端部、開口部2aのD方向側位置に、それぞれ、長孔2b、長孔2c、長孔2dが形成されている。長孔2dは前記長孔部2a1 のA方向側に位置している。前記長孔部2a1 の両側および長孔2dのB方向側位置における底壁部2の裏面には、ビス孔を有する合計3本の軸2eが立設されている。
【0054】
また、底壁部2には、四隅付近の位置に、絞り加工により形成された上方凸部2f・2g・2h・2i(圧接受け部)が形成されている。これら上方凸部2f〜2iは、記録再生時にカートリッジケース51をE−F方向に位置決めする際に使用される。上方凸部2h・2iはそれぞれ前記長孔2b・2cのC方向側に位置し、これら上方凸部2h・2iにはそれぞれピン進退孔2h1 ・2i1 が形成されている。底壁部2の裏面における上方凸部2h・2iのD方向側位置には、それぞれビス孔を有する軸2j1 ・2k1 が立設され、同様に、上方凸部2h・2iのC方向側位置には、それぞれビス孔を有する軸2j2 ・2k2 が立設されている。また、開口部2aにおけるB方向側の端部位置には、ほぼL字形に曲げられ、底壁部2の裏面側から突出したガイドレール2mが形成されている。このガイドレール2mは、後述するピックアップ移動部20の構成要素である。
【0055】
メインシャーシ1の左側壁部3における前後位置(B−A方向位置)には、図6(a)に示すように、B側位置に開口部を有し、A方向に延びる案内孔3a・3aが形成されている。これら案内孔3aにおける前部(B方向側)は水平部3a1 となり、後部(A方向側)は下方(F方向)へ傾斜した下方傾斜部3a2 となっている。また、前後の案内孔3a・3a間には、D方向へ延びるばね係合部3bが形成されている。
【0056】
メインシャーシ1の右側壁部4における前後位置(B−A方向位置)には、図6(c)に示すように、前記の左側壁部3と同様、B側位置に開口部を有し、A方向に延びる案内孔4a・4a(第2案内部材)が形成されている。これら案内孔4aにおける前部(B方向側)は水平部4a1 となり、後部(A方向側)は後ろ斜め下方(F方向)へ傾斜した下方傾斜部4a2 (圧接案内部)となっている。また、前後の案内孔4a・4a間には、C方向へ延びるばね係合部4bが形成されている。また、右側壁部4の前部位置にはビス孔4cが形成され、前部側の案内孔4aの上方位置には係止部4dが形成され、ばね係合部4bの下方位置にはシャフト取付け孔4eが形成されている。
【0057】
メインシャーシ1の後壁部5には、上方(E方向)に延びた係合部5aが形成され、この係合部5aにおけるD方向側の側壁部は係止縁5a1 となっている。また、後壁部5の前面(B方向側の面)には僅かに突出した2個の位置規制面5c・5cが形成さている。
【0058】
ホルダー7は、図7(a)〜(c)に示すように、底壁部7a、D方向側の左側壁部7b、この左側壁部7bの上端部からC方向へ折曲された左上壁部7c、C方向側の右側壁部7d、およびこの右側壁部7dの上端部からD方向へ折曲された右上壁部7eを有している。即ちホルダー7は、両側部が上向きにコ字形に折曲され、前面側にカートリッジ収納ディスク50を挿入するためのカートリッジ挿入口7fが形成されている。
【0059】
ホルダー7の上記底壁部7aには、ターンテーブル21aが入り込み得る範囲、およびピックアップ19の移動範囲を考慮した大きさの開口部7gが形成されている。上記開口部7gにおけるB方向側の端部とA方向側の端部には、それぞれ底壁部7aから下方に突出する摺接部7h、摺接部7iが形成されている。また、底壁部7aのC方向側の前端部と後端部とに、それぞれ底壁部7aから下方に突出する摺接部7j、摺接部7kが形成されている。これら摺接部7h〜7kは、下端部が斜め上方へ折り返されている。これら摺接部7h・7i・7j・7kは、それぞれメインシャーシ1における底壁部2の長孔部2a1 、長孔2d・2b・2c内に配されるようになっている。
【0060】
ホルダー7の左側壁部7bには、図7(a)に示すように、D方向に突出する2個の案内軸7n・7nが、前後(B−A方向)位置に設けられている。また、左側壁部7bの前部(B方向側)位置には、D方向に突出するばね係合部7oが形成されている。
【0061】
ホルダー7の右側壁部7dには、図7(c)に示すように、C方向に突出する2個の案内軸7p・7p(第1案内部)が、前後(B−A方向)位置に設けられている。また、右側壁部7dの前部(B方向側)位置には角孔7qが形成され、この角孔7qにおけるE方向側の端部にはC方向に突出する排出操作部7rが形成され、上記2個の案内軸7p・7p間の位置には、B−A方向に延びる長孔7sが形成されている。
【0062】
ホルダー7の左上壁部7cには、図7(b)に示すように、前後(B−A方向)の端部付近の位置に、絞り加工により下方凸部7t・7tが形成されている。これら下方凸部7t・7tは右上壁部7eにも同様に形成されている。また、左上壁部7cには、後部(A方向)側の位置に上方(E方向)に折曲された案内凸部7uが形成され、この案内凸部7uのB方向側位置にE方向に折曲されたばね係合部7vが形成されている。
【0063】
シャッター開閉レバー8は、図8(a)〜(c)に示すように、薄板状をなし、後端部と前部にA−B方向に延びる長孔8a・8aを有している。これら2個の長孔8a・8a間の位置には、D方向に折曲されたシャッター開放部8bを有している。シャッター開閉レバー8はB方向側端部が幅狭形状となっており、この部分にシャッター係合部8cを有している。このシャッター係合部8cは、D方向に突出するほぼV字形状を有している。また、シャッター開閉レバー8のB方向側の長孔8aに対するE方向の位置には、C方向に折曲されたばね係合部8dが形成されている。
【0064】
シャッター開閉レバー8は、図7(b)(c)に示すように、ホルダー7における右側壁部7dの外面に、ホルダー7の案内軸7p・7pが長孔8a・8aに挿入され、シャッター開放部8bとシャッター係合部8cをそれぞれホルダー7の長孔7sと角孔7qに挿入させた状態で取り付けられている。したがって、シャッター開閉レバー8は、C−D、E−F方向の移動を規制され、長孔8aの範囲内において、ホルダー7に対しA−B方向へのみ移動可能となっている。なお案内軸7p・7pには、シャッター開閉レバー8のC−D方向の位置を規制する規制部材9・9が取り付けられている。
【0065】
ホルダー7とシャッター開閉レバー8とは、図1に示すように、メインシャーシ1における底壁部2上に組み込まれている。この状態において、図4に示すように、ホルダー7の左上壁部7cの案内軸7n・7nは、メインシャーシ1の左側壁部3の案内孔3a・3aに挿入され、図1および図3に示すように、右側壁部7dの案内軸7p・7pは、右側壁部4の案内孔4a・4aに挿入されている。
【0066】
これにより、ホルダー7はメインシャーシ1に対してA−B方向に移動自在可能である。このとき、メインシャーシ1の右側壁部4におけるビス孔4c(図6(c)参照)には、外面側から図示しないビスが螺着され、このビスの先端部がホルダー7の右側壁部7dにおける角孔7q(図7(c)参照)に挿入されている。この構造により、上記の案内軸7n・7nおよび案内軸7p・7pが案内孔3a・3aおよび案内孔4a・4aからB方向へ抜け出すことが阻止されている。
【0067】
また、メインシャーシ1の左側壁部3におけるばね係合部3bとホルダー7の左側壁部7bにおけるばね係合部7oとの間には、図4に示すように、ホルダー7を後方(A方向)に付勢するローディングLばね10が設けられている。さらに、メインシャーシ1の右側壁部4におけるばね係合部4bとシャッター開閉レバー8のばね係合部8dとの間には、図3に示すように、シャッター開閉レバー8を後方(A方向)に付勢するローディングRばね11(開閉部材付勢手段)が設けられている。ホルダー7は、上記シャッター開閉レバー8の長孔8aと案内軸7pとの係合により、ローディングRばね11の付勢力をシャッター開閉レバー8を介して受け、着脱位置において、ローディングRばね11により矢印A方向に付勢された状態となる。
【0068】
解除レバー12は、図1および図2に示すように、ほぼ扇形をなし、ホルダー7における左上壁部7cの後部(A方向位置)上面に、支点軸13によって矢印G−H方向に回動自在に取り付けられている。解除レバー12は円弧状の案内孔12aを有し、この案内孔12a内にはホルダー7の案内凸部7uが挿入されている。したがって、解除レバー12の回動範囲は、案内孔12aの範囲に規制されている。
【0069】
解除レバー12におけるG方向側の端部には上方(E方向)に折曲されたばね係合部12bが形成され、このばね係合部12bとホルダー7のばね係合部7vとの間に、解除レバー12をG方向に付勢するばね14が設けられている。
【0070】
また、解除レバー12は、切り欠き形状によってG方向側の第1アーム12cとH方向側の第2アーム12dとに分岐している。第1アーム12cは、先端部に、カートリッジケース51を蹴り出すための蹴出し部12eを有している。この蹴出し部12eには、ホルダー7内にカートリッジケース51を挿入したときに、そのA方向側の端面が当接するようになっている。
【0071】
第2アーム12dは、扇形を形成する外周部に円弧縁12fを有し、G方向側の側縁部に直線縁12gを有し、円弧縁12fと直線縁12gとの間に、直線縁12gの端部から円弧縁12fの端部に斜めに達する傾斜縁12hを有している。
【0072】
解除レバー12がばね14に付勢されて、図2に示すように、最もG方向に回動した状態にあるとき、円弧縁12fがメインシャーシ1の係合部5aと係合し、ローディングRばね11およびローディングLばね10により矢印A方向に付勢されているホルダー7のA方向の位置決めがなされる。このホルダー7の位置決めにより、解除レバー12のA方向の位置決めもなされる。
【0073】
一方、ばね14の付勢力に抗して解除レバー12がH方向に回動し、円弧縁12fとメインシャーシ1の係合部5aとの係合が解除されたとき、解除レバー12、ホルダー7およびシャッター開閉レバー8が、ローディングRばね11およびローディングLばね10に付勢されて矢印A方向に移動する。この結果、図16に示すように、解除レバー12の直線縁12gが係合部5aの係止縁5a1 と係合し、解除レバー12のG方向への回動が阻止された状態となる。
【0074】
位置決めFブロック15は、図9(a)〜(d)に示すように、位置決めピン部15aと水平部15bと垂下部15cとを有している。位置決めピン部15aは水平部15bの上に形成されている。この位置決めピン部15aは、円柱形部15a1 の上端に形成された先端部15a2 が、頂部の位置が前方側(B方向側)にずれた略円錐形状となっている。
【0075】
水平部15bは上面がA−BおよびC−D方向と平行であり、平坦面となっている。水平部15bには軸挿入孔15d・15eが形成され、位置決めFブロック15は、前記軸挿入孔15d・15eにメインシャーシ1の軸2j1 ・2j2 を挿入させた状態でメインシャーシ1に取り付けられている。また、位置決めFブロック15は、図23(a)に示すように、水平部15bの裏面と軸2j1 ・2j2 の下端部との間に配されたばね17・17(付勢手段)により、上方(E方向)に付勢されている。
【0076】
垂下部15cは傾斜面15fを有している。この傾斜面15fは、水平部15bの上面と連続し、後(A)方向の下(F)方向へ傾斜している。
【0077】
上記傾斜面15fから水平部15bの上面にかけては、図23(a)および図24(a)に示すように、ホルダー7の摺接部7jの下端部が摺接し、この動作により位置決めFブロック15が昇降動作を行う。そして、位置決めピン部15aは、位置決めFブロック15の上昇および下降動作に応じて、メインシャーシ1の底壁部2の上方凸部2hにおけるピン進退孔2h1 を通じ、上方凸部2hからの突出および退行動作を行う。位置決めFブロック15、即ち位置決めピン部15aの上昇位置は、図25(a)に示すように、位置決めFブロック15の水
平部15bの上面がメインシャーシ1の裏面と当接することにより規制される。
【0078】
位置決めRブロック16は、図10(a)〜(d)に示すように、位置決めFブロック15と同形状となっている。即ち位置決めRブロック16は、円柱形部16a1 と先端部16a2 とを有する位置決めピン部16a、軸挿入孔16d・16eを有する水平部16b、および傾斜面16fを有する垂下部16cを備えている。また、水平部16bは上面に平坦面を有している。
【0079】
位置決めRブロック16は、図23(b)に示すように、前記軸挿入孔16d・16eにメインシャーシ1の軸2k1 ・2k2 を挿入させた状態でメインシャーシ1に取り付けられている。また、位置決めRブロック16は、水平部16bの裏面と軸2k1 ・2k2 の下端部との間に配されたばね17・17により、上方(E方向)に付勢されている。
【0080】
上記傾斜面16fから水平部16bの上面にかけては、図23(b)および図24(b)に示すように、ホルダー7の摺接部7kの下端部が摺接し、この動作により位置決めRブロック16が昇降動作を行う。そして、位置決めピン部16aは、位置決めRブロック16の上昇および下降動作に応じて、メインシャーシ1の底壁部2の上方凸部2iにおけるピン進退孔2i1 を通じ、上方凸部2iからの突出および退行動作を行う。位置決めRブロック16、即ち位置決めピン部16aの上昇位置は、図25(b)に示すように、位置決めRブロック16の水
平部16bの上面がメインシャーシ1の裏面と当接することにより規制される。
【0081】
上記位置決めピン部15a・16aは、カートリッジ収納ディスク50がホルダー7内に挿入された記録再生時に、カートリッジケース51の位置決め凹部51f・51eに挿入され、カートリッジケース51をA−B方向およびC−D方向に位置決めするようになっている。
【0082】
本ディスクドライブ装置は、さらに、図1および図2に示すように、ピックアップ19、ピックアップ移動部20、ディスク52を回転させるスピンドルモータ21(ディスク回転駆動手段)、およびこのスピンドルモータ21を昇降させるモータ昇降機構18を備えている。スピンドルモータ21は、ディスク52をチャッキングするためのターンテーブル21aを一体化的に備えている。
【0083】
モータ昇降機構18はスピンドルモータ21を保持する板状のモータベース部材22(回転手段支持部材)を備えている。このモータベース部材22は、図11(a)〜(d)に示すように、前方(B方向)側から後方(A方向)側に向かって、2個の前水平部22a・22b、これら前水平部22a・22bから斜め後方に傾斜する前傾斜部22c、この前傾斜部22cから水平に後方へ延びるモータ保持部22d、このモータ保持部22dからほぼ前記前水平部22a・22bの高さに高くなった後水平部22e、およびこの後水平部22eから斜め後方に傾斜する後傾斜部22fを有している。上記前水平部22a・22bおよび後水平部22eの上面は平坦面となり、前傾斜部22cおよび後傾斜部22fの上面は傾斜面となっている。
【0084】
上記モータ保持部22dによりスピンドルモータ21が保持される。上記の3個の水平部22a・22b・22eにはそれぞれ軸挿入孔22g・22h・22iが形成されており、モータベース部材22は、図21に示すように、これら軸挿入孔22g・22h・22iにメインシャーシ1の軸2e・2e・2eを挿入させた状態でメインシャーシ1の下面側に取り付けられている。これにより、スピンドルモータ21のA−B方向およびC−D方向の位置規制がなされる。この状態において、スピンドルモータ21はメインシャーシ1の開口部2aおよびホルダー7の開口部7gに位置している。また、モータベース部材22は、水平部22a・22b・22eの裏面と軸2e・2e・2eの下端部との間に配されたばね23(ディスク保持手段、付勢手段)により、上方(E方向)に付勢されている。
【0085】
上記前水平部22aから前傾斜部22cにかけては、図20および図21に示すように、ホルダー7の摺接部7hが摺接し、後水平部22eから後傾斜部22fにかけてはホルダー7の摺接部7iが摺接する。この動作によりモータベース部材22、即ちスピンドルモータ21が昇降動作を行う。そして、スピンドルモータ21のターンテーブル21aは、モータベース部材22の上昇および下降動作に応じて、メインシャーシ1の開口部2aおよびホルダー7の開口部7gを通じ、ホルダー7の底壁部7aから上方への突出および退行動作を行う。スピンドルモータ21の上昇位置は、図22に示すように、モータベース部材22の前水平部22a・22bおよび後水平部22eがメインシャーシ1の裏面と当接することにより規制される。
【0086】
ピックアップ19は、図19に示すように、上面の中央部に対物レンズ19aを有している。ピックアップ19は、さらに、従来周知のように、光源である半導体レーザー、この半導体レーザーのレーザー光を対物レンズ19aに導く光学系、受光素子、対物レンズ19aからの戻り光(ディスク52による反射光)を受光素子に導く光学系、およびフォーカシング・トラッキング制御部品等、図示しない各部品を内装する。
【0087】
ピックアップ19を移動させるピックアップ移動部20は、メインシャーシ1の裏面に設けられている。このピックアップ移動部20は、メインシャーシ1に設けられたガイドシャフト24とメインシャーシ1の底壁部2のガイドレール2mとを有し、これらによりピックアップ19をディスク52の記録面に対して平行にかつディスク52の径方向に摺動可能に支持している。前記ガイドシャフト24は、シャフト押え25と図6(c)に示したメインシャーシ1の右側壁部4のシャフト取付け孔4eとによりメインシャーシ1に取り付けられている。ガイドシャフト24とガイドレール2mとは、互いに平行であるとともに、矢印C−D方向に平行である。
【0088】
ピックアップ移動部20は、さらに、ピックアップ19の後端側に取り付けられ、ねじ部26aを有するグリップ26、前記ねじ部26aと歯合する駆動ねじ27、駆動ねじ27の端部に設けられたギヤ部(ウォームホイール)28、およびこのギヤ部28と歯合する中間ギヤ29、この中間ギヤ29を駆動するフィードモータブロック30を備えている。
【0089】
上記駆動ねじ27は、ガイドシャフト24およびガイドレール2mと平行となるように、軸受け31・32により支持されている。駆動ねじ27の回転方向、即ちピックアップ19の移動方向はフィードモータ30bの回転方向によって決定される。中間ギヤ29は前記ギヤ部28と歯合するウォーム部29aおよび大ギヤ部29bを有している。フィードモータブロック30は、前記大ギヤ部29bと歯合するギヤ30a、およびこのギヤ30aを駆動するフィードモータ30bを有する。したがって、ピックアップ19はフィードモータ30bの回転によりC−D方向に移動する。
【0090】
上記の構成において、本ディスクドライブ装置の動作を以下に説明する。
ディスクドライブ装置は、カートリッジ収納ディスク50を着脱可能な状態である着脱可能状態と、ディスク52に対して記録再生動作が可能な状態である記録再生可能状態とをとり得る。ホルダー7は、着脱可能状態において着脱位置に配され、記録再生可能状態において記録再生位置に配される。
【0091】
着脱可能状態におけるディスクドライブ装置の各部の状態は、図1ないし図4、図20および図23(a)(b)に示すものとなる。
【0092】
着脱可能状態において、図1および図2に示すように、解除レバー12は、ばね14に付勢され、ホルダー7の案内凸部7uにて規制される位置まで、最もG方向に回動している。また、ホルダー7は、ローディングLばね10により直接A方向に付勢され、かつローディングRばね11によりシャッター開閉レバー8を介してA方向に付勢されている。したがって、解除レバー12の円弧縁12fがメインシャーシ1の係合部5aにおける前面に当接し、ホルダー7と解除レバー12とがA−B方向に位置決めされる。即ち、ホルダー7は着脱位置に配される。
【0093】
ホルダー7は、着脱位置にあるとき、ホルダー7の底壁部7aの上面が、メインシャーシ1の4個の上方凸部2f、2g、2h、2iの上端と同一位置かこれらよりも若干上方(E方向)に位置するようになっている。
【0094】
このとき、位置決めFブロック15は、図23(a)に示すように、位置決めFブロック15の水平部15bの上面にホルダー7の摺接部7jの下端部が係合し、ばね17の付勢力に抗して下方(F方向)に押し下げられている。したがって、位置決めピン部15aの先端部15a2 は、メインシャーシ1の上方凸部2hの上端面より下方(F方向)に退行している。
【0095】
同様に、位置決めRブロック16は、図23(b)に示すように、位置決めRブロック16の水平部16bの上面にホルダー7の摺接部7kの下端部が係合し、ばね17の付勢力に抗して下方(F方向)に押し下げられている。したがって、位置決めピン部16aの先端部16a2 は、メインシャーシ1の上方凸部2iの上端面より下方(F方向)に退行している。
【0096】
また、モータベース部材22は、図20に示すように、その前水平部22aの上面にホルダー7の摺接部7hの下端部が係合するとともに、後水平部22eの上面にホルダー7の摺接部7iの下端部が係合し、ばね23の付勢力に抗して下方(F方向)に押し下げられている。したがって、スピンドルモータ21のターンテーブル21aは、ホルダー7の底壁部7aの上面以下(F方向)に退行している。
【0097】
これにより、着脱可能状態においては、操作者がカートリッジ収納ディスク50をホルダー7の開口部7fからA方向に挿入した場合に、カートリッジ収納ディスク50が位置決めピン部15a・16aおよびターンテーブル21aと接触することがなく、ホルダー7内へのカートリッジ収納ディスク50の装着が可能となる。
【0098】
上記の着脱可能状態において、操作者がカートリッジ収納ディスク50をホルダー7の開口部7fからA方向に挿入すると、ディスクドライブ装置は、中継状態を経て、記録再生可能状態に移行する。中継状態におけるディスクドライブ装置の各部の状態は、図12ないし図14、図21および図24(a)(b)に示すものとなる。
【0099】
カートリッジ収納ディスク50の上記挿入動作が行われると、先ず、カートリッジケース51の挿入側の端面が解除レバー12の蹴出し部12eに当接する。その後、さらにカートリッジ収納ディスク50をA方向に押し込むと、解除レバー12がばね14の付勢力に抗してH方向へ回動し、図12に示すように、円弧縁12fとメインシャーシ1の係合部5aとの係合が解除される。
【0100】
また、このカートリッジ収納ディスク50の押し込み過程においては、図26(a)に示すように、カートリッジ収納ディスク50の移動に伴って、先ず、シャッター開閉レバー8のシャッター開放部8bがカートリッジケース51のシャッター開放案内溝51dに入り込む。その後、さらにカートリッジ収納ディスク50が押し込まれると、図26(b)に示すように、前記シャッター開放部8bにカートリッジケース51のロックレバー51cが当接し、ロックレバー51cがG方向に回動する。これにより、ロックレバー51cのロック凹部51c1 とシャッター51bのロック凸部51b2 との嵌合が解除され、ロックレバー51cによるシャッター51bのロックが解除される。次に、シャッター51bは、図26(c)に示すように、シャッター開放部8bの先端部によりA方向への移動を阻止され、開放される。したがって、カートリッジ収納ディスク50は、シャッター51bを開放した状態でホルダー7内に装着される。また、シャッター開閉レバー8のシャッター係合部8cが、カートリッジケース51の係合凹部51b1 に入り込み(図26(b)参照)、シャッター51bと係合する。
【0101】
上記のように、解除レバー12の円弧縁12fとメインシャーシ1の係合部5aとの係合が解除されると、ホルダー7および解除レバー12は、A方向への規制が解除され、ローディングLばね10およびローディングRばね11に付勢されてA方向へ移動する。このとき、シャッター開閉レバー8は、その長孔8aの端部にホルダー7の案内軸7pが係合していることにより、ホルダー7と一体的にA方向に移動する。また、カートリッジ収納ディスク50も、カートリッジケース51とホルダー7との間の摩擦力によりホルダー7に保持された状態で、ホルダー7と一体的にA方向に移動する。
【0102】
また、解除レバー12の円弧縁12fとメインシャーシ1の係合部5aとの係合が解除される過程において、解除レバー12と係合部5aとの係合関係は、解除レバー12のH方向への回動およびA方向への移動により、円弧縁12fと係合部5aの前面が係合している状態から、傾斜縁12hと係止縁5a1 とが係合する状態を経て、直線縁12gと係止縁5a1 とが係合する状態へと移行する。この最後の状態においては、直線縁12gと係止縁5a1 との係合により、G方向への解除レバー12の回動が規制される。
【0103】
A方向へのシャッター開閉レバー8の移動は、中継状態において、図12に示すように、メインシャーシ1の右側壁部4の係止部4dにシャッター開閉レバー8のばね係合部8dが係合することにより、阻止される。
【0104】
この時、図24(a)に示すように、ホルダー7の摺接部7jの下端部は、位置決めFブロック15の水平部15bの上面と摺接しており、位置決めピン部15aの先端部15a2 はメインシャーシ1の上方凸部2hの上端面より下方(F方向)に退行した状態のまま保持されている。同様に、図23(b)に示すように、ホルダー7の摺接部7kの下端部は、位置決めRブロック16の水平部16bの上面と摺接しており、位置決めピン部16aの先端部16a2 はメインシャーシ1の上方凸部2iの上端面より下方(F方向)に退行した状態のまま保持されている。
【0105】
また、モータベース部材22は、図21に示すように、その前水平部22aの上面にホルダー7の摺接部7hの下端部が摺接し、後水平部22eの上面にホルダー7の摺接部7iの下端部が摺接しており、スピンドルモータ21のターンテーブル21aは、ホルダー7の底壁部7aの上面以下(F方向)に退行した状態のまま保持されている。
【0106】
ホルダー7はカートリッジ収納ディスク50を保持しながら、ローディングLばね10の付勢力により上記の中継状態の位置(中継位置)からさらにA方向に移動する。このとき、シャッター開閉レバー8は、前述のように、ばね係合部8dがメインシャーシ1の係止部4dと当接し、A方向への移動が阻止されている。したがって、ホルダー7の移動に伴い、その案内軸7pがシャッター開閉レバー8の長孔8a内をA方向に移動する。また、解除レバー12もホルダー7の移動に伴って移動する。
【0107】
この移動直後において、カートリッジ収納ディスク50は、カートリッジケース51のA方向側の端部がメインシャーシ1の後壁部5における2個の位置規制面5c・5cと当接し、A方向への移動を停止する。このとき、メインシャーシ1の位置規制面5c・5cの位置は、カートリッジケース51の位置決め凹部51e・51fへの位置決めFブロック15および位置決めRブロック16の位置決めピン部15a・16aの挿入を良好に行い得るように設定されている。
【0108】
これら位置決めピン部15a・16aによるカートリッジケース51の位置決め後には、カートリッジケース51とシャッター開閉レバー8との位置関係が変化しない。したがって、カートリッジケース51は、シャッター開閉レバー8のシャッター開放部8bの先端部によりA方向へのシャッター51bの移動が規制され、シャッター51bが開放された状態で保持される。
【0109】
また、前記の中継位置からホルダー7がA方向に移動した直後において、ホルダー7の摺接部7jの下端部は、位置決めFブロック15の水平部15bの上面を経て傾斜面15fと摺接する。したがって、位置決めFブロック15はばね17の付勢力により上方(E方向)へ移動する。その後、ホルダー7がさらにA方向へ移動すると、最終的には、図25(a)に示すように、位置決めFブロック15の水平部15bとメインシャーシ1の裏面とが当接し、これにより位置決めFブロック15、即ち位置決めピン部15aのE方向の位置決めがなされる。また、位置決めピン部15aのA−BおよびC−D方向の位置決めは、メインシャーシ1の2本の軸2j1 ・2j2 が位置決めFブロック15の軸挿入孔15d・15eに挿入され、位置決めピン部15aが上記上方凸部2hのピン進退孔2h1 に挿入されることにより、適正に行われる。このとき、位置決めFブロック15の位置決めピン部15aは、メインシャーシ1における上方凸部2hの上端部から突出する。
【0110】
その後、ホルダー7の摺接部7jは、A方向へのさらなるホルダー7の移動により、位置決めFブロック15と離間していく。
【0111】
同様に、前記の中継位置からホルダー7がA方向に移動した直後において、ホルダー7の摺接部7kの下端部は、位置決めRブロック16の水平部16bの上面を経て傾斜面16fと摺接する。したがって、位置決めRブロック16はばね17の付勢力により上方(E方向)へ移動する。その後、ホルダー7がさらにA方向へ移動すると、最終的には、図25(b)に示すように、位置決めRブロック16の水平部16bとメインシャーシ1の裏面とが当接し、これにより位置決めRブロック16、即ち位置決めピン部16aのE方向の位置決めがなされる。また、位置決めピン部16aのA−BおよびC−D方向の位置決めは、メインシャーシ1の2本の軸2k1 ・2k2 が位置決めRブロック16の軸挿入孔16d・16eに挿入され、位置決めピン部16aが上記上方凸部2iのピン進退孔2i1 に挿入されることにより、適正に行われる。このとき、位置決めRブロック16の位置決めピン部16aは、メインシャーシ1における上方凸部2iの上端部から突出する。
【0112】
その後、ホルダー7の摺接部7kは、A方向へのさらなるホルダー7の移動により、位置決めRブロック16と離間していく。
【0113】
一方、モータ昇降機構18において、ホルダー7の摺接部7hの下端部は、モータベース部材22の前水平部22aの上面を経て前傾斜部22cと摺接する。同様に、ホルダー7の摺接部7iの下端部は、モータベース部材22の後水平部22eの上面を経て後傾斜部22fと摺接する。したがって、モータベース部材22はばね23の付勢力により上方(E方向)へ移動する。ホルダー7がさらにA方向へ移動すると、最終的には、図22に示すように、モータベース部材22の前水平部22a・22bおよび後水平部22eがメインシャーシ1の裏面と当接する。これにより、モータベース部材22、即ちスピンドルモータ21のE方向の位置決めがなされる。また、スピンドルモータ21のA−BおよびC−D方向の位置決めは、メインシャーシ1の3本の軸2eがモータベース部材22の軸挿入孔22g・22h・22iに挿入されていることにより適正に行われる。このとき、ターンテーブル21aは、ホルダー7の開口部7gを通じて、メインシャーシ1の底壁部2から突出する。
【0114】
その後、ホルダー7の摺接部7h・7iは、A方向へのさらなるホルダー7の移動により、モータベース部材22の前傾斜部22cおよび後傾斜部22fと離間していく。
【0115】
前述した中継位置からA方向へのホルダー7の移動時において、ホルダー7の摺接部7h・7i・7j・7kには、それぞれモータベース部材22の付勢用のばね23・23、位置決めFブロック15の付勢用のばね17、および位置決めRブロック16の付勢用のばね17の付勢力が、モータベース部材22の前傾斜部22cと後傾斜部22f、位置決めFブロック15の傾斜面15f、位置決めRブロック16の傾斜面16fを介して、E方向だけでなくA方向にも作用する。したがって、ホルダー7をA方向に付勢する力は、上記移動の間において、着脱位置から中継位置に至る間より小さいものでよい。
【0116】
位置決めFブロック15、位置決めRブロック16、およびスピンドルモータ21のE方向への移動完了後において、さらにA方向に付勢されるホルダー7は、ホルダー7の案内軸7n・7pがそれぞれメインシャーシ1の案内孔3a・4aの下方傾斜部3a2 ・4a2 に案内され、下方傾斜部3a2 ・4a2 に沿った方向、即ち後ろ(A方向)斜め下方(F方向)へシャッター開閉レバー8と共に移動する。このときのホルダー7の下(F)方向成分の移動により、ホルダー7の左上壁部7cおよび右上壁部7eの下方凸部7tがカートリッジケース51をF方向へ押圧する。これにより、カートリッジケース51は、メインシャーシ1の底壁部2における上方凸部2f・2g・2h・2iに圧接され、メインシャーシ1上においてE−F方向に位置決めされる。これにより、ホルダー7および解除レバー12のAおよびF方向への移動が完了し、ホルダー7は記録再生位置に配される。
【0117】
このとき、カートリッジケース51は、図25(a)(b)に示すように、その位置決め凹部51e・51fにそれぞれ位置決めFブロック15および位置決めRブロック16の位置決めピン部15a・16aが嵌入されることにより、C−DおよびE−F方向に位置決めされる。
【0118】
また、スピンドルモータ21のE方向への移動が完了するまでの間において、ディスク52はターンテーブル21aが備える図示しない磁石によりターンテーブル21aにチャッキングされる。これにより、スピンドルモータ21によるディスク52の回転が可能となり、ピックアップ19によりディスク52に対して情報の記録または再生が可能な記録再生可能状態となる。この記録再生可能状態におけるディスクドライブ装置の各部の状態は、図15ないし図19、図22および図25(a)(b)に示すものとなる。
【0119】
次に、ディスクドライブ装置からのカートリッジ収納ディスク50の排出動作について説明する。
【0120】
この排出動作は、ホルダー7の右側壁部7dの排出操作部7rを操作者あるいは別に設けた排出駆動手段(図示せず)等によって前方(B方向)へ移動させること、即ちホルダー7をB方向へ移動させることによって行われ、カートリッジ収納ディスク50の装着動作に対してほぼ逆向きの動作となる。
【0121】
記録再生位置からローディングLばね10のA方向への付勢力に抗してホルダー7をB方向に移動させると、ホルダー7と一体の解除レバー12もB方向に移動する。
【0122】
モータ昇降機構18において、図22に示す状態からホルダー7がB方向に移動すると、ホルダー7の摺接部7iの下端部がモータベース部材22の後傾斜部22fと当接し、後傾斜部22f上をB−E方向へ摺動する。また、これに若干遅れて、ホルダー7の摺接部7hの下端部がモータベース部材22の前傾斜部22cと当接し、前傾斜部22c上をB−E方向へ摺動する。これにより、モータベース部材22すなわちスピンドルモータ21はばね23の付勢力に抗してF方向に押し下げられる。
【0123】
ここで、このようなモータベース部材22とホルダー7との係合関係について以下に詳細に説明する。
【0124】
図22に示すように、ローディング完了位置である記録再生位置において、ホルダー7の摺接部7hの下端部とモータベース部材22の前傾斜部22cとの距離Lnと、ホルダー7の摺接部7iの下端部とモータベース部材22の後傾斜部22fとの距離Loとが異なるように設定されている。したがって、摺接部7hの下端部が前傾斜部22cに当接する時点と摺接部7iの下端部が後傾斜部22fに当接する時点とが異なり、スピンドルモータ21は若干傾きながらF方向への移動を開始することになる。一方、ターンテーブル21aは磁石の吸着力によりカートリッジケース51内のディスク52をチャッキングしている。したがって、上記のスピンドルモータ21の移動により、ターンテーブル21aによるディスク52のチャッキングが解除される。
【0125】
ここで、一般に、磁石に吸着された鉄板を磁石から取り外す際には、これら両者の吸着面の一方に対して他方が傾くように解除力を加えると、解除力が少なくて済む。従って、前記のようにスピンドルモータ21を傾けてF方向に押し下げることにより、チャッキング解除のための力が小さくて済むことになる。
【0126】
その後、ホルダー7の排出操作部7rをさらにB方向へ移動させ、ホルダー7が図12〜図14に示す中継位置に達したときには、図21に示すように、ホルダー7の摺接部7h・7iの下端部は、それぞれモータベース部材22の前水平部22a、後水平部22eの上面に移動する。これにより、ターンテーブル21aは、ホルダー7における底壁部7aの上面から退行する。
【0127】
また、上記モータ昇降機構18においては、ターンテーブル21aの中心位置からモータベース部材22の後傾斜部22fとホルダー7の摺接部7iの下端部との当接開始位置(荷重点)までの距離を第1距離とし、ターンテーブル21aの中心位置からモータベース部材22の前傾斜部22cとホルダー7の摺接部7hの下端部との当接開始位置(荷重点)までの距離を第2距離とすると、第1距離が第2距離よりも長くなっている。したがって、ターンテーブル21aの中心位置から荷重点までの距離が長い第1距離を有する後部(A)側の方が第2距離を有する前部(B)側よりも小さい力で大きなモーメントを得ることができる。そして、第1距離を有する後部(A)側は前部(B)側よりも先に上記解除力を作用させるようになっているため、上記チャッキング解除に必要な力を小さくすることができる。
【0128】
また、上記モータ昇降機構18でのスピンドルモータ21の押し下げ動作とほぼ同時に、位置決めFブロック15は、B方向へのホルダー7の移動により、その摺接部7jの下端部が図25(a)に示す状態から位置決めFブロック15の傾斜面15fと当接し、傾斜面15f上を摺動することにより、ばね17の付勢力に抗してF方向に押し下げられる。同様に、位置決めRブロック16は、B方向へのホルダー7の移動により、その摺接部7kの下端部が図25(b)に示す状態から位置決めRブロック16の傾斜面16fと当接し、傾斜面16f上を摺動することにより、ばね17の付勢力に抗してF方向に押し下げられる。
【0129】
その後、ホルダー7の排出操作部7rをさらにB方向へ移動させ、ホルダー7が中継位置に達したときには、ホルダー7の摺接部7jの下端部は、図24(a)に示すように、位置決めFブロック15の水平部15bの上面へと移動する。同様に、ホルダー7の摺接部7kの下端部は、図24(b)に示すように、位置決めRブロック16の水平部16bの上面へと移動する。これにより、位置決めFブロック15および位置決めRブロック16がさらにF方向へ押し下げられ、位置決めFブロック15の位置決めピン部15aおよび位置決めRブロック16の位置決めピン部16aは、それぞれカートリッジケース51の位置決め凹部51e・51fから抜脱され、メインシャーシ1の上方凸部2h・2iの上端面以下の位置へ退行する。
【0130】
次に、上記の中継位置からホルダー7の排出操作部7rをさらにB方向へ移動させると、その直後にホルダー7の案内軸7pがシャッター開閉レバー8の長孔8aの端部と係合し、シャッター開閉レバー8はホルダー7と一体的にB方向へ移動する。同時に、解除レバー12の蹴出し部12eがカートリッジケース51の後端に当接し、カートリッジ収納ディスク50もホルダー7と一体的にB方向へ移動する。
【0131】
その後、ホルダー7をさらにB方向へ移動させ、ホルダー7が着脱位置に達すると、解除レバー12の直線縁12gとメインシャーシ1の係合部5aの係止縁5a1 との係合が解除され、解除レバー12がばね14の付勢力によりG方向へ回動する。これにより、解除レバー12の蹴出し部12eがカートリッジ収納ディスク50のA方向側の端面に衝突し、カートリッジ収納ディスク50がディスクドライブ装置から突出した状態に蹴り出される。
【0132】
このとき、カートリッジケース51のシャッター51bは、シャッター開閉レバー8のシャッター係合部8cがシャッター51bの係合凹部51b1 に嵌合されているため、B方向への移動を阻止される。したがって、操作者がカートリッジ収納ディスク50を装置外に取り出す際には、シャッター51bが完全に閉じてロックレバー51cによりロックされた状態となる。
【0133】
また、解除レバー12は、その傾斜縁12hがメインシャーシ1の係合部5aの前面と係合する。これにより、ディスクドライブ装置は着脱可能状態となり、ホルダー7は記録再生位置に配される。したがって、ホルダー7、解除レバー12、およびシャッター開閉レバー8は、ローディングLばね10およびローディングRばね11によるA方向への付勢力による移動が阻止された状態となる。
【0134】
【発明の効果】
以上のように、本発明の第1ディスクドライブ装置は、記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えている構成である。
【0135】
したがって、ディスク回転手段をディスクの移動経路に対して進退移動させることにより、ディスクに対してディスク回転手段を係合させた状態、即ちディスクを回転可能な状態と、ディスクに対するディスク回転手段の係合を解除した状態とを得ることができる。これにより、ディスクを装置の内方および外方へ進退移動、例えば水平移動させ、かつディスクをディスク回転手段方向に進退移動、例えば垂直移動させる場合と比較して、ディスクとディスク回転手段とを係脱動作するための駆動機構の体積を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0136】
また、上記ディスク回転手段の係合方向および係合解除方向への移動を、ディスク回転手段を支持する回転手段支持部材とディスク保持手段との係合動作により行っているので、ディスク回転手段を上記のように移動させる駆動源、例えばモータが不要となり、装置のコストダウンを図ることができるという効果を奏する。
【0137】
本発明の第2ディスクドライブ装置は、第1ディスクドライブ装置において、前記回転手段支持部材に、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記係合解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、前記ディスク保持手段が、前記回転手段支持部材を前記係合方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力により前記係合方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力に抗して係合解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路外への退避状態に保持するように設定されている構成である。
【0138】
これにより、本ディスクドライブ装置は、第1ディスクドライブ装置の効果に加えて、装置内方および外方へ進退移動するディスク保持部材の摺接部と回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との係合動作、並びに付勢手段による回転手段支持部材への付勢動作により、ディスクに対してディスク回転手段を係合させた状態と、ディスクに対するディスク回転手段の係合を解除し、かつディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させた状態とを得るという簡単な構成となる。したがって、装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0139】
本発明の第3ディスクドライブ装置は、第1ディスクドライブ装置において、前記ディスクがディスクケースに収納されており、前記ディスクケースと係合してディスクを位置決めするとともに、ディスクケースの移動経路に進出し、前記ディスクケースと係合するための位置決め動作方向、およびディスクケースの移動経路から退行し、前記ディスクケースとの係合を解除する位置決め動作解除方向へ移動可能な位置決め部材を備え、前記ディスク保持手段が、前記位置決め部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作解除方向へ移動させる構成である。
【0140】
これにより、本ディスクドライブ装置では、第1ディスクドライブ装置の効果に加えて、装置内方および装置外方へのディスク保持手段の進退移動に伴って、ディスク保持手段と位置決め部材との係合動作により、装置内方位置でのディスクケース、即ちディスクの位置決めとその解除とが行われる。したがって、ディスク位置決め用の駆動源、例えばモータが不要となり、さらに装置のコストダウンを図ることができるという効果を奏する。
【0141】
本発明の第4ディスクドライブ装置は、第3ディスクドライブ装置において、前記位置決め部材に、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記位置決め動作解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、前記ディスク保持手段が、前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記位置決め部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力により前記位置決め動作方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力に抗して位置決め動作解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記位置決め部材をディスクケースの移動経路外への退避状態に保持するように設定されている構成である。
【0142】
これにより、本ディスクドライブ装置は、第3ディスクドライブ装置の効果に加えて、装置内方および外方へ進退移動するディスク保持部材の摺接部と位置決め部材の平坦面および傾斜面との係合動作、並びに付勢手段による位置決め部材への付勢動作により、装置内方においてディスクを位置決めした状態と、この位置決めを解除し、かつ位置決め部材をディスクの移動経路から退行させた状態とを得るという簡単な構成となる。したがって、さらに装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0143】
本発明の第5ディスクドライブ装置は、第1または第2ディスクドライブ装置において、基台と、ディスク保持部材付勢手段とを備え、前記ディスクがディスクケースに収納されており、前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、ディスク保持部材に保持されたディスクケースとの対向面に圧接受け部を有し、前記ディスク保持部材付勢手段が、前記ディスク保持部材を装置内方への移動方向に付勢するものであり、前記保持部材と前記基台との何れか一方には第1案内部が形成され、他方には前記第1案内部と係合し、前記ディスク保持部材を装置内方に案内する第2案内部が形成され、前記第2案内部の装置内方側の終端部には、前記ディスク保持部材を前記基台の圧接受け部方向に案内する圧接案内部が形成されている構成である。
【0144】
これにより、本ディスクドライブ装置では、第1または第2ディスクドライブ装置の効果に加えて、ディスク保持部材を装置内方に付勢するディスク保持部材付勢手段の付勢力を基台の圧接受け部に作用させ、ディスクケースを基台上に固定することができる。したがって、簡単な構成により、ディスクの回転動作時にディスクケースが基台上の所定位置から浮上してディスクがディスクケース内面と衝突し、記録または再生動作に支障を来す事態、さらにはディスクを損傷する事態を回避することができるという効果を奏する。
【0145】
本発明の第6ディスクドライブ装置は、第2または第4ディスクドライブ装置において、基台と、シャッター開閉部材と、このシャッター開閉部材を装置内方へ付勢する開閉部材付勢手段とを備え、前記ディスクがディスクケースに収納され、このディスクケースには内部のディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが設けられ、前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、前記シャッター開閉部材が、前記ディスク保持部材の前記進退移動方向において所定範囲のみ相対的に進退移動可能に前記ディスク保持部材により支持されるとともに、装置内方への前記ディスクケースの移動に伴って前記シャッターと係合してシャッターを開放するためのシャッター開放部を有し、前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、シャッター開閉部材によりシャッターが開放される開放位置にてシャッター開閉部材と係合する係止部を有し、前記開放位置において前記ディスク保持部材の摺接部が前記傾斜面と係合可能であり、前記開放位置よりも装置内方側に、前記ディスク回転手段によるディスクの回転を可能とするローディング完了位置が設けられている構成である。
【0146】
これにより、本ディスクドライブ装置では、第2または第4ディスクドライブ装置の効果に加えて、ディスクケースのシャッターの開放動作からローディング完了位置へのディスク保持部材の移動までを円滑に行うことができる。また、ローディング完了位置へディスク保持部材が単独で移動するときには、回転手段支持部材の傾斜面または位置決め部材の傾斜面からの付勢力がディスク保持部材に作用するので、ディスク保持部材をローディング完了位置へ移動させるのに必要な他の操作力を低減することができるという効果を奏する。
【0147】
本発明の第7ディスクドライブ装置は、第2ディスクドライブ装置において、前記ディスク保持部材の摺接部と前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との対が、少なくとも第1の対と第2の対との2対設けられ、装置外方への前記ディスク保持部材の移動に伴い、前記摺接部が前記傾斜面と摺接して前記回転手段支持部材が係合解除方向へ移動を開始する時点が、第1の対の側と第2の対の側とで異なるように設定されている構成である。
【0148】
これにより、本ディスクドライブ装置では、第2ディスクドライブ装置の効果に加えて、ディスク回転手段とディスクとが例えば磁力により係合している場合において、ディスクとディスク回転手段との係合解除を小さい力にて行うことができる。
【0149】
また、ディスク保持部材の摺接部と回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との対が少なくとも2対設けられているので、ディスク回転手段がディスクの移動経路から退行している状態において、回転手段支持部材は少なくとも2点で付勢手段の付勢力に抗して退行方向に押されているので、ディスク回転手段の傾きを抑制することができる。したがって、装置内方へのディスクの移動時において、ディスクとディスク回転手段との接触を回避し、両者の損傷を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるディスクドライブ装置の着脱可能状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示したディスクドライブ装置の平面図である。
【図3】図1に示したディスクドライブ装置の右側面図である。
【図4】図1に示したディスクドライブ装置の左側面図である。
【図5】図5(a)は、図1に示したディスクドライブ装置に使用される記録媒体としてのカートリッジ収納ディスクを示す平面図、図5(b)は同側面図、図5(c)は同底面図である。
【図6】図6(a)は図1に示したメインシャーシの左側面図、図6(b)は同平面図、図6(c)は同右側面図である。
【図7】図7(a)は図1に示したホルダーにシャッター開閉レバーが設けられた状態を示す左側面図、図7(b)は同平面図、図7(c)は同右側面図である。
【図8】図8(a)は図1に示したシャッター開閉レバーの平面図、図8(b)は同右側面図、図8(c)は同斜視図である。
【図9】図9(a)は図1に示したディスクドライブ装置が備える位置決めFブロックを示す平面図、図9(b)は同右側面図、図9(c)は同背面図、図9(d)は同斜視図である。
【図10】図10(a)は図1に示したディスクドライブ装置が備える位置決めRブロックを示す平面図、図10(b)は同右側面図、図10(c)は同背面図、図10(d)は同斜視図である。
【図11】図11(a)は図1に示したディスクドライブ装置が備えるモータベース部材を示す側面図、図11(b)は同平面図、図11(c)は同背面図、図11(d)は同斜視図である。
【図12】図1に示したディスクドライブ装置の中継状態を示す平面図である。
【図13】図12に示したディスクドライブ装置の右側面図である。
【図14】図12に示したディスクドライブ装置の左側面図である。
【図15】図1に示したディスクドライブ装置の記録再生可能状態を示す斜視図である。
【図16】図15に示したディスクドライブ装置の平面図である。
【図17】図15に示したディスクドライブ装置の右側面図である。
【図18】図15に示したディスクドライブ装置の左側面図である。
【図19】図15に示したディスクドライブ装置の底面図である。
【図20】図1に示したディスクドライブ装置の着脱可能状態におけるモータ昇降機構を示す縦断面図である。
【図21】図1に示したディスクドライブ装置の中継状態におけるモータ昇降機構を示す縦断面図である。
【図22】図1に示したディスクドライブ装置の記録再生可能状態におけるモータ昇降機構を示す縦断面図である。
【図23】図23(a)は図1に示したディスクドライブ装置の着脱可能状態における位置決めFブロックの状態を示す縦断面図、図23(b)は同状態における位置決めRブロックの状態を示す縦断面図である。
【図24】図24(a)は図1に示したディスクドライブ装置の中継状態における位置決めFブロックの状態を示す縦断面図、図24(b)は同状態における位置決めRブロックの状態を示す縦断面図である。
【図25】図25(a)は図1に示したディスクドライブ装置の記録再生可能状態における位置決めFブロックの状態を示す縦断面図、図25(a)は同状態における位置決めRブロックの状態を示す縦断面図である。
【図26】図26(a)は図1に示したディスクドライブ装置のシャッター開閉レバーがシャッターのシャッター開放案内溝に挿入された状態を示す説明図、図26(b)はシャッター開閉レバーがシャッターのロックレバーと係合した状態を示す説明図、図26(c)はシャッター開閉レバーがシャッターを開放している状態を示す説明
図である。
【図27】従来のディスクドライブ装置の記録再生可能状態を示す縦断面図である。
【図28】図27に示したディスクドライブ装置の着脱可能状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 メインシャーシ(基台)
2 底壁部
2f 上方凸部(圧接受け部)
2g 上方凸部(圧接受け部)
2h 上方凸部(圧接受け部)
2i 上方凸部(圧接受け部)
3 左側壁部
4 右側壁部
4a 案内孔(第2案内部)
4a2 下方傾斜部(圧接案内部)
4d 係止部
5 後壁部
7 ホルダー(ディスク保持手段、ディスク保持部材)
7p 案内軸(第1案内部)
8 シャッター開閉レバー(シャッター開閉部材)
8b シャッター開放部
10 ローディングLばね
11 ローディングRばね(開閉部材付勢手段)
12 解除レバー
14 ばね
15 位置決めFブロック(位置決め部材)
15a 位置決めピン部
15b 水平部
15f 傾斜面
16 位置決めRブロック(位置決め部材)
16a 位置決めピン部
16b 水平部
16f 傾斜面
17 ばね(付勢手段)
18 モータ昇降機構
20 ピックアップ移動部
21 スピンドルモータ(ディスク回転手段)
21a ターンテーブル(ディスク回転手段)
22 モータベース部材(回転手段支持部材)
22a 前水平部
22c 前傾斜部
22d モータ保持部
22e 後水平部
22f 後傾斜部
23 ばね(ディスク保持手段、付勢手段)
50 カートリッジ収納ディスク
51 カートリッジケース(ディスクケース)
51a 窓
51b シャッター
51c ロックレバー
51d シャッター開放案内溝
51e 位置決め凹部
51f 位置決め凹部
52 ディスク

Claims (8)

  1. 記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、
    前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、
    前記ディスクを保持可能なディスク保持手段とを備え、
    前記ディスク保持手段は、
    前記回転手段支持部材を前記係合方向へ付勢する付勢手段と、
    前記ディスクを保持可能であり、装置内方および装置外方へ進退移動可能なディスク保持部材とを備え、
    前記ディスク保持部材は、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力により前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記付勢手段の付勢力に抗して前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させることを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、
    前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、
    前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えており、
    前記ディスクがディスクケースに収納されており、
    前記ディスクケースと係合してディスクを位置決めするとともに、ディスクケースの移動経路に進出し、前記ディスクケースと係合するための位置決め動作方向、およびディスクケースの移動経路から退行し、前記ディスクケースとの係合を解除する位置決め動作解除方向へ移動可能な位置決め部材を備え、
    前記ディスク保持手段が、
    前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ付勢する付勢手段と、
    前記ディスクを保持可能であり、装置内方および装置外方へ進退移動可能なディスク保持部材とを備え、
    前記ディスク保持部材は、前記位置決め部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記付勢手段の付勢力により前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記付勢手段の付勢力に抗して前記位置決め部材を前記位置決め動作解除方向へ移動させるものであることを特徴とするディスクドライブ装置。
  3. 記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、
    前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、
    前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材 を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えており、
    前記回転手段支持部材には、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記係合解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、
    前記ディスク保持手段が、前記回転手段支持部材を前記係合方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、
    前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力により前記係合方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記回転手段支持部材を前記付勢手段の付勢力に抗して係合解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路外への退避状態に保持するように設定されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  4. 基台と、ディスク保持部材付勢手段とを備え、
    前記ディスクがディスクケースに収納されており、
    前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、
    前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、
    ディスク保持部材に保持されたディスクケースとの対向面に圧接受け部を有し、
    前記ディスク保持部材付勢手段が、前記ディスク保持部材を装置内方への移動方向に付勢するものであり、
    前記保持部材と前記基台との何れか一方には第1案内部が形成され、他方には前記第1案内部と係合し、前記ディスク保持部材を装置内方に案内する第2案内部が形成され、
    前記第2案内部の装置内方側の終端部には、前記ディスク保持部材を前記基台の圧接受け部方向に案内する圧接案内部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のディスクドライブ装置。
  5. 前記ディスク保持部材の摺接部と前記回転手段支持部材の平坦面および傾斜面との対が、少なくとも第1の対と第2の対との2対設けられ、装置外方への前記ディスク保持部材の移動に伴い、前記摺接部が前記傾斜面と摺接して前記回転手段支持部材が係合解除方向へ移動を開始する時点が、第1の対の側と第2の対の側とで異なるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載のディスクドライブ装置。
  6. 記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、
    前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、
    前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えており、
    前記ディスクがディスクケースに収納されており、
    前記ディスクケースと係合してディスクを位置決めするとともに、ディスクケースの移動経路に進出し、前記ディスクケースと係合するための位置決め動作方向、およびディスクケースの移動経路から退行し、前記ディスクケースとの係合を解除する位置決め動作解 除方向へ移動可能な位置決め部材を備え、
    前記ディスク保持手段は、前記位置決め部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記位置決め部材を前記位置決め動作解除方向へ移動させるものであり、
    前記位置決め部材には、前記ディスク保持手段の前記進退移動方向に平行な平坦面と、この平坦面と連続し、斜め前記位置決め動作解除方向へ傾斜する傾斜面とが前記ディスク保持手段の進退移動方向に並んで形成され、
    前記ディスク保持手段が、前記位置決め部材を前記位置決め動作方向へ付勢する付勢手段と、前記ディスクを保持可能であり、前記進退移動の際に前記位置決め部材の平坦面および傾斜面と摺接する摺接部を有するディスク保持部材とを備え、
    前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際に前記摺接部が前記平坦面、前記傾斜面の順序で摺接する一方、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際に前記摺接部が前記傾斜面、前記平坦面の順序で摺接し、前記ディスク保持部材が装置内方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力により前記位置決め動作方向へ移動させ、前記ディスク保持部材が装置外方へ移動する際には、前記摺接部が前記傾斜面と摺接することにより、前記位置決め部材を前記付勢手段の付勢力に抗して位置決め動作解除方向へ移動させ、前記摺接部が前記平坦面を移動する際には、前記位置決め部材をディスクケースの移動経路外への退避状態に保持するように設定されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  7. 基台と、シャッター開閉部材と、このシャッター開閉部材を装置内方へ付勢する開閉部材付勢手段とを備え、
    前記ディスクがディスクケースに収納され、このディスクケースには内部のディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが設けられ、
    前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行うディスク保持部材を有し、
    前記シャッター開閉部材が、前記ディスク保持部材の前記進退移動方向において所定範囲のみ相対的に進退移動可能に前記ディスク保持部材により支持されるとともに、装置内方への前記ディスクケースの移動に伴って前記シャッターと係合してシャッターを開放するためのシャッター開放部を有し、
    前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、シャッター開閉部材によりシャッターが開放される開放位置にてシャッター開閉部材と係合する係止部を有し、
    前記開放位置において前記ディスク保持部材の摺接部が前記傾斜面と係合可能であり、
    前記開放位置よりも装置内方側に、前記ディスク回転手段によるディスクの回転を可能とするローディング完了位置が設けられていることを特徴とする請求項3または6に記載のディスクドライブ装置。
  8. 記録媒体であるディスクと係合してディスクを回転させるディスク回転手段と、
    前記ディスク回転手段を支持し、前記ディスク回転手段をディスクの移動経路に進出させ、ディスクと係合させる係合方向、および前記ディスク回転手段をディスクの移動経路から退行させ、ディスクとの係合を解除させる係合解除方向へ移動可能な回転手段支持部材と、
    前記ディスクを保持可能であるとともに、装置内方および装置外方へ進退移動可能であり、前記回転手段支持部材との係合動作により、装置内方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合方向へ移動させる一方、装置外方へ移動する際に前記回転手段支持部材を前記係合解除方向へ移動させるディスク保持手段とを備えており、
    基台と、ディスク保持部材付勢手段とを備え、
    前記ディスクがディスクケースに収納されており、
    前記ディスク保持手段が、前記ディスクを保持可能であるとともに前記進退移動を行う ディスク保持部材を有し、
    前記基台が、前記ディスク保持部材を前記進退移動可能に支持するとともに、
    ディスク保持部材に保持されたディスクケースとの対向面に圧接受け部を有し、
    前記ディスク保持部材付勢手段が、前記ディスク保持部材を装置内方への移動方向に付勢するものであり、
    前記保持部材と前記基台との何れか一方には第1案内部が形成され、他方には前記第1案内部と係合し、前記ディスク保持部材を装置内方に案内する第2案内部が形成され、
    前記第2案内部の装置内方側の終端部には、前記ディスク保持部材を前記基台の圧接受け部方向に案内する圧接案内部が形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
JP25580398A 1998-09-09 1998-09-09 ディスクドライブ装置 Expired - Fee Related JP3607092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25580398A JP3607092B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25580398A JP3607092B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 ディスクドライブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000090534A JP2000090534A (ja) 2000-03-31
JP3607092B2 true JP3607092B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=17283860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25580398A Expired - Fee Related JP3607092B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3607092B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000090534A (ja) 2000-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100316039B1 (ko) 카트리지 로딩 장치 및 방법
JP3513849B2 (ja) 光ディスク装置
JP3607092B2 (ja) ディスクドライブ装置
JPH06349218A (ja) 光磁気ディスク装置
JP3726800B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP5158329B2 (ja) ディスク装置
US6385155B1 (en) Positioning system for use in an information recording/reproducing apparatus
WO2001004898A1 (en) Magneto-optical disk recording and/or reproducing device
JP3525474B2 (ja) ディスクカートリッジ駆動装置
JP3703675B2 (ja) ディスクドライブ装置
EP0944067B1 (en) Disc player
JP4525471B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3511487B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3728970B2 (ja) ディスク装置
JP3289315B2 (ja) 光磁気ディスク記録装置
JP2000123456A (ja) ディスクドライブ装置
KR100289527B1 (ko) 수동형 셔터를 갖는 카트리지
JP3783679B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP5246202B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3630549B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3612234B2 (ja) 担体自動再生装置
JPH05342685A (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JPH09265721A (ja) ディスクドライブ装置
JPH10188426A (ja) ディスク装置
JPH08297882A (ja) ディスク演奏装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees