JP3703675B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、側面に挿入方向端面より挿入方向に平行な案内溝を有するカートリッジケースに収納されたディスクの再生あるいは記録を行うディスクドライブ装置に関し、記録再生部を有する基台に支持される第1移動部材と、基台に支持されカートリッジケースを挿脱位置と再生位置との間に移動させるホルダーに支持される第2移動部材との連結機構を有するディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、情報信号の記録媒体として情報信号の重ね記録(オーバーライト)が可能な記録媒体としての光磁気ディスクと再生専用型の記録媒体としての光ディスクとを選択的に用いるミニディスク(MD)等のディスクドライブ装置が知られている。
【0003】
このディスクドライブ装置に用いられる光磁気ディスクや光ディスクといったディスクは、上記ディスクにおける少なくとも信号記録面への損傷や塵挨の付着を防止するため、ディスクカートリッジに収納され、ディスクカートリッジに収納されたままの状態でディスクドライブ装置に挿入されて使用されるようになっている。
【0004】
ディスクカートリッジを用いるディスクドライブ装置では、ディスクカートリッジを保持するホルダーを備え、このホルダーがディスクカートリッジの挿入または排出を行う上昇位置からディスクカートリッジ内のディスクに記録・再生を行う降下した位置側に回転・移動(回動)させることにより、ホルダーに挿入保持されたディスクカートリッジが記録再生部を有するベースシャーシに装着されるようになっている。
【0005】
このようなディスクドライブ装置では、特に、記録できる光磁気ディスクも使用できるように、レーザ光を信号記録面に照射する光ピックアップ装置と、上記レーザ光の照射位置の反対面から記録情報に応じた磁界を印加するための磁気ヘッド装置とが設けられている。
【0006】
このような磁気ヘッド装置の磁気ヘッドは、ディスクカートリッジがホルダーに挿脱される際には、上記ディスクカートリッジとの接触が回避された退避位置に設定されている一方、情報を記録するときには、印加磁界を大きくするために、ディスクカートリッジの記録用開口部を通して、光磁気ディスクの表面に近接または当接した位置に移動するようになっている。このため、ホルダーには、記録時に磁気ヘッドを移動させるための磁気ヘッド移動部材が設けられている一方、ベースシャーシには、ベースシャーシに備えられた駆動源からの駆動力を、上記磁気ヘッド移動部材に伝達するための移動部材が設けられている。
【0007】
ところで、光磁気ディスクや光ディスクといったディスクは、情報信号の高密度記録が可能であるので、小径化したものが用いられている。例えば、直径を約64mmとした光磁気ディスクおよび光ディスクであるMDが挙げられる。このような小型化したMDを記録媒体に用いる装置自体も小型化され、携帯可能な大きさにまで小型化されたものが提案されている。
【0008】
この種の携帯可能となされたディスクドライブ装置にあっては、携帯の利便性を向上させるため、一層の薄型化および小型化が要求されている。薄型化、小型化に関しては、ベースシャーシに設けられている駆動源からの駆動力をホルダーに支持される磁気ヘッド移動部材へと伝達する際の連結機構の方法についても当然必要となる。
【0009】
上記ディスクドライブ装置の、従来の連結機構について、図18ないし図20に基づいて以下に説明する。まず、上記ディスクドライブ装置においては、ベースシャーシ101は、記録・再生時にホルダー102に保持されたカートリッジケース110を位置決め装着するカートリッジ装着部と、カートリッジケース110に収納されたディスクをクランプし回転させるディスク回転装置と、光源である半導体レーザー、該半導体レーザーのレーザー光を対物レンズに導く光学系、受光素子、対物レンズからの戻り光(ディスクによる反射光)を受光素子に導く光学系、およびフォーカシング・トラッキング制御部品等を内装する光学ピックアップ装置とを備えている。
【0010】
ベースシャーシ101上には、駆動プレート103がA−B方向に移動可能に支持され、図示しないモーター等の駆動源からの駆動力によりA−B方向に往復移動するように設けられている。ホルダー102はベースシャーシ101後方側に設けられた支点軸101aによりI−J方向に回動可能に上記ベースシャーシ101に対し支持されている。
【0011】
ホルダー102上には、磁気ヘッド移動部材としての受動操作板104がA−B方向に移動可能に支持されている。駆動プレート103のA方向およびD方向の略先端付近にはE方向に直交する曲げ部103aが、上記曲げ部103aの根元中央にA−B方向に延びる角孔103bを有して形成されている。
【0012】
また、受動操作板104のD方向先端部にはF方向に直交する、板状の曲げ部104aが形成されている。この曲げ部104aの先端付近が駆動プレート103の角孔103bに嵌入されていることによって、駆動プレート103と受動操作板104とが互いに連結されることとなる。また、このような嵌入による連結により、駆動プレート103および受動操作板104を、ベースシャーシ101およびホルダー102に対して、それぞれ容易に組み付けることが可能となっている。
【0013】
また、受動操作板104の曲げ104aの曲げ高さは、図20に示す様にホルダー102がディスク挿入・排出位置(挿脱位置)にてI方向に回動した際に、振動やガタ等により駆動プレート103と受動操作板104の連結が外れない様な長さに設定してある。従って、駆動プレート103のA−B方向(A方向移動位置を図18に示し、B方向移動位置を図19に示す)の位置の移動に連動して、受動操作板104がホルダー102上を移動することとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のディスクドライブ装置では、以下の通り、装置全体の大型化を招くという問題を生じている。
【0015】
すなわち、従来のディスクドライブ装置における、連結機構では、カートリッジケース110の挿脱位置とディスクの再生位置との間をホルダー102が回動するので、図20に示すようにカートリッジケース110の挿脱位置で駆動プレート103と受動操作板104との連結が外れないように設定するためには、駆動プレート103の角孔103bと係合する、受動操作板104の曲げ部104aの長さを、曲げ部104aの位置でのホルダー102の回動量分と、振動やガタ等の余裕分とを足し合わせた量分長くする必要がある。
【0016】
従って、ディスクの再生位置にホルダー102を回動したとき、受動操作板104の連結部である曲げ部104aの下端が、ベースシャーシ101よりかなり下方に突出した位置になる。
【0017】
ところで、近年、ミニディスク等の小型の記録媒体を用いた携帯用のディスクドライブ装置では、装置全体を小型化するため、ベースシャーシ101のすぐ下方に電気回路部品や、電気回路の電源として用いられる電池を配置している。
【0018】
このため、従来の連結機構では、受動操作板104の曲げ部104aの先端がベースシャーシ101のかなり下方まで延びるように設定されているため、スペースをロスしており、かつ受動操作板104の移動量分のスペース分もロスするので、装置全体の大型化を招くという問題を生じている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスクドライブ装置は、以上の課題を解決するために、再生可能なディスクを回転自在に収納する筐体状のケースが、上記ケースの挿脱のための案内溝を上記ケースの側面に有して設けられ、基台に、ケースの側面に面して上記ケースを保持するホルダーが、上記ケースを挿脱位置と、再生位置との間で変位するように設けられ、駆動力を伝達される第1移動部材が基台に移動可能に支持されて設けられ、前記ホルダーに移動可能に支持される第2移動部材が、上記第1移動部材からの駆動力を上記ホルダーが再生位置のときに伝達するように設けられ、前記第1移動部材には、ホルダーが再生位置のときに、前記ホルダーの側面に沿った方向になる溝部が設けられ、前記第2移動部材には、腕部が、上記の溝部に嵌入されると共に前記ケースの案内溝にも挿入されるように形成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、第1移動部材に溝部を形成し、第2移動部材に形成された腕部が上記溝部に嵌入されると共にケースの案内溝に挿入されることにより、基台に支持された第1移動部材とホルダーに支持された第2移動部材との間での駆動力の伝達において、ホルダーの変位動作による基台の下方への突出等により大型化する、従来の連結機構を小型化することが可能となり、装置全体の小型化に寄与することが可能となる。
【0021】
上記ディスクドライブ装置においては、前記腕部は、溝部に嵌入され、かつ、案内溝に挿入される第1腕部と、第1腕部に連結され、かつ、溝部を外方から対面する第2腕部とを有し、上記第2腕部の幅は上記溝部の幅より大きくなるように設定されていることが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、さらに、第1移動部材に形成された溝部の幅より、第2移動部材に形成された第2腕部の幅を大きくすることにより、第2腕部が、第1移動部材の溝部と第2移動部材の第1腕部との係合の外れを防止できるので、第2腕部を溝部のより近傍に位置し得ることが可能となり、第2移動部材に駆動力を伝達する連結機構をより小型化することが可能となり、装置全体の小型化に寄与することが可能となる。
【0023】
上記ディスクドライブ装置では、前記ホルダーの内側面に、前記案内溝に挿入される内方への曲げ部が、前記第1腕部より、ホルダーにおけるケースの挿入口側に形成されていることが望ましい。
【0024】
上記の構成によれば、さらに、第2移動部材の第1腕部と、ホルダーの内方への曲げ部とを案内溝に挿入されるように形成すると共に、上記曲げ部を第1腕部より、ホルダーにおけるケースの挿入口側に形成することにより、ケースの厚みの寸法バラツキによるホルダー内でのケースの厚さ方向でのガタツキ、およびケースの案内溝の形状や位置の寸法バラツキにより、ケースをホルダーに挿入するときにおいて、予め、案内溝に上記曲げ部が挿入されて、上記ケースが案内(ガイド)されているので、上記ケースと第1腕部との当接による上記ケースの挿入障害や第2移動部材の予期しない変位といった不都合を回避することが可能となる。
【0025】
また、ミニ・ディスク(MD)用のカートリッジケースをケースとして用いた場合には、上記ケースは、その挿入方向の奥行きが68mm、上記挿入方向と直交する幅方向が72mmである方形状であり、幅方向が4mm程度大きいだけである。そのため、操作者が誤ってホルダー内に上記ケースを挿入方向と直交する端面より挿入することが考えられる。
【0026】
挿脱方向の端面には案内溝が開口して形成されていないため、この誤挿入の際には、ケースの側面に案内溝が無いことになる。従って第2移動部材の第1腕部と当接し、第2移動部材を損傷する可能性が高い。
【0027】
しかしながら、上記構成の様に第2移動部材の第1腕部をホルダーの曲げ部の後方(挿入口とは反対側)に位置させることにより、操作者の誤挿入による第2移動部材の損傷を防ぐことが可能となる。
【0028】
上記ディスクドライブ装置においては、前記ホルダーには、切り起こし部が、前記ホルダーとの間に前記第2移動部材を遊嵌するように設けられていることが望ましい。
【0029】
上記構成によれば、さらに、前記ホルダーとの間に前記第2移動部材を遊嵌する切り起こし部をホルダーに設けることにより、カートリッジケースの側面に設けられた溝部に挿入される第1腕部のガタつきを抑制し、第1腕部の位置のバラツキを安定化することとなり、ケースの挿入時における上記ケースと第1腕部との当接を確実に防止することが可能となり、第2移動部材の損傷を回避することが可能となる。
【0030】
上記ディスクドライブ装置では、前記溝部の各内壁は、ホルダーの変位方向に沿うように形成されていることが好ましい。上記構成によれば、第1移動部材のU字状の溝部の形状を、ホルダーの変位方向に沿って形成することにより、ホルダーの変位動作による第2移動部材の位置ズレを防ぐことが可能となり、高精度の連結を提供することが可能となる。
【0031】
また、ホルダーの変位により第2移動部材が位置ズレすると、第1腕部が溝部内を移動する際に、位置ズレの際に側圧が生じるが、上記構成では、第2移動部材の位置ズレに伴う第1腕部が溝部内を移動する際の摺動負荷を低減することが可能となり、ホルダーの変位動作の移動負荷を低減することが可能となる。
【0032】
上記ディスクドライブ装置においては、前記ホルダーは、回動によって、ケースを挿脱位置と、再生位置との間で変位するように設けられ、前記溝部の各内壁は、ホルダーの変位方向に沿うように形成されていてもよい。
【0033】
上記構成によれば、第1移動部材の溝部の形状を、ホルダーの回動支点を中心とし、ホルダーの回転支点の位置とケースの挿脱時における、溝部に嵌入される第1腕部の位置との前記ホルダーの回動平面上における投影距離を半径とする円弧形状に形成することにより、溝部の形状が、ホルダーの回動動作の際の第1腕部の軌跡の形状に沿ったものとなり、ホルダーの回動動作による第2移動部材の位置ズレを防ぐことが可能となり、高精度の連結を提供することができる。
【0034】
また、上記構成では、ホルダーの回動により第2移動部材が位置ズレすると、第1腕部が溝部内を移動する際に、位置ズレの際に側圧が生じる。従って、上記構成により、第2移動部材の位置ズレに伴う第1腕部が溝部内を移動する際の摺動負荷を低減することが可能となり、ホルダーの回動動作の回動負荷を低減することが可能となる。
【0035】
上記ディスクドライブ装置においては、磁界を発生させることによりディスクに情報を記録するための磁気ヘッドが設けられ、ホルダーの再生位置において、前記磁気ヘッドをディスクに近接して位置する第1の位置と、前記磁気ヘッドを第1の位置よりディスクと離間する位置にある第2の位置とにわたって変位させるヘッド変位手段が、前記第2移動部材からの駆動力によって上記磁気ヘッドを変位させるように設けられ、前記ヘッド変位手段を変位させるためのカム部が、前記第2移動部材における腕部と反対側端部に、傾斜部と、上記傾斜部に続く、前記磁気ヘッドを第2の位置に保持すると共に前記ディスクの表面に略平行となる平坦部とを有するように設けられ、前記ヘッド変位手段には、上記カム部と係合する係合面が設けられ、前記磁気ヘッドが前記第2の位置において、前記ヘッド変位手段の係合面は前記ディスクの表面と略平行となるように形成されていることが好ましい。
【0036】
上記構成によれば、ヘッド変位手段が上方位置に回動した状態である第2の位置において、ヘッド変位手段の係合面はディスクと平行になるように形成され、ディスクと平行に形成された第2移動部材のカム部の平坦部と平行になる。従って、第2移動部材の移動量のズレ等によるヘッド変位手段の回動量への影響が無いこととなり、磁気ヘッドを第1の位置よりディスクから離間した第2の位置が安定化することとなる。
【0037】
また、ヘッド変位手段の係合面はディスクと平行になるように形成されることにより、磁気ヘッドが第2の位置にある状態において、ヘッド変位手段の係合面の高さを低くすることが可能となり、ヘッド変位手段の支点部から離れているために回動量が大きくなる磁気ヘッドのより近くに配置することが可能となるので、部品のバラツキによる磁気ヘッドの第2の位置である退避位置の精度が向上することが可能となる。
【0038】
さらに、上記構成では、磁気ヘッドの第2の位置である退避位置が安定するため、磁気ヘッドの退避位置をケースの近傍に配置し、磁気ヘッドの高さを低くすることが可能となり、装置全体の薄型化に寄与することが可能となった。
【0039】
本発明のディスクドライブ装置では、前記ケースには前記ディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが備えられ、前記ホルダーの側面には、前記シャッターと係合し、前記シャッターを閉方向に付勢する弾性部材を有するシャッター係止バネが備えられ、前記シャッター係止バネの一端に、ディスクの厚さ方向に弾性を有する第1付勢部と、ディスクの径方向に弾性を有し前記第1付勢部を先端部に有する第2付勢部とが形成され、上記第1付勢部は、前記ヘッド変位手段の変位方向への付勢力を与えるようになっていることが望ましい。
【0040】
上記構成によれば、さらに、ヘッド変位手段の変位方向の付勢をシャッター係止バネに備えられる第1付勢部により行うことで、ヘッド変位手段の付勢力を与える部材を別に設ける必要がなくなり、部品点数の削減が可能となる。
【0041】
他のヘッド変位手段近傍に位置するホルダー他の部品はある程度の剛性が必要なために板厚がシャッター係止バネより、薄くすることが困難なため、付勢バネとして使用するにはバネ定数が高くなるために、ヘッド変位手段の負荷が増大する。
【0042】
そこで、板厚を薄くすることが可能なシャッター係止バネにヘッド変位手段の変位方向の付勢を行うように設定することにより、磁気ヘッドの変位方向への負荷を減らすことが可能となった。
【0043】
また、第1付勢部が、ディスクの径方向に弾性を有する第2付勢部の先端に形成されることにより、第1付勢部が上記径方向にも弾性を有することとなり、第1付勢部をヘッド変位手段に係合させる際の組み立て性を向上させることが可能となった。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図1ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0045】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明に係るディスクドライブ装置においては、音楽信号等の情報信号の記録媒体として情報信号の重ね記録を可能となす光磁気ディスクと再生専用型の光ディスクとが選択的に装着できるようになっている。本実施の形態では、図1に示すように、上記光磁気ディスクをディスク20aとして説明するが、本発明は、後述する再生専用型の光ディスクにも適用可能である。
【0046】
本発明のディスクドライブ装置は、再生可能なディスク20aを回転自在に収納する筐体状のカートリッジケース20と、上記カートリッジケース20が挿入されて保持するホルダー7とを有している。上記カートリッジケース20には、カートリッジケース20における、挿入方向に対する各側部に前記カートリッジケース20の挿入方向端面より挿入方向に平行な各案内溝20g1 、20g2 がそれぞれ形成されている。
【0047】
上記ホルダー7は、カートリッジケース20の挿入口7lがベースシャーシ(基台)1と離間して上記カートリッジケース20をホルダー7内に容易に挿入したり、ホルダー7から取り出したりする挿脱位置と、ベースシャーシ1に対し略平行となる記録再生/再生位置(ローディング位置)との間で回動するようにベースシャーシ1に取り付けられている。また、上記ホルダー7は、カートリッジケース20の挿入ガイド部としての底面部7nを有している。
【0048】
このように、上記ディスクドライブ装置に用いられる、記録再生可能なディスク20aは、ディスク20aにおける少なくとも信号記録面の損傷や塵挨の付着を防止するため、ディスクカートリッジ20に収納され、ディスクカートリッジ20に収納されたままの状態でディスクドライブ装置に装着されるようになっている。
【0049】
そして、ディスクドライブ装置では、ディスク20aを両面から光ビームや磁界を印加して走査するために、リフト動作レバー5およびリフト連結レバー8が設けられている。
【0050】
上記リフト動作レバー5は、ベースシャーシ1に対し、カートリッジケース20の挿入・取出方向と略同一方向であるA−B方向に往復移動可能に支持されており、かつ、移動方向略先端部かつ前記カートリッジケース20の側部近傍に位置するU字状の溝部5a1 をホルダー7の側面に沿って立設させて有している。
【0051】
前記リフト連結レバー8は、ホルダー7に対し回動可能に支持されており、かつ、その端部に腕部8bを有して設けられている。その上、上記腕部8bは、その先端部が、溝部5a1 に嵌入されると共に、さらに前記カートリッジケース20の側部の案内溝20g2 にも挿入されるように設定されている。
【0052】
なお、上記溝部5a1 の形状は、U字状に限定されるものではなく、先端部にて二股に分かれ、かつ、腕部8bの先端部がディスク20aが再生位置のときに嵌入して駆動力を無駄なくリフト動作レバー5からリフト連結レバー8に伝達できる連結形状であればよく、例えば、先端に向かって間隔が順次大きくなるようなテーパー形状部を有するものであってもよい。
【0053】
このような本発明に係るディスクドライブ装置は、上記連結機構の安定化および確実化のための腕部8bの連結のための遊び部分を案内溝20g1 に挿入することによって、リフト動作レバー5とリフト連結レバー8との間での駆動力を伝達するための連結機構の大型化を、従来より回避できるようになっている。
【0054】
尚、各図において、矢印Aは装置本体の後方向(ディスクカートリッジ20の挿入方向)、矢印Bは装置方向の前方向(ディスクカートリッジ20の取り出し方向)、矢印C、Dは装置本体正面(ディスクカートリッジ20の挿入口側)から見て右、左の各方向、矢印E、Fは装置本体の上、下の各方向(上方向とは、ベースシャーシ1から、ベースシャーシ1上のホルダー7に向かう方向、下方向とは、上方向に対し反対方向を示している)。
【0055】
さらに、矢印G、Hは本体上方(ホルダー7を挟んでベースシャーシ1に向かう位置)から見て時計、反時計の各方向、矢印I、Jは本体右側から見て時計、反時計の各方向を示す。すなわち、上記I方向とは、ホルダー7が、ディスクカートリッジ20のディスク20aの再生位置から、上記ディスクカートリッジ20の挿脱位置へ回転移動する方向を示し、上記J方向とは、上記I方向と逆方向に回転移動する方向である。
【0056】
次に、本発明に係る連結機構が適用されるディスクドライブ装置に用いられる光磁気ディスクであるディスク20aを収納したディスクカートリッジ20と、光ディスク21aを収納したディスクカートリッジ21を図2、および図3に示し、以下に説明する。
【0057】
ディスクカートリッジ20は、図2および図3中矢印A方向および矢印B方向を挿脱方向としてホルダー7に対し、挿脱されるものである。情報信号の重ね記録を可能となすディスク20aを収納したディスクカートリッジ20は、図2に示すように、ディスク20aの外径を略内接円とする方形状のカートリッジ本体20bを備えている。
【0058】
このカートリッジ本体20bの上面側には、図2に示すように、収納したディスク11の信号記録領域の一部を内外周にわたって外方に臨ませる(露出させる)記録用の開口部20c2 が形成され、カートリッジ本体20bにの下面側には、記録用の開口部20c2 に対向して、同じくディスク20aの信号記録領域の一部を外方に臨ませる記録再生用の開口部20c1 が形成されている。
【0059】
さらに、カートリッジ本体20bの下面側の中央部には、図2に示すように、ディスク20aを回転操作する、後述するディスク回転装置を構成するターンテーブルが進入して上記ディスク20aと当接するための、円形をなす中央開口部20dが形成されている。
【0060】
そして、記録型のディスクカートリッジ20を構成するカートリッジ本体20bには、このカートリッジ本体20bの上下両面に設けた記録および/または再生用の開口部20c1 、20c2 を開閉するシャッタ部材20eがA−B方向に移動自在に取り付けられている。このように構成されたシャッタ部材20eは、記録および/または再生用の開口部20c1 、20c2 を覆うようにしてカートリッジ本体20bの前面側に取り付けられ、A−B方向に沿って往復移動することにより各開口部20c1 、20c2 を開閉するようになっている。
【0061】
カートリッジ本体20bの右側面には、カートリッジケース20の挿入端部より挿入方向(A−B方向)に平行に案内溝部20g1 が形成されている。上記シャッタ部材20eは、右側面に設けられた係合片を案内溝部20g1 の右側面に係合されることにより、案内溝部20g1 にガイドされ安定した移動が保証される。
【0062】
また、カートリッジ本体20bの左側面後方には挿入端部より挿入方向に平行に案内溝部20g2 が形成されている。上記各案内溝部20g1 、20g2 は、それぞれ、カートリッジ本体20bの後方端面である挿入端部20jに開口しており、その上、挿入端部20jの近傍において、挿入端部20jに向かって順次、幅および深さが大きくなるテーパー形状を有するものとなっている。また、カートリッジ本体20bの下面側には、装置内でカートリッジ本体20bを位置決めするための位置決め用孔20h、20iがそれぞれ前後方向に沿った各位置に形成されている。
【0063】
記録・再生型のディスクカートリッジ20に取り付けられたシャッタ部材20eの側面部および再生専用型のディスクカートリッジ21(図3参照)に取り付けられたシャッタ部材21eの側面部の中央部には、これらディスクカートリッジ20、21を光磁気記録再生装置に装着したとき、シャッタ部材20e、21eを開放位置に保持し、また、ディスクカートリッジ20、21をイジェクト操作するとき、シャッタ部材20e、21eをカートリッジ本体20b、21bに対し相対移動させるように係止する装置側に設けられた係止部材が係合する係合孔20e1 、21e2 が設けられている。
【0064】
また、カートリッジ本体20b、21b内部の右側にはシャッタ部材20e、21eが閉じた際に、シャッタ部材20e、21eの移動を規制するロックレバー20f、21fが案内溝部20g1 の右側面に形成され、G方向への回動により、シャッタ部材20e、21eの移動規制が解除される。
【0065】
また、各ディスクカートリッジ20、21に収納されるディスク20aおよび光ディスク21aの中央部には、センタ穴20a1 、21a1 がそれぞれ形成されるとともに、このセンタ穴20a1 、21a1 を閉塞するようにして記録再生装置側のディスク回転装置にクランプさせるためのハブ20a2 、21a2 が取り付けられている。
【0066】
なお、以下の実施の形態においては、記録/再生型のカートリッジケース20を用いて説明するが、再生専用型のカートリッジケース21を用いた場合でも同様に用いることができる。また、ディスク20aおよび光ディスク21aについても、特に明記しないかぎり、ディスク20aとして以下に説明する。
【0067】
上述のように構成されたはディスクカートリッジ20を用いる発明に係る連結機構が適用されるディスクドライブ装置を図1および図4ないし図6に示し、以下に詳細に説明する。
【0068】
このディスクドライブ装置は、図1に示すように、携帯可能な大きさにまで小型化されたものであって、装置本体を構成する図示しない筐体内に配設される平板な矩形状をなすベースシャーシ1を備えている。
【0069】
このベースシャーシ1には、ディスクカートリッジ20が挿入保持されるホルダー7を回動自在に支持するとともに、記録再生部を構成する磁気ヘッド装置12および光学ピックアップ装置2が組み込まれ、さらにホルダー7に保持されたディスククカートリッジ20に収納されたディスク20aを回転操作するディスク回転装置3が組み込まれている。
【0070】
また、ベースシャーシ1、ホルダー7には、ホルダー7が再生位置のときに磁気ヘッド装置12をカートリッジケース20に対して昇降、つまり上記磁気ヘッド装置12の磁気ヘッド12aをカートリッジケース20のディスク20aに対し離間させたり、近接させたりする、後述する磁気ヘッド昇降機構が組み込まれている。
【0071】
上記磁気ヘッド昇降機構の各構成、結合関係については、図1および図4ないし図6に基づいて以下に詳細に説明する。ベースシャーシ1、および光学ピックアップ装置2、ディスク回転装置3、磁気ヘッド昇降機構の一部である第1移動部材(以下、リフト動作レバー)5の各構成、結合関係は、上記ディスクドライブ装置の斜視図である図4、ディスクドライブ装置の裏面図である図5および上記ディスクドライブ装置の要部斜視図である図6に示しており、以下に詳細に説明する。
【0072】
ベースシャーシ1には、後述するディスク回転装置3、並びに後述する光学ピックアップ装置2の移動範囲を考慮した適宜大きさの開口部1aを平面右側に形成し、開口部1aの前後にはカートリッジ本体20bの位置決め孔20h、20iに嵌合させカートリッジ本体20bを前後左右に位置決めするためのガイドピン1d、1eが形成されている。
【0073】
ベースシャーシ1における、奥側(後方側)左右に、ホルダー7を回動できるように保持するための曲げ部がそれぞれ立設して形成され、上記各曲げ部の各先端部に、長方形板状のホルダー支点用端部1b、1cが、それらをベースシャーシ1の表面に対し平行方向に延びるように形成されている。さらに、ホルダー支点用端部1cの後方のベースシャーシ1には曲げ部1iが立設するように形成されている。
【0074】
また、ベースシャーシ1の平面部には中央前部、左側前後にガイド溝1f、1g1 、1g2 が形成され、ガイド溝1g1 、1g2 の左側には段曲げ部1h1 、1h2 が形成されている。
【0075】
前述のディスク回転装置3はディスク20aをチャッキングし一体回転するターンテーブル3bを一体化したスピンドルモーター3aを有して、ベースシャーシ1に固定されている。ターンテーブル3bは開口部1aの位置よりベースシャーシ1の上面側に突出するように設定されている。また、ベースシャーシ1には、光学ヘッドを有するる光学ピックアップ装置2がターンテーブル3b上に装着されるディスク20aの信号記録面を径方向にわたって移動し得るように取り付けられている。
【0076】
この光学ピックアップ装置2は、ターンテーブル3b上のディスク20aに照射される光ビームを出射する半導体レーザの如き光源を内蔵するとともに、光源から出射された光ビームを集束してディスク20aに照射するための対物レンズ2aに導く光学部品や、ディスク20aから反射される戻りの光ビームを検出する光検出器を内蔵した光学ブロックと、対物レンズ2aをフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズ2aの光軸と平行な方向のフォーカシング方向および対物レンズ2aの光軸に直交する平面方向のトラッキング方向に駆動変位させる2軸アクチュエータとを備えている。
【0077】
そして、光学ピックアップ装置2は、ベースシャーシ1の下面側に互いに平行に配されたガイド軸16およびガイド部を介してターンテーブル3b上のディスク20aの径方向に移動自在に支持されるとともに、送りモーター19aにより回転駆動されるようになっている。
【0078】
光学ピックアップ装置2のディスク径方向への駆動手段は、光学ピックアップ装置2に取り付けられた駆動グリップ2bがネジ部に噛合圧着する駆動ネジ17と、駆動ネジ17の先端部に設けられた図示しないウォームホイールギヤ部、ギヤ19bとそれを駆動するモーター19aからなる送りモーターブロック19、前記モーターギヤ19bと噛合する大ギヤ(平ギヤ)部と前記駆動ネジ17の先端の図示しないウォームホイールと噛合するウォーム部から成る中間ギヤ18とにより構成されている。
【0079】
送りモーター19aの駆動力はギヤ19b、中間ギヤ18を介して駆動ネジ17に伝達され、駆動ネジ17の回転により光学ピックアップ装置2を矢印C−D方向に摺動するものである。光学ピックアップ装置2の摺動方向は送りモーター19aの回転方向によって決定される。このとき、光学ピックアップ装置2は、対物レンズ2aをベースシャーシ1に形成した開口部1aを介してターンテーブル3b上のディスク20aに対向させている。
【0080】
光学ピックアップ装置2は、送りモーター19aが駆動され、送りネジ17が回転駆動されることにより、ガイド軸16およびガイド部にガイドされてターンテーブル3b上のディスク20aの径方向に送り操作され、対物レンズ2aを介して出射される光ビームによりディスク20aの信号記録面を走査する。
【0081】
次に、前述の連結機構について説明すると、まず、略長方形板状のリフト動作レバー5は、ベースシャーシ1の裏面に沿って取り付けられている。ベースシャーシ1における、A−B方向に延びる各ガイド溝1f、1g1 、1g2 にリフト動作レバー5の段付きガイド軸5b、およびガイドボス5c1 、5c2 をそれぞれ互いに嵌合し、かつベースシャーシ1における、A−B方向に延びる各段曲げ部1h1 、1h2 とリフト動作レバー5の段曲げ部5d1 、5d2 とがそれぞれ互いに係合している。このことから、リフト動作レバー5は、ベースシャーシ1に対してC−D方向、およびE−F方向への移動が規制され、A−B方向にのみ摺動可能なようにベースシャーシ1の裏面上に取り付けられている。
【0082】
これらの嵌合および係合により、リフト動作レバー5とベースシャーシ1を足した厚みとほぼ同じ厚みにてリフト動作レバー5はE−F方向(ベースシャーシ1の厚さ方向)に支持されることになる。また、リフト動作レバー5の前方部には、駆動力をリフト動作レバー5に伝達するためのラック部5eがA−B方向に沿って形成されている。
【0083】
リフト動作レバー5の後方部(ホルダー支点用端部1bの近傍位置)には、長方形板状の曲げ部5aが、リフト動作レバー5の本体に対し直角にE−F方向につまりベースシャーシ1の平面表方向へ延びるように、言い換えると再生位置のホルダー7の側面に沿って、すなわち上記曲げ部5aの表面を再生位置のホルダー7内のカートリッジケース20の側部に沿って面するように形成されている。上記曲げ部5aは、金属板またはプラスチック板等の弾性部材からなっていることが好ましい。
【0084】
そして、上記曲げ部5aの先端部には、リフト動作レバー5の駆動力をホルダー7が再生位置にあるときに、リフト連結レバー8に伝達するための、先端にて二股に分かれたU字状の溝部5a1 が形成されている。上記溝部5a1 のU字状における、互いに対面する各内壁は、互いに略平行に、かつ、ホルダー支点用端部1bを中心とする円弧形状とすることが好ましい。
【0085】
次に、リフト動作レバー5に伝達される駆動力源について説明すると、まず、ベースシャーシ1の中央前方付近の裏面には昇降駆動用モーターユニット4が配置されている。昇降駆動用モーターユニット4は、昇降駆動用のモーター4aと複数のギヤから成るギヤ列とギヤ列を位置決めし、かつ上記各ギヤ列を保護するために被覆するハウジング4cにより構成されている。
【0086】
各ギヤ列の最終段である出力ギヤ4bは、リフト動作レバー5のラック部5eと噛合している。よって、上記モーター4aはリフト動作レバー5をベースシャーシ1に対しA−B各方向へと往復移動させる駆動力源となっている。
【0087】
次に、ホルダー7、および磁気ヘッド昇降用部材の各構成、結合関係を図7および図8に基づいて、以下に詳細に説明する。図7に示すように、ホルダー7はディスクカートリッジ20の平面形状に略等しい大きさの矩形状に形成された天板7aと、底面部7nとを有している。
【0088】
上記底面部7nは、天板7aの左右で下方向への曲げ部により形成された左右両側面の下方(先端部)にて内方へ折り曲げられて、さらに、上記底面部7nの底面を天板7aの表面と平行となるように形成されている。よって、上記ホルダー7は、装置前方から見ると左右にそれぞれ、互いに対面するコの字状部を有する開口部7lを有することになる。
【0089】
天板7aと曲げ面を有する底面部7nと左右両側面とは、開口部7lよりディスクカートリッジ20が挿入・保持される様に、ディスクカートリッジ20の厚み、幅よりそれぞれ僅かに大きくなる様に適正な間隔を有するように形成されている。
【0090】
ホルダー7の後方側には、ホルダー7を所定の角度範囲内にて回動自在とするための、一対の異形孔7c1 、7c2 が左右両側面にそれぞれ互いに対面する位置に形成されている。異形孔7c1 、7c2 は、その内壁部に互いに対面して近接するように突出する一対の山型部を有している。
【0091】
上記各山型部は、それらの先端を結ぶ仮想線が、ほぼ、ホルダー7を所定の回動角度範囲の中間の角度に対し垂直となるように形成されている。これにより、異形孔7c1 、7c2 に挿入された長方形板状の各ホルダー支点用端部1b、1cの幅方向端部が、ホルダー7の回動に伴って各異形孔7c1 、7c2 の内壁と当接することによっても、ホルダー7の回動角度範囲が規制されることになる。
【0092】
ホルダー7の左側面の異形孔7c2 の前方には角孔7hが形成され、角孔7hの前方には内方に、かつ、A−B方向に向かって延びる曲げ部7iが突設されている。上記曲げ部7iはディスクカートリッジ20の案内溝部20g2 の後方左側面に挿入される様に配置されている。また、ホルダー7の右側面側の中央部には内方に、かつ、A−B方向に向かって延びる曲げ部7jが同様に突設され、ディスクカートリッジ20の案内溝部20g1 の右側面に挿入される様に配置されている。
【0093】
曲げ部7jの前方には角孔7kが形成されている。天板7aの右中央部には、図8にも示すように、後述する磁気ヘッド12aの移動範囲を考慮した適宜の大きさの開口部7bが形成されている。開口部7bの後方には右側と中央部付近に上方に向かって延びる板状の各曲げ部7e1 、7e2 が前後方向で同一ライン(C−D方向に並んで)上に形成され、各曲げ部7e1 、7e2 の後方には、それぞれアーチ状に上方に膨らんだ各絞り部7d1 、7d2 が前後方向で同一ライン上に形成されている。
【0094】
また、ホルダー7の中央後方部と左側後方部には、それぞれ、上方に延びた略L字状の曲げ部(切り起こし部)7f1 、7f2 が形成されている。各曲げ部7f1 、7f2 は、それらの各先端部7f1a、7f2aの下端と天板7aとの間に、後述する磁気ヘッド12aを昇降操作するための部材である略長方形板状のリフト連結レバー(第2移動部材)8の各先端部をそれぞれ遊嵌して摺動可能な適宜の隙間を形成するようになっている。
【0095】
ホルダー7の天板7aの左側後方には、ホルダー7に収納されているカートリッジケース20の一部を、カートリッジケース20の取り出し時にホルダー7から外方に露出するようにB方向に移動させるための、けりだしレバー11が支点7mを中心としてG−H方向に回動可能に取り付けてある。けりだしレバー11は図示しないバネによりG方向(カートリッジケース20の排出移動方向)に付勢されている。
【0096】
また、ホルダー7の天板7aの左側後方にはリフト連結レバー8が支点部7gを支点として、天板7aの表面にほぼ平行に回動可能となるように取り付けてある。リフト連結レバー8は左右両端をホルダー7の天板7aと曲げ部7f1 の先端部7f1aの下部、および曲げ部7f2 の先端部7f2aの下部との間にそれぞれ遊嵌され、リフト連結レバー8の左右両端がホルダー7上で必要以上に上下方向に動かないように組み込まれている。
【0097】
リフト連結レバー8の左側端部には、リフト動作レバー5の溝部5a1 に嵌入して、リフト動作レバー5からの駆動力を伝達するための、腕部8bが下向きに、断面略コの字の板形状に形成されている。上記腕部8bは、金属板またはプラスチック板などの弾性部材からなっていることが好ましい。
【0098】
上記腕部8bは、ベースシャーシ1の表面に対し略垂直方向、かつ、ホルダー7の側面と平行となる側面部(第2腕部)8b2 と、ベースシャーシ1の表面に対し略平行に、かつ側面部8b2 の先端から内方に折れ曲がった内方曲げ部(第1腕部)8b1 とを有している。
【0099】
上記内方曲げ部8b1 はホルダー7の角孔7hを介し、ホルダー7の内側に向かって突設するように形成されており、ホルダー7の左側面の内方曲げ7iと上下方向に略同一位置の高さに配置される様に形成されている。その上、上記内方曲げ部8b1 は、溝部5a1 内に嵌入すると共に、カートリッジケース20の案内溝部20g2 内にも突出するように設定されている。
【0100】
前記側面部8b2 は、その幅が溝部5a1 の幅より大きく、かつ、溝部5a1 の外方から近接または溝部5a1 の外方から当接するように設定されており、よって、側面部8b2 が溝部5a1 の内方に進入することが阻止されて、内方曲げ部8b1 と溝部5a1 と連結(係合)を確実化できるものとなっている。
【0101】
また、リフト連結レバー8の右側端部には、リフト連結レバー8の回動により磁気ヘッド12aをE−F方向に昇降させるためのカム部8aが形成されている。カム部8aは、天板7aの表面に対し、前方から後方に向かって順次高くなるように傾斜した上面を有する傾斜部8a1 と、上記傾斜部8a1 の後端部から続いて延びるホルダー7の天板7aと略水平な上面を有する平坦部8a2 とを有している。
【0102】
ホルダー7の右側面前方には弾性部を有するシャッター係止バネ(以下、シャッターバネと記す)10が組み込まれている。シャッターバネ10の前方にはV字形状にホルダー7内に突出するブロック10bがホルダー7の角孔7kを介して内方に突設されている。よって、上記ブロック10bは、左右方向(C−D方向)に弾性移動可能になっている。
【0103】
また、シャッターバネ10は、その後方に、第1付勢部10a1 と第2付勢部10a2 とを有している。上記第2付勢部10a2 は、シャッターバネ10の後方のホルダー7の側面から上方へと延び、C−D方向への弾性を有するように設けられている。上記第1付勢部10a1 は、第2付勢部10a2 の上部よりホルダー7の天板7aと略平行に折り曲げられ、後方へと細長い形状にて延びており、上下方向(E−F方向)への弾性を有してホルダー7の天板7a上に配置されている。
【0104】
また、ホルダー7の天板7aの右側後方にはリフトレバー(ヘッド変位手段)9が組み込まれている。リフトレバー9は、平面部9fと、平面部9fに対して平行で平面部9fの下方に段差をもって設けられた平面部9gとを有している。リフトレバー9の段曲げ部9a1 、9a2 とリフトレバー9の段曲げ部9c1 、9c2 、9c3 は、各平面部9f、9gとそれぞれ段差を有して互いに平行な面に形成されている。
【0105】
尚、段曲げ部9a1 、9a2 は平面部9fとの段差を同一になるよう形成されており、段曲げ部9c1 、9c2 、9c3 も平面部9fとの段差を同一になるように形成されている。
【0106】
ホルダー7の曲げ部7e1 、7e2 に、リフトレバー9の異形孔9b1 、9b2 が嵌挿され、リフトレバー9をホルダー7に対し前後左右に位置規制させると共に、ホルダー7のアーチ状の各絞り部7d1 、7d2 の下側にそれぞれ挿入されるリフトレバー9の段曲げ部9a1 、9a2 と、先端部が前後方向に同一ライン上に形成され、ホルダー7の各絞り部7d1 、7d2 の前側と前後方向に略同一ライン上に位置するリフトレバー9の段曲げ部9c1 、9c2 、9c3 とによりホルダー7の天板7aを挟み込むことによって、リフトレバー9はホルダー7に対しホルダー7の各絞り部7d1 、7d2 の前端部を支点としてI−J方向に回動可能に取り付けられることとなる。
【0107】
従って、リフトレバー9の支点部は、挿入によって形成されるので、上記支点部の薄型が可能となった。この時、リフトレバー9は、リフトレバー9を予めホルダー7の天板7aに対して45度位I方向に回転させておき、続いて、ホルダー7の各絞り部7d1 、7d2 の下側にリフトレバー9の段曲げ部9a1 、9a2 をそれぞれ挿入し、次に、リフトレバー9をJ方向に回転させ、ホルダー7の曲げ部7e1 、7e2 に、リフトレバー9の異形孔9b1 、9b2 をそれぞれ嵌挿して、ホルダー7に組込まれることとなる。
【0108】
また、リフトレバー9の平面部9gの左右両端には、それぞれ、各平面部9f、9gと平行な各段曲げ部9e1 、9e2 が、外方に向かって、C−D方向に延びるように形成されている。また、リフトレバー9の平面部9gの左側には、リフト連結レバー8の回動により、リフトレバー9の前端部9g1 を昇降させるための傾斜係合面9dがリフト連結レバー8のカム部8aと係合するように形成されている。リフトレバー9の平面部9fの右端付近には上方に向かって延びる曲げ部9hが形成されている。
【0109】
シャッターバネ10の第1付勢部10a1 の先端部はリフトレバー9の平面部9fの上面で、曲げ部9hの内側に掛かっており、リフトレバー9はホルダー7に対してホルダー7のアーチ状の各絞り部7d1 、7d2 の前端を支点としてJ方向に付勢されることとなる。
【0110】
シャッターバネ10の第1付勢部10a1 の付勢力はリフトレバー9が振動等によりガタつくこと無い様な荷重に設定されていると共に、リフトレバー9のI方向の回動動作時に必要以上の負荷がかからない様に、バネ定数をできるだけ低く設定する様に、シャッターバネ10の板厚、第1付勢部10a1 の長さ、幅を適正に設定されている。
【0111】
また、組み立て時において、シャッターバネ10の第1付勢部10a1 をリフトレバー9上に掛ける際に、第1付勢部10a1 が第2付勢部10a2 の左右方向の弾性により、C−D方向にも弾性を有するため、リフトレバー9の曲げ部9hの外側より掛けることが可能となり、組み立で性が向上する。
【0112】
次にベースシャーシ1とホルダー7の結合関係、および磁気ヘッド昇降機構の結合関係を、図4および図8ないし図11に基づいて以下に詳細に説明する。図4に示すように、ホルダー7の左右両側面後方に形成された異形孔7c1 、7c2 が、ベースシャーシ1の左右後方に形成されている各ホルダー支点用端部1b、1cにそれぞれ嵌挿され、ベースシャーシ1の曲げ部1iの右方先端部によりホルダー7がC−D方向の移動規制にされ、また、ホルダー7の右側面に設けられたL字状突起部7oにより回転角度の上限規制がなされた状態で、ホルダー7はベースシャーシ1に対して各ホルダー支点用端部1b、1cを支点としてI−J方向に回動可能に取り付けられることとなる。
【0113】
本発明のディスクドライブ装置における磁気ヘッド昇降機構について、図8および図9に基づいて以下に詳細に説明する。図8および図9に示すように、ベースシャーシ1にA−B方向に摺動可能に組み込まれたリフト動作レバー5の左側後方の曲げ部5aは、ホルダー7の側壁に形成された角孔7hに挿入され、カートリッジ本体20bの左側面近傍およびホルダー7の左側壁と略同一線上になるように設置され、ホルダー7の左側壁と略同一線上を角孔7h内でA−B方向に摺動するように設定されている。
【0114】
ホルダー7にG−H方向に回動可能に取り付けられたリフト連結レバー8の左端のコの字状の腕部8bの内方曲げ部8b1 は、リフト動作レバー5の曲げ部5aに形成されたU字状の溝部5a1 に外側から挿通され、ホルダー7の内側へと突き出されることにより、リフト動作レバー5とリフト連結レバー8とは互いに連結することとなる。
【0115】
リフト連結レバー8のコの字状の腕部8bの内方曲げ部8b1 の長さは、ガタや衝撃等にて、リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8のコの字状の腕部8bの係合が外れない様に十分な長さに設定されている。また、上記内方曲げ部8b1 は、前記した様にホルダー7左側面に設けられた内方曲げ部7iと上下方向で略同一位置の高さに形成されている。
【0116】
このため、ディスクカートリッジ20がホルダー7に装着された際には、上記内方曲げ部8b1 は、その先端部がディスクカートリッジ20の後方左側面の案内溝部20g2 に挿入されることとなり、上記内方曲げ部8b1 をリフト動作レバー5とリフト連結レバー8との連結を確実化するのに十分な長さに設定してもリフト動作レバー5とリフト連結レバー8の連結部、即ちリフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8の腕部8bとの連結(係合)部は横方向(左右方向)に大きくなることが回避される。
【0117】
すなわち、リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 を有した曲げ部5aはディスクカートリッジ20の側面のすぐ近傍や、各角孔7h内に立設することが可能となり、ホルダー7の左側壁内でほぼ収まる様に配置することが可能となり、小型化できるものとなった。
【0118】
また、リフト連結レバー8の腕部8bの側面部8b2 の幅はリフト動作レバー5の溝部5a1 の幅(間隔)より大きくなるように形成されているので、リフト連結レバー8のC方向への移動が規制されることとなり、リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8のコの字状の腕部8bの係合が外れることが防止され、かつ、リフト動作レバー5の曲げ部5aとリフト連結レバー8のコの字状の腕部8bの側面部8b2 との隙間(間隔)を極力小さく設定することが可能となり、連結部の小型化に寄与することとなった。
【0119】
尚、リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 の互いに対面する各内壁は、図10に示すように、ディスクカートリッジ20の挿脱位置への移動により、ホルダー7がベースシャーシ1の各ホルダー支点用端部1b、1cを支点としてI−J方向に回動してもリフト連結レバー8がH方向に回動しない様にホルダー7の支点用異形孔7c2 を中心とし、ホルダー7の支点用異形孔7c2 の位置と、ディスクカートリッジ20の挿脱位置と再生位置との間での移動時におけるリフト連結レバー8の内方曲げ部8b1 の位置との各距離(図10中L1 、L2 )を半径とした円弧形状にそれぞれ形成されている。
【0120】
さらに、リフト動作レバー5の曲げ部5aの高さ、つまりU字状の溝部5a1 の深さは、ディスクカートリッジ20の挿脱位置に、ホルダー7がベースシャーシ1の各ホルダー支点用端部1b、1cを支点としてI−J方向に回動しても、U字状の溝部5a1 とコの字状の腕部8bの内方曲げ部8b1 との係合を維持する高さ(深さ)に設定されている。
【0121】
このように溝部5a1 の互いに対面する各内壁を、それぞれ上述したように円弧状に、かつ、ホルダー7が回動しても内方曲げ部8b1 との係合を維持するように形成することによって、ホルダー7のI−J方向の回動に起因するリフト連結レバー8の位置のズレを極力抑えることが可能となると共に、上記各内壁と内方曲げ部8b1 との間での接触抵抗を軽減できて、ホルダー7の回動を円滑化できる。その上、リフト動作レバー5およびリフト連結レバー8を、それぞれベースシャーシ1およびホルダー7に組み付ける際の組立の容易性を、さらに改善できる。
【0122】
次に、磁気ヘッド装置12の構成、および、光学ピックアップ装置2やリフト連結レバー8との結合関係を以下に詳細に説明する。図4および図5に示すように、磁気ヘッド装置12は、ディスク20aに記録すべき情報信号に応じて変調された外部磁界を印加する磁気ヘッド12aと、この磁気ヘッド12aを先端部に支持した弾性変位可能な板バネ12bと、この板バネ12bを支持する磁気ヘッド支持板13とを備えている。
【0123】
磁気ヘッド装置12は、ターンテーブル3b上のディスク20aを挟んで光学ピックアップ装置2と相対向する位置に磁気ヘッド12aを位置させ、光学ピックアップ装置2と同期してディスク20aの径方向に往復移動して操作されるように、光学ピックアップ装置2と磁気ヘッド装置12とを連結するリンク部材に連結されている。
【0124】
以下に磁気ヘッド装置12と光学ピックアップ装置2とを連結するリンク部材の各構成と結合関係について説明する。上記リンク部材は、図1、および、図12ないし図14に示すように、光学ピックアップ装置2に固定支持される連結アングル14と、弾性変位可能な磁気ヘッド付勢バネ15を有している。
【0125】
連結アングル14は、連結片14bと、連結片14bに直交する取付片14aとにより全体として略L字状に形成されている。取付片14aは光学ピックアップ装置2の後方部に取付ビスにより連結されている。連結片14bはベースシャーシ1の後方より上方へと突出するようになっている。
【0126】
磁気ヘッド装置12の磁気ヘッド支持板13が、連結アングル14の連結片14bの上方に形成された端部と、連結アングル14の連結片14bの一端を固定され弾性部を有する磁気ヘッド付勢バネ15とにより挟持され、連結アングル14の連結片14bの上方端部と磁気ヘッド付勢バネ15との挟持部を支点としてI−J方向に回動可能に支持され、図示しないバネによりJ方向に付勢されている。
【0127】
なお、磁気ヘッド支持板13即ち磁気ヘッド12aのJ方向(ディスク20aの信号記録面に近接する方向)への回動は、連結アングル14の上部の左右に設けられた曲げ部14cの上端部により、磁気ヘッド支持板13がベースシャーシ1の平面部(表面)と略平行になる位置にて規制されている。
【0128】
次に、上記リンク部材の動作について、以下に詳細に説明すると、まず、磁気ヘッド支持板13は、連結アングル14に対して、▲1▼下方曲げ部13aを、連結アングル14の2箇所の傾斜曲げ部14eの間に嵌挿されることにより、X方向が規制され、▲2▼2つの上方曲げ部13bと平面突端部13cにて、連結アングル14の連結片14bの板厚を挟み込むことにより、Y方向の規制と、2箇所でY方向を規制することにより、平面回転方向であるG−H方向を規制される。
【0129】
さらに、磁気ヘッド支持板13の後方部は、連結アングル14における、上方に延びる上部突端部14dと、磁気ヘッド付勢バネ15の腕部15aの先端部15bとにより、2箇所で挟持され、E−F方向に規制される。
【0130】
このとき、磁気ヘッド付勢バネ15の先端部15bは、連結アングル14の上部突端部14dの後方に位置するため、E−F方向のガタをある程度つめても、必要なI−J方向〔磁気ヘッド支持板13が水平位置(再生位置)に対し、I方向への回動〕の回動量(15度程度;ホルダー7における、再生位置と挿脱位置との間の回動角度により設定される)が得られる。
【0131】
上記構造により、磁気ヘッド装置12および磁気ヘッド支持板13は、連結アングル14に対し、A−B方向、C−D方向、E−F方向、G−H方向の移動が規制され、連結アングル14の傾斜曲げ部14eと、磁気ヘッド付勢バネ15の先端部15bとの挟持点を支点として、I−J方向に回動可能に支持される。なお、磁気ヘッド装置12および磁気ヘッド支持板13のJ方向への付勢は、図示しないバネにより与えられる。
【0132】
以下に本実施の形態における、各構成の動作について説明する。図4および図10に示すように、ホルダー7は各ホルダー支点用端部1b、1cを中心に、ディスク20aに対し情報信号の記録および/または再生を行うベースシャーシ1に降下された記録/再生位置と、ディスクカートリッジ20の挿入または排出を行うために上昇した挿脱位置との間にわたってI−J方向に回動される。
【0133】
まず、ディスクカートリッジ20を挿入または排出を行う挿脱位置について以下に説明する。装置本体を構成する筐体の蓋体が上方に開くことにより、ホルダー7の前方の開口部7lが装置本体の外方に臨み、このホルダー7の開口部7lを介してディスクカートリッジ20の挿入が可能となされ、又、ホルダー7に保持されたディスクカートリッジ20の排出操作(取り出し操作)が可能となる。
【0134】
この状態において、リフト動作レバー5はA方向に移動した状態にあり、リフト連結レバー8は、リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8の内方曲げ部8b1 との係合により支点部7gを中心としてG方向に回動した状態にある。
【0135】
リフト連結レバー8のカム部8aは、図11(a)にも示すように、リフトレバー9の傾斜係合面9dの下面とリフト連結レバー8のカム部8aの平坦部8a2 と当接した状態にある。よって、リフトレバー9は、その前端部9g1 がシャッターバネ10の第1付勢部10a1 の付勢力に抗して、ホルダー7のアーチ状の各絞り部7d1 、7d2 の前端部を支点としてI方向に回動された状態(磁気ヘッド12aがカートリッジケース20に対し接触が防止された離間した状態)にある。
【0136】
すなわち、磁気ヘッド装置12は、板バネ12bがリフトレバー9の平面部9gの端面部9g1 と当接した状態となり、磁気ヘッド12aは連結アングル14の連結片14bの上方端部と磁気ヘッド付勢バネ15との挟持部を支点としてI方向に回動された状態となり、磁気ヘッド12aはホルダー7の天板7aの内壁より僅かに上方に位置し、ディスクカートリッジ20の挿入、排出動作により磁気ヘッド装置12がディスクカートリッジ20と当接して損傷することが防止される様に設定されている。
【0137】
このようなディスクカートリッジ20の挿入/排出可能状態から、ディスクカートリッジ20がホルダー7に開口部7lを介して天板7aと底面部7nおよび左右両側面にガイドされて挿入される。
【0138】
このとき、ホルダー7の右側面の内方への曲げ部7jはディスクカートリッジの案内溝部20g1 の右側面に挿入され、更に操作者がディスクカートリッジ20を押し込むことにより、ホルダー7の右側面での内方への曲げ部7jがロックレバー20fをG方向に回動させることによりシャッター20eの移動規制が解除され、ディスクカートリッジ20のシャッター20eの側面端に当接することにより、シャッター20eがカートリッジ本体20bに対してB方向に移動し、開口部20c1 、20c2 を介してディスク20aが露出した状態となる。
【0139】
一方、図15(a)、図15(b)および図15(c)に示すように、ディスクカートリッジ20の案内溝部20g2 の後方左側面にはホルダー7の左側面の曲げ部7iが挿入され、更にディスクカートリッジ20を押し込むと、リフト連結レバー8の内方曲げ部8b1 がディスクカートリッジ20の案内溝部20g2 の後方左側面に挿入されることとなる。
【0140】
続いて、操作者が、図4にも示すように、ディスクカートリッジ20をホルダー7内へ装置奥方向(A方向)へと押し込み続けると、上記カートリッジケース20の挿入端部が、けりだしレバー11に当接し、さらに、操作者が、けりだしレバー11のG方向への付勢力に抗して押し込み続けると、けりだしレバー11がロックされて、ディスクカートリッジ20がホルダー7内の所定位置に保持されることとなる。
【0141】
この状態から図示しない筐体の蓋体がJ方向に回動され蓋体に保持されたホルダー7は、図8および図11(b)に示すように、情報信号の記録/再生、または再生可能状態(以下、ローディング位置と記す)となる。つまり、ホルダー7は図示しない蓋体と同期してベースシャーシ1の各ホルダー支点用端部1b、1cを支点としてJ方向に回動し、ホルダー7に保持されたディスクカートリッジ20はベースシャーシ1へと近づく事となる。
【0142】
このとき、ディスクカートリッジ20は、図6に示すベースシャーシ1の位置決めピン1d、1eにそれぞれ位置決め孔20h、20iが嵌挿されることによりベースシャーシ1上に記録/再生位置に装着される。この状態において、ディスク20aはターンテーブル3bにチャッキングされ、スピンドルモーター3aの回転によるディスク20aの回転操作が可能となる。
【0143】
この状態では、リフト動作レバー5は上記した挿脱位置の状態と同様にA方向に移動された状態を維持している。リフト連結レバー8は、ホルダー7の各ホルダー支点用端部1b、1cを支点とするJ方向への回動動作により、図10および図8に示すように、リフト連結レバー8の腕部8bの内方曲げ部8b1 がリフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 内をJ方向に移動する。
【0144】
リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 の互いに対面する各内壁は、リフト動作レバー5がA方向に移動した位置にて、ベースシャーシ1の支点端1cを中心とした円弧形状に設定してあり、ホルダー7の各ホルダー支点用端部1b、1cを支点とした回動動作では、リフト連結レバー8はホルダー7に対して移動せずに、挿脱位置の状態のまま保持され、G方向に回動した状態で保持される。
【0145】
よって、リフトレバー9もホルダー7に対しては、挿脱位置の状態のまま保持され、I方向に回動した状態で保持される。一方、磁気ヘッド装置12は、ホルダー7のJ方向への回動と同期して、連結アングル14の連結片14bの上方端部と磁気ヘッド付勢バネ15との挟持部を支点としてJ方向に回動する。
【0146】
このローディング位置においては、リフトレバー9がI方向に回動した状態で保持されるため、磁気ヘッド装置12はリフトレバー9の平面部9gの端面9g1 により板バネ12bを上方へ移動させた状態となる。よって、磁気ヘッド12aは、図11(b)に示すように、ディスク20aの上方に離間した第2の位置に保持される。
【0147】
この第2の位置は、装置の操作モードとしては停止、あるいは再生のモードにおける磁気ヘッド12aの位置となる。この状態において、操作者が図示しない筐体に設けられた記録釦を操作すると、この筐体内に設けられた図示しない電子回路により、昇降駆動用のモーター4aに電圧が印加される。
【0148】
上記ローディング位置における記録モードの磁気ヘッド12aの移動位置(第1の位置)について、図6、図11(c)、図15ないし図17に基づいて、以下に詳細に説明する。昇降駆動用のモーター4aに電圧が印加され、回転すると、図示しないギヤ列を介し出力ギヤ4bが回転し、出力ギヤ4bと噛合したラック5eによりリフト動作レバー5はベースシャーシ1に沿ってB方向に移動する。リフト動作レバー5の曲げ部5aはホルダー7の角孔7h内でホルダー7の左側壁と平行にB方向に移動する。
【0149】
リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8の内方曲げ部8b1 が連結(係合)されていることにより、リフト動作レバー5のB方向への移動に伴い、リフト連結レバー8はホルダー7上で支点部7gを中心にしてH方向に回動する。この時、リフト連結レバー8の内方曲げ部8b1 はカートリッジ本体20bの案内溝20g2 の左側面内を移動することとなる。このように内方曲げ部8b1 の長さを、内方曲げ部8b1 と溝部5a1 との連結を確実化するために溝部5a1 の厚さより長く設定しても、リフト連結レバー8の移動には何ら支障が無い。
【0150】
リフト連結レバー8のカム部8aとリフトレバー9の傾斜係合面9dとの当接は、リフト連結レバー8の回動に伴って、カム部8aの平面部8a2 から傾斜部8a1 へと移行して最終的に離間する。このとき、リフトレバー9は、シャッターバネ10の第1付勢部10a1 の付勢力により、ホルダー7のアーチ状の絞り部7d1 、7d2 の前端を支点として、ホルダー7に対しJ方向に回動する。
【0151】
磁気ヘッド装置12においては、図11(c)に示すように、板バネ12bとリフトレバー9の平面部9gの端面部(B方向端面部)9g1 との当接が離間するので、板バネ12bの付勢力により、磁気ヘッド12aはホルダー7の開口部7bとデイスクカートリッジ20の開口部20c2 を介してディスク20aの信号記録面に一定の接触圧で接触し、光学ピックアップ装置2の対物レンズ2aとディスク20aを挟んで対向するように設定される。
【0152】
なお、記録モードが選択されたとき、ディスク回転装置3は駆動を開始し、ターンテーブル3bにクランクされたディスク20aをターンテーブル3bと一体的に回転操作するようになっている。
【0153】
ここで、光学ピックアップ装置2を駆動し、光源から出射される光ビームによってディスク20aの信号記録領域を走査しながら磁気ヘッド12aから記録すべき情報信号に応じて変調された外部磁界をディスク20aに印可することによって所望の情報記録が行われる。
【0154】
この記録モードにおいて、リフト動作レバー5の前方端部5fが、リフト動作レバー5のB方向への移動に伴って、ベースシャーシ1の前方部より突出し、この前方端部5fの突出による図示しない装置本体の係合部と係合することにより図示しない装置の蓋体が不用意に開くことを防止し、第1の位置での状態からホルダー7が不用意にI方向に回動することが防止される。
【0155】
この第1の位置(記録モード)から操作者が図示しない筐体に設けられた停止釦を操作すると、この筐体内に設けられた図示しない電子回路により、昇降駆動用のモーター4aに記録釦を操作した際の電圧とは逆の電圧が印加される。
【0156】
停止モード(第2の位置)は図5、図8、および図9に示しており、以下に詳細に説明する。モーター4aに電圧が印加され、回転すると、図示しないギヤ列を介し出力ギヤ4bが回転し、出力ギヤ4bと噛合したラック5eによりリフト動作レバー5はベースシャーシ1に沿ってA方向に移動する。
【0157】
リフト動作レバー5の曲げ部5aはホルダー7の角孔7h内でホルダー7の左側壁と平行にA方向に移動する。リフト動作レバー5のU字状の溝部5a1 とリフト連結レバー8のコの字状の腕部8bが連結されていることにより、リフト動作レバー5のA方向への移動に伴い、リフト連結レバー8はホルダー7上で支点部7gを中心にしてG方向に回動する。
【0158】
リフト連結レバー8のカム部8aとリフトレバー9の傾斜係合面9dは離間した位置より、リフト連結レバー8のG方向への回動により、リフトレバー9の傾斜係合面9dはリフト連結レバー8のカム部8aの傾斜部8a1 に当接し、傾斜部8a1 に沿ってリフトレバー9はシャッターバネ10の第1付勢部10a1 の付勢力に抗してホルダー7のアーチ状の絞り部7d1 、7d2 の前端を支点として、ホルダー7に対しI方向に回動し始める。
【0159】
リフトレバー9の傾斜係合面9dは、最終的にリフト連結レバー8のカム部8aの平面部8a2 に当接し、リフトレバー9の平面部9gの端面部9g1 はホルダー7の天板7aと離間した上方位置へ回動した位置に、リフトレバー9とリフト連結レバー8との当接によって保持される。
【0160】
リフトレバー9が上方位置に回動した状態において、傾斜係合面9dはホルダー9の天板9aと平行になるように形成され、リフト連結レバー8のカム部8aの平坦部8a2 と平行になる。従って、リフト連結レバー8やリフトレバー9の位置ズレ等が生じても、リフトレバー9の回動量の変化が無いこととなり、後述する磁気ヘッド12aの上方へ離間した位置が安定化することとなる。
【0161】
また、リフトレバー9が上方位置に回動した状態において、傾斜係合面9dはホルダー9の天板9aと平行になるように設定されることにより、傾斜係合面9dの高さを低く設定できて、リフトレバー9の回動量が大きい磁気ヘッド12aのより近くに配置することが可能となり、部品のバラツキによる磁気ヘッド12aの上方への退避位置の精度が向上することが可能となる。
【0162】
従って、ディスクカートリッジ20の排出時において、ディスクカートリッジ20と磁気ヘッド12aとの当接が回避され、また、磁気ヘッド12aの高さを低い位置に設定することが可能となるため、装置の小型化が可能となる。
【0163】
また、磁気ヘッド装置12では、リフトレバー9がI方向に回動すると、板バネ12bとリフトレバー9の平面部9gの端面部9g1 とが互いに離間した位置から当接して押圧する位置に移動するため、板バネ12bの付勢力に抗して、磁気ヘッド12aはディスク20aの上方へと離間した第2の位置に移動される。
【0164】
一方、ベースシャーシ1にディスク20aを収納したディスクカートリッジ20または再生専用型の光ディスク21aを収納したディスクカートリッジ21が装着され、再生釦が操作され再生操作モードが選択されたときには、外部磁界の印可を必要としない。
【0165】
すなわち、ディスク20aに記録された情報信号の読み取りは、光学ピックアップ装置2から出射される光ビームによりディスク20aの信号記録面を走査し、ディスク20aの信号記録面から反射される光ビームを光学ピックアップ装置2に設けた光検出器によって検出することによって行われる。したがって、情報信号の再生には、外部磁界を必要としないので、リフト動作レバー5がB方向に移動するように駆動される動作は省かれる。
【0166】
本発明の第一のディスクドライブ装置は、再生可能なディスクを筐体状のカートリッジケースに収納し、前記カートリッジケースの側部に前記カートリッジケースの挿入方向端面より挿入方向に平行な案内溝が形成されているディスクドライブ装置であって、基台に支持され且つ前記カートリッジケースの挿脱方向と略同一方向に移動すると共に、移動方向略先端部および前記カートリッジケースの側部近傍に位置するU字状の溝を形成して成る第1移動部材と、カートリッジケース挿入奥部を支点として回動可能であり、カートリッジケース挿入ガイド部を設けると共に、前記基台に対して回動することによってディスクを再生/記録可能位置にもちきたすホルダーと、前記ホルダーに移動可能に支持される第2移動部材とが備えられ、前記第2移動部材は少なくとも2つ以上の腕部を有し、その内の1つの腕部が前記第1移動部材のU字状の溝に嵌入されると共に、さらに前記カートリッジケースの側部の案内溝にも挿入されるようになっていてもよい。
【0167】
また、本発明の第二のディスクドライブ装置としては、上記第一のディスクドライブ装置において、前記第2移動部材の腕部が、前記第1移動部材の溝部に嵌入され、かつ前記カートリッジケースの案内溝に挿入される第1腕部と、第1腕部に連結され、かつ溝部を外方から対面する第2腕部とを有し、前記第2腕部の幅は、前記溝部の幅より大きくなるように設定されていてもよい。
【0168】
また、本発明の第三のディスクドライブ装置としては、上記第一のディスクドライブ装置において、前記ホルダーの側面に前記カートリッジケースの側部の案内溝に挿入する内方への曲げ部を有し、前記第2移動部材に形成された前記カートリッジケースの側部の案内溝に挿入される前記第1腕部が、前記ホルダーの内方曲げ部とカートリッジケース挿入方向に直交する高さ方向に略同一位置に形成されていると共に、前記ホルダーの内方曲げ部のカートリッジケース挿入方向における後方に配置するようにしてもよい。
【0169】
また、本発明の第四のディスクドライブ装置は、上記第一のディスクドライブ装置において、前記第2移動部材の前記第1腕部および前記第2腕部の近傍の前記ホルダーに切り起こし部を設け、前記切り起こし部には、前記第2移動部材を支持する前記ホルダーの取付面との間に前記第2移動部材を遊嵌することにより、第2移動部材の上下方向のガタ規制するための適宜の隙間を設けるようにしてもよい。
【0170】
また、本発明の第五および第六のディスクドライブ装置は、上記第一のディスクドライブ装置において、前記第1移動部材のU字状の溝部形状は、カートリッジケースを挿脱位置と再生可能位置間に移動させる前記ホルダーの回動支点を中心とし、前記ホルダー回動支点の位置とカートリッジケースの挿脱時における前記第1移動部材のU字状の溝部に嵌入される前記第2移動部材の前記第1腕部の位置との前記ホルダーの回動平面上における投影距離を半径とする円弧形状に形成されていてもよい。
【0171】
また、本発明の第七のディスクドライブ装置は、上記第一のディスクドライブ装置において、磁界を発生させることによりディスクに情報を記録する磁気ヘッドを有し、前記ホルダーに回動可能に支持され、且つ記録状態において前記磁気ヘッドが位置する第1の位置と、非記録状態において前記磁気ヘッドが第1の位置よりディスクと離間する位置にある第2の位置とにわたって前記回動動作により前記磁気ヘッドを昇降させるヘッド昇降板がヘッド変位手段として備えられており、前記第2移動部材の他端に前記ヘッド昇降板の回動動作を行わしめるカム部が設けられ、前記ヘッド昇降板には前記第2移動部材のカム部と係合する係合面が設けられており、前記カム部が傾斜部と、前記磁気ヘッドを第2の位置に保持し前記ディスク面上に略平行な平坦部を有すると共に、前記ヘッド昇降板の係合面の形状が、前記磁気ヘッドがディスクと離間位置にある前記第2の位置において前記ヘッド昇降板の係合面も前記ディスク面と略平行な面になるように形成されていてもよい。
【0172】
また、本発明の第八のディスクドライブ装置は、上記第五のディスクドライブ装置において、前記カートリッジケースには前記ディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが備えられ、前記ホルダーの側面には、前記シャッターと係合し、前記シャッターの少なくとも閉動作を行い、弾性部を有するシャッター係止バネが備えられ、前記シャッター係止バネの他端に、上下方向に弾性を有する第1付勢部と左右方向に弾性を有し前記第1付勢部が先端部に形成された第2付勢部が形成され、前記ヘッド昇降板の回動方向への付勢力を与える付勢手段を、前記シャッター係止バネの前記第1付勢部により行うように設定してもよい。
【0173】
【発明の効果】
本発明のディスクドライブ装置によれば、駆動力により移動する第1移動部材に、ケースの挿脱位置とケース中のディスクの再生位置との間で変位するホルダーが再生位置のときに、上記ホルダーの側面に沿った方向になる溝部が設けられ、上記第1移動部材からの駆動力が伝達される第2移動部材には、腕部が、上記の溝部に嵌入されると共にケースの案内溝にも挿入されるように形成されている構成である。
【0174】
それゆえ、上記構成では、上記腕部を溝部に嵌入することにより、駆動力を第1移動部材から第2移動部材に伝達できると共に、上記腕部がケースの案内溝に挿入されることにより、第1移動部材と第2移動部材との間にて駆動力を伝達する連結機構において、ホルダーの変位動作による外方への突出等により大型化するという従来の連結機構を小型化できるという効果を奏し、装置の小型化に寄与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置の分解斜視図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置に用いられ、光磁気による記録/再生が行われるディスクを収納したディスクカートリッジを示し、(a)は裏面図、(b)は左側面図、(c)は上面図、(d)右側面図である。
【図3】上記のディスクドライブ装置に用いられ、再生専用型の光ディスクを収納したディスクカートリッジを示す説明図であり、(a)は裏面図、(b)は左側面図、(c)は上面図、(d)は右側面図である。
【図4】上記ディスクドライブ装置の斜視図である。
【図5】上記ディスクドライブ装置における、第1の位置(停止・再生モード)の裏面図である。
【図6】上記ディスクドライブ装置のベースシャーシ、およびベースシャーシに備えられる光学ピックアップ装置、ディスク回転装置、磁気ヘッド昇降機構の一部の結合関係を示す斜視図である。
【図7】上記ディスクドライブ装置のホルダー、およびホルダーに備えられる磁気ヘッド昇降機構の結合関係を示す斜視図である。
【図8】上記の図5に示すディスクドライブ装置の左側面図である。
【図9】上記の図5に示すディスクドライブ装置の上面図である。
【図10】上記ディスクドライブ装置のディスクの挿脱位置を示す左側面図である。
【図11】上記ディスクドライブ装置のリフト連結レバーのカム部とリフトレバー、およびリフトレバーと磁気ヘッド装置との係合関係の要部を示す概略図であり、(a)はディスクの挿脱位置、(b)は磁気ヘッドの第1の位置、(c)は磁気ヘッドの第2の位置を示す。
【図12】上記ディスクドライブ装置における、磁気ヘッド装置と光ピックアップ装置とを連結するためのリンク部材の構造を示す分解斜視図である。
【図13】上記リンク部材の斜視図である。
【図14】上記リンク部材の平面図である。
【図15】上記ディスクドライブ装置の第1の位置における要部を示す説明図であり、(a)は左側面図、(b)は上面図、(c)は後面図である。
【図16】上記ディスクドライブ装置における、第2の位置(記録モード)を示す左側面図である。
【図17】上記ディスクドライブ装置の上面図である。
【図18】従来のディスクドライブ装置のA方向への移動位置での要部を示す説明図であり、(a)は裏面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。
【図19】上記従来のディスクドライブ装置のB方向への移動位置での要部を示す説明図であり、(a)は裏面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。
【図20】上記従来のディスクドライブ装置のディスクの挿脱位置における要部を示す左側面図である。
【符号の説明】
1 ベースシャーシ(基台)
1b ホルダー支点用端部
1c ホルダー支点用端部
2 光学ピックアップ装置
5 リフト動作レバー(第1移動部材)
5a1 溝部
7 ホルダー
7c 回動支点孔
7i 曲げ部
7f1 曲げ部(切り起こし部)
7f2 曲げ部(切り起こし部)
8 リフト連結レバー(第2移動部材)
8a カム部
8a1 傾斜部
8a2 平坦部
8b 曲げ部(腕部)
8b1 内方曲げ部(第1腕部)
8b2 側面部(第2腕部)
9 リフトレバー(ヘッド変位手段)
9d 傾斜係合面
10 シャッターバネ(シャッター係止バネ)
10a1 第1付勢部

Claims (8)

  1. 再生可能なディスクを回転自在に収納する筐体状のケースが、上記ケースの挿脱のための案内溝を上記ケースの側面に有して設けられ、
    基台に、ケースの側面に面して上記ケースを保持するホルダーが、上記ケースを挿脱位置と、再生位置との間で変位するように設けられ、
    駆動力を伝達される第1移動部材が基台に移動可能に支持されて設けられ、
    前記ホルダーに移動可能に支持される第2移動部材が、上記第1移動部材からの駆動力を上記ホルダーが再生位置のときに伝達するように設けられ、
    前記第1移動部材には、ホルダーが再生位置のときに、前記ホルダーの側面に沿った方向になる溝部が設けられ、
    前記第2移動部材には、腕部が、上記の溝部に嵌入されると共に前記ケースの案内溝にも挿入されるように形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 請求項1記載のディスクドライブ装置において、
    前記腕部は、溝部に嵌入され、かつ、案内溝に挿入される第1腕部と、第1腕部に連結され、かつ、溝部を外方から対面する第2腕部とを有し、
    上記第2腕部の幅は上記溝部の幅より大きくなるように設定されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  3. 請求項2記載のディスクドライブ装置において、
    前記ホルダーの内側面に、前記案内溝に挿入される内方への曲げ部が、前記第1腕部より、ホルダーにおけるケースの挿入口側に形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  4. 請求項1または2記載のディスクドライブ装置において、
    前記ホルダーには、切り起こし部が、前記ホルダーとの間に前記第2移動部材を遊嵌するように設けられていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載のディスクドライブ装置において、
    前記溝部の各内壁は、ホルダーの変位方向に沿うように形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  6. 請求項1ないし4の何れかに記載のディスクドライブ装置において、
    前記ホルダーは、回動によって、ケースを挿脱位置と、再生位置との間で変位するように設けられ、
    前記溝部の各内壁は、ホルダーの変位方向に沿うように形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載のディスクドライブ装置において、
    磁界を発生させることによりディスクに情報を記録するための磁気ヘッドが設けられ、
    ホルダーの再生位置において、前記磁気ヘッドをディスクに近接して位置する第1の位置と、前記磁気ヘッドを第1の位置よりディスクと離間する位置にある第2の位置とにわたって変位させるヘッド変位手段が、前記第2移動部材からの駆動力によって上記磁気ヘッドを変位させるように設けられ、
    前記ヘッド変位手段を変位させるためのカム部が、前記第2移動部材における腕部と反対側端部に、傾斜部と、上記傾斜部に続く、前記磁気ヘッドを第2の位置に保持すると共に前記ディスクの表面に略平行となる平坦部とを有するように設けられ、
    前記ヘッド変位手段には、上記カム部と係合する係合面が設けられ、
    前記磁気ヘッドが前記第2の位置において、前記ヘッド変位手段の係合面は前記ディスクの表面と略平行となるように形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  8. 請求項7に記載のディスクドライブ装置において、
    前記ケースには前記ディスクを露出させるための窓を開閉するシャッターが備えられ、
    前記ホルダーの側面には、前記シャッターと係合し、前記シャッターを閉方向に付勢する弾性部材を有するシャッター係止バネが備えられ、
    前記シャッター係止バネの一端に、ディスクの厚さ方向に弾性を有する第1付勢部と、ディスクの径方向に弾性を有し前記第1付勢部を先端部に有する第2付勢部とが形成され、
    上記第1付勢部は、前記ヘッド変位手段の変位方向への付勢力を与えるようになっていることを特徴とするディスクドライブ装置。
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