JP3061970B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP3061970B2
JP3061970B2 JP5014176A JP1417693A JP3061970B2 JP 3061970 B2 JP3061970 B2 JP 3061970B2 JP 5014176 A JP5014176 A JP 5014176A JP 1417693 A JP1417693 A JP 1417693A JP 3061970 B2 JP3061970 B2 JP 3061970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケースに格納された記
録媒体としてのディスクと、ケースに格納されていない
記録媒体としてのディスクとをコンパチブルに駆動でき
るディスク駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ケースに格納された記録媒体とし
てのディスクとして、コンパクトディスク(以下、CD
という)が広く市場に行き渡っているが、近年、さら
に、ケースに格納された記録媒体としてのディスクが提
案されている。
【0003】上記CDは、略円盤状のデジタルオーディ
オ光ディスクであり、通称、12センチCDと、8センチ
CDと呼ばれるものを含んでいる。12センチCDは、外
径が12cm、ターンテーブルからの駆動力が伝達される駆
動用孔としてのセンターホールの内径が15mm、厚さが
1.2mmに設定され、また、8センチCDは、外径が8cm
で上記12センチCDと外径のみが異なり、センターホー
ルや、厚さは上記12センチCDのそれらと同一に設定さ
れている。
【0004】一方、上記のケースに格納された記録媒体
としてのディスクも略円盤状のデジタルオーディオ光デ
ィスクであるが、ディスク面への記録方法は、再生専用
の場合、CDと同様にディスク成型時の凹凸によるピッ
トによって記録され、一方、録音再生用の場合、光磁気
ディスクとなり、磁界変調方式によって記録・再生され
る。
【0005】上記ディスクは、ケース内に格納され、そ
の外径が64mm、そのセンターホールが11mmに設定されて
いて、そのセンターホールの内径は、前記の各CDのセ
ンターホールの内径より小さい。
【0006】また、上記ケースは、略直方体板状に成型
されていて、その幅が68mm、その長さが72mm、その厚さ
が5mmに設定されており、上記幅および長さは、前記の
各CDの外径より小さく、逆に、上記ケースの厚さは上
記各CDの厚さより大きい。
【0007】そこで、ディスク駆動装置としては、従来
より、上記各CDの双方をそれぞれ駆動できるものが知
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各CD
とケースに格納されたディスクとの各センターホールの
内径が異なり、また、チャッキング方法も異なるため、
上記各CDと、ディスクとをコンパチブルに駆動しよう
とすると、一つのディスク駆動装置内で、上記各CDと
ディスクの駆動部をそれぞれ設ける必要があり、大型化
を招来するという問題を生じている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ディスク駆動装置は、以上の課題を解決するために、回
転駆動される記録媒体としての第1ディスクが、回転駆
動されるように略直方体形状のケースに格納され、回転
駆動される記録媒体としての第2ディスクが、その厚さ
を上記ケースより薄く、かつ、その駆動用孔を上記第1
ディスクの駆動用孔より大きく形成され、上記第1ディ
スクおよび第2ディスクをそれぞれ駆動する駆動手段が
設けられ、挿入された上記ケースまたは第2ディスクを
所定位置で保持する保持手段が、上記第1ディスクおよ
び第2ディスクを駆動手段と連結させる駆動位置と離間
させる着脱位置との間で移動するように設けられ、上記
保持手段が駆動位置に移動すると、上記駆動手段と第2
ディスクの駆動用孔とを連結して、上記駆動手段からの
駆動力を第2ディスクに伝達する連結手段が上記保持手
段に設けられ、上記連結手段を支持する支持手段が、上
記ケースの保持手段への挿入に伴って上記ケースと当接
して移動するように設けられ、かつ、上記ケースを所定
位置で保持した保持手段が着脱位置から駆動位置に移動
した際に上記連結手段と駆動手段との当接を回避するよ
うに設けられていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載のディスク駆動装置
は、請求項1記載のディスク駆動装置において、上記
2ディスクが、その外径を上記ケースより大きく形成さ
れ、上記保持手段は、挿入された上記第1ディスクまた
は第2ディスクを所定位置で保持し、上記保持手段に前
記ケースを挿入できるように上記ケースの挿入方向の外
周にほぼ一致する第1の開口が形成され、かつ、前記第
2ディスクを挿入できるように、上記第2ディスクの外
径と厚さに応じて上記第1の開口の長手方向両端から外
向きにそれぞれ延びる第2の開口が形成され、上記ケー
スを保持手段の所定位置に案内するように上記第1の開
口の長手方向両端から延びる第1のガイド部が保持手段
に設けられ、上記第2ディスクを保持手段の所定位置に
案内するように上記第2の開口の長手方向両端から延び
る第2のガイド部が保持手段に設けられていることを特
徴としている。
【0011】また、請求項記載のディスク駆動装置
は、請求項1記載のディスク駆動装置において、上記ケ
ースは、第1ディスクを露出させるためのスライダーを
備え、さらに、上記スライダーを開閉するためのスライ
ダー開閉部材が、上記支持手段の移動に伴って移動し
て、上記スライダーの閉じる方向端部と当接するように
設けられると共に、上記スライダー開閉部材がスライダ
ーと当接した後、上記支持部材の移動の上記スライダー
開閉部材への伝達を解除する伝達解除手段が設けられて
いることを特徴としている。
【0012】請求項記載のディスク駆動装置は、請求
項1記載のディスク駆動装置において、上記ケースおよ
び第2ディスクを保持手段の所定位置に搬送する搬送手
段が設けられ、上記搬送手段は、上記ケースおよび第2
ディスクと圧接して搬送できるように、挿入された上記
ケースまたは第2ディスクの厚さ方向に変位するローラ
ー部を備えていることを特徴としている。
【0013】請求項5記載のディスク駆動装置は、請求
項4記載のディスク駆動装置において、上記搬送手段
は、上記ローラー部の変位を検出する検出手段を備えて
いることを特徴としている。
【0014】請求項6記載のディスク駆動装置は、請求
項1記載のディスク駆動装置において、上記第2ディス
クが、その外径を上記ケースの長さと異なるように形成
され、上記保持手段に挿入された上記ケースおよび第2
ディスクを検出する検出部が設けられ、上記検出部から
の信号に基づいて上記ケースおよび第2ディスクを識別
する判別手段が設けられ、上記保持手段の所定のケース
または第2ディスクを排出する排出手段が設けられ、上
記判別手段からの信号に基づいて、ケース、第2ディス
クに応じた異なる排出動作を行うように上記排出手段を
制御する制御手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】上記の請求項1記載の構成によれば、保持手段
の着脱位置を、第1ディスクを格納したケースまたは第
2ディスクを上記保持手段に挿入しても、上記ケースま
たは第2ディスクと駆動手段との当接を回避できる位置
に設定できるから、上記ケースまたは第2ディスクを着
脱位置での保持手段の所定位置に支障なく挿入できる。
【0016】それゆえ、上記ケースを上記保持手段に挿
入すると、前記支持手段および連結手段が移動するか
ら、上記ケースを所定位置で保持した保持手段が着脱位
置から駆動位置に移動した際、上記連結手段を駆動手段
との当接を回避する位置に移動させることができる。
【0017】これにより、上記保持手段が駆動位置に移
動すると、上記第1ディスクを駆動手段により駆動する
ことができる。
【0018】一方、第2ディスクが着脱位置にある保持
手段に挿入された時、上記ケースと第2ディスクとの厚
さの違いを利用して、上記ケースと当接して移動する支
持手段の移動を回避できる。これにより、上記保持手段
が駆動位置に移動すると、連結手段が駆動手段と第2デ
ィスクとを連結して、上記駆動手段からの駆動力が第2
ディスクに伝達され、上記第2ディスクが駆動される。
【0019】これらにより、上記構成は、単一の駆動手
段を用いて、第1および第2ディスクを駆動することが
できる。
【0020】上記の請求項2記載の構成によれば、第1
ディスクを駆動する際には、ケースを第1の開口から保
持手段に挿入して、第1のガイド部により所定位置に挿
入できるから、駆動手段により第1ディスクを駆動でき
る。
【0021】一方、第2ディスクを駆動する際には、第
2ディスクを第2の開口を通して第2のガイド部により
所定位置に挿入できるから、駆動手段により上記第2デ
ィスクを駆動できる。
【0022】このように上記構成は、単一の駆動手段を
用いて第1および第2ディスクをそれぞれ駆動できると
共に、第1の開口と第2の開口とには、共有できる空間
を備えるから、省スペース化を図ることができる。
【0023】上記の請求項記載の構成によれば、さら
に、ケースを保持手段に挿入して、そのケースの移動に
伴って支持手段が移動し、よって、上記スライダー開閉
部材が移動して、上記スライダーの閉じる方向端部と当
接する。さらに、ケースが挿入されて移動すると、伝達
解除手段によりさらなる上記支持手段の移動の上記スラ
イダー開閉部材への伝達が解除されて、上記スライダー
開閉手段はその位置を維持できると共に、ケースが挿入
方向に移動するから、上記スライダー開閉手段と当接し
たスライダーを開くことができる。これにより、上記構
成は、上記第1ディスクが露出されて前記駆動手段によ
り駆動できる。
【0024】一方、第2ディスクが保持手段に挿入され
た場合、支持手段は移動しないから上記スライダー開閉
手段も移動しない。また、上記スライダー開閉手段を、
上記第2ディスクの挿入を阻害しない位置に設定できる
ので、上記第2ディスクを駆動手段により駆動できる保
持手段の位置に挿入できる。よって、第2ディスクも支
障なく駆動することができる。
【0025】上記の請求項記載の構成によれば、着脱
位置における保持手段に上記ケースまたは第2ディスク
を搬送手段に挿入すると、上記搬送手段のローラー部は
変位できるから、厚みの異なる上記ケースおよび第2デ
ィスクをそれぞれ保持手段の所定位置に、駆動手段との
当接を回避しながら搬送できる。
【0026】よって、上記保持手段を駆動位置に移動さ
せると,上記第1ディスクおよび第2ディスクを駆動手
段によりそれぞれ駆動できる。これにより、上記構成
は、単一の駆動手段により、第1ディスクおよび第2デ
ィスクをそれぞれ駆動できると共に、単一の搬送手段に
より、上記ケースおよび第2ディスクをそれぞれ搬送す
ることができる。
【0027】上記の請求項記載の構成によれば、さら
に、上記ケースまたは第2ディスクを搬送手段のローラ
ー部により搬送する際、上記ケースおよび第2ディスク
の厚みが異なるから、上記ローラー部の変位も異なる。
よって、単一の検出手段により、上記ケースおよび第2
ディスクをそれぞれ識別することができる。
【0028】上記の請求項記載の構成によれば、さら
に、判別手段により挿入されたケースまたは第2ディス
クが識別できるから、挿入されたケースまたは第2ディ
スクを適正な位置に排出することができる。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図30
に基づいて説明すれば、以下の通りである。ディスク駆
動装置を備えるディスク再生装置は、3種の異なる記録
媒体としての各ディスクをそれぞれ駆動し、再生および
/または記録できるものである。
【0030】次に、上記各ディスクについて説明する。
上記各ディスクは、デジタルオーディオ光ディスクであ
って、例えば図2および図3に示すように、1つ目のデ
ィスクが、略直方体板状のケースに格納されたディスク
1であり、以降、ケースに格納されたディスク(第1デ
ィスク)をディスク1という。
【0031】2つ目のディスクは、ケースに格納されて
いないディスク(第2ディスク、Sディスク)2であ
り、この外径は上記ディスク1のケースの幅および奥行
きより大きく、また、ターンテーブルからの駆動力が伝
達されるセンターホール(第2ディスクの駆動用孔)2
aの内径が、ディスク1のセンターホール(第1ディス
クの駆動用孔)1gの内径より大きく、かつ、後述する
3つ目のディスク(Lディスク)3の外径より小さく、
さらに、その厚さはディスク1のケースの厚さより薄
い。
【0032】また、3つ目のディスクは、ケースに格納
されていないディスク3であり、この外径は上記ディス
ク2の外径より大きく、また、そのセンターホールの内
径が、ディスク2のセンターホールの内径と同一、か
つ、その厚さはディスク2の厚さと同じに設定されてい
る。
【0033】なお、上記各ディスク1・2・3の各寸法
は、上記の寸法の関係を満たしておれば、特に限定され
ないが、各ディスク1・2・3の具体的な寸法例として
は、まず、ディスク2は、外径が8cmで、センターホー
ルの内径が15mm、厚さが 1.2mmに設定されている。次
に、ディスク3は、その外径が12cm、センターホールの
内径が15mm、厚さが 1.2mmに設定されている。
【0034】最後に、ディスク1は、その中に格納され
たディスク本体(第1ディスク)1cの外径が64mm、タ
ーンテーブルからの駆動力が伝達されるセンターホール
が11mmに設定されている。また、上記ディスク1のケー
スは、略直方体板状に成型されていて、その幅が68mm、
その長さが72mm、その厚さが5mmに設定されている。
【0035】よって、上記ディスク1のケースの幅およ
び奥行きは、前記の各ディスク2・3の外径より小さ
く、逆に、上記ケースの厚さは上記各ディスク2・3の
厚さより大きい。
【0036】上記ディスク本体1cは、そのディスク面
への記録方法が、再生専用の場合、各ディスク2・3と
同様にディスク成型時の凹凸によるピットによって記録
され、一方、記録再生用の場合、光磁気ディスクとな
り、磁界変調方式によって記録・再生される。
【0037】上記ディスク1は、上ケース1aと下ケー
ス1bとの間にディスク本体1cが回転自在に格納され
ており、下ケース1bには、ターンテーブル(駆動手
段)の挿通孔1fが設けられている。
【0038】上ケース1aとディスク本体1cとの間に
は、磁石が近づくと吸引されてディスク本体1cをチャ
ッキングするための磁性体からなるクランピングプレー
ト1dが設けられ、挿通孔1fを通してターンテーブル
がディスク1内に挿通されると、ターンテーブルの頂部
に設けられた磁石とクランピングプレート1dとが互い
に吸引して、ディスク1を固定しておけば、ディスク本
体1cは、ターンテーブルによって回転駆動される。
【0039】なお、従来のCD専用のターンテーブルで
は、磁石が設けられておらず、公知の通りターンテーブ
ルとディスク押さえにてディスクをサンドイッチしてデ
ィスクを回転駆動する。
【0040】また、前記上ケース1a、下ケース1bを
サンドイッチするように略コの字状に形成されたスライ
ダー1eが、矢印A−B方向に往復動可能に設けられて
おり、ディスク1が矢印A方向に移動した時、スライダ
ー開閉機構によってスライダー1eは矢印B方向に移動
され下ケース1bに設けられた窓部1hによってディス
ク本体1cが露出し、そのディスク本体1cの下側ディ
スク面と光ピックアップとが対向し上記光ピックアップ
によって記録された信号が再生される。
【0041】なお、記録と再生との双方を行うディスク
1では、スライダー1eの上側片が延在する一方、上ケ
ース1aにも窓部が設けられ、ディスク1が矢印A方向
に移動すると、ディスク本体1cの上側ディスク面が露
出して磁気ヘッドと対向し、前記の光ピックアップと磁
気ヘッドとの相互作用により、記録が可能となってい
る。
【0042】また、ディスク1は、スライダー1eの矢
印A方向端部に、閉じる方向である矢印A方向に常に付
勢されているスライダー1eを移動させて窓部1hを開
くためのスライダー移動用凹部1iが設けられている。
【0043】次に、上記各ディスク1・2・3を用いる
ことのできるディスク駆動装置を備えるディスク再生装
置について説明する。上記ディスク再生装置は、図4に
示すように、本体11に回動可能に設けられた蓋体12
に連動して回動するホルダー(保持手段)13に、上記
各ディスク1・2・3を手操作によって一部挿入した
後、所定の位置、つまり再生可能位置に搬送して駆動す
るものである。
【0044】上記本体11は、図示しないが、各ディス
ク1・2・3を回転駆動するためのモータおよびターン
テーブルや、各ディスク1・2・3の記録信号を読み取
る光ピックアップ等を備えている。
【0045】上記蓋体12は、本体11の後方(矢印A
側)上部(矢印E側)付近を中心に、矢印G方向(閉成
方向)または矢印H方向(開成方向)に回動可能となっ
ており、さらに、蓋体12上には、ホルダー13を開閉
するホルダーカバー18が、図示しないホルダーカバー
回動手段によって矢印G方向または矢印H方向に回動可
能に取り付けられている。
【0046】ホルダーカバー18は、蓋体12の開成時
に、蓋体12の開成動作と連動するが、異なる開成動作
を矢印H方向に行い、一方、操作者がホルダーカバー1
8を矢印G方向に回動させることにより、蓋体12が閉
成する時、まず、図示しないホルダーカバー回動手段に
よってホルダーカバー18のみが蓋体12上でホルダー
13を覆い隠す方向(矢印G方向)に回動し、ホルダー
カバー18の回動が完了した後、蓋体12が矢印G方向
に回動するようになっている。
【0047】ホルダー13は、上ホルダー24と下ホル
ダー25とを上下合わせることによって形成され、前記
3種のディスク1・2・3の挿入がそれぞれ可能となる
ように形成され、これらディスク1・2・3を所定位置
で保持できるようになっている。なお、上記ホルダー1
3の形状については、さらに詳しく後述する。
【0048】ホルダー13は、蓋体12と一体的に連動
して同方向に回動可能であり(なお、必ずしも一体的に
回動しなくてもよい)、ホルダー13の前面部には、各
ディスク1・2・3を挿入できる開口であるディスク挿
入部19が形成されていて、さらに、上ホルダー24の
前面部からその上面中央部にかけて、すなわちディスク
挿入部19から矢印A方向に延びるようにディスク取出
孔20が形成されている。
【0049】したがって、上記ディスク取出孔20によ
って、下ホルダー25の中央部に、通常、露出している
アダプター21上に操作者の手を挿入することが可能と
なり、一方、後述するように移動していない状態のアダ
プター21(このアダプター21は後述するように移動
する)近辺に、上記各ディスク1・2・3の回転中心孔
であるセンターホールが、各ディスク1・2・3の装着
完了時に位置する。
【0050】これらのことから、上記ディスク取出孔2
0によって、各ディスク1・2・3の装着完了状態であ
っても、ホルダーカバー18が開成状態であれば、操作
者の手を各ディスク1・2・3、特にディスク2・3の
センターホールにかけることができて、各ディスク1・
2・3を容易に取り出せる。
【0051】次に、前記のディスク挿入部19について
説明する。ディスク挿入部19には、前述したように、
ホルダー13の前面部に形成され、下ホルダー25の最
前面部付近の上面に、各ディスク1・2・3をそれぞれ
挿入する際、一旦各ディスク1・2・3を仮置きするた
めのディスク仮置き面22・23・23がそれぞれ形成
されている。
【0052】ディスク仮置き面22は、ディスク1用で
あって略センター部に、一方、ディスク仮置き面23・
23は、ディスク2・3用であって、ディスク仮置き面
22の両サイドに設けられている。
【0053】ディスク仮置き面22の両端部には、ディ
スク1の矢印A−B方向の移動をガイドするためのケー
スガイド(第1のガイド部)15・15が設けられ、よ
って、これらのケースガイド15・15はホルダー13
の内奥部方向(矢印A方向)に延在している。
【0054】これらディスク仮置き面22・23・23
より矢印A方向側にディスク挿入部19が形成されてい
て、このディスク挿入部19は、図5および図6に示す
ように、ディスク1を挿入するための第1の開口14
と、各ディスク2・3を挿入するための第2の開口17
を備えている。
【0055】上記第1の開口14を形成する上ホルダー
24および下ホルダー25の凹部状角部P1 、P2 、P
3 、P4 を順次結ぶ略長方形寸法は、縦寸法が、ディス
ク1のケースの厚さより若干大きい寸法、例えば5mm+
ガタ寸法、横寸法が、ディスク1のケースの幅より若干
大きい寸法、例えば72mm+ガタ寸法となっている。
【0056】一方、第2の開口17を形成する上ホルダ
ー24および下ホルダー25の凹部状角部Q1 、Q2
3 、Q4 を順次結ぶ略長方形寸法は、縦寸法が、ディ
スク2・3の厚さより若干大きい寸法、例えば 1.2mm+
ガタ寸法、横寸法が、ディスク3の外径より若干大きい
寸法、例えば 120mm+ガタ寸法となっている。
【0057】その上、上記第1の開口14と第2の開口
17とは、それらの長手方向中心線と短手方向中心線と
がほぼ一致するように形成されていて、共有する開口部
分を備えることとなる。
【0058】したがって、ディスク1をホルダー13内
に挿入する際には、第1の開口14を用いる他になく、
また、ディスク2・3をホルダー13内に挿入する際に
は、第2の開口17を用いる他にない。それゆえ、上記
第1の開口14および第2の開口17は、上記各開口を
別々の場所に設けた手段と同じ機能を備えることとなる
から、省スペース化を図れるものとなっている。
【0059】また、第1の開口14から上ホルダー24
および下ホルダー25の内奥部には、前述したケースガ
イド15・15が、さらに直線状に延びるように各ケー
スガイド15・15・15・15が設けられ、同じく、
第2の開口17から上ホルダー24および下ホルダー2
5の内奥部にかけては、図における紙面に垂直な方向に
ディスク3の移動をガイドするディスクガイド(第2の
ガイド部)16・16が設けられている。以上が、ディ
スク挿入部19の説明である。
【0060】次に、各ディスクの挿入時のディスクの所
定の位置までの移動に関して説明する。まず、ディスク
1の装着機構について、図1および図7ないし図11に
基づいて説明する。
【0061】前記のホルダー13は、図1および図7に
示すように、上ホルダー24および下ホルダー25を上
下に合わせて一体化したものであるが、上記ホルダー1
3の内部には、空洞部が形成され、その前面部が前述し
たディスク挿入部19であり、奥側の空洞部にそれぞれ
のディスク保持機構が設けられている。
【0062】上ホルダー24には、略長方形板状の上ケ
ースホルダー26が、下ホルダー25には略長方形板状
の下ケースホルダー27が取り付けられ、上記上下ケー
スホルダー26・27は、相互にほぼ平行に設けられて
いる。
【0063】また、上下ケースホルダー26・27に
は、前記ケースガイド15・15・15・15の矢印E
−F方向平面を含む仮想平面上となり、かつ、相互に向
かう方向に延びる折り曲げ部が設けられていて、上記各
折り曲げ部によって、A−B方向に移動するディスク1
のC−D方向のブレを規制している。
【0064】もちろん、上記上下ケースホルダー26・
27は、その対面間隔をほぼディスク1の厚さに設定さ
れているから、ディスク1の上下方向(図中E−F方
向)のブレも規制し、ディスク1のA−B方向の移動の
案内を行う。
【0065】なお、上記各折り曲げ部は、その長さが、
対向する各折り曲げ部間には充分な間隔となるように、
つまり、図6に示す前記第2の開口17のQ1 とQ4
並びに、Q2 とQ3 とを結ぶ仮想線を越えないように設
定させていて、後述するディスク2・3の挿入に対する
阻害が回避されている。
【0066】下ホルダー25の中央部から奥部には、デ
ィスク2・3を駆動するためのアダプター(連結手段)
21、そのアダプター21を支持するアダプタースライ
ダー(支持手段)28、上記アダプター21とアダプタ
ースライダー28とを連結するアダプターレバー29が
設けられている。
【0067】アダプター21は、それが矢印A方向に移
動しない状態において、蓋体12が矢印G方向に閉成す
る場合、本体11に設けられたターンテーブル32に結
合可能となっており、ターンテーブル32と結合した
時、ターンテーブル32の回転力がアダプター21を介
してディスク1のディスク本体1cが回転駆動可能とな
る。なお、上記ターンテーブル32は、スピンドルモー
タ63にて駆動されるようになっている。
【0068】アダプタースライダー28は、略L字板状
に形成され、下ケースホルダー27の折り曲げ片27a
に矢印A−B方向に延びるように設けられたガイド溝に
ガイドピン27b・27bが移動自在に挿入されること
によって、矢印A−B方向にそれぞれ摺動可能となって
いる。
【0069】また、アダプタースライダー28は、矢印
B方向側端面に挿入されたディスク1と当接するように
立設された折り曲げ片28aを備え、図示しないスプリ
ングにて矢印B方向に付勢され、図示しないストッパー
にて矢印B方向の移動が規制されて、所定位置に設定さ
れている。
【0070】これにより、上記アダプタースライダー2
8は、ディスク1が矢印A方向に挿入されると、折り曲
げ片28aとディスク1とが当接し、そのディスク1の
押圧力によって、上記スプリングの付勢力に抗してディ
スク1の移動に伴い矢印A方向に移動する。なお、上記
折り曲げ片28aは、前記各ガイド15・15間に設け
られディスク2・3の移動を阻害しない高さに設定され
ている。
【0071】前記アダプターレバー29は、その矢印A
方向端部を、アダプタースライダー28の矢印A方向端
部に、一対のヒンジ28b・28bを介して回動可能に
取り付けられ、図示しないスプリングにて反時計方向で
ある矢印G方向に回動する方向に付勢されると共に、図
示しないストッパーにて矢印G方向に回動が規制され
る。
【0072】このようなアダプターレバー29にアダプ
ター21が取り付けられているから、上記アダプター2
1は、上下方向であるE−F方向に若干移動可能となっ
ている。なお、上記のストッパーでのアダプターレバー
29の矢印G方向への回動規制位置は、ディスク2・3
が挿入された際、アダプター21の頂部と上記ディスク
2・3との当接が回避できるようになっている。
【0073】さらに、下ホルダー25には、アダプター
スライダー28が矢印A方向に移動に伴い矢印A方向に
移動するスライドレバー30と、上記スライドレバー3
0の移動に伴って回動するスライド開閉レバー(スライ
ダー開閉手段)31とが設けられている。
【0074】上記スライドレバー30は、略T字状に形
成され、その基部が矢印A−B方向に移動可能に設けら
れ、その基部に矢印A−B方向に延びる長穴形状のガイ
ド孔(伝達解除手段)30aと、その先端部に矢印C−
D方向に延びる長孔30bとを備え、図示しないスプリ
ングにて矢印A方向に付勢されている。また、上記ガイ
ド孔30aに、上記アダプタースライダー28上に立設
されたガイドピン28cが挿入されている。
【0075】なお、上記アダプタースライダー28の矢
印B方向への付勢力は、スライドレバー30の矢印A方
向への付勢力より大きく設定されており、ディスク1が
挿入される前には、アダプタースライダー28のピン2
8cは、スライドレバー30のガイド孔30aの矢印B
方向端部に当接して、スライドレバー30の位置を規制
している。
【0076】よって、上記スライドレバー30は、アダ
プタースライダー28が矢印A方向に移動すると、上記
スプリングによる付勢力により矢印A方向に移動する。
なお、上記スライドレバー30の矢印A方向への移動量
を設定する図示しないストッパーが設けられている。
【0077】上記スライド開閉レバー31は、略くの字
状に形成され、一方の腕の先端部に立設されたピン31
aが、上記長孔30bに挿入されると共に、他方の腕の
先端部には、Z曲げされた折曲げ片31bが設けられて
いる。
【0078】これにより、ディスク1がホルダー13内
に挿入されると、アダプタースライダー28、スライド
レバー30を介してスライド開閉レバー31が支軸31
cを中心にして時計方向に回転し、上記折曲げ片31b
がディスク1のスライダー移動用凹部1iに嵌入してス
ライダー1eの閉成方向端部である矢印A方向端部と当
接する。
【0079】さらに、ディスク1が矢印A方向に挿入さ
れると、スライドレバー30は図示しないストッパーに
より矢印A方向への移動がその付勢力に抗して規制され
るようになっているが、アダプタースライダー28の矢
印A方向への移動は、スライドレバー30のガイド孔3
0aに、上記アダプタースライダー28のガイドピン2
8cが挿入されているから、なんら阻害されない。
【0080】したがって、上記折曲げ片31bが、矢印
A方向に移動するディスク1のスライダー1eの移動を
規制して、上記スライダー1eを、その閉成方向にへの
付勢力に抗して開く方向に移動させるようになってい
る。
【0081】次に、ディスク1の挿入に関する動作につ
いて説明する。まず、図1および図7に示すように、デ
ィスク1が操作者によってホルダー13に挿入される。
このとき、図示しないセンサによってディスク1が挿入
されたことを検知し、後述するディスク引込み機構(搬
送手段)が作動し、ディスク1はホルダー13の奥方向
である矢印A方向に引き込まれる。
【0082】このように引き込まれたディスク1は、ア
ダプタースライダー28の折曲げ片28aと当接し、そ
のディスク1の移動と共にアダプタースライダー28は
矢印A方向に移動し、よって、アダプター21、アダプ
ターレバー29、および矢印A方向に付勢されているス
ライドレバー30が矢印A方向に移動する。
【0083】このとき、スライドレバー30の移動に従
ってスライド開閉レバー31が時計方向に回動し、その
スライド開閉レバー31の折曲げ片31bは、ディスク
1のスライダー移動用凹部1iに嵌入する。その後、ス
ライドレバー30は下ホルダー25に立設されたストッ
パー25aに当接し、スライドレバー30の矢印A方向
の移動が停止すると共にスライド開閉レバー31の回動
も停止する。
【0084】さらに、ディスク1は矢印A方向に移動
し、アダプタースライダー28、アダプターレバー2
9、アダプター21も矢印A方向に移動するが、スライ
ドレバー30が制止されているため、アダプタースライ
ダー28のピン28cはスライドレバー30のガイド孔
30aの矢印B方向端部から離間する。
【0085】やがて、ディスク1がさらに移動して、図
8および図9に示すように、所定の位置、つまり、蓋体
12を閉成すると、ターンテーブル32が挿通されるデ
ィスク1の挿通孔1fに、上記ターンテーブル32が挿
通される位置に達すると、前記ディスク引込み機構の作
動が停止する。
【0086】このようなスライドレバー30の移動停
止、すなわちスライド開閉レバー31の回動停止の時か
らディスク1の移動停止の時までにおいて、ディスク1
のスライダー1eはスライド開閉レバー31の折曲げ片
31bによって移動が制止されるから、ディスク1の移
動と伴ってスライダー1eが開いた状態となり、ディス
ク本体1cがディスク1の下面において露出することと
なる。なお、記録も可能なディスクにおいては、ディス
ク1の上面からも露出することとなる。
【0087】また、アダプター21は、ホルダー13の
奥部に移動してターンテーブル32と全く接触しない位
置に移動しているから、蓋体12が閉成方向に回動して
も、アダプター21はターンテーブル32とは当接せ
ず、蓋体12の閉成動作に対する支障が回避されてい
る。さらに、上記アダプター21を蓋体12の回動中心
側に退避させるのは、そのアダプター21の移動量が小
さくなり省スペース化を図ることもできる。
【0088】そして、図8および図9に示す蓋体12
を、操作者が、その回動端を下方、図中F方向に押し込
むことで、反時計方向、つまり矢印G方向に回動させる
ことにより、蓋体12は、図10および図11に示すよ
うに、閉成状態となる。
【0089】このとき、ターンテーブル32がディスク
1のターンテーブル挿通孔1fを通してディスク1のセ
ンターホール1gに嵌入し、ターンテーブル32に設け
られた磁石が、ディスク1内のクランピングプレート
(図示せず)を吸引して、ディスク本体1cがターンテ
ーブル32に押しつけられ、ターンテーブル32の回転
駆動力が無駄なくディスク本体1cに伝達される。
【0090】一方、ホルダーカバー18に設けられたデ
ィスク押さえ33が下降、図中矢印F方向に移動して、
上記ディスク押さえ33はディスク1を押圧することに
よって、上記ディスク1の位置を保持し、ディスク1は
再生待機状態となる。
【0091】なお、本体11の蓋体12に面する位置
に、図12および図13に示すように、アダプタースラ
イダー28と当接して矢印A方向に移動させるテーパー
突起部11aが設けられており、蓋体12の閉成時にと
もに回動するアダプタースライダー28が矢印A方向に
移動することにより、アダプタースライダー28は、図
10に示すように、アダプタースライダー28の折曲げ
片28aがディスク1と離間するようになっている。
【0092】これにより、図10および図11に示すよ
うに、ターンテーブル32が、ディスク1のセンターホ
ール1gに嵌入する際の、アダプタースライダー28は
ディスク1の矢印A方向の移動を阻害しないから、ディ
スク1の位置決めが円滑に実行される。
【0093】次に、ディスク2・3の装着機構について
説明する。図14および図15に示すように、ディスク
3(ディスク2でも同じ)がホルダー13に挿入される
時、前述したディスク1の装着機構の構成部品、特にア
ダプタースライダー28の折曲げ片28aに当接しな
い。
【0094】これは、図6に示すQ2 、Q3 を含む平面
に沿ってディスク3が移動するため、上記折曲げ片28
aが上記平面を越えないように設定しておけば、挿入さ
れるディスク3と上記折曲げ片28aとの当接が回避さ
れるからである。
【0095】したがって、ディスク3が挿入される時に
はアダプター21は一切移動することがなく、よって、
ディスク3がホルダー13に挿入された後、蓋体12を
閉成すると、図16に示すように、アダプター21はタ
ーンテーブル32と結合し、ディスク3のセンターホー
ルがアダプター21と嵌合し、さらに、ディスク押さえ
33とアダプター21とでディスク3を挟持することに
よって、ディスク3の再生待機状態となる。
【0096】なお、ディスク3の装着において、設定さ
れた高さ位置から、ディスク3の挿入を阻害する可能性
を備えるのは、図15に示すように、スライド開閉レバ
ー31の折曲げ片31bであるが、その折曲げ片31b
は、ディスク3の装着位置で当接しない位置に退避して
いるように設定されている。
【0097】また、下ホルダー25の両サイド部には、
ディスク3の矢印A−B方向の移動をガイドするガイド
16・16が設けられている。さらに、図17に示すよ
うに、上ホルダー24の両サイド部にも、ディスク3の
矢印A−B方向の移動をガイドするガイド16・16が
設けられている。このような各ガイド16…により、デ
ィスク3の挿入を安定化できるものとなっている。
【0098】次に、ディスク3の挿入は阻害しないが、
ディスク2の挿入を、上記ディスク3の挿入と識別して
安定化できる機構について説明する。上ホルダー24の
下面側には、ディスク2とディスク3とを識別する一対
のディスクガイドCレバー(案内部材)34およびディ
スクガイドDレバー(案内部材)35、上記各ディスク
ガイドCレバー34およびディスクガイドDレバー35
の回動に伴って移動するT字レバー38、ディスク2を
所定位置にガイドするディスクガイド部(ディスクガイ
ド部材)39、ディスク3が挿入された時に上記ディス
クガイド部39とディスク3との当接を回避できるよう
にディスクガイド部39を移動させるガイド部移動部材
(ガイド部退避手段)40が設けられている。
【0099】各ディスク1・2・3の矢印A−B方向の
理想上の移動に関して、それらの移動方向のセンターラ
インは略一致させている。上記各ディスクガイドCレバ
ー34およびディスクガイドDレバー35は、略L字ア
ーム形状にそれぞれ形成され、上記センターラインに対
して、線対称となるように設けられている。
【0100】さらに、T字レバー38、ディスクガイド
部39、ガイド部移動部材40は、全て略線対称形状に
形成され、それらの待機位置での対称中心線は、上記セ
ンターラインと一致するように取り付けられている。
【0101】上記ディスクガイドCレバー34およびデ
ィスクガイドDレバー35は、上ホルダー24に設けら
れた支軸24a・24bに、それらのほぼ直角に折れ曲
がった基部がそれぞれ取り付けられることにより、支軸
24a・24bを中心にそれぞれ回動可能に設けられて
いる。
【0102】また、図示しないスプリングにてディスク
ガイドCレバー34は反時計方向に、ディスクガイドD
レバー35は時計方向に常時付勢され、ストッパー36
・37にてそれぞれの回動が規制され、待機状態での対
称位置が維持できるようになっている。
【0103】このとき、両レバー34・35の矢印B方
向に延在する自由端であるアーム34a・35aの先端
部34a1 ・35a1 は、待機状態において、ディスク
1・2・3の挿入方向と略平行となるように配され、そ
の平行間距離l3は、ディスク2の外径より若干大きく設
定され、ディスク2を矢印A−B方向にガイドするよう
になっている。
【0104】前記T字レバー38は、3つの腕から形成
され、矢印C方向に延びる腕38aには長孔38dが、
矢印D方向に延びる腕38bには長孔38eが、矢印B
方向に延びる腕38cには紙面に対して上向きに立設さ
れたピン38gが、各腕38a・38b・38cの基部
には紙面に対して下向きに垂設されたピン38fが設け
られている。
【0105】長孔38dにはディスクガイドCレバー3
4のピン34cが、長孔38eにはディスクガイドDレ
バー35のピン35cが、ピン38fは、上ホルダー2
4に矢印A−B方向に延びる長孔24cに挿入され、さ
らに、ピン38gは後述するガイド部移動部材40の略
くの字孔(遮断手段)40aに挿入されている。
【0106】ディスクガイド部39は、略馬蹄形に形成
され、その矢印B方向端部である両先端部に折曲げ片3
9aが相互に対面するようにそれぞれ垂設される一方、
その矢印A方向端部に一対の折曲げ片39cがそれぞれ
垂設されている。
【0107】また、上記各折曲げ片39aの対面する距
離はl4がディスク2の外径より若干大きく設定されてい
るから、挿入されたディスク2を所定位置にガイドで
き、また、上記各折曲げ片39cと共同して上記ディス
ク2を保持できるようになっている。
【0108】その上、ディスクガイド部39は、紙面方
向に移動可能に取り付けられ、図18にも示すように、
矢印A方向に進むに従って、矢印E方向に傾斜するテー
パー部39bが、ディスクガイド部39を均等に矢印E
方向に移動できるように3ヶ所に設けられている。
【0109】前記のガイド部移動部材40は、図17に
示すように、略コの字状に形成され、矢印A−B方向に
延びる一対の長孔40dを有し、その各長孔40dに上
ホルダー24に設けられた各ピン24d・24dが挿入
されることで、矢印A−B方向に移動可能となってい
る。
【0110】さらに、ガイド部移動部材40には、図1
8にも示すように、ディスクガイド部39を移動させる
ためのテーパー部40bがそれぞれ前記の各テーパー部
39b…に対面するように3つ設けられている。
【0111】上記各テーパー部40bは、矢印B方向に
進むに従って矢印F方向に傾斜するように形成されてい
るから、上記ガイド部移動部材40が、矢印A方向に移
動すると、ディスクガイド部39が矢印E方向に移動
し、その後、ガイド部移動部材40が矢印B方向に移動
すると、ディスクガイド部39が矢印F方向に移動する
ようになっている。
【0112】また、ディスク3が未装着の場合、ガイド
部移動部材40は最も矢印A方向の位置にあり(このこ
とについてはさらに詳しく後述する)、よって、ディス
クガイド部39は矢印F方向に位置し、すなわち、ディ
スクガイド部39の各折曲げ片39a・39a・39c
・39cの先端部が下ホルダー25に当接している。
【0113】前記ガイド部移動部材40には、その矢印
A方向端部に前記センターラインに沿って矢印A方向に
延びる、Z字形状に折り曲げられた折曲げ片40cが設
けられ、さらに、図17に示すように、上記折曲げ片4
0cには、くの字孔40aが形成されている。
【0114】上記くの字孔40aは、待機状態のピン3
4cを中心とする略円弧形状の第1の孔40a1 と、待
機状態のピン35cを中心とする略円弧形状の第2の孔
40a2 と、それら各孔40a1 ・40a2 の中間にあ
って矢印B方向に若干両凹んだ凹部40a3 からなって
いる。
【0115】このようなディスク2・3の装着機構は以
上のような構成となっており、次に、ディスク2・3の
装着動作について説明する。まず、ディスク3の装着に
ついて説明する。
【0116】図19に示すように、ディスク3は、ディ
スク仮置き面23・23から挿入される。なお、当然の
ことながらディスク仮置き面22からディスク3は挿入
できない。そして、上ホルダー24、下ホルダー25に
設けられた各ガイド16…、特に下ホルダー25に設け
られたガイド16・16によって矢印A方向にディスク
3は移動する。
【0117】これらにより、ディスク3は理想の挿入軌
跡から、矢印C方向または矢印D方向に偏った位置で移
動されることが防止される。ディスク3が、ディスクガ
イドCレバー34およびディスクガイドDレバー35の
各先端部34a・35aに当接し、さらに、矢印A方向
に移動すると、ディスクガイドCレバー34は時計方向
に、ディスクガイドDレバー35は反時計方向に回転す
る。なお、上記両者の回転角度は、ディスク3の移動が
理想軌跡からずれないので、どの時点においてもほぼ一
致している。
【0118】したがって、これら両レバー34・35の
回転に伴って、T字レバー38は、時計方向および反時
計方向に回転することが回避され、ほぼ矢印B方向に移
動する。これにより、T字レバー38のピン38gは、
前記くの字孔40aの各第および第2の孔40a1 ・4
0a2 に進入せず、凹部40a3 に嵌まり込んで、その
凹部40a3 を押圧して、ガイド部移動部材40を矢印
B方向に移動させる。
【0119】このガイド部移動部材40の移動に伴っ
て、図18に示す状態(ディスク2が挿入された状態が
示されているが、ディスク2を省くとディスク3が挿入
されていない状態と同じ状態)から図20に示すよう
に、ガイド部移動部材40の各テーパー部40b…が、
ディスクガイド部39の各テーパー部39b…を押し上
げることにより、ディスクガイド部39はほぼ矢印E方
向に移動する。
【0120】このようなディスクガイド部39の移動
は、その各折曲げ片39a・39a・39c・39cの
先端部の下ホルダー25からの離間した際の空間が、デ
ィスク3の移動を阻害しないように設定されている。
【0121】さらに、ディスク3を矢印A方向に移動さ
せると、ディスク3は、ディスクガイドCレバー34か
ら矢印D方向、ディスクガイドDレバー35から矢印C
方向に押圧力を受けながら、つまりセンター位置方向に
付勢されながら移動することになる。
【0122】このとき、ディスク3の移動は、前述した
ようにディスクガイド部39による阻害が回避されてお
り、上ホルダー24および下ホルダー25に設けられた
略円弧形状のディスクストッパー41に当接して、ディ
スク3の移動が完了する。なお、上記ディスクストッパ
ー41は前記ガイド16…と連続している。
【0123】次に、ディスク3が挿入された状態から蓋
体12を閉じる際の各動作について説明する。図20な
いし図23に示すように、ホルダーカバー18の前方
(矢印B方向)の両サイドには、先端部に向かって細く
なるテーパー形状を有する一対のディスクホールド解除
ピン(離間手段)42a・42bが相互に平行にそれぞ
れ取り付けられている。
【0124】ホルダーカバー18をホルダー13に対し
て回動して閉じた時、上記の各解除ピン42a・42b
は、ディスク3を挟んでいる各ディスクガイドCレバー
34およびディスクガイドDレバー35の双方に当接
し、ディスクガイドCレバー34を時計方向に、ディス
クガイドDレバー35を反時計方向に回転させて、各レ
バー34・35をディスク3から離間させるようになっ
ている。
【0125】次に、ホルダー13に挿入されたディスク
3の再生状態への動作について説明する。まず、図14
に示す蓋体12におけるホルダーカバー18の回動端を
下方に押し込むと、まず、ホルダーカバー18がホルダ
ー13に対して閉じる方向に回転する。よって、ホルダ
ー13に対してホルダーカバー18を開く方向に付勢し
ている付勢力は、本体11に対して開く方向に付勢して
いる付勢力より小さく設定されている。
【0126】このようなホルダーカバー18の回転によ
って、図21および図23に示すように、ディスクホー
ルド解除ピン42a・42bが前述したように各ディス
クガイドCレバー34およびディスクガイドDレバー3
5をディスク3から離間させる。このとき、図14に示
すように、ディスク押さえ33がディスク3を押圧し、
ディスク3の不要な移動を規制する。
【0127】さらに、操作者が蓋体12を下方に押圧す
ると、蓋体12が本体11に対して閉じる方向に回転
し、図16に示すように、アダプター21は、ディスク
3のホルダー13への挿入時の際に矢印Aに移動してい
ないので、ターンテーブル32に嵌入し結合する。この
結合後、ディスク3はアダプター21に嵌め込まれる。
【0128】このとき、ディスク3は、既にディスク押
さえ33により押さえ込まれているが、アダプター21
のテーパー部によって、上記ディスク押さえ33の押圧
力による摩擦力に抗して、正規の位置の移動する。この
移動によって、図21に示すように、ディスク3は、デ
ィスクストッパー41から離間する。
【0129】以上の動作により、図16に示すように、
ディスク3は、ディスク押さえ33とアダプター21と
によって挟持され、アダプター21が回転すると、ディ
スク3が回転するようになり、ターンテーブル32の回
転はアダプター21を介しディスク3に伝達される。
【0130】また、このときディスク3は、アダプター
21によって位置が保持され、ターンテーブル32およ
びアダプター21等の高さ関係から、下ホルダー25か
ら離間する。以上のことから、図16および図21に示
すように、ディスクガイドCレバー34、ディスクガイ
ドDレバー35、ディスクストッパー41、下ホルダー
25から離間することになり、ディスク3と接触するの
は、ディスク押さえ33とアダプター21のみとなり、
ディスク3の回転時に異常な負担を防止でき、ディスク
3の回転を円滑にできるようになっている。
【0131】次に、ディスク2の装着動作について説明
する。まず、操作者が、図25に示すように、ディスク
2を第2の開口17からホルダー13内に挿入する。こ
のとき、前述したように第1の開口14と第2の開口1
7の寸法関係から、ディスク2は第1の開口14から挿
入できなくなっている。
【0132】しかし、第2の開口17は、図6に示すよ
うに、第2の開口17における矢印C−D方向の距離Q
1 、Q4 がディスク3の外径に合わせて設定されている
ことにより、図25に示すように、ディスク2は、前述
したセンターラインよりセンターずれを起こして挿入さ
れることがある。
【0133】まず、ディスク2がセンターずれを起こさ
ずに挿入された場合は、図17および図18に示すよう
に、ディスクガイドCレバー34、ディスクガイドDレ
バー35の先端部34a・35a間の寸法設定により、
上記各レバー34・35はどちらにも回動しないような
っている。したがって、ディスク3の挿入とは異なっ
て、上記各レバー34・35は全く回動しないから、T
字レバー38は移動も回動もしない。これにより、ガイ
ド部移動部材40も矢印B方向に移動しないから、ディ
スクガイド部39は上方(矢印E方向)に移動しない。
よって、ディスクガイド部39の各折曲げ片39a・3
9aは下ホルダー25に当接していて、ディスク2をガ
イドできることとなり、挿入され後述するディスク引込
み機構により矢印A方向に搬送されるディスク2は、デ
ィスクガイド部39のストッパー39c・39cに当接
するまで移動し、図26に示すように、ディスク2の移
動が完了する。次に、ディスク2がセンターずれを起こ
して挿入された場合は、図25に示すように、例えば、
ディスク2が矢印C方向にセンターラインからずれて挿
入されると、ディスクガイドCレバー34の先端部34
aと当接し、反時計方向に付勢されているディスクガイ
ドCレバー34は、ディスク2をセンター方向に常に付
勢するから、操作者は無意識の内にディスク2をセンタ
ー方向によせてディスク2を挿入することになる。
【0134】しかし、操作者は、上記の付勢力に逆らっ
て無理矢理矢印C方向に偏った状態を維持しながらディ
スク2を挿入することがある。このようなディスク2の
矢印C方向に偏った挿入によって、ディスクガイドCレ
バー34は時計方向に回動し、ストッパー36から離間
する。このとき、ディスク2と当接していないディスク
ガイドDレバー35は、時計方向に付勢されているから
回動することはない。
【0135】よって、上記ディスクガイドCレバー34
の回動に伴い、T字レバー38は矢印B方向に移動する
のではなく、ディスクガイドCレバー34のピン35c
をほぼ中心として反時計方向に回動する。このとき、T
字レバー38のピン38gh、前記くの字孔40aの第
2の孔40a2 に進入することになり、よって、T字レ
バー38はガイド部移動部材40を矢印B方向に移動さ
せることがないから、ディスクガイド部39を上方であ
る矢印E方向に移動させることがない。
【0136】よって、ディスク2は、ディスクガイド部
39の矢印C方向側の折曲げ片39aの先端部と当接す
る。そこで、さらに、ディスク2を矢印A方向の移動さ
せると、ディスクガイドCレバー34からの矢印D方向
の付勢力に加えて、上記折曲げ片39aとの当接点から
の矢印D方向への押力により、上記ディスク2は、矢印
D方向に移動し、ディスクガイド部39の各折曲げ片3
9aにガイドされて、図26に示すように、ストッパー
39c・39cに当接するまで移動される。
【0137】なお、上記では、ディスク2が矢印C方向
に偏心されて挿入される場合を述べたが、ディスク2が
矢印D方向に偏心して挿入される場合もほぼ同様で、デ
ィスクガイドDレバー35が回転し、T字レバー38が
時計方向に回転するものの、ディスクガイド部39の各
折曲げ片39aにガイドされてストッパー39c・39
cに当接するまで移動されることに変わりはない。
【0138】次に、このようにしてディスク2が挿入さ
れた後、図14に示す蓋体12の閉成動作について説明
する。まず、ホルダーカバー18がホルダー13に対し
て閉じられるが、このとき、図21に示すディスクホー
ルド解除ピン42a・42bは、図17に示す待機状態
となる各ディスクガイドCレバー34およびディスクガ
イドDレバー35と全く当接しないように設定されてい
る。
【0139】このような各レバー34・35の状態の
他、上記蓋体12の閉成動作は、図14に示すように、
前述したディスク3の蓋体12の閉成動作とほぼ同様の
閉成動作を行う。
【0140】すなわち、ホルダーカバー18を閉じる
と、ディスク押さえ33は、ディスク2を押圧し(図面
ではディスク3)、さらに、操作者が蓋体12を下方に
押圧すると、図16に示すように、アダプター21がタ
ーンテーブル32に接合し、ディスク2のセンターホー
ルがアダプター21に嵌まりこみ、よって、ディスク2
はディスク押さえ33とアダプター21とによって挟持
される。
【0141】このような手順を経て、ディスク2は再生
スタンバイ状態となる。このとき、図21に示すディス
ク3と同様に、図26に示すように、ディスク2は、ス
トッパー39c・39cと離間すると共に、下ホルダー
25からも離間する。
【0142】次に、ディスク挿入部19から挿入された
ディスク3をホルダー13の奥部へ引き込む前述したデ
ィスク引込み機構について図27ないし図29に基づい
て説明する。
【0143】上記ディスク引込み機構は、図27および
図28に示すように、挿入されたディスクを再生可能位
置と取出位置との間を搬送するローラー部と、挿入され
たディスクの位置を検出する少なくとも2つのディスク
センサーと、上記ローラー部を制御するためのローラー
駆動部材(モータおよびコントロール回路)とを備えて
いる。なお、上記ディスクセンサーとしては、各ディス
クの挿入を検出するセンサーと、各ディスクの挿入が完
了した時を検出するセンサーとを少なくとも必要とす
る。
【0144】本実施例では、3つのディスクセンサーが
それぞれホルダー13内に設けられている。各ディスク
の挿入の挿入開始、および、後述する第2ローラーの変
位を検出して、挿入されたディスク1とディスク2・3
とを識別するように検出するセンサーとして第1センサ
ー(検出手段、検出部)43が、ホルダー13内におけ
るディスク挿入部19に近設されている。また、ディス
ク2・3が挿入完了位置に達したことを検出する第2セ
ンサー(検知手段)44が設けられ、さらに、ディスク
3が挿入完了位置に達したことを検出する第3センサー
45が設けられている。
【0145】上記第2センサー44は、光学式センサー
であって、発光ダイオード等の発光部44aと、フォト
トランジスタ等の受光部44bとを備え、挿入されたデ
ィスク2・3の表面に発光部44aから光を照射する。
上記各ディスク2・3は、一般に全面にわたって真空蒸
着等によって金属膜が形成されているから、この照射光
をディスク2・3は反射し、受光部44bによって受光
する。これにより、ディスク2・3の存在を検知するも
のである。
【0146】上記第2センサー44の照射位置は、ディ
スク2・3が挿入完了位置に達した時、各ディスク2・
3のセンターホールが位置する位置になるように設定し
ておけば、受光部44aがONとなってからOFFとな
った時をディスク完了位置と判断するように設定するこ
とで、第2センサー44は各ディスク2・3の挿入完了
位置を検知できるものとなっている。
【0147】前記第3センサー45は、例えばリーフス
イッチのような機械式接点を有するようなスイッチで形
成され、ディスク1が挿入完了位置に達した時にスイッ
チONとなるようにしておけばよい。よって、ディスク
1とディスク2・3との識別を、上記第2センサー44
と第3センサー45とによっても検出できる。
【0148】このようにディスク1・2・3の挿入完了
を検知するのに、2つのセンサー44・45を用いた理
由を次に述べる。ディスク1はディスク本体1cをケー
ス内に収納しており、上記ケースは、普通、合成樹脂に
よって形成されるものであるから、照射光の反射光を受
光させるために、センサーに非常にコストの高いものを
使用しなければならなくなる。
【0149】しかし、ディスク1には、図10に示すよ
うに、金属製のスライダー1eが用いられているから、
そのスライダー1eを照射位置に利用できるものの、先
程述べたディスク2・3の挿入完了位置検出のための照
射位置が異なることから、2個のセンサーを用いた方が
コスト的に有利となる。よって、図27に示すように、
上記第3センサー45としては、コストの安価なリーフ
スイッチを使用したものである。
【0150】次に、ディスク引込み機構について説明す
る。図27および図28に示すように、挿入されたディ
スク1・2・3をホルダー13で往復移動させるディス
ク引込み機構におけるローラー部49が、一対、上ホル
ダー24の矢印B方向端部に設けられている。
【0151】まず、上ホルダー24の天面部に、前述し
たセンターラインから対称に一対の突壁24e・24e
が相互に平行に設けられ、それら各突壁24e・24e
に、上記天面とほぼ平行に延びる支軸46が相互に背向
するようにそれぞれ取り付けられている。
【0152】上記各支軸46には、略L字状の回動レバ
ー47が、その折曲部を回動自在にそれぞれ取り付けら
れ、かつ、第1ローラー48が回動自在にそれぞれ取り
付けられている。上記各第1ローラー48・48は、図
示しないモータの回転を図示しない減速伝達機構を介し
て、ディスク挿入時は時計方向、ディスク排出時は反時
計方向に回転する。
【0153】また、上記各回動レバー47の矢印F方向
の第1自由端部47aには、支軸50が前記天面とほぼ
平行となるようにそれぞれ取り付けられていて、それら
各支軸50に、それら支軸50を回転軸として回動自在
に第2ローラー(ローラー部)49がそれぞれ取り付け
られている。
【0154】また、上記各第2ローラー49・49は、
対応する各第1ローラー48にそれぞれ圧接されてい
て、第1ローラー48の回転が第2ローラー49に伝達
されるようになっている。
【0155】上記各第2ローラー49・49は、後述す
るように、ディスク1・2・3を矢印A方向に引き込ん
だり、矢印B方向に排出したりするのであるが、ディス
ク1・2・3の挿入完了時でも、ディスク1・2・3を
固定するために上記ディスク1・2・3に圧接している
必要がある。
【0156】そこで、前記各回動レバー47・47は、
ほぼ矢印B方向に延びる第2自由端部47bをそれぞれ
有しており、それら第2自由端部47b・47bと上ホ
ルダー24の天面との間にスプリング51がそれぞれ張
設されている。
【0157】これらスプリング51・51により、各回
動レバー47・47は、時計方向(矢印H方向)に付勢
するようになっていおり、また、図示しないストッパー
にて、所定位置で回動が制止されている。よって、上記
各第2ローラー49・49は、回転しながら、ほぼ矢印
E−F方向に変位可能となっている。
【0158】一方、ホルダーカバー18の天面には、一
対の引込み解除ピン52・52がそれぞれ立設され、ホ
ルダーカバー18の閉成時に解除ピン52が、前記第2
自由端部47bに当接し、回動レバー47と共に第2ロ
ーラー49を支軸46を中心に、反時計方向(矢印G方
向)に回動させることにより、いずれのディスク1・2
・3がホルダー13内に挿入されていても、第2ローラ
ー49がディスク1・2・3から離間するようになって
いる。
【0159】前記の第1センサー43は、リーフスイッ
チからなり(図中では接点のみ記されている)、ディス
ク未挿入状態では接点が閉じており(この状態を第1セ
ンサー43のOFF状態とする)(図29(a)参
照)、逆に、ディスク1・2・3が挿入されて第2ロー
ラー49が反時計方向に回転すると接点が開くようにな
っている(この状態を第1センサー43のON状態とす
る)。
【0160】次に、上記のディスク引込み機構の動作に
ついて説明する。まず、ディスク2・3の挿入では、操
作者が、ディスク2もしくはディスク3を第2の開口1
7に差し込む。これによってディスク2・3は、第2ロ
ーラー49と下ホルダー25との間に進入する。このと
き、第2ローラー49は、ディスク2またはディスク3
によって支軸46を中心に反時計方向に少し回転する
(図29(b)参照)。
【0161】この第2ローラー49の回転に伴い、第1
センサー43は、OFF状態からON状態となり、よっ
て、図示しないモータが回転し、第1ローラ48が時計
方向に回転する。これにより、ディスク2またはディス
ク3に圧接している第2ローラー49が支軸50を中心
として反時計方向に回転するから、ディスク2またはデ
ィスク3は、ホルダー13の内奥部へ(矢印A方向)に
引き込まれる。
【0162】また、第1センサー43がON状態となる
と共に、第2センサー44も作動を開始し、発光部44
aがディスク2・3に対して光を照射し始める。ディス
ク2・3が所定位置まで進入すると、上記発光部44a
からの照射光が、ディスク2・3により反射されて受光
部44bにて受光して第2センサー44がONとなり、
さらに、ディスク2・3が進入して挿入が完了すると、
前述したように受光部44bは受光しなくなり第2セン
サー44がOFFとなる。
【0163】このように受光部44bがOFF→ON→
OFFに切り換わった時、ディスク2またはディスク3
の挿入が完了したと判断する。このとき、上記第2セン
サー44が単にON状態であったり、OFF状態であっ
たりする場合は、挿入完了と判断しない。このようにデ
ィスク2またはディスク3の挿入が完了した時、モータ
の回転が停止され第2ローラー49によるディスク2ま
たはディスク3の引込みが停止する。
【0164】この状態から蓋体12を閉成すると、ホル
ダーカバー18に設けられた引込み解除ピン52が、回
動レバー47を反時計方向に回転させるから、第2ロー
ラー49のディスク2またはディスク3への圧接は解除
され、それらの駆動に対する上記圧接による支障が回避
される。
【0165】次に、ディスク1を引き込む際の動作につ
いて説明する。まず、操作者によって、ディスク1が第
1の開口14に差し込まれる。これにより、ディスク1
は第2ローラー49の位置に達し、さらにディスク1は
第2ローラー49と下ホルダー25との間に進入する。
このときの第2ローラー49の支軸46を中心とした反
時計方向の回転量は、ディスク2またはディスク3の時
より大きい(図29(c)参照)。
【0166】以降はディスク2またはディスク3の場合
の各動作と同様に、第1センサー43のON、第2ロー
ラー49によるディスク1の引込み開始、第2センサー
44の作動開始となる。
【0167】このとき、ディスク1のケースは合成樹脂
であるから、第2センサー44の発光部44aからの照
射光が、反射せず、受光部44bはONとならず、第2
センサー44がONとなることはない。なお、上記第2
センサー44は、前述したように、その照射光が、移動
するディスク1のスライダーに照射しない位置に設定さ
れている。
【0168】やがて、ディスク1は、第3センサー45
であるリーフスイッチ接点部を押圧することにより、第
3センサー45はONとなり、第2ローラー49を駆動
するモータを停止して、ディスク1の挿入が完了する。
このような状態で蓋体12を閉成すると、ディスク2・
3の時と同様に、引込み解除ピン52が回動レバー47
を回転させ、第2ローラー49のディスク1への圧接が
解除される(図29(d)参照)。
【0169】次に、上記引込み機構を用いた各ディスク
1・2・3の引き出し動作、つまり排出動作について説
明する。各ディスク1・2・3の再生スタンバイ状態か
ら、図示しないロック機構を解除すると、蓋体12が本
体11に対して開く方向に回転し、さらに、ホルダーカ
バー18が蓋体12に対して開く方向に回転する。
【0170】このとき、引込み解除ピン52が回動レバ
ー47と離間し、第2ローラー49がディスクに圧接す
る。さらに、第2ローラー49を駆動するモータは引込
み時反対方向に回転し、第2ローラー49は時計方向に
(矢印H方向)に回転し、ディスクを矢印B方向に移動
させる。
【0171】この矢印B方向へのディスクの移動量は、
ディスクのサイズに応じて設定される。これは、もし、
いずれのディスクでも移動量が同一に設定されると不都
合が生じる。つまり、例えばディスク3に対して適切な
移動量が設定されると、ディスク2では、その移動量が
少なすぎて、操作者がディスク2をホルダー13から取
り出すのに手間取るからである。
【0172】次に、上記の移動量を設定する制御機構に
ついて説明する。図30に示す制御機構では、第1セン
サー43、第2センサー44、第3センサー45、引き
出し用モータ駆動回路65が、マイクロコンピュータ等
の制御回路(判別手段、識別手段)54に接続されてい
る。上記引き出し用モータ駆動回路65に、引き出し用
モータ53が接続されている。
【0173】また、制御回路54には、所定のプロセス
の手順等を示すプログラムが予め記憶しておくメモリ5
5、経過時間等をカウントするタイムカウンタ56が接
続され、また、ターンテーブル32の回転を制御するた
めのターンテーブル駆動回路61、各ディスクから記録
信号を読み取るピックアップ64を制御するためのピッ
クアップ駆動回路62が接続されている。
【0174】さらに、制御回路54には、上記ピックア
ップ64からのディスク1の再生信号を処理するディス
ク1用信号処理回路58、上記ピックアップ64からの
ディスク2またはディスク3の再生信号を処理するディ
スク2,3用信号処理回路59が接続されている。上記
各信号処理回路58・59からの制御信号は上記ターン
テーブル駆動回路61にも出力される。また、上記制御
機構では上記各信号処理回路58・59からの再生信号
が信号出力回路60に出力される。なお、図中、交差し
た信号線の交差点は未接続状態を示す。
【0175】ただし、上記ターンテーブル駆動回路6
1、およびピックアップ駆動回路62では、ディスクの
種類によって対応が異なることがある。よって、操作者
が、例えば再生ボタンを操作した時、予め何れのディス
クが載置されているかを入力しておけば、それだけ再生
モードへの切り換え時間が短くできる。
【0176】次に、ディスクの引込み動作とディスクの
排出動作の制御について、図27を参照しながら図30
に基づいて説明する。まず、ディスク2またはディスク
3が挿入されると、前述したように、第1センサー43
がON状態となる。このON状態を示す信号が制御回路
54に送出される。
【0177】制御回路54は、上記引き出し用モータ駆
動回路65を介して引き出し用モータ53を作動させる
(ディスクの引込み動作開始)と共に、第2センサー4
4も作動させる(図27に示す発光部44a照射開
始)。
【0178】さらに、ディスク2またはディスク3が矢
印A方向に移動すると、ディスク2またはディスク3の
外径端部に発光部44aからの光が照射され、その反射
光が受光部44bによって受光される。この受光状態を
示すON信号が制御回路54に送出され、制御回路54
はタイムカウンタ56をリセットすると共にそのタイム
カウンタ56のカウントを開始させる。
【0179】やがて、発光部44aからの照射光がディ
スク2またはディスク3のセンターホールを照射する位
置までディスク2またはディスク3が移動すると、受光
部44bが反射光を受光しなくなり、この状態を示すO
FF信号が制御回路54に送出される。
【0180】このとき、制御回路54は、第2センサー
44からの信号がON信号からOFF信号に変化したこ
とにより、ディスク2またはディスク3を挿入完了と判
断し、引き出し用モータ駆動回路65を通して引き出し
用モータ53の駆動を停止させると共に、タイムカウン
タ56のカウントを停止させる。
【0181】上記タイムカウンタ56のカウント値は制
御回路54に送出され、そのカウント値に基づいて、制
御回路54は、挿入されたディスクが、ディスク2であ
るかまたはディスク3であるかを判断し、その結果をメ
モリ55に格納する。この状態は、ディスク2またはデ
ィスク3が再生スタンバイ状態である。
【0182】次に、上記制御回路54におけるディスク
の判断について説明する。まず、受光部44bは、ディ
スクの外周部が到達してから、ディスクのセンターホー
ルに到達するまで受光する。したがって、ディスクの移
動速度がほぼ一定であれば、カウント値は、ディスクの
外径からそのセンターホールの径を差し引いた値が大き
いほど大きくなる。
【0183】よって、上記ディスク2とディスク3は、
それらのセンターホールの径が同一であるから、外径の
大きい方がカウント値が大きくなる。これによってディ
スク2であるかディスク3であるかの判断を正確に行う
ことができる。
【0184】次に、ディスク1が挿入された時、第1セ
ンサー43および第2センサー44の作動では回路上同
じである。ディスク1のケースが第2センサー44から
の照射光位置に達した時、前述したように受光部44b
は受光しないから、タイムカウンタ56は作動しない。
【0185】そして、第3センサー45がON状態とな
ると、その状態を示す信号が制御回路54に送出され
る。これによって、制御回路54は、ディスク1の挿入
が完了されたと判断し、引き出し用モータ53の駆動を
停止させると共に挿入されたディスクがディスク1であ
ると判断し(第3センサー45がON状態となるのはデ
ィスク1が挿入完了したときのである)、このデータを
メモリ55に格納する。
【0186】これによってディスク1の挿入が完了とな
り再生スタンバイ状態となる。このように再生スタンバ
イ状態において、何れのディスクが挿入完了しているか
判別できるから、上記再生スタンバイ状態から再生状態
に迅速に移行できる。
【0187】次に、ディスクの引出し、つまり排出動作
について説明する。まず、操作者によって図示しないイ
ジェクトキーが操作される。これによって、制御回路5
4は、まずメモリ55に格納されたデータ(どのディス
クが挿入されているかというデータ)を読み出す。
【0188】このデータに基づいて制御回路54内のR
OMからディスクの種類に応じたディスク排出時の引出
し用モータ53の作動時間データを読みだす一方、引出
し用モータ53をONすると共に、タイムカウンタ56
を作動させる。
【0189】タイムカウンタ56のカウント時間が、前
記作動時間データに対応する値に達した時、制御回路5
4は引出し用モータ53の回転を停止させる。なお、引
出し用モータ53の作動時間は、各ディスクが最も取り
出し易い位置と挿入完了位置間の距離をディスク移動距
離とし、引出し用モータ53の立ち上がり特性、立ち下
がり特性、および引出し用モータ53によるディスクの
移動速度を考慮して設定されるものである。このように
して、各ディスクは操作者が最も取り出し易い位置に排
出される。
【0190】このように上記実施例の構成では、アダプ
ター21をディスク2・3を駆動する際に必要な位置に
待機させる一方、ディスク1の駆動時に不要となるアダ
プター21を、蓋体12の閉成動作においてターンテー
ブル32と接触しない位置まで移動できるようにしたか
ら、ディスク1・2・3をそれぞれ駆動できる。
【0191】これにより、上記構成は、従来のように形
状や駆動用孔の径が異なるディスク1とディスク2・3
とにそれぞれ専用の駆動部を設ける必要がなく、単一の
ターンテーブル32により双方を駆動できて、部品数や
工程数の低減によるコストダウンを図ることできると共
に、小型化を図ることができる。
【0192】その上、上記構成は、ディスク1の挿入に
伴って機械的に連動するようにアダプター21を設けた
ので、例えばディスク1の挿入のセンサーと、そのセン
サーからの信号をトリガーとするアダプター21の移動
機構をわざわざ設ける必要がなく、簡素化を図ることが
できる。
【0193】また、上記構成は、第1の開口14と第2
の開口17とを共有部分を備えるように形成したから、
上記第1の開口14および第2の開口17を個々に形成
する場合と比べて、省スペース化を図ることができる。
【0194】さらに、上記構成は、各ディスク1・2・
3を、ホルダー13内に挿入する際、それらの挿入経路
に共通な部分を備えている。もし、それぞれ全く個別の
経路を設けると、各ディスク1・2・3の挿入開始と挿
入完了とをセンサーがそれぞれ必要となるから、計6個
のセンサーが必要となる。
【0195】しかしながら、上記構成は、ディスク1・
2・3の挿入経路に共通な部分を備えているから、3個
のセンサー43・44・45により同等の動作が可能と
なり、構造の簡略化を図ることができる。
【0196】また、上記構成は、ディスクガイドCレバ
ー34、ディスクガイドDレバー35およびディスクガ
イド部39を設けたから、ディスク2をホルダー13内
の所定位置に安定に確実に挿入することができる。
【0197】その上、ディスク3の挿入の際には、上記
ディスク3がディスク2より外径が大きいことを利用し
て、上記レバー34・35を挿入されたディスク3と当
接して変位させることにより、その変位によって上記デ
ィスクガイド部39を、ディスク3の進入を阻害しない
位置に変位させるガイド部移動部材40を備えている。
したがって、ディスク3の挿入が阻害されることが回避
される。
【0198】このように上記構成は、ディスク2の挿入
においても、ディスク3の挿入においても安定化できる
ものとなっている。
【0199】また、上記構成は、くの字孔40aを設け
たから、上記レバー34・35の双方が変位する時は、
ガイド部移動部材40を移動させ、一方のレバー34・
35のみが変位した時は、ガイド部移動部材40を移動
させないようになっている。
【0200】これにより、ディスク3の挿入の際は上述
したようにディスク3の挿入がディスクガイド部39に
より阻害されることが回避され、ディスク2が偏って挿
入されて、一方のレバー34・35のみが変位した時
は、レバー34・35の変位のディスクガイド部39へ
の移動の伝達を遮断できるから、ディスクガイド部39
を移動せず、よって、ディスクガイド部39が変位した
どちらか一方のレバー34・35と共に偏って挿入され
たディスク2を所定位置にガイドできる。
【0201】よって、上記構成は、偏って挿入されたデ
ィスク2に対しても確実に挿入完了位置まで挿入するこ
とが可能となっている。
【0202】さらに、上記構成は、ディスクホールド解
除ピン42a・42bを設けたから、挿入されたディス
ク3を所定位置で保持するホルダー13を着脱位置から
駆動位置に移動させた際、ディスクガイドCレバー34
およびディスクガイドDレバー35により挟持された状
態を解除できるので、駆動位置でのディスク3の回転に
対する負荷を軽減できる。よって、ディスク3の回転を
より円滑なものとすることができる。
【0203】ところで、ディスク1のようにスライダー
1eを備える場合、一般に、挿入完了時までにスライダ
ーを開くようにしている。それは、挿入完了後、再生駆
動状態に至るの間で、スライダーを開くようにするのは
困難な点が多いからである。
【0204】このようなスライダー開閉機構としては次
のような機構が知られている。まず、略L字状のレバー
をその中央部を中心として回動自在に設け、ディスク1
が挿入されると、上記レバーは、その第1回動端がディ
スク1と当接して回転する。これによって、上記レバー
の第2回動端が、ディスク1のスライダー移動用凹部に
嵌入すると共に、上記第1回動端とディスク1との当接
が解除される。
【0205】これにより、上記ディスク1はさらに進入
可能となり、第2回動端と当接しているスライダーを開
くことができる。したがって、このような機構では、デ
ィスク1の進路のわきに設ける必要がある。
【0206】しかしながら、上記機構を設けると、ディ
スク1より大きなディスク2・3の挿入が不可能とな
り、ディスク1・2・3のコンパチブルに駆動再生する
装置が実現不可能となる。一方、上記スライド開閉機構
を、上述したような機械的な機構ではなく実現しようと
すると、ディスク1の挿入開始検出手段や、スライド開
閉レバーの電気的な移動手段、つまり、ディスク2・3
の挿入時に上記スライド開閉レバーを退避させる手段を
設ける必要がある。
【0207】しかしながら、本実施例の構成では、スラ
イド開閉レバー31を、待機状態では、ディスク2・3
の挿入を阻害しない位置に配し、かつ、スライダー1e
を開閉できるようになっていて、ディスク1・2・3を
それぞれ再生駆動できるようになっていて、簡素化でき
るものとなっている。
【0208】また、上記構成は、回転する第2ローラー
49を矢印E−F方向に変位可能に設けたから、簡素な
搬送手段により、厚みの異なるディスク1とディスク2
・3をそれぞれ搬送できるものとなっている。
【0209】さらに、上記構成は、上記第2ローラー4
9の変位を検出する第1センサー43を設けたから、単
一の第1センサー43により、ディスク1・2・3の挿
入開始と、ディスク1と、ディスク2・3とを識別でき
るものとなっていて、簡素化を図れるものとなってい
る。
【0210】また、上記構成は、各センサー43・44
・45により、挿入完了時には、挿入されたディスクが
判別されており、その判別したデータに基づいて、ディ
スクの排出状態を制御するから、適正な排出位置を設定
することができて、操作性を向上させることができる。
【0211】その上、上記構成は、第2センサー44
を、ディスク2・3の外周から、それらのセンターホー
ルまでを検出することにより、それらの挿入完了を検出
するようになっているので、さらに、上記ディスク2・
3の外径の違いによる検出時間の相違を検出して、上記
ディスク2・3を判別できるようになっている。これに
より、上記構成は、ディスク2・3のサイズ判別手段を
別に設ける必要がなく、コストダウンを図ることが可能
となる。
【0212】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のディスク駆動装
置は、以上のように、略直方体形状のケースに格納され
た第1ディスクと、駆動用孔を上記第1ディスクの駆動
用孔より大きく形成された第2ディスクとをそれぞれ駆
動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段と第2ディス
クの駆動用孔とを連結して、第2ディスクを駆動する連
結手段が設けられ、上記第2ディスクを駆動するための
連結手段を支持する支持手段が、上記ケースの挿入に伴
って移動して上記連結手段と駆動手段との当接を回避す
るように設けられている構成である。
【0213】それゆえ、上記構成は、単一の駆動手段に
より、第1ディスクおよび第2ディスクを駆動できるか
ら、従来のように第1ディスクと第2ディスクとに個々
の駆動部を設ける場合と比べて小型化を図ることができ
るという効果を奏する。
【0214】本発明の請求項2記載のディスク駆動装置
は、請求項1記載のディスク駆動装置において、上記第
2ディスクが、その外径を上記ケースより大きく形成さ
れ、上記保持手段は、挿入された上記第1ディスクまた
は第2ディスクを所定位置で保持し、上記保持手段に前
記ケースを挿入できるように上記ケースの挿入方向の外
周にほぼ一致する第1の開口が形成され、かつ、前記第
2ディスクを挿入できるように、上記第2ディスクの外
径と厚さに応じて上記第1の開口の長手方向両端から外
向きにそれぞれ延びる第2の開口が形成され、上記ケー
スを保持手段の所定位置に案内するように上記第1の開
口の長手方向両端から延びる第1のガイド部が保持手段
に設けられ、上記第2ディスクを保持手段の所定位置に
案内するように上記第2の開口の長手方向両端から延び
る第2のガイド部が保持手段に設けられている構成であ
る。
【0215】それゆえ、上記構成は、第1の開口と第2
の開口、および第1のガイド部と第2のガイド部との間
に共有部分を備えることができて、さらに、簡素化でき
るという効果を奏する。
【0216】本発明の請求項記載のディスク駆動装置
は、以上のように、請求項1記載のディスク駆動装置に
おいて、上記ケースは、第1ディスクを露出させるため
のスライダーを備え、さらに、上記スライダーを開閉す
るためのスライダー開閉部材が、上記支持手段の移動に
伴って移動して、上記スライダーの閉じる方向端部と当
接するように設けられると共に、上記スライダー開閉部
材がスライダーと当接した後、上記支持部材の移動の上
記スライダー開閉部材への伝達を解除する伝達解除手段
が設けられている構成である。
【0217】それゆえ、上記構成は、第2ディスクの挿
入を確保できると共に、スライダーを備える第1ディス
クの挿入も簡素な機構で実現でき、さらに、簡素化でき
るという効果を奏する。
【0218】本発明の請求項記載のディスク駆動装置
は、以上のように、請求項1記載のディスク駆動装置に
おいて、上記ケースおよび第2ディスクを保持手段の所
定位置に搬送する搬送手段が設けられ、上記搬送手段
は、上記ケースおよび第2ディスクと圧接して搬送でき
るように、挿入された上記ケースまたは第2ディスクの
厚さ方向に変位するローラー部を備えている構成であ
る。
【0219】それゆえ、上記構成は、さらに、単一の搬
送手段によりケースおよび第2ディスクを搬送できるか
ら、従来より、ケースおよび第2ディスクの搬送機構を
簡素化できるという効果を奏する。
【0220】本発明の請求項5記載のディスク駆動装置
は、以上のように、請求項4のディスク駆動装置におい
て、厚みの異なるケースと第2ディスクとを搬送する上
記搬送手段は、上記ローラー部の変位を検出する検出手
段を備えている構成である。
【0221】それゆえ、上記構成は、ローラー部の変位
が、厚みの異なるケースと第2ディスクとでは異なるか
ら、単一の検出手段により、上記ケースと第2ディスク
とを識別できるので、機構を簡素化できるという効果を
奏する。
【0222】本発明の請求項6記載のディスク駆動装置
は、以上のように、請求項1記載のディスク駆動装置に
おいて、上記第2ディスクが、その外径を上記ケースの
長さと異なるように形成され、上記保持手段に挿入され
た上記ケースおよび第2ディスクを検出する検出部が設
けられ、上記検出部からの信号に基づいて上記ケースお
よび第2ディスクを識別する判別手段が設けられ、上記
保持手段の所定のケースまたは第2ディスクを排出する
排出手段が設けられ、上記判別手段からの信号に基づい
、ケース、第2ディスクに応じた異なる排出動作を行
うように上記排出手段を制御する制御手段が設けられて
いる構成である。
【0223】それゆえ、上記構成は、さらに、適正な排
出位置等の排出動作が可能となるから、操作性を向上さ
せることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク駆動装置の要部側面図であ
る。
【図2】上記ディスク駆動装置に用いるディスクの分解
斜視図である。
【図3】上記ディスク駆動装置に用いる他のディスクの
斜視図である。
【図4】上記ディスク駆動装置の斜視図である。
【図5】上記ディスク駆動装置にディスクが挿入された
際の第1の開口および第2の開口を示す側面図である。
【図6】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入さ
れた際の第1の開口および第2の開口を示す側面図であ
る。
【図7】上記ディスク駆動装置の要部平面図である。
【図8】上記ディスク駆動装置にディスクが挿入された
際の動作例を示す要部平面図である。
【図9】上記ディスク駆動装置にディスクが挿入された
際の動作例を示す要部側面図である。
【図10】上記ディスク駆動装置にディスクが挿入さ
れ、さらに、アダプタースライダーの折曲げ片とディス
クとの当接が解除された動作例を示す要部平面図であ
る。
【図11】上記ディスク駆動装置の蓋体が閉じた状態の
要部を示す要部側面図である。
【図12】上記アダプタースライダーとテーパー突起部
との当接を示す説明図である。
【図13】上記アダプタースライダーのテーパー突起部
による移動を示す説明図である。
【図14】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
され、蓋体が開いた状態の要部側面図である。
【図15】上記状態のディスク駆動装置の要部平面図で
ある。
【図16】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
され、蓋体が開いた状態の要部側面図である。
【図17】上記ディスク駆動装置の要部平面図である。
【図18】上記ディスク駆動装置のディスクガイド部と
ガイド部移動部材の概略側面図である。
【図19】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
された状態の要部平面図である。
【図20】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
され、蓋体が開いた状態の要部側面図である。
【図21】上記ディスク駆動装置の各ディスクホールド
解除レバーを示す要部平面図である。
【図22】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
され、蓋体が開いた状態の要部正面図である。
【図23】上記ディスク駆動装置に他のディスクが挿入
され、蓋体が閉じた状態の要部正面図である。
【図24】上記状態の要部側面図である。
【図25】上記ディスク駆動装置の他のディスクが偏っ
て挿入された際の要部平面図である。
【図26】上記ディスク駆動装置の他のディスクが正常
に挿入された際の要部平面図である。
【図27】上記ディスク駆動装置の引込み機構を示す要
部側面図である。
【図28】上記引込み機構の要部正面図である。
【図29】上記引込み機構の各動作を示す要部側面図で
ある。
【図30】上記ディスク駆動装置の制御用のブロック図
である。
【符号の説明】
1 ディスク(第1ディスク) 13 ホルダー(保持手段) 21 アダプター(連結手段) 28 アダプタースライダー(支持手段) 32 ターンテーブル(駆動手段)
フロントページの続き (72)発明者 吉田 秀夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される記録媒体としての第1ディ
    スクが、回転駆動されるように略直方体形状のケースに
    格納され、 回転駆動される記録媒体としての第2ディスクが、その
    厚さを上記ケースより薄く、かつ、その駆動用孔を上記
    第1ディスクの駆動用孔より大きく形成され、 上記第1ディスクおよび第2ディスクをそれぞれ駆動す
    る駆動手段が設けられ、 挿入された上記ケースまたは第2ディスクを所定位置で
    保持する保持手段が、上記第1ディスクおよび第2ディ
    スクを駆動手段と連結させる駆動位置と離間させる着脱
    位置との間で移動するように設けられ、 上記保持手段が駆動位置に移動すると、上記駆動手段と
    第2ディスクの駆動用孔とを連結して、上記駆動手段か
    らの駆動力を第2ディスクに伝達する連結手段が上記保
    持手段に設けられ、 上記連結手段を支持する支持手段が、上記ケースの保持
    手段への挿入に伴って上記ケースと当接して移動するよ
    うに設けられ、かつ、上記ケースを所定位置で保持した
    保持手段が着脱位置から駆動位置に移動した際に上記連
    結手段と駆動手段との当接を回避するように設けられて
    いることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスク駆動装置におい
    て、 上記 第2ディスクが、その外径を上記ケースより大きく
    形成され、上記保持手段は、 挿入された上記第1ディスクまたは第
    2ディスクを所定位置で保持し、 上記保持手段に前記ケースを挿入できるように上記ケー
    スの挿入方向の外周にほぼ一致する第1の開口が形成さ
    れ、 かつ、前記第2ディスクを挿入できるように、上記第2
    ディスクの外径と厚さに応じて上記第1の開口の長手方
    向両端から外向きにそれぞれ延びる第2の開口が形成さ
    れ、 上記ケースを保持手段の所定位置に案内するように上記
    第1の開口の長手方向両端から延びる第1のガイド部が
    保持手段に設けられ、 上記第2ディスクを保持手段の所定位置に案内するよう
    に上記第2の開口の長手方向両端から延びる第2のガイ
    ド部が保持手段に設けられていることを特徴とするディ
    スク駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディスク駆動装置におい
    て、 上記ケースは、第1ディスクを露出させるためのスライ
    ダーを備え、さらに、上記スライダーを開閉するための
    スライダー開閉部材が、上記支持手段の移動に伴って移
    動して、上記スライダーの閉じる方向端部と当接するよ
    うに設けられると共に、上記スライダー開閉部材がスラ
    イダーと当接した後、上記支持部材の移動の上記スライ
    ダー開閉部材への伝達を解除する伝達解除手段が設けら
    れていることを特徴とするディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のディスク駆動装置におい
    て、 上記ケースおよび第2ディスクを保持手段の所定位置に
    搬送する搬送手段が設けられ、 上記搬送手段は、上記ケースおよび第2ディスクと圧接
    して搬送できるように、挿入された上記ケースまたは第
    2ディスクの厚さ方向に変位するローラー部を備えてい
    ることを特徴とするディスク駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のディスク駆動装置におい
    て、 上記搬送手段は、上記ローラー部の変位を検出する検出
    手段を備えていることを特徴とするディスク駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のディスク駆動装置におい
    て、 上記第2ディスクが、その外径を上記ケースの長さと異
    なるように形成され、 上記保持手段に挿入された上記ケースおよび第2ディス
    クを検出する検出部が設けられ、 上記検出部からの信号に基づいて上記ケースおよび第2
    ディスクを識別する判別手段が設けられ、 上記保持手段の所定のケースまたは第2ディスクを排出
    する排出手段が設けられ、 上記判別手段からの信号に基づいて、ケース、第2ディ
    スクに応じた異なる排出動作を行うように上記排出手段
    を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする
    ディスク駆動装置。
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