JP3746318B2 - 発券装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある乗り物(例えば、路線バス)から他の乗り物(例えば、電車)に乗り継ぐ際において、乗り継ぐ乗り物の切符に相当する乗継券を発券する発券装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば、路線バスから電車に乗り継ぐ際において、乗り継ぐ電車の切符に相当する券(以下、乗継券という)をバス内で販売している。この乗継券の料金は、駅で新たに切符を購入する面倒がないとともに、駅で切符を購入する場合よりも割安であることからその利用度合いが高い。
【0003】
前記乗継券の購入方法は、まず、乗客がバスを下車する際に運転手に、乗継券を購入したい旨を述べる。運転手は乗客から乗継券の購入希望を受けると、運転席近辺に配置された複数の発券スイッチの中から所定の発券スイッチを押下する。前記各発券スイッチには、それぞれ異なる駅名が付与されている。運転手は乗客が下車する停留所の最寄りの駅が付与された発券スイッチを押下する。発券スイッチが押下されると、その発券スイッチに付与された駅名及び乗車可能な区間駅名が記載された乗継券が発券装置により発券される。
【0004】
乗客はバスから下車する際に、バスの運賃及び乗り継ぎする電車の運賃(乗継券の代金)を支払う。そして、乗客はバスを下車した後、乗継券を使用することで、最寄りの駅(乗継券に記載されている駅)から切符を新たに購入することなく、かつ、所定料金よりも割安で電車に乗車することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の発券装置においては次のような問題があった。
(1)発券スイッチが複数設けられていることから、運転手は間違えて違う発券スイッチを押下する場合があった。この場合には、勿論乗客が希望する以外の乗継券が発券される。そのため、乗客はその乗継券では自分が乗ろうとする電車に乗ることができない場合があった。
【0006】
(2)運転手は押下する発券スイッチを慎重に時間をかけて確認することで、上記(1)の問題を防止することができるが、その場合には運転手への負担が大きくなるとともに、バスの停車時間が長くなってしまう。
【0007】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、乗継券の発券時に運転手に加わる負担を軽減するとともに、乗継券の発券を素早く、かつ正確に行うことが可能な発券装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、図1に示すように、第1路線を走行する乗り物から第2路線を走行する乗り物に乗り継ぐ際に使用する乗継券を発券する発券装置において、前記乗継券を発券する際に操作される操作手段S1と、前記第1路線上に設けられた複数の乗継地、及びその複数の乗継地と個々に対応する第2路線の乗継地、その第2路線の乗継地から所定料金で乗継可能な区間における最長距離の下車地が記憶されている乗継データ記憶手段S2と、前記操作手段S1が操作された際に第1路線上の乗継地を判別するとともに、その第1路線上の乗継地に対応する第2路線の乗継地を判別する乗継地判別手段S3と、前記乗継地判別手段S3により判別された乗継地及びその判別された乗継地から所定料金で乗継可能な区間における最長距離の下車地を前記乗継データ記憶手段S2から読み出した後、その乗継地及び最長距離の下車地を券片に記録し、その券片を乗継券として発券する制御手段S4とを備えたことをその要旨とする。
【0009】
従って、請求項1に記載の発明においては、乗客から乗継券の購入希望があった際には、運転手により操作手段S1が操作される。操作手段S1が操作されると、乗継地判別手段S3により第1路線上の乗継地が判別されるとともに、その乗継地に対応する第2路線の乗継地が判別される。第1路線上及び第2路線上の乗継地が判別されると、制御手段S4により乗継データ記憶手段S2から第2路線上の乗継地に対応する最長距離の下車地が読み出される。そして、制御手段S4により読み出された乗継地及び最長距離の下車地が券片に記録された後、その券片が乗継券として発券される。
【0010】
請求項2に記載の発明では、前記乗継地判別手段は、第1路線を走行する乗り物の走行位置に基づき、第1路線上の乗継地を判別することをその要旨とする。
請求項3に記載の発明では、前記乗継地判別手段は、第1路線上を走行する乗り物が停車するポイント順に第1路線上の乗継地を記憶し、第1路線上を走行する乗り物が各乗継地を停車又は通過することで、第1路線上における乗り物の走行位置を判別することをその要旨とする。
【0011】
従って、請求項3に記載の発明においては、乗継地判別手段は、第1路線を走行する乗り物が停車するタイミングに基づいて第1路線の乗継地を判別することから、乗り物の位置を確認する必要がない。
【0012】
請求項4に記載の発明では、前記制御手段は、発券する乗継券の記録内容を記憶する発券内容記憶手段を備えていることをその要旨とする。
従って、請求項4に記載の発明においては、制御手段により発券された乗継券の内容が記憶手段に記憶される。バスの運転終了後、記憶手段に記憶されたデータに基づき、乗継券の発券枚数等を容易に確認できる。
【0013】
請求項5に記載の発明では、前記操作手段は、一路線に対して一つだけ設けられていることをその要旨とする。
従って、請求項5に記載の発明においては、操作手段が一路線に対して一つだけしか設けられていないことから、乗継券発券時の運転手の操作ミスが防止される。
【0014】
請求項6に記載の発明では、前記乗継地判別手段は、操作手段が操作された際の第1路線上の乗継地に対応する第2路線の乗継地を、前記乗継データ記憶手段から判別できなかった際には、乗継が不能である旨を報知することをその要旨とする。
【0015】
従って、請求項6に記載の発明においては、操作手段が操作された際に第1路線上の乗継地に対応する第2路線の乗継地が、乗継データ記憶手段から判別できなかった際には、その乗継地からは乗り継ぎが不能である旨が報知される。
【0016】
請求項7に記載の発明では、前記第1路線は路線バスが走行する走行路線であり、第2路線は電車が走行する走行路線であることをその要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2に示すように、発券装置11は、本体ケース12、同本体ケース12内に収容されているロール紙収容部13、記録部14及び制御部15等より構成されている。なお、図示はしないが、発券装置11は運転席付近に設置されている。前記ロール紙収容部13には裏面に磁気層(図示せず)が設けられたロール紙16が収容される。また、ロール紙収容部13にはロール紙16の表面に印字するサーマルヘッド17及びロール紙16を所定長さに切断するカッタ18が設けられている。ロール紙収容部13ではロール紙16の表面に所定文字(図3参照)を印字した後、ロール紙16を所定長さに切断し、そのロール紙16を挿入口19から記録部14内に送り込む(以下、ロール紙収容部13にて所定長さに切断されたロール紙16を券片K0と呼ぶ)。
【0018】
記録部14に送り込まれた券片K0は搬送経路30を経て排出口31まで搬送される。前記搬送経路30の途中には、券片K0の磁気層に所定データを書き込む書込用磁気ヘッド35及び同書込用磁気ヘッド35により書き込まれたデータを読み取る読取用ヘッド36が設けられている。磁気層に正しくデータが書き込まれると、券片K0はさらに搬送経路30を移動し、乗継券K1として排出口31から取り出し可能な状態に保持される。排出口31付近における搬送経路30の部位には、排出口31からの乗継券K1の取り出し状態を検出する乗継券取出確認センサ42が設けられている。
【0019】
前記ロール紙収容部13及び記録部14は、制御部15に設けられたコントローラCにより駆動制御される。
次に、発券装置11の電気的構成を図4のブロック図に基づいて説明する。
【0020】
乗継地判別手段及び制御手段を構成するコントローラCにはプログラムデータメモリ21が接続され、コントローラCはこのプログラムデータメモリ21に記憶されたデータに基づき、各種制御を行う。また、コントローラCには乗継データ記憶手段を構成する停留所データメモリ22が接続されている。停留所データメモリ22には各停留所が停車する順番にアドレスナンバーとして記憶されている。また、コントローラCには乗継データ記憶手段を構成する乗継駅データメモリ23が接続されている。乗継駅データメモリ23には前記停留所データメモリ22に記憶されている各停留所の最寄りの駅名が個々に複数記憶されている。また、コントローラCには乗継データ記憶手段を構成する区間駅データメモリ24が接続されている。区間駅データメモリ24には前記乗継駅データメモリ23に記憶されている駅から所定料金で乗車可能な最長距離の駅名(以下、区間駅名と呼ぶ)が個々に複数記憶されている。
【0021】
また、コントローラCには日付データメモリ25が接続されている。日付データメモリ25には、乗継券K1を発券する際の発券年月日が記憶されている。また、コントローラCには発券内容記憶手段を構成する発券内容データメモリ26が接続されている。発券内容データメモリ26は発券した乗継券K1と同じ内容(乗継駅名・区間駅名・日付・バス会社名)さらに発券枚数等を記憶する。本実施の形態では、コントローラC、プログラムデータメモリ21及び各種データメモリ22〜26から制御部15が構成されている。
【0022】
また、コントローラCには前記ロール紙収容部13及び記録部14が接続されている。また、コントローラCには乗継券K1を発券する際に操作される発券スイッチ27及び停留所案内スイッチ28が接続されている。なお、発券スイッチ27及び停留所案内スイッチ28は、本体ケース12とは別位置に配置されている。また、停留所案内スイッチ28にはテープレコーダー29が接続されている。さらに、コントローラCにはスピーカー41及び乗継券取出確認センサ42が接続されている。
【0023】
テープレコーダー29には各停留所の名称が路線順番に音声により記録されている。停留所案内スイッチ28は運転手によりオン操作され、運転手は次に停車する停留所付近で停留所案内スイッチ28をオン操作する。停留所案内スイッチ28がオン操作され毎にテープレコーダー29が順次駆動されて次に停車する停留所名が車内にアナウンスされるようになっている。
【0024】
また、コントローラCは前記停留所案内スイッチ28が1回オン操作される毎に停留所データメモリ22に記憶されている停留所データを、アドレス順に1データずつ読み取るようになっている。従って、停留所データメモリ22からコントローラCに出力される停留所名と、テープレコーダー29から音声出力される停留所名とは一致する。
【0025】
コントローラCは発券スイッチ27がオン操作された際に、プログラムデータメモリ21及び各種データメモリ22〜26のデータに基づき、ロール紙収容部13及び記録部14を駆動制御し、所望の乗継券K1を発券する。
【0026】
次に、上記のように構成された発券装置11の作用を説明する。図5はコントローラCによって実行される制御の処理ルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップ101において、コントローラCは停留所データメモリ22から最初に停車する停留所名を入力する。次のステップ102において、コントローラCは停留所案内スイッチ28がオン操作されたか否かを判別する。ここで、停留所案内スイッチ28がオン操作されたと判別した際にはステップ103に移行する。一方、コントローラCは停留所案内スイッチ28がオン操作されないと判別した際にはステップ104に移行する。
【0027】
ステップ103において、コントローラCは停留所データメモリ22から次のアドレス(停留所名)を入力し、ステップ104に移行する。ステップ104において、コントローラCは発券スイッチ27がオン操作されたか否かを判別する。ここで、発券スイッチ27がオン操作された場合には、次のステップ105に移行する。一方、発券スイッチ27がオン操作されなかった場合には、ステップ102に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0028】
ステップ105において、コントローラCは停留所データメモリ22から入力した停留所に対応する乗継駅及び区間駅を乗継駅データメモリ23及び区間駅データメモリ24より検索するとともに、日付データメモリ25から現在の日付を読み出す。ステップ106において、コントローラCは入力した停留所に対応する乗継駅が存在するか否かを判別する。ここで、入力した停留所に対応する乗継駅が存在する場合には、次のステップ107に移行する。
【0029】
ステップ107において、コントローラCはロール紙収容部13を駆動制御する。すなわち、コントローラCはロール紙収容部13のサーマルヘッド17を駆動させてロール紙16に前記ステップ105にて検索した乗継駅名及び区間駅名、さらにその日の日付及び当該発券装置を設置しているバス会社名を印字する(図3参照)。その後、コントローラCはカッタ18を駆動させてロール紙16を所定長さに切断して券片K0とし、その券片K0をロール紙収容部13から記録部14へ送り込む。
【0030】
次のステップ108において、コントローラCは記録部14を駆動制御する。すなわち、書込用磁気ヘッド35により券片K0の磁気層にステップ105にて検索した乗継駅名及び区間駅名、さらにその日の日付及び当該発券装置を設置しているバス会社名に相当するデータを書き込む(記録する)。そして、コントローラCは読取用磁気ヘッド36にて券片K0の磁気層に正しく所定データが書き込まれているかを読み取る。ここで、コントローラCは所定データが書き込まれている場合には券片K0を乗継券K1として排出口31へ搬送する。一方、所定データが書き込まれていない場合には、コントローラCは記録部14の券片搬送ローラ(図示せず)を反転させ、その券片K0を搬送経路30から図2に示す廃券収容ボックス41に回収する。
【0031】
次のステップ109において、コントローラCは乗継券取出確認センサ42からの出力信号に基づき、乗継券K1が排出口31から取り出されたか否かを判別する。ここで、取り出された場合には次のステップ110に移行する。一方、取り出されない場合には、再度乗継券K1が取り出されたか否かを判別する。次のステップ110において、コントローラCは券片K0の磁気層に書き込んだデータと同じデータを発券内容データメモリ26に記憶し、前記ステップ102にジャンプし、以降の処理を繰り返す。
【0032】
一方、前記ステップ106において、コントローラCは入力した停留所に対応する乗継駅が存在しなかった場合には、ステップ111に移行する。ステップ111においては、スピーカー41から警告音を出力し、運転手に報知する。
【0033】
ここで、上記のように構成された発券装置11を備えた路線バスの運行状態における作用について説明する。なお、第1路線を路線バスの走行する走行路線とし、第2路線を電車の走行する鉄道路線とする。
【0034】
図6は路線バスの走行路線及び鉄道路線を模式的に示す図である。同図において、路線バスの走行路線には「A停留所」〜「E停留所」までが配置されている。従って、前記発券装置11の停留所データメモリ22には、この走行路線に配置された「A停留所」〜「E停留所」が、バスが停車する順番で記憶されている。
【0035】
「A停留所」及び「B停留所」の最寄りの駅は「J駅」である。また、「C停留所」及び「D停留所」の最寄りの駅は「K駅」である。また、「E駅」の最寄りの駅は「L駅」である。従って、前記乗継駅データメモリ23には、「A停留所」及び「B停留所」に対応する乗継駅は「J駅」、「C停留所」及び「D停留所」に対応する乗継駅は「K駅」、「E停留所」に対応する乗継駅は「L駅」である旨のデータが記憶されている。
【0036】
前記「J駅」から「M駅」までは一定料金で乗車することができる。また、「K駅」から「N駅」までは一定料金で乗車することができる。さらに、「L駅」から「O駅」までは一定料金で乗車することができる。すなわち、「J駅」に対応する区間駅は「M駅」、「K駅」に対応する区間駅は「N駅」、「L駅」に対応する区間駅は「O駅」となり、前記区間駅データメモリ24にはその旨のデータが記憶されている。
【0037】
例えば、バスが「A停留所」を通過し、次に「B停留所」に停車する場合には、運転手は「B停留所」に到着する前に停留所案内スイッチ28をオン操作する。これにより、車内には次に停車する停留所が「B停留所」であることがアナウンスされる。また、発券装置11のコントローラCも前記停留所データメモリ22のデータに基づき、次に停車する停留所が「B停留所」であることを判別する。「B停留所」にて下車する乗客が乗継券K1の購入を希望した際には、運転手は発券スイッチ27をオン操作する。発券スイッチ27がオン操作されると、「B停留所」の最寄りの駅である「J駅」が乗継駅に設定されるとともに、同「J駅」に対応する「M駅」が区間駅として設定され、券片K0に両駅名、発券年月日、及び当該バス会社名が印字及び磁気記録される。その後、その券片K0が発券装置11から乗継券K1として発券され、運転手はその乗継券K1を乗客に渡す。乗客は、バスを下車する際、バスの運賃に乗継券K1の料金を加えた金額を支払う。
【0038】
上記のようにして、乗継券K1の発券が行われる。
本実施の形態によれば、上記のように発券装置11を構成したことにより、次のような効果を得ることができる。
【0039】
(1)乗継券K1を発券する際にオン操作する発券スイッチ27が1つしか設けられていないことから、発券時における運転手の操作ミスがなくなり、確実に乗客が希望する乗継券K1を発券することができる。
【0040】
また、運転手は各停留所に対応する駅名を覚えておく必要がなく、素早いスイッチ操作が可能となるので、バスの停車時間等を短縮することができ、バスの運行が円滑になるとともに、運転手に加わる負担を軽減できる。
【0041】
(2)発券した乗継券K1の内容及び発券枚数等を発券内容データメモリ26に記憶するように構成した。このデータメモリ26に記憶されたデータに基づき、発券装置11の稼働率の計算・バスの運行管理・他社との運賃精算等を容易に行うことができる。
【0042】
(3)走行路線におけるバスの位置を、停留所データメモリ22に記憶されている停留所と停留所案内スイッチ28の操作タイミングとに基づいて、判別するようにした。これにより、大掛かりな装置を必要としないとともに、常時バスの走行位置を検出する必要がないことから、発券装置11の構造を簡素化でき、コストの低減を図ることができる。
【0043】
(4)乗継が不能な停留所で発券スイッチ27がオンされた際には、スピーカー41から警告音を発生させて運転手に報知するように構成した。これにより、運転手が素早く乗客に乗継不能であることを知らせることができる。
【0044】
なお、本発明は次のように構成することもできる。
(1)上記実施の形態では、路線バスに発券装置11を設置し、路線バスから電車に乗り継ぐ際について説明した。これを、走行路線の異なる路線バス同士での乗り継ぎ時に使用する乗継券や、走行路線の異なる電車同士での乗り継ぎ時に使用する乗継券を発券する発券装置で具体化してもよい。
【0045】
(2)上記実施の形態では、発券スイッチ27を1スイッチのみ設けたが、発券スイッチ27を複数設けて具体化してもよい。この場合には、発券スイッチ27を一走行路線当たり一スイッチ設ける。そして、各発券スイッチ27には各走行路線の名称をそれぞれ付与する。この場合、制御部15を各発券スイッチ27毎に設け、各データメモリ21〜26に記憶するデータも個々の走行路線に設けられた停留所に基づくものとする。
【0046】
この構成によれば、乗継券K1を発券する際、運転手は現在運行している路線名が付与されている発券スイッチ27を操作する。すると、操作された発券スイッチ27に対応するコントローラCにより、所望の乗継券K1が発券される。
【0047】
(3)上記実施の形態では、バス位置判別手段を、停留所データメモリ22及び停留所案内スイッチ28により構成し、運転手が停留所案内スイッチ28を操作するタイミングに基づき、バスが現在どの停留所付近にいるかを判別するように構成した。
【0048】
これに対し、人工衛星からの電波を使用して自己の位置を検出するナビゲーションシステム等を使用し、走行路線におけるバス位置を検出するように構成してもよい。
【0049】
(4)乗継券K1に記録した内容を発券内容データメモリ26に記憶保存せずに本発明を具体化してもよい。
(5)発券スイッチ27がオンされた際に、乗継不能な停留所である場合にはスピーカー41から警告音が発生し、音によりその旨を確認するように構成したが、映像等により目視によりその旨を確認できるように構成してもよい。
【0050】
(6)上記実施の形態では、運転手により発券装置11から乗継券K1を取り出して、その乗継券K1を乗客に渡すように具体化したが、乗客用の発券スイッチを別途設け、乗客が発券スイッチを操作して発券された乗継券K1を直接取り出すような構成としてもよい。この場合、さらに運転手への負担を軽減できる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、乗継券を発券する際は、運転手は操作手段を操作するだけで、所定の乗継地及びその乗継地から所定料金で乗継可能な区間における最長距離の下車地が記録された乗継券を発券することができる。このように、運転手は第1の乗継地に対応する第2の乗継地及び乗継可能な区間における最長距離の下車地を覚えておく必要がない。その結果、運転手への負担を軽減できるとともに、間違えて乗継券を発券するのを防止できる。
【0052】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、確実に所定の乗継券を発券することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、乗り物が各乗継地に停車又は各乗継地を通過することにより、第1路線上を走行する乗り物の走行位置を判別することから、第1路線上の乗り物の走行位置を常時確認する必要がない。これにより、装置を簡素化でき、延いてはコストの低減を図ることができる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載に発明の効果加え、バスの運転終了後、記憶手段に記憶されたデータに基づき、乗継券の発券枚数や運行状態等の事務的管理を容易に行うことができる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載に発明に効果加え、操作手段が一路線に対して一つだけしか設けられていないことから、乗継券発券時の運転手の操作ミスを確実に防止できるとともに、さらに運転手への負担を軽減できる。
【0055】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加え、乗継不能な乗継地において、乗客が乗り継ぐのが防止される。これにより、乗客に迷惑をかけるのを防止できる。
【0056】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加え、路線バス(特にワンマンバス)から電車に乗り継ぐ際に、確実に乗り継ぐ駅に対応する乗継駅及び乗継可能な区間が記録された乗継券を発券することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概念図。
【図2】 発券装置の模式的な側面図。
【図3】 発券装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 印字された乗継券の見本図。
【図5】 コントローラの作用を示すフローチャート。
【図6】 路線バスの走行経路、鉄道経路を示す模式図。
【符号の説明】
11…発券装置、22…乗継データ記憶手段としての停留所データメモリ、23…乗継データ記憶手段としての乗継駅データメモリ、24…乗継データ記憶手段としての区間データメモリ、27…操作手段としての発券スイッチ、C…乗継地判別手段及び制御手段としてのコントローラ、K0…券片、K1…乗継券、S1…操作手段、S2…乗継データ記憶手段、S3…乗継地判別手段、S4…制御手段。
Claims (7)
- 第1路線を走行する乗り物から第2路線を走行する乗り物に乗り継ぐ際に使用する乗継券を発券する発券装置において、
前記乗継券を発券する際に操作される操作手段と、
前記第1路線上に設けられた複数の乗継地、その複数の乗継地と個々に対応する第2路線の乗継地、及びその第2路線の乗継地から所定料金で乗継可能な区間における最長距離の下車地が記憶されている乗継データ記憶手段と、
前記操作手段が操作された際に第1路線上の乗継地を判別するとともに、その第1路線上の乗継地に対応する第2路線の乗継地を判別する乗継地判別手段と、
前記乗継地判別手段により判別された乗継地及びその判別された乗継地から所定料金で乗継可能な区間における最長距離の下車地を前記乗継データ記憶手段から読み出した後、その乗継地及び最長距離の下車地を券片に記録し、その券片を乗継券として発券する制御手段と
を備えた発券装置。 - 前記乗継地判別手段は、第1路線を走行する乗り物の走行位置に基づき、第1路線上の乗継地を判別する請求項1に記載の発券装置。
- 前記乗継地判別手段は、第1路線上を走行する乗り物が停車するポイント順に第1路線上の乗継地を記憶し、第1路線上を走行する乗り物が各乗継地を停車又は通過する度に、第1路線上における乗り物の走行位置を判別する請求項2に記載の発券装置。
- 前記制御手段は、発券する乗継券の記録内容を記憶する発券内容記憶手段を備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発券装置。
- 前記操作手段は、一路線に対して一つだけ設けられている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発券装置。
- 前記乗継地判別手段は、操作手段が操作された際の第1路線上の乗継地に対応する第2路線の乗継地を、前記乗継データ記憶手段から判別できなかった際には、乗継が不能である旨を報知する請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発券装置。
- 前記第1路線は路線バスが走行する走行路線であり、第2路線は電車が走行する鉄道路線である請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発券装置。
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JPH09128568A (ja) | 1997-05-16 |
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