JP3746075B2 - ステロイドスルファメート、その製造方法、及びその使用 - Google Patents

ステロイドスルファメート、その製造方法、及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、薬理学研究と製薬産業での適用のためのスルファターゼ阻害活性及び/又はエストロゲン活性を有するゴナン型及びD−ホモゴナン型ステロイドに関する。
スルファモイルオキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、又はジアルキルスルファモイルオキシ基を有するステロイド−3−スルファメートは、長い期間公知であった(独特許第3376799号,1968;Schwarz,S., Pharmazie 30(1975)17-21)。生体利用性の改善と肝臓通過での代謝的分解の減少により、該ステロイド−3−スルファメートは、避妊用の混合製剤の形態で、置換療法におけるエストロゲンのプロドラッグとして、及びスカベンジャー性を有する物質として使用されている。
ステロイドスルファメート(独特許第2,336,431号)において、1,3−ジアルキルスルファモイルオキシ−8α−エストラチエン−17−オン、及びある種の置換が可能な3,11−と3,17−ジスルファモイルオキシエストラチエン(ホルモン性避妊薬として特に使用される)(WO 96/05216)だけは、同様にエストロゲン活性を有するものとして同定されている。強いスルファターゼ阻害活性がエストラジオール−及びエストロン−3−スルファメートにより発揮されることが、最近M.J.Reedら(Biochemistry 34(1995)11508-11514;J.Steroid Biochem.Molec.Biol.57(1996)79-88)によって見出された。スルファターゼ阻害剤は、内因性ステロイド抱合体、即ち対応するサルフェート、からエストラジオール又はエストロンの放出を防止するという点で、エストロゲン依存性腫瘍を治療するために、用いることができる。次いで、エストラジオール−又はエストロン−3−スルファメート型のステロイド性スルファターゼ阻害剤は、エストロゲン依存性腫瘍の治療のためにスルファターゼ阻害剤として条件付きでのみ用いることができることが示された。インビボ実験で、これらの化合物はこの適応症で望ましくないエストロゲン活性の増大を示す(Elger,W.ら,J.Ster.Biochem.Mole.Biol.55(1995)395-403)。
比較的高いスルファターゼ阻害活性を有する、エストロンスルファメートに対応する非ステロイド性スルファターゼ阻害剤が最近報告された(Li P.-K.ら,J.Ster.Biochem.Molec.Biol.59(1996)41-48)。
エストロゲン活性の完全な抑制は、一定の、または改良されたスルファターゼ阻害活性をもつ非ステロイド性及びステロイド性スルファターゼ阻害剤では以前には観察されなかった。
それ故、ホルモン依存性腫瘍でのエストロゲンの利用性を制限し、又は防止する化合物が必要であり、エストロゲン性活性成分を有しないスルファターゼ阻害剤に関心がある。
更に、エストラジオールのエストロゲン原性は、D環の特定の置換により変化しうることが知られる。17−ヒドロキシ基にジェミナル(geminal)であるプロトンの置換(アルキル化又はアセチル化)により、経口での有効性は明白に改善できる。16位での17β−ヒドロキシ基に隣接するプロトンの置換により、経口有効性は減少する。ハロゲン又はシュードハロゲンへの置換により、所謂ブレーキのかかった、即ち僅か乃至中程度の有効性のエストロゲンが得られる。
更に、肝臓毒性が17−アルキル化又はアセチル化エストラジオール誘導体により長期間試験で決定されたので、これらの化合物を分離するために、低毒性の非常に有効なエストロゲンに関心がある。
この目的は、適切なスルファモイル化反応によって産生される新規ステロイドスルファモイルオキシ誘導体を提供することによって満たされる。分子中に2個以上のスルファメート基を有するある種のステロイドスルファモイルオキシ化合物、特に、ステロイド骨格の周辺に存在する置換基又は側鎖(例えば、7位及び/又は11位)を含むエストロゲン活性に特徴的な位置でスルファモイル化されているステロイドスルファモイルオキシ化合物は、スルファターゼ活性の明瞭な増大及びエストロゲン活性の減少を示す。場合によっては、抗エステロゲン効果でさえ観察できる程度まで、エステロゲン原性が減少できる。
本発明によって、エストラジオールジスルファメート型及び16−ハロゲン−エストラジオールジスルファメート型の化合物は、公知の化合物よりスルファターゼ阻害は大きく、エストロゲン原性を示さない。16位でのハロゲンへの置換により、スルファターゼ阻害活性は、非置換化合物と比較して更に増大している。
A環スルファモイルオキシ化合物は例外として、ある種のモノスルファメートは、顕著なスルファターゼ活性、及び減少したエステロゲン原性を示す。分子中における2個以上のこのような薬理学的基の存在において、相乗効果が観察される。場合によっては、これらの効果は、標準的化合物と比較して活性が増大するが、そのことは、ジスルファメートやトリスルファメートに関し確認された。
エステロゲン生合成の影響により、直接的スルファターゼ阻害により、及び他の抗エステロゲン効果により、エステロゲンの利用性は限定され、又は制御できる。このことを用いて、エステロゲン依存性腫瘍の治療と診断ができる。
スルファモイルオキシ化合物の有効な解離は、置換パターンにより特異的に変化させることができ、そのことによって、一方ではそれらをスルファターゼ阻害剤として、他方ではエステロゲン成分として使用できる。驚くべきことに、インビトロでのエステロゲン活性の可能性は、エステロゲン転写アッセイによりある種のスルファメートで検出できる。この試験で、3,17−ジスルファモイルオキシ化合物は不活性であることが見出される。
本発明の主題である16−置換−3−モノスルファメートは非常に広い治療範囲を示す。高スルファターゼ活性の他に、これらの化合物は高エストロゲン原性を特徴とする。このことは、公知の非常に有効なエストロン−又はエストラジオール−3−スルファメートと驚くほど高度に匹敵する。従来技術によれば、16−ハロゲン−又はシュードハロゲン−エストラジオールは、エストリオール又はエストラジオールと比較して活性が小さい。3位にスルファメート基を導入することによって、エストロゲン性はかなり増大する。それ故、インビボで経口投与された16α−ブロモエストラジオール−3−スルファメートはエストリオールよりも5倍有効で、エストラジオール−3−スルファメートよりも3倍有効である。これらの知見に基づき、新規な経口有効性エストロゲンは、一方で避妊とホルモン置換療法で、他方で放射活性種(PET)の適用での診断のために利用できる。
標準形態で、特に〔18F〕、〔76F〕、又はTcなどの短寿命アイソトープの場合に、本発明の化合物は、ステロイドスルファターゼとエステロゲンレセプターに関する標的特異性のために、癌組織を含む疾患組織の診断用のマーカーの可能性を示す。
本発明の化合物は、スルファターゼの阻害又はエステロゲンに関係する疾患の治療、例えばホルモン依存性腫瘍の治療のために、単独で、又は他の活性化合物、例えばアロマターゼ又は抗エステロゲンと併用して、適切である非常に有効なスルファターゼ阻害剤である。
更に、ゲスタゲンと併用してのステロイドスルファモイルオキシ化合物のある種のものは、妊娠及び更年期障害の治療にも重要な手段である。
一般式Iを有する本発明の化合物は、医薬として使用できる。これらの製剤の製造は、腸、経皮、又は非経口適用に適切な有機及び/又は無機不活性担体材料と混合することによって、本質的に公知の生薬法で行う。
適切な投与量は、公知のスルファターゼ阻害剤又は公知のエストロゲンに関し生体等価量を測定することにより、ルーチンに決定できる。本発明の化合物の投与量は、1日当たり0.001〜200mgの範囲である。
本発明のスルファモイルオキシ化合物は、
式I
Figure 0003746075
[式中、
C原子9と11、8と9、8と14、14と15、15と16、6と7、又は7と8の間に更なる二重結合があってもよい;又は
C原子8、9、14、15、又は8、9、7、6の間に2個の二重結合があってもよい;又は、
一般式Iは、C原子14と15、又は15と16の間にα−配向もしくはβ−配向のシクロプロパン基又はエポキシド基を含む;
C原子2、3、4、6、7、11、12、15、16及び/もしくは17は、非置換であるか、又はC1−C6−アルキルオキシ、C1−C4−アルキルオキシ−C1−C4−アルキルオキシ、ヒドロキシ−C1−C4−アルキルオキシ、C1−C6−アルカノイルオキシ、トリス−(C1−C4−アルキル)−シリルオキシもしくはヒドロキシによって置換されている、但し、ケト基−C(=O)−は、ケタール、チオケタール、シアンヒドリン、シアノシリルエーテル、又はジェミナルなヒドロキシエチニル基の形態で保護されていてもよいが、第2級ヒドロキシ基−CH(OH)−の代わりにも存在できる;
n=1又は2;
1=Hの代わりに、α−メチルもしくはβ−メチル、又はα−エチルもしくはβ−エチル;
スルファモイルオキシ基−OSO2NHR2は好ましくは、C−1、−2、−3、−4、−6、−7、−11、−15、−16、及び/又は−17に存在し、更に基R4及び/又はR5にも存在する;
2=H、C1−C5−アルキル、環化飽和環を有するC1−C3−アルキル、アリール−C1−C3−アルキル、C1−C5アルカノイル、C3−C7−シクロアルキルカルボニル;
3=H、OH、ハロゲン(塩素、臭素、[76Br]臭素、[125I]ヨウ素もしくは[131I]ヨウ素、アスタチン、フッ素、又は[19F]フッ素など)、シュードハロゲン(N3、CN、SCN、又はSeCNなど)、C1−C3−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、1′,1′−シクロアルキル、又はアリール−C1−C3−アルキル;
4=H、アリール、又はC1−C12−アルキル;
5=H、C1−C12−アルキル、又はC1−C12−アルキルアリール;
6=H又はハロゲン(塩素、臭素、[76Br]臭素、フッ素、[18F]、又はアスタチンなど);及び
m=1〜5、好ましくは1〜3;
但し、mが1で、スルファモイルオキシ基が芳香族A環に結合しているとき、R3はHとOHとは異なる]
を有するゴナン型とD−ホモ−ゴナン型のステロイド及びその塩、特に医薬として許容できる塩である。
上記に関し、1′,1′−シクロアルキルは、スピロ−C3−C6−アルキルもしくはアルケニルを表し、アリール−C1−C3−アルキルは、例えばフェニル−C1−C3−アルキル(ベンジルのような)もしくはヘテロアリール−C1−C3−アルキル(ここで、ヘテロアリールは以下の基を表す。例えば、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジン、キノリン、アクリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、プテン、ピロール、インドール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、チアゾール、又はチオジアゾール)を表す。C3−C7−シクロアルキルの他に、飽和の環形成環は、水素化ヘテロ環を含む。例えば、ピペリジン、ピペラジン、ピロリン、ピロリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、チアゾリン、チアゾリジン、イミダゾリン、又はイミダゾリジンなど。アリールは、上記文でのヘテロアリール置換基、又はo−、m−、もしくはp−置換フェニル基を意味する(フェニル基の置換基は、例えばハロゲン、C1−C5−アルキルチオ、C1−C5−アルキルオキシ、ヒドロキシ、C1−C5−アルキル、ヒドロキシーC1−C5−アルキル、C1−C5−アルカノイル、CN、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−C3−アルキルアミノ、ニトロ、又はCHO、及び式−CH(OR)(OR′)と−CH=NORを有するアセタールとオキシム(式中、RとR′はH又はC1−C5−アルキルを表すか、又はRとR′は共にC2−C6−アルキレンを表す)。
好ましくは、
1=α−メチルもしくはβ−メチル、又はα−エチルもしくはβ−エチル;
n=1又は2;
3=H、OH、塩素、臭素、フッ素、N3、CN、SCN、又はSeCN;
m=1〜3;
2=スルファモイルオキシ基即ち−OSO2NHR2基において、H及び/もしくはC1−C5−アルキル、C1−C5−アルカノイル、又はC3−C7−シクロアルキルカルボニル;
4=H、アリール、又はC1−C12−アルキル;
5=H、C1−C12−アルキル、又はC1−C12−アルキルアリール;
6=H、塩素、臭素、又はフッ素;及び
好ましくは、スルファモイルオキシ基は、芳香環A環及び/又はアリール基R4、更にC原子7、11、15、16、又は17に固定できる;
但し、mが1で、スルファモイルオキシ基が芳香環A環に結合しているとき、R3はH及びOHとは異なる。
式Iの更に好適な化合物は、
1=β−メチル又はβ−エチル;
3=臭素、[76Br]臭素、フッ素、[18F]フッ素、[125I]もしくは[131I]ヨウ素、又はアスタチン;
6=臭素、[76Br]臭素、フッ素、又は[18F]フッ素;
m=1〜2;及び
2、R4、R5、nは上記の意味を有する;
スルファモイルオキシ基の一つは芳香環A環に位置し、m=2のとき、第2のスルファモイルオキシ基(−OSO2NHR2)は、17α−又は17β−位に存在する;
及びその塩である。
本発明の化合物の別の好適群は、式I
[式中、
C原子9と11、8と9、8と14、14と15、6と7、又は7と8の間に更なる二重結合があってもよい;又は
C原子8、9、14、15、又は8、9、7、6の間に2個の二重結合があってもよい;又は、
一般式Iは、C原子14と15の間にα−配向もしくはβ−配向のシクロプロパン基又はエポキシド基を含む;
C原子2、3、4、6、7、11、12、15、16及び/もしくは17は、C1−C6−アルキルオキシ、C1−C4−アルキルオキシ−C1−C4−アルキルオキシ、ヒドロキシ−C1−C4−アルキルオキシ、C1−C6−アルカノイルオキシ、トリス−(C1−C4−アルキル)シリルオキシもしくはヒドロキシによって置換されていてもよい、但し、ケト基は、ケタール、チオケタール、シアンヒドリン、シアノシリルエーテル、又はジェミナルなヒドロキシエチニル基の形態で保護されることができるが、第2級ヒドロキシ基の代わりにも存在できる;
n=1又は2;
1=Hの代わりに、α−メチルもしくはβ−メチル、又はβ−エチル;
3=H又はハロゲン(塩素、臭素、[76Br]臭素、ヨウ素、アスタチン、フッ素、又は[18F]フッ素など);
スルファモイルオキシ基−OSO2NHR2は好ましくは、C−1、−2、−3、−4、−6、−7、−11、−15、−16、及び/又は−17に存在し、更に基R4及び/又はR5にも存在する;
2=H、C1−C5−アルキル、環化飽和環を有するC1−C3−アルキル、又はアリール−C1−C3−アルキル;
4=アリール、又はC1−C12−アルキル;
5=C1−C12−アルキル;
6=ハロゲン(塩素、臭素、[76Br]臭素、[18F]フッ素、フッ素、又はアスタチンなど);及び
m=1〜5、好ましくは1〜3;
但し、mが1で、スルファモイルオキシ基が芳香環A環に結合しているとき、R3はHとは異なる]
を有する化合物及びその塩に関する。
以下の本発明の化合物は特に好適である。
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−D−ホモ−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−8α−D−ホモ−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),7(8)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8,6−ゴナペンタエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8,14−ゴナペンタエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8(14)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),9(11)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10),9(11)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−14β,15β−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17α−ジスルファモイルオキシ−14β,15β−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−14α,15α−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17α−ジスルファモイルオキシ−14α,15α−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
16α−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16β−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16β−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−16α−フルオロ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−16α−フルオロ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール;
16α−フルオロ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール;
16α−クロロ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール;
17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
17β,16β−ジヒドロキシ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−16,17−サルフェート;
3−スルファモイルオキシ−16,17−(2′,2′−プロピレンジオキシ)−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,16α,17β−トリスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オン;
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オン;
3,17α−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
17α−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
16α−フルオロ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
16α−ブロモ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン。
本発明の化合物は、例えば、本質的に公知の方法で、以下の一般式II
Figure 0003746075
[式中、置換基は上記と同じ意味を有する]
を有するステロイドアルコールを、適切な溶媒に溶解又は懸濁させ、
塩基により、部分的に、又は定量的にアルコラートに変換し(相間移動触媒によっても行える)、
又は第3級アミン、ピリジン塩基、もしくは無水塩の形態の緩衝液と混合し、塩化アミド硫酸と反応させ、場合によっては対応するアミドスルホネートを生成させる(ここで、m=1〜5)(塩化アミド硫酸はN−アルキル化又はN−アルカノイル化できる)ことで製造される。
塩化メチレンもしくはクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテルもしくはエーテル、アセトニトリル、DMF、DMSO、トルエン、又はそれらの混合液を溶媒として使うのが好ましい。
NaH、CaH2、リチウムアルキル、LDA、リチウムナフタリド、カリウムtert−ブチレート、KOHもしくはNaOH(相間移動塩と混合しうる)を、アルコラートへの変換の塩基として使用するのが好ましい。
トリエチルアミン、2,6−もしくは2,4,6−アルキル化ピリジン塩基、無水K2CO3もしくはNa2CO3(場合によっては、後者は相間移動塩又はクラウンエーテルと混合する)を緩衝液として使用するのが好ましい。
スルファモイル化は、塩化スルファモイル、塩化N−アルキル−もしくはN−アルカノイル−アミド硫酸のような塩化アミド硫酸により行う。
最適混合(恐らく冷却を伴う)のために、反応の間、注意する(ここで、超音波を適用するのが好ましい)。
本発明を限定すること無しに、以下の実施例で本発明をより十分に説明する。
実施例1
16β,17β−ジヒドロキシ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−16,17−サルフェート
16β,17β−ジヒドロキシ−3−メトキシメチルオキシ−1,3,5(10)−ゴナトリエン−16,17−サルフェート147mg(0.373mmol)をアセトニトリル5mLに溶解し、HCL(1M)45μLを加える。反応混合液を110℃で10分間、攪拌しながら加熱し、溶媒を蒸留し、塩化メチレン(P25上で蒸留)6mL、無水Na2CO3 700mg、及び塩化スルファモイルオキシ180mg(1.56mmol)を室温で加える。反応混合液を激しく攪拌する。反応を完了させた後(約6時間)、水を加え、エーテルで抽出する。溶媒の蒸発後、残渣を少量のアセトニトリルに吸収させ、HPLCカラムでクロマトグラフィを行う(ET125/8/4 Nucleosil 120-5C18 Macherey-Nagel)。波長275nmでL-4500 DADで検出する。アセトニトリルで溶出し、Rt7.3分で溶出する物質を真空濃縮する。粉末生成物34.7mg(60%)を単離し、アセトニトリルから結晶化した。
F(MeCN):195〜198℃。
元素分析:計算値C:50.4;H:5.4;N:3.3;S:14.9。
実測値C:49.3;H:6.1;N:3.5;S:14.2。
MS:c/m429.0934(M+),350.1180(55%,M+−HNSO2),(50%,M+−HNSO2,−SO3)。
UVMaX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3504,3404,3308,1489,1447,1382,1202,991,839,702,641,540。
13C−NMR(ppm:CDCl3)C(1)127.1,C(2)120.0,C(3)149.3,C(4)122.7,C(5)138.7,C(10)138.4,C(12)37.4,C(13)44.1,C(14)47.9,C(15)31.3,C(16)82.8,C(17)91.3,C(18)13.0。
実施例2
3−スルファモイルオキシ−16,17−(2′,2′−プロピレンジオキシ)−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
16,17−(2′,2′−プロピレンジオキシ)−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3β−オール75mg(0.23mM)を塩化メチレン5mLに溶解する。無水Na2CO3 500mgとH2NSO2Cl 30mg(0.26mM)を添加後、溶液を室温で60時間激しく攪拌する。この時間の間、更に試薬(810mg)を加える。水中で攪拌して懸濁液を処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。有機相を水中で中性まで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空蒸発させる。残渣を少量のアセトニトリルに溶解し、溶離液としてアセトニトリルを用い分取HPLC(ET125/8/4Nucleosil 120-5C18 Macherey-Nagel)で分離する(検出:L4500DAD,275nm,Rt8.7分)。白色粉末形態の26.3mg(24.75%)を、アセトニトリルからの再結晶化後、単離した。
F.:180−185℃。
元素分析:計算値C(61.9),H(7.1),N(3.4),S(7.9)。
実測値C(62.1),H(6.9),N(3.6),S(7.9)。
MS:(c/m):407.2(M+)。C2128NO5Sとして計算。
UVMAX[nm]:275(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3464,3385,1604,1497,1444,1371,1281,1250,1205,1152,1059,863。
実施例3
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−1,3,5(10)−ゴナトリエン
13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール70mg(0.26mM)、K2CO3 500mg及びBu4NBr30mgを、塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mL中に懸濁し、H2NSO2Cl 90mg(0.68mM)の添加後、懸濁液を25〜35℃で超音波浴中で処理し、水を除去する。約60分後、H2NSO2Cl 45mg(0.34mM)を更に添加し、水中で2時間攪拌する。ステロイドのエーテルによる抽出後、溶媒を真空蒸発させ、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。トルエン/アセトン(10:1)による溶出後、ジスルファメート21mg(19%)を得、それは、酢酸エチル/n−ヘキサンから結晶化できる。
F.:191〜194℃。
UVMAX[nm]:275(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3266、3302、3338,3390(NH)、1540、1368、1322、1184、930、871、817。
MS c/m:333.1370(M+−H2NSO3H,C18233NSとして計算;ES+:452.9(M+Na)。469.0(M+K)C1826262として計算。
実施例4
17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール
13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール70mg(0.26mM)とNa2CO3 500mgを塩化メチレン5mLに懸濁し、H2NSO2Cl 100mg(0.86mM)と、6時間後、別の100mg(0.86mM)を添加後、懸濁液を超音波浴で16時間処理し、水を除去する。懸濁液を水中で攪拌して処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクラマトグラフィーする。トルエン/アセトン混合液(7:1)を溶離剤として使用する。17−スルファメート25mg(27.7%)を単離し、それは、トルエン/アセトン又は酢酸エチル/n−ヘキサンから結晶化できる。
F.:165〜170℃。
元素分析:計算値C:59.0;H:6.6;N:4.0;S:8.6.
実測値:C:61.5;H:7.1;N:4.0;S:9.1。
MS:c/m:実測値351.1539(M+),計算値351.1540(C1825NO4Sとして計算)。
UVMAX[nm]:284(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3414,3278(NH),1346,1177,964,869,586。
実施例5
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
3−メトキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール500mg(1.74mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr 40mgを塩化メチレン10mLに懸濁し、H2NSO2Cl 360mg(3.1mM)の添加後、出発原料の全てが消費されるまで、室温で激しく攪拌する。反応完了後、生成物を水中で攪拌後、ステロイドをエーテルで攪拌する。溶媒を蒸発後、酢酸エチル/n−ヘキサン又は塩化メチレン/n−ヘキサンから残渣を結晶化し、17−スルファメート420mg(66.3%)を得る。
塩化メチレン/n−ヘキサン:159〜164℃。
UVMAX[nm]:285(アセトニトリル)。
IR[cm-1;CHCl3]:3446,3344,1603,1567,1546,1496,1376,1252,1245,1181,987,972,911.
t(Lichrosorb 100 C18,No.1621225):7.09。
実施例6
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
3−メトキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール100mg(0.33mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr 40mgを塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mLに懸濁し、H2NSO2Cl 190mg(1.64mM)の添加後、出発原料の全てが消費されるまで、室温で激しく攪拌する。反応完了後、生成物を水中で攪拌後、ステロイドをエーテルで攪拌する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。塩化メチレン/酢酸エチル混合液(20:1)を溶離剤として用いる。17−スルファメート90mg(71.4%)を得、それは塩化メチレン/n−ヘキサンから再結晶化できる。
F.:178〜184℃。
UVMAX[nm]:283(アセトニトリル)。
IR[cm-1;CHCl3]:3445,3348,1604,1567,1496,1372,1306,1251,989,963,915。
MS ES-:364.5(M−H),C1827NO4Sとして計算365.48。
実施例7
16α−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール
16α−ブロモ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール70mg(0.2mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr 40mgを塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mLに懸濁し、H2NSO2Cl 170mg(1.47mM)の添加後、超音波浴で4時間処理する。懸濁液を、水中で攪拌して処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。塩化メチレン/酢酸エチル混合液(20:1)を溶離剤として用いる。薄フィルムで均一に見える極性分画(60mg)10mgを濃縮し、溶離剤としてアセトニトリルを用いる分取HPLC(カラムRP18,2mL/分,Jasco)で分離する。3,17−ジスルファメート(Rt5.9)2mgと3−モノスルファメート(Rt6.36)3.5mgを得る。
F.ジスルファメート/塩化メチレン:190〜194℃。
MS−ES-:506.9(509.1,アイソトープ81)(M−H)C1825BrN264として計算した正確な質量508.03。
UVMAX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3445,3348(NH),1396,1193,917。
Rt:5.9(RP18,2mL/分)。
1H−NMR[ppm:CD3OD]:7.32d(1H),7.05qu(2H),7.008d(4H),4.74d(17α−H),4.36o(16β−H),0.88s(13−CH3)。
F.モノスルファメート/塩化メチレン/n−ヘキサン:94〜104℃。
MS−ES-:428.3(430.2,アイソトープ81)(M−H)C1824BrNO4Sとして計算した正確な質量429.0609。
UVMAX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;CHCl3]:3608(OH),3452,3348(NH),1395,1185(SO3),911(NS)。
Rt:6.36(RP18,2mL/分)。
1H−NMR[ppm:CD3OD]:7.31d(1H),7.03qu(2H),7.01d(4H),4.13o(16β−H),3.88d(17α−H),0.776s(13−CH3)。
実施例8
16α−ブロモ−17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール
16α−ブロモ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール70mg(0.2mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr 40mgを塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mLに懸濁し、H2NSO2Cl 90mg(0.78mM)の添加後、超音波浴で2時間処理する。懸濁液を、水中で攪拌して処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。塩化メチレン/酢酸エチル混合液(20:1)を溶離剤として使う。中央分画[Rt0.635(CH2Cl2酢酸エチル3:1)を一緒にし、濃縮し、溶離剤としてアセトニトリルを用いる分取HPLC(カラムRP18,2mL/分,Jasco)で分離する。分画は2つの主要成分を含む(Rt=8.219;Rt=9.83RP18分取カラム、又はRt=6.306と7.273分析カラムSpherisorb 100 C18 No.1621225)。極性の大きいほうの成分(Rt=8.219)の分画を分離し、塩化メチレン/n−ヘキサンから結晶化する。
F.塩化メチレ/n−ヘキサン:217〜220℃。
UVMAX[nm]:285。
MS−E-:428.4(430.4,アイソトープ81;M−H)C1824BrNO4としての計算質量429.06。
実施例9
3,16α,17β−トリスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,16α,17β−トリオール100mg(0.347mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr 50mgを塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mLに懸濁し、H2NSO2Cl 350mg(3.02mM)の添加後、超音波浴で5時間処理する。懸濁液を、水中で攪拌して処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。トルエン/アセトン混合液(7:1)を溶離剤として用いる。極性分画(Rt=0.09ゲル,CH2Cl2/酢酸エチル3:1))を濃縮し、塩化メチレンで結晶化する。
F.:115〜122℃。
MS−ES-:524.4(M−H)C1827393としての計算質量525.0909。
UVMAX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3388,3284,1549,1486,1369,1180,1000.8,939,921,554.
Rt:7.29(RP18,2mL/分)又はRt:5.717(Spherisorb 100 C18,0.5mL/分)。
1H−NMR[ppm:CD3OD]:7.32d(1H),7.05qu(2H),7.01d(4H),5.01o(16β−H),4.56d(17α−H),0.92(13−CH3)。
実施例10
16α−フルオロ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール
16α−フルオロ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−オール70mg(0.24mM)及びK2CO3 500mgを塩化メチレン3mLと酢酸エチル1mLに懸濁し、H2NSO2Cl 100mg(0.87mM)の添加後、超音波浴中室温で8時間処理する。次いで、懸濁液を水中で攪拌し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。塩化メチレン/酢酸エチル混合液(20:1)を溶離剤として用いる。17−スルフメート21mg(23.6%)を得、それは塩化メチレン/n−ヘキサンから再結晶化できる。
F.:230〜236℃。
MS−ES-:368.5(M−H)C1824NO4Sとしての計算質量369.45。
UVMAX[nm]:282(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3268,3375,3552,1607,1578,1552,1493,1440,1362,1179,1000,929,850。
Rt:7.99(RP18,2mL/分)又はRt:6.149(Spherisorb 100 C18,0.5mL/分,アセトニトリル)。
実施例11
3,17α−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17α−オール
13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17α−ジオール52mg(0.19mM)をアセトニトリル10mLに溶解し、加熱し、(無水)Na2CO3 500mgを加える。溶液を冷却後、H2NSO2Cl 30mg(0.26mM)を加え、溶液を激しく攪拌する。1時間間隔で、H2NSO2Clを9回、10mgずつ加える。9時間後、溶液を希塩酸で攪拌処理し、ステロイドをエーテルで抽出する。抽出物の濃縮後の残渣をアセトニトリル/エタノール混合液(3:1)4mLに吸収させ、溶離液としてアセトニトリルを用いて、分取HPLC(ET125/8/4 Nucleosil 120-5C18 Macherey-Nagel,RT7.0)で分離した。Rt=7.0(Rf=0.2ゲル,ベンゼン:アセトン=4:1)又はRt=8.1(Rf=0.22ゲル,ベンゼン/アセトン4:1)の分画を濃縮後、3,17α−ジスルファメート28.9mg(35.4%)と3−モノスルファメート9.8mg(14.6%)を白色粉末の形態で単離する。
F.ジスルファメート:170〜172℃。
MS−ES-:429.4(M−H)C1826262としての計算質量430.53;ES+:883(2M+Na)。
UVMAX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3396、3336、3264、1601、1547、1489、1372、1327、1184、930。
F.3−モノスルファメート:180〜189℃。
MS c/m:351.2(M+)C1825NO4Sとしての計算値351.15;C10233NSとしての計算値333.2(M+−H2O)。
UVMAX[nm]:269(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3550,3370,3235,3185,1602,1571,1490,1381,1274,1211,1179,1145,923,813,720,619,556,543。
実施例12
17α−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール
13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17α−ジオール136mg(0.5mM)をアセトニトリル14mLに溶解し、加熱し、(無水)Na2CO3 500mgを加える。溶液を冷却後、H2NSO2Cl 100mg(0.86mM)を加え、溶液を激しく攪拌する。後処理の目的で、溶液を希塩酸溶液中で90分間攪拌し、ステロイドをエーテルで抽出する。抽出物の濃縮後の残渣をアセトニトリル/エタノール混合液(3:1)4mLに吸収させ、溶離液としてアセトニトリル/水(19:[HK1]1)を用いて、分取HPLC(ET125/8/4 Nucleosil 120-5C18 Macherey-Nagel,RT7.0)で分離する。Rt=7.55(Rf=0.55ゲル,ベンゼン:アセトン=4:1)の分画を濃縮後、17α−スルファメート21.9mg(12.5mg)を白色粉末の形態で単離する。
F.:114〜120℃。
MS:c/m:294.2(C1822Oとして計算されたM+−97(HO3SNH2)はC1825NO4S(351.15)に対応する)。
ES-:350.4(M−H)。
UVMAX[nm]:283(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3370,3150,1606,1583,1495,1446,1298,1236,1065,685,545。
実施例13
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール100mg(0.35mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr40mgを塩化メチレン2mLと酢酸エチル2mLに懸濁し、H2NSO2Cl 260mg(2.25mM)の添加後、超音波浴中で2.5時間処理する。後処理のために、懸濁液を水中で攪拌し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。トルエン/アセトン混合液(10:1)を溶離液として用いる。ジスルファメート31mg(20%)を極性分画から単離し、それは塩化メチレン/n−ヘキサンから再結晶化できる。
F.:173〜178℃。
MS−ES+:467.0(M+Na),911.9(2M+Na);ES-:443.5(M−H),887(2M−H)。
UVMAX[nm]:270(アセトニトリル)。
IR[cm-1;KBr]:3392,3280,1603,1549,1488,1363,1184,1179,1138,921,551。
Rt:5.955(Lichrosorb 100C18,0.5mL/分)又はRt:7.67(RP18,2mL/分)。
1H−NMR[ppm CD3OD]:7.31d(1H),7.04qu(2H),7.01d(4H),4.64qu(17α−H),1.00t(13−エチル)。
実施例14
17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール
13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3,17β−ジオール50mg(0.17mM)、K2CO3 500mg、及びBu4NBr40mgを塩化メチレン2mLと酢酸エチル2mLに懸濁し、H2NSO2Cl 115mg(1mM)の添加後、超音波浴中で6時間処理する。後処理のため、懸濁液を水中で攪拌し、ステロイドをエーテルで抽出する。溶媒を蒸発後、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。トルエン/アセトン混合液(10:1)を溶離液として用いる。Rf=0.41(ゲル,トルエン/アセトン4:1)又はRf=0.62(ゲル,CH2Cl2/エチルアセトン3:1)、Rf=8.506(RP18)の分画を濃縮し(15mg=23%)、塩化メチレン/n−ヘキサンから結晶化する。
F.:174〜176℃。
MS−ES:364.5(M−H),729.5(2M−H)。
UVMAX[nm]:285(アセトニトリル)。
IR[cm-1;CHCl3]:3592,3445,3348,1608,1545,1497,1443,1374,1184,1065,917。
Rt:8.506(RP18,2mM/分)。
実施例15
3,17β−ジスルファモイルオキシ−16α−フルオロ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン
16α−フルオロ−13β−メチル−1,3,5(10)−エストラトリエン−3,17β−ジオール15mgをDMF1mL中に溶解し、H2NSO2Cl45mgを加え、不活性気体下、冷却し、攪拌する。2時間後、後処理のために、溶液を飽和重炭酸塩溶液中で攪拌し、ステロイドを塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン抽出液の濃縮後の残渣をシリカでクロマトグラフィーする。塩化メチレン/酢酸エチル(6:1)による溶出後、Rf=0.6の分画[(シリカゲル;塩化メチレン/酢酸エチル3:1)(Rt=5.833;RP18,アセトニトリル)を濃縮し、塩化メチレンから結晶化する。
F.:178〜184℃。
MS−ES-:447.4(M−H),894.7(2M−H),671(3M-−H)。
MS−ES+:471.2(M+Na),919.2(2M+a),695.6(3M+2Na)。
Rt:5.833(RP18;0.5mL/分 CH3CN)。
実施例16
以下のものは、(実施例1−15に対応して)同様に製造できる。
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−D−ホモ−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−8α−D−ホモ−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),7(8)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8,6−ゴナペンタエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8,14−ゴナペンタエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),8(14)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10),9(11)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10),9(11)−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−14β,15β−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17α−ジスルファモイルオキシ−14β,15β−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−14α,15α−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
3,17α−ジスルファモイルオキシ−14α,15α−メチレン−13β−メチル−1,3,5(10),8−ゴナテトラエン;
16α−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16β−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16β−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
16α−クロロ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オール;
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オン;
16α−ブロモ−3−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−17β−オン;
3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
17α−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
16α−フルオロ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
16α−ブロモ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン−3−オール;
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
3−メトキシ−17β−スルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン。

Claims (3)

  1. 一般式Iにて示されるゴナン型のステロイド及びその
    塩であって、
    Figure 0003746075
    式中、
    [2、4、6、及び12位の炭素原子は、各々が独立して置換されていないか、又はC1−C6−アルキルオキシ、C1−C4−アルキルオキシ−C1−C4−アルキルオキシ、ヒドロキシ−C1−C4−アルキルオキシ、C1−C6−アルカノイルオキシ、トリス−(C1−C6−アルキル)−シリルオキシもしくはヒドロキシ基によって置換されており第2級水酸基−CH(OH)−の代わりに、ケト基−C(=O)−が存在し得該ケト基が、ケタール、チオケタール、シアンヒドリン、シアノシリルエーテル若しくはジェミナルなヒドロキシエチニル基の形態にて選択的に保護さ
    nは1であり;
    1は、α−メチル、β−メチル、α−エチル、β−エチル又はHであり;
    2は、H、C1−C5−アルキル、環化飽和環を有するC1−C3−アルキル、アリール−C1−C3−アルキル、C1−C5アルカノイル、又はC3−C7−シクロアルキルカルボニルであり;
    3はH、OH、ハロゲン、シュードハロゲン、C1−C3−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、1’,1’−シクロアルキル、又はアリール−C1−C3−アルキルであり;
    4はH、アリール、又はC1−C12−アルキルであり;
    5はH、C1−C12−アルキル、又はC1−C12−アルキルアリールであり;
    6はH又はハロゲン又は14位と15位の炭素原子間又は15位と16位の炭素原子間にα−配向性又はβ−配向性を備えたシクロプロパン基もしくはエポキシド基であり;
    2、4、6、及び12位の炭素原子のうち少なくとも1つが置換されているか、またはR3、R4、R5およびR6のうちの少なくとも1つが、H以外であり、そして、
    mは2であり;かつ
    スルファモイルオキシ基−OSO2NHR2は3位および17位の炭素原子に結合されている、ゴナン型のステロイド及びその塩。
  2. 前記式Iにおいて、
    2はH、C1−C5−アルキル、環化飽和環を有するC1−C3−アルキル、又はアリール−C1−C3−アルキルであり;
    3はH又はハロゲンであり;
    4はアリール又はC1−C12−アルキルであり;
    6はハロゲン又は14位と15位の炭素原子間にα−配向性又はβ−配向性を備えたシクロプロパン基又はエポキシド基である、請求項1に記載のステロイド及びその塩。
  3. 16α−ブロモ−3,17α−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    16α−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    16β−ブロモ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    16α−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    16β−クロロ−3,17β−ジスルファモイルオキシ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    3,17β−ジスルファモイルオキシ−16α−フルオロ−13β−メチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;および
    3,17β−ジスルファモイルオキシ−16α−フルオロ−13β−エチル−1,3,5(10)−ゴナトリエン;
    からなる群より選択される請求項1に記載のステロイド及びその塩。
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