JP3744393B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特に半導電性層によって基体の帯電を防止しつつ、トナー担持体から背面電極へのトナー飛翔を制御することによって複写紙、転写紙、コピー用紙、記録紙、転写媒体などの受像体にトナーを付着させて画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トナーを用いた画像形成方法としては、従来よりジャンピング方式のものや、プロジェクション方式のものが最も広く用いられている。この種の画像形成方法は、感光体上に画像に対応する静電潜像を形成し、画像形成剤としてのトナーを現像ローラ等のトナー担持体から感光体上の静電潜像に付着させてトナー像を得た後、そのトナー像を複写紙、転写紙、コピー用紙、記録紙などに転写するものである。しかしながら、これらの画像形成方法では、感光体表面に静電潜像を形成する工程(感光プロセス)を必要としており、装置構成が複雑であり、かつ装置コストおよびランニングコストが高いという問題を含んでいる。そこで、近年、米国特許第3,689,935号、同第5,036,341号や特表2001−505146号公報に記載されたように、電界の作用によりトナーを複写紙、記録紙や中間転写ベルトなどの受像体上に飛翔させ、画像を形成するいわゆる「トナージェット(登録商標)」方式の画像形成装置が注目されてきている。
【0003】
この画像形成装置では、帯電したトナーを担持し搬送するトナー担持体と背面電極との間に、帯電トナーが通過するための複数のトナー通過孔を有するフレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuit)が配置されるとともに、さらにフレキシブルプリント回路基板と背面電極との間に記録紙などの受像体が配置されている。そして、トナー担持体と背面電極との間に電位差が印加されて帯電トナーをトナー担持体から背面電極に向かって飛翔させる移送静電界が形成されている。また、フレキシブルプリント回路基板では、各トナー通過孔の周囲に制御電極が配置されており、画像信号に応じて各制御電極に与える電圧を制御することによって各トナー通過孔を静電気的に開閉し、上記画像信号に対応して帯電トナーをトナー担持体からトナー通過孔を介して背面電極に飛翔させ、受像体に付着させる。こうすることで画像信号に対応するトナー像が形成される。
【0004】
しかしながら、上記のように構成された画像形成装置では、トナー担持体から飛翔してくるトナーの一部がフレキシブルプリント回路基板の表面に接触してフレキシブルプリント回路基板に摩擦電荷が徐々に蓄積されていき、電界を変化させることがある。この電界変化は受像体上に形成されるドットの形状、寸法、黒度および解像度などに影響を及ぼして印字品質の低下を招くという問題を引き起こすことが知られている。そこで、従来よりフレキシブルプリント回路基板の表面に半導電性層を形成し、フレキシブルプリント回路基板の帯電を防止する技術が提案されている(特許第2637285号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フレキシブルプリント回路基板上に半導電性層を形成する場合には、半導電性層の抵抗値を最適化する必要がある。というのも、フレキシブルプリント回路基板の帯電を防止するためには、チャージアップした摩擦電荷をフレキシブルプリント回路基板から効率よく逃がす必要があり、半導電性層の抵抗値を低く設定するのが望ましいが、その一方で抵抗値が低すぎると、次のような問題が発生して印字品質の低下を招いてしまう。
【0006】
すなわち、半導電性層の低抵抗化によってトナー飛翔を制御する制御用電界が半導電性層で遮蔽されてしまい、トナーの飛翔性が低下してしまう。また、例えば特表2001−505146号公報に記載された装置では、トナーを偏向させるための偏向用電界を発生させているが、低抵抗値の半導電性層によって制御用電界と同様に、偏向用電界も遮蔽されてトナー偏向量が所望量から少なくなってしまう。その結果、受像体上に形成されるドットの形状、寸法、黒度および解像度などに影響を及ぼして印字品質の低下を招いてしまうことがある。したがって、フレキシブルプリント回路基板上に半導電性層を設ける場合には、帯電を防止するという効果と、電界への影響を抑えるという効果とをバランスをとるように、半導電性層の抵抗値の最適化が図られており、良好な印字を実行するためには、常に抵抗値を所定の適正範囲に維持する必要がある。
【0007】
しかしながら、従来より知られているように半導電性物質は比較的大きな温度依存性を有しているため、半導電性層の温度が変動すると、その温度変動に伴って抵抗値が適正範囲から大きくずれて印字品質の低下を招くことがあった。
【0008】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、半導電性層の温度変動を抑えて印字品質を良好に保つことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
この発明は、上記目的を達成するため、帯電したトナーを担持するトナー担持体と、トナー担持体と対向して配置された背面電極と、トナー担持体と背面電極との間に配置された基体と、トナー担持体から背面電極に向けて基体に貫通形成されたトナー通過孔を取り囲むように基体に設けられた制御電極と、基体表面に設けられた半導電性層とを有し、半導電性層によって基体の帯電を防止しつつ、トナー担持体から背面電極へのトナー飛翔を制御することによって背面電極と基体との間に搬送される受像体にトナー像を形成するトナー飛翔制御手段と、背面電極に設けられたヒータと、ヒータを駆動するヒータ駆動部と、半導電性層の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出結果に基づいてヒータ駆動部を制御することにより半導電性層の温度を一定に保持する温度保持手段とを備えている(請求項1)。
【0010】
このように構成された発明では、温度保持手段が半導電性層の温度を一定に保持して温度変動を抑制する、つまり温度の安定化を図ることで、半導電性層の抵抗値の変動を抑えている。このため、半導電性層の抵抗値を予め最適化しておくことで、その後、例えば画像形成装置の内部温度や周辺温度などの変動にかかわらず、高品質な印字実行が可能となる。
【0011】
なお、半導電性層の抵抗値は、上記したように半導電性層の温度以外にも、半導電性層の組成、形状および厚みなどの構造要因によっても大きく変化する。したがって、例えば半導電性層の構造要因を予め設定している場合には、その構造要因と最適抵抗値とに応じて温度保持手段により安定化しようとする温度を設定すればよい。逆に、温度保持手段により安定化しようとする温度を予め設定している場合には、その温度と最適抵抗値とに応じて半導電性層の構造要因を設定すればよい。このように、最適抵抗値が得られるように、半導電性層の構造要因と、温度保持手段により安定化しようとする温度とを適当に組み合わせればよいのであるが、半導電性層の温度を制御するにあたっては、低温に制御するよりも高温に制御する方が容易であり、トナー担持体の表面温度(トナー温度)より高い温度に保持するように制御するのが望ましい(請求項2)。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット100のメインコントローラ101に与えられると、このメインコントローラ101からの信号に応じてエンジンコントローラ102が現像器1の各部を制御することで、2つのローラ21、22に掛け渡された中間転写ベルト23にトナーを飛翔し、付着させて画像信号に対応するトナー像を形成する。このように、この実施形態では中間転写ベルト23が受像体として機能している。
【0014】
この現像器1では、ハウジング11内に、現像剤としてのトナーTが貯留されるとともに、現像ローラ12、供給ローラ13および規制ブレード14が収容されている。現像ローラ12は、帯電したトナー(すなわち、画像形成用の帯電粒子)Tを担持し、同図の矢印方向Dに所定の周速度で回転することによって後述する背面電極3に対向する位置(トナー飛翔開始位置)Jに搬送するトナー担持体である。この現像ローラ12は、アルミニウム、鉄等の金属又は合金によって円筒状に形成されており、エンジンコントローラ102に設けられた現像ローラバイアス発生部103から直流電圧が印加されている。
【0015】
供給ローラ13は現像ローラ12の外周面に当接されて、該現像ローラ12とは逆方向に回転し、トナーTを現像ローラ12に供給するとともに、余分なトナーTを該現像ローラ12から落とすものである。この供給ローラ13は、例えば金属芯にウレタンスポンジ等の合成ゴムを巻き付けてなり、現像ローラ12と摩擦接触することによってトナーTを所定極性に帯電させる働きも有する。なお、本実施形態ではトナーTは負に帯電するものとして、以下説明する。
【0016】
規制ブレード14は、現像ローラ12の回転方向Dにおいて上記供給ローラ13よりも下流側で現像ローラ12の外周面に当てられ、現像ローラ12との摩擦によってトナーTを負に帯電させるとともに、現像ローラ12に担持されるトナーTの量を規制するものであり、例えばトナーは1〜3層程度に担持されるように規制される。この規制ブレード14は、その一端をハウジング11に固定した板状金属片141の他端部に弾性部材142を取り付けたものによって構成され、弾性部材142が現像ローラ12の外周面に当接し、トナーTを規制している。
【0017】
この現像ローラ12に対向して背面電極3が配置されている。より詳しくは、背面電極3は、図1に示すように、中間転写ベルト23を挟んで現像ローラ12の反対側に配置されている。そして、エンジンコントローラ102に設けられた背面バイアス発生部104から、現像ローラ12に印加される電圧よりも高い直流電圧が印加されており、現像ローラ12と背面電極3との間に帯電トナーTを背面電極3に向かって移送させるための移送静電界が形成されている。このため、この移送静電界によってトナー飛翔開始位置Jで帯電トナーTが現像ローラ12から背面電極3に向けて飛翔し、受像体として機能する中間転写ベルト23の表面に付着する。
【0018】
また、この実施形態では、中間転写ベルト23への帯電トナーTの飛翔を制御するために、現像ローラ12と背面電極3との間にフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCという)4が配置されている。以下、図3および図4を参照しつつFPC4の構成および作用について説明する。
【0019】
図3はフレキシブルプリント回路基板の部分拡大断面および帯電トナーの飛翔モデルを示す図である。また、図4はフレキシブルプリント回路基板に形成された制御電極および偏向電極を示す図である。このFPC4では、現像ローラ12から背面電極3に帯電トナーTを案内するためのトナー通過孔41がポリイミド等の電気絶縁性材料よりなる基体42に穿設されている。なお、図3においては、トナー通過孔41が1つだけ示されているが、この実施形態では、複数のトナー通過孔41が図3紙面の垂直方向Xに等間隔で一列に設けられており、各トナー通過孔41を介して帯電トナーTが背面電極3側に向けて通過可能となっている。なお、この実施形態ではトナー通過孔41を1列に並べているが、複数列に並べて設けてもよい。また、トナー通過孔41の形状については、この実施形態の如く円形に形成してもよいし、また楕円形あるいは多角形であってもよい。
【0020】
また、基体42の現像ローラ12側において、各トナー通過孔41を取り囲むように、リング状に制御電極43が形成されている。また、各制御電極43からリード線44がトナー通過孔41の配列方向と直交する方向に延びている。なお、制御電極43の形状は円形に限定されるものではなく任意であり、例えば楕円形あるいは多角形であってもよく、また、完全なリングではなく一部が欠けたものであってもよい。
【0021】
また、基体42の背面電極3側において、各トナー通過孔41ごとに、一対の偏向電極45L,45Rが図4に示すように中間転写ベルト23の搬送方向(トナー通過孔列と直交する方向)Yに対して斜めに対向するように設けられるとともに、偏向電極45L,45Rからリード線46L,46Rがそれぞれ延設されている。
【0022】
この基体42には、図3および図4への図示は省略されているものの、高圧ドライバICなどからなる制御バイアス発生部47(図2)、L偏向バイアス発生部48L(図2)およびR偏向バイアス発生部48R(図2)が設けられている。このうち、制御バイアス発生部47は各制御電極43に電気的に接続されており、エンジンコントローラ102のCPU105からの開閉制御信号に応じて適切な電圧が選択的に印加されることによって、上記トナー通過孔41を静電気的に開閉する。つまり、各制御電極43ごとに、帯電トナーTが現像ローラ12から飛び出し、トナー通過孔41を通過して背面電極3に向かって飛翔するように、現像ローラ12と背面電極3との間にトナー通過孔41を通る移送静電界を露出させ、また該露出を制限するものである。
【0023】
また、L偏向バイアス発生部48Lは偏向電極45Lと電気的に接続されるとともに、R偏向バイアス発生部48Rは偏向電極45Rと電気的に接続されており、エンジンコントローラ102からの偏向制御信号に応じて偏向電極45L,45Rのそれぞれに適切な電圧が選択的に印加されることによって、帯電トナーTの飛翔方向を以下の3方向に切り替えている。
【0024】
(1)偏向なし:図3の矢符P1
偏向電極45L,45Rの両者に同一電圧を印加した場合には、帯電トナーTは図3の矢符P1で示すようにトナー通過孔41をまっすぐ通過して中間転写ベルト23の上の当該トナー通過孔41に対応する位置に飛翔する。
【0025】
(2)左偏向:図3の矢符P2
両偏向電極45L,45Rのうち中間転写ベルト23の搬送方向Yを基準としてトナー通過孔41の左側に配置された偏向電極45Lに右側に配置された偏向電極45Rよりも相対的に高い電圧を印加した場合には、負極性に帯電している帯電トナーTは、図3の矢符P2に示すように、両電極45L,45Rの間に生ずる偏向用静電界によって左側に偏向する。
【0026】
(3)右偏向:図3の矢符P3
両偏向電極45L,45Rのうち中間転写ベルト23の搬送方向Yを基準としてトナー通過孔41の右側に配置された偏向電極45Rに左側に配置された偏向電極45Lよりも相対的に高い電圧を印加した場合には、負極性に帯電している帯電トナーTは、図3の矢符P3に示すように、両電極45L,45Rの間に生ずる偏向用静電界によって右側に偏向する。
【0027】
ただし、上述の如く偏向電極45L,45Rは中間転写ベルト23の搬送方向Yに対して斜め方向に対向配置されているから、上記(1)偏向なし、(2)左偏向及び(3)右偏向という3つの態様によって、中間転写ベルト23が停止しているときは該中間転写ベルト23の搬送方向Yに対して斜めに直線的に並ぶ3つのドットが中間転写ベルト23上に形成される。この場合、中間転写ベルト23がドットを打つ周期(時間)で相隣るドットのずれ量(距離)だけ搬送されるようにその搬送速度を定めることにより、当該3つのドットを中間転写ベルト23の搬送方向Yと直交する方向に直線的に並べることができる。従って、1つのトナー通過孔41で3つのドットを形成することができ、ドットの高密度化を図ることができる。
【0028】
FPC4の基体42では、現像ローラ12側の表面421上と、背面電極3側の表面422上とに、帯電防止用の半導電性層49が形成されるとともに、接地電位が与えられている。これらの半導電性層49は予め設定されている温度(初期設定温度)で最適抵抗値を示し、上記のようにして飛翔する帯電トナーTがFPC4と接触することで発生する摩擦電荷をFPC4から逃がしてFPC4の帯電を効果的に防止するとともに、移送静電界および偏向用電界への影響を抑えることができるように構成されている。すなわち、半導電性層49の温度が初期設定温度あるいは許容温度範囲内に保持される間、良好な印字品質を確保可能となっている。
【0029】
また、現像ローラ12の回転方向Dにおいてトナー飛翔開始位置Jよりも上流側において、上記のように構成されたFPC4と現像ローラ12との間に現像ローラ12の長手方向(図3紙面の垂直方向)Xの全長にわたって広がったスペーサ5がFPC4のトナー通過孔41よりも回転方向Dの手前側に差し込まれており、これにより、現像ローラ12とFPC4のトナー通過孔41との間隔が一定値に規制されている。
【0030】
さらに、この実施形態では、半導電性層49の温度を現像ローラ12の表面温度、つまり帯電トナーTよりも高い初期設定温度に保持すべく、図1に示すように、背面電極3に温度保持用ヒータ6が内蔵されている。また、この温度保持用ヒータ6はエンジンコントローラ102内に設けられたヒータ駆動部106と電気的に接続されており、このヒータ駆動部106がエンジンコントローラ102のCPU105からの温度制御信号に応じてヒータ6のON/OFF制御を行い、半導電性層49の温度を予めメモリ107に記憶されている初期設定温度に調整保持する。なお、温度制御をより高精度に行うためには、半導電性層49の温度を検出する温度センサを設け、この温度センサからの出力(温度情報)をCPU105に入力し、この温度情報に基づき温度保持用ヒータ6をフィードバック制御するのが望ましい。
【0031】
なお、上記のように構成された画像形成装置では、外部装置から画像信号が制御ユニット100のメインコントローラ101に与えられると、このメインコントローラ101からの信号に応じてエンジンコントローラ102のCPU105がその画像信号に応じた制御信号を制御バイアス発生部47、L偏向バイアス発生部48LおよびR偏向バイアス発生部48Rに与えてトナーTを中間転写ベルト23上に飛翔・付着させて画像信号に対応したトナー像を形成する。そして、そのトナー像については、所定の転写領域TRにおいて、カセット7から取り出された複写紙、転写紙、およびOHP用透明シートなどのシートS上に転写する。また、こうして画像が形成されたシートSは定着ユニット8を経由して図示を省略する排出トレイに搬送される。
【0032】
以上のように、この実施形態によれば、温度保持手段として、背面電極3に温度保持用ヒータ6を設け、半導電性層49の温度を初期設定温度に保持して温度変動を抑制する、つまり温度の安定化を図るように構成しているので、半導電性層49の抵抗値の変動を抑えることができ、例えば画像形成装置の内部温度や周辺温度などの変動にかかわらず、高品質な印字を実行することができる。
【0033】
また、半導電性層49の温度を制御するにあたっては、低温に制御するよりも高温に制御する方が容易であるため、これを受けて本実施形態では背面電極3に温度保持用ヒータ6を設け、半導電性層49を現像ローラ12の表面温度(トナー温度)より高い温度に保持している。また、このように背面電極3に温度保持用ヒータ6を設けたことによって、半導電性層49のみならず、中間転写ベルト23上のトナー着弾位置も同時に加熱されるため、次のような作用効果も得られる。
【0034】
すなわち、帯電トナーTが中間転写ベルト23に高速で衝突するため、帯電トナーTが受像体たる中間転写ベルト23上でバウンドしたり、既に中間転写ベルト23に着弾してるトナーTを飛散させることがあり、その結果、散りの発生やFPC4への飛散トナーの付着などの問題が発生することがある。これに対し、本実施形態のごとく、中間転写ベルト23上のトナー着弾位置が温度保持用ヒータ6によって加熱されているため、帯電トナーTが中間転写ベルト23に着弾した際に、飛翔してきた帯電トナーTの一部あるいは全部が溶けてトナーTの散りを防止することができ、上記問題を解消あるいは大幅に抑制することができる。
【0035】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、温度保持手段として、背面電極3に温度保持用ヒータ6を設けているが、例えば図5に示すように、温度保持用ヒータ6をローラ21に内蔵して中間転写ベルト23を加熱し、この加熱された中間転写ベルト23によって半導電性層49を初期設定温度に保持して温度変動を抑制するように構成してもよい。ここで、ローラ22に温度保持用ヒータ6を設けてもよいが、中間転写ベルト23の搬送方向YにおいてFPC4により近いローラ21に温度保持用ヒータ6を設けるのが望ましい。というのも、中間転写ベルト23がFPC4に近接移動してきた際の温度をローラ22に設けた場合に比べて高く保つことができ、上記効果を確実に得ることができるからである。
【0036】
また、上記実施形態では、トナー像を中間転写ベルト23などの転写媒体に形成した後、その転写媒体上のトナー像をシートSに転写する中間転写方式の画像形成装置に本発明を適用しているが、現像器1から飛翔させた帯電トナーTを直接シートSに着弾させて画像を形成する画像形成装置に対して本発明を適用してもよい。例えば中間転写ベルト23の代わりにローラ21,22にシート搬送ベルト24を掛け渡し、温度保持用ヒータ6を背面電極3やローラ21、22、あるいはシート搬送用ローラ25に設けてもよく(図6)、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
また、上記実施形態では、半導電性層49を加熱して初期設定温度に保持するのみならず、同時に帯電トナーTを着弾させる中間転写ベルト23やシートSなどの受像体を加熱するように温度保持用ヒータ6を配置しているが、例えば図7に示すようにFPC4の近傍に温度保持用ヒータ6を設けるようにしてもよい。この実施形態では、上記した実施形態で得られるトナーの散り防止効果は期待できないものの、温度保持用ヒータ6からの熱を半導電性層49に効率よく供給することができ、半導電性層49をより高い精度で初期設定温度に保持して温度変動を抑制することができ、高品質な印字を実行する上で有利である。
【0038】
また、上記実施形態では、温度保持手段として温度保持用ヒータ6を設けているが、制御電極43や偏向電極45L,45Rなどに電圧を印加することにより電極からジュール熱が発生するため、これを利用して半導電性層49の温度調整を行うようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、偏向電極45L,45Rによって帯電トナーTの飛翔方向を3方向P1,P2,P3に切替可能な画像形成装置に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、帯電トナーTの飛翔方向が固定された画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
【0040】
また、上記実施形態では、現像ローラ12に対して現像ローラバイアス発生部103から所定の直流電圧を印加しているが、接地したり、交流電圧を印加するように構成してもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態では、1つの現像器1で画像を形成する、いわゆる単色印字を実行する画像形成装置に本発明を適用しているが、例えばフルカラーの画像を形成する場合には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4種類のトナーについて同様の現像器1を中間転写ベルト23やシートSの搬送方向Yに一列に並ぶように設けた、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、半導電性層が形成されたFPCを用いたトナージェット方式の画像形成装置全般に適用することができる。なお、半導電性層の形成位置は上記実施形態のごとくFPC4の両表面421,422に限定されるものでなく、例えばFPC4の現像ローラ12側の表面421のみ形成された装置や両表面421,422以外にトナー通過孔41の内壁面にも形成された装置に対しても、本発明を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、温度保持手段によって半導電性層の温度を一定に保持して温度変動を抑制するように構成しているので、半導電性層の抵抗値の変動を抑え、その結果、高品質な印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置において用いられているフレキシブルプリント回路基板の部分拡大断面および帯電トナーの飛翔モデルを示す図である。
【図4】フレキシブルプリント回路基板に形成された制御電極および偏向電極を示す図である。
【図5】この発明にかかる画像形成装置の他の実施形態を示す図である。
【図6】この発明にかかる画像形成装置の別の実施形態を示す図である。
【図7】この発明にかかる画像形成装置のさらに別の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
3…背面電極
4…FPC(トナー飛翔制御手段)
6…温度保持用ヒータ(温度保持手段)
12…現像ローラ(トナー担持体)
23…中間転写ベルト(受像体)
41…トナー通過孔
42…基体
43…制御電極
47…制御バイアス発生部
49…半導電性層
102…エンジンコントローラ
105…CPU
106…ヒータ駆動部
S…シート(受像体)
T…帯電トナー

Claims (2)

  1. 帯電したトナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体と対向して配置された背面電極と、
    前記トナー担持体と前記背面電極との間に配置された基体と、前記トナー担持体から前記背面電極に向けて前記基体に貫通形成されたトナー通過孔を取り囲むように前記基体に設けられた制御電極と、前記基体表面に設けられた半導電性層とを有し、前記半導電性層によって前記基体の帯電を防止しつつ、前記トナー担持体から前記背面電極へのトナー飛翔を制御することによって前記背面電極と前記基体との間に搬送される受像体にトナー像を形成するトナー飛翔制御手段と、
    前記背面電極に設けられたヒータと、
    前記ヒータを駆動するヒータ駆動部と、
    前記半導電性層の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出結果に基づいて前記ヒータ駆動部を制御することにより前記半導電性層の温度を一定に保持する温度保持手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度保持手段は、前記半導電性層を前記トナー担持体の表面温度よりも高い温度に保持する請求項1記載の画像形成装置。
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