JP3743323B2 - 画像処理装置、画像形成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラム Download PDF

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  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、コピアなどの画像処理装置、画像形成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラムに関し、特に、装置に組み込まれたファームウエアの書換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像処理装置の動作を制御するファームウエアは、古くは、装置内に設けられた基盤上のマスクROMに書き込まれており、ファームウエアを書き換える必要が生じた場合、作業員が当該制御基盤上のマスクROMを新しいファームウエアの書き込まれたマスクROMと交換していた。
【0003】
マスクROMの交換作業は時間がかかると共に煩雑であるため、その後、マスクROMに代えて、書換可能なメモリーであるフラッシュROMが用いられるようになってきた。すなわち、画像形成装置にメモリカード等の外部記憶装置とのI/F(インターフェース)を設け、当該I/Fに書換用のファームウエアを格納したメモリカードを接続し、メモリカードから画像形成装置内のフラッシュROMに新しいファームウエアを上書きするといった方法が用いられている。
【0004】
また、作業員が出向くこと無くファームウエアを書き換える方法として、近年、目覚しい普及を遂げているインターネットを利用し、ファームウエアを電子メールに添付して配信し、フラッシュROMのファームウエアを書き換える方法が考えられている。
例えば、ネットワークプリンタの場合には、LANで接続された端末装置から種々のジョブ(例えば、プリントジョブ)を受付けつつ、LANに接続されたインターネットを経由して配信される書換用ファームウエアを受付けて、自装置内のファームウエアの書換作業(ファームウエア書換ジョブ)を行うこととなる。
【0005】
この場合、プリントジョブやファームウエア書換ジョブは、受付順に一つずつ実行されるのが一般的であり、当然のことながら、ファームウエア書換中(ファームウエア書換ジョブの実行中)は、当該ファームウエアが関与する他のジョブは実行不能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のネットワークプリンタ等の画像処理装置の高機能・多機能化に伴い当該装置に組み込まれるファームウエアのサイズは、年々増大しており、10Mバイト程度のものまで出現していて、これに伴い、ファームウエア書換時間も長時間(数十分程度)に及ぶことがある。
【0007】
そのため、上記従来のように、ジョブを受付順に実行していたのでは、ファームウエア書換ジョブの実行開始時に既に受け付けられていたプリントジョブ等が長時間待たされてしまうこととなる。これに対処するために、複数のジョブが処理待ち状態となっている場合には、ファームウエア書換ジョブを常に後回しにするといった方法が考えられる。しかしながら、ファームウエアの種類によっては、書換にさほど時間を要しない場合もあり、この場合には、ファームウエアの書換を原則通り受付順に実行させた方が好結果となることがある。ファームウエアの書換は、当該ファームウエアの改良やバグの修正を目的とする場合がほとんどであり、ファームウエアの書換後にプリントジョブを実行した方が、高品質の画像を得られることとなるからである。
【0008】
本発明は、上記した課題に鑑み、ファームウエアの書換とプリントジョブなどの他のジョブの実行を適切な順に行うことができる画像処理装置、画像形成装置管理管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理において実行されるプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、ファームウエアを記憶しているファームウエア記憶手段と、画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて、画像処理ジョブを実行する画像処理ジョブ実行手段と、外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるファームウエア書換実行手段と、受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブとファームウエア書換の実行順序を調整して、各々の実行手段に実行させる実行管理手段とを備え、前記ファームウエアは、プログラム部と制御パラメータ部とを含み、前記判定手段は、受け付けたファームウエアがプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定し、前記管理手段は、前記判定手段がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、前記判定手段が制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させることを特徴とする。
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、ファームウエアを記憶しているファームウエア記憶手段と、画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて、画像処理ジョブを実行する画像処理ジョブ実行手段と、外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるファームウエア書換実行手段と、受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブとファームウエア書換の実行順序を調整して、各々の実行手段に実行させる実行管理手段とを備え、前記ジョブ受付手段は、異なる複数種類の画像処理ジョブを受け付け、前記画像処理ジョブ実行手段は、複数の制御部を有すると共に、前記画像処理ジョブの種類に応じ、当該制御部を使い分けて、画像処理ジョブの実行を行い、前記ファームウエアは、前記制御部別に配信されるものであり、前記判定手段は、受け付けたファームウエアがどの制御部で用いられるものかの判定を行い、前記管理手段は、画像処理ジョブと当該画像処理ジョブの実行に関与しない制御部が用いるファームウエアの書換との双方が実行待ちとなっている場合に、当該画像処理ジョブと当該ファームウエアの書換とを並行して実行し、書換後他に実行中のジョブがあるか否かの判断を行って、ない場合には再起動を行うことを特徴とする。
【0013】
上記の目的を達成するため、本発明に係る管理ユニットは、ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う画像処理ジョブ実行手段を有する画像形成装置の管理ユニットであって、画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるよう指示するファームウエア書換指示手段と、受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が処理待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の処理順序を調整して、画像形成装置に実行させる実行順序調整手段とを備え、前記ファームウエアは、プログラム部と制御パラメータ部とを含み、前記判定手段は、受け付けたファームウエアがプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定し、前記実行順序調整手段は、前記判定手段がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、前記判定手段が制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させることを特徴とする。
【0014】
上記の目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、ファームウエア記憶手段に記憶されているプログラム部と制御パラメータ部とを含むファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う画像処理ジョブ実行手段を有する画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットに、画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、前記ファームウエア記憶手段の書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付ステップと、受け付けたファームウエアの種類がプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定する判定ステップと、画像処理ジョブの実行とファームウエアの書換処理との双方が待ち状態となった場合に、前記判定ステップにおいて、受け付けたファームウエアの種類がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させる調整ステップとを実行させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
<システムの構成>
図1は、ファームウエア書換システムの概略構成を示す図である。
【0016】
本システムは、サービスセンターにおけるLAN(Local Area Network)と各ユーザA,B,…におけるLANとが各々のルータ82,52A,52B,…を介してインターネットに接続された構成となっていて、サービスセンターからインターネットを経由して配信されるファームウエアで、各ユーザA,B,…に設置された画像形成装置11A,12A,…、11B,12B,…内のファームウエアを書き換えるものである。ここで、ファームウエアとは、ハードウエア機器を制御するために組み込まれたソフトウエアであって、ユーザが自由に書き換えることのできないプログラムやデータを言う。例えば、OS、インタープリタ、コンパイラ、BIOS等のような、起動プログラム、入出力プログラム、画像形成装置の画像処理回路や駆動負荷の制御プログラム等の基本ソフトウエア、パラメータ・変数等の制御データがあげられる。なお、サービスセンターには3つ以上の多数のユーザが接続されているのであるが、紙面の都合上、ここでは、2つのユーザA、Bだけを図示することとする。また、ユーザAとユーザBにおける装置構成は同様なので、ユーザBにおける装置にはユーザAにおける装置と同じ番号を付して、その説明については省略することとする。
【0017】
サービスセンターにはディスプレイ92、キーボード93、コンピュータ91等からなるセンター装置90が設置されており、コンピュータ91は、センター内LANを経由し、ファイアウォール81、ルータ82を介してインターネットと接続されている。また、上記LANには電子メールの送受信管理を行うメールサーバ83が接続されている。センター装置90では、オペレータの操作によって、各ユーザの各画像形成装置にインストールされる書換用ファームウエアが作成され、当該ファームウエアは、電子メールの形で各ユーザ側に配信される。
【0018】
ユーザAには、電子メールの送受信管理を行うメールサーバ53Aが設置されており、当該メールサーバ53Aは、ユーザ内LANを経由し、ファイアウォール51A、ルータ52Aを介してインターネットに接続されている。メールサーバ53Aは、外部装置であるセンター装置90からインターネットを経由してユーザA宛に送信される電子メールを受信して、スプールする。スプールされた電子メールは、後述するプリンタコントローラによって定期的に取り出される。
【0019】
また、ユーザAには、画像形成装置11A,12A,…とその管理ユニットであるプリンタコントローラ21A,22A,…とからなる画像処理装置41A,42A,…が複数台設置されている。
画像形成装置11A、…は、原稿台にセットされた原稿の画像をスキャナーで走査して読み取り、その画像を用紙上に電子写真方式でプリントして再現したり、後述するクライアント装置から受信した画像データやメールサーバ53Aを介して受信した画像データに基づいて当該画像を用紙上にプリントしたり(以下、「プリントジョブ」と言う。)、原稿台にセットされた原稿の画像を、後述するクライアント装置の指示によって読み取り、読み取った画像データを当該クライアント装置に送信する(以下、「スキャンジョブ」と言う。)機能を有する装置であって、一般的に、MFP(Multiple Function Peripheral)と呼ばれるものである。各画像形成装置には、それぞれに固有の電子メールアドレスが付与されている。例えば、画像形成装置11Aの電子メールアドレスは、「device1@customerA.com」であり、画像形成装置12Aの電子メールアドレスは、「device2@customerA.com」である。また、各画像形成装置の機種(型式)は、機種名(型式記号)で識別される。例えば、画像形成装置11Aの機種名(型式記号)は、「model1」であり、画像形成装置11Bの機種名(型式記号)は、「model3」である。同一機種間は、同一の構成となっている。
【0020】
プリンタコントローラ21A,…は、画像形成装置11A,…の実行する各種ジョブの管理をその目的の一つとするものであり、後述するクライアント装置からのプリントジョブの受信と画像形成装置への送信、メールサーバ53Aからの電子メールの読み出しと当該電子メールの解析、および、電子メールで配信されたファームウエアの画像形成装置への送信などを行う。
【0021】
また、ユーザAには、パーソナルコンピュータである複数のクライアント装置31A,32A,…が設置されており、各クライアント装置は、ユーザ内LANに接続されている。各クライアント装置は、オペレータの操作によって、画像データを作成し、当該画像データをプリンタコントローラに送信して、プリント処理を実行させたり、あるいは、原稿をセットした画像処理装置に対して、スキャン要求(スキャンジョブの実行指示)を出したりする。
【0022】
続いて、上記システムにおける各装置のより詳細な構成について説明する。
<画像形成装置>
図2は、画像形成装置11Aの制御部全体の構成を示すブロック図である。なお、他の画像形成装置の制御部全体も基本的には画像形成装置11Aと同じ構成なので、画像形成装置11Aを代表にして説明し、これ以外の画像形成装置についての説明は省略する。
【0023】
画像形成装置11Aは、制御対象や制御内容別に設けられた複数の制御モジュール(本例では、4個)を有しており、各制御モジュール1〜4には、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)が備えられている。すなわち、画像形成装置11Aは、複数の制御部(制御モジュール)で制御部全体が構成されているのである。なお、本明細書で、モジュールとは、独立して扱えるソフトウエアやハードウエアのまとまりを指し、CPUもしくはCPUを含む制御回路を含み、制御機能を実行する機能ブロックのことを言う。各制御モジュール1〜4は、それぞれ、制御モジュール識別子であるモジュール番号1〜4で識別される。
【0024】
各制御モジュール1〜4は、CPU111,121,131,141に加えて、当該各CPUで実行されるプログラムであるファームウエア(以下、「プログラムファームウエア」と言う。)を記憶しているファームウエア記憶手段であるフラッシュROM112,122,132,142、および当該プログラムの実行の際に使用する制御パラメータであるファームウエア(以下、「パラメータファームウエア」と言う。)を記憶しているファームウエア記憶手段であるフラッシュROM110,120,130,140を備えている。なお、言うまでもなく、フラッシュROMは、書き換え可能な不揮発性メモリである。また、制御パラメータとは、プログラムの実行の際に用いられる数値データであり、例えば、読み取った画像データにγ補正を施す際に参照される補正用データやプリント用紙の搬送速度(プリント用紙搬送機構を駆動するモータの回転速度)などである。
【0025】
制御モジュール1は、制御モジュール2〜4に制御命令・制御情報(制御データ)を送信し、制御モジュール2〜4を統括的に制御するためのモジュールであり、上記したCPU111、フラッシュROM110,112の他に、プログラムを実行する際のワークエリアとなるS-RAM113、各種設定値を保存するNV-RAM(不揮発性RAM)114、制御モジュール2と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F115、制御モジュール3と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F116、プリンタコントローラ21Aや制御モジュール2や制御モジュール4との間でイメージデータのやりとりをするためのビデオI/F118、および、操作パネル119を備える。なお、制御モジュール1(CPU111)は、自身を含め、他の制御モジュール2〜4の何れかがジョブの実行を行っているか否かを示す信号をプリンタコントローラ21Aへ出力する。すなわち、何らかのジョブを実行している場合は「BUSY」信号を、ジョブを行っておらず新たなジョブの受けつけが可能な状態の場合は「READY」信号をプリントコントローラ21Aへ出力する。
【0026】
制御モジュール2は、画像形成装置11A内においてプリント処理を実行するためのモータ、ヒータ(トナー定着装置)、電磁スイッチなどの各種駆動負荷を制御するためのモジュールであり、上記したCPU121、フラッシュROM120,122の他に、プログラム実行時のワークエリアとなるS-RAM123、各種設定値を保存するNV-RAM(不揮発性RAM)124、制御モジュール1と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F125、制御モジュール4と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F126、および、上記各種駆動負荷の駆動制御回路からなるプリント負荷制御部127を備える。
【0027】
制御モジュール3は、原稿台にセットされた原稿の読取走査制御や読取りの結果得られた画像データに各種の処理を施す画像処理制御をするためのモジュールであり、上記したCPU131、フラッシュROM130,132の他に、プログラム実行時のワークエリアとなるS-RAM133、各種設定値を保存するNV-RAM(不揮発性RAM)134、制御モジュール1と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F135、走査ランプによって照射された原稿からの反射光をCCDによって光電変換し、得られたアナログデータをA/D変換してデジタルデータである画像データとして画像処理ASIC137に出力する画像入力部138、画像入力部138から入力される画像データに対し、シェーディング補正・反射率-濃度変換・MTF補正・濃度補正・誤差拡散等の2値化処理等の各種処理を施した上で、制御モジュール4または制御モジュール1に出力画像処理ASIC137、および、走査モータ、走査ランプ等の各種駆動負荷の駆動制御回路からなるイメージリーダ負荷制御部136を備える。
【0028】
制御モジュール4は、画像データに対してγ補正などの画質補正処理をおこなったり、補正処理がなされた画像データに基づいてLD(レーザダイオード)を変調駆動して、感光体ドラムを露光するためのモジュールであり、上記したCPU141、フラッシュROM140,142の他に、プログラム実行時のワークエリアとなるS-RAM143、各種設定値を保存するNV-RAM(不揮発性RAM)144、制御モジュール1と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F145、制御モジュール3や制御モジュール1から入力される画像データに対し、スムージング・中間調階調再現処理・画質補正等の処理を施す画質補正制御部146、および、補正後の画像データに基づいて、LDを変調駆動する画像出力部147を備える。
【0029】
上記の構成において、制御モジュール1〜4間における制御データの送受信は、既に説明したように、シリアルI/Fを介して実行されることとなる。また、各制御モジュール内のファームウエアを書き換える際にも、後述するようにファームウエアを最初に受信する制御モジュール1からシリアルI/Fを介して各制御モジュールへとファームウエアが送信(転送)される。シリアルI/Fを介した通信構成は、比較的データサイズが小さい制御データに合わせた構成となっているので、ファームウエアのような大きなサイズのデータの送信には多くの時間を要することとなる。
【0030】
一方、ビデオI/F118、画像処理ASIC137および画像補正制御部146の相互間、画像入力部138〜画像処理ASIC137間、画像補正制御部146〜画像出力部147間は、画像データを転送するため、比較的高速なデータバスで接続されている。
なお、各制御モジュール内におけるCPUと2個のフラッシュROMとは、可能な限り物理的に近接して配置されており、また、両者は高速な通信ラインによってできる限りの最短経路で接続されている。このようにすることで、CPUのプログラムロード中において、制御モジュール外から受けるノイズの影響が軽減されると共に、画像形成装置の電源投入時におけるプログラムロードが速やかに行われることとなる。
【0031】
以上説明したように、画像形成装置11Aの制御モジュールは、制御対象や制御内容別に設けられている。すなわち、スキャンジョブが実行される場合には、制御モジュール3が作動し、プリントジョブが実行される場合には、制御モジュール2及び制御モジュール4が作動することとなる。また、制御モジュール2〜4を統括的に制御する制御モジュール1は、いずれのジョブが実行される場合であっても常に作動することとなる。
<センター装置>
図3は、前記センター装置90の構成を示すブロック図である。
【0032】
本図に示すように、コンピュータ91は、CPU901、ROM902、RAM903、固定記憶装置904、ディスプレイ92の表示制御をする表示制御部905、キーボード93、マウス94などの入力デバイスからの入力の受け付け制御をする入力制御部906、および、LANを介して他の装置と各種のデータを送受信するためのNIC(Network Interface Card)907を備えている。
【0033】
サービスセンターでは、オペレータがセンター装置を用いて、プログラムファームウエアとパラメータファームウエアを画像形成装置の機種及び制御モジュール毎に作成し、作成されたファームウエアは、プログラムファームウエアとパラメータファームウエアとで区別され、それぞれが機種および制御モジュール毎に固定記憶装置904の別々のフォルダ(ディレクトリ)に格納される。
【0034】
作成されたファームウエアは、オペレータの指示によって、電子メール・メッセージとして、各ユーザ(画像形成装置)宛に配信される。
図4は、ファームウエアが添付された電子メール・メッセージの一例を示す図である。
この電子メール・メッセージは、メッセージに関するインターネット標準(RFC822)に従って作成されており、大きく分けて、宛先などが記述されるヘッダ部とファームウエアが記述されるボディ部とからなり、両者はNull(空白)行によって区別される。
【0035】
ヘッダ部は、インターネット標準(RFC822)で規定された複数のヘッダ・フィールドからなる。個々のヘッダ・フィールドは、「:(コロン)」をはさんだ二つの部分からなり、左側のフィールド名と右側のフィールドボディとで構成される。
ヘッダ部には、「From」、「To」、「Date」、「Subject」等のRFC822で規定されたフィールド以外に、MIME拡張規定にともなう「MIME-Version」、「Content-Type」、「Content-Description」の各フィールドが追加されている。
【0036】
1行目のFrom(送り主)フィールドに続いて、ヘッダ部2行目のTo(宛先)フィールドのフィールド・ボディには、画像形成装置の電子メールアドレスが記述される。
4行目のSubjectフィールドのフィールドボディは、ファームウエアの書換対象となる機種とその制御モジュールを特定する箇所であり、オペレータによって指定された画像形成装置の機種名と制御モジュールのモジュール番号とを「_(アンダーバー)」で繋いだ文字列が記述される。本例は、書き換え対象が、機種「Model1」の画像形成装置におけるモジュール番号「1」番の制御モジュール(内のフラッシュROM)であることを示している。
【0037】
Content-Typeフィールドのフィールド・ボディには、メッセージ・ボディ部を複数のパートに分割可能にするため、「multipart/mixed」が指定されており、個々のパートの境界を表す「boundary」パラメータに適当なUS-ASCII文字列(本例では「5kvrZF/hrA」)が指定されている。
Content-Descriptionフィールドのフィールド・ボディには、ボディ部に記述されているのが、プログラムファームウエアの場合には「Firmware−PRG」と、パラメータファームウエアの場合には「Firmware-DAT」と記述される。MIME拡張の規定では、Content-Descriptionフィールドのフィールド・ボディには、任意のUS-ASCII文字を記述して良いことになっているので、その電子メール・メッセージにファームウェアが添付されていることおよびその種類(種別)を示す為に「Firmware-PRG」または「Firmware-DAT」と記述することとしたのである。
【0038】
電子メール・メッセージのボディ部には上記したように、ファームウエアが記述される。画像形成装置のファームウェアはバイナリデータであるが、RFC822では電子メールのメッセージに直接バイナリデータを記述することを禁止している。そのため、RFC2045、2046、2047で規定されているMIME(Multipurpose Internet Mail Extentions)拡張規定に従って、画像形成装置のファームウェアをメッセージのボディ部にファイルとして添付する。
【0039】
メッセージのボディ部には、同ヘッダ部のContent-Typeフィールド内boundaryパラメータ値の前に「--」を加えた文字列(本例では「--5kvrZF/hrA」)を記載することで、ひとつのパートの始まりを指定する。
その下に、「Content-Type」フィールドを記述し、そのフィールド・ボディに、添付するファイルがバイナリデータであることを示す「application/octet-stream」を指定する。
【0040】
さらにその下に、「Content-Transfer-Encoding」フィールドを記述し、フィールド・ボディに「base64」を指定する。前述のとおり、RFC822により電子メールのメッセージに直接バイナリデータを記述することが禁止されているため、バイナリデータをUS-ASCII文字に変換しなければならない。MIME拡張規定では、この変換の方式として複数の方式が定められているが、その中の1つがここで指定したBase64方式である。
【0041】
上記2つのフィールドに続いて、ファームウェアのバイナリデータをBase64方式でUS-ASCII文字に変換して追加する。
最後に、ボディ部の全パートの終端であることを示すため、ヘッダ部のContent-Typeフィールド内boundaryパラメータ値の前後にそれぞれ「--」を加えた文字列(本例では「--5kvrZF/hrA--」)を記述する。
【0042】
また、固定記憶装置904には、図5に示すような登録情報テーブルが格納されている。当該登録情報テーブルには、オペレータによって、画像形成装置毎にその電子メールアドレスと機種(型式)とが対応づけられて登録される。
<クライアント装置>
図6は、クライアント装置31Aの構成を示すブロック図である。なお、他のクライアント装置32A…も基本的にはクライアント装置31Aと同じ構成なので、クライアント装置31Aを代表にして説明し、これ以外のクライアント装置についての説明は省略する。
【0043】
本図に示すように、本体30は、CPU301、ROM302、RAM303、固定記憶装置304、ディスプレイ32の表示制御をする表示制御部305、キーボード33、マウス34などの入力デバイスからの入力の受け付け制御をする入力制御部306、および、LANを介して他の装置と各種のデータを送受信するためのNIC(Network Interface Card)307を備えている。
【0044】
クライアント装置のROM302には、文書編集アプリケーションプログラム、画像編集アプリケーションプログラム、プリンタドライバなどがインストールされており、CPU301は、これらのプログラムを実行する。
クライアント装置は、オペレータの指示にしたがって、プリントジョブを作成し、オペレータが指定した画像形成装置のプリンタコントローラに当該プリントジョブを送信する。また、クライアント装置は、オペレータの指示により、オペレータが指定した画像形成装置のプリントコントローラにスキャンジョブの要求を送信する。オペレータは、スキャンジョブの要求の指示に先立って、当該要求をする画像形成装置の原稿台に原稿をセットすることとなっている。
<プリンタコントローラ53A>
図7は、プリンタコントローラ21Aの構成を示すブロック図である。
【0045】
本図に示すように、プリンタコントローラ21Aは、CPU201、当該CPU201で実行されるプログラムを格納したEP−ROM(不揮発性メモリ)202、プログラム実行時のワークエリアとなるS−RAM203、各種設定値を保存するNV−RAM204、各種ファンクションキーF1〜F4や当該ファンクションキーを用いた各種の設定を行う際のメニュー画面等を表示するための表示部などを備えた操作パネル209を備える。
【0046】
なお、NV−RAM204には、自装置のIPアドレスおよび自装置宛の電子メール・メッセージをメールサーバ53Aから取り出すために必要となるメールサーバ53AのIPアドレスが格納されている。
さらに、NV−RAM204には、図8(a)に示すような、受信した各種ジョブの画像形成装置11Aにおける実行順序の管理に用いるジョブ管理テーブルが備えられている。本図に示すように、ジョブ管理テーブルは、ジョブ番号欄、ジョブの種類欄、付帯情報欄およびアドレス欄から構成されている。
【0047】
ジョブ番号は、画像形成装置11Aに実行させるジョブの順番を示すものであり、画像形成装置11Aがジョブ実行可能な状態になると、ジョブ番号1番のジョブを画像形成装置11Aに実行させることとなる。
ジョブ種類欄は、ジョブの種類を格納する欄であり、プリントジョブの場合は「1」が、ファームウエア書換ジョブの場合は「2」が、スキャンジョブの場合は「3」がそれぞれ格納されることとなる。
【0048】
付帯情報欄は、ジョブの種類がファームウエア書換ジョブである場合に、書換対象となる制御モジュール番号とそのファームウエアがプログラムファームウエアなのかパラメータファームウエアなのかの種類を格納する欄である。
アドレス欄は、ジョブ管理テーブルに登録されている各ジョブの、固定記憶装置205における先頭アドレス(格納アドレス)を格納する欄であり、当該欄を参照することによって、必要とするジョブの固定装置205からの読み出しが可能となる。なお、スキャンジョブの場合には、固定記憶装置205には、スキャン指示のあったクライアント装置のIPアドレス等のスキャンデータが格納される。スキャンジョブの場合、画像形成装置11Aのスキャナで読み取られ、プリンタコントローラ21Aに入力される画像データは、ビデオI/F207およびNIC208を経由して該当するクライアント装置に送信されることとなる。
【0049】
図7に戻り、プリンタコントローラ21Aは、クライアント装置31Aからのプリントジョブの受信(受付)やメールサーバ53Aから読み出した電子メールの受信(受付)や画像形成装置で読み取った原稿画像データのクライアント装置への送信など、各種の情報を他の装置とLANを介して送受信するためのNIC(Network Interface Card)208、受信したプリントジョブや電子メール・メッセージを一旦格納する固定記憶装置205、固定記憶装置205からプリントジョブを読み出し、読み出したプリントジョブのPDL(ページ記述言語)で記述されたプリントデータをビットマップデータに展開してビデオインターフェイス207へ出力する画像展開部208、画像展開部208から出力されるプリントデータ(ビットマップデータ)を画像形成装置11AのビデオI/F118へ送信したり、画像形成装置11Aで読み取られ、ビデオI/F118から出力される画像データを受信し、NIC208へ出力するビデオI/F207、固定記憶装置205から読み出される書換用ファームウエアを画像形成装置11AのシリアルI/F117へ送信するシリアルI/F206を備える。固定記憶装置205に記憶される書換用ファームウエアのついての説明は後述する。
【0050】
なお、NIC208〜固定記憶装置205〜画像展開部208〜ビデオI/F207〜ビデオI/F118の間およびビデオI/F207〜NIC208の間は、画像データを転送することとなるため、比較的高速なデータバスで接続されている。
続いて、上記システムにおける装置ごとの制御(処理)内容について、フローチャートを参照しながら説明する。
<センター装置での処理>
図9は、ファームウエアの書換に関し、センター装置のCPU901において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【0051】
本フローチャートで示されるプログラムは、センター装置90のメイン電源の投入によって起動される。先ず、メモリの初期化やパラメータの初期化など、一般的にコンピュータが実行する初期化処理が行われる(ステップS501)。その後、キーボード93が備えるファンクションキーF1〜F3の何れかが押下されると(ステップS503、S507、S511いずれかでYes)、押下されたファンクションキーに応じた処理が実行されることとなる。
【0052】
F1キーが押下されると(ステップS503でYes)、電子メールを送信するために必要な情報を入力するための通信設定画面(不図示)がディスプレイ92に表示される。当該通信設定画面にしたがって、オペレータがキーボード93などの入力デバイスを介して、メールサーバ83のIPアドレスやコンピュータ91の電子メールアドレスを入力すると、入力されたこれらの情報が固定記憶装置904に記憶される(ステップS505)。固定記憶装置904に記憶されたコンピュータ91の電子メールアドレスは、ファームウエアを電子メール・メッセージとして配信する際の、当該電子メール・メッセージのヘッダ部のFromフィールドのフィールド・ボディに記述されることとなる。
【0053】
F2キーが押下されると(ステップS507でYes)、ディスプレイ92に画像形成装置登録画面(不図示)が表示される。当該登録画面にしたがって、オペレータが入力デバイスを介し、画像形成装置の機種や画像形成装置の電子メールあるいは当該画像形成装置が設置されているユーザの名称、住所、電話番号等の情報が入力されるとこれらの情報は、前述した登録情報テーブル(図5参照)に登録される(ステップS509)。なお、ユーザの名称、住所、電話番号等は、登録情報テーブルの「その他の情報」欄に登録される。その他の情報は、画像形成装置の所属先(設置ユーザ)の特定を容易にするためのものである。
【0054】
F3キーが押下されると(ステップS511でYes)、ファームウエアの送信処理が実行される(ステップS513)。
ファームウエア送信処理の詳細について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ファームウエア書換対象を指定するための書換指定画面(不図示)がディスプレイ92に表示され、当該画面にしたがってオペレータから入力デバイスを介して入力される、画像形成装置の機種名、制御モジュール番号、およびプログラムファームウエアまたはパラメータファームウエアの別が受け付けられる(ステップS701)。すなわち、オペレータは、ここで、画像形成装置の一機種一モジュール内の一フラッシュROMのファームウエアの書き換えを指示することとなる。
【0055】
上記受付が終了すると、登録情報テーブルを参照し、当該登録情報テーブルに登録されている画像形成装置の登録台数「n」を計数し(ステップS703)、ループカウンタとなる変数「i」に1を代入する(ステップS705)。
続いて、ループカウンタiの値と登録台数nの値とを比較し(ステップS707)、ループカウンタiの値が登録台数nの値以下であれば(ステップS707でYes)、登録情報テーブルのi番目のレコードに記録されている画像形成装置の機種を読み出し(ステップS709)、読み出した機種が、ステップS701で受け付けられた(指定された)機種か否か、すなわち、ファームウエアの書換対象機種か否かの判断を行う(ステップS711)。
【0056】
指定された機種の場合は(ステップS711でYes)、登録情報テーブルのi番目のレコードから電子メールアドレスを読み出し(ステップS713)、読み出した電子メールアドレスを宛先とし、ファームウエアを添付した電子メール・メッセージ(図4参照)を作成する(ステップS715)。なお、添付するファームウエアは、ステップS701で受け付けた(オペレータが指定した)機種、制御モジュール番号およびプログラムファームウエア/パラメータファームウエアの別に対応して格納されている固定記憶装置904から読み出される。また、言うまでもなく、電子メール・メッセージのヘッダ部の各フィールドのフィールドボディには、ステップS701などで指定される事項が記述されることとなる。
【0057】
続くステップS717では、作成した電子メール・メッセージを送信する。すなわち、図9のステップS505で設定され、固定記憶装置904に記憶されている、メールサーバ83のIPアドレスを基に当該メールサーバ83との間でTCPコネクションを確立した後、電子メール送信のインターネット標準であるSMTPプロトコル(RFC821)に従ってメールサーバ83に電子メール・メッセージを送信するのである。
【0058】
電子メール・メッセージの送信が終了すると、ループカウンタiを1つインクリメントしてステップS707に戻る。
ステップS707以降の処理を、ループカウンタiの値が登録台数nの値を超えるまで(ステップS707でNo)、すなわち、登録されている画像形成装置の内、オペレータがファームウエアの書換を指定した全ての画像形成装置宛に、ファームウエアが添付された電子メールの送信が終了するまで繰り返す。そして、ループカウンタiの値が登録台数nの値を超えると(ステップS707でNo)、図7に示すルーチンを終了する。
【0059】
以上の処理によって、オペレータがファームウエアの書換対象となる機種、制御モジュールおよびプログラムファームウエア/パラメータファームウエアの別を指定するだけで、該当する画像形成装置全てに、書換用のファームウエアが配信されることとなる。
<プリントコントローラでの処理>
図11は、プリンタコントローラ21AのCPU201(図7)において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【0060】
本フローチャートで示されるプログラムは、プリンタコントローラ21Aのメイン電源の投入によって起動される。先ず、メモリの初期化やパラメータの初期化など、一般的にコンピュータが実行する初期化処理が行われる(ステップS901)。その後、必要に応じて、以下の処理が実行される。
操作パネル209のF1キーが押下されると(ステップS911でYes)、電子メール・メッセージを送受信するために必要な情報を入力するための通信設定画面(不図示)が操作パネル209の表示部に表示される。当該通信設定画面にしたがって、オペレータにより、操作パネル209から、メールサーバ53AのIPアドレス、当該プリンタコントローラ21Aに接続されている画像形成装置11Aの電子メールアドレス、およびメールサーバ53Aに画像形成装置11A宛の電子メール・メッセージが届いているかどうかの確認をする時間間隔(以下、「確認間隔」と言う。)が入力されると、入力された情報は、それぞれNV−RAM204に格納される(ステップS913)。当該確認間隔としては、例えば、1分〜20分程度の値が設定される。
【0061】
いずれかのクライアント装置からプリントジョブを受信すると(ステップS921でYes)、受信したプリントジョブを固定記憶装置205へスプールし(ステップS923)、当該プリントジョブのジョブ管理テーブル(図8(a))への登録を行う(ステップS925)。この時点で、当該プリントジョブはジョブ管理テーブルの最後尾に登録されている。当該登録が終了すると、必要に応じてジョブ管理テーブルにおけるジョブの入れ替えが行われる。
【0062】
図12は、ジョブ管理テーブルの入れ替え処理を示すフローチャートである。ジョブ管理テーブルのジョブ種類欄および付帯情報欄をチェックし、プログラムファームウエアの書換ジョブが登録されいる場合には(ステップS1501でYes)、登録されているプログラムファームウエア書換ジョブを全て最後尾へ移動する入れ替えを行う(ステップS1503)。この際、プログラムファームウエアが複数登録されていた場合のプログラムファームウエア間での登録の順位は、入れ替え前と後で変えないこととする。
【0063】
たとえば、ジョブ管理テーブルが図8(a)に示すような状態のときに、新たなプリントジョブが受け付けられて登録された場合には(図8(b)のジョブ番号6)、このとき登録されているプログラムファームウエア書換ジョブを最後尾へ移動するとともに、当該移動によって空きとなった行を詰める処理を行う(図8(c))。
【0064】
図11に戻り、いずれかのクライアント装置からスキャン要求があると(ステップS931でYes)、ジョブ管理テーブルの最後尾に当該スキャンジョブの登録を行い(ステップS933)、ジョブ管理テーブルの入れ替え処理を実行する(ステップS935)。ステップS935のジョブ管理テーブル入れ替え処理は、上述したステップS927のジョブ管理テーブル入れ替え処理と同様なので、その説明については省略する。このように、プリントジョブやスキャンジョブのような画像処理ジョブと処理時間のかかるプログラムファームウエアの書換ジョブとの双方が処理待ち状態となった場合に、受付順に拘わらず、プログラムファームウエア書換ジョブを後回しにすることによって、プリントジョブやスキャンジョブ(画像処理ジョブ)の実行が長時間待たされるといった事態を回避することができる。一方、パラメータファームウエアの場合は、一般的に、書き換えに要する時間が短いので、原則通り受付順に処理(書き換え実行)することとしたのである。
【0065】
続いて、ステップS941では、メールサーバ53Aに対して画像形成装置11A宛の電子メール・メッセージが届いているか否かの確認を前回行ってから前記確認間隔が経過したか否かを判断し、経過している場合には、ステップS943に進み、電子メール・メッセージの有無の確認と有った場合の当該電子メールメッセージのダウンロードとを実行する。
【0066】
図13は、ステップS943の詳細を示すフローチャートである。
先ず、メールサーバ53AのIPアドレスを基に、メールサーバ53AとのTCPコネクションを確立し(ステップS1101)、画像形成装置11A宛に新しい電子メールメッセージが届いているか否かの確認を行う(ステップS1103)。
【0067】
画像形成装置11A宛の新しい電子メールメッセージが1通も届いていなかった場合には(ステップS1103でNo)、メールサーバ53AとのTCPコネクションを切断して(ステップS1111)本ルーチンを終了する。
一方、新しい電子メールメッセージが到着していた場合には(ステップS1103でYes)、メールサーバ53AからPOP3(Post Office Protocol version3)プロトコルに従って当該新着の電子メール・メッセージをダウンロードする。なお、この場合、新着の電子メール・メッセージが複数あった場合でも、到着順に一つの電子メールメッセージだけをダウンロードすることとする。
【0068】
電子メール・メッセージのダウンロードが終了すると、当該ダウンロードした電子メールメッセージに対応する、メールサーバ53A内のオリジナルの電子メールメッセージを削除させ(メールサーバ53AにDeleteコマンドを出力し)(ステップS1107)、メールサーバ53AとのTCPコネクションを切断する(ステップS1109)。
【0069】
続いて、ダウンロードした電子メールのContent-Descriptionフィールドのフィールド・ボディをチェックし、ファームウエアが添付されているか否かを判断する(ステップS1121)。
ファームウエアが添付されていた場合には(ステップS1121でYes)、ボディ部からUS-ASCII文字を抜き出し(ステップS1311)、これを逆Base64変換してバイナリデータに復元する(ステップS1133)と共に、ヘッダ部のSubjectフィールドのフィールド・ボディから制御モジュールの番号を読み出す(ステップS1135)。
【0070】
そして、バイナリデータに変換されたファームウエアを固定記憶装置205に格納し(ステップS1137)、当該格納された書換用ファームウエアで、対象とするフラッシュROMのファームウエアを書き換える処理を「ファームウエア書換ジョブ」として、ジョブ管理テーブル(図8(a))の末尾に登録する(ステップS1137)。このとき、既述したように、ジョブ種類欄には、ファームウエア書換ジョブであることを示す「2」が、付帯情報欄には、書き換え対象の制御モジュール番号とファームウエアがプログラムファームウエアなのかパラメータファームウエアなのかを示す符合(プログラムファームウエアの場合は「PRG」、パラメータファームウエアの場合は「DAT」)が、アドレス欄には固定記憶装置205におけるファームウエアの格納アドレスがそれぞれ登録されることとなる。
【0071】
なお、ステップS1121で電子メールにファームウエアが添付されていないと判断した場合には、ファームウエア書換以外の用途のメッセージが添付されていた場合の処理を実行して(ステップS1241)、本ルーチンを終了する。ステップS1241の処理は、本発明の主眼とは直接的には関係ないので、その説明については省略する。
【0072】
図11に戻り、上記したステップS943の処理が終了するか、あるいは、ステップS941で確認間隔が経過していないと判断した場合には、画像形成装置11Aが「READY」状態か「BUSY」状態かをチェックする(ステップS951)。READY状態であれば(ステップS951でNo)、ジョブ管理テーブルにジョブが登録されているか否かのチェックを行い(ステップS961)、登録されていれば(ステップS961でYes)、ステップS963へ進み、当該ジョブを画像形成装置に実行させる処理を行う。
【0073】
図14は、ステップS963の詳細を示すフローチャートである。
先ず、ジョブ管理テーブルの先頭に登録されているジョブのジョブの種類を読み出し(ステップS1201)、読み出したジョブの種類に応じて、続く処理を切り替える。
ジョブの種類がプリントジョブの場合は(ステップS1203でYes)、ジョブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して固定記憶装置205からプリントジョブを読み出し(ステップS1211)、読み出したプリントジョブに基づいて、ビットマップデータ(イメージデータ)を作成し(ステップS1213)、作成したイメージデータを画像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリントジョブを処理させる(ステップS1215)。
【0074】
ジョブの種類がファームウエア書換ジョブの場合は(ステップS1203でNo、ステップS1220でYes)、ジョブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して固定記憶装置205からファームウエアを読み出し(ステップS1221)、ジョブ管理テーブルから書き換え対象制御モジュールのモジュール番号およびプログラムファームウエア/パラメータファームウエアの種別(PRGかDATか)を読み出し(ステップS1223)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号と種別を添付して、画像形成装置11Aに送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1225)。
【0075】
ジョブの種類がスキャンジョブの場合は(ステップS1203とS1220の両方でNo)、スキャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を含むスキャンデータを読み出し(ステップS1231)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行を指示する(ステップS1233)。
ジョブの種類が「プリントジョブ」、「ファームウエア書換ジョブ」、「スキャンジョブ」のいずれの場合も、画像形成装置11Aへのジョブの送信あるいはジョブの実行指示が完了したら、対応するジョブ(先頭のジョブ)をジョブ管理テーブルから抹消し、他に処理待ちのジョブが登録されている場合には、それらのジョブの処理順位を一つずつ繰り上げる(ステップS1235)。
【0076】
図11に戻り、ステップS951で画像形成装置11AがBUSY状態であると判断するか(ステップS951でYes)、READY状態であっても(ステップS951でNo)、未処理ジョブが無ければ(ステップS961でNo)ステップS911へリターンする。
<画像形成装置での処理>
図15は、ジョブの実行制御に関し、画像形成装置11Aの制御モジュール1のCPU111(図2)においてなされる基本処理を示すフローチャートである。
【0077】
本フローチャートで示されるプログラムは画像形成装置の電源が投入されると起動される。先ず、各種メモリの初期化などの一般的な初期化処理を行う(ステップS1301)。このとき、NV−RAM114に設けられている書換終了フラグと種別フラグとOFFにリセットされる。書換終了フラグは、制御モジュール1を含め、いずれかの制御モジュール内のいずれかのフラッシュROMに対するファームウエアの書換が終了した時点でONされるフラグである。種別フラグは書き換えが開始されたファームウエアがプログラムファームウエアの場合にONされるフラグである。
【0078】
初期化処理に続いて、プリンタコントローラ21Aからジョブの開始指示を受け付け(ステップS1303でYes)、受け付けたジョブの種類に対応して以下の処理がなされる。
受け付けたのがプリントジョブの場合には(ステップS1305でYes)、制御モジュール2及び制御モジュール3に指示してプリントジョブの実行を開始させる(ステップS1307)。
【0079】
受け付けたのがスキャンジョブの場合には(ステップS1309でYes)、制御モジュール3に指示してスキャンジョブの実行を開始させる(ステップS1311)。
受け付けたのがファームウエア書換ジョブの場合は(ステップS1313でYes)、ファームウエア書換制御を開始する(ステップS1315)。
【0080】
図16〜図17は、画像形成装置11Aにおけるファームウエア書換処理の流れを示したフローチャートである。
先ず、受け付けられたファームウエアが、制御モジュール1に対するファームウエアか否かの判断がなされる(ステップS1401)。制御モジュール1に対するファームウエアの場合には(ステップS1401でYes)、当該ファームウエアの種別(種類)が判定される(ステップS1404)。ファームウエアがプログラムファームウエアの場合は(ステップS1404でYes)、フラッシュROM112に格納されている入出力プログラムがS−RAM113に退避され(ステップS1405)、退避された入出力プログラム(S−RAM113内の入出力プログラム)に従って書換用ファームウエア(新たなファームウエア)がフラッシュROM112に書き込まれる(ステップS1407)。一方、ファームウエアがパラメータファームウエアの場合には(ステップS1404でNo)、当該ファームウエアがフラッシュROM110に書き込まれる(ステップS1406)。
【0081】
受け付けられたファームウエアが、制御モジュール2に対するものである場合には(ステップS1401でNo、ステップS1411でYes)、当該ファームウエアが制御モジュール2へ転送される(ステップS1413)。転送されたファームウエアがプログラムファームウエアの場合は(ステップS1414でYes)、フラッシュROM122に格納されている入出力プログラムがS−RAM123に退避され(ステップS1415)、退避された入出力プログラムに従って、書換用ファームウエアがフラッシュROM122に書き込まれる(ステップS1417)。一方、ファームウエアがパラメータファームウエアの場合には(ステップS1414でNo)、当該パラメータファームウエアがフラッシュROM110に書き込まれる(ステップS1416)。
【0082】
受け付けられたファームウエアが、制御モジュール3に対するものである場合には(ステップS1401およびS1411でNo、ステップS1421でYes)、当該ファームウエアが制御モジュール3へ転送される(ステップS1423)。転送されたファームウエアがプログラムファームウエアの場合は(ステップS1424でYes)、フラッシュROM132に格納されている入出力プログラムがS−RAM123に退避され(ステップS1425)、退避された入出力プログラムに従って、書換用ファームウエアがフラッシュROM132に書き込まれる(ステップS1427)。一方、ファームウエアがパラメータファームウエアの場合には(ステップS1424でNo)、当該パラメータファームウエアがフラッシュROM130に書き込まれる(ステップS1426)。
【0083】
受け付けられたファームウエアが、制御モジュール4に対するものである場合には(ステップS1401、S1411およびS1421でNo、ステップS1431でYes)、当該ファームウエアが制御モジュール4へ転送される(ステップS1433)。転送されたファームウエアがプログラムファームウエアの場合は(ステップS1434でYes)、フラッシュROM142に格納されている入出力プログラムがS−RAM143に退避され(ステップS1435)、退避された入出力プログラムに従って、書換用ファームウエアがフラッシュROM132に書き込まれる(ステップS1437)。一方、ファームウエアがパラメータファームウエアの場合には(ステップS1434でNo)、当該パラメータファームウエアがフラッシュROM140に書き込まれる(ステップS1436)。
【0084】
受け付けられたファームウエアが制御モジュール1〜4のいずれに対するファームウエアでもない場合は、(ステップS1401、S1411、S1421およびS1431でNo)、なにもせずに終了する。
なお、ファームウエアの書換が終了すると、前記した書換終了フラグがONされる。制御モジュール1内のファームウエアの書換の場合は、CPU111の判断によって書換終了フラグがONされ、制御モジュール2〜4内のファームウエアの書換の場合には、各制御モジュール2〜4から書換終了の通知がなされると、CPU111によって書換終了フラグがONされる。
【0085】
図15に戻り、書換制御が開始されると(ステップS1315)、書き換え中のファームウエアがプログラムファームウエアの場合には(ステップS1317でYes)、種別フラグがONされ、パラメータファームウエアの場合には(ステップS11317でNo)、種別フラグはOFFのままとなる(ステップS1319がスキップされる)。
【0086】
ジョブ開始指示が無い場合は(ステップS1303でNo)、ファームウエアの書換中か否かの判断がなされ(ステップS1321)、書換中の場合は(ステップS1321でYes)、ステップS1303へリターンする。
一方、書換中でない場合は(ステップS1321でNo)、書換終了フラグをチェックし(ステップS1323)、OFFの場合は(ステップS1323でNo)、ステップS1303へリターンする。
【0087】
書換終了フラグがONの場合は(ステップS1323でYes)、種別フラグをチェックし(ステップS1325)、ONの場合(ステップS1325でYes)、すなわち、書換の終了したのがプログラムファームウエアの場合には、画像形成装置11Aに再起動がかけられる(ステップS1327)。(再起動によって、種別フラグ、書換終了フラグ共にリセット(OFF)されることとなる。)
種別フラグがOFFだった場合には(ステップS1325でNo)、すなわち、書換の終了したのがパラメータファームウエアの場合には、書換終了フラグがOFFされて(ステップS1329)、ステップS1303へリターンする。
【0088】
以上説明したように、実施の形態1によれば、プリントジョブやスキャンジョブといった画像処理ジョブと、ファームウエアの書換とがジョブ管理テーブルに登録されている場合に、ファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換ジョブの実行順序が調整されることとなる。すなわち、ファームウエアの種類がプログラムファームウエア(プログラム部に係るファームウエア)の場合には、当該プログラムファームウエアの書換は画像処理ジョブに対し後回しにされることとなり、ファームウエアの種類がパラメータファームウエア(制御パラメータ部に係るファームウエア)の場合には、原則通り、当該パラメータファームウエアの書換と画像処理ジョブとは、受付順に実行(処理)されることとなる。
【0089】
この結果、画像形成装置の再起動時間も含め、一般的に長時間を要するプログラムファームウエアの一連の書換処理のために、画像処理ジョブが待たされるといった事態を回避することが可能となる。
なお、上記した実施の形態では、パラメータファームウエアの場合は、原則通り、受付順に実行することとしたが、同時に処理待ちとなっている画像処理ジョブに先行して実行させるようにしてもよい。パラメータファームウエアの書換は、再起動が不要なこともあって画像処理ジョブと比較しても短時間で済むことに加え、通常はファームウエア(パラメータファームウエア)の書換後に、画像処理ジョブを実行したほうが高画質のものが得られるからである。この場合の処理は、図14で示したフローチャートのステップS1201において、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの内、常に先頭のジョブを読み出すのではなく、上位に登録されているジョブから順に付帯情報欄をチェックし、パラメータファームウエアの書換ジョブがあった場合には、当該ジョブを読み出すこととするのである。
(実施の形態2)
実施の形態2は、以下の点が異なっている以外は、基本的に実施の形態1と同様である。すなわち、
▲1▼ 実施の形態2では、ファームウエアはプログラム部と制御パラメータ部とが一体となってフラッシュROMに格納されており、書換用のファームウエアもプログラムファームウエアとパラメータファームウエアとに区別されることなく、常に1個のファームウエアとしてサービスセンターから配信される。
【0090】
▲2▼ 実施の形態2では、実施の形態1で行ったようなジョブ管理テーブルの入れ替え(図11ステップS927、図12)は行わない。その代わり、後述するように、場合に応じて、ファームウエア書換ジョブと画像処理ジョブとを同時並行的に行うようになっている。
したがって、上記内容を達成するため、実施の形態1とは異なる構成および処理を中心に説明し、実施の形態1と共通する構成や処理についての図面や説明は省略することとする。
【0091】
図18は、実施の形態2に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図であり、実施の形態1の図2に代わるものである。実施の形態2では、制御モジュールで用いられるファームウエアは、上記したように、プログラム部と制御パラメータ部が一体となったものであり、当該ファームウエアは、各制御モジュール1〜4内のフラッシュROM112、122、132、142に格納される。その他、実施の形態1の画像形成装置の制御部全体に対して、パラメータファームウエア専用のフラッシュROM110、120、130、140が削除されている以外、基本的に実施の形態1と同様なので、同じ構成のものについては同じ符合を付して、それらの説明については省略する。
【0092】
ファームウエアを上記のようにした関係上、センター装置で作成される電子メール・メッセージにおいても、図19に示すように、Content-Descriptionフィールドのフィールド・ボディ部には、「PRG」や「DAT」の記述はなされず「Firmware」との記述がなされるだけである。
また、プリンタコントローラのジョブ管理テーブルにおいても、図20(a)に示すように、ファームウエアに対する付帯情報欄には、制御モジュール番号が登録されるだけである。
【0093】
さらに、実施の形態2におけるプリンタコントローラにおける基本処理は、図21に示すように、実施の形態1における基本処理(図11参照)から、ジョブ管理テーブル入れ替え処理(ステップS927、S935)が削除された形となっている。図21におけるこれ以外の処理は、実施の形態1(図11)と同様なので、同じステップ番号を付してその説明については省略する。
【0094】
実施の形態2では、図21に示すフローチャートにおいて、画像形成装置が新たなジョブを開始できる状態になり(ステップS951でNo)、未処理ジョブがある場合には(ステップS961でYes)、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブ(未処理ジョブ)の組合せによっては、2個のジョブを続けて、画像形成装置に送信することとしている(ステップS965)。
【0095】
実施の形態2におけるジョブの送信処理の詳細について、図22〜図24のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ジョブ管理テーブルの先頭に登録されているジョブの種類を読み出し(ステップS1501)、読み出したジョブの種類に応じて、続く処理を切り替える。
【0096】
ジョブの種類がプリントジョブの場合は(ステップS1502でYes)、固定記憶装置205から該当するプリントジョブを読み出し(ステップS1503)、読み出したプリントジョブに基づくビットマップデータ(イメージデータ)の作成を開始し(ステップS1504)、作成されるイメージデータを画像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリントジョブを処理させる(ステップS1505)と共に、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS1506)。
【0097】
続いて、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、制御モジュール3のファームウエアの書換ジョブがあった場合には(ステップS1507でYes)、固定記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し(ステップS1508)、ジョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「3」)を読み出し(ステップS1509)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号「3」を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1510)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS1526)。一方、制御モジュール3のファームウエアの書換ジョブがなかった場合には(ステップS1507でNo)、ステップS1508、S1509、S1510、S1526をスキップする。
【0098】
ジョブの種類がスキャンジョブの場合は(ステップS1502でNo、ステップS1512でYes)、スキャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を含むスキャンデータを読み出し(ステップS1513)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行を指示する(ステップS1515)と共に、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS1516)。
【0099】
続いて、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、制御モジュール2又は4のファームウエアの書換ジョブがあった場合には(ステップS1517でYes)、固定記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し(ステップS1518)、ジョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「2」または「4」)を読み出し(ステップS1519)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1520)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS1526)。一方、制御モジュール2および4のいずれのファームウエアの書換ジョブもなかった場合には(ステップS1517でNo)、ステップS1518、S1519、S1520、S1536をスキップする。
【0100】
ジョブ管理テーブルの先頭に登録されているジョブがファームウエア書換ジョブの場合(ステップS1502およびS1512でNo)の処理(ステップS1522)について、図23〜図24を参照しながら説明する。
ファームウエア書換ジョブの場合は、その付帯情報、すなわち書換対象となる制御モジュールに応じて以下の処理が切り替えられる。
【0101】
制御モジュール1の場合には(ステップS1601でYes)、当該モジュールは画像形成装置全体を統括的に制御するものであるため、ファームウエアの書換中は、プリントジョブやスキャンジョブを並行して処理できない。そのため、当該ファームウエアの書換のみが実行されることとなる。すなわち、固定記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し(ステップS1602)、ジョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「1」)を読み出し(ステップS1603)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号「1」を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1604)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS1605)。
【0102】
制御モジュール2又は4の場合には(ステップS1601でNo、ステップS1611でYes)、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、スキャンジョブがあった場合には(ステップS1616でYes)、スキャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を含むスキャンデータを読み出し(ステップS1617)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行を指示する(ステップS1619)と共に、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS1620)。
【0103】
続いて、固定記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し(ステップS1612)、ジョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「2」または「4」)を読み出し(ステップS1613)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1614)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS1615)。
【0104】
なお、スキャンジョブがジョブ管理テーブルに1件も登録されていない場合には(ステップS1616でNo)、ファームウエア書換ジョブのみの送信となる(ステップS1619、S1620がスキップされる)。
制御モジュール3の場合には(ステップS1601およびステップS1611でNo)、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、プリントジョブがあった場合には(ステップS1626でYes)、固定記憶装置205から該当するプリントジョブを読み出し(ステップS1627)、読み出したプリントジョブに基づくビットマップデータ(イメージデータ)の作成を開始し(ステップS1628)、作成されるイメージデータを画像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリントジョブを処理させる(ステップS1629)と共に、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS1625)。
【0105】
続いて、固定記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し(ステップS1622)、ジョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「3」)を読み出し(ステップS1623)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1624)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS1625)。
【0106】
なお、プリントジョブがジョブ管理テーブルに1件も登録されていない場合には(ステップS1626でNo)、ファームウエア書換ジョブのみの送信となる(ステップS1627〜S1630がスキップされる)。
以上説明したジョブの送信処理において、例えば、ジョブ管理テーブルが図20(a)に示すような登録状態であった場合には、ジョブ番号1番のプリントジョブは、ジョブ番号6のファームウエア書換ジョブと並行して実行されることとなる。
【0107】
また、ジョブの処理が進んで、ジョブ管理テーブルがステップS20(b)に示すような登録状態となった場合には、ジョブ番号1番のファームウエア書換ジョブは、ジョブ番号3番のスキャンジョブと並行して実行されることとなる。
図25は、画像形成装置11Aの制御モジュール1のCPU111においてなされる基本処理を示すフローチャートであり、実施の形態1の図15のフローチャートに代わるものである。なお、実施の形態1の図15のフローチャートにおけるのと同様の処理については、同じステップ番号を付してその説明については省略する。図25に示すフローチャートは、要は、図15のフローチャートからファームウエアがプログラムファームウエアかパラメータファームウエアかに拘わって実行される処理(図15のステップS1317、S1319、S1325およびS1329)が削除された形となっている。また、実施の形態2では、ファームウエアの書換ジョブと画像処理ジョブ(プリントジョブまたはスキャンジョブ)とが並列的に実行されることがあるため、ファームウエア書換ジョブが終了し(ステップS1323でYes)、再起動する(ステップS1327)前に、他に実行中のジョブがあるか否かの判断を行い(ステップS1326)、他にジョブが実行されていないことを確認した上で(ステップS1326でYes)、再起動をかけるようにしているのである。
【0108】
図26は、プリンタコントローラ21Aから送信されるファームウエアの画像形成装置11Aにおける書換処理の流れを示したフローチャートであり、実施の形態1の図16〜図17のフローチャートに代わるものである。
本図で示す処理は、実施の形態1において図16〜図17を用いて説明した処理から、ファームウエアの種別を判定するステップ(図16のステップS1404、S1414、図17のステップS1424、S1434)およびパラメータファームウエアであった場合の当該書換処理(図16のステップS1406、S1416、図17のステップS1426、S1426)が省略された形となっている。その他の処理については、図16〜図17で説明した処理と同様なので、同じステップ番号を付してそれらの説明については省略する。
【0109】
以上説明したように、実施の形態2によれば、画像処理ジョブ(スキャンジョブやプリントジョブ)と画像処理ジョブの実行に関与しない制御モジュールに組み込まれるファームウエアの書換とが実行(処理)待ち状態となっている場合に、当該画像処理ジョブと当該ファームウエアの書換とが並行して実行されることとなる。その結果、ファームウエアの書き換え中であることのみによって画像処理ジョブの実行が待たされる回数が減少し、制御部全体の使用効率を上げることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、各制御モジュールに書き換えられるファームウエアが、他の制御モジュールとの間で相互に関連しているファームウエアを取り扱っている。相互に関連しているとは、例えば、書換対象となる制御モジュールの異なる3個のファームウエアがあった場合に、その内の一つあるいは二つのファームウエアを書き換えただけでは画像処理ジョブが正常には実行できなくなるような関係が当該3個のファームウエア間にあることを言う。したがって、この場合には、ファームウエア書換ジョブ以外の画像処理ジョブが処理待ち状態になったとしても、3個すべてのファームウエアを書き換えてしまうことが必要となる。
【0110】
また、実施の形態3では、実施の形態2とは異なって、画像形成装置に対し、ファームウエア書換ジョブとその他のジョブとを同時並列的に実行させることはせず、ジョブは1個ずつ処理させることとしている。
実施の形態3は、上記の違い以外は、基本的に実施の形態2と同様である。したがって、上記の内容を達成するため、実施の形態2とは異なる構成および処理を中心に説明し、実施の形態2と共通する構成や処理についての図面や説明は省略する。
【0111】
ここで、上記したように、互いに関連する少なくとも2個のファームウエアが書き換えられて初めて画像処理ジョブが正常に実行されるファームウエアを「組合わせファームウエア」と言うこととする。
実施の形態3において、センター装置で作成されるファームウエア添付の電子メール・メッセージにおけるSubjectフィールドのフィールドボディには、図27に示すように、機種名と制御モジュール番号に続いて、当該ファームウエアが組合せファームウエアの一つであることを示す組合せ情報(本例では、「1/4」)が記述されることとなっている。組合せ情報は、分数形式をしており、分母が関連するファームウエアの数、分子が当該ファームウエアの連続番号を表している。したがって、分母が「4」の場合には、組合せ情報が「1/4」、「2/4」、「3/4」、「4/4」の4個の組合せファームウエアで存在することとなる。なお、書換用のファームウエアが組合せファームウエアではなく、当該ファームウエアだけを書き換えて、画像処理ジョブを実行しても差し支えないものである場合には、組合せ情報として「1/1」が記述される。
【0112】
実施の形態3におけるプリンタコントローラのジョブ管理テーブルの付帯情報欄には、図28(a)に示すように、組合せファームウエアの書換ジョブである場合に、書換対象制御モジュール番号に続いて上記組合せ情報が登録される。
また、付帯情報欄に続いて、「送信済」欄が新設されている。送信済欄の用途については後述する。
【0113】
図29は、実施の形態3のプリンタコントローラにおける画像形成装置へのジョブの送信処理の詳細を示すフローチャートであり、実施の形態2における図22〜図24のフローチャートに代わるものである。
先ず、他種ジョブ送信不可フラグがONされているか否かチェックを行う(ステップS1101)。他種ジョブ送信不可フラグは、NV−RAM204に設けられており、相互に関連する組合せファームウエアの内の一つのファームウエアの送信処理が開始されてから、当該ファームウエアと関連する他の組合せファームウエアの全ての送信が完了するまでの間ONされ、それ以外のときはOFFされるフラグである。すなわち、組合せファームウエアの一つの書換が開始されると、全ての組合せファームウエアの書換が終了するまで、画像処理ジョブ(プリントジョブやスキャンジョブ)の送信を禁止するために用いるフラグである。
【0114】
チェックの結果、他種ジョブ送信フラグがOFFの場合は(ステップS1101でNo)、ジョブ管理テーブルの先頭に登録されいるジョブの種類を読み出し(ステップS1105)、読み出したジョブの種類に応じて、続く処理を切り替える。
ジョブの種類がファームウエア書換ジョブの場合は(ステップS1105でYes)、当該ファームウエア書換ジョブの付帯情報欄に組合せ情報が登録されているか否かをチェックし(ステップS1107)、登録されていれば(ステップS1107でYes)、他種ジョブ送信不可フラグをONし(ステップS1109)、登録されていなければ(ステップS1107でNo)、ステップS1109をスキップして、ステップS1111へ進む。
【0115】
ステップS1111では、ジョブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して固定記憶装置205からファームウエアを読み出す。そして、ジョブ管理テーブルから書き換え対象制御モジュールのモジュール番号を読み出し(ステップS1113)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号を添付して、画像形成装置11Aに送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる(ステップS1115)と共に、ジョブ管理テーブルの送信済欄にマーキングをする(ステップS1117)。
【0116】
続いて、他種ジョブ送信不可フラグがONになっているか否かをチェックし(ステップS1119)、ONになっていなければ(ステップS1119でNo)、対応するジョブ(先頭のジョブ)をジョブ管理テーブルから抹消して(ステップS1121)、リターンする。他種送信フラグがONになっていれば(ステップS1119でYes)、すなわち、いくつかの組合せファームウエアの送信が終了していれば、組合せファームウエアの全てが送信済みか否かを判断する(ステップS1123)。当該判断は、ジョブ管理テーブルの付帯情報欄の組合せ情報と送信済欄のマーキングの有無とを参照してなされる。すなわち、組合せ情報から組合せファームウエアの全てが登録されているか否かが分かり、各送信済欄をチェックすることで全ての組合せファームウエアが送信終了しているか否かがわかるのである。全部送信済みであれば(ステップS1123でYes)、ジョブ管理テーブルから該当するジョブをすべて抹消し(ステップS1125)、他種ジョブ送信不可フラグをOFFして(ステップS1127)リターンする。一方、一つでも未送信のものがあれば(ステップS1123でNo)、ステップS1125、S1127をスキップしてリターンする。
【0117】
ジョブの種類がプリントジョブの場合は(ステップS1105でNo、S129でYes)、ジョブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して固定記憶装置205からプリントジョブを読み出し(ステップS1131)、読み出したプリントジョブに基づいて、ビットマップデータ(イメージデータ)を作成し(ステップS1133)、作成したイメージデータを画像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリントジョブを処理させる(ステップS1135)。
【0118】
ジョブの種類がスキャンジョブの場合は(ステップS1105とS1139の両方でNo)、スキャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を含むスキャンデータを読み出し(ステップS1139)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行を指示する(ステップS1141)。
ジョブの種類が「プリントジョブ」、「スキャンジョブ」のいずれの場合も、画像形成装置11Aへのジョブの送信あるいはジョブの実行指示が完了したら、対応するジョブ(先頭のジョブ)の送信済欄にマーキングをし(ステップS1137)、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS1121)。
【0119】
ステップS1101において、他種ジョブ送信フラグがONになっている場合には、ジョブ管理テーブルの先頭から順に未送信の組合せファームウエアをサーチし、有れば(ステップS1143でYes)、ステップS1111に進んで当該ファームウエア書換ジョブの送信処理に移行し、無ければ(ステップS1143でNo)、そのままリターンする。組合せファームウエアに係る一のファームウエアの書換を実行させた後は、当該組合せファームウエアに係る他のファームウエアの全ての書換が終了するまで、これ以外のジョブ(画像処理ジョブ)の実行を禁止する趣旨である。
【0120】
上記したジョブの送信処理において、例えば、ジョブ管理テーブルが図28(a)に示す状態から、ジョブの処理が進み、図28(a)におけるジョブ番号3番の組合せファームウエアに係るファームウエア書換ジョブが、図28(b)に示すようにジョブ管理テーブルの先頭になり、当該ファームウエア書換ジョブが実行されると、他に関連する全てのファームウエア(図28(b)における、ジョブ番号4.6および9のファームウエア書換ジョブ)の書換が終了するまで、その間に受け付けられている画像処理ジョブ(図28(b)におけるジョブ番号2,3,5,7,8)の実行は保留(禁止)されることとなる。
【0121】
組合せファームウエアに係るすべての書換ジョブの実行が終了し(図28(b)に示すように送信済マーク「○」がマーキングされ)、これらのファームウエア書換ジョブが一括して、ジョブ管理テーブルから抹消されると(図(c))、また、原則通り、先頭に先頭に登録されているジョブから実行処理されることとなる。
【0122】
図30は、実施の形態3における、画像形成装置11Aの制御モジュール1のCPU111においてなされる基本処理を示すフローチャートであり、実施の形態2の図25のフローチャートに代わるものである。実施の形態3では、上記したように、実施の形態2のとは異なり、画像形成装置に対し、ファームウエア書換ジョブとその他のジョブとを同時並列的に実行させることはせず、ジョブは1個ずつ処理させることとしている。したがって、図30のフローチャートは、図25のフローチャートからジョブの並列処理に関わる処理(ステップS1326、S1329)を削除した形となっている。その他の処理については、実施の形態2の場合と同様なので、図25のフローチャートと同じステップ番号を付して、それらの説明については省略する。
【0123】
以上説明したように、実施の形態3によれば、組合せファームウエアの内の一のファームウエアの書換が実行されると、当該組合せファームウエアに係る他のファームウエア全ての書換が終了するまでスキャンジョブやプリントジョブの画像処理ジョブの実行が禁止されることとなる。その結果、画像処理ジョブが不完全に実行されることを確実に防止することが可能となる。
【0124】
なお、上記実施の形態では、関連する組合せファームウエアの数が4個の場合を例にして説明したが、当該個数は4個の場合の限らず、3個や2個の場合も有り得る。ある一の制御モジュールに組み込まれるファームウエアが、必ずしも他の全ての制御モジュールと関連があるとは限らないからである。
また、センター装置から組合せファームウエアを配信する順序が、前記連続番号順とは限らないことは言うまでもない。
【0125】
さらに、上記実施の形態3では、ファームウエアが書き換えられる度に、画像形成装置を再起動することととしているが、組合せファームウエアの場合には、当該組合せファームウエアに係る全てのファームウエアの書換が終了するのを待って再起動するようにしてもよい。組合せファームウエアに係る全てのファームウエアの書換が終了するまで、画像処理ジョブは実行されないからである。この場合、組合せファームウエアではないファームウエアと組合せファームウエアとに関わらず、再起動のタイミングは、プリンタコントローラで制御するようにする。すなわち、組合せファームウエアではないファームウエアの書換が終了した時と関連する全ての組合せファームウエアの書換が終了した時とに、プリンタコントローラから画像形成装置に対し、再起動の指示を行うようにするのである。
【0126】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した実施の形態に限定されないことは言うまでもなく、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(1)上記実施の形態では、プリンタコントローラと画像形成装置とを別個独立して設けたが、画像形成装置にプリンタコントローラを内蔵させ、両者を一体化した構成としてもよい。
(2)上記(1)のようにした場合には、制御モジュール1(CPU111)を削除し、制御モジュール1が担っていた処理をプリンタコントローラ(CPU201)で行うようにしてもよい。
(3)上記実施の形態では、画像形成装置の制御部全体を4個の制御モジュール(制御部)で構成したが、当該制御部全体を構成する制御モジュール(制御部)の数はこれに限らず、2個や3個、または5個以上でもよい。あるいは、実施の形態1の場合には、1個の制御モジュールとしても構わない。
(4)上記(3)とも関係するのであるが、実施の形態3における、互いに関連する組合せファームウエアは、制御モジュール(制御部)の数に依って、そのとり得る最大の個数が変わってくる。すなわち、当該組合せファームウエアの数は、2個以上で制御モジュール(制御部)の個数以下となるのである。
(5)以上の説明においては、「画像処理装置」を画像形成装置とプリンタユニット(管理ユニット)とを含めた概念として用いたが、画像形成装置を画像処理装置として捉え、管理ユニットを画像処理装置とは別個独立したものと観念することとしてもよい。この場合、管理ユニットは、画像処理装置を管理するものとなる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像処理装置によれば、画像処理ジョブとファームウエア書換との双方が実行待ち状態となった場合に、ファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエア書換の実行順序が調整されて、実行されることとなる。このため、例えば、書換に比較的長時間を要するような種類のファームウエアの書換に先行して(ファームウエアの書換を後回しにして)、画像処理ジョブを実行させることが可能となり、当該ファームウエアの書換のために画像処理ジョブが長時間待たされるといった事態を回避することが可能となる。
【0128】
また、ファームウエアがプログラム部である場合には、当該プログラム部の書換実行が後回しにされるので、一般的に画像処理ジョブの実行と比較して長時間を要するプログラム部の書換のために、画像処理ジョブが待たされるといった事態を回避することができる。
また、ファームウエアが制御プログラム部である場合には、当該パラメータ部の書換が画像処理ジョブに先行して実行される。パラメータ部の書換は、一般的に画像処理ジョブと比較しても短時間で済むことから、パラメータ部の書換を先行して行っても、画像処理ジョブがさほど待たされることがないばかりか、当該パラメータ部の書換後に画像処理ジョブを実行することにより、高品質の処理が行えることとなる。
【0129】
また、画像処理ジョブと当該画像処理ジョブの実行に関与しない制御部が用いるファームウエアの書換とが並行して実行されるので、ファームウエアの書換中であることのみによって画像処理ジョブの実行が待たされる回数が減少し、制御部全体の使用効率を上げることができる。
【0130】
さらに、本発明に係る管理ユニットによれば、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、ファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の実行順序が調整されて、実行されることとなるので、上記した画像処理装置と同様の効果を奏する。
また、さらに、本発明に係るプログラムによれば、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、ファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の実行順序が調整されるので、上記した画像処理装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファームウエア書換システムの概略構成を示す図である。
【図2】実施の形態1に係る画像形成装置の制御部全体の構成を示すブロック図である。
【図3】センター装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1において、センター装置で作成され、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添付された電子メール・メッセージの一例を示す図である。
【図5】センター装置の固定記憶装置に格納されている登録情報テーブルを示す図である。
【図6】クライアント装置の構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタコントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態1に係るプリンタコントローラのNV−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示す図である。
【図9】ファームウエアの書換に関し、センター装置において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【図10】センター装置において実行されるファームウエア送信処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態1に係るプリンタコントローラにおいて実行される基本処理を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態1に係るプリンタコントローラにおいて実行されるジョブ管理テーブル入れ替え処理を示すフローチャートである。
【図13】プリンタコントローラにおいて実行される電子メールのダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態1に係るプリンタコントローラにおいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信処理を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態1に係る画像形成装置において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態1に係る画像形成装置において実行されるファームウエア書換処理を示すフローチャートの一部である。
【図17】実施の形態1に係る画像形成装置において実行されるファームウエア書換処理を示すフローチャートの一部である。
【図18】実施の形態2に係る画像形成装置の制御部全体の構成を示すブロック図である。
【図19】実施の形態2において、センター装置で作成され、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添付された電子メール・メッセージの一例を示す図である。
【図20】実施の形態2に係るプリンタコントローラのNV−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示す図である。
【図21】実施の形態2に係るプリンタコントローラにおいて実行される基本処理を示すフローチャートである。
【図22】実施の形態2に係るプリンタコントローラにおいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信処理を示すフローチャートの一部である。
【図23】実施の形態2に係るプリンタコントローラにおいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信処理を示すフローチャートの一部である。
【図24】実施の形態2に係るプリンタコントローラにおいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信処理を示すフローチャートの一部である。
【図25】実施の形態2に係る画像形成装置において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【図26】実施の形態2に係る画像形成装置において実行されるファームウエア書換処理を示すフローチャートである。
【図27】実施の形態3において、センター装置で作成され、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添付された電子メール・メッセージの一例を示す図である。
【図28】実施の形態3に係るプリンタコントローラのNV−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示す図である。
【図29】実施の形態3に係るプリンタコントローラにおいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信処理を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態3に係る画像形成装置において実行される基本処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11A、12A、…、11B、12B、… 画像形成装置
21A、22A、…、21B、22B、… プリンタコントローラ
41A、41A、…、41B、42B、… 画像処理装置
110、120、130、140 フラッシュROM
112、122、132、142 フラッシュROM
111、121、131、141、201 CPU

Claims (4)

  1. ファームウエアを記憶しているファームウエア記憶手段と、
    画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて、画像処理ジョブを実行する画像処理ジョブ実行手段と、
    外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、
    前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるファームウエア書換実行手段と、
    受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、
    画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブとファームウエア書換の実行順序を調整して、各々の実行手段に実行させる実行管理手段と、
    を備え
    前記ファームウエアは、プログラム部と制御パラメータ部とを含み、
    前記判定手段は、受け付けたファームウエアがプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定し、
    前記管理手段は、前記判定手段がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、前記判定手段が制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させることを特徴とする画像処理装置。
  2. ファームウエアを記憶しているファームウエア記憶手段と、
    画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて、画像処理ジョブを実行する画像処理ジョブ実行手段と、
    外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、
    前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるファームウエア書換実行手段と、
    受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、
    画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブとファームウエア書換の実行順序を調整して、各々の実行手段に実行させる実行管理手段と、
    を備え、
    前記ジョブ受付手段は、異なる複数種類の画像処理ジョブを受け付け、
    前記画像処理ジョブ実行手段は、複数の制御部を有すると共に、前記画像処理ジョブの種類に応じ、当該制御部を使い分けて、画像処理ジョブの実行を行い、
    前記ファームウエアは、前記制御部別に配信されるものであり、
    前記判定手段は、受け付けたファームウエアがどの制御部で用いられるものかの判定を行い、
    前記管理手段は、画像処理ジョブと当該画像処理ジョブの実行に関与しない制御部が用いるファームウエアの書換との双方が実行待ちとなっている場合に、当該画像処理ジョブと当該ファームウエアの書換とを並行して実行し、書換後他に実行中のジョブがあるか否かの判断を行って、ない場合には再起動を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う画像処理ジョブ実行手段を有する画像形成装置の管理ユニットであって、
    画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付手段と、
    前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるよう指示するファームウエア書換指示手段と、
    受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段と、
    画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が処理待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の処理順序を調整して、画像形成装置に実行させる実行順序調整手段と、
    を備え、
    前記ファームウエアは、プログラム部と制御パラメータ部とを含み、
    前記判定手段は、受け付けたファームウエアがプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定し、
    前記実行順序調整手段は、前記判定手段がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、前記判定手段が制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させることを特徴とする管理ユニット。
  4. ファームウエア記憶手段に記憶されているプログラム部と制御パラメータ部とを含むファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う画像処理ジョブ実行手段を有する画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットに、
    画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、
    前記ファームウエア記憶手段の書換用ファームウエアを受け付けるファームウエア受付ステップと、
    受け付けたファームウエアの種類がプログラム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定する判定ステップと、
    画像処理ジョブの実行とファームウエアの書換処理との双方が待ち状態となった場合に、前記判定ステップにおいて、受け付けたファームウエアの種類がプログラム部であると判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回しにする一方、制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させる調整ステップと、
    実行させるためのプログラム。
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