JP2003044308A - 画像処理装置、画像形成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラム

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JP2003044308A
JP2003044308A JP2001235503A JP2001235503A JP2003044308A JP 2003044308 A JP2003044308 A JP 2003044308A JP 2001235503 A JP2001235503 A JP 2001235503A JP 2001235503 A JP2001235503 A JP 2001235503A JP 2003044308 A JP2003044308 A JP 2003044308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファームウエアの書換とプリントジョブなど
の他のジョブの実行を適切な順に行うことができる画像
処理装置等を提供すること。 【解決手段】 本図に示すようなジョブ管理テーブルを
用いて、ジョブの実行順序を管理する画像処理装置にお
いて、プリントジョブなどの画像処理ジョブを受け付け
たときに(本図(b)のジョブ番号6番)、プログラム
部に係るファームウエアの書換ジョブ(本図(b)のジ
ョブ番号6番、ジョブの種類:「2」、付帯情報:「PR
G」)が先に受け付けられている場合は(本図
(b))、当該ファームウエア書換ジョブをジョブ管理
テーブルの末尾に移動すると共に、上記プリントジョブ
を繰り上げる処理を行い(本図(c))、当該プリント
ジョブを上記ファームウエア書換ジョブに先行させて実
行させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、スキャナ、コピアなどの画像処理装置、画像形
成装置管理ユニット、および、画像処理装置もしくは画
像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログラ
ムに関し、特に、装置に組み込まれたファームウエアの
書換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置の動作を制御するファーム
ウエアは、古くは、装置内に設けられた基盤上のマスク
ROMに書き込まれており、ファームウエアを書き換え
る必要が生じた場合、作業員が当該制御基盤上のマスク
ROMを新しいファームウエアの書き込まれたマスクR
OMと交換していた。
【0003】マスクROMの交換作業は時間がかかると
共に煩雑であるため、その後、マスクROMに代えて、
書換可能なメモリーであるフラッシュROMが用いられ
るようになってきた。すなわち、画像形成装置にメモリ
カード等の外部記憶装置とのI/F(インターフェー
ス)を設け、当該I/Fに書換用のファームウエアを格
納したメモリカードを接続し、メモリカードから画像形
成装置内のフラッシュROMに新しいファームウエアを
上書きするといった方法が用いられている。
【0004】また、作業員が出向くこと無くファームウ
エアを書き換える方法として、近年、目覚しい普及を遂
げているインターネットを利用し、ファームウエアを電
子メールに添付して配信し、フラッシュROMのファー
ムウエアを書き換える方法が考えられている。例えば、
ネットワークプリンタの場合には、LANで接続された
端末装置から種々のジョブ(例えば、プリントジョブ)
を受付けつつ、LANに接続されたインターネットを経
由して配信される書換用ファームウエアを受付けて、自
装置内のファームウエアの書換作業(ファームウエア書
換ジョブ)を行うこととなる。
【0005】この場合、プリントジョブやファームウエ
ア書換ジョブは、受付順に一つずつ実行されるのが一般
的であり、当然のことながら、ファームウエア書換中
(ファームウエア書換ジョブの実行中)は、当該ファー
ムウエアが関与する他のジョブは実行不能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のネッ
トワークプリンタ等の画像処理装置の高機能・多機能化
に伴い当該装置に組み込まれるファームウエアのサイズ
は、年々増大しており、10Mバイト程度のものまで出
現していて、これに伴い、ファームウエア書換時間も長
時間(数十分程度)に及ぶことがある。
【0007】そのため、上記従来のように、ジョブを受
付順に実行していたのでは、ファームウエア書換ジョブ
の実行開始時に既に受け付けられていたプリントジョブ
等が長時間待たされてしまうこととなる。これに対処す
るために、複数のジョブが処理待ち状態となっている場
合には、ファームウエア書換ジョブを常に後回しにする
といった方法が考えられる。しかしながら、ファームウ
エアの種類によっては、書換にさほど時間を要しない場
合もあり、この場合には、ファームウエアの書換を原則
通り受付順に実行させた方が好結果となることがある。
ファームウエアの書換は、当該ファームウエアの改良や
バグの修正を目的とする場合がほとんどであり、ファー
ムウエアの書換後にプリントジョブを実行した方が、高
品質の画像を得られることとなるからである。
【0008】本発明は、上記した課題に鑑み、ファーム
ウエアの書換とプリントジョブなどの他のジョブの実行
を適切な順に行うことができる画像処理装置、画像形成
装置管理管理ユニット、および、画像処理装置もしくは
画像処理装置の管理において実行されるプログラムを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る画像処理装置によれば、ファームウエ
アを記憶しているファームウエア記憶手段と、画像処理
ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、前記ファームウ
エア記憶手段に記憶されているファームウエアを用い
て、画像処理ジョブを実行する画像処理ジョブ実行手段
と、外部装置から配信される書換用ファームウエアを受
け付けるファームウエア受付手段と、前記ファームウエ
ア記憶手段に記憶されているファームウエアを、前記書
換用ファームウエアで書き換えるファームウエア書換実
行手段と、受け付けたファームウエアの種類を判定する
判定手段と、画像処理ジョブとファームウエアの書換と
の双方が実行待ち状態となった場合に、前記判定手段が
判定したファームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブ
とファームウエア書換の実行順序を調整して、各々の実
行手段に実行させる実行管理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】また、前記ファームウエアは、プログラム
部と制御パラメータ部とを含み、前記判定手段は、受け
付けたファームウエアがプログラム部であるのか制御パ
ラメータ部であるのかを判定し、前記管理手段は、前記
判定手段がプログラム部であると判定した場合には、当
該プログラム部の書換実行を画像処理ジョブよりも後回
しにすることを特徴とする。
【0011】さらに、前記管理手段は、前記判定手段が
制御パラメータ部であると判定した場合には、当該パラ
メータ部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させ
ることを特徴とする。また、前記ジョブ受付手段は、異
なる複数種類の画像処理ジョブを受け付け、前記画像処
理ジョブ実行手段は、複数の制御部を有すると共に、前
記画像処理ジョブの種類に応じ、当該制御部を使い分け
て、画像処理ジョブの実行を行い、前記ファームウエア
は、前記制御部別に配信されるものであり、前記判定手
段は、受け付けたファームウエアがどの制御部で用いら
れるものかの判定を行い、前記管理手段は、画像処理ジ
ョブと当該画像処理ジョブの実行に関与しない制御部が
用いるファームウエアの書換との双方が実行待ちとなっ
ている場合に、当該画像処理ジョブと当該ファームウエ
アの書換とを並行して実行させることを特徴とする。
【0012】また、前記画像処理ジョブ実行手段は、複
数の制御部を有し、前記ファームウエアは前記制御部別
に配信されるものであり、当該ファームウエアには、互
いに関連する少なくとも2個のファームウエアが書き換
えられて初めて画像処理ジョブが正常に実行される組合
せファームウエアが含まれ、前記判定手段は、受け付け
たファームウエアがどの制御部で用いられるものか、お
よび、関連する他のファームウエアの有無を判定し、前
記管理手段は、前記組合せファームウエアに係る一のフ
ァームウエアの書換を実行させた後は、当該ファームウ
エアに関連する他のすべてのファームウエアの書換が終
了するまで、画像処理ジョブの実行を禁止することを特
徴とする。
【0013】上記の目的を達成するため、本発明に係る
管理ユニットは、ファームウエア記憶手段に記憶されて
いるファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行
う画像処理ジョブ実行手段を有する画像形成装置の管理
ユニットであって、画像処理ジョブを受け付けるジョブ
受付手段と、外部装置から配信される書換用ファームウ
エアを受け付けるファームウエア受付手段と、前記ファ
ームウエア記憶手段に記憶されているファームウエア
を、前記書換用ファームウエアで書き換えるよう指示す
るファームウエア書換指示手段と、受け付けたファーム
ウエアの種類を判定する判定手段と、画像処理ジョブと
ファームウエアの書換との双方が処理待ち状態となった
場合に、前記判定手段が判定したファームウエアの種類
に応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の処
理順序を調整して、画像形成装置に実行させる実行順序
調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】上記の目的を達成するため、本発明に係る
プログラムは、ファームウエア記憶手段に記憶されてい
るファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う
画像処理ジョブ実行手段を有する画像処理装置もしくは
画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログ
ラムであって、画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付
ステップと、前記ファームウエア記憶手段の書換用ファ
ームウエアを受け付けるファームウエア受付ステップ
と、受け付けたファームウエアの種類を判定する判定ス
テップと、画像処理ジョブの実行とファームウエアの書
換処理との双方が待ち状態となった場合に、前記判定手
段が判定したファームウエアの種類に応じて、画像処理
ジョブの実行とファームウエアの書換処理の順序を調整
する調整ステップとを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1) <システムの構成>図1は、ファームウエア書換システ
ムの概略構成を示す図である。
【0016】本システムは、サービスセンターにおける
LAN(Local Area Network)と各ユーザA,
B,…におけるLANとが各々のルータ82,52A,
52B,…を介してインターネットに接続された構成と
なっていて、サービスセンターからインターネットを経
由して配信されるファームウエアで、各ユーザA,B,
…に設置された画像形成装置11A,12A,…、11
B,12B,…内のファームウエアを書き換えるもので
ある。ここで、ファームウエアとは、ハードウエア機器
を制御するために組み込まれたソフトウエアであって、
ユーザが自由に書き換えることのできないプログラムや
データを言う。例えば、OS、インタープリタ、コンパ
イラ、BIOS等のような、起動プログラム、入出力プ
ログラム、画像形成装置の画像処理回路や駆動負荷の制
御プログラム等の基本ソフトウエア、パラメータ・変数
等の制御データがあげられる。なお、サービスセンター
には3つ以上の多数のユーザが接続されているのである
が、紙面の都合上、ここでは、2つのユーザA、Bだけ
を図示することとする。また、ユーザAとユーザBにお
ける装置構成は同様なので、ユーザBにおける装置には
ユーザAにおける装置と同じ番号を付して、その説明に
ついては省略することとする。
【0017】サービスセンターにはディスプレイ92、
キーボード93、コンピュータ91等からなるセンター
装置90が設置されており、コンピュータ91は、セン
ター内LANを経由し、ファイアウォール81、ルータ
82を介してインターネットと接続されている。また、
上記LANには電子メールの送受信管理を行うメールサ
ーバ83が接続されている。センター装置90では、オ
ペレータの操作によって、各ユーザの各画像形成装置に
インストールされる書換用ファームウエアが作成され、
当該ファームウエアは、電子メールの形で各ユーザ側に
配信される。
【0018】ユーザAには、電子メールの送受信管理を
行うメールサーバ53Aが設置されており、当該メール
サーバ53Aは、ユーザ内LANを経由し、ファイアウ
ォール51A、ルータ52Aを介してインターネットに
接続されている。メールサーバ53Aは、外部装置であ
るセンター装置90からインターネットを経由してユー
ザA宛に送信される電子メールを受信して、スプールす
る。スプールされた電子メールは、後述するプリンタコ
ントローラによって定期的に取り出される。
【0019】また、ユーザAには、画像形成装置11
A,12A,…とその管理ユニットであるプリンタコン
トローラ21A,22A,…とからなる画像処理装置4
1A,42A,…が複数台設置されている。画像形成装
置11A、…は、原稿台にセットされた原稿の画像をス
キャナーで走査して読み取り、その画像を用紙上に電子
写真方式でプリントして再現したり、後述するクライア
ント装置から受信した画像データやメールサーバ53A
を介して受信した画像データに基づいて当該画像を用紙
上にプリントしたり(以下、「プリントジョブ」と言
う。)、原稿台にセットされた原稿の画像を、後述する
クライアント装置の指示によって読み取り、読み取った
画像データを当該クライアント装置に送信する(以下、
「スキャンジョブ」と言う。)機能を有する装置であっ
て、一般的に、MFP(Multiple Function Perip
heral)と呼ばれるものである。各画像形成装置には、
それぞれに固有の電子メールアドレスが付与されてい
る。例えば、画像形成装置11Aの電子メールアドレス
は、「device1@customerA.com」であり、画像形成装
置12Aの電子メールアドレスは、「device2@custome
rA.com」である。また、各画像形成装置の機種(型式)
は、機種名(型式記号)で識別される。例えば、画像形
成装置11Aの機種名(型式記号)は、「model1」で
あり、画像形成装置11Bの機種名(型式記号)は、
「model3」である。同一機種間は、同一の構成となっ
ている。
【0020】プリンタコントローラ21A,…は、画像
形成装置11A,…の実行する各種ジョブの管理をその
目的の一つとするものであり、後述するクライアント装
置からのプリントジョブの受信と画像形成装置への送
信、メールサーバ53Aからの電子メールの読み出しと
当該電子メールの解析、および、電子メールで配信され
たファームウエアの画像形成装置への送信などを行う。
【0021】また、ユーザAには、パーソナルコンピュ
ータである複数のクライアント装置31A,32A,…
が設置されており、各クライアント装置は、ユーザ内L
ANに接続されている。各クライアント装置は、オペレ
ータの操作によって、画像データを作成し、当該画像デ
ータをプリンタコントローラに送信して、プリント処理
を実行させたり、あるいは、原稿をセットした画像処理
装置に対して、スキャン要求(スキャンジョブの実行指
示)を出したりする。
【0022】続いて、上記システムにおける各装置のよ
り詳細な構成について説明する。 <画像形成装置>図2は、画像形成装置11Aの制御部
全体の構成を示すブロック図である。なお、他の画像形
成装置の制御部全体も基本的には画像形成装置11Aと
同じ構成なので、画像形成装置11Aを代表にして説明
し、これ以外の画像形成装置についての説明は省略す
る。
【0023】画像形成装置11Aは、制御対象や制御内
容別に設けられた複数の制御モジュール(本例では、4
個)を有しており、各制御モジュール1〜4には、それ
ぞれ、CPU(Central Processing Unit)が備え
られている。すなわち、画像形成装置11Aは、複数の
制御部(制御モジュール)で制御部全体が構成されてい
るのである。なお、本明細書で、モジュールとは、独立
して扱えるソフトウエアやハードウエアのまとまりを指
し、CPUもしくはCPUを含む制御回路を含み、制御
機能を実行する機能ブロックのことを言う。各制御モジ
ュール1〜4は、それぞれ、制御モジュール識別子であ
るモジュール番号1〜4で識別される。
【0024】各制御モジュール1〜4は、CPU11
1,121,131,141に加えて、当該各CPUで
実行されるプログラムであるファームウエア(以下、
「プログラムファームウエア」と言う。)を記憶してい
るファームウエア記憶手段であるフラッシュROM11
2,122,132,142、および当該プログラムの
実行の際に使用する制御パラメータであるファームウエ
ア(以下、「パラメータファームウエア」と言う。)を
記憶しているファームウエア記憶手段であるフラッシュ
ROM110,120,130,140を備えている。
なお、言うまでもなく、フラッシュROMは、書き換え
可能な不揮発性メモリである。また、制御パラメータと
は、プログラムの実行の際に用いられる数値データであ
り、例えば、読み取った画像データにγ補正を施す際に
参照される補正用データやプリント用紙の搬送速度(プ
リント用紙搬送機構を駆動するモータの回転速度)など
である。
【0025】制御モジュール1は、制御モジュール2〜
4に制御命令・制御情報(制御データ)を送信し、制御
モジュール2〜4を統括的に制御するためのモジュール
であり、上記したCPU111、フラッシュROM11
0,112の他に、プログラムを実行する際のワークエ
リアとなるS-RAM113、各種設定値を保存するN
V-RAM(不揮発性RAM)114、制御モジュール
2と各種の制御データを送受信するためのシリアルI/
F115、制御モジュール3と各種の制御データを送受
信するためのシリアルI/F116、プリンタコントロ
ーラ21Aや制御モジュール2や制御モジュール4との
間でイメージデータのやりとりをするためのビデオI/
F118、および、操作パネル119を備える。なお、
制御モジュール1(CPU111)は、自身を含め、他
の制御モジュール2〜4の何れかがジョブの実行を行っ
ているか否かを示す信号をプリンタコントローラ21A
へ出力する。すなわち、何らかのジョブを実行している
場合は「BUSY」信号を、ジョブを行っておらず新た
なジョブの受けつけが可能な状態の場合は「READ
Y」信号をプリントコントローラ21Aへ出力する。
【0026】制御モジュール2は、画像形成装置11A
内においてプリント処理を実行するためのモータ、ヒー
タ(トナー定着装置)、電磁スイッチなどの各種駆動負
荷を制御するためのモジュールであり、上記したCPU
121、フラッシュROM120,122の他に、プロ
グラム実行時のワークエリアとなるS-RAM123、
各種設定値を保存するNV-RAM(不揮発性RAM)
124、制御モジュール1と各種の制御データを送受信
するためのシリアルI/F125、制御モジュール4と
各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F1
26、および、上記各種駆動負荷の駆動制御回路からな
るプリント負荷制御部127を備える。
【0027】制御モジュール3は、原稿台にセットされ
た原稿の読取走査制御や読取りの結果得られた画像デー
タに各種の処理を施す画像処理制御をするためのモジュ
ールであり、上記したCPU131、フラッシュROM
130,132の他に、プログラム実行時のワークエリ
アとなるS-RAM133、各種設定値を保存するNV-
RAM(不揮発性RAM)134、制御モジュール1と
各種の制御データを送受信するためのシリアルI/F1
35、走査ランプによって照射された原稿からの反射光
をCCDによって光電変換し、得られたアナログデータ
をA/D変換してデジタルデータである画像データとし
て画像処理ASIC137に出力する画像入力部13
8、画像入力部138から入力される画像データに対
し、シェーディング補正・反射率-濃度変換・MTF補
正・濃度補正・誤差拡散等の2値化処理等の各種処理を
施した上で、制御モジュール4または制御モジュール1
に出力画像処理ASIC137、および、走査モータ、
走査ランプ等の各種駆動負荷の駆動制御回路からなるイ
メージリーダ負荷制御部136を備える。
【0028】制御モジュール4は、画像データに対して
γ補正などの画質補正処理をおこなったり、補正処理が
なされた画像データに基づいてLD(レーザダイオー
ド)を変調駆動して、感光体ドラムを露光するためのモ
ジュールであり、上記したCPU141、フラッシュR
OM140,142の他に、プログラム実行時のワーク
エリアとなるS-RAM143、各種設定値を保存する
NV-RAM(不揮発性RAM)144、制御モジュー
ル1と各種の制御データを送受信するためのシリアルI
/F145、制御モジュール3や制御モジュール1から
入力される画像データに対し、スムージング・中間調階
調再現処理・画質補正等の処理を施す画質補正制御部1
46、および、補正後の画像データに基づいて、LDを
変調駆動する画像出力部147を備える。
【0029】上記の構成において、制御モジュール1〜
4間における制御データの送受信は、既に説明したよう
に、シリアルI/Fを介して実行されることとなる。ま
た、各制御モジュール内のファームウエアを書き換える
際にも、後述するようにファームウエアを最初に受信す
る制御モジュール1からシリアルI/Fを介して各制御
モジュールへとファームウエアが送信(転送)される。
シリアルI/Fを介した通信構成は、比較的データサイ
ズが小さい制御データに合わせた構成となっているの
で、ファームウエアのような大きなサイズのデータの送
信には多くの時間を要することとなる。
【0030】一方、ビデオI/F118、画像処理AS
IC137および画像補正制御部146の相互間、画像
入力部138〜画像処理ASIC137間、画像補正制
御部146〜画像出力部147間は、画像データを転送
するため、比較的高速なデータバスで接続されている。
なお、各制御モジュール内におけるCPUと2個のフラ
ッシュROMとは、可能な限り物理的に近接して配置さ
れており、また、両者は高速な通信ラインによってでき
る限りの最短経路で接続されている。このようにするこ
とで、CPUのプログラムロード中において、制御モジ
ュール外から受けるノイズの影響が軽減されると共に、
画像形成装置の電源投入時におけるプログラムロードが
速やかに行われることとなる。
【0031】以上説明したように、画像形成装置11A
の制御モジュールは、制御対象や制御内容別に設けられ
ている。すなわち、スキャンジョブが実行される場合に
は、制御モジュール3が作動し、プリントジョブが実行
される場合には、制御モジュール2及び制御モジュール
4が作動することとなる。また、制御モジュール2〜4
を統括的に制御する制御モジュール1は、いずれのジョ
ブが実行される場合であっても常に作動することとな
る。 <センター装置>図3は、前記センター装置90の構成
を示すブロック図である。
【0032】本図に示すように、コンピュータ91は、
CPU901、ROM902、RAM903、固定記憶
装置904、ディスプレイ92の表示制御をする表示制
御部905、キーボード93、マウス94などの入力デ
バイスからの入力の受け付け制御をする入力制御部90
6、および、LANを介して他の装置と各種のデータを
送受信するためのNIC(Network Interface Car
d)907を備えている。
【0033】サービスセンターでは、オペレータがセン
ター装置を用いて、プログラムファームウエアとパラメ
ータファームウエアを画像形成装置の機種及び制御モジ
ュール毎に作成し、作成されたファームウエアは、プロ
グラムファームウエアとパラメータファームウエアとで
区別され、それぞれが機種および制御モジュール毎に固
定記憶装置904の別々のフォルダ(ディレクトリ)に
格納される。
【0034】作成されたファームウエアは、オペレータ
の指示によって、電子メール・メッセージとして、各ユ
ーザ(画像形成装置)宛に配信される。図4は、ファー
ムウエアが添付された電子メール・メッセージの一例を
示す図である。この電子メール・メッセージは、メッセ
ージに関するインターネット標準(RFC822)に従
って作成されており、大きく分けて、宛先などが記述さ
れるヘッダ部とファームウエアが記述されるボディ部と
からなり、両者はNull(空白)行によって区別される。
【0035】ヘッダ部は、インターネット標準(RFC
822)で規定された複数のヘッダ・フィールドからな
る。個々のヘッダ・フィールドは、「:(コロン)」を
はさんだ二つの部分からなり、左側のフィールド名と右
側のフィールドボディとで構成される。ヘッダ部には、
「From」、「To」、「Date」、「Subject」等のRFC822
で規定されたフィールド以外に、MIME拡張規定にともな
う「MIME-Version」、「Content-Type」、「Content-De
scription」の各フィールドが追加されている。
【0036】1行目のFrom(送り主)フィールドに続い
て、ヘッダ部2行目のTo(宛先)フィールドのフィール
ド・ボディには、画像形成装置の電子メールアドレスが
記述される。4行目のSubjectフィールドのフィールド
ボディは、ファームウエアの書換対象となる機種とその
制御モジュールを特定する箇所であり、オペレータによ
って指定された画像形成装置の機種名と制御モジュール
のモジュール番号とを「_(アンダーバー)」で繋いだ
文字列が記述される。本例は、書き換え対象が、機種
「Model1」の画像形成装置におけるモジュール番号
「1」番の制御モジュール(内のフラッシュROM)で
あることを示している。
【0037】Content-Typeフィールドのフィールド・ボ
ディには、メッセージ・ボディ部を複数のパートに分割
可能にするため、「multipart/mixed」が指定されてお
り、個々のパートの境界を表す「boundary」パラメータ
に適当なUS-ASCII文字列(本例では「5kvrZF/hrA」)が
指定されている。Content-Descriptionフィールドのフ
ィールド・ボディには、ボディ部に記述されているの
が、プログラムファームウエアの場合には「Firmware−
PRG」と、パラメータファームウエアの場合には「Firmw
are-DAT」と記述される。MIME拡張の規定では、Content
-Descriptionフィールドのフィールド・ボディには、任
意のUS-ASCII文字を記述して良いことになっているの
で、その電子メール・メッセージにファームウェアが添
付されていることおよびその種類(種別)を示す為に
「Firmware-PRG」または「Firmware-DAT」と記述するこ
ととしたのである。
【0038】電子メール・メッセージのボディ部には上
記したように、ファームウエアが記述される。画像形成
装置のファームウェアはバイナリデータであるが、RFC8
22では電子メールのメッセージに直接バイナリデータを
記述することを禁止している。そのため、RFC2045、204
6、2047で規定されているMIME(Multipurpose Internet
Mail Extentions)拡張規定に従って、画像形成装置の
ファームウェアをメッセージのボディ部にファイルとし
て添付する。
【0039】メッセージのボディ部には、同ヘッダ部の
Content-Typeフィールド内boundaryパラメータ値の前に
「--」を加えた文字列(本例では「--5kvrZF/hrA」)を
記載することで、ひとつのパートの始まりを指定する。
その下に、「Content-Type」フィールドを記述し、その
フィールド・ボディに、添付するファイルがバイナリデ
ータであることを示す「application/octet-stream」を
指定する。
【0040】さらにその下に、「Content-Transfer-Enc
oding」フィールドを記述し、フィールド・ボディに「b
ase64」を指定する。前述のとおり、RFC822により電子
メールのメッセージに直接バイナリデータを記述するこ
とが禁止されているため、バイナリデータをUS-ASCII文
字に変換しなければならない。MIME拡張規定では、この
変換の方式として複数の方式が定められているが、その
中の1つがここで指定したBase64方式である。
【0041】上記2つのフィールドに続いて、ファーム
ウェアのバイナリデータをBase64方式でUS-ASCII文字に
変換して追加する。最後に、ボディ部の全パートの終端
であることを示すため、ヘッダ部のContent-Typeフィー
ルド内boundaryパラメータ値の前後にそれぞれ「--」を
加えた文字列(本例では「--5kvrZF/hrA--」)を記述す
る。
【0042】また、固定記憶装置904には、図5に示
すような登録情報テーブルが格納されている。当該登録
情報テーブルには、オペレータによって、画像形成装置
毎にその電子メールアドレスと機種(型式)とが対応づ
けられて登録される。 <クライアント装置>図6は、クライアント装置31A
の構成を示すブロック図である。なお、他のクライアン
ト装置32A…も基本的にはクライアント装置31Aと
同じ構成なので、クライアント装置31Aを代表にして
説明し、これ以外のクライアント装置についての説明は
省略する。
【0043】本図に示すように、本体30は、CPU3
01、ROM302、RAM303、固定記憶装置30
4、ディスプレイ32の表示制御をする表示制御部30
5、キーボード33、マウス34などの入力デバイスか
らの入力の受け付け制御をする入力制御部306、およ
び、LANを介して他の装置と各種のデータを送受信す
るためのNIC(Network Interface Card)30
7を備えている。
【0044】クライアント装置のROM302には、文
書編集アプリケーションプログラム、画像編集アプリケ
ーションプログラム、プリンタドライバなどがインスト
ールされており、CPU301は、これらのプログラム
を実行する。クライアント装置は、オペレータの指示に
したがって、プリントジョブを作成し、オペレータが指
定した画像形成装置のプリンタコントローラに当該プリ
ントジョブを送信する。また、クライアント装置は、オ
ペレータの指示により、オペレータが指定した画像形成
装置のプリントコントローラにスキャンジョブの要求を
送信する。オペレータは、スキャンジョブの要求の指示
に先立って、当該要求をする画像形成装置の原稿台に原
稿をセットすることとなっている。 <プリンタコントローラ53A>図7は、プリンタコン
トローラ21Aの構成を示すブロック図である。
【0045】本図に示すように、プリンタコントローラ
21Aは、CPU201、当該CPU201で実行され
るプログラムを格納したEP−ROM(不揮発性メモ
リ)202、プログラム実行時のワークエリアとなるS
−RAM203、各種設定値を保存するNV−RAM2
04、各種ファンクションキーF1〜F4や当該ファン
クションキーを用いた各種の設定を行う際のメニュー画
面等を表示するための表示部などを備えた操作パネル2
09を備える。
【0046】なお、NV−RAM204には、自装置の
IPアドレスおよび自装置宛の電子メール・メッセージ
をメールサーバ53Aから取り出すために必要となるメ
ールサーバ53AのIPアドレスが格納されている。さ
らに、NV−RAM204には、図8(a)に示すよう
な、受信した各種ジョブの画像形成装置11Aにおける
実行順序の管理に用いるジョブ管理テーブルが備えられ
ている。本図に示すように、ジョブ管理テーブルは、ジ
ョブ番号欄、ジョブの種類欄、付帯情報欄およびアドレ
ス欄から構成されている。
【0047】ジョブ番号は、画像形成装置11Aに実行
させるジョブの順番を示すものであり、画像形成装置1
1Aがジョブ実行可能な状態になると、ジョブ番号1番
のジョブを画像形成装置11Aに実行させることとな
る。ジョブ種類欄は、ジョブの種類を格納する欄であ
り、プリントジョブの場合は「1」が、ファームウエア
書換ジョブの場合は「2」が、スキャンジョブの場合は
「3」がそれぞれ格納されることとなる。
【0048】付帯情報欄は、ジョブの種類がファームウ
エア書換ジョブである場合に、書換対象となる制御モジ
ュール番号とそのファームウエアがプログラムファーム
ウエアなのかパラメータファームウエアなのかの種類を
格納する欄である。アドレス欄は、ジョブ管理テーブル
に登録されている各ジョブの、固定記憶装置205にお
ける先頭アドレス(格納アドレス)を格納する欄であ
り、当該欄を参照することによって、必要とするジョブ
の固定装置205からの読み出しが可能となる。なお、
スキャンジョブの場合には、固定記憶装置205には、
スキャン指示のあったクライアント装置のIPアドレス
等のスキャンデータが格納される。スキャンジョブの場
合、画像形成装置11Aのスキャナで読み取られ、プリ
ンタコントローラ21Aに入力される画像データは、ビ
デオI/F207およびNIC208を経由して該当す
るクライアント装置に送信されることとなる。
【0049】図7に戻り、プリンタコントローラ21A
は、クライアント装置31Aからのプリントジョブの受
信(受付)やメールサーバ53Aから読み出した電子メ
ールの受信(受付)や画像形成装置で読み取った原稿画
像データのクライアント装置への送信など、各種の情報
を他の装置とLANを介して送受信するためのNIC
(Network Interface Card)208、受信したプ
リントジョブや電子メール・メッセージを一旦格納する
固定記憶装置205、固定記憶装置205からプリント
ジョブを読み出し、読み出したプリントジョブのPDL
(ページ記述言語)で記述されたプリントデータをビッ
トマップデータに展開してビデオインターフェイス20
7へ出力する画像展開部208、画像展開部208から
出力されるプリントデータ(ビットマップデータ)を画
像形成装置11AのビデオI/F118へ送信したり、
画像形成装置11Aで読み取られ、ビデオI/F118
から出力される画像データを受信し、NIC208へ出
力するビデオI/F207、固定記憶装置205から読
み出される書換用ファームウエアを画像形成装置11A
のシリアルI/F117へ送信するシリアルI/F20
6を備える。固定記憶装置205に記憶される書換用フ
ァームウエアのついての説明は後述する。
【0050】なお、NIC208〜固定記憶装置205
〜画像展開部208〜ビデオI/F207〜ビデオI/
F118の間およびビデオI/F207〜NIC208
の間は、画像データを転送することとなるため、比較的
高速なデータバスで接続されている。続いて、上記シス
テムにおける装置ごとの制御(処理)内容について、フ
ローチャートを参照しながら説明する。 <センター装置での処理>図9は、ファームウエアの書
換に関し、センター装置のCPU901において実行さ
れる基本処理を示すフローチャートである。
【0051】本フローチャートで示されるプログラム
は、センター装置90のメイン電源の投入によって起動
される。先ず、メモリの初期化やパラメータの初期化な
ど、一般的にコンピュータが実行する初期化処理が行わ
れる(ステップS501)。その後、キーボード93が
備えるファンクションキーF1〜F3の何れかが押下さ
れると(ステップS503、S507、S511いずれ
かでYes)、押下されたファンクションキーに応じた
処理が実行されることとなる。
【0052】F1キーが押下されると(ステップS50
3でYes)、電子メールを送信するために必要な情報
を入力するための通信設定画面(不図示)がディスプレ
イ92に表示される。当該通信設定画面にしたがって、
オペレータがキーボード93などの入力デバイスを介し
て、メールサーバ83のIPアドレスやコンピュータ9
1の電子メールアドレスを入力すると、入力されたこれ
らの情報が固定記憶装置904に記憶される(ステップ
S505)。固定記憶装置904に記憶されたコンピュ
ータ91の電子メールアドレスは、ファームウエアを電
子メール・メッセージとして配信する際の、当該電子メ
ール・メッセージのヘッダ部のFromフィールドのフィー
ルド・ボディに記述されることとなる。
【0053】F2キーが押下されると(ステップS50
7でYes)、ディスプレイ92に画像形成装置登録画
面(不図示)が表示される。当該登録画面にしたがっ
て、オペレータが入力デバイスを介し、画像形成装置の
機種や画像形成装置の電子メールあるいは当該画像形成
装置が設置されているユーザの名称、住所、電話番号等
の情報が入力されるとこれらの情報は、前述した登録情
報テーブル(図5参照)に登録される(ステップS50
9)。なお、ユーザの名称、住所、電話番号等は、登録
情報テーブルの「その他の情報」欄に登録される。その
他の情報は、画像形成装置の所属先(設置ユーザ)の特
定を容易にするためのものである。
【0054】F3キーが押下されると(ステップS51
1でYes)、ファームウエアの送信処理が実行される
(ステップS513)。ファームウエア送信処理の詳細
について、図10のフローチャートを参照しながら説明
する。先ず、ファームウエア書換対象を指定するための
書換指定画面(不図示)がディスプレイ92に表示さ
れ、当該画面にしたがってオペレータから入力デバイス
を介して入力される、画像形成装置の機種名、制御モジ
ュール番号、およびプログラムファームウエアまたはパ
ラメータファームウエアの別が受け付けられる(ステッ
プS701)。すなわち、オペレータは、ここで、画像
形成装置の一機種一モジュール内の一フラッシュROM
のファームウエアの書き換えを指示することとなる。
【0055】上記受付が終了すると、登録情報テーブル
を参照し、当該登録情報テーブルに登録されている画像
形成装置の登録台数「n」を計数し(ステップS70
3)、ループカウンタとなる変数「i」に1を代入する
(ステップS705)。続いて、ループカウンタiの値
と登録台数nの値とを比較し(ステップS707)、ル
ープカウンタiの値が登録台数nの値以下であれば(ス
テップS707でYes)、登録情報テーブルのi番目
のレコードに記録されている画像形成装置の機種を読み
出し(ステップS709)、読み出した機種が、ステッ
プS701で受け付けられた(指定された)機種か否
か、すなわち、ファームウエアの書換対象機種か否かの
判断を行う(ステップS711)。
【0056】指定された機種の場合は(ステップS71
1でYes)、登録情報テーブルのi番目のレコードか
ら電子メールアドレスを読み出し(ステップS71
3)、読み出した電子メールアドレスを宛先とし、ファ
ームウエアを添付した電子メール・メッセージ(図4参
照)を作成する(ステップS715)。なお、添付する
ファームウエアは、ステップS701で受け付けた(オ
ペレータが指定した)機種、制御モジュール番号および
プログラムファームウエア/パラメータファームウエア
の別に対応して格納されている固定記憶装置904から
読み出される。また、言うまでもなく、電子メール・メ
ッセージのヘッダ部の各フィールドのフィールドボディ
には、ステップS701などで指定される事項が記述さ
れることとなる。
【0057】続くステップS717では、作成した電子
メール・メッセージを送信する。すなわち、図9のステ
ップS505で設定され、固定記憶装置904に記憶さ
れている、メールサーバ83のIPアドレスを基に当該
メールサーバ83との間でTCPコネクションを確立し
た後、電子メール送信のインターネット標準であるSM
TPプロトコル(RFC821)に従ってメールサーバ
83に電子メール・メッセージを送信するのである。
【0058】電子メール・メッセージの送信が終了する
と、ループカウンタiを1つインクリメントしてステッ
プS707に戻る。ステップS707以降の処理を、ル
ープカウンタiの値が登録台数nの値を超えるまで(ス
テップS707でNo)、すなわち、登録されている画
像形成装置の内、オペレータがファームウエアの書換を
指定した全ての画像形成装置宛に、ファームウエアが添
付された電子メールの送信が終了するまで繰り返す。そ
して、ループカウンタiの値が登録台数nの値を超える
と(ステップS707でNo)、図7に示すルーチンを
終了する。
【0059】以上の処理によって、オペレータがファー
ムウエアの書換対象となる機種、制御モジュールおよび
プログラムファームウエア/パラメータファームウエア
の別を指定するだけで、該当する画像形成装置全てに、
書換用のファームウエアが配信されることとなる。 <プリントコントローラでの処理>図11は、プリンタ
コントローラ21AのCPU201(図7)において実
行される基本処理を示すフローチャートである。
【0060】本フローチャートで示されるプログラム
は、プリンタコントローラ21Aのメイン電源の投入に
よって起動される。先ず、メモリの初期化やパラメータ
の初期化など、一般的にコンピュータが実行する初期化
処理が行われる(ステップS901)。その後、必要に
応じて、以下の処理が実行される。操作パネル209の
F1キーが押下されると(ステップS911でYe
s)、電子メール・メッセージを送受信するために必要
な情報を入力するための通信設定画面(不図示)が操作
パネル209の表示部に表示される。当該通信設定画面
にしたがって、オペレータにより、操作パネル209か
ら、メールサーバ53AのIPアドレス、当該プリンタ
コントローラ21Aに接続されている画像形成装置11
Aの電子メールアドレス、およびメールサーバ53Aに
画像形成装置11A宛の電子メール・メッセージが届い
ているかどうかの確認をする時間間隔(以下、「確認間
隔」と言う。)が入力されると、入力された情報は、そ
れぞれNV−RAM204に格納される(ステップS9
13)。当該確認間隔としては、例えば、1分〜20分
程度の値が設定される。
【0061】いずれかのクライアント装置からプリント
ジョブを受信すると(ステップS921でYes)、受
信したプリントジョブを固定記憶装置205へスプール
し(ステップS923)、当該プリントジョブのジョブ
管理テーブル(図8(a))への登録を行う(ステップ
S925)。この時点で、当該プリントジョブはジョブ
管理テーブルの最後尾に登録されている。当該登録が終
了すると、必要に応じてジョブ管理テーブルにおけるジ
ョブの入れ替えが行われる。
【0062】図12は、ジョブ管理テーブルの入れ替え
処理を示すフローチャートである。ジョブ管理テーブル
のジョブ種類欄および付帯情報欄をチェックし、プログ
ラムファームウエアの書換ジョブが登録されいる場合に
は(ステップS1501でYes)、登録されているプ
ログラムファームウエア書換ジョブを全て最後尾へ移動
する入れ替えを行う(ステップS1503)。この際、
プログラムファームウエアが複数登録されていた場合の
プログラムファームウエア間での登録の順位は、入れ替
え前と後で変えないこととする。
【0063】たとえば、ジョブ管理テーブルが図8
(a)に示すような状態のときに、新たなプリントジョ
ブが受け付けられて登録された場合には(図8(b)の
ジョブ番号6)、このとき登録されているプログラムフ
ァームウエア書換ジョブを最後尾へ移動するとともに、
当該移動によって空きとなった行を詰める処理を行う
(図8(c))。
【0064】図11に戻り、いずれかのクライアント装
置からスキャン要求があると(ステップS931でYe
s)、ジョブ管理テーブルの最後尾に当該スキャンジョ
ブの登録を行い(ステップS933)、ジョブ管理テー
ブルの入れ替え処理を実行する(ステップS935)。
ステップS935のジョブ管理テーブル入れ替え処理
は、上述したステップS927のジョブ管理テーブル入
れ替え処理と同様なので、その説明については省略す
る。このように、プリントジョブやスキャンジョブのよ
うな画像処理ジョブと処理時間のかかるプログラムファ
ームウエアの書換ジョブとの双方が処理待ち状態となっ
た場合に、受付順に拘わらず、プログラムファームウエ
ア書換ジョブを後回しにすることによって、プリントジ
ョブやスキャンジョブ(画像処理ジョブ)の実行が長時
間待たされるといった事態を回避することができる。一
方、パラメータファームウエアの場合は、一般的に、書
き換えに要する時間が短いので、原則通り受付順に処理
(書き換え実行)することとしたのである。
【0065】続いて、ステップS941では、メールサ
ーバ53Aに対して画像形成装置11A宛の電子メール
・メッセージが届いているか否かの確認を前回行ってか
ら前記確認間隔が経過したか否かを判断し、経過してい
る場合には、ステップS943に進み、電子メール・メ
ッセージの有無の確認と有った場合の当該電子メールメ
ッセージのダウンロードとを実行する。
【0066】図13は、ステップS943の詳細を示す
フローチャートである。先ず、メールサーバ53AのI
Pアドレスを基に、メールサーバ53AとのTCPコネ
クションを確立し(ステップS1101)、画像形成装
置11A宛に新しい電子メールメッセージが届いている
か否かの確認を行う(ステップS1103)。
【0067】画像形成装置11A宛の新しい電子メール
メッセージが1通も届いていなかった場合には(ステッ
プS1103でNo)、メールサーバ53AとのTCP
コネクションを切断して(ステップS1111)本ルー
チンを終了する。一方、新しい電子メールメッセージが
到着していた場合には(ステップS1103でYe
s)、メールサーバ53AからPOP3(Post Offi
ce Protocol version3)プロトコルに従って当該新
着の電子メール・メッセージをダウンロードする。な
お、この場合、新着の電子メール・メッセージが複数あ
った場合でも、到着順に一つの電子メールメッセージだ
けをダウンロードすることとする。
【0068】電子メール・メッセージのダウンロードが
終了すると、当該ダウンロードした電子メールメッセー
ジに対応する、メールサーバ53A内のオリジナルの電
子メールメッセージを削除させ(メールサーバ53Aに
Deleteコマンドを出力し)(ステップS1107)、メ
ールサーバ53AとのTCPコネクションを切断する
(ステップS1109)。
【0069】続いて、ダウンロードした電子メールのCo
ntent-Descriptionフィールドのフィールド・ボディを
チェックし、ファームウエアが添付されているか否かを
判断する(ステップS1121)。ファームウエアが添
付されていた場合には(ステップS1121でYe
s)、ボディ部からUS-ASCII文字を抜き出し(ステップ
S1311)、これを逆Base64変換してバイナリデータ
に復元する(ステップS1133)と共に、ヘッダ部のS
ubjectフィールドのフィールド・ボディから制御モジュ
ールの番号を読み出す(ステップS1135)。
【0070】そして、バイナリデータに変換されたファ
ームウエアを固定記憶装置205に格納し(ステップS
1137)、当該格納された書換用ファームウエアで、
対象とするフラッシュROMのファームウエアを書き換
える処理を「ファームウエア書換ジョブ」として、ジョ
ブ管理テーブル(図8(a))の末尾に登録する(ステ
ップS1137)。このとき、既述したように、ジョブ
種類欄には、ファームウエア書換ジョブであることを示
す「2」が、付帯情報欄には、書き換え対象の制御モジ
ュール番号とファームウエアがプログラムファームウエ
アなのかパラメータファームウエアなのかを示す符合
(プログラムファームウエアの場合は「PRG」、パラメ
ータファームウエアの場合は「DAT」)が、アドレス欄
には固定記憶装置205におけるファームウエアの格納
アドレスがそれぞれ登録されることとなる。
【0071】なお、ステップS1121で電子メールに
ファームウエアが添付されていないと判断した場合に
は、ファームウエア書換以外の用途のメッセージが添付
されていた場合の処理を実行して(ステップS124
1)、本ルーチンを終了する。ステップS1241の処
理は、本発明の主眼とは直接的には関係ないので、その
説明については省略する。
【0072】図11に戻り、上記したステップS943
の処理が終了するか、あるいは、ステップS941で確
認間隔が経過していないと判断した場合には、画像形成
装置11Aが「READY」状態か「BUSY」状態か
をチェックする(ステップS951)。READY状態
であれば(ステップS951でNo)、ジョブ管理テー
ブルにジョブが登録されているか否かのチェックを行い
(ステップS961)、登録されていれば(ステップS
961でYes)、ステップS963へ進み、当該ジョ
ブを画像形成装置に実行させる処理を行う。
【0073】図14は、ステップS963の詳細を示す
フローチャートである。先ず、ジョブ管理テーブルの先
頭に登録されているジョブのジョブの種類を読み出し
(ステップS1201)、読み出したジョブの種類に応
じて、続く処理を切り替える。ジョブの種類がプリント
ジョブの場合は(ステップS1203でYes)、ジョ
ブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して固
定記憶装置205からプリントジョブを読み出し(ステ
ップS1211)、読み出したプリントジョブに基づい
て、ビットマップデータ(イメージデータ)を作成し
(ステップS1213)、作成したイメージデータを画
像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当
該プリントジョブを処理させる(ステップS121
5)。
【0074】ジョブの種類がファームウエア書換ジョブ
の場合は(ステップS1203でNo、ステップS12
20でYes)、ジョブ管理テーブルに格納されている
アドレスを参照して固定記憶装置205からファームウ
エアを読み出し(ステップS1221)、ジョブ管理テ
ーブルから書き換え対象制御モジュールのモジュール番
号およびプログラムファームウエア/パラメータファー
ムウエアの種別(PRGかDATか)を読み出し(ステ
ップS1223)、読み出したファームウエアに上記モ
ジュール番号と種別を添付して、画像形成装置11Aに
送信し、該当するフラッシュROMのファームウエアの
書換を実行させる(ステップS1225)。
【0075】ジョブの種類がスキャンジョブの場合は
(ステップS1203とS1220の両方でNo)、ス
キャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を
含むスキャンデータを読み出し(ステップS123
1)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行
を指示する(ステップS1233)。ジョブの種類が
「プリントジョブ」、「ファームウエア書換ジョブ」、
「スキャンジョブ」のいずれの場合も、画像形成装置1
1Aへのジョブの送信あるいはジョブの実行指示が完了
したら、対応するジョブ(先頭のジョブ)をジョブ管理
テーブルから抹消し、他に処理待ちのジョブが登録され
ている場合には、それらのジョブの処理順位を一つずつ
繰り上げる(ステップS1235)。
【0076】図11に戻り、ステップS951で画像形
成装置11AがBUSY状態であると判断するか(ステ
ップS951でYes)、READY状態であっても
(ステップS951でNo)、未処理ジョブが無ければ
(ステップS961でNo)ステップS911へリター
ンする。 <画像形成装置での処理>図15は、ジョブの実行制御
に関し、画像形成装置11Aの制御モジュール1のCP
U111(図2)においてなされる基本処理を示すフロ
ーチャートである。
【0077】本フローチャートで示されるプログラムは
画像形成装置の電源が投入されると起動される。先ず、
各種メモリの初期化などの一般的な初期化処理を行う
(ステップS1301)。このとき、NV−RAM11
4に設けられている書換終了フラグと種別フラグとOF
Fにリセットされる。書換終了フラグは、制御モジュー
ル1を含め、いずれかの制御モジュール内のいずれかの
フラッシュROMに対するファームウエアの書換が終了
した時点でONされるフラグである。種別フラグは書き
換えが開始されたファームウエアがプログラムファーム
ウエアの場合にONされるフラグである。
【0078】初期化処理に続いて、プリンタコントロー
ラ21Aからジョブの開始指示を受け付け(ステップS
1303でYes)、受け付けたジョブの種類に対応し
て以下の処理がなされる。受け付けたのがプリントジョ
ブの場合には(ステップS1305でYes)、制御モ
ジュール2及び制御モジュール3に指示してプリントジ
ョブの実行を開始させる(ステップS1307)。
【0079】受け付けたのがスキャンジョブの場合には
(ステップS1309でYes)、制御モジュール3に
指示してスキャンジョブの実行を開始させる(ステップ
S1311)。受け付けたのがファームウエア書換ジョ
ブの場合は(ステップS1313でYes)、ファーム
ウエア書換制御を開始する(ステップS1315)。
【0080】図16〜図17は、画像形成装置11Aに
おけるファームウエア書換処理の流れを示したフローチ
ャートである。先ず、受け付けられたファームウエア
が、制御モジュール1に対するファームウエアか否かの
判断がなされる(ステップS1401)。制御モジュー
ル1に対するファームウエアの場合には(ステップS1
401でYes)、当該ファームウエアの種別(種類)
が判定される(ステップS1404)。ファームウエア
がプログラムファームウエアの場合は(ステップS14
04でYes)、フラッシュROM112に格納されて
いる入出力プログラムがS−RAM113に退避され
(ステップS1405)、退避された入出力プログラム
(S−RAM113内の入出力プログラム)に従って書
換用ファームウエア(新たなファームウエア)がフラッ
シュROM112に書き込まれる(ステップS140
7)。一方、ファームウエアがパラメータファームウエ
アの場合には(ステップS1404でNo)、当該ファ
ームウエアがフラッシュROM110に書き込まれる
(ステップS1406)。
【0081】受け付けられたファームウエアが、制御モ
ジュール2に対するものである場合には(ステップS1
401でNo、ステップS1411でYes)、当該フ
ァームウエアが制御モジュール2へ転送される(ステッ
プS1413)。転送されたファームウエアがプログラ
ムファームウエアの場合は(ステップS1414でYe
s)、フラッシュROM122に格納されている入出力
プログラムがS−RAM123に退避され(ステップS
1415)、退避された入出力プログラムに従って、書
換用ファームウエアがフラッシュROM122に書き込
まれる(ステップS1417)。一方、ファームウエア
がパラメータファームウエアの場合には(ステップS1
414でNo)、当該パラメータファームウエアがフラ
ッシュROM110に書き込まれる(ステップS141
6)。
【0082】受け付けられたファームウエアが、制御モ
ジュール3に対するものである場合には(ステップS1
401およびS1411でNo、ステップS1421で
Yes)、当該ファームウエアが制御モジュール3へ転
送される(ステップS1423)。転送されたファーム
ウエアがプログラムファームウエアの場合は(ステップ
S1424でYes)、フラッシュROM132に格納
されている入出力プログラムがS−RAM123に退避
され(ステップS1425)、退避された入出力プログ
ラムに従って、書換用ファームウエアがフラッシュRO
M132に書き込まれる(ステップS1427)。一
方、ファームウエアがパラメータファームウエアの場合
には(ステップS1424でNo)、当該パラメータフ
ァームウエアがフラッシュROM130に書き込まれる
(ステップS1426)。
【0083】受け付けられたファームウエアが、制御モ
ジュール4に対するものである場合には(ステップS1
401、S1411およびS1421でNo、ステップ
S1431でYes)、当該ファームウエアが制御モジ
ュール4へ転送される(ステップS1433)。転送さ
れたファームウエアがプログラムファームウエアの場合
は(ステップS1434でYes)、フラッシュROM
142に格納されている入出力プログラムがS−RAM
143に退避され(ステップS1435)、退避された
入出力プログラムに従って、書換用ファームウエアがフ
ラッシュROM132に書き込まれる(ステップS14
37)。一方、ファームウエアがパラメータファームウ
エアの場合には(ステップS1434でNo)、当該パ
ラメータファームウエアがフラッシュROM140に書
き込まれる(ステップS1436)。
【0084】受け付けられたファームウエアが制御モジ
ュール1〜4のいずれに対するファームウエアでもない
場合は、(ステップS1401、S1411、S142
1およびS1431でNo)、なにもせずに終了する。
なお、ファームウエアの書換が終了すると、前記した書
換終了フラグがONされる。制御モジュール1内のファ
ームウエアの書換の場合は、CPU111の判断によっ
て書換終了フラグがONされ、制御モジュール2〜4内
のファームウエアの書換の場合には、各制御モジュール
2〜4から書換終了の通知がなされると、CPU111
によって書換終了フラグがONされる。
【0085】図15に戻り、書換制御が開始されると
(ステップS1315)、書き換え中のファームウエア
がプログラムファームウエアの場合には(ステップS1
317でYes)、種別フラグがONされ、パラメータ
ファームウエアの場合には(ステップS11317でN
o)、種別フラグはOFFのままとなる(ステップS1
319がスキップされる)。
【0086】ジョブ開始指示が無い場合は(ステップS
1303でNo)、ファームウエアの書換中か否かの判
断がなされ(ステップS1321)、書換中の場合は
(ステップS1321でYes)、ステップS1303
へリターンする。一方、書換中でない場合は(ステップ
S1321でNo)、書換終了フラグをチェックし(ス
テップS1323)、OFFの場合は(ステップS13
23でNo)、ステップS1303へリターンする。
【0087】書換終了フラグがONの場合は(ステップ
S1323でYes)、種別フラグをチェックし(ステ
ップS1325)、ONの場合(ステップS1325で
Yes)、すなわち、書換の終了したのがプログラムフ
ァームウエアの場合には、画像形成装置11Aに再起動
がかけられる(ステップS1327)。(再起動によっ
て、種別フラグ、書換終了フラグ共にリセット(OF
F)されることとなる。)種別フラグがOFFだった場
合には(ステップS1325でNo)、すなわち、書換
の終了したのがパラメータファームウエアの場合には、
書換終了フラグがOFFされて(ステップS132
9)、ステップS1303へリターンする。
【0088】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、プリントジョブやスキャンジョブといった画像処理
ジョブと、ファームウエアの書換とがジョブ管理テーブ
ルに登録されている場合に、ファームウエアの種類に応
じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換ジョブの
実行順序が調整されることとなる。すなわち、ファーム
ウエアの種類がプログラムファームウエア(プログラム
部に係るファームウエア)の場合には、当該プログラム
ファームウエアの書換は画像処理ジョブに対し後回しに
されることとなり、ファームウエアの種類がパラメータ
ファームウエア(制御パラメータ部に係るファームウエ
ア)の場合には、原則通り、当該パラメータファームウ
エアの書換と画像処理ジョブとは、受付順に実行(処
理)されることとなる。
【0089】この結果、画像形成装置の再起動時間も含
め、一般的に長時間を要するプログラムファームウエア
の一連の書換処理のために、画像処理ジョブが待たされ
るといった事態を回避することが可能となる。なお、上
記した実施の形態では、パラメータファームウエアの場
合は、原則通り、受付順に実行することとしたが、同時
に処理待ちとなっている画像処理ジョブに先行して実行
させるようにしてもよい。パラメータファームウエアの
書換は、再起動が不要なこともあって画像処理ジョブと
比較しても短時間で済むことに加え、通常はファームウ
エア(パラメータファームウエア)の書換後に、画像処
理ジョブを実行したほうが高画質のものが得られるから
である。この場合の処理は、図14で示したフローチャ
ートのステップS1201において、ジョブ管理テーブ
ルに登録されているジョブの内、常に先頭のジョブを読
み出すのではなく、上位に登録されているジョブから順
に付帯情報欄をチェックし、パラメータファームウエア
の書換ジョブがあった場合には、当該ジョブを読み出す
こととするのである。 (実施の形態2)実施の形態2は、以下の点が異なって
いる以外は、基本的に実施の形態1と同様である。すな
わち、 実施の形態2では、ファームウエアはプログラム部
と制御パラメータ部とが一体となってフラッシュROM
に格納されており、書換用のファームウエアもプログラ
ムファームウエアとパラメータファームウエアとに区別
されることなく、常に1個のファームウエアとしてサー
ビスセンターから配信される。
【0090】 実施の形態2では、実施の形態1で行
ったようなジョブ管理テーブルの入れ替え(図11ステ
ップS927、図12)は行わない。その代わり、後述
するように、場合に応じて、ファームウエア書換ジョブ
と画像処理ジョブとを同時並行的に行うようになってい
る。したがって、上記内容を達成するため、実施の形態
1とは異なる構成および処理を中心に説明し、実施の形
態1と共通する構成や処理についての図面や説明は省略
することとする。
【0091】図18は、実施の形態2に係る画像形成装
置の制御部の構成を示すブロック図であり、実施の形態
1の図2に代わるものである。実施の形態2では、制御
モジュールで用いられるファームウエアは、上記したよ
うに、プログラム部と制御パラメータ部が一体となった
ものであり、当該ファームウエアは、各制御モジュール
1〜4内のフラッシュROM112、122、132、
142に格納される。その他、実施の形態1の画像形成
装置の制御部全体に対して、パラメータファームウエア
専用のフラッシュROM110、120、130、14
0が削除されている以外、基本的に実施の形態1と同様
なので、同じ構成のものについては同じ符合を付して、
それらの説明については省略する。
【0092】ファームウエアを上記のようにした関係
上、センター装置で作成される電子メール・メッセージ
においても、図19に示すように、Content-Descriptio
nフィールドのフィールド・ボディ部には、「PRG」や
「DAT」の記述はなされず「Firmware」との記述がなさ
れるだけである。また、プリンタコントローラのジョブ
管理テーブルにおいても、図20(a)に示すように、
ファームウエアに対する付帯情報欄には、制御モジュー
ル番号が登録されるだけである。
【0093】さらに、実施の形態2におけるプリンタコ
ントローラにおける基本処理は、図21に示すように、
実施の形態1における基本処理(図11参照)から、ジ
ョブ管理テーブル入れ替え処理(ステップS927、S
935)が削除された形となっている。図21における
これ以外の処理は、実施の形態1(図11)と同様なの
で、同じステップ番号を付してその説明については省略
する。
【0094】実施の形態2では、図21に示すフローチ
ャートにおいて、画像形成装置が新たなジョブを開始で
きる状態になり(ステップS951でNo)、未処理ジ
ョブがある場合には(ステップS961でYes)、ジ
ョブ管理テーブルに登録されているジョブ(未処理ジョ
ブ)の組合せによっては、2個のジョブを続けて、画像
形成装置に送信することとしている(ステップS96
5)。
【0095】実施の形態2におけるジョブの送信処理の
詳細について、図22〜図24のフローチャートを用い
て説明する。先ず、ジョブ管理テーブルの先頭に登録さ
れているジョブの種類を読み出し(ステップS150
1)、読み出したジョブの種類に応じて、続く処理を切
り替える。
【0096】ジョブの種類がプリントジョブの場合は
(ステップS1502でYes)、固定記憶装置205
から該当するプリントジョブを読み出し(ステップS1
503)、読み出したプリントジョブに基づくビットマ
ップデータ(イメージデータ)の作成を開始し(ステッ
プS1504)、作成されるイメージデータを画像形成
装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリ
ントジョブを処理させる(ステップS1505)と共
に、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ス
テップS1506)。
【0097】続いて、ジョブ管理テーブルに登録されて
いるジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、制
御モジュール3のファームウエアの書換ジョブがあった
場合には(ステップS1507でYes)、固定記憶装
置205から該当するファームウエアを読み出し(ステ
ップS1508)、ジョブ管理テーブルから制御モジュ
ールの番号(「3」)を読み出し(ステップS150
9)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号
「3」を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフ
ラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる
(ステップS1510)と共に、ジョブ管理テーブルか
ら当該ジョブを抹消する(ステップS1526)。一
方、制御モジュール3のファームウエアの書換ジョブが
なかった場合には(ステップS1507でNo)、ステ
ップS1508、S1509、S1510、S1526
をスキップする。
【0098】ジョブの種類がスキャンジョブの場合は
(ステップS1502でNo、ステップS1512でY
es)、スキャン要求をしたクライアント装置のIPア
ドレス等を含むスキャンデータを読み出し(ステップS
1513)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブ
の実行を指示する(ステップS1515)と共に、当該
ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップS
1516)。
【0099】続いて、ジョブ管理テーブルに登録されて
いるジョブの種類を先頭から順にチェックして行き、制
御モジュール2又は4のファームウエアの書換ジョブが
あった場合には(ステップS1517でYes)、固定
記憶装置205から該当するファームウエアを読み出し
(ステップS1518)、ジョブ管理テーブルから制御
モジュールの番号(「2」または「4」)を読み出し
(ステップS1519)、読み出したファームウエアに
上記モジュール番号を添付して、画像形成装置に送信
し、該当するフラッシュROMのファームウエアの書換
を実行させる(ステップS1520)と共に、ジョブ管
理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステップS15
26)。一方、制御モジュール2および4のいずれのフ
ァームウエアの書換ジョブもなかった場合には(ステッ
プS1517でNo)、ステップS1518、S151
9、S1520、S1536をスキップする。
【0100】ジョブ管理テーブルの先頭に登録されてい
るジョブがファームウエア書換ジョブの場合(ステップ
S1502およびS1512でNo)の処理(ステップ
S1522)について、図23〜図24を参照しながら
説明する。ファームウエア書換ジョブの場合は、その付
帯情報、すなわち書換対象となる制御モジュールに応じ
て以下の処理が切り替えられる。
【0101】制御モジュール1の場合には(ステップS
1601でYes)、当該モジュールは画像形成装置全
体を統括的に制御するものであるため、ファームウエア
の書換中は、プリントジョブやスキャンジョブを並行し
て処理できない。そのため、当該ファームウエアの書換
のみが実行されることとなる。すなわち、固定記憶装置
205から該当するファームウエアを読み出し(ステッ
プS1602)、ジョブ管理テーブルから制御モジュー
ルの番号(「1」)を読み出し(ステップS160
3)、読み出したファームウエアに上記モジュール番号
「1」を添付して、画像形成装置に送信し、該当するフ
ラッシュROMのファームウエアの書換を実行させる
(ステップS1604)と共に、ジョブ管理テーブルか
ら当該ジョブを抹消する(ステップS1605)。
【0102】制御モジュール2又は4の場合には(ステ
ップS1601でNo、ステップS1611でYe
s)、ジョブ管理テーブルに登録されているジョブの種
類を先頭から順にチェックして行き、スキャンジョブが
あった場合には(ステップS1616でYes)、スキ
ャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を含
むスキャンデータを読み出し(ステップS1617)、
画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行を指示
する(ステップS1619)と共に、当該ジョブをジョ
ブ管理テーブルから抹消する(ステップS1620)。
【0103】続いて、固定記憶装置205から該当する
ファームウエアを読み出し(ステップS1612)、ジ
ョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「2」ま
たは「4」)を読み出し(ステップS1613)、読み
出したファームウエアに上記モジュール番号を添付し
て、画像形成装置に送信し、該当するフラッシュROM
のファームウエアの書換を実行させる(ステップS16
14)と共に、ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹
消する(ステップS1615)。
【0104】なお、スキャンジョブがジョブ管理テーブ
ルに1件も登録されていない場合には(ステップS16
16でNo)、ファームウエア書換ジョブのみの送信と
なる(ステップS1619、S1620がスキップされ
る)。制御モジュール3の場合には(ステップS160
1およびステップS1611でNo)、ジョブ管理テー
ブルに登録されているジョブの種類を先頭から順にチェ
ックして行き、プリントジョブがあった場合には(ステ
ップS1626でYes)、固定記憶装置205から該
当するプリントジョブを読み出し(ステップS162
7)、読み出したプリントジョブに基づくビットマップ
データ(イメージデータ)の作成を開始し(ステップS
1628)、作成されるイメージデータを画像形成装置
11Aに送信して、画像形成装置11Aに当該プリント
ジョブを処理させる(ステップS1629)と共に、当
該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する(ステップ
S1625)。
【0105】続いて、固定記憶装置205から該当する
ファームウエアを読み出し(ステップS1622)、ジ
ョブ管理テーブルから制御モジュールの番号(「3」)
を読み出し(ステップS1623)、読み出したファー
ムウエアに上記モジュール番号を添付して、画像形成装
置に送信し、該当するフラッシュROMのファームウエ
アの書換を実行させる(ステップS1624)と共に、
ジョブ管理テーブルから当該ジョブを抹消する(ステッ
プS1625)。
【0106】なお、プリントジョブがジョブ管理テーブ
ルに1件も登録されていない場合には(ステップS16
26でNo)、ファームウエア書換ジョブのみの送信と
なる(ステップS1627〜S1630がスキップされ
る)。以上説明したジョブの送信処理において、例え
ば、ジョブ管理テーブルが図20(a)に示すような登
録状態であった場合には、ジョブ番号1番のプリントジ
ョブは、ジョブ番号6のファームウエア書換ジョブと並
行して実行されることとなる。
【0107】また、ジョブの処理が進んで、ジョブ管理
テーブルがステップS20(b)に示すような登録状態
となった場合には、ジョブ番号1番のファームウエア書
換ジョブは、ジョブ番号3番のスキャンジョブと並行し
て実行されることとなる。図25は、画像形成装置11
Aの制御モジュール1のCPU111においてなされる
基本処理を示すフローチャートであり、実施の形態1の
図15のフローチャートに代わるものである。なお、実
施の形態1の図15のフローチャートにおけるのと同様
の処理については、同じステップ番号を付してその説明
については省略する。図25に示すフローチャートは、
要は、図15のフローチャートからファームウエアがプ
ログラムファームウエアかパラメータファームウエアか
に拘わって実行される処理(図15のステップS131
7、S1319、S1325およびS1329)が削除
された形となっている。また、実施の形態2では、ファ
ームウエアの書換ジョブと画像処理ジョブ(プリントジ
ョブまたはスキャンジョブ)とが並列的に実行されるこ
とがあるため、ファームウエア書換ジョブが終了し(ス
テップS1323でYes)、再起動する(ステップS
1327)前に、他に実行中のジョブがあるか否かの判
断を行い(ステップS1326)、他にジョブが実行さ
れていないことを確認した上で(ステップS1326で
Yes)、再起動をかけるようにしているのである。
【0108】図26は、プリンタコントローラ21Aか
ら送信されるファームウエアの画像形成装置11Aにお
ける書換処理の流れを示したフローチャートであり、実
施の形態1の図16〜図17のフローチャートに代わる
ものである。本図で示す処理は、実施の形態1において
図16〜図17を用いて説明した処理から、ファームウ
エアの種別を判定するステップ(図16のステップS1
404、S1414、図17のステップS1424、S
1434)およびパラメータファームウエアであった場
合の当該書換処理(図16のステップS1406、S1
416、図17のステップS1426、S1426)が
省略された形となっている。その他の処理については、
図16〜図17で説明した処理と同様なので、同じステ
ップ番号を付してそれらの説明については省略する。
【0109】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、画像処理ジョブ(スキャンジョブやプリントジョ
ブ)と画像処理ジョブの実行に関与しない制御モジュー
ルに組み込まれるファームウエアの書換とが実行(処
理)待ち状態となっている場合に、当該画像処理ジョブ
と当該ファームウエアの書換とが並行して実行されるこ
ととなる。その結果、ファームウエアの書き換え中であ
ることのみによって画像処理ジョブの実行が待たされる
回数が減少し、制御部全体の使用効率を上げることがで
きる。 (実施の形態3)実施の形態3では、各制御モジュール
に書き換えられるファームウエアが、他の制御モジュー
ルとの間で相互に関連しているファームウエアを取り扱
っている。相互に関連しているとは、例えば、書換対象
となる制御モジュールの異なる3個のファームウエアが
あった場合に、その内の一つあるいは二つのファームウ
エアを書き換えただけでは画像処理ジョブが正常には実
行できなくなるような関係が当該3個のファームウエア
間にあることを言う。したがって、この場合には、ファ
ームウエア書換ジョブ以外の画像処理ジョブが処理待ち
状態になったとしても、3個すべてのファームウエアを
書き換えてしまうことが必要となる。
【0110】また、実施の形態3では、実施の形態2と
は異なって、画像形成装置に対し、ファームウエア書換
ジョブとその他のジョブとを同時並列的に実行させるこ
とはせず、ジョブは1個ずつ処理させることとしてい
る。実施の形態3は、上記の違い以外は、基本的に実施
の形態2と同様である。したがって、上記の内容を達成
するため、実施の形態2とは異なる構成および処理を中
心に説明し、実施の形態2と共通する構成や処理につい
ての図面や説明は省略する。
【0111】ここで、上記したように、互いに関連する
少なくとも2個のファームウエアが書き換えられて初め
て画像処理ジョブが正常に実行されるファームウエアを
「組合わせファームウエア」と言うこととする。実施の
形態3において、センター装置で作成されるファームウ
エア添付の電子メール・メッセージにおけるSubjectフ
ィールドのフィールドボディには、図27に示すよう
に、機種名と制御モジュール番号に続いて、当該ファー
ムウエアが組合せファームウエアの一つであることを示
す組合せ情報(本例では、「1/4」)が記述されるこ
ととなっている。組合せ情報は、分数形式をしており、
分母が関連するファームウエアの数、分子が当該ファー
ムウエアの連続番号を表している。したがって、分母が
「4」の場合には、組合せ情報が「1/4」、「2/
4」、「3/4」、「4/4」の4個の組合せファーム
ウエアで存在することとなる。なお、書換用のファーム
ウエアが組合せファームウエアではなく、当該ファーム
ウエアだけを書き換えて、画像処理ジョブを実行しても
差し支えないものである場合には、組合せ情報として
「1/1」が記述される。
【0112】実施の形態3におけるプリンタコントロー
ラのジョブ管理テーブルの付帯情報欄には、図28
(a)に示すように、組合せファームウエアの書換ジョ
ブである場合に、書換対象制御モジュール番号に続いて
上記組合せ情報が登録される。また、付帯情報欄に続い
て、「送信済」欄が新設されている。送信済欄の用途に
ついては後述する。
【0113】図29は、実施の形態3のプリンタコント
ローラにおける画像形成装置へのジョブの送信処理の詳
細を示すフローチャートであり、実施の形態2における
図22〜図24のフローチャートに代わるものである。
先ず、他種ジョブ送信不可フラグがONされているか否
かチェックを行う(ステップS1101)。他種ジョブ
送信不可フラグは、NV−RAM204に設けられてお
り、相互に関連する組合せファームウエアの内の一つの
ファームウエアの送信処理が開始されてから、当該ファ
ームウエアと関連する他の組合せファームウエアの全て
の送信が完了するまでの間ONされ、それ以外のときは
OFFされるフラグである。すなわち、組合せファーム
ウエアの一つの書換が開始されると、全ての組合せファ
ームウエアの書換が終了するまで、画像処理ジョブ(プ
リントジョブやスキャンジョブ)の送信を禁止するため
に用いるフラグである。
【0114】チェックの結果、他種ジョブ送信フラグが
OFFの場合は(ステップS1101でNo)、ジョブ
管理テーブルの先頭に登録されいるジョブの種類を読み
出し(ステップS1105)、読み出したジョブの種類
に応じて、続く処理を切り替える。ジョブの種類がファ
ームウエア書換ジョブの場合は(ステップS1105で
Yes)、当該ファームウエア書換ジョブの付帯情報欄
に組合せ情報が登録されているか否かをチェックし(ス
テップS1107)、登録されていれば(ステップS1
107でYes)、他種ジョブ送信不可フラグをONし
(ステップS1109)、登録されていなければ(ステ
ップS1107でNo)、ステップS1109をスキッ
プして、ステップS1111へ進む。
【0115】ステップS1111では、ジョブ管理テー
ブルに格納されているアドレスを参照して固定記憶装置
205からファームウエアを読み出す。そして、ジョブ
管理テーブルから書き換え対象制御モジュールのモジュ
ール番号を読み出し(ステップS1113)、読み出し
たファームウエアに上記モジュール番号を添付して、画
像形成装置11Aに送信し、該当するフラッシュROM
のファームウエアの書換を実行させる(ステップS11
15)と共に、ジョブ管理テーブルの送信済欄にマーキ
ングをする(ステップS1117)。
【0116】続いて、他種ジョブ送信不可フラグがON
になっているか否かをチェックし(ステップS111
9)、ONになっていなければ(ステップS1119で
No)、対応するジョブ(先頭のジョブ)をジョブ管理
テーブルから抹消して(ステップS1121)、リター
ンする。他種送信フラグがONになっていれば(ステッ
プS1119でYes)、すなわち、いくつかの組合せ
ファームウエアの送信が終了していれば、組合せファー
ムウエアの全てが送信済みか否かを判断する(ステップ
S1123)。当該判断は、ジョブ管理テーブルの付帯
情報欄の組合せ情報と送信済欄のマーキングの有無とを
参照してなされる。すなわち、組合せ情報から組合せフ
ァームウエアの全てが登録されているか否かが分かり、
各送信済欄をチェックすることで全ての組合せファーム
ウエアが送信終了しているか否かがわかるのである。全
部送信済みであれば(ステップS1123でYes)、
ジョブ管理テーブルから該当するジョブをすべて抹消し
(ステップS1125)、他種ジョブ送信不可フラグを
OFFして(ステップS1127)リターンする。一
方、一つでも未送信のものがあれば(ステップS112
3でNo)、ステップS1125、S1127をスキッ
プしてリターンする。
【0117】ジョブの種類がプリントジョブの場合は
(ステップS1105でNo、S129でYes)、ジ
ョブ管理テーブルに格納されているアドレスを参照して
固定記憶装置205からプリントジョブを読み出し(ス
テップS1131)、読み出したプリントジョブに基づ
いて、ビットマップデータ(イメージデータ)を作成し
(ステップS1133)、作成したイメージデータを画
像形成装置11Aに送信して、画像形成装置11Aに当
該プリントジョブを処理させる(ステップS113
5)。
【0118】ジョブの種類がスキャンジョブの場合は
(ステップS1105とS1139の両方でNo)、ス
キャン要求をしたクライアント装置のIPアドレス等を
含むスキャンデータを読み出し(ステップS113
9)、画像形成装置11Aに対しスキャンジョブの実行
を指示する(ステップS1141)。ジョブの種類が
「プリントジョブ」、「スキャンジョブ」のいずれの場
合も、画像形成装置11Aへのジョブの送信あるいはジ
ョブの実行指示が完了したら、対応するジョブ(先頭の
ジョブ)の送信済欄にマーキングをし(ステップS11
37)、当該ジョブをジョブ管理テーブルから抹消する
(ステップS1121)。
【0119】ステップS1101において、他種ジョブ
送信フラグがONになっている場合には、ジョブ管理テ
ーブルの先頭から順に未送信の組合せファームウエアを
サーチし、有れば(ステップS1143でYes)、ス
テップS1111に進んで当該ファームウエア書換ジョ
ブの送信処理に移行し、無ければ(ステップS1143
でNo)、そのままリターンする。組合せファームウエ
アに係る一のファームウエアの書換を実行させた後は、
当該組合せファームウエアに係る他のファームウエアの
全ての書換が終了するまで、これ以外のジョブ(画像処
理ジョブ)の実行を禁止する趣旨である。
【0120】上記したジョブの送信処理において、例え
ば、ジョブ管理テーブルが図28(a)に示す状態か
ら、ジョブの処理が進み、図28(a)におけるジョブ
番号3番の組合せファームウエアに係るファームウエア
書換ジョブが、図28(b)に示すようにジョブ管理テ
ーブルの先頭になり、当該ファームウエア書換ジョブが
実行されると、他に関連する全てのファームウエア(図
28(b)における、ジョブ番号4.6および9のファ
ームウエア書換ジョブ)の書換が終了するまで、その間
に受け付けられている画像処理ジョブ(図28(b)に
おけるジョブ番号2,3,5,7,8)の実行は保留
(禁止)されることとなる。
【0121】組合せファームウエアに係るすべての書換
ジョブの実行が終了し(図28(b)に示すように送信
済マーク「○」がマーキングされ)、これらのファーム
ウエア書換ジョブが一括して、ジョブ管理テーブルから
抹消されると(図(c))、また、原則通り、先頭に先
頭に登録されているジョブから実行処理されることとな
る。
【0122】図30は、実施の形態3における、画像形
成装置11Aの制御モジュール1のCPU111におい
てなされる基本処理を示すフローチャートであり、実施
の形態2の図25のフローチャートに代わるものであ
る。実施の形態3では、上記したように、実施の形態2
のとは異なり、画像形成装置に対し、ファームウエア書
換ジョブとその他のジョブとを同時並列的に実行させる
ことはせず、ジョブは1個ずつ処理させることとしてい
る。したがって、図30のフローチャートは、図25の
フローチャートからジョブの並列処理に関わる処理(ス
テップS1326、S1329)を削除した形となって
いる。その他の処理については、実施の形態2の場合と
同様なので、図25のフローチャートと同じステップ番
号を付して、それらの説明については省略する。
【0123】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、組合せファームウエアの内の一のファームウエアの
書換が実行されると、当該組合せファームウエアに係る
他のファームウエア全ての書換が終了するまでスキャン
ジョブやプリントジョブの画像処理ジョブの実行が禁止
されることとなる。その結果、画像処理ジョブが不完全
に実行されることを確実に防止することが可能となる。
【0124】なお、上記実施の形態では、関連する組合
せファームウエアの数が4個の場合を例にして説明した
が、当該個数は4個の場合の限らず、3個や2個の場合
も有り得る。ある一の制御モジュールに組み込まれるフ
ァームウエアが、必ずしも他の全ての制御モジュールと
関連があるとは限らないからである。また、センター装
置から組合せファームウエアを配信する順序が、前記連
続番号順とは限らないことは言うまでもない。
【0125】さらに、上記実施の形態3では、ファーム
ウエアが書き換えられる度に、画像形成装置を再起動す
ることととしているが、組合せファームウエアの場合に
は、当該組合せファームウエアに係る全てのファームウ
エアの書換が終了するのを待って再起動するようにして
もよい。組合せファームウエアに係る全てのファームウ
エアの書換が終了するまで、画像処理ジョブは実行され
ないからである。この場合、組合せファームウエアでは
ないファームウエアと組合せファームウエアとに関わら
ず、再起動のタイミングは、プリンタコントローラで制
御するようにする。すなわち、組合せファームウエアで
はないファームウエアの書換が終了した時と関連する全
ての組合せファームウエアの書換が終了した時とに、プ
リンタコントローラから画像形成装置に対し、再起動の
指示を行うようにするのである。
【0126】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明は上記した実施の形態に限定されな
いことは言うまでもなく、例えば、以下のような形態と
することもできる。 (1)上記実施の形態では、プリンタコントローラと画
像形成装置とを別個独立して設けたが、画像形成装置に
プリンタコントローラを内蔵させ、両者を一体化した構
成としてもよい。 (2)上記(1)のようにした場合には、制御モジュー
ル1(CPU111)を削除し、制御モジュール1が担
っていた処理をプリンタコントローラ(CPU201)
で行うようにしてもよい。 (3)上記実施の形態では、画像形成装置の制御部全体
を4個の制御モジュール(制御部)で構成したが、当該
制御部全体を構成する制御モジュール(制御部)の数は
これに限らず、2個や3個、または5個以上でもよい。
あるいは、実施の形態1の場合には、1個の制御モジュ
ールとしても構わない。 (4)上記(3)とも関係するのであるが、実施の形態
3における、互いに関連する組合せファームウエアは、
制御モジュール(制御部)の数に依って、そのとり得る
最大の個数が変わってくる。すなわち、当該組合せファ
ームウエアの数は、2個以上で制御モジュール(制御
部)の個数以下となるのである。 (5)以上の説明においては、「画像処理装置」を画像
形成装置とプリンタユニット(管理ユニット)とを含め
た概念として用いたが、画像形成装置を画像処理装置と
して捉え、管理ユニットを画像処理装置とは別個独立し
たものと観念することとしてもよい。この場合、管理ユ
ニットは、画像処理装置を管理するものとなる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
処理装置によれば、画像処理ジョブとファームウエア書
換との双方が実行待ち状態となった場合に、ファームウ
エアの種類に応じて、画像処理ジョブとファームウエア
書換の実行順序が調整されて、実行されることとなる。
このため、例えば、書換に比較的長時間を要するような
種類のファームウエアの書換に先行して(ファームウエ
アの書換を後回しにして)、画像処理ジョブを実行させ
ることが可能となり、当該ファームウエアの書換のため
に画像処理ジョブが長時間待たされるといった事態を回
避することが可能となる。
【0128】また、ファームウエアがプログラム部であ
る場合には、当該プログラム部の書換実行が後回しにさ
れるので、一般的に画像処理ジョブの実行と比較して長
時間を要するプログラム部の書換のために、画像処理ジ
ョブが待たされるといった事態を回避することができ
る。また、ファームウエアが制御プログラム部である場
合には、当該パラメータ部の書換が画像処理ジョブに先
行して実行される。パラメータ部の書換は、一般的に画
像処理ジョブと比較しても短時間で済むことから、パラ
メータ部の書換を先行して行っても、画像処理ジョブが
さほど待たされることがないばかりか、当該パラメータ
部の書換後に画像処理ジョブを実行することにより、高
品質の処理が行えることとなる。
【0129】また、画像処理ジョブと当該画像処理ジョ
ブの実行に関与しない制御部が用いるファームウエアの
書換とが並行して実行されるので、ファームウエアの書
換中であることのみによって画像処理ジョブの実行が待
たされる回数が減少し、制御部全体の使用効率を上げる
ことができる。また、組合せファームウエアに係る一の
ファームウエアが実行された後は、当該ファームウエア
に関連する他のすべてのファームウエアの書換が終了す
るまで、画像処理ジョブの実行が禁止されることとなる
ので、画像処理ジョブが正常に実行されないといった事
態を確実に防止することができる。
【0130】さらに、本発明に係る管理ユニットによれ
ば、画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が
実行待ち状態となった場合に、ファームウエアの種類に
応じて、画像処理ジョブとファームウエアの書換の実行
順序が調整されて、実行されることとなるので、上記し
た画像処理装置と同様の効果を奏する。また、さらに、
本発明に係るプログラムによれば、画像処理ジョブとフ
ァームウエアの書換との双方が実行待ち状態となった場
合に、ファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブ
とファームウエアの書換の実行順序が調整されるので、
上記した画像処理装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファームウエア書換システムの概略構成を示す
図である。
【図2】実施の形態1に係る画像形成装置の制御部全体
の構成を示すブロック図である。
【図3】センター装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1において、センター装置で作成さ
れ、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添付
された電子メール・メッセージの一例を示す図である。
【図5】センター装置の固定記憶装置に格納されている
登録情報テーブルを示す図である。
【図6】クライアント装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】プリンタコントローラの構成を示すブロック図
である。
【図8】実施の形態1に係るプリンタコントローラのN
V−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示す
図である。
【図9】ファームウエアの書換に関し、センター装置に
おいて実行される基本処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】センター装置において実行されるファームウ
エア送信処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態1に係るプリンタコントローラに
おいて実行される基本処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施の形態1に係るプリンタコントローラに
おいて実行されるジョブ管理テーブル入れ替え処理を示
すフローチャートである。
【図13】プリンタコントローラにおいて実行される電
子メールのダウンロード処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】実施の形態1に係るプリンタコントローラに
おいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信
処理を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態1に係る画像形成装置において実
行される基本処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態1に係る画像形成装置において実
行されるファームウエア書換処理を示すフローチャート
の一部である。
【図17】実施の形態1に係る画像形成装置において実
行されるファームウエア書換処理を示すフローチャート
の一部である。
【図18】実施の形態2に係る画像形成装置の制御部全
体の構成を示すブロック図である。
【図19】実施の形態2において、センター装置で作成
され、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添
付された電子メール・メッセージの一例を示す図であ
る。
【図20】実施の形態2に係るプリンタコントローラの
NV−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示
す図である。
【図21】実施の形態2に係るプリンタコントローラに
おいて実行される基本処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】実施の形態2に係るプリンタコントローラに
おいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信
処理を示すフローチャートの一部である。
【図23】実施の形態2に係るプリンタコントローラに
おいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信
処理を示すフローチャートの一部である。
【図24】実施の形態2に係るプリンタコントローラに
おいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信
処理を示すフローチャートの一部である。
【図25】実施の形態2に係る画像形成装置において実
行される基本処理を示すフローチャートである。
【図26】実施の形態2に係る画像形成装置において実
行されるファームウエア書換処理を示すフローチャート
である。
【図27】実施の形態3において、センター装置で作成
され、画像形成装置に配信される、ファームウエアが添
付された電子メール・メッセージの一例を示す図であ
る。
【図28】実施の形態3に係るプリンタコントローラの
NV−RAMに格納されているジョブ管理テーブルを示
す図である。
【図29】実施の形態3に係るプリンタコントローラに
おいて実行される、画像形成装置に対するジョブの送信
処理を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態3に係る画像形成装置において実
行される基本処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11A、12A、…、11B、12B、… 画像形成
装置 21A、22A、…、21B、22B、… プリンタ
コントローラ 41A、41A、…、41B、42B、… 画像処理
装置 110、120、130、140 フラッシュROM 112、122、132、142 フラッシュROM 111、121、131、141、201 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 G06F 9/06 610W (72)発明者 前 豪郎 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 AQ06 HJ08 HK05 HN05 HP01 HP02 HQ12 HQ20 2C087 AA03 AB01 AB05 BA01 BA02 BA03 BD13 BD46 BD47 5B021 AA01 AA05 AA19 BB04 CC04 CC05 CC06 5B076 AB12 AB14 EB02 5C062 AA02 AA05 AA14 AA35 AB41 AB42 AC21 AE15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファームウエアを記憶しているファーム
    ウエア記憶手段と、 画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、 前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファーム
    ウエアを用いて、画像処理ジョブを実行する画像処理ジ
    ョブ実行手段と、 外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付
    けるファームウエア受付手段と、 前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファーム
    ウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるファ
    ームウエア書換実行手段と、 受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段
    と、 画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が実行
    待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファ
    ームウエアの種類に応じ、画像処理ジョブとファームウ
    エア書換の実行順序を調整して、各々の実行手段に実行
    させる実行管理手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ファームウエアは、プログラム部と
    制御パラメータ部とを含み、 前記判定手段は、受け付けたファームウエアがプログラ
    ム部であるのか制御パラメータ部であるのかを判定し、 前記管理手段は、前記判定手段がプログラム部であると
    判定した場合には、当該プログラム部の書換実行を画像
    処理ジョブよりも後回しにすることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記管理手段は、前記判定手段が制御パ
    ラメータ部であると判定した場合には、当該パラメータ
    部の書換を画像処理ジョブに先行させて実行させること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ジョブ受付手段は、異なる複数種類
    の画像処理ジョブを受け付け、 前記画像処理ジョブ実行手段は、複数の制御部を有する
    と共に、前記画像処理ジョブの種類に応じ、当該制御部
    を使い分けて、画像処理ジョブの実行を行い、 前記ファームウエアは、前記制御部別に配信されるもの
    であり、 前記判定手段は、受け付けたファームウエアがどの制御
    部で用いられるものかの判定を行い、 前記管理手段は、画像処理ジョブと当該画像処理ジョブ
    の実行に関与しない制御部が用いるファームウエアの書
    換との双方が実行待ちとなっている場合に、当該画像処
    理ジョブと当該ファームウエアの書換とを並行して実行
    させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理ジョブ実行手段は、複数の
    制御部を有し、 前記ファームウエアは前記制御部別に配信されるもので
    あり、当該ファームウエアには、互いに関連する少なく
    とも2個のファームウエアが書き換えられて初めて画像
    処理ジョブが正常に実行される組合せファームウエアが
    含まれ、 前記判定手段は、受け付けたファームウエアがどの制御
    部で用いられるものか、および、関連する他のファーム
    ウエアの有無を判定し、 前記管理手段は、前記組合せファームウエアに係る一の
    ファームウエアの書換を実行させた後は、当該ファーム
    ウエアに関連する他のすべてのファームウエアの書換が
    終了するまで、画像処理ジョブの実行を禁止することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 ファームウエア記憶手段に記憶されてい
    るファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う
    画像処理ジョブ実行手段を有する画像形成装置の管理ユ
    ニットであって、 画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、 外部装置から配信される書換用ファームウエアを受け付
    けるファームウエア受付手段と、 前記ファームウエア記憶手段に記憶されているファーム
    ウエアを、前記書換用ファームウエアで書き換えるよう
    指示するファームウエア書換指示手段と、 受け付けたファームウエアの種類を判定する判定手段
    と、 画像処理ジョブとファームウエアの書換との双方が処理
    待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定したファ
    ームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブとファーム
    ウエアの書換の処理順序を調整して、画像形成装置に実
    行させる実行順序調整手段と、 を備えたことを特徴とする管理ユニット。
  7. 【請求項7】 ファームウエア記憶手段に記憶されてい
    るファームウエアを用いて画像処理ジョブの実行を行う
    画像処理ジョブ実行手段を有する画像処理装置もしくは
    画像処理装置の管理ユニットにおいて実行されるプログ
    ラムであって、 画像処理ジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、 前記ファームウエア記憶手段の書換用ファームウエアを
    受け付けるファームウエア受付ステップと、 受け付けたファームウエアの種類を判定する判定ステッ
    プと、 画像処理ジョブの実行とファームウエアの書換処理との
    双方が待ち状態となった場合に、前記判定手段が判定し
    たファームウエアの種類に応じて、画像処理ジョブの実
    行とファームウエアの書換処理の順序を調整する調整ス
    テップと、 を有することを特徴とするプログラム。
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