JP3742003B2 - 消防用ホースの結合金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基部にそれぞれホースを接続した差し金具と受け金具とからなる消防用ホースの差込み式結合金具に関し、特に、差し金具と受け金具とが使用中等において不用意にその結合を解くことがないように構成した消防用ホースの結合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から広く使用されている消防用ホースの差込み式結合金具は、図4に示すように、互いに結合、分離可能な受け金具40と差し金具50、及び、これらの金具40、50の結合を解くための係止解除用環体60とから構成されている。
【0003】
詳しくは、上記受け金具40は、基部を円筒形状の消防用ホース接続部41に形成していると共にこの基部に連なる先端部を該基部よりも大径の円環状受け口部42に形成し、この受け口部42の内部をリング状仕切壁43により奥側と開口側とに区画して奥側内にゴムパッキン44を配設している一方、開口側にバネ45によって常時、内方に向かって付勢されている複数個の係止爪46を周方向に等間隔毎に配設してなり、差し金具50は、基部を円筒形状の消防用ホース接続部51に形成していると共にこの基部に連なる円筒部52を該基部と内外径を略同一径に形成してその先端外周面にリング状の係止突条部53を一体に形成してなる構造を有し、また、上記係止解除用環体60は差し金具50における円筒部52の外周面に摺動自在に遊嵌した短筒形状を有し、その基端に鍔状操作部61を突設している。
【0004】
そして、これらの受け金具40と差し金具50とを結合させるには、先端部同士、即ち、受け金具40の受け口部42と差し金具50の係止突条部53とを対向させて差し金具50を先端部を受け金具40の受け口部42内に挿入し、差し金具50の係止突条部53を受け金具40の係止爪46に係止させることによって行われる。
【0005】
具体的には、差し金具50の先端部を受け金具40の先端部内に挿入すると、係止突条部53の先端面が係止爪46の対向端面に当接するが、この係止爪46の端面が基端側に向かってラッパ状に拡開した傾斜面46a に形成されているので、係止突条部53の押圧力によって係止爪46がバネ45の力に抗して外方に押し上げられ、係止突条部53が進入するに従ってこの係止突条部53に乗り上げる。そして、係止突条部53が受け口部42の奥側に達した時に係止爪46がこの係止突条部52上を通過して該係止突条部52の背面に係止し、受け金具40と差し金具50とは抜け止め状態に結合してそれぞれの基部に接続している消防用ホースH1、H2を連通させる。
【0006】
また、係止解除用環体60の鍔状操作部61を操作してこの係止解除用環体60の先端部を受け金具40の受け口部42内に挿入すると、係止解除用環体60の先端面によって上記係止爪46が係止突条部53の外径よりも外方に押し上げられ、係止突条部53に対する係止を解除して受け金具40から差し金具50が分離可能となるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記消防用ホースの結合金具によれば、その差し金具50上に配設している上記係止解除用環体60はその鍔状操作部61を差し金具50の外周面から外方に突出させた構造としているので、消火作業を行う際にホースを引き出して現場にまで延長させる時や、消火作業中、或いは、消火作業後にホースを収納する場合等において、係止解除用環体60の鍔状操作部61が石や樹木その他の障害物に引っ掛かって受け金具40側に押し進められ、その先端部で係止爪46を作動させて受け金具40と差し金具50との結合が解かれ、ホースH1、H2が分離して火災作業等が行えなくなるという事態が発生する。
【0008】
このため、例えば、特開平11−287377号公報に記載されているように、差し金具の外周面に短管を固着し、この短管の先端部を外径が上記係止解除用環体の鍔状操作部の外径に略等しくなるようにラッパ状に拡開させてその拡開部により鍔状操作部の背面を保護した消防用ホースの結合金具が提案されているが、短管の拡径部の外周端と係止解除用環体の鍔状操作部の外周端とが前後に重なりあった構造としているので、鍔状操作部を操作して受け金具と差し金具との結合を解く作業に困難をきたすことになる。
【0009】
従って、上記短管の拡径部を部分的に切除してその切除部に係止解除用環体の鍔状操作部の背面を露出させ、切除部を通じて鍔状操作部を操作し得るように形成しているが、このよう切除部を設けると、短管の拡径部の後方側には何らこの拡径部をカバーする部材が設けられていないため、切除部を通じて障害物が鍔状操作部に当接して係止解除用環体を作動させ、受け金具と差し金具との結合を不測に解除する虞れがあった。
【0010】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ストッパー等のような特別な部材を使用することなく簡単な構造によって受け金具と差し金具とが不用意にその結合を解くのを防止することができると共に両者の係合の解除作業もワンタッチで円滑に行え、また、受け金具と差し金具とを保護して長期の使用に供することができるようにした消防用ホースの結合金具を提供するにある。
【0011】
【課題を解決るための手段】
上記目的を達成するために、本発明の消防用ホースの結合金具は、請求項1に記載したように、基部に消防用ホース接続口を形成していると共に先端部内周面にバネによって内方に付勢されている係止爪を設けてなる受け金具と、基部に消防用ホース接続口を形成していると共に該基部から上記受け金具に向かって突設している円筒部の先端外周面に上記係止爪に係止した係止突条部を周設してなる差し金具と、この差し金具における上記円筒部に摺動自在に遊嵌し且つ基端に外方に向かって鍔状操作部を突設してなる係止解除用環体とからなり、この係止解除用環体の先端部を受け金具の先端部内に挿入することにより上記係止爪を外方に押し動かして係止爪と係止突条部との係止を解除するように構成した消防用ホースの結合金具において、差し金具のホース接続口の外径を円筒部よりも大径に形成していると共に、このホース接続口と上記受け金具との外周面に、外径が上記係止解除用環体の鍔状操作部の外径よりも大径に形成したゴム或いは軟質合成樹脂からなるカバー部材を固着してあり、さらに、上記ホース接続口の先端内周部に上記受け金具に向かってリング状の突縁部を突設してこの突縁部の内周面に上記円筒部の対向端部外周面を一体に螺合させ、この突縁部の先端面に上記係止解除用環体の鍔状操作部を当接させることにより該係止解除用環体がそれ以上後退するのを阻止すると共にこの状態において係止解除用環体の鍔状操作部と差し金具のホース接続口の先端面との間に指が挿入可能な隙間を設けた構造としている。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、上記消防用ホースの結合金具において、カバー部材の外周面を基端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面に形成していることを特徴とする。
【0013】
【作用】
受け金具と差し金具との外周面に固着しているカバー部材を掴持して両金具の先端部を対向させ、受け金具に差し金具を挿入することによって両金具を係合させる。この際、カバー部材は請求項2に記載したように、その外周面をホース接続口側である基端部から先端部に向かって、即ち、係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面に形成しているから、受け金具を安定した状態で強固に掴持して差し金具の差し込み力を受止し得る一方、差し金具を掴持した手がスリップすることなく、該差し金具を受け金具側に向かって確実且つ円滑に押し進めて両者の結合作業をワンタッチで行うことができる。
【0014】
さらに、差し金具のホース接続口の外径を円筒部よりも大径に形成してこの大径のホース接続口の外周面に上記カバー部材を固着していると共に、このカバー部材と上記受け金具の外周面に固着したカバー部材との外径を係止解除用環体の鍔状操作部の外径よりも大径に形成しているから、消火作業時等においてホースを引き出した際に、受け金具と差し金具とのカバー部材が地面に摺接してこれらのカバー部材間に上記係止解除用環体の鍔状操作部が地面から浮き上がった状態で支持され、従って、鍔状操作部が障害物に引っ掛かるのをこれらのカバー部材によって防止され、受け金具と差し金具とが不用意に結合を解除するのをなくすることができる。
【0015】
その上、係止解除用環体の鍔状操作部と差し金具のホース接続口の先端面との間に指が挿入可能な隙間を設けているので、係止解除用環体の鍔状操作部に対する指の引っ掛けが容易に且つ確実に行えて受け金具と差し金具との係止解除操作が円滑に行うことができる。
【0016】
また、上述したように、受け金具と差し金具との外周面はカバー部材によって保護されているから、ホースの取扱い中等において両金具が直接、消防車の車体や機器類、或いは、石その他の障害物等に衝突するのをこれらのカバー部材によって防止し、長期の使用に供することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1、図2において、消防用ホースの結合金具は、互いに結合、分離可能に連結している金属製の受け金具1と差し金具2、及びこれらの受け金具1と差し金具2との結合を解くための金属製の係止解除用環体3とからなり、上記受け金具1はその長さの一半部である基部を円筒形状の消防用ホース接続口11に形成していると共に、長さ方向の他半部である先部に円環状の受け口部12を一体に設けてこの受け口部12の奥側にゴムパッキン6を装着している空間部13を設ける一方、開口側にバネ4によって内方に向かって付勢されている複数個の係止爪5を収納した爪配設室14を設けてなるものである。
【0018】
上記円環状の受け口部12は、ホース接続口11から差し金具2側に向かって突設しているリング状の周壁部12a とこの周壁部12a の外周面に端部内周面を一体に螺合させている環体12b とからなり、周壁部12a の両端部にホース接続口11の奥部に位置してホースH1の開口端面を当接、受止しているフランジ部15と内径がこのフランジ部15よりも差し金具2の後述する円筒部22の厚みに相当する寸法だけ大径に形成しているフランジ状の仕切壁部16をそれぞれ内方に向かって突設してあり、これらのフランジ部15と仕切壁部16間における周壁部12a の内側空間部を上記ゴムパッキン6の装着空間部13に形成している一方、上記環体12b の差し金具側端部にフランジ部17を内方に向かって突設してこのフランジ部17と上記仕切壁部16間における環体12b の内側空間部を上記爪配設室14に形成している。
【0019】
爪配設室14内に設けている係止爪5は、周方向に円弧状に湾曲した一定厚みと周長を有する湾曲片からなり、その内周面を差し金具2側に向かって拡開した傾斜面5aに形成している。この係止爪5を爪配設室14内の3方、或いは四方に等間隔毎に配し、各係止爪5の外周面と爪配設室14の内周面間に板バネ4を配設してこの板バネ4により係止爪5を内方に向かって常時付勢している。
【0020】
一方、差し金具2は、基部を上記受け金具1のホース接続口11と内外径が同径に形成されているホース接続口21に形成していると共に、この基部から差し金具2に向かって円筒部22を一体に設けてなり、この円筒部22の先端外周面に上記係止爪5に係脱させる係止突条部23を形成している。
【0021】
詳しくは円筒部22の外径よりもホース接続口21の外径を大径に形成していると共に、このホース接続口21の先端内周部にリング状の突縁部21a を受け金具に向かって突設して該突縁部21a の内周面に上記円筒部22の対向端部外周面を一体に螺合させて円筒部22をホース接続口から受け金具1に向かって突設してあり、この円筒部22の内径を受け金具1のホース接続口11の奥部に設けている上記フランジ部15の内径に等しく形成してその先端面をこのフランジ部15に当接、受止させるように構成し、先端外周面に周設している上記係止突条部23の外径を受け金具1の受け口部12における先端フランジ部17の内方空間部によって形成された挿入口18に挿入可能な径に形成している。
【0022】
係止解除用環体3は、短筒形状に形成されていて差し金具2の円筒部22の外周面に摺動自在に遊嵌してあり、その基端に外方に向かって鍔状操作部3aを一体に形成している。そして、この係止解除用環体3をホース接続口21側に移動させた時に、鍔状操作部3aの内周部が上記差し金具2におけるホース接続口21の先端突縁部21a の先端面に当接してそれ以上の後退が阻止され、この状態において、鍔状操作部3aと差し金具2の基部、即ち、ホース接続口21の先端面との間に指が挿入可能な隙間7を設けられるように構成している。この係止解除用環体3は受け金具1と差し金具2とが一体に結合した状態においては、その先端部を受け金具1の挿入口18内に挿入して係止爪5の傾斜面5aに対向させている。
【0023】
また、上記受け金具1のホース接続口11と差し金具2のホース接続口21とは円筒部22よりも肉厚に形成されていると共に受け金具1の外周面と差し金具2のホース接続口21の外周面とにゴム或いは軟質合成樹脂からなる短筒形状のカバー部材8、9をそれぞれ固着している。受け金具1側のカバー部材8は、ホース接続口11の外周面から受け口部12の外周面に亘って固着してあり、その外周面を基端側、即ち、ホース接続口11の開口端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面8aに形成している一方、差し金具2側のカバー部材9は、ホース接続口21の外周面のみに固着してあり、その外周面を基端側、即ち、ホース接続口21の開口端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面9aに形成している。
【0024】
さらに、これらのカバー部材8、9の外径を全長に亘って上記係止解除用環体3の鍔状操作部3aの外径よりも大径に形成している。
【0025】
受け金具1と差し金具2とのホース接続口11、21は、その内周面を連続鋸歯形状の粗面に形成して消防用ホースH1、H2の端部をそれぞれ挿入、固着させている。ホース接続口11、21に対する消防用ホースH1、H2の固着構造は公知のように、これらの消防用ホースH1の端部に金属製リングAを内嵌状態で配設すると共に端部外周面に保護布Bを被せた状態でホース接続口11、21内に挿入し、金属製リングAを油圧装置等によって拡径方向に押圧してホース接続口11、21の内周面に圧着させた構造としている。
【0026】
このように構成した消防用ホースの結合金具は、図3に示すように不使用時には受け金具1と差し金具2との結合を解いてホースH1、H2を分離させておき、使用時には受け金具1と差し金具2とを結合してホースH1、H2をこの結合金具を通じて連結、連通させる。
【0027】
受け金具1と差し金具2との結合は、受け金具1の受け口部12内に差し金具2の円筒部22を挿入することによって行われる。即ち、この円筒部22を受け金具1の挿入口18から受け口部12内に挿入すると、円筒部22の先端面が係止爪5の傾斜面5aに当接し、この状態から円筒部22を更に押し進めると係止爪5が板バネ4の力に抗して外方に移動して円筒部22の先端係止突条部23が係止爪5を通過した時に係止爪5がこの係止突条部23の外周面に乗り上げ、円筒部22の先端面が受け口部12内の中間仕切壁部16を通過してホース接続口11側のフランジ部15に当接した時に、係止爪5が板バネ4の復元力によって係止突条部23上から円筒部22上に移動、受止されて係止突条部23の背面に係止し、受け金具1と差し金具2とが抜け止め状態に結合する。
【0028】
この状態にすると、受け金具1側のホースH1と差し金具2側のホースH2とが差し金具2の円筒部22内を通じて連通すると共に該円筒部22の先端係止突条部23の外周面に受け金具1側のゴムパッキン6が密接して水密性を保持する。なお、受け金具1と差し金具2とは、その外周面に固着しているカバー部材8、9を掴持して同一中心線上で互いの先端部、即ち、受け金具1の挿入口18と差し金具2の円筒部22の先端面とを突き合わせ状に対向させ、この状態にして受け金具1の挿入口18に差し金具2の円筒部22を押し込むものであるが、その際、上記カバー部材8、9の外周面を基端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面8a、9aに形成しているので、カバー部材8、9を掴持した手が受け金具1と差し金具2との結合作業時にこの傾斜面8a、9aに引っ掛かるように受止されてスリップすることなく受け金具1に対する差し金具2の押し込み力を円滑に伝達してワンタッチで確実に両金具を結合させることができる。
【0029】
また、こうして結合金具によって順次接続したホースを消火作業時に現場まで延長する際に、一体に結合した受け金具1と差し金具2とが地面に落下した時にその衝撃力で破損や変形を起こし易いが、この受け金具1と差し金具2との外周面にゴム製又は軟質合成樹脂製のカバー部材8、9を固着しているので、このカバー部材8、9によってその破損や変形が防止され、結合金具の耐久性を向上させることができる。
【0030】
さらに、ホースの延長作業時等において、結合金具が地面に接して移動しても地面と接するのは上記カバー部材8、9であってこれらのカバー部材8、9間に存在する係止解除用環体3はその鍔状操作部3aをカバー部材8、9によって地面から離間した状態に支持され、従って、係止解除用環体3の鍔状操作部3aが石等の障害部に突き当たって係止解除用環体3が受け金具1と差し金具2との結合を解く方向に不用意に作動するのを防止することができる。
【0031】
次に、受け金具1と差し金具2との結合を解くには、差し金具2の円筒部22上に配設している係止解除用環体3の鍔状操作部3aと差し金具2のホース接続口21の先端面間に設けている隙間7に指先を挿入して鍔状操作部3aを受け金具1側に押すと、係止解除用環体3が円筒部22上を受金具1側に向かって摺動してその先端面が係止爪5の傾斜面5aに当接したのち、この係止爪5を板バネ4の力に抗して外方に移動させ、係止解除用環体3の先端面が円筒部22の先端係止突条部23に当接した時には係止爪5がこの係止解除用環体3上に乗り上げてその内周面が係止突条部23の外周面から外方に移動し、円筒部 22 の先端係止突条部 23と係止爪5との係止が解かれた状態となる。この状態にして受け金具1から差し金具2の筒体部22を抜き取ることにより、受け金具1と差し金具2とを分離させることができるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の消防用ホースの結合金具によれば、基部に消防用ホース接続口を形成していると共に先端部内周面にバネによって内方に付勢されている係止爪を設けてなる受け金具と、基部に消防用ホース接続口を形成していると共に該基部と一体の円筒部の先端外周面に上記係止爪に係止した係止突条部を周設してなる差し金具と、この差し金具における上記円筒部に摺動自在に遊嵌し且つ基端に外方に向かって鍔状操作部を突設してなる係止解除用環体とからなり、この係止解除用環体の先端部を受け金具の先端部内に挿入することにより上記係止爪を外方に押し動かして係止爪と係止突条部との係止を解除するように構成した消防用ホースの結合金具において、差し金具のホース接続口の外径を円筒部よりも大径に形成していると共に、このホース接続口と上記受け金具との外周面に、外径が上記係止解除用環体の鍔状操作部の外径よりも大径に形成したカバー部材を固着しているので、消火作業時等においてホースを引き出した際に、受け金具と差し金具とのカバー部材の外周面のみを地面に摺接させることができ、これらの受け金具と差し金具との間に設けている係止解除用環体の鍔状操作部を地面から離間した位置に常時、保持しておくことができる。
【0033】
従って、この鍔状操作部が石や枝等の障害物に引っ掛かるのを防止することができ、受け金具と差し金具とが不用意に結合を解除する虞れをなくすることができる。
【0034】
さらに、係止解除用環体の鍔状操作部と差し金具のホース接続口の先端面との間に指が挿入可能な隙間を設けているので、係止解除用環体の鍔状操作部に対する指の引っ掛けが容易に且つ確実に行えて受け金具と差し金具との係止解除操作が円滑に行うことができる。
【0035】
その上、カバー部材によって受け金具と差し金具との外周面が保護され、ホースの取扱い中等において両金具が直接、消防車の車体や機器類、或いは、石その他の障害物等に衝突して破損や変形が生じるのをこれらのカバー部材によって防止して長期の使用に供することができるものである。
【0036】
また、請求項2に係る発明によれば、上記受け金具と差し金具とを保護しているカバー部材の外周面を基端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面に形成しているので、受け金具と差し金具とに対する掴持係止力を大きくすることができて、受け金具を安定した状態で強固に掴持することができる一方、差し金具を掴持した手がスリップすることなく、該差し金具を受け金具側に向かって確実且つ円滑に押し進めて両者の係合作業をワンタッチで行うことができる。
【0037】
さらにまた、障害物がカバー部材の外周面に摺接しても、係止解除用環体側に向かうに従って該障害物をその傾斜面によって係止解除用環体から外方に離れる方向に移動させて係止解除用環体の鍔状操作部に当接するのを確実に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】結合金具の縦断側面図、
【図2】ホース同士を接続した状態の一部を断面した側面図、
【図3】受け金具と差し金具との結合を解いた状態の側面図、
【図4】従来例を示す一部を断面した側面図。
【符号の説明】
1 受け金具
2 差し金具
3 係止解除用環体
3a 鍔状操作部
4 板バネ
5 係止爪
7 隙間
8、9 カバー部材
11、21 ホース接続口、
22 円筒部

Claims (2)

  1. 基部に消防用ホース接続口を形成していると共に先端部内周面にバネによって内方に付勢されている係止爪を設けてなる受け金具と、基部に消防用ホース接続口を形成していると共に該基部から上記受け金具に向かって突設している円筒部の先端外周面に上記係止爪に係止した係止突条部を周設してなる差し金具と、この差し金具における上記円筒部に摺動自在に遊嵌し且つ基端に外方に向かって鍔状操作部を突設してなる係止解除用環体とからなり、この係止解除用環体の先端部を受け金具の先端部内に挿入することにより上記係止爪を外方に押し動かして係止爪と係止突条部との係止を解除するように構成した消防用ホースの結合金具において、差し金具のホース接続口の外径を円筒部よりも大径に形成していると共に、このホース接続口と上記受け金具との外周面に、外径が上記係止解除用環体の鍔状操作部の外径よりも大径に形成したゴム或いは軟質合成樹脂からなるカバー部材を固着してあり、さらに、上記ホース接続口の先端内周部に上記受け金具に向かってリング状の突縁部を突設してこの突縁部の内周面に上記円筒部の対向端部外周面を一体に螺合させ、この突縁部の先端面に上記係止解除用環体の鍔状操作部を当接させることにより該係止解除用環体がそれ以上後退するのを阻止すると共にこの状態において係止解除用環体の鍔状操作部と差し金具のホース接続口の先端面との間に指が挿入可能な隙間を設けていることを特徴とする消防用ホースの結合金具。
  2. カバー部材の外周面を基端側から係止解除用環体側に向かって徐々に大径となる傾斜面に形成していることを特徴とする請求項1に記載の消防用ホースの結合金具。
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