JP5718159B2 - 消防用結合金具 - Google Patents
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Description
(消防用結合金具の構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる消防用結合金具1の、管そう2と雄金具3とが分離された状態の正面図である。図2は、図1に示す消防用結合金具1の、管そう2と雄金具3とが結合された状態の縦断面図である。図3は、胴部5およびゴムタイヤ12等を取り外した状態の管そう2を図1のE−E方向から示す図である。図4は、図1に示す管そう2の縦断面図である。
図5は、図4のF部の拡大図である。図5に示すように、抜け防止部5dの内周面は、管そう2の基端側から先端側に向かって(すなわち、X1方向に向かって)その内径が小さくなる傾斜面5eと、その内径が略一定な円筒面5fとによって構成されている。すなわち、抜け防止部5dの内周側には、傾斜面5eと円筒面5fとが形成されている。
以上のように構成された結合金具1では、管そう2と雄金具3とを結合するときには、押し輪18をスライド部17bの基端側に退避させた状態で、差し金具17の係合突部17cに管そう2を差し込む。すると、ツメ座7の内周面から径方向内側へ突出している結合ツメ8の突出部8aが係合突部17cの先端に当接する。また、差し込まれる管そう2の押圧力で、付勢部材9の付勢力に抗して結合ツメ8が径方向外方へ押し広げられ、差し金具17の先端側に管そう2が差し込まれていく。差し金具17の係合突部17cが結合ツメ8を越える位置まで管そう2が差し込まれると、突出部8aが付勢部材9の付勢力で径方向内側へ戻り、係合突部17cの基端側と突出部8aの先端側とが係合する。係合突部17cの基端側と突出部8aの先端側とが係合することで、管そう2と雄金具3とが結合される。
以上説明したように、本形態では、係合突部17cの外周面は、雄金具3の軸方向と略平行になっており、かつ、傾斜面5eは、管そう2の軸方向に対して傾斜している。そのため、雄金具3への管そう2の差込時に、係合突部17cと傾斜面5eとが接触しても、図6の実線で示すように、係合突部17cと傾斜面5eとの接触は、線接触となる。すなわち、本形態では、抜け防止部5dの内周面と雄金具3との接触面積を減らすことができ、抜け防止部5dと雄金具3との接触抵抗を低減することができる。したがって、本形態では、雄金具3への管そう2の差込を容易に行うことが可能になる。
呼称40の結合金具1の傾斜角度θ=0.5°〜1.5°
呼称50の結合金具1の傾斜角度θ=3°〜5°
呼称65の結合金具1の傾斜角度θ=8°〜10°
呼称75の結合金具1の傾斜角度θ=6°〜8°
なお、上記の呼称40〜呼称75の結合金具1の寸法等は、平成4年自治省令第2号「消防用ホースに使用する差込式の結合金具の技術上の規格を定める省令」において規定されている。
図7は、本発明の実施の形態2にかかる消防用結合金具51の、媒介金具52と雄金具3とが分離された状態の正面図である。図8は、図7に示す消防用結合金具51の、媒介金具52と雄金具3とが結合された状態の縦断面図である。図9は、図7に示す媒介金具52の縦断面図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すととともに、その説明を省略または簡略化する。また、以下の説明では、X1方向側を「先端」側、X2方向側を「基端」側とする。
上述した形態では、抜け防止部5dの内周面は、傾斜面5eと円筒面5fとによって構成されているが、図10(A)に示すように、抜け防止部5dは、傾斜面5gのみによって構成されても良い。この場合には、たとえば、傾斜面5gは、抜け防止部5dの基端から先端までの間でその内径が次第に小さくなる略円錐台状に形成される。また、傾斜面5gの基端の内径D11は、ツメ座7の内径D2と略等しく、傾斜面5gの先端の内径D13は、ツメ座7の内径D2よりも小さくなっている。なお、抜け防止部5dの内周面は、傾斜角度が互いに異なる2個の傾斜面によって構成されても良い。
2 管そう
3 雄金具
4 ノズル結合部
5 胴部
5c シール配置部
5d 抜け防止部
5e、5g、5h 傾斜面
5f 円筒面
6 締め輪
6a 筒部
7 ツメ座
8 結合ツメ
11 Uパッキン(シール部材)
17c 係合突部(雄金具の先端部)
52 媒介金具
54 雌金具
64 差込部
65 受け金具
D1、D11 傾斜面の基端の内径
D2 ツメ座の内径
D3 円筒面の内径(傾斜面の先端の内径)
D13 傾斜面の先端の内径
θ 傾斜面の傾斜角度
Claims (6)
- 先端側にノズルが結合される管そうと、前記管そうに結合される雄金具とを備える差込式の消防用結合金具において、
前記管そうは、前記管そうの先端側部分を構成するノズル結合部が固定または一体で形成される胴部と、略円筒状の筒部を有し前記管そうの基端側部分を構成するとともに前記胴部に取り付けられる締め輪と、前記締め輪の前記筒部の内周側に取り付けられるツメ座と、前記ツメ座の内周面から前記ツメ座の径方向の内方へ突出して前記雄金具に係合する結合ツメとを備え、
前記胴部は、前記雄金具と前記管そうとの結合時の水漏れを防止するシール部材が配置される略円筒状のシール配置部と、前記シール配置部の内径よりも内径の小さな略円筒状に形成され前記管そうの基端側への前記シール部材の抜けを防止する抜け防止部とを備え、
前記抜け防止部は、前記管そうの基端側から見たときに前記ツメ座の奥側に配置され、
前記抜け防止部の内周側には、前記管そうの基端側から先端側に向かってその内径が小さくなる傾斜面が形成されるとともに、前記管そうの軸方向における前記抜け防止部の内周側の先端側には、その内径が略一定な円筒面が前記管そうの軸方向における前記傾斜面の先端に繋がるように形成され、
前記管そうの軸方向における前記傾斜面の基端の内径は、前記ツメ座の内径と略等しくなっており、
前記管そうの軸方向における前記傾斜面の先端の内径は、前記円筒面の内径と等しくなっており、
前記管そうの軸方向における前記傾斜面の先端の内径および前記円筒面の内径は、前記ツメ座の内径よりも小さく、かつ、前記管そうが差し込まれる前記雄金具の先端部の外周面の外径よりも大きくなっており、
前記管そうの軸方向における前記傾斜面の幅は、前記管そうの軸方向における前記円筒面の幅よりも広くなっており、
前記管そうの軸方向に対する前記傾斜面の傾斜角度は、前記管そうが差し込まれる前記雄金具の先端部の外周面の、前記雄金具の軸方向に対する傾斜角度よりも大きくなっていることを特徴とする消防用結合金具。 - 前記管そうの軸方向における前記傾斜面の先端の内径は、平成4年自治省令第2号「消防用ホースに使用する差込式の結合金具の技術上の規格を定める省令」で規定される規格値となっており、
前記管そうの軸方向における前記傾斜面の基端の内径は、前記平成4年自治省令第2号で規定される規格値よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1記載の消防用結合金具。 - 前記傾斜面は、前記管そうの軸方向における前記抜け防止部の基端から前記管そうの先端側に向かってその内径が次第に小さくなる略円錐台状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の消防用結合金具。
- 雄金具および雌金具と結合可能な媒介金具と、前記媒介金具に結合される前記雄金具とを備える差込式の消防用結合金具において、
前記媒介金具は、前記雌金具が差し込まれる差込部が固定または一体で形成される受け金具と、略円筒状の筒部を有し前記媒介金具の基端側部分を構成するとともに前記受け金具に取り付けられる締め輪と、前記締め輪の前記筒部の内周側に取り付けられるツメ座と、前記ツメ座の内周面から前記ツメ座の径方向の内方へ突出して前記雄金具に係合する結合ツメとを備え、
前記受け金具は、前記雄金具と前記媒介金具との結合時の水漏れを防止するシール部材が配置される略円筒状のシール配置部と、前記シール配置部の内径よりも内径の小さな略円筒状に形成され前記媒介金具の基端側への前記シール部材の抜けを防止する抜け防止部とを備え、
前記抜け防止部は、前記媒介金具の基端側から見たときに前記ツメ座の奥側に配置され、
前記抜け防止部の内周側には、前記媒介金具の基端側から先端側に向かってその内径が小さくなる傾斜面が形成されるとともに、前記媒介金具の軸方向における前記抜け防止部の内周側の先端側には、その内径が略一定な円筒面が前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の先端に繋がるように形成され、
前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の基端の内径は、前記ツメ座の内径と略等しくなっており、
前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の先端の内径は、前記円筒面の内径と等しくなっており、
前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の先端の内径および前記円筒面の内径は、前記ツメ座の内径よりも小さく、かつ、前記媒介金具が差し込まれる前記雄金具の先端部の外周面の外径よりも大きくなっており、
前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の幅は、前記媒介金具の軸方向における前記円筒面の幅よりも広くなっており、
前記媒介金具の軸方向に対する前記傾斜面の傾斜角度は、前記媒介金具が差し込まれる前記雄金具の先端部の外周面の、前記雄金具の軸方向に対する傾斜角度よりも大きくなっていることを特徴とする消防用結合金具。 - 前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の先端の内径は、平成4年自治省令第2号「消防用ホースに使用する差込式の結合金具の技術上の規格を定める省令」で規定される規格値となっており、
前記媒介金具の軸方向における前記傾斜面の基端の内径は、前記平成4年自治省令第2号で規定される規格値よりも大きくなっていることを特徴とする請求項4記載の消防用結合金具。 - 前記傾斜面は、前記媒介金具の軸方向における前記抜け防止部の基端から前記媒介金具の先端側に向かってその内径が次第に小さくなる略円錐台状に形成されていることを特徴とする請求項4または5記載の消防用結合金具。
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