JP3741584B2 - 電子写真式画像形成装置ならびにそれに用いる感光体ユニットおよびクリーニング装置 - Google Patents

電子写真式画像形成装置ならびにそれに用いる感光体ユニットおよびクリーニング装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえばレーザを用いた複写機・プリンタ・ファクシミリやそれらの複合機など、電子写真方式を用いて像担持体上に形成した画像を転写して用紙等の記録媒体に記録を行う画像形成装置に関する。また、その画像形成装置に用いる感光体ユニットおよびクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置の中には、たとえば図14に示すように、像担持体1の上にクリーニング装置2を配置し、そのクリーニング装置2に像担持体1と対向して開口2aを設け、その開口2aの、像担持体回転方向上流側にフィルムシート3を、下流側にブレードホルダ4を介してクリーニングブレード5を取り付け、それらの先端を各々像担持体1の周面に押し当てる一方、クリーニング装置2内にトナー搬送部材6を設けるものがある。
【0003】
そして、クリーニングブレード5で像担持体1上の転写残トナーを掻き落とし、その掻き落としたトナー7をクリーニング装置2内に入れ、トナー搬送部材6で搬送し、たとえば廃棄すべく廃トナー回収タンクに入れたり、リサイクル使用すべく現像装置内に戻したりして回収していた。
【0004】
ところが、このような画像形成装置では、掻き落としたトナー7がクリーニングブレード5上を移動し、図14中矢示するごとくブレードホルダ4とケース8との間を通ってトナー漏れを生ずる問題があった。
【0005】
そこで、発明者らは、たとえば図13に示すように、クリーニングブレード5の上に弾性板状のシール部材9を設け、そのシール部材9の基端をブレードホルダ4とケース8との間で挟み、先端をクリーニングブレード5の先端上面に押し当て、掻き落としたトナー7がクリーニングブレード5上を移動してブレードホルダ4とケース8との間に入り込まないようにした画像形成装置を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の画像形成装置では、組付け時、たとえば図12に示すように、ケース8にシール部材9の基端を貼り付け、ガイドピンgで案内してブレードホルダ4を取り付けるとき、不図示のねじを締め付けると、クリーニングブレード5の先端上面がシール部材9の先端に接触する。
【0007】
そのまま不図示のねじを締め付けると、たとえば図11に示すように、ときにはクリーニングブレード5の先端上面がシール部材9の先端に引っ掛かり、クリーニングブレード5が波打ちを生じたり変形したりして像担持体1に対するクリーニングブレード5の押し当てにばらつきを生じ、場合によってはクリーニングブレード5を巻き込むなどしてクリーニング不良を発生することがあった。
【0008】
そこで、この発明の課題は、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、引っ掛かってクリーニングブレードが波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生じ、クリーニング不良を発生するおそれを解消することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、像担持体の上にクリーニング装置を配置した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットのクリーニング装置に、像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、ことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子写真式画像形成装置において、シール部材の基端をクリーニングブレードのブレードホルダとの間で挟んで感光体ユニットのユニットケースで保持してなる、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、像担持体の上にクリーニング装置を配置してユニットケースで一体化し、クリーニング装置に、像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置の感光体ユニットにおいて、
クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、ことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明では、像担持体の上に配置してその像担持体上の転写残トナーをクリーニングブレードで掻き落とす電子写真式画像形成装置のクリーニング装置において、
クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、ことを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、像担持体の上にクリーニング装置を配置して、ユニットケースで一体化した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットのクリーニング装置に、像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるとともに、その押し当て位置に潤滑材を塗布してなる、ことを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明では、像担持体の上にクリーニング装置を配置して、ユニットケースで一体化した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットのクリーニング装置に、像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
打ち抜いて弾性板状のシール部材を形成し、バリが生ずる側とは反対の側をクリーニングブレード側に向けてそのクリーニングブレードの上にシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について説明する。
図1には、この発明によるレーザ複写機の要部の概略構成を示す。図2にはそのレーザ複写機に備える感光体ユニットを感光体と反対の斜め後ろ側から見て示し、図3には感光体側から見て示す。
【0016】
図中符号10は、像担持体であるドラム状の感光体である。図1から判るとおり、感光体10のまわりには、その横に設けるローラ状の帯電装置11から感光体10の矢印Aで示す回転方向に順に、下に現像装置12、横に転写装置13と用紙分離装置14、上にクリーニング装置15を備える。
【0017】
さて、コピーを取るときは、公知のとおり、不図示のコンタクトガラス上に原稿をセットしてから、コピースイッチを押す。そして、図示しない光学読取装置で原稿の画像を読み取ると同時に、感光体10と転写装置13間に用紙Pを搬送する。
【0018】
一方、感光体10は、その回転にともない帯電装置11で表面を一様に帯電し、その表面に不図示の光書込み装置からレーザ光Lを照射して書き込みを行い、感光体10上に、上記読み取った原稿画像の静電潜像を形成し、続いて現像装置12位置を通るときトナーを付着して同静電潜像を逐次可視像化する。そして、この可視像化して形成したトナー像を、上述したとおり感光体10と転写装置13間に搬送した用紙P上に転写装置13で転写する。
【0019】
転写後、用紙Pは、用紙分離装置14で放電して、静電的に付着する感光体10から分離し、不図示の定着装置へ搬送してそこで転写画像を定着し、不図示の排紙部へと排出する。用紙分離装置14に代えて分離爪を設け、感光体10から機械的に分離するようにしてもよい。
【0020】
他方、画像転写後の感光体10は、表面に残った残留トナーを、クリーニング装置15に備えるクリーニングブレード17で掻き落として表面を清掃して後、不図示の除電ランプで除電して表面電位を初期化する。
【0021】
ところで、このレーザ複写機では、上述した感光体10と帯電装置11と現像装置12とクリーニング装置15などを、図2や図3に示すように1つのユニットケース19で一体化して感光体ユニット20を構成する。この感光体ユニット20は、図示しないが、複写機装置本体内で前後に対向して設ける側板間に取り付けて交換可能にセットする。
【0022】
この感光体ユニット20には、図2および図3で符号18を用いて示すように、感光体シャッタを設ける。そして、複写機装置本体にセットされた状態では、図2に示すように該感光体シャッタ18を開いて感光体10の、転写装置13および用紙分離装置14側を開放し、セットされていない状態では、図3に示すように感光体シャッタ18を閉じて感光体10を被ってなる。
【0023】
さて、このようなレーザ複写機において、上述した現像装置12は、図1に示すように、下部側に現像剤収納部21を設け、上部側に現像剤担持部22を設けて構成する。現像剤収納部21には、二成分現像剤を収納し、その現像剤を撹拌しながら搬送する第1撹拌部材23と第2撹拌部材24を設ける。また、図示省略するが、現像剤中のトナーとキャリアとの混合比を検知するトナー濃度センサを設けてなる。そして、使用前は、現像剤担持部22との間を、不図示のシール部材でシールする。
【0024】
現像剤収納部21には、さらに、図4に示すように、その片側に、新規トナー補給口25とリサイクルトナー補給口26をそれぞれ上向きに開けて設ける。そして、それらの補給口25・26から入るトナーを、第1撹拌部材23および第2撹拌部材24で図4中矢示方向に循環するように搬送する。
【0025】
一方、図1に示すように、現像剤担持部22には、現像窓27を通して感光体10と対向する位置に現像ロ−ラ28を設ける。また、感光体10への現像剤の供給量を制御する現像ドクタ29を設けてなる。
【0026】
感光体10の上に備えるクリーニング装置15には、ユニットケース19のクリーニングケース部15a内に、クリーニングブレード17で掻き落した残留トナーを搬送するスクリュ状のトナー搬送部材30を、感光体10の軸方向に配置する。トナー搬送部材30は、図2に示すように、その軸部31の一端部31aを、ユニットケース19の前板部19aの上側に設ける落下路入口33から落下路35内に入り込ませて設ける。
【0027】
落下路35は、そのまわりを囲うように周壁36を前板部19aの外面に設け、その手前側を、図では取り外して省略する前カバーで気密に被ってその中に形成する。落下路35には、周壁36の底面36aに、上述した現像装置12のリサイクルトナー補給口26へ通ずる落下路出口37を設ける。さらに、落下路出口37と落下路入口33との間で、周壁36を一部傾斜して、その傾斜部内面に残留トナーの落下面36bを形成する。
【0028】
そして、現像装置12では、コピー時、不図示の駆動モータを駆動し、その駆動を伝達して現像ローラ28を回転するとともに、撹拌部材23・24を回転して現像剤を撹拌し、トナーとキャリアを摩擦帯電しながら現像ローラ28へ搬送する。一方、現像ローラ28に所定バイアスを印加して現像剤中のトナーを感光体10の表面に静電的に付着し、その表面上の潜像を可視像化する。
【0029】
一方、クリーニング装置15では、トナー搬送部材30と同軸上のスクリュギヤ40が、図5に示すように2つのアイドラギヤ41・42を介して感光体10と同軸上の感光体ギヤ43と噛み合う。
【0030】
そして、図5中矢示するとおり、感光体ギヤ43の回転とともにスクリュギヤ40を逆方向に回転駆動し、トナー搬送部材30を感光体10と逆回転し、感光体10から除去した残留トナーをトナー搬送部材30で搬送してクリーニングケース部15a内の手前側に集め、図2中矢印▲1▼で示すように落下路入口33から落下面36b上に落とし、さらに矢印▲2▼で示すように落下面36b上を滑落し、落下路出口37からリサイクルトナー補給口26を通して現像剤収納部21内に回収する。
【0031】
ところで、この図示例では、詳しくは図6に示すように、感光体10の上に備えるクリーニング装置15には、ユニットケース19のクリーニングケース部15aに、感光体10と対向して開口15bを設ける。その開口15bの、感光体回転方向上流側には、クリーニング装置15からのトナー漏れを防ぐフィルムシート45を貼り付ける。そのフィルムシート45は、たとえば0.05mmのポリエステルフィルムなどでつくり、先端を感光体10の周面に押し当ててなる。
【0032】
一方、開口15bの、感光体回転方向下流側には、両面テープで弾性板状のシール部材50を貼り付ける。シール部材50は、たとえばポリエステルフィルムなどでつくり、上向きにカールして先端にわん曲部50aを形成してなる。
【0033】
さて、図7に示すように、ユニットケース19のクリーニングケース部15aには、ブレードホルダ46の取付部15cの両端に、位置決めボスbとねじ孔cを設けてなる。
【0034】
一方、ブレードホルダ46には、両端にそれぞれ位置決め孔46aとねじ挿通孔46bをあけ、位置決め孔46aを基準としてあらかじめクリーニングブレード17を精度よく位置決めして接着してなる。
【0035】
そして、図8に示すように位置決めボスbを位置決め孔46aに入れて位置決めし、ねじ挿通孔46bに通したねじ48(図7参照)をねじ孔cにねじ込んでブレードホルダ46を取り付け、ブレードホルダ46を介して上述したクリーニングブレード17を取り付け、その先端を感光体10の周面に押し当てる。
【0036】
この組付け時に、図8に示すようにクリーニングブレード17の上端上面がシール部材50の先端に接触するが、シール部材50の先端はR形状のわん曲部50aとなっているから、その接触するとき引っ掛かりなく容易に滑り、引っ掛かってクリーニングブレード17が波打ちを生じたり変形したりすることなく、感光体10に対するクリーニングブレード17の押し当てにばらつきを生ずるおそれがなく、またたとえばクリーニングブレード17の巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0037】
そして、最終的に、ブレードホルダ46は、その上に設けるシート部材50の基端を挟んでユニットケース19に取り付け、シート部材50をユニットケース19で保持する。
【0038】
これにより、図6に示すように、クリーニングブレード17で除去したトナーがクリーニングケース15a内に溜まり、トナー搬送部材30まで達すると、フィルムシート45でトナー漏れを防止しながらそのトナー搬送部材30で直ちに搬送し、この例ではリサイクル使用すべく現像装置12内に戻す。たとえば廃棄すべく廃トナー回収タンクに入れるようにしてもよい。
【0039】
ところで、上述した例では、シール部材50の先端にわん曲部50aを形成し、その外面をクリーニングブレード17の先端上面に押し当てるようにし、組付け時に、クリーニングブレード17の上端上面がシール部材50の先端に引っ掛かるおそれをなくした。
【0040】
しかし、たとえば図9に示すように、同様にクリーニングブレード17の上に弾性板状のシール部材50を設け、そのシール部材50の先端をクリーニングブレード17の先端上面に押し当てるとともに、その押し当て位置に、トナーやカイナ等の潤滑材60を塗布するようにしてもよい。
【0041】
これにより、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに潤滑材60によって引っ掛かりなく容易に滑るようにし、クリーニングブレードが波打ちを生じたり変形したりするおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0042】
また、打ち抜いて弾性板状のシール部材50を形成し、バリが生ずる側とは反対の側aをクリーニングブレード17側に向けてそのクリーニングブレード17の上にシール部材50を設け、そのシール部材50の先端をクリーニングブレード17の先端上面に押し当てるようにしてもよい。
【0043】
この場合、図10に示すように、シール部材50の先端にわん曲部50aを形成し、そのわん曲部50aの外面をクリーニングブレード17の先端上面に押し当てるようにするとなおよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に係る発明によれば、電子写真式画像形成装置において、クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、シール部材で阻止して、掻き落としたトナーがクリーニングブレード上を移動してトナー漏れを生ずるおそれをなくすことができる。
【0045】
また、シール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるようにするから、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、クリーニングブレードが波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生ずるおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0046】
また、請求項2に係る発明によれば、シール部材の基端をクリーニングブレードのブレードホルダとの間で挟んで感光体ユニットのユニットケースで保持するから、シール部材を別途専用の部品を設けることなく保持することができる。
【0047】
請求項3に係る発明によれば、電子写真式画像形成装置の感光体ユニットにおいて、クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、シール部材で阻止して、掻き落としたトナーがクリーニングブレード上を移動してトナー漏れを生ずるおそれをなくすことができる。
【0048】
また、シール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるようにするから、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、クリーニングブレードが波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生ずるおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0049】
請求項4に係る発明によれば、電子写真式画像形成装置のクリーニング装置において、クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、同様に、シール部材で阻止して、掻き落としたトナーがクリーニングブレード上を移動してトナー漏れを生ずるおそれをなくすことができる。
【0050】
また、シール部材の先端わん曲部の外面をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるようにするから、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、クリーニングブレードが波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生ずるおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0051】
請求項5に係る発明によれば、電子写真式画像形成装置において、クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、同様に、シール部材で阻止して、掻き落としたトナーがクリーニングブレード上を移動してトナー漏れを生ずるおそれをなくすことができる。
【0052】
また、シール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てる押し当て位置に潤滑材を塗布するから、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生ずるおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0053】
請求項6に係る発明によれば、電子写真式画像形成装置において、クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、同様に、シール部材で阻止して、掻き落としたトナーがクリーニングブレード上を移動してトナー漏れを生ずるおそれをなくすことができる。
【0054】
また、打ち抜いてシール部材を形成し、バリが生ずる側とは反対の側をクリーニングブレード側に向けてそのクリーニングブレードの上にシール部材を設け、そのシール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てるから、組付け時に、クリーニングブレードの先端上面がシール部材の先端に接触したときに引っ掛かりなく容易に滑るようにし、波打ちを生じたり変形したりして像担持体に対するクリーニングブレードの押し当てにばらつきを生ずるおそれを解消し、またたとえばクリーニングブレードの巻き込みをなくして、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレーザ複写機における要部の概略構成図である。
【図2】そのレーザ複写機に備える感光体ユニットを、感光体シャッタを開いて感光体と反対の斜め後ろ側から見て示す斜視図である。
【図3】同感光体ユニットを、感光体シャッタを閉じて感光体側から見て示す斜視図である。
【図4】その感光体ユニットに備える現像装置の現像剤収納部の斜視図である。
【図5】その感光体ユニットにおける感光体の感光体ギヤからトナー搬送部材のスクリュギヤへと回転伝達する歯車列の構成図である。
【図6】その感光体ユニットのクリーニング装置部分の拡大構成図である。
【図7】そのクリーニング装置のクリーニングケース部に、クリーニングブレードを保持するブレードホルダを取り付ける状態を示す斜視図である。
【図8】その状態を説明する断面図である。
【図9】シール部材の先端をクリーニングブレードの先端上面に押し当てる位置に、潤滑材を塗布した状態を示す斜視図である。
【図10】打ち抜いて形成したシール部材の斜視図である。
【図11】従来の組付け時に、クリーニングブレードがシール部材に引っ掛かった状態を示す断面図である。
【図12】クリーニング装置のクリーニングケース部に、クリーニングブレードを保持するブレードホルダを取り付ける従来の状態を示す断面図である。
【図13】シール部材を用いてトナー漏れを阻止する従来の状態を示す断面図である。
【図14】クリーニングケース部とブレードホルダとの間からトナー漏れを生ずる従来の状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 感光体(像担持体)
15 クリーニング装置
17 クリーニングブレード
19 ユニットケース
20 感光体ユニット
30 トナー搬送部材
45 フィルムシート
46 ブレードホルダ
50 シール部材
50a わん曲部
60 潤滑材
a バリが生ずる側とは反対の側

Claims (6)

  1. 像担持体の上にクリーニング装置を配置した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットの前記クリーニング装置に、前記像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面を前記クリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、電子写真式画像形成装置。
  2. 前記シール部材の基端を前記クリーニングブレードのブレードホルダとの間で挟んで前記感光体ユニットのユニットケースで保持してなる、請求項1に記載の電子写真式画像形成装置。
  3. 像担持体の上にクリーニング装置を配置してユニットケースで一体化し、前記クリーニング装置に、前記像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置の感光体ユニットにおいて、
    前記クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面を前記クリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、電子写真式画像形成装置の感光体ユニット。
  4. 像担持体の上に配置してその像担持体上の転写残トナーをクリーニングブレードで掻き落とす電子写真式画像形成装置のクリーニング装置において、
    前記クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端わん曲部の外面を前記クリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、電子写真式画像形成装置のクリーニング装置。
  5. 像担持体の上にクリーニング装置を配置して、ユニットケースで一体化した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットの前記クリーニング装置に、前記像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードの上に弾性板状のシール部材を設け、そのシール部材の先端を前記クリーニングブレードの先端上面に押し当てるとともに、その押し当て位置に潤滑材を塗布してなる、電子写真式画像形成装置。
  6. 像担持体の上にクリーニング装置を配置して、ユニットケースで一体化した感光体ユニットを設け、その感光体ユニットの前記クリーニング装置に、前記像担持体上の転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードを備える電子写真式画像形成装置において、
    打ち抜いて弾性板状のシール部材を形成し、バリが生ずる側とは反対の側を前記クリーニングブレード側に向けてそのクリーニングブレードの上に前記シール部材を設け、そのシール部材の先端を前記クリーニングブレードの先端上面に押し当ててなる、電子写真式画像形成装置。
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