JP3741486B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録用紙の両面にコピー、プリントを行うようにして、書類量を減量するとともに、資源・環境保護の観点からも両面コピー・両面プリント(以下、まとめて両面記録という)の必要性が高まってきている。両面記録においては、1枚の用紙の裏表にそれぞれ画像を形成するため、所要時間が片面記録の約2倍となってしまう。そのため、両面記録を行う画像形成装置においては生産性が重要になってくる。
【0003】
ところで、従来の画像形成装置において、両面記録を可能とするための用紙反転機構として、両面トレイ(中間トレイ、スタックトレイなどとも呼ばれる)を備えるものは周知である。両面トレイからの再給紙方式には次の2通りがある。すなわち、スタックされた用紙の上側から給紙する方式と、下側から給紙する方式であるが、生産性を考慮すると、下側から給紙する方式の方が有利である。下側から再給紙する場合の用紙分離給送方法として、スタックされた用紙の先端に空気を吹き付けて分離し、最下位紙のみを搬送ベルト等を介して吸着し呼び出すようにしたものがある。
【0004】
このような方法で用紙を分離給送する場合、両面トレイにスタックされる枚数が多いと、用紙の状態によっては搬送性(搬送品質)が左右されることがある。これを防ぐため、例えば、特開平2-132070号公報に記載の再給紙装置では、スタック枚数により風速を切り換えるような工夫を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、片面に画像が形成された用紙をスタックする場合、形成された画像の濃度,用紙サイズ,紙種によって紙間の密着力が異なったり、用紙のカール状態等が異なるため、スタック枚数だけで風速切換を行っても、重送、不送り等を解消できないことがあるという問題があった。
【0006】
本発明は、従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、再給紙時の用紙搬送品質を容易に向上することのできる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明により、記録用紙の表裏両面に画像を形成する両面記録機能を有する画像形成装置であって、原稿濃度又は形成される画像の濃度を検知する濃度検知手段と、片面に画像が形成された用紙をスタックする両面トレイと、該両面トレイ内にスタックされた用紙の端部にエアーを吹き付けて少なくとも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー吹付手段と、前記両面トレイ内にスタックされた用紙をその下側から順次再給紙するための搬送手段と、該搬送手段に前記両面トレイ内の最下位の用紙を吸引力によって吸着する吸引手段とを備えた画像形成装置において、前記両面トレイ内にスタックされた用紙サイズと前記濃度検知手段が検知した濃度に応じて、前記エアー吹付手段と前記吸引手段の風速を制御することにより解決される。
【0008】
また、本発明は、前記の課題を解決するために、前記両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を前記風速制御の条件に加えることを提案する。
さらに、本発明は、前記の課題を解決するために、記録用紙の表裏両面に画像を形成する両面記録機能を有する画像形成装置であって、原稿濃度又は形成される画像の濃度を検知する濃度検知手段と、片面に画像が形成された用紙をスタックする両面トレイと、該両面トレイ内にスタックされた用紙の端部にエアーを吹き付けて少なくとも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー吹付手段と、前記両面トレイ内にスタックされた用紙をその下側から順次再給紙するための搬送手段と、該搬送手段に前記両面トレイ内の最下位の用紙を吸引力によって吸着する吸引手段とを備えた画像形成装置において、記録用紙の紙厚を設定する紙厚設定手段を有し、該設定手段により設定された紙厚と前記濃度検知手段が検知した濃度に応じて、前記エアー吹付手段と前記吸引手段の風速を制御することを提案する。
【0009】
さらに、本発明は、前記の課題を解決するために、前記両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を前記風速制御の条件に加えることを提案する。
さらに、本発明は、前記の課題を解決するために、前記両面トレイ内にスタックされた用紙サイズを前記風速制御の条件に加えることを提案する。
【0010】
さらに、本発明は、前記の課題を解決するために、前記両面トレイ内にスタックされた用紙サイズを前記風速制御の条件に加えることを提案する。
【0011】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である両面複写装置における用紙反転部の概略を示す側面構成図である。本実施形態の複写装置の基本的な構成は従来周知のものと同様であるので、本発明に関わる用紙反転部を中心に説明する。
【0012】
この図に示す用紙反転部は、両面トレイ1,搬送ローラ2,送風手段(吹き付け手段)3,搬送ベルト4,吸着室5,フィードローラ9等により構成される。両面トレイ1は、用紙サイズにより移動可能なバックフェンス6を有している。搬送ベルト4のループ内に配置された吸着室5はダクトを通じて真空ポンプ(共に図示せず)に連結される。搬送ベルト4には全体にわたって孔が開けられており、吸着室5の吸気が搬送ベルト面の吸気となって、搬送ベルト面に用紙を吸着する。
【0013】
片面コピーされた用紙は搬送ローラ2により両面トレイ1内に導かれ、バックフェンス6に突き当たって整合され、トレイ内にスタックされる。用紙分離のためのエアーは、送風手段3から図中矢印A方向に吹き付けられ、用紙を浮揚させる。そして、吸着室5の吸気により用紙を搬送ベルト4面に吸着し、1枚ずつ分離して図の左方向に再給紙する。なお、再給紙方向下流側にはフィードローラ9とリバースローラ8からなる分離給送手段が設けられており、エアーによる分離が不完全であった場合に備えている。また、本実施形態では、風速切換手段7により、送風手段3の吹き付け風力及び吸着室5の吸引風力を制御している。
【0014】
図2は、本実施形態の複写装置における操作パネルを示すもので、この操作部10には、コピースタートを指示するプリントキー(スタートキー)11,複写枚数等を指示するテンキー12,両面モードを指示する両面キー13及びその他のモード設定を行うための各モードキー(符号は付さず)、あるいは表示部14等が設けられている。
【0015】
図3は、本実施形態の複写機における制御部を示すブロック図である。
この図において、ROM21には複写装置全体の制御プログラムが格納されている。CPU20は、そのプログラムを読み込みながら装置の制御動作を行う。RAM22は、プログラムを実行するためのレジスタ及び制御上のモードなどを記憶しておく媒体であり、本実施形態におけるコピーモードも随時このRAM22に記憶される。ドライバ23は、複写動作を行うために必要な各種ソレノイド等の負荷を駆動するための素子である。なお、この図には各種負荷については示されていない。メインモータ24は、複写装置を駆動する駆動源であり、コピー動作が終了していればCPU20からのトリガーがオフとなり、停止される。光学スキャナ25は、原稿画像を読み取るスキャナユニットである。
【0016】
操作部表示26は、操作部上の各モード表示を総合したものであり、操作部出力としては、倍率,濃度,コピー枚数,警告表示などがある。原稿検知センサ27は、スキャナユニット内に設置された原稿濃度検知センサであり、原稿濃度に応じた出力を行う。各センサ入力28は複写動作を行うのに不可欠な各センサの入力を総称するものである。それらのセンサとしては、例えば、レジストセンサ,ペーパーエンドセンサ,排紙センサ,スキャナホームポジションセンサなどがある。
【0017】
プリントキー入力29は、コピースタートさせるためのトリガーであり、コピー開始可能状態であるとCPU20が判断した場合、プリントキー11(図2)の押下によりコピー動作が開始される。テンキー入力30はコピー枚数の入力であり、コピーモードとしてCPU20を介してRAM22に記憶される。各モードキー入力31はコピー倍率,濃度などのコピーモードを設定するキーからの入力であり、テンキー入力と同様にCPU20を介してRAM22に記憶される。
【0018】
本実施形態の複写装置において、コピー動作が開始されると光学スキャナ25が原稿を走査する。その走査光は原稿濃度検知センサ27に取り込まれ、CPU20によりその原稿が濃いか薄いかが判断される。
【0019】
ここで、本実施形態の複写装置におけるコピー動作について簡単に説明する。ユーザが原稿を所定の位置にセットし、図2に示す操作部10によりコピー枚数(リピート枚数)、コピー倍率、両面モード、用紙サイズ、厚紙モード等のコピーモードを設定し、プリントキー11でコピー動作を開始させる。自動両面モードが選択された場合、選択された給紙トレイから選択されたサイズの用紙が枚数分給紙される。と同時に原稿を光学スキャナ25が走査し、原稿濃度検知センサ27により原稿濃度を検出する。給紙された用紙は、片面のコピー終了後機内の両面トレイ1(図1)に随時スタックされる。設定された枚数文の用紙をすべてスタックし終わると、用紙の反対面にコピーすべく再給紙動作を行う。用紙再給紙においては、両面トレイ1内にスタックされた用紙の先端部分に風を吹き付け、用紙の分離を行うとともに最下位の用紙を搬送ベルト4に吸着させ、確実に用紙を分離して1枚ずつ搬送させる。両面トレイ1から再給紙された用紙は、もう1面へのコピーが実行され、機外に両面コピーとして排出される。
【0020】
本実施形態においては、再給紙動作の際に、用紙反転部におけるエアー吹き付け及び用紙吸引の風速(風力)を所定のパラメータにより制御(可変)し、再給紙時の用紙搬送品質を高めるようにしている。風力制御のパラメータとしては原稿濃度によるパラメータと用紙サイズによる風力パラメータが設定されている。原稿濃度によるパラメータの例を次の表1に示す。濃度によるパラメータは、原稿濃度が濃い方が風力を強くするように設定されている。また、用紙サイズによる風力パラメータの例を次の表2に示す。用紙サイズによる風力パラメータは、用紙サイズが大きい方が風力を強くするように設定されている。そして、次の式1に示される風力決定算出式により吹き付け及び吸引の風力を求める。
【0021】
【表1】
Figure 0003741486
【0022】
【表2】
Figure 0003741486
【0023】
【数1】
Figure 0003741486
【0024】
実際の制御では、まずコピーされる原稿濃度を検出しておき、次に用紙サイズから得られた風力パラメータと濃度パラメータとを掛け合わせ、最終的な風力を決定する。例えば、A3サイズとA4サイズの用紙では、A3サイズの場合の方がより大きい風力にて用紙吸引及びエアー吹き付けを行う。原稿濃度が濃ければ用紙間の密着力が高くなるため、より大きい風力を与える。逆に薄ければ少ない風力を与える。この様にして、再給紙時の用紙の分離性能及び搬送品質を高めている。以下、本実施形態における風力制御について図4のフローチャートを参照して説明する。
【0025】
本実施形態の複写機では、両面コピーの場合、まず裏面のコピーを初めに行い、ついで表面のコピーが行われる。図4のフローチャートにおいて、裏面コピーのスタート(ステップ1、以下ステップをSと略記する)、終了(S2)後、表面のコピープロセスが開始される(S3)。そして、両面トレイにスタックされている用紙のサイズ(コピーモード設定時に決定されている)が判断され(S4,S6,S8)、用紙サイズに応じた風力パラメータが設定される(S5,S7,S9,S10)。そして、設定された風力パラメータが、先に設定された濃度パラメータ(フローチャート中には省略されている)に掛け合わされ、算出された風力によるエアーの吹き付けと吸引動作が行われる(S11)。
【0026】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
この実施形態の複写装置の基本的構成は図1から図3に示した前記実施形態のものと同様であり、前記実施形態とは異なる用紙反転部における風力制御についてのみ説明する。
【0027】
本実施形態においては、用紙反転部における風力制御のパラメータとしては、原稿濃度によるパラメータと、用紙サイズと両面トレイにスタックされた用紙枚数(スタック枚数)の組み合わせによる風力パラメータが設定される。用紙サイズ及びスタック枚数は、コピーモード設定時にそれぞれ給紙段(指定された給紙トレイ)、コピー枚数として決定される。原稿濃度によるパラメータの例は前記の表1と同じである。また、用紙サイズとスタック枚数との組み合わせによる風力パラメータの例を次の表3に示す。用紙サイズ及びスタック枚数による風力パラメータは、用紙サイズが大きい方が、また、スタック枚数が多い方が風力を強くするように設定されている。そして、前述の式1により風力パラメータを原稿濃度によるパラメータと掛け合わせて吹き付け及び吸引の風力を算出する。
【0028】
【表3】
Figure 0003741486
【0029】
用紙サイズとスタック枚数との組み合わせによっては、用紙サイズが小さくても大きな風力パラメータが設定される場合もある。例えば、B4用紙100枚とA3用紙10枚では、B4用紙100枚の場合の方がより大きい風力にて用紙吸引及びエアー吹き付けを行う。原稿濃度が濃ければ用紙間の密着力が高くなるため、より大きい風力を与える。逆に濃度が薄ければ少ない風力を与える。この様にして、再給紙時の用紙の分離性能及び搬送品質を高めている。以下、本実施形態における風力制御について図5のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
図5のフローチャートにおいて、裏面コピーが行われ(S1,S2)た後、表面のコピープロセスが開始される(S3)。そして、両面トレイにスタックされている用紙のサイズ(コピーモード設定時に決定されている)が判断され(S4,S6,S8)、用紙サイズに応じた風力パラメータを設定するための条件(風力パラメータS)が決定される(S5,S7,S9,S10)。さらに、両面トレイにスタックされている枚数(コピーモード設定時に決定されている)が判断され(S11,S13,S15)、スタック枚数に応じた風力パラメータを設定するための条件(風力パラメータP)が決定される(S12,S14,S16,S17)。この風力パラメータS及びPから用紙サイズとスタック枚数の組み合わせによる風力パラメータ(表4)を求め、式1によりその風力パラメータと先に設定された濃度パラメータ(フローチャート中には省略されている)とを掛け合わせ、算出された風力によるエアーの吹き付けと吸引動作が行われる(S18)。
【0031】
次に、請求項3の発明に係る実施形態について説明する。
この実施形態の複写装置の基本的構成は図1から図3に示した前記実施形態のものと同様であり、前記実施形態とは異なる用紙反転部における風力制御についてのみ説明する。
【0032】
本実施形態においては、用紙反転部における風力制御のパラメータとしては、原稿濃度によるパラメータと用紙の紙厚(コピーモード設定時に厚紙モードが指定されたか否かで決定される)による風力パラメータが設定されている。原稿濃度によるパラメータの例は前記の表1と同じである。また、紙厚による風力パラメータの例を次の表4に示す。紙厚によるパラメータは、紙厚が厚い方が風力を強くするように設定されている。そして、前述の式1により両パラメータを掛け合わせて吹き付け及び吸引の風力を算出する。
【0033】
【表4】
Figure 0003741486
【0034】
例えば、厚紙と普通紙では厚紙の場合の方がより大きい風力にて用紙吸引及びエアー吹き付けを行う。原稿濃度が濃ければ用紙間の密着力が高くなるため、より大きい風力を与える。逆に濃度が薄ければ少ない風力を与える。この様にして、再給紙時の用紙の分離性能及び搬送品質を高めている。以下、本実施形態における風力制御について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
図6のフローチャートにおいて、裏面コピーが行われ(S1,S2)た後、表面のコピープロセスが開始される(S3)。そして、厚紙モードであるか否かが判断され(S4)、厚紙モードであれば紙厚による風力パラメータを厚紙に設定し(S5)、厚紙モードでない場合は紙厚による風力パラメータを普通紙(薄い紙)に設定し(S6)、その紙厚による風力パラメータを先に設定された濃度パラメータ(フローチャート中には省略されている)に掛け合わせ、算出された風力によるエアーの吹き付けと吸引動作が行われる(S7)。
【0036】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この実施形態の複写装置の基本的構成は図1から図3に示した前記実施形態のものと同様であり、前記実施形態とは異なる用紙反転部における風力制御についてのみ説明する。
【0037】
本実施形態においては、用紙反転部における風力制御のパラメータとしては、原稿濃度によるパラメータと、用紙サイズと紙厚の組み合わせによる風力パラメータが設定される。用紙サイズ及び紙厚は、コピーモード設定時にそれぞれ決定される。原稿濃度によるパラメータの例は前記の表1と同じである。また、用紙サイズと紙厚との組み合わせによる風力パラメータの例を次の表5に示す。
【0038】
【表5】
Figure 0003741486
【0039】
用紙サイズ及び紙厚による風力パラメータは、用紙サイズが大きい方が、また、紙厚が厚い方が風力を強くするように設定されている。そして、前述の式1により風力パラメータを原稿濃度によるパラメータと掛け合わせて吹き付け及び吸引の風力を算出する。以下、本実施形態における風力制御について図7のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
図7のフローチャートにおいて、S1からS10は図6のフローチャートと同様であり、用紙サイズに応じた風力パラメータを設定するための条件(風力パラメータS)が決定される。さらに、厚紙モードであるか否かが判断され(S11)、厚紙モードでない場合は紙厚によるパラメータを設定するための条件(風力パラメータP)を普通紙に決定し(S12)、厚紙モードであれば紙厚によるパラメータを設定するための条件(風力パラメータP)を厚紙に決定する(S13)。この風力パラメータS及びPから用紙サイズと紙厚との組み合わせによる風力パラメータ(表5)を求め、式1によりその風力パラメータと先に設定された濃度パラメータ(フローチャート中には省略されている)とを掛け合わせ、算出された風力によるエアーの吹き付けと吸引動作が行われる(S14)。
【0041】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
この実施形態の複写装置の基本的構成は図1から図3に示した前記実施形態のものと同様であり、前記実施形態とは異なる用紙反転部における風力制御についてのみ説明する。
【0042】
本実施形態においては、用紙反転部における風力制御のパラメータとしては、原稿濃度によるパラメータと、紙厚モードが厚紙時または普通紙時にそれぞれ用紙サイズとスタック枚数の組み合わせにより決定される風力パラメータが設定される。用紙サイズ,スタック枚数及び紙厚は、コピーモード設定時にそれぞれ決定される。原稿濃度によるパラメータの例は前記の表1と同じである。また、紙厚モードが厚紙時における用紙サイズとスタック枚数との組み合わせによる風力パラメータの例を次の表6に示す。また、紙厚モードが普通紙時における用紙サイズとスタック枚数との組み合わせによる風力パラメータの例を次の表7に示す。
【0043】
【表6】
Figure 0003741486
【0044】
【表7】
Figure 0003741486
【0045】
そして、前述の式1により風力パラメータを原稿濃度によるパラメータと掛け合わせて吹き付け及び吸引の風力を算出する。以下、本実施形態における風力制御について図8のフローチャートを参照して説明する。
【0046】
図8のフローチャートにおいて、S1からS17までは図6のフローチャートと同様であり、用紙サイズに応じた風力パラメータを設定するための条件(風力パラメータS)と、スタック枚数に応じた風力パラメータを設定するための条件(風力パラメータP)が決定される。さらに、厚紙モードであるか否かが判断され(S18)、厚紙モードでない場合は紙厚によるパラメータを設定するための条件(風力パラメータA)を普通紙に決定し(S19)、厚紙モードであれば紙厚によるパラメータを設定するための条件(風力パラメータA)を厚紙に決定する(S20)。この風力パラメータS,P,Aから用紙サイズとスタック枚数及び紙厚の組み合わせによる風力パラメータ(表6又は7)を求め、式1によりその風力パラメータと先に設定された濃度パラメータ(フローチャート中には省略されている)とを掛け合わせ、算出された風力によるエアーの吹き付けと吸引動作が行われる(S21)。
【0047】
本実施形態においては、例えばコピー枚数が同じ場合、A3サイズとA4サイズではA3サイズの方がより大きい風力にて吹き付け及び吸引を行う。また、コピー枚数及び用紙サイズが同じでも、普通紙よりも厚紙の方がより大きい風力にて吹き付け及び吸引を行う。このようにして再給紙時における用紙の分離性能、搬送品質を高めることができる。
【0048】
なお、上記各実施形態において、再給紙時に両面トレイ内にスタックされている用紙枚数が1枚のときには、用紙反転部における搬送品質を高めるための分離動作は不必要であるため、エアーの吹き付け動作を行わないようにすることができる。これにより、用紙の浮揚による不送りを防ぐことができ、低騒音化・省電力化を行うこともできる。スタック枚数が1枚かどうかは、コピーモード設定時に決定することができる。
【0049】
また、上記各実施形態において表1〜表7に示したパラメータは一つの例であり、パラメータの値としては適宜設定することができる。
以上、本発明の実施形態として複写装置を例に挙げて説明したが、本発明は複写装置以外の画像形成装置、例えばプリンタやファクシミリにも適用することができる。プリンタの場合であれば、原稿濃度を検知するのではなく、プリントすべき画像情報から画像の濃度を求めるようにすればよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙サイズと原稿又は画像濃度に応じてエアー吹付手段と吸引手段の風速を制御するので、用紙サイズの相違や紙間密着力の相違があっても最適な分離搬送が可能となり、再給紙時の搬送不良を防止することができる。
【0051】
請求項2の構成により、両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を風速制御の条件に加味するので、両面記録の枚数が多い場合でも重送や不送りを防いで搬送品質を向上させることができる。
【0052】
請求項3の構成により、紙厚設定手段により設定された紙厚と原稿又は画像濃度に応じてエアー吹付手段と吸引手段の風速を制御するので、紙厚すなわち用紙のコシの影響による再給紙時の搬送不良を防止することができる。
【0053】
請求項4の構成により、両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を紙厚と原稿又は画像濃度に応じた風速制御の条件に加味するので、記録枚数が多い場合の紙厚と濃度の相互作用による搬送不良を防止することができる。
【0054】
請求項5の構成により、両面トレイ内にスタックされた用紙サイズを用紙枚数と紙厚と原稿又は画像濃度に応じた前記風速制御の条件に加味するので、多様な条件に応じてより緻密な風速制御を行うことができ、再給紙時の搬送不良を防止することができる。
【0055】
請求項6の構成により、再給紙枚数が1枚のときはエアー吹き付け手段を停止させるので、用紙の浮揚による不送りを防ぐとともに、低騒音化・省電力化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である両面複写装置における用紙反転部の概略を示す側面構成図である。
【図2】その実施形態の複写装置における操作パネルを示す平面図である。
【図3】その実施形態の複写装置における制御部を示すブロック図である。
【図4】その実施形態における用紙吸引及びエアー吹き付けの風速制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態における用紙吸引及びエアー吹き付けの風速制御を示すフローチャートである。
【図6】請求項3の発明に係る実施形態における用紙吸引及びエアー吹き付けの風速制御を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施形態における用紙吸引及びエアー吹き付けの風速制御を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施形態における用紙吸引及びエアー吹き付けの風速制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 両面トレイ
2 搬送ローラ
3 送風手段(吹き付け手段)
4 搬送ベルト
5 吸着室
7 風速切換手段
9 フィードローラ
10 操作部
20 CPU

Claims (6)

  1. 記録用紙の表裏両面に画像を形成する両面記録機能を有する画像形成装置であって、原稿濃度又は形成される画像の濃度を検知する濃度検知手段と、片面に画像が形成された用紙をスタックする両面トレイと、該両面トレイ内にスタックされた用紙の端部にエアーを吹き付けて少なくとも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー吹付手段と、前記両面トレイ内にスタックされた用紙をその下側から順次再給紙するための搬送手段と、該搬送手段に前記両面トレイ内の最下位の用紙を吸引力によって吸着する吸引手段とを備えた画像形成装置において、
    前記両面トレイ内にスタックされた用紙サイズと前記濃度検知手段が検知した濃度に応じて、前記エアー吹付手段と前記吸引手段の風速を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を前記風速制御の条件に加えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録用紙の表裏両面に画像を形成する両面記録機能を有する画像形成装置であって、原稿濃度又は形成される画像の濃度を検知する濃度検知手段と、片面に画像が形成された用紙をスタックする両面トレイと、該両面トレイ内にスタックされた用紙の端部にエアーを吹き付けて少なくとも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー吹付手段と、前記両面トレイ内にスタックされた用紙をその下側から順次再給紙するための搬送手段と、該搬送手段に前記両面トレイ内の最下位の用紙を吸引力によって吸着する吸引手段とを備えた画像形成装置において、
    記録用紙の紙厚を設定する紙厚設定手段を有し、該設定手段により設定された紙厚と前記濃度検知手段が検知した濃度に応じて、前記エアー吹付手段と前記吸引手段の風速を制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記両面トレイ内にスタックされた用紙枚数を前記風速制御の条件に加えることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記両面トレイ内にスタックされた用紙サイズを前記風速制御の条件に加えることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記両面トレイ内にスタックされた用紙枚数が1枚の場合には、前記エアー吹付手段によるエアーの吹き付けを停止することを特徴とする、請求項1乃至5に記載の画像形成装置。
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