JP2000141851A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2000141851A
JP2000141851A JP10328010A JP32801098A JP2000141851A JP 2000141851 A JP2000141851 A JP 2000141851A JP 10328010 A JP10328010 A JP 10328010A JP 32801098 A JP32801098 A JP 32801098A JP 2000141851 A JP2000141851 A JP 2000141851A
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JP10328010A
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English (en)
Inventor
Masanobu Kamata
壮伸 鎌田
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼働時間表示機能を備え、作業効率を向上さ
せることが可能な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 画像読取部2と給紙部3と製版部4と印
刷部5と排紙部6と排版部7とを備え、原稿画像を読み
取って製版を行った後に印刷を行うことが可能であると
共に、画像読取動作開始直後から印刷動作完了までの稼
働時間を算出する制御手段82と、稼働時間を表示する
表示装置120とを具備する孔版印刷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴の外周面上に
マスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳し
くは装置作動時間表示機能を有する孔版印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体からなる版胴と、熱
可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体を貼り合わせたラミ
ネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フ
ィルム面をサーマルヘッドで加熱溶融穿孔製版した後に
版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段で
版胴の内周面に適量のインキを供給して、プレスローラ
ーや圧胴等の押圧部材で印刷用紙を版胴に押圧すること
により、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキ
を印刷用紙に転写させて印刷を行うデジタル式感熱孔版
印刷装置がよく知られている。この孔版印刷装置は、最
近では製版動作、排版動作、給版動作、印刷動作等を連
続的に行うことができ、また、画像精度の向上並びに印
刷コストの低下が達成されてきており、ある程度の部数
(およそ10部)以上の画像形成を行うユーザーでは、
複写機に代わって用いられている。
【0003】ところで、従来の複写機においては、多量
の原稿を複写する場合やソートあるいはステイプルを行
う場合にどの程度の処理時間を必要とするのかがわから
ず、オペレーターが作業終了まで複写機についている必
要があり、作業効率の向上を望むことができなかった。
そこで、稼働時間を表示することが可能な表示装置を備
えた複写機が、例えば特開平8−340408号公報に
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複写機の複写動作は、
複写枚数を決定した後に画像読取部に原稿を載置し、複
写開始キーを押下することにより感光体ドラムが所定の
回転速度で回転して行われる。このため、稼働時間を算
出する場合には1枚の複写時間に複写枚数を乗算すれば
よく、また、ソートやステイプルが行われる場合には、
1回のソートあるいはステイプルに要する時間に部数を
乗算してこれを複写に要する時間に加算すれば簡単に算
出することができる。
【0005】孔版印刷装置において稼働時間を算出する
場合には、少なくとも製版時間と印刷時間とを算出する
必要がある。しかし、製版時間は読み取られる原稿画像
のサイズや拡大縮小、画像編集の有無等によって変化
し、また、印刷時間は印刷枚数の他に印刷速度によって
も変化する、このため、孔版印刷装置での稼働時間は複
写機のように簡単に算出することができず、稼働時間表
示機能を備えた孔版印刷装置は未だ提案されていない。
【0006】本発明は、上記各問題点を解決し、稼働時
間表示機能を備え作業効率を向上させることが可能な孔
版印刷装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像読取部と給紙部と製版部と印刷部と排紙部と排版部
とを備え、原稿画像を読み取って製版を行った後に印刷
を行うことが可能な孔版印刷装置において、画像読取動
作開始直後から製版動作完了までの稼働時間を算出する
制御手段と、前記稼働時間を表示する表示装置とを具備
することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記稼働時間は原稿サイ
ズ及び製版サイズ及び画像編集作業の有無を基に算出さ
れることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、画像読取部と給紙
部と製版部と印刷部と排紙部と排版部とを備え、原稿画
像を読み取って製版を行った後に印刷を行うことが可能
な孔版印刷装置において、印刷動作開始直後から印刷動
作完了までの稼働時間を算出する制御手段と、前記稼働
時間を表示する表示装置とを具備することを特徴とす
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記稼働時間は印刷枚数
及び印刷速度を基に算出されることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、画像読取部と給紙
部と製版部と印刷部と排紙部と排版部とを備え、原稿画
像を読み取って製版を行った後に印刷を行うことが可能
な孔版印刷装置において、画像読取動作開始直後から印
刷動作完了までの稼働時間を算出する制御手段と、前記
稼働時間を表示する表示装置とを具備することを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記稼働時間は原稿サイ
ズ及び製版サイズ及び画像編集作業の有無及び印刷枚数
及び印刷速度を基に算出されることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、画像読取部と給紙
部と製版部と印刷部と排紙部と排版部とを備えると共に
周辺機器を接続可能であり、原稿画像を読み取って製版
を行った後に印刷を行い、その後、後処理動作を行うこ
とが可能な孔版印刷装置において、画像読取動作開始直
後から後処理動作完了までの稼働時間を算出する制御手
段と、前記稼働時間を表示する表示装置とを具備するこ
とを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記周辺機器がソーター
であることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記稼働時間は原稿サイ
ズ及び製版サイズ及び画像編集作業の有無及び印刷枚数
及び印刷速度及び仕分け部数を基に算出されることを特
徴とする。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の概略図である。同図において、孔版印刷装
置1は、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部
5、排紙部6、排版部7、制御部8から主に構成されて
いる。
【0017】筐体9の上部には画像読取部2が配設され
ている。画像読取部2は、原稿を載置するコンタクトガ
ラス10、原稿を載置する原稿載置台11、原稿を搬送
する原稿搬送ローラー対12及び原稿搬送ローラー1
3、搬送される原稿をガイドするガイド板14,15、
コンタクトガラス10に沿って原稿を搬送する原稿搬送
ベルト16、読み取られた原稿の排出方向を切り換える
切換板17、読み取られた原稿が排出される原稿排紙台
18、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー19,2
0及び蛍光灯21、走査された原稿を集束するレンズ2
2、集束された画像を処理するCCD等の画像センサー
23等から主に構成されている。
【0018】上述の構成のうち、原稿載置台11、原稿
搬送ローラー対12、原稿搬送ローラー13、ガイド板
14,15、原稿搬送ベルト16、切換板17、原稿排
紙台18は図示しない圧板に一体的に設けられてADF
ユニット24を構成しており、ADFユニット24はコ
ンタクトガラス10に対して接離自在に設けられてい
る。ADFユニット24には、原稿載置台11に原稿が
載置されたこと及びこの原稿のサイズを検知する原稿検
知センサー25、コンタクトガラス10上に載置された
原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知センサー26が
設けられている。
【0019】筐体9の下方には給紙部3が配設されてい
る。給紙部3は、特開平5−124737号公報に開示
されたものと同様に、同サイズの印刷用紙P1,P2
(本実施例ではA5またはB5またはA4)を積載可能
な第1給紙トレイ28及び第2給紙トレイ29、大サイ
ズの印刷用紙P3(本実施例ではB4またはA3)を積
載可能な第3給紙トレイ30、第1給紙トレイ28上の
印刷用紙P1が使い切られた際に第2給紙トレイ29上
の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に一括して移動
させる用紙移動部材31、給紙ローラー32,33、第
1給紙トレイ28上の印刷用紙P1を給紙ローラー32
に押圧させる押し上げ部材34、第3給紙トレイ30上
の印刷用紙P3を給紙ローラー33に押圧させる押し上
げ部材35、押し上げ部材34に押し上げられた印刷用
紙P1に接触して第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1
の有無を検知する第1用紙有無検知センサー36、分離
ローラー対37,38、用紙搬送ローラー対39,4
0、用紙搬送ローラー群41、レジストローラー対42
等から主に構成されており、孔版印刷装置1の作動中に
第2給紙トレイ29の引き出しが可能に構成されてい
る。また、各給紙トレイ28,29,30には各印刷用
紙P1,P2,P3の幅方向をガイドする図示しないサ
イドフェンスが設けられている。
【0020】給紙部3には、さらに、第2給紙トレイ2
9上の印刷用紙P2の有無を検知する第2用紙有無検知
センサー43、第1用紙有無検知センサー36と同様に
第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の有無を検知する
第3用紙有無検知センサー44、各給紙トレイ28,2
9,30上の各印刷用紙P1,P2,P3のサイズを検
知する第1用紙サイズ検知センサー45、第2用紙サイ
ズ検知センサー46、第3用紙サイズ検知センサー4
7、押し上げ部材34による第1給紙トレイ28の上昇
量から第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の残量を検
知する第1用紙残量検知センサー57、押し上げ部材3
5による第3給紙トレイ30の上昇量から第3給紙トレ
イ30上の印刷用紙P3の残量を検知する第3用紙残量
検知センサー58が配設されている。
【0021】給紙部3の上方には製版部4が配設されて
いる。製版部4は、マスタ48をロール状に巻成してな
るマスタロール48aを支持する支持部材49、マスタ
48を加熱穿孔製版するサーマルヘッド50、マスタ4
8をサーマルヘッド50に押圧しつつ搬送するプラテン
ローラー51、マスタ48を切断する切断手段52、マ
スタ48を搬送するマスタ搬送ローラー対53,54等
から主に構成されている。製版部4は一体的なユニット
に構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられ
ている。
【0022】マスタロール48aは、その芯部48bを
支持部材49に回転自在に支持されている。図示しない
ステッピングモーターで回転駆動されるプラテンローラ
ー51は、図示しないプラテンローラー接離手段によっ
て、所定の圧力でサーマルヘッド50に押圧される図1
に実線で示す圧接位置と、サーマルヘッド50から離間
する図1に二点鎖線で示す離間位置とに選択的に位置決
めされる。可動刃である上刃52aと固定刃である下刃
52bとからなる切断手段52は、上刃52aが下刃5
2bに対して回転移動あるいは上下動する周知の構成で
ある。
【0023】製版部4の左方には印刷部5が配設されて
いる。印刷部5は、版胴60、インキ供給手段61、プ
レスローラー62等から主に構成されている。
【0024】多孔性の支持円筒体の周りに樹脂あるいは
金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装してなる版
胴60は、インキ供給パイプを兼ねた支軸63に回転自
在に支持された図示しないフランジに固着されており、
図示しない版胴駆動手段からの駆動力を伝達されレジス
トローラー対42と同期して回転駆動される。版胴60
は筐体9に対して着脱自在に設けられており、その外周
面上にはマスタ48の先端を挟持するクランパー64が
配設されている。クランパー64は、版胴60が所定位
置に到達した際に図示しないクランパー開閉手段によっ
て開閉される。
【0025】版胴60の内部にはインキ供給手段61が
配設されている。インキ供給手段61は、支軸63、イ
ンキローラー65、ドクターローラー66等から主に構
成されている。支軸63に固設された図示しない側板に
回転自在に支持されたインキローラー65は、ギヤやベ
ルト等の図示しない駆動力伝達手段から駆動力を伝達さ
れて図の時計回り方向に回転駆動される。インキローラ
ー65の近傍には、インキローラー65の外周面に対し
てその外周面を近接配置されたドクターローラー66
が、インキローラー65と平行に配設されている。イン
キローラー65とドクターローラー66との近接部に断
面楔状に供給されたインキ溜まり67のインキは、イン
キローラー65とドクターローラー66との隙間を通過
する際に引き延ばされ、インキローラー65の外周面上
に薄膜状に供給される。インキ溜まり67には、インキ
量を検知するインキ量検知センサー68が設けられてい
る。
【0026】版胴60の下方にはプレスローラー62が
配設されている。筐体9の図示しない側板に揺動自在か
つ回転自在に支持されたプレスローラ62は、図示しな
いカム等により揺動され、その外周面を版胴60の外周
面に対して接離自在に設けられている。プレスローラー
62は、図示しないバネ等の付勢手段によって版胴60
に向けて付勢されており、離間時には図示しない係止手
段によって図に示す離間位置に保持されている。
【0027】印刷部5の左方には排紙部6が配設されて
いる。排紙部6は、剥離爪71、ガイド板72,73、
排紙搬送部材74、排紙台75等から主に構成されてい
る。
【0028】版胴60の外周面より印刷済みの印刷用紙
P(印刷用紙P1,P2,P3を総じて印刷用紙Pとす
る)を剥離する剥離爪71は、筐体9の図示しない側板
に回動自在に支持されており、その先端を版胴60の外
周面に対して近接離間自在に設けられている。筐体9の
図示しない側板に固着されたガイド板72,73は、剥
離爪71によって剥離された印刷済みの印刷用紙Pの搬
送をガイドする。駆動ローラー76、従動ローラー7
7、無端ベルト78、吸引ファン79から構成される排
紙搬送部材74は、吸引ファン79の吸引力によって無
端ベルト78上に印刷用紙Pを保持し、駆動ローラー7
6の回転によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送す
る。排紙搬送部材74によって搬送される印刷用紙Pを
積載する排紙台75は、用紙を積載する排紙トレイ8
0、一対のサイドフェンス81、エンドフェンス83を
有しており、給紙部3から送られる印刷用紙Pのサイズ
に基づいて一対のサイドフェンス81及びエンドフェン
ス83が所定の位置に位置決めされる。
【0029】排紙部6の上方には排版部7が配設されて
いる。排版部7は、上排版部材88、下排版部材89、
排版ボックス90、圧縮板91等から主に構成されてい
る。
【0030】上排版部材88は、駆動ローラー92、従
動ローラー93、無端ベルト94から構成され、駆動ロ
ーラー92が図において時計回り方向に回転することに
より無端ベルト94が図の矢印方向に移動する。下排版
部材89も上排版部材88と同様に駆動ローラー95、
従動ローラー96、無端ベルト97から構成されてお
り、駆動ローラー95が図において反時計回り方向に回
転することにより無端ベルト97が図の矢印方向に移動
する。また、下排版部材89は図示しない移動手段によ
って移動自在に設けられており、図1に示す位置と駆動
ローラー95の外周面が版胴60の外周面上に巻装され
た使用済みマスタ98に当接する位置とに選択的に位置
決めされる。排版ボックス90の内部に使用済みマスタ
98を押し込む圧縮板91は、図示しない昇降手段によ
って上下動自在に支持されている。上排版部材88、下
排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91は一体的
に構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられ
ている。
【0031】図2は、孔版印刷装置1の操作パネルを示
している。筐体9の上部前面に設けられた操作パネル1
00は、その上面に製版スタートキー101、印刷スタ
ートキー102、試し刷りキー103、ストップキー1
04、テンキー105、エンターキー106、クリアキ
ー107、プログラムキー108、連続キー109、モ
ードクリアキー110、トレイ選択キー122、拡大縮
小キー111、印刷速度設定キー112、合成キー11
3、集約キー114、メイキャップキー(エリア指定画
像編集キー)115、ファインモード設定キー116、
エコスタートキー(放置後印刷キー)117、7セグメ
ントLEDからなる表示装置118、LEDからなるジ
ャム等表示装置119、LCDからなる表示装置120
の他、表示装置120に稼働時間表示を行わせる稼働時
間表示キー121を有している。操作パネル100から
の動作指令は制御部8に向けて出力され、制御部8から
は各表示装置118,119,120に表示信号が送ら
れる。
【0032】ここで、各キーの役割について簡単に説明
する。製版スタートキー101は製版動作を行う際に押
下される他、合成、集約、メイキャップ等、複数枚の原
稿を読み取る場合であってADF不使用の場合(コンタ
クトガラス10上に原稿が載置された場合)に、原稿読
取動作を行わせる際にその都度押下される。
【0033】印刷スタートキー102及び試し刷りキー
103は製版動作が完了して印刷及び試し刷りを行う際
に押下され、ストップキー104は印刷動作を途中で停
止させる際に押下される。テンキー105及びエンター
キー106は置数及び設定及び設定の取り消しを行う際
に押下され、クリアキー107は置数の取り消しを行う
際に押下される。
【0034】プログラムキー108は制御部8に記憶さ
れた内部プログラムを呼び出す際に押下され、テンキー
105、エンターキー106等と共に各種設定の変更を
行う。連続キー109は製版から印刷までを連続して行
いたいときに押下され、この後に製版スタートキー10
1を押下することにより製版から印刷までが行われる。
モードクリアキー110は各種設定をクリアして電源投
入時の初期設定に戻す際に押下される。トレイ選択キー
122は印刷に使用する用紙を選択する際に押下され
る。
【0035】拡大縮小キー111は原稿画像を拡大また
は縮小して製版する際に押下され、押下する毎に倍率が
変化する。印刷速度設定キー112は印刷速度を変更さ
せる際に押下され、本実施例では5段階(後述する2速
から6速まで)に切り換えが可能となっている。印刷速
度の変更は、使用する用紙の種類、あるいは印刷物の印
刷濃度を変更する場合に行われる。
【0036】合成キー113は原稿画像に他の原稿画像
を重ね合わせて製版する際に押下され、集約キー114
は複数枚の原稿画像を1枚の画像として製版する際に押
下され、また、メイキャップキー115はエリアを指定
して消去や中抜き、太字といった画像編集を行う際に押
下される。合成、集約、メイキャップの何れの場合にお
いても複数枚の原稿の読取動作が行われる。
【0037】ファインモード設定キー116は高解像度
で製版を行う際に押下される。本実施例では、ファイン
モード設定キー116の押下により、画像読取動作及び
製版動作の動作時間が4/3倍となり、通常300d.
p.iの解像度が400d.p.iで製版される。エコ
スタートキー117は孔版印刷装置1が長時間放置され
た後に印刷動作を行う際に押下され、この後に印刷スタ
ートキー102が押下されることにより、内蔵されたタ
イマーによって計時された放置時間の長さに応じて版胴
60を数回空転させながらインキ補充を行った後に印刷
動作が行われる。
【0038】筐体9の内部下方には制御部8が配設され
ている。制御部8は、図3に示すように、CPU84、
RAM85、ROM86、I/Oエキスパンダ87等を
有する周知のマイクロコンピューターである制御手段8
2から主に構成されており、孔版印刷装置1の動作を制
御する。
【0039】CPU84には、各センサー及び操作パネ
ル100からの出力信号が入力される。入力された各信
号はROM86に記憶された動作プログラムに基づいて
演算処理され、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印
刷部5、排紙部6、排版部7を制御する各駆動回路にそ
れぞれ動作信号として出力されると共に、操作パネル1
00に表示信号として出力される。
【0040】RAM85には、CPU84によってRO
M86から呼び出された動作プログラムが一時的に書き
込まれ、この動作プログラムは操作パネル100からの
入力によって書き換えられる。
【0041】ROM86には、孔版印刷装置1の各アク
チュエーターを作動させる複数の動作プログラムの他、
孔版印刷装置1における稼働時間が各用紙サイズ毎に記
憶されている。オペレーターによって稼働時間表示キー
121が押された場合には、孔版印刷装置1の稼働時間
がRAM85に書き込まれる。
【0042】ここで、ROM86に記憶されている孔版
印刷装置1の稼働時間について説明する。孔版印刷装置
1の稼働時間は製版時間と印刷時間とに大別される。製
版時間は画像読取動作、排版動作、製版動作、給版動
作、版付け動作までの一連の動作が完了するまでの時間
を示し、これら一連の動作は操作パネル100上の製版
スタートキー101が押下されることにより行われる。
印刷時間は印刷動作が完了するまでの時間を示し、印刷
動作は製版動作完了後に操作パネル100上の印刷スタ
ートキー102が押下されることにより行われる。ま
た、この孔版印刷装置1では、操作パネル100上の連
続キー109が押下されることにより、製版動作と印刷
動作とが連続して行われるモードが選択される。なお、
通常は製版動作と印刷動作との間に印刷画像位置調整を
行うための試し刷り動作(操作パネル100上の試し刷
りキー103を押下することにより行われる;連続キー
押下時には省略)を行うが、本発明では試し刷り動作の
稼働時間は無視するものとする。
【0043】製版時間は、読み取られる原稿のサイズ、
製版される画像のサイズ、合成の有無、集約の有無、メ
イキャップの有無、画像回転の有無、ADFの使用・不
使用、ファインモードの使用・不使用に応じて変化す
る。
【0044】原稿のサイズは画像読取に要する時間を変
化させる。本実施例では、使用する原稿サイズをA5、
B5、A4、B4、A3の5種類とし、それぞれのサイ
ズに応じての画像読取時間(反射ミラー19,20及び
蛍光灯21の往動時間とし、復動時には製版を開始する
ものとして画像読取時間には含めないものとする)が下
に示す表1のように記憶されている。表中のYは横置
き、Tは縦置きをそれぞれ示し、横置きの場合に用紙の
長手方向への画像読取が行われる。なお、この時間はA
DF不使用時の時間であり、ADF使用時にはそれぞれ
2秒が加算される。また、製版時間はマスタに製版され
る画像のサイズである製版サイズ(原稿サイズ及び用紙
サイズ及び拡大縮小倍率より決定されたサイズ)に応じ
ても変化する。製版画像の形成は画像読取とほぼ同時に
行われ、かつ、画像読取に要する時間よりもやや長いた
め、ここでは画像読取時間は考慮されない。製版サイズ
に応じた製版画像の形成時間を表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】合成の有無は画像読取に要する時間を変化
させる。合成キー113が押下された後に製版スタート
キー101が押下された場合には、合成する画像と合成
される画像との2回の読取動作が行われ、原稿サイズに
応じての画像読取時間が表3のように記憶されている。
ここで、合成は2枚目の原稿の読み取りと同時に製版が
行われるため、表3の画像読取時間はADF使用時にお
ける原稿1枚だけの画像読取時間に相当する。なお、A
DF不使用時には合成する画像の読取動作と合成される
画像の読取動作との間にオペレーターによる原稿の取り
替え動作及び製版スタートキー101の押下動作が介入
するため、最後に製版スタートキー101が押下された
時点からの時間、すなわち表2で示した時間と同じにな
る。
【0048】
【表3】
【0049】集約の有無も画像読取に要する時間を変化
させる。集約キー114が押下された後に製版スタート
キー101が押下された場合には、集約される画像2回
の読取動作が行われる。この読取動作の動作時間は表3
と同じである。この集約における動作時間もADF使用
時の時間であり、ADF不使用時には表2に示した時間
と同じとなる。また、集約には読み取った画像を一度メ
モリー内に格納した後に取り出して製版するメモリー集
約があり、本実施例では4枚あるいは8枚あるいは16
枚の原稿を集約することが可能である。このメモリー集
約は読取と製版とが同時に行われないため、製版時間は
原稿サイズと製版サイズとに応じて変化する。表4に倍
率50%時における原稿サイズと読取枚数に応じた読取
時間を示す。なお、読取時間は倍率に応じて変化し、R
OM86には各倍率に応じた各原稿サイズ毎の読取時間
テーブルが記憶されている。また、表中の横線部は印刷
不可(最大印刷サイズA3の場合)を示している。
【0050】
【表4】
【0051】メイキャップの有無も合成や集約と同様に
画像読取に要する時間を変化させる。メイキャップキー
115が押下された後に製版スタートキー101が押下
された場合には、エリア指定に用いられるコマンドシー
トの読取が行われる。本実施例ではコマンドシートの読
取枚数を1ないし4枚まで指定することが可能である。
このメイキャップにおける動作時間もADF使用時の時
間であり、ADF不使用時には表2に示した時間と同じ
となる。原稿サイズと読取枚数に応じた読取時間を表5
に示す。
【0052】
【表5】
【0053】画像回転の有無は製版に要する時間を変化
させる。画像の回転は原稿と用紙とのサイズが同じでか
つ方向が異なる場合(拡大縮小により同サイズと認識さ
れた場合を含む;原稿がB5縦置きで用紙がA4横置き
で拡大率115%のとき等)に自動的に行われる。画像
回転はメモリー集約と同様に読み取った画像を一度メモ
リー内に格納した後に取り出して製版するため、画像回
転時の製版時間は表1に示した読取時間と表2に示した
画像形成時間との和に相当する。
【0054】ファインモードの使用不使用は画像読取及
び製版に要する時間を変化させる。ファインモード使用
時には上述したように画像読取動作及び製版動作の動作
時間が4/3倍となるため、各表に示した時間がそれぞ
れ4/3倍される。
【0055】製版時間には、上述した画像読取時間及び
製版画像形成時間の他に、版胴60の外周面上へマスタ
48を巻装する給版時間と、版胴60上のマスタ48に
インキ供給手段61から供給されるインキを浸透させる
ための版付け時間とが付加される。給版時間及び版付け
時間は共に一律で4秒ずつである。
【0056】印刷時間は、印刷速度、印刷枚数、インキ
供給の有無等によって基本的に変化し、さらにエコスタ
ート使用時には放置時間の長さに応じて変化する。
【0057】本実施例における印刷速度は表6に示すよ
うに設定されており、この印刷速度に対応した1枚当た
りの印刷時間に印刷枚数を乗算したものが印刷時間とな
る。なお、表中において1速はマスタ巻装動作時や版付
け動作時にのみ使用される速度であり、印刷時における
印刷速度はオペレーターにより2速ないし6速の中から
設定される。
【0058】
【表6】
【0059】インキ供給は印刷動作開始直前に行われ、
インキ量検知センサー68からの信号に基づいてインキ
が所定量に達していない場合に図示しないインキポンプ
が作動し、インキ溜まり67にインキが供給される。本
実施例においてこのインキ供給に要する時間は一律で5
秒である。
【0060】エコスタートは、孔版印刷装置1が長時間
放置された後に印刷動作を行う際、エコスタートキー1
17が押された後に印刷スタートキー102が押下され
ることにより行われ、制御部8に内蔵された図示しない
放置時間計時用タイマーによって計時された放置時間の
長さに応じて、版胴60を表7に示した回数だけ空転さ
せた後に印刷動作を行う。ここで使用される版胴60の
回転速度は表6に示した2速であり、版胴60の空転回
数1回につき1秒が加算される。
【0061】
【表7】
【0062】また、本実施例では、第1給紙トレイ28
及び第2給紙トレイ29と用紙移動部材31とを有する
構成を採用しているため、印刷動作中に第1給紙トレイ
28上の印刷用紙P1がなくなった場合にも印刷動作は
続行される。しかし、この場合には、第1給紙トレイ2
8を一度下げて用紙移動部材31を作動させ、第2給紙
トレイ29上の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に
移動させた後に第1給紙トレイ28を上昇させる必要が
あるため、印刷時間が変化する。この印刷用紙の移動に
要する時間は一律5秒である。
【0063】上記構成に基づき、以下に孔版印刷装置1
の動作を説明する。製版動作に先立ち、オペレーターは
コンタクトガラス10上または原稿載置台11上に印刷
すべき原稿を置き、操作パネル100上のトレイ切換キ
ー122によって印刷すべき印刷用紙Pを選択した後、
必要に応じて拡大縮小キー111を押下し、原稿画像に
対する印刷画像の縮尺を適宜に決定する。その後、原稿
に合わせて合成キー113、画像集約キー114、メイ
キャップキー115、ファインモード設定キー116が
適宜に押下された後、稼働時間表示キー121が押下さ
れた後に製版スタートキー101が押下されることによ
り製版動作が開始される。
【0064】製版スタートキー101が押下されると、
画像読取部2において原稿画像が読み取られ、読み取ら
れた画像は画像データ信号として制御手段82に送られ
る。また、給紙部3にも動作信号が送られ、切り換えら
れたトレイに対応する押し上げ部材34,35が印刷用
紙P1,P3を給紙ローラー32,33に圧接させる位
置まで回動し、印刷用紙Pの有無が検知される。このと
き、印刷用紙P3がない場合には、押し上げ部材35が
図1に示す初期位置に戻されると共に操作パネル100
上にその旨の表示がなされ、印刷用紙P1及び印刷用紙
P2がない場合には、押し上げ部材34が初期位置に戻
されると共に操作パネル100上にその旨の表示がなさ
れ、印刷用紙P1がなく印刷用紙P2がある場合には、
押し上げ部材34が初期位置に戻された後に用紙移動部
材31が印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に移動さ
せると共に、操作パネル100上に印刷用紙P2がない
という表示がなされる。
【0065】稼働時間表示キー121及び製版スタート
キー101の押下により、制御手段82では製版時間の
計算が行われる。例えば原稿サイズがA4縦であり、A
DFユニット24が使用され、合成、集約、メイキャッ
プが行われず、ファインモードの設定が解除されてお
り、トレイ選択キー122で第1給紙トレイ28が選択
され、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1のサイズが
A4横の場合には、画像の回転が行われるため、製版時
間は原稿読取時間(11.5+2)秒+製版画像形成時
間14.5秒+給版時間4秒+版付け時間4秒=36秒
となり、この「36秒」が表示装置120に表示され、
動作進行と共に以下1秒ずつ減算されて表示される。
【0066】画像読取部2での画像読取動作と並行し
て、排版部7では版胴60の外周面上から使用済みマス
タ98を剥離する排版動作が行われる。外周面上に使用
済みマスタ98を巻装している版胴60は、図示しない
版胴駆動手段によって図1の反時計回り方向に回転を開
始する。そして版胴60が、その外周面上に巻装した使
用済みマスタ98の後端が駆動ローラー95と対応する
所定の排版位置に到達したことを制御手段82が判断す
ると、制御手段82からの指令により図示しない移動手
段と駆動手段とが作動し、各駆動ローラー92,95が
回転すると共に下排版部材89を版胴60側に移動させ
る。駆動ローラー95の外周面が版胴60上の使用済み
マスタ98と当接したとき、版胴60は反時計回り方向
への回転を継続しており、駆動ローラー95と当接して
すくい上げられた使用済みマスタ98は下排版部材89
と上排版部材88とで挟持され、版胴60の外周面より
剥離される。剥離された使用済みマスタ98は、下排版
部材89と上排版部材88とで搬送されて排版ボックス
90内に廃棄された後、圧縮板91によって圧縮され
る。
【0067】版胴60の外周面より使用済みマスタ98
が全て剥離されると、版胴60はさらに回転を継続して
給版位置に位置決めされる。その後、制御手段82より
図示しない開閉手段に動作信号が送られてクランパー6
4が開放され、版胴60が給版待機状態となって排版動
作が完了する。
【0068】製版部4では製版動作が行われる。版胴6
0が給版待機状態となると、制御手段82からの動作信
号によって図示しないステッピングモーターが作動し、
プラテンローラー51及び各マスタ搬送ローラー対5
3,54が回転駆動され、マスタロール48aからマス
タ48が引き出される。引き出されたマスタ48はサー
マルヘッド50によって加熱穿孔製版される。
【0069】製版されたマスタ48はクランパー64へ
と搬送される。そして、図示しないステッピングモータ
ーのステップ数より、マスタ48の先端がクランパー6
4に挟持される所定位置まで到達したことを制御手段8
2が判断すると、図示しない開閉手段に動作信号が送ら
れてクランパー64が閉じられ、マスタ48の先端が版
胴60上に挟持される。
【0070】その後、版胴60がマスタ48の搬送速度
と同じ周速度で時計回り方向に回転駆動され、マスタ4
8の版胴60への巻装動作が行われる。そして、図示し
ないステッピングモーターのステップ数より、1版分の
製版が完了したと制御手段82が判断すると、プラテン
ローラー51と各マスタ搬送ローラー対53,54の回
転が停止すると共に、上刃52aが移動してマスタ48
が切断される。切断されたマスタ48は版胴60の回転
動作によって引き出され、版胴60が再びホームポジシ
ョンに到達すると、版胴60が停止して巻装動作が完了
する。
【0071】巻装動作に引き続き、版付け動作が行われ
る。版胴60がホームポジションで停止すると、制御手
段82より動作信号が送られて版胴60が1速で回転駆
動されると共に、給紙ローラー32、分離ローラー対3
7、用紙搬送ローラー対40及び用紙搬送ローラー群4
1がそれぞれ回転駆動される。給紙ローラー32及び分
離ローラー対37の回転により、第1給紙トレイ28上
に積載された印刷用紙P1の最上位の1枚が引き出さ
れ、レジストローラー対42にくわえ込まれる。
【0072】版胴60に巻装されたマスタ48の画像領
域先端部がプレスローラー62と対応する位置に到達す
ると、制御手段82から動作信号が送られてレジストロ
ーラー対42が回転し、印刷用紙P1を版胴60とプレ
スローラー62との間に向けて給送する。制御手段82
は、レジストローラー対42への動作信号に続いてプレ
スローラー62を保持する図示しない係止手段に動作信
号を送り、プレスローラー62を揺動させる。
【0073】レジストローラー対42により給送された
印刷用紙P1は、プレスローラー62によって版胴60
に巻装されたマスタ48に押圧される。この押圧動作に
より、プレスローラー62と印刷用紙P1とマスタ48
と版胴60の外周面とが圧接し、インキローラー65に
よって版胴60の内周面に供給されたインキは、版胴6
0の外周面の開孔部及びメッシュスクリーンより滲出し
た後、版胴60の外周面とマスタ48との空隙部に充填
され、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙P1に転移
される。
【0074】インキを転移された印刷用紙P1は、剥離
爪71の先端で版胴60の外周面より剥離されて各ガイ
ド板72,73間に案内され、吸引ファン79の吸引力
によって無端ベルト78の上面に引き付けられつつ左方
へと搬送されて排紙トレイ80上に排出される。この一
連の行程によって版付け動作が完了し、表示装置120
の稼働時間表示が「0秒」となり、孔版印刷装置1は印
刷待機状態となる。
【0075】上述の原稿読取、排版、製版、版付けの各
動作が完了して印刷待機状態となった孔版印刷装置1に
おいて、オペレーターによって試し刷りキー103が押
されると、版付け動作時と同様に給紙部3から1枚の印
刷用紙P1が給送され、レジストローラー対42にくわ
え込まれると共に版胴60が設定されている速度で回転
駆動される。レジストローラー対42は、版付け動作と
同じタイミングで回転している版胴60とプレスローラ
ー62との間に印刷用紙P1を給送する。給送された印
刷用紙P1は、プレスローラー62によって版胴60に
巻装されたマスタ48に押圧されてインキを転移され、
その上面に印刷画像を形成された後、剥離爪71によっ
て版胴60の外周面より剥離され、排紙搬送部材74に
よって左方へと搬送されて排紙トレイ80上に排出され
る。版胴60は再びホームポジションに戻り、試し刷り
動作が完了する。
【0076】この試し刷りによって印刷速度や印刷画像
の位置を確認し、これらを操作パネル上の印刷速度設定
キー112、図示しない画像左右位置調節キー等で調整
して再度試し刷りを行った後、テンキー105で印刷枚
数を表示装置118に置数し、稼働時間表示キー121
を押下した後に印刷スタートキー102を押すことによ
り、給紙部3より印刷用紙P1が連続的に送られて印刷
動作が行われる。
【0077】稼働時間表示キー121及び印刷スタート
キー102の押下により、制御手段82では印刷時間の
計算が行われる。例えば印刷枚数が300枚、印刷速度
が3速、インキ供給有りの場合には、印刷時間は印刷枚
数300×印刷速度0.8秒+インキ補給時間5秒=2
45秒となり、この「245秒」が表示装置120に表
示され、動作進行と共に以下1秒ずつ減算されて表示さ
れる。なお、印刷スタートキー102を押下する前にエ
コスタートキー117が押され、放置時間が24時間以
上であった場合には、空転回数15回×印刷速度1秒=
15秒が加算され、また、印刷スタートキー102の押
下時に第1用紙残量検知センサー57からの信号により
第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1が300枚以上な
いと制御手段82が判断した場合には、第2給紙トレイ
29からの用紙補給時間5秒が加算される。
【0078】上述の例では製版スタートキー101を押
下して製版動作を行い、製版時間を稼働時間として表示
させる場合と、製版完了状態から印刷スタートキー10
2を押下して印刷動作を行い、印刷時間を稼働時間とし
て表示させる場合とを示したが、連続キー109が押下
された場合には製版時間と印刷時間とを加算したものが
稼働時間として表示される。この場合には、連続キー1
09を押下する前に製版条件及び印刷条件の双方を設定
することとなる。
【0079】上述の構成とすることにより、製版時間あ
るいは印刷時間あるいは製版印刷時間をオペレーターが
一目で認識することができ、製版動作あるいは印刷動作
あるいは製版印刷動作の終了時間を把握することが可能
となるので、オペレーターの装置への拘束が解かれて作
業効率が向上する。
【0080】図4は、本発明の第2の実施例に用いられ
る、周辺機器としてのソーターを示している。同図にお
いて、排紙台75に代えて孔版印刷装置1に接続される
ソーター131は、ソーター本体132、昇降自在に設
けられた複数のソートビン133、ソートビン133を
昇降させる昇降機構部134、孔版印刷装置1より排出
された印刷用紙Pをソートビン133に受け渡す用紙搬
送部135から主に構成されており、孔版印刷装置1の
電源に依存して作動する。
【0081】ソートビン133は、その用紙搬送方向上
流側の端部がほぼ直角に立ち上がっており、下部には図
示しないコロが回転自在に設けられている。最下段のソ
ートビン133は昇降機構部134を構成する図示しな
いブラケットに固着されており、最上段のソートビン1
33は端部の立ち上がりが大きく形成され、ノンソート
トレイとして用いられる。
【0082】昇降機構部134は、図示しないブラケッ
ト、周面に螺旋状の溝を形成されたリードカム136、
図示しない駆動手段等から主に構成されており、ソート
ビン133に設けられたコロをリードカム136の溝に
嵌合させた状態でリードカム136を回転させることに
より、ソートビン133を昇降させる周知の構成であ
る。
【0083】用紙搬送部135は、箱形の筐体と天板と
から一体的に構成された搬送部本体137、駆動ローラ
ー138、従動ローラー139、各ローラー間に張設さ
れた複数の無端ベルト140、搬送部本体137の下部
に配設された吸引ファン141とから主に構成されてい
る。
【0084】さらに、ソーター131には、例えば特公
平7−68003号公報に開示されているものと同様
に、ソートされた印刷済み用紙を揃える図示しないジョ
ガーと揃えられた用紙をステイプルする図示しないステ
イプル機構とが、リードカム136の近傍に設けられて
いる。
【0085】制御手段82のROM86には、孔版印刷
装置1及びソーター131の各アクチュエーターを作動
させる複数の動作プログラムの他、孔版印刷装置1及び
ソーター131の稼働時間が記憶されている。ソーター
131の稼働時間は主にステイプル動作に関するもので
あり、ステイプル動作に要する時間は仕分けされた部数
1部につき5秒である。
【0086】上記構成に基づき、以下にソーター131
が接続された孔版印刷装置1の動作を説明する。孔版印
刷装置1のメイン電源がオンされると、制御手段82か
ら動作信号が送られてリードカム136が回転し、ノン
ソートトレイとしてのソートビン133が用紙搬送部1
35と対応する位置に位置決めされる。
【0087】以下、第1の実施例と同様に、コンタクト
ガラス10または原稿載置台11上に原稿がセットさ
れ、合成、集約、メイキャップ、ファインモード等の各
種画像編集条件が設定された後に製版スタートキー10
1が押下されると、画像読取動作、排版動作、製版動
作、巻装動作、版付け動作が行われ、孔版印刷装置1は
印刷待機状態となる。製版スタートキー101が押下さ
れる前に稼働時間表示キー121が押下されている場合
には、第1の実施例と同様に製版時間の表示が行われ
る。
【0088】オペレーターは、操作パネル100上のプ
ログラムキー108でソーター131の使用を選択し、
ステイプルの使用及び仕分け部数をプログラムキー10
8及びテンキー105で設定した後、印刷速度及び印刷
枚数及び使用するトレイを第1の実施例と同様に設定
し、その後、稼働時間表示キー121及び印刷スタート
キー102を押下する。ここでは第1給紙トレイ28が
選択され、仕分け部数5部、印刷速度4速、印刷枚数6
0×5部=300枚と設定したものとする。
【0089】印刷スタートキー102が押下されると、
給紙部3より印刷用紙P1が連続的に送られると共にリ
ードカム136が回転駆動され、設定された部数に合わ
せて丁合印刷動作が行われる。丁合印刷動作終了後、リ
ードカム136が回転して仕分けされた用紙を図示しな
いステイプル機構によってステイプルされる位置に移動
させ、各ビン毎にステイプル動作が行われる。
【0090】稼働時間表示キー121及び印刷スタート
キー102の押下により、制御手段82では印刷時間の
計算が行われる。印刷時間は印刷枚数300×印刷速度
0.67秒+ステイプル時間5秒×仕分け部数5部=2
25秒となり、この「225秒」が表示装置120に表
示され、動作進行と共に以下1秒ずつ減算されて表示さ
れる。なお、エコスタートキー117が押され、放置時
間が24時間以上であった場合には空転回数15回×印
刷速度1秒=15秒が、また、第1用紙残量検知センサ
ー57からの信号により第1給紙トレイ28上の印刷用
紙P1が300枚以上ないと制御手段82が判断した場
合には第2給紙トレイ29からの用紙補給時間5秒が、
さらに、インキ量検知センサー68からの信号によりイ
ンキ溜まり67のインキが不足していると制御手段82
が判断した場合にはインキ供給時間5秒がそれぞれ加算
される。
【0091】この第2の実施例においても、連続キー1
09が押下された場合には製版時間と印刷時間とを加算
したものが稼働時間として表示される。この場合には、
連続キー109を押下する前に製版条件及び印刷条件及
びステイプル動作の有無や仕分け部数等の仕分け条件を
設定することとなる。
【0092】このような構成とすることにより、周辺機
器が接続された場合であっても製版動作あるいは仕分け
動作を含む印刷動作あるいは仕分け動作を含む製版印刷
動作の終了時間を把握することが可能となるので、オペ
レーターの装置への拘束が解かれて作業効率が向上す
る。
【0093】第2の実施例では周辺機器としてソーター
を接続した例を示したが、周辺機器としてはソーターの
他、例えば特開平10−139260号公報に開示され
ているような、排紙トレイ上の印刷済み用紙を1枚だけ
ずらして仕分けを行う仕分け装置等を用いてもよい。こ
の場合には、ROM86に仕分け装置の動作時間を記憶
させておき、これに仕分け部数を乗算した時間を稼働時
間に加算する。
【0094】また、第1及び第2の実施例では画像読取
部2で原稿画像を読み取る構成を示したが、孔版印刷装
置1にパーソナルコンピューター等の外部入力装置を接
続して画像データ信号を入力し、稼働時間をディスプレ
イ上に表示させる構成としてもよい。この場合には原稿
画像の読取時間は外部入力装置に接続された読取装置
(例えばスキャナー等)の読取時間に依存し、この読取
時間をROM86に記憶させる。また、画像データとし
てパーソナルコンピューターに記憶されたデータを使用
する場合には読取時間は無視できる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、製版時間あるいは印刷
時間あるいは製版印刷時間をオペレーターが一目で認識
することができ、製版動作あるいは印刷動作あるいは製
版印刷動作の終了時間を把握することが可能となるの
で、オペレーターの装置への拘束が解かれて作業効率が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例に用いられる孔
版印刷装置の概略正面図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施例に用いられる操
作パネルの概略図である。
【図3】本発明の第1及び第2の実施例に用いられる制
御手段のブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例に用いられる周辺機器と
してのソーターの概略図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 画像読取部 3 給紙部 4 製版部 5 印刷部 6 排紙部 7 排版部 82 制御手段 120 表示装置(LCDからなる表示装置) 131 周辺機器(ソーター)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像読取部と給紙部と製版部と印刷部と排
    紙部と排版部とを備え、原稿画像を読み取って製版を行
    った後に印刷を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 画像読取動作開始直後から製版動作完了までの稼働時間
    を算出する制御手段と、前記稼働時間を表示する表示装
    置とを具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記稼働時間は原稿サイズ及び製版サイズ
    及び画像編集作業の有無を基に算出されることを特徴と
    する請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】画像読取部と給紙部と製版部と印刷部と排
    紙部と排版部とを備え、原稿画像を読み取って製版を行
    った後に印刷を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 印刷動作開始直後から印刷動作完了までの稼働時間を算
    出する制御手段と、前記稼働時間を表示する表示装置と
    を具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記稼働時間は印刷枚数及び印刷速度を基
    に算出されることを特徴とする請求項3記載の孔版印刷
    装置。
  5. 【請求項5】画像読取部と給紙部と製版部と印刷部と排
    紙部と排版部とを備え、原稿画像を読み取って製版を行
    った後に印刷を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 画像読取動作開始直後から印刷動作完了までの稼働時間
    を算出する制御手段と、前記稼働時間を表示する表示装
    置とを具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記稼働時間は原稿サイズ及び製版サイズ
    及び画像編集作業の有無及び印刷枚数及び印刷速度を基
    に算出されることを特徴とする請求項5記載の孔版印刷
    装置。
  7. 【請求項7】画像読取部と給紙部と製版部と印刷部と排
    紙部と排版部とを備えると共に周辺機器を接続可能であ
    り、原稿画像を読み取って製版を行った後に印刷を行
    い、その後、後処理動作を行うことが可能な孔版印刷装
    置において、 画像読取動作開始直後から後処理動作完了までの稼働時
    間を算出する制御手段と、前記稼働時間を表示する表示
    装置とを具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】前記周辺機器がソーターであることを特徴
    とする請求項7記載の孔版印刷装置。
  9. 【請求項9】前記稼働時間は原稿サイズ及び製版サイズ
    及び画像編集作業の有無及び印刷枚数及び印刷速度及び
    仕分け部数を基に算出されることを特徴とする請求項8
    記載の孔版印刷装置。
JP10328010A 1998-11-18 1998-11-18 孔版印刷装置 Pending JP2000141851A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219848A (ja) * 2001-01-26 2002-08-06 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
EP1480118A2 (en) 2003-02-28 2004-11-24 Riso Kagaku Corporation Process progress display device
WO2021050044A1 (en) * 2019-09-09 2021-03-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Peripheral device with gear train protection

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