JP2002193513A - 排紙装置及び印刷装置 - Google Patents

排紙装置及び印刷装置

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JP2002193513A JP2000394066A JP2000394066A JP2002193513A JP 2002193513 A JP2002193513 A JP 2002193513A JP 2000394066 A JP2000394066 A JP 2000394066A JP 2000394066 A JP2000394066 A JP 2000394066A JP 2002193513 A JP2002193513 A JP 2002193513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷済みの用紙を搬送する際に、用紙の剛性
の違いに拘わらず用紙搬送の安定化を図るとともに、高
剛性の用紙を使用する場合に騒音の低減を図る。 【解決手段】 印刷済みの用紙15を搬送する用紙搬送
部材28と、使用する用紙15の剛性の程度を認識する
用紙剛性認識手段と、認識された用紙15の剛性が高く
なるほど低い回転数で用紙搬送部材28を駆動する用紙
搬送駆動部とを具備する。これにより、用紙15の剛性
が高いときは低回転数で用紙搬送部材28を回転させて
用紙搬送速度を遅くすることにより、排紙部6のエンド
フェンス21に対する用紙15の衝突力を小さくするこ
とにより、用紙搬送の安定化及び騒音の低減を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成部から排
出される印刷済みの用紙を排紙部に搬送する排紙装置及
びその排紙装置を用いた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置やプリンタなどの画像形成装置
においては、画像形成部によりインキ画像が転写された
用紙を、例えば用紙搬送ベルトなどの用紙搬送部材によ
り排紙部へ向けて搬送する排紙装置を具備し、また、一
般には排紙部は排紙された用紙を当接させてその用紙の
位置を定めるフェンスを具備している。
【0003】この場合、排紙する用紙の搬送速度が速過
ぎると発生する騒音が大きくなり、また、用紙の先端が
フェンスを乗り越えたり、或いは用紙の先端がフェンス
に当接して跳ね返ったりして位置が不揃いとなる。用紙
の搬送速度が遅くても用紙がフェンスに到達しないため
に位置が不揃いとなる。
【0004】そこで、排紙時の騒音を抑制し、用紙の排
紙位置を揃えるために、印刷速度に応じて排紙時の用紙
の搬送速度を変更できるようにした提案がなされてい
る。
【0005】例えば、特開平8−67387号公報に
は、印刷装置の版胴の線速度(印刷速度)と排紙装置の
線速度とは一定の線速度比を有して切り替えられ、その
線速度比は版胴の線速度が上がるほど小さく設定する内
容が記載されている。
【0006】また、特開平11−78197号公報に
は、印刷速度(版胴の周速)が基準速度より遅いときに
は、その基準速度より若干速い周速で排紙用のベルトを
回転させ、印刷速度が基準速度より速いときには、その
ときの印刷速度より若干速い速度でベルトを回転させる
ことが記載されている。
【0007】さらに、特開2000−198600に
は、排紙される用紙の後端が一定の位置を通過したとき
に、排紙ローラにより排紙される用紙の排紙速度を印刷
速度より低速にすることが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用する用
紙には剛性の高いものがある。この剛性は厚みや重量と
の相関関係がある。具体的に、葉書などの厚みのある用
紙は一枚でも重量があり剛性も高い。封筒などは紙質と
して剛性がなくても封筒としての形によって厚みがあり
剛性を増している例である。このように剛性のある用紙
は、搬送面を擦る騒音や、排紙部に到達したときに排紙
部のエンドフェンスなどの壁面に衝突することによる騒
音が大きくなり、また、衝突により用紙が跳ね返るため
用紙が不揃いとなる。
【0009】このような問題は、特開平8−67387
号公報、特開平11−78197号公報、特開2000
−198600に記載されているように、印刷速度に応
じて用紙の搬送速度を変更する提案では解決することが
できない。
【0010】なお、特開平8−169628号公報に記
載されているように、印刷済みの用紙をソータに排紙す
る印刷装置において、用紙のサイズや種類により用紙搬
送速度を変更する提案がなされているが、この提案は大
サイズの用紙や厚い用紙を用いる場合には、排紙時の抵
抗が大きくなり搬送速度が低下し、これにより用紙の後
端がビンからはみ出すことを解決するためになされた提
案であるので、上記の課題を解決するものではない。
【0011】本発明の目的は、印刷済みの用紙を搬送す
る際に、用紙の剛性の違いに拘わらず用紙搬送の安定化
を図るとともに、高剛性の用紙を使用する場合に騒音の
低減を図る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の排紙装置
は、画像形成部により印刷された用紙を排紙部に向けて
搬送するように回転駆動される用紙搬送部材と、使用す
る前記用紙の剛性の程度を認識する用紙剛性認識手段
と、認識された前記用紙の剛性が高くなるほど低い回転
数で前記用紙搬送部材を駆動する用紙搬送駆動部と、を
具備する。
【0013】したがって、搬送時に騒音が生じにくい低
剛性の用紙を使用する場合は、比較的高速で搬送される
ため排紙部の定位置まで排紙されない状態を回避するこ
とが可能となり、排紙部に対する衝突力が大きくなる傾
向の高剛性の用紙を使用する場合は、比較的低速で搬送
されるため排紙部の定位置まで静かに送り込むことが可
能となる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、前記用紙搬送駆動部は、所定の印刷速
度より速い速度に対応する回転数で前記用紙搬送部材を
駆動することを条件として前記用紙の剛性が高くなるほ
ど低い回転数で前記用紙搬送部材を駆動する。
【0015】したがって、印刷測度を所定の印刷速度よ
りも低速にした場合でも、排紙部の定位置まで用紙が排
紙されない状態を回避することが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、前記用紙搬送部材の回転数は最小値が
制限されている。
【0017】したがって、用紙の剛性が一定値を超える
ほど高い場合でも用紙の搬送速度が一定速度以上に維持
されるため、用紙が定位置まで排紙されない状態を回避
することが可能となる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
記載の排紙装置において、前記用紙剛性認識手段は、用
紙の厚さの変化に応じて作動する用紙種別センサの電気
信号を参照して前記用紙の剛性を認識する。
【0019】したがって、用紙搬送部材の回転数を設定
するための用紙の剛性を自動的に認識することが可能と
なる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、前記用紙の剛性の情報を表示する情報
表示手段と、前記情報表示手段の出力に対応する回転数
で前記用紙搬送駆動部を駆動するようにモード切替信号
をマニュアル操作により入力するモード切替信号入力手
段とを具備する。
【0021】したがって、用紙の剛性の情報は情報表示
手段の表示内容を見ることにより知ることが可能とな
り、その表示内容を見てモード切替信号を入力すること
により用紙搬送部材の回転数を変更することが可能とな
る。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の排
紙装置において、前記情報表示手段と前記モード切替信
号入力手段とは、オペレータが対話方式により操作可能
なタッチパネルにより構成されている。
【0023】したがって、用紙の剛性応じて用紙搬送部
材の回転数を選択するための操作性が容易となる。
【0024】請求項7記載の印刷装置は、画像データを
出力して用紙にインキ画像を印刷する画像形成部と、請
求項1ないし6のいずれか一記載の排紙装置と、を有す
る。したがって、用紙の剛性の変化に拘わらず、印刷済
みの用紙の搬送の安定化及び騒音の低減を図ることが可
能な印刷装置を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は排紙装置が実装された印刷
装置の全体構造を示す縦断正面図、図2は印刷装置の電
気的接続構造を示すブロック図、図3は用紙搬送駆動部
の構成を示す回路図、図4は用紙と用紙搬送部材の回転
数との関係を示す説明図である。
【0026】まず、図1を参照して印刷装置の基本的構
造について説明する。本実施の形態における印刷装置
は、周知の孔版印刷装置であるので概略を説明するが、
画像読取部1、製版部2、画像形成部である印刷部3、
排版部4、給紙部5、排紙部6などによって構成されて
いる。
【0027】画像読取部1は、コンタクトガラス上に供
給された原稿の画像を光学的に読み取る周知のスキャナ
である。
【0028】製版部2は、ロール状に巻かれたマスタ原
紙7を保持する保持部8、マスタ原紙7を加熱溶融穿孔
することにより画像読取部1で読み取った原稿の画像に
応じた穿孔画像を形成するサーマルヘッド9、マスタ原
紙7をサーマルヘッド9に押し付けるプラテンローラ1
0、穿孔画像が形成されたマスタ原紙7を定められた長
さにカットするカッタ11などにより構成されている。
穿孔画像が形成されたマスタ原紙7はカッタ11でカッ
トすることによりマスタ(図示せず)が形成される。
【0029】印刷部3は、軸線回りに回転駆動されてそ
の外周面にマスタが巻き付けられる多孔性で円筒状の版
胴12、版胴12の外周面に接離される変位自在のプレ
スローラ13、版胴12の内部に設けられたインキ供給
機構14などにより構成されている。この印刷部3で
は、マスタが巻き付けられた版胴12とプレスローラ1
3とで給紙部5から給紙された用紙15を挟持し、この
とき、インキ供給機構14により供給されたインキをマ
スタの穿孔部分から滲み出させることにより用紙15に
対して印刷が行われる。
【0030】排版部4は、所定枚数の印刷が終了して不
要になった使用済みのマスタを版胴12の外周面から剥
がし、剥がしたマスタを収納する構造であり、使用済み
のマスタを版胴12の外周面から剥がすための排版ロー
ラ16、版胴12から剥がされたマスタを収納する排版
収納箱17などにより構成されている。
【0031】給紙部5は、印刷部3へ給紙される用紙1
5を積層状態で支持する給紙台18、セットされた用紙
15の両側の位置決めを行うサイドフェンス19、セッ
トされた用紙15のサイズを検知する用紙サイズセンサ
(図示せず)などにより構成されている。
【0032】排紙部6は、印刷済みの用紙15が排紙さ
れる排紙台20、排紙された用紙15の用紙揃えを行う
ためのエンドフェンス21及び一対のサイドフェンス2
2などにより構成されている。
【0033】給紙部5から印刷部3に至る用紙15の搬
送経路上には、給紙ローラ23、版胴12の回転運動に
同期して用紙15を印刷部3へ送り込むレジストローラ
24が設けられている。印刷部3から排紙部6に至る用
紙15の搬送経路上には、印刷済みの用紙15を排紙部
6に向けて搬送する排紙装置25が設けられている。
【0034】図1に示すように、排紙装置25は、駆動
ローラ26と従動ローラ27とに掛け渡された複数本の
用紙搬送部材としての用紙搬送ベルト28と、印刷済み
の用紙15を用紙搬送ベルト28に吸着するファン29
とを有する。
【0035】図2に示すように、各部を制御するマイク
ロコンピュータ30には、画像読取部1、製版部2、印
刷部3、排版部4、モータ31を回転数変更可能に駆動
する用紙搬送駆動部32、操作パネル33、用紙種別セ
ンサ34、ファン29を駆動するファン駆動部35など
が接続されている。
【0036】前述のように、用紙15の剛性は厚みや重
量との相関関係がある。葉書などの厚みのある用紙15
は一枚でも重量があり剛性も高い。封筒などは紙質とし
て剛性がなくても封筒としての形によって厚みがあり剛
性を増している例である。この例では、用紙種別センサ
34は、用紙15の厚みに対応する重量に応じて電気信
号を出力する性質のセンサで、具体的には重量により作
動するメカニカルなマイクロスイッチによって構成する
ことも可能である。このような用紙種別センサ34が出
力する用紙15の重量データは、剛性の程度を示すデー
タとして認識することが可能である。また、用紙種別セ
ンサ34は、用紙15の厚さに対応する光の透過率によ
って電気信号を出力する透過型の光センサを用いること
も考えられる。さらに、用紙種別センサ34の数は単数
でも複数でもかまわない。ある値を基準にして用紙15
の剛性が高いか低いかを認識する場合には、ひとつの用
紙種別センサ34の2値の出力で足りる。多値の用紙1
5の剛性を求める場合は、用紙15の重量の違いによっ
て作動点のことなる複数の用紙種別センサ34を用紙1
5の搬送経路上に配列すれば、何れの用紙種別センサ3
4の出力であるかによって剛性の程度を3段階以上に分
けて認識することができる。
【0037】なお、用紙剛性認識手段としては、葉書、
封筒、厚紙などの情報を入力する入力キーによって構成
してもよい。
【0038】本実施の形態においては、モータ31は用
紙搬送ベルト28を独立的に駆動するように排紙装置の
駆動ローラ26に連結されている。給紙ローラ23、レ
ジストローラ24などは、印刷部3が具備する版胴12
を駆動するための別のモータ(図示せず)にクラッチ
(図示せず)を介して接続されている。
【0039】操作パネル33には、図示しないが製版を
開始する製版スタートキー、印刷枚数などを入力する置
数キー、製版後に印刷を開始する印刷スタートキー、そ
の他必要に応じた操作キーや表示部を備えている。
【0040】図3に示すように、用紙搬送駆動部32
は、電源部36と、この電源部36とモータ31との間
に接続されたトランジスタ37及び平滑回路38とによ
り形成されている。
【0041】本実施の形態では、マイクロコンピュータ
30は用紙種別センサ34からの出力を参照して用紙1
5の剛性を検出し(剛性の程度を認識する用紙剛性認識
手段としての機能)、その検出値に応じた制御信号をト
ランジスタ37のベースに印加し、その制御信号によっ
てトランジスタ37をON,OFFさせるデューティ比
を変えることにより、電源部36からモータ31に印加
する電圧を制御する。トランジスタ37のON,OFF
の出力は平滑回路38により平滑にされる。この場合、
電源部36は24Vの電圧を出力するので、トランジス
タ37をON,OFFさせるデューティ比を例えば50
%にしたときは、モータ31は12Vで駆動され回転数
が制御されるように構成されている。
【0042】具体的には、図4に示すように、用紙15
の厚さの変化により変更するモータ31の回転速度は、
用紙種別センサ34により検出される厚みがa未満の場
合には印刷速度(版胴12の線速)の1.3倍、厚みが
a以上b未満の場合には印刷速度の1.2倍、厚みがb
以上の場合には印刷速度の1.1倍に設定される。な
お、認識された用紙15の厚みは、前述のように用紙1
5の剛性である。
【0043】用紙15の剛性の程度に対して適用される
倍数の値はマイクロコンピュータ30が有するメモリ
(図示せず)にテーブルとして記憶されている。
【0044】このような構成において、画像読取部1に
原稿をセットして操作パネル33上の製版スタートキー
をオンにすると、画像読取部1により原稿の画像が読み
取られ、読み取られた画像データに応じた穿孔画像が形
成されたマスタが製版部2により製版され、製版された
マスタが版胴12の外周面に巻き付けられる。その後、
版胴12の外周面に巻き付けられたマスタを版胴12の
外周面に密着させる版付けが行われ、版付け終了後に印
刷枚数などを置数キーから入力して印刷スタートキーを
オンにすることにより印刷が開始する。この印刷時に
は、給紙部5から給紙された用紙15がレジストローラ
24で挟持され、挟持された用紙15がタイミングを計
られて印刷部3に送り込まれ、印刷部3において印刷が
行われ、印刷が行われた用紙15が排紙装置25により
吸着搬送され、排紙部6ヘ排紙される。
【0045】前述のように、印刷された用紙15は厚み
の増加にともない重量が増すほど搬送時の慣性が大きく
なり、また厚みや重量の増加にともない剛性が高くなる
ほど排紙台20の壁面(この例ではエンドフェンス2
1)に強い力で衝突し、その衝突の反動によって跳ね返
る。しかし、本実施の形態においては、マイクロコンピ
ュータ30が用紙15の剛性の高さに応じた低い回転数
に対応する制御信号をトランジスタ37のベースに印加
してトランジスタ37をON,OFFさせるデューティ
比を変えることにより、電源部36からモータ31に印
加する電圧を制御する。
【0046】したがって、剛性が高いためにエンドフェ
ンス21に対する衝突力が高いと思われる用紙15を使
用する場合には、モータ31の回転数を下げ、用紙搬送
ベルト28による用紙搬送速度を下げることができ、こ
れにより、エンドフェンス21に対する用紙15の衝突
力を弱めることができる。したがって、衝突による騒音
を低減し、また衝突による跳ね返りを防止して、用紙1
5を排紙台20の定位置に安定状態で排紙することがで
きる。
【0047】逆に、剛性の低い用紙15を使用する場合
は、搬送時の慣性が低いためにエンドフェンス21に対
する衝突力が小さいのでモータ31の回転数を上げ、用
紙搬送ベルト28による用紙搬送速度を上げる。これに
より、用紙15をエンドフェンス21に当接する定位置
まで確実に搬送することができる。
【0048】また、本実施の形態では、用紙種別センサ
34の出力を参照することで用紙15の剛性を自動的に
認識し、用紙搬送ベルト28の回転数を自動的に変更す
ることができる。
【0049】本実施の形態では、印刷速度は、1速(6
0rpm)、2速(75rpm)、3速(90rp
m)、4速(105rpm)、5速(120rpm)の
5段階で選択可能である。そして、用紙搬送駆動部32
は、3速以上の印刷速度が選択されている場合に、高剛
性の用紙15ほど用紙搬送速度を遅くするが、印刷速度
が2速以下の低速の場合には、高剛性の用紙15だから
といって低剛性の用紙15よりも用紙搬送速度を遅くす
ることはない。これにより、印刷速度が2速以下の場合
に排紙部6の定位置まで用紙15が搬送されない状態を
回避することができる。
【0050】次に、本発明の第二の実施の形態について
説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い
説明も省略する。本実施の形態は、用紙15の剛性の情
報を表示する情報表示手段(図示せず)と、この情報表
示手段の出力に対応する回転数でモータ31を駆動する
ようにモード切替信号を用紙搬送駆動部32に対してマ
ニュアル操作により入力するモード切替信号入力手段
(図示せず)とを具備する。この例では、上記の情報表
示手段、モード切替信号入力手段は、図2における操作
パネル33などに設けることで実現可能である。
【0051】このような構成において、用紙種別センサ
34の出力により検出された用紙15の剛性の情報は情
報表示手段により表示される。オペレータが情報表示手
段に表示された情報を認識し、モード切替信号入力手段
を操作することにより、モータ31及び用紙搬送ベルト
28の回転数を増減するモードを選択することができ
る。
【0052】また、上記の情報表示手段とモード切替信
号入力手段とを、オペレータが対話方式により操作可能
なタッチパネルにより構成することにより、オペレータ
の操作に対して適切なメッセージを与え操作性を容易に
することができる。なお、タッチパネルは図2における
操作パネル33に代えてマイクロコンピュータ30に接
続することにより、対話方式の操作が可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の排紙装置は、印刷済みの
用紙を排紙部に搬送する用紙搬送部材を、使用する用紙
の剛性が高くなるほど低い回転数で駆動するようにした
ので、搬送時に騒音が生じにくい低剛性の用紙を使用す
る場合は、比較的高速で搬送されるため排紙部の定位置
まで排紙されない状態を回避することができ、排紙部に
対する衝突力が大きくなる傾向の高剛性の用紙を使用す
る場合は、比較的低速で搬送されるため排紙部の定位置
まで静かに送り込むことができ、したがって、使用する
用紙の剛性の違いに拘わらず用紙搬送の安定化を図ると
ともに、高剛性の用紙を使用した場合に騒音の低減を図
ることができる。
【0054】請求項2記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、用紙搬送駆動部は、所定の印刷速度よ
り速い速度に対応する回転数で用紙搬送部材を駆動する
ことを条件として用紙の剛性が高くなるほど低い回転数
で前記用紙搬送部材を駆動するので、印刷速度を所定の
印刷速度よりも低速にした場合でも、排紙部の定位置ま
で用紙が排紙されない状態を回避することができる。
【0055】請求項3記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、用紙搬送部材の回転数は最小値が制限
されているので、用紙の剛性が一定値を超えるほど高い
場合でも用紙の搬送速度が一定速度以上に維持されるた
め、用紙が定位置まで排紙されない状態を回避すること
ができる。
【0056】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
記載の排紙装置において、用紙剛性認識手段は、用紙の
厚さの変化に応じて作動する用紙種別センサの電気信号
を参照して用紙の剛性を認識するので、用紙搬送部材の
回転数を設定するための用紙の剛性を自動的に認識する
ことができ、その認識の基に用紙搬送部材の回転数を設
定することができる。
【0057】請求項5記載の発明は、請求項1記載の排
紙装置において、用紙の剛性の情報を表示する情報表示
手段と、情報表示手段の出力に対応する回転数で前記用
紙搬送駆動部を駆動するようにモード切替信号をマニュ
アル操作により入力するモード切替信号入力手段とを具
備するので、用紙の剛性の情報は情報表示手段の表示内
容を見ることにより知ることができ、その表示内容を見
てモード切替信号を入力することにより用紙搬送部材の
回転数を変更することができる。
【0058】請求項6記載の発明は、請求項5記載の排
紙装置において、情報表示手段とモード切替信号入力手
段とは、オペレータが対話方式により操作可能なタッチ
パネルにより構成されているので、用紙の剛性に応じて
用紙搬送部材の回転数を選択するための操作性が容易と
なる。
【0059】請求項7記載の印刷装置は、画像データを
出力して用紙にインキ画像を印刷する画像形成部と、請
求項1ないし6のいずれか一記載の排紙装置とを有する
ので、用紙の剛性の変化に拘わらず、印刷済みの用紙の
搬送の安定化及び騒音の低減を図ることが可能な印刷装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における排紙装置が
実装された印刷装置の全体構造を示す縦断正面図であ
る。
【図2】印刷装置の電気的接続構造を示すブロック図で
ある。
【図3】用紙搬送駆動部の構成を示す回路図である。
【図4】用紙と用紙搬送部材の回転数との関係を示す説
明図である。
【符号の説明】
3 画像形成部 6 排紙部 15 用紙 25 排紙装置 28 用紙搬送部材 32 用紙搬送駆動部 34 用紙剛性認識手段、用紙種別センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41L 13/04 B41F 33/14 Z Fターム(参考) 2C020 AA11 2C250 EA02 EA06 EA12 EA36 EB50 3F049 AA03 BA01 LA06 LB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成部により印刷された用紙を排紙
    部に向けて搬送するように回転駆動される用紙搬送部材
    と、 使用する前記用紙の剛性の程度を認識する用紙剛性認識
    手段と、 認識された前記用紙の剛性が高くなるほど低い回転数で
    前記用紙搬送部材を駆動する用紙搬送駆動部と、を具備
    する排紙装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙搬送駆動部は、所定の印刷速度
    より速い速度に対応する回転数で前記用紙搬送部材を駆
    動することを条件として前記用紙の剛性が高くなるほど
    低い回転数で前記用紙搬送部材を駆動する請求項1記載
    の排紙装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙搬送部材の回転数は最小値が制
    限されている請求項1記載の排紙装置。
  4. 【請求項4】 前記用紙剛性認識手段は、用紙の厚さの
    変化に応じて作動する用紙種別センサの電気信号を参照
    して前記用紙の剛性を認識する請求項1ないし3の何れ
    か一記載の排紙装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙の剛性の情報を表示する情報表
    示手段と、前記情報表示手段の出力に対応する回転数で
    前記用紙搬送駆動部を駆動するようにモード切替信号を
    マニュアル操作により入力するモード切替信号入力手段
    とを具備する請求項1の何れか一記載の排紙装置。
  6. 【請求項6】 前記情報表示手段と前記モード切替信号
    入力手段とは、オペレータが対話方式により操作可能な
    タッチパネルにより構成されている請求項5記載の排紙
    装置。
  7. 【請求項7】 画像データを出力して用紙にインキ画像
    を印刷する画像形成部と、 請求項1ないし6のいずれか一記載の排紙装置と、を有
    する印刷装置。
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