JP3741483B2 - 建物の換気通路用キャップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の換気通路用キャップ装置に係り、室内の換気、通風を行うために設けられた換気装置等の通路であるダクト先端に取り付けて使用される。
【0002】
【背景技術】
建物の室内の換気、通風等を行うために、建物内に換気装置等を設けることが多い。この換気装置等は、屋外に連通するダクトを備え、ダクトの先端にはキャップ本体であるベントキャップが取り付けられている。
このベントキャップは、例えば換気扇に通じるダクトの先端に差し込む円筒状の挿入部と、この挿入部に連続するフランジ部と、丸型、角型等のフードカバー部を有する形状のものが一般的であり、フランジ部を建物の外壁に明けられた屋外側開口に被せて取り付けられている。また、フードカバー部には開口部が形成されており、この開口部はベントキャップを取り付けたとき下向きとなるように配置されている。従って、このようなベントキャップでは、換気、通風が効率よく行われ、一方、ベントキャップに降りそそいだ雨や雪はフードカバー部を伝わって下方に流される。
【0003】
ところが、このようなベントキャップは、建物の外壁にフランジ部を押し当てて取り付けられるので外壁に密着している。このため、ベントキャップに降りそそいだ雨や雪はフードカバー部を伝わり、そこから外壁に伝わり、外壁に沿って流れ落ちている。この際、フードカバー部の表面に付着した塵等も雨や雪と共に洗い流されるため、外壁表面に汚れた水跡が残り、外壁が汚くなるという問題があった。
特に、多雪地帯ではフードカバー部から流れ落ちた水滴が凍って氷柱となり、この氷柱が外壁に張り付き、凍害を引き起こすものとなっていた。
【0004】
そこで、このような問題点を解決しようと、ベントキャップに水切り板を設けた水切り板付きベントキャップが提案されている。
このベントキャップは、フランジ部の下部に外側に向けた水切り板をベントキャップに一体的に取り付けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、住宅建設地域によって、例えば多雪、多雨地域と、小雪、小雨地域のように気象条件は異なるものである。そして、それぞれの地域に応じて設計、施工の違いも生じてくる。従って、ベントキャップを取り付ける場合でも、地域に応じた施工が求められて当然である。例えば多雪、多雨地域では、水切り板付きベントキャップの取り付けが必要不可欠であるが、そうでない地域では、必ずしも水切り板付きのベントキャップでなくてもよい場合もある。また、ユーザーによっては、水切り板付きのベントキャップを不要とする人もある。
このため、必要に応じて水切り板なしと水切り板付きのベントキャップの使い分けができるように、常に2種類を用意しておかなければならず、製作や管理が面倒であるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、1種類のキャップ本体を状況に応じて使い分けができ、製作や管理が容易となる建物の換気通路用キャップ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建物の換気通路用キャップ装置は、図面を参照して説明すると、図2に示すように、建物2の換気を行うために屋外に連通される換気通路19の屋外側開口部に装着される建物の換気通路用キャップ装置1であって、キャップ本体25と、このキャップ本体25の外周に外側に向けて傾斜して設けられ、当該キャップ本体25に降りそそがれた雨、雪50を受けて、これらの雨、雪50を建物1の外壁12表面から外側に離れた位置で排出する水切り部材35とを備えて構成され、この水切り部材35は、キャップ本体25に対して着脱可能となっており、キャップ本体25は、一端部が換気装置15の換気通路19に差し込まれる円筒状の挿入部26と、この挿入部26の他端部に連続するとともに周縁部27Aを有するフランジ部27と、このフランジ部27に連続し、かつ、径方向の任意の一方向に開口部25Aが形成されたフードカバー部28とを有し、この開口部25Aの下方に、水切り部材35がキャップ本体25のフランジ部27の周縁部27A内側から外側に突出して設けられており、図3に示すように、水切り部材35は、フランジ部27の周縁部27A内側裏側に挿入されて押し当てられるときにフランジ部27の周縁部27Aと係止しあう係止部36Bを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
以上において、水切り部材35の形状は、キャップ本体25に降りそそがれた雨、雪50を受けて建物1の外壁12表面から外側に離れた位置で排出できるものであれば、どんなものでもよく、このような、水切り部材35はキャップ本体25の下部に設けることが好ましい。また、換気通路用キャップ装置1は、複数の建物ユニットを組み合わせて建てるユニット式建物ばかりでなく、パネル工法による建物等にも用いることができ、建物の換気とは、例えば台所の換気装置用や居室、屋根裏等の換気、通風を含む。さらに、キャップ本体25および水切り部材35は、耐水性のあるステンレス製とすることが好ましい。
【0009】
このような本発明では、水切り部材35がキャップ本体25に対して着脱可能となっているので、水切り部材35が必要な場合は取り付け、不要な場合は取り外してキャップ本体25だけを取り付ければよく、1種類のキャップ本体25を状況に応じて使い分けができる。また、1種類のキャップ本体25と1種類の水切り部材35とを用意しておけばよく、水切り部材付きの換気通路用キャップ装置と、水切り部材なしの換気通路用キャップ装置との2種類を製作しなくてもよいので、製作や管理が容易となる。
【0011】
以上において、フードカバー部28の開口部25Aは、キャップ本体25が取り付けられたとき、下向きとなるように配置されることが好ましい。
【0012】
このような本発明では、水切り部材35が、フランジ部27の周縁部27Aの内側から外側に突出して設けられているので、キャップ本体25のフードカバー部28に降りそそいだ雨や雪がフランジ部27の室内側端縁に伝わったとしても、水切り部材35で確実に外側に排出できる。
【0013】
本発明において、図3に示すように、水切り部材35は、フランジ部27の周縁部27A内側裏側に挿入され押し当てられる当接部36と、この当接部36からフランジ部27の外周一部を覆いかつ外側に突出する受け部37とを有し、当接部36は、フランジ部36に沿った円弧状に形成されており、係止部36Bを有しているものであってもよい。
【0014】
このような本発明では、当接部36の形状が、フランジ部36に沿った円弧状となっているので、取り付けやすく、作業性がよい。また、受け部37はフランジ部27の外周一部を覆って外側に突出しているので、フードカバー部に降りそそいだ雨等が、フランジ部27の室内側端縁に伝わっても、受け部37で受けられるので、雨等は換気通路19側に浸入することはない。
【0015】
本発明において、図3に示すように、水切り部材35とキャップ本体25との間には、一面がこれらの部材35,25のうちのいずれか一方に固着され、他面は他方に当接されて、これらの部材35,25間への水の浸入を防止する防水弾性部材40が介在されていてもよい。
【0016】
以上において、防水弾性部材40として、ブチルゴムを使用することが好ましいが、これに限らず、防水性、弾性を有るものであれば、例えば合成樹脂製部品を使用してもよい。
このような本発明では、水切り部材35とキャップ本体25との間に防水弾性部材40が介在されているので、これらの部材間での防水がより確実となる。
【0017】
本発明において、図3に示すように、防水弾性部材40の他面は、この防水弾性部材40とキャップ本体25とのうちのいずれか一方に張り付けられた両面テープ41によって固定されるものとしてもよい。
【0018】
以上において、両面テープ41は、防水弾性部材40の他面全面にわたるように設けてもよく、例えば2〜3箇所で固定するように設けてもよい。
このような本発明では、両面テープ41を防水弾性部材40とキャップ本体25とのうちのいずれか一方に張り付けておいて、他方を取り付ける際に両面テープ41の剥離紙を取り外し、水切り部材35をキャップ本体25に押し付ければよいので、水切り部材35をワンタッチで取り付けることができ、取り付け作業が容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の建物の換気通路用キャップ装置(以下、単にキャップ装置という)1は、ユニット式建物2における台所14の換気を行うために使用されている。
【0020】
ユニット式建物2は、予め工場で生産された複数の下階建物ユニット3、および上階建物ユニット4を、現場で組み合わせることにより建てられる。また、これらの建物ユニット3,4は、四隅に立設される4本の柱5と、これらの柱5の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の上梁6、下梁7を有する骨組み8を備えて形成されている。そして、この骨組み8に、天井面材9や床面材10、内壁11や外壁12等が取り付けられ、これにより、各建物ユニット3,4が形成される。
【0021】
台所14のレンジ16の上方には、フード17内の換気扇18と、この換気扇18に接続された換気通路としての換気ダクト19とを備えた換気装置15が設けられ、換気ダクト19は、サポート20で支持され、かつ、前記外壁12を貫通して外気側に臨んでいる。
【0022】
キャップ装置1は、図2にも示すように、キャップ本体であるベントキャップ25と水切り部材35とを備え、ベントキャップ25は、開口部25Aを下向きにして換気ダクト19の先端に設けられている。
ベントキャップ25は例えばステンレス製の薄板で形成され、換気ダクト19に差し込む円筒状の挿入部26と、この挿入部26に連続するフランジ部27と、フランジ部27に連続する丸型のフードカバー部28を有し、これらが一体的に形成されている。そして、外壁12の表面に形成された窪み部12A内に、フランジ部27の室内側端面を押し当てて取り付けられるようになっている。
【0023】
挿入部26の外形寸法は、換気ダクト19の内径寸法より小さく形成されており、その途中には、図2,3に示すように、複数個(例えば4か所)の固定部26Aが形成されている。この固定部26Aは、挿入部26の外周一部をその長さ方向に沿って切り起こして形成され、切り起こされた突片先端がフードカバー部28側に位置した形状となっている。
【0024】
4個の固定部26Aにおける突片外形寸法は、換気ダクト19の内径寸法より大きく形成されている。従って、ベントキャップ25を換気ダクト19に取り付けるとき、挿入部26をダクト19に差し込めば、固定部26Aの突片がダクト19内径に押されながらも所定位置まで移動可能である。そして、所定位置では固定部26Aの突片がその弾性力で反発し、ダクト19を内径から押圧することとなり、これにより、ベントキャップ25は換気ダクト19にワンタッチで取り付けられることになる。
【0025】
フランジ部27は、図3にも示すように、挿入部26の長手方向と平行な周縁部27Aを有する浅皿状に形成され、その外形寸法は、換気ダクト19が挿通される外壁12の建物の屋外側の開口部である孔12Aの内径寸法より大きく形成されている。また、フランジ部27の厚さ寸法は、外壁12の窪み部12Aの深さ寸法とほぼ同じ寸法となっている。
【0026】
フードカバー部28は、フランジ部27の前方に突出した丸型形状となっており、ベントキャップ25を取り付ける際、開口部25Aは下向きになるように取り付けられる。また、フランジ部27とフードカバー部28との境界には、図2に示すように、複数枚の羽根29が、ベントキャップ25を取り付けた状態で上下に所定間隔をもって斜め下向きに設けられ、これによりガラリ部30が形成されている。
【0027】
さらに、図2,3に示すように、挿入部26の室内側端部には、板状の防火ダンパ31が設けられている。この防火ダンパ31は、例えば火災時に挿入部26の開口を塞げるようになっている。そして、通常時には、挿入部26の径方向に架けわたされた軸34に支持されるとともに、半分は挿入部26内に収められ、残りの部分は挿入部26の開口から外側に突出している。また、残りの部分の一方側面は、例えばヒューズを含んで形成された支持部材32で挿入部26の外周に固定されている。他方側面には、軸34に巻かれたばね33が当接され、このばね33により支持部材32とは反対(矢印A)方向側に回動可能に付勢されている。
【0028】
このため、火災時の高熱で支持部材32のヒューズが溶けて支持部材32による支持が解除されたとき、ばね33付勢により防火ダンパ31が矢印A方向に回動し、これにより、挿入部26の開口が塞がれるようになっている。
【0029】
図3,4に示すように、前記水切り部材35は、ベントキャップ25の下部に着脱可能に取り付けられている。この水切り部材35は、例えば薄板のステンレス製とされ、フランジ部27の周縁部27Aの内側に挿入されて押し当てられる当接部36と、この当接部36からフランジ部27の外周一部を覆い、かつ、外側に突出する受け部37とを有して形成されている
【0030】
当接部36は、ベントキャップ25のフランジ部27の周縁部27A内側と挿入部26の外周とに沿った円弧状に形成され、一面36Aが図2に示すように外壁12の前記窪み部12Aに当接されるようになっている。また、当接部36の両端部に一面36Aに対して直角、かつ、一面36Aとは反対側に折り曲げられた係止部36Bが設けられている。この係止部36Bは、水切り部材35がフランジ部27の周縁部27A内側に挿入されて押し当てられるとき、係止部36Bの位置と対向する周縁部27Aと係止しあい、水切り部材35を正常な姿勢に維持するストッパとなっている。
【0031】
受け部37は、図4に示すように、当接部36の一面36A、かつ、当接部36の外周部に沿って、当接部36との間で断面L字状となるように取り付けられ、当接部36の外周部の両端から、係止部36B側に半円形状に突出した形状とされている。このような受け部37は、フランジ部27の外周の一部を覆うように配置され、水切り部材35が取り付けられたとき、図2等に示すように、フランジ部27においてフードカバー部28の開口部25A側の下部に配置され、このとき、受け部37先端は、外壁12の表面から外側に離れており、かつ、図中斜め右側に下がって傾斜している。
従って、フードカバー部28に降りそそいだ雨50等は、フードカバー部28の表面を伝わって水切り部材35の受け部37に集まり、その水滴51は、受け部37の先端から落下、排出される。
【0032】
このようなベントキャップ25と水切り部材35との間には、防水弾性部材40が介在されている。
すなわち、図3,4に示すように、当接部36の内側面には防水弾性部材40が接着等により取り付けられている。この防水弾性部材40は、断面正方形状の例えばブチルゴムで形成され、当接部36の幅寸法よりわずかに狭い幅寸法を有するとともに、内周をフランジ部27の内周に沿わせて円弧状に、かつ、前記係止部36B近傍まで伸びて取り付けられている。
【0033】
一方、ベントキャップ25のフランジ部27の内側面には、図3に示すように、水切り部材35を取り付けるための両面テープ41が、所定範囲にわたって貼り付けられている。この両面テープ41の表面の剥離紙は、水切り部材35を取り付ける直前に剥がされるようになっており、その後で、水切り部材35の防水弾性部材40を押し付けて接着させるようになっている。このため、防水弾性部材40を圧縮するので、水切り部材35とフランジ部27との間での防水性が高度に確保される。
【0034】
次に、本実施形態のキャップ装置1の取り付け手順を説明する。
まず、ベントキャップ25のフランジ部27の内側面に両面テープ41を貼り付ける。その後、両面テープ41の表面の剥離紙を剥がして、当接部36に固着された防水弾性部材40を両面テープ41に押し当て接着させることにより、水切り部材35をベントキャップ25に取り付ける。この際、当接部36の係止部36Bをフランジ部27の内側に差し込むとともに、受け部37でフランジ部27の外周一部を覆うようにし、かつ、受け部37がフードカバー28の開口部25Aの下方に位置するように配置する。
【0035】
次いで、下階建物ユニット3の外壁12にまで延びている換気ダクト19に、ベントキャップ25の挿入部26を、ベントキャップ25のフランジ部27の周縁部27Aの室内側1面、および水切り部材35の一面36Aが外壁12の窪み部12Aの表面に当接するまで差し込む。
【0036】
ベントキャップ25が所定の位置に固定された後、外壁12の窪み部12Aと、フランジ部27の周縁部27Aの室内側1面および水切り部材35との隙間にコーキング43を充填する。
【0037】
前述のような本実施の形態によれば次のような効果がある。
▲1▼水切り部材35は、ベントキャップ25に着脱可能となっているので、水切り部材35が必要な場合は取り付け、不要な場合は取り外せばよく、これにより、1種類のベントキャップ25を状況に応じて使い分けができる。従って、水切り部材付きの換気通路用キャップ装置と、水切り部材なしの換気通路用キャップ装置との2種類を製作しなくてもよいので、製作や管理が容易となる。
【0038】
▲2▼水切り部材35の受け部37は円弧状に形成されているので、ベントキャップ25のフードカバー部28に降りそそいだ雨等が、中央部に集まりやすく、また、水切り部材35の受け部37は、フランジ部36に対して右下がりに傾斜した状態で取り付けられているので、雨等を外壁から離れた位置で容易に排出できる。従って、外壁に汚れた水跡等が残らない。
【0039】
▲3▼水切り部材35とフランジ部27との間には、防水弾性部材40が介在されており、さらに、防水弾性部材40を圧縮して水切り部材35を取り付けるので、水切り部材35とフランジ部27との防水性を確保できる。
【0040】
▲4▼両面テープ41をベントキャップ25に貼り付けてあり、水切り部材35を取り付ける際に、この両面テープ41の剥離紙を取り外し、防水弾性部材40をベントキャップ25に押し付ければよいので、水切り部材35をベントキャップ25にワンタッチで取り付けることができ、これにより、取り付け作業が容易となる。
【0041】
▲5▼水切り部材35の当接部36は、ベントキャップ25のフランジ部27に沿った円弧状となっているので、取り付けやすく、作業性がよい。
【0042】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示すような変形形態を含むものである。
例えば、前記実施の形態では、防水弾性部材40を水切り部材35の当接部36に取り付け、ベントキャップ25のフランジ部27側に両面テープ41を貼り付けて、水切り部材35を取り付けていたが、これに限らず、両者を逆にしてもよく、つまり、防水弾性部材40をフランジ部27側に取り付け、両面テープ41を水切り部材35の当接部36に取り付けてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明の建物の換気通路用キャップ装置では、水切り部材がキャップ本体に対して着脱可能となっているので、水切り部材が必要な場合は取り付け、不要な場合は取り外してキャップ本体だけを取り付ければよく、1種類のキャップ本体を状況に応じて使い分けができる。
また、1種類のキャップ本体と1種類の水切り部材とを用意しておけばよく、水切り部材付きの換気通路用キャップ装置と、水切り部材なしの換気通路用キャップ装置との2種類を製作しなくてもよいので、製作や管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建物の換気通路用キャップ装置が使用されたユニット式建物を示す断面図である。
【図2】本実施形態の建物の換気通路用キャップ装置を示す全体図である。
【図3】本実施形態の建物の換気通路用キャップ装置を示す分解斜視図である。
【図4】本実施形態の建物の換気通路用キャップ装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建物の換気通路用キャップ装置
2 ユニット式建物
12 建物の外壁
19 建物の換気通路である換気ダクト
25 キャップ本体であるベントキャップ
25A 開口部
26 挿入部
27 フランジ部
27A 周縁部
28 フードカバー部
35 水切り部材
36 当接部
37 受け部
40 防水弾性部材
41 両面テープ
Claims (4)
- 建物の換気を行うために屋外に連通される換気通路の屋外側開口部に装着される建物の換気通路用キャップ装置であって、キャップ本体と、このキャップ本体の外周に外側に向けて傾斜して設けられ、当該キャップ本体に降りそそがれた雨、雪を受けて、これらの雨、雪を前記建物の外壁表面から外側に離れた位置で排出する水切り部材とを備えて構成され、この水切り部材は、前記キャップ本体に対して着脱可能となっており、前記キャップ本体は、一端部が前記換気装置の換気通路に差し込まれる円筒状の挿入部と、この挿入部の他端部に連続するとともに周縁部を有するフランジ部と、このフランジ部に連続し、かつ、径方向の任意の一方向に開口部が形成されたフードカバー部とを有し、この開口部の下方に、前記水切り部材が前記キャップ本体のフランジ部の周縁部内側から外側に突出して設けられており、前記水切り部材は、前記フランジ部の周縁部内側裏側に挿入されて押し当てられるときに当該フランジ部の周縁部と係止しあう係止部を備えて構成されていることを特徴とする建物の換気通路用キャップ装置。
- 請求項1に記載の建物の換気通路用キャップ装置において、前記水切り部材は、前記フランジ部の周縁部内側裏側に挿入され押し当てられる当接部と、この当接部から前記フランジ部の外周一部を覆いかつ外側に突出する受け部とを有し、前記当接部は、前記フランジ部に沿った円弧状に形成されており、前記係止部を有することを特徴とする建物の換気通路用キャップ装置。
- 請求項1または請求項2に記載の建物の換気通路用キャップ装置において、前記水切り部材と前記キャップ本体との間には、一面がこれらの部材のうちのいずれか一方に固着され、他面は他方に当接されて、これらの部材間への水の浸入を防止する防水弾性部材が介在されていることを特徴とする建物の換気通路用キャップ装置。
- 請求項3に記載の建物の換気通路用キャップ装置において、前記防水弾性部材の前記他面は、この防水弾性部材と前記キャップ本体とのうちのいずれか一方に張り付けられた両面テープによって固定されることを特徴とする建物の換気通路用キャップ装置。
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