JP3904929B2 - 屋外フード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の換気を行うために通風口に取り付けられる屋外フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、寒冷地の住宅は室内温度が外気温度に影響されないようにその外壁は断熱構造とされており、それに伴い室内の気密性も高くなっている。このため換気口が必要とされるが、換気口の屋外側に取り付けられる屋外フードから強風雨時に雨水が浸入したり、冬場にダクト内の結露水が発生したりすることが原因で、冬場の水滴の凍結によって外壁を剥離損傷したり、屋外フード回りの壁面を汚したりして住宅材の耐久性を害してしまうことがあった。
【0003】
従来、この種の屋外フードの一例とし特許第3135208号公報に示されたものが知られていた。
【0004】
以下、その構成について図14および図15を参照しながら説明する。
【0005】
図14および図15に示すように、外壁101に室内102から屋外103に至る開口された開口部104を設け、ここに丸形あるいは角形ダクト105を貫通配置して固定し、このダクト105の室内には換気グリル106を必要に応じて設けるとともに、屋外103に屋外フード107を配し、この屋外フード107に設けた筒部108の内径を、ダクトの外径より所定のミリメートル単位で大きく設定し、屋外側開口部109より所定の長さだけ突出させたダクト105の開口外周110を、包み込んだ状態で嵌合接続できるような構成とした屋外フード107があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の屋外フードでは、屋外側開口部109より所定の長さだけ突出させたダクト105の開口外周110を屋外フード107の筒部108が所定のミリメートル単位で大きく設定され、包み込んだ状態で嵌合接続できるような構成としているため、室内102からの温かい空気に含まれる湿気が内外気温差による結露水となり、この結露水や、吹雪や嵐のときの屋外フード107内に浸入した雨水は、外壁101から飛び出した筒部108より屋外103に大部分が排出される。しかしながら、ダクト105の開口外周110を屋外フード107の筒部108が所定のミリメートル単位で大きく設定されているため、隙間111にシール材等を充填しないと水滴が毛細管現象により外壁101側に逆流し、この屋外フード107から溢れ出し、回りの外壁101を汚すという美観上の問題があり、さらには厳冬期の寒冷地において屋外フード107から溢れ出した結露水や雨水が凍結し、外壁101の剥離損傷を引き起こすなどの問題があった。また、この構成で筒部108の飛び出しを前記ダクト105の突出より大きくしたとしても筒部108が所定のミリメートル単位で大きく設定されている以上、同様の問題が起こることになる。
【0007】
さらに、この問題を解決するためには、極力外壁101から遠い位置にダクト105と筒部108を配置する必要があり、これによってフード107と筒部108との距離を、換気性能を犠牲にしないために大きく取る必要が生じ、フード107の外壁101からの奥行寸法が増大するため、製品が壁面に設置された状態の建物のデザイン性を損なってしまい、換気性能とデザイン性が両立できないという課題があった。
【0008】
さらには、公称ダクト径がおなじであっても、ダクトの材質によって数種類のダクトがあり、たとえば、塩化ビニールダクト、スパイラル鋼管ダクト、アルミ製フレキシブルダクトなどで、公称ダクト径がΦ100の場合であると、その外径寸法はΦ102mm〜Φ114mmと多少の相違があるので筒部108をダクト外径の多少の相違に合わせ隙間のバラツキをなくすため、少なくとも2種類以上用意する必要が生じるという課題があった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するもので、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止し、製品のデザイン性を向上でき、さらに換気性能を犠牲にせず圧力損失が小さいとともに、ダクトの外径寸法の相違にも対応できる、屋外フードを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の屋外フードにおいては、外壁に取付けられ、前記外壁に設けられる屋外側開口部と連通する開口部を略中央に有したフランジ部と、このフランジ部を前記外壁に取り付けたときに、室内と屋外を連通し前記屋外側開口部より所定の長さだけ突出させたダクトの外周に、略中央に形成された開口の内周部が密着するように前記フランジ部の前記開口部に設けられたシールパッキンとからなる本体と、この本体に設けられ、前記ダクトと連通する開口を有したフードとを備え構成したものである。
【0011】
この発明によれば、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止し、製品のデザイン性を向上でき、さらに換気性能を犠牲にせず圧力損失が小さいとともに、ダクトの外径寸法の相違にも対応できる、屋外フードを提供することを目的とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外壁に取付けられ、前記外壁に設けられ屋外側開口部と連通する開口部を略中央に有したフランジ部と、このフランジ部に取付けられ、前記屋外側開口部に差し込まれ室内と屋外を連通するダクトと連通するフードとを備え、前記フランジ部を前記外壁に取り付けたときに、前記屋外側開口部より前記フード内に所定の長さだけ突出するように設けたダクトの外周に、内径寸法が前記ダクトの外径寸法より小さい開口の内周部が密着するシールパッキンを、前記フランジ部の前記開口部に設けたことを特徴とする屋外フードであり、吹雪や嵐のときに、雨、雪等が屋外フード内に浸入したとしても、雨水がダクトから滴り落ち、外壁にかかったり漏れ出ることもなく、また、周りの外壁を汚すという美観上の問題もなく、さらには厳冬期の寒冷地において屋外フードから溢れ出した結露水や雨水が凍結し、外壁の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうことを防止できるという作用を有する。また、製品の奥行寸法を薄くすることにより、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上できるとともに、換気性能の良い、ダクトの外径寸法の違いにも対応できるという作用を有する。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図13を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、外壁5に取付けられ、屋外側開口部3に位置する略中央に開口部25を有したフランジ部6と、このフランジ部6に取付けて室内1と屋外2とを連通して屋外側開口部3より所定の長さだけ突出したダクト4の外径寸法Aに密着するように、フランジ部6の開口部25に周接して設け、略中央に開口を有したシールパッキン7とからなる本体8と、この本体8に設けられ、ダクト4と連通する開口10を有したフード9とを備えた屋外フード12を構成する。
【0015】
そして、屋外フード12を外壁5に施工する際には、室内1と屋外2を連通するように外壁5に開口された屋外側開口部3にダクト4が差し込まれ、屋外2より、フランジ部6の開口部25に周接して設けたシールパッキン7の内周部の内径寸法Bにダクト4を挿入後、フランジ部6外壁5に仮固定する。その後、フランジ部6に設けられた4箇所のねじ止め穴14を介して外壁5にねじ止めし、その後、がらり11を設けたフード9を前面から本体8に取付けることにより、外壁5に屋外フード12の取り付けが完了する。
【0016】
このとき、シールパッキン7は、同じ公称径のダクト4であれば、そのダクトの種類にかかわらず前記ダクトの外径寸法に密着させることができる内径を有した、ゴム状の弾性、柔軟性を有する材質からなり、例えば、合成ゴム、ウレタン樹脂、EDPM、軟質発泡樹脂、軟性樹脂などである。同じ公称ダクト径の中でも最小のダクト外径寸法Aに密着できるように、最小のダクト外径寸法Aより小さい形状にシールパッキン7の内周部の内径寸法Bを形成しているので、シールパッキン7を設けた本体8に、シールパッキン7の弾性を生かしてシールパッキン7の内周部を押し広げながら、ダクト4を挿入させることにより、図14の従来例のようなダクトを包む筒部108を必要とせず、また、シールパッキン7がダクト4の外径に極力小さい巾で全周密着することにより、シールパッキン7とダクト4の外径との密着面積が小さくすることができる。また、ダクト4の屋外側開口部3からの突出長さCが小さくできるので、図14の従来例のような外壁からの筒部108の過大な突出を必要とせず、製品の奥行寸法を薄くすることが可能となり、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上できることとなる。また、フード9の屋外側への突出を大きくしなくても、ダクト4の屋外側端部とフード9との距離が充分取れ、換気性能が充分確保することができる。
【0017】
また、シールパッキン7は、ダクト4の外周とシールパッキ7の内周部が密着したときにシールパッキン7の内周部に設けた凸部16がダクト4に対して外方を向く構成とする。
【0018】
また、ダクト4内に溜まった結露水17などを屋外2に排出する時、外壁5より極力遠い位置で滴下させるように、突出したダクト4の真下側で、フランジ部6の開口部25の下方に水切板18を設け、その水切板18は、ダクトの外径寸法Aより小さい巾Eを有し、屋外側開口部3より突出したダクトの長さCよりも、所定の水切り板の突出長さDを有する。これによりダクト4に溜まった結露水を受け止め屋外に排出させることとなる。
【0019】
また、ダクト4の外周側に外接して固定するように、フランジ部6の開口部25に複数個の固定爪26を設けた構成とする。
【0020】
上記構成において、現場にて屋外フード12を設置する時、室内1と屋外2とを換気可能に連通する屋外側開口部3よりダクト4を所定の長さに突出させ、この所定の長さに突出させたダクト4の外周側に屋外フード12の本体8を外壁5に接する位置でシールパッキン7を介して密着させ、フランジ部6に有したねじ止め穴14を介して、屋外フード12の一部である本体8を外壁5にねじ止め固定し、その後、がらり11を併設したフード9を本体8に取り付ける。この場合シールパッキン7あるいはダクト4の外周側のどちらかに少量のコーキング材、ワセリン等を塗布しておくとスムーズに挿入でき、ダクト4とシールパッキン7の密着性がより確実になる。
【0021】
そして、シールパッキン7は、同じ公称径のダクト4であればそのダクト4の種類による外径寸法の違いにかかわらず、密着追随するようゴム状弾性、柔軟性を有する材料で形成され、その断面形状を内周部側に向かうにしたがいテーパー形状15としている。
【0022】
さらに、シールパッキン7は、その内周部に設けた凸部16が、ダクト4の外周を挿入した時点で、ダクト4に対して外方を向く構成とし、凸部16はその外方全周に止水あるいは水返しの役目を果たすこととなる。
【0023】
さらに、ダクト4内の結露水17などを外壁5より極力離れた位置に滴下させるための水切板18を、ダクト4の屋外側開口部3の下方側に位置するところの、フランジ部6の開口部25の下方側に、換気性能を犠牲にしない極力小さな長さと巾のサイズで、延設して設けることができる。
【0024】
また、現場において屋外フード12を設置するとき、フランジ部6の開口部25に配置される複数個の固定爪26を設けた屋外フード12に、外壁5より突出させたダクト4の外周側を固定爪26が圧接するように取り付け、固定爪26の弾性力でダクト4を介して外壁5に保持固定できる。
【0025】
このように本発明の実施の形態1の屋外フード12によれば、外壁5に取付けられ、屋外側開口部3に位置する略中央に開口部25を有したフランジ部6と、このフランジ部6に取付けて室内1と屋外2とを連通して屋外側開口部3より所定の長さだけ突出したダクト4の外径寸法Aに密着嵌合させるように、フランジ部6の開口部25に周接して設け、その略中央に開口を有したシールパッキン7とからなる本体8と、この本体8に装着され、ダクト4と連通する開口10を有したフード9とを備えた構成としているので、吹雪や嵐のときに屋外フード12内に浸入したとしても、雨水がダクト4から滴り落ち、外壁5にかかったり漏れ出ることもなく、また厳冬期の寒冷地において屋外フード12から溢れ出した結露水17が凍結し、外壁5の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止することができる。また、この屋外フード12から溢れ出し、周囲の外壁5を汚すという美観上の問題もなく、また製品の奥行寸法を薄くすることにより、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上できるとともに、ダクト4の外壁5からの突出を少なくでき、圧力損失が小さく換気性能が充分確保できることとなる。
【0026】
また、ダクト4と屋外フード12との現場での水密接続は、同じ公称径のダクト4であればそのダクト4の種類にかかわらず異なるダクト4の外径寸法にも密着できる、ゴム状弾性、柔軟性を有したシールパッキン7を介し、屋外フード12へのダクト4の挿入作業だけで密着できる(乾式工法)ので、従来のコーキング材(湿式工法)による施工、すなわち、コーキング材を用いて隙間を埋める現場作業が不要となり、より簡単に短時間で隙間なく確実に行える。
【0027】
また、シールパッキン7は、同じ公称径のダクト4であればそのダクト4の種類にかかわらず異なる外径寸法のダクトにも密着できる内径を有し、ゴム状弾性、柔軟性を有するので、ダクトによって異なる外径寸法の大きさ毎に用意する必要がなく、1種類で各種の多少の外径寸法の違いがあるダクト4にも対応でき、部品の共用化が図れる。
【0028】
また、シールパッキン7の断面形状を内周部側に向かってテーパー形状15としたので、シールパッキン7とダクト4の外周との密着面積が小さくすみ、ダクト4の屋外側開口部3からの突出距離が少なくできるため、ダクト4の屋外側端部とフード9との距離が充分とれ、換気性能が充分確保できるとともに、製品の奥行寸法を薄くすることが可能となり、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性が向上する。
【0029】
また、シールパッキン7の内周部の全周に、止水あるいは水返しの役目を果たす凸部16を設けたので、ダクト4内から伝わる滴下水が外壁5側に流れることを防ぎ、その下方側にある水切板18に確実に落とすことができる。
【0030】
また、ダクト4に溜まった結露水17などを屋外2に排出する時、外壁5より極力遠い位置で滴下させるように、ダクト4の屋外側開口部3の下方に位置する部分、すなわちフランジ部6の開口部25の下方側に、屋外2側に向かって下り勾配を有し、突出したダクトの突出長さCより大きい所定の突出長さDと、突出させたダクトの外径寸法Aより小さい巾Eを有する水切板18を設けたので、ダクト4に溜まった結露水17を受け止め外壁5より極力遠い位置から屋外2に排出させるため、雨水がダクト4から滴り落ち、外壁5に掛かったり漏れ出ることもなく、またこの屋外フード12から溢れ出し、周囲の外壁5を汚すという美観上の問題もない。また、厳冬期の寒冷地において屋外フード12から溢れ出した結露水17や雨水が凍結し、外壁5の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止することができる。
【0031】
また、水切板18の大きさを長さ巾とも極力小さくしたことで、空気の通過を邪魔しないで充分な換気性能を確保できる。
【0032】
また、ダクト外径寸法Aに外接して固定するように、フランジ部6の開口部に複数個の固定爪26を等間隔に設けたので、ダクト4への接続がダクト4の外周面を利用してワンタッチで行え、シールパッキン7の密着と合わせ、充分な取付け強度を確保できるとともに、施工も簡略化することができる。
【0033】
(実施の形態2)
図5に示すように、フランジ部6の開口部25に周接して設けたシールパッキン7Bの内周部の断面形状を、前記内周部にダクト4を嵌挿した時に、その先端がダクトの外径寸法Aに全周において密着圧接するようにくの字形状で形成した構成とする。
【0034】
上記構成において、現場において屋外フード12をダクト4にシールパッキン7Bを介して接続すると、シールパッキン7Bは、内周部の先端がダクト外径寸法Aに全周において密着圧接し、ダクト外径寸法Aの多少の違いにかかわらず、くの字形状の根元で曲がり追随することとなる。
【0035】
このように本発明の実施の形態2の屋外フード12によれば、シールパッキン7Bは、内周部の断面形状を、その先端がダクト4の外周側に全周において密着圧接するようにくの字形状とし、くの字形状の根元で曲がりダクト4の外周に追随するように一体に形成したので、ダクト外径寸法Aの多少の違いにかかわらず、水密性が良く、追随性の良い屋外フード12を提供できる。また、ダクト4挿入時に、シールパッキン7Bの内周部の断面形状を挿入抵抗が少ない方向に、くの字形状としているため、よりスムーズに挿入することができ、施工性が良い屋外フード12を提供できる。
【0036】
(実施の形態3)
図6〜図8に示すように、膨張性を有するシール環22をフランジ部6の開口部25の全周に周接して設けた構成とする。
【0037】
上記構成において、現場において屋外フード12を設置するときには、シール環22は、化学反応により膨張あるいは、現場発泡するケミカル材料、あるいは時間経過とともに膨張する材料により、フランジ部6の開口部25に取付けて屋外側開口部3とダクト4とフランジ部6の開口部25との隙間を、膨張あるいは、現場で発泡して埋め、密着性を発揮することとなる。また、例えば混合することにより膨張、発泡する2液性のケミカル材料23A、23Bを2液それぞれを仕切り保持するようなシール環の形状とし、必要に応じて仕切り24を取り除いて混合し、膨張、発泡するように形成することもできる。
【0038】
また、吸水することにより発泡、膨張するゲル化状素材、時間経過とともに、圧縮したものが膨張するシート状素材などでシート環を形成することもできる。
【0039】
このように本発明の実施の形態3の屋外フード12によれば、膨張性を有するシール環22をフランジ部6の開口部25の全周に周接して設けたので、たとえば混合することにより膨張、発泡する2液性のケミカル材料23A,23Bを2液それぞれを仕切り保持するようなシール環22形状としたものを、必要に応じて手で揉み解すなどで仕切り24を取り除いて混合し、再度、開口部25の全周に周接して設け、屋外フード12を外壁5にセットした後、膨張、発泡する施工方法であり、隙間への充填が従来のコーキング材よりも、充填部分の形状に沿って隅々まで行き渡ることにより、特に外から目視できない部分の水密性が向上し、水密性を必要とする施工がより確実となる。
【0040】
(実施の形態4)
図9および図10に示すように、フランジ部6Aの開口部25の全周に屋外2側に向かって突出したカール形状19を形成するとともに、開口部25のカール形状19のうち底部側を他のカール形状を形成した部分よりも突出させ水切板18Aを形成し、シールパッキン7Aはフランジ部6Aの外壁5側に設ける構成とする。また、シールパッキン7Aの開口先端の全周部20は、所定の厚みと開口寸法27を有するとともに、その開口寸法27は最小のダクトの外径寸法Aより小さく形成され、フランジ部6Aと外壁5の間に取付板21を介して固定保持された構成である。また、シールパッキン7Aは、外壁5側に向かってフランジ部6Aの外壁5側端部より所定の寸法だけ突出させている。
【0041】
上記構成において、屋外側開口部3より所定の長さDだけ突出させたダクト4に屋外2側より本体8Aを挿入する際、シールパッキン7Aはその開口先端の全周部20が、フランジ部6Aのカール形状19と、ダクトの公称径に対してダクト4の種類の相違にかかわらずダクト外径寸法Aとの間に挟まれてダクト4に密着する。
【0042】
このように本発明の実施の形態4の屋外フード12によれば、フランジ部6Aの開口部25の全周に屋外2側に向かって突出したカール形状19を形成するとともに、開口部25のカール形状19のうち底部側を他のカール形状を形成した部分よりも突出させ水切板18Aを形成し、シールパッキン7Aはフランジ部6Aの外壁5側に設ける構成としたので、シールパッキン7Aはフランジ部6Aのカール形状19とダクトの外径寸法Aとの間に一定の圧力で挟まれ密着し、より水密性の良く、雨水が屋外フード12から溢れ出し、周囲の外壁5を汚すという美観上の問題もない。また、厳冬期の寒冷地において屋外フード12から溢れ出した結露水17や雨水が凍結し、外壁5の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうことを防止できる。
【0043】
また、そのカール形状19のうち底部側には、屋外2側に向かって下り勾配を有し、突出させたダクト4より大きい所定の突出長さDと、突出させたダクト外径寸法Aより小さい巾Eを有する水切板18Aが一体に設けられているので、ダクト4から溢れ出した結露水17や雨水は捕らえられて外壁5から遠い位置に落とされ、凍結による外壁5の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止できる。また、水切板18Aは、換気性能を犠牲にしない極力小さなサイズで設けることができる。
【0044】
また、シールパッキン7Aは、外壁5側に向かってフランジ部6Aの外壁側端部より所定の寸法だけ突出させる構成としたことにより、屋外フード12を外壁5に取り付ける時に外壁5の凹凸に追随し、コーキング前のバックアップ材として、隙間を塞ぐ役目を果たし、屋外フード12内への雨水の浸入を防止することができる。
【0045】
(実施の形態5)
図11に示すように、ダクト4に溜まった結露水17などを効率よく、外壁5より極力遠い位置で滴下させるように、フード9の下部の開口10にがらり11を設け、がらり11の中央部に、がらり11と水切板18Bを一体にして設けた構成とする。
【0046】
上記構成において、ダクト4内の結露水17は、ダクト4の屋外2側端部から下方に流れ出て水受板18Bで受け止められ、外壁5より極力離れた位置から屋外に滴下することとなる。
【0047】
このように本発明の実施の形態5の屋外フード12によれば、水切板18Bをがらり11と一体化して設けているため、別個に水切板を設ける必要がなく、部品点数が少なくすみ、コスト低減を図ることができる。
【0048】
(実施の形態6)
図12および図13に示すように、シール環22Aを不燃性の材料たとえば発泡不燃材、発泡セラミック材、発泡コンクリートなどで形成し、屋外フード12Aの雨水等浸入防止部材として使用する。
【0049】
上記構成において、不燃性の材料などで形成したシール環22Aは防火区画を貫通する防火シール材として用いられ、雨水等が屋外2から外壁5等の住宅材へ浸入することを防止することができる。
【0050】
このように本発明の実施の形態6のシール環22Aによれば、シール環22Aを不燃性の材料で形成したので、防火区画を貫通する屋外フード12Aとして使用することができるとともに、実施の形態3において形成されるシール環22と同様の作用効果をもたらすことができる。また、従来の防火区画に使用されていた不燃モルタルなどによる、現場での外壁5と不燃ダクト4Aとの隙間を充填する(湿式工法)必要もなくなり、より施工の簡単なものとなる。
【0051】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、住宅材の耐久性を損なうことや周りの外壁を汚すことを防止できる。また、製品の奥行寸法を小さくして圧力損失を小さくすることができ、製品設置時のデザイン性の向上も図れる。また、各種材質の異なるダクトに対応できる屋外フードを提供することができる。
【0052】
また、請求項2記載の発明によれば、ゴム状弾性・柔軟性を有して密着嵌合するシールパッキンを介し、屋外フードのダクトへの挿入作業だけで行える(乾式工法)ので、従来のコーキング材(湿式工法)に比較し、より簡単に短時間で隙間なく確実に行える。また、シールパッキンはダクトの材質違いによる外径の多少の違いに対して、ゴム状弾性・柔軟性を有して密着するので、各大きさ毎に用意する必要がなく、外径の異なるダクトにも対応できる屋外フードを提供できる。
【0053】
また、請求項3記載の発明によれば、滴下水が外壁側に流れることを防ぎ、確実に屋外側に落とすことができる。
【0054】
また、請求項4記載の発明によれば、結露水を受け止め外壁より遠い位置から屋外に排出させることができ、外壁を汚すという美観上の問題もなく、厳冬期の寒冷地において結露水が凍結し、外壁の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止することができる。
【0055】
また、請求項5記載の発明によれば、ダクトへの接続がダクトの外周面を利用してワンタッチで行え、シールパッキンでの密着嵌合と合わせ、充分な取付け強度を確保できるとともに、施工も簡略化することができる。
【0056】
また、請求項6記載の発明によれば、ダクトをよりスムーズに挿入させることができる。
【0057】
また、請求項7記載の発明によれば、隙間への充填が従来のコーキング材よりも、充填部分の形状に沿って隅々まで行き渡るので水密性が向上し、水密性を必要とする施工が確実となる。
【0058】
また、請求項8記載の発明によれば、より水密性の良いものとなり、凍結による外壁の剥離損傷を引き起こすことなどをなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止できる。
【0059】
また、請求項9記載の発明によれば、屋外フードを外壁に取り付ける時に外壁の凹凸に追随し、コーキング前のバックアップ材として、隙間を塞ぐ役目を果たし、屋外開口部からの雨水の浸入をなくし、住宅材の耐久性を損なうのを防止できる。
【0060】
また、請求項10記載の発明によれば、部品点数が少なくすみ、コスト低減ができる。
【0061】
また、請求項11記載の発明によれば、防火区画を貫通するシール材として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の屋外フードの構成を示す斜視図
【図2】同屋外フードの外壁への取付け前状態を示す断面図
【図3】同屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図4】同屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図5】本発明の実施の形態2の屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図6】本発明の実施の形態3の屋外フードの外壁への取付け前状態を示す断面図
【図7】同屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図8】同屋外フードのシール環の構成を示す部分断面斜視図
【図9】本発明の実施の形態4の屋外フードの外壁への取付け前状態を示す断面図
【図10】同屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図11】本発明の実施の形態5の屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図12】本発明の実施の形態6の屋外フードのシール環の構成を示す部分断面斜視図
【図13】同屋外フードの外壁への取付け後状態を示す断面図
【図14】従来の屋外フードの構成を示す断面図
【図15】同屋外フードの部分拡大断面図
【符号の説明】
1 室内
2 屋外
3 屋外側開口部
4 ダクト
5 外壁
6 フランジ部
6A フランジ部
7 シールパッキン
7A シールパッキン
7B シールパッキン
8 本体
9 フード
10 開口
11 がらり
12 屋外フード
16 凸部
18 水切板
18A 水切板
18B 水切板
19 カール形状
22 シール環
22 シール環
22A シール環
25 開口部
26 固定爪
A ダクトの外径寸法
B シールパッキンの内周部の内径寸法
C 突出したダクトの長さ
D 水切板の長さ
E 水切板の巾

Claims (11)

  1. 外壁に取付けられ、前記外壁に設けられ屋外側開口部と連通する開口部を略中央に有したフランジ部と、このフランジ部に取付けられ、前記屋外側開口部に差し込まれ室内と屋外を連通するダクトと連通するフードとを備え、前記フランジ部を前記外壁に取り付けたときに、前記屋外側開口部より前記フード内に所定の長さだけ突出するように設けたダクトの外周に、内径寸法が前記ダクトの外径寸法より小さい開口の内周部が密着するシールパッキンを、前記フランジ部の前記開口部に設けたことを特徴とする屋外フード。
  2. シールパッキンは、同じ公称径のダクトであれば、そのダクトの種類にかかわらず前記ダクトの外周の異なる外径寸法に密着するように柔軟性を有した内周部の内径寸法を有する構成とした請求項1記載の屋外フード。
  3. ダクトとシールパッキンが密着したときに、前記シールパッキンの内周部に形成された凸部が前記ダクトに対して外方を向く構成とした請求項1または2記載の屋外フード。
  4. フランジ部の開口部の下方に水切板を設け、前記水切板はダクトの外径より小さい巾を有し、屋外側開口部より突出させたダクトの所定長さよりも突出させる構成とした請求項1、2、または3記載の屋外フード。
  5. フランジ部に、ダクトの外周に外接する複数個の固定爪を設けた請求項1記載の屋外フード。
  6. シールパッキンの内周部の断面形状を、その先端がダクトの外周に全周密着するように略くの字形状とした請求項1または2記載の屋外フード。
  7. シールパッキンのかわりに、膨張性を有するシール環をフランジ部の開口部全周に設けた請求項1記載の屋外フード。
  8. フランジ部の開口部全周に屋外側に向かって突出するカール形状を形成するとともに、前記カール形状のうち底部側を他の部分よりも突出させて水切板を形成した請求項1または2記載の屋外フード。
  9. シールパッキンは外壁に向かってフランジ部の外壁側端部より所定の寸法を突出させる構成とした請求項8記載の屋外フード。
  10. フードの開口にがらりを設け、前記がらりと水切板を一体に設けた請求項1記載の屋外フード。
  11. シール環を不燃性の材質で構成した請求7記載の屋外フード。
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